JP5455196B2 - ブレーキ用摩擦材およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、自動車、鉄道車両、産業機械等のブレーキ等に使用される摩擦材およびその製造方法に関するものであり、より具体的には前記の用途に使用されるディスクブレーキ用パッドに関する。
自動車の摩擦材の摩擦係数は通常は0.3以上であるが、高負荷時に摩擦材の温度が300℃以上になると、摩擦係数が0.25以下に低下し、効きが悪くなるフェード現象が発生する。これは頻繁に制動を行う等、ロータとの摩擦により、高温になった摩擦材中の有機材組成物の有機成分が分解してガスが発生し、内部に閉じこめられ、そのガス圧によって摩擦材の接触面積が減少するためとされている。
この問題は、近年の車両の高速化、高重量化によって、またバネ下重量軽減による車両燃費向上の要求の中で、より一般的なものとなっており、問題解決のための技術開発が急務となっている。
特許文献1は、炭素繊維からなる繊維基材と、不完全炭化した高炭素化合物を含むマトリックス材とからなる単層のブレーキ用摩擦材を開示しており、このブレーキ用摩擦材は、高温におけるフェードを防止したものであるが、十分に大きい圧縮変形特性を得ることが困難であり、実用的なブレーキフィーリングを得ることができないという問題点やバネ下重量軽減の観点からは従来の鋼板製のプレッシャプレートと接合して使用しなければならないという問題点がある。
特開平7−332414号公報
本発明は、このような事情のもとで、高温におけるフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、従来の鋼板製プレッシャプレートと接合することなく使用可能な、焼成炭化されているブレーキ用摩擦材およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ブレーキ用摩擦材を第1層と第2層とからなる2層構造又は第1層と第2層と第3層とからなり、第3層が第1層と第2層との間に存在する3層構造とし、2層構造の場合の全体の厚みに対する第1層の厚みの割合及び3層構造の場合の全体の厚みに対する第1層と第3層の厚みの割合と第3層の厚みの割合を規定することにより、上記目的が達成されることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)必須の層として、繊維基材と有機結合材とを含む第1層と、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材とを含む第2層とを有し、繊維基材と有機結合材とを含む第3層を上記第1層と第2層との間に有し、これらの層が焼成炭化されているブレーキ用摩擦材であって
層構造の第1層と第3層の厚みが全体の厚みの20〜50%であり、第3層の厚みが全体の厚みの5〜30%であり、
第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合が30〜50体積%であることを特徴とするブレーキ用摩擦材、
)上記(1)に記載のブレーキ用摩擦材を製造する方法において、
繊維基材と有機結合材とを含む第1層の材料と、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材とを含む第2層の材料とを、繊維基材と有機結合材とを含む第3層の材料を上記第1層の材料と第2層の材料との間に介在させて、一体成形して積層体を得、得られた積層体を焼成炭化することを特徴とするブレーキ用摩擦材の製造方法、および
)焼成炭化が、積層体を無荷重下又は荷重下に真空、還元性ガス又は不活性ガスの雰囲気中で550〜1300℃の温度で処理することにより行われる上記()に記載のブレーキ用摩擦材の製造方法
を提供するものである。


本発明によれば、高温におけるフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、従来の鋼板製プレッシャプレートと接合することなく使用することが可能な、焼成炭化されているブレーキ用摩擦材およびその製造方法を提供することができた。
(I)ブレーキ用摩擦材
先ず本発明のブレーキ用摩擦材について説明する。
本発明のブレーキ用摩擦材は、必須の層として第1層と第2層とを有し、任意の層として第3層を上記第1層と第2層との間に有するものである。
本発明において、必須の層である第1層は、ピストン等の押圧部材側にあり、繊維基材と有機結合材を含むものであるが、繊維基材としては、鉄、ステンレス、鋼、銅、青銅、真ちゅうなどの金属繊維、生体溶解性無機繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維が好ましく用いられ、また有機結合材としては、熱硬化性樹脂、特に、フェノール樹脂が好ましく用いられる。
