JP5459864B2 - チューブポンプ - Google Patents

チューブポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5459864B2
JP5459864B2 JP2010233167A JP2010233167A JP5459864B2 JP 5459864 B2 JP5459864 B2 JP 5459864B2 JP 2010233167 A JP2010233167 A JP 2010233167A JP 2010233167 A JP2010233167 A JP 2010233167A JP 5459864 B2 JP5459864 B2 JP 5459864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
needle roller
retainer
main shaft
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010233167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012087637A (ja
Inventor
悟 丸山
Original Assignee
有限会社ミナトコンセプト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社ミナトコンセプト filed Critical 有限会社ミナトコンセプト
Priority to JP2010233167A priority Critical patent/JP5459864B2/ja
Publication of JP2012087637A publication Critical patent/JP2012087637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5459864B2 publication Critical patent/JP5459864B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、チューブポンプに関し、より詳しくは、ニードルローラーがチューブに押圧を加えながら回転移動することによりチューブ内の流体を順次移送させるチューブポンプに関する。
従来のローラータイプのチューブポンプは可撓性チューブを利用して、チューブに押圧を加えて閉塞し、閉塞箇所を押圧部材が回転移動してチューブ内の流体を移送させる(例えば、特許文献1参照)。閉塞箇所が移動後チューブは復元力で生じる負圧(吸引圧)で流体をチューブ内流入させる。この一連動作を繰返し、流体を吸引、移送、吐出をさせる。これが蠕動型のチューブポンプの基本原理である。蠕動型チューブポンプは大別すると、ローラー式と複数の板状部材で順次押出すタイプの鍵盤式があり、基本動作はどちらも前述の通りである。
この様にチューブポンプは、呼び水やシール材などを必要とせず流体がチューブ内のみに接するポンプであり、輸送する液体がチューブ以外に触れないという利点により、微少量小型送液ポンプから砂利など含んだ生コンクリートの大量送液用途のポンプまで、各産業分野で広く用いられている。
特開2001−295773号公報
しかし、特許文献1のような従来のチューブでは、使用する液剤の薬品性に合わせてチューブ材質を選定限定されるという問題があった。従来の蠕動型チューブポンプでは、チューブに押圧を加えて閉塞できる柔軟性が求められるため、ゴム系チューブでの使用と限定され、高い耐薬品性を有しているポリフッ化エチレン系チューブ(商品名:テフロン(登録商標))を用いることができないという問題があった。他方、ポリフッ化エチレン系チューブを用いたポンプでもチューブへの負担からなる疲労により耐久に劣りチューブの交換頻度が多くなっているという問題があった。
特に産業用や理化学用途では、耐薬品性が高いチューブポンプが求められている。しかし、有機溶剤、塗料、インクなど又、溶剤を含んだ接着剤やシアノ系瞬間接着剤などはゴム系チューブではチューブそのものが液体により膨潤や白化や硬化などが起きる場合があり短時間の使用に限られたり、使用できないものもあるという問題があった。
特許文献1のチューブポンプでは、チューブに押圧を加える押圧ローラーの回転外周軌道の精度を確保出来ない。押圧ローラーの軸を回転可能にするために、軸と軸受けとの間に勘合の隙間を設ける必要がある。したがって、加工上、各押圧ローラーの位置精度を確保するために高いコストが必要になるという問題があった。
