JP5481685B2 - 時刻同期方法及び計算機システム - Google Patents

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Description

本発明は、時刻同期方法及び計算機システムに関する。
複数の基地局と、これら複数の基地局を制御する通信制御装置とを備えた計算機システムにおいて、通信制御装置が特定の1台の基地局と時刻同期している場合、以下の問題があった。
その問題とは、時刻同期先の基地局に時刻ずれ(GPS故障等による時刻不正)が発生した場合、通信制御装置はこの時刻ずれを検知できず、時刻同期先の基地局の影響を受けて、不正な時刻に設定されることであった。更に、不正な時刻に設定された通信制御装置は、本来は正しい時刻の他の基地局を不正な基地局として認識してしまうことであった。
上記問題を解決するための技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、「自局(通信制御装置)の時刻情報、すなわち自局が基準局(基地局)1へ送信する時刻情報と、自局が基準局1から受信した時刻情報とを比較する。比較の結果、両者の差が一定時間より小さいか大きいかを判定する。上記判定を基準局2〜Nに対して繰り返す。その後、両者の差が一定時間より小さい基準局の全基準局に対する割合に基づいて、自局の時刻情報が正しいか異常かを判断する。」ことが開示されている。
また特許文献1には、新たな基準局の選択方法として、「自局を異常であると通知してきた基準局と、全基準局のうちの50%以上の基準局によって異常であると判定された基準局とを異常とみなし、それ以外の基準局を正常とみなす。その後、自局は、正常とみなされた基準局のうちの通し番号が最も小さい基準局からの時刻情報を受取り、自局の時刻情報とする。」ことが開示されている。
特開平5−108198号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、全基準局に対して上記判定を繰り返す必要があるので、時刻同期先の基準局の時刻ずれを迅速に検出できない問題があった。例えば、自局の時刻との差が一定時間より大きい基準局が1局でも存在する場合、直ぐにその基準局を特定するとともに、その基準局が時刻同期先である場合には新たな時刻同期先の基準局を選択することが望ましいが、このような処理は実現できなかった。
また、上記特許文献1に開示された基準局の選択方法では、全基準局の40数%によって異常であると判定された基準局であっても、正常とみなされ得る(新たな時刻同期先の基準局になり得る)。また、正常とみなされた基準局のうちの通し番号が最も小さい基準局を新たな時刻同期先の基準局にしているため、最適な基準局を選択しているとは必ずしもいえなかった。
本発明は、上述した課題を考慮したものであって、時刻同期先の基地局の時刻ずれを迅速に検出する時刻同期方法及び計算機システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する通信制御装置とを備えた計算機システムにおいて、前記通信制御装置が前記複数の基地局のいずれかと時刻同期する時刻同期方法であって、前記複数の基地局の各々が、当該基地局の時刻情報を付与したメッセージを前記通信制御装置に送信する手順と、前記通信制御装置が、前記複数の基地局の各々から受信したメッセージに基づいて、前記基地局毎に、当該基地局の時刻情報と当該通信制御装置の時刻情報との差分値を算出し、算出された差分値を時刻差分テーブルに記憶する手順と、前記通信制御装置が、算出された前記差分値が所定の閾値より大きい場合、前記時刻差分テーブルに記憶された前記複数の基地局の差分値の平均値を算出し、算出された平均値との差が最も大きい差分値の基地局を異常であると判定する手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、時刻同期先の基地局の時刻ずれを迅速に検出することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態の計算機システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態の計算機システムにおける動作シーケンスを示す図である。 本発明の実施形態の計算機システムを説明するための参考図である。 本発明の実施形態の計算機システムの参考動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のPCF-SCの機能構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態のPCF-SCの時刻同期先の変更例を説明する図である。 