JP5466125B2 - メディアコンテンツを充実させるシステムおよび方法 - Google Patents

Description

本発明は、一般に、メディアコンテンツの提示に関する。さらに特に、本発明は、メディアコンテンツを受信するよう構成した提示システムによる、メディアコンテンツの充実化に関する。

家庭用電子デバイスにおける増進した洗練化は、メディアコンテンツ消費を、従来よりも一層双方向的（インタラクティブ）なプロセスをもたらした。テレビジョン（ＴＶ）視聴者のような、メディア消費者は、かつて、比較的少数の放送局が全体的に決定したメディアコンテンツの一度限りの受動的受信者であり、また固定スケジュール通りしか視聴することができなかったが、現在、メディア消費者は、見るのに何を選択するかの番組内容およびタイミングに対して相当な支配力を行使できるようになった。例えば、デジタル・ビデオ・レコーダー（ＤＶＲ）が広く普及していることは、テレビ番組コンテンツをかつての固定スケジュールから大きく切り離し、消費者は、チューナーまたはセットトップボックスにより受信した番組を保存して、個人的に好ましいスケジューリングに基づいて視聴および繰り返し視聴できるようになった。

一般的な消費者を自由にするが、ＤＶＲおよび他のメディアコンテンツ保存デバイスは、メディアコンテンツプロバイダおよび、多くのプロバイダが彼らの番組スポンサーである広告主にとっては、課題を提起した。１つの課題は、メディアコンテンツプロバイダは、これから、視聴日全体にわたる彼らのあらゆる番組に対する視聴者の興味引くよう競争を強いられるという事実から生じる。

歴史的に、メディアコンテンツプロバイダ「Ａ」は、離散した時間枠で、メディアコンテンツプロバイダ「Ｂ」および「Ｃ」と競争し、市場調査データは、例えば、午後５：００〜午後８：００における家族向けコンテンツといったように、視聴者の大多数が、特定の年齢である、または特定形式のコンテンツを好むということを示唆することができた。その結果、メディアコンテンツプロバイダは、その時間枠において、競争相手が提供するものよりも訴求力のある家族向けコンテンツを供給することに集中することができ、その視聴時間中、他ジャンルのメディアコンテンツとの競争、または他の時間での視聴用に製作した彼ら自身のコンテンツに対して気遣いすることなく済んだ。しかし、現在、メディアコンテンツプロバイダにより提供されるメディアコンテンツの各番組は、視聴日の時間全体にわたって、そのメディアコンテンツプロバイダが提供する他のすべての番組、ならびに、他のすべてのメディアコンテンツプロバイダが提供するコンテンツの番組すべてと競争しなければならない。

視聴者の興味を引くことに関するこのような増大する競争にあたり、視聴者の視聴傾向に関する情報は、メディアコンテンツプロバイダおよび彼らの広告主の双方に対する競争に勝つ上で、とくに重要になってきている。しかし、視聴に対するより大きい視聴者支配力の結果として生じる別の課題は、市場調査データが、より収集困難であるということである。例えば、メディアコンテンツ消費は、メディアコンテンツ配信から実質的に切り離されているので、現在、どの番組が視聴されているか、それがどの時間で視聴されているか、どのくらい多くの回数で視聴されているか、誰がそれを視聴しているのかを決定することがより困難になっている。したがって、効果的な広告配置は、潜在的メディアコンテンツのスポンサーが達成するのに、より困難で費用のかかるものになり、おそらく、称賛に値する、または社会的な利益にかなう番組制作に対する、彼らの支援しようとする意欲を失わせるかもしれない。

例えば、連続テレビドラマのような、特定ブランドのメディアコンテンツにおける視聴者の興味をシミュレートする１つの新しいアプローチは、視聴者のテレビスクリーン上に、その特定ブランドを奨励するグラフィック、および、もしかするとテキストを表示する小さな視聴ウィンドウを設けるための、消費者向けソフトウェアアプリケーションの配信である。しばしば「ウィジェット（widget）」と呼ばれる、そのようなアプリケーションは、一般に、特定のテレビシリーズまたはブロードキャストネットワークに限定される。ウィジェットは、消費者によりカスタマイズ可能であるよう設計することができる。例えば、消費者は、言語、フォント、ディスプレイサイズ、および、ウィジェットにより表示されるコンテンツ実体の若干までも制御でき、そのコンテンツ実体は、一般に、そのときテレビ上に表示されたコンテンツ、または、他のプレゼンテーションシステムとは独立して実行することができる。

