JP5496061B2 - 通信システムおよび通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ送信に用いる周波数帯をデータの受信側で測定され、フィードバックされた通信品質に基づいて送信側で割り当てる通信システムおよび通信装置に関する。
少なくとも1個対1個の通信装置(仮に通信装置A,通信装置Bとする)がデータを送受信する通信ケースにおいて、効率的な伝送のために、通信装置A(データ送信側)から通信装置B(データ受信側)への通信における通信品質状態を通信装置Bから通信装置Aに通知し、通知された通信品質状態に基づいて通信装置Aがデータ伝送で使用する帯域(周波数帯)を決定する通信システムが知られている。
また、上記のような通信システムにおいて、通信装置Aが、通信品質状態を知るために、通信装置Bへ通信品質状態を送信するよう指示する制御信号を送信し、この制御信号を受信した通信装置Bが、受信信号の内容を解析することにより、通信品質情報を通知するよう通信装置Aから要求されたことを理解し、対応する通信品質情報を通信装置Aに送信する技術が知られている。例えば、3GPP標準化で規格化されたRel.8/9(LTE)においても、端末から基地局へ通信品質情報を通知する技術が導入されている(非特許文献1参照)。非特許文献1の記載によれば、基地局から端末への下りリンクにおける効率的かつ精度の高い伝送を目的として、非周期型の通信品質情報のやり取りが基地局と端末との間で行われている。また、対象端末用の制御信号フォーマットに通信品質情報通知要求のための信号(1ビット)が用意されている。すなわち、この信号を使用して、基地局は端末に対して、通信品質情報の通知を指示するように規定されている。通信品質情報の通知指示を受けた端末は、予め決められた通信品質情報に関する送信モードに従って通信品質情報を基地局に通知する。
3GPP TS36.213 V9.2.0,3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Layer Procedures(Release9),2010−06
非特許文献1に記載の技術では、通信品質情報のやり取りの際、データ及び制御信号を送受信する通信装置間のチャネルが単一であるため,通信品質情報(CSI:Channel State Information)の通知要求と通知すべきCSIが1対1に対応付けがなされている。しかし、データ及び制御信号を送受信する通信装置間のチャネルが複数存在する場合やデータ受信側の通信装置が複数存在する場合、複数の帯域幅を使用している場合で、なおかつ、複数リソースが存在し、通知する必要があるCSIが複数存在するケースでは、複数のリソースを通知するための通知要求(トリガー)方法が課題であり、制御信号及びCSIの情報量や、CSIの通知が完了するまでの所要時間が非効率である。
例えば、3GPPにて規格化が行われているLTE−Advancedセルラーシステムでは、上り/下り最大20MHzの帯域幅のキャリアを最大5つ使用し、最大合計100MHzの帯域幅を実現するキャリアアグリゲーションの採用が合意されている。一方、LTEを適用したシステム(従来のセルラーシステム)では、図14に示したように、基地局101が端末102に対し、下りキャリア103における制御チャネルにて、CSIの通知を要求する上りリンク用制御信号(CSI通知の要求信号)を送信する。端末102では、CSI通知の要求信号を受けて、上りキャリア104にて基地局101に対して下りリンクの通信品質に関連したCSIを通知する。このように、図14に示した従来のセルラーシステム(LTE)では、上り/下りリンクのキャリアが各々1つであるので、CSI通知要求フラグのみで通知すべきキャリアが基地局101と端末102との間で必然的に分かる。これに対して、LTE−Advancedセルラーシステムでは、上り/下り共に複数のキャリアで構成されるため、LTEの方法をそのまま活用できない構成が存在する。図15は、上りのキャリアが1つ、下りのキャリアが2つで構成された例を示している。ここで、基地局111からCSI通知要求フラグを立てた制御信号(CSI通知の要求信号)を送信し、端末112がそれを受信したとすると、LTEのCSI通知方法に従えば、CSI通知を行うにあたってどの下りキャリアのCSIを通知すべきか不明である。
一般的な解として、CSI通知要求信号が各々の下りキャリアから(すなわち、下りキャリア#0あるいは下りキャリア#1から)送信された場合、送信されたキャリアのCSI通知を行うことが可能である。しかし、LTE−Advancedのクロスキャリアスケジューリング形態の場合(例えば下りキャリア#1を制御するための制御信号が下りキャリア#0へ送信されるような場合)、LTEの様に、CSI通知要求信号だけ送られてきても、端末112はどの下りキャリアのCSIを通知してよいか分からない。CSI通知要求信号が来た時点で、下りキャリア#0及び#1のCSIを同時に通知するように(CSI通知要求信号を受信するごとに、全下りキャリアのCSIを通知するように)構成することも可能であるが、このようにした場合、不要な情報のフードバックが生じる恐れがある。また、例えば下りキャリア#0の次に#1のCSIを通知するよう基地局111と端末112で取り決めて時分割でCSI通知しても不要な遅延時間が生じる可能性がある。上り/下り最大5キャリアによる構成を考慮すると、上り/下り共に複数キャリアによる組合せ数が増加し複雑になり、新しいトリガー方法(特定の下りキャリアを指定してCSIの通知を要求する方法)と効率的なCSI通知方法が課題である。これらの例を踏まえた上で、複数キャリアで上り/下りリンクを構成した場合のCSI通知の課題を以下に示す。
(課題1)複数下りキャリアのCSIを1つの上りキャリアでまとめて(一度に)通知する場合、遅延が少ない利点はあるものの大きなペイロードサイズが必要となってしまう。また、CSI通知の通信品質が劣化する可能性がある。さらに、不要な情報のフィードバックが発生する可能性がある。
(課題2)全ての下りキャリアのCSIを1つずつ通知する場合、全下りキャリアのCSI通知を完了するまでに大きな遅延が発生してしまう可能性がある。
(課題3)複数下りキャリアのCSIを複数の上りキャリアで通知する場合、大きなPAPR(Peak to Average Power Ratio)が生じる可能性があり、端末の消費電力が増大してしまうおそれがある。
(課題4)キャリアアグリゲーションのケースによってはCSIを通知できない下りのキャリアが存在する。図16は、上りキャリア(ULキャリア)とリンケージの無い(いずれの上りキャリアにも対応付けられていない)下りキャリア(DLキャリア)の一例を示している。図中の矢印は上りキャリアと下りキャリアがリンクしている(対応付けられている)状態を表しており、基地局と端末は事前に上記リンク状態を把握している。図16に示した例では、DLキャリア#0がULキャリア#0およびULキャリア#1とリンクしており、DLキャリア#1がULキャリア#2とリンクしている。しかし、DLキャリア#2はどのULキャリアともリンクしていない。すなわち、DLキャリア#2のCSIを通知するための上りキャリアが対応付けられていないので、DLキャリア#2のCSIを通知することができない。