本発明の実施形態のPCF-SCが各APからICMPメッセージを受信した際の制御ロジックを示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変更前の時刻差分テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態の変更後の時刻差分テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の計算機システム1の構成例を示す図である。図1に示す計算機システム1は、IP-NW101、PDSN(Packet Data Service Node)102、OMS(Operation and Maintenance System)105、RAN(Radio Access Network)106、複数のAT(Access Terminal、端末)107−1〜107−8(以下、総称する場合、「AT107」という。)、AN-AAA(Access Network-Authentication Authorization Accounting)108を備える。
IP-NW101は、インターネットプロトコル技術を利用して相互接続するIPネットワーク(コンピュータネットワーク)である。PDSN102は、IPパケットの終端装置である。OMS105は、RAN106内の各AP104−1〜104−4(以下、総称する場合、「AP104」という。)、PCF-SC103を制御、監視する装置である。
RAN106は、PCF-SC(Packet Call Function Session Control、通信制御装置)103、複数のAP(Access Point、基地局)104を備え、無線でアクセス可能なネットワークである。
PCF-SC103は、各AT107のセッション管理や、各AP104及びPDSN102から受信したパケットの転送制御を実行する通信制御装置である。このPCF-SC103には、複数のAP104が接続され、各AP104から定期的にICMP(Internet Control Message Protocol)メッセージ109−1〜109−4を受信する。このPCF-SC103は、複数のAP104のいずれかを時刻同期先として指定し、指定されたAP104と時刻同期する。
AP104は、RAN106とAT107との間で無線信号を送受信するための基地局である。AT107は、計算機システム1の利用者が利用する端末装置(コンピュータ装置)である。例えば携帯電話機等の無線端末である。AN-AAA108は、AT107を認証するための装置である。
以上に示すように、本発明の実施形態の計算機システム1は、RAN106内に一つのPCF-SC103と、複数のAP104とが配置された1xEVDOのRANシステムである。
図2は、本発明の実施形態の計算機システム1における動作シーケンスを示す図である。図2を用いて、AT107が、PDSN102を介して接続されたサービス提供装置(不図示、以下同様)によって提供される音声通話やWeb閲覧のサービスを利用する場合の各種動作を説明する。
(コネクション確立処理209)
まず、コネクション確立処理209について説明する。コネクション確立処理209とは、AT107がサービス提供装置との間でコネクションを確立する処理である。
AT107は、AP104を介してPCF-SC103に、識別子要求201を送信する。PCF-SC103は、AN-AAA108に認証要求202を送信する。AN-AAA108は、認証要求202に応じて認証処理を実行し、認証結果である認証応答203をPCF-SC103に送信する。PCF-SC103は、AT107に識別子応答204を送信する。
その後AT107は、AP104を介してPCF-SC103に、接続要求205を送信する。PCF-SC103は、接続要求205に対応する接続要求206をPDSN102に送信する。PDSN102は、接続要求206に応じて接続を確立し、接続が確立した旨の接続応答207をPCF-SC103に送信する。PCF-SC103は、接続応答207に対応する接続応答208をAT107に送信する。
(パケット受信処理212)
次に、パケット受信処理212について説明する。パケット受信処理212とは、AT107がサービス提供装置からパケットを受信する処理である。
PCF-SC103は、PDSN102からパケット210を受信する。その後AT107は、PCF-SC103から、パケット210に対応するパケット211を受信する。
(パケット転送待ち処理217)
次に、パケット転送待ち処理217について説明する。パケット転送待ち処理217とは、AT107が、サービス提供装置によって提供されるサービスの利用を一旦停止する処理である。
AT107は、Dormant要求213をPCF-SC103に送信する。Dormant要求213とは、サービス提供装置への接続の停止要求である。PCF-SC103は、Dormant要求213に対応するDormant要求214をPDSN102に送信する。
PDSN102は、Dormant要求214に応じてサービス提供装置への接続の停止を実行し、接続が停止した旨であるDormant応答215をPCF-SC103に送信する。PCF-SC103は、Dormant応答215に対応するDormant応答216をAT107に送信する。
