JP5458610B2 - 中継通信システム - Google Patents

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本発明は、LAN(Local Area Network)に接続されるクライアント端末同士が、WAN(Wide Area Network)を超えて通信することを可能にする中継通信システムに関する。
VPN(Virtual Private Network)を利用することで、クライアント端末は、WANを超えて遠隔地にあるクライアント端末と通信することができる。しかし、VPNは、拡張性および柔軟性のあるネットワークを構築することが困難である。
特許文献1が開示する中継通信システムは、VPNと同様に、遠隔のLANが直接に接続されているかのようなネットワークを構築できる。この中継通信システムは、LAN同士のグループ関係を動的に変更できるなど、一般的なVPNより、拡張性および柔軟性に優れている。
特開2008−129991号公報
特許文献1の中継通信システムでは、各中継サーバが、各LANに接続されたクライアント端末の識別情報を共有することで、クライアント端末間での通信を可能としている。具体的には、中継サーバの識別情報とクライアント端末の識別情報との対応付け情報をネットワーク全体で共有することで、クライアント端末間の通信パケットを中継サーバが中継することを可能としている。
本発明は、WANを介してクライアント端末が通信を行う通信システムを構築する上で、柔軟性と拡張性に優れた通信手法を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、第2中継サーバと広域ネットワークを介して接続された第1中継サーバであって、前記第1中継サーバは第1のLANに接続されており、前記第1中継サーバには前記第1のLANを介して第1通信端末が接続されており、前記第2中継サーバは第2のLANに接続されており、前記第1中継サーバは、
ルーティング機能を有効化又は無効化する設定部と、中継グループを構成する前記第1中継サーバを特定する情報と、前記中継グループを構成する前記第2中継サーバを特定する情報と、を含む中継グループ情報を、前記第2中継サーバと共有する中継グループ情報共有部と、ネットワークアドレス情報を登録するネットワークアドレス情報登録部と、前記設定部によりルーティング機能が有効化され、前記第1中継サーバと前記第2中継サーバとの間で通信パケットをルーティングする指示を受け付けると、前記第1中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする前記第1のLANのネットワークアドレス情報を前記第2中継サーバへ送信し、前記第2中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記第2中継サーバから受信し、前記第1のLANのネットワークアドレス情報及び前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記ネットワークアドレス情報登録部に登録させ、さらに、前記第1のLANと前記第2のLANとの間で通信パケットをルーティングするためのルーティングセッションを、前記第2中継サーバとの間で確立するルーティングセッション確立部と、前記第1通信端末から通信パケットを受信すると、前記通信パケットの宛先アドレスに対応したネットワークアドレス情報が前記ネットワークアドレス情報登録部により登録されているかどうかを判定し、前記宛先アドレスに対応したネットワークアドレスに前記通信パケットをルーティング可能な中継サーバとして前記第2中継サーバを特定し、続いて、前記第2中継サーバとの間の前記ルーティングセッションを利用して前記通信パケットを転送するルーティング処理部と、前記設定部により前記ルーティングセッションを無効化する指示を受け付け、前記ルーティングセッションを切断し、さらに、前記ネットワークアドレス情報登録部が登録した前記ネットワークアドレス情報を削除し、ルーティング機能が有効化される前の前記中継グループ情報を前記中継グループ情報共有部に共有させるルーティングセッション切断部と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の第1中継サーバにおいて、前記第1中継サーバ及び前記第2中継サーバのIPアドレスを登録する中継サーバ情報を共有する中継サーバ情報共有部、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、第1中継サーバと広域ネットワークを介して接続された第2中継サーバであって、前記第2中継サーバは第2のLANに接続されており、前記第1中継サーバは第1のLANに接続されており、前記第1のLANには前記第1中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする第1クライアント端末が接続されており、前記第2のLANには通信端末が接続されており、前記第2中継サーバは、ルーティング機能を有効化又は無効化する設定部と、中継グループを構成する前記第1中継サーバを特定する情報と、前記中継グループを構成する前記第2中継サーバを特定する情報と、を含む中継グループ情報を、前記第1中継サーバと共有する中継グループ情報共有部と、前記第1中継サーバと前記第2中継サーバとを特定する情報と、前記第1クライアント端末を特定する情報とを含む中継サーバ情報を、前記第1中継サーバ及び前記第1クライアント端末とで共有する中継サーバ情報共有部と、
前記中継サーバ情報に基づいて、前記第1クライアント端末が前記第1中継サーバに接続されていることを特定し、続いて、前記第1中継サーバを介して前記第1クライアント端末と通信する通信手段と、ネットワークアドレス情報を登録するネットワークアドレス情報登録部と、前記設定部によりルーティング機能が有効化され、前記第1クライアント端末と前記第2中継サーバとの間で通信パケットをルーティングする指示を受け付けると、前記通信手段を用いて、前記第1のLANのネットワークアドレス情報を前記第1クライアント端末から受信し、前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記第1クライアント端末へ送信し、前記第1のLANのネットワークアドレス情報及び前記第2のLANのネットワークアドレス情報を、前記ネットワークアドレス情報登録部に登録させ、さらに、前記第1のLANと前記第2のLANとの間で通信パケットをルーティングするためのルーティングセッションを、前記第1クライアント端末との間で確立するルーティングセッション確立部と、前記通信端末から通信パケットを