(課題5)端末自身が通知したい帯域を選択してCSIを通知する場合(UE−selectedのCSI通知の場合)、従来の方法をそのまま使用することができない。すなわち、複数上り/下りキャリアを構成するLTE−AdvancedシステムではLTEにおけるUE−selectedのCSI通知をそのまま利用できないケースが存在する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、上りリンクおよび下りリンクが複数キャリアを含んで構成されている通信形態において、データ送信側の通信装置が所望の下りキャリアを指定して通信品質の通知を要求できるようにするとともに、要求された通信品質を正確かつ効率的にフィードバックする通信システムおよび通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、データ送信側が、データ受信側での通信品質情報に応じた送信処理を実行してデータを送信する通信システムであって、データ送信側の通信装置が、予め規定しておいた一定時間以内に1回以上の通信品質通知要求を行うことにより、データ送信で使用可能な帯域またはセルの一部を指定して当該帯域の通信品質通知を受信側の通信装置に対して要求し、データ受信側の通信装置が、前記一定時間以内に受けた前記通信品質通知要求の回数に基づいて、前記データ送信側の通信装置が通信品質の通知を要求している帯域またはセルを特定し、当該特定した帯域またはセルにおける通信品質測定情報を返送することを特徴とする。
本発明によれば、従来のシステムで使用されていたCSI通知要求信号(下りキャリアの識別情報が含まれない信号)を利用してCSIを要求する下りキャリアを指定できる、という効果を奏する。また、CSI通知要求信号の情報量を低く抑えることができるという効果を奏する。さらに、上りと下りのキャリア間のリンケージに制約を受けることなく、全ての下りキャリアについて、CSIの通知を要求できる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる通信システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の通信システムにおけるCSI通知動作の一例を示す図である。 図3は、CSI要求回数と下りキャリアの対応表の一例を示す図である。 図4は、クロスキャリアスケジューリング形態の一例を示す図である。 図5は、CSIを通知する下りキャリアの順番を、送信モードを考慮して変更する動作の概念図である。 図6は、実施の形態2の通信システムにおけるCSIの通知動作の一例を示す図である。 図7は、実施の形態3の通信システムにおけるCSIの通知動作の一例を示す図である。 図8は、実施の形態5の通信システムにおけるCSIの通知動作の概要を示す図である。 図9は、実施の形態7の通信システムにおけるCSIの通知動作の一例を示す図である。 図10は、CIFとCSI通知の対象とするDLキャリアの対応付けの一例を示す図である。 図11は、実施の形態7の通信システムにおけるCSIの通知動作の一例を示す図である。 図12は、CIFとCSI通知の対象とするDLキャリアの対応付けの一例を示す図である。 図13は、実施の形態8の通信システムの動作例を示す図である。 図14は、課題を説明するための図である。 図15は、課題を説明するための図である。 図16は、課題を説明するための図である。
以下に、本発明にかかる通信システムおよび通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態の通信システムは、基地局1および1つ以上の端末2を含んで構成されている。図1では、端末2が2台の場合の例を示しているが、端末2は1台でもよい。また3台以上であってもよい。本実施の形態および後述する各実施の形態では、基地局1がデータ送信側の通信装置、端末2がデータ受信側の通信装置として動作する場合の例について説明する。
ここで、本発明にかかる通信システムの基本動作を簡単に説明する。基地局1は、端末2へデータを送信する場合、データ送信で使用するキャリア(周波数帯)における通信品質の測定結果(通信品質情報:CSI)を端末2から取得し、取得したCSIに応じた方法でデータ送信を行う。たとえば、CSIに応じた変調方法や符号化率、指定されたプリコーディング情報などを使用してデータを効率的に送信する。また、下りリンクおよび上りリンクは複数のキャリアにより構成されており、データ送信側の通信装置(基地局)は、複数のキャリアの中の1つ以上を使用してデータ送信を行う。なお、これ以降の説明においては、下りリンクをDLと記載し、上りリンクをULと記載する場合がある。
以下、本実施の形態にかかる無線通信システムの特徴について説明する。本実施の形態にかかる無線通信システムでは、ある1つの下りキャリアのCSI通知を指示可能なCSI通知要求を時間と対応付けて使用することにより、複数の異なる下りキャリアに対するCSI通知要求のトリガーとすることを特徴とする。
図2は、実施の形態1の通信システムにおけるCSI通知動作の一例を示す図であり、基地局1から端末2へ送信されたCSI要求(CSI通知要求)と下りキャリア(DLキャリア)との対応関係を併せて示している。また、この動作で前提としているキャリア構成についても示している。詳細については後述するが、図示したように、本実施の形態の通信システムにおいては、端末が、CSI要求回数を所定時間内においてカウントし、カウント値に応じた下りキャリアのCSIを基地局へ通知する。基地局においてもCSI要求を行った回数を所定時間内においてカウントし、カウント値に基づいて、通知されてきたCSIがどの下りキャリアのCSIに該当するのかを判別する。なお、図示した例では、DLキャリア#0でCSI要求を行うようにしている(CSI要求は必ずDLキャリア#0で送信する)。
図2に示した動作では、まず基地局が1回目のCSI要求を送信する(ステップS21)。このCSI要求を受信した端末は、1回目のCSI要求に対応するDLキャリア(図2の例ではDLキャリア#0としている)のCSIを基地局へ通知する(ステップS22)。CSIの通知はULキャリア#0を使用して行う。このとき、端末は、CSI要求の受信回数のカウンタもスタートさせる(カウント値を1とする)。端末は、所定の時刻となるまで(1回目のCSI要求を受信してから所定時間が経過するまで)の間、CSI要求を受信するごとに上記カウンタ(以下、CSI要求受信回数カウンタと呼ぶ)をカウントアップする。端末は、1回目のCSI要求を受信後、所定時間内に再び基地局からCSI要求(2回目)を受信すると(ステップS23)、CSI要求受信回数カウンタをインクリメントするとともに、DLキャリア#1のCSIを基地局へ通知する(ステップS24)。CSIの通知は、上記のステップS22と同様に、ULキャリア#0を使用して行う。
このように、端末は、CSIの通知要求を受信するごとに、所定時間内における累積CSI要求回数(CSI要求受信回数カウンタの値)に対応するDLキャリアのCSI通知を行う。端末は、上記カウンタによるカウントをスタート後、所定時間が経過した場合、CSI要求受信回数カウンタのカウント値をリセットする。その後、基地局からCSI要求を再び受信すると、CSI要求受信回数カウンタを再スタートさせ、上述した動作を繰り返す。所定時間(CSI要求受信回数カウンタをスタートさせてから当該カウンタをリセットするまでの時間)は、予め規定されており、この長さを示すパラメータを基地局と各端末の双方が記憶している。
このような手法によれば、基地局と端末の間でCSI要求回数と対応するキャリアとの関連情報(図3参照)を共有することが可能となる。その結果、上りキャリアと下りキャリアの間のリンケージに制約を受けることなく、DLの全ての下りキャリアに対するCSI通知を簡易に、LTEとの互換性を維持したまま、通知することができる。すなわち、基地局は、LTEで使用されている従来のCSI通知要求信号(CSIを要求する下りキャリアを複数の下りキャリアの中から指定できるように構成されていないCSI通知要求信号)を利用し、複数の下りキャリアの中の1つを指定してCSIの通知を要求することができる。
