JP5475147B1 - 接続の移管方法および無線基地局 - Google Patents

接続の移管方法および無線基地局 Download PDF

Info

Publication number
JP5475147B1
JP5475147B1 JP2013003047A JP2013003047A JP5475147B1 JP 5475147 B1 JP5475147 B1 JP 5475147B1 JP 2013003047 A JP2013003047 A JP 2013003047A JP 2013003047 A JP2013003047 A JP 2013003047A JP 5475147 B1 JP5475147 B1 JP 5475147B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
cell
general user
user device
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013003047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014135661A (ja
Inventor
優 大▲高▼
聖悟 原野
泰宏 河辺
匠吾 矢葺
優輔 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2013003047A priority Critical patent/JP5475147B1/ja
Priority to PCT/JP2013/082570 priority patent/WO2014109145A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5475147B1 publication Critical patent/JP5475147B1/ja
Publication of JP2014135661A publication Critical patent/JP2014135661A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/16Discovering, processing access restriction or access information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/14Reselecting a network or an air interface
    • H04W36/144Reselecting a network or an air interface over a different radio air interface technology
    • H04W36/1443Reselecting a network or an air interface over a different radio air interface technology between licensed networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、状況に応じてCSFBの方式を選択し、着信を成功させる。
【解決手段】パケット交換通信網に対して、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、呼の着信側である一般ユーザ装置への接続がパケット交換通信網から回線交換通信網に移管される。この移管方法では、回線交換通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する。一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると推定される場合に、一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない回線交換式のセルに接続することを一般ユーザ装置に促す。一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと推定される場合に、一般ユーザ装置への接続を維持したまま、一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバする。
【選択図】図4

Description

本発明は、接続の移管方法および無線基地局に関する。より具体的には、本発明は、接続をパケット交換通信網から回線交換通信網に移管する回線交換フォールバックに関する。
無線アクセス技術に関して、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)の研究が進められている。LTEに準拠した通信網はパケット交換通信網であるため、LTEに準拠した通信網に対して、音声通話などのために回線交換の呼が発せられた場合には、呼を回線交換通信網に移管する技術がある。この技術は、回線交換フォールバック(CSFB:Circuit Switched Fallback)と呼ばれる(例えば、特許文献1、および非特許文献1)。
CSFBによれば、ユーザ装置(UE、移動局)が回線交換の呼を通信する場合、回線交換方式であるUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の無線アクセス技術(RAT)すなわち3G無線アクセス技術を利用する。ユーザ装置がデータ通信(音楽ファイルの送信を含む)を行う場合は、ユーザ装置はパケット交換方式であるLTE無線アクセス技術を利用する。CSFBを利用するため、ユーザ装置は両方の無線アクセス技術に適合している。CSFBの対象である回線交換の呼は、例えば、音声呼、ビデオフォン(テレビ電話)の呼、A-GPS(Assisted Global Positioning System)のための無線基地局からユーザ装置へのGPS衛星の軌道データの送信、およびフェムトセルへユーザ装置が接続するよう誘導するためのマクロ基地局からユーザ装置への信号送信がある。
CSFBを実行する方式には、Inter-RAT Handover (異無線アクセス技術ハンドオーバ)方式と、Release with Redirection(解放および再接続)方式がある。
Inter-RAT Handover方式は、パケット交換通信網で発生した呼の接続を維持したまま、回線交換通信網に接続をハンドオーバする。回線交換式のセルとユーザ装置の接続の確立後、パケット交換式のセルとユーザ装置の接続は解放される。この方式は2種類に分類される。1つは、回線交換通信網に属するセルからユーザ装置が受信する電波の品質をユーザ装置が測定することを要する。この方式では、回線交換通信網に属するセルからユーザ装置が受信する電波の品質が条件を満たす場合に、そのセルへ接続がハンドオーバされる。
もう1つのInter-RAT Handover方式は、ユーザ装置による受信品質の測定を要しない方式である。この方式では、パケット交換通信網のセルがユーザ装置に回線交換通信網の遷移先セルを指定し、遷移先セルへ接続がハンドオーバされる。この方式では、ユーザ装置による受信品質の測定がされていないため、ハンドオーバが失敗することがある。
Release with Redirection方式では、パケット交換通信網は、パケット交換通信網で発生した呼の接続を解放すなわち切断し、ユーザ装置に回線交換通信網への再接続を促す。パケット交換通信網のセルは、パケット交換通信網の接続解放(RRC Connection Release)時に、ユーザ装置に回線交換通信網の遷移先セルで使用される周波数を通知する。
特開2011−166655号公報
3GPP TS 23.272 V10.8.0 (2012-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; "Circuit Switched (CS) fallback in Evolved Packet System (EPS)"; Stage 2, (Release 10), 2012年9月