受信すると、前記通信パケットの宛先アドレスに対応したネットワークアドレス情報が前記ネットワークアドレス情報登録部により登録されているかどうか判定し、前記宛先アドレスに対応したネットワークアドレスに前記通信パケットをルーティング可能な端末として前記第1クライアント端末を特定し、続いて、前記第1クライアント端末との間の前記ルーティングセッションを利用して前記通信パケットを転送するルーティング処理部と、前記設定部により前記ルーティングセッションを無効化する指示を受け付け、前記ルーティングセッションを切断し、さらに、前記ネットワークアドレス情報登録部が登録した前記ネットワークアドレス情報を削除し、ルーティング機能が有効化される前の前記中継グループ情報を前記中継グループ情報共有部に共有させるルーティングセッション切断部と、を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の第2中継サーバにおいて、前記中継サーバ情報には、前記第1中継サーバ及び前記第2中継サーバのIPアドレスと、前記第1中継サーバに接続されている前記第1クライアント端末のIPアドレスとが登録されることを特徴とする。
本発明の中継通信システムは、ルーティング機能を有効化するLANのネットワークアドレスを中継サーバ間で共有する。そして、ルーティング機能が有効化されている中継サーバ間でルーティングセッションを確立する。これにより、クライアント端末から直接IPアドレスを指定して送信された通信パケットをWANを介してルーティングすることが可能である。また、中継サーバおよび各LAN接続されたクライアント端末のIPアドレスを共有する。これにより、ルーティング可能なネットワークアドレスの体系内において、クライアント端末のアドレス情報と接続情報を参照可能となる。
また、LANに接続された任意のクライアント端末を選択して、ルーティング装置として機能させることができる。これにより、多様なネットワーク構成の中で、柔軟にルーティング制御を行うことができる。
中継通信システムの全体構成を示す図である。 中継サーバの構成要素を示す図である。 中継グループの構築に関わる処理の流れを示す図である。 ステップS2までに作成される中継サーバ情報を示す図である。 ステップS4までに作成される情報を示す図である。 ステップS7までに作成される情報を示す図である。 ステップS11までに作成される情報を示す図である。 ルーティングセッションの構築に関わる処理の流れを示す図である。 ステップS14までに作成される情報を示す図である。 ステップS15で交換される中継サーバ情報を示す図である。 ステップS17までに作成される情報を示す図である。 ルーティングセッションの構築に関わるフローチャートである。 ルーティング処理に関わるフローチャートである。 クライアント端末にルーティング機能を実装させる処理を示す図である。 クライアント端末にルーティング機能を実装させた状態を示す図である。 クライアント端末にルーティング機能を実装させた状態を示す図である。
{1.中継通信システムの全体構成}
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は、中継通信システムの全体構成を示す図である。中継通信システムは、LAN1、2、WAN3等から構成される。WAN3は、たとえばインターネットなどの広域ネットワークである。
LAN1には、クライアント端末11、中継サーバ12が接続されている。LAN2には、クライアント端末21、22、中継サーバ23が接続されている。WAN3には、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ31が接続されている。
クライアント端末11、21、22は、パーソナルコンピュータなどの端末である。中継サーバ12、23は、LAN1とLAN2との間でクライアント端末間の通信を中継する。SIPサーバ31は、中継サーバ12、23の相互間の通信を中継する。本実施の形態においては、中継サーバ12、23の相互間の通信プロトコルとして、SIPを利用するが、SIP以外のプロトコルを利用してもよい。
{2.中継サーバの構成要素}
図2は、中継サーバ12(23)の構成要素を示す図である。中継サーバ12(23)は、インターフェース部121(231)、制御部122(232)、データベース格納部123(233)を備える。図2において、括弧のない符号は、中継サーバ12に関する符号であり、括弧が付されている符号は、中継サーバ23に関する符号である。
インターフェース部121(231)は、ローカルIPアドレスを利用して、LAN1(2)に接続されるクライアント端末11(21、22)と通信を行う。インターフェース部121(231)は、グローバルIPアドレスを利用して、WAN3に接続されるSIPサーバ31等と通信を行う。
制御部122(232)は、LANドライバ151(251)、LAN側IPパケット処理部152(252)、WAN側IPパケット処理部153(253)、ルーティング制御部154(254)、中継サーバ間コネクション処理部155(255)、中継サーバXコネクション部156(256)を備える。
LANドライバ151(251)は、インターフェース部121(231)を制御するドライバソフトウェアである。LAN側IPパケット処理部152(252)は、LAN側から受信した通信パケットを処理し、ルーティング制御部154(254)に出力する。ルーティング制御部154(254)は、データベース格納部123(233)に格納された情報に基づいて、通信パケットのルーティング先を決定する。中継サーバ間コネクション処理部155(255)は、データベース格納部123(233)に格納された情報に基づいて、通信パケットを中継すべきコネクションを決定し、中継サーバXコネクション部156(256)に出力する。中継サーバXコネクションは、実際に、特定の中継サーバXとの間で構築されているコネクションを示している。中継サーバXコネクション部156(256)は、通信パケットをWAN側IPパケット処理部153(253)に出力する。
また、制御部122(232)は、データベース格納部123(233)に格納される各種データベースの作成、更新を行なう。データベース格納部123(233)は、中継グループ情報格納部124(234)、中継サーバ情報格納部125(235)、クライアント端末情報格納部126(236)から構成される。
{3.処理の流れ}
図3は、中継グループ情報、中継サーバ情報、クライアント端末情報の作成に関わる処理の流れを示す図である。中継サーバ12、23の管理者は、LAN1、2の相互間において中継通信システムのグループを構築し、LAN1、2間でルーティング機能を有効化することを取り決めている。