(パケット転送開始処理222)
次に、パケット転送開始処理222について説明する。パケット転送開始処理222とは、AT107が一旦停止したサービスの利用を再開する処理である。
AT107は、Active要求218をPCF-SC103に送信する。Active要求218とは、サービス提供装置への再接続要求である。PCF-SC103は、Active要求218に対応するActive要求219をPDSN102に送信する。
PDSN102は、Active要求219に応じてサービス提供装置への再接続を実行し、接続が確立した旨であるActive応答220をPCF-SC103に送信する。PCF-SC103は、Active応答220に対応するActive応答221をAT107に送信する。
(パケット送信処理225)
次に、パケット送信処理225について説明する。パケット送信処理225とは、AT107がサービス提供装置にパケットを送信する処理である。
AT107は、PCF-SC103にパケット223を送信する。その後PCF-SC103は、PDSN102に、パケット223に対応するパケット224を送信する。
(コネクション切断処理230)
次に、コネクション切断処理230について説明する。コネクション切断処理230とは、AT107がパケット転送を終了する場合に、サービス提供装置との間でコネクションを切断する処理である。
AT107は、AP104を介してPCF-SC103に、切断要求226を送信する。PCF-SC103は、切断要求226に対応する切断要求227をPDSN102に送信する。PDSN102は、切断要求227に応じて接続を切断し、接続が切断された旨の切断応答228をPCF-SC103に送信する。PCF-SC103は、切断応答228に対応する切断応答229をAT107に送信する。
図3は、本発明の実施形態の計算機システム1を説明するための参考図である。図3を用いて、従来の計算機システム1におけるPCF-SC103の時刻同期方法を説明する。
PCF-SC103が、特定の一台の基地局APb104−2と時刻同期している場合を考える。この場合、基地局APb104−2に時刻ずれが発生しても、PCF-SC103はこの時刻ずれを検知できない。そのため、時刻ずれが発生した基地局APb104−2の影響を受けて、PCF-SC103の時刻も不正な時刻に設定される。また、不正な時刻に設定されたPCF-SC103は、本来は正しい時刻の他の基地局APa104−1、APc104−3、APd104−4を不正な基地局として認識してしまう。
その結果、従来の時刻同期方法では、条件1(基地局APb104−2がPCF-SC103の時刻同期先であり、且つ、APb104−2の時刻が不正な時刻である)を満たす場合、PCF-SC103の時刻と、基地局APa104−1、APc104−3、APd104−4の時刻とが合致しなくなる問題があった。
図4は、本発明の実施形態の計算機システム1の参考動作を示すフローチャートである。図4を用いて、従来の計算機システム1におけるPCF-SC103の動作を説明する。なお、適宜図2を参照する。
まずステップ401において、PCF-SC103は、AP104から要求を受信する(401)。ステップ401では、厳密にはAP104を介してAT107から、音声通話やWeb閲覧のサービスの利用等に関する要求を受信する。次にステップ402において、ステップ401で受信した要求が接続要求205(又はActive要求218)か否かを判定する(402)。
受信した要求が接続要求205(又はActive要求218)である場合(402でYES)、ステップ403に進む。一方、受信した要求が接続要求205(又はActive要求218)でない場合(402でNO)、ここでは処理を終了する。
ステップ403に進むと、PCF-SC103は、ステップ401で受信した接続要求205(又はActive要求218)に付加されたTimeStampを取得する(403)。ここでいうTimeStampとは、要求の発信元のAP104の時刻情報である。その後ステップ404において、自ノード(PCF-SC103)の時刻情報を取得する(404)。その後ステップ405において、ステップ403で取得されたTimeStampに示される時刻と、ステップ404で取得された時刻情報に示される時刻との差分値を算出する(405)。その後ステップ406において、ステップ405で算出された時刻差分値が一定値以下であるか否かを判定する(406)。
時刻差分値が一定値以下である場合(406でYES)、ステップ407に進み、PCF-SC103は、接続要求205(又はActive要求218)を許容し、対応する接続要求206(又はActive要求219)をPDSN102に送信する(407)。これにより、時刻差分値が一定値以下であるAP104の配下のAT107は、上記サービスを利用することができる。
