JP5450406B2 - ユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体、および装置 - Google Patents

ユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体、および装置 Download PDF

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Description

本発明は、眼鏡レンズ着用者のユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体、および、眼鏡レンズ着用者のユーザデータをチェックする及び/又は決定するための装置に関する。
屈折を決定するための一般的な方法は、眼鏡技師によって幅広く受け入れられている、いわゆる自覚的屈折決定である。従来、自覚的屈折決定では、異なる眼鏡レンズ、すなわち、異なる光学特性を有する眼鏡レンズを、眼鏡レンズのユーザに与えなければならない。この場合、眼鏡レンズのユーザは、与えられた眼鏡レンズの光学特性の変化時に視覚的印象の向上または低下について屈折検査者に知らせる。自覚的屈折決定は、例えば、他覚的屈折決定の値に基づいてもよく、あるいは、既に着用された眼鏡の値に基づいてもよい。しかしながら、自覚的屈折決定の精度は、自覚的屈折決定を行なう屈折検査者、例えば眼鏡技師及び/又は眼科医の技能に大きく依存する。同様に、自覚的屈折決定は、検査を受ける人、特に、視覚的印象の鮮明度を評価できる及び/又は表現できる被検査人の能力にも大きく依存する。
しばしば、自覚的屈折を決定するための測定方法は、眼科光学の学会に応じてかなり異なり、国際レベルによっても異なる。それにより、結果において大きな差異が生じる。
また、個々の屈折レンズは、最大約0.125D、通常はたった約0.25Dずつ利用できるだけであるため、最大(理論的)精度も、通常は、0.125Dにすぎない。
また、自覚的屈折は、1つのコントラスト強度を用いて、通常は、最大コントラストおよび最小分解能を用いて行なわれるにすぎない。悪いコントラストおよび低い分解能の場合に、決定された屈折値が理想的な屈折値も表わしているかどうかはチェックされない。
屈折決定は、1つの瞳孔サイズを用いて、通常は、強い照明および小さい瞳孔を用いて行なわれるにすぎない。屈折が瞳孔サイズと共に変化するかどうかはチェックされない。
また、環境パラメータは、時として、検査場所に応じて非常に大きく変化する場合があり、また、著しい制御不可能な影響を結果に対して及ぼす場合がある。環境パラメータは、例えば、視力検査のコントラスト、視力検査の距離、視力表のサイズ、視力表の形状、および、室内輝度である。したがって、自覚的屈折は、しばしば、決して満足とはいえない結果を与えるにすぎない。
したがって、本発明の目的は、眼鏡レンズのユーザの屈折データを簡単な態様で提供することである。
この目的は、請求項1および請求項11の方法によって、請求項20のコンピュータプログラムプロダクトによって、および、請求項21および請求項22の装置によって達成される。好ましい実施形態が従属請求項の主題である。
本発明の1つの態様に係る方法
本発明の1つの態様は、眼鏡レンズユーザのユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法であり、
眼鏡レンズユーザの自覚的データを与えるステップであって、自覚的データが少なくとも自覚的屈折データを含むステップと、
眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるステップと、
自覚的屈折データの少なくとも一部と他覚的屈折データの少なくとも一部とを比較して、比較結果を決定するステップと、
比較結果が少なくとも1つの所定の比較条件を満たす場合には、比較結果に基づいて、自覚的屈折データの少なくとも一部を他覚的屈折データに適合させ、そうでない場合には、自覚的屈折データの少なくとも一部を維持するステップと、及び/又は、
比較結果を含むメッセージを与えるステップと、
を含む方法に関する。
自覚的屈折測定値と他覚的屈折測定値とが互いに組み合わされるのが有益である。例えば、視覚系の適合に起因して、自覚的屈折と他覚的屈折との間にずれが生じる場合がある。これらのずれは、容易に且つ安全に決定することができ、必要に応じて補償することができる。特に、決定された屈折値が今後のユーザに生理学的に適合するかどうかがチェックされると好都合である。例えば、“完全な”結像、すなわち、他覚的屈折データに従った結像が最良であると主観的に見なされないことがしばしば起こる。これは、感覚で表現すると、視覚系が既に誤った屈折に適合されてしまっているからである。例えば、ユーザが僅かに遠視である場合、ユーザは、自分が老眼でない限り、遠近調節によってこの遠視を補償することができる。例えばそのような遠視が他覚的屈折データに基づいて十分に補正される場合には、これが不適合をもたらす場合がある。同じことが非点収差視覚障害に当てはまる。しかしながら、この場合、自覚的屈折データと他覚的屈折データとの間の差がかなり重大となり得る。例えば、他覚的屈折データに基づく十分な補正が最良の補正であると主観的に見なされない場合がある。しかしながら、本発明によれば、他覚的屈折データからの自覚的屈折データの例えば(大幅な)ずれを決定し、それにより、屈折検査者が誤った屈折決定を行なったかどうかを見出すことができる。必要に応じて、自覚的屈折データを少なくとも部分的に他覚的屈折データに適合させることができる。これに加えて或いはこれに代えて、自覚的屈折測定によって得られる値は、これらの値が他覚的屈折データから逸脱する場合であっても、屈折データの少なくとも一部に関して維持することができる。特に、比較条件を設定することができる。この場合、他覚的屈折データと自覚的屈折データとの間の差が比較条件未満の場合には自覚的屈折データの適合は行なわれない。一例として、球面屈折力の最大のずれ、非点収差、特に、非点収差の軸方向位置等が設定され或いは予め決定されてもよく、また、ずれが所定の最大偏差を下回る限り、自覚的屈折データの適合がなされない。更なる例として、クロスシリンダ法にしたがって計算される自覚的屈折データと他覚的屈折データとの間のずれの球及び/又は円柱の最大値が設定されてもよい。いずれの場合にも、最大限に許容できるずれは、0.1D,0.2D,0.5D,1D,2D等であってもよい。言い換えると、比較条件は、最大限に許容できるずれに対応してもよい。最大偏差は、相対値、例えば1パーセントであってもよい。最大偏差、すなわち、比較条件は、約1%〜約50%、特に約10%〜約30%の1つの他覚的な値と1つの自覚的な値(あるいは、幾つかのそのような値)との間の差であってもよく、例えば約1%、2%、3%、5%、10%、15%、20%、25%等のずれであってもよい。