しかし、それらは、視聴者の関心を引き付け、引き込むよう設計されるので、特定メディアコンテンツを宣伝するよう設けたウィジェットは、おそらく、そのメディアコンテンツを視聴しようとする欲求をかきたてるが、実際にそのメディアコンテンツが提示されている間には、視聴者がそのメディアコンテンツに対して気を散らすことになるかもしれない。さらに、特定のメディアコンテンツと関係のあるウィジェットは、視聴者が、その番組のスポンサーの製品またはサービスを宣伝している広告を娯楽的バージョンとして使用することがあり得る。

したがって、視聴者の視聴体験を充実化させるとともに、放送メディアコンテンツまたはそれに関連する広告から気を散らさないようにして、放送メディアコンテンツに興味を持たせる解決策を提供することにより、従来技術における欠点および不備を、技術的に克服する必要がある。

少なくとも１つの図面につき提示および／または記載され、特許請求の範囲においてより完全に記載する、メディアコンテンツを充実させるメディアコンテンツ充実化システムおよび方法を提供する。
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付図面を検討することにより、当業者には明らかとなるであろう。

本発明における一実施形態による、メディアコンテンツを充実化する例示的なシステムの説明図を示す。 本発明における実施形態による、メディアコンテンツを充実化するための、さらに詳細な例示的なシステムを示す説明図である。 本発明における一実施形態による、メディアコンテンツを充実化するための方法を示すフローチャートである。

本明細書は、メディアコンテンツを充実化するためのシステムおよび方法を意図する。以下の記載は、本発明の実施に関する特定の情報を含む。当業者には、本発明は、本明細書において具体的に説明した方法と異なる方法で実施することができることが分かるであろう。さらに、本発明の具体的詳細のうちいくつかは、本発明を分かりにくくしないように説明していない。本明細書において説明していない具体的詳細は、当業者の知識内に存在する。本件出願における図面および図面に関する詳細な説明は、単に、本発明を説明するための実施形態を意図する。簡潔さを維持するために、本発明の原理を使用した本発明における他の実施形態を、本願において具体的に記載せず、本発明の図面により具体的に説明しない。特に断りのない限り、図面間で同一または類似の要素を、同一または類似の参照符号により示す。

本発明の発明者は、視聴者のテレビスクリーン上に、特定のメディアコンテンツまたはメディアコンテンツのソースを宣伝するグラフィックおよび／またはテキストを表示する小さいウィンドウを設ける、視聴者向けソフトウェアアプリケーション、すなわち、「ウィジェット」を提供する従来のアプローチは、実質的に不完全であるということを理解している。１つの重大な不備は、従来のウィジェットでは、視聴者に提示しているメディアコンテンツに関する情報を受信しないという点である。その結果、従来のウィジェットは、意図的または不慮に、示されているメディアコンテンツを阻害する、または、妨げる方法で、提示（プレゼンテーション）ユニットの利用者が利用することがあり得る。従来技術における不備に対応して、本発明は、本明細書において、提示ユニットにより表示されているメディアコンテンツを識別し、またそれ自体の表示特徴を、メディアコンテンツ提示に干渉する、または気を散らすのではなく、充実させるよう制御する構成とした、スマートなウィジェットとして実施するアプローチを開示する。

図１は、本発明における１つの実施例による、メディアコンテンツを充実させる例示的なシステム１００におけるブロック図を示す。図１の実施形態において、システム１００は、提示（プレゼンテーション）ユニット１３０、および、提示ユニット１３０上のスマートウィジェット１４０を有する。システム１００を、メディアコンテンツ１１２を提供するメディアコンテンツプロバイダ１１０、および、充実化データ１２２を保存しているコンテンツ充実化サーバー１２０と共に示す。図１に示すように、システム１００は、コンテンツ充実化サーバー１２０から遠く離れた遠隔に配置することができ、ネットワーク１０２を介してコンテンツ充実化サーバー１２０にアクセスすることができ、ネットワーク１０２は、例えばインターネットのような、パケットネットワークとすることができる。