本発明において、必須の層である第2層は、ロータ等の回転部材側にあり、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材を含むものであり、繊維基材としては、鉄、ステンレス、鋼、銅、青銅、真ちゅうなどの金属繊維、生体溶解性無機繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維やアラミド繊維、アクリル繊維、セルロース繊維などの有機繊維が好ましく用いられ、また摩擦調整材としては、鉄、銅、アルミニウム、真ちゅうなどの金属粉、アルミナ、シリカ、ムライトなどの研削ないし切削材、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アンチモンなどの無機充填材、ゴムダスト、カシューダスト、レジン(ポリマー)ダストなどの有機充填材、黒鉛系潤滑材、二酸化モリブデンなどの非黒鉛系潤滑材などが好ましく用いられ、さらに有機結合材としては、熱硬化性樹脂、特にフェノール樹脂が好ましく用いられる。
本発明において、任意の層である第3層は、断熱効果を更に向上させた層であり、繊維基材と有機結合材を含むものであり、繊維基材としては、鉄、ステンレス、鋼、銅、青銅、真ちゅうなどの金属繊維、生体溶解性無機繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維が好ましく用いられ、また有機結合材としては、熱硬化性樹脂、特にフェノール樹脂が好ましく用いられる。本発明において、第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合が30〜50体積%であるのが好ましい。その理由は、30体積%未満であると、制動時、高温での摩擦材構造体の断熱効果を十分に得ることができないことがあり、一方、50体積%を超えると、後述するフェード耐久性試験において従来の鋼板製プレッシャプレートの役割をする補強層のトルク受け部圧壊が発生することがあるからである。
本発明のブレーキ用摩擦材において、第1層、第2層及び第3層は焼成炭化されており、これらの層が焼成炭化されていることにより、制動時、300℃以上の高温においてもフェードを防止できるという利点が得られる。
本発明のブレーキ用摩擦材においては、第1層や第3層の厚みも重要であり、ブレーキ用摩擦材が第1層と第2層の2層構造である場合の第1層の厚みは全体の厚みの20〜50%であり、ブレーキ用摩擦材が第1層と第2層と第3層の3層構造である場合の第1層と第3層の厚みは全体の厚みの20〜50%であり、第3層の厚みは全体の厚みの0%超30%以下である。
先ず、2層構造の場合に第1層の厚みを全体の厚みの20〜50%に限定する理由は、20%未満であると、後述するフェード耐久性試験において第1層のピストン押圧面に破壊が生じることがあり、一方、50%を超えると、第2層厚みが十分とはいえずパッド摩耗代が確保できないことから商品性の欠落が生じることがあるのに対し、20〜50%であると、上述の諸問題がなく、300℃以上の高温においてもフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、実用的なブレーキフィーリングを得ることができるからである。
次に3層構造の場合に第1層と第3層の厚みを全体の厚みの20〜50%に限定する理由は、20%未満であると、300℃以上の高温での断熱効果が十分とはいえないことがあり、一方、50%を超えると、第2層厚みが十分であるといえず、摩耗代が十分に確保できないため、商品性が欠落することがあるのに対し、20〜50%であると、上述の諸問題がなく、300℃以上の高温でのフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、実用的なブレーキフィーリングを得られるからである。
3層構造の場合に第3層の厚みを全体の厚みの5〜30%に限定する理由は、30%を超えると、第1層の厚みが20%以下となり、後述するフェード耐久性試験において従来の鋼板製プレッシャプレートの役割をする第1層のピストン押圧面に破壊が生じることがあるのに対し、5〜30%であると、上述の問題がなく、300℃以上の高温でのフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、実用的なブレーキフィーリングを得られるからである。
本発明の焼成炭化されているブレーキ用摩擦材は、次のような利点を有する。
(a)高温におけるフェードを防止でき、十分に大きい圧縮変形特性を有し、実用的なブレーキフィーリングを得ることができる。
(b)従来の鋼板製プレッシャプレートを、繊維基材と有機結合材とを含む第1層に置き換えたことにより、車両のバネ下重量を軽減することができる。
(II)ブレーキ用摩擦材の製造方法
本発明のブレーキ用摩擦材の製造方法は、上述の本発明のブレーキ用摩擦材を製造する方法に関するものであり、繊維基材と有機結合材とを含む第1層の材料と、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材とを含む第2層の材料とを、必要に応じて、繊維基材と有機結合材とを含む第3層の材料を上記第1層の材料と第2層の材料との間に介在させて、一体成形して積層体を得、得られた積層体を焼成炭化することを特徴とする。
