JP5508930B2 - 特許関連情報に基づく関係表示装置、関係表示方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

特許関連情報に基づく関係表示装置、関係表示方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、特許関連情報に基づく関係表示装置、関係表示方法及びコンピュータプログラムに関する。
特許文献の書誌的事項を利用して共同出願人の経年変化を分析し、特許マップを作成する技術は知られている(特許文献1,2)。
なお、特許文献を利用するものではないが、ウェブログ(いわゆるブログ)や業界紙の情報からエンティティを抽出し、その重要度や時系列関係を分析する発明も知られている(特許文献3)。
特開2006−351046号公報 特開2005−038199号公報 特開2009−116869号公報
従来技術では、友好的な関係にある企業同士は明確に表示されるが、友好的な関係では無い企業同士は表示されない。友好関係に無い企業同士には、両者の関連性を示す線は設定されないため、ユーザは、それらの企業同士が単に接点が無いだけなのか、それとも、敵対的な関係にあるのかを知ることができない。
そこで、本発明の目的は、特許に関する情報に基づいて、各関係者間の友好的関係及び敵対関係を可視化する特許関連情報に基づく関係表示装置、関係表示方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。本発明のさらなる目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、一つの実施形態に係る特許関連情報に基づく関係表示装置は、特許に関する特許関連情報を記憶する特許関連情報記憶部から、指定される検索条件に従って特許関連情報を収集する情報収集部と、収集された特許関連情報を解析して複数の関係者を検出する解析部と、収集された特許関連情報に基づいて、各関係者間の友好関係及び敵対関係を検出する関係検出部と、各関係者と、各関係者のうち友好関係にある各関係者間を関連付けるための友好的接続線と、各関係者のうち敵対関係にある各関係者間を関連付けるための敵対的接続線と、を含むマップを作成して表示させる表示部と、を備えている。
一つの実施形態では、特許関連情報には、特許関連情報には、特許出願、特許無効審判、特許異議申立、情報提供、特許訴訟の各要因のうちいずれか複数の要因に関する情報が含まれており、関係検出部は、特許関連情報に含まれる複数の要因を所定の係数で重み付けすることにより、友好関係の度合を示す友好度と敵対関係の度合を示す敵対度とをそれぞれ算出し、表示部は、友好度に応じて友好的接続線の表示態様を決定し、敵対度に応じて敵対的接続線の表示態様を決定する。
一つの実施形態では、特許関連情報は、友好関係の存在を示す友好要因に関する友好要因情報(特許出願に関する情報を含む)と、敵対関係の存在を示す敵対要因に関する敵対要因情報(情報提供、特許無効審判、特許異議申立、特許訴訟に関する情報のうちいずれか一つの情報または複数の情報を含む)とを含み、解析部は、友好要因情報及び敵対要因情報に基づいて複数の関係者を検出し、関係検出部は、友好要因情報を所定の係数に含まれる第1係数に従って重み付けして、友好度を算出し、関係検出部は、敵対要因情報を所定の係数に含まれる第2係数に従って重み付けして、敵対度を算出し、表示部は、友好度が高くなるほど友好的接続線を強調して表示し、敵対度が高くなるほど敵対的接続線を強調して表示するようになっている。
他の実施形態では、関係検出部は、前記特許関連情報に含まれる前記複数の要因の発生時刻と前記所定の係数とに基づいて、前記複数の要因を重み付けする。
さらに他の実施形態では、関係検出部は、各関係者を複数のグループにグループ化し、各関係者間の友好関係及び敵対関係と、各グループ間の友好関係及び敵対関係とをそれぞれ検出する。
さらに他の実施形態では、関係検出部は、指定された期間内の友好関係及び敵対関係をそれぞれ複数ずつ検出し、表示部は、指定された期間内の各友好関係及び各敵対関係の時間変化を表示させる。
図1は、関係表示装置を実現するコンピュータシステムの図。 図2は、関係表示装置の機能構成を示す図。 図3は、全体動作のフローチャート。 図4は、友好関係を検出する処理のフローチャート。 図5は、友好度を管理するテーブル。 図6は、敵対度を検出する処理のフローチャート。 図7は、敵対度を管理するテーブル。 図8は、キーワード等をマップに表示させる処理のフローチャート。 図9は、第2実施例に係る関係表示装置の機能構成図。 図10は、全体動作のフローチャート。 図11は、友好度を管理するテーブル。 図12は、敵対度を管理するテーブル。 図13は、第3実施例に係る関係表示装置の機能構成図。 図14は、全体動作のフローチャート。 図15は、第4実施例に係る関係表示装置の機能構成図。 図16は、全体動作のフローチャート。 図17は、マップの変化を示す図。 図18は、第5実施例に係る関係表示装置の機能構成図。 図19は、マップを示す図。 図20は、全体動作のフローチャート。 図21は、第6実施例に係る関係表示装置の機能構成図。 図22は、マップを示す図。 図23は、第7実施例に係る関係表示装置により実行される全体動作のフローチャート。 図24は、マップを示す図。 図25は、第8実施例に係る関係表示装置により実行される全体動作のフローチャート。 図26は、第9実施例に係る関係表示装置を含むシステムの図。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、以下に述べるように、検索条件をコンピュータの有するインターフェースを介して受け付け、特許関連情報を記憶するデータベースから検索条件に合致する特許関連情報を取得し、取得された特許関連情報を解析して複数の関係者を検出し、取得された特許関連情報に基づいて、各関係者間の友好関係及び敵対関係を検出し、各関係者と、各関係者のうち友好関係にある各関係者間を関連付けるための友好的接続線と、各関係者のうち敵対関係にある各関係者間を関連付けるための敵対的接続線と、を含むマップを作成し、作成されたマップをディスプレイ装置に表示させる。なお、以下の説明は、本発明の範囲を実施例に記載の構成に限定するものではない。
