JP5465517B2 - 間接活線作業用操作棒 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧の架空配線(高圧送電線)等の間接活線作業において使用される間接活線作業用操作棒に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような間接活線作業用操作棒および特許文献2に記載されているような間接活線作業用操作棒を保持する保持具が知られている。前記間接活線作業用操作棒は、高圧送電線に各種の作業を施すためのものであり、前記保持具は、かかる操作棒を作業者の負担を軽減して保持するためのものである。かかる間接活線作業用操作棒や保持具を採用することで、作業者は、感電を回避しつつ貫設活線作業を容易かつ軽負担で行うことができる。
そして、特許文献1に記載された間接活線作業用操作棒は、先端部に工具が設けられてなる絶縁材料製の主軸と、この主軸の後端側に直列に連設されるグリップ部とを備えた基本構成を有している。グリップ部には、作業者の腕を固定するための固定手段(具体的には腕を通して固定する固定バンド)が設けられているとともに、後端部には作業者の肩に当てるための肩当て部が設けられている。
このような間接活線作業用操作棒によれば、肩当て部が作業者の肩に当てられた状態で、作業者の腕が固定手段を介してグリップ部に固定されるため、グリップ部を持つ手首の負荷が軽減され、当該操作棒を片手で長時間に亘って安定的に支持して作業することができる。
また、特許文献2に記載された保持具は、間接活線作業用操作棒を支持するべく作業者に装着されるものであり、上面開口の袋状を呈し、作業者の胴回りに被着されたバンドにおける作業者の腹部側に装着される。
かかる保持具によれば、作業者は、操作棒の下端部を上面開口からこの袋状の保持具に差し込むことによって直接腹部に当てる場合に比較し、作業者の負担を軽減することができる。
特開2007−49852号公報 特開2007−129882号公報
ところで、特許文献1に記載の間接活線作業用操作棒および特許文献2に記載の保持具にあっては、いずれも操作棒の下端部を作業者の体の一部(特許文献1のものにあっては肩、特許文献2のものにあっては腹部)に支持させることを前提にしているため、操作棒の作業範囲が狭く、作業性に劣るという問題点が存在した。
本発明は、かかる問題点を解消するべくなされたものであって、作業者の腕への安定した支持状態を確保しつつ作業者の間接活線作業の自由度を拡大することができる間接活線作業用操作棒を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明(間接活線作業用操作棒)は、先端部に工具が取り付けられる主軸と、前記主軸に平行に並設される案内レールと、前記案内レールに案内されつつ正逆移動可能に設けられた腕支持部材とが備えられ、前記腕支持部材は、前記案内レールに沿って移動可能に装着された被案内部材と、前記被案内部材の先端側に連結された腕載せ部材と、前記腕載せ部材に付設された腕を通すための腕輪とを有し、前記腕載せ部材は、前記被案内部材の先端に設けられた前記主軸と直交する方向に延びる連結軸回りに回動することにより主軸に対し角度変更が可能に被案内部材に連結されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、腕載せ部材に設けられた腕輪に腕を通した状態で、案内レールに沿って腕支持部材を正逆移動させることにより、腕支持部材の先端と主軸の先端との間の距離、すなわち主軸の有効長を高圧送電線の高さに応じて変更することができ、これによって貫設活線作業の自由度を高めることができる。
そして、腕支持部材は、被案内部材の先端に設けられた連結軸回りに回動することにより主軸に対し角度変更が可能に当該被案内部材に連結されているため、作業の進行(例えば腕の伸び縮み)に応じて当該角度を自在に変更することができ、常に最適の角度で作業し得ることで作業効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記腕載せ部材と前記被案内部材との間の角度が予め設定された所定の角度以下になった状態で被案内部材の移動を阻止するストッパーが設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ストッパーによる被案内部材の移動の阻止で常に安定した状態で貫設活線作業を実行することができる。