本発明のブレーキ用摩擦材の製造方法において用いられる第1層、第2層及び第3層の各材料は、上述の本発明のブレーキ用摩擦材において詳述したので、ここでの説明は省略する。
本発明の方法においては、先ず、第1層の材料と第2層の材料とを、必要に応じて第3層の材料を上記第1層の材料と第2層の材料との間に介在させて、一体成形して積層体を得る。この一体成形は、ブレーキ用摩擦材を構成する上記の2層又は3層を金型内に積層したのち、150〜200℃の温度で30〜80MPaの圧力下に加圧するホットプレス法により行うのが好ましい。
本発明の方法においては、次に、一体成形により得られた2層又は3層の積層体を焼成炭化することにより、ブレーキ用摩擦材を得る。この焼成炭化は、上記積層体を無荷重下又は荷重下に真空、還元性ガス又は不活性ガスの雰囲気中で550〜1300℃の温度で処理することにより行うのが好ましい。焼成炭化を荷重下で行う場合の圧力は0.1〜3.0MPaであるのが好ましい。
本発明の方法により得られたブレーキ用摩擦材は、上述した本発明のブレーキ用摩擦材と同様の利点を有する。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1(2層構造のブレーキ用摩擦材)
第1層の材料および第2層の材料として表1に示すものを表1に示す割合で用い、最終的に得られるブレーキ用摩擦材の全体の厚みに対する第1層の厚みが10%、20%、30%、50%および70%になるように金型内で第1層の材料と第2層の材料とを積層し、ホットプレス法にて180℃で300秒間、圧縮成形することにより、一体成形して、5種類の積層体を得た。
このようにして得られた5種類の積層体を無荷重下、窒素雰囲気中で700℃の温度で1時間処理することにより、焼成炭化したのち、5種類のブレーキ用摩擦材(A)〜(E)をブレーキパッドのサイズ(面積93cm、全厚16mm)に機械加工した。
このようにして得られた5種類のブレーキ用パッド(A)〜(E)のフェード耐久性試験および圧縮変形性試験を下記の方法により行った。
(i)フェード耐久性試験(1/1ダイナモ試験機で実施)
[すりあわせ]
初速度150km/h⇒50km/h 液圧3MPa イニシャル温度120℃(ローター表面深さ1.0mm)
[フェード試験]
初速度240km/h⇒90km/h 減速度0.8G 出力一定試験
ブレーキ開始温度:100℃ ブレーキインターバル30秒
ローターサイズ φ350 ロータ材質:FC250(鋳鉄)
(ii)圧縮変形性試験
試験方法:JIS D4413準拠 常温、300℃高温試験
試験サンプル:ブレーキパッド(面積93cm、全厚16mm)
試験結果の「@4MPa」とは試験前のパッド厚みに対する荷重4MPaでのパッド圧縮変形量(常温試験)を百分率(%)で表わしたものである。
また、「常温・300℃比」とは荷重4MPaでの圧縮変形量(%)を300℃/常温の比として求めたデータである。
本実施例で得られた第1層と第2層の2層構造からなり、プレッシャプレートを有しない5種のブレーキパッド(A)〜(E)の試験結果を特許文献1(特開平7−332414号公報)に記載の、本発明でいう第2層のみからなる単層のブレーキ用摩擦材を鋼板製プレッシャプレートに接合したもの(比較例1)の試験結果とともに表1に示す。
なお、(i)のフェード耐久性試験について、ブレーキ開始温度は100℃であるが、高速から30秒間隔で制動をするため、ロータの最高到達温度は500℃に及んだ。ロータは、鋳鉄(FC250)に限定されるものではなく、熱衝撃に強く、高い熱伝導度を有する、より軽量なセラミック複合材(CMC)ロータを使用することも可能である。
また、(ii)の圧縮変形性試験について、本発明者らは、一般に流通・販売されている鋼板製プレッシャプレートを有するブレーキパッドのベンチマーク結果から、常温での圧縮変形量が荷重4MPa時に0.3〜2.5%の範囲で実用的なブレーキフィーリングが得られることを確認している。一般のブレーキシステムにおいては、この範囲を下回ると板踏み感とよばれる、ブレーキペダルの踏み込み量が通常より小さくなり効きの急激な立ち上がりが生じるという制御しづらい不具合が生じる。一方、この範囲を上回ると、ブレーキペダルの踏み応えが不足するといった問題が生じる。
Figure 0005455196
表1より次のことが明らかとなった。
(1)本実施例で得られた5種のブレーキパッドのうち、第1層の厚みがそれぞれ20%、30%、50%であるブレーキパッド(B)、(C)、(D)は、フェード耐久性試験においてピストン押圧面破壊がなく、トルク受け部圧壊もないので、フェード耐久性に優れており、また圧縮変形性試験において4MPaにおける圧縮変形量が0.50%、0.46%、0.40%であって、圧縮変形性に優れている。これに対して、第1層の厚みが10%であるブレーキパッド(A)は、圧縮変形性試験において4MPaにおける圧縮変形量が0.52%であって、圧縮変形性は優れているが、フェード耐久性試験において、トルク受け部圧壊はないが、ピストン押圧面破壊があり、フェード耐久性に劣っており、また第1層の厚みが70%であるブレーキパッド(E)は、圧縮変形性およびフェード耐久性に問題はないが、制動部の厚みが全厚16mmに対して4.8mmしかないため、十分な摩耗代を確保できず商品性が欠落する。