LTEを含む無線アクセス技術においては、優先ユーザ(重要な加入者)の通信は、一般ユーザの通信よりも優先的に取り扱われる。CSFBにおいても同様である。例えば、優先ユーザの通信に対しては、回線交換通信網は、パケット交換通信網から移管される前に優先的にリソースを確保する。優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、呼の発信側である優先ユーザ装置への接続をパケット交換通信網から回線交換通信網に移管するときにも、優先ユーザ装置への接続は優先的に取り扱われる。
しかしながら、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合には、Release with Redirection方式で、呼の着信側である一般ユーザ装置への接続をパケット交換通信網から回線交換通信網に移管するときには、当該呼が移管できず着信が失敗するおそれがある。より具体的には、回線交換通信網において輻輳の発生のために、回線交換通信網内でユーザ装置の接続が規制される場合、このような着信の失敗が起こりうる。Release with Redirection方式では、パケット交換式のセルが接続を解放し、ユーザ装置に回線交換式のセルへの再接続を促す。しかし、回線交換式のセルへの再接続が促されたユーザ装置が一般ユーザ装置であって、回線交換式のそのセルへの接続が規制されている場合には、一般ユーザ装置がそのセルへ接続しようとすると、ルーティングエリアアップデート(RAU)において一般ユーザ装置はそのセルへ接続することができない。この結果、一般ユーザ装置への着信が失敗する。呼を発信したユーザ装置が優先ユーザ装置であっても、Release with Redirection方式では、優先ユーザに関連する呼であることを示す情報は、パケット交換通信網から回線交換通信網に伝達されない。
一方、Inter-RAT Handover方式では、呼を発信したユーザ装置が優先ユーザ装置であることを示す情報がパケット交換式のセルから回線交換式のセルに伝達される。したがって、着信ユーザ装置が一般ユーザ装置であって、回線交換式のセルへの接続が規制されている場合でも、呼の着信側である一般ユーザ装置への接続をパケット交換式のセルから回線交換式のセルに移管するときには、優先的にその接続が移管される。つまり、回線交換式のセルへの接続規制が突破され、一般ユーザ装置への着信が成功する。
しかしながら、Inter-RAT Handover方式は、Release with Redirection方式よりも、CSFBの完了までに時間がかかってしまう。なぜならInter-RAT Handover方式では、パケット交換通信網と回線交換通信網の間で、接続の移管のために各種の情報の交換が必要だからである。したがって、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたすべての場合に、Inter-RAT Handover方式でCSFBを実行するのは問題がある。
そこで、本発明は、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、状況に応じてCSFBの方式を選択することができ、着信を成功させることができる、接続の移管方法および無線基地局を提供する。
本発明に係る接続の移管方法は、パケット交換通信網に対して、優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、前記呼の着信側である前記一般ユーザ装置への接続を前記パケット交換通信網から回線交換通信網に移管する方法であって、前記回線交換通信網から前記回線交換通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得することと、前記接続規制情報に基づいて、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあるか否かを推定することと、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記回線交換式のセルに接続することを前記一般ユーザ装置に促すことと、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバすることとを備える。
本発明に係る無線基地局は、パケット交換通信網における無線基地局であって、優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたことを検知する回線交換呼検知部と、回線交換通信網から前記回線交換通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する接続規制情報取得部と、前記接続規制情報に基づいて、前記呼の着信側である前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあるか否かを推定する非規制セル推定部と、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると前記非規制セル推定部により推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記回線交換式のセルに接続することを前記一般ユーザ装置に促す解放・再接続促進部と、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと前記非規制セル推定部により推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバするハンドオーバ処理部とを備える。
本発明においては、パケット交換通信網に対して、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、回線交換通信網から取得された接続規制情報に基づいて、呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあるか否かが推定される。呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると推定される場合に、一般ユーザ装置への接続が解放され、接続が規制されていない回線交換式のセルに接続することが一般ユーザ装置に促される(Release with Redirection方式でCSFBが実行される)。遷移先のセルへの接続が規制されていないので、着信は成功し、Release with Redirection方式を使用することにより、CSFBの完了までに要する時間が短くて済む。
他方、呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと推定される場合に、一般ユーザ装置への接続が維持されたまま、一般ユーザ装置への接続が回線交換式のセルにハンドオーバされる(Inter-RAT Handover方式でCSFBが実行される)。Inter-RAT Handover方式では、着信ユーザ装置が一般ユーザ装置であって、回線交換式のセルへの接続が規制されている場合でも、CSFBにおいて優先的にその接続が移管されるので、一般ユーザ装置への着信が成功する。本発明では、常にInter-RAT Handover方式を使用するのではなく、状況に応じて、Release with Redirection方式を使用することにより、CSFBの完了までに要する時間を短縮することができる。
本発明が適用される通信システムを示すブロック図である。 本発明が適用される通信システムの一部を示す略図である。 本発明の実施の形態に係るパケット交換式の無線基地局を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパケット交換通信網から回線交換通信網に移管する方法(CSFB)を示すフローチャートである。 CSFBの前の手順の一例を示すシーケンス図である。 CSFBの前の手順の他の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係るCSFBの手順を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係るCSFBの手順を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態に係るCSFBの手順を示すシーケンス図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る通信システムは、3G(UMTS)通信網とLTE通信網の複合通信網である。3G(UMTS)通信網は回線交換通信網の典型的な例であり、LTE通信網はパケット交換通信網の典型的な例である。但し、本発明は、他の回線交換通信網および他のパケット交換通信網にも適用可能である。