一方、時刻差分値が一定値を超過している場合(406でNO)、ステップ408に進み、PCF-SC103は、接続要求205(又はActive要求218)を不正な要求として拒否し、その旨をAP104に応答する(408)。これにより、時刻差分値が一定値を超過したAP104の配下のAT107は、上記サービスを利用することができない。
以降の説明においては、本発明の実施形態のPCF-SC103が、各AP104と自ノードとの時刻差分値を時刻差分テーブル531(図5参照)中に保持し、各時刻差分値を一定値と比較することによって、時刻同期先のAP104の時刻ずれを検知し、更に、各時刻差分値の平均値に基づいて、最適な時刻同期先のAP104を選択する方法を説明する。
図5は、本発明の実施形態のPCF-SC103の構成例を示すブロック図である。図5に示すPCF-SC103は、受信部510、時刻取得部520、記憶部530、判別部540、制御部550、送信部560を備える。
受信部510は、AP104やPDSN102等の対向装置から受信したメッセージの受信元を判別する受信元判別部511、受信したメッセージの種類に応じて、NTP(Network Time Protocol)メッセージを受信するNTPメッセージ受信部512、ICMPメッセージを受信するICMPメッセージ受信部513、接続要求205やActive要求218(図2参照)等の呼処理メッセージを受信する呼処理メッセージ受信部514を備える。
なお、各AP104によってPCF-SC103に定期的に送信されるICMPメッセージ(Ping等)には、送信元のAP104の時刻情報(TimeStamp)が付加されている。これにより、PCF-SC103は、各AP104の最新の時刻情報を定期的に取得することができる。
時刻取得部520は、自ノード(PCF-SC103自身)の時刻情報を取得する自ノード時刻取得部521、自ノードの時刻情報と、ICMPメッセージ(又は呼処理メッセージ)に付加された時刻情報とに基づいて、AP104と自ノードとの時刻差分値をAP104毎に算出する時刻差分算出部522を備える。
記憶部530は、時刻差分算出部522によって算出された各AP104の時刻差分値を記憶するための時刻差分テーブル(時刻差分記憶部)531、時刻差分テーブル531への時刻差分値の登録及び時刻差分テーブル531からの時刻差分値の削除を実行するAPアドレス登録削除部532を備える。この記憶部530は、各AP104の時刻差分値を管理する。
判別部540は、時刻差分算出部522によって算出された各AP104の時刻差分値と、一定閾値とを比較することによって、時刻差分値が一定閾値よりも大きいか否かをAP104毎に判別する時刻差分判別部541、時刻差分判別部541による判別対象のAP104がPCF-SC103の時刻同期先であるか否かを判別する同期先判別部542、時刻差分判別部541によっていずれかのAP104の時刻差分値が一定閾値よりも大きいと判別された場合に、故障したAP104(どのAP104に時刻ずれが発生しているか)を判別する故障判別部543を備える。
なお、ここでの時刻差分判別部541は、特に呼処理メッセージに基づき算出された時刻差分値に関する判別処理を実行する場合、当該呼処理メッセージに対応するメッセージ(図4のステップ407の接続要求やステップ408の応答)を送信先判別部561に送信する。
また、故障判別部543は、故障したAP104が時刻同期先以外のAP104である場合、OMS105に当該AP104の故障を通知する。一方、故障したAP104が時刻同期先のAP104である場合、時刻同期先変更部552にその旨通知する。さらに、故障判別部543は、故障したAP104の時刻差分値を削除する旨を、APアドレス登録削除部532に指示する。そうすると、APアドレス登録削除部532は、時刻差分テーブル531から故障したAP104の時刻差分値を削除する。
制御部550は、NTPメッセージ受信部512が時刻同期先のAP104から受信したNTPメッセージに基づいて、当該AP104と時刻同期する時刻同期部551、故障判別部543からの通知に基づいて、時刻同期先のAP104を変更する時刻同期先変更部552を備える。
送信部560は、呼処理メッセージに対応するメッセージの送信先を判別する送信先判別部561を備える。この送信部560は、判別された送信先(AP104やPDSN102等の対向装置)にメッセージを送信する。
図6は、本発明の実施形態のPCF-SC103の時刻同期先の変更例を説明する図である。
図6において、変更前の時刻同期先はAPb104−2である。各AP104−1〜104−4は、PCF-SC103に対して定期的にそれぞれの時刻情報が付加されたICMPメッセージ109−1〜109−4を送信している。
ここで、APb104−2に時刻ずれが発生した場合、PCF-SC103はICMPメッセージ109−1〜109−4に基づいて、APb104−2の時刻ずれを迅速に検出する。また、最適な時刻同期先の基地局であるAPc104−3を選択し、時刻同期先をAPc104−3に変更する。これらの処理について、図7、図8を用いて説明する。