表現「スマートウィジェット」は、本発明の様態を記述するのに有効であるが、より一般的には、本明細書において使用される、スマートウィジェットという表現は、図１における提示ユニット１３０のような、提示ユニットに使用可能に構成した、メディアコンテンツ充実化モジュールにつき言及しているという点に留意されたい。本明細書は、本発明の実施形態を、スマートウィジェットという表現を用いて、繰り返し記述するが、各実施形態において、アプリケーションがコンテンツ充実化モジュールにつき言及しているということ理解されたい。

引き続き図１に示す実施形態につき説明すると、例えば、テレビジョン（ＴＶ）とすることができる提示ユニット１３０を、メディアコンテンツ１１２をメディアコンテンツプロバイダ１１０から受信し、表示するよう構成する。メディアコンテンツプロバイダ１１０は、例えば、ネットワークテレビ放送局、ケーブルテレビプロバイダ、または、衛星テレビプロバイダとすることができる。図１は、メディアコンテンツ１１２をメディアコンテンツプロバイダ１１０から直接受信する、提示ユニット１３０を示すが、この図面は単に概念を明確にするためだけのものである。図１には示さないが、この実施形態において、メディアコンテンツ１１２を、おそらく１つ以上の付加的なハードウェア要素により受信し、処理することを理解されたい。例えば、提示ユニット１３０に接続したケーブルチューナーまたは、衛星セットトップボックスは、一般に、提示ユニット１３０による表示よりも前に、メディアコンテンツ１１２を、受信し、処理する。さらに、いくつかの実施形態において、システム１００は、提示ユニット１３０による受信よりも前に、スマートウィジェットをメディアコンテンツ１１２に取り入れるよう構成した、スマートウィジェット挿入部を含む場合がある。メディアコンテンツ１１２としては、例えば、ＴＶ番組および映画のようなエンターテイメントコンテンツ、教育コンテンツ、情報提供コンテンツ、広告コンテンツ、および／または双方向（インタラクティブ）コンテンツがある。

さらに、提示ユニット１３０は、以下においてさらに説明する、スマートウィジェット１４０の資産を使用し、メディアコンテンツ１１２を識別し、またメディアコンテンツ１１２を充実するための命令を含む充実化データを得るよう構成する。図１に示すように、一実施形態において、提示ユニット１３０を、充実化サーバー１０２上のメディアコンテンツ１１２を充実させる充実化データ１２２を受信するよう、コンテンツ充実化サーバー１２０にアクセスするよう構成する。いくつかの実施形態において、スマートウィジェット１４０は、ローカルキャッシュ（図１に図示せず）において、ディアコンテンツ１１２のための充実化データを含むことができる。このキャッシュした充実化データは、スマートウィジェット１４０に設けたオリジナルデータとして、スマートウィジェット１４０に含む、またはネットワーク１０２上における以前に受信した結果として保存したデータとすることができる。例えば、視聴者が、デジタル・ビデオ・レコーダー（ＤＶＲ）などを使用して、提示ユニット１３０上に保存されたメディアコンテンツを繰り返し視聴する場合、例えばスマートウィジェット１４０を、メディアコンテンツを識別し、充実化データを、提示ユニット１３０の記憶装置のような、それ自体のキャッシュ、長期メモリ、またはスマートウィジェット１４０が利用できる他のローカル記憶リソースから読み出すように構成することができる。

充実データ１２２は、補足コンテンツ、例えば付加的なエンターテイメントコンテンツもしくは広告コンテンツ、またはインタラクティブ視聴者ゲームの形式としたコンテンツを有するものとし、充実化データ１２２は、例えばメディアコンテンツ１１２の提示を補完し、また充実させるために提供する。さらに、または代替的に、充実化データ１２２は、提示ユニット１３０によるメディアコンテンツ１１２の表示中、スマートウィジェット１４０が使用するための命令を有する。

