JP5508381B2

JP5508381B2 - マシン型通信（ｍｔｃ）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法、及び、その方法を用いた装置

Info

Publication number: JP5508381B2
Application number: JP2011278524A
Authority: JP
Inventors: ティワリクンダイ
Original assignee: 宏達國際電子股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2010-12-21
Filing date: 2011-12-20
Publication date: 2014-05-28
Anticipated expiration: 2031-12-20
Also published as: US20120155257A1; JP5864521B2; TW201228440A; KR20120070523A; TWI435639B; JP2012134977A; EP2469944B1; KR101385785B1; CN102573004B; EP2469944A1; CN102573004A; KR20130088100A; JP2014078987A; KR101347974B1; US8593956B2

Description

本発明は、輻輳制御技術に関し、特に、マシン型通信（MTC:Machine-Type Communication）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法、及び、その方法を用いた装置に関するものである。

長い間、さまざまな機械が提供され、あらゆる面において我々の生活をより便利にしてきた。今日ではこれらの機械は、一般的に、コンピューティングプロセッサとソフトウェアを備え、より知的に基づく情報（intelligence-based）のサービスを提供している。無線通信の普及により、マシン型通信デバイス（MTC）は、情報を交換するリモートマシン間の通信を可能にし、人間の操作なしで動作するように開発されてきた。特に、水処理施設または橋などの重要な公共建設において、MTCセンサは、施設の運転状態を監視し、無線通信ネットワークによって、測定結果を制御センターに折り返し報告するように用いられ得る。無線通信ネットワークは、例えば、移動体通信用グローバルシステム（Global System for Mobile communications；GSM）技術、汎用パケット無線サービス（General Packet Radio Service；GPRS）技術、グローバル進化向増強化データレート（Enhanced Data rates for Global Evolution；EDGE）技術、広帯域符号分割多元アクセス（Wideband Code Division Multiple Access；WCDMA）技術、符号分割多元アクセス２０００（Code Division Multiple Access 2000；CDMA 2000）技術、時分割同期符号多元アクセス（Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access；TD-SCDMA）技術、マイクロ波アクセス向ワールドワイド相互操作可能（ワイマックス:Worldwide Interoperability for Microwave Access；WiMAX）技術、及びロングタームエボリューション（Long Term Evolution；LTE）技術、LTE-Advanced技術などを含む。

３GPP仕様TS２３.０６０v.１０.１.０（以下、仕様TS２３.０６０と称される）、及び３GPP仕様TS２５.３３１v.１０.１.０（以下、仕様TS２５.３３１と称される）に準拠したLTE技術を例にとると、あまりに多くのモバイル機器がサービング GPRS サポートノード（SGSN）にアクセスした場合、輻輳がSGSNに起こり、即ち、サービスネットワークのパケット交換（Packet Switched； PS）ドメインが輻輳する。PSドメインの輻輳が発生した時、SGSNは、無線ネットワーク制御装置／基地局サブシステム（RNC／BSS）にMTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからも、PSドメインに対して接続要求を拒絶するように指令し、接続要求の拒絶に延長待機タイマ（extended wait timer）が示されている。接続要求が拒絶された時、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスは、延長待機タイマを起動し、延長待機タイマの動作期間中、PS接続の確立を開始しない。しかしながら、PSドメインの輻輳が発生した時、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスが、PSドメインと回線交換（Circuit Switched； CS）ドメインの両方に接続要求を送信し、結合アタッチ手順（combined attached procedure）または結合ルーティングエリアアップデート手順を開始する状況がある。サービスネットワークのCSドメインは、輻輳しない可能性もあるが、CSドメインのサービスネットワークの挙動は、このような場合、予測できない。よって、サービスネットワークと、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスの予測できない挙動などの問題が発生する可能性がある。

マシン型通信（MTC）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法、及び前記方法を用いた装置を提供する。

