JP5467483B2 - 船舶用推進性能向上装置 - Google Patents

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Description

本願は船舶における推進性能向上装置に関するものである。
図1は船舶における船尾部側面図を示し、図2、図3および図4は図1におけるII−II断面矢視図、III−III断面矢視図およびIV−IV断面矢視図を夫々示している。船体1の後端部にスターンフレーム2が設けられ、該スターンフレーム2の上下方向の略中央部にボッシング3が設けられており、該ボッシング3を貫通してプロペラ軸6が回転可能に設けられ、その後端にはプロペラ4が設けられ、該プロペラ軸6の前端は図示省略の船内設置の主機に連結されている。また、スターンフレーム2の下端部にはシューピース5が設けられ、更にスターンフレーム2の上端部とシューピース5の後端部の間には舵7がもうけられている。尚、舵7の上端には舵頭材8が設けられ、該舵頭材8の上部は図示省略の船内設置の舵取り機に連結され、該舵7の下端は回転可能にしてシューピース5に支持されている。その際、船尾部の横断面形状は図2、図3および図4に示している通りプロペラ4の上方域から船底に向かって遂次幅が狭くなる所謂V型形状をなして構成されている。
従来の船体1が前進航海しているときにプロペラ4に流入される水流は図5に示している通り、プロペラ4の翼先端の回転軌跡TLの上方域から下方になるにつれて伴流幅が狭くなるような流場分布となっている。尚、図5はプロペラ4の回転面内における流場分布図を示しており、図中のカーブはプロペラ軸6方向の流速成分の等速線を示し、例えば0.7は船速度の3割の速度を表している。更に船体中心線CLに対して左右対称であることから左舷側のみ表示し右舷側は省略している。また図中Bはプロペラ4のボスを示している。
一般に、所謂V型横断面形状を有する船尾船型の船舶の場合、推力減少係数は比較的高めで、有効伴流係数は特にボッシング3の横から下方域に亘る伴流の狭さの影響により小さめとなって船殻効率が低下されている。その結果、推進性能が低下されて船体1が航海するに必要な主機馬力は高くなっている。尚、船殻効率をはじめ各種性能要素と主機馬力との関係については以下の式で表される。
EHP=R*Vs
BHP=(EHP/EH*EP*ER)*EM
EH=(1−t)/(1−w)
但し、BHPは主機馬力、EHPは有効馬力、Rは船体抵抗、Vsは船速、EHは船殻効率、EPはプロペラ効率、ERはプロペラ効率比、EMは機械効率、tは推力減少係数、wは有効伴流係数を夫々表す。
次に、従来の所謂V型横断面形状を有する船尾船型の場合において推進性能向上装置が装備された場合を図6および図7に沿って説明する。ボッシング3の略真横から上方域に亘ってフィン9、フィン10、フィン11、フィン12およびフィン13はボッシング3から放射状に突出してボッシング3に取り付けられている。その際、該各フィンはプロペラ4の前進回転方向と逆向きに水流が変えられるように、ひねりが設けられている。尚、プロペラ4の前進回転とは船体1が前進航走のとき、回転して前向きに推力が発生する回転方向を定義しており本明細書においては便宜的に以下省略して前進回転と称することとする。
前記、従来の所謂V型横断面形状を有する船尾船型の船舶に上記推進性能向上装置が装備された船体1が前進航海している場合、船尾部の水の流れはフィン9,フィン10,フィン11,フィン12およびフィン13の作用によってプロペラ4の回転方向と逆向きに変更されてプロペラ4に送り込まれる。その結果プロペラ4の後方に発生する自体の回転方向と同一方向の回転流が上記推進性能向上装置を装備していない場合に比べて減少されて推進性能が向上される。この際、ボッシング3の略真横から下方域に亘ってもフィンを増設して更に推進性能向上を図ろうとしてもフィンによる推進性能向上の成分よりフィンによる抵抗増加成分が上回って結果的に推進性能は向上されない。
