JP5500224B2 - 拭き取り検査システム - Google Patents

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Description

この発明は、食材、食品、機械類、器具類、さらには従業者の手等の表面に付着している細菌の数を調べて、製造、保管、調理工程等の細菌の存在状況を把握すること、特に細菌の状況に応じて、どこを管理するか、どこに危険があるかを検証する拭き取り検査システムに関する。
従来から、食品の品質レベルを維持する指標として食品細菌検査(一般細菌数、大腸菌群数や食中毒菌等)を行うことが知られている。この食品細菌検査は、乳、乳製品全般、清涼飲料水等について食品衛生法において規格基準があり、都道府県の条例では指導基準のある食品もある。
確かに、食材や食品については、これらの食品衛生検査指針に基づいた細菌検査を行うことにより細菌状況を知ることができるが、この食材や食品を製造、保管、調理等を行う施設、機械類や器具類等については、この食品衛生検査指針に基づいた細菌検査法では、物理的に検査を行えない。
そこで、食材、食品、機械類、器具類、さらには作業者の手等の表面に付着している細菌の数を調べて、細菌の存在状況を把握して製造、保管、調理工程等のどこを管理するか、どこに危険があるかを検証するため、拭き取り検査を行うことが知られている。この拭き取り検査には、無菌処理された綿棒を使って、検査対象物から細菌群を拭き取り、シャーレに移し取る方法や、フードスタンプという器具を使って、直接検査対象物から細菌群を移し取る方法などが知られている。
しかしながら、一般に行なわれる拭き取り検査で作成される検査報告書では、複数の項目(例えば、施設管理の衛生管理、機械器具類の衛生管理、食品等の衛生的な取扱い、使用水の衛生管理、等)が、それぞれ同じウェイトで評価されて、衛生知識のある専門家でなければ、結果を理解することが困難であるという問題があり、特に、最も検査結果を意識してもらいたい従業者レベルでは、到底理解できないという問題があった。
そこで、下記特許文献1では、従業者の衛生管理に対する意識を高めて飲食店等の食品を扱う施設における食中毒の予防をより効果的に行う衛生管理の情報処理装置が提案されている。
この情報処理装置は、具体的には、食品を取り扱う店舗および従業者の衛生管理状態をスコア化する衛生管理評価部と、店舗および従業者の細菌に関する情報をスコア化する細菌関連情報評価部と、顧客視点からの店舗および従業者の衛生管理状態をスコア化する顧客視点衛生管理評価部とを備え、これら衛生管理評価部、細菌関連情報評価部、および顧客視点衛生管理評価部によって得られた各スコアに基づいて、店舗および従業者の衛生度を分析する分析部を備えるものである。
この情報処理装置によると、衛生管理状態、細菌状態、および顧客視点での衛生管理状態の、3つの状態がスコア化されて、そのスコア化されたものが分析部によって分析されることにより、その分析結果により店舗および従業者の衛生度が得られ、そして、この分析された衛生度によって、従業者の衛生管理意識が高まり、食中毒の予防を効果的に行うことができるというものである。
特開2010−287166号公報
ところで、細菌群には様々な種類があり、この中の食中毒菌でも、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ等々、さまざまな細菌群が存在する。そして、これら細菌群には、1つでも存在すると確実に食中毒を起こす細菌群と、複数存在した場合でも食中毒を起こさない細菌群とがある。
また、拭き取り検査を行う加工施設の加工状況においても、例えば、事後的に加熱を行う食材の加工施設(精肉加工場、鮮魚加工場等)と、事後的に加熱を行わない食品の加工施設(食堂、レストラン、惣菜加工場等)と、を比較すると、細菌について同程度検出した場合には、事後に加熱を行わない食品の加工施設のほうが、事後的に加熱を行う食材の加工施設よりも食中毒の発生リスクが高まる。
こうした細菌群の違いや加工施設の加工状況等の違いについて、前述の特許文献1に示された情報処理装置では、段落[0062]にあるように「複数種類の細菌(例えば、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ等)毎に、…細菌数入力フォームを表示させることで、複数種類の細菌の細菌数が入力されるようにしてもよい。」とされ、細菌毎に分けて入力することが記載されているに過ぎず、食中毒の発生リスクの度合いを考慮して、スコア化や分析結果を得るような情報処理を行うものではなかった。
すなわち、この特許文献1に示された情報処理装置では、細菌群の種類の違いや、食品の加工状況の違いによって変化する食中毒の危険性について何ら考慮されていないため、食中毒の予防を図るという点で、十分ではなかったのである。
そこで、本発明は、機械類、器具類、及び従業者の手等の表面に付着している細菌の数を調べて、製造、保管、調理工程等の管理状況等を検証する細菌の拭き取り検査システムにおいて、細菌群の種類の違いや、食品の加工状況の違いによって、変化する食中毒発生のリスクを考慮した上で、従業者等に容易に食中毒の危険性を認識させて、食中毒の予防を十分に図ることができる拭き取り検査システムを提供することを目的とする。
この発明の拭き取り検査システムは、細菌の種類の違いや食品の加工状況等の違いによって、同じ細菌数であっても拭き取り検査の検査結果(スコア等)を変更するように設定することによって、食中毒の危険性をできるだけ正確に従業者等に認識させるようにしたものである。
具体的には、第1の発明は、食品の加工施設の被検査箇所の細菌群を採取して、該細菌群を種類ごとに培養し、該培養した細菌数を細菌群の種類ごとにカウントし、該カウントした細菌数を種類ごとに入力する細菌数入力手段と、前記加工施設の食品の加工状況を入力する加工状況入力手段と、前記加工施設の加工状況と細菌群の種類ごとの細菌数に応じて、判定基準スコアを規定する判定基準マップ手段と、前記細菌数入力手段及び前記加工状況入力手段から入力された各情報を、前記判定基準マップ手段に当てはめて、前記被検査箇所の判定スコアを演算する判定スコア演算手段と、該判定スコア演算手段によって算出された判定スコアの値を出力するスコア出力手段と、を備えたことを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、細菌群の種類ごとに細菌数を入力する細菌数入力手段と、加工施設の加工状況を入力する加工状況入力手段とにより、細菌群の種類ごとの細菌数と、加工施設の加工状況(事後に加熱を行うか、事後に加熱を行わないかの違い等)が判定スコア演算手段に入力されると、この判定スコア演算手段では、入力された情報を判定基準マップ手段に当てはめて、被検査箇所の判定スコアを演算する。そして、この判定スコア演算手段によって算出された判定スコアの値を、スコア出力手段によって出力することになる。