図1〜図8に基づいて第1実施例を説明する。図1は、特許関連情報に基づく関係表示装置を実現するためのコンピュータシステムを示す全体図である。コンピュータシステムは、インターネットのような通信ネットワークCNに接続されるコンピュータ10を備えている。
コンピュータ10は、通信ネットワークCNを介して、例えば、特許電子図書館20,裁判所ウェブサイト30,その他のウェブサイト40に接続される。コンピュータ10は、特許電子図書館20の有する特許情報データベース21(以下、データベースをDBと略記)と、裁判所ウェブサイト30の有する裁判例情報DB31と、その他のウェブサイト40が有するその他DB41とにアクセスして情報を取得することができる。
本実施例では、コンピュータ10は、その必要がある場合に、通信ネットワークCNに接続されている各DB21,31,41にアクセスして必要な情報を取得する場合を説明する。
しかし、これに限らず、コンピュータ10の使用する情報の少なくとも一部を、コンピュータ10内に事前に記憶させる構成としてもよい。例えば、コンピュータ10の使用する情報の少なくとも一部をフラッシュメモリデバイス等の記録媒体に格納しておき、コンピュータ10は、必要に応じてその記録媒体から情報を読み出す構成としてもよい。
コンピュータ10の構成を説明する。コンピュータ10は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ワークステーションのようなコンピュータ装置として構成される。これに限らず、コンピュータ10を、携帯電話、携帯情報端末、タブレット型コンピュータのような比較的小型のコンピュータ装置として構成してもよい。
コンピュータ10は、例えば、マイクロプロセッサ11と、メモリ12と、通信インターフェース13(以下、インターフェースをI/Fと略記)と、出力I/F14と、入力I/F15と、表示装置16と、入力装置17とを備える。
マイクロプロセッサ11は、メモリ12に記憶されている関係表示プログラム100を読み込んで実行することにより、特許関連情報に基づく関係表示装置及び関係表示方法を実現させる。関係表示プログラム100は、情報収集機能101と、解析機能102と、関係検出機能103と、表示機能104とを備える。各機能の詳細は後述する。
メモリ12は、関係表示プログラム100のほかに、例えば、オペレーティングシステム及び各種ドライバソフトウェア等を記憶することができる。メモリ12は、フラッシュメモリデバイスのような半導体メモリとして構成される。メモリ12を補助するために、ハードディスクデバイスのような記憶装置を設けてもよい。
通信I/F13は、通信ネットワークCNを介して通信するための回路である。通信I/F13は、無線または有線により、双方向通信を行うことができる。
出力I/F14は、表示装置16に画像データを出力させるための回路である。出力I/F14は、無線または有線により、画像データを表示装置16に送信する。表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイのような装置として構成される。
入力I/F15は、入力装置17からの信号を受信するための回路である。入力装置17としては、例えば、キーボードスイッチ、マウス等のポインティングデバイス、タブレット、音声入力装置等の装置を使用可能である。
なお、図26で述べるように、コンピュータ10を複数のコンピュータから構成してもよい。例えば、第1のコンピュータは、第2のコンピュータからの依頼を受けて各DB21−41を検索し、各関係者間の関係を示すマップ200(図2で後述)を作成する。そして、第1のコンピュータは、そのマップ200を第2のコンピュータまたは第3のコンピュータに送信して表示させる。このように、マップ200の作成を担当するコンピュータと、マップ200を閲覧するコンピュータとは別々に構成することができる。
図2を参照して、関係表示プログラム100により実現される関係表示装置100の機能構成を説明する。関係表示装置は、マイクロプロセッサ11が関係表示プログラム100を読み込んで実行することにより実現されるため、関係表示プログラム100と同一の符号が付されている。同様に、関係表示部100の有する各機能は、関係表示プログラム100の有する各機能101−104により実現されるため、関係表示プログラム100の各機能の符号と同一の符号が付されている。
関係表示装置100は、情報収集部101と、解析部102と、関係検出部103と、表示部104とを備える。
情報収集部101は、入力される検索条件に基づいて、特許情報DB21,裁判例情報DB31及びその他DB41を検索し、検索条件に合致する情報を収集する。
特許情報DB21には、特許に関する整理標準化データが記憶されている。その整理標準化データには、特許出願等についての書誌的事項及び審査経過情報が含まれている。審査経過情報には、例えば、特許無効審判に関する情報、情報提供に関する情報、(現在は制度として存在しないが)特許異議申立に関する情報等が含まれている。
裁判例情報DB31には、裁判例に関する情報が記憶されている。本実施例では、主に、知的財産高等裁判所、東京地方裁判所及び大阪地方裁判所の判決データを利用する。意匠または商標に関する情報を利用する場合は、他の地方裁判所の判決データも利用することができる。
その他DB41には、例えば、科学論文、技術論文、公開技報等の特許または発明に直接的または間接的に関連する情報が記憶されている。
解析部102は、情報収集部101により収集された情報をテキストマイニング及びデータマイニングとして知られる手法を用いて解析し、その解析結果を出力する。解析部102は、例えば、各情報から複数の関係者(出願人、無効審判請求人、情報提供者(文献提出者)、論文著者等)を検出する。さらに、解析部102は、各関係者に関する主要なキーワードも検出できる。
簡単な一例では、「電気自動車」という検索条件に合致する出願人としてA自動車株式会社が検出された場合、解析部102は、A自動車株式会社による特許出願に多数含まれている「リチウム電池」または「空気電池」等の主要キーワードも検出する。
関係検出部103は、解析部102による解析結果に基づいて、各関係者間の関係を検出する。関係検出部103は、各関係者間の友好的関係及び敵対的関係を検出する。