これに代えて或いはこれに加えて、比較結果を含むメッセージが出力されてもよい。特に、メッセージは、例えば自覚的屈折データの一部および他覚的屈折データの一部が所定の比較条件を満たさないこと、すなわち、自覚的屈折データの少なくとも一部の対応する他覚的屈折データからの例えば所定の比較条件よりも大きいずれが存在することを示す警告メッセージであってもよい。次のステップにおいて、屈折検査者は、自覚的屈折データを例えば手作業で変えてもよく、特に、それらを他覚的屈折データに適合させてもよい。屈折検査者は、自覚的屈折決定を少なくとも部分的に繰り返してもよい。また、自覚的屈折データを他覚的屈折データに自動的に適合させることもできる。
本発明によって規定される用語“与える”は、“測定する”、“概算する”、“転送する”、“データベース及び/又はテーブルから引き出す”、“送る”等を含む。
自覚的データは、少なくとも自覚的屈折データを含む。自覚的データは、更なるデータ、例えば眼鏡レンズユーザの年齢、眼鏡レンズユーザの視覚障害の発現、眼鏡レンズユーザの病歴などを含んでもよい。
自覚的データは、例えば眼鏡技師、眼科医等によって収集されてもよい。自覚的データは、ローカルデータベースまたはネットワークに組み込まれたデータベースから、あるいは、サーバベースのデータベースから、あるいは、外部データベース等から利用可能であってもよい。このデータが自覚的屈折データを備えていてもよく、あるいは、自覚的屈折データが屈折決定後に更新されてもよい。例えば、自覚的データが眼鏡レンズ製造メーカへ転送されてもよい。この転送は例えば郵送であってもよい。自覚的データは、また、ネットワークを介して、例えばインターネット等を介して転送されてもよい。
また、他覚的屈折データは、データベースから引き出されてもよく、また、眼鏡技師、眼科医等によって更新されてもよい。他覚的屈折データは、(その後に)眼鏡レンズ製造メーカへ転送されてもよい。
他覚的屈折データ及び/又は自覚的屈折データの少なくとも一部が眼鏡レンズ製造メーカに寄託されてもよい。
また、自覚的屈折データの少なくとも一部と他覚的屈折データの少なくとも一部との比較が眼鏡技師、眼科医等で行なわれてもよく、また、同様に、そこに比較結果が出力されてもよく、また、所定の屈折データの少なくとも一部が必要に応じて適合されてもよい。これに代えて或いはこれに加えて、比較、随意的には適合、及び/又は、メッセージの出力が、眼鏡レンズ製造メーカで行なわれてもよい。
他覚屈折データに対する自覚的屈折データの少なくとも一部の適合は、特に、自覚的屈折データの1つ以上の値を変えることを含んでもよい。例えば、他覚的屈折によって測定される値から逸脱する自覚的屈折データの値は、他覚的測定によって決定される値に適合されてもよい。自覚的屈折測定の値は、例えば他覚的屈折測定の値と同一視されてもよい。同様に、自覚的屈折測定の値は、自覚的屈折値および他覚的屈折値の平均値と同一視されてもよい。また、自覚的屈折測定の値と他覚的屈折測定の値との差の5%、10%、または、15%、20%等だけ自覚的屈折値を増大させ或いは減少させることもできる。
自覚的屈折データと他覚的屈折データとの組み合わせにより、特に、自覚的屈折データの想定し得る選択的変化により及び/又は自覚的屈折データを維持することにより、また、自覚的屈折データが他覚的屈折データからずれる場合にも、特に幾何学的−光学的結像差に起因する他覚的屈折データからの自覚的屈折データの意図されたずれが維持されても好都合である。そのような結像差は、特に非点収差視覚障害の補正時に眼鏡レンズと眼の距離に起因して起こる場合がある。これは、眼鏡レンズと眼の距離によって予想外の歪みが存在する場合があるからである。また、この場合、他覚的屈折データに従った十分な補正がしばしば最良の補正であると主観的に見なされないため、自覚的屈折データまたは自覚的屈折データの一部だけを他覚的屈折データに適合させないことが有益な場合がある。また、自覚的屈折データを他覚的屈折データに対して例えば数パーセンテージポイント(1%、2%、3%、5%、10%など)だけ適合させることもできる。このように、幾何学的−光学的結像差の影響を考慮に入れることができると有益である。
更に好ましくは、自覚的屈折測定と他覚的屈折測定との組み合わせにより、特に従来の他覚的測定方法では軽視される両眼視を考慮に入れることができる。ここでは、両眼視は、遠近調節と輻輳との強い結び付きに起因して、屈折値に対して大きな影響を及ぼす。外斜位、開散過剰、及び/又は、輻輳不全の場合には、しばしば、単眼屈折値と両眼屈折値との間に大きな差が生じる。例えば、マイナスへ向けた両眼値の変動は、そのために必要とされる遠近調節およびその結果として生じる輻輳、外斜位、すなわち、視軸の2部外方偏位を伴った後に補償される。逆に、内斜位、開散不全、または、輻輳過剰、すなわち、内斜視の場合には、しばしば、値がプラスの方へ変動する。自覚的屈折決定では、これらの影響を考慮に入れることができる。それは、特に、自覚的屈折決定が両眼態様で可能だからである。それに対応して比較条件を適合させることにより、自覚的屈折データと他覚的屈折データとを互いに比較することができ、また、例えば、両眼自覚的屈折測定に起因して、他覚的屈折データからの自覚的屈折データのずれが許容されてもよい。
特に自覚的屈折決定における図式的アプローチに起因して、遠近調節を制御でき或いは考慮に入れることができると更に有益である。他覚的屈折測定に対する遠近調節の影響を決定することは、しばしば難しく、あるいは、考慮に入れることができない。
方法の好ましい変形
好ましい変形によれば、少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値は、以下のデータ、すなわち、
自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
適合された自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
他覚的屈折データの少なくとも一部、
に基づいて決定される。
本出願によって規定される用語“決定する”は、少なくとも1つの目標値を計算する或いは概算することを含む。例えば、所定のデータに基づいて、目標値がデータベースから引き出され及び/又は所定の最適化アルゴリズムによって計算されてもよい。ここでは、1つ以上の最適化方法が使用されてもよい。
本出願によって規定される用語“目標値”は、眼鏡レンズの所望値を含む。すなわち、眼鏡レンズの目標値は、眼鏡技師、眼科医、及び/又は、製造メーカによって設定される既定値に対応する値である。目標値は幾つかの値を含んでいてもよい。目標値としては、特に、眼鏡レンズが有するべき球面屈折力、円柱、軸などに関する値を挙げることができる。理想的な眼鏡レンズでは、実際の光学特性が目標値に対応する。
更に好ましくは、自覚的屈折データ及び/又は適合された自覚的屈折データ及び/又は他覚的屈折データが組み合わされて複合屈折データが形成される。
ここでは、自覚的屈折データは、自覚的屈折測定によって与えられる屈折データであってもよい。適合される自覚的屈折データは、例えば、他覚的屈折データまたはこれらの自覚的屈折データの一部に基づいて適合される自覚的屈折データであってもよい。他覚的屈折データは、他覚的方法によって与えられる他覚的屈折データである。