このため、細菌群の種類ごとの違い、および、加工施設の加工状況ごとの違いによって変化する食中毒の危険性を反映して、判定スコアを得ることができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記被検査箇所が複数設定されており、該複数の被検査箇所の判定スコアを合算するスコア合算手段を備え、前記スコア出力手段では、該スコア合算手段で合算した合算判定スコアを出力することを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、被検査箇所が複数設定される加工施設において、加工施設全体の判定スコアである合算判定スコアを得ることができる。
これにより、加工施設全体における食中毒の危険性を容易に認識することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記複数の被検査箇所のうち、所定数以上の細菌数がカウントされた被検査箇所の危険性を認識できるように、前記スコア出力手段の出力状態を変更する危険性認識手段を備えたことを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、危険性認識手段によって、スコア出力手段の出力状態が変更されるため、所定数以上の細菌数がカウントされた被検査箇所の危険性を、容易に認識することができる。このため、具体的にどの被検査箇所において食中毒の危険性がより高いかを容易に認識することができる。
これにより、個々の被検査箇所における従業者の衛生管理の意識をより高めることができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記判定基準マップ手段は、複数の判定基準スコアのマップを備え、該複数の判定基準スコアのマップの中から特定の判定基準スコアのマップに変更するマップ変更手段を備えたことを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、マップ変更手段があることで、使用者の要望等によって、判定スコアの判定基準スコアのマップを自由に変えることができる。
これにより、使用者の要望等に応じて、自由に、加工施設における従業者の衛生管理の意識を高めたり低めたりすることができる。
第5の発明は、第2の発明において、前記複数の被検査箇所の加工施設における位置を表示して被検査箇所を特定し、該被検査箇所の位置に、被検査箇所における細菌数を表示するレイアウト図を印字して出力する印字出力手段を備えたことを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、印字出力手段によって、加工施設の中の被検出箇所を具体的に特定して、その被検査箇所に各細菌数を表示するレイアウト図を、印字して出力することができるため、そのレイアウト図を、加工施設内において従業者等が自由に掲示することができる。
これにより、従業者は、加工施設内でレイアウト図を自由に見ることができ、細菌数と被検査箇所を同時に認識することができるため、より従業者の衛生管理の意識を高めることができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記レイアウト図には、前記被検査箇所の位置に細菌群ごとに培養した細菌の状態の画像を表示する画像表示部を備えたことを特徴とする拭き取り検査システムである。
上記構成によれば、画像表示部を備えていることで、レイアウト図内に、細菌群ごとに培養した細菌の状態の画像が同時に表示されるため、従業者は、直截的に各個別の被検査箇所における細菌数の多少を認識することができる。
よって、従業者は、より衛生管理の意識を高めることができ、食中毒の予防を確実に行うことができる。
本願発明によれば、細菌群の種類ごとの違い、および、加工施設の食品の加工状況等の違いによって変化する食中毒の危険性を反映して、判定スコアを得ることができる。
よって、機械類、器具類、及び従業者の手等の表面に付着している細菌の数を調べて、製造、保管、調理工程等の管理状況等を検証する拭き取り検査システムにおいて、細菌群の種類の違いや、加工状況の違いによって、変化する食中毒発生のリスクを考慮した上で、従業者等に容易に食中毒の危険性を認識させて、食中毒の予防を十分に図ることができる。
本発明の実施形態に係る拭き取り検査システムの検査フローが示された図である。 拭き取り検査システムの制御ブロック図である。 拭き取り検査システムの制御フロー図である。 拭き取り検査システムの判定基準マップの表を示した図である。 実施例1の「拭き取り検査成績表」である。 実施例1の「レイアウト写真図」である。 実施例2の「拭き取り検査成績表」である。 実施例2の「レイアウト写真図」である。 実施例3の「拭き取り検査成績表」である。 実施例3の「レイアウト写真図」である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる拭き取り検査システムの検査フローを示した図である。
細菌群の拭き取り検査は、まず、この図1(a)に示すように、被検査箇所である調理場等で対象物の包丁1を無菌処理された綿棒2を使って拭き取る。次に、図1(b)に示すように、その綿棒2を培地3が塗布されたシャーレ4に擦りつけて、肉眼で見えない細菌をシャーレ4に移す。
このとき、培地3は、例えば一般細菌を培養する培地や、大腸菌群を培養する培地、さらには、黄色ブドウ球菌を培養する培地、サルモネラを培養する培地、腸炎ビブリオを培養する培地等、検出したい細菌群の種類に応じて、複数準備しておく。
その後、図1(c)に示すように、細菌群が移されたシャーレ4を、図示しないインキュベータに入れて、シャーレ4内の細菌群を培養する。この培養期間は、24〜48時間、培養を行う。
細菌群を培養すると、図1(d)に示すように、複数のコロニー5…が生成される。この状態でコロニー5の数をカウントする。例えば、図中αの円で囲んだ範囲において、目視、ルーペ又はコロニーカウンターによって、コロニー5の数をカウントする(数える)。そして、そのカウントした値にシャーレ4の大きさに応じて所定の値を乗じて、この乗じて算出した値を、シャーレ4全体のコロニー5の数として推定して、全体の細菌数として算出する。