なお、上記の所定時間の長さを示すパラメータは、時間を直接示すものでもよいし、サブフレーム数や、OFDMシンボル数を用いて長さを示すようにしてもよい。これら以外であってもよくパラメータに制約はない。例えば、サブフレーム数をカウントし、所定の最大サブフレーム数(最大カウント値)以下の状態でCSI要求を受信すると、所定時間内にCSI要求が再送された(2回目以降のCSI要求を受信した)と判断し、累積CSI要求回数(CSI要求受信回数カウンタの値)に対応した下りキャリアのCSIを通知するようにしてもよい。また、カウンタに限らず、定期的に発生する動作の最大カウント値や時刻を判定するものであれば制約は無くタイマでもよい。
ここまでは、同一CSI要求の送信回数によりCSI要求の対象とする下りキャリアを指定する方法の最も簡単な例について示したが、以下に、CSI要求の送信回数と下りキャリアの対応付け方法に関するバリエーションについて説明する。
(1)リンケージ形態に基づいた下りキャリア選択
この対応付け方法では、基地局はメインとなる下りキャリアにCSI要求を送信し、端末はCSI要求の受信回数をカウントし、このメインの下りキャリアに関連する他の下りキャリアを含めて、CSI要求回数と対応付ける。具体例を図4に示す。図4は、メインの下り(DL)キャリア#0と複数の下りキャリア#1及び#2がリンケージしているクロスキャリアスケジューリング形態を示している。図4に例示した形態の場合、メインの下りキャリア#0で送信されるCSI要求の数をカウントする機能を端末に持たせ、カウンタの値と各下りキャリアを対応付ける。例えば、1回目のCSI要求は下りキャリア#0に対応付け、2回目のCSI要求は下りキャリア#1に対応付け、そして3回目のCSI要求は下りキャリア#2と対応付ける。この対応付けによれば、一度に通知するCSIのサイズの増大は無く、1回のCSI要求に対する応答として3つの下りキャリアすべてのCSIが基地局へ通知されることも回避できる(不要な下りキャリアのCSIまでもフィードバックしてしまい、フィードバックされる情報量が不必要に増大するのを回避できる)ので、効率的なCSI通知が実現できる。
(2)下りキャリアの周波数に基づいた下りキャリア選択
この対応付け方法では、例えば、端末は、1回目のCSI要求を受信した場合、最も周波数の低い下りキャリアのCSIを通知する。その後、所定時間内に2回目のCSI要求を受信すると、2番目に周波数の低い下りキャリアのCSIを通知する。以下、同様に、所定時間内に3回目のCSI要求を受信すると3番目に周波数の低い下りキャリアの周波数を、さらに、4回目のCSI要求を受信すると4番目に周波数が低い下りキャリアのCSIを通知する、というような動作を行う。また、所定時間内にCSI要求を受信するごとに、高い周波数に位置するキャリアから順番にCSI通知するようにしてもよい。このように、予め基地局と端末の間でCSI要求の回数と下りキャリアの周波数を対応付けておくことにより、簡易かつ効率的にCSI通知を行うことができる。
(3)CSI通知頻度に基づいた下りキャリア選択
この対応付け方法では、例えば、1回目のCSI要求を受信した場合、端末は、複数の下りキャリア中でCSIの通知頻度が最も低い下りキャリアのCSI通知を行い、2回目のCSI要求を所定時間内に受信した場合、次にCSI通知頻度の低い下りキャリアのCSI通知を行う、というような動作を行うことで、効率的なCSI通知を実現する。CSIの通知頻度は、CSI要求/通知のやり取りにより基地局/端末間で共有できるため、CSI通知頻度情報を所定のルールに基づいて更新すれば、CSI要求回数とCSIを通知する下りキャリアを動的に対応付けることができ、より効率的なCSI通知が可能となる。例えば、予め決定しておいた一定周期毎に、CSIの通知頻度の情報に基づいて、CSI要求回数と下りキャリアの対応付けを更新することで、動的なCSI通知が可能となる。
更に、CSI通知頻度と併せてリンケージも考慮した対応付けを行うことも可能である。例えば、1回目のCSI要求ではメインの下りキャリアのCSI通知を行い、2回目以降のCSI要求では、メインの下りキャリアにリンケージする複数のサブの下りキャリア(メインの下りキャリア以外の下りキャリア)のCSI通知をCSI通知頻度に基づいて(CSI通知頻度が低い下りキャリアから順番に)行っても良い。
(4)送信モードに基づいた下りキャリア選択
基地局から端末へのデータ送信モードが、送受協調によるデータ送受信方式のClosed Loop MIMOやMU−MIMOの場合、CSIに高い精度が要求され、CSI通知が行われてから下りデータ伝送が行われるまでのタイムラグができるだけ小さい方が望ましい。そのため、以下のように、高精度のCSIが望まれる送信モードの下りキャリアについてのCSI通知の優先順位を上げることで、効率的なCSI通知を実現する。図5は、CSIを通知する下りキャリアの順番を、送信モードを考慮して変更する動作の概念図である。例えば、図5の上段に記載している対応表50(CSI要求回数と下りキャリアの対応表)に基づけば、Closed loop MIMOモードを行っている下りキャリア51(DL#1、図5の中段参照)のCSIを通知させるために2回のCSI要求を基地局が送信しなければならない。これに対して、下りキャリア51のCSI通知のタイムラグをより小さくするために、送信モードを考慮した関連付けを行ったものが、下段に示した対応表52及び対応表53である。対応表52によれば、下りキャリア51のCSIは1回のCSI要求で通知される。また、対応表53は、カウントするCSI要求の最大要求回数を増やし、下りキャリア51(DL#1)に対応付けたカウント値(CSI要求回数)の数を他の下りキャリア(DL#0,DL#2)よりも多くしているので、下りキャリア51のCSIを通知させる頻度を他の下りキャリアのCSIを通知させる頻度よりも高くできる。
ところで、送信モードの優先順位は基地局/端末の要求条件によって異なる。高いスループットが要求される場合、Closed Loop MIMOモードを構成するキャリアを重視するが、高い受信感度が要求される場合には、送信ダイバーシチモードのキャリアを重視することになるからである。そのため、送信モードの重要度は基地局/端末間で一定のルールに基づいて決められた上で、CSIを通知する順番を確定するのが望ましい。送信モードが同一の下りキャリアが複数ある場合は、上述した対応付け方法(1)〜(3)を利用して下りキャリア間の優先順位を決定すればよい。なお、ここで示した例は、送信モードを考慮した優先順位に対し制約を与えるものではない。
(5)キャリアのコンフィグレーション(Activation/De−activation)状態に基づいた下りキャリア選択
この方法では、下りキャリアの通信状態(Activation/De−activation)の切替時に下りキャリア選択の優先順位を変化させる。これにより、動的かつ小さいタイムラグにて効率的にCSIを通知することが可能となる。例えば、メインの下りキャリアと複数のサブの下りキャリアで構成され、De−activationとなっているサブのキャリアの内、1つのサブの下りキャリアがActivationに状態変化した場合、下りキャリア選択の優先順位(CSIの通知順番)をActivationされたサブの下りキャリア→メインの下りキャリア→元々Activation状態であったサブの下りキャリアとし、一方、Activation状態からDe−activation状態に変化した下りキャリアについては下りキャリアの選択候補から除外し、この下りキャリアのCSI通知は、再度Activation状態に変化するまで行わない。