特に、上記データの一部または全てが使用されてもよい。例えば、目標値は、
自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
適合された自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
他覚的屈折データの少なくとも一部、
の組み合わせによって形成される複合他覚的屈折データに基づいて決定されてもよい。
更に好ましくは、他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて有効他覚的屈折データが生成され、この場合、比較結果を決定するために、有効他覚的屈折データが自覚的屈折データの少なくとも一部と比較される。例えば、とりわけ様々な瞳孔サイズや、輝度、コントラストなどの異なる境界条件に関して様々な他覚的屈折データが生成され、また、この様々な他覚的屈折データに基づいて有効他覚的屈折データが生成され或いは決定されてもよい。例えば、有効他覚的屈折データを形成するために他覚的屈折データの一部だけが変えられてもよい。他覚的屈折データの残りは不変のままである。これらの有効他覚的屈折データおよび残りの他覚的屈折データの全てが有効他覚的屈折データと称されてもよい。これらの有効他覚的屈折データは、自覚的屈折データと比較されてもよい。
例えば、
自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
適合された自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
他覚的屈折データの少なくとも一部、
の組み合わせによって形成される複合他覚的屈折データに基づいて目標値を決定することができる。
更に好ましい実施形態によれば、数組の他覚的屈折データが与えられ、数組の他覚的屈折データに基づいて有効他覚的屈折データが生成される。他覚的屈折データのこれらの組は、例えば、異なる境界条件(上記参照)において生成されてもよい。
例えば、有効他覚的屈折データは、
以下の境界条件、すなわち、
輝度、及び/又は、
瞳孔径、及び/又は、
コントラスト、及び/又は、
年齢
を考慮に入れて決定される。
好ましくは、有効他覚的屈折データを計算するために、収差関数又は波動関数及び/又は光学的伝達関数(“OTF”と称される)及び/又は変調伝達関数(“MTF”と称される)及び/又はいわゆる点広がり関数(“PSF”と称される)及び/又は標準偏差及び/又はストレール比が計算される。これに関連して、関連文献が参照される。収差関数の正確な定義は、例えば、Born and Wolfによる“Principles of Optics”, Pergamon Press(1980)の203頁以下および459頁以下において見出される。ストレール比の定義は、462頁以下で与えられる。“OTF”および“MTF”の定義およびその議論は、Goodmanによる“Introduction to Fourier Optics”, McGraw-Hill, 1968で与えられる。点広がり関数(“PSF”)は、“OTF”のフーリエ変換であって、点像関数であり、すなわち、光学系が点形状光源から形成する像の強度分布を表わしている。PSFは、例えば、Smith/Atchisonによる“The eye and visual optical instruments”, Cambridge University Press, 1996において定義されて説明される。
特に好ましくは、収差関数が考慮に入れられ、考慮された次数の収差を変えることができる。
言い換えると、収差の次数を1回選択できるとともに、その後にそれを維持することができる。また、収差の次数を例えば連続的に或いは段階的に或いは繰り返し変えることもできる。
更なる好ましい実施形態によれば、他覚的屈折データの少なくとも一部が偏心光屈折によって決定される。
特に、他覚的屈折データの少なくとも一部が単眼態様または両眼態様で決定されてもよい。
本発明の更なる態様に係る方法
本発明の更なる態様は、眼鏡レンズ着用者のユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法であり、
眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるステップと、
有効他覚的屈折データを決定するステップであって、他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて有効他覚的屈折データが生成されるステップと、
有効他覚的屈折データに基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値を決定するステップと、
を含む方法に関する。
また、この方法に関しては、上記好ましい変形および上記利点も同様に適用される。
更に好ましくは、上記方法の少なくとも1つは、
決定された目標値に基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズを製造するステップを含む。
本発明の1つの態様に係るコンピュータ読み取り可能記録媒体
本発明の更なる態様は、コンピュータのメモリにロードされてコンピュータにより実行されるときに本発明の方法をコンピュータに実行させる、特にコンピュータ可読媒体に記憶され或いは信号として実現されるコンピュータプログラムプロダクトに関する。
本発明の1つの態様に係る装置
本発明の更なる態様は、眼鏡レンズユーザのユーザデータをチェックする及び/又は決定するための装置であり、
眼鏡レンズユーザの自覚的データを与えるようになっている自覚的データ供給デバイスであって、自覚的データが少なくとも自覚的屈折データを含む自覚的データ供給デバイスと、
眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるようになっている他覚的データ供給デバイスと、
自覚的屈折データの少なくとも一部と他覚的屈折データの少なくとも一部とを比較して、比較結果を決定するようになっている比較デバイスと、
比較結果が少なくとも1つの所定の比較条件を満たす場合には、比較結果に基づいて、自覚的屈折データの少なくとも一部を他覚的屈折データに適合させるようになっているマッチングデバイスであって、所定の比較条件を満たさない場合には自覚的屈折データの少なくとも一部を維持するようになっているマッチングデバイスと、
を備え、及び/又は、
比較デバイスは、比較結果を含むメッセージを与えるようになっている装置に関する。
本発明の更なる態様に係る装置
本発明の更なる態様は、眼鏡レンズユーザのユーザデータをチェックする及び/又は決定するための装置であり、
眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるようになっている他覚的データ供給デバイスと、
有効他覚的屈折データを決定するようになっている決定デバイスであって、他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて有効他覚的屈折データが生成される決定デバイスと、
