JP5495393B2 - ドライブスルー方式の祭博物館及びその表示方法 - Google Patents

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本発明は、観光バスや自家用自動車などの車両に乗車したまま、車窓から祭見物の雰囲気を体感できるドライブスルー方式の祭博物館及びその表示方法に関する。
現在日本は2008年10月1日観光立国を目指して観光庁が発足した。その一方で、日本の観光競争力は、世界調査対象国133ケ国のなかで、2008年は23位、2009年は25位と低下している。観光競争力の目標は2020年までに2千万人まで増やすとされている。実情は2007年に日本を訪問した外国人観光客は835万人、2009年は679万人、2010年は861万2000人であった。目標1000万人を達成できなかった。その原因としては、外国人観光客に対する感心が乏しく、解放性や親密度が著しく低い態度等が挙げられている。観光立国を標榜する日本には、幸い観光資源として地域文化、庶民文化を代表する祭が日本各地に継承されている。
各観光地、温泉街には祭会館、祭博物館などが建設されている。これらの祭会館、祭博物館は、図11の全景斜視図、図12(a)、(b)の内部平断面図に示すように、実際に使用されている、御輿(神輿)PS、山車F、お飾りなどが展示され、そのお祭りの動画や写真が多数展示されている。従来の祭会館・祭博物館51には、観光客が自家用自動車や観光バスで祭博物館の見学停車場まで行き、下車してから祭会館・祭博物館51などの受付けまで徒歩で行き、入場券を購入して館内の展示物を見学して廻っている。
時間的に制約のある観光客が、観光バスや自家用自動車から降りて、祭会館・祭博物館51内の展示物を観ることは、観光客にとって面倒であり、高齢者にとって車両からの乗降は、負担が掛かり危険も伴う。自家用自動車や観光バスでは、通り過ぎてしまう観光客を、楽しい祭の魅力で引き留めて、効率的に観光客を増やす具体的な対策を計画して、日本の観光競争力を高めることが急務であるとされている。
そこで、本発明の発明者は、ドライブスルー方式に着目した。即ち、車両に乗ったまま商品の購入やサービスの提供を受けることが可能となることに着目した。自家用自動車や観光バスに乗車したまま、祭会館、祭博物館51における展示物F、PSを見学できれば、観光客の興味を増大させることが可能になると考えた。
ドライブスルー方式に関する技術については、例えば特許文献1の特開2001−227184号公報「ドライブスルー用店舗」のように、商品を用意するための準備用設備を内部に有した家屋と、この家屋の周りに沿って車が移動できるようにした道路部とを備えるドライブスルー用店舗において、上記道路部に進入してきた車の乗員が注文する内容を受け付け、その注文商品の価格に相当する金額を受け入れることで、精算済みカードを発行する精算手段を、注文された商品を渡す商品渡し部以前の場所に設けたドライブスルー用店舗が提案されている。
また、特許文献2の特開2004−44084号公報「ドライブスルー方式の調剤薬局」のように、店舗側面部には受付窓口を設けるとともに店舗背面部には受渡窓口を設け、見学停車場に調剤薬剤が出来たことを知らせる表示板を設置した調剤薬局の店舗と、調剤薬が出来上がるのを、自家用自動車を停止させて待つための見学停車場とからなるドライブスルー方式の調剤薬局が提案されている。
特開2001−227184公報 特開2004−44084号公報
上記特許文献1の「ドライブスルー用店舗」は、ハンバーグやフライドチキン等を販売するファーストフードの店舗等に適している。しかし、祭会館、祭博物館のように内部に大きな展示物が展示されている建物には不向きであった。このドライブスルー用店舗では、祭会館、祭博物館のような御輿、山車、幟のような大きな展示物を効率よく、迅速に外からの見学だけでは、その祭りの様子を体感できないという問題を有していた。
同様に、特許文献2の「ドライブスルー方式の調剤薬局」も、薬剤、商品を円滑に購入することに主眼を置くものであり、自動車に乗車したまま、薬剤を受け取ることに技術的な特徴を有するものである。建物内部の展示品を乗車したまま見学すること、祭りの様子を体感することまでは言及していない。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、祭博物館にドライブスルー方式を取り入れることで、建物内部に展示してある展示物を、乗客が車両に乗車したまま建物の外部から見学すると共に、祭見物の雰囲気を体感でき、しかも多数の車両が円滑に見学することができるドライブスルー方式の祭博物館及びその表示方法を提供することにある。