<3.1 ステップS1〜ステップS2>
中継サーバ12、23の管理者は、クライアント端末11、21のユーザに対して、アカウントを作成する(ステップS1、ステップS2:CreateAccount())。制御部122、232は、中継サーバ情報51−1、51−2を作成して、中継サーバ情報格納部125、235に格納する。中継サーバ情報51−1、51−2は、中継通信システムを構成する中継サーバの詳細を示す情報であり、図4に示すように、上位情報511−1、511−2、下位情報512−1、512−2から構成される。
上位情報511−1、511−2は、上位にある中継サーバについての情報である。「id」、「name」は、中継サーバの識別情報、名称を示す。中継サーバが起動しているときには、中継サーバ起動情報513−1、513−2として「active」が設定される。これにより、中継サーバが起動しているかどうかについての情報が、中継通信システム全体で共有される。
図4に示す中継サーバ情報51−1では、「id」として、「relay−server−1@abc.net」が、「name」として、「RELAY SERVER 1」が設定されている。中継サーバ情報51−2では、「id」として、「relay−server−2@abc.net」が、「name」として、「RELAY SERVER 2」が設定されている。中継サーバ起動情報513−1、513−2には「active」が設定され、中継サーバ12、23が共に起動している状態を示している。
下位情報512−1、512−2は、下位にあるクライアント端末についての情報である。「div」、「id」、「name」は、クライアント端末の部署名、識別情報、名称を示す。「group」は、クライアント端末が所属する中継グループの識別情報を示す。クライアント端末サイト情報514−1、514−2には、クライアント端末がログオンしている中継サーバの識別情報が示される。これにより、クライアント端末が中継サーバにログオンしているか否かの情報が、中継通信システム全体で共有される。
図4の示す中継サーバ情報51−1では、「div」として、「software」が、「group」として、「20070402133100@relay−server−1.abc.net」が設定されている。また、「id」として、「client−1@relay−server−1.abc.net」が、「name」として、「CLIENT 1」が設定されている。クライアント端末サイト情報514−1は空欄であり、クライアント端末11のユーザが中継サーバ12にログオンしていないことが分かる。
図4に示す中継サーバ情報51−2では、「div」として、「software」が、「group」として、「20070402133100@relay−server−1.abc.net」が設定されている。また、「id」として、「client−2@relay−server−2.abc.net」が、「name」として、「CLIENT 2」が設定されている。クライアント端末サイト情報514−2は空欄であり、クライアント端末21のユーザが中継サーバ23にログオンしていないことが分かる。
<3.2 ステップS3〜ステップS4>
以下の説明においては、中継サーバ12、23の相互間の通信は、SIPサーバ31により中継される。中継サーバ12(23)は、SIPサーバ31に対して、中継サーバ23(12)のアカウントが通信先として指定されたデータなどを送信する。SIPサーバ31は、中継サーバ12、23のアカウントとグローバルIPアドレスとの対応付けを保持しており、グローバルIPアドレスを用いて中継サーバ間の通信を中継する。
中継サーバ12は、中継サーバ23に対して、中継通信システムのグループ構築を要求する(ステップS3:SetGroup())。制御部122、232は、中継グループ情報42を作成して、中継グループ情報格納部124、234に格納する。
図5の1番目の枠内は、中継グループ情報42を示す。中継グループ情報42は、中継グループを特定する情報、中継グループに参加している中継サーバを特定する情報などを含む。中継グループ情報42は、上位情報421、下位情報422から構成される。
上位情報421は、上位にある中継グループについての情報である。「id」は、中継グループの識別情報であり、「20070402133100@relay−server−1.abc.net」が設定されている。「lastmod」は、中継グループ情報の最新更新時刻であり、「20070402133100」が設定されている。「name」は、中継グループの名称であり、「GROUP 1」が設定されている。
下位情報422は、下位にある中継サーバについての情報である。「id」は、中継サーバの識別情報であり、2つの中継サーバ「relay−server−1@abc.net」、「relay−server−2@abc.net」が設定されている。
次に、中継サーバ12は、中継サーバ23に対して、中継サーバ情報の交換を要求する(ステップS4:exchange(db))。中継サーバ12は、中継サーバ23に対して、中継サーバ情報51−1を送信する。中継サーバ23は、中継サーバ12に対して、中継サーバ情報51−2を送信する。これにより、中継サーバ12、23は、中継サーバ情報51−1、51−2を合成して中継サーバ情報52を作成し、中継サーバ情報格納部125(235)に格納する。
図5の2番目の枠内は、中継サーバ情報52を示す。上位情報521−1、521−2は、各々、図4の上位情報511−1、511−2と同様である。下位情報522−1、522−2は、各々、図4の下位情報512−1、512−2と同様である。
また、制御部122は、クライアント端末情報62を作成して、クライアント端末情報格納部126に格納する。制御部232は、クライアント端末情報72を作成して、クライアント端末情報格納部236に格納する。なお、クライアント端末情報62、72の作成処理および格納処理は、ステップS1、S2において実行される。
図5の3番目および4番目の枠内は、クライアント端末情報62、72を示す。「div」は、クライアント端末の部署名を示し、「group」は、クライアント端末が所属する中継グループの識別情報を示す。クライアント端末情報62、72では、いずれも「div」として、「software」が設定され、「group」として、「20070402133100@relay−server−1.abc.net」が設定されている。