請求項3記載の発明は、先端部に工具が取り付けられる主軸と、前記主軸に後端に直列で延設される延設軸と、前記延設軸に沿って設置位置が変更可能に設けられた腕支持部材とが備えられ、前記腕支持部材は、前記連結軸に沿って案内されつつ移動可能に装着された被案内部材と、前記被案内部材の先端側に連結された腕載せ部材と、前記腕載せ部材に付設された腕を通すための腕輪とを有し、前記腕載せ部材は、前記被案内部材の先端に設けられた前記主軸と直交する方向に延びる連結軸回りに回動することにより主軸に対し角度変更が可能に被案内部材に連結されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、請求項1に記載の発明の構成要素である案内レールを延設軸に変更したものであるため、案内レールに代えて採用された延設軸に基づき請求項1の発明と同様の作用効果を奏することができる。
そして、延設軸は、主軸に直列で延設されているため、その分、間接活線作業用操作棒の有効長を長くすることができ、より高所の架空配電線に対応させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記腕載せ部材と前記被案内部材との間の角度として予め設定された所定の角度を維持させるためのストッパーが設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、ストッパーにより腕載せ部材の延設軸に対する角度を当該腕の支持に適した角度にすることができるため、腕の被支持状態が安定し、結果として間接活線作業用操作棒による貫設活線作業の作業性が向上する。
本発明に係る間接活線作業用操作棒によれば、間接活線作業用操作棒の握持状態の安定性を確保しつつ、腕を支持する支持部材を主軸の延びる方向に向けて正逆移動させることにより、間接活線作業用操作棒の有効長を種々変更することができる。従って、処理対象である架空配電線の高さに応じて適正な状態で対応することが可能になり、かかる間接活線作業に対する自由度の拡大で作業効率の向上に貢献することができる。
本発明の第1実施形態に係る間接活線作業用操作棒の一例を示す側面図である。 案内レール、腕支持部材および締結手段が絶縁棒に組み付けられる前の分解斜視図である。 図2に示す案内レール、腕支持部材締結手段が絶縁棒に組み付けられた状態を示す組み付け斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る間接活線作業用操作棒の一例を示す側面図である。 第2実施形態に係る腕支持部材を説明するための間接活線作業用操作棒の斜視図である。
以下、図1〜図3を基に、本発明の第1実施形態に係る間接活線作業用操作棒10について説明する。図1は、第1実施形態に係る間接活線作業用操作棒10を示す側面図である。図1に示すように、間接活線作業用操作棒10は、作業者が握持して高所に架線された高圧送電線に所定のメンテナンス操作を施すためのものであり、円筒状を呈する長尺の絶縁材料製の絶縁棒(主軸)20と、この絶縁棒20の基端(図1における下方)位置に当該絶縁棒20と平行に並設された案内レール30と、この案内レール30に案内されつつ正逆移動(図1に示す状態では昇降)する腕支持部材40と、前記案内レール30を絶縁棒20に締結する締結手段50とを備えた基本構成を有している。
前記絶縁棒20は、手の平で余裕をもって握持し得る程度に径寸法が設定されている(本実施形態では外径寸法が260mmに設定されている)とともに、長さ寸法は、人の伸長より若干短め(同1200mm)に設定されている。かかる絶縁棒20は、吸湿性の少ないエポキシ樹脂系の合成樹脂やポリエステル系の強化樹脂などの変形し難く、かつ、絶縁性能に優れた材料によって形成されている。
このような絶縁棒20には、先端(図1では上端)部に図略の工具G等を装着するための雄型接続部材21が設けられているとともに、基端(図1では下端)部に、前記雄型接続部材21と対応した雌型接続部材22が設けられている。
従って、絶縁棒20に工具Gを取り付けるときには、その雄型接続部材21を工具Gに設けられた装着用の凹部に差し込めばよく、絶縁棒20を継ぎ足すときには、一方の絶縁棒20の雄型接続部材21を他方の絶縁棒20の雌型接続部材22に差し込めばよい。因みに、雄型接続部材21および雌型接続部材22は、両者が互いに嵌め合わされた状態で、筒心回りに互いに反対方向へねじることにより、ロックされるように構成されている。
また、絶縁棒20の中間位置には、間接活線作業において感電事故を防止するべく、作業者が握ってよい位置と、握ってはいけない位置とを区別するための安全限界鍔23が外嵌されている。さらに、安全限界鍔23と前記雄型接続部材21との略中間位置には、雨水の流下を防止するための水切り鍔24が外嵌されている。これら安全限界鍔23および水切り鍔24は、本実施形態においては軟質の合成ゴムによって形成されている。