薄肉のポリフッ化エチレン系チューブは、ゴム系チューブに比べつぶしシロが極端に少なく弾性が殆んど無いため、ポリフッ化エチレン系チューブを挟持するチューブガイド局面部とローター外周軌道とのクリアランス(隙間)の精度維持が必要となる。しかし、クリアランスが狭すぎるとチューブの劣化を早め、更にチューブ自身が摩擦の増大により回転方向に引きずられることになるという問題があった。反対にクリアランスが広すぎるとチューブを押圧部材が押しきれずに流体の吸引・吐出ができなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、高い精度を保つことができ、可撓性が小さいチューブでも長期に安定した送液をすることができるチューブポンプを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、チューブ内の液体を圧送するチューブポンプであって、
側面円周上に長手方向のスリットを一定間隔で設けた円筒状のリテーナーと、
前記リテーナーのスリットそれぞれに自転可能かつ揺動可能に嵌め込んだ円柱状のニードルローラーと、
前記リテーナーの内側に通して接続してあり前記リテーナーを回転させる主軸と、
前記主軸の周りに嵌め込んだニードルローラー受け部材と、
前記主軸の一端を貫通させる軸受けを有するベースプレートと、
前記ベースプレートに固定された一端を支点として回転可能であって前記チューブを前記リテーナーの外周側において前記ニードルローラー側面に接した状態で保持するためのチューブ押圧曲面部を有する押圧部材であるチューブガイドと、
前記チューブガイドの自由端側に接続されており前記チューブが前記ニードルローラーの側面に接した状態で前記チューブガイドをロックする押圧部材固定具とを有するチューブポンプを提供する。
前記ニードルローラー受け部材が、前記主軸の側面外側にリング状に嵌め込んで固定された内輪と、前記内輪の外周に並べた転動体と、前記転動体を挟んで前記内輪と同心円上に設け前記リテーナーの内側円周上の前記ニードルローラーの側面に接する外輪とを有することが好ましい。
本発明のチューブポンプによれば、高い精度を保つことができ、可撓性が小さいチューブでも長期に安定した送液をすることができる。
より詳細には、本発明のチューブポンプによれば、自転するリテーナーに嵌め込まれたニードルローラーが、リテーナーの自転に伴い、公転軌跡の内側がニードルローラー受け部材の外側に接した状態で公転するため、リテーナー外周域にある各ニードルローラーの公転移動する軌跡の精度確保ができる。さらに、本発明のチューブポンプによれば、ニードルローラーがチューブとニードルローラー受け部材との間に挟まれ、ニードルローラーがリテーナーに固着されず揺動可能であるため、ニードルローラーがリテーナーのスリット内で自転可能である。ニードルローラーがチューブとの摩擦により自転するので、チューブへの負荷が小さくでき、摩擦によるポリフッ化エチレン系チューブの影響負担の軽減を実現する。本発明のチューブポンプによれば、柔軟性に乏しいチューブでも摩耗しにくく割れなどを生じにくいため、耐薬品性に優れていても従来柔軟性の面で使用が困難であった硬質チューブの長期使用に耐えることができる。したがって、本発明のチューブポンプによれば、従来のゴム系チューブに比べて耐薬品性が高い為にアルコールや溶剤や瞬間接着剤などの送液もできる薄肉ポリフッ化エチレン系チューブを用いて、長期に安定した送液ができる。
更に、本発明のチューブポンプは部材構成が簡素であるので、製造コストが低いチューブポンプを提供することができる。また、小型で堅牢なチューブポンプを実現できる。
本発明の実施例1のチューブポンプの概略正面図である。 本発明の実施例1のチューブポンプの概略底面図である。 本発明の実施例1のチューブポンプの概略側面図である。 本発明の実施例1のチューブポンプのA−A´線断面図である。 本発明の実施例1のチューブポンプのB−B´線断面図である。 本発明の実施例1のチューブポンプの主要部拡大図である。
以下、本発明のチューブポンプの一実施形態について、実施例を用いて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例1のチューブポンプの概略正面図である。図2は、本発明の実施例1のチューブポンプの概略底面図である。図3は、本発明の実施例1のチューブポンプの概略側面図である。図4は、本発明の実施例1のチューブポンプのA−A´線断面図である。図5は、本発明の実施例1のチューブポンプのB−B´線断面図である。図6は、本発明の実施例1のチューブポンプの主要部拡大図である。以下、図1〜図6をに基づいて本発明の実施例1の構成及び作用を説明する。