本発明の１つの態様では、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置が提供される。移動通信装置は、無線モジュール及び制御モジュールを含む。無線モジュールは、サービスネットワーク間の無線送信及び受信を実行する。制御モジュールは、パケット交換(PS)ドメインと、回線交換(CS)ドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリア（RA）アップデート手順を開始するのに応じて、無線モジュールによって接続要求メッセージをサービスネットワークに送信し、無線モジュールによってサービスネットワークから延長待機タイマを指示する接続拒否メッセージを受信する。また、制御モジュールは、PSドメインに対する接続拒否メッセージに応じて、CSドメインに対して位置登録手順を開始するか、またはCSドメインに対して位置登録手順の開始が実行されるサブ状態に入る。

それに対応して、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置に用いる輻輳制御方法が提供される。前記方法は、PSドメインとCSドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリア（RA）アップデート手順を開始するのに応じて、接続要求メッセージをサービスネットワークに送信するステップ、サービスネットワークから延長待機タイマを指示する接続拒否メッセージを受信するステップ、及びPSドメインに対する接続拒否メッセージに応じて、CSドメインに対して位置登録手順を開始するか、またはCSドメインに対して位置登録手順の開始が実行されるサブ状態に入るステップを含む。

本発明のもう１つの態様では、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置が提供される。移動通信装置は、無線モジュール及び制御モジュールを含む。無線モジュールは、サービスネットワーク間の無線送信及び受信を実行する。制御モジュールは、サービスネットワークからPSドメインに対し、且つ無線モジュールによって延長待機タイマを指示する接続解放メッセージを受信し、PSドメインに対する接続解放メッセージに応じて延長待機タイマに対応したバックオフタイマを起動する。また、制御モジュールは、バックオフタイマの動作期間中、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。

それに対応して、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置に用いる輻輳制御方法が提供される。前記方法は、サービスネットワークからPSドメインに対し、且つ延長待機タイマを指示する接続解放メッセージを受信するステップ、PSドメインに対する接続解放メッセージに応じて延長待機タイマに対応したバックオフタイマを起動するステップ、及びバックオフタイマの動作期間中、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しないステップを含む。

本発明のもう１つの態様において、サービスネットワークが提供される。サービスネットワークは、コアネットワーク及びアクセスネットワークを含む。コアネットワークは、PSドメインにシステムオーバーロードを検出した時、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置から、PSドメインに対してどのアクセスも制限する。アクセスネットワークは、アクセス制限に応じて、PSドレインに対し、且つ延長待機タイマの期間を示す接続解放メッセージを移動通信装置に伝送し、延長待機タイマの動作期間中にPSドメインに対して移動通信装置のどのアクセスの試みも禁止する。

本発明の他の態様及び特徴は、マシン型通信（MTC）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法の特定の実施の形態の以下の説明を検討後は当業者により明白となるであろう。
本発明は、添付の図面と併せて後に続く詳細な説明と実施の形態を解釈することによって、より完全に理解されることができる。

本発明の実施形態に基づく移動通信環境を示すブロック図である。本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放（connection release）メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。本発明のもう１つの実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続拒否（connection rejection）メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続拒否メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。

以下の説明は、本発明を実施するベストモードが開示されている。この説明は、本発明の一般原理を例示する目的のためのもので本発明を限定するものではない。３GPP仕様書は、本発明の技術思想を教示するために用いられるものであり、本発明はこれを限定するものではない。

