JP5473568B2 - 送受信システム、信号送信装置、及び信号受信装置 - Google Patents

送受信システム、信号送信装置、及び信号受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、信号を送信及び受信するための送受信システム、信号送信装置、及び信号受信装置に関する。
一般に、有線通信システム又は無線通信システムにおいて送信された信号の受信を行うときには、外来雑音又は受信機における熱雑音の影響により、受信信号の性質は大きく変化する。特に、希望波の信号電力が雑音電力と同程度の電力である場合又は雑音電力よりも小さい電力である場合のような弱電界環境においては、希望波が雑音に埋もれてしまい、希望波が保持する情報を正確に復号できなくなる状況が多発する。このような弱電界環境は、送信電力が制限されているような通信システムの場合又は送信電力が十分大きな通信システムであっても送受信間距離が大きく離れている場合において、無線信号の受信を行う際に多く発生する。一例として、微弱電波を用いた無線送受信システムは、総務省令で定められている所定の値を下回る送信電力であれば免許不要で構築できるため、様々な用途で既に実用化されているが、上記の問題により送受信間距離を十分に伸ばすことができないのが現状である。
このような問題に対し、受信信号に重畳されている雑音を徹底して抑圧する方式、及び復号された情報の誤り率をできる限り低減する方式が導入された受信機を用いることで、送受信環境が弱電界環境であっても情報を正確に復号し、信頼性の高い通信を維持することができる。これを実現するための1つの方法として、単位時間当たりに送信する情報量を送受信環境に応じて適応的に変化させる適応変調方式が考案されており、例えば、非特許文献1などに、その有効性が示されている。適応変調方式は、セルラ通信システムなどで広く利用されており、例えば、弱電界環境のような劣悪な送受信環境では、BPSK(Binary Phase Shift Keying)のような信頼性の高い変調方式を用い、比較的良好な送受信環境では、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のような高速性の高い変調方式を用いて、周波数利用効率を向上させている。
しかしながら、適応変調方式を適用した送受信システムに用いる受信機は、当該システムで用いられる全ての変調方式に対応した復調回路を必要とするので、受信機の回路規模及び演算量が大きくなってしまう虞がある。
一方、ダイバーシチ技術を用いて弱電界の送受信環境における通信の信頼性を確保する手法がある。ダイバーシチ技術とは、送信側で情報を反復して送信し、受信側で信号処理を用いて情報を復号することによって、雑音耐性を向上させる方法である。ダイバーシチ技術としては、空間ダイバーシチ、時間ダイバーシチ、又は、周波数ダイバーシチを初めとする様々な反復送信方法を用いるものがある。
例えば、空間ダイバーシチは、1つの情報を複数のアンテナを用いて送信することで空間方向の冗長性を増加させる方法である。また、時間ダイバーシチは、1つの情報を複数の時間単位を用いて送信することで時間方向の冗長性を増加させる方法である。また、周波数ダイバーシチは、1つの情報を複数の周波数単位を用いて送信することで周波数方向の冗長性を増加させる方法である。
特に、時間ダイバーシチ又は周波数ダイバーシチを適用した送信機は、いずれも送信アンテナを増やす必要がなく、簡易な構成で実現できるため、広く一般的に用いられているが、時間方向又は周波数方向に対する冗長性が増加した分、所定の時間間隔又は所定の周波数帯域幅における伝送効率が劣化してしまう。すなわち、ダイバーシチ技術の適用により、弱電界環境のような劣悪な送受信環境における通信の信頼性は維持することはできるものの、その代償として、伝送速度又は周波数利用効率が劣化するため、これらを向上させるための新たな技術が必要となる。換言すれば、ダイバーシチ技術を用いた送受信システムにおいて、所定の伝送速度又は周波数利用効率を得るために、CNR(Carrier−to−Noise power Ratio)を改善し、弱電界環境のような劣悪な送受信環境に対する耐性を少しでも向上させることが望まれる。
この対策の1つとして、送受信機間で「事前知識を共有」することにより、周波数利用効率を維持しつつ、送信できる情報量を増加させる方法が考えられる。例えば、情報を送信する際に用いる変調方式の種類に、別の情報を付加することを考える。このとき、2ビットの情報を、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いて変調した場合と、QPSKで用いる信号点を複素平面上で各々π/4だけ回転させた信号点を用いて変調した場合とに、異なった意味を持たせることで、別の情報を付加することができる。しかも、両者の変調方式の違いは、各々の信号点がπ/4回転しているか、いないかということのみであるから、いずれの変調方式を用いても、ビット誤り率は変わらない。
より具体的に説明すると、例えば、QPSKが用いられたときはビット情報「1」が付加されており、QPSKで用いる信号点を複素平面上で各々π/4だけ回転させた信号点が用いられたときはビット情報「0」が付加されているという「事前知識」を、予め送受信機間で「共有」しておけば、変調されている2ビットの信号に加え、別の情報(ビット情報「1」又は「0」)を1ビット付加することができる。
同様に、BPSKを用いる場合、例えば、複素平面上における同相軸上に信号点を配置した場合と、直交軸上に信号点を配置した場合とに異なる意味を持たせる場合にも、変調されている2ビットの信号に加え、別の情報(ビット情報「1」又は「0」)を付加することができる。
なお、本願においては、複素平面上の信号点に情報が変調された信号のことを「変調信号」と呼び、信号を変調する際に用いる信号点の候補の組合せに応じて付加できる情報のことを「付加信号」と呼ぶ。また、QPSKで用いられる信号点を各々π/4だけ移相させた信号点を用いて行う変調のことを「回転型QPSK」と呼び、BPSKで用いられる信号点を各々π/2だけ移相させた信号点を用いて行う変調のことを「回転型BPSK」と呼ぶ。
送信機において送信された情報を受信する際、受信信号は、伝送路の歪み、ドップラー周波数変動、又は熱雑音などにより、その品質が劣化しているのが通常である。このため、受信機では、これらの品質の劣化要因を補償して復調を行う必要がある。また、上記した情報の付加を前提とした送受信システムの場合には、受信機は、どのような変調方式を用いて送信されたのかを推定した上で、信号の復調を行う必要がある。このとき、付加信号の推定を誤ると、誤った信号点配置を用いて変調信号の復調が行われるため、得られた情報信号は全て誤った情報に復調されてしまう。その結果、付加信号を付加することにより、付加信号を付加しない場合よりも、かえって伝送効率が劣化してしまう本末転倒な現象を招いてしまう虞がある。従って、付加信号の信頼性を予め可能な限り向上させておくことが重要となる。
より具体的に言えば、例えば、送信側においてQPSKが用いられたときに付加信号としてビット情報「1」を付加し、回転型QPSKが用いられたときに付加信号としてビット情報「0」を付加すると仮定した場合には、受信機は、QPSK又は回転型QPSKのいずれが用いられているのかを推定する必要がある。このことは、8PSK(Phase Shift Keying)で変調された信号の信号点を推定することと等価となり、すなわち、変調信号と付加信号の誤りやすさが異なることとなるため、付加信号の信頼性を変調信号に対して可能な限り向上させておく必要がある。
特許文献1には、時空間ブロック符号化を用いた時間方向と空間方向の冗長性を利用し、当該符号化の際に用いるチャネル行列パターンにデータを付加することで、伝送効率の向上を試みる方法が開示されている。
国際公開第2005/078978号
