JP5457396B2 - Temperature distribution correction device for injection molding machines - Google Patents
Temperature distribution correction device for injection molding machines Download PDFInfo
- Publication number
- JP5457396B2 JP5457396B2 JP2011089889A JP2011089889A JP5457396B2 JP 5457396 B2 JP5457396 B2 JP 5457396B2 JP 2011089889 A JP2011089889 A JP 2011089889A JP 2011089889 A JP2011089889 A JP 2011089889A JP 5457396 B2 JP5457396 B2 JP 5457396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- correction
- heater
- heating cylinder
- injection molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は、複数のヒータを有する加熱部により加熱筒を加熱した際の温度分布を矯正する際に用いて好適な射出成形機の温度分布矯正装置に関する。 The present invention relates to a temperature distribution correction device for an injection molding machine, which is suitable for correcting a temperature distribution when a heating cylinder is heated by a heating unit having a plurality of heaters.
一般に、射出成形機では、加熱筒の外周面軸方向に、加熱筒前部(メータリングゾーン)を加熱する前部ヒータ,加熱筒中間部(コンプレッションゾーン)を加熱する中間部ヒータ,加熱筒後部(フィードゾーン)を加熱する後部ヒータ,さらには加熱筒前端に設けた射出ノズルを加熱するノズルヒータをそれぞれ配設して構成する加熱部を備え、これにより、加熱筒の軸方向に所定の温度分布が生じるように、各ヒータに対する温度のフィードバック制御を行っている。 Generally, in an injection molding machine, in the axial direction of the outer peripheral surface of a heating cylinder, a front heater that heats the front part of the heating cylinder (metering zone), an intermediate heater that heats the middle part of the heating cylinder (compression zone), and the rear part of the heating cylinder A heating section is provided which includes a rear heater for heating the (feed zone) and a nozzle heater for heating the injection nozzle provided at the front end of the heating cylinder, thereby providing a predetermined temperature distribution in the axial direction of the heating cylinder. Thus, temperature feedback control for each heater is performed.
ところで、加熱筒は、通常、200〜300〔℃〕程度の高温に加熱されるとともに、加熱筒の前端及び後端は冷却部位に接続される。特に、加熱筒の後端は、材料が供給される材料供給部に接続されるが、この材料供給部は、供給途中の材料が溶融しないように、50〔℃〕程度の低温に冷却されている。したがって、加熱筒後部におけるフィードゾーンの温度が低くなり、この結果、ヒータに対する制御量が増加し、温度センサよりも前側の温度分布に高温側のオーバーシュートが生じ、加熱筒における温度制御が正常に行われている場合であっても温度分布特性に乱れを生じてしまう。結局、オーバシュートの発生は、成形材料が本来溶融すべきでないゾーンで融点を越えることになり、溶融の早期開始により計量が不安定化する不具合を招く。また、射出ノズルは冷却されている金型に当接することから、加熱筒の前端における射出ノズルの先端部位でも同様の現象が発生し、この場合には樹脂焼け等の発生原因となる。 By the way, the heating cylinder is usually heated to a high temperature of about 200 to 300 [° C.], and the front end and the rear end of the heating cylinder are connected to the cooling part. In particular, the rear end of the heating cylinder is connected to a material supply unit to which the material is supplied. The material supply unit is cooled to a low temperature of about 50 ° C. so that the material being supplied is not melted. Yes. Therefore, the temperature of the feed zone at the rear of the heating cylinder is lowered. As a result, the control amount for the heater is increased, overshoot on the high temperature side occurs in the temperature distribution on the front side of the temperature sensor, and the temperature control in the heating cylinder is normally performed. Even if this is done, the temperature distribution characteristics will be disturbed. Eventually, the occurrence of overshoot will cause the molding material to exceed the melting point in a zone where the molding material should not be melted, leading to a problem that the measurement becomes unstable due to the early start of melting. Further, since the injection nozzle comes into contact with the cooled mold, the same phenomenon also occurs at the front end portion of the injection nozzle at the front end of the heating cylinder. In this case, it may cause resin burning and the like.
従来、このような不具合に対処した装置も知られており、特許文献1には、加熱シリンダにヒータを付設してなる射出成形機の加熱装置において、加熱シリンダの温度を検出する温度センサの検出位置を基準として、他の位置におけるヒータの温度を補正する温度補正手段を設けた射出成形機の加熱装置が開示され、また、特許文献2には、長手方向の外周面に多数のヒータを備えたシリンダと、同シリンダの同じく長手方向の所定位置に設置される複数の温度検出手段と、各温度検出手段からの信号を受けてヒータの2以上を1組として温度制御する、温度検出手段と同数の温度調節手段とを備え、シリンダの加熱温度を各温度調節手段に対応させて所定領域毎に制御するシリンダ温度制御装置において、シリンダ基部のホッパ入口に最も近いヒータ部のシリンダ温度を直接検出する温度検出手段を新たに設けるとともに、適宜切換手段を介して温度制御領域を選択的に変更し得るようにしたシリンダ温度制御装置が開示され、さらに、特許文献3には、フィードゾーンにその筒方向の複数の位置に温度センサが着脱自在に取り付けられる温度制御部位が設けられていて、必要により一の温度制御部位を選択して温度センサを取り付け、もって、温度制御部位の選択によって異なった温度制御を行うことができるようにした射出成形機の加熱筒の温度制御装置が開示され、さらに、特許文献4には、複数のヒータの軸方向両端の温度を測定する複数の温度センサと、複数の温度センサが測定する温度に対して、それぞれ重み係数を設定する複数の重み設定器と、複数の温度センサが測定した複数のヒータの軸方向両端の温度に対して、複数の重み設定器が設定した重み係数を用いて重み付けを行うことにより、仮想温度を算出する複数の演算回路と、複数の演算回路が算出した仮想温度に基づいて、複数のヒータの温度を制御する複数の温度調節計を備える射出成形機の加熱筒温度制御装置が開示されている。
Conventionally, an apparatus that copes with such a problem is also known.
しかし、加熱筒の温度分布に対処した従来の装置は、次のような解決すべき課題が存在した。 However, the conventional apparatuses that deal with the temperature distribution of the heating cylinder have the following problems to be solved.
第一に、加熱筒後部で発生するオーバシュートを排除する手法として、主に、フィードゾーンを加熱する後部ヒータの一部又は全部を変更したり、或いは温度センサの取付位置を変更する手法を採用するため、フィードゾーンに必要な本来の(正規の)温度分布特性に影響を及ぼしてしまう。即ち、オーバシュートは排除されるとしても、フィードゾーンの特に後半部位は緩やかな低下傾向となり、部分的に熱量不足が生じるなど、オーバシュートのみを排除して、正規の温度分布特性になるように正確に矯正する観点からは必ずしも十分であるとは言えなかった。 First, as a method to eliminate the overshoot that occurs at the rear of the heating cylinder, a method that mainly changes part or all of the rear heater that heats the feed zone or changes the mounting position of the temperature sensor is adopted. Therefore, the original (normal) temperature distribution characteristic necessary for the feed zone is affected. In other words, even if overshoot is eliminated, especially the latter half of the feed zone tends to decline gradually, and the amount of heat is partially insufficient. From the point of view of correcting correctly, it was not always sufficient.
第二に、材料の変更や成形条件の変更等により、加熱筒の温度分布特性も変更する必要が生じた場合、温度分布特性の変更、更には最適化を行うことが容易でない。即ち、上述のように、後部ヒータの一部又は全部を変更したり、或いは温度センサの取付位置を変更するなどにより、温度分布特性に対する修正を行っているため、変更できる要素は限定的となる。したがって、変更に対する自由度(柔軟性)を高め、更には適応性及び汎用性を高める観点からも更なる改善の余地があった。 Second, when it is necessary to change the temperature distribution characteristic of the heating cylinder due to a change in material, a change in molding conditions, or the like, it is not easy to change the temperature distribution characteristic and further optimize it. That is, as described above, since the temperature distribution characteristics are corrected by changing part or all of the rear heater or changing the mounting position of the temperature sensor, the elements that can be changed are limited. . Therefore, there is room for further improvement from the viewpoint of increasing the degree of freedom (flexibility) with respect to change, and further enhancing adaptability and versatility.
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の温度分布矯正装置の提供を目的とするものである。 An object of the present invention is to provide an apparatus for correcting temperature distribution of an injection molding machine that solves the problems existing in the background art.
本発明は、上述した課題を解決するため、射出装置Mの少なくとも加熱筒2を、軸方向Fsに沿って配設した複数のヒータ3m,3c,3f…を有する加熱部3により加熱した際の軸方向Fsに生じる所定の温度分布を矯正する射出成形機Mの温度分布矯正装置1を構成するに際して、加熱筒2におけるフィードゾーンZfを加熱する後部ヒータ3fの後方に配設し、後部ヒータ3fよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい矯正ヒータ3sと、後部ヒータ3fの後端3frから矯正ヒータ3sの軸方向Fs中央位置間に配設して、加熱筒2の温度を検出する矯正温度センサ4sと、矯正温度センサ4sにより検出した温度(矯正検出温度)Tsdと予め設定した矯正目標温度Tssに基づいて温度のフィードバック制御を行う制御手段5と、を備えることを特徴とする。
In the present invention, in order to solve the above-described problem, at least the
この場合、発明の好適な実施の態様により、制御手段5には、加熱筒2におけるフィードゾーンZfの中間位置の温度を後部温度センサ4fにより検出し、かつ検出した後部検出温度Tfdと予め設定した後部目標温度Tfsに基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を設けることができる。一方、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さは、後部ヒータ3fの軸方向Fs長さに対して、1/3以下に選定するとともに、矯正ヒータ3sのワット密度は、後部ヒータ3fのワット密度に対して、3倍以上に選定することが望ましい。また、矯正温度センサ4sは、後部ヒータ3fの後端3frと矯正ヒータ3sの前端3sf間に配設することができる。さらに、矯正目標温度Tssは、後部目標温度Tfsに対して、所定の係数Ksを乗じ、かつ当該後部目標温度Tfsよりも低い温度に設定することができる。なお、係数Ksとしては、0.90〜0.99の範囲に選定することが望ましい。他方、加熱筒2の前端に設けた射出ノズル2nを加熱するノズルヒータ3nの前方に配設し、ノズルヒータ3nよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい第二矯正ヒータ3ns,及び当該第二矯正ヒータ3nsにおける射出ノズル2nの温度を検出する第二矯正温度センサ4nsを設けるとともに、制御手段5に、第二矯正温度センサ4nsにより検出した温度(第二矯正検出温度)と予め設定した第二矯正目標温度に基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を設けることができる。さらに、加熱筒2のコンプレッションゾーンZcを加熱する中間部ヒータ3cの前方であって、加熱筒2のメータリングゾーンZmを加熱する前部ヒータ3mの後方に配設し、前部ヒータ3mよりも、軸方向長さが短く、かつワット密度が大きい第三矯正ヒータ3ms,及び当該第三矯正ヒータ3msにおける加熱筒2の温度を検出する第三矯正温度センサ4msを設けるとともに、制御手段5に、第三矯正温度センサ4msにより検出した温度(第三矯正検出温度)と予め設定した第三矯正目標温度に基づいてフィードバック制御を行う制御機能を設けることができる。
In this case, according to a preferred embodiment of the invention, the control means 5 detects the temperature at the intermediate position of the feed zone Zf in the
このような本発明に係る射出成形機Mの温度分布矯正装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
According to such a temperature
(1) 加熱筒2におけるフィードゾーンZfを加熱する後部ヒータ3fの後方に、当該後部ヒータ3fよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい矯正ヒータ3sを配設し、加熱筒2の後端部位に対する温度のフィードバック制御を行うようにしたため、フィードゾーンZfの後方に、いわば材料供給部(冷却部位)による吸熱作用を遮断する断熱壁を設けることができ、フィードゾーンZfに対する冷却部位の温度による影響を可及的に低減できる。したがって、温度制御時に、フィードゾーンZfの温度分布において発生する無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布となるように、より正確な矯正を行うことができる。
(1) A
(2) 加熱筒2のフィードゾーンZfに対する温度の制御系に対し、加熱筒2の後端部位における温度を、追加した矯正ヒータ3s及び矯正温度センサ4sを含み、かつ独立したフィードバック制御系により制御するようにしたため、例えば、材料の変更や成形条件の変更等により、温度分布特性を変更する必要が生じた場合であっても、矯正目標温度Tssに対する設定変更等により容易に最適化できるなど、変更に対する自由度(柔軟性)、更には適応性及び汎用性を高めることができる。
(2) In contrast to the temperature control system for the feed zone Zf of the
(3) 好適な態様により、制御手段5に、加熱筒2におけるフィードゾーンZfの中間位置の温度を後部温度センサ4fにより検出し、かつ検出した後部検出温度Tfdと予め設定した後部目標温度Tfsに基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を設ければ、矯正ヒータ3s及び矯正温度センサ4sを追加的に設けた場合であっても、フィードゾーンZfの温度制御は、特に変更することなく、従前からのフィードバック制御により安定に行うことができる。
(3) According to a preferred embodiment, the control means 5 detects the temperature at the intermediate position of the feed zone Zf in the
(4) 好適な態様により、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さを、後部ヒータ3fの軸方向Fs長さに対して、1/3以下に選定すれば、フィードゾーンZfにおける無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布特性となるように正確に矯正する観点から必要十分な作用効果を確保できる。
(4) According to a preferred embodiment, if the axial direction Fs length of the straightening
(5) 好適な態様により、矯正ヒータ3sのワット密度を、後部ヒータ3fのワット密度に対して、3倍以上に選定すれば、フィードゾーンZfにおける無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布特性となるように正確に矯正する観点から必要十分な作用効果を確保できるとともに、矯正ヒータ3sの軸方向Fsの長さ選定と相俟って、より大きな作用効果を期待できる。
(5) If the watt density of the
(6) 好適な態様により、矯正温度センサ4sを、後部ヒータ3fの後端3frと矯正ヒータ3sの前端3sf間に配設すれば、本発明に基づく十分な作用効果を確保し、矯正温度センサ4sの配設位置を最適化する観点から最も望ましい態様として実施することができる。
(6) If the correction temperature sensor 4s is disposed between the rear end 3fr of the rear heater 3f and the front end 3sf of the
(7) 好適な態様により、矯正目標温度Tssを、後部目標温度Tfsに対して、所定の係数Ksを乗じ、かつ当該後部目標温度Tfsよりも低い温度に選定すれば、本発明に基づく必要十分な作用効果を確保する観点から最適な矯正目標温度Tssを設定できるとともに、設定も容易に行うことができる。 (7) According to the preferred embodiment, if the correction target temperature Tss is selected to be a temperature lower than the rear target temperature Tfs by multiplying the rear target temperature Tfs by a predetermined coefficient Ks, it is necessary and sufficient based on the present invention. From the standpoint of ensuring a satisfactory operational effect, it is possible to set the optimum correction target temperature Tss and to easily set it.
(8) 好適な態様により、第二矯正ヒータ3ns及び第二矯正温度センサ4nsを設けるとともに、制御手段5に、第二矯正温度センサ4nsにより検出した温度(第二矯正検出温度)と予め設定した第二矯正目標温度に基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を設ければ、加熱筒2の前端側、即ち、射出ノズル2nの先端部位における温度分布の矯正も、加熱筒2の後端部位における温度分布の矯正と同様に実現することができ、全体において、より望ましい温度分布特性に矯正することができる。
(8) According to a preferred embodiment, the
(9) 好適な態様により、第三矯正ヒータ3ms及び第三矯正温度センサ4msを設けるとともに、制御手段5に、第三矯正温度センサ4msにより検出した温度(第三矯正検出温度)と予め設定した第三矯正目標温度に基づいてフィードバック制御を行う制御機能を設ければ、加熱筒2におけるメータリングゾーンZmの温度分布をより緻密に制御でき、温度分布特性の平坦性をより高めることができるなど、より理想的な温度分布特性を得ることができる。
(9) According to a preferred embodiment, a
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 Next, preferred embodiments according to the present invention will be given and described in detail with reference to the drawings.
まず、本実施形態に係る温度分布矯正装置1を備える射出成形機Mの基本構成について、図1及び図2を参照して説明する。
First, a basic configuration of an injection molding machine M including the temperature
図1中、Miは射出装置であり、この射出装置Miと不図示の型締装置により射出成形機Mが構成される。射出装置Miは、加熱筒2を備え、この加熱筒2は、前端に射出ノズル2nを有するとともに、加熱筒2の後端は、加熱筒2の内部に成形材料を供給する材料供給部11に結合する。材料供給部11は、上端にホッパ11hを備えるとともに、このホッパ11hの下端口は、鉛直方向に設けた材料落下孔11rを介して加熱筒2の内部に連通する。この材料落下孔11r及びこの材料落下孔11rの下方に位置する加熱筒2は、図示を省略した冷却用のウォータジャケットを含む冷却部位Xcとして冷却される。
In FIG. 1, Mi is an injection device, and this injection device Mi and a mold clamping device (not shown) constitute an injection molding machine M. The injection device Mi includes a
また、射出ノズル2nを含む加熱筒2の外周面には加熱部3を配設する。加熱部3は、軸方向Fsに沿って順次配設したバンドヒータ等を用いた複数のヒータ3n,3m,3c,3f、即ち、射出ノズル2n(ノズルゾーンZn)の外周面に装着したノズルヒータ3n,加熱筒2の前部に装着してメータリングゾーンZmを加熱する前部ヒータ3m,加熱筒2の中間部に装着してコンプレッションゾーンZcを加熱する中間部ヒータ3c,加熱筒2の後部に装着してフィードゾーンZfを加熱する後部ヒータ3fを備え、これらの各ヒータ3n,3m,3c,3fは、加熱部3を加熱する一般的な基本態様に基づいて装着される。
A
さらに、加熱筒2には、各加熱部位における温度を検出する熱電対等を用いた複数の温度センサ4n,4m,4c,4fをそれぞれ付設する。即ち、ノズルヒータ3nの軸方向Fs中央位置における射出ノズル2nの温度を検出するノズル温度センサ4n,前部ヒータ3mの軸方向Fs中央位置となる加熱筒2におけるメータリングゾーンZmの温度を検出する前部温度センサ4m,中間部ヒータ3cの軸方向Fs中央位置となる加熱筒2におけるコンプレッションゾーンZcの温度を検出する中間部温度センサ4c,後部ヒータ3fの軸方向Fs中央位置となる加熱筒2におけるフィードゾーンZfの温度を検出する後部温度センサ4fを備える。各温度センサ4n,4m,4c,4fは、加熱筒2(射出ノズル2n)の外周面に形成した装着孔に差込んで付設する。
Further, the
一方、加熱筒2の内部にはスクリュ12を挿入し、このスクリュ12の後端は、材料供給部11の後方へ延出することにより、当該スクリュ12を回転駆動及び進退駆動するスクリュ駆動部13に接続する。
On the other hand, a
他方、射出成形機Mは、全体の制御を司る成形機コントローラ21を備え、この成形機コントローラ21のヒータ出力ポートに、上述した各ヒータ3n,3m,3c,3fを接続するとともに、センサ入力ポートに、上述した各温度センサ4n,4m,4c,4fを接続する。成形機コントローラ21は、図2に示すように、コンピュータ機能を有するコントローラ本体22を備え、このコントローラ本体22には、各種データを表示(グラフィック表示)するディスプレイ23及び各種設定を行う設定部24が付属する。なお、設定部24は、ディスプレイ23に付設したタッチパネル入力方式により構成する。
On the other hand, the injection molding machine M includes a
また、成形機コントローラ21には、加熱部3に対して温度制御を行う温度制御部31を内蔵し、この温度制御部31はコントローラ本体22に接続する。この場合、温度制御部31は、各ヒータ3f,3c,3m,3nに対応する独立した制御系を構成する温度制御ユニット31f,31c…を備える。したがって、任意の温度制御ユニット、例えば、温度制御ユニット31fには、後部温度センサ4fと後部ヒータ3fが接続される。これにより、温度制御ユニット31fには、コントローラ本体22から後部目標温度Tfsが転送されているため、温度制御時には、後部ヒータ3fに通電してフィードゾーンZfを加熱するとともに、この温度は後部温度センサ4fにより後部検出温度Tfdとして検出され、後部検出温度Tfdが、後部目標温度Tfsになるように、温度に対する独立したフィードバック制御が行われる。なお、残りの各温度制御ユニット31c,31m,31nにおいても同様の制御が行われる。
Further, the
次に、本実施形態に係る温度分布矯正装置1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
Next, the configuration of the temperature
まず、後部ヒータ3fの後方に矯正ゾーンZsを確保し、この矯正ゾーンZsにおける加熱筒2の外周面に、本発明に従って、矯正ヒータ3sを装着する。この場合、後部ヒータ3fの後方に、矯正ヒータ3sの装着スペースが無い場合には、後部ヒータ3fの後端側を短くして矯正ヒータ3sに必要な装着スペースを確保する。また、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さは、後部ヒータ3fの軸方向Fs長さに対して、短く選定、望ましくは、1/3以下に選定するとともに、さらに、矯正ヒータ3sのワット密度は、後部ヒータ3fのワット密度に対して、大きく選定、望ましくは、3倍以上に選定する。
First, the correction zone Zs is secured behind the rear heater 3f, and the
このように、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さを、後部ヒータ3fの軸方向Fs長さに対して、1/3以下に選定すれば、フィードゾーンZfにおける無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布特性となるように正確に矯正する観点から必要十分な作用効果を確保できるとともに、矯正ヒータ3sのワット密度を、後部ヒータ3fのワット密度に対して、3倍以上に選定すれば、フィードゾーンZfにおける無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布特性となるように正確に矯正する観点から必要十分な作用効果を確保できるとともに、矯正ヒータ3sの軸方向Fsの長さ選定と相俟って、より大きな作用効果を期待できる。
Thus, if the axial direction Fs length of the straightening
一方、矯正ヒータ3sに対応して、矯正ヒータ3sにより加熱される加熱筒2の後端部位の温度を検出する熱電対等を用いた矯正温度センサ4sを付設する。矯正温度センサ4sは、後部ヒータ3fの後端3frと矯正ヒータ3sの前端3sf間、即ち、後部ヒータ3fと矯正ヒータ3sの境界位置に付設する。矯正温度センサ4sも、加熱筒2の外周面に形成した装着孔に差込んで付設できる。ところで、前述した各温度センサ4n,4m,4c,4fは、加熱筒2の温度を検出する一般的な基本態様、即ち、各ヒータ3f…における軸方向Fs中央位置を選定して付設するが、矯正温度センサ4sの場合は、矯正ヒータ3sの軸方向Fs中央位置ではなく、後部ヒータ3fと矯正ヒータ3sの境界位置に付設する。
On the other hand, a correction temperature sensor 4s using a thermocouple or the like for detecting the temperature of the rear end portion of the
このように、矯正温度センサ4sを、後部ヒータ3fの後端3frと矯正ヒータ3sの前端3sf間に配設すれば、本発明に基づく十分な作用効果を確保し、矯正温度センサ4sの配設位置を最適化する観点から、最も望ましい態様として実施することができる。なお、矯正温度センサ4sは、後部ヒータ3fと矯正ヒータ3sの境界位置に配設する態様が最も良好なパフォーマンスを得ることができるが、後部ヒータ3fの後端3frから矯正ヒータ3sの軸方向Fs中央位置間の範囲において選定してもよい。この場合、後部ヒータ3fと矯正ヒータ3sの境界位置に配設する場合に比べて温度分布に対する矯正効果はやや劣るとしても比較的良好なパフォーマンスを得ることができる。
Thus, if the correction temperature sensor 4s is disposed between the rear end 3fr of the rear heater 3f and the front end 3sf of the
さらに、矯正温度センサ4sにより検出した温度(矯正検出温度)Tsdと予め設定した矯正目標温度Tssに基づいて温度のフィードバック制御を行う制御手段5を設ける。この制御手段5は、前述した成形機コントローラ21により構成される。このため、成形機コントローラ21におけるコントローラ本体22には、図2に示す演算部22aが付属する。また、コントローラ本体22に内蔵する内部メモリには、本実施形態に係る温度分布矯正装置1を機能させるための各種制御(シーケンス制御)処理及び各種演算処理を実行する処理プログラムが格納されている。一方、温度制御部31には、矯正ヒータ3sに対する独立した温度制御系を構成する温度制御ユニット31sを備え、この温度制御ユニット31sに、矯正温度センサ4s及び矯正ヒータ3sを接続する。これにより、温度制御ユニット31sには、コントローラ本体22から矯正目標温度Tssが転送されるため、温度制御時には、矯正ヒータ3sの通電により、加熱筒2の後端部位が加熱され、このときの温度が矯正温度センサ4sにより矯正検出温度Tsdとして検出されるとともに、矯正検出温度Tsdが、矯正目標温度Tssになるように、温度に対する独立したフィードバック制御が行われる。
Further, there is provided a control means 5 that performs temperature feedback control based on a temperature (correction detection temperature) Tsd detected by the correction temperature sensor 4s and a preset correction target temperature Tss. This control means 5 is comprised by the
次に、このような構成を有する温度分布矯正装置1の動作(機能)を含む温度制御系の動作について、図1〜図4を参照して説明する。
Next, the operation of the temperature control system including the operation (function) of the temperature
まず、設定部24により目標温度を入力する。即ち、フィードゾーンZfに対しては、後部目標温度Tfsを入力するとともに、他のゾーンZc,Zm,Znに対してもそれぞれ対応する目標温度を同様に入力する。これにより、コントローラ本体22に、各目標温度Tfs…が設定される。なお、矯正目標温度Tssは、後述するように、後部目標温度Tfsの設定に基づいて自動で設定される。そして、設定された各目標温度Tfs…は、対応する各温度制御ユニット31f…に転送される。図2にグラフィック表示される温度分布特性において、Tfsは後部目標温度を示し、例示の後部目標温度Tfsは、220〔℃〕である。
First, the target temperature is input by the setting
一方、フィードゾーンZfの後部目標温度Tfsが設定されれば、矯正ゾーンZsにおける矯正目標温度Tssは演算部22aにより自動で算出される。即ち、後部目標温度Tfsが設定されれば、演算部22aにおいて、後部目標温度Tfsに対して所定の係数Ksを乗じて矯正目標温度Tssを演算する。そして、得られた矯正目標温度Tssがコントローラ本体22に設定され、さらに、温度制御ユニット31sに転送される。係数Ksとしては、0.90〜0.99の範囲に選定することが望ましい。これにより、矯正目標温度Tssは、後部目標温度Tfsよりも低い温度に設定される。図2には、係数Ksを0.97とし、矯正目標温度Tssが213〔℃〕として設定された場合を例示する。なお、このような矯正目標温度Tssは、オペレータによりマニュアル設定できるようにしてもよい。また、係数Ksの値は、射出成形機Mの種類毎に実験等により最適値を求めることができる。このように、矯正目標温度Tssを、後部目標温度Tfsに対して、所定の係数Ksを乗じ、かつ当該後部目標温度Tfsよりも低い温度に選定すれば、本発明に基づく必要十分な作用効果を確保する観点から最適な矯正目標温度Tssを設定できるとともに、設定も容易に行うことができる。
On the other hand, if the rear target temperature Tfs of the feed zone Zf is set, the correction target temperature Tss in the correction zone Zs is automatically calculated by the
他方、温度制御時(稼動時)には、各温度制御ユニット31f…,31sにより各ヒータ3f,3c,3m,3n,3sに通電が行われ、対応する加熱筒2(射出ノズル2n)の各部位が加熱される。また、各部位の温度は、対応する各温度センサ4f,4c,4m,4n,4sにより検出され、各温度制御ユニット31f…,31sに付与されることによりそれぞれ温度に対する独立したフィードバック制御が行われる。例えば、加熱筒2におけるフィードゾーンZfの温度は、このフィードゾーンZfの中間位置に配した後部温度センサ4fにより後部検出温度Tfdとして検出され、温度制御ユニット31fに付与される。温度制御ユニット31fには、後部目標温度Tfsが設定されているため、後部検出温度Tfdが、後部目標温度Tfsとなるように、温度制御ユニット31fから後部ヒータ3fに、対応する制御信号(制御量)が付与される。このように、加熱筒2におけるフィードゾーンZfの中間位置の温度を後部温度センサ4fにより検出し、かつ検出した後部検出温度Tfdと予め設定した後部目標温度Tfsに基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を設ければ、矯正ヒータ3s及び矯正温度センサ4sを追加的に設けた場合であっても、フィードゾーンZfの温度制御は、特に変更することなく、従前からのフィードバック制御により安定に行うことができる。
On the other hand, at the time of temperature control (during operation), the
また、加熱筒2の後端部位に装着した矯正ヒータ3sに対しても、基本的には同様のフィードバック制御が行われる。即ち、後部ヒータ3fと矯正ヒータ3s間の境界位置に付設された矯正温度センサ4sにより、加熱筒2の温度が矯正検出温度Tsdとして検出され、温度制御ユニット31sに付与される。温度制御ユニット31sには、矯正目標温度Tssが設定されているため、矯正検出温度Tsdが矯正目標温度Tssとなるように、温度制御ユニット31sから矯正ヒータ3sに対して制御信号(制御量)が付与され、温度に対するフィードバック制御が独立して行われる。
Also, basically the same feedback control is performed on the
ところで、矯正ヒータ3sを設けない場合には、冷却部位Xcの低温(通常,50〔℃〕程度)状態が直接フィードゾーンZfにおける加熱温度に影響する。この場合、冷却部位Xcの吸熱作用により、フィードゾーンZfの後半は、途中から図2に仮想線で示す温度分布特性Arのように温度が大きく低下する。この結果、後部ヒータ3fに対する制御量が大きくなり、特に、後部温度センサ4fからフィードゾーンZfの前側はオーバシュートAreの発生により設定温度よりも高くなる不具合を生じる。
By the way, when the
しかし、本実施形態に係る温度分布矯正装置1によれば、加熱筒2におけるフィードゾーンZfを加熱する後部ヒータ3fの後方に、当該後部ヒータ3fよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい矯正ヒータ3sを配設し、加熱筒2の後端部位に対する温度のフィードバック制御を行うようにしたため、フィードゾーンZfの後方に、いわば材料供給部(冷却部位)による吸熱作用を遮断する断熱壁を設けることができ、フィードゾーンZfに対する冷却部位の温度による影響を可及的に低減できる。したがって、温度制御時に、フィードゾーンZfの温度分布において発生する無用なオーバシュートを排除し、正規の温度分布となるように、より正確な矯正を行うことができる。
However, according to the temperature
加えて、加熱筒2のフィードゾーンZfに対する温度の制御系に対し、加熱筒2の後端部位における温度を、追加した矯正ヒータ3s及び矯正温度センサ4sを含み、かつ独立したフィードバック制御系により制御するようにしたため、例えば、材料の変更や成形条件の変更等により、温度分布特性を変更する必要が生じた場合であっても、矯正目標温度Tssに対する設定変更等により容易に最適化できるなど、変更に対する自由度(柔軟性)、更には適応性及び汎用性を高めることができる。
In addition, with respect to the temperature control system for the feed zone Zf of the
図3には、本実施形態に係る温度分布矯正装置1を用いた際における温度分布特性をより詳細に示す。図3に示す温度分布特性Aiは、本実施形態に係る温度分布矯正装置1を設けた場合であり、TS150,TS200,TS250,TS300は、それぞれ設定温度が、150〔℃〕,200〔℃〕,250〔℃〕,300〔℃〕の場合を示す。また、図4には、比較例として、背景技術、特に、特許文献1における第一実施例に基づく温度分布特性Arpを示す。即ち、フィードゾーンの後部ヒータを前後二つに等分し、かつ前後のワット密度を変更するとともに、フィードゾーンにおける温度を検出する後部温度センサを、後部ヒータの軸方向中央位置に付設した場合であり、本実施形態における矯正温度センサ4sは存在しない。なお、図3の場合と同様に、TS150,TS200,TS250,TS300は、それぞれ設定温度が、150〔℃〕,200〔℃〕,250〔℃〕,300〔℃〕の場合を示す。
In FIG. 3, the temperature distribution characteristic at the time of using the temperature
図3と図4を対比した場合、背景技術における温度分布特性Arは、フィードゾーンZfの設定温度が150〔℃〕であれば、オーバシュートはほとんど生じないが、設定温度が高くなるに従ってオーバシュートが大きくなり、300〔℃〕では、+25〔℃〕となる。これに対して、本実施形態における温度分布特性Aiは、設定温度の大きさが異なっても(高くなっても)ほとんどオーバシュートは生じない。したがって、本実施形態に係る温度分布矯正装置1は、融点の高い成形材料に用いて最適であり、例えば、融点の高いエンジニアプラスチック等の成形も可能となる。
When comparing FIG. 3 and FIG. 4, the temperature distribution characteristic Ar in the background art shows that overshoot hardly occurs if the set temperature of the feed zone Zf is 150 [° C.], but overshoot as the set temperature increases. Increases to 300 ° C. and + 25 ° C. On the other hand, the temperature distribution characteristic Ai in the present embodiment hardly causes overshoot even if the set temperature is different (higher). Therefore, the temperature
また、背景技術の温度分布特性Arpの傾向から、設定温度が300〔℃〕の場合、フィードゾーンZfの設定温度を260〔℃〕まで低下させれば、オーバシュートを排除することが可能となる。しかし、この場合、加熱筒2の後部における温度勾配が緩やかになり、この結果、フィードゾーンZfの温度分布特性Arpの特に後半側は平坦性を確保できない。これに対して、本実施形態に係る温度分布矯正装置1を用いた場合には、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さを、後部ヒータの軸方向Fs長さに対して、十分に短く設定し、矯正ヒータ3sのワット密度を、後部ヒータ3fのワット密度に対して、十分に大きく設定するため、加熱筒2の後端部位における温度が低下する勾配は、設定温度に拘わらず急峻な特性となり、フィードゾーンZfのほぼ全域における温度分布特性の平坦性を確保できるとともに、最適な(理想的な)温度分布特性を確保できる。
Further, from the tendency of the temperature distribution characteristic Arp of the background art, when the set temperature is 300 [° C.], the overshoot can be eliminated by reducing the set temperature of the feed zone Zf to 260 [° C.]. . However, in this case, the temperature gradient at the rear of the
次に、本発明の変更実施形態に係る温度分布矯正装置1について、図5及び図6を参照して説明する。
Next, a temperature