作業者は、このような絶縁棒20の安全限界鍔23より下方位置を片手で握持して高圧送電線に所定の処理を施すのであるが、このとき高圧送電線の高さに応じて間接活線作業の作業性を向上させるために案内レール30と、この案内レール30に案内されつつ正逆移動可能に構成されたおよび腕支持部材40とが採用されている。
図2は、案内レール30、腕支持部材40および締結手段50が絶縁棒20に組み付けられる前の分解斜視図であり、図3は、その組み付け斜視図である。なお、図2および図3において、X方向を左右方向、Y方向を前後方向、Z方向を上下方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方、−Zを上方、+Zを上方という。
まず、図2に示すように、案内レール30は、絶縁棒20の表面に当接固定される上下方向に長尺(具体的には絶縁棒20の長さ寸法の略1/4)のベースプレート31と、このベースプレート31に同一長さ寸法で対向配置される長尺板状のレール本体32と、これらベースプレート31およびレール本体32の左右方向の中央部間に介設されるこれらと同一長さ寸法の介設プレート33とを備えている。
前記ベースプレート31の絶縁棒20に対する対向面は、端面視で絶縁棒20の外周面に沿うように円弧面になされている。かかるベースプレート31の円弧面の曲率中心角は、本実施形態では略30°に設定されているが、この角度に限定されない。
前記レール本体32は、左右幅寸法がベースプレート31の左右幅寸法と略同一に設定されている。かかるレール本体32の前面側には、左右方向の中央部で上下方向に延びるように凹設された凹設溝321が設けられている。この凹設溝321の溝底には、後述する係止突片423を係止するための多数の係止歯322が上下方向に向けて並設されている。
前記介設プレート33には、その上下の適所に前記締結手段50を挿通するための扁平孔331がそれぞれ穿設されている。これらの扁平孔331は、それぞれ介設プレート33の前面に対応する位置に設けられ、これによって扁平孔331に挿通された締結手段50の後述する帯状体51が前記腕支持部材40の後述するベースブロック(被案内部材)41と干渉しないようになされている。
前記腕支持部材40は、案内レール30に案内されつつ昇降し得るベースブロック41と、このベースブロック41に回動可能に装着される腕支持プレート(腕載せ部材)42と、この腕支持プレート42の略下半分の位置に付設される腕輪43とを備えて構成されている。
前記ベースブロック41は、上下寸法が案内レール30の上下寸法の略1/3に設定されているとともに、左右幅寸法が人の腕の外径(直径)寸法と略等しく設定されている。また、ベースブロック41の厚み寸法は、前記レール本体32の厚み寸法より若干厚めに設定されている。
かかるベースブロック41の左右方向の中央部には、上下方向に向けて貫通し、かつ、後方に向けて開口した上下方向の全長に亘る蟻溝411が設けられている。そして、蟻溝411は、前記レール本体32および介設プレート33に摺接状態で嵌り込み得るように端満視の形状が設定されている。従って、蟻溝411をレール本体32および介設プレート33に嵌め込むことにより、ベースブロック41は、案内レール30に案内されつつ上下動し得るようになる。
一方、レール本体32の上端の前面側には、抜け止め突起323が突設されている。従って、一旦下端部から案内レール30に装着されたベースブロック41は、抜け止め突起323に阻止されることで相対的に上方へ向けて抜け出ることはない。
また、このようなベースブロック41には、その上端の前面側の左右の縁部から前方に向かって突設された、前記腕支持プレート42を挟持して支持するための左右一対のブラケット412が設けられている。これらのブラケット412には、中央部に後述のかしめ軸(連結軸)44を貫通させるための貫通孔412aがそれぞれ穿設されている。
さらに、ベースブロック41の略中央部であって、前記レール本体32の係止歯322に対応した位置には、前記腕支持プレート42の後述する係止突片423を挿通させるための挿通孔413が貫設されている。この挿通孔413は、左右幅寸法が前記凹設溝321の溝幅寸法より僅かに小さめに設定されている。
前記腕支持プレート42は、載せられた作業者の腕を支持するためのものであり、長さ寸法が人の腕の肘から先の部分の長さ寸法と略同一に設定されているとともに、左右幅寸法が前記一対のブラケット412間の内寸法より僅かに小さめに設定されている。
かかる腕支持プレート42は、金属製の平板にプレス処理を施すことによって形成され、平板状の腕支持部421と、この腕支持部421の左右の縁部から後方に向かって直角に折り曲げられることによって形成された左右一対の側板422とを有している。