友好的関係とは、例えば、一方の関係者と他方の関係者とが共同で特許出願または技術論文等を作成しており、一定の協力関係を有する場合である。敵対的関係とは、例えば、一方の関係者と他方の関係者とが特許無効審判または特許侵害訴訟等で対立しており、競争的な関係を有する場合である。敵対関係は、方向性を有する。例えば、一方の関係者が他方の関係者が有する特許の無効を主張している場合、一方の関係者から他方の関係者への攻撃と考えることができる。
表示部104は、各関係者の名称と、関係検出部103により検出された各関係者間の関係とを含むマップ200を作成し、表示装置16に表示させる。
マップ200は、各関係者を象徴する関係者ノード201と、友好的関係にある関係者同士を接続する友好的接続線202と、敵対的関係にある関係者同士を接続する敵対的接続線203とを含む。
関係者ノード201は、例えば、関係者の名称(会社名、氏名)のみから構成することもできるし、関係者の名称と図形の組合せとして構成することもできる。関係者の名称または関係者の名称に関連付けられる図形の大きさは、その関係者に関する文献数に応じて設定される。例えば、特許出願件数の多い関係者のノードは大きく表示される。特許出願件数の少ない関係者のノードは小さく表示される。
友好的接続線202は、互いに友好的関係にある複数の関係者同士を接続する。友好的接続線201の両端には、外側に向かう矢印が設けられている。
敵対的接続線203は、互いに敵対的関係にある複数の関係者同士を接続する。敵対的接続線は、一方の関係者ノード201から他方の関係者ノード201に向かう矢印線と、他方の関係者ノード201から一方の関係者ノード201に向かう矢印線とを含む。即ち、敵対的接続線203は、向かい合う2つの矢印線として構成される。
2つの関係者同士が、友好的関係と敵対的関係の両方を有する場合、それら関係者ノード201間に、友好的接続線202と敵対的接続線203との両方、または、いずれか一方を設けることができる。
例えば、図2のB社とC社との間には、友好的接続線202と敵対的接続線203との両方が設定される。これに代えて、友好関係と敵対関係のうちいずれか強い方の関係を示す接続線のみを表示する構成でもよい。例えば、友好関係の方が敵対関係よりも強い(大きい)場合は友好的接続線202のみを表示し、友好関係の方が敵対関係よりも弱い(小さい)場合は敵対的接続線203のみを表示する。
友好関係と敵対関係の大小は、例えば、友好的関係の存在を示す事実の数(共同出願件数、共同著作数等)と、敵対関係の存在を示す事実の数(特許無効審判の請求数、情報提供数、特許侵害訴訟数等)とを比較することにより、判断可能である。
さらに、マップ200には、メニュー204と、表示欄205と、サブウインドウ206とを含めることもできる。メニュー204は、例えば、「印刷」、「データ出力」、「保存」、「検索条件設定」、「画面表示設定」等のメニューを表示する。
「印刷」とは、マップ200を印刷させるメニューである。「データ出力」とは、後述の実施例のようにマップ200のデータを表計算ソフトウェア等で利用可能な形態で出力させるメニューである。「保存」とは、マップ200を保存させるメニューである。「検索条件設定」とは、検索方法(キーワード検索、概念検索等)等を設定するためのメニューである。「画面表示設定」とは、マップ200の表示方法を設定するためのメニューである。画面表示設定により、例えば、上述のように、同一の関係者間に友好関係と敵対関係の両方がある場合、いずれか一方のみ表示させるのか、あるいは、両方とも表示させるのか等を指定することができる。
表示欄205は、マップ200の書誌的事項を表示する。マップ200の書誌的事項としては、例えば、マップ200の作成に使用された検索条件、抽出された特許文献等の総数、マップ200の作成された年月日等を挙げることができる。
サブウインドウ206は、関係者ノード201または接続線202,203に関連付けられてマップ200上に表示される。例えば、ユーザが接続線202,203にポインタ207を置くと、その接続線に関係するキーワードまたは国際特許分類(IPC)等がサブウインドウ206に表示される。これにより、ユーザは、各関係者ノード201間を結びつけるキーワード等を容易に把握することができる。
図2のマップ200は例示であるが、それによれば、出願件数が大きいA社のノードは大きく表示されており、B社及びD社と友好関係にあることがわかる。B社とC社の場合は、状況に応じて関係が変化していることがわかる。E社とF社とは友好関係にあり、E社はD社と敵対し、F社はB社と敵対していることがわかる。
図3は、関係表示装置100の全体動作を示すフローチャートである。本フローチャートを含む以下の各フローチャートは処理の概要を示しており、実際のコンピュータプログラムとは相違する場合がある。いわゆる当業者であれば、図示されたステップの一部を新たなステップに入れ替えたり、ステップの順番を変えたり、一部のステップを削除したりできるであろう。以下、ステップを「S」と略記する。
また、各フローチャートは、マイクロプロセッサ11がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。従って、マイクロプロセッサ11を主語として説明することもできるが、ここでは、説明の便宜上、関係表示装置(符号100を省略)を主語として説明する。
関係表示装置は、ユーザによって入力装置17から入力される検索条件を取得する(S10)。関係表示装置は、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集する(S11)。
関係表示装置は、収集された情報(テキストデータまたはテキストデータ以外のデータ)を解析し(S12)、解析結果に基づいて、各関係者間の友好関係(S13)及び敵対関係(S14)をそれぞれ検出する。友好関係の検出方法及び敵対関係の検出方法は、それぞれ図を改めて説明する。
最後に、関係表示装置は、マップ200(関係図)を作成し(S15)、マップ200を表示装置16に出力させる(S16)。
図4は、友好関係を検出する処理のフローチャートである。本フローチャートは、図3中のS13に対応する。