三瓶政一著、「デジタルワイヤレス伝送技術」、ピアソン・エデュケーション、2002年9月、pp.516−518
しかしながら、特許文献1が開示する方法を適用した信号を受信する受信機では、チャネル行列パターンの推定を行う必要がある。このときの通信環境が、弱電界環境のような劣悪な送受信環境であると、チャネル行列パターンの推定誤りが頻繁に発生することとなる。その結果、上記の場合と同様に、データを付加しない通常の送受信方法よりも、かえって伝送効率が劣化してしまう現象を招いてしまう虞がある。また、特許文献1は、このような問題に対する有効な対策を開示していない。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、劣悪な送受信環境下であっても、付加信号の信頼性を維持しつつ、可能な限り信号伝送速度を向上させることができる送受信システム、信号送信装置及び信号受信装置を提供することにある。
本発明に係る送受信システムは、信号送信装置と該信号送信装置から送信された信号列を受信する信号受信装置とを有する送受信システムであって、
前記信号送信装置は、送信される信号列の反復送信数及び副搬送波数から情報送信数及び付加送信数を生成する分配送信制御手段と、前記送信される信号列を、前記情報送信数及び前記付加送信数に基づいて2つの信号列に分配する送信信号分配手段と、前記分配された一方の信号列の変調に用いる信号点の位相を、前記分配された他方の信号列の値基づいた位相にすることによって前記一方の信号列を変換し、該変換された前記一方の信号列を出力する合成手段とを含み、
記信号受信装置は、受信信号列の反復受信数及び前記副搬送波数から情報受信数及び付加受信数を生成する分配受信制御手段と、所定の時間区間内に受信された前記受信信号列を、前記付加受信数に基づいて複数の信号群に分割し、前記複数の信号群の各々を用いて受信付加信号列と受信情報信号列を生成する判定手段と、前記受信情報信号列に信号処理を施して復調信号列を得る信号変換手段と、前記復調信号列と前記受信付加信号列を混合する混合手段とを含むことを特徴としている。
また、本発明に係る信号送信装置は、送信される信号列の反復送信数及び副搬送波数から情報送信数及び付加送信数を生成する分配送信制御手段と、前記送信される信号列を、前記情報送信数及び前記付加送信数に基づいて2つの信号列に分配する送信信号分配手段と、前記分配された一方の信号列の変調に用いる信号点の位相を、前記分配された他方の信号列の値基づいた位相にすることによって前記一方の信号列を変換し、該変換された前記一方の信号列を出力する合成手段とを有することを特徴としている。
また、本発明に係る信号受信装置は、受信信号列の反復受信数及び搬送波数から情報受信数及び付加受信数を生成する分配受信制御手段と、所定の時間区間内に受信された前記受信信号列を、前記付加受信数に基づいて複数の信号群に分割し、前記複数の信号群の各々を用いて受信付加信号列と受信情報信号列を生成する判定手段と、前記受信情報信号列に信号処理を施して復調信号列を得る信号変換手段と、前記復調信号列と前記受信付加信号列を混合する混合手段とを有することを特徴としている。
本発明によれば、劣悪な送受信環境下であっても、付加信号の信頼性を維持できるので、雑音耐性に優れた高品質な信号の送受信ができ、且つ、信号伝送速度を向上させることができるという効果がある。
本発明の実施の形態1に係る信号送信装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る信号受信装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号送信装置における分配送信制御器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号送信装置における送信信号分配器の構成例を概略的に示す説明図である。 実施の形態1に係る信号送信装置における送信信号分配器の具体的な動作例を示す図である。 実施の形態1に係る信号送信装置における合成器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号送信装置における合成器を構成する適応送信移相器の構成例を概略的に示すブロック図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1においてQPSKと回転型QPSKを用いた場合の信号点配置の具体例を示す図である。 実施の形態1においてQPSKと回転型QPSKを用いた場合の信号送信装置における適応送信移相器の具体的な動作例を示す図である。 実施の形態1に係る信号受信装置における分配受信制御器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号受信装置における第1判定器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1においてQPSKと回転型QPSKを用いた場合の信号受信装置における第1判定器を構成する信号配置判定器の具体的な構成例を示す図である。 実施の形態1においてQPSKと回転型QPSKを用いた場合の信号受信装置における第1判定器を構成する信号配置判定器の具体的な動作例を示す図である。 実施の形態1においてBPSKと回転型BPSKを用いた場合の信号受信装置における第1判定器を構成する信号配置判定器の具体的な他の動作例を示す図である。 実施の形態1においてBPSKと回転型BPSKを用いた場合の信号受信装置における第1判定器を構成する信号配置判定器のより具体的な動作例を示す図である。 実施の形態1に係る信号受信装置における第1判定器を構成する適応受信移相器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号受信装置における復調器の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る信号受信装置における混合器の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る信号受信装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る信号受信装置における第2判定器の構成例を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る信号送信装置100の構成例を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係る信号送信装置100は、分配送信制御手段としての分配送信制御器110と、送信信号分配手段としての送信信号分配器120と、変調器130と、合成手段としての合成器140と、複数搬送波変調器150とを有している。
図2は、本発明の実施の形態1に係る信号受信装置200の構成例を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように、実施の形態1に係る信号受信装置200は、複数搬送波復調器210と、分配受信制御手段としての分配受信制御器220と、判定手段としての第1判定器230と、信号変換手段としての復調器240と、混合手段としての混合器250とを有している。
本発明の実施の形態1に係る送受信システムは、信号送信装置100と、信号受信装置200とを有するシステムである。
図1に示される信号送信装置100は、まず、情報信号の反復送信数に応じて所定比率を適応的に制御し、単位時間あたりに送信する情報信号を当該所定比率で2つの信号群に分割する。次に、信号送信装置100は、分割された信号群のうちの一方の信号群の変調の方式を、分割された信号群のうちの他方の信号群の値及び出力順序に応じて、適応的に変化させる。信号送信装置100は、このよう処理により、単位時間あたりに送信可能な情報信号を、その信頼性の劣化なしに、増加させることができる。以下に、信号送信装置100の構成及び動作をより詳細に説明する。