LTE通信網は、複数のLTE基地局10(10a,10b,10c)とMME(Mobility Management Entity)12とを備える。LTE基地局10はeNB(evoluted Node B)である。LTE基地局10は、X2インターフェースで相互に接続されて相互に通信可能である。また、LTE基地局10の各々は、S1インターフェースで、上位局であるMME12に接続されている。MME12は、LTEの無線アクセス技術を利用するユーザ装置の位置を管理する。LTE基地局10の各々は、LTEの無線アクセス技術(例えば、下りリンクについてはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクについてはSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access))を利用して、LTE専用のユーザ装置(UE、移動局)およびデュアル型のユーザ装置と通信する。デュアル型のユーザ装置とは、LTEと3Gの両方の無線アクセス技術に適合したユーザ装置である。
3G通信網は、複数の3G基地局20(20a,20b,20c,20d)と、複数のRNC(無線ネットワーク制御装置)22(22a,22b)と、xGSN(serving/gateway General packet radio service Support Node)24と、複数のSIN(Signaling Interworking Node for 3G access)26とを備える。3G基地局20はNode Bである。3G基地局20の各々は、3Gの無線アクセス技術(すなわち、CDMA(Code Division Multiple Access))を利用して、3G専用のユーザ装置およびデュアル型のユーザ装置と通信する。3G基地局20の各々は、Iubインターフェースで、上位局であるRNC22に接続されている。RNC22は、このRNC22自身の配下にある3Gの無線アクセス技術を利用するユーザ装置の各々と、このRNC22自身の配下にないユーザ装置とをリンクする。またRNC22は、3G基地局20を制御するとともに、3Gの無線アクセス技術を利用するユーザ装置のハンドオーバを制御する。
SIN26は、RNC22に接続されており、3Gの無線アクセス技術を利用するユーザ装置の発信および着信を制御する。xGSN24は、RNC22とSIN26に接続されており、3Gの無線アクセス技術を利用するユーザ装置の位置を管理するとともに、SIN26と協働して3Gの無線アクセス技術を利用するユーザ装置の発信および着信を制御する。SIN26およびxGSN24は、LTE通信網のMME12に接続されている。
図1において、符号1および2はデュアル型のユーザ装置を示す。ユーザ装置1,2は、3G(UMTS)通信網もLTE通信網も利用することができる。ユーザ装置1または2から回線交換の呼(例えば音声呼、ビデオフォンの呼)が発せられた場合には、発信の時にはユーザ装置はパケット交換通信網すなわちLTE通信網に接続するが、発信側の接続を回線交換通信網すなわち3G通信網に移管するCSFBが実行される。着信側のユーザ装置も、まず、LTE通信網に呼び出されて、LTE通信網に接続するが、着信側の接続を回線交換通信網すなわち3G通信網に移管するCSFBが実行される。
図2を参照して、CSFBの概略を説明する。ユーザ装置1を発信ユーザ装置と想定し、着信ユーザ装置2を着信ユーザ装置と想定する。発信ユーザ装置1は、まずLTE基地局10aに接続するが、発信側の接続は、LTE基地局10aからLTE基地局10aの近隣にある3G基地局20aに移管される。符号10aAはLTE基地局10aのセルエリアを示し、符号20aAは3G基地局20aのセルエリアを示す。着信ユーザ装置2には、LTE基地局10cに呼び出され、LTE基地局10cに接続するが、着信側の接続は、LTE基地局10cからLTE基地局10cの近隣にある3G基地局20cに移管される。符号10cAはLTE基地局10cのセルエリアを示し、符号20cAは3G基地局20cのセルエリアを示す。
本発明は着信側の接続のCSFBに関するので、発信側の接続のCSFBについては詳しく説明しない。また、本発明は、パケット交換通信網(すなわちLTE通信網)に対して、優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合のCSFBに関する。換言すれば、本発明は、優先ユーザ装置が発信し、一般ユーザ装置が着信する場合のCSFBに関する。他の場合のCSFBについては詳しく説明しない。
図3は、本発明の実施の形態に係る、パケット交換通信網における無線基地局であるLTE基地局(eNB)10を示すブロック図である。図3に示すように、LTE基地局10は、無線送信部102、無線受信部104、変調・復調部106、基地局間通信インターフェース108、MME通信インターフェース110、および通信制御部120を備える。
無線送信部102は、ユーザ装置(UE)に無線信号を送信する無線送信回路であり、無線受信部104は、UEから無線信号を受信する無線受信回路である。変調・復調部106は、信号の変調および復調を行う。
基地局間通信インターフェース108は、他の無線基地局と通信するためのインターフェースであり、これを介して、LTE基地局10は他のLTE基地局と通信可能である。基地局間の通信は、有線通信でもよいし無線通信でもよい。
MME通信インターフェース110は、MMEと通信するためのインターフェースである。MMEと基地局間の通信は、有線通信でもよいし無線通信でもよい。
通信制御部120は、例えばCPU(central processing unit)であり、コンピュータプログラムに従って動作し、LTE基地局10の通信を制御する。通信制御部120は、着信回線交換呼検知部122、接続規制情報取得部124、非規制セル推定部126、解放・再接続促進部128、ハンドオーバ処理部130、報告受信部132、およびセル規制判断部134を備える。これらの要素は、制御部120がコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。上記のように、本発明は着信側の接続のCSFBに関するので、LTE基地局10の発信側の機能を詳しく説明することはない。また、本発明は、一般ユーザ装置への着信に関するので、優先ユーザへの着信に関する機能を詳しく説明することはない。
回線交換呼検知部122は、優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたことを検知する。換言すれば、回線交換呼検知部122は、着信のために通信制御部120が一般ユーザ装置を呼び出す時に、呼が回線交換の呼であるか否かを判断し、かつ発信側であるユーザ装置が優先ユーザ装置であるか否かを判断する。呼のタイプおよび発信側のユーザ装置のタイプの判断では、ユーザ装置への着信の処理の時に、MMEが送信するINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージまたはUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージに含まれる情報要素であるCSFB Indicatorを、着信回線交換呼検知部122はチェックする。CSFB IndicatorがCS Fallback requiredまたはCS Fallback high-priorityを示す場合には、呼はCSFBを要する回線交換の呼である。CSFB IndicatorがCS Fallback high-priorityを示す場合には、呼の発信側つまり発信ユーザ装置は優先ユーザ装置である。CSFB IndicatorがCS Fallback requiredを示す場合には、発信ユーザ装置は一般ユーザ装置である。