本発明の実施例1のチューブポンプは、チューブ30内の液体を圧送するチューブポンプであって、側面中央部に帯状の窪みを有し側面円周上に長手方向のスリットを一定間隔で設けた円筒状のリテーナー41と、リテーナー41のスリットそれぞれに自転可能かつ揺動可能に嵌め込んだ円柱状のニードルローラー40と、リテーナー41の内側に通して接続してありリテーナー41を回転させる主軸4と、主軸4の周りに嵌め込んだニードルローラー受け部材と、主軸4の一端を貫通させスラストワッシャー47aを挟んでリテーナー41を回転自在とする軸受け24を有するベースプレート1と、チューブをニードルローラー40に接するように固定するチューブ端固定具と、ベースプレート1上に回転自在に設けられチューブ30をニードルローラー40外側に接した状態で保持するためのチューブ押圧曲面部2aを有する押圧部材であるチューブガイド2と、チューブ30がニードルローラー40外側に接した状態でチューブガイド2をロックする押圧部材固定具であるノブ5と、ベースプレート1の軸受け24の上に立設しスラストワッシャー47bを挟んでリテーナー41の側面を覆いチューブ30がリテーナー41の外側円周上のニードルローラー40の側面に接するための切り欠き部3aを有し上面から主軸4の他端を突出させたローター支持部材3と、ローター支持部材3の上面から突出させた主軸4の他端に留ネジ27で固定され主軸4を回転可能な回転板14とを有する。リテーナー41、ニードルローラー40、主軸とニードルローラの間に位置するニードルローラー受け部材はいずれも硬質の金属製で表面が滑らかである。チューブ30は本実施例においてはポリフッ化エチレン系チューブである。
上記ニードルローラー受け部材は、主軸4側面外側にリング状に嵌め込んでストップリング46で固定された内輪43と、内輪43の外周に並べた転動体である玉42と、玉42を挟んで内輪43と同心円上に設けリテーナー41の内側円周上のニードルローラー40の側面に接する外輪44とを有する。
上記ニードルローラー受け部材は、ニードルローラー受け部材の外輪44の外側に接したニードルローラー40の外側から圧力がかかっていないときは外輪44に摩擦力が働かないので外輪44も内輪43も主軸の回転に伴い回転する。一方、ニードルローラー40の外側から内側に向かって圧力がかかると、ニードルローラー40は揺動可能なため、内側へ揺動し、外輪44の外側を加圧する。ニードルローラー40の内側への揺動による加圧で外輪44の外側に摩擦力が働くと外輪44はニードルローラーに対しては回転せず、よって外輪44はニードルローラーが公転するのに伴って回転し、一方、内輪43は主軸の回転とともに回転するため、外輪44と内輪43は別々の動きとなる。
本実施例においては、主軸4はニードルローラー受け部材の位置固定のためにベースプレート1側に円盤状の翼を有する。翼の半径はニードルローラー受け部材の半径より僅かに小さく、ニードルローラー受け部材の外周に接するニードルローラー40に直接主軸4の回転が伝わらないようにしてある。リテーナー41と主軸4とは、主軸4の翼の厚み部分に設けた、ピンとのハメアイ穴に差し込んだピン45によって接続して固定してある。したがって、リテーナー41は主軸4と一緒に回転する。ニードルローラー40は、リテーナー41の円周上の各スリットに1個ずつ並べた全てのニードルローラー40は、リテーナー41のスリット内で自転可能である。主軸4を、例えば時計回りに回転したとき、主軸4に伴いリテーナー41は時計回りに回転し、チューブ30をチューブガイド2によって固定していない状態では、外輪44も主軸4に伴い時計回りに回転し、ニードルローラー40も、リテーナー41の回転に伴い時計回りに公転するが、外側から加圧されないので、ニードルローラー40は自転はしない。
チューブ30をチューブガイド2によってニードルローラー40に接するように固定したとき、ニードルローラー40はリテーナー41の外側から内側の方向に向かって加圧される。その場合には、主軸4を例えば時計回りに回転したとき、主軸4に伴いリテーナー41は時計回りに回転するが、ニードルローラー40は、リテーナー41の回転に伴い時計回りに公転する際、外輪44とチューブ30との間に挟まれて、チューブ30aとの摩擦により自動的に反時計回りに自転する。ニードルローラー40の列の内側に接している外輪44は、主軸4の回転とは別に、ニードルローラー40の自転に伴い時計回りに回転する。ニードルローラー40の列の外側に接しているチューブ30は、ニードルローラー40に接している部分が時計回り移動するので内部の液体が時計回り方向に吐出される。