有効他覚的屈折データに基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値を決定するようになっている決定デバイスと、
を備える装置に関する。
装置の好ましい実施形態
上記装置のうちの1つは、決定された目標値に基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズを製造するようになっている製造デバイスを備えることが好ましい。
方法に関する上記説明および利点は、上記装置にも同様に適用されることが更に好ましい。特に、上記装置は、上記方法ステップを実行するようになっている手段またはデバイスを有する。
眼鏡レンズ着用者のユーザデータをチェックして眼鏡レンズを製造するための典型的な方法を示している。
図面の説明
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい変形および好ましい実施形態を一例として説明する。
図1:フローチャート
図1は、眼鏡レンズ着用者のユーザデータをチェックして眼鏡レンズを製造するための典型的な方法を示している。ステップS1では、ユーザの自覚的データが決定される。すなわち、自覚的データが与えられる。特に、ステップS1では、自覚的屈折データが決定される。自覚的データは、例えば、年齢、ユーザの視覚障害の発現、ユーザの性別、ユーザの職業、病歴などに関する情報を含む。自覚的屈折データは、特に、球、円柱、軸方向位置などの1つ以上の従来の屈折データを含む。
自覚的データは、ユーザの個々のパラメータ、例えば瞳孔間距離、角膜頂間距離、顔面前方傾斜などを含んでもよい。自覚的屈折データは、例えば眼鏡技師によって測定されてもよい。同様に、更なる自覚的データが眼鏡技師により測定されてもよく、或いはユーザによって眼鏡技師へ与えられてもよい。あるいは、これが眼科医によって行なわれてもよい。例えば、自覚的データの一部を眼科医に寄託するとともに、自覚的データの一部を眼鏡技師に寄託することもできる。データは、眼科医と眼鏡技師との間でやりとりされてもよい。これに加えて,或いはこれに代えて、データが眼科医及び/又は眼鏡技師によって眼鏡レンズ製造メーカへ転送されてもよい。転送が特に郵便で行なわれてもよい。しかしながら、転送は、ファックス、インターネットによって、記憶媒体等を用いて行なわれてもよい。例えば、眼科医は、郵便により、自覚的データの一部を眼鏡レンズ製造メーカへ提供してもよい。眼鏡技師は、電子メールにより、自覚的データの一部を製造メーカへ転送してもよい。随意的に、眼鏡レンズのユーザは、自覚的データの一部を眼鏡技師及び/又は眼科医へ与えてもよく、特に、これらのデータは、メモリチップ、特にデジタル/電子健康保険証等に記憶されてもよい。
更なるステップS2では、他覚的屈折データが与えられる。他覚的屈折データは、例えば、眼科医側で或いは眼鏡技師側で1つ以上の他覚的屈折測定によって測定されてもよく、及び/又は、眼科医と眼鏡技師との間でやりとりされてもよい。他覚的屈折データは眼鏡レンズ製造メーカへ転送されてもよい。
ステップS3では、他覚的屈折データに基づいて自覚的屈折データの妥当性チェックが行なわれてもよい。すなわち、自覚的屈折データと他覚的屈折データとを互いに比較することができ、また、自覚的屈折データと他覚的屈折データとのずれを決定することができる。この妥当性チェックは、例えば眼科医、眼鏡技師によって行なわれてもよく、あるいは、製造メーカによって行なわれてもよい。例えば、データの一部は、眼科医及び/又は眼鏡技師によって妥当性がチェックされてもよい。また、データの一部は、製造メーカで妥当性がチェックされてもよい。また、眼科医および眼鏡技師と製造メーカとの両方でデータの妥当性をチェックすることもできる。
その後、更なるステップS4において、他覚的屈折データおよび自覚的屈折データから眼鏡レンズのための目標値が生成されてもよい。特に、例えば、他覚的屈折データに基づいて自覚的屈折データの妥当性がチェックされた後に自覚的屈折データだけを使用して眼鏡レンズの目標値を決定できてもよい。あるいは、目標値の決定において自覚的屈折データおよび他覚的屈折データが考慮に入れられてもよい。例えば、他覚的屈折データに基づいて自覚的屈折値またはデータが補正されてもよい。また、眼鏡レンズの目標値を計算し、特に決定して、対応する眼鏡レンズを最適化するために、自覚的屈折データの一部および他覚的屈折データの一部を考慮に入れることもできる。目標値は、自覚的屈折値及び/又は他覚的屈折値に基づいて眼科医及び/又は眼鏡技師及び/又は製造メーカで決定されてもよい。目標値が製造メーカで決定されない場合には、更なるステップにおいて、目標値が製造メーカへ与えられる。また、製造メーカは、目標値に加えて自覚的及び/又は他覚的屈折値を得ることもでき、したがって、目標値が製造メーカによって同様にチェックされてもよく、または、製造メーカが自分自身の目標値を決定してもよい。
更に好ましくは、ステップS2’では、他覚的屈折データから、MTF及び/又はRMS等に関する理想的な屈折が決定され、特に計算されてもよい。理想的な屈折データが有効他覚的屈折データと称されてもよい。その後、ステップS2’で計算された有効他覚的屈折データに基づいて自覚的屈折データの妥当性チェックを上記ステップS3で行なうことができる。
あるいは、有効他覚的屈折データの計算後、ステップS4において、有効他覚的屈折データに基づいて目標値を決定することもできる。ここでは、自覚的屈折値を考慮に入れる必要がない。また、ステップS4では、自覚的屈折値及び/又は有効他覚的屈折値を考慮に入れることもできる。
更に、ステップS4では、目標値の決定または計算において、ユーザの更なる自覚的データが考慮に入れられてもよい。
すなわち、自覚的屈折値、及び/又は、更なる自覚的データ、及び/又は、他覚的屈折データ、特に有効他覚的屈折データに基づいて決定された複合屈折値を用いて、ユーザの1つの眼鏡レンズまたは両方の眼鏡レンズが決定される。決定は、計算及び/又は最適化及び/又はデータベースからのデータのロードを含んでもよい。
その結果、一方では、自覚的屈折決定が多くの欠陥をあらわにする場合があり、また、特に、精度を高めつつ、眼鏡レンズを決定し、特に計算して最適化することができる場合がある。他方では、技術的可能性を最大限に使用するため、眼鏡レンズのための目標値を表わす屈折値を与える必要がある。この場合、屈折値が可能な限り正確に決定されなければならない。さもなければ、例えば着用位置における個々の最適化の利点がかなり失われてしまうからである。本発明によれば、より一層正確な他覚的測定方法によって自覚的屈折決定の欠点および欠陥を補償することが分かった。この場合、より一層良好な測定方法により、例えば誤差測定器を用いて、かなり完全な収差関数を記述して評価することができる。そこから、例えば異なる瞳孔径に関して或いは異なるコントラストに関して理想的な屈折を計算することができる。ここでは、スタイルズ−クロフォード効果、瞳孔の重みづけ等を考慮に入れることができ有益である。更に、RMS、PSF、OTF、MTF、及び/又は、ストレール比の最適な値または分布のため、異なる輝度レベルおよび瞳孔サイズ、瞳孔の異なる重み関数、異なるコントラストを考慮して決定されるべき眼鏡レンズのための最良の目標値を計算することができてもよい。同様に、PSFのエントロピー、視覚系NSの視力、および、多くの更なる従来の方法など、視覚の質の評価において他の測定が考慮されてもよい。
本発明によれば、他覚的屈折決定が通常は与えることができない上記自覚的屈折決定の利点を他覚的屈折決定の精度と組み合わせることが有益であることが分かった。ここでは、もはや自覚的屈折決定の値が例えば眼鏡技師または検眼士または眼科医によって与えられるだけではなく、他覚的測定の値も与えられる。自覚的及び/又は他覚的測定の値は、製造メーカへ転送されてもよく、及び/又は、眼鏡技師、検眼士、及び/又は、眼科医の間でやりとりされてもよい。
他覚的測定は、例えば、検影検眼鏡によって、偏心光屈折によって、自動屈折計によって、及び/又は、誤差測定器によって行なわれてもよい。他覚的測定が偏心光屈折を含んでいてもよい。大きな瞳孔開口を伴う測定が含まれることが好ましい。更に好ましくは、測定が誤差測定器を用いて行なわれる。これは、それにより、収差関数のほぼ全体が既知になり、そこから非常に容易に上記最適化を実行すること、特に計算することができるからである。
更に好ましくは、上記のように、自覚的屈折データの妥当性チェックが行なわれてもよい。例えば、自覚的屈折決定では、円柱の軸が約90度だけねじられてもよい。これは、他覚的屈折データによって容易にチェックすることができるとともに、必要に応じて補正できる。また、例えば、自覚的屈折測定と他覚的屈折測定との間の差が妥当であるかどうかがチェックされてもよい。自覚的屈折測定における僅かに弱い円柱は、許容できるとみなすことができ、したがって、補正する必要がない。特に、従来、自覚的屈折測定によって決定される円柱は、しばしば、他覚的屈折測定によって決定される円柱よりも弱い。また、必ずしも、自覚的屈折測定によって決定される球面値が他覚的な値に対してプラスまたはマイナスの方へと或いは両側(すなわち、左眼および右眼に関して)へとほぼ等しい程度まで偏位するように補正を行なう必要がない。随意的には、上記のように、補正は、例えば適切なアルゴリズムによって眼鏡レンズのための目標値をこのように改善するために行なわれてもよい。補正は、手作業で或いは自動で行なわれてもよい。
ステップS4に示される自覚的屈折データと他覚的屈折データとの組み合わせにより、眼鏡レンズのための改善された目標値を決定することができ、特に計算することができるのが特に有益である。それと比べて、これは、個々の自覚的屈折測定だけ或いは個々の他覚的屈折測定だけによって行なうことができない。例えば、他覚的測定からの、特に偏心光屈折測定または誤差測定器による測定からの例えば輝度、コントラスト等を含む異なる環境パラメータに関して、従来可能であるよりも良好な補正を見出すことができる。
好ましくは、想定し得る補正アルゴリズムでは、変化を遠近調節によって補償できるかどうかが考慮に入れられる。例えば、瞳孔が大きいときに屈折値が更にマイナスの方へ向かう傾向がある場合には、随意的に、そこから、小さい瞳孔と大きい瞳孔との間の値の平均化が大きい瞳孔における改善をもたらす一方で、小さい瞳孔においては、遠近調節と焦点深度の改善とによる補償に起因して悪化が起こらないということが導き出される場合がある。しかしながら、プラスの方へ変動する場合には、これが更に重大となる場合がある。
更に好ましくは、他覚的測定結果の結果としての補正強度の変化に起因して例えば瞳孔が大きいときに進行性近視が更に促進されることが避けられる。その際に、個人の近視がどのように安定するのか或いは進行するのかを評価するために使用されてもよい変数が検出されてもよい。そのような変数は、年齢、斜位、1年当たりの近視の進行、近視の発現開始後の経過時間などであってもよく、自覚的データにおいて考慮に入れられる。これらの変数は、新たに計算された随意的には更に強いマイナス補正によって近視の進行が知らず知らずのうちに促進されるのを避けるために考慮に入れられることが好ましい。異なって大きい瞳孔に伴う最良の想定し得る結像が達成されるだけでなく、必要に応じて通常の補正よりも強力に近視の進行を促進させない補正、更に好ましくは近視の進行を抑制する補正も達成できることが有益である。
球面屈折値及び/又は円柱屈折値に加えて、特に高次の収差および自覚的屈折が考慮に入れられてもよい。この測定の評価では、異なる測定瞳孔サイズが考慮に入れられてもよく、また、平均瞳孔サイズ、および、随意的にはユーザの年齢層に特有のそれらの分散も考慮に入れられてもよい。
また、異なる収差のシミュレーション及び/又は個々の或いは組み合わされた収差項によって、想定し得る補正の適合性および利点を決定することができる。これは、自発的に且つ何らかの適合時間の後に行なわれなければならない。その際、高視力及び/又は高質の視覚を可能にするために全ての収差を完全に補正する必要があるとは限らない、ということが考慮に入れられてもよい。また、特に、高次収差の効果が瞳孔サイズの分散によって強く影響されることが考慮に入れられてもよい。更に、収差がどのように強く補正されるべきかに関する決定では、全ての収差に影響を及ぼす焦点深度が考慮に入れられてもよい。
更に好ましくは、補正は、測定値のみにしたがって行なわれる必要はなく、個々の生理学的に正当付けられた更なる及び/又は異なるファクタの重みづけによっても行なわれる。その結果、補正においては、眼鏡レンズにおける少ない項または幾つかの項の形態を成す何らかの或いは幾つかの収差を最良の可能な方法で補正できるように、異なる項を一括して計算することができる。これに代えて或いはこれに加えて、異なる瞳孔サイズを用いて自覚的屈折を決定することができる。異なる瞳孔サイズでの自覚的屈折値の想定し得る差は、随意的に或いは付加的に、補正値の最適化において考慮に入れられてもよい。更に好ましくは、自覚的および他覚的な決定による眼鏡レンズの処方値及び/又は目標値の計算のため、偏心光屈折を用いて他覚的屈折決定が行なわれる。この場合、測定が単眼態様で或いは両眼態様で行なわれるべきかどうかに関して選択が行なわれる。ここでは、考慮に入れられる収差の数および次数を変えることができてもよい。
以下では、眼鏡レンズのための改善された記述または改善された目標値の決定、特に計算を可能にする、屈折決定の自覚的および他覚的なデータの組み合わせの好ましい変形について説明する。
他覚的屈折と自覚的屈折との組み合わせの数学的表現
他覚的屈折のパラメータ:
球面屈折力:sph obj
円柱屈折力:zyl obj
軸方向位置:A obj

自覚的屈折のパラメータ:
球面屈折力:sph sub
円柱屈折力:zyl sub
軸方向位置:A sub

屈折力ベクトル:
屈折力ベクトルとして以下が規定される。
Figure 0005450406
ここで、Pは、様々な想定し得るデータセットに関する様々な想定し得る屈折力ベクトルにおける単なる省略形である。例えば、屈折力ベクトルPobj,rは、右眼における他覚的屈折の値、すなわち、特にMr,obj、J0,r,obj、および、J45,r,objを含んでいてもよく、屈折力ベクトルPobj,lは、左眼における他覚的屈折の値、すなわち、特にMl,obj、J0,l,obj、および、J45,l,objを含んでいてもよく、屈折力ベクトルPsub,rは、右眼における自覚的屈折の値、すなわち、特にMr,sub、J0,r,sub、および、J45,r,subを含んでいてもよく、屈折力ベクトルPsub,lは、左眼における自覚的屈折の値、すなわち、特にMl,sub、J0,l,sub、および、J45,l,subを含んでいてもよい。更に、他覚的屈折データが生成された、特に計算された、他覚的屈折データのデータセットにおいて、異なる瞳孔径を考慮に入れることができる。その結果、右眼のi個の異なる瞳孔径DP または左眼の異なる瞳孔径DP における他覚的屈折値を含むi個の屈折力ベクトルP obj,r及び/又はP obj,lが存在してもよい。ここで、iは自然数である。
適用できる限り、同様の説明が更なる変数またはパラメータにも当てはまる。
屈折力ベクトルのベクトル成分は以下のように規定される。
Figure 0005450406
ここで、ベクトル成分は、明確にするために、−上記したように−簡単に示される。瞳孔径DP における左眼の他覚的屈折データに関して、等価球面度数は例えばMi,objと称される。
上記表現は以下のように再公式化されてもよい。
Figure 0005450406
1.他覚的屈折データに基づく自覚的屈折データの妥当性チェック
右眼および左眼のそれぞれにおける他覚的屈折データと自覚的屈折データとの間の差分ベクトルPDifの計算
Figure 0005450406
ベクトルPDif,rおよびPDif,lの個々のベクトル成分の最大値が特定範囲Sを越える場合には、屈折検査者(例えば、眼鏡技師、眼科医、検眼士)に知らされてもよく、及び/又は、自覚的屈折のチェックが開始されてもよい。
すなわち、
Figure 0005450406
が成り立つ場合には、好ましくは、屈折が知らされ、及び/又は、自覚的屈折データがチェックされる。
更に好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
これに代えて或いはこれに加えて、特定範囲Sの屈折ベクトルPDif,r,PDif,lの差のノルムを越える場合に、屈折検査者(例えば、眼鏡技師、眼科医、検眼士)に知らされてもよく、及び/又は、自覚的屈折のチェックが開始されてもよい。
2.両眼適合のシミュレーション
a.右眼と左眼との間の両眼差分の計算
Figure 0005450406
ここで、MDifはMDif,objまたはMDif,subの省略形であり、また、MはMr,objまたはMr,subの省略形であり、また、MはMl,objまたはMl,subの省略形である。
b.自覚的差分と他覚的差分との間の差の計算
Figure 0005450406
好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
特に好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
c.他覚的データの適合
Figure 0005450406
となる。明確にするため、この場合も先と同様、以下の形式化では、M r,objがMr,objと称される。同様に、以下の形式化では、M l,objがMl,objと称される。
そこから、左右における球面屈折力を以下により計算できる。
Figure 0005450406
この場合、円柱位置および軸方向位置は不変のままであることが好ましい。上記のように、右眼に関して球面屈折力sphを決定することができ、また、左眼に関して球面屈折力sphを決定することができる。特に、球面屈折力が以下のように規定されてもよい。
Figure 0005450406
及び/又は、
Figure 0005450406
また、両眼適合を伴うことなく自覚的屈折と他覚的屈折との以下の組み合わせが行なわれることも想定し得る。
3.自覚的屈折と他覚的屈折との組み合わせ
結果として生じる新たな屈折Pは、以下のように自覚的屈折および他覚的屈折から計算される。
Figure 0005450406
ここで、
Figure 0005450406
が成り立ち、また、
Figure 0005450406
となる。
好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
特に好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
最も好ましくは、
Figure 0005450406
が成り立つ。
4.加入度の決定
加入度は、以下を加える。
Figure 0005450406
遠見での変化が補償されるのが有益である。
自覚的屈折決定で決定された近見値を変えないように、加入度は、それに対応して、遠見で等価球面度数Mが変化される量だけ適合されなければならない。これは、加入度が遠見値と近見値との間の差を表わしているからである。
5.両眼問題が存在するときの眼鏡の決定
両眼状態に関する更なる情報が存在する場合、等価球面度数Mおよび加入度Addの決定は、上記項目3に対して異なる及び/又は更なるアプローチによって異なる方法で行なわれてもよい。
a.輻輳不全
特徴:低いACA勾配、近見で調節欠陥が無い、外斜位、すなわち、近見で融合シミュレーションフリー休止位置がオルト位置から外側へそれる水平斜位、低い最大輻輳、プラスが悪くマイナスが良好な近見での相対的両眼転導、マイナスが悪くプラスが良好な近見での相対的調節。ACA勾配という用語は、1ジオプター分の調節状態の変化と結び付けられる調節性両眼転導を表わしている。省略形ACAは、遠近調節によって分けられる調節性両眼転導という英語の用語を表わしている。
項目3において上記アプローチとは異なり、組み合わせの等価球面度数Mおよび加入度が以下のように決定されてもよい。
Figure 0005450406
b.輻輳過剰
特徴:
高いACA勾配、近見での調節欠陥、内斜位、すなわち、近見で融合シミュレーションフリー休止位置がオルト位置から内側へそれる水平斜位、大きい最大輻輳、プラスが良好でマイナスが悪い近見での相対的両眼転導、マイナスが良好でプラスが悪い近見での相対的調節。
項目3において上記アプローチとは異なり、組み合わせの等価球面度数Mが以下のように決定されてもよい。
Figure 0005450406
Figure 0005450406
c.外斜位
特徴:
遠見および近見における外斜位、通常のACA勾配、低い最大輻輳、プラスが悪くマイナスが良好な相対的両眼転導、マイナスが悪くプラスが良好な相対的調節。
項目3において上記アプローチとは異なり、組み合わせの等価球面度数Mが以下のように決定されてもよい。
Figure 0005450406
d.内斜位
特徴:
遠見および近見における内斜位、通常のACA勾配、大きい最大輻輳、プラスが良好でマイナスが悪い相対的両眼転導、マイナスが良好でプラスが悪い相対的調節。
項目3において上記アプローチとは異なり、組み合わせの等価球面度数Mが以下のように決定されてもよい。
Figure 0005450406
6.弱光視(薄明視)における眼鏡レンズの決定
項目2および項目3で前述した方法に加えて或いは代えて、右眼および左眼のそれぞれに関して以下が行なわれてもよい。
a.明所視における誤差測定器による測定の波面データから他覚的屈折データを計算する。
Figure 0005450406
b.薄明視における大きい瞳孔径に関する誤差測定器による測定の波面データから他覚的屈折データを計算する。
Figure 0005450406
c.明所視他覚的屈折と薄明視他覚的屈折との間の差を計算する。
Figure 0005450406
d.通常の自覚的屈折および明所視他覚的屈折と薄明視他覚的屈折との間の差から薄明視における自覚的屈折を計算する。
Figure 0005450406
その後、項目2および項目3で前述したように、薄明視における屈折の組み合わせPK,skが、薄明視における自覚的屈折Psub,skおよび他覚的屈折Pobj,skから計算される。
この方法は、少なくとも1つの更なる(第3の)瞳孔径において繰り返すことができ、また、そのようにして、少なくとも1つの更なる組み合わせPK,sk,2が計算されてもよい。
異なる瞳孔径における3つ(少なくとも2つ)のこれらの屈折P、PK,skおよびPK,sk,2から、瞳孔径及び/又は照度に応じて適切な補間(例えば、線形補間)により理想的な屈折が決定されてもよい。
7.実施形態
以下の実施形態では、一対の眼が示される。この場合、左右の眼における自覚的屈折データと、3つの異なる瞳孔径における左右の眼に関する他覚的屈折データとが利用できた。典型的な値が表1に示されており、この場合、他覚的データは誤差測定器による測定で得られた。表1には、異なる記述方法における結果的な屈折値も同様に示されている。“標準値”は、1つの瞳孔径における自覚的屈折データと他覚的屈折データとの組み合わせによって(ステップ2および3にしたがって)もたらされる。
Figure 0005450406
この場合、組み合わせに関しては、以下の方程式、
Figure 0005450406
が、
以下の典型的な重みづけ
Figure 0005450406
を用いて使用される。
薄明に関して“明”および“暗”により示される屈折データは、項目6で前述したように、以下の瞳孔径、
Figure 0005450406
および、
Figure 0005450406
に関する他覚的屈折データと自覚的データとの組み合わせによってもたらされる。
“輻輳不全”、“輻輳過剰”、“外斜位”、および、“内斜位”により示される屈折データは、項目5で前述したような結果となる。
Figure 0005450406
表1に示される他覚的データは、高次のゼルニケ係数(コマ、トレフォイル、球面収差等)も含む誤差測定器の測定値によってもたらされる。一般に、選択されるべき他覚的屈折データは、これらの高次係数にも依存する。この依存性のタイプは測定基準によって決定される。最適な視覚のために最小限に抑えられるべき波面収差のRMS(二乗平均平方根)が測定基準として使用される場合には、低次係数(球面、円柱、軸)を適合させることにより正確にRMSが最小にされる。したがって、表1の高次係数は、決定において必ずしも考慮に入れられるとは限らない。
高次係数が必要とされる測定基準の1つの例は、最適な視覚のために最大にされるべきPSF(点広がり関数)の最大値MaxPSFである。表2は、2つの瞳孔径(先に典型的に規定された瞳孔径DP =5mmおよびDP =5.55mm)における右眼および1つの瞳孔径(先に典型的に規定された瞳孔径DP =5.55mm)における左眼に関する高次のゼルニケ係数を挙げている。
Figure 0005450406
表3には、測定基準MaxPSFを最大にすることにより得られた現在の屈折データがRMSから決定された他覚的屈折データに取って代わる点を除き、表1と対応する結果が示されている。“結果”と名付けられたラインでは、瞳孔径DP =5.55mmにおける自覚的データと他覚的データとの複合屈折データが使用された。“輻輳不全”、“輻輳過剰”、“外斜位”、および、“内斜位”により示される屈折データは、項目5で前述したような結果となる。
Figure 0005450406
本発明は、上記の好ましい変形例または実施形態に限定されない。代わりに、個々の変形例または実施形態の個々の特徴または特徴群が互いに任意に組み合わされてもよく、また、それにより、本発明の更なる実施形態または変形例を生み出すことができる。
S1 ステップ
S2 ステップ
S2’ ステップ
S3 ステップ
S4 ステップ

Claims (18)

  1. 眼鏡レンズユーザのユーザデータをコンピュータに与え前記コンピュータがチェックする及び/又は決定するための方法において、
    眼鏡レンズユーザの少なくとも自覚的屈折データを含む自覚的データを与えるステップ(S1)、
    眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるステップ(S2)、
    自覚的屈折データの少なくとも一部と他覚的屈折データの少なくとも一部とを比較して、比較結果を決定するステップ(S3)、
    比較結果が少なくとも1つの所定の比較条件を満たす場合には、比較結果に基づいて、自覚的屈折データの少なくとも一部を他覚的屈折データに適合させ、所定の比較条件を満たさない場合には、自覚的屈折データの少なくとも一部を維持するステップ(S3)、及び/又は、
    比較結果を含むメッセージを与えるステップ、
    を備え、
    自覚的屈折データと他覚的屈折データが組み合わされて複合屈折データが形成され、
    以下のように他覚的屈折データPobjに自覚的屈折データPsubを加えることによって前記複合屈折データPKが計算され、
    Figure 0005450406
    ここで、
    Figure 0005450406
    が成り立ち、また、この場合、
    Figure 0005450406
    また、
    Figure 0005450406
    であり、
    Figure 0005450406
    が成り立つ、
    方法。
  2. 以下のデータ、すなわち、
    自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
    適合された自覚的屈折データの少なくとも一部、及び/又は、
    他覚的屈折データの少なくとも一部、
    に基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値を決定するステップ(S4)を更に有する、請求項1に記載の方法。
  3. 他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて有効他覚的屈折データが生成され、
    前記有効他覚的屈折データを計算するために、
    収差関数、及び/又は
    OTF、及び/又は
    MTF、及び/又は
    PSF、及び/又は
    標準偏差が使用され、