関係表示装置は、例えば、共同特許出願人の情報及び共同発明者の情報を検出し(S20)、さらに、論文の共同著作の情報を検出する(S21)。そして、関係表示装置は、共同出願の件数、共同発明の件数、共同著作の件数に基づいて、関係者同士の友好関係を判定する(S22)。本実施例では、一方の関係者と他方の関係者の間に、友好関係の存在を示す事実(友好要因)が一つでもある場合は、友好関係にあると判定する。
図5は、友好度を管理するテーブルT10を示す。友好度管理テーブルT10は、例えば、本人欄C11と、相手欄C12と、友好要因欄C13と、友好度欄C14とを備えている。友好度管理テーブルT10は、各関係者毎にそれぞれ作成される。
本人欄C11には、抽出された各関係者のうち対象の関係者を特定する情報(名称または識別番号)が記憶される。相手欄C12には、本人と友好的な関係のある他の各関係者を特定するための情報が記憶される。
友好要因欄C13には、本人と相手方との間に発生している友好要因の種類を特定する情報が記憶される。友好要因としては、上述の通り、共同出願、共同著作等を挙げることができる。友好度欄C14には、本人と相手方との間の友好度FPが記憶される。本実施例では、各友好要因を平等に扱っており、共同出願件数及び共同著作件数を単純に加算することにより、友好度FPを算出する。例えば、A社とB社とが20件の共同出願と、3つの共同著作をしている場合、友好度FPabは23点として算出される。
図6は、敵対関係を検出する処理のフローチャートである。本フローチャートは、図3中のS14に対応する。
関係表示装置は、特許無効審判の請求人及び被請求人の情報を検出し(S30)、続いて、特許異議申立人及び特許出願人または特許権者の情報を検出し(S31)、さらに、情報提供者(文献提出者)及び特許出願人の情報を検出する(S32)。
さらに、関係表示装置は、特許訴訟の原告及び被告の情報、または、債権者及び債務者の情報を検出し(S33)、それらの各情報に基づいて敵対関係があるか否かを判定する(S34)。本実施例では、一方の関係者と他方の関係者の間に、敵対関係の存在を示す事実(敵対要因)が一つでもある場合は、敵対関係にあると判定する。
図7は、敵対度を管理するテーブルT20を示す。敵対度管理テーブルT20は、各関係者毎にそれぞれ作成される。図7では、一例として、B社と他の各関係者との敵対度を管理するテーブルT10(B)と、D社と他の各関係者との敵対度を管理するテーブルT10(D)とが示されている。
敵対度管理テーブルT20は、友好度管理テーブルT10と同様に、例えば、本人欄C21と、相手欄C22と、敵対要因欄C23と、敵対度欄C24とを備える。敵対要因としては、上述の通り、特許無効審判を請求したか(されたか)、情報提供をしたか(されたか)、侵害訴訟を起こされたか(されたか)等を挙げることができる。敵対度EPは、友好度FPと同様に、敵対要因の数を単純に加算することにより算出される。
図8は、キーワード等をマップ200上に重ねて表示させる処理を示すフローチャートである。
関係表示装置は、ユーザにより接続線が選択されたか否かを判定する(S40)。ユーザは、所望の接続線をクリックすることにより、または、所望の接続線上にポインタを移動させることにより、その接続線を選択することができる。
接続線が選択されると(S40:YES)、関係表示装置は、その接続線に関連する情報の中から、出現頻度の高いキーワードまたはIPC等を検出し(S41)、検出されたキーワード等を接続線の傍のサブウインドウ206内に表示させる(S42)。
友好的接続線202が選択された場合、関係表示装置は、例えば、共同出願された明細書データから出現頻度の高いキーワード等を検出して、友好的接続線202の傍に表示させる。
また例えば、敵対的接続線203が選択された場合、関係表示装置は、特許無効審判請求のデータまたは判決文データ等から抽出される出現頻度の高いキーワード、または、情報提供の対象となっている特許出願書類に含まれる出現頻度の高いキーワードを検出して、敵対的接続線203の近傍に表示させる。
なお、図8では、接続線が選択された場合を例に挙げて説明したが、関係者ノード201が選択された場合も同様である。関係者ノード201が選択された場合は、その関係者ノード201に関するキーワードのうち出現頻度の高いキーワード等を、その関係者ノード201の傍に出現するサブウインドウ206内に表示させる。
このように構成される本実施例によれば、検索条件に合致する複数の関係者同士が、友好関係にあるのか、敵対関係にあるのかを可視化できる。即ち、ユーザは、友好関係ではない関係者同士が、全くの無関係なのか、それとも敵対関係なのかを直ちに判別することができる。従って、各関係者同士の関係を把握して、情報収集活動または営業活動等を効率的に行うことができる。
図9−図12に基づいて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に相当する。従って、以下の各実施例では、第1実施例との相違点を中心に説明する。第2実施例では、関係者同士の関係を判定するための各種要因(友好要因、敵対要因)を重み付けすることにより、関係の強さ等を判断する。
図9は、本実施例による関係表示装置100Aを示す。関係表示装置100Aは、情報収集部101と、解析部102と、関係検出部103及び表示部104Aに加えて、重み付け処理部105を備える。本実施例の表示部104Aは、重み付け処理された関係をマップ200Aに表示させる。
マップ200Aを参照すると、各接続線202,203の線の太さは均一ではなく、変化していることがわかる。例えば、A社とB社とは、強い友好関係が認められるため、友好的接続線202も太く表示されている。
一方、E社とD社との間には、E社からD社への強い敵意が認められるため、E社からD社に向かう敵対的接続線203(2)は、通常よりも太く表示されている。これに対し、D社からE社への敵対行動は比較的穏やかであるため、D社からE社に向かう敵対的接続線203(1)は、通常の太さで表示されている。
図10は、全体動作のフローチャートである。関係表示装置100Aは、検索条件を取得すると(S50)、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集する(S51)。