本発明の祭博物館は、建物(1)の内部に展示されている御輿(PS)、山車(F)などの展示物を、該建物(1)の傍に観光バス、乗用車などの車両(V)を停車させ、該車両(V)の乗客が乗車したままで見学できるドライブスルー方式の祭博物館であって、前記車両(V)が前記建物(1)に横づけに停車できるように、建物(1)に隣接して設けられた見学停車スペース(7)と、前記見学停車スペース(7)の進入口と出口の適正な位置に前記車両(V)を停車できるように、該見学停車スペース(7)の進入口と出口それぞれに設けられた停止バー(8)と、前記建物(1)の見学停車スペース(7)側に設けられた開口部(9)と、前記開口部(9)に設けられた、透明状態と透明状態を瞬時に切り替えることができる瞬間調光板(10)と、前記車両(V)の進入を検知して、前記瞬間調光板(10)の透明状態と透明状態を切り替える進入センサ(11)と、を備え、前記瞬間調光板(10)は、見学する車両(V)が見学停車スペース(7)に進入したら、前記進入センサ(11)により不透明状態から透明状態に替え、常時は外部から見学できない前記建物(1)内部の展示物を乗客が該車両(V)に乗車したままで見学できるように構成した、ことを特徴とする。
前記瞬間調光板(10)は、透明な板材に瞬間調光フィルムを張り付けたものであり、該瞬間調光フィルムの電気のON/OFFで透明状態と不透明状態とを切り替える構造のものである。
不透明状態の前記瞬間調光板(10)を映像スクリーンとして、祭り、観光地などの映像を映し出す投影機(20)を前記建物(1)に備えることが好ましい。
前記瞬間調光板(10)は、その左右半分で分離し、左半分、右半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替え得るように構成することが好ましい。
前記瞬間調光板(10)は、その上下段で分離し、上半分、下半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替え得るように構成することが好ましい。
前記見学停車スペース(7)に進入する車両(V)の台数を検知する台数センサ(12)を更に設けることが好ましい。
本発明の展示物表示方法は、建物(1)の傍に停車した観光バス、乗用車などの車両(V)に乗客が乗車したままで見学できるように、該建物(1)の内部に御輿(PS)、山車(F)などの展示物を展示し、映像を表示するドライブスルー方式祭博物館の展示物表示方法であって、前記建物(1)の側面に設けられた開口部(9)に近づくように車両(V)を停車させ、前記車両(V)に乗車している乗客はそのままで、常時は外部から見学できない前記建物(1)内部に展示された前記展示物を見学することができるように、該建物(1)の開口部(9)に取り付けられた瞬間調光板(10)を不透明状態から透明状態に切り替え、不透明状態にしたときの前記瞬間調光板(10)には、祭り、観光地の映像を映し出し、同時に祭りの音声を流す、ことを特徴とする。
前記瞬間調光板(10)を部分的に、不透明状態と透明状態とに切り替え、建物(1)内部に展示された前記展示物の見学と、該瞬間調光板(10)に投映される映像を同時に視聴できるようにする。
見学する車両(V)が前記建物(1)の傍に進入してきたら、前記瞬間調光板(10)に、祭り、観光地の映像を映し出し、
前記車両(V)が完全に停止したら前記瞬間調光板(10)を透明状態にして前記展示物を見学できるようにする。
上記構成の祭博物館では、祭博物館の内部の展示場と見学停車スペース(7)の間仕切りとなる開口部(9)は瞬間調光板(10)で仕切られ、この瞬間調光板(10)は電源のON・OFFで不透明状態と透明状態を瞬時に切り替えられる。この瞬間調光板(10)が不透明状態のときは、外部から内部を見学することができない。見学停車スペース(7)に車両(V)が停車しているときに瞬間調光板(10)が透明状態になると、外部から内部を見学することができる。即ち、乗客は車両(V)に乗車したままで車窓から祭見物の雰囲気を実際に体感できる。