「id」、「name」、「pass」は、クライアント端末の識別情報、名称、パスワードを示す。クライアント端末情報62では、「id」として、「client−1@relay−server−1.abc.net」が、「name」として、「CLIENT 1」が、「pass」として、「client−1」が設定されている。クライアント端末情報72では、「id」として、「client−2@relay−server−2.abc.net」が、「name」として、「CLIENT 2」が、「pass」として、「client−2」が設定されている。
クライアント端末アドレス情報621、721は、クライアント端末のIPアドレスを示す。クライアント端末有効期限情報622、722は、クライアント端末のレジスト有効期限を示す。クライアント端末ポート情報623、723は、クライアント端末のポート番号を示す。図5では、クライアント端末アドレス情報621、721およびクライアント端末ポート情報623、723は空欄であり、クライアント端末11、21のユーザは、中継サーバ12、23にログオンしていない状態を示している。
以上の処理の流れにより、中継グループ情報42、中継サーバ情報52は、中継サーバ12、23により共有される。また、中継サーバ12は、クライアント端末情報62を保有し、中継サーバ23は、クライアント端末情報72を保有する。
<3.3 ステップS5〜ステップS7>
クライアント端末11のユーザは、クライアント端末11の識別情報とパスワードを入力し、中継サーバ12にログオンする(ステップS5:REGISTER)。制御部122は、クライアント端末情報62を参照し、クライアント端末11のユーザ認証を行う。
制御部122は、クライアント端末11のユーザのログオンを受け付けると、中継サーバ情報52を更新して中継サーバ情報53を作成する。また、制御部122は、クライアント端末情報62を更新してクライアント端末情報63を作成する。
続いて、クライアント端末11は、中継サーバ12に対して、中継グループ情報および中継サーバ情報の提供を要求する(ステップS6:get())。中継サーバ12は、クライアント端末11に対して、中継グループ情報42および中継サーバ情報53を送信する。クライアント端末11は、中継グループ情報42、中継サーバ情報53を格納する。
制御部122は、中継サーバ情報53を参照し、中継サーバ23に関する中継サーバ起動情報533−2が「active」となっていることを確認すると、中継サーバ情報52が更新されたことを中継サーバ23に通知すべきと判断する。中継サーバ12は、中継サーバ23に対して、中継サーバ情報52が中継サーバ情報53に更新されたことを通知する(ステップS7:NOTIFY())。制御部232は、中継サーバ情報52を更新し、中継サーバ情報53を中継サーバ情報格納部235に格納する。
以上の処理により、中継グループ情報42および中継サーバ情報53が中継サーバ12、23およびクライアント端末11で共有される。また、中継サーバ12は、クライアント端末情報63を保有し、中継サーバ23は、クライアント端末情報72を保有する。
図6の2番目の枠内は、中継サーバ情報53を示す。更新部分を下線により示す。クライアント端末11のユーザは、中継サーバ12にログオンしている。そのため、下位情報532−1のクライアント端末サイト情報534−1には、「relay−server−1@abc.net」が登録されている。
図6の3番目の枠内は、クライアント端末情報63を示す。更新部分を下線により示す。クライアント端末11のユーザが中継サーバ12にログオンしたことにより、クライアント端末アドレス情報631に、クライアント端末11のアドレス「200.1.10.1」が登録されている。また、クライアント端末有効期限情報632に「1213935960484」が、クライアント端末ポート情報633に「5070」が登録されている。なお、中継サーバ情報42、クライアント端末情報72は更新されていない。
<3.4 ステップS8〜ステップS11>
クライアント端末21のユーザは、クライアント端末21の識別情報とパスワードを入力し、中継サーバ23にログオンする(ステップS8:REGISTER)。制御部232は、クライアント端末情報72を参照し、クライアント端末21のユーザ認証を行う。
制御部232は、クライアント端末21のユーザのログオンを受け付けると、中継サーバ情報53を更新して中継サーバ情報54を作成する。また、制御部232は、クライアント端末情報72を更新してクライアント端末情報74を作成する。
クライアント端末21は、中継サーバ23に対して、中継グループ情報および中継サーバ情報の提供を要求する(ステップS9:get())。中継サーバ23は、クライアント端末21に対して、中継グループ情報42および中継サーバ情報54を送信する。クライアント端末21は、中継グループ情報42、中継サーバ情報54を格納する。
制御部232は、中継サーバ情報54を参照し、中継サーバ12に関する中継サーバ起動情報543−1が「active」となっていることを確認すると、中継サーバ情報53が更新されたことを中継サーバ12に通知すべきと判断する。中継サーバ23は、中継サーバ12に対して、中継サーバ情報53が中継サーバ情報54に更新されたことを通知する(ステップS10:NOTIFY())。制御部122は、中継サーバ情報53を更新し、中継サーバ情報54を中継サーバ情報格納部125に格納する。
さらに、制御部122は、クライアント端末情報63を参照し、クライアント端末アドレス情報631が登録されているクライアント端末11に対して、中継サーバ情報53が中継サーバ情報54に更新されたことを通知する(ステップ11:NOTIFY())。クライアント端末11は、中継サーバ情報53を更新することにより、中継サーバ情報54を格納する。
以上の処理により、中継グループ情報42および中継サーバ情報54が中継サーバ12、23およびクライアント端末11、21で共有される。また、中継サーバ12はクライアント端末情報63を保有し、中継サーバ23はクライアント端末情報74を保有する。
図7の2番目の枠内は、中継サーバ情報54を示す。更新部分を下線により示す。クライアント端末21のユーザは、中継サーバ23にログオンしている。そのため、下位情報542−2のクライアント端末サイト情報544−2には、「relay−server−2@abc.net」が登録されている。
図7の4番目の枠内は、クライアント端末情報74を示す。更新部分を下線により示す。クライアント端末21のユーザが中継サーバ23にログオンしたことにより、クライアント端末アドレス情報741には、クライアント端末21のアドレス「210.10.20.1」が登録される。また、クライアント端末有効期限情報742には、「1213935978484」が、クライアント端末ポート情報743には、「5070」が登録される。なお、中継グループ情報42、クライアント端末情報63は更新されない。
<3.5 ステップS12〜ステップS14>