以上のことから、第1層と第2層の2層構造のブレーキパッドにおいて第1層の厚みは、全体の厚みの20〜50%に限定すべきである。
(2)単層の第2層からなるブレーキ用摩擦材を鋼板製プレッシャプレートに接合した比較例1のものは、4MPaにおける圧縮変形量が0.21%であり、圧縮変形性に劣っていた。
実施例2(3層構造のブレーキ用摩擦材)
6種類の3層構造のブレーキパッド(F)〜(K)を下記の方法で作製した。
第1層、第2層および第3層のそれぞれの材料として表2に示すものを表2に示す割合で用い、最終的に得られるブレーキ用摩擦材の全体の厚みに対する第1層の厚みを20%一定とし、第3層の厚みがそれぞれ5%、20%、30%、30%、30%および30%となり、第1層と第3層の合計厚みがそれぞれ25%、40%、50%、50%、50%および50%になるように金型内で第1層の材料、第2層の材料および第3層の材料を、第3層が第1層と第2層との間になるように積層し、ホットプレス法にて180℃で300秒間圧縮成形することにより、一体成形して、6種類の積層体を得た。
このようにして得られた6種類の積層体を無荷重下、窒素雰囲気中で700℃の温度で1時間処理することにより、焼成炭化したのち、6種類のブレーキ用摩擦材(F)〜(K)をブレーキパッドのサイズ(面積93cm、全厚16mm)に機械加工した。
このようにして得られた6種類のブレーキパッド(F)〜(K)のフェード耐久性試験および圧縮変形性試験を実施例1に記載の方法により行った。
本実施例で得られた第1層と第2層との間に第3層を有する3層構造からなり、プレッシャプレートを有しない6種のブレーキパッド(F)〜(K)の試験結果を、先の実施例1で得られた第1層および第2層の2層構造からなり、プレッシャプレートを有しないブレーキパッド(D)の試験結果とともに表2に示す。
Figure 0005455196
表2より次のことが明らかとなった。
(1)本実施例で得られた、第1層と第2層との間に第3層を有する3層構造のブレーキパッド(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、(K)は、圧縮変形性試験において、4MPaにおける圧縮変形量が0.40〜1.60の範囲内にあり、圧縮変形性に優れており、またブレーキ液温度が107〜130℃の範囲内にあり、実施例1で得られた第3層を有しない2層構造のブレーキパッド(D)におけるブレーキ液温度142℃よりもはるかに低く、優れたブレーキ液温度低下効果を示した。
(2)第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合が30〜50体積%の範囲にあるブレーキパッド(F)、(G)、(H)、(I)、(K)はフェード耐久性試験においてピストン押圧面破壊がなく、トルク受け部圧壊もなく、フェード耐久性に優れているのに対し、第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合が55%であるブレーキパッド(J)はフェード耐久性試験においてトルク受け部圧壊があり、フェード耐久性に劣っていることから、第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合は30〜50体積%が好ましい。
本発明によれば、高温におけるフェードを防止できるとともに、十分に大きい圧縮変形特性を有し、従来の鋼板製プレッシャプレートと接合することなく使用することが可能な、焼成炭化されているブレーキ用摩擦材およびその製造方法を提供することができた。

Claims (3)

  1. 必須の層として、繊維基材と有機結合材とを含む第1層と、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材とを含む第2層とを有し、繊維基材と有機結合材とを含む第3層を上記第1層と第2層との間に有し、これらの層が焼成炭化されているブレーキ用摩擦材であって
    層構造の第1層と第3層の厚みが全体の厚みの20〜50%であり、 第3層の厚みが全体の厚みの5〜30%であり、
    第3層におけるガラス繊維および/または生体溶解性無機繊維の割合が30〜50体積%であることを特徴とするブレーキ用摩擦材。
  2. 請求項1に記載のブレーキ用摩擦材を製造する方法において、
    繊維基材と有機結合材とを含む第1層の材料と、繊維基材と摩擦調整材と有機結合材とを含む第2層の材料とを、繊維基材と有機結合材とを含む第3層の材料を上記第1層の材料と第2層の材料との間に介在させて、一体成形して積層体を得、得られた積層体を焼成炭化することを特徴とするブレーキ用摩擦材の製造方法。
  3. 焼成炭化が、積層体を無荷重下又は荷重下に真空、還元性ガス又は不活性ガスの雰囲気中で550〜1300℃の温度で処理することにより行われる請求項に記載のブレーキ用摩擦材の製造方法。

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