CSFBを要する回線交換の呼は、例えば、音声呼、ビデオフォンの呼がある。着信回線交換呼検知部122は、音声呼、およびビデオフォンの呼の着信について、発信側であるユーザ装置が優先ユーザ装置であるか否かを判断する。
接続規制情報取得部124は、回線交換通信網すなわち3G通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する。好ましくは、回線交換呼検知部122が優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたこと(CSFB IndicatorがCS Fallback high-priorityを示すこと)を検知すると、接続規制情報取得部124は3G通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する。
接続規制情報の取得の方式は限られない。回線交換呼検知部122が優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたことを検知すると、接続規制情報取得部124はMMEに接続規制情報を要求し、MMEはxGSNに接続規制情報を要求し、xGSNはMMEに接続規制情報を送信し、MMEはLTE基地局10に接続規制情報を送信してもよい。あるいは、3G通信網から3G通信網内の接続規制情報が、周期的に、LTE基地局10に供給されてもよい。
接続規制情報は、接続が規制されている被規制無線ネットワーク制御装置(RNC)を示す情報、例えば被規制RNC番号を示す。接続規制情報は、接続が規制されている3G基地局を示さない。
非規制セル推定部126は、接続規制情報に基づいて、このLTE基地局10の周辺(ひいては呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺)に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)があるか否かを推定する。この明細書において、セルとは、電波が通信可能な程度に届く範囲として知られるセルエリア(図2参照)ではなく、セルエリアに対する通信機能を提供する基地局の装置をいう。例えば、1つの3G基地局が複数の周波数帯を通信に利用することにより、これらの周波数帯に対応する複数の3Gセルを有する場合がある。1つの3G基地局は1つの3Gセルしか有しないこともある。
上記のように、接続規制情報は接続が規制されている3G基地局を明示しない。そこで、非規制セル推定部126は、LTE基地局10の周辺に接続が規制されていない3Gセルがあるか否か、以下の手法で推定する。まず、非規制セル推定部126は、接続規制情報に示された接続が規制されている被規制RNCを特定する。次に、非規制セル推定部126は、被規制RNCの支配下にある3Gセルで使用される、接続が規制されている被規制3G周波数帯を特定する。
LTE基地局10は、このLTE基地局10の周辺にある周辺RNCの支配下にある3Gセルで使用されるすべての周辺3G周波数帯をあらかじめ把握している。具体的には、周辺RNCと、周辺RNCの支配下にある3Gセルで使用される周辺3G周波数帯の関係を示す情報が、例えばテーブルの形式で、LTE基地局10のメモリ(図示せず)に記録されている。この情報を用いて、非規制セル推定部126は、接続規制情報に示された接続が規制されている被規制RNCから、被規制RNCの支配下にある3Gセルで使用される被規制3G周波数帯を特定する。そして、非規制セル推定部126は、このLTE基地局10の周辺(ひいては呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺)にある周辺RNCの支配下にある3Gセルで使用されるすべての周辺3G周波数帯と、被規制3G周波数帯とを比較して、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があるか否か判断する。
周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があると非規制セル推定部126により判断される場合に、解放・再接続促進部128は、一般ユーザ装置へのLTEの接続を解放し、接続が規制されていない周辺3G周波数帯を接続に使用することを一般ユーザ装置に促す。つまり、LTE基地局10の周辺(ひいては呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺)に接続が規制されていない3Gセルがあると非規制セル推定部126により推定される場合に、解放・再接続促進部128は、Release with Redirection方式でCSFBを実行する。LTE基地局10から着信ユーザ装置へのLTE方式での接続は解放され、着信ユーザ装置は3Gセルに接続を試みる。着信ユーザ装置が3Gセルに接続することを促すため、解放・再接続促進部128は、接続が規制されていない周辺3G周波数帯をそのユーザ装置に通知する。その周波数帯について接続が規制されていないことが確実であるため、Release with Redirection方式でCSFBが実行されても、ユーザ装置は、ほぼ確実に3Gセルに接続することが可能である。
他方、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合に、ハンドオーバ処理部130は、一般ユーザ装置への接続を維持したまま、一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバする。つまり、LTE基地局10の周辺(ひいては呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺)に接続が規制されていない3Gセルがないと非規制セル推定部126により推定される場合に、ハンドオーバ処理部130は、Inter-RAT Handover方式でCSFBを実行する。
但し、この実施の形態では、着信ユーザ装置が接続すべき3Gセル(遷移先セル候補)に対して本当に接続規制されているか否かを通信制御部120が判断し、遷移先セル候補への接続が規制されていなければ、解放・再接続促進部128は、Release with Redirection方式でCSFBを実行する。そして、遷移先セル候補への接続が規制されていれば、ハンドオーバ処理部130は、Inter-RAT Handover方式でCSFBを実行する。
遷移先セル候補を決定するため、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合に、報告受信部132は、呼の着信側である一般ユーザ装置が接続すべき3G通信網に属する3Gセルである遷移先セル候補を示す報告をその一般ユーザ装置から受信する。この報告は、ユーザ装置がハンドオーバのために測定するユーザ装置での3Gセルからの電波の受信品質に関連するMeasurement Reportであってよい。ユーザ装置は、3Gセルからの電波の受信品質を測定すると、Measurement Reportを生成し、ユーザ装置が接続しているLTE基地局10にMeasurement Reportを送信する。ユーザ装置は、Measurement Reportに、3Gセルからの電波の受信品質を示す情報、当該3Gセルを示すセルIDおよびその3Gセルが属するRNCの番号を含める。ただし、ユーザ装置は、Measurement Reportに、3Gセルからの電波の受信品質を示す情報は含めなくてもよい。ユーザ装置が複数の3Gセルの電波を受信できる場合には、ユーザ装置は、Measurement Reportに、最良の品質をユーザ装置にもたらす3Gセルを示すセルIDおよびその3Gセルが属するRNCの番号を含める。Measurement ReportにセルIDおよびRNCの番号が示されたセルが遷移先セル候補である。