図8を参照する。中継サーバ12は、中継サーバ23にルーティングコマンドを送信する(ステップS12:setRouting)。中継サーバ12から中継サーバ23に送信されるルーティングコマンドには、中継サーバ12を経由してIPパケットをルーティングするネットワークのアドレスが含まれる。ここでは、中継サーバ12は、LAN1からのIPパケットをルーティングするので、LAN1のネットワークアドレス(200.1.10.0/24)が通知される(末尾の24はサブネットマスクである。)。中継サーバ23は、中継サーバ12からルーティングコマンドを受信すると、その応答として、中継サーバ23を経由してIPパケットをルーティングするネットワークのアドレスを通知する。ここでは、中継サーバ23は、LAN2からのIPパケットをルーティングするので、LAN2のネットワークアドレス(210.10.20.0/24)が通知される。
制御部122、232は、中継グループ情報42を更新することで中継グループ情報45を作成し、中継グループ情報格納部124(234)に格納する。中継サーバ12、23において中継グループ情報45が更新されると、中継サーバ12、23は、クライアント端末情報63、74を参照することで、更新情報を通知すべきクライアント端末を特定する。そして、中継サーバ23は、更新情報をクライアント端末21に通知する(ステップS13:NOTIFY())。中継サーバ12は、更新情報をクライアント端末11に通知する(ステップS14:NOTIFY())。
図9は、ステップS14の後で各中継サーバ12、23、クライアント端末11、21に格納されている情報を示す。中継グループ情報45の下位情報452には、各中継サーバの識別情報に対応付けて、IPルーティング可能となったネットワークアドレスが登録されている。これにより、中継グループ間で、IPルーティング可能となったネットワークアドレスが共有されることになる。なお、図9において、中継サーバ情報54、クライアント端末情報63、74は更新されていない。
<3.6 ステップS15〜ステップS20>
続いて、制御部122は、更新された中継サーバ情報56−1を作成し、中継サーバ23に通知する(ステップS15:NOTIFY)。この通知を受けて、制御部232は、更新された中継サーバ56−2を作成し、中継サーバ12に通知する。
図10は、ステップS15で交換された中継サーバ情報56−1、56−2を示している。図に示すように、中継サーバ情報56−1には、中継サーバ12のIPアドレス(200.1.10.254)と、クライアント端末11のIPアドレス(200.1.10.1)が登録されている。中継サーバ情報56−2には、中継サーバ23のIPアドレス(210.10.20.254)と、クライアント端末21のIPアドレス(210.10.20.1)が登録されている。
制御部122、232は、中継サーバ情報56−1、56−2を合成することで、中継サーバ情報57を作成し、それぞれ中継サーバ情報格納部125(235)に格納する。中継サーバ12、23において中継サーバ情報57が更新されると、中継サーバ12、23は、クライアント端末情報63、74を参照することで、更新情報を通知すべきクライアント端末を特定する。そして、中継サーバ23は、更新情報をクライアント端末21に通知する(ステップS16:NOTIFY())。中継サーバ12は、更新情報をクライアント端末11に通知する(ステップS17:NOTIFY())。
図11は、ステップS17の後で各中継サーバ12、23、クライアント端末11、21に格納されている情報を示す。中継サーバ情報57には、各中継サーバ12、23のIPアドレスと、各クライアント端末11、21のIPアドレスが登録されていることが分かる。このように、ルーティング機能が有効化されているグループ間で、中継サーバのIPアドレス、クライアント端末のIPアドレスが共有される。なお、中継グループ情報45、クライアント端末情報63、74は更新されていない。
以上の手順により、各中継サーバ12、23は、中継グループに参加し、中継サーバ12、23によってルーティング機能が有効化されているネットワークアドレス、中継サーバ12、23のIPアドレスを共有する。さらには、中継サーバ12、23は、中継サーバ12、23にログオンしているクライアント端末のIPアドレスも共有する。
再び、図8を参照する。続いて、中継サーバ12から中継サーバ23に対してルーティングセッションを確立するための開始要求を行なう(ステップS18:INVITE)。中継サーバ23から中継サーバ12に応答が返されると、中継サーバ12は中継サーバ23にACKを送信する(ステップS19)。中継サーバ23は、中継サーバ12からACKを受信すると、中継サーバ12との間でルーティングセッションを確立する(ステップS20:Routing Session)。これにより、中継サーバ12、23間でWAN3を介したルーティングセッションが確立される。
中継サーバ12、23間でルーティングセッションが確立されることで、ルーティング設定がされたネットワークアドレスを有するLANに接続された「通信端末」同士は、直接IPアドレスを指定した通信を行うことが可能である。ここで、「クライアント端末」という文言を使用せず、敢えて「通信端末」という文言を使用した。「クライアント端末」は、中継サーバに接続される端末であるのに対して、「通信端末」は「クライアント端末」を含む全ての端末を示している。これは、中継サーバに接続している「クライアント端末」のみならず、LAN1あるいはLAN2に接続された全ての「通信端末」からの通信パケットは、上記のルーティングセッションを利用してルーティング可能となるからである。中継サーバ12、23は、LAN側からの通信パケットを受信すると、その通信パケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとを取得する。そして、中継グループ情報45を参照して、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとが、ルーティング機能が有効化されているLANに対応したアドレスであるかどうかを確認する。ルーティング機能が有効化されている場合には、ルーティングセッションを確立している中継サーバ間で通信パケットをカプセル化して転送するのである。