左半分、右半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替えられる瞬間調光板(10)は、左半分は本物の山車(F)を、その右半分は実際に山車(F)を引いている人々の動画映像、静止画映像を映し出すことにより、祭りの臨場感を醸し出すことができる。また、上下半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替えられる瞬間調光板(10)は、上半分は本物の御輿(PS)を、その下半分は実際に担いでいる人々の動画映像、静止画映像を映し出すことでも、祭りの臨場感を醸し出すことができる。
見学停車スペース(7)の台数センサ(12)により、祭博物館の展示物を車窓から見物して、通過する車両の台数、更に料金をカウントする。
上記構成の展示物表示方法では、瞬間調光板(10)の不透明状態と、透明状態との切り替えを文字通り瞬時に行えるので、多数の車両(V)からの見学に迅速に対処することができる。祭りの雰囲気を不透明状態の瞬間調光板(10)に祭り、観光地の映像を映し出すことの併用により、その建物(1)の内部に入って見学しなくても、外部からでも祭りの雰囲気を十分に体感することができる。
実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の全体を示す斜視図である。 実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の1階部分を示す平断面図である。 実施例1のドライブスルー方式の祭博物館を示す正面図である。 実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の2階部分を示す平断面図である。 実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の3階部分を示す平断面図である。 実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の4階部分を示す平断面図である。 お祭りの一例である「石崎奉燈祭」を示す写真である。 瞬間調光板を説明する拡大正面図であり、(a)は不透明状態、(b)は透明状態である。 別の表示方法になる瞬間調光板を説明する拡大正面図である。 更に別の表示方法になる瞬間調光板を説明する拡大正面図であり、(a)は全体が不透明状態、(b)は下半分が透明状態、(c)は上半分が透明状態である。 従来の祭会館を示す外観斜視図である。 従来の祭会館を示す平断面図であり、(a)は1階部分、(b)は2階部分である。
本発明は、建物の内部に展示されている御輿、山車などの展示物について、建物の傍に観光バス、乗用車などの車両を停車させ、車両に乗車したままのドライブスルー方式で見学することができる祭博物館である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の全体を示す斜視図である。図2は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の1階部分を示す平断面図である。図3は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館を示す正面図である。
実施例1のドライブスルー方式の祭博物館は、複数の階層からなる建物1であり、例えば地上18メートル4階建ての鉄骨構造のビルである。建物1内は一部が吹き抜け構造になっている。この吹き抜け構造部分に、高さが10mを超える御輿PS、山車F又は御旗などを展示する。図示例は、1階の広い場所が展示場2となり、その博物館の主要展示物が展示されている。この1階の展示場2は、祭の趣や醍醐味を楽しめる空間となる。この展示場2には、例えば奉燈などの御輿PS、山車Fを眺めながら社交場として他の入館者と交流し、地域文化とも触れ合える枡席3も備えている。図2の平断面図では6基の大奉燈を展示した状態を示している。
実施例1のドライブスルー方式の祭博物館は、勿論入館して展示物、資料、映像を観賞することができる。そこで、図1の平断面図に示すように、建物1の入り口4は、図示例の左側に駐車スペース(図示していない)を設けているで、こちら側に入館者用の入り口4が設けられている。駐車スペースに駐車している車両から近い場所に設けられている。この入り口4の傍に入館者用の受付コーナー5が設けられている。この入り口4は、この位置に限定されず、建物1の配置の関係から様々な位置に変更できることは勿論である。