図1において、分配送信制御器110は、送信される情報信号の反復送信数D(t)及び副搬送波数C(t)を受け取り、反復送信数D(t)及び副搬送波数C(t)の値に基づいて付加送信数(分配送信数とも言う)M(t)及び情報送信数N(t)を出力する。ここで、tは、任意の時間である。
図3に、図1に示される分配送信制御器110の具体的な構成例を示す。図3に示されるように、分配送信制御器110は、第1除算器111と、第1逓倍器112と、第2逓倍器113と、第2除算器114とを有している。分配送信制御器110では、第1除算器111は、副搬送波数C(t)を反復送信数D(t)で除し、この除算結果C(t)/D(t)を第1逓倍器112に出力する。第1逓倍器112は、第1除算器111の除算結果C(t)/D(t)に所定の逓倍数を乗算して、情報送信数N(t)として出力する。第1逓倍器112における逓倍数は、信号送信装置100を適用する送受信システムに用いる変調方式の変調多値数であることが望ましい、これに限られるものではない。
情報送信数N(t)を生成する上記処理と並行して、分配送信制御器110では、第2逓倍器113は、反復送信数D(t)を受け取り、この反復送信数D(t)に所定の逓倍数を乗算した値をD(t)として出力する。また、第2除算器114は、副搬送波数C(t)と値D(t)を受け取り、副搬送波数C(t)を値D(t)で除し、この除算結果C(t)/D(t)を付加送信数M(t)として出力する。第2逓倍器113における逓倍数は、2以上の自然数であることが望ましいが、これに限られるものではない。
例えば、単位時間あたりに使用可能な副搬送波数をC(t)=64とし、変調信号の反復送信数をD(t)=4とし、第1逓倍器112の逓倍数を2(QPSKの変調多値数に相当する)とすると、情報送信数はN(t)=(64/4)×2=32となる。すなわち、分配送信制御器110の第1逓倍器112から出力される情報送信数N(t)は、ディジタル情報信号を、所定の変調方式を用いて周波数ダイバーシチ送信を用いて送信する際の、単位時間あたりに送信可能な情報ビット数に相当する。
また、単位時間あたりに使用可能な副搬送波数をC(t)=64とし、変調信号の反復送信数をD(t)=4とし、第2逓倍器113の逓倍数を2とすると、付加送信数はM(t)=64/(4×2)=8となる。この値は、単位時間あたりに変調された変調信号に付加可能な情報ビット数に相当する。このとき、第2逓倍器113の逓倍数を大きくすればするほど、変調信号に付加可能な情報ビット数は減少するが、付加信号の信頼性は向上することとなる。
図1において、送信信号分配器120は、情報信号I(t)、付加送信数M(t)、及び情報送信数N(t)を受け取り、付加送信数M(t)及び情報送信数N(t)の値に応じて情報信号I(t)を2系統の信号に分割し、一方を付加信号A(t)、他方を被変調信号W(t)として出力する。
図4に、送信信号分配器120の具体的な構成例を示す。図4に示されるように、送信信号分配器120は、送信切換器121により構成されている。送信切換器121は、付加送信数M(t)に相当する時間間隔だけ情報信号I(t)を付加信号A(t)として出力し、情報送信数N(t)に相当する時間間隔だけ、情報信号I(t)を被変調信号W(t)として出力することができる。
図5に、情報信号が2系統の時系列信号に分割される様子の一例を示す。図5において、付加送信数をM(t)=Mとし、情報信号数をN(t)=Nとした場合、ビットb,…,b(図5中の網掛部)が付加信号A(t)として出力され、ビットbM+1,…,bM+N(図5中の白色部)が被変調信号W(t)として出力される。
図1において、変調器130は、被変調信号W(t)を受け取り、この被変調信号W(t)を複素平面上の信号点に変調し、その結果を変調信号Q(t)として出力する。
図1において、合成器140は、変調器130から出力された変調信号Q(t)及び送信信号分配器120から出力された付加信号A(t)を受け取り、変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の入力タイミング制御を行い、タイミングの同期した変調信号Q(t)の位相を付加信号A(t)の値及びその出力順序に応じて適応的に変化させ、変調信号Q(t)と付加信号A(t)を合成して、その結果を変換変調信号S(t)として出力する。
図6に、合成器140の具体的な構成例を示す。図6に示されるように、合成器140は、出力調整器141と、適応送信移相器142とを有している。図6に示されるように、合成器140の出力調整器141は、変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の入力タイミングを制御し、タイミングの同期した変調信号及び付加信号をそれぞれQ(t)及びA(t)として出力する。また、適応送信移相器142は、変調信号Q(t)の位相を付加信号A(t)の値及びその出力順序に応じて適応的に変化させ、その結果を変換変調信号S(t)として出力する。
出力調整器141は、例えば、変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の値を保持するメモリ(図示せず)、入力される信号の信号数をカウントする計数器(図示せず)、及び出力タイミングを決定する切換スイッチ(図示せず)で構成することができる。
送信信号分配器120の動作の説明で既に述べたように、被変調信号W(t)及び付加信号A(t)は、送信信号分配器120から交互に出力される信号であるから、変調信号Q(t)及び付加信号A(t)もまた交互に合成器140へ入力される。
従って、合成器140に入力される2系統の信号の値の変化を監視すれば、入力が変調信号Q(t)から付加信号A(t)に変化するタイミング、又は、付加信号A(t)から変調信号Q(t)に変化するタイミングを決定することができる。
また、出力調整器141は、2系統の信号の値の変化を監視している間に入力されている信号の値をメモリ(図示せず)に保持し、かつ、その信号数を計数器(図示せず)でカウントすれば、単位時間あたりに入力される変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の信号数を決定することができる。
さらに、出力調整器141は、入力が変調信号Q(t)から付加信号A(t)に変化するタイミングを検出した時点が出力調整器141の出力タイミングとなるよう切換スイッチ(図示せず)を制御し、メモリ(図示せず)の内容を出力すれば、タイミングの同期した変調信号Q(t)及び付加信号A(t)を得ることができる。
このとき、付加信号A(t)の出力速度は変調信号Q(t)の出力速度と等しいか、又は、それよりも遅いことが望ましい。より具体的には、変調信号Q(t)が所定数だけ出力される毎に付加信号A(t)を1回出力し、しかも、当該所定数は出力調整器141の上記計数器(図示せず)のカウント数によって決定されることが望ましい。
例えば、単位時間あたりに出力調整器141から出力される変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の信号数がそれぞれ8及び2である場合、変調信号Q(t)が4回出力される毎に付加信号A(t)が1回出力されるように制御されることが望ましい。このような処理によって、変調信号Q(t)に付加信号A(t)が付加された変換変調信号S(t)を生成することができる。
図7に、適応送信移相器142の具体的な構成例を示す。図7に示されるように、適応送信移相器142は、例えば、送信移相器143及び切換スイッチ144で構成される。送信移相器143は、変調信号Q(t)の位相を所定の角度だけ回転させた信号Q(t)を出力し、切換スイッチ144は、変調信号Q(t)又は変調信号を所定の角度だけ回転させた信号Q(t)のいずれかを、付加信号A(t)の値に応じて適応的に選択し、選択された信号Q(t)又は信号Q(t)を、変換変調信号S(t)として出力する。