加圧されていないとき、ニードルローラー40はリテーナー41のスリット内で揺動可能で外輪44とチューブ30に触れているもののいずれにも圧力がかからないが、外側にあるチューブ30から加圧されると揺動して内側にある外輪44を加圧する。外輪44は加圧されても半径方向に移動しないので、ニードルローラー40は、揺動して外輪44に強く接するものの外輪に阻まれるために内側に移動しない。したがって、チューブ30と外輪44との隙間はニードルローラー40の直径分の隙間で一定を保つので、チューブ30は径の伸縮がほとんどない。ニードルローラー受け部材により、外輪44がニードルローラー40を強制的に自転させることはない。ニードルローラー40はリテーナー41の自転に伴い公転するため、チューブ30との間に摩擦が生じ、その摩擦を打ち消すように自転する。ポリフッ化エチレン系のチューブ30は柔軟性に優れないが、ニードルローラー40はチューブ30に接したとき、位置は変わらないまま内側に揺動するので、チューブ30に急激に大きな変形圧力はかからず、従来のチューブポンプでチューブをしごいて液を送出するときに発生しやすかったチューブの割れや液漏れや変形が生じにくい。
本実施例においては、主軸4側面外側にリング状に嵌め込んで固定された内輪43とその外周に並べた転動体である玉42と玉42を挟んで内輪43と同心円上に設けリテーナー41の内側円周上のニードルローラー40の側面に接しリテーナー41を回転させる外輪44とを有するニードルローラー受け部材は、2個設けてあるが個数は1個でも3個以上でもよく、ニードルローラーの長さとリテーナー41の半径や主軸4の半径との関係などによって調整する。
チューブガイド2は金属製で、一端を支点部品11によってベースプレート1に固定され、支点部品11を支点として回転可能である。チューブガイド2は硬質樹脂製でもよい。支点部品11の中心には穴が設けてあり、支点部品11は、穴に通してベースプレート1にねじ込む化粧ネジ26を有する。化粧ネジ26は化粧座金21を付属している。
ノブ5はつまんで操作してチューブガイド2を固定するための部品で、ノブ保持部材6とバネ20と案内ピン7と案内ピン保持部材12とネジ25とカラー13を有する。先端部が球状であるノブ5の下方に有する円筒状のノブ保持部材6の内部には、バネ20が巻かれた案内ピン7の先端が差し込んであり、案内ピン7の根元側はリング状の案内ピン保持部材12に接続され、案内ピン保持部材12の中心部にはネジ25が設けられている。ノブ5の先端部を引っ張るとバネ20が縮み、ノブ保持部材6で隠れていた案内ピン7が剥き出しになる。ノブ5を持つ手を離すとバネ20は戻り案内ピン7は隠れる。案内ピン保持部材12は、案内ピン保持部材12と同心円のリング状で案内ピン7を側面から突出させる穴を有するカラー13に周囲をカバーされ、ネジ25によってベースプレート1に回転可能に固定されている。ノブ5は、チューブガイド2の自由端側に着脱自在に接続する。チューブガイド2の自由端側にはカラー13が嵌る窪みと案内ピン7を挟む溝とノブ保持部材6の下端が嵌る窪みとが設けられている。
前記チューブ端固定具は、リテーナー41の側面中央部外側円周上のニードルローラー40にカーブして接するようにチューブ30をU字型にした直線部分を差し込む2個の溝を有するチューブ固定台10と、チューブ固定台10の溝にチューブ30を出し入れし位置を固定するための2個のL字型のチューブ固定溝9aを有しチューブ固定台10に被せるチューブ固定部材9と、チューブ固定台10とチューブ固定部材9とをベースプレート1にネジ止めするローレット固定ネジ8とを有してなる。なお、チューブ端固定具は、チューブ30をニードルローラーに接する部分の給液側と排液側の両方を固定するものであり、チューブ端固定具に挟持されたチューブ30は、給液側となる一端が薬液などの給液装置に接続されており、排液側となる他端が給液装置からチューブを通って送液されて排液される注射器等の吐出装置に接続されている。本実施例ではチューブ端固定具は、1つのチューブ固定台で給液側も排液側も固定するが、U字型でなく山型に固定する場合など、給液側と排液側で別々の場所にそれぞれ固定するものであってもよい。
図1及び図6を用いてチューブ30をニードルローラー40に接して保持させるようにチューブガイド2をセットするときの手順を説明する。図1において、チューブガイド2を、支点部品11を回転軸として時計回りに回転させて開き、チューブ30をニードルローラー40に接するようにU字型にセットしてローレット固定ネジ8で位置決めし、反時計回りにノブ5を傾けてチューブガイドを反時計回りに閉じて内側のチューブ押圧曲面部2aがチューブ30に接した状態にし、ノブ5の先端部を引っ張って案内ピン7をチューブガイド2の自由端側の溝に挟み込んでノブ5を持つ手を離し、ノブ保持部材6がチューブガイド2に嵌めてチューブ30をニードルローラー40に接した状態で固定する。