上述の問題を解決するために、本発明は、マシン型通信（MTC）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法、及び前記方法を用いた装置を提供する。
図１は、本発明の実施形態に基づく移動通信環境を示すブロック図である。移動通信環境１００では、移動通信装置１１０は、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定されており、サービスネットワーク１２０に無線接続されて無線サービスを得ている。サービスネットワーク１２０は、アクセスネットワーク１２１及びコアネットワーク１２２を含み、アクセスネットワーク１２１は、WCDMA技術のユニバーサル地上無線アクセスネットワーク（UTRAN）またはLTE／LTE-Advanced技術の進化型UTRAN（Evolved-UTRAN； E-UTRAN）でもよく、コアネットワーク１２２は、WCDMA技術のGPRSコアまたはLTE／LTE-Advanced技術の進化したパケットコア（Evolved Packet Core； EPC）でもよい。移動通信装置１１０は、サービスネットワーク１２０間の無線送信及び受信の機能を実行する無線モジュール１１１及び無線モジュール１１１と、例えば、ディスプレイユニット及び／またはマンマシンインタフェース（MMI）として用いられるキーパッドなどの他の機能要素、アプリケーションのプログラムコードまたは通信プロトコルを保存する記憶装置などの動作を制御する制御モジュール１１２を含む。更に明確にするために、無線モジュール１１１は、無線周波数（RF）ユニットであることができ、制御モジュール１１２は、ベースバンドユニットの汎用プロセッサまたはマイクロコントロールユニット（MCU）であることができる。ベースバンドユニットは、ベースバンド信号処理を実行する複数のハードウェアデバイスを含みことができ、その処理は、アナログデジタル変換（ADC）／デジタルアナログ変換（DAC）、利得調整、変調／復調、符号化／復号化などを含む。RFユニットは、RF無線信号を受信し、受信したベースバンド信号をベースバンドユニットによって処理されたRF無線信号に変換するか、またはベースバンドユニットからベースバンド信号を受信し、受信したベースバンド信号を後に送信されるRF無線信号に変換する。RFユニットも複数のハードウェアデバイスを含んで無線周波数信号の変換を実行することができる。例えば、RFユニットは、ベースバンド信号と移動通信システムの無線周波数信号で振動したキャリアとを乗算するミキサを含んでもよく、無線周波数は、WCDMAシステムに用いられる９００MHz、１９００MHz、または２１００MHzでもよく、またはLTE／LTE-Advancedで用いられる９００MHz、または２１００MHz、または２.６GHzでもよく、または他の用いられている無線アクセス技術（RAT）によって決まる。

更に具体的に言えば、制御モジュール１１２は、無線モジュール１１１を制御し、PSドメインの輻輳制御をする。
図２は、本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放（connection release）メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。図２に示されるように、コアネットワーク１２２は、まず、サービスネットワーク１２０のPSドメインの輻輳発生を検出し（ステップS２１０）、次いで、アクセスネットワーク１２１にMTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからも、PSドメインに対してアクセスを制限するように指令する（ステップS２２０）。PSドメインの輻輳発生後、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置１１０は、PSドメインとCSドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリア（RA）アップデート手順を開始するのに応じて、無線モジュール１１１によってRRC接続要求メッセージをサービスネットワーク１２０に送信する（ステップS２３０）。即ち、移動通信装置１１０とサービスネットワーク１２０間の接続がない場合、接続は、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリアアップデート手順を実行する前に確立されなければならない。RRC接続要求メッセージを受信した時、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからもPSドメインに対してアクセスを制限するように指令されているため、アクセスネットワーク１２１は、延長待機タイマを示すRRC接続要求メッセージを移動通信装置１１０に返す（ステップS２４０）。移動通信装置１１０がRRC接続要求メッセージを受信した時、制御モジュール１１２は、延長待機タイマを起動する（ステップS２５０）。注意するのは、延長待機タイマの動作期間中、移動通信装置１１０は、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。即ち、移動通信装置１１０は、PSドメインに対してどの接続要求メッセージを送信することも禁止される。TS２３.０６０及びTS２５.３３１仕様に応じた従来の移動通信装置と異なり、移動通信装置１１０は、位置登録手順を続行して CSサービスを得ることができる。具体的に言えば、制御モジュール１１２は、位置更新要求メッセージを無線モジュール１１１によって、サービスネットワーク１２０に送信する（ステップS２６０）。PSドメインの輻輳が発生した時、必ずしもCSドメインの輻輳も発生するわけでないため、サービスネットワーク１２０は、CSドメインのシステムローディングに基づいて位置登録要求を受け入れるかどうかを決定することができる。この実施形態では、サービスネットワーク１２０は、CSドメインの輻輳が発生してはいないため、移動通信装置１１１に位置更新受付メッセージを返す（ステップS２７０）。よって、延長待機タイマの終了まで待機しなくても、移動通信装置１１０は、可能な限り速く、CSサービスを得ることができる。