より具体的には、適応送信移相器142は、付加信号A(t)の値が“1”であれば変調信号Q(t)を変換変調信号S(t)として出力し、付加信号A(t)の値が“0”であれば信号Q(t)を変換変調信号S(t)として出力する。
一例として、図8(a)及び(b)に、QPSKの適用を仮定した場合の変調信号Q(t)及び信号Q(t)のとり得る信号点の配置例を示す。通常のQPSK信号は、図8(a)に示されるような信号点配置となっており、これが変調信号Q(t)に相当する。一方、送信移相器143において各信号点に対しπ/4の位相回転が与えられた場合の信号は、図8(b)に示されるような信号点配置となり、これが信号Q(t)に相当する。
図9に、QPSKの適用を仮定し、変調信号Q(t)及び付加信号A(t)の信号数がそれぞれ8及び2である場合における適応送信移相器142の動作例を示す。時刻t〜tの区間では付加信号A(t)が“0”であるので、変調信号Q(t)がそのまま変換変調信号S(t)となる。従って、図8(a)に示される信号点配置が用いられることとなる。一方、時刻t〜tの区間では付加信号A(t)が“1”であるので、変調信号Q(t)が変換変調信号S(t)となる。従って、図8(b)に示される信号点配置が用いられることとなる。
最後に、図1における複数搬送波変調器150は、合成140から変換変調信号S(t)を受け取り、変換変調信号S(t)を複数の周波数に変調し、その結果を送信信号X(t)として出力する。複数搬送波変調器150は、例えば、直並列変換器(図示せず)、逆フーリエ変換器(図示せず)、及び並直列変換器(図示せず)によって構成することができる。
以上に説明したように、実施の形態1に係る信号送信装置100を用いることによって、変調信号Q(t)に付加信号A(t)を付加して変換変調信号S(t)を生成することができるため、当該信号送信装置100を用いて送信された信号を可能な限り正確に受信する信号受信装置を用いることで、信頼性を劣化させることなく信号伝送速度の向上ができる。なお、信頼性が劣化しない原理の説明は、本実施の形態の最後で行う。
また、上述の内容は本発明が適用された信号送信装置の一態様を例示したものであって、本発明はこれに限られるものではない。
次に、本発明の実施の形態1に係る信号受信装置200について説明する。
図2に示される信号受信装置200は、受信信号を所定比率で複数の信号群に分割し、各信号群に割り当てられている変調方式を推定すると共に、当該変調方式に応じて予め付与されていた付加信号を復号する。次に、信号受信装置200は、推定された変調方式に応じて各信号群の位相を適応的に変化させて変調信号を復調し、これを付加信号と交互に出力することで情報信号を得る。実施の形態1に係る信号受信装置200は、信号送信装置100を用いて送信された信号を受信する場合、付加信号を付与しない信号送信装置を用いて送信された信号を受信する場合に比べて、単位時間あたりに受信可能な情報信号を、信頼性の劣化なしに、増加させることができる。
図2における複数搬送波復調器210は、受信信号Y(t)を副搬送波数C(t)に相当する時間単位ごとに区切り、複数の周波数に変調されている信号を検波して検波信号列F(t)を出力する。複数搬送波復調器210は、例えば、受信信号Y(t)を直並列変換する直並列変換器(図示せず)と、この直並列変換された信号をフーリエ変換するフーリエ変換器(図示せず)とによって構成することができる。
図2において、分配受信制御器220は、反復受信数(反復送信数に対応する)D(t)及び副搬送波数C(t)を受け取り、反復送信数D(t)及び副搬送波数C(t)の値に基づいて付加受信数(付加送信数に対応する)M(t)及び情報受信数(情報送信数に対応する)N(t)を生成して出力する。
図10に、分配受信制御器220の具体的な構成例を示す。図10に示されるように、分配受信制御器220は、第3除算器221と、第3逓倍器222と、第4逓倍器223と、第4除算器224とを有している。分配受信制御器220では、第3除算器221は、副搬送波数C(t)及び反復受信数D(t)を受け取り、副搬送波数C(t)を反復受信数D(t)で除し、その結果C(t)/D(t)を第3逓倍器222に出力する。第3逓倍器222は、除算の結果C(t)/D(t)に所定の逓倍数を乗算して情報受信数N(t)として出力する。第3逓倍器222における逓倍数は、信号受信装置200が適用される送受信システムに用いる変調方式の変調多値数であることが望ましいが、これに限られるものではない。
情報受信数N(t)を生成して出力する上記処理と並行して、分配受信制御器220では、第4逓倍器223は、反復受信数D(t)を受け取り、この反復受信数D(t)に所定の逓倍数を乗算した値をD(t)として第4除算器224に出力する。第4除算器224は、副搬送波数C(t)及び第4逓倍器223からの値D(t)を受け取り、副搬送波数C(t)を値D(t)で除し、その結果C(t)/D(t)を付加受信数M(t)として出力する。第4逓倍器223における逓倍数は、2以上の自然数であることが望ましいが、これに限られるものではない。
例えば、単位時間あたりに使用可能な副搬送波数をC(t)=64とし、変調信号の反復受信数をD(t)=4とし、第3逓倍器222の逓倍数を2(QPSKの変調多値数に相当)とすると、情報受信数はN(t)=(64/4)×2=32となる。すなわち、情報受信数N(t)は、ディジタル情報信号が、所定の変調方式を用いて周波数ダイバーシチ送信を用いて送信された際に、単位時間あたりに受信可能な情報ビット数に相当する。
また、単位時間あたりに使用可能な副搬送波数をC(t)=64とし、変調信号の反復受信数をD(t)=4とし、第4逓倍器223の逓倍数を2とすると、付加受信数はM(t)=64/(4×2)=8となる。この値は、単位時間あたりに変調された変調信号に付加されている情報ビット数に相当し、当該逓倍数は実施の形態1に係る信号送信装置100における第2逓倍器113の逓倍数と同じであることが望ましい。
図2において、第1判定器230は、検波信号列F(t)及び付加受信数M(t)を受け取り、付加受信数M(t)の値に基づいて検波信号列F(t)の信号処理を行い、検出付加信号(受信付加信号列)A(t)及び判定信号(変換復調信号列)W(t)を出力する。
図11に、第1判定器230の具体的な構成例を示す。図11に示されるように、第1判定器230は、分割器231と、k個の信号配置判定器232と、k個の適応受信移相器233と、第1並列直列変換器234と、第2並列直列変換器235とを有している。kは、2以上の自然数である。図11において、第1判定器230では、分割器231は、検波信号列F(t)を付加受信数M(t)の値に基づいてk個の検波信号群f(t),…,f(t)に分割し、検波信号群f(t),…,f(t)をk個の信号配置判定器232に各々入力する。より具体的には、検波信号列F(t)を構成する信号数がN個である場合、分割器231は、検波信号群f(t)を構成する信号数が(N/k)個となるよう検波信号列を分割する。
図11において、信号配置判定器232は、検波信号群f(t),…,f(t)の各々を受け取り、情報信号の変調に使用された信号点配置を推定する。
図12に、変調方式としてQPSKと回転型QPSKが用いられた場合の信号配置判定器232の構成例を示す。また、検波信号群f(t),…,f(t)の各々が入力される信号配置判定器232は全て同じ構成をとることができるので、図12には、検波信号群f(t)が入力される信号配置判定器232を代表して示す。