たとえば、クライアント端末11からクライアント端末21のIPアドレスを指定した通信要求が発生したとする。中継サーバ12は、中継グループ情報45を参照することで、クライアント端末11およびクライアント端末21がルーティング可能なLANに存在するか否かを判定する。つまり、送信元であるクライアント端末11と宛先であるクライアント端末21のIPアドレスと、中継グループ情報45に設定されているネットワークアドレスおよびサブネットマスクから、クライアント端末11、21がルーティング可能なLANに存在するか否かを判定する。中継グループ情報45には、LAN1、2のネットワークアドレスが登録されており、クライアント端末11、21がルーティング可能なLAN2に存在することを確認する。このとき、転送される通信パケットは、中継サーバ12、23間でカプセル化されるので、クライアント端末11、21間では、WAN3の介在を意識することなく通信できる。そして、クライアント端末は、ローカルIPアドレスを利用して、直接WAN3を介して、他のLANに接続されたクライアント端末と通信することができる。
<3.7 全体処理の流れ>
図12および図13のフローチャートを用いて、ルーティングセッション確立までの処理の流れと、実際に通信パケットをルーティングする処理の流れを説明する。まず、図12を用いてルーティングセッション確立に関わる処理を説明する。
まず、中継サーバの管理者が相手中継サーバに関する設定を行う(ステップS101)。つまり、どの中継サーバと中継グループを構成するのか、いずれかの中継サーバとの間でルーティング機能を有効化するかどうかを設定する。
次に、中継サーバ間で中継グループを作成する(ステップS102)。この処理は、図3におけるステップS3、S4に対応する。続いて、いずれかの中継サーバとの間でルーティング機能を有効化する設定が存在していれば(ステップS103でYES)、相手中継サーバにルーティングコマンドを送信する(ステップS104)。つまり、図8のステップS12で示すように、ルーティングセッションを確立する相手の中継サーバに対して、自中継サーバがルーティングを行うLANのネットワークアドレスを通知する。これに対する応答として、相手中継サーバから相手中継サーバがルーティングを行うLANのネットワークアドレスを取得する(ステップS105)。この処理は、図8におけるステップS12の応答に対応している。
相手中継サーバからネットワークアドレスを取得すると、中継サーバは、中継グループ情報を更新する(ステップS106)。上述の例であれば、図9における中継グループ情報45に対応している。つまり、相互に交換したネットワークアドレスが、中継サーバに対応して設定される。
そして、中継サーバ間でルーティングセッションを確立する(ステップS107)。この処理は、図8におけるステップS18〜S20に対応する。このような処理を経て、ルーティングが開始される(ステップS108)。このように、本実施の形態に係るルーティング機能は、相互に通信できる中継サーバ間で、中継グループ情報を用いてルーティング設定されるネットワークアドレス情報を交換することで有効化される。そして、ルーティングのために確立されたルーティングセッションを用いて、中継通信システムの通信機能によってIPパケットのルーティング制御が行われる。このように、本実施の形態で有効化されるルーティングは、アプリケーション層において実行されるルーティングであり、通常のIPルーティングとは異なる。管理者によりルーティング機能がOFF操作されると(ステップS109でYES)、ルーティングセッションを切断し(ステップS110)、中継グループ情報を更新する(ステップS111)。つまり、図9における中継グループ情報45の状態からネットワークアドレスが削除され、再び、図7における中継グループ情報42と同様の状態になる。
図13は、ルーティングセッションが確立されている状態で、中継サーバが通信パケットを実際にルーティングする処理を示すフローチャートである。中継サーバは、通信パケットを受信すると、通信パケットの解析を行い(ステップS201)、通信パケットがルーティングパケットであるかどうかの判定を行う(ステップS202)。通信パケットがルーティングパケットでないならば(ステップS202でNO)、通信パケットの受信処理を行う(ステップS204)。
通信パケットがルーティングパケットであるならば(ステップS202でYES)、通信パケットの送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとを検出する(ステップS203)。そして、中継サーバは、検出した送信元IPアドレスと宛先IPアドレスとから通信パケットをルーティング可能か否か判定する。つまり、送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスに対応したネットワークアドレス情報がルーティング情報として中継グループ情報に登録されているかどうかを判定する(ステップS205)。
ルーティング可能な情報が中継グループ情報に含まれている場合には、生成されているルーティングセッションを利用して通信パケットを送出する(ステップS206)。ルーティング可能な情報が中継グループ情報に含まれていない場合には、送信元のクライアント端末に宛先到達不能を示す通知を行なう(ステップS207)。
図2のブロック図において、ルーティング処理の流れを説明する。中継サーバ12(23)は、インターフェース部121(231)、LANドライバ151(251)を介して通信パケットを受信する。通信パケットがLAN側から受信したものであれば、LAN側パケット処理部152(252)を介して、ルーティング制御部154(254)に通信パケットが出力される。ルーティング制御部154(254)は、中継グループ情報を参照し、ルーティング情報があるかどうかを確認する。ルーティング情報が存在する場合には、中継サーバ間コネクション処理部155(255)に通信パケットを出力する。
中継サーバ間コネクション処理部155(255)は、通信パケットの宛先IPアドレスに応じて中継すべきコネクションを決定し、生成されている中継サーバXコネクション部156(256)に通信パケットを受け渡す。中継サーバXコネクション部156(256)は、実際に特定の中継サーバとの間で構築されているコネクションである。
中継サーバXコネクション部156(256)は、通信パケットをWAN側IPパケット処理部153(253)に出力する。これにより、LANドライバ151(251)、インターフェース部121(231)を介して、通信パケットがルーティングセッションを利用して相手の中継サーバまで転送される。
本実施の形態の中継通信システムは、動的にルーティングを行うネットワークアドレスを決定するとともに、ルーティングに必要なルーティングセッションを確立してWAN3を介して通信端末間の通信パケットをルーティングすることが可能である。中継サーバ間で遠隔地にあるLANのネットワークアドレスを共有するので、中継システムによって動的にルーティングセッションを確立して、必要な時だけ遠隔地にある特定のネットワークアドレス同士をIPルーティング可能に接続することができる。通常、VPNでは、ネットワーク上に存在する端末のIPアドレスや接続状態を知るには、特別の手段が必要である。しかし、本実施の形態の中継通信システムでは、中継通信システム内の中継サーバやクライアント端末のIPアドレスと接続状態とが中継サーバ情報の共有により参照可能となる。