一方、本発明の建物1には入り口がもう1箇所ある。図1と図3に示すように、この4階まで上下に高い展示物を搬入するための搬入用ドア6が設けられている。この搬入用ドア6は、高さ15mを超える大奉燈などの御輿PSを内部に入れることができる。この搬入用ドア6では人が出入りする1階部分から4階部分までそれぞれ開閉するようになっている。本発明では建物1の表側が吹き抜けの構造になっているため、吹き抜け構造がある表側にこれらの搬入用ドア6を設けた。勿論、搬入用ドア6は、吹き抜け構造がある場所に設ける必要がある。御輿PS又は山車Fの高さに応じて、全ての搬入用ドア6を開閉する必要はない。例えば、低い御輿PS又は山車Fの場合は、1階の搬入用ドア6のみ、又は1階と2階の2箇所の搬入用ドア6を開閉すれば十分である。
本発明では、建物1の前面に隣接して見学停車スペース7が設けられている。この見学停車スペース7は、乗用車、大型の観光バスなどの車両Vを横づけに停車させるスペースである。図1と図2に示すように、図示面の手前から公道の車道、歩道と、この見学停車スペース7と並列している。そこで、左から車両が進入する例を示している。公道が一方通行の場所では、その通行方向に合せて、左からの進入に限定されず、右からの進入になることがある。この進入方向は、建物1の設置場所の道路事情に応じて決定される。
見学停車スペース7には、進入口と出口に車両の進入を規制する、上下動する停止バー8が2台設けられている。この停止バー8を2台設けた理由は、大型バスの場合に乗車している乗客全員に建物1内の展示物を開口部9から見学できるように、車両Vを見学停車スペース7の適正な位置に停車させるためである。また、不正に進入してくる乗用車を規制することも目的となる。
見学停車スペース7に隣接する、建物1の1階の側面に開口部9が設けられている。この開口部9は、建物1内に展示されている展示物を外部から見学できるようにするものである。この開口部9には、透明と不透明を瞬時に切り替えることができる瞬間調光板10が設けられている。この瞬間調光板10により、常時は建物1内の展示物を外部からは見学できないようになっている。
瞬間調光板10は、例えば透明なガラス板又はアクリル板のような合成樹脂製の板材に瞬間調光フィルムを張り付けたものであり、瞬間調光フィルムの電気のON/OFFで透明状態と不透明状態とを切り替える構造のものである。瞬間調光フィルムは液晶分子を整列させて透明状態とし、不規則にして不透明状態とするフィルムである。瞬時に透明状態と不透明状態を切り替えるものであればその構造は限定されない。偏光板などを用いることも可能である。
展示場2と見学停車スペース7を仕切る瞬間調光板10は、見学停車スペース7に車両Vが停車すると、進入センサ11が感知して、電源のON・OFFを自動で操作し、透明状態と不透明状態を瞬時に切り替え、透明状態になった瞬間調光板10を通して、開口部9から祭固有の幻想的な情景を短時間で体感できる。
また、台数センサ12を設け、進入する車両の台数をカウントする。
図4は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の2階部分を示す平断面図である。
図示するように、建物1の2階は、階段13を上がると椅子席14と、6基の奉燈群を、眺めることのできる欄干付きの廊下15とで構成されている。欄干付きの廊下15から通常では見られない、御輿PS又は山車Fを俯瞰することができる。また、椅子席14と階段13において、時間的に余裕のある観光客に、癒しの場として「袖擦り合うも多少の縁」を実感することができるようになっている。
更に、欄干付きの廊下15から搬入用ドア6まで通じるキャットウオーク16も設けられている。更に、表面側には明かり取りの窓17も設けられている。
図5は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の3階部分を示す平断面図である。
図示するように、建物1の3階は、階段13を上がると観光客と庶民とも触れ合える多目的エリア18が設けられている。この3階からも、通常では見られない、奉燈群の御輿PS又は山車Fを俯瞰することができる。
図6は実施例1のドライブスルー方式の祭博物館の4階部分を示す平断面図である。
図示するように、建物1の4階は、階段13を上がると、ドライブスルー方式の祭博物館運営本部の事務室19と、祭実行委員会が中心に活動する社交場として、地域振興に役立てる多目的エリア18が設けられている。この4階からも、通常では見られない、奉燈群の御輿PSの屋根又は山車Fの屋根を俯瞰することができ、更に祭りの臨場感を体感できる。なお、多目的エリア18から搬入用ドア6まで通じるキャットウオーク16も設けられている。