この細菌数の算出の後、そのシャーレ4全体を上方からカメラ6で写真撮影する。この写真撮影は、後述するレイアウト写真図に掲載するために行う。なお、この写真撮影時には、コロニー5をより肉眼で分かりやすくするため、シャーレ4の背面(下面)に色紙(図示せず)を配置して、コロニー5の外縁を明瞭にしておくのが望ましい。
次に、図1(e)に示すように、これらコロニー5の数(細菌数)や、シャーレ4の写真データ等の情報を、コンピュータ7(制御システム)に、キーボード8等によって入力し、これら入力された情報に基づいてコンピュータ7の演算手段によって演算処理を行う。
そして、この演算手段の演算結果を、コンピュータ7のモニタ9に表示出力されるように構成している。さらに、プリンター10を接続することで、この演算結果を印字出力できるように構成している。
最後に、図1(f)に示すように、プリンター10でこの演算結果を紙に印字することによって、後述する「拭き取り検査成績表」Gや「レイアウト写真図」L等の書面を得る。
なお、細菌の採取方法については、特に限定されるものではなく、例えば、上述した綿棒2を使った拭き取り方法のほかに、フードスタンプを使ったスタンプ方法であってもよい。
次に、図2によって拭き取り検査システムの制御ブロック、具体的には、コンピュータのシステム制御ブロックについて説明する。
このシステム制御ブロック11は、入力手段として、被検査箇所入力手段12と、細菌数入力手段13と、加工状況入力手段14と、マップ変更入力手段15と、画像入力手段16と、を備えている。このうち、被検査箇所入力手段12、細菌数入力手段13、加工状況入力手段14、及びマップ変更入力手段15が、キーボード8(図1参照)を使って入力されて、画像入力手段16がコンピュータ7に接続されるカメラ6(図1参照)を使って入力される。なお、入力される手段は、これらのものに限定されるものではなく、他の手段であってもよい。
前記被検査箇所入力手段は12、被検査箇所、具体的には、加工施設内の個別の拭き取り場所を入力するように構成している。例えば、「まな板」や「包丁」等の、拭き取り場所を入力する。
前記細菌数入力手段13は、前述のシャーレ4のコロニー5の数を、細菌数として入力するように構成している。例えば、0個の場合には「0」と入力して、100個の場合には「100」と入力する。
前記加工状況入力手段14は、加工施設の加工状況を入力するように構成している。例えば、事後に加熱を行う食材の加工施設(精肉加工場、鮮魚加工場等)の加工状況であれば、「加熱」と入力して、事後に加熱を行わない食品の加工施設(食堂、レストラン、惣菜加工場等)の加工状況であれば、「生食」と入力する。なお、加工状況入力手段は、「加熱」と「生食」とに限られるものではなく、他の加工状況であっても良い。
前記マップ変更入力手段15は、判定基準マップ記憶部18に記憶されている後述する判定基準マップを、自由に切り替えられるように構成している。例えば、厳しめのスコアで衛生管理の意識を高めたいときは、比較的低いスコアが出やすい判定基準マップを用いるが、緩やかなスコアで最低限の衛生管理の意識レベルで足りるときは、比較的高いスコアが出やすい判定基準マップに切り替えて用いる。
前記画像入力手段16は、前述したように、具体的には、カメラ6で構成している。これにより、シャーレ4全体を上方からカメラ6で写真撮影した写真画像を、演算手段17に入力するように構成している。
次に、演算手段17は、CPU(中央演算処理装置)で構成されており、所望の演算処理を行うように構成され、具体的には、後述する演算処理(図3の制御フロー)を行うように構成されている。
また、演算手段17の内部の記憶領域には、判定基準マップ記憶部18が設定されている。この判定基準マップ記憶部18には、後述する判定基準マップが記憶されており、演算手段17で、演算処理が必要な場合には、その都度、所望の判定基準マップが引き出されるように構成されている。
さらに、このシステム制御ブロック11では、出力手段として、スコア出力手段19と、印字出力手段20とを備えている。
前記スコア出力手段19は、具体的にはモニタ9によって構成され、後述する「拭き取り検査成績表」Gや、「レイアウト写真図」Lを、それぞれ画面に表示出力するように構成されている。
また、前記印字出力手段20は、具体的にはプリンター10によって構成され、この「拭き取り検査成績表」Gや、「レイアウト写真図」Lを、それぞれ紙に印字出力するように構成されている。
次に、図3を用いて、拭き取り検査システムの制御フローについて説明する。
まず始めに、ステップS1で各種情報の入力を行う。このステップS1では、前述の各入力手段から、被検査箇所A、B・・・(例えば「まな板」や「包丁」等の拭き取り場所)の入力、細菌群の種類ごとの数量(細菌数)の入力、加工施設の加工状況(「生食」か「加熱」か)の入力、及び写真画像データの入力等を行う。このステップで拭き取り検査システムの制御に必要な情報を入力する。
次に、ステップS2で判定基準マップへの当てはめを行う。この判定基準マップへの各種情報の当てはめによって、判定スコアを得るようにしている。なお、この判定基準マップについては、図4を使って後ほど詳述する。
その次に、ステップS3で各被検査箇所の判定スコアを算出する。ここで、各々の被検査箇所の判定スコアを別々に算出する。
次に、ステップS4で加工施設の合算判定スコアを算出する。この合算判定スコアは、各々の被検査箇所における判定スコアを、全て合算することによって得る。この合算判定スコアを算出することで、加工施設全体の判定スコアを得ることができる。
さらに、ステップS5で判定スコアの表示出力、印字出力を行う。すなわち、各被検査箇所の各判定スコアの値と、加工施設の合算判定スコアの値を、出力手段から出力する。具体的には、スコア出力手段19のモニタ9で、判定スコアと合算判定スコアを表示出力する。また、印字出力手段20のプリンター10で、判定スコアと合算判定スコアを印字出力する。なお、このとき、実際に出力されるのは、後述する「拭き取り検査成績表」Gである。
そして最後に、ステップS6でレイアウト写真図の表示出力、印字出力を行う。この「レイアウト写真図」Lについても後述する。
なお、この拭き取り検査システムの制御フローは、一例を示しているに過ぎず、例えば、レイアウト写真図のステップS6は無くてもよい。また、得られた判定スコア等を、インターネット回線等を使って、外部のコンピュータに送信してもよい。さらにその他の制御ステップを設けも良い。
次に、判定基準マップについて、図4を使って説明する。