<3.8 ステップS21〜ステップS27>
上述したとおり、中継サーバはLAN間でルーティングを行なう装置として機能したが、ここからは、クライアント端末にルーティング機能を実装させる実施の形態を説明する。図14は、クライアント端末11にルーティング機能を実装させるフローチャートである。なお、図14におけるステップは、図3におけるステップS11の後に実行されるものとする。つまり、図8におけるステップは実行されていない状態とする。
まず、クライアント端末11は、中継サーバ12にルーティングコマンドを送信する(ステップS21:setRouting)。クライアント端末11から中継サーバ12に送信されるルーティングコマンドには、クライアント端末11を経由してルーティングを行うネットワークのアドレスが含まれる。ここでは、クライアント端末11は、LAN1からのIPパケットをルーティングするので、LAN1のネットワークアドレス(200.1.10.0/24)が通知される。中継サーバ12は、ルーティングコマンドを中継サーバ23に転送する(ステップS21.1)。
中継サーバ23は、中継サーバ12からルーティングコマンドを受信すると、その応答として、中継サーバ23を経由してルーティングを行うネットワークのアドレスを通知する。ここでは、中継サーバ23は、LAN2からのIPパケットをルーティングするので、LAN2のネットワークアドレス(210.10.20.0/24)が通知される。中継サーバ12は、LAN2のネットワークアドレスをクライアント端末11に通知する。
制御部122、232は、中継グループ情報42を更新することで中継グループ情報45を作成し(図9に示す中継サーバ45を参照)、中継グループ情報格納部124、234に格納する。中継サーバ12、23において中継グループ情報45が更新されると、クライアント端末11、21に中継グループ情報45の更新情報を通知する。
続いて、制御部122は、更新された中継サーバ情報56−1(図10参照)を作成し、中継サーバ23に通知する(ステップS22:NOTIFY)。この通知を受けて、制御部232は、更新された中継サーバ56−2(図10参照)を作成し、中継サーバ12に通知する。
制御部122、232は、中継サーバ情報56−1、56−2を合成することで、中継サーバ情報57(図11参照)を作成し、それぞれ中継サーバ情報格納部125(235)に格納する。中継サーバ12、23において中継サーバ情報57が更新されると、クライアント端末11、21に中継サーバ情報57の更新情報を通知する(ステップS23、S24)。
以上の手順により、クライアント端末11および中継サーバ23は、ルーティング機能を有効化するLAN1、2のネットワークアドレス、お互いのIPアドレスを共有する。さらには、クライアント端末11および中継サーバ23は、LAN1、2に接続されているクライアント端末のIPアドレスを共有する。
続いて、クライアント端末11から中継サーバ12に対してルーティングセッションを確立するための開始要求を行なう(ステップS25:INVITE)。中継サーバ12からクライアント端末11に応答が返されると、クライアント端末11は中継サーバ12にACKを送信する(ステップS26)。
続いて、中継サーバ12から中継サーバ23に対してルーティングセッションを確立するための開始要求を行なう(ステップS26.1:INVITE)。中継サーバ23から中継サーバ12に応答が返されると、中継サーバ12は中継サーバ23にACKを送信する(ステップS26.2)。
中継サーバ23は、ACKを受信すると、中継サーバ12との間でルーティングセッションを確立する(ステップS27)。中継サーバ12は、さらに、クライアント端末11との間でルーティングセッションを確立する(ステップS27.1)。このようにして、クライアント端末11と中継サーバ23間でWAN3を介したルーティングセッションが確立される。
このように本実施の形態の中継通信システムにおいては、LANに接続されたクライアント端末を任意に選択して、ルーティング装置として動作させることができる。これにより、遠隔地にあるLAN間でのルーティング制御を柔軟に構築することができる。
たとえば、図15のようなネットワーク構成を考える。4つのLAN81、82、83、84が存在し、LAN81とLAN82とは中継サーバ811、821を介して接続されている。中継サーバ811、821は、本実施の形態の中継サーバ12、23と同様の機能を備える。また、LAN81とLAN83とは汎用ルータ812を介して、LAN82とLAN84は汎用ルータ822を介して接続されている。汎用ルータ812、822は、一般的なパケットルーティング機能を備えたルータである。また、LAN83には、クライアント端末831が接続されている。
このようなネットワーク構成において、クライアント端末831にルーティング機能を実装させるのである。つまり、図14のフローで説明したクライアント端末11と同様の操作を行い、クライアント端末831と中継サーバ821との間でルーティングセッションを確立するのである。このように、汎用ルータを介して接続された別のLANとの間でもルーティングセッションを構築することが可能であり、柔軟性の高いネットワークシステムを構成できる。
さらに、図16は別の例を示す。LAN91とLAN94は、中継サーバ911と中継サーバ941を介して接続され、LAN94とLAN92とは、中継サーバ941と中継サーバ921を介して接続されている。中継サーバ911、921、941は、本実施の形態の中継サーバ12、23と同様の機能を備える。また、LAN94とLAN95とは、汎用ルータ942を介して接続され、LAN92とLAN93とは、汎用ルータ922を介して接続されている。また、LAN93、95には、クライアント端末931、951が接続されている。
このようなネットワーク構成において、クライアント端末951にルーティング機能を実装させ、クライアント端末951と中継サーバ911との間でルーティングセッションを確立している。また、クライアント端末931にルーティング機能を実装させ、クライアント端末931と中継サーバ941との間でルーティングセッションを確立している。このように、多様なネットワーク構成の中で、任意のLANを選択し、各LANに接続されたクライアント端末にルーティング機能を実装させることで、任意のLAN間で自由にルーティングセッションを構築することができる。