これらの2階〜4階それぞれの構成は、このようなもの限定されず、博物館の規模、展示する祭事品の種類に応じて変えられることは勿論である。
図7はお祭りの一例である「石崎奉燈祭」を示す写真である。
この大奉燈(奉燈)とはドライブスルー方式の祭博物館に展示する祭りの一例を示すものであり、石川県七尾市石崎町における「石崎奉燈祭」で使用される御輿である。大奉燈(奉燈)は、台棒の上部に縦長の筐体に武者絵や大書の墨字が描かれている。その周りに提灯やお飾りが下げられている。この奉燈は文字通り夜には、灯火が献じられ、浮かび上がった武者絵や大書の墨字が幻想的な空間を醸し出す素晴らしいお祭りである。クライマックスの奉燈の乱舞競演では、担ぎ手、観客の興奮は最高潮に達するといわれている。
図8は瞬間調光板を説明する拡大正面図であり、(a)は不透明状態、(b)は透明状態である。
開口部9の瞬間調光板10の動作状態について説明する。先ず、建物1の側面に設けられた開口部9に隣接した見学停車スペース7に車両Vを停車させる。図8(a)に示すように、この車両Vに乗車している乗客は、開口部9の瞬間調光板10が不透明状態にあるので、その内部を見ることはできない。進入センサ11がこの車両Vの進入を感知して、この瞬間調光板10を不透明状態から透明状態に切り替える。瞬間調光板10が透明状態になると、図8(b)に示すように、瞬間調光板10は透明のガラス板(アクリル板)になり、建物1の内部を見ることができる。そこで、車両Vに乗車している乗客はそのままで、建物1内部に展示された展示物を見学することができる。
また、車両Vが見学停車スペース7に進入してきたら、瞬間調光板10を直ぐに透明状態に切り替えることなく、この不透明状態の瞬間調光板10をスクリーンとして利用することで演出効果を高めることが可能である。例えば、見学する車両Vが見学停車スペース7に進入してきたら、先ず不透明状態の瞬間調光板10に、実際の祭りの映像を投影機20により映し出し、同時にその音声を流すことも可能である。この映像と音声を視聴した後に、車両Vが完全に見学停車スペース7で停止したら瞬間調光板10を透明状態にして、実物の御輿PSや山車Fを観賞してもらうと、乗客は更に臨場感を味わうことができる。
図9は別の表示方法になる瞬間調光板を説明する拡大正面図である。
瞬間調光板10の別の実施例について説明する。瞬間調光板10は開口部9に嵌め込んだ全体を同時に不透明状態と透明状態に切り替える必要はない。瞬間調光板10を部分的に、不透明状態と透明状態とに切り替える表示方法もある。図9に示すように、瞬間調光板10を、その左右半分で分離し、左半分又は右半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替え得るように構成することで、建物1内部に展示された展示物の見学と、瞬間調光板10に投影される映像とを同時に視聴させることができる。このような表示方法により、乗客にその祭りに対する興味を高めさせることができる。
図10は更に別の表示方法になる瞬間調光板を説明する拡大正面図であり、(a)は全体が不透明状態、(b)は下半分が透明状態、(c)は上半分が透明状態である。
また、瞬間調光板10は、その上下段で分離し、上半分又は下半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替える表示方法もある。例えば、瞬間調光板10の上半分を透明状態に切り替え、内部の実物の御輿PSを見せ、瞬間調光板10の下半分を不透明状態にして、これに担いでいる人の映像を映し出して臨場感を醸成させるように使用する。
逆に、瞬間調光板10の下半分を透明状態に切り替え、内部の実物の御輿PSを見せ、瞬間調光板10の上半分を不透明状態にして、これに実際に担がれている状態の映像を映し出して臨場感を醸成させる、といった様々な表示方法がある。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、祭博物館にドライブスルー方式を取り入れることで、建物1内部に展示してある展示物(御輿PS、山車F)を、乗客が車両Vに乗車したまま建物1の外部から見学すると共に、祭見物の雰囲気を体感でき、しかも多数の車両Vが円滑に見学することができる構成であれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明のドライブスルー方式の祭博物館及びその表示方法は、御輿PS、山車Fを展示している祭博物館に限定されず、大きな展示物がある博物館、工場(工場見学)などの建物などにも利用することができる。