接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合に、通信制御部120は、着信側の一般ユーザ装置に、受信品質測定指示を送信してよい。受信品質測定指示は、その一般ユーザ装置が現在通信に使用している周波数とは異なる周波数帯(キャリア)の受信品質を一般ユーザ装置が測定することと、Measurement ReportをLTE基地局10に送信することを一般ユーザ装置に指示する。このようにして、接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合に、報告受信部132は、呼の着信側である一般ユーザ装置にとっての遷移先セル候補を示す報告を受信することができる。
セル規制判断部134は、そのMeasurement Reportに示される遷移先セル候補が接続規制情報に示された被規制RNCの支配下にあるか否か判断する。Measurement Reportには、遷移先セル候補である3Gセルを示すセルIDおよびその3Gセルが属するRNCの番号が含まれており、上記の通り、接続規制情報には被規制RNC番号が示されている。
遷移先セル候補が被規制RNCの支配下にないとセル規制判断部134により判断される場合に、解放・再接続促進部128は、一般ユーザ装置へのLTEの接続を解放し、遷移先セル候補に接続することを一般ユーザ装置に促す。つまり、一般ユーザ装置の測定結果から判明する呼の着信側である一般ユーザ装置の周辺の遷移先セル候補が被規制RNCの支配下にない場合(遷移先セル候補への接続が規制されていない場合)に、解放・再接続促進部128は、Release with Redirection方式でCSFBを実行する。LTE基地局10から着信ユーザ装置へのLTE方式での接続は解放され、着信ユーザ装置は3Gセルに接続を試みる。着信ユーザ装置が3Gセルに接続することを促すため、解放・再接続促進部128は、遷移先セル候補の周波数帯をそのユーザ装置に通知する。遷移先セル候補への接続が規制されていないことが確実であるため、Release with Redirection方式でCSFBが実行されても、ユーザ装置は、ほぼ確実に3Gセルに接続することが可能である。
他方、遷移先セル候補が被規制RNCの支配下にあるとセル規制判断部134により判断される場合(遷移先セル候補への接続が規制されている場合)に、ハンドオーバ処理部130は、一般ユーザ装置への接続を維持したまま、一般ユーザ装置への接続を遷移先セル候補にハンドオーバする。つまり、この場合に、ハンドオーバ処理部130は、Inter-RAT Handover方式でCSFBを実行する。
図4ないし図9を参照し、実施の形態に係るCSFBの手順を説明する。図4は、実施の形態に係るCSFBの手順を示すフローチャートである。この手順は、図5または図6に示すCSFBの前の手順の後に開始される。
図5は、アイドル状態にある着信ユーザ装置2に着信がある場合のCSFBの前の手順を示す。まずMME12は、着信ユーザ装置2の位置情報から着信ユーザ装置2を呼び出すべき着信eNB(例えばLTE基地局10c)を選択し、S1-APメッセージであるページングメッセージをLTE基地局10cに送信する。これを受けたLTE基地局10cは、RRCメッセージであるページングメッセージを着信ユーザ装置2に送信する。この後、RRCの確立が行われ、着信ユーザ装置2からRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージをeNBに送信する。RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージは、NAS(Non-access stratum)情報であるEXTENDED SERVICE REQUESTを有しており、LTE基地局10cは、INITIAL UE MESSAGE にEXTENDED SERVICE REQUESTを設定し、MMEに送信する。このようにして着信ユーザ装置2はCSFBを要求しうる。
EXTENDED SERVICE REQUESTがCSFBを要求する場合、INITIAL UE MESSAGEメッセージを受信したMME12は、CSFB IndicatorがCS Fallback requiredまたはCS Fallback high-priorityを示すINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージをLTE基地局10cに送信する。呼の発信側つまり発信ユーザ装置が一般ユーザ装置である場合には、CSFB IndicatorがCS Fallback requiredを示し、発信ユーザ装置が優先ユーザ装置である場合には、CSFB IndicatorがCS Fallback high-priorityを示す。
図6は、アクティブ状態にある着信ユーザ装置2に着信がある場合のCSFBの前の手順を示す。まずMME12は、NAS情報であるNAS CS SERVICE NOTIFICATIONを着信ユーザ装置2に送信する。これに応答して、着信ユーザ装置2は、RRCメッセージであるUL INFORMATION TRANSFERをLTE基地局10cに送信する。LTE基地局10cは、S1-APメッセージであるUPLINK NAS TRANPORT をMMEに送信する。UPLINK NAS TRANPORTメッセージは、NAS情報であるEXTENDED SERVICE REQUESTを有しており、EXTENDED SERVICE REQUESTがCSFBを要求しうる。
EXTENDED SERVICE REQUESTがCSFBを要求する場合、UPLINK NAS TRANPORTメッセージを受信したMME12は、CSFB IndicatorがCS Fallback requiredまたはCS Fallback high-priorityを示すUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージをLTE基地局10cに送信する。呼の発信側つまり発信ユーザ装置が一般ユーザ装置である場合には、CSFB IndicatorがCS Fallback requiredを示し、発信ユーザ装置が優先ユーザ装置である場合には、CSFB IndicatorがCS Fallback high-priorityを示す。
図4に示す手順は、図5または図6に示すCSFBの前の手順において、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージまたはUE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージに含まれる情報要素であるCSFB IndicatorがCS Fallback high-priorityを示す場合(CSFBの必要性があり、発信ユーザ装置が優先ユーザ装置である場合)、開始される。
LTE基地局10cの接続規制情報取得部124は、MME12を介して3G通信網から3G通信網内の接続規制情報を取得する(ステップSt1)。非規制セル推定部126は、接続規制情報の被規制RNC番号を特定し(ステップSt2)、さらに、被規制RNCの支配下にある3Gセルで使用される接続が規制されている被規制3G周波数帯を特定する(ステップSt3)。
非規制セル推定部126は、このLTE基地局10cの周辺(ひいては呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺)にある周辺RNCの支配下にある3Gセルで使用されるすべての周辺3G周波数帯と、被規制3G周波数帯とを比較して、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があるか否か判断する(ステップSt4)。
周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があると非規制セル推定部126により判断される場合(ステップSt4の判断が肯定される場合)に、解放・再接続促進部128は、一般ユーザ装置2へのLTEの接続を解放し、接続が規制されていない周辺3G周波数帯を接続に使用することを一般ユーザ装置2に促す(ステップSt5)。こうして、着信側の一般ユーザ装置2への接続は、3G通信網に移管される。