1、2 LAN
3 WAN
11、21、22 クライアント端末
12、23 中継サーバ
31 SIPサーバ
121、231 インターフェース部
122、232 制御部
123、233 データベース格納部
124、234 中継グループ情報格納部
125、235 中継サーバ情報格納部
126、236 クライアント端末情報格納部

Claims (4)

  1. 第2中継サーバと広域ネットワークを介して接続された第1中継サーバであって、前記第1中継サーバは第1のLANに接続されており、前記第1中継サーバには前記第1のLANを介して第1通信端末が接続されており、前記第2中継サーバは第2のLANに接続されており、前記第1中継サーバは、
    ルーティング機能を有効化又は無効化する設定部と、
    中継グループを構成する前記第1中継サーバを特定する情報と、前記中継グループを構成する前記第2中継サーバを特定する情報と、を含む中継グループ情報を、前記第2中継サーバと共有する中継グループ情報共有部と、
    ネットワークアドレス情報を登録するネットワークアドレス情報登録部と、
    前記設定部によりルーティング機能が有効化され、前記第1中継サーバと前記第2中継サーバとの間で通信パケットをルーティングする指示を受け付けると、前記第1中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする前記第1のLANのネットワークアドレス情報を前記第2中継サーバへ送信し、前記第2中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記第2中継サーバから受信し、前記第1のLANのネットワークアドレス情報及び前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記ネットワークアドレス情報登録部に登録させ、さらに、前記第1のLANと前記第2のLANとの間で通信パケットをルーティングするためのルーティングセッションを、前記第2中継サーバとの間で確立するルーティングセッション確立部と、
    前記第1通信端末から通信パケットを受信すると、前記通信パケットの宛先アドレスに対応したネットワークアドレス情報が前記ネットワークアドレス情報登録部により登録されているかどうかを判定し、前記宛先アドレスに対応したネットワークアドレスに前記通信パケットをルーティング可能な中継サーバとして前記第2中継サーバを特定し、続いて、前記第2中継サーバとの間の前記ルーティングセッションを利用して前記通信パケットを転送するルーティング処理部と、
    前記設定部により前記ルーティングセッションを無効化する指示を受け付け、前記ルーティングセッションを切断し、さらに、前記ネットワークアドレス情報登録部が登録した前記ネットワークアドレス情報を削除し、ルーティング機能が有効化される前の前記中継グループ情報を前記中継グループ情報共有部に共有させるルーティングセッション切断部と、
    を備えることを特徴とする第1中継サーバ。
  2. 請求項1に記載の第1中継サーバにおいて、
    前記第1中継サーバ及び前記第2中継サーバのIPアドレスを登録する中継サーバ情報を共有する中継サーバ情報共有部、
    を備えることを特徴とする第1中継サーバ。
  3. 第1中継サーバと広域ネットワークを介して接続された第2中継サーバであって、前記第2中継サーバは第2のLANに接続されており、前記第1中継サーバは第1のLANに接続されており、前記第1のLANには前記第1中継サーバを経由して通信パケットをルーティングする第1クライアント端末が接続されており、前記第2のLANには通信端末が接続されており、前記第2中継サーバは、
    ルーティング機能を有効化又は無効化する設定部と、
    中継グループを構成する前記第1中継サーバを特定する情報と、前記中継グループを構成する前記第2中継サーバを特定する情報と、を含む中継グループ情報を、前記第1中継サーバと共有する中継グループ情報共有部と、
    前記第1中継サーバと前記第2中継サーバとを特定する情報と、前記第1クライアント端末を特定する情報とを含む中継サーバ情報を、前記第1中継サーバ及び前記第1クライアント端末とで共有する中継サーバ情報共有部と、
    前記中継サーバ情報に基づいて、前記第1クライアント端末が前記第1中継サーバに接続されていることを特定し、続いて、前記第1中継サーバを介して前記第1クライアント端末と通信する通信手段と、
    ネットワークアドレス情報を登録するネットワークアドレス情報登録部と、
    前記設定部によりルーティング機能が有効化され、前記第1クライアント端末と前記第2中継サーバとの間で通信パケットをルーティングする指示を受け付けると、前記通信手段を用いて、前記第1のLANのネットワークアドレス情報を前記第1クライアント端末から受信し、前記第2のLANのネットワークアドレス情報を前記第1クライアント端末へ送信し、前記第1のLANのネットワークアドレス情報及び前記第2のLANのネットワークアドレス情報を、前記ネットワークアドレス情報登録部に登録させ、さらに、前記第1のLANと前記第2のLANとの間で通信パケットをルーティングするためのルーティングセッションを、前記第1クライアント端末との間で確立するルーティングセッション確立部と、
    前記通信端末から通信パケットを受信すると、前記通信パケットの宛先アドレスに対応したネットワークアドレス情報が前記ネットワークアドレス情報登録部により登録されているかどうか判定し、前記宛先アドレスに対応したネットワークアドレスに前記通信パケットをルーティング可能な端末として前記第1クライアント端末を特定し、続いて、前記第1クライアント端末との間の前記ルーティングセッションを利用して前記通信パケットを転送するルーティング処理部と、
    前記設定部により前記ルーティングセッションを無効化する指示を受け付け、前記ルーティングセッションを切断し、さらに、前記ネットワークアドレス情報登録部が登録した前記ネットワークアドレス情報を削除し、ルーティング機能が有効化される前の前記中継グループ情報を前記中継グループ情報共有部に共有させるルーティングセッション切断部と、
    を備えることを特徴とする第2中継サーバ。
  4. 請求項3に記載の第2中継サーバにおいて、
    前記中継サーバ情報には、前記第1中継サーバ及び前記第2中継サーバのIPアドレスと、前記第1中継サーバに接続されている前記第1クライアント端末のIPアドレスと、が登録されることを特徴とする第2中継サーバ。
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