1 建物(祭博物館)
7 見学停車スペース
9 開口部
10 瞬間調光板
11 進入センサ
12 台数センサ
20 投影機
V 車両
PS 御輿(奉燈)

Claims (9)

  1. 建物(1)の内部に展示されている御輿(PS)、山車(F)などの展示物を、該建物(1)の傍に観光バス、乗用車などの車両(V)を停車させ、該車両(V)の乗客が乗車したままで見学できるドライブスルー方式の祭博物館であって、
    前記車両(V)が前記建物(1)に横づけに停車できるように、建物(1)に隣接して設けられた見学停車スペース(7)と、
    前記見学停車スペース(7)の進入口と出口の適正な位置に前記車両(V)を停車できるように、該見学停車スペース(7)の進入口と出口それぞれに設けられた停止バー(8)と、
    前記建物(1)の見学停車スペース(7)側に設けられた開口部(9)と、
    前記開口部(9)に設けられた、透明状態と透明状態を瞬時に切り替えることができる瞬間調光板(10)と、
    前記車両(V)の進入を検知して、前記瞬間調光板(10)の透明状態と透明状態を切り替える進入センサ(11)と、を備え、
    前記瞬間調光板(10)は、見学する車両(V)が見学停車スペース(7)に進入したら、前記進入センサ(11)により不透明状態から透明状態に替え、常時は外部から見学できない前記建物(1)内部の展示物を乗客が該車両(V)に乗車したままで見学できるように構成した、ことを特徴とするドライブスルー方式の祭博物館。
  2. 前記瞬間調光板(10)は、透明な板材に瞬間調光フィルムを張り付けたものであり、該瞬間調光フィルムの電気のON/OFFで透明状態と不透明状態とを切り替える構造である、ことを特徴とする請求項1のドライブスルー方式の祭博物館。
  3. 不透明状態の前記瞬間調光板(10)を映像スクリーンとして、祭り、観光地などの映像を映し出す投影機(20)を前記建物(1)に備えた、ことを特徴とする請求項1のドライブスルー方式の祭博物館。
  4. 前記瞬間調光板(10)は、その左右半分で分離し、左半分、右半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替え得るように構成した、ことを特徴とする請求項1のドライブスルー方式の祭博物館。
  5. 前記瞬間調光板(10)は、その上下段で分離し、上半分、下半分のみ個別に不透明状態と、透明状態に切り替え得るように構成した、ことを特徴とする請求項1のドライブスルー方式の祭博物館。
  6. 前記見学停車スペース(7)に進入する車両(V)の台数を検知する台数センサ(12)を更に設けた、ことを特徴とする請求項1のドライブスルー方式の祭博物館。
  7. 建物(1)の傍に停車した観光バス、乗用車などの車両(V)に乗客が乗車したままで見学できるように、該建物(1)の内部に御輿(PS)、山車(F)などの展示物を展示し、映像を表示するドライブスルー方式祭博物館の展示物表示方法であって、
    前記建物(1)の側面に設けられた開口部(9)に近づくように車両(V)を停車させ、
    前記車両(V)に乗車している乗客はそのままで、常時は外部から見学できない前記建物(1)内部に展示された前記展示物を見学することができるように、該建物(1)の開口部(9)に取り付けられた瞬間調光板(10)を不透明状態から透明状態に切り替え、
    不透明状態にしたときの前記瞬間調光板(10)には、祭り、観光地の映像を映し出し、同時に祭りの音声を流す、ことを特徴とするドライブスルー方式祭博物館の展示物表示方法。
  8. 前記瞬間調光板(10)を部分的に、不透明状態と透明状態とに切り替え、建物(1)内部に展示された前記展示物の見学と、該瞬間調光板(10)に投映される映像を同時に視聴できる、ことを特徴とする請求項7のドライブスルー方式祭博物館の展示物表示方法。
  9. 見学する車両(V)が前記建物(1)の傍に進入してきたら、前記瞬間調光板(10)に、祭り、観光地の映像を映し出し、
    前記車両(V)が完全に停止したら前記瞬間調光板(10)を透明状態にして前記展示物を見学できるようにする、ことを特徴とする請求項7のドライブスルー方式祭博物館の展示物表示方法。
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