なお、ベースプレート1の裏側には、パネル(図示省略)を介して主軸4を回転させるためのモーター部(図示省略)を接続可能で、留めネジ22は、パネルにベースプレート1を固定する固定手段である。モーター部はパネルの裏側に取り付け、ベースプレート1はパネルの表側に取り付ける。また、ローター支持部材3は、留めネジ23でベースプレート1に固定されている。さらに、回転板14の表面には回転表示シール28が貼られていて、リテーナー41を回転可能な方向が表示されている。留ネジ27は、回転板14の厚み部分の内部に設けられ、主軸4を回転板14に固定してあり、主軸4が回転すると回転板14も回転し、回転板14を回すと主軸4も回転する。モーター部は、輸液方向や輸液流量の調整ができるものであることが好ましい。
本発明の実施例1によれば、高い精度を保つことができ、可撓性が小さいチューブでも長期に安定した送液をすることができるチューブポンプを実現することができる。また、本発明の実施例1によれば、部材構成が簡素で製造コストが安く、また、容易に制御ができる。
詳細には、まず、本実施例においては、チューブに押圧を加える押圧ローラーの役割をするニードルローラーの回転外周軌道の精度を確保できる。したがって、チューブガイド2の曲面部とニードルローラーとの間のクリアランスを精度よく一定に保つことができる。
また、耐薬品性に優れながら弾性・可撓性が低いポリフッ化エチレン系のチューブであっても、送液のための押圧による割れや変形などを防止し、チューブへの負担が少ないため、交換頻度も少なくて済み、長期に安定して内部の液を送ることができる。加工上、ニードルローラーの位置精度を確保するためのコストが低くてすむ。
チューブは給液側も排液側も固定され、チューブガイドがノブで固定され、かつニードルローラーは外輪により公転軌跡が一定となるため、チューブガイドのチューブ押圧曲面部とニードルローラー公転軌跡とのクリアランスが精度よく一定に保持され、したがって、チューブが摩擦増大により回転方向に引きずられたり流体の吸引・吐出ができなくなるという問題が生じない。また、クリアランス精度がよいために、流量の細かな制御が可能である。本実施例は部材構成が簡素で、製造コストが、従来のチューブポンプで同程度の精度を実現する製造コストより低い。本実施例のチューブポンプは、小型でありながら堅牢である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。
1 ベースプレート
2 チューブガイド
2a チューブ押圧曲面部
3 ローター支持部材
3a 切り欠き部
4 主軸
5 ノブ
6 ノブ保持部材
7 案内ピン
8 ローレット固定ネジ
9 チューブ固定部材
9a チューブ固定溝
10 チューブ固定台
11 支点部品
12 案内ピン保持部材
13 カラー
14 回転板
20 バネ
21 化粧座金
22 留ネジ
23 留ネジ
24 軸受け
25 ネジ
26 化粧ネジ
27 留ネジ
28 回転表示シール
30 チューブ
40 ニードルローラー
41 リテーナー
42 玉
43 内輪
44 外輪
45 ピン
46 ストップリング
47a、b スラストワッシャー

Claims (2)

  1. チューブ内の液体を圧送するチューブポンプであって、
    側面円周上に長手方向のスリットを一定間隔で設けた円筒状のリテーナーと、
    前記リテーナーのスリットそれぞれに自転可能かつ揺動可能に嵌め込んだ円柱状のニードルローラーと、
    前記リテーナーの内側に通して接続してあり前記リテーナーを回転させる主軸と、
    前記主軸の周りに嵌め込んだニードルローラー受け部材と、
    前記主軸の一端を貫通させる軸受けを有するベースプレートと、
    前記ベースプレートに固定された一端を支点として回転可能であって前記チューブを前記リテーナーの外周側において前記ニードルローラー側面に接した状態で保持するためのチューブ押圧曲面部を有する押圧部材であるチューブガイドと、
    前記チューブガイドの自由端側に接続されており前記チューブが前記ニードルローラーの側面に接した状態で前記チューブガイドをロックする押圧部材固定具とを有することを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記ニードルローラー受け部材が、前記主軸の側面外側にリング状に嵌め込んで固定された内輪と、前記内輪の外周に並べた転動体と、前記転動体を挟んで前記内輪と同心円上に設け前記リテーナーの内側円周上の前記ニードルローラーの側面に接する外輪とを有することを特徴とする請求項1記載のチューブポンプ。
JP2010233167A 2010-10-16 2010-10-16 チューブポンプ Active JP5459864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233167A JP5459864B2 (ja) 2010-10-16 2010-10-16 チューブポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233167A JP5459864B2 (ja) 2010-10-16 2010-10-16 チューブポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012087637A JP2012087637A (ja) 2012-05-10
