JP5498190B2 - ゴム管 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、ゴム管等の劣化による交換時期を認識するために、そのゴム管等の寿命評価を行う際に、用いられるゴム管用寿命表示材料を付与されたゴム管に関する。
現在ガス機器のガス供給には、ゴム管が利用されている。ゴム管は、熱、水蒸気、油等で経年劣化するため、およそ5〜15年の使用で寿命となり交換を要するとされている。
一般的なゴム管は、およそ5〜15年の交換寿命があるとはいえ、使用状態によっては、多少交換時期が遅れても大丈夫な場合もあるが、さらに短期で交換すべき場合もある。しかし、このような交換時期は、一般使用者には容易に判別できるものではなく、特にガス機器用のゴム管の場合、ガス機器の取替えや、ガス漏れの異臭がしたり、ガス警報機が頻繁に鳴動したりするようになってはじめて、ガス管の交換を行う一般使用者が多い。ガス事業者あるいはガス機器の提供者としては、一般使用者にゴム管の寿命についての情報を積極的に提供し、適切な時期の交換作業を呼びかけることにより、ガス機器の使用安全性を向上させる以外に手段がないという現状がある。
また、ガス機器以外に使用されるゴム管や、種々物品の交換寿命についても同様の事情があることは自明の事項であって、それら物品の使用安全性を、より向上させる有効な手段は知られていない。
一方、電線の樹脂被覆等の基材が、ハロゲンガス等によって劣化するのを検知すべく、ハロゲン化水素と接触して変色するハロゲン化水素検出体を、診断すべき電線・ケーブルの外周面上に包覆固定し、前記ハロゲン化水素検出体が変色するのを確認して、前記電線の劣化を診断する構成が特許文献1に記載されている。しかし、この種のガス検知等、特定の物理現象を検知して変色する材料の場合、特定要因による基材の劣化を検出したとしても、種々要因が複雑に関連し、長期にわたる経時劣化を知ることができず、先のガス機器用ゴム管の寿命判定のような用途には適用することができないものであった。
特開平07−014515号公報
本発明は、上記実情に鑑み、交換時期を正確に知ることができるゴム管を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のゴム管の特徴構成は、ゴム管を構成するゴムに比して劣化変色しやすい樹脂材料である、ポリエステル樹脂またはアクリルウレタン樹脂またはポリビニルアルコール樹脂からなるゴム管用寿命表示材料に、前記樹脂材料に酸化防止材を混合し、前記樹脂材料の変色時期を前記ゴム管と同じ条件における劣化時期に一致させてゴム管の露出面に塗布して寿命表示部を形成してある点にある。
〔作用効果〕
つまり、前記樹脂材料をゴム管に付設しておくと、ゴム管と同じ条件で劣化し、変色する。このとき、前記樹脂材料は、ゴムに比して劣化変色しやすい特徴を有する。したがって、前記樹脂材料の変色時期を前記ゴム管と同じ条件における劣化時期に一致させてあると、ゴムの劣化時期に達して変色する。そのため、前記ゴム管用寿命表示材料の変色を確認することにより、前記ゴム管の寿命を知ることができる。
ゴム管用寿命表示材料としては、樹脂材料の種類、分子量、添加剤の種類、量などの選択により、数ヶ月〜数年の適当な期間のものを適宜選択できるための設定が容易である。
特に、ゴム管用寿命表示材料は、前記樹脂材料がポリエステル樹脂またはアクリルウレタン樹脂またはポリビニルアルコール樹脂は、ゴム管用のゴム材料に比べて劣化による変色が早いため、好適に用いられる。なお、ここで使用するポリエステル樹脂の分子量の値は10,000以上が望ましく、アクリルウレタン樹脂の分子量は30,000以上が望ましい。また、ポリビニルアルコール樹脂の重合度は1,000以上が望ましい。
また、この変色時期が適切か否かは、物品に前記組成物を付着させた状態で、模擬的に劣化試験に供し、物品の寿命よりもやや速く変色時期に達するものを選択することによって、適切なものを選択する事ができる。
具体的には、前記樹脂材料に酸化防止材を混合することにより、前記樹脂材料の変色時期が前記ゴム管の劣化時期に一致させることができ、このような場合、前記樹脂材料の劣化時期を、容易にかつ任意に調整して用いることができるので、汎用性が高い。
従って、物品に前記ゴム管用寿命表示材料を付設しておくだけで、その物品が寿命に達する少し前に、前記ゴム管用寿命表示材料の変色を目視確認するだけで、前記物品の劣化交換時期を判別でき、物品の一般使用者が容易に交換時期を判別することができる。そのため、物品をより安全に使用することを奨励することができ物品の信頼性向上に寄与する。
〔構成〕
また、本発明のゴム管は、前記寿命表示部に、前記ゴム管用寿命表示材料によってメッセージを記録してあるとともに、前記ゴム管用寿命表示材料の塗膜が所定の寿命に達したときに、前記メッセージが周辺部分と区別して判別可能にしてあることが好ましい。
〔作用効果〕
本発明のゴム管は、上記ゴム管用寿命表示材料を塗布して寿命表示部を形成してあるから、前記ゴム管用寿命表示材料の変色寿命をゴム管の寿命よりもやや短いものとしておくだけで、ゴム管の使用期間中に前記ゴム管用寿命表示材料が変色することにより、前記ゴム管の劣化交換時期を表示することができる。そのため、一般使用者が目視するだけで、そのゴム管の交換時期を容易に判別できるようになる。したがって、より安全にゴム管を使用することができるようになり、ゴム管の信頼性が向上する事ができた。