上述の通り従来の所謂V型横断面形状を有する船尾船型の場合においては、推力減少係数は小さくならず有効伴流係数が小さくなり、それに伴って船殻効率が低下して船体1の航海に要する主機の所要馬力が増大する結果をもたらす問題点を有している。また従来のボッシングの横から上方域に亘って放射状に突出する複数のフィンを装備構成された推進性能向上装置を装備した場合において、ボッシングの横から下方域に亘ってもフィンを増設して更なる推進性能向上を意図しても推進性能向上は得られない問題点をも有している。
発明が解決するための手段
そのため本願は、所謂V型横断面形状を有する船体の船尾部において、ボッシング上方部から船底に亘って船体表面から湾曲して突出し、且つ、スターンフレームから前方に向かって垂線長さの1割長さを有し、下縁は全域に亘って船底に接してなるスターンパットを左右両舷対称に設け、船体が前進航走のときプロペラが前向きに推力を発生する回転方向と逆向きに水流を変更するような、ひねりが施こされた複数のフィンを前記ボッシングの横から上方域のみならず、下方域においても放射状に突出して設け、ボッシングの下方域に設けられたフィンの長さを、前記ボッシングの横から上方域に設けられたフィンの長さよりも短く構成し更に、前記ボッシングの真下に設けられたフィンは、前記スターンフレームと前記ボッシングおよびシューピースに固着されていることを特徴とする船舶用推進性能向上装置である。
発明の効果
以上、詳述したように本願の船舶用推進性能向上装置によれば、スターンパットの作用により、推力減少係数を増大させず有効伴流係数を増大させて船殻効率を向上させて推進性能を向上させる効果が得られる。更にボッシング周りの横から上方域のみならず下方域に亘っても設けられた複数のフィンの作用によって従来のものに比べて推進性能向上効果の向上が図られて、比較的簡素な構成によって大きな効果が得られて産業上有効である。
以下、図面により本願第1実施例の船舶用推進性能向上装置について説明する。図8は船尾部の側面図である。図9、図10および図11は図8におけるIX−IX断面矢視図、X−X断面矢視図およびXI−XI断面矢視図を夫々示している。図中、従来のものと同一番号および符号は従来のものと同一構成部材を示すことから説明は省略する。スターンパット14は図8に側面形状を示している通り、垂線間長さの約1割の長さを有して、スターンフレーム2から前方に突出し、その際、上縁は前方になるにつれて逐次下がってSS11/4付近で船底BLに接し、下縁は全域に亘って船底BLに接している。また断面形状は図9、図10および図11に示す通りボッシング3の上縁付近から船底5に亘って船体1の表面から湾曲した形状で突出構成されて船体1に固着されている。尚、船体1およびスターンパット14は船体中心線CLに対して左右対称につき上記各図は左舷側のみ表示し右舷側は省略している。
所謂V型横断面形状を有する船尾船型において上記スターンパット14を装備した船体1が前進航海しているとき、スターンパット14の作用によって、プロペラ4に流入される流れは図12に示す通り、該スターンパット14を装備しない場合に比べて、ボッシング3の横近傍から下方域に亘って伴流の幅が広がった伴流分布となっている。その結果、スターンパット14を装備しない場合に比べて推力減少係数は増大されないで有効伴流係数が増大する為に船殻効率が増大して推進性能が向上される。それにより船体1が航海するに必要な主機の馬力が低減される。
次に、本願の第2実施例の船舶用推進性能向上装置について説明する。図13は船尾部の側面図を示し、図14は図13におけるXIV−XIV断面矢視図を示している。図中、従来のもの、および第1実施例のものと同一番号および符号はそれらと同一構成部材を示すことから説明は省略する。フィン15、フィン16、フィン17、フィン18、フィン19、フィン20、フィン21およびフィン22はボッシング3から放射状に突出してボッシング3に固着されている。その際、上記複数の各フィンはプロペラ4の前進回転方向と逆向きに水流を変えるようにして、ひねりが施されている。また図14に示す通り、図7に示す従来のものに対してボッシング3の横から上方域のみならず下方域に亘っても設置されている。またボッシング3の下方域に設けされたフィン15およびフィン21は他のフィンに比べて長さが短く構成されている。更にフィン22はスターンフレーム2、ボッシング3およびシューピース5に固着されている。