図4は、判定スコアを求めるための判定基準マップを示した図である。マップのうち、最上段の表は、一般細菌群のマップM1である。縦軸で一般細菌のスコア化のマップパターン(1)〜(5)が区分けされ、横軸で各得点(スコア)が区分けされている。なお、「加工」の欄は、加工状況を示すもので、「生」が生食用(事後的に加熱を行わない加工状況)、「加」が加熱食品用(事後的に加熱を行う加工状況)であることを示している。
そして、具体的なスコアの付与は、例えば、一般細菌(1)の生食用においては、細菌数0〜0個の場合に5点、細菌数1〜5個の場合に4点、細菌数6〜10個の場合に3点、細菌数11〜50個の場合に2点、細菌数51〜100個の場合に1点、細菌数101個以上の場合に0点が、それぞれ配点されるように規定されている。
一般細菌(2)の生食用においては、一般細菌(1)と同じく細菌数0〜0個の場合に5点、細菌数1〜10個の場合に4点、細菌数11〜100個の場合に3点、細菌数101〜500個の場合に2点、細菌数501〜1000個の場合に1点、細菌数1001個以上の場合に0点が、それぞれ配点されるように規定されている。
このように、一般細菌(2)のマップでは、一般細菌(1)のマップよりも判定基準が緩やかに規定されている。
また、一般細菌(3)の生食用においては、一般細菌(1)、(2)と同じく細菌数0〜0個の場合に5点、細菌数1〜50個の場合に4点、細菌数51〜100個の場合に3点、細菌数101〜1000個の場合に2点、細菌数1001〜10000個の場合に1点、細菌数10001個以上の場合に0点が、それぞれ配点されるように規定されている。
このように、一般細菌(3)のマップは、一般細菌(2)のマップよりもさらに、判定基準が緩やかに規定されている。
これら一般細菌(1)〜(3)のマップは、いずれも生食用のマップであるが、拭き取り検査を受ける企業や組織の管理者等の要望によって、これらマップのいずれかを選択することができる。すなわち、加工施設の従業者に対して、衛生管理の意識を強くしたい場合には、一般細菌(1)のマップを選択することが考えられる。逆に、最低限の衛生管理の意識を持つだけで、加工作業のスピードアップを図りたい場合には、一般細菌(3)のマップを選択することが考えられる。もっとも、さらに状況に応じては後述する一般細菌(4)のマップや一般細菌(5)のマップを選択するようにしてもよい。なお、特に選択しない場合には、通常、一般細菌(2)のマップが選択されるようにしている。
一方、一般細菌(4)、一般細菌(5)のマップは、いずれも加熱食品用のマップである。これらのマップは、細菌数0〜5個、又は0〜10個の場合に5点が配点されるように規定していることで、生食用のマップよりもさらに判断基準が緩やかであることが分かる。これは、加熱食品用(事後的に加熱を行う加工状況)の方が生食用(事後的に加熱を行わない加工状況)よりも食中毒になりにくいため、こうした事情を踏まえてマップの判定基準を緩やかに規定しているのである。
なお、この一般細菌(4)、一般細菌(5)のマップでも、一般細菌(4)の判定基準が厳しめで、一般細菌(5)の判定基準が緩やかに規定している。このため、拭き取り検査を受ける企業等の管理者の要望に応じて、いずれのマップを選択してもよい。
二段目の表は、大腸菌群のマップM2である。このマップも、縦軸を大腸菌群のスコア化のマップパターン(1)〜(4)が区分され、横軸で各点数(スコア)が区分けされている。
大腸菌群は、極めて危険であり、O-157等の腸管出血性大腸菌は、人を死に至らしめる危険がある。そこで、生食用の大腸菌群(1)のマップでは、細菌が1個でもあったら0点となるように規定している。もっとも、大腸菌群は75℃以上で1分間加熱すると死滅するので、加熱用の大腸菌群(2)〜(4)のマップ(加熱食品用)では、1個以上あっても、4点、3点等が配点されるように規定している。
そして、この加熱用の大腸菌群(2)〜(4)のマップも、(2)の判定基準が厳しめで、(3)の判定基準が標準的、(4)の判定基準が緩やかに規定している。このため、一般細菌の場合と同様に、拭き取り検査を受ける企業等の要望に応じて、いずれかのマップを選択できる。また、その後の加熱温度や加熱時間でマップを変更してもよい。
三段目の表は、黄色ブドウ球菌のマップM3である。このマップは、縦軸が1つしかなく、横軸で各点数(スコア)が区分けされている。
黄色ブドウ球菌は、菌そのものではなく菌が産生する毒素が食中毒を引き起こすため、加熱処理をしても毒素は消滅しない。このため、本実施形態では、「生食」と「加熱」の区別なく1つのマップとしている。そして、この黄色ブドウ球菌は1個でも、食中毒のおそれが生じるため、1個でも検出された場合には0点となるように規定している。
四段目の表は、サルモネラのマップM4である。このマップも、縦軸が1つしかなく、横軸で各点数(スコア)が区分けされている。
このサルモネラは、熱に対して弱いものの、卵や食肉及びその加工食品が主な原因食材である。このため、このマップも「生食」と「加熱」の区別なく1つのマップとしている。また、このサルモネラは、1個でも幼児や老人は重症化しやすいため、1個でも検出された場合には0点となるように規定している。
五段目の表は、腸炎ビブリオのマップM5である。このマップは、縦軸が2つで、横軸で各点数(スコア)が区分けされている。
腸炎ビブリオは、塩分を好み魚介類に付着している細菌である。このため、水で洗浄を行い、加熱加工を行う加熱食品の場合は、比較的食中毒がおこらない。そこで、このマップでは、「生食」と「加熱」で区別している。もっとも、腸炎ビブリオも重症化しやすいため、生食で1個でも検出された場合には、0点となるように規定している。
最下段の表は、カビ・酵母のマップM6である。カビ・酵母は、直接的な食中毒の原因にならないものの、食品に混入すると目について苦情の原因になる。このため、このカビ・酵母についても存在しない方がよい。もっとも、カビ・酵母は加熱処理を行うことで死滅するため、「生食」と「加熱」を区別している。
そして、カビ・酵母については、存在しても食中毒の原因にならないため、「生食」のマップであっても、1〜5個で4点、6〜10個で3点等とスコアが付くように規定されている。
以上のような判定基準マップM1〜M6によって、本実施形態の拭き取り検査システムは、制御される。
(実施例1)
以上の実施形態の拭き取り検査システムを用いて、実際に得られる「拭き取り検査成績表」及び「レイアウト写真図」について説明する。図5が実施例1の「拭き取り検査成績表」G1である。図6が実施例1の「レイアウト写真図」L1である。
図5に示す「拭き取り検査成績表」G1は、「AZランチ」という弁当・惣菜工場の配膳室・厨房の成績表である。この「AZランチ」は弁当・惣菜工場であるため「事後的に加熱を行なわない加工状況」の加工施設である。このため、加工状況は「生食」を選択する。