図12に示されるように、信号配置判定器232は、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)のI/Q分離部301と、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)の差分演算部(||I|−|Q||)302と、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)の絶対値演算部(|*|)303と、加算部304と、第1比較器305とを有している。信号配置判定器232では、まずI/Q分離部301は、検波信号群f(t)を分解することによって、各々の複素信号の同相成分と直交成分を生成する。次に、差分演算部302は、I/Q分離部301から出力された同相成分の絶対値と直交成分の絶対値の差分を演算する。次に、絶対値演算部303は、差分演算部302の出力の絶対値を出力する。次に、加算部304は、複数の絶対値演算部303の全ての出力を加算し、その加算結果をvkp(t)として、第1比較器305に出力する。第1比較器305は、加算部304における加算結果vkp(t)が所定閾値より大きな値か否かを判断して、その判断結果をv(t)として出力する。例えば、第1比較器305は、加算結果vkp(t)が所定閾値を超えた場合に、v(t)=1を出力し、加算結果vkp(t)が所定閾値以下の場合に、v(t)=0を出力する。
図13に、変調方式としてQPSKと回転型QPSKが用いられた場合の信号配置判定器232のより具体的な動作例を示す。例えば、変調方式としてQPSKが用いられた場合には、図13のA群に含まれるいずれかの信号点が送信されたこととなる。このとき、同相成分と直交成分の各々の絶対値をとると、A群に含まれる信号点は、A′として示されるような信号点に集約される。直感的に把握できる表現に換言すれば、この処理は、複素平面を同相軸及び直交軸で折り畳むことに相当する処理と考えればよい。
同様に、変調方式として回転型QPSKが用いられた場合、図13のB群に含まれるいずれかの信号点が送信されたこととなる。このとき、同相成分と直交成分の各々の絶対値をとると、B群に含まれる信号点はB′として示されるような信号点に集約される。直感的に把握できる表現に換言すれば、この処理は、複素平面を同相軸及び直交軸で折り畳むことに相当する処理と考えればよい。
このとき、信号点A′と信号点B′に対し、同相成分I及び直交成分Qに対して||I|−|Q||の総和であるΣ||I|−|Q||の演算をすれば、理想的には信号点A′に対してその演算結果が比較的大きな正数C(>>0)となり、信号点B′に対してその演算結果が0となる。ゆえに、0より大きく正数Cより小さい値を所定閾値とし、総和Σ||I|−|Q||を、この所定閾値と比較することで、いずれの変調方式が用いられたかを推定することができる。ここで、Σは総和演算を行うことを意味し、その要素数は検波信号群f(t)を構成する信号数であることが望ましい。
図14は、変調方式としてBPSKと回転型BPSKが用いられた場合の信号配置判定器232aの構成例を示す。また、検波信号群f(t),…,f(t)の各々が入力される信号配置判定器232aは全て同じ構成をとることができるので、図12には、検波信号群f(t)が入力される信号配置判定器を代表して示す。また、図14において、図12に示される信号配置判定器232の構成と同一又は対応する構成要素には同じ符号を付す。
図14に示されるように、信号配置判定器232aは、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)のI/Q分離部301と、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)の絶対値演算部(|*|)306と、加算部307aと、加算部307bと、第2比較器308とを有している。信号配置判定器232aでは、まずI/Q分離部301は、検波信号群f(t)を分解することによって、各々の複素信号の同相成分Iと直交成分Qを生成する。次に、絶対値演算部306は、I/Q分離部301の出力である同相成分の絶対値|I|と直交成分の絶対値|Q|を演算する。次に、加算部307aは、絶対値演算部306の全ての同相成分出力を加算し、その加算結果Σ|I|をvki(t)として出力し、加算部307bは、絶対値演算部306の全ての直交成分出力を加算し、その加算結果Σ|Q|をvkq(t)として出力する。
第2比較器308は、加算部307aから出力される出力値vki(t)と加算部307bから出力される出力値vkq(t)の大きさを比較し、その結果をv(t)として出力する。第2比較器308は、例えば、値vki(t)が値vkq(t)以上である場合(Σ|I|≧Σ|Q|の場合)に、v(t)=1とし、値vki(t)が値vkq(t)よりも小さい場合(Σ|I|<Σ|Q|の場合)に、v(t)=0とする。
図15に、変調方式としてBPSKと回転型BPSKが用いられた場合の信号配置判定器232のより具体的な動作の説明図を示す。例えば、変調方式としてBPSKが用いられた場合、図15のA群に含まれるいずれかの信号点が送信されたこととなる。このとき、同相成分と直交成分の各々の絶対値をとると、A群に含まれる信号点はA′に示されるような信号点に集約される。直感的に把握できる表現に換言すれば、この処理は、複素平面を同相軸及び直交軸で折り畳むことに相当する処理と考えればよい。
同様に、変調方式として回転型BPSKが用いられた場合、図15のB群に含まれるいずれかの信号点が送信されたこととなる。このとき、同相成分Iと直交成分Qの各々の絶対値|I|及び|Q|をとると、B群に含まれる信号点はB′に示されるような信号点に集約される。直感的に把握できる表現に換言すれば、この処理は、複素平面を同相軸及び直交軸で折り畳むことに相当する処理と考えればよい。
このとき、信号点A′と信号点B′に対し、同相成分Iと直交成分Qに対して、同相成分Iの絶対値|I|の総和であるΣ|I|と直交成分Qの絶対値|Q|の総和であるΣ|Q|の大きさの比較をすれば、その比較結果(Σ|I|≧Σ|Q|であるか、Σ|I|<Σ|Q|であるか)に基づいて、いずれの変調方式が用いられたかを推定することができる。ここで、Σは総和演算を行うことを意味し、その要素数は検波信号群f(t)を構成する信号数であることが望ましい。
また、図11において、第1判定器230では、分割器231から出力されたk個の検波信号群f(t),…,f(t)と、信号配置判定器232の出力v(t),…,v(t)が、適応受信移相器233に入力される。
適応受信移相器233は、信号v(t),…,v(t)の値に応じてk個の検波信号群f(t),…,f(t)の位相を適応的に変化させて信号u(t),…,u(t)として出力する。
図16に、適応受信移相器233の具体的な構成例を示す。ただし、検波信号群f(t),…,f(t)及び信号v(t),…,v(t)の各々が入力される適応受信移相器233は全て同じ構成をとることができるので、図16には、検波信号群f(t)及び信号配置判定器232の出力v(t)が入力される適応受信移相器233を代表して示す。
図16に示されるように、適応受信移相器233は、複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)の受信移相器309と複数(1つの検波信号群f(t)を構成する信号数)の切換スイッチ310を有している。受信移相器309は、検波信号群f(t)を構成する信号の位相を所定の角度だけ回転させた信号fks(t)を出力し、切換スイッチ310は、検波信号群f(t)又は検波信号群を構成する信号を所定の角度だけ回転させた信号fks(t)のいずれかを、信号配置判定器232の出力v(t)の値に応じて適応的に選択し、その結果をu(t)として出力する。
より具体的には、適応受信移相器233は、v(t)=1であれば、出力信号u(t)として、検波信号群f(t)を出力し、v(t)=0であれば、出力信号u(t)として、検波信号群を構成する信号を所定の角度だけ回転させた信号fks(t)を出力する。
受信移相器309において用いられる所定の角度は、信号送信装置100で変換変調信号を生成する際に用いられた所定の角度と同じであるが、その回転方向は逆向きであることが望ましい。
最後に、図11に示されるように、第1判定器230では、第1並直列変換器234は、信号群u(t),…,u(t)を直列に再構成し、判定信号W(t)として出力する。また、第2並直列変換器235は、信号群v(t),…,v(t)を直列に再構成し、検出付加信号A(t)として出力する。