以下に図２につき説明すると、図２は、本発明における実施形態による、メディアコンテンツを充実させるための、さらに詳細な例示的なシステムを示す。システム２００は、メモリ２３４およびプロセサ２３２を含む、提示ユニット２３０、および、メモリ２３４に保存され、提示ユニットに表示されるメディアコンテンツを充実させるために提示ユニット２３０上に表示できる、スマートウィジェット２４０を含む。図２は、図１におけるシステム１００の要素の、さらに詳細を示すとみなすことができる。したがって、図２における提示ユニット２３０およびスマートウィジェット２４０は、それぞれ、図１における提示ユニット１３０およびスマートウィジェット１４０に対応する。図２に示すように、スマートウィジェット２４０は、充実化制御アプリケーション２４２、コンテキスト（脈絡）データライブラリ２４４、充実化データ記憶装置２４６、および通信インタフェース２４８を含む。図２においては、さらに、提示ユニット２３０上に表示される、目に見えるバーコードとして図２に示した、コンテキストデータ２３６を示す。

システム１００および２００の運用を、以下に図３につき説明し、図３において、提示ユニットプロセサが制御する、例えば提示ユニット２３０のプロセサ２３２が制御するスマートウィジェット２４０が制御するコンテンツ充実化モジュールによって使用し、本発明における一実施形態による、メディアコンテンツを充実させるための方法を示す。当業者にとって明らかな特定の詳細および特徴は、フローチャート３００から除外している。例えば、ステップは１段以上のサブステップで構成する、または、当技術分野で周知の専用装置または材料を含むことができる。フローチャート３００に示したステップ３１０〜３５０は、本発明の方法における一実施形態を説明するのに十分であるが、他の実施形態は、フローチャート３００に示したのとは異なるステップを利用する、またはより多いまたはより少ないステップを含むことができる。

フローチャート３００におけるステップ３１０ならびに図１および図２に関して、フローチャート３００のステップ３１０は、メディアコンテンツ１１２を記述するデータであって、提示ユニット２３０が受信するコンテキスト（脈絡）データ２３６を読み出す。ステップ３１０は、スマートウィジェット２４０が実行し、このとき、例えばプロセサ２３２の制御の下に実行する充実化制御アプリケーション２４２を利用する。図２に示すように、一実施形態において、コンテキストデータ２３６は、バーコードのような、目に見える画像の形式とすることができ、提示ユニット２３０のディスプレイに現れる。より一般的には、コンテキストデータ２３６は、単に提示ユニット２３０が受信することを必要とする。提示ユニット２３０によるコンテキストデータ２３６の受信を確実にするための１つのあり得る方法としては、コンテキストデータ２３６を、メディアコンテンツ１１２により提示ユニット２３０に供給されたオーディオビジュアルデータ内に埋め込むことがある。したがって、一実施形態において、コンテキストデータ２３６は、例えば最初の数個の表示フレームにわたる短期間、提示ユニット２３０のディスプレイ上にグラフィックとして、表出させることができる。他の実施形態においては、コンテキストデータ２３６は、提示に付随する、閉じたキャプションウィンドウ内のコードとして、または提示ユニット２３０の視聴者が見るフレーム外のグラフィックとして表示することができる。

コンテキストデータ２３６は、メディアコンテンツ１１２を記述するデータを有し、またメディアコンテンツ充実化をスマートウィジェット２４０が行うコンテキスト（脈絡）を提供する。一実施形態において、コンテキストデータ２３６は、メディアコンテンツ１１２の識別に対応する様々なコード、スマートウィジェット２４０がとるべき動作、および、スマートウィジェット２４０がメディアコンテンツ充実化を行うのに必要な充実化データ１２２を含むものとすることができる。例えば、１つの特別な実施形態において、コンテキストデータ２３６は、３個のコード、すなわちメディアコンテンツ１１２を記述する第１コード、メディアコンテンツ１１２の一部または複数部分を記述し、この部分中にスマートウィジェット２４０がコンテンツ充実化を行うことができる第２コード、および、コンテンツ充実化を行うために、スマートウィジェット２４０がとるべき動作に対応する第３コードを有するものとすることができる。