上記の優先順位は、CSI通知毎に更新するようにしてもよい。つまり、ある下りキャリアがActivationに状態変化した後の最初のCSI通知はこの下りキャリアのCSI通知を最優先で行い、この下りキャリアの2回目以降のCSI通知では、メインの下りキャリアのCSI通知よりも後にCSI通知を行う。これによって、Activateされた下りキャリアが存在する場合、この下りキャリアのCSI通知を一度行った後、しばらくすると優先順位が更新され、以降は、メインの下りキャリアのCSI通知を最優先で行うようになる。なお、下りキャリア選択の優先順位更新時間(Activationに状態変化した下りキャリアのCSI通知を最優先で行うようにした後、メインの下りキャリアのCSI通知を最優先で行うように変更するタイミング)に特別な制約はない。下りキャリア選択の優先順位更新時間を、CSI要求の受信回数カウンタを起動(カウント開始)させてからリセットするまでの時間よりも長く設定してもよい。
なお、上記のCSI要求受信回数カウンタに関しては、その個数やリセットするまでの時間、カウントの設定に制約は無い。たとえば、下りキャリアが下りキャリア#0〜#3で、かつ下りキャリア#0と#2でPDCCH(Physical Downlink Control CHannel)を送信する構成について考える。この場合、下りキャリアを指定したCSIの通知要求は、以下の2つの方法などにより可能である。
(方法1:複数の下りキャリアでCSIの通知を要求する場合)
下りキャリア#0でのCSI要求受信回数をカウントするカウンタと下りキャリア#2でのCSI要求受信回数をカウントするカウンタとを使用し、基地局は、下りキャリア#0でのCSI要求を所定時間内に複数回送信することにより、下りキャリア#0または下りキャリア#1を指定してCSIの通知を要求するとともに、下りキャリア#2でのCSI要求を所定時間内に複数回送信することにより、下りキャリア#2または下りキャリア#3を指定してCSIの通知を要求する。
(方法2:単一の下りキャリアでCSIの通知を要求する場合)
下りキャリア#0でのCSI要求受信回数をカウントするカウンタを使用し、基地局は、下りキャリア#0でのCSI要求を所定時間内に複数回送信することにより、下りキャリア#0〜#3のいずれか一つを指定してCSIの通知を要求する。この方法2では、PDCCHを送信可能な下りキャリアの中の1つを使用して規定時間内にCSI要求を複数回送信することにより、いずれか一つの下りキャリアを指定してCSIの通知を要求する。CSI要求の送信に使用する上りキャリアは、たとえば、メインの上りキャリアとする。
上記の方法1では、下りキャリア#0でのCSI要求受信回数カウンタをリセットするまでの時間と下りキャリア#2でのCSI要求受信回数カウンタをリセットするまでの時間の長さをそれぞれ異なる長さに設定してもよい。
ところで、CSI要求が端末にて受信できなかった場合、端末からのCSI通知が行われないため、基地局は所定時間内か否かによらず、もう一度CSI要求を行い、送られてこなかった下りキャリアのCSI通知を端末より送信してもらう。この場合、CSI要求が端末にて受信できないため、端末におけるカウンタ(CSI要求受信回数カウンタ)はカウントアップされていないので、誤動作は生じない。基地局は、CSI要求が端末にて受信できないと判断してCSI要求の再送を行った場合には、CSI要求の送信回数をカウントアップしないようにして、端末側との間で認識ずれが生じるのを防止する。
また、CSI要求を端末が間違って受信した場合は、端末はカウンタを動作させる(カウントアップさせる)と同時に対象となる下りキャリアのCSI通知を行うことになる。この場合、端末が間違ってCSI要求を受信したことを、基地局が判別する。別途上記下りキャリアに対してCSI要求を行う場合は、所定時刻外となるのを待ってから(端末側でのCSI要求受信回数カウンタがリセットされるのを待ってから)、再度CSI要求を行うことになる。あるいは、上りリンク用制御信号に端末側のCSI要求受信回数カウンタのリセットを指示するビットを新規に用意し、この指示ビットを立てた状態の制御信号を基地局が送信することにより、端末の誤動作をリセットさせることができる。上記指示ビットはカウンタをリセットさせるためのものとして制約されるものではない。例えば、再スタート(リセットしスタート)させるための機能でもよい。
更に、基地局と端末の間で確実にCSIのやり取りすることを目的として、端末が、CSIに対し、上記CSI要求回数と下りキャリアとの関連付け規則に基づいた「通知対象キャリアの識別情報」や「所定時間内に受信したCSI要求回数の情報」を付加すれば、効率的かつ正確なCSI通知のやり取りを実現できる。送信モードやチャネル品質状態、CSI通知頻度、CSI通知後の経過時間/CSI通知回数のカウント値に基づいて、CSI要求回数と複数下りキャリアのCSI通知順番の対応表を変更する場合、上記手法(通知対象キャリアの識別情報や所定時間内に受信したCSI要求回数の情報をCSIに付加して送信すること)は特に有効である。上記CSI要求回数とCSI通知順番の対応表を基地局が変更する場合、基地局は、変更後の対応表の情報を制御信号に付加して送信してもよい。変更後の対応表の情報を制御信号に付加して送信することにより、CSI通知の正確性を向上させることができる。
また、基地局が、次に通知予定の下りキャリアよりも、更に次に通知予定である下りキャリアのCSI通知を必要とする場合、現在の対象下りキャリアを基準として、ある定められた値だけ下りキャリアの順番をスキップさせれば(すなわち、端末によるCSI通知動作を間引きさせれば)、端末ではCSI通知のトータルの時間を短縮できる。つまり、複数下りキャリアのCSIを順次通知していくには、ある決められた順番の初めからスタートせざるを得なかったが、下りキャリアの順番をスキップさせることによりCSIを取得したいキャリアまでより少ないCSI要求回数で端末にCSI通知させることができる。そのために、例えば、スキップを指示するための情報を、上りリンク用制御信号(CSI要求)に付加する。スキップを指示する情報として1ビットを用意し、このスキップを指示する情報であるスキップフラグが立っていたら、端末は、1キャリアをスキップして次のキャリアのCSI通知を行うようにする。また、スキップを指示する情報を2ビット構成として、4つのキャリア分のスキップを可能にすることもできる。なお、スキップするキャリア数に制約はない。また、異なる制御として、スキップフラグが立った状態の制御信号を受信した場合には、Closed Loop MIMOや送信ダイバーシチを行っているキャリアのみを対象としてある優先順位に従いCSI通知を行い、これら以外の送信モードの下りキャリアのCSI通知をスキップするようにすることも可能である。
このように、本実施の形態では、基地局が予め規定し、端末との間で共有している所定時間内においてCSIの通知要求を行うこととし、所定時間内に行われた何回目のCSI通知要求かによって、CSIを要求する下りキャリアを指定することとした。これにより、CSI通知要求信号に下りキャリアの識別情報を含めて送信する必要がなくなり、従来のシステムで使用されていたCSI通知要求(下りキャリアの識別情報が含まれない信号)を利用し、CSIを要求する下りキャリアを指定することができる。また、CSI通知要求信号の情報量を低く抑えることができる。たとえば、CSIの通知を要求するか否かを示す1ビットの情報だけで複数の下りキャリアの中の1つを指定してCSIの通知を要求できる。さらに、上り/下りのキャリア間のリンケージに制約を受けることなく、全ての下りキャリアに対するCSIの通知を要求することができる。
実施の形態2.