関係表示装置100Aは、収集した情報を解析し(S52)、重み付け処理を行う(S53)。関係表示装置100Aは、重み付け処理の結果を用いて、友好関係(S54)及び敵対関係(S55)を検出する。
関係表示装置100Aは、友好関係及び敵対関係を含むマップ200Aを作成し(S56)、表示装置16に出力させる(S57)。次に、重み付けの方法を説明する。
図11は、友好度管理テーブルT10Aを示す。友好度管理テーブルT10Aは、本人欄C11と、相手欄C12と、友好要因欄C13と、友好度欄C14に加えて、新たに係数欄C15及び時間欄C16を備えている。
係数欄C15には、各友好要因の種類毎に設定される所定の係数が記憶される。この所定係数は「第1係数」に該当する。時間欄C16には、友好要因の発生した日時の情報、例えば、共同出願の出願日または共同著作の出版日等が記憶される。
図12は、敵対度管理テーブルT20Aを示す。敵対度管理テーブルT20Aも、友好度管理テーブルT10Aと同様に、本人欄C21と、相手欄C22と、敵対要因欄C23と、敵対度欄C24と、係数欄C25と、時間欄C26とを備える。
係数欄C25には、各敵対要因の種類毎に設定される別の所定係数が記憶される。別の所定係数は「第2係数」に該当する。時間欄C26には、敵対要因の発生した日時の情報が記憶される。敵対要因の発生した日時としては、例えば、特許無効審判の請求日、文献提出日(情報提供日)、判決日等が該当する。
友好度の重み付け処理の例を説明する。友好要因をFf、係数をFcとすると、友好度FPは、式(1)により算出できる。便宜上、式の右辺に2項だけ示すが、友好要因の種類の数だけ項が設けられる。
FP=Ff1×Fc1+Ff2×Fc2...(1)
具体例を挙げる。例えば、共同出願の係数が1.0、共同著作の係数が0.6、A社とB社の共同出願件数が20件、共同著作件数が10件であるとする。この場合の友好度FPabは、上記式(1)から、FPab=20×1.0+10×0.6=26と求めることができる。
敵対度の重み付け処理も同様である。敵対要因をEf、係数をEcとすると、敵対度EPは、式(2)により算出できる。
EP=Ef1×Ec1+Ef2×Ec2...(2)
具体例で説明する。例えば、特許無効審判の係数が1.5、情報提供の係数が1.0、B社がF社を相手に起こした特許無効審判の件数が10件、B社がF社について情報提供した件数が50件であるとする。この場合の敵対度EPbfは、上記式(2)から、EPbf=10×1.5+50×1.0=65と求められる。
以上、係数のみで重み付けする場合を説明したが、本実施例では、時間情報に基づく重み付けを行うこともできる。一般的には、過去に生じた要因よりも最近生じた要因の方が関係者同士に与える影響が強く、時間が経過するほど、要因の影響力は低下すると考えられるためである。時間に基づく重み付けのための係数を、ここでは便宜上、時間係数と呼ぶことにする。
例えば、重み付け処理を実行する現在時刻を基準とし、要因発生時刻が現在時刻を遡るほど、時間係数の値が小さくなるように設定すればよい。なお、ここでは便宜上、「時刻」と表現しているが、実際には要因発生時刻は「日」で管理されている。
要因発生時刻と現在時刻との差をΔt、時間係数をtcとすると、例えば、tc=A/Δt(Aは正の定数)のように定義することができる。これにより、経過時間が長くなるほど、時間係数の値は低下していく。
従って、式(1)及び式(2)に時間係数tcを導入することにより、より新しい要因を反映させ、古い要因の影響を排除できる。式(1)に時間係数を導入すると、式(3)となる。式(2)に時間係数を導入すると式(4)となる。
FP=Ff1(1)×Fc1(1)×tc1(1)+Ff1(2)×Fc1(2)×tc1(2)+・・・+Ff1(n)×Fc1(n)×tc1(n)+Ff2(1)×Fc2(1)×tc2(1)+Ff2(2)×Fc2(2)×tc2(2)+・・・+Ff2(n)×Fc2(n)×tc2(n)...(3)
EP=Ef1(1)×Ec1(1)×Ec1(1)+Ef1(2)×Ec1(2)×tc1(2)+・・・+Ef1(n)×Ec1(n)×tc1(n)+Ef2(1)×Ec2(1)×tc2(1)+Ef2(2)×Ec2(2)×tc2(2)+・・・+Ef2(n)×Ec2(n)×tc2(n)...(4)
本実施例では、友好要因の種類と発生時期とで重み付けして友好度を算出し、同様に、敵対要因の種類と発生時期とで重み付けして敵対度を算出する。そして、本実施例では、友好度または敵対度が大きくなるほど、接測線が太くなるように表示させる。
従って、ユーザは、各関係者同士が友好関係なのか、それとも敵対関係にあるのかだけではなく、友好の度合及び敵対の度合まで容易に把握することができる。
さらに、本実施例では、要因の発生時期を考慮するため、より現況に即して、関係者同士の関係を検出することができる。
図13及び図14を参照して第3実施例を説明する。本実施例では、各関係者の関係性に基づいてグループ化する。図13は、本実施例による関係表示装置100Bを示す。関係表示装置100Bは、情報収集部101と、解析部102と、関係検出部103と、表示部104Bと、重み付け処理部105とに加えて、グルーピング処理部106を備えている。
グルーピング処理部106は、各関係者を一つまたは複数のグループに分類する。グルーピング処理部106は、複数の方法に基づいてグループを設定できる。例えば、第1の方法では、各関係者のうち友好的接続線202で接続される全ての関係者を共通のグループにまとめることができる。
第2の方法では、一方の関係者と他方の関係者との間に、友好的接続線202と敵対的接続線203の両方が設定される場合、要因数の大小、要因発生時期、要因の重要性等に基づいて、いずれか強い関係のみに注目し、グループを設定することができる。
例えば、友好要因の数の方が敵対要因の数よりも大きい場合、一方の関係者と他方の関係者とは同一のグループに入る。逆に、敵対要因の数の方が友好要因の数よりも大きい場合、一方の関係者と他方の関係者は別々のグループに属する。または、発生時期の新しい方の関係に基づいてグループの振り分けを行うことができる。さらに、友好要因が敵対要因よりも重要視されるべき要因である場合、それら関係者は共通のグループに属する。以上の説明以外の組合せ(要因数と発生時期、要因数と重要性、発生時期と重要性、要因数と発生時期及び重要性)に従って、グループ分けを行ってもよい。