図7は、本発明の実施形態のPCF-SC103が各AP104からICMPメッセージ109を受信した際の制御ロジックを示すフローチャートである。図8Aは、本発明の実施形態の変更前の時刻差分テーブル531の一例を示す図である。図8Bは、本発明の実施形態の変更後の時刻差分テーブル531の一例を示す図である。
なお、前提として、PCF-SC103の時刻同期先はAPb104−2であり、PCF-SC103と、他のAPa104−1、APc104−3、APd104−4との間では時刻差分が生じている(図8A参照)。また、PCF-SC103が接続要求メッセージを受信した場合に、接続要求を拒否する時刻差分の一定閾値を±10secとする。すなわち、時刻差分判別部541(図5参照)が判別に用いる閾値は、±10secである。
この場合、図8Aに示すように、時刻差分テーブル531において、APa104−1、APb104−2、APc104−3、APd104−4の時刻差分値は、それぞれ-9.82sec、0.00sec、-9.79sec、-9.73secである。
まずステップ701において、PCF-SC103は、AP104から、TimeStampが付加されたICMPメッセージを受信する(701)。
次にステップ702において、PCF-SC103は、自ノード(PCF-SC103)の時刻情報を取得する(702)。その後ステップ703において、ステップ701で取得されたTimeStampに示される時刻と、ステップ702で取得された時刻情報に示される時刻との差分値を算出する(703)。その後ステップ704において、ステップ701で受信したICMPメッセージの受信元が時刻同期先のAP104であるか否かを判別する(704)。
受信元が時刻同期先のAP104である場合(704でYES)、ステップ705に進み、PCF-SC103は、ステップ703で算出された時刻差分値を用いて、時刻差分テーブル531中の、時刻同期先を含む全てのAP104の時刻差分値を更新する(705)。全てのAP104の時刻差分値を更新するのは、時刻同期先のAP104の時刻差分値が更新されると、他の全てのAP104の時刻差分値も同様に更新されるためである。
一方、受信元が時刻同期先以外のAP104である場合(704でNO)、ステップ706に進み、PCF-SC103は、ステップ703で算出された時刻差分値を用いて、時刻差分テーブル531中の、受信元のAP104の時刻差分値のみを更新する(706)。受信元のAP104の時刻差分値を更新するのは、時刻同期先以外のAP104の時刻差分値の更新は、他のAP104の時刻差分値に影響を与えないからである。
ステップ701〜706の処理について、図8Aを用いて具体的に説明する。ステップ701において、PCF-SC103は、時刻同期先のAPb104−2からICMPメッセージを受信し(701)、その後ステップ703において、差分値(-0.2sec)を算出したとする(703)。
そうすると、ステップ704において、受信元が時刻同期先であるので(704でYES)、ステップ705に進み、PCF-SC103は、時刻差分値(-0.2sec)を用いて、時刻差分テーブル531中のAPa104−1、APb104−2、APc104−3、APd104−4の時刻差分値を、それぞれ-9.82sec+(-0.2sec)=-10.02sec、0.00sec、-9.79sec+(-0.2sec)=-9.99sec、-9.73sec+(-0.2sec)=-9.93secに更新する。なお、時刻同期先であるAPb104−2の時刻差分値は変更されない。
図7に戻り、ステップ707において、PCF-SC103は、ステップ705又は706によって更新された時刻差分テーブル531中のいずれか一以上のAP104の時刻差分値が、一定値以下であるか否かを判定する(707)。時刻差分値が一定値以下である場合(707でYES)、ここでは処理を終了する。
一方、時刻差分値が一定値を超過している場合(707でNO)、ステップ708に進む。時刻差分値が一定値を超過している場合とは、ステップ705又は706によって時刻差分テーブル531を更新した結果、時刻差分テーブル531中の時刻差分値が一定値を超過しているので、APa104−1〜APd104−4のいずれか一以上が不正な時刻に設定されているとみなされる場合である。
ステップ708に進むと、PCF-SC103は、時刻差分テーブル531中の各AP104の時刻差分値の平均値を求め、不正な時刻に設定されたAP104を特定する(708)。なお、ここでいう不正な時刻に設定されたAP104とは、求められた平均値から最も離れた時刻差分値のAP104である。
その後ステップ709において、PCF-SC103は、OMS105に対してICMPメッセージを受信したAP104が、不正な時刻に設定されたAP104である旨を通知する(709)。その後ステップ710において、不正な時刻に設定されたAP104の時刻差分値を、時刻差分テーブル531から削除する(710)。