実施の形態1で説明した通信システムにおいて、上り/下りキャリアのインデックス(識別情報)用いて、CSI要求とCSI通知のやり取りにおいて上り/下りキャリアを関連づけ、必要に応じて上り/下りキャリアの識別情報をCSI要求/通知に付加する規則を基地局と端末で共有するようにしてもよい。これにより、リンケージされていない下りキャリアのCSI通知が容易に可能となる効果が得られる。
例えば、図6は上りキャリア#0(ULキャリア#0)と下りキャリア#0及び#1(DLキャリア#0及び#1)で構成され、下りキャリア#0がメインキャリア、下りキャリア#1がサブのキャリアの関係にある場合のCSIのやり取りを示している。1回目のCSI通知要求(CSI要求)には、上りキャリア#0の識別情報付き制御信号を使用してCSI要求を行い(ステップS61)、端末は、上記CSI要求を受けると、対応する下りキャリア#0のCSI通知を行う(ステップS62)。このとき、ステップS61で受信したCSI要求に付加されていた制御情報により指定された上りキャリア#0を使用してCSIを通知する。次に、基地局が下りキャリア#1のCSIを入手したい場合、所定時間内に再度CSI要求を行う(ステップS63)。このとき、該当する下りキャリア#1を指示するため識別情報を付加したCSI要求を送信してもよい。このCSI要求を受信した端末は、前回受信したCSI要求(上記ステップS61で受信したCSI要求)に付加されていた識別情報が指示している上りキャリアの同一のリソースを使用して、今回受信したCSI要求(ステップS63で受信したCSI要求)に付加されている識別情報が指示している下りキャリア#1のCSIを通知する。端末は、上記のステップS62およびS64でCSIを通知する際、対応する下りキャリアの識別情報(どの下りキャリアのCSI通知であるかを示す情報)を付加して通知する。
下りキャリアが3つ以上であり、3回目のCSI要求を送信する場合、基地局は、上記ステップS63と同様に、所定時間内に、CSI要求を再送する。端末は、上記ステップS64と同様に、上記ステップS61で指定されていた上りキャリア#0にてCSIを通知する。
たとえば、端末から送信されたあるCSIが何らかの理由により基地局で受信できなかった場合、実施の形態1で示した制御動作(所定時間内に送/受信されたCSI要求の数によりCSI通知の対象とする下りキャリアを基地局と端末が識別する動作)だけでは、上記基地局で受信できなかったCSIが端末から再送されない。具体例を用いて説明すると、下りキャリアが5つの場合に、2番目の下りキャリアのCSIを端末が送信したにもかかわらずこれを基地局が受信できない場合、基地局は2番目の下りキャリアのCSIが通知されてくるのを期待してCSI要求を再送するが、端末は、2番目の下りキャリアではなく3番目の下りキャリアのCSIを送信してしまうおそれがある。しかしながら、端末が、対応する下りキャリアの識別情報とともにCSIを送信することにより、このような不具合が発生するのを回避可能となる。たとえば、基地局は、CSI通知要求信号の情報量を低く抑えることと確実なCSI通知の実現を両立させるために、通常は、実施の形態1と同様に、下りキャリアの識別情報を付加せずにCSI要求を送信し、意図しないCSIが通知されてきた場合には、CSIを通知してほしい下りキャリアの識別情報を付加してCSI要求を送信する。端末は、下りキャリアの識別情報が付加されたCSI要求を受信した場合、付加されている識別情報が示している下りキャリアのCSIを返送する。このとき端末は、さらに、CSI要求受信回数カウンタのカウント値を調整する。
なお、CSI要求の送信が可能な下りキャリアが複数存在している場合、基地局は、CSI要求の送信が可能な下りキャリアの中の1つ(メインの下りキャリア)を使用してCSI要求を送信し、端末は、メインの上りキャリアにて各下りキャリアのCSI通知を行ってもよい。
また、仮に、1回目のCSI要求を端末が正しく受信できない場合、端末から対象となるCSI通知されないため、基地局は、端末がCSI要求を正しく受信できたかどうか判別できる。端末がCSI要求を正しく受信できていないと判断した場合、基地局は、1回目のCSI要求を送信してから所定時間が経過したかどうかによらず、再度、上りキャリアの識別情報付きCSI要求を送信することができる。端末は、CSI要求を受信し、上りキャリアの識別情報を理解した時点でカウンタ(CSI要求受信回数カウンタ)をスタート/リスタートする機能を持たせれば、所定時刻の経過を待つ必要が無くなり、時間短縮の効果が得られる。2回目のCSI要求に対する応答(CSI通知)が無い場合も同様に、基地局は、1回目のCSI要求を送信してから所定時間が経過したかどうかによらず、再度、上りキャリアの識別情報付きCSI要求を送ることができる。
このように、本実施の形態の通信システムにおいて、端末は、CSI通知を行う際、どの下りキャリアのCSI通知であるかが基地局でわかるように、下りキャリアの識別情報を付加したCSIを送信することとした。また、基地局は、意図していない下りキャリアのCSIが通知されてきた場合、下りキャリアを指定するための情報(下りキャリアの識別情報)を付加したCSI要求を送信することとした。これにより、CSI通知要求信号の情報量を低く抑えつつCSI通知の要求およびCSIの通知を確実に行うことができ、実施の形態1と比較して、より信頼度の高いCSI通知動作を実現できる。
実施の形態3.