上記スターンパット14および複数のフィン15、フィン16、フィン17、フィン18、フィン19、フィン20、フィン21およびフィン22が設けられた本願の船舶用推進性能向上装置を装備した船体1が前進回転して航海しているとき、船尾部の水流は該各フィンの作用によってプロペラ4の前進回転方向と逆向きに変えられてプロペラ4に流入される。その結果、上記フィン16、フィン17、フィン18、フィン19およびフィン20においては従来のものと同様にプロペラ4の後方回転流減少に相当する推進性能向上成分より自体の抵抗増加成分が下回って推進性能は向上される。一方、上記フィン15、フィン21およびフィン22においてもスターンパット14の作用効果によって特にボッシング3の横から下方域の伴流幅が広がって流速が遅くなった為、上記フィン15、フィン21およびフィン22の作用によるプロペラ4の後方回転流減少に相当した推進性能向上成分より自体の抵抗増加成分が下回って、結果的に推進性能が向上される。その結果、所謂V型横断面形状を有する船尾船型における従来の推進性能向上装置によって、推進性能向上効果の更なる向上を意図して成し得なかったことが、本願のスターンパットとボッシング下方域にも設置のフィン装置による相乗効果で推進性能向上効果の更なる向上が得られる。尚、本願においてはプロペラ4が前進回転のときプロペラ4の翼が下降する舷側にもフィン21を設けた例を示しているが、船尾船型の形状如何によっては、そのフィンを設けても効果がない場合もあり、それに関しては図示説明および作用効果についての説明は省略する。
船尾部の側面図である。 図1におけるII−II断面矢視図である。 図1におけるIII−III断面矢視図である。 図1におけるIV−IV断面矢視図である。 従来のもののプロペラ位置の流場分布図である。 従来の船舶用推進性能向上装置における船尾部の側面図である。 図6におけるVII−VII断面矢視図である。 本願第1実施例の船舶用推進性能向上装置の船尾部の側面図である。 図8におけるIX−IX断面矢視図である。 図8におけるX−X断面矢視図である。 図8におけるXI−XI断面矢視図である。 本願のもののプロペラ位置の流場分布図である。 本願第2実施例の船舶用推進性能向上装置の船尾部の側面図である。 図13におけるXIV−XIV断面矢視図である。
符号説明
1 船体
2 スターンフレーム
3 ボッシング
4 プロペラ
5 シューピース
6 プロペラ軸
7 舵
8 舵頭材
9 フィン
10 フィン
11 フィン
12 フィン
13 フィン
CL 船体中心線
BL 船底
AP 船尾垂線
SS11/4 船尾垂線APから垂線間長の12.5%前方位置
SL 船体中心線CLとプロペラ軸6の芯を通る直交線
TL プロペラの翼先端の回転軌跡
B プロペラ4のボス
14 スターンパット
15 フィン
16 フィン
17 フィン
18 フィン
19 フィン
20 フィン
21 フィン
22 フィン

Claims (1)

  1. 船体の船尾部において、ボッシング上方部から船底に亘って船体表面から湾曲して突出し、且つ、スターンフレームから前方に向かって垂線長さの1割長さを有し、下縁は全域に亘って船底に接してなるスターンパットを左右両舷対称に設け、船体が前進航走のときプロペラが前向きに推力を発生する回転方向と逆向きに水流を変更するような、ひねりが施こされた複数のフィンを前記ボッシングの横から上方域のみならず、下方域においても放射状に突出して設け、ボッシングの下方域に設けられたフィンの長さを、前記ボッシングの横から上方域に設けられたフィンの長さよりも短く構成し更に、前記ボッシングの真下に設けられたフィンは、前記スターンフレームと前記ボッシングおよびシューピースに固着されていることを特徴とする船舶用推進性能向上装置。
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