そして、判定対象の細菌群としては、[検査明細]に示すように、「一般細菌」21と「大腸菌群」22と「黄色ブドウ球菌」23を選択している。また、拭き取り場所24としては、[検査明細]に示すように、上方から「まな板」、「作業者の手指」等の10カ所を選択して、配膳室・厨房内を、万遍なく拭き取り検査するようにしている。
この拭き取り場所に対応して、各細菌群の欄25…には、個々にコロニー数(細菌数)が表示される。このコロニー数は、前述の細菌数入力手段13で入力した値である。例えば、番号(1)のまな板では、「一般細菌」のコロニー数が0個、「大腸菌群」のコロニー数が0個、さらに「黄色ブドウ球菌」のコロニー数が0個である。また、番号(2)の手指(従業者:甲さん)では、「一般細菌」のコロニー数が9048個、「大腸菌群」のコロニー数が86個、「黄色ブドウ球菌」のコロニー数が0個であることが表示されている。以下、各々の拭き取り場所に応じて、コロニー数が表示されている。
このコロニー数から、各被検査箇所の判定スコアを求める必要があるが、この実施例1では、判定基準マップを、一般細菌においては、「一般細菌(2)」のマップ(図4のM1参照)を用いて、大腸菌群では「大腸菌群(1)」のマップ(図4のM2参照)を用いて、黄色ブドウ球菌では「黄色ブドウ球菌」のマップ(図4のM3参照)を用いて、演算処理を行う。
よって、例えば、一般細菌の場合、番号(1)の「まな板」では、コロニー数が0個なので、配点が5点となる。また同様に、番号(2)の「手指(従業者:甲さん)」では、コロニー数が9048個なので、配点が0点となる。
以下、番号(3)の「手指(従業者:乙さん)」ではコロニー数が1個なので、配点が4点。また、番号(4)の「作業台」ではコロニー数が5個なので、配点が4点。さらに、番号(5)の「ベルトコンベア」ではコロニー数が0個なので、配点が5点となる。
そして、番号(6)の「冷蔵庫の取っ手」においてはコロニー数が0個なので、配点が5点。番号(7)の「棚(調理済品)」ではコロニー数が0個なので、配点が5点。番号(8)の「棚(器具保管)」ではコロニー数が1個なので、配点が4点となる。
加えて、番号(9)の「真空冷却機の取っ手」ではコロニー数が328個なので、配点が2点。番号(10)の「蛇口」ではコロニー数が56個なので、配点が3点となる。
そして、これら配点のスコアの値を合算した得点合計は、37点となる。なお、表示される「37/50」は、50点満点中の37点という意味である。
そして、これらコロニー数と得点合計の左側には、前回検査時の、それぞれの値を表示しており、また、コロニー数の右側には、前回の値から今回の値への変化の上下を表示している。すなわち、得点が上昇した場合には[↑]、得点が低下した場合には[↓]、得点に変化がない場合には[→]と表示している。
このように、前回の結果と今回の結果とを比較することで、今回の検査結果が個々の被検査箇所、及び加工施設全体において、特定の細菌群で悪化したのか、良くなったのかを容易に認識することができる。なお、実施例1における今回の一般細菌においては、前回よりも得点合計が増加して良くなったことが分かる。
また、大腸菌群の場合でも、各拭き取り場所におけるコロニー数を表示している。大腸菌群では、番号(2)の「手指(従業者:甲さん)」のところだけ、コロニー数が86個である。そして、大腸菌群(1)のマップでは、1個以上の場合には、0点なので、この場所だけが0点で、他の場所では5点満点となる。このため、得点合計は、45点となる(表示は「45/50」)。
なお、前回については、番号(9)「真空冷却機の取っ手」と番号(10)「蛇口」の2カ所で大腸菌群を検出しているため、40点となっている(表示は「40/50」)。このことから、今回の大腸菌群は、全体のコロニー数は前回よりも増加したものの、前回よりも、得点合計が増加して、加工施設全体では良くなったことが分かる。
最後に、黄色ブドウ球菌は、本来全く存在してはいけないものであるが、今回の検査では、番号(4)の作業台、番号(9)の真空冷却機の取っ手、番号(10)の蛇口で検出されている。
このため、各コロニー数等を表示する欄26…と、各番号から拭き取り場所を表示する欄27…との背面色が、それぞれ目立つように着色されて表示状態が変更されている。これにより、どこの拭き取り場所の危険性が高いかを、従業者等に視覚的に確実に認識させることができる。
また、黄色ブドウ球菌は、1つでも十分に危険であるため、得点合計についても、単純な加算を行うのではなく、1つ発見された場合には、黄色ブドウ球菌全体の得点合計は0点となるように設定している(表示は「0/50」)。こうした得点合計の算出の仕方によって、黄色ブドウ球菌が他の一般細菌や大腸菌群と異なり、食中毒の危険性がより高い細菌群であることを、従業者等に十分に認識させることができる。
このように3つの細菌群の全得点が得られると、最後に、これらの得点を総合得点として左上の欄28に表示する。このとき、従業者レベルでも分かりやすくするため、100点満点で表示を行う。
すなわち、前述の3つの得点を合算して、100/150を乗ずる。実施例1の場合は、(37点+45点+0点)×100/150を演算する。そうすると、54.666・・・となるため、総合得点は54点となり、左上の欄28には「54点」と表示される。
今回の54点という得点(スコア)は、前回得点(スコア)の82点よりも、大きく減少している、これは、今回の検査で危険な黄色ブドウ球菌が検出され、食中毒の危険性が高まったことを示している。
この左上の欄28の下部に表示されている[C+ランク]は、総合得点におけるランク付けである。すなわち、総合得点を基にして、今回の検査結果がどのようなレベルのランクなのか示すランク付けである。
ここで、ランク付けは、大きく分けて、Aランクと、Bランクと、Cランクがある。そして、「Aランク」は、91点以上の「A+」ランクと、81〜90点の「A-」ランクがあり、「A+」のランク別評価を「大変優秀(合格)」として、「A−」のランク別評価を「優秀(合格)」としている。
また、「Bランク」は、71〜80点の「B+」ランクと、61〜70点の「B-」ランクがあり、「B+」のランク別評価を「改善箇所有り(注意)」として、「B−」のランク別評価を「改善箇所有り(要注意)」としている。
さらに、「Cランク」は、51〜60点の「C+」ランクと、50点以下の「C−」ランクがあり、「C+」のランク別評価を「即改善箇所あり(即改善)」として、「C−」のランク別評価を「食品製造に不向き」としている。