図３は、本発明のもう１つの実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続拒否（connection rejection）メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。図２と同様に、コアネットワーク１２２は、まず、サービスネットワーク１２０のPSドメインの輻輳発生を検出し（ステップS３１０）、次いで、アクセスネットワーク１２１にMTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからもPSドメインに対してアクセスを制限するように指令する（ステップS３２０）。PSドメインの輻輳発生後、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置１１０は、PSドメインとCSドメインの両方に対して、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリアアップデート手順を開始するために、無線モジュール１１１によってRRC接続要求メッセージをサービスネットワーク１２０に送信する（ステップS３３０）。即ち、移動通信装置１１０とサービスネットワーク１２０間の接続がない場合、接続は、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリアアップデート手順を実行する前に確立されなければならない。RRC接続要求メッセージを受信した時、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからもPSドメインに対してアクセスを制限するように指令されているため、アクセスネットワーク１２１は、延長待機タイマを示す RRC接続要求メッセージを移動通信装置１１０に返す（ステップS３４０）。移動通信装置１１０がRRC接続要求メッセージを受信した時、制御モジュール１１２は、延長待機タイマを起動する（ステップS３５０）。注意するのは、延長待機タイマの動作期間中、移動通信装置１１０は、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。即ち、移動通信装置１１０は、PSドメインに対してどの接続要求メッセージの送信も禁止される。次いで、制御モジュール１１２は、CSドメインに対して位置登録手順の開始が実行される“MM IDLE（mm待機）”状態の“ATTEMPTING TO UPDATE（更新することを試みる）”サブ状態（substate）に入り（ステップS３６０）、サービスネットワーク１２０の動作モードをネットワーク運用モード（NMO）IIまたはIIIとして処理する（ステップS３７０）。“ATTEMPTING TO UPDATE”サブ状態を維持した時、制御モジュール１１２は、位置登録手順を開始し、無線モジュール１１１によって位置更新要求メッセージをサービスネットワーク１２０に送信することによってCSサービスを得ることができる（ステップS３８０）。具体的に言えば、位置登録手順は、ユーザーの要求または移動通信装置１１０の位置の変更によって発生されたモバイル通信プロトコルの接続管理（Connection Management； CM）層からのCM接続要求に応じて、または位置登録手順の周期タイマの終了に応じて、開始されることができる。１つの実施形態では、通信プロトコルは、制御モジュール１１２で実行されるプログラムコードとして実装され得る。CSドメインは、この実施形態で輻輳が発生してはいないため、サービスネットワーク１２０は、移動通信装置１１０に位置更新受付メッセージを返す（ステップS３９０）。よって、延長待機タイマの終了まで待機しなくても、移動通信装置１１０は、従来の移動通信装置のように、可能な限り速く、CSサービスを得ることができる。

図４は、本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行するメッセージシーケンス図である。始めにこの実施形態では、少なくとも１つの接続が移動通信装置１１０とサービスネットワーク１２０との間にPSドメインに確立される。もう１つの実施形態では、第１接続がPSドメインに確立され、第２接続がCSドメインに確立される。後に、コアネットワーク１２２は、サービスネットワーク１２０のPSドメインに輻輳の発生を検出し（ステップS４１０）、次いで、アクセスネットワーク１２１にMTCデバイスまたは低優先度のデバイスのいずれかからもPSドメインに対してアクセスを制限するように指令する（ステップS４２０）。PSドメインに対するアクセス制限の指令に応じて、アクセスネットワーク１２１は、延長待機タイマの期間（time period）を示し、且つPSドメインの接続の解放を示すSIGNALLING CONNECTION RELEASE（信号接続解散）メッセージを送信する（ステップS４３０）。移動通信装置１１０が信号接続解散メッセージを受信した時、制御モジュール１１２は、PSドメインに確立された接続を解放し（ステップS４４０）、次いで、延長待機タイマに対応したバックオフタイマを起動し、信号接続解散メッセージに示された期間を計測する（ステップS４５０）。具体的に言えば、前記期間は、モバイル通信プロトコルのノンアクセスストラタム（NAS）層に伝送され、バックオフタイマは、NAS層によって起動される。１つの実施形態では、モバイル通信プロトコルは、制御モジュール１１２で実行されるプログラムコードとして実装され得る。注意するのは、バックオフタイマの動作期間中、移動通信装置１１０は、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。即ち、移動通信装置１１０は、バックオフタイマが期限切れになるまで、どのGPRS移動管理（GMM）接続の開始も禁止される。