ここまでの手順が図7に示されている。Release with Redirection方式でCSFBを実行するとき、LTE基地局10cはRRC CONNECTION RELEASEメッセージを着信ユーザ装置2に送信する。RRC CONNECTION RELEASEメッセージは、接続が規制されていない周辺3G周波数帯を示す。着信側の一般ユーザ装置2への接続の移管のためには、LTE基地局10cに地理的に近い3G基地局20c、3G基地局20cを支配するRNC22c、RNC22cに接続されたSIN26cを着信に使用するためのシグナリングが行われる。
周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合(ステップSt4の判断が否定される場合)に、報告受信部132は、呼の着信側である一般ユーザ装置2が接続すべき3G通信網に属する3Gセルである遷移先セル候補を示す報告(Measurement Report)をその一般ユーザ装置2から受信する(ステップSt6)。Measurement Reportが受信されない場合には、それが受信されるまで、通信制御部120は処理を進めない。
Measurement Reportが受信されると、セル規制判断部134は、そのMeasurement Reportに示される遷移先セル候補が接続規制情報に示された被規制RNCの支配下にあるか否か判断する(ステップSt7)。
遷移先セル候補が被規制RNCの支配下にあるとセル規制判断部134により判断される場合(ステップSt7の判断が肯定される場合)に、ハンドオーバ処理部130は、一般ユーザ装置2への接続を維持したまま、一般ユーザ装置2への接続を遷移先セル候補にハンドオーバする(ステップSt8)。こうして、着信側の一般ユーザ装置2への接続は、3G通信網に移管される。
ステップSt4からステップSt8までの手順が図8に示されている。着信側の一般ユーザ装置2への接続の移管のためには、LTE基地局10cに地理的に近い3G基地局20c、3G基地局20cを支配するRNC22c、RNC22cに接続されたSIN26cを着信に使用するためのシグナリングが行われる。
遷移先セル候補が被規制RNCの支配下にないとセル規制判断部134により判断される場合(ステップSt7の判断が否定される場合)に、解放・再接続促進部128は、一般ユーザ装置2へのLTEの接続を解放し、遷移先セル候補に接続することを一般ユーザ装置に促す(ステップSt5)。こうして、着信側の一般ユーザ装置2への接続は、3G通信網に移管される。
ステップSt4からステップSt7を経てステップSt5に至る手順が図9に示されている。Release with Redirection方式でCSFBを実行するとき、LTE基地局10cはRRC CONNECTION RELEASEメッセージを着信ユーザ装置2に送信する。RRC CONNECTION RELEASEメッセージは、接続が規制されていない遷移先セル候補の周波数帯を示す。着信側の一般ユーザ装置2への接続の移管のためには、LTE基地局10cに地理的に近い3G基地局20c、3G基地局20cを支配するRNC22c、RNC22cに接続されたSIN26cを着信に使用するためのシグナリングが行われる。
以上説明したように、この実施の形態では、パケット交換通信網(LTE通信網)に対して、優先ユーザ装置から一般ユーザ装置宛に回線交換の呼(例えば音声呼)が発せられた場合に、回線交換通信網(3G通信網)から取得された接続規制情報に基づいて、呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)があるか否かが非規制セル推定部126により推定される。呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)があると非規制セル推定部126により推定される場合に、一般ユーザ装置2へのパケット交換式の接続が解放され、接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)に接続することが一般ユーザ装置2に促される(Release with Redirection方式でCSFBが実行される)。遷移先のセルへの接続が規制されていないので、着信は成功し、Release with Redirection方式を使用することにより、CSFBの完了までに要する時間が短くて済む。
他方、呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)がないと非規制セル推定部126により推定される場合に、一般ユーザ装置2への接続が維持されたまま、一般ユーザ装置への接続が回線交換式のセル(3Gセル)にハンドオーバされる(Inter-RAT Handover方式でCSFBが実行される)。Inter-RAT Handover方式では、着信ユーザ装置が一般ユーザ装置であって、回線交換式のセルへの接続が規制されている場合でも、CSFBにおいて優先的にその接続が移管されるので、一般ユーザ装置への着信が成功する。この実施の形態では、常にInter-RAT Handover方式を使用するのではなく、状況に応じて、Release with Redirection方式を使用することにより、CSFBの完了までに要する時間を短縮することができる。
呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)があるか否かの推定は、接続規制情報に示された被規制RNCに基づいて被規制3G周波数帯を特定し、一般ユーザ装置2の周辺にある周辺RNCの支配下にある3Gセルで使用されるすべての周辺3G周波数帯と、被規制3G周波数帯とを比較して、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があるか否か判断することにより行われる。周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯があると非規制セル推定部126により判断される場合に、Release with Redirection方式でCSFBが実行される。接続規制情報は、被規制RNCを特定できる情報であれば、多数の3Gセルについて接続が規制されているか否かを特定する形式で膨大な情報量を有する必要はない。したがって、Release with Redirection方式でCSFBが実行可能な条件が、限定された情報量の接続規制情報を用いることで判断される。
また、この実施の形態では、周辺3G周波数帯のうち接続が規制されていない周辺3G周波数帯がないと非規制セル推定部126により判断される場合に、報告受信部132は、一般ユーザ装置が接続すべき回線交換通信網に属するセルである遷移先セル候補を示す報告を受信する。そして、着信ユーザ装置が接続すべき3Gセル(遷移先セル候補)に対して本当に接続規制されているか否かをセル規制判断部134が判断し、遷移先セル候補への接続が規制されていなければ、解放・再接続促進部128は、Release with Redirection方式でCSFBを実行する。そして、遷移先セル候補への接続が規制されていれば、ハンドオーバ処理部130は、Inter-RAT Handover方式でCSFBを実行する。このように、限定された情報量の接続規制情報に基づく接続規制の推定の後、さらに着信ユーザ装置が接続すべき遷移先セル候補への接続が規制されているか否か判断することにより、Release with Redirection方式でCSFBが実行可能な場合には、Release with Redirection方式でCSFBを実行することができる。状況に応じて、Release with Redirection方式を使用することにより、CSFBの完了までに要する時間を短縮することができる。
他の変形
LTE基地局10において、CPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array),DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