    比較結果を決定するために、有効他覚的屈折データが自覚的屈折データの少なくとも一部と比較される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 数組の他覚的屈折データが与えられ、
    数組の他覚的屈折データに基づいて有効他覚的屈折データが生成される、請求項3に記載の方法。
  5. 以下の境界条件、すなわち、
    輝度、及び/又は、
    瞳孔径、及び/又は、
    コントラスト、及び/又は、
    年齢
    をコンピュータによって考慮に入れて有効他覚的屈折データが決定される、請求項3または4に記載の方法。
  6. 収差関数がコンピュータによって考慮に入れられ、考慮された次数の収差を変えることができる、請求項5に記載の方法。
  7. 他覚的屈折データの少なくとも一部が偏心光屈折によって決定される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 他覚的屈折データの少なくとも一部が単眼態様または両眼態様で決定される、請求項7に記載の方法。
  9. 眼鏡レンズユーザのユーザデータをコンピュータに与え前記コンピュータがチェックする及び/又は決定するための方法において、
    眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるステップ(S2)と、
    他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて生成される有効他覚的屈折データを決定するステップ(S2’)と、
    有効他覚的屈折データに基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値を決定するステップ(S4)と、
    を備え、
    自覚的屈折データと他覚的屈折データが組み合わされて複合屈折データが形成され、
    以下のように他覚的屈折データPobjに自覚的屈折データPsubを加えることによって前記複合屈折データPKが計算され、
    Figure 0005450406
    ここで、
    Figure 0005450406
    が成り立ち、また、この場合、
    Figure 0005450406
    また、
    Figure 0005450406
    であり、
    Figure 0005450406
    が成り立つ、
    方法。
  10. Figure 0005450406
    が成り立つ、請求項1に記載の方法。
  11. 他覚的屈折データの球面度数Mが両眼態様で決定され、ここで、
    Figure 0005450406
    が成り立ち、その場合、
    Figure 0005450406
    である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. Figure 0005450406
    が成り立つ、請求項11に記載の方法。
  13. Figure 0005450406
    が成り立つ、請求項11または12に記載の方法。
  14. 決定された目標値に基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズを製造するステップを備えた、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. コンピュータのメモリにロードされてコンピュータにより実行されるときに請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ読み取り可能記録媒体。
  16. 眼鏡レンズユーザのユーザデータをコンピュータに与え前記コンピュータがチェックする及び/又は決定するための装置において、
    眼鏡レンズユーザの少なくとも自覚的屈折データを含む自覚的データを与えるようになっている自覚的データ供給デバイスと、
    眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるようになっている他覚的データ供給デバイスと、
    自覚的屈折データの少なくとも一部と他覚的屈折データの少なくとも一部とを比較して、比較結果を決定するようになっている比較デバイスと、
    比較結果が少なくとも1つの所定の比較条件を満たす場合には、比較結果に基づいて、自覚的屈折データの少なくとも一部を他覚的屈折データに適合させ、所定の比較条件を満たさない場合には、自覚的屈折データの少なくとも一部を維持するようになっているマッチングデバイスと、
    を備え、及び/又は、
    比較デバイスは、比較結果を含むメッセージを与えるようになっており、
    自覚的屈折データと他覚的屈折データが組み合わされて複合屈折データが形成され、
    以下のように他覚的屈折データPobjに自覚的屈折データPsubを加えることによって前記複合屈折データPKが計算され、
    Figure 0005450406
    ここで、
    Figure 0005450406
    が成り立ち、また、この場合、
    Figure 0005450406
    また、
    Figure 0005450406
    であり、
    Figure 0005450406
    が成り立つ、
    装置。
  17. 眼鏡レンズユーザのユーザデータをコンピュータに与え前記コンピュータがチェックする及び/又は決定するための装置において、
    眼鏡レンズユーザの他覚的屈折データを与えるようになっている他覚的データ供給デバイスと、
    他覚的屈折データの少なくとも一部に基づいて生成される有効他覚的屈折データを決定する決定デバイスと、
    有効他覚的屈折データに基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズの目標値を決定するようになっている決定デバイスと、
    を備え、
    自覚的屈折データと他覚的屈折データが組み合わされて複合屈折データが形成され、
    以下のように他覚的屈折データPobjに自覚的屈折データPsubを加えることによって前記複合屈折データPKが計算され、
    Figure 0005450406
    ここで、
    Figure 0005450406
    が成り立ち、また、この場合、
    Figure 0005450406
    また、
    Figure 0005450406
    であり、
    Figure 0005450406
    が成り立つ、
    装置。
  18. 決定された目標値に基づいて少なくとも1つの眼鏡レンズを製造するようになっている製造デバイスを備えた、請求項16または17記載の装置。
JP2010515428A 2007-07-12 2008-07-14 ユーザデータをチェックする及び/又は決定するための方法、コンピュータ読み取り可能記録媒体、および装置 Active JP5450406B2 (ja)

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