図2において、復調器240は、反復受信数D(t)の値に基づいて判定信号W(t)を復調し、復調信号Q(t)を出力する。
図17に、復調器240の具体的な構成例を示す。図17に示されるように、復調器240は、多段に接続された複数の遅延部241と、平均化回路242と、信号決定器243と、切換スイッチ244と、遅延部245とを有している。遅延部241に入力された信号は所定の時間だけ遅延されて出力され、平均化回路242へ入力されるとともに、次段の遅延部に入力される。以下、これを繰り返し、平均化回路242には、判定信号W(t)と、W(t−T),W(t−2T),…,W(t−(L−1)T)の(L−1)種類の遅延信号とが入力される。ここで、Tは遅延部241及び遅延部245における遅延時間であり、Lは平均化回路242へ入力される信号数である。信号数Lの値は、反復受信数D(t)と等しい値であることが望ましい。
復調器240における平均化回路242は、入力された信号の一部又は全部の値を用いて演算を行い、その結果をW(t)として出力する。平均化回路242の出力W(t)は、入力された信号の一部又は全部の値の平均値であってもよいし、又は、入力された信号の一部又は全部の値の総和であってもよい。
復調器240における信号決定器243は、平均化回路242の出力W(t)の値に応じて信号を復調し、その結果をQ(t)として出力する。より具体的には、信号決定器243は、平均化回路242の出力W(t)の値に基づいて変調されている信号点の位置を決定し、この位置に対応する情報信号を復調し、その結果を信号Q(t)として出力する。
復調器240における切換スイッチ244は、反復受信数D(t)に応じて復調信号Q(t)の出力を制御する。より具体的には、切換スイッチ244は、反復受信数D(t)の値に相当する周期ごとに信号Q(t)を、復調信号Q(t)として出力し、それ以外の時間区間では、遅延部245からの出力信号を出力することによって、直前の復調信号の値を保持する。
復調器240は、このような構成をとることで反復受信数D(t)の値に応じて信号を復調するため、反復送信による信頼性の向上効果を得ることができる。
図2において、混合器250は、情報受信数N(t)及び付加受信数M(t)の値に基づいて復調信号Q(t)及び検出付加信号A(t)を適応的に選択し、その結果を変換復調信号J(t)として出力する。
図18に、混合器250の具体的な構成例を示す。図18に示されるように、混合器250は、受信切換器251により構成される。受信切換器251は、情報受信数N(t)に相当する時間間隔だけ復調信号Q(t)を選択し、付加受信数M(t)に相当する時間間隔だけ検出付加信号A(t)を選択し、これを交互に出力して変換復調信号J(t)を得ることができる。
以上に説明したように、実施の形態1に係る信号受信装置200は、復調信号Q(t)に検出付加信号A(t)が付加された変換復調信号J(t)を生成することができる。このため、実施の形態1に係る信号受信装置200によれば、信号送信装置100を用いて送信された信号を受信することで、信頼性を劣化させることなく信号伝送速度の向上を図ることができるという効果がある。また、図12又は図14に示される信号配置判定器232,232aは簡易な回路構成で実現できる効果もある。
なお、上述の内容は、本発明が適用された信号受信装置200の一態様を例示したものであって、本発明はこれに限られるものではない。
一般に、送信電力一定の下でディジタル位相変調の変調多値数を2倍にすると、隣接する信号点間距離は1/√2倍になることが知られている。すなわち、変調多値数を2倍にすることで、単位時間に送信することができる情報量は1ビット増加するが、1つの信号点あたりの電力が(1/√2)倍、すなわち、半分になってしまう。換言すれば、変調多値数を2倍にした場合には、変調多値数を2倍にしない場合に比べ、全く同等のビット誤り率を得るために必要な受信CNRは、3dB増加することとなる。
ダイバーシチ送信は、この信号品質劣化の影響を時間、空間、周波数などの冗長性を利用することで補償する方法と考えることができる。例えば、周波数ダイバーシチは、複数の搬送波周波数を用いて同じ情報信号を繰り返し送信する方式である。このとき、1つの搬送波周波数で情報信号を送信することを考えた場合、当該搬送波周波数を含む受信帯域内に存在する雑音が情報信号に重畳される。一方、2つの搬送波周波数で同じ情報信号を繰り返し送信することを考えた場合、情報信号の電力は2倍になるが、当該搬送波周波数を含む受信帯域内に存在する雑音の電力は変化しない。従って、2つの搬送波周波数で同じ情報信号を送信することで、信号受信装置200におけるCNRが2倍になる、すなわち、3dB向上することとなる。ゆえに、変調多値数を2倍にすることによるビット誤り率の劣化は、ダイバーシチの「深さ」、すなわち、繰り返し送信を行う際の繰り返し数を、2倍とすることで完全に補うことができる。
さらに、帰納的な考え方を取り入れると、変調多値数を3倍にすれば、ダイバーシチの「深さ」を2=4とすればよく、また、変調多値数を4倍にすれば、ダイバーシチの「深さ」を2=8とすればよいから、変調多値数をN倍(Nは自然数)にすれば、ダイバーシチの「深さ」は2N−1とすればよいことが分かる。
本発明が適用された送受信システムにおいては、信号点配置の変化に応じた情報を送信される情報信号に付加している。従って、本発明が適用された信号送信装置100によって送信された信号を受信する際には、どの信号点配置が選択されたのかを正しく推定する必要があることは、既に説明したとおりである。また、例えば、変調方式としてQPSK又はπ/4シフトQPSK(回転型QPSK)を用いた場合、受信側で信号点配置を推定するためには8PSKで変調された信号の信号点を推定することと等価になることも、既に説明したとおりである。
例えば、周波数ダイバーシチを用いて情報信号を送信する送受信システムの場合には、付加信号の繰り返し送信回数を当該周波数ダイバーシチの「深さ」の少なくとも2倍にしておけば、付加信号の信号品質を劣化させることなく情報を付加することができ、伝送速度の向上に寄与することができることとなる。
このように、送受信システムを用いて信号点配置の変化に応じた情報を送信される情報信号に付加することは、換言すれば、所定の伝送速度を実現するために必要な所要CNRを下げたことに相当する。従って、本発明が適用された送受信システムによれば、受信感度を向上させることができるので、弱電界環境に対する伝送効率の向上を図ることができる。
また、本発明が適用された送受信システムを用いれば、付加信号の繰り返し送信回数を当該周波数ダイバーシチの「深さ」の3倍、4倍、5倍と増加させることで、付加信号の信頼性を向上できるという効果も得ることができる。
例えば、送受信システムに必要な制御情報などの重要情報が含まれている信号を送信する場合、変調多値数を一時的に小さくして送信する方法が考えられているが、このような手法をとると、信号受信装置では様々な変調多値数に対応した復調装置を備えなければならない。
これに対し、本発明が適用された送受信システムを用いれば、付加信号の繰り返し送信回数を制御するだけで付加信号の信頼性が向上するため、重要な情報が含まれている信号の高い信頼性を維持することができる。しかも、本発明が適用された送受信システムによれば、変調多値数を変更する必要がないため、信号受信装置200では様々な変調多値数に対応した復調装置を備える必要がなく、回路規模や演算規模の削減にも寄与することができる。
本発明が適用された送受信システム(本発明が適用された信号送信装置又は方法、及び、信号受信装置又は手法)において、情報送信数及び付加送信数を反復送信数及び副搬送波数に応じて決定するという考え方はこのような点に着目して発明されたものであり、当該信号送信装置を用いて送信された信号を正確に受信する本発明の信号受信装置を用いることで信号伝送速度を向上させることができる。
実施の形態2.