ステップ707〜710の処理について、図8A(ステップ705によって更新後)を用いて具体的に説明する。ステップ707において、APa104−1の時刻差分値(-10.02sec)が一定値(-10.0sec)を超過しているので(707でNO)、ステップ708に進み、PCF-SC103は、時刻差分テーブル531中の各AP104の時刻差分値の平均値を求める(708)。
ここで求められる平均値は、(-10.02sec)+(0.00sec)+(-9.99sec)+(-9.93sec)/4AP=(-29.94sec)/4AP=(-7.485sec)である。またステップ708では、PCF-SC103は、求められた平均値(-7.485sec)との差が最も大きい時刻差分値のAPb104−2(時刻差分値0.00sec)を、不正な時刻に設定されたAP104として特定する。
その後ステップ709において、PCF-SC103は、APb104−2が不正な時刻に設定されたAP104である旨を通知し(709)、故障しているAPb104−2の時刻差分値を、時刻差分テーブル531から削除する(710)。
図7に戻り、ステップ711において、PCF-SC103は、故障しているAP104が時刻同期先のAP104であるか否かを判別する(711)。
故障しているAP104が時刻同期先のAP104でない場合(711でNO)、ここでは処理を終了する。一方、故障しているAP104が時刻同期先のAP104である場合(711でYES)、PCF-SC103は、時刻差分テーブル531中の、故障しているAP104以外の各AP104の時刻差分値の平均値を算出し、算出された平均値に最も近い値のAP104を、時刻同期先のAP104に変更する(712)。
その後ステップ713において、PCF-SC103は、ステップ712で変更された時刻同期先のAP104に基づき、時刻差分テーブル531中の各AP104の時刻差分値を更新する(713)。具体的には、新たに設定された時刻同期先のAP104の時刻差分値を0にするオフセット量を、全てのAP104の時刻差分値に加算することによって、時刻差分テーブル531を更新する。
ステップ711〜713の処理について、図8A(ステップ710によって更新後)を用いて具体的に説明する。ステップ711において、故障しているAPb104−2は時刻同期先のAP104であるので(711でYES)、ステップ712に進み、PCF-SC103は、時刻差分テーブル531中の、故障しているAPb104−2以外の各AP104の時刻差分値の平均値を算出する(712)。
ここで算出される平均値は、(-10.02sec)+(-9.99sec)+(-9.93sec)/3AP=(-29.94sec)/3AP=(-9.98sec)である。またステップ712では、PCF-SC103は、算出された平均値(-9.98sec)に最も近い時刻差分値のAPc104−3(時刻差分値-9.99sec)を、時刻同期先のAP104に変更する。
その後ステップ713において、PCF-SC103は、ステップ712で新たに設定された時刻同期先のAPc104−3の時刻差分値を0とするオフセット量(+9.99sec)を、全てのAP104の時刻差分値に加算することによって、時刻差分テーブル531を更新する(713)。
その結果、図8Bに示すように、時刻差分テーブル531において、APa104−1、APc104−3、APd104−4の時刻差分値は、それぞれ-10.02sec+(+9.99sec)=-0.03sec、-9.99sec+(+9.99sec)=0.00sec、-9.93sec+(+9.99sec)=+0.06secとなる。
以上に示す処理により、PCF-SC103はICMPメッセージ109−1〜109−4に基づいて、時刻同期先であるAPb104−2に発生した時刻ずれを迅速に検出している。また、最適な時刻同期先の基地局であるAPc104−3を選択し、時刻同期先をAPc104−3に変更している。
以上説明してきた本発明の実施形態の計算機システム1によれば、PCF-SC103が時刻差分テーブル531によって各AP104との時刻差分値を管理することにより、時刻同期先のAP104の時刻ずれ(GPS故障等による時刻不正)を即座に検知することができる。
また、故障したAP104がPCF-SC103の時刻同期先である場合は、時刻差分テーブル531中の各AP104の時刻差分値の平均値を算出することにより、最適な時刻同期先のAP104を選択することができる。更に、新たな時刻同期先のAP104の時刻差分値(時刻差分値のオフセット量)に従って、時刻差分テーブル531を更新することによって、時刻差分値の関係を継承するとともに、継続してAP104の故障を検知できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものであり、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、上記図7の説明においては、PCF-SC103が各AP104から受信したICMPメッセージ109に基づいて図7に示す制御ロジックを実行する処理を例に説明してきたが、この場合に限らない。例えば、各AP104から受信した呼処理メッセージに基づいて図7と同様の制御ロジックを実行してもよい。