フローチャート３００の例示的な方法は、コンテキストデータ２３６を処理してメディアコンテンツ１１２を識別するステップ３２０に続く。ステップ３２０は、スマートウィジェット２４０が実行し、このときプロセサ２３２の制御の下に実行する充実化制御アプリケーション２４２を利用する。一実施形態において、ステップ３２０における、コンテキストデータ２３６の処理は、スマートウィジェット２４０におけるデータベースを利用して、メディアコンテンツ１１２を局所的に識別する。例えば、スマートウィジェット２４０は、コンテキストデータライブラリ２４４を含み、このデータライブラリから、メディアコンテンツ１１２の識別を、ステップ３１０で読み出したコンテキストデータ２３６から決定できるよう構成することができる。

他の実施形態において、ステップ３２０における、コンテキストデータ２３６の処理は、例えば、メディアコンテンツ１１２の識別コードを含む部分のような、コンテキストデータ２３６のすべて、または一部をリモートサーバーに送信するステップを有することができる。例えば、スマートウィジェット２４０は、通信インタフェース２４８含むよう構成し、ネットワーク１０２に接続した提示ユニット２３０を介してコンテンツ充実化サーバー１２０と通信できるようにすることができる。

フローチャート３００は、ステップ３３０に続き、ステップ３３０は、メディアコンテンツ１１２に対する充実化データ１２２を要求する。ステップ３１０および３２０の場合と同様に、ステップ３３０は、スマートウィジェット２４０が実行し、このときプロセサ２３２の制御の下に実行する充実化制御アプリケーション２４２を利用する。ステップ３３０において発した、充実化データ１２２に対する要求を、充実化データ１２２のローカルソースまたはリモートソースに送信することができる。いくつかの実施形態において、充実化データ１２２は、スマートウィジェット２４０の充実化データ記憶装置２４６に存在させることができる。スマートウィジェット２４０の充実化データ記憶装置２４６は、充実化データキャッシュおよび充実化データ長期メモリのうちの一方、または双方とすることができる。これら実施形態のうちいくつかにおいて、充実化データ１２２は、スマートウィジェット２４０の長期メモリに存在し、提示ユニット２３０に対するスマートウィジェット２４０の配信より前にスマートウィジェット２４０上にロードすることができる。さらに他の実施形態において、充実化データ１２２に対する要求は、ネットワーク１０２上で、充実化データ１２２のリモートソース、例えばコンテンツ充実化サーバー１２０にリクエストを送信することができる。

フローチャート３００の例示的な方法は、ステップ３４０に続き、このステップ３４０は、メディアコンテンツ１１２を充実させる命令を含む充実化データ１２２を受信する。充実化データ１２２が局所的に保存されている実施形態において、ステップ３４０における充実化データ１２２の受信は、さらに、ローカルメモリ記憶装置から充実化データ１２２を読み出すことができる。この実施形態において、ステップ３４０はスマートウィジェット２４０が実行し、このときプロセサ２３２の制御の下に実行する充実化制御アプリケーション４２４を利用することができ、充実化データ１２２の、例えば、提示ユニット２３０におけるメモリ２３４から、または、スマートウィジェット２４０の充実化データ記憶装置２４６からの読み出しを含むことができる。代替的実施形態において、充実化データ１２２が、局所的に保存されていない場合、例えばメモリ２３４および充実化データ記憶装置２４６のいずれにも保存されていない場合、ステップ３４０は、ネットワーク１０２を介して、例えばコンテンツ充実化サーバーから充実化データ１２２を受信することができる。それら後者の実施形態においても、ステップ３４０は、スマートウィジェット２４０が実行し、このときプロセサ２３２の制御の下実行する充実化制御アプリケーション２４２を利用することができる。

フローチャート３００のステップ３５０に移り、このステップ３５０は、充実化データ１２２内に含まれる命令を実行し、提示ユニット２３０が表示するメディアコンテンツ１１２を充実させる。ステップ３５０は、スマートウィジェット２４０が実行し、このときプロセサ２３２の制御の下に実行する充実化制御アプリケーション２４２を利用することができる。例えば、コンテキストデータ２３６の処理を、コンテキストデータライブラリ２４４を使用して局所的に実行し、また、充実化データ１２２を、充実化データ記憶装置２４６から局所的に読み出す実施形態では、充実化制御アプリケーション２４２は、それらローカリソースを利用して、メディアコンテンツ１１２を充実させるよう構成することができる。