本実施の形態の通信システムでは、複数のCSI通知モードを状況に応じて動的に切り替えることにより、適切なCSI通知を実現する。本実施の形態によれば、CSIのペイロードサイズが大きくても問題無い場合においては、多量のCSIを同時に通知し、CSIのペイロードサイズに関する制約が厳しい場合においては、通知するCSIを制約するように制御して、CSI通知によるペイロードを適切に調整してより効率的な信号伝送を実現することができる。
図7を用いて詳しく説明する。図7は、現在の端末の状況から適切なCSI通知モードを基地局が判断し、CSI通知のペイロードを制御することを考慮する場合におけるCSI通知の動的制御の一例を示す図である。図7に示した「CSI通知形態1」は、下りキャリア#0〜#2のCSI通知は上りキャリア#0で行い、サブフレーム毎(時分割)にCSI通知を行う形態である。「CSI通知形態2」は、複数の上りキャリアを使用する形態であり、2つの上りキャリア#0,#1を使用し、上りキャリア#0で下りキャリア#0のCSIを通知し、上りキャリア#1で下りキャリア#1及び#2のCSIを通知している。「CSI通知形態3」は、複数の上りキャリアを使用しているものの端末の送信電力に制約がある形態であり、上りキャリア#0にて下りキャリア#0〜#2のCSI通知をサブフレーム毎(時分割)に通知している。本実施の形態の通信システムでは、図7に示した3つの通知形態を準備し、制御信号(CSI通知要求)にCSI通知モード制御情報を付加して端末へ通知することで動的なCSI通知を行う。
この制御によれば、複数のCSI通知が必要である場合、大きなペイロードによるCSI通知方式(図7のCSI通知形態2)にてCSI通知をするよう指示できる。また、複数CSI通知が可能であるが、それほど多くのCSI通知を必要としない場合においては、小さいペイロードによるCSI通知方法の利用を指示できる。さらに、送信電力の制約や上りキャリアの使用帯域幅が小さい場合等といったペイロードサイズが小さいケースにて、小さいペイロードで通信するCSI通知(例えば、LTEシステムに類似する下り1キャリア毎に周期的にCSI通知)を指示することができる(図7のCSI通知形態3)。
これにより、準静的に指示されていたCSI通知のトラフィック量を、端末/システムの状態に応じて動的かつ柔軟に制御することができる。また、上記制御負荷の軽減のため、複数下りキャリアをグルーピングしてCSI通知のペイロードを制御しても良い。
このように、本実施の形態の通信システムでは、通知するCSI数(下りキャリア数)及び上りキャリア数を制御するだけでなく、CSI通知形態も制御可能であり、例えば、以下に示す通知形態を選択的に使用するよう構成できる。
(CSI通知形態1)
短時間で全ての下りキャリア、あるいは、メインの下りキャリアとリンケージ関係にある全ての下りキャリアのCSIを通知する形態
(CSI通知形態2)
複数上りデータチャネル(PUSCH)にてCSIを通知する、または、複数のPUSCHおよび上り制御チャネル(PUCCH)にてCSIを通知することが可能な形態
(CSI通知形態3)
送信電力制約と上りキャリア使用帯域幅の関係から下りキャリア毎にCSIを通知するのが望ましい形態
このようなCSI通知形態を状況に応じて使い分けることにより、複数PUSCH/PUCCHによるCSIの通知を動的に制御できるので、トラフィックを調整しながらCSIを通知することができる。また、PUCCHの使用を動的に制御できるので、PUCCHにおける干渉/衝突回避の制御が可能となる。なお、CSI通知形態を指示するための制御情報を、CSI通知要求とは異なる制御信号として下り制御信号(Downlink Control Information Format:DCI Format)に追加して送信するようにしてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態の通信システムでは、3GPP LTEで規定されているUE−selectedのCSI通知において、端末が、「送信可能な送信電力」、「各上りキャリアの帯域幅」、「CSI通知が必要とするペイロードサイズ」および「データが必要とするペイロードサイズ」の中の1つ以上のパラメータを用いて、同時に使用可能な上りキャリア数の算出を行い、さらに、算出結果(同時に使用可能な上りキャリア数)に従ってCSI通知を行う。その際、選択結果の情報をCSIに付加して送信する。この動作により、端末側で、送信電力の低減とCSI通知の冗長性を考慮しながらCSI通知のトラフィックを制御することが可能となる。
(端末による送信電力とCSI通知に必要とするペイロードサイズに基づいたキャリア数算出動作)
ここで、一例として、本実施の形態の端末が「送信電力(送信可能な送信電力)」と「CSI通知が必要とするペイロードサイズ」の2つのパラメータに基づいて、同時に使用可能な上りキャリア数を算出する動作について説明する。なお、本実施の形態の通信システムの構成は、先の実施の形態1〜3と同様である(図1参照)が、上りリンクが5つの上りキャリアにより構成されている場合を例にとって説明する。
端末は、送信電力状況から5つの上りキャリアにおけるPUSCHでCSIを通知することが困難である場合、4以下の上りキャリアによる送信の可能性を、自装置の送信電力とCSI通知が必要とするペイロードサイズとに基づき算出する。算出方法については特に規定しない。算出処理の結果、たとえば、2つの上りキャリアでのCSI通知が可能とされた場合、2つの上りキャリアにてCSI通知を行う。CSIを通知する下りキャリアは、2つの上りキャリアにて通知可能なペイロードサイズを満たす範囲内となるよう選択する。
また、送信可能な上りキャリア数の算出に併せて、所定の規則に基づき上りキャリアとCSI通知モード(PUSCHのみのCSI通知,1キャリア内でPUCCHとPUSCHを同時に使用するCSI通知,複数キャリアにてPUCCHとPUSCHを同時に使用するCSI通知,等)を選択しても良い。これにより、端末自身の送信可能な範囲内で、複数上りキャリアを動的に使用できるので、PUSCHを使用したCSI通知とPUSCHおよびPUCCHを同時に使用したCSI通知とを動的に制御することができる。この結果、効率的なCSI通知を行うことが可能となる。ここで、CSI通知モードの選択方法の一例を以下に示す。
<CSI通知モードの選択方法の例>
使用可能な上りキャリア数によるペイロードサイズ(使用可能な各上りキャリアのペイロードサイズの合計値)がCSI及びデータのペイロードサイズより小さい場合、使用可能な上りキャリアを全て使用し、予め決定しておいた通知の優先順位に従って時分割で(例えばサブフレーム毎に)CSIを通知することに決定する。また、端末の送信電力に基づいてPUSCH+PUCCHによる同時送信が可能であるかどうかを判断し、可能と判断した場合、PUSCH+PUCCHによる同時送信を行うことに決定する。PUSCH+PUCCHによる同時送信が不可能と判断した場合には、PUSCHのみを使用してCSI通知を行うことに決定する。
これに対して、使用可能な上りキャリア数によるペイロードサイズがCSI及びデータのペイロードサイズより大きい場合、使用可能な上りキャリアを全て使用するのではなく、必要な分だけの上りキャリア及び使用帯域幅を選択使用してCSIをまとめて通知することに決定する。また、端末の送信電力に基づいてPUSCH+PUCCHによる同時送信が可能であるかどうかを判断し、可能と判断した場合、PUSCH+PUCCHによる同時送信を行うことに決定する。PUSCH+PUCCHによる同時送信が不可能と判断した場合には、PUSCHのみを使用してCSI通知を行うことに決定する。
このようにしてCSI通知モードを選択することにより、端末から基地局への全てのトラフィックと端末の送信電力を考慮することができ、より効率的なトラフィック制御が可能となる。本実施の形態の通信システムでは、CSIに対して端末にて判断した情報(上り/下りキャリアの選択結果やCSI通知モード)を付加するので、基地局と端末の間で不整合が生じることなく効率的にCSIを通知できる。
なお、上りキャリア数の算出動作やCSIの通知で使用する上りキャリアの選択動作で使用するパラメータは上記だけでなく、CSI通知頻度やキャリアの通信品質状態、上り/下りのキャリアのリンケージ状態、送信モード等を使用してもよい。CSI通知で使用する上りキャリア数の算出や上りキャリアの選択で使用するパラメータは本実施の形態で示したものに限定されない。
実施の形態5.