第3の方法では、各関係者間の距離を算出し、所定の距離内に存在する各関係者を同一グループに所属させる構成でもよい。なお、以上は説明のための例示であって、本発明は上述の方法に限定されない。
表示部104Bは、グループ化された各関係者を含むマップ200Bを作成して、出力する。図13に示すマップ200Bでは、A社とB社とC社及びD社が共通のグループ208に所属しており、E社及びF社が他のグループ208に所属している。
基本的に、同一のグループ208に所属する関係者同士は、友好的接続線202で接続される。それぞれ異なるグループ208に所属する関係者同士は、敵対的接続線203で接続される。
但し、異なるグループ208に属する関係者同士が、常に、敵対的接続線203のみで接続されるとは限らない。ある関係者同士に友好関係と敵対関係が共存するような場合、その関係者同士を友好的接続線202と敵対的接続線203の両方で接続してもよい。つまり、グループ分けと接続線の設定とを密接に関連付けるのではなく、両者を切り離すことも可能である。
本実施例では、各グループ208間にも関係性を示す接続線が設定される。基本的に、複数のグループ208は、敵対的接続線203で接続される。しかし、異なるグループ同士が常に敵対的関係にあるとは限らない。例えば、主要キーワードに着目してグループを分けた場合等には、異なるキーワードで分類されるグループ同士が友好関係にある場合も考えられる。
図14は、本実施例による全体動作のフローチャートである。関係表示装置100Bは、検索条件を取得すると(S60)、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集して解析する(S61,S62)。
関係表示装置100Bは、重み付け処理の後(S63)、グルーピング処理を実行し(S64)、各関係者同士及び各グループ同士の、友好関係(S65)及び敵対関係(S66)をそれぞれ検出する。
関係表示装置100Bは、グループ同士の関係を含むマップ200Bを作成し(S67)、表示装置16に出力させる(S68)。
本実施例では、第1実施例及び第2実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、各関係者をグルーピングし、グループ間の関係もマップ200Bに表示させるため、各関係者同士の関係及び各グループの関係等を容易に把握でき、より一層使い勝手が向上する。
図15−図17を参照して第4実施例を説明する。本実施例では、各関係者同士の関係の時間変化を分析して出力できるようにしている。
図15は、本実施例による関係表示装置100Cを示す。本実施例の関係表示装置100Cは、情報収集部101と、解析部102と、関係検出部103Cと、表示部104Cと、重み付け処理部105とを備える。
本実施例の関係検出部103Cは、後述のように、各関係者同士の関係を、指定された期間内で複数回検出する。本実施例の表示部104Cは、各関係者同士の関係の時間変化を示すマップ200Cを作成する。
図16は、本実施例による全体動作のフローチャートである。関係表示装置100Cは、検索条件及び期間を取得すると(S70)、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集する(S71)。ここで、期間とは、各関係者間の関係の時間変化を知るための期間であり、期間の始期または終期の少なくともいずれか一方が、ユーザにより指定される。
関係表示装置100Cは、情報を解析し(S72)、重み付け処理を行い(S73)、友好関係(S74)及び敵対関係(S75)を検出する。関係表示装置100Cは、指定された期間に含まれる一つのマップ200Cを作成し、保存する(S76)。
関係表示装置100Cは、指定された期間内の全てのマップ200Cを作成したか否かを判定する(S77)。関係表示装置100Cは、指定された期間について所定の周期毎のマップを作成する。
所定の周期は、例えば、年、月、日の中からユーザが選択できるように構成してもよいし、指定される期間に応じて自動的に設定してもよい。例えば、マップ作成期間として10年が指定された場合、関係表示装置100Cは、自動的に1年単位でマップを作成することができる。
関係表示装置100Cは、指定期間内の全てのマップを作成していない場合(S77:NO)、マップを作成する基準時刻を所定時間だけ進めて(S78)、新たな基準時刻に基づいて各DB21−41から情報を収集し(S71)、新たな基準時刻のマップを作成する(S72−S76)。
指定期間に含まれる全てのマップを作成した場合(S77:YES)、関係表示装置100Cは、マップを表示装置16に出力する(S79)。
図17は、マップ200Cを示す。マップ200Cは、各周期(各基準時刻)毎に作成されるマップ200C(1)−(3)を含む。200C(1)は、指定期間内の最古のマップであり、200C(3)は指定期間内の最新のマップであり、200C(2)は、最古マップと最新マップの中間の時期に位置するマップである。
図17によれば、最初、E社とF社とは無関係であったが(200C(1))、途中で友好関係になったことがわかる(200C(2))。また、A社とB社の友好関係は、時間が経過するほど深まっていることがわかる。さらに、最初のうちB社とF社とは友好関係にあったが(200C(1))、F社とE社とが友好関係を結んだ後(200C(2))、B社とF社とは敵対関係になったことがわかる(200C(3))。
本実施例も第1実施例及び第2実施例と同様の効果を奏する。さらに本実施例では、各関係者同士の関係の時間変化をマップ200Cに表示させることができるため、より一層、各関係者間の関係を容易に把握することができる。
図18−図20を参照して第5実施例を説明する。本実施例では、関係者としての企業と、関係者に属するサブ関係者(または関係者の構成要素)としての従業員との関係を分析する。
図18は、本実施例の関係表示装置100Dを示す。本実施例の関係表示装置100Dは、情報収集部101と、解析部102と、関係検出部103Dと、表示部104Dと、重み付け処理部105とを備える。
関係検出部103Dは、関係者としての法人間の関係のみならず、法人に属する各従業員同士の関係、それぞれ異なる法人に属する各従業員同士の関係も検出する。表示部104Dは、法人間、従業員間の関係を含むマップ200Dを作成し、出力する。