上記の手順のうちステップSt6およびステップSt7の処理は省略してもよい。すなわち、着信ユーザ装置が接続すべき3Gセル(遷移先セル候補)を特定せず、遷移先セル候補に対して本当に接続規制されているか否かを判断しなくてもよい。呼の着信側である一般ユーザ装置2の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセル(3Gセル)がないと非規制セル推定部126により推定される場合(ステップSt4の判断が否定される場合)に、直ちにInter-RAT Handover方式でCSFBを実行してもよい。
3G通信網においてxGSN24およびSIN26が輻輳している場合には、MME12および着信eNB(上記の説明ではLTE基地局10c)は接続規制情報を取得することができないことがありうる。この場合には、着信eNBは、図4に示された手順を実施せず、呼の着信側である一般ユーザ装置への接続をInter-RAT Handover方式でパケット交換通信網から交換通信網に移管してもよい。この場合、MME12が接続規制情報を3G通信網から得られないと判断して、着信eNBにInter-RAT Handoverを指示してもよい。
上記の実施の形態において、接続規制情報は被規制RNCを示しており、LTE基地局は、接続規制情報に示された被規制RNCから被規制3G周波数帯を特定する。しかし、接続規制情報は、被規制RNCと被規制3G周波数帯を示してもよい。この場合、LTE基地局は、接続規制情報から被規制RNCだけでなく被規制3G周波数帯を特定することが可能である。
1 発信ユーザ装置、2 着信ユーザ装置、10(10a,10b,10c) LTE基地局(eNB)、12 MME(Mobility Management Entity)、20(20a,20b,20c,20d) 3G基地局、22(22a,22b) RNC(無線ネットワーク制御装置)、24 xGSN(serving/gateway General packet radio service Support Node)、26(26a,26b) SIN(Signaling Interworking Node for 3G access)、102 無線送信部、104 無線受信部、106 変調・復調部、108 基地局間通信インターフェース、110 MME通信インターフェース、120 通信制御部、122 着信回線交換呼検知部、124 接続規制情報取得部、126 非規制セル推定部、128 解放・再接続促進部、130 ハンドオーバ処理部、132 報告受信部、134 セル規制判断部。

Claims (6)

  1. パケット交換通信網に対して、優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられた場合に、前記呼の着信側である前記一般ユーザ装置への接続を前記パケット交換通信網から回線交換通信網に移管する方法であって、
    前記回線交換通信網から前記回線交換通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する情報取得ステップと、
    前記接続規制情報に基づいて、前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあるか否かを推定する推定ステップと、
    前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記回線交換式のセルに接続することを前記一般ユーザ装置に促す第1の解放・再接続ステップと、
    前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバするハンドオーバステップと
    を備える接続の移管方法。
  2. 前記推定ステップは、
    前記接続規制情報に示された接続が規制されている被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にある回線交換式のセルで使用される、接続が規制されている被規制周波数帯を特定する被規制周波数帯特定ステップと、
    前記一般ユーザ装置の周辺にある周辺無線ネットワーク制御装置の支配下にある回線交換式のセルで使用されるすべての周辺周波数帯と、前記被規制周波数帯とを比較して、前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯があるか否か判断する周波数帯規制判断ステップとを備え、
    前記第1の解放・再接続ステップは、前記周波数帯規制判断ステップで、前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯があると判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記周辺周波数帯を接続に使用することを前記一般ユーザ装置に促すことである
    ことを特徴とする請求項1に記載の接続の移管方法。
  3. 前記周波数帯規制判断ステップで、前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯がないと判断される場合に、前記一般ユーザ装置が接続すべき前記回線交換通信網に属するセルである遷移先セル候補を示す報告を受信する報告受信ステップと、
    前記報告に示される前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にあるか否か判断するセル規制判断ステップと、
    前記セル規制判断ステップで、前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にないと判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、前記遷移先セル候補に接続することを前記一般ユーザ装置に促す第2の解放・再接続ステップとを備え、
    前記ハンドオーバステップは、前記セル規制判断ステップで、前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にあると判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を前記遷移先セル候補にハンドオーバすることである
    ことを特徴とする請求項2に記載の接続の移管方法。
  4. パケット交換通信網における無線基地局であって、
    優先ユーザのユーザ装置である優先ユーザ装置から一般ユーザのユーザ装置である一般ユーザ装置宛に回線交換の呼が発せられたことを検知する回線交換呼検知部と、
    回線交換通信網から前記回線交換通信網内の接続規制に関する接続規制情報を取得する接続規制情報取得部と、
    前記接続規制情報に基づいて、前記呼の着信側である前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあるか否かを推定する非規制セル推定部と、
    前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがあると前記非規制セル推定部により推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記回線交換式のセルに接続することを前記一般ユーザ装置に促す解放・再接続促進部と、
    前記一般ユーザ装置の周辺に接続が規制されていない回線交換式のセルがないと前記非規制セル推定部により推定される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を回線交換式のセルにハンドオーバするハンドオーバ処理部と
    を備える無線基地局。
  5. 前記非規制セル推定部は、
    前記接続規制情報に示された接続が規制されている被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にある回線交換式のセルで使用される、接続が規制されている被規制周波数帯を特定し、
    前記一般ユーザ装置の周辺にある周辺無線ネットワーク制御装置の支配下にある回線交換式のセルで使用されるすべての周辺周波数帯と、前記被規制周波数帯とを比較して、前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯があるか否か判断し、
    前記解放・再接続促進部は、