図５は、本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続拒否メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。この実施形態では、前記方法は、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される、図１の移動通信装置１１０のような移動通信装置に適用される。前記方法の開始として、移動通信装置は、PSドメインとCSドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリアアップデート手順を開始するのに応じて、接続要求メッセージをサービスネットワークに送信する（ステップS５１０）。言い換えれば、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリアアップデート手順を開始するには、移動通信装置とサービスネットワーク間に接続がない場合、先ず接続が確立されなければならない。続いて移動通信装置は、サービスネットワークから延長待機タイマを指示する接続拒否メッセージを受信する（ステップS５２０）。この実施の形態では、接続要求は、サービスネットワークのPSドメインの輻輳が発生し、且つMTCデバイスまたは低優先度のデバイスからPSドメインに対してアクセスが制限されているため、拒否される。接続拒否メッセージに応じて、移動通信装置は、CSドメインに対して位置登録手順を開始するか、またはCSドメインに対して位置登録手順の開始が実行されるサブ状態に入る（ステップS５３０）。具体的に言えば、移動通信装置も延長待機タイマを起動し、延長待機タイマの動作期間中、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。１つの実施形態では、移動通信装置は、位置更新要求メッセージをサービスネットワーク１２０に送信することによって、CSドメインに対して位置登録手順を開始することができ、サービスネットワークが位置更新受付メッセージを返した場合、CSサービスを得ることができる。１つの実施形態では、サブ状態は、“MM IDLE”状態の“ATTEMPTING TO UPDATE”サブ状態であることができ、移動通信装置は、サービスネットワークの動作モードを、CSドメイン及びPSドメインに対して接続の確立が個別に実行されるNMO IIまたはNMO IIIとして処理することができる。注意するのは、本方法は、延長待機タイマの終了まで待機しなくても、移動通信装置が可能な限り速く、CSサービスを得るようにできることである。

図６は、本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。この実施形態では、前記方法は、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される、図１の移動通信装置１１０のような移動通信装置に適用される。前記方法の開始として、移動通信装置は、サービスネットワークからPSドメインに対し、且つ延長待機タイマを指示する接続解放メッセージを受信する（ステップS６１０）。１つの実施の形態では、接続解放メッセージは、信号接続解散メッセージであることができ、PSドメインの輻輳が発生した時、サービスネットワークによって送信されることができる。PSドメインに対する接続解放メッセージに応じて、移動通信装置は、延長待機タイマを起動する（ステップS６２０）。次いで、待機タイマの動作期間中、移動通信装置は、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない（ステップS６３０）。

図７は、本発明の実施形態に基づくMTCデバイスまたは低優先度のデバイスに対して、接続解放メッセージで輻輳制御を実行する方法を示す流れ図である。この実施形態では、前記方法は、図１のサービスネットワーク１２０のような任意のサービスネットワークに適用されることができ、MTCデバイスまたは低優先度のデバイスからのアクセスロードの輻輳制御に用いられる。前記方法の開始として、サービスネットワークは、まずPSドメインのシステムオーバーロードを検出する（ステップS７１０）。PSドメインのシステムオーバーロードに応じて、サービスネットワークは、PSドメインに対し、且つ延長待機タイマを指示する接続解放メッセージを移動通信装置に送信することで、MTC用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置から、PSドメインに対してどのアクセスも制限するため、延長待機タイマの動作期間中にPSドメインに対して移動通信装置のどのアクセスの試みも禁止する（ステップS７２０）。１つの実施形態では、接続解放メッセージは、延長待機タイマの期間を示すタイマ情報要素（Information Element; IE）を含む信号接続解散メッセージでもよい。具体的に言えば、接続解放メッセージを受信した時、移動通信装置は、PSドメインに確立した接続を解放し、延長待機タイマに対応したバックオフタイマを起動し、期間を計測する。注意するのは、バックオフタイマの動作期間中、移動通信装置は、PSドメインに対してどの接続の確立も開始しない。