そして、これらのランク付けに合わせて、総合得点の表示色を変えるようにしている。具体的には、「A+」を青、「A−」を緑、「B+」を黄、「B−」を燈、「C+」を桃、「C−」を赤と、総合得点の表示色を変更している。このように変更することで、得点が悪化すると目立つ色相となるため、従業者に、危険性を認識させやすくなり、衛生管理の意識を高めることができる。
この実施例1では「C+」ランクであるため、「即改善箇所あり(即改善)と評価されて、「54点」の表示が桃色に表示されている。
また、この「拭き取り検査成績表」G1では、過去の総合得点の履歴と今回の総合得点が比較できるように、[成績推移]を左下の欄29に表示している。すなわち、過去11回分の総合得点と今回の総合得点を、折れ線グラフで表示することで、過去の総合得点と今回の総合得点とを対比できるようにしている。
なお、細菌群の発生は、季節の温度変化や湿度変化によって大きく変化するため、1年前の総合得点が表示されると、外部環境の違いを少なくして、今回の衛生管理状態が良いのか悪いのかを、直接的に認識できるというメリットがある。
さらに、右下の欄30には、[考察]の欄を設けている。これは、検査結果から分かることを、検査者等が入力して表示させる欄である。この実施例1では、まず、検査時の作業状態が「作業中」であったことを表示している。また、黄色ブドウ球菌が(4)作業台、(9)真空冷却機、及び(10)蛇口から検出されていることから、従業者の手指が感染源であろうとの推測を示している。さらに、その対策として「手袋着用」を推奨している。
そして、(2)手指(甲さん)に対して、前回の値と対比してかなりコロニー数が増加しているため、手洗いのムラがあることを指摘して、個別に手洗いの確実性を求めている。
このように表示される「拭き取り検査成績表」G1は、モニタ9を通じて表示されるが、印字出力手段20であるプリンター10を使って、紙に印字して出力することも、当然可能である。このように紙に印字した場合には、この「拭き取り検査成績表」G1を従業者が直接、加工施設内で見ることができるため、作業中においても衛生管理の意識を高めることができる。
この「拭き取り検査成績表」G1と同時に、図6に示す「レイアウト写真図」L1も表示される。この「レイアウト写真図」L1では、図の中央に加工施設である「配膳室・厨房」の全体レイアウト31を表示して、この全体レイアウト31において、どの位置が「拭き取り場所」であるかを表示するようにしている。そして、その拭き取り場所で、拭き取った細菌群を培養したシャーレ4…を、前述の「拭き取り検査成績表」G1と同様に、細菌群ごとに3つ並べて、その3つを写真撮影したものを、前述の全体レイアウト31の周囲に、10カ所ほど並べて表示している。なお、この写真を並べて表示した部分32が、本願発明の画像表示部に相当する。
この「レイアウト写真図」L1では、番号(1)「まな板」を、全体レイアウト31中、右下の作業台の(1)として表示する。また、この(1)「まな板」のシャーレ4の写真画像を左最上段32aに表示している。そして、(2)「手指(従業者:甲さん)」を、全体レイアウト31中、まな板の前に立つ従業者(2)として表示する。また、この(2)「手指(従業者:甲さん)」のシャーレの写真画像を左上二段目32bに表示している。なお、以下その他の拭き取り場所も、シャーレ4の写真画像も、同様に表示される。
このように、「レイアウト写真図」L1によって、全体レイアウト31で拭き取り場所を特定して、細菌群を培養したシャーレ4の写真32をその周囲に配置表示しているため、従業者等は、この「レイアウト写真図」L1を見ることによって、直截的に自分たちの加工施設内で、どこにどの程度の細菌群が検出されたかを知ることができるので、より衛生管理の意識を高めることができる。
さらに、この「レイアウト写真図」L1を印字出力手段20であるプリンター10を使って紙に印字出力して、前述した「拭き取り検査成績表」G1と並べて、加工施設内で掲示した場合には、どこが、どのような評価を受けて、どこを集中的に清掃すれば、得点が増加するかを理解することができるため、よりさらに衛生管理の意識を高めることができる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。図7が実施例2の拭き取り検査成績表、図8が実施例2のレイアウト写真図である。
図7に示す「拭き取り検査成績表」G2は、「BYスーパー」というスーパーの鶏肉部門の成績表である。この「BYスーパー」は食材スーパーであり、その後に加熱を行う食材を加工する施設なので「事後的に加熱を行う加工状況」の加工施設である。このため、加工状況は「加熱」を選択することになる。
そして、判定対象の細菌群としては、[検査明細]に示すように、「一般細菌」41と「大腸菌群」42と「サルモネラ」43を選択している。また、拭き取り場所44としては、[検査明細]に示すように、上方から「パック表面(ムネ/ダンボール)」、「パック表面(ムネ/コンテナ)」等の10カ所を選択して、鶏肉部門の内部を、万遍なく拭き取り検査するようにしている。
この成績表においても、拭き取り場所44に対応して、各細菌群の欄45…に、個々にコロニー数(細菌数)が表示されている。なお、各コロニー数は、実施例1と同様に前述の細菌数入力手段13で入力した値である。各コロニー数の値についての説明は省略する。
この実施例2では、一般細菌においては、「一般細菌(3)」のマップ(図4のM1参照)を用いて、大腸菌群では「大腸菌群(3)」(図4のM2参照)のマップを用いて、サルモネラでは「サルモネラ」のマップ(図4のM4参照)を用いて、演算処理を行っている。
このマップの選択は、BYスーパーの品質・衛生管理者が、一般細菌においては、生食のように厳しい基準で判定してほしいが、大腸菌群については、あまり重視していないので、緩やかな基準で良いとの要望があったため、前述のようなマップの選択にしている。また、食肉等の食品の場合には、前述したように、サルモネラが付着しやすいため、3つ目の検査対象の細菌群として、サルモネラを選んでいる。
個別に判定基準マップに当てはめると、一般細菌(図4のM1「一般細菌(3)」参照)では、番号(1)のパック表面が2点、番号(2)のパック表面が2点、番号(3)の台車が1点、番号(4)のパック表面が1点、番号(5)のコンテナが2点、番号(6)の茶バットが2点、番号(7)のカッターが1点、番号(8)のアルミ缶が2点、番号(9)の手指が4点、番号(10)のベルトコンベアが4点となる。よって、一般細菌の得点合計は、20点となる(表示は「20/50」)。
また、大腸菌群(図4のM2「大腸菌群(3)」参照)では、番号(1)のパック表面が5点、番号(2)のパック表面が5点、番号(3)の台車が3点、番号(4)のパック表面が4点、番号(5)のコンテナが5点、番号(6)の茶バットが4点、番号(7)のカッターが0点、番号(8)のアルミ缶が1点、番号(9)の手指が5点、番号(10)のベルトコンベアが5点となる。よって、大腸菌群の得点合計は、37点となる(表示は「37/50」)。