1 計算機システム
101 IP-NW
102 PDSN
103 PCF-SC
104 AP
104−1 APa
104−2 APb
104−3 APc
104−4 APd
105 OMS
106 RAN
107 AT
108 AN-AAA
510 受信部
511 受信元判別部
512 NTPメッセージ受信部
513 ICMPメッセージ受信部
514 呼処理メッセージ受信部
520 時刻取得部
521 自ノード時刻取得部
522 時刻差分算出部
530 記憶部
531 時刻差分テーブル
532 APアドレス登録削除部
540 判別部
541 時刻差分判別部
542 同期先判別部
543 故障判別部
550 制御部
551 時刻同期部
552 時刻同期先変更部
560 送信部
561 送信先判別部

Claims (8)

  1. 複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する通信制御装置とを備えた計算機システムにおいて、前記通信制御装置が前記複数の基地局のいずれかと時刻同期する時刻同期方法であって、
    前記複数の基地局の各々が、当該基地局の時刻情報を付与したメッセージを前記通信制御装置に送信する手順と、
    前記通信制御装置が、前記複数の基地局の各々から受信したメッセージに基づいて、前記基地局毎に、当該基地局の時刻情報と当該通信制御装置の時刻情報との差分値を算出し、算出された差分値を時刻差分テーブルに記憶する手順と、
    前記通信制御装置が、算出された前記差分値が所定の閾値より大きい場合、前記時刻差分テーブルに記憶された前記複数の基地局の差分値の平均値を算出し、算出された平均値との差が最も大きい差分値の基地局を異常であると判定する手順と、
    を含むことを特徴とする時刻同期方法。
  2. 前記通信制御装置が、前記異常であると判定された基地局が当該通信制御装置の時刻同期先である場合、前記時刻差分テーブルに記憶された前記複数の基地局の差分値のうち、前記異常であると判定された基地局を除く基地局の差分値の平均値を算出し、算出された平均値との差が最も小さい差分値の基地局を、新たな時刻同期先に変更する手順をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期方法。
  3. 前記通信制御装置が、前記新たな時刻同期先に基づき、前記時刻差分テーブル中の各基地局の差分値を更新する手順をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の時刻同期方法。
  4. 前記記憶する手順において、前記通信制御装置は、当該通信制御装置の時刻同期先の基地局から受信したメッセージに基づいて、当該基地局の時刻情報と当該通信制御装置の時刻情報との差分値を算出し、算出された差分値を用いて、前記時刻差分テーブル中の前記時刻同期先の基地局を含む全ての基地局の差分値を更新することを特徴とする請求項1に記載の時刻同期方法。
  5. 複数の基地局と、前記複数の基地局を制御する通信制御装置とを備え、前記通信制御装置が前記複数の基地局のいずれかと時刻同期する計算機システムであって、
    前記複数の基地局の各々は、当該基地局の時刻情報を付与したメッセージを前記通信制御装置に送信し、
    前記通信制御装置は、前記複数の基地局の各々から受信したメッセージに基づいて、前記基地局毎に、当該基地局の時刻情報と当該通信制御装置の時刻情報との差分値を算出し、算出された差分値を時刻差分テーブルに記憶し、
    前記通信制御装置は、算出された前記差分値が所定の閾値より大きい場合、前記時刻差分テーブルに記憶された前記複数の基地局の差分値の平均値を算出し、算出された平均値との差が最も大きい差分値の基地局を異常であると判定することを特徴とする計算機システム。
  6. 前記通信制御装置は、前記異常であると判定された基地局が当該通信制御装置の時刻同期先である場合、前記時刻差分テーブルに記憶された前記複数の基地局の差分値のうち、前記異常であると判定された基地局を除く基地局の差分値の平均値を算出し、算出された平均値との差が最も小さい差分値の基地局を、新たな時刻同期先に変更することを特徴とする請求項5に記載の計算機システム。
  7. 前記通信制御装置は、前記新たな時刻同期先に基づき、前記時刻差分テーブル中の各基地局の差分値を更新することを特徴とする請求項6に記載の計算機システム。
  8. 前記通信制御装置は、当該通信制御装置の時刻同期先の基地局から受信したメッセージに基づいて、当該基地局の時刻情報と当該通信制御装置の時刻情報との差分値を算出し、算出された差分値を用いて、前記時刻差分テーブル中の前記時刻同期先の基地局を含む全ての基地局の差分値を更新することを特徴とする請求項5に記載の計算機システム。
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