    前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯があると前記非規制セル推定部により判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、接続が規制されていない前記周辺周波数帯を接続に使用することを前記一般ユーザ装置に促す
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線基地局。
  6. 前記周辺周波数帯のうち接続が規制されていない周辺周波数帯がないと前記非規制セル推定部により判断される場合に、前記一般ユーザ装置が接続すべき前記回線交換通信網に属するセルである遷移先セル候補を示す報告を受信する報告受信部と、
    前記報告に示される前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にあるか否か判断するセル規制判断部をさらに備え、
    前記解放・再接続促進部は、
    前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にないと前記セル規制判断部により判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を解放し、前記遷移先セル候補に接続することを前記一般ユーザ装置に促し、
    前記ハンドオーバ処理部は、
    前記遷移先セル候補が前記被規制無線ネットワーク制御装置の支配下にあると前記セル規制判断部により判断される場合に、前記一般ユーザ装置への接続を維持したまま、前記一般ユーザ装置への接続を前記遷移先セル候補にハンドオーバすることを特徴とする請求項5に記載の無線基地局。
JP2013003047A 2013-01-11 2013-01-11 接続の移管方法および無線基地局 Expired - Fee Related JP5475147B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003047A JP5475147B1 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 接続の移管方法および無線基地局
PCT/JP2013/082570 WO2014109145A1 (ja) 2013-01-11 2013-12-04 接続の移管方法および無線基地局

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003047A JP5475147B1 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 接続の移管方法および無線基地局

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5475147B1 true JP5475147B1 (ja) 2014-04-16
JP2014135661A JP2014135661A (ja) 2014-07-24

Family

ID=50749842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013003047A Expired - Fee Related JP5475147B1 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 接続の移管方法および無線基地局

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5475147B1 (ja)
WO (1) WO2014109145A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166749A (ja) * 2010-12-27 2011-08-25 Ntt Docomo Inc 移動通信方法、無線アクセスネットワーク装置及び移動局
JP2012039578A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Ntt Docomo Inc 移動機、通信制御装置及び通信制御方法
JP2013121065A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Ntt Docomo Inc 無線制御装置、接続先切替方法及びシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039578A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Ntt Docomo Inc 移動機、通信制御装置及び通信制御方法
JP2011166749A (ja) * 2010-12-27 2011-08-25 Ntt Docomo Inc 移動通信方法、無線アクセスネットワーク装置及び移動局
JP2013121065A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Ntt Docomo Inc 無線制御装置、接続先切替方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014135661A (ja) 2014-07-24
WO2014109145A1 (ja) 2014-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6146832B2 (ja) デバイス間通信のハンドオーバのための方法及び装置
CN111818507B (zh) 移动通信系统中的终端、基站、及其方法
EP3668268B1 (en) Mobile communication system, user terminal, and base station
JP5210368B2 (ja) 無線基地局及び方法
DK2710835T3 (en) PRECONFIGURED CUSTOMER INFORMATION
WO2009143708A1 (zh) 用户位置信息上报方法、系统及装置
JP4950323B2 (ja) 移動通信システムにおける無線基地局及び方法
US20110028150A1 (en) Method of Updating Management Information and Related Communication Device
WO2018231115A1 (en) Information encoding and message transmission at secondary cell group failure
WO2015161575A1 (zh) 用户终端位置上报方法、基站、移动管理实体及系统
JP2015515200A (ja) 負荷バランシング
JP6257463B2 (ja) 基地局および移動通信制御方法
JP5475147B1 (ja) 接続の移管方法および無線基地局
WO2022220219A1 (ja) ユーザ装置、基地局及び通信制御方法
WO2022220220A1 (ja) ユーザ装置、基地局、及び通信制御方法
WO2022209905A1 (ja) ユーザ装置、基地局、及び通信制御方法
WO2022220218A1 (ja) ユーザ装置及び通信制御方法
WO2022209906A1 (ja) ユーザ装置、基地局、及び通信制御方法
EP4329339A1 (en) User equipment and communication control method
WO2024071079A1 (ja) 基地局及び通信方法
WO2024071081A1 (ja) 通信装置、基地局及び通信方法
WO2022234795A1 (ja) 通信装置及び通信方法
WO2024071080A1 (ja) 基地局、通信装置及び通信方法
JP2023006096A (ja) 基地局及び通信制御方法
JP2022172830A (ja) ユーザ装置及び通信制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5475147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees