JP5450017B2 - 情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、検索の内容を表す検索クエリがユーザによって指定されたときの、当該ユーザが置かれた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報を生成する状況情報生成手段と、ユーザによって新たに指定された前記検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される1組以上の標本データが与えられると、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法を用いることによって、ユーザが新たに指定した前記検索クエリが当該検索クエリを指定したときのユーザの位置にどの程度関連しているかの度合いを表す第1の地域関連度スコアを前記状況情報を入力して導出するための計算式であるスコア導出式を生成するスコア導出式生成手段と、前記スコア導出式生成手段により生成されたスコア導出式に、前記状況情報生成手段により生成された状況情報を入力して、ユーザが新たに指定した検索クエリに対する前記第1の地域関連度スコアを導出するスコア導出手段とを備えることを特徴とする情報処理装置に与える標本データを生成する情報処理装置であって、ユーザによって指定された検索の内容を表す検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに前記ユーザが置かれていた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データのうち、各々の当該検索履歴データについて、前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と関連性を有するか否かを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する検索クエリ地域関連判別手段と、前記検索クエリ地域関連特定情報が付与された検索履歴データの中から、ユーザによって新たに指定された検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザが置かれた状況を表す状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される検索履歴データを抽出し、前記標本データとして生成する標本データ生成手段とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
上記情報処理装置において、前記標本データが与えられる情報処理装置は、前記ユーザの位