図19は、マップ200Dの例を示す。説明の便宜上、法人関係者としてA社及びB社の2社のみを示す。なお、一人以上の自然人が属する組織であれば、法人に限らない。例えば、発明サークルのような組織でもよい。
A社には、発明者Ai1,Ai2と、代理人PA1と、弁護士AL1が含まれている。A社内の各ノードAi1,Ai2,PA1,AL1は、基本的に友好関係にある。B社には、発明者Bi1,Bi2と代理人PA2が含まれている。同様に、B社内の各ノードBi1,Bi2,PA2も基本的に友好関係にある。
A社とB社とは、敵対関係にあるため、敵対的接続線203で接続される。A社の代理人PA1は、B社の発明者Bi1に関する特許出願または特許に対して、情報提供または特許無効審判の攻撃を加えているため、代理人PA1から発明者Bi1に向かう敵対的接続線203が設けられている。
B社の代理人PA2は、A社の発明者Ai1に関する特許出願または特許に対して、情報提供または特許無効審判等の攻撃を繰り返し加えているため、代理人PA2から発明者Ai1に向かう敵対的接続線203が太く設定されている。
図20は、本実施例による全体動作のフローチャートである。関係表示装置100Dは、検索条件を取得し(S90)、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し(S91)、情報を収集して解析する(S92)。
関係表示装置100Dは、関係者が法人等の複数の自然人を含む組織である場合に、その組織に属する発明者、代理人、弁護士等のサブ関係者を検出する(S93)。関係表示装置100Dは、重み付け処理の後(S94)、グルーピング処理を実行し(S95)、各関係者同士及び各組織同士の、友好関係(S96)及び敵対関係(S97)をそれぞれ検出する。関係表示装置100Bは、グループ同士(組織同士)の関係を含むマップ200Dを作成し(S98)、表示装置16に出力させる(S99)。
このように構成される本実施例も第1実施例及び第2実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、法人等の単位で関係を検出するだけでなく、各法人等に属する発明者及び代理人等の関係も検出して表示する。従って、組織内の人間関係及び組織を跨る人間関係を容易に把握することができ、使い勝手が向上する。
図21,図22を参照して第6実施例を説明する。本実施例では、各関係者間の関係を示す接続線の近傍に、キーワード等を表示させる。第1実施例では、ユーザが接続線を選択したときに、その接続線に関連するキーワード等を表示させる。本実施例では、各接続線に関するキーワード等を最初から表示させる。
図21は、本実施例による全体動作のフローチャートである。関係表示装置は、検索条件を取得すると(S110)、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集して解析する(S111,S112)。
関係表示装置は、重み付け処理の後(S113)、友好関係(S114)及び敵対関係(S115)をそれぞれ検出する。関係表示装置は、各接続線に関するキーワード等を検出し(S116)、キーワード等を含むマップ200Eを作成して(S117)、表示装置16に出力させる(S118)。
図22は、マップ22Eを示す。各接続線202,203上には、それぞれの接続線に関するキーワード等が表示される。
図23,図24を参照して第7実施例を説明する。本実施例では、ユーザにより指定される関係者を中心としてマップを作成する。図23は、本実施例による全体動作のフローチャートである。
関係表示装置は、検索条件を取得すると、検索条件に基づいて各DB21−41を検索し、情報を収集して解析する(S120,S121,S122)。関係表示装置は、重み付け処理の後(S123)、友好関係(S124)及び敵対関係(S125)を検出し、マップ200Fを作成して(S126)、出力させる(S127)。
関係表示装置は、マップ中央に配置すべき関係者がユーザにより指定されたか否かを判定する(S128)。マップ中央の関係者が指定されると(S128:YES)、関係表示装置は、マップ200Fを作り直す(S126)。
図24は、マップ200Fを示す。図24の上側に示すように、最初に作成されたマップ200F(1)では、A社が中央部に配置されている。ユーザがB社を選択して作り直しを指示すると、関係表示装置は、B社が中央部に配置されたマップ200F(2)を作成する。
図25を参照して第8実施例を説明する。本実施例では、マップデータを表計算ソフトウェア等で使用可能な形態で出力できるようにしている。図25は、全体動作のフローチャートである。本処理は、図14に示すS60−S68を全て備えている。
さらに、本処理では、マップをデータ出力できるようにしている(S69)。ユーザがマップのデータを希望すると、関係表示装置は、マップデータを表計算ソフトウェア等で使用可能な形態で出力させる。例えば、関係表示装置は、CSV(Comma Separated Values)形式のデータファイルDLを出力することができる。
図26を参照して第9実施例を説明する。本実施例では、マップ作成を要求するコンピュータ50と、マップを作成するコンピュータ10とを別々に構成する。マップ作成を要求するコンピュータ50は、マイクロプロセッサ51と、メモリ52と、通信I/F53と、入力装置54と、表示装置55とを備える。
ユーザは、コンピュータ50を介して、マップの作成を指示する。コンピュータ50は、ユーザの指示に基づいて、コンピュータ10にマップの作成を要求する。作成されたマップは、コンピュータ10からコンピュータ50に送信され、コンピュータ50の表示装置55に表示される。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、各実施例を適宜組み合わせることができる。
さらに、いわゆるダミーを検出して、マップにダミー関係者が表示されにくい構成としてもよい。例えば、大学等の研究機関に属しない個人が情報提供等をしている場合は、いわゆるダミーとみなして、関係者から外すことができる。
あるいは、ダミー関係者が代理人を使っている場合、その代理人が代理している他の関係者のうちダミー関係者による攻撃先と敵対関係にある関係者とダミー関係者が同一であると判定する構成でもよい。