注意するのは、TS２３.０６０及びTS２５.３３１仕様に応じた従来の接続解放メッセージと異なり、図６及び図７に説明された接続解放メッセージは、延長待機タイマの期間を示すタイマIEを含むため、移動通信装置は、延長待機タイマを正確に起動し、PSドメインに対して接続の確立を遅らせることができる。

この発明は種々の態様を例として記述されているが、これは本発明を限定するものではないことは理解される。本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することが可能である。例えば、マシン型通信（MTC）デバイスまたは低優先度のデバイスに用いる輻輳制御方法は、WCDMA／LTE技術の任意の進化技術に準拠しているモバイル通信デバイス及びサービスネットワークにも用いられ得る。よって、本発明の範囲は、以下の請求項及びそれらの等価によって定義されて保護されるものとする。

１００移動通信環境
１１０移動通信装置
１１１無線モジュール
１１２制御モジュール
１２０サービスネットワーク
１２１アクセスネットワーク
１２２コアネットワーク

Claims

マシン型通信（MTC）用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される移動通信装置であって、
サービスネットワーク間の無線送信及び受信を実行する無線モジュール、及びパケット交換（PS）ドメインと回線交換（CS）ドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリア（RA）・アップデート手順を開始するのに応じて、前記無線モジュールによって接続要求メッセージを前記サービスネットワークに送信し、前記無線モジュールによって前記サービスネットワークから延長待機タイマを指示する接続拒否メッセージを受信し、且つ、前記PSドメインに対する前記接続拒否メッセージに応じて、前記CSドメインに対して位置登録手順を開始するか、または前記CSドメインに対して前記位置登録手順の開始が実行されるサブ状態に入る制御モジュールを含む、
移動通信装置。
前記制御モジュールは、前記接続拒否メッセージに応じて、延長待機タイマを更に起動し、前記延長待機タイマの動作期間中、前記PSドメインのどの接続の確立も開始しない、
請求項１に記載の移動通信装置。
前記制御モジュールは、前記サブ状態に入ることに応じて、前記延長待機タイマの動作期間中、前記サービスネットワークの動作モードをネットワーク運用モード（NMO）IIまたはIIIとして処理する、
請求項２に記載の移動通信装置。
前記制御モジュールは、前記サブ状態にある時、ユーザーの要求、前記移動通信装置の位置の変更、または前記位置登録手順の周期タイマの終了に応じて、前記CSドメインに対して前記位置登録手順を開始する、
請求項１に記載の移動通信装置。
マシン型通信（MTC）用に設定されるか、または低優先度のデバイスとして設定される、移動通信装置が制御する輻輳制御方法であって、
前記移動通信装置が、パケット交換（PS）ドメインと回線交換（CS）ドメインの両方に対し、結合アタッチ手順または結合ルーティングエリア（ＲＡ）・アップデート手順を開始するのに応じて、接続要求メッセージをサービスネットワークに送信するステップ、
前記移動通信装置が、前記サービスネットワークから延長待機タイマを指示する接続拒否メッセージを受信するステップ、及び、
前記移動通信装置が、前記PSドメインに対する前記接続拒否メッセージに応じて、前記CSドメインに対して位置登録手順を開始するか、または、前記CSドメインに対して前記位置登録手順の開始が実行されるサブ状態に入るステップ
を含む、
輻輳制御方法。
前記移動通信装置が、前記接続拒否メッセージに応じて、延長待機タイマを更に起動し、前記延長待機タイマの動作期間中、前記PSドメインのどの接続の確立も開始させない、ステップを更に含む
請求項５に記載の方法。
前記移動通信装置が、前記サブ状態に入ることに応じて、前記延長待機タイマの動作期間中、前記サービスネットワークの動作モードをネットワーク運用モード（NMO）IIまたはIIIとして処理するステップを更に含む、
請求項６に記載の方法。
前記移動通信装置が、前記サブ状態にある時、ユーザーの要求、前記移動通信装置の位置の変更、または前記位置登録手順の周期タイマの終了に応じて、前記CSドメインに対して位置登録手順を開始する、
請求項５に記載の方法。