前記一対の側板422の上端部には、前記ブラケット412の貫通孔412aに対応した位置にそれぞれ貫通孔422aが穿設されている。そして、一対の側板422の上端部を一対のブラケット412間に嵌め込んだ状態で各貫通孔412a,422aにかしめ軸44を差し通し、所定のかしめ装置を用いてかしめ処理を施すことによって、腕支持プレート42がかしめ軸44回りに正逆回動可能にベースブロック41に連結されることになる。
このような腕支持プレート42には、腕支持部421の後面側における前記ベースブロック41の挿通孔413に対応した位置から後方へ向かって突設された係止突片(ストッパー)423が設けられている。この係止突片423は、ベースブロック41の挿通孔413を貫通し得るように寸法設定されている。
従って、ベースブロック41が案内レール30に装着された状態では、腕支持プレート42は自重でかしめ軸44回りに時計方向に向けて回動し、これによって係止突片423が挿通孔413を貫通してレール本体32の係止歯322に到達し、当該係止歯322と干渉することによって腕支持部材40の上下動が規制されることになる。このときの腕支持プレート42と案内レール30との間に形成される角度は、係止突片423の長さ寸法によって決まる。本実施形態においては、当該角度が、図1に示すように、略30°になるように係止突片423の長さ寸法が設定されている。
なお、本実施形態においては、前記係止突片423は、互いに着脱可能に構成された複数の単位係止突片423aが直列に連設されることによって形成されている。従って、前記略30°に設定されたベースブロック41と腕支持プレート42との間の角度を変更する場合には、単位係止突片423aの連設数を増減させればよい。
前記腕輪43は、作業者が腕を通すためのものである。腕輪43に腕を通すことによって、たとえ作業者が絶縁棒20から手を離しても間接活線作業用操作棒10が落下してしまうような不都合が生じることがない。
かかる腕輪43は、若干の余裕をもって腕を通し得るように寸法設定され、腕支持プレート42の略下半分の位置にビス止め等によって取り付けられている。
前記締結手段50は、案内レール30を絶縁棒20に固定するためのものである。かかる締結手段50は、前記案内レール30の介設プレート33に穿設された扁平孔331に挿通される皮革製あるいは合成樹脂製の帯状体51と、この帯状体51の一方の端部に装着された市販のバックル52とを備えて構成されている。
前記帯状体51は、長さ寸法が絶縁棒20の外周寸法より所定寸法だけ長めに設定されている。従って、帯状体51を扁平孔331に挿通させた状態で、当該帯状体51を絶縁棒20に巻き付け、引き続きバックル52が設けられていない側の帯状体51の端部をバックル52に差し通して締結することによって案内レール30が絶縁棒20に固定されることになる。
以上のように構成された間接活線作業用操作棒10の各部品を組み付けるには、まず、締結手段50を介して案内レール30を絶縁棒20に取り付ける。引き続き腕輪43を備えた腕支持プレート42の上端部をベースブロック41の一対のブラケット412間に嵌め込み、当該腕支持プレート42をかしめ軸44回りに相対回動自在にベースブロック41に連結する。
こうすることによって形成された腕支持部材40において、ベースブロック41の蟻溝411を案内レール30の下端部からそのレール本体32に嵌め込んでいく。こうすることによって、図3に示すように、腕支持部材40が案内レール30に装着されてなる第1実施形態の間接活線作業用操作棒10が完成する。
以上詳述したように、第1実施形態に係る間接活線作業用操作棒10は、上端部に工具Gが取り付けられる絶縁棒20と、この絶縁棒20に平行に並設される案内レール30と、案内レール30に案内されつつ正逆移動可能に設けられた腕支持部材40と、この腕支持部材40を絶縁棒20に締結するための締結手段50とを備えてなる基本構成を備えてなるものである。
かかる構成によれば、腕を腕支持部材40に支持させた状態で、当該腕支持部材40を案内レール30に沿って正逆移動させることにより、作業者は、絶縁棒20における腕支持部材40の位置を任意に変更することができるため、作業状況に応じて絶縁棒20を作業し易い最適の有効長に設定することが可能であり、これによって間接活線作業用操作棒10による作業効率を向上させることができる。
因みに、図1においては、腕支持部材40が最上方位置に設定された状態を実線で示し、腕支持部材40が最下位位置に設定された状態を二点鎖線で示している。
そして、腕支持部材40は、案内レール30に沿って移動可能に装着されたベースブロック41と、ベースブロック41の先端側に連結された腕支持プレート42と、腕支持プレート42に付設された腕を通すための腕輪43とを有し、 腕支持プレート42は、ベースブロック41の先端に設けられた絶縁棒20と直交する方向に延びるかしめ軸44回りに回動することにより絶縁棒20に対し角度変更が可能にベースブロック41に連結されている。
