JP5451466B2 - 布帛のグリップ力を測定する方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、布帛のグリップ力を定量的に測定する方法および装置に関するものである。
近年、対象物体に対するグリップ力に優れた布帛や繊維製品が求められており(例えば、特許文献1参照)、布帛のグリップ力を評価する必要があった。
しかしながら、グリップ力は、単に対象物体と布帛との摩擦だけでなく、布帛と皮膚との摩擦にも影響されるため、グリップ力を定量的に測定する方法が困難であった。このため、実際に布帛や繊維製品を用いて着用テストを行い、官能評価をしていた。
他方、布帛表面の特性を評価する方法として種々提案されているが、単に布帛表面の摩擦特性を評価するだけのものであり(例えば、特許文献2、特許文献3参照)、布帛のグリップ力を定量的に測定する方法はあまり提案されていない。
特開2008−68012号公報 特開平9−195172号公報 特開昭63−45534号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、布帛のグリップ力を定量的に測定する方法および装置を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、試験布帛を、擬似皮膚と円筒とで把持し円筒の回転トルクを測定することにより、布帛のグリップ力を定量的に測定することができることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「固定された擬似皮膚10の上に試験布帛6を載せ、さらにその上に円筒1を載せることにより前記試験布帛6を加圧した後、前記円筒1の回転トルクを測定することを特徴とする布帛のグリップ力を測定する方法。」が提供される。
その際、前記円筒1の周面が試験布帛6に接していることが好ましい。
また、本発明によれば、「布帛のグリップ力を測定する装置であって、固定部材3に固定された擬似皮膚10、および試験布帛6、および円筒1、および該円筒1に取り付けられた回転トルク測定用部材を備えてなり、前記試験布帛6が前記擬似皮膚10と前記円筒1との間に位置し、かつ前記試験布帛6が前記円筒1の自重により加圧されていることを特徴とする布帛のグリップ力を測定する装置。」が提供される。
その際、前記円筒1が金属製であることが好ましい。また、前記円筒1に錘2が取り付けられていることが好ましい。また、前記試験布帛6の端部が固定されていることが好ましい。また、前記回転トルク測定用部材が、荷重を取り付け可能なバー5であることが好ましい。また、前記回転トルク測定用部材がトルク計測器7であることが好ましい。
本発明によれば、布帛のグリップ力を定量的に測定する方法および装置が得られる。
本発明に係る、布帛のグリップ力を定量的に測定する装置を例示する図である。 本発明に係る、布帛のグリップ力を定量的に測定する装置を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の方法において、まず、固定された擬似皮膚10の上に試験布帛6を載せる。その際、前記円筒1の端面ではなく周面が試験布帛6に接していることが好ましい。また、試験布帛6は、実際の着用時と同様、擬似皮膚10に貼りあわされていないことが好ましい。また、試験布帛6が実際の着用時と同様にある程度拘束されるように、試験布帛6の端部のみを固定することは好ましいことである。
次いで、該試験布帛6の上に円筒1を載せることにより円筒1の自重で前記試験布帛を加圧する。その際、加圧力をコントロールするために、円筒1に錘2を付加したり、スプリング、ゴム等の弾性体を用いることも好ましい。
次いで、前記円筒1の回転トルクを測定することにより、布帛のグリップ力を測定する。かかる回転トルクを測定する方法としては、円筒1の端部に、荷重を吊り下げたバーをとりつけて円筒1が回転し始めるときの回転トルクを測定してもよいし、また、市販のトルク計測器7により回転トルクを直接測定してもよい。
前記の方法において、装置としては、下記の装置を用いることが好ましい。すなわち、布帛のグリップ力を測定する装置であって、固定部材に固定された擬似皮膚10、および試験布帛6、および円筒1、および該円筒1に取り付けられた回転トルク測定用部材を備えてなり、前記試験布帛6が前記擬似皮膚10と前記円筒との間に位置し、かつ前記試験布帛6が前記円筒1の自重により加圧されていることを特徴とする布帛のグリップ力を測定する装置である。以下、図を用いてさらに説明する。
まず、図1に示すように、筐体8内に設置された固定部材3が筐体8に固定されている。図1では、前記固定部材3が、4本の支柱により筐体に固定されているが、固定部材3の固定方法は特に限定されない。かかる固定部材3の材質は特に限定されないが、円筒1による加圧力に耐えられるよう、厚さ2〜8mmの金属製(例えば、ステンレス)であることが好ましい。
なお、筐体8の材質は特に限定されないが、所定の強度を要するという点で金属製(好ましくはステンレス製)であることが好ましい。
前記固定部材3には擬似皮膚10が固定されている。かかる擬似皮膚10としては市販されているものでよく、例えば、ビューラックス社製「バイオスキン」(商品名)などが好ましい。また、かかる擬似皮膚10を固定部材3に固定する方法としては、公知の接着剤や両面テープを用いる方法が好ましい。
前記擬似皮膚10の上に、試験布帛6をはさんで、円筒1が載せられている。その際、円筒1の直径としては、ゴルフクラブなどを擬似できるよう5〜30mmの範囲内であることが好ましい。また、円筒1の材質としては、ゴルフクラブなどのような金属製(より好ましくはステンレス製)であることが好ましい。
ここで、試験布帛6は、前記擬似皮膚10と円筒1とにより挟まれ、かつ円筒1の自重により加圧される。その際、該加圧力をコントロールするために、図1に示すように、錘2を錘の取付け部材とともに円筒1に取り付けることも好ましい。