図19は、本発明の実施の形態2に係る信号受信装置200aの構成例を概略的に示すブロック図である。図19において、図2(実施の形態1)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には同じ符号を付す。実施の形態2に係る信号受信装置200aは、図2に示される第1判定器230を、第2判定器400に置き換えた点が、上記実施の形態1に係る信号受信装置200と相違する。
図20は、図19に示される第2判定器400の構成例を概略的に示すブロック図である。図20において、図11(実施の形態1)に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には同じ符号を付す。実施の形態2に係る信号受信装置200aの第2判定器400は、信号解析器401及び信号制御器402が追加されている点が、上記実施の形態1に係る信号受信装置200の第1判定器230と相違する。なお、第2の判定器400は、図11に示される第2並直列変換器235と同様の第2並直列変換器を備えているが、図20にはこれを図示していない。実施の形態1の場合と同様に、第2並直列変換器は、信号群v(t),…,v(t)を直列に再構成し、検出付加信号A(t)として出力する。
図20に示されるように、第2判定器400では、分割器231は、検波信号列F(t)を付加受信数M(t)の値に基づいてk個の検波信号群f(t),…,f(t)に分割し、検波信号群f(t),…,f(t)をk個の信号配置判定器232に各々入力する。信号配置判定器232は、検波信号群f(t),…,f(t)の各々を受け取り、情報信号の変調に使用された信号点配置を推定し、推定結果信号v(t),…,v(t)を出力する。
次に、第2判定器400では、k個の信号配置判定器232の出力信号v(t),…,v(t)は、信号解析器401に入力される。信号解析器401は、信号v(t),…,v(t)の値を解析し、その結果を解析結果信号H(t)として出力する。解析結果信号H(t)は、例えば、1ビットの検出信号とすることができる。
次に、第2判定器400では、信号解析器401の解析結果信号H(t)及び検波信号群f(t),…,f(t)が信号制御器402に入力される。信号制御器402は、解析結果信号H(t)の値に基づいて、検波信号群f(t),…,f(t)を適応受信移相器233へ出力するか否かを判断する。一例として、信号制御器402は、H(t)=1の場合に、検波信号群f(t),…,f(t)を適応受信移相器233へ出力し、H(t)=0の場合に、検波信号群f(t),…,f(t)を適応受信移相器233へ出力しないように制御する。
適応受信移相器233は、検波信号群f(t)を構成する信号の位相を所定の角度だけ回転させた信号群fks(t)を生成し、検波信号群f(t)又は検波信号群を構成する信号を所定の角度だけ回転させた信号群fks(t)のいずれかを、信号配置判定器232の出力v(t)の値に応じて適応的に選択し、その結果をu(t)として出力する。より具体的には、適応受信移相器233は、v(t)=1であれば、出力信号u(t)として、信号f(t)を出力し、v(t)=0であれば、出力信号u(t)として、信号fks(t)を出力する。
図1に示される信号送信装置100から送信された信号を、実施の形態2に係る信号受信装置200aを用いて受信する場合、変調された情報信号の内容を復調することなく、受信信号を制御することができるという効果がある。
より具体的に言えば、信号送信装置100から送信された信号を、実施の形態2に係る信号受信装置200aを用いて受信すれば、まず変調信号に付加された信号が検出されるため、得られた検出付加信号の内容に基づいて受信信号を復調するか否かを決定することができる。
例えば、信号の送受信を行いたい宛先を付加信号として付与しておき、当該付加信号を含む情報信号を送信した場合、信号受信装置200aにおいて付加信号が検出された時点で、受信すべき信号か否かを判断することができる。その結果、必要なときだけ復調動作を行うことができるようになるので、受信回路の消費電力の低減などに寄与することができる。
なお、上記実施の形態1及び2の説明は、本発明が適用可能な送受信システム、信号送信装置、及び信号受信装置の態様を例示したものであって、本発明は、上記例示された態様に限られるものではない。
100 信号送信装置、 110 分配送信制御器、 111 第1除算器、 112 第1逓倍器、 113 第2逓倍器、 114 第2除算器、 120 送信信号分配器、 121 送信切換器、 130 変調器、 140 合成器、 141 出力調整器、 142 適応送信移相器、 143 送信移相器、 144 切換スイッチ、 150 複数搬送波変調器、 200,200a 信号受信装置、 210 複数搬送波復調器、 220 分配受信制御器、 221 第3除算器、 222 第3逓倍器、 223 第4逓倍器、 224 第4除算器、 230 第1判定器、 231 分割器、 232 信号配置判定器、 233 適応受信移相器、 234 第1並直列変換器、 235 第2並直列変換器、 240 復調器、 241 遅延部、 242 平均化回路、 243 信号決定器、 244 切換スイッチ、 245 遅延部、 250 混合器、 251 受信切換器、 301 I/Q分離部、 302 差分演算部、 303 絶対値演算部、 304 加算部、 305 第1比較器、 306 絶対値演算部、 307a,307b 加算部、 308 第2比較器、 309 受信移相器、 310 切換スイッチ、 400 第2判定器、 401 信号解析器、 402 信号制御器。

Claims (17)

  1. 信号送信装置と該信号送信装置から送信された信号列を受信する信号受信装置とを有する送受信システムであって、
    前記信号送信装置は、
    送信される信号列の反復送信数及び副搬送波数から情報送信数及び付加送信数を生成する分配送信制御手段と、
    前記送信される信号列を、前記情報送信数及び前記付加送信数に基づいて2つの信号列に分配する送信信号分配手段と、
    前記分配された一方の信号列の変調に用いる信号点の位相を、前記分配された他方の信号列の値基づいた位相にすることによって前記一方の信号列を変換し、該変換された前記一方の信号列を出力する合成手段と
    を含み、
    記信号受信装置は、
    受信信号列の反復受信数及び前記副搬送波数から情報受信数及び付加受信数を生成する分配受信制御手段と、
    所定の時間区間内に受信された前記受信信号列を、前記付加受信数に基づいて複数の信号群に分割し、前記複数の信号群の各々を用いて受信付加信号列と受信情報信号列を生成する判定手段と、
    前記受信情報信号列に信号処理を施して復調信号列を得る信号変換手段と、
    前記復調信号列と前記受信付加信号列を混合する混合手段と
    を含む、
    ことを特徴とする送受信システム。
  2. 前記情報送信数は、前記副搬送波数を、前記反復送信数で除し、該除算の結果に所定の第1逓倍数を乗算した値であり、
    前記付加送信数は、前記副搬送波数を、前記反復送信数に所定の第2逓倍数を乗算して得た値で、除した値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信システム。
  3. 前記送信信号分配手段によって分配された前記2つの信号列は、前記付加送信数に等しいビット数の前記一方の信号列と、前記情報送信数に等しいビット数の前記他方の信号列とを含み
    前記合成手段は、
    前記他方の信号列を構成する所定の信号が第1状態であったときに、前記一方の信号列を変調する信号点を第1信号点群から選択