フローチャート３００の実施例によれば、メディアコンテンツ１１２の充実化は、ステップ３４０において受信した充実化データ１２２に含まれる命令の実行の結果として生ずる。上述のように、充実化データ１２２は、メディアコンテンツ１１２を充実させる命令に加えて、補足コンテンツ、例えば、付加的なエンターテイメントコンテンツもしくは広告コンテンツ、またはインタラクティブ視聴者ゲームの形式としたコンテンツを有する。いくつかの実施形態において、ステップ３５０における、メディアコンテンツ１１２を充実させる命令の実行は、結果として、１つ以上の表示画像を生成し、メディアコンテンツ１１２を充実させることができる。

例えば、メディアコンテンツ１１２がコンテンツを宣伝している場合、ステップ３５０は、広告を拡張する、またはインタラクティブコンポーネントを広告に導入する、補足コンテンツを表示することができる。メディアコンテンツ１１２がテレビジョン番組または映画コンテンツである場合、ステップ３５０は、例えば映画に関連する俳優および／またはロケ地に関する、おもしろい情報のような、補足コンテンツを表示することができる。メディアコンテンツ１１２を充実させる部分としての補足コンテンツ表示は、１つ以上の視覚的画像、例えば静止テキスト、静止グラフィック、ならびにアニメーションおよび／またはビデオクリップなどのような動的グラフィックを表示することができる点に留意されたい。

いくつかの実施形態において、メディアコンテンツ１１２は、提示ユニット２３０のディスプレイから、メディアコンテンツ１１２により成るもの以外の、あらゆる視覚的画像を除去することにより、充実化することができる。それらの実施形態において、ステップ３５０は、結果的に、提示ユニット２３０のディスプレイから、例えばスマートウィジェット２４０に対応する画像を除去することができる。さらに、いくつかの実施形態において、ステップ３５０は、一時的にスマートウィジェット２４０を非アクティブ状態にし、スマートウィジェット２４０との相互作用で、視聴者がメディアコンテンツ１１２の提示を中断または干渉するのを防止することができる。

したがって、本明細書は、メディアコンテンツを充実させるためのシステムおよび方法を開示する。提示ユニットプロセサの制御の下に運用可能なスマートウィジェットを導入することにより、本発明のコンセプトは、スマートウィジェットにより行う充実化を提示ユニットが表示するメディアコンテンツと調和させるアプローチを開示する。さらに、本明細書により開示するスマートウィジェットは、視聴者が視聴するメディアコンテンツを識別する情報を受信するよう構成するので、スマートウィジェットは、有益な市場調査データを提供し、メディアコンテンツプロバイダおよび広告主を支援し、消費者に最も評価されるコンテンツを配布することができる。

本発明に関する上述の記載から、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、様々な技術を、本発明のコンセプトを実施するために使用できるということは明白である。さらに、本発明を、特定実施形態に具体的に参照して説明したが、当業者には、本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、形式および詳細に関する変更を行うことができるということは理解できるだろう。例えば、本明細書において開示した電気回路を、ソフトウェアで実施することができ、逆もまた然りであると考えられる。本明細書に記載した実施形態は、全て説明のためであり、本発明を限定するものではない。本発明は、本明細書に記載の特定実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱しない限り、多くの再構成、変更および置換が可能であるということも理解されるべきである。

Claims (20)