また、寿命表示部を形成するに際しては、前記寿命表示部に前記ゴム管用寿命表示材料によってメッセージを記録してあるとともに、前記ゴム管用寿命表示材料の塗膜が所定の寿命に達したときに、前記メッセージが周辺部分と区別して判別可能にしておくことにより、前記ゴム管の使用期間中、まだゴム管が寿命に達していない状態では、前記ゴム管に前記メッセージを認識困難な状態に付設しておくことで、前記メッセージが目障りにならないように配慮した状態に表示できながらも、ゴム管が長期使用により寿命に近づいたような場合には、メッセージを周辺部分と区別して判別することができるので、適切にゴム管の交換を促すことができる。
したがって、適切な変色寿命のゴム管用寿命表示材料を物品に付設するだけで、その物品の寿命を明確かつ容易に知ることができるようになった。また、使用環境によって、劣化進行度合いがおおきく変化するようなゴム管の寿命を容易に判断することができるようになるとともに、ガス機器用のゴム管に対して、一般使用者が安全かつ信頼性高く使用できるように適切な注意を促すことができるようになった。
ゴム管用寿命表示材料を付設したゴム管が寿命表示する形態を示す図である。 ゴム管用寿命表示材料の変色試験結果を示す図である。
以下に、本発明のゴム管用寿命表示材料および、ゴム管用寿命表示材料を付設したゴム管の実施形態を説明する。尚、以下に示す実施例はそれぞれ、本発明をより具体的に例示するために記載されたものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能であり、本発明は、以下の記載に限定されるものではない。
図1に示すように、ゴム管用寿命表示材料としてポリエステル樹脂を用いて、ガスコードとして用いられるゴム管1の外表面の長手方向に「ゴム管の交換をお勧めします。 ゴム管の交換をお願いします。 ゴム管の交換をお願いします。……」という文字列からなるメッセージを連続印刷して寿命表示部2を形成した。前記ゴム管用寿命表示材料は、硬化前の樹脂に混入され、塗料としてゴム管に塗布して、前記寿命表示部を形成することができるものである。このゴム管は、劣化交換時期になると、前記ゴム管用寿命表示材料が変色して、外表面に前記メッセージが褐色に表示される構成となっている。
〔実施例1〕
ガスコードとして用いられるゴム管1の外表面の長手方向に沿って、ゴム管用寿命表示材料としてのポリエステル樹脂(ポリエスターTP220(分子量15000):日本合成化学)を塗布して、寿命表示部2を形成した試験片を、劣化交換時期を判定するための模擬劣化試験装置に供し、経年劣化を進行させた。模擬加速試験装置においては、恒温槽にて120℃で4日間(標準使用条件(30℃)では5年程度のゴム寿命に相当)放置したところ、濃褐色に変色した。このゴム管用寿命表示材料を同様の条件で劣化交換時期に達するゴム管に付与しておけば、ゴム管の劣化交換時期にあわせて前記ゴム管用寿命表示材料が変色し始め、ゴム管の交換時期を変色により表示可能となることがわかった。
〔実施例2、3〕
実施例1のゴム管用寿命表示材料に酸化防止剤を混入し、120℃の条件下における変色時間について調べたところ図2のようになった。
図2において、(a)は、上記ゴム管用寿命表示材料をそのまま用いたもの(実施例1のもの)、(b)は、上記ゴム管用寿命表示材料に、酸化防止材として、フェノール系酸化防止剤として4,6-ビス(オクチルチオメチル)-o-クレゾール(チバ・ジャパン社製酸化防止剤irganox1520L)、を0.5質量%混入したものを塗布して寿命表示部2を形成したもの、(c)は、(b)における前記酸化防止材の使用量を1.0質量%に変更したものである。また、これら変色時間および対応する寿命(常温(30℃)における変色時間)について表1にまとめた。
図2においては、それぞれ変色時間4日の時点における写真を示し、表1における変色時間は、(b)の変色時間4日の時点と同等の色調が得られるまでに要する時間を示している。
図2および表1より、(a)は、濃褐色を示すが、(b)では淡褐色になり、より変色に時間を要していることがわかる。さらに、(c)になると、あまり変色しておらず、酸化防止材の混入量により、寿命表示部の寿命表示時期を調整することができることがわかった。
1 ゴム管
2 寿命表示部

Claims (2)

  1. ゴム管を構成するゴムに比して劣化変色しやすい樹脂材料である、ポリエステル樹脂またはアクリルウレタン樹脂またはポリビニルアルコール樹脂からなるゴム管用寿命表示材料に、前記樹脂材料に酸化防止材を混合し、前記樹脂材料の変色時期を前記ゴム管と同じ条件における劣化時期に一致させて、ゴム管の露出面に塗布して寿命表示部を形成してあるゴム管。
  2. 前記寿命表示部に、前記ゴム管用寿命表示材料によってメッセージを記録してあるとともに、前記ゴム管用寿命表示材料の塗膜が所定の寿命に達したときに、前記メッセージが周辺部分と区別して判別可能にしてある請求項1に記載のゴム管。
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