    前記他方の信号列を構成する所定の信号が前記第1状態とは異なる第2状態であったときに、前記一方の信号列を変調する信号点を前記第1信号点群とは異なる第2信号点群から選択
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送受信システム。
  4. 前記情報受信数は、前記副搬送波数を、前記反復受信数で除し、該除算の結果に所定の第3逓倍数を乗算した値であり、
    前記付加受信数は、前記副搬送波数を、前記反復受信数に所定の第4逓倍数を乗算して得た値で、除した値である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の送受信システム。
  5. 前記受信付加信号列は、記受信信号列を前記付加受信数に基づく数の信号群分割し、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部を用いて生成された信号である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送受信システム。
  6. 前記受信付加信号列は、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部における同相成分の絶対値の総和と直交成分の絶対値の総和を比較、又は、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部における同相成分の絶対値と直交成分の絶対値の差の絶対値の総和を所定値と比較し、前記比較の結果に基づいて決定される信号である
    ことを特徴とする請求項5に記載の送受信システム。
  7. 前記信号変換手段は、
    前記受信情報信号列を、前記副搬送波数を前記反復受信数で除して得られた値を超えず且つ最大のビット数の信号から構成される信号列ごとに分割し、前記分割された個々の信号列に独立した信号処理を行うことによって、前記調信号列を生成し、
    前記受信付加信号列を構成する所定の信号が第1状態であったときに、第1変換方式を用いて前記受信情報信号列を変換した信号を前記調信号列として出力し、前記受信付加信号を構成する所定の信号が前記第1状態とは異なる第2状態であったときに、前記第1変換方式とは異なる第2変換方式を用いて前記受信情報信号列を変換した信号を前記調信号列として出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送受信システム。
  8. 送信される信号列の反復送信数及び副搬送波数から情報送信数及び付加送信数を生成する分配送信制御手段と、
    前記送信される信号列を、前記情報送信数及び前記付加送信数に基づいて2つの信号列に分配する送信信号分配手段と、
    前記分配された一方の信号列の変調に用いる信号点の位相を、前記分配された他方の信号列の値基づいた位相にすることによって前記一方の信号列を変換し、該変換された前記一方の信号列を出力する合成手段と、
    を有する
    ことを特徴とする信号送信装置。
  9. 前記情報送信数は、前記副搬送波数を、前記反復送信数で除し、その結果に所定の第1逓倍数を乗算した値であり、
    前記付加送信数は、前記副搬送波数を、前記反復送信数に所定の第2逓倍数を乗算して得た値で、除した値である
    ことを特徴とする請求項8に記載の信号送信装置。
  10. 前記送信信号分配手段によって分配された前記2つの信号列は、前記付加送信数に等しいビット数の前記一方の信号列と、前記情報送信数に等しいビット数の前記他方の信号列とを含み
    前記合成手段は、
    前記他方の信号列を構成する所定の信号が第1状態であったときに、前記一方の信号列を変調する信号点を第1信号点群から選択
    前記他方の信号列を構成する所定の信号が前記第1状態とは異なる第2状態であったときに、前記一方の信号列を変調する信号点を前記第1信号点群とは異なる第2信号点群から選択
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の信号送信装置。
  11. 受信信号列の反復受信数及び搬送波数から情報受信数及び付加受信数を生成する分配受信制御手段と、
    所定の時間区間内に受信された前記受信信号列を、前記付加受信数に基づいて複数の信号群に分割し、前記複数の信号群の各々を用いて受信付加信号列と受信情報信号列を生成する判定手段と、
    前記受信情報信号列に信号処理を施して復調信号列を得る信号変換手段と、
    前記復調信号列と前記受信付加信号列を混合する混合手段と
    を有することを特徴とする信号受信装置。
  12. 前記情報受信数は、前記副搬送波数を、前記反復受信数で除し、該除算の結果に所定の第3逓倍数を乗算した値であり、
    前記付加受信数は、前記副搬送波数を、前記反復受信数に所定の第4逓倍数を乗算して得た値で、除した値である
    ことを特徴とする請求項11に記載の信号受信装置。
  13. 前記受信付加信号列は、記受信信号列を前記付加受信数に基づくの複信号群分割し、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部を用いて生成された信号である
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の信号受信装置。
  14. 前記受信付加信号列は、記受信信号列を前記付加受信数に基づくの複信号群分割し、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部を用いて生成された信号であり、
    前記判定手段は、前記受信付加信号列に基づいて、前記受信情報信号列の信号処理を制御する
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の信号受信装置。
  15. 前記受信付加信号列は、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部における同相成分の絶対値の総和と直交成分の絶対値の総和を比較することで決定される信号である
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の信号受信装置。
  16. 前記受信付加信号列は、前記複数信号群に含まれる信号列の一部又は全部における同相成分の絶対値と直交成分の絶対値の差の絶対値の総和を所定値と比較することで決定される信号である
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に信号受信装置。
  17. 前記信号変換手段は、
    前記受信情報信号列を、前記副搬送波数を前記反復受信数で除して得られた値を超えず且つ最大のビット数の信号から構成される信号列ごとに分割し、前記分割された個々の信号列に独立した信号処理を行うことによって、前記調信号列を生成し、
    前記受信付加信号列を構成する所定の信号が第1状態であったときに、第1変換方式を用いて前記受信情報信号列を変換した信号を前記調信号列として出力し、前記受信付加信号を構成する所定の信号が前記第1状態とは異なる第2状態であったときに、前記第1変換方式とは異なる第2変換方式を用いて前記受信情報信号列を変換した信号を前記調信号列として出力する
    ことを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に信号受信装置。
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