一方、サルモネラ(図4のM4「サルモネラ」参照)では、番号(1)のパック表面等は、コロニー数が0個であるものの、番号(3)の台車と、番号(7)のカッターと、番号(8)のアルミ缶で、コロニー数が1個以上発見されているため、実施例1の黄色ブドウ球菌と同様、得点合計については、0点となるように設定している(表示は「0/50」)。
こうした得点合計の算出の仕方によって、サルモネラについても、他の一般細菌や大腸菌群と大きく異なり、食中毒の危険性が、より高い細菌群であることを従業者等に認識させることができる。
また、サルモネラを発見した場所においては、実施例1と同様に、各コロニー数等を表示する欄46…と、各番号から拭き取り場所を表示する欄47…までの背面色を、それぞれ目立つように、着色変更されている。これにより、サルモネラがどこで検出されたかを容易に認識させることができ、どの場所が食中毒の危険性が高いかを、従業者等に認識させることができる。
そして、これら3つの細菌群の全得点が得られると、最後に、これらの得点を総合得点として左上の欄48に表示する。この実施例2では「38点」という評価の低い得点であり、ランク付けも[C−ランク]という最も低いランクである。
もっとも、このBYスーパーの鶏肉部門は、左下の欄49の[成績推移]から見ても、以前からあまり成績が良くないことが分かる。
なお、右下の欄50の[考察]には、この鶏肉部門や今回の検査成績を受けてのコメントが入力、表示されている。
図8に示す「レイアウト写真図」L2では、実施例1と同様に、図の中央に加工施設である「鶏肉部門」の全体レイアウト51を表示して、その全体レイアウト51において、どの位置が「拭き取り場所」であるかを示している。そして、その場所において、拭き取った細菌群を培養したシャーレ4を細菌群ごとに3つ並べて、その3つを写真撮影したもの52を、全体レイアウト51の周囲に、10カ所ほど並べて表示している。
このレイアウト写真図L2においても、全体レイアウト51で拭き取り場所を特定して、細菌を培養したシャーレ4の写真52をその周囲に配置表示しているため、従業者は、この「レイアウト写真図」L2を見ることによって、直截的に自分たちの加工施設内で、どこがどの程度の細菌群が検出されたかを知ることができる。このため、より従業者の衛生管理の意識を高めることができる。
また、前述した「拭き取り検査成績表」G2と並べて、加工施設内で掲示することにより、どこがどのような評価を受けて、どこを清掃すれば、得点が増加するかを理解することができるため、さらに衛生管理の意識を高めることができる。
この実施例2の場合には、番号(7)のカッターが、最も評価が悪いことが分かるため、カッターを集中的に除菌又は交換等を行わなければならないという意識を、従業者に芽生えさせることが可能となる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。図9が実施例3の拭き取り検査成績表、図10が実施例2のレイアウト写真図である。
図9に示す「拭き取り検査成績表」G3は、「BYスーパー」の生魚・盛付部門の成績表である。この「BYスーパー」は実施例2でも説明したように食材スーパーであり、その後に加熱を行う食材を加工する施設なので「事後的に加熱を行う加工状況」の加工施設である。このため、加工状況は「加熱」を選択することになる。
そして、判定対象の細菌群としては、[検査明細]に示すように、「一般細菌」61と「大腸菌群」62と「腸炎ビブリオ」63を選択している。また、拭き取り場所64としては、[検査明細]に示すように、上方から「まな板」、「包丁の柄」等の10カ所を選択して、生魚・盛付部門の内部を、万遍なく拭き取り検査するようにしている。
この成績表においても、拭き取り場所に対応して、各細菌群の欄65…に、個々にコロニー数(細菌数)が表示されている。なお、各コロニー数は、実施例1、2と同様に前述の細菌数入力手段13で入力した値である。各コロニー数の値についての説明は、省略する。
この実施例3では、一般細菌においては、「一般細菌(3)」のマップ(図4のM1参照)を用いて、大腸菌群では「大腸菌群(3)」のマップ(図4のM2参照)を用いて、腸炎ビブリオでは「腸炎ビブリオ(1)」のマップ(図4のM5参照)を用いて、演算処理を行っている。
このマップの選択は、BYスーパーの品質・衛生管理者において、一般細菌と大腸菌群とは、同じスーパー内の鶏肉部門と判定基準を合わせてもらった方が管理しやすいし、また、各部門間で競争意識を生じさせることができる、という要望があるため、実施例2と同じ判定基準マップを用いている。
また、腸炎ビブリオは、前述したように、塩分を好み魚介類に付着する細菌である。このため、この生魚・盛付部門では、3つ目の検査対象の細菌群として、腸炎ビブリオを選んでいる。また、この生魚・盛付部門では、刺身を食材として加工するため、生食用のマップである「腸炎ビブリオ(1)」のマップを選択している。
また、この実施例3においても、個別に判定基準マップの表に当てはめると、一般細菌(図4のM1「一般細菌(3)」参照)では、番号(1)のまな板が2点、番号(2)の包丁の柄が1点、番号(3)の蛇口が4点、番号(4)のカウンタークロスが4点、番号(5)の塩水が2点、番号(6)の番重が2点、番号(7)の番重が2点、番号(8)の番重が1点、番号(9)のベルトコンベアが2点、番号(10)の半製品冷蔵庫の取っ手が2点となる。よって、一般細菌の得点合計は、22点となる(表示は「22/50」)。
また、大腸菌群(図4のM2「大腸菌群(3)」参照)では、番号(1)のまな板が4点、番号(2)の包丁の柄が4点、番号(3)の蛇口が5点、番号(4)のカウンタークロスが5点、番号(5)の塩水が4点、番号(6)の番重が4点、番号(7)の番重が5点、番号(8)の番重が5点、番号(9)のベルトコンベアが4点、番号(10)の半製品冷蔵庫が5点となる。よって、大腸菌群の得点合計は、45点となる(表示は「45/50」)。
一方、腸炎ビブリオ(図4のM5「腸炎ビブリオ(1)」参照)では、番号(1)のまな板などは、コロニー数が0個であるものの、番号(5)の塩水で、1個以上発見されているため、実施例1の黄色ブドウ球菌や、実施例2のサルモネラと同様に、得点合計については、0点となるように設定している(表示は「0/50」)。こうした得点合計の算出の仕方によって、腸炎ビブリオについても、他の一般細菌や大腸菌群と大きく異なり、食中毒の危険性がより高い細菌群であることを、従業者等に認識させることができる。