10:コンピュータ、20:特許電子図書館、30:裁判所ウェブサイト、40:その他のサイト、100:関係表示装置(関係表示プログラム)、101:情報収集部、102:解析部、103:関係検出部、104:表示部、200:マップ、201:関係者ノード、202:友好的接続線、203:敵対的接続線

Claims (9)

  1. 特許に関する特許関連情報を記憶する特許関連情報記憶部から、指定される検索条件に従って特許関連情報を収集する情報収集部と、
    収集された前記特許関連情報を解析して複数の関係者を検出する解析部と、
    収集された前記特許関連情報に基づいて、前記各関係者間の友好関係及び敵対関係を検出する関係検出部と、
    前記各関係者と、前記各関係者のうち前記友好関係にある各関係者間を関連付けるための、両端が外側に向かう矢印を持つ友好的接続線と、前記各関係者のうち前記敵対関係にある各関係者間を関連付けるための、一方から他方へ向かう矢印線であって前記各関係者が互いに敵対関係にある場合は向かい合う2つの矢印線となる敵対的接続線と、を含むマップを作成して表示させる表示部と、
    を備える特許関連情報に基づく関係表示装置。
  2. 前記特許関連情報には、特許出願、特許無効審判、特許異議申立、情報提供、特許訴訟の各要因のうちいずれか複数の要因に関する情報が含まれており、
    前記関係検出部は、前記特許関連情報に含まれる前記複数の要因を所定の係数で重み付けすることにより、前記友好関係の度合を示す友好度と前記敵対関係の度合を示す敵対度とをそれぞれ算出し、
    前記表示部は、前記友好度に応じて前記友好的接続線の表示態様を決定し、前記敵対度に応じて前記敵対的接続線の表示態様を決定する、
    請求項1に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  3. 前記特許関連情報は、友好関係の存在を示す友好要因に関する友好要因情報(特許出願に関する情報を含む)と、敵対関係の存在を示す敵対要因に関する敵対要因情報(情報提供、特許無効審判、特許異議申立、特許訴訟に関する情報のうちいずれか一つの情報または複数の情報を含む)とを含み、
    前記解析部は、前記友好要因情報及び前記敵対要因情報に基づいて前記複数の関係者を検出し、
    前記関係検出部は、前記友好要因情報を前記所定の係数に含まれる第1係数に従って重み付けして、前記友好度を算出し、
    前記関係検出部は、前記敵対要因情報を前記所定の係数に含まれる第2係数に従って重み付けして、前記敵対度を算出し、
    前記表示部は、前記友好度が高くなるほど前記友好的接続線を強調して表示し、前記敵対度が高くなるほど前記敵対的接続線を強調して表示する、
    請求項2に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  4. 前記関係検出部は、前記特許関連情報に含まれる前記複数の要因の発生時刻と前記所定の係数とに基づいて、前記複数の要因を重み付けする、
    請求項2に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  5. 前記関係検出部は、前記各関係者を複数のグループにグループ化し、前記各関係者間の友好関係及び敵対関係と、前記各グループ間の友好関係及び敵対関係とをそれぞれ検出する、
    請求項1に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  6. 前記関係検出部は、指定された期間内の前記友好関係及び前記敵対関係をそれぞれ複数ずつ検出し、
    前記表示部は、前記指定された期間内の前記各友好関係及び前記各敵対関係の時間変化を表示させる、
    請求項1に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  7. 前記表示部により作成される前記マップを表計算ソフトウェアで使用可能な形式のデータとして出力させる、
    請求項1に記載の特許関連情報に基づく関係表示装置。
  8. 特許に関する特許関連情報に基づいて検出される関係を表示させる方法であって、
    検索条件をコンピュータの有するインターフェースを介して受け付けるステップと、
    前記特許関連情報を記憶するデータベースから、前記検索条件に合致する特許関連情報を取得するステップと、
    取得された前記特許関連情報を解析して複数の関係者を検出するステップと、
    取得された前記特許関連情報に基づいて、前記各関係者間の友好関係及び敵対関係を検出するステップと、
    前記各関係者と、前記各関係者のうち前記友好関係にある各関係者間を関連付けるための、両端が外側に向かう矢印を持つ友好的接続線と、前記各関係者のうち前記敵対関係にある各関係者間を関連付けるための、一方から他方へ向かう矢印線であって前記各関係者が互いに敵対関係にある場合は向かい合う2つの矢印線となる敵対的接続線と、を含むマップを作成するステップと、
    作成された前記マップをディスプレイ装置に表示させるステップと、
    をコンピュータに実行させるための、特許関連情報に基づく関係表示方法。
  9. コンピュータを、
    特許に関する特許関連情報を記憶する特許関連情報記憶部から、指定される検索条件に従って特許関連情報を収集する情報収集手段と、
    収集された前記特許関連情報を解析して複数の関係者を検出する解析手段と、
    収集された前記特許関連情報に基づいて、前記各関係者間の友好関係及び敵対関係を検出する関係検出手段と、
    前記各関係者と、前記各関係者のうち前記友好関係にある各関係者間を関連付けるための、両端が外側に向かう矢印を持つ友好的接続線と、前記各関係者のうち前記敵対関係にある各関係者間を関連付けるための、一方から他方へ向かう矢印線であって前記各関係者が互いに敵対関係にある場合は向かい合う2つの矢印線となる敵対的接続線と、を含むマップを作成して表示させる表示手段としてそれぞれ機能させるためのコンピュータプログラム。
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