1. システムの提示ユニットが表示するメディアコンテンツを充実させるためのシステムにおいて、
   前記メディアコンテンツを受信し、また表示するよう構成した前記提示ユニットであって、メモリおよび提示ユニットプロセサを含む、該提示ユニットと、
   前記メモリ内に保存したコンテンツ充実化モジュールであって、該コンテンツ充実化モジュールは、命令に従って、該提示ユニットが表示する該メディアコンテンツを充実させるよう構成され、前記メディアコンテンツは前記提示ユニットにオーディオビジュアルデータを供給し、該オーディオビジュアルデータはコンテキストデータを埋め込んだ形式で供給され、前記コンテキストデータは前記メディアコンテンツを識別するコードを含み、
   前記提示ユニットが表示する前記メディアコンテンツを充実させるために前記オーディオビジュアルデータ内に埋め込まれた前記コンテキストデータを用いて前記コンテンツ充実化モジュールを制御するよう構成した前記提示ユニットプロセサと
   を備えたシステム。
2. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記提示ユニットは、テレビジョンとしたシステム。
3. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記メディアコンテンツは、テレビ番組コンテンツとしたシステム。
4. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記メディアコンテンツは、広告コンテンツとしたシステム。
5. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記コンテンツ充実化モジュールは、
   コンテキストデータライブラリと、
   充実化データ記憶装置と、および、
   前記メディアコンテンツを充実させるため、前記コンテキストデータライブラリおよび前記充実化データ記憶装置を利用するよう構成した、充実化制御アプリケーションと
   を有する構成としたシステム。
6. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記コンテンツ充実化モジュールは、前記提示ユニットが受信した前記コンテキストデータ内に含まれる前記コードを読み出して処理することにより前記メディアコンテンツを識別するよう構成したシステム。
7. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記コンテンツ充実化モジュールは、前記コンテンツ充実化モジュールの充実化データ記憶装置内に保存された命令に従って、前記提示ユニットが表示する前記メディアコンテンツを充実させるよう構成したシステム。
8. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記コンテンツ充実化モジュールは、通信インタフェースを有するシステム。
9. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記コンテンツ充実化モジュールは、ネットワーク上でコンテンツ充実化サーバーにアクセスするよう構成したシステム。
10. 請求項１に記載のシステムにおいて、前記命令は、ネットワーク上で受信される、システム。
11. 提示ユニットプロセサが制御するコンテンツ充実化モジュールによって使用する方法において、
    提示ユニットが受信したメディアコンテンツによって供給されるオーディオビジュアルデータ内に埋め込まれるコンテキストデータを読み出すコンテキストデータ読み出しステップであって、前記コンテキストデータは、前記提示ユニットが表示する前記メディアコンテンツを識別するコードを含む、該コンテキストデータ読み出しステップと、
    前記メディアコンテンツを識別するよう前記コンテキストデータに含まれる前記コードを処理するステップと、
    前記メディアコンテンツに対応する充実化データを要求するステップと、
    前記提示ユニットが表示する前記メディアコンテンツを充実させるため、前記オーディオビジュアルデータ内に埋め込まれた前記コンテキストデータを用いて、前記充実化データ内に含まれる命令を実行するステップと
    を備える方法。
12. 請求項１１に記載の方法において、前記提示ユニットは、テレビジョンとした方法。
13. 請求項１１に記載の方法において、前記メディアコンテンツは、テレビ番組コンテンツとした方法。
14. 請求項１１に記載の方法において、前記メディアコンテンツは、広告コンテンツとした方法。
15. 請求項１１に記載の方法において、前記充実化データは、さらに、前記メディアコンテンツを充実させるための補足コンテンツを有するものとした方法。
16. 請求項１１に記載の方法において、前記充実化データ内に含まれる命令を実行するステップは、前記メディアコンテンツの提示のために、少なくとも１つの表示画像を生成するステップを有する方法。
17. 請求項１１に記載の方法において、前記充実化データ内に含まれる命令を実行するステップは、前記メディアコンテンツの提示のために、動的グラフィックを生成するステップを有する方法。
18. 請求項１１に記載の方法において、前記充実化データ内に含まれる命令を実行するステップは、前記提示ユニットの表示から、前記コンテンツ充実化モジュールに対応する画像の除去するステップを有する方法。
19. 請求項１１に記載の方法において、さらに、前記コンテンツ充実化モジュールの充実化データ記憶装置から前記充実化データを読み出すステップを備える方法。
20. 請求項１１に記載の方法において、前記メディアコンテンツに対応する前記充実化データを要求するステップは、ネットワーク上を介して前記充実化データに対する要求を送信するステップを有する方法。

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