またさらに、腸炎ビブリオを検出した番号(5)の塩水においては、実施例1、2と同様に、コロニー数等を表示する欄66と、番号から拭き取り場所を表示する欄67までの背面色をそれぞれ目立つように、着色表示に変更されている。
これにより、腸炎ビブリオが、どこで検出されたかを容易に認識させることができ、どこが食中毒の危険性が高いかを、従業者等に認識させることができる。この実施例3では塩水が食中毒の危険性が高いことが分かる。
そして、これら3つの細菌群の全得点が得られると、最後に、これらの得点を総合得点として左上の欄68に表示する。この実施例3では「44点」という評価の低い得点であり、ランク付けも、実施例2と同様に[C−ランク]という最も低いランクである。
今回こうした低いランクが出たのは、腸炎ビブリオを検出したからであり、この腸炎ビブリオの検出が、左下の欄69の[成績推移]から見ても、今回初めてであったことが分かる。
このため、この「BYスーパー」の生魚・盛付部門では、今回だけなぜ腸炎ビブリオが検出されたのかを原因究明することもできる。
図10に示す「レイアウト写真図」L3では、他の実施例と同様に、図の中央に加工施設である「生魚・盛付部門」の全体レイアウト71を表示して、その全体レイアウト71において、どの位置が「拭き取り場所」であるかを示している。そして、その場所において、拭き取った細菌群を培養したシャーレ4を、細菌群ごとに3つ並べて、その3つを写真撮影したもの72を、全体レイアウト71の周囲に10カ所ほど並べて表示している。
このレイアウト写真図L3においても、全体レイアウト71で拭き取り場所を特定して、細菌を培養したシャーレ4の写真72をその周囲に配置表示しているため、従業者は、この「レイアウト写真図」L3を見ることによって、直截的に自分たちの加工施設内で、どこがどの程度の細菌群が検出されたかを知ることができる。このため、より従業者の衛生管理の意識を高めることができる。
また、前述した「拭き取り検査成績表」G3と並べて、加工施設内で掲示することにより、どこがどのような評価を受けて、どこを清掃すれば、得点が増加するかを理解することができるため、さらに衛生管理の意識を高めることができる。
この実施例3の場合には、番号(5)の塩水が、腸炎ビブリオが検出されて最も評価が低いことが分かるため、原料を水道水で確実に洗浄しなければならない等の意識を、従業者に芽生えさせることが可能となる。
(その他の実施例について)
以上、3つの実施例について説明したが、本願発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、様々な実施例が含まれる。
特に、これらの実施例では、10カ所の拭き取り場所を設定して被検査箇所としているが、例えば、1か所の拭き取り場所だけで拭き取り検査を行ってもよい。この場合には、1か所で得点が得られて、その得点を複数の細菌群で合算することで総合得点となることになる。また、逆に、拭き取り場所を、さらに10カ所以上増加させてもよい。
また、拭き取る細菌群も、3つだけでなく、2つ又は4以上に設定してもよい。その他、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲に置いて、様々に実施例を変更することが可能である。
以上説明したように、本発明にかかる拭き取り検査システムは、例えば、食品の加工施設などにおいて行われる細菌検査、特に拭き取り検査において用いる制御システムにおいて有用である。
11 システム制御ブロック
12 被検査箇所入力手段
13 細菌数入力手段
14 加工状態入力手段
15 マップ変更入力手段
16 画像入力手段
17 演算手段
18 判定基準マップ記憶部
19 スコア出力手段
20 印字出力手段
M1 一般細菌群のマップ
M2 大腸菌群のマップ
M3 黄色ブドウ球菌のマップ
M4 サルモネラのマップ
M5 腸炎ビブリオのマップ
M6 カビ・酵母のマップ
L,L1,L2,L3 拭き取り検査成績表
G,G1,G2,G3 レイアウト写真図

Claims (6)

  1. 食品の加工施設の被検査箇所の細菌群を採取して、該細菌群を種類ごとに培養し、該培養した細菌数を細菌群の種類ごとにカウントし、該カウントした細菌数を種類ごとに入力する細菌数入力手段と、
    前記加工施設の食品の加工状況を入力する加工状況入力手段と、
    前記加工施設の加工状況と細菌群の種類ごとの細菌数に応じて判定基準スコアを規定する判定基準マップ手段と、
    前記細菌数入力手段及び前記加工状況入力手段から入力された各情報を前記判定基準マップ手段に当てはめて、前記被検査箇所の判定スコアを演算する判定スコア演算手段と、
    該判定スコア演算手段によって算出された判定スコアの値を出力するスコア出力手段と、
    を備えたことを特徴とする拭き取り検査システム。
  2. 前記被検査箇所が複数設定されており、該複数の被検査箇所の判定スコアを合算するスコア合算手段を備え、
    前記スコア出力手段では、該スコア合算手段で合算した合算判定スコアを出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の拭き取り検査システム。
  3. 前記複数の被検査箇所のうち、所定数以上の細菌数がカウントされた被検査箇所の危険性を認識できるように、前記スコア出力手段の出力状態を変更する危険性認識手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の拭き取り検査システム。
  4. 前記判定基準マップ手段は、複数の判定基準スコアのマップを備え、
    該複数の判定基準スコアのマップの中から特定の判定基準スコアのマップに変更するマップ変更手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の拭き取り検査システム。
  5. 前記複数の被検査箇所の加工施設における位置を表示して被検査箇所の位置を特定し、該被検査箇所の位置に被検査箇所における細菌数を表示するレイアウト図を印字して出力する印字出力手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の拭き取り検査システム。
  6. 前記レイアウト図には、前記被検査箇所の位置に細菌群ごとに培養した細菌の画像を表示する画像表示部を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の拭き取り検査システム。
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