JP5459864B2 true JP5459864B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=46259536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233167A Active JP5459864B2 (ja) 2010-10-16 2010-10-16 チューブポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5459864B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW202043618A (zh) * 2016-03-18 2020-12-01 日商威爾柯股份有限公司 管泵、旋轉限制部件、軸體和軸連接結構

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0545828Y2 (ja) * 1989-07-27 1993-11-26

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012087637A (ja) 2012-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6416888B2 (ja) 独立スプリング式補正旋回ローラーを備えるポンプヘッド
US8459968B2 (en) Peristaltic pump cassette and method of installing same
KR102411486B1 (ko) 연동 펌프
US20150144655A1 (en) Supplying device of fixed colorants volume for a colorant dispenser
JP5459864B2 (ja) チューブポンプ
US11342199B2 (en) Wafer carrier assembly
US4674962A (en) Peristaltic pump
JP4946974B2 (ja) 流体輸送装置及び流体輸送器
US9103340B2 (en) Peristaltic pump and hose cartridge therefor
CN109763968A (zh) 蠕动泵装置
US20090162228A1 (en) Guide element for a peristaltic pump
US20180252207A1 (en) Peristaltic pump and related methods
EP3483441B1 (en) Peristaltic tube pump
US2897767A (en) Tube flexing pump
JP7405585B2 (ja) 医療用ポンプモジュール及び医療用ポンプ
JP7091788B2 (ja) チューブポンプ
KR20180077951A (ko) 튜빙 펌프
JP2007170370A (ja) チューブポンプ
US20180328352A1 (en) Planar flow channels for peristaltic pumps
JPS61268887A (ja) 定量ポンプ
KR20220163598A (ko) 실리콘 토출장치
JP2010101285A (ja) ポンプ及びその圧送機構
JPH0219673A (ja) 弾性チューブポンプ
JP2019072260A (ja) チューブ送液機構
GB2497097A (en) Dispenser for fluids such as hand cleanser

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130415

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20130415

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20130507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5459864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250