かかる構成によれば、腕支持プレート42に設けられた腕輪43に腕を通した状態で、案内レール30に沿って当該腕支持部材40を正逆移動させることにより、腕支持部材40の先端と絶縁棒20の先端との間の距離、すなわち絶縁棒20の有効長さを作業内容に応じて設定することができ、これによる自由度の向上で常に作業がし易くなる。
そして、腕支持部材40は、ベースブロック41の先端に設けられたかしめ軸44回りに回動することにより絶縁棒20に対し角度変更が可能に当該ベースブロック41に連結されているため、作業の進行(例えばは腕の伸び縮み)に応じて当該角度を自在に変更することができ、これにより作業者は、常に最適の角度で作業することで作業効率を向上させることができる。
また、腕支持プレート42とベースブロック41との間の角度が予め設定された所定の角度(本実施形態では30°)以下になった状態でベースブロック41の移動を阻止するストッパーとしての係止突片423が腕支持プレート42に設けられているため、腕支持プレート42に腕が支持された状態の作業者が上下方向に延びる絶縁棒20を握持した状態における腕支持プレート42と絶縁棒20との間の無理のない自然な角度(本実施形態では30°)で腕支持部材40の移動が係止突片423により規制され、これによって作業者は、腕支持部材40の設定された高さ位置を確保しつつ安定した状態で作業することができる。
以下、図4および図5に基づき、本発明の第2実施形態に係る間接活線作業用操作棒10′について説明する。図4は、第2実施形態に係る間接活線作業用操作棒10′を示す側面図である。
図4に示すように、第2実施形態の間接活線作業用操作棒10′においては、腕支持部材40が装着されるものとして、第1実施形態の案内レール30が採用されておらず、当該案内レール30に代えて絶縁棒20の基端側(図1における下端側)に直列で延設される握り棒(延設軸)60が採用されている。
具体的には、図1に示すように、腕支持部材40は、案内レール30を介することなく締結手段50を介して握り棒60に直接装着されている。かかる腕支持部材40は、締結手段50を緩めることで図1に実線で示す上方位置と、同二点鎖線で示す下方位置との間で位置変更させることができる。
従って、第2実施形態の間接活線作業用操作棒10′は、第1実施形態の案内レール30が握り棒60に変更されたものであって、ローカル的な相違点を除いて、基本的に絶縁棒20、腕支持部材40′および締結手段50は第1実施形態のものと同様または略同様に構成されている。
これらの内で、特に腕支持部材40′については、装着される相手方が案内レール30から握り棒60に変更されていることから、これに対応するべく第1実施形態の腕支持部材40の各所が変更構成されている。
図5は、第2実施形態に係る腕支持部材40′を説明するための間接活線作業用操作棒10′の斜視図である。なお、図5におけるX、YおよびZによる方向表示は、図1の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方、−Z:下方、+Z:上方)である。
図5に示すように、腕支持部材40′は、握り棒60に当接固定されるベースブロック41′このベースブロック41′に回動可能に連結される腕支持プレート42と、この腕支持プレート42の略下半分の位置に付設される腕輪43とを備えている。
これらの腕支持部材40′の構成要素の内で、腕支持プレート42および腕輪43については第1実施形態のものと同一であるが、ベースブロック41′については、それが案内レール30を介することなく握り棒60に直接取り付けられ得るように構成されていることで、第1実施形態のものとは若干相違している。
すなわち、第2実施形態のベースブロック41′には、第1実施形態のベースブロック41に設けられていた蟻溝411および挿通孔413が設けられていない。そして、ベースブロック41′の後面側の左右方向の中央位置には、蟻溝411に代えて端面視で円弧状に形成された上下方向の全長に亘って延びる円弧溝411′が設けられている。この円弧溝411′の曲率径寸法は、握り棒60の外径寸法と同一に設定され、これによって円弧溝411′の内面が握り棒60の表面に密着し得るようになされている。
また、ベースブロック41′には、左右方向へ向けて貫通した上下一対の扁平孔414が穿設されている。これらの扁平孔414には、それぞれ締結手段50の帯状体51が差し通され、これらの帯状体51が握り棒60に巻き付けられた状態でそれぞれバックル52によって締結されることにより、腕支持部材40′が握り棒60に固定される。
