JP5462654B2 - 主蒸気配管の圧力脈動測定方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明が適用される原子力発電施設の沸騰水型原子炉(BWR(Boiling Water Reactor)と称することもある。)の概略図である。図1に示すように、沸騰水型原子炉は、原子炉圧力容器(RPV(Reactor Pressure Vessel))1と、原子炉圧力容器1とつながれた主蒸気配管2と、原子炉圧力容器1の上部に位置する蒸気ドーム3と、原子炉圧力容器1内に設置されたドライヤ4と、主蒸気配管2とつながれた複数の安全逃がし弁(SRV(Safety Relief Valve))5とを備えて構成される。なお、図1(a)は沸騰水型原子炉上部の縦断面模式図、図1(b)は同じく横断面模式図である。
まず、実施形態1として、計測データ収集の信頼性を向上させるための第一の形態として、周方向計測用ひずみゲージ71を配管周方向に均等に複数組設置する場合を説明する。図3に示す例では、配管周方向に周方向計測用ひずみゲージ71が均等に四組(八枚)、配管軸方向に軸方向計測用ひずみゲージ72が一組(二枚)、設置されている。この場合の配管内の圧力脈動に起因するひずみ成分の具体的な算出手順について説明する。
次に、実施形態2として、計測データ収集の信頼性をより向上させるための第二の形態として、周方向計測用ひずみゲージ71を配管周方向に互いに近接させて複数組設置する場合を説明する。図4は、図1の主蒸気配管2のX部における軸方向についてのひずみゲージの配置の詳細を示し、図5は、同じく配管周方向についてのひずみゲージの配置の詳細を示している。
次に、実施形態3として、圧力脈動の測定において、圧力脈動測定箇所間の距離が圧力脈動波の波長または波長の整数倍と一致した場合に圧力脈動波の位相が特定できなくなる問題を回避するために、周方向計測用ひずみゲージ71の各組を、互いに配管軸方向における異なる位置に複数組設置する場合を説明する。
実施形態3では、周方向計測用ひずみゲージ71を、配管径方向断面図心を中心として対となる二枚のひずみゲージを一組として、配管周方向に均等に配置したが、図9に示すように、周方向計測用ひずみゲージ71の各組を、配管周方向における同一の位置に配置するようにしてもよい。また、周方向計測用ひずみゲージ71の各組を配管周方向における互いに近接した位置に配置するようにしてもよい。このとき、周方向計測用ひずみゲージ71の各組を、配管軸方向における少なくとも二つの異なる位置に配置することで、実施形態3と同様に、圧力脈動測定箇所6間の距離が圧力脈動波8の波長または波長の整数倍と一致する問題を回避することができる。
主蒸気配管2に作用する軸方向外力の影響が小さいことが明らかな場合は、例えば、図10および図11に示すように、実施形態2および実施形態3において、配管軸方向のひずみを計測する軸方向計測用ひずみゲージ72の設置を省いてもよい。
2 主蒸気配管
3 蒸気ドーム
4 ドライヤ
5 安全逃がし弁(SRV)
6 圧力脈動測定箇所
8 圧力脈動波
71 周方向計測用ひずみゲージ
72 軸方向計測用ひずみゲージ
73 故障したひずみゲージ
74 故障したひずみゲージと対をなすひずみゲージ
Claims (7)
- 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管周方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管軸方向における同一の位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージに近接して、前記主蒸気配管の配管軸方向のひずみ量を計測するひずみゲージを少なくとも一枚設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管軸方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管周方向における同一の位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージに近接して、前記主蒸気配管の配管軸方向のひずみ量を計測するひずみゲージを少なくとも一枚設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管周方向および配管軸方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管軸方向における少なくとも二つの異なる位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージに近接して、前記主蒸気配管の配管軸方向のひずみ量を計測するひずみゲージを少なくとも一枚設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管周方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管軸方向における同一の位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管軸方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管周方向における同一の位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 原子力発電施設のタービンを駆動させる蒸気を輸送する主蒸気配管の圧力脈動を、前記主蒸気配管の外壁面上に設置したひずみゲージを用いて測定する方法であって、
前記主蒸気配管の配管軸方向における一つの測定箇所に対して、前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測するひずみゲージを、前記主蒸気配管の配管径方向断面図心に対して互いに点対称となる位置に設置される二枚を一組として、その各組を、前記配管周方向および配管軸方向において隣接するひずみゲージ同士が互いに接触しない程度まで近接させて、前記配管軸方向における少なくとも二つの異なる位置に複数組設置し、
前記主蒸気配管の配管周方向のひずみ量を計測する前記ひずみゲージのうちの一つが故障した場合は、故障した当該ひずみゲージと対となるもう一方のひずみゲージによって計測されたひずみ量と、故障した当該ひずみゲージに隣接するひずみゲージによって計測されたひずみ量とを平均化することで、前記主蒸気配管に作用する曲げ方向外力に起因するひずみ成分を除外し、それら複数枚のひずみゲージによって計測されるひずみ量から、前記主蒸気配管の圧力脈動に起因する配管周方向のひずみ成分を求める
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の主蒸気配管の圧力脈動測定方法において、
前記測定箇所は、前記主蒸気配管の配管軸方向における少なくとも二つの異なる位置に設けられる
ことを特徴とする主蒸気配管の圧力脈動測定方法。
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