本実施の形態では、端末が通信品質の良い帯域を選択してCSIを通知するモードであるUE−selectedのCSI通知において、端末が、CSIを通知する下りキャリア(複数の場合もある)の選択を所定の優先度に基づいて行い、CSI通知の際に、CSIに下りキャリアの識別情報を付加して送信することで、正確かつ効率的なCSI通知を実現する通信システムを説明する。
図8は、本実施の形態の無線通信システムの動作の概要を示す図である。図8では、3つの下りキャリア(DL#0,DL#1,DL#2)がDLを構成し、UE−selectedによるCSI通知を行う例を示している。この例に従えば、端末は、チャネル品質に基づいて、CSIを通知する下りキャリアを1つ以上選択する。図8の例では、DL#0とDL#2の2つを選択する。各下りキャリアの一部の帯域(周波数帯)を選択してもよい。次に、端末は、選択したDL#0およびDL#2のCSIをそれぞれ生成した後、生成したCSIに対し、選択した下りキャリアの識別情報を付加してCSI通知を行う。このCSIへの付加情報(選択した下りキャリアの識別情報)により、基地局は、受信した各CSIがどの下りキャリアのどの帯域のCSIであるかを解釈することができる。なお、端末は、たとえば、ある選択基準となるパラメータに閾値を設けて、閾値を越えたすべての下りキャリアを選択してもよいし、選択する下りキャリア数を固定とし、パラメータ値の大きい(または小さい)ものから順番に、規定数の下りキャリアを選択してもよい。また、下りキャリア(DL#0,DL#2)のCSI情報を1つの上りキャリアの1フレームに多重する制約は無く、フレーム毎(時分割)に各々のキャリアのCSIを通知しても良い。その際は、少なくともいずれか一方のCSIにキャリア選択情報(通知するCSIに対応する下りキャリアの情報)を付加する。
上記の優先度指標としては、チャネル品質状態だけではなく、実施の形態1にて記載した送信モードやCSI通知頻度などであってもよい。
実施の形態1で説明したように、送信モードがClosed Loop MIMOやMU−MIMOの場合、CSI通知に高い精度が要求されるため、これらの送信モードではCSI通知と下りデータ伝送にタイムラグが小さい方が好ましい。そのため、これらの送信モードの優先度を上げることで効率的なCSI通知が可能となる。また、送信モードの優先順位は、基地局および端末の要求条件によって異なるため、送信モードの重要度を基地局と端末の間で予め決定しておき、決定しておいた重要度を考慮しつつ端末がCSI通知順番を決定するようにしてもよい。
また、メインの下りキャリア及びサブの下りキャリアの優先度に基づいて、CSIを通知する下りキャリアの選択を行っても良い。例えば、メインの下りキャリアを必ず含め、残りのサブの下りキャリアは、CSI通知報告頻度に基づいて頻度の少ないサブのキャリアを優先することもできる。下りキャリアの選択は上記優先度指標のどれかに1つに基づくものではなく複合形態による優先度指標に基づき行うようにしてもよい。
また、複数下りキャリアのCSIを通知するケースにおいて、CSI通知の対象としている複数の下りキャリアを区別するために、通知対象の下りキャリアの識別情報をCSIに付加して送信する場合、次のようにしてもよい。すなわち、識別用に5ビットを用意して、端末が、識別用の5ビットの情報をメインの下りキャリアのCSI通知に付加し、選択している(CSI通知の対象としている)下りキャリアと対応付けられているビットを立てて送信すれば、受信側(基地局)では、それを読み取ることで多重して通知される複数CSIがどの下りキャリアのCSIに対応するかを認識することができる。あるいは、サブの下りキャリア各々のCSI毎に識別ビットを付加してもよい。また、CSIに付加する識別ビット数を減らすために、例えば、最大5キャリアの内、CSI通知で同時に使用可能な3つのキャリアを決定しておき、識別用としてCSIに3ビット付加しても良いし、送信モード単位に下りキャリアをグルーピングして(同じ送信モードの下りキャリアを同一グループとして)、グループ単位でCSIを通知しても良い。
本実施の形態の通信システムによれば、効率的なCSI通知を実現しつつ制御信号量を低く抑えることができる。なお、本実施の形態で説明した手法は、UE−selectedによるCSI通知方法への適用のみに限定されるものではない。
実施の形態6.
本実施の形態の通信システムでは、基地局より指定された下りキャリアのCSI通知を行うと共に、推奨できる他の下りキャリアの識別情報も併せて通知する。「推奨できる」とは、データ伝送で使用可能な程度に通信品質が良好な状態であることをいう。たとえば、通信品質(CSI以外でもよい)がある一定レベル以上の下りキャリアを推奨できる下りキャリアとして選択し、この下りキャリアの識別情報を通知する。また、基地局より指定された下りキャリアよりも通信品質が良好な下りキャリアがあれば、この通信品質が良好な下りキャリアの識別情報を通知する。これにより、CSIトラフィックを最小限に抑えつつ効率的にCSIを通知できる。
たとえば、端末は、PDCCHの受信をモニタリングしている下りキャリアにてCSI要求が送られて来た場合、対象の下りキャリア(CSI要求で指定された下りキャリア)のCSIと併せて1つ以上の推奨できる下りキャリアの情報(以下、推奨キャリア情報と呼ぶ)をCSIとともに送信する。推奨できる下りキャリア(推奨条件を満たす下りキャリア)がない場合、推奨キャリア情報を付加せずにCSIを送信してもよい。基地局は、端末から受信したCSIに付加されていた推奨キャリア情報が示す下りキャリアのCSIの通知を要求する場合、CSIを受信後、予め規定しておいた時間が経過する前にCSI要求を再度送信する。端末は、推奨キャリア情報を付加したCSIを送信後、規定時間が経過する前にCSI要求を再度受信した場合には、その前のCSI通知で送信した推奨キャリア情報が示す下りキャリアのCSI通知を行う。
この手順によれば、無駄に複数のCSIの通知を行うことなく伝送路状態の良い下りキャリアに対する効率的なCSI通知が可能となり、リソース有効活用の観点で有効である。すなわち、通信品質の良好でないCSIが基地局へ通知されるのを防止できるようになり、CSI通知の効率化が図れる。なお、本実施の形態の制御動作は、実施の形態1と組み合わせて使用することができる。
実施の形態7.
本実施の形態の通信システムでは、キャリア識別番号として割り当てていないCIF(Carrier Indicator Field)値(すなわち、使用されない値)を用いることによって、リンケージされていないキャリアに対するCSI通知のトリガーとすることを特徴とする。これにより、新たな制御信号を使用することなく、リンケージされていない下りキャリアに対するCSI通知要求が可能となる。
LTE−Advancedでは、クロスキャリアスケジューリングの際、DCI formatに付加する新規情報としてCIF(3ビット)を付加する。上りと下りのそれぞれにて最大5キャリアを表現すれば、使用するCIF値は0〜4であり、5〜7は未使用の値となる。そこで、本実施の形態の通信システムでは、この未使用の値(余り値)を使用して、基地局から端末へ、CSI要求で指定する(CSIの通知を要求する)下りキャリアを通知する。この動作を図9および図10を用いて説明する。図9では、3つの下りキャリア(メインをDL#0とし、サブをDL#1,DL#2としている)と1つの上りキャリアでクロスキャリアスケジューリングが構成され、各々のキャリアに対し識別番号が割り当てられている形態のシステムを示している。このような場合において、基地局と端末は、図10に例示したような、CIF値と下りキャリアの対応表(割り当てられていないCIF値にて複数下りキャリアのCSI通知の指示を行うための対応表)を共有する。これにより、基地局から端末へ、リンケージされていない下りキャリア#1および#2(DL#1およびDL#2)のCSI通知を要求できるようになる。また、別の例を図11および図12を用いて示す。図11は、4つの下りキャリアと1つの上りキャリアでクロスキャリアスケジューリングが構成されている形態のシステムを示している。図12は、CIF値と下りキャリアの対応表の一例を示しており、図12の対応表を使用することにより、メインのキャリア(中心周波数)を基準として、CIF値に基づいてCSI通知するキャリアを指定することが可能となる。
なお、割り当てられていないCIF値とCSI通知との対応付けは、様々なパラメータを用い、複数の組み合わせにて実現しても良い。
また、割り当てられていないCIF値をCSI通知方法と関連付けてもよい。例えば、CIF=5の場合は全ての下りキャリアのCSIを時分割で通知するものとし、CIF=6の場合はメインの上りキャリアにおいてPUSCHとPUCCHを使用してCSIを通知するものとし、CIF=7の場合はメインの上りキャリアにおいてPUSCHを使用し,サブの上りキャリアにおいてPUCCHを使用して複数のCSIを通知するものとする、などと定義することにより、動的な複数CSI通知を実現でき、CSIトラフィックに応じたCSI通知方法を制御することができる。すなわち、効率的なCSI通知の観点から大きな効果が期待できる。
なお、割り当てられていないCIF値との対応付けは上記に限らず、CSIを一括して通知する際の下りキャリア数やPUSCHおよびPUCCHの選択、サブフレーム毎に時分割でCSIを通知するモードおよび1つの上りキャリアに複数の下りキャリアのCSIを多重して通知するモードの選択等、特別な制約無く、様々な組み合わせにて対応付けすることができる。
実施の形態8.