なお、腕支持プレート42のベースブロック41′に対する角度は、係止突片423の長さ寸法を変更することによって設定することができるが、この点に関しては、第1実施形態の場合と同様である。
第2実施形態の活線作業用操作棒10′によれば、握り棒60は、絶縁棒20に直列で延設されているため、その分、間接活線作業用操作棒の長さ寸法を長くすることができ、より高所の架空配電線に対応させることができる。
また、腕支持部材40′を位置変更可能に支持する部材として、第1実施形態の複雑な構造で加工費のかさむ案内レール30に代えて簡単な構造の握り棒60が採用されているため、その分製造コストの軽減化に貢献することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、ベースブロック41,41′と腕支持プレート42との間の角度設定を行うために、腕支持プレート42の裏面側から立設された係止突片423が採用されているが、こうする代わりにかしめ軸44回りに公知のブレーキ構造を配設し、このブレーキ構造を操作することで前記角度を設定するようにしてもよい。
(2)上記の実施形態においては、案内レール30または腕支持部材40′を絶縁棒20または握り棒60に固定するための締結手段50として、帯状体51およびバックル52からなるものが採用されているが、本発明は、締結手段として帯状体51およびバックル52からなるものを採用することに限定されるものではなく、案内レール30または腕支持部材40′を絶縁棒20または握り棒60に直接ネジ止め等で固定するようにしてもよい。
(3)第2実施形態の間接活線作業用操作棒10′を示す図4では、作業者の手が握り棒60を握った状態が示されているが、第2実施形態の間接活線作業用操作棒10′にあっては、握り棒60のみを握ることに限定されるものではなく、腕支持部材40′を最大高さ位置まで上昇させた状態で、絶縁棒20を握るようにしてもよい。
10,10′ 間接活線作業用操作棒
20 絶縁棒(主軸) 21 雄型接続部材
22 雌型接続部材 23 安全限界鍔
24 水切り鍔 30 案内レール
31 ベースプレート 32 レール本体
321 凹設溝 322 係止歯
323 抜け止め突起 33 介設プレート
331 扁平孔 40,40′ 腕支持部材
41,41′ ベースブロック(被案内部材)
411 蟻溝 411′ 円弧溝
412 ブラケット 412a 貫通孔
413 挿通孔 414 扁平孔
42 腕支持プレート(腕載せ部材)
421 腕支持部 422 側板
422a 貫通孔 423 係止突片(ストッパー)
423a 単位係止突片 43 腕輪
44 かしめ軸(連結軸) 50 締結手段
51 帯状体 52 バックル
60 握り棒(延設軸) G 工具

Claims (4)

  1. 先端部に工具が取り付けられる主軸と、前記主軸に平行に並設される案内レールと、前記案内レールに案内されつつ正逆移動可能に設けられた腕支持部材とが備えられ、
    前記腕支持部材は、前記案内レールに沿って移動可能に装着された被案内部材と、前記被案内部材の先端側に連結された腕載せ部材と、前記腕載せ部材に付設された腕を通すための腕輪とを有し、
    前記腕載せ部材は、前記被案内部材の先端に設けられた前記主軸と直交する方向に延びる連結軸回りに回動することにより主軸に対し角度変更が可能に被案内部材に連結されていることを特徴とする間接活線作業用操作棒。
  2. 前記腕載せ部材と前記被案内部材との間の角度が予め設定された所定の角度以下になった状態で被案内部材の移動を阻止するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の間接活線作業用操作棒。
  3. 先端部に工具が取り付けられる主軸と、前記主軸に後端に直列で延設される延設軸と、前記延設軸に沿って設置位置が変更可能に設けられた腕支持部材とが備えられ、
    前記腕支持部材は、前記連結軸に沿って案内されつつ移動可能に装着された被案内部材と、前記被案内部材の先端側に連結された腕載せ部材と、前記腕載せ部材に付設された腕を通すための腕輪とを有し、
    前記腕載せ部材は、前記被案内部材の先端に設けられた前記主軸と直交する方向に延びる連結軸回りに回動することにより主軸に対し角度変更が可能に被案内部材に連結されていることを特徴とする間接活線作業用操作棒。
  4. 前記腕載せ部材と前記被案内部材との間の角度として予め設定された所定の角度を維持させるためのストッパーが設けられていることを特徴とする請求項3記載の間接活線作業用操作棒。
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