JP5455965B2 - アブレイシブウォータージェット加工装置 - Google Patents
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Description
そのため、作業工程が増え、作業効率が悪いばかりでなく、サーキュラソーを移動させる際に周囲に炭素繊維強化プラスチックの粉が飛散して、作業者の労働環境を悪化させてしまうといった問題点があった。
また、ドリルの刃やサーキュラソーの歯が比較的短時間で切れなくなってしまうため、製造コストが嵩んでしまうといった問題点もあった。
本発明に係るアブレイシブウォータージェット加工装置は、ワークを所望の形状に加工する際、アブレイシブが混入された超高圧水を噴射するアブレイシブノズルアッセンブリと、このアブレイシブノズルアッセンブリから噴射された前記超高圧水を回収するキャッチャーカップと、前記キャッチャーカップと前記ワークとの間隔を、前記ワークの切断部位の板厚の変化に応じて自動的かつ一定に保つように、前記アブレイシブノズルアッセンブリと前記キャッチャーカップとの間隔を調整する間隔調整機構と、を備えている。
また、アブレイシブの含まれた超高圧水が取りこぼしなく回収されることとなるので、アブレイシブノズルアッセンブリおよびキャッチャーカップの移動速度(すなわち、切削速度)を一定に保つことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
これにより、作業効率を向上させることができ、作業者の労働環境を改善することができるとともに、製造コストを削減することができる。
また、本発明に係る各種部品の製造方法によれば、キャッチャーカップとワークとの距離、より詳しくは、キャッチャーカップの入口とワークの表面との距離が(略)一定に保たれる(維持される)ことになる。
これにより、アブレイシブの含まれた超高圧水の回収を容易なものとすることができ、加工面をきれいに仕上げることができて、仕上げ処理を不要とすることができ、作業効率をさらに向上させることができる。
さらに、本発明に係る各種部品の製造方法によれば、アブレイシブの含まれた超高圧水が取りこぼしなく回収されることとなる。
これにより、アブレイシブノズルアッセンブリおよびキャッチャーカップの移動速度(すなわち、切削速度)を一定に保つことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
本発明に係る各種部品(以下、「ストリンガー」という。)の製造方法は、例えば、図1に示すような6軸ロボット(垂直多関節型ロボット)1を用いて行われる。6軸ロボット1は、図1中に符号2,3,4,5,6,7で示す回転軸線まわりに回動する旋回台8、アーム9,10,11,12を有する産業用ロボットであり、バルブユニット13の先端部(アーム12が接続されている側と反対側の端部)には、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15が取り付けられている。
長尺部材21は、例えば、炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)でできており、図2に示すように、キャップフランジ23と、ウェブ24と、キャップフランジ23よりも幅広のベースフランジ25とを備えるとともに、その断面視(正面視)形状が逆T字状を呈するように作製されている。キャップフランジ23、ウェブ24、ベースフランジ25はそれぞれ板状の部材であり、これらキャップフランジ23、ウェブ24、ベースフランジ25は、全体として一体物をなすように接合されている。
そして、できあがったストリンガー22(図3参照)は、例えば、航空機の主翼を構成するストリンガーとして使用(利用)される。
これにより、作業効率を向上させることができ、作業者の労働環境を改善することができるとともに、製造コストを削減することができる。
また、本実施形態に係るストリンガーの製造方法によれば、アブレイシブノズルアッセンブリ14と長尺部材21との距離、より詳しくは、アブレイシブノズルアッセンブリ14の出口14aと長尺部材21の表面との距離が(略)一定に保たれる(維持される)ことになる。
これにより、加工面をきれいに仕上げることができ、仕上げ処理を不要とすることができ、作業効率をさらに向上させることができる。
なお、アブレイシブノズルアッセンブリ14がキャッチャーカップ15よりも長尺部材21の他端側に配置されていることにより、キャップフランジ23の切り口は、図4に示すように、斜め、すなわち、キャップフランジ23の上面23aの端が下面23bの端よりも長尺部材21の他端側に位置することになる。
そして、できあがったストリンガー32(図4参照)は、例えば、航空機の主翼を構成するストリンガーとして使用(利用)される。
長尺部材51は、例えば、炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)でできており、図5に示すように、キャップフランジ53と、ウェブ54と、キャップフランジ53よりも若干幅広のベースフランジ55とを備えるとともに、その断面視(正面視)形状がI字状(またはH字状)を呈するように作製されている。キャップフランジ53、ウェブ54、ベースフランジ55はそれぞれ板状の部材であり、これらキャップフランジ53、ウェブ54、ベースフランジ55は、全体として一体物をなすように接合されている。
そして、できあがったストリンガー52(図6参照)は、例えば、航空機の主翼を構成するストリンガーとして使用(利用)される。
これにより、長尺部材51の加工を効率よく行うことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
その他の作用効果は、上述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
長尺部材71は、例えば、炭素繊維と樹脂を組み合わせた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)でできており、図7に示すように、キャップフランジ73と、ウェブ74と、キャップフランジ53よりも若干幅狭のベースフランジ75とを備えるとともに、その断面視(正面視)形状がT字状(またはH字状)を呈するように作製されている。キャップフランジ73、ウェブ74、ベースフランジ75はそれぞれ板状の部材であり、これらキャップフランジ73、ウェブ74、ベースフランジ75は、全体として一体物をなすように接合されている。
アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15が所定の位置に、すなわち、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15が図18に示す状態に配置されたら、アブレイシブノズルアッセンブリ14の出口14aからアブレイシブの含まれた超高圧水を再び噴射させ、図28に一点鎖線で示すトリムライン77に沿って、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15を移動させる。このとき、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15は、図18に示す状態を保ったまま移動させられる。この行程により、長尺部材71の一端部に位置するベースフランジ75の一側方部、およびウェブ74の下端部が、平面視(上方から見て)台形状に切り取られることになる。
アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15が所定の位置に、すなわち、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15が図22に示す状態に配置されたら、アブレイシブノズルアッセンブリ14の出口14aからアブレイシブの含まれた超高圧水を噴射させ、図30に一点鎖線で示すトリムライン76に沿って、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15を移動させる。このとき、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15は、図22に示す状態を保ったまま移動させられる。この行程により、長尺部材71の一端部に位置するウェブ74が、側面視(側方から見て)U字形状で、かつ、長尺部材71の他端側に、第3実施形態のところで説明したものよりも大きく(深く)切り取られることになる。
そして、できあがったストリンガー72(図8参照)は、例えば、航空機の主翼を構成するストリンガーとして使用(利用)される。
また、上述した実施形態において、6軸ロボット1が、キャッチャーカップ15と長尺部材21,51,71との間隔を一定に保つように、例えば、図32中のL2とL3とが等しくなる(L2=L3となる)ように、アブレイシブノズルアッセンブリ14とキャッチャーカップ15との間隔を調整する間隔調整機構(図示せず)を備えているとさらに好適である。
間隔調整機構としては、図1中に白抜き矢印で示す方向に可動する、例えば、エアシリンダ(図示せず)等の直動機構を採用することができ、これにより、切断部位の板厚が変化しても、切断部位の板厚の変化に応じてキャッチャーカップ15と長尺部材21,51,71との間隔を一定に保つことができて、アブレイシブの含まれた超高圧水の回収を容易なものとすることができ、加工面をきれいに仕上げることができて、仕上げ処理を不要とすることができ、作業効率をさらに向上させることができる。また、アブレイシブの含まれた超高圧水が取りこぼしなく回収されることとなるので、アブレイシブノズルアッセンブリ14およびキャッチャーカップ15の移動速度(すなわち、切削速度)を一定に保つことができ、作業効率をさらに向上させることができる。
なお、間隔調整機構を備えていない場合には、図32中のL1が固定された状態となるため、図32中のL3がL2よりも大きくなり(L3>L2となり)、アブレイシブの含まれた超高圧水の回収率が悪くなって、飛散したアブレイシブによってワークが損傷してしまうことがある。
12 アーム
14 アブレイシブノズルアッセンブリ
15 キャッチャーカップ
21 長尺部材(ワーク)
22 ストリンガー(各種部品)
23 キャップフランジ
24 ウェブ
25 ベースフランジ
32 ストリンガー(各種部品)
51 長尺部材(ワーク)
52 ストリンガー(各種部品)
53 キャップフランジ
54 ウェブ
55 ベースフランジ
62 切り残し部分
71 長尺部材(ワーク)
72 ストリンガー(各種部品)
73 キャップフランジ
74 ウェブ
75 ベースフランジ
Claims (2)
- ワークを所望の形状に加工する際、アブレイシブが混入された超高圧水を噴射するアブレイシブノズルアッセンブリと、このアブレイシブノズルアッセンブリから噴射された前記超高圧水を回収するキャッチャーカップと、前記キャッチャーカップと前記ワークとの間隔を、前記ワークの切断部位の板厚の変化に応じて自動的かつ一定に保つように、前記アブレイシブノズルアッセンブリと前記キャッチャーカップとの間隔を調整する間隔調整機構と、を備えていることを特徴とするアブレイシブウォータージェット加工装置。
- 請求項1に記載のアブレイシブウォータージェット加工装置を用いて行うようにしたことを特徴とする各種部品の製造方法。
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