本実施の形態の通信システムでは、基地局が、CSI通知用の新規制御信号を特定のPDCCH領域において送信することを特徴としている。これにより、上りキャリアとリンクしていない下りキャリアのCSI通知を端末に要求することができ、効果的なCSI通知が可能となる。
図13は、実施の形態8の通信システムの動作例を示す図であり、クロスキャリアスケジューリングにおいて、特定PDCCH領域においてCSI通知用制御信号(新規の制御信号)を送信する場合の一例を示している。基地局は、例えば、端末がモニタリングしている下りキャリア#0(DLキャリア#0)に含まれている、下りキャリア#1(DLキャリア#1)を制御するために割り当てられた特定のPDCCH領域を使用して、CSIの通知要求を行う。なお、特定のPDCCH領域には、通常、特定の下りリンク(DL)を制御するための制御信号が設定される。
上記固有PDCCH領域を使用したCSI通知要求の一例を示す。たとえば、下りキャリア#1のCSI通知を要求する場合、基地局は、下りキャリア#1用の固有PDCCH領域にCSI通知用制御信号を設定して端末へ送信する。このCSI通知用制御信号にCSI通知用の上りキャリア(CSI通知で使用させる上りキャリア)の識別情報を含ませてもよい。端末は、下りキャリア#1用の固有PDCCH領域にCSI通知用制御信号が設定された信号を受信すると、下りキャリアのCSIを生成し、メインの上りキャリア(ULキャリア#0)にて、または、CSI通知用制御信号にCSI通知用の上りキャリアの識別情報が含まれていた場合にはそれが示す上りキャリアにて、CSIを送信する。また、下りキャリア#0のCSI通知を要求する場合には、基地局は、下りキャリア#0用の特定のPDCCH領域にCSI通知用制御信号を設定して端末へ送信する。
上記のCSI通知用制御信号は、LTEの上りリンク制御用のDCI format(すなわち、DCI format 0)に類似するものである。また、このCSI通知用制御信号は、上述したようなCSIを通知するための上りキャリアの識別番号などを付加した(含んだ)ものでもよい。
上記固有PDSCCH領域には、通常は下りリンクの制御信号が送信されるので、下りリンク用の制御信号とCSI通知用制御信号のペイロードサイズを同一とすることにより、ブラインドデコーディング回数を増加させることなく、下りキャリア#1のCSI通知指示を可能できる付加的効果も得られる。
なお、本発明は、上述した各実施の形態で説明した内容に制限されるものではない。実施段階では、各実施の形態で説明した内容の予測可能な範囲内で構成要素を変形できる。また、無線通信に制限されず、光通信などの有線通信においても適用可能である。
また、各実施の形態では、「キャリア」という表現を用いて説明を行ったが、これと同等の意味を有する他の表現に置き換えた場合の制御動作も本発明に含まれる。たとえば、LTE−Advancedなどで使用されている「セル(cell)」という表現に置き換えることが可能である。
以上のように、本発明は、受信側からフィードバックされた通信品質に応じた制御でデータ伝送を行う通信システムに有用であり、特に、使用可能な帯域が複数存在する場合の通信品質のフィードバックを効率的に行う通信システムに適している。
1,101,111 基地局
2,102,112 端末
50,52,53 CSI要求回数と下りキャリアの対応表
51,104 下りキャリア
103 上りキャリア

Claims (11)

  1. データ送信側が、データ受信側での通信品質情報に応じた送信処理を実行してデータを送信する通信システムであって、
    データ送信側の通信装置が、
    予め規定しておいた一定時間以内に1回以上の通信品質通知要求を行うことにより、データ送信で使用可能な帯域またはセルの一部を指定して当該帯域の通信品質通知を受信側の通信装置に対して要求し、
    データ受信側の通信装置が、
    前記一定時間以内に受けた前記通信品質通知要求の回数に基づいて、前記データ送信側の通信装置が通信品質の通知を要求している帯域またはセルを特定し、当該特定した帯域またはセルにおける通信品質測定情報を返送する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記データ送信側の通信装置は、制御信号内の特定の1ビットを用いて、前記通信品質通知要求を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記制御信号内に通信品質通知動作をスキップさせるための制御ビットを規定しておき、
    前記データ送信側の通信装置は、通信品質情報の通知が不要な帯域が存在する場合には、前記制御ビットを操作した上で通信品質通知要求を行うことにより、データ受信側における通信品質通知動作のスキップを指示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記データ受信側の通信装置は、前記通信品質情報に対し、測定を実施した帯域またはセルの識別情報を付加して送信する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信システム。
  5. 前記データ送信側の通信装置は、受信した通信品質情報に付加されている、測定を実施した帯域またはセルの識別情報に基づき通信品質通知要求を再送するかどうか判定して、通信品質通知要求を送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 通信品質通知要求を再送する場合には、通信品質通知の対象とする帯域またはセルの情報を付加した通信品質通知要求を送信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記データ送信側の通信装置において、通信品質通知要求をする際に送信する制御信号に、前記データ受信側の通信装置が通信品質情報を送信する帯域またはセル、または送信形態を指定する制御情報を付加して通信品質通知要求をする
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の通信システム。
  8. 前記データ受信側の通信装置において、通信品質と送信するデータ、制御信号の量から使用する帯域もしくはセル、または送信形態を決定し、通信品質情報に帯域またはセル、送信形態の識別情報を付加して通信品質通知する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに一つに記載の通信システム。
  9. 通信品質情報に付加する識別情報を、次の通信品質通知のために推奨する帯域またはセルの識別情報とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  10. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信システムにおいて、前記データ送信側の通信装置として動作することを特徴とする通信装置。
  11. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信システムにおいて、前記データ受信側の通信装置として動作することを特徴とする通信装置。
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