前記円筒1は、その両端に突起部をとりつけ、かつ該突起部を、筐体の両側面に設けられたスリット部に挿入することにより、円筒1の上下移動および回転が自在とすることも好ましい。
かかる円筒1には、図1に示すように、回転トルクを測定するための、荷重を取り付け可能なバー5が取り付けられている。荷重の重さおよび/または取り付け位置を適宜変更し、円筒1が回転し始めるときの回転トルク(荷重と、荷重の位置〜支点までの距離との積)を、布帛のグリップ力とする。その際、図2に示すように、トルク計測器7を円筒1に取付けて回転トルクを測定し、布帛のグリップ力としてもよい。
また、前記の試験布帛6は、筐体8のスリット9から挿入し、前記擬似皮膚10と円筒1との間に設置すると、試験布帛6と円筒1との接触面積を大きくすることができ好ましい。
その際、試験布帛6は拘束されていないことが好ましいが、例えば、前記スリット9に試験布帛6を通した状態でスリット9に栓を取付けるか、または粘着テープにより試験布帛6の端部を固定してもよい。
前記の方法および装置によれば、布帛の対象物体に対するグリップ力を定量的に測定することが可能となり、ゴルフグローブなどの繊維製品を作製することなくグリップ力を測定することができるので、布帛の開発コストを低減できる。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
厚さ5mmのステンレス板を用い、巾320mm、高さ350mm、奥行き200mmにて、図1のように前面および後面が空いた筐体8を作製した。
次いで、前記筐体8の両側面において、筐体8の前面より奥行き方向に100mm、天板より30mmの位置より底板に向けて200mmの長さで巾5mmの、円筒1を支持するためのスリットを設けた。
次いで、直径15mmのステンレス円柱を用いて長さ290mmの円筒1を作製し、円筒1の両端面中心に直径4mm、長さ15mmのステンレス円柱(突起部)を取り付けた。
また、円筒1に荷重を付加するため、厚さ5mm、高さ100mm、奥行き150mmのステンレス板(錘受け板側面)用意し、天板から底板方向に10mm、奥行き方向に72.5mmの位置に直径5mmの円孔を設けた。さらに厚さ5mm、巾290mm、奥行き150mmのステンレス板を錘2の受け板として前述の両側面内側配置のステンレス板に取り付けた。
次いで、円筒1に取り付けた直径4mmの突起部を、前記錘受け板側面の円孔(直径5mm)に通した。
次いで、固定部材3として厚さ5mm、巾290mm、奥行き100mmのステンレス板を天板より180mmの位置にて、天板とステンレス板4隅を1辺5mmのステンレス柱にて取り付けた。
次いで、荷重を取り付け可能なバー5として、厚さ5mm、巾50mm、奥行き200mmのステンレス板に、奥行き方向に10mm毎に直径4mmの円孔を設け、円筒1に固定した。
次いで、天板の奥行き方向100mm、両側面より10mmの位置より、試料挿入用のスリット9を奥行き30mmにて設けた。
次いで、固定部材3に市販の擬似皮膚10(ビューラックス社製、型式バイオプレート)を取り付け、試験布帛6を天板の試料挿入用スリット9から円筒1の下を通して、再度試料挿入スリット9に戻し、試験布帛6を両面テープにて固定した。
次いで、錘2をかけることにより試験布帛6を加圧した。そして、円筒1が錘4の荷重により回転し始める際の、回転トルク(荷重と、荷重の位置〜支点までの距離との積)をグリップ力とした。
なお、上記測定は、試験布帛のゴルフクラブシャフトのグリップ資材としてのグリップ力を測定するものである。
[実施例2]
実施例1において、図2に示すように、荷重を取り付け可能なバー5をトルク計測器7(駆動モーター付、杉崎計器(株)製、型式NTS−6 S−2)に取替えた。また、円筒1の直径を67mmに変更した。また、円筒1に直接試験布帛6を両面テープで貼り付け、これ以外は実施例1と同様にして布帛のグリップ力を測定した。
なお、上記測定は、試験布帛のテニスラケット用グリップ資材としてのグリップ力を測定するものである。
本発明によれば、布帛のグリップ力を定量的に測定する方法および装置が得られ、その工業的価値は極めて大である。
1:円筒
2:錘
3:固定部材
4:錘
5:荷重を取り付け可能なバー
6:試験布帛
7:トルク計測器
8:筐体
9:スリット
10:擬似皮膚

Claims (8)

  1. 固定された擬似皮膚10の上に試験布帛6を載せ、さらにその上に円筒1を載せることにより前記試験布帛6を加圧した後、前記円筒1の回転トルクを測定することを特徴とする布帛のグリップ力を測定する方法。
  2. 前記円筒1の周面が試験布帛6に接している、請求項1に記載の布帛のグリップ力を測定する方法。
  3. 布帛のグリップ力を測定する装置であって、固定部材3に固定された擬似皮膚10、および試験布帛6、および円筒1、および該円筒に取り付けられた回転トルク測定用部材を備えてなり、前記試験布帛6が前記擬似皮膚10と前記円筒1との間に位置し、かつ前記試験布帛6が前記円筒1の自重により加圧されていることを特徴とする布帛のグリップ力を測定する装置。
  4. 前記円筒1が金属製である、請求項3に記載の布帛のグリップ力を測定する装置。
  5. 前記円筒1に錘2が取り付けられている、請求項3または請求項4に記載の布帛のグリップ力を測定する装置。
  6. 前記試験布帛6の端部が固定されている、請求項3〜5のいずれかに記載の布帛のグリップ力を測定する装置。
  7. 前記回転トルク測定用部材が、荷重を取り付け可能なバー5である、請求項3〜6のいずれかに記載の布帛のグリップ力を測定する装置。
  8. 前記回転トルク測定用部材がトルク計測器7である、請求項3〜7のいずれかに記載の布帛のグリップ力を測定する装置。
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