前述した図1及び図2に示した実施形態は、加熱筒2のフィードゾーンZfを加熱する後部ヒータ3fの後方に配設し、当該後部ヒータ3fよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい矯正ヒータ3s,及び後部ヒータ3fの後端3frから矯正ヒータ3sの軸方向Fs中央位置間に配設して、加熱筒2の温度を検出する矯正温度センサ4sを設けるとともに、矯正温度センサ4sにより検出した温度(矯正検出温度)Tsdと予め設定した矯正目標温度Tssに基づいてフィードバック制御を行う制御手段5と、を備えて構成したが、図5及び図6に示す変更実施形態は、同様の原理に基づく構成を射出ノズル2nの先端部位に適用したものである。
The embodiment shown in FIGS. 1 and 2 described above is disposed behind the rear heater 3f for heating the feed zone Zf of the
即ち、加熱筒2の前端に設けた射出ノズル2nを加熱するノズルヒータ3nの前方に第二矯正ゾーンZnsを確保し、この第二矯正ゾーンZnsにおける射出ノズル2nの外周面に、ノズルヒータ3nよりも、軸方向Fs長さが短く、かつワット密度が大きい第二矯正ヒータ3nsを追加して設けるとともに、当該第二矯正ヒータ3nsにおける射出ノズル2nの温度を検出する第二矯正温度センサ4nsを追加して設ける。また、制御手段5には、第二矯正温度センサ4nsにより検出した温度(第二矯正検出温度)と予め設定した第二矯正目標温度に基づいて温度のフィードバック制御を行う制御機能を追加して設ける。
That is, the second correction zone Zns is secured in front of the
このような第二矯正ヒータ3ns及び第二矯正温度センサ4nsを設ければ、加熱筒2の前端側、即ち、射出ノズル2nの先端部位における温度分布の矯正も、加熱筒2の後端部位における温度分布の矯正と同様に実現することができる。したがって、加熱筒2の全体において、より望ましい温度分布特性に矯正することができる。なお、図5及び図6に示す変更実施形態では、第二矯正温度センサ4nsを第二矯正ヒータ3nsの軸方向Fs中央位置に付設した場合を例示する。射出ノズル2n側は、加熱筒2の後端側に対しては、さほど大きな乱れ(オーバシュート)は生じないため、第二矯正温度センサ4nsの配設位置は、必ずしも図1及び図2に示したように、第二矯正ヒータ3nsとノズルヒータ3n間の境界位置に配設することを要しない。
If such a
また、図5及び図6に示す変更実施形態では、同様の構成を加熱筒2のメータリングゾーンZmに適用した場合を例示する。即ち、加熱筒2のコンプレッションゾーンZcを加熱する中間部ヒータ3cの前方であって、加熱筒2のメータリングゾーンZmを加熱する前部ヒータ3mの後方に、第三矯正ゾーンZmsを確保し、この第三矯正ゾーンZmsにおける加熱筒2の外周面に、前部ヒータ3mよりも、軸方向長さが短く、かつワット密度が大きい第三矯正ヒータ3msを追加して設けるとともに、当該第三矯正ヒータ3msにおける加熱筒2の温度を検出する第三矯正温度センサ4msを追加して設ける。さらに、制御手段5には、第三矯正温度センサ4msにより検出した温度(第三矯正検出温度)と予め設定した第三矯正目標温度に基づいてフィードバック制御を行う制御機能を追加して設ける。
Further, in the modified embodiment shown in FIGS. 5 and 6, a case where the same configuration is applied to the metering zone Zm of the
なお、メータリングゾーンZmへの適用は、加熱筒2(射出ノズル2nを含む)の前端及び後端に適用する場合とその目的及び作用がやや異なり、オーバシュートの排除というよりも温度分布特性をより緻密に設定する目的で適用することができる。このような第三矯正ヒータ3ms及び第三矯正温度センサ4msを設けるとともに、制御手段5に、第三矯正温度センサ4msにより検出した温度(第三矯正検出温度)と予め設定した第三矯正目標温度に基づいてフィードバック制御を行う制御機能を設ければ、加熱筒2におけるメータリングゾーンZmの温度分布をより緻密に制御できるため、温度分布特性の平坦性をより高めることができるなど、より理想的な温度分布特性を得ることができる。
The application to the metering zone Zm is slightly different in purpose and action from the case of applying to the front end and rear end of the heating cylinder 2 (including the
なお、図6には、このような変更実施形態に係る温度分布矯正装置1を用いた場合の温度分布特性をAiにより示すとともに、温度分布矯正装置1を用いない場合の温度分布特性をArにより示す。なお、図5及び図6において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
In FIG. 6, the temperature distribution characteristic when the temperature
以上、好適実施形態(変更実施形態)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、矯正ヒータ3sの軸方向Fs長さを、後部ヒータ3fの軸方向Fs長さに対して、1/3以下に選定し、また、矯正ヒータ3sのワット密度を、後部ヒータ3fのワット密度に対して、3倍以上に選定することが望ましいが、必ずしもこれらの条件を必須とするものではない。一方、矯正目標温度Tssは、後部目標温度Tfsに対して低い温度に設定することが望ましいが、射出成形機Mの形態や成形条件等に対応して、同一に設定してもよいし、後部目標温度Tfsに対して高い温度に設定する場合を排除するものではない。さらに、ヒータにはバンドヒータをはじめ、各種加熱手段を適用できるとともに、温度センサには、熱電対をはじめ、各種温度検出手段を適用できる。
The preferred embodiment (modified embodiment) has been described in detail above, but the present invention is not limited to such an embodiment, and the present invention is not limited to such a configuration, shape, material, quantity, numerical value, and the like. Any change, addition, or deletion can be made without departing from the scope of the above. For example, the axial direction Fs length of the
本発明に係る温度分布矯正装置は、加熱筒の軸方向に所定の温度分布を生じさせる複数のヒータを有する加熱部を備える各種タイプの射出成形機に利用することができる。 The temperature distribution correction device according to the present invention can be used for various types of injection molding machines including a heating unit having a plurality of heaters that generate a predetermined temperature distribution in the axial direction of the heating cylinder.
1:温度分布矯正装置,2:加熱筒,2n:射出ノズル,3:加熱部,3f:後部ヒータ,3fr:後部ヒータの後端,3s:矯正ヒータ,3sf:矯正ヒータの前端,3m:前部ヒータ,3c:中間部ヒータ,3n:ノズルヒータ,3ms:第三矯正ヒータ,3ns:第二矯正ヒータ,4s:矯正温度センサ,4ms:第三矯正温度センサ,4ns:第二矯正温度センサ,4f:後部温度センサ,5:制御手段,M:射出装置,Fs:軸方向,Zf:フィードゾーン,Zc:コンプレッションゾーン,Zm:メータリングゾーン,Tsd:検出した温度(矯正検出温度),Tss:矯正目標温度,Tfd:後部検出温度,Tfs:後部目標温度 1: temperature distribution correction device, 2: heating cylinder, 2n: injection nozzle, 3: heating unit, 3f: rear heater, 3fr: rear end of rear heater, 3s: correction heater, 3sf: front end of correction heater, 3m: front Section heater, 3c: Intermediate heater, 3n: Nozzle heater, 3ms: Third correction heater, 3ns: Second correction heater, 4s: Correction temperature sensor, 4ms: Third correction temperature sensor, 4ns: Second correction temperature sensor, 4f : Rear temperature sensor, 5: control means, M: injection device, Fs: axial direction, Zf: feed zone, Zc: compression zone, Zm: metering zone, Tsd: detected temperature (correction detection temperature), Tss: correction Target temperature, Tfd: rear detection temperature, Tfs: rear target temperature
Claims (9)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011089889A JP5457396B2 (en) | 2011-04-14 | 2011-04-14 | Temperature distribution correction device for injection molding machines |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011089889A JP5457396B2 (en) | 2011-04-14 | 2011-04-14 | Temperature distribution correction device for injection molding machines |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012218418A JP2012218418A (en) | 2012-11-12 |
JP5457396B2 true JP5457396B2 (en) | 2014-04-02 |
Family
ID=47270436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011089889A Active JP5457396B2 (en) | 2011-04-14 | 2011-04-14 | Temperature distribution correction device for injection molding machines |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5457396B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111032308A (en) * | 2018-01-31 | 2020-04-17 | 欧姆龙株式会社 | Temperature control device, temperature control method, and temperature control program |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7046249B2 (en) * | 2020-06-11 | 2022-04-01 | 日精樹脂工業株式会社 | Injection device |
WO2021251040A1 (en) * | 2020-06-11 | 2021-12-16 | 日精樹脂工業株式会社 | Injection device |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0255114A (en) * | 1988-08-18 | 1990-02-23 | Nissei Plastics Ind Co | Heating apparatus of injection molding machine |
JPH07267Y2 (en) * | 1988-08-22 | 1995-01-11 | 三菱重工業株式会社 | Cylinder temperature control device |
JP3165006B2 (en) * | 1995-06-30 | 2001-05-14 | 株式会社名機製作所 | Injection equipment |
JP2835033B2 (en) * | 1996-07-17 | 1998-12-14 | 株式会社名機製作所 | Method and apparatus for controlling temperature of heating cylinder of injection molding machine |
JP4549733B2 (en) * | 2004-05-19 | 2010-09-22 | 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 | Mold temperature adjusting device and adjusting method |
JP2010208263A (en) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Meiki Co Ltd | Injection molding machine and control method thereof |
-
2011
- 2011-04-14 JP JP2011089889A patent/JP5457396B2/en active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111032308A (en) * | 2018-01-31 | 2020-04-17 | 欧姆龙株式会社 | Temperature control device, temperature control method, and temperature control program |
CN111032308B (en) * | 2018-01-31 | 2022-03-04 | 欧姆龙株式会社 | Temperature control device, temperature control method, and storage medium |
US11318653B2 (en) | 2018-01-31 | 2022-05-03 | Omron Corporation | Temperature control device, temperature control method, and non-transitory computer-readable storage medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012218418A (en) | 2012-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5457396B2 (en) | Temperature distribution correction device for injection molding machines | |
KR101407203B1 (en) | Injection molding machine | |
CN213515125U (en) | Integrated temperature control device for process furnace | |
JP4533337B2 (en) | Temperature control method for injection molding machine | |
JP4376375B2 (en) | Temperature control device for injection molding machine | |
EP2674277B1 (en) | Injection molding machine | |
EP2572854B1 (en) | Injection molding machine | |
JP3611667B2 (en) | Temperature control method for injection molding machine | |
JP6947912B2 (en) | Temperature control device for injection molding machine | |
JP4054548B2 (en) | Temperature control method and apparatus for injection molding machine | |
JP7460428B2 (en) | Setup support device and setup support method for injection molding machine | |
WO1998057244A2 (en) | Method and apparatus for power output control and correction | |
JP5811035B2 (en) | Electric injection molding machine load status display method and electric injection molding machine drive device | |
JP2670412B2 (en) | Method and apparatus for setting operating conditions in injection molding machine | |
JP5559069B2 (en) | Temperature setting support method and apparatus for injection molding machine | |
JPH0639120B2 (en) | Control method of vent type injection molding machine | |
JP3984415B2 (en) | Temperature control method for injection molding machine | |
JP6177262B2 (en) | Method and apparatus for setting current value when detecting disconnection of multiple heaters | |
JP4055104B2 (en) | Nozzle temperature control method and nozzle temperature control apparatus for injection molding machine | |
JP3028281B2 (en) | Temperature control method for injection molding machine | |
JP2003200426A (en) | Method and equipment for controlling mold temperature | |
JP2002361706A (en) | Temperature setting method for injection molding machine | |
JP2002154144A (en) | Injection molding device | |
JPH05177687A (en) | Controller for molding machine | |
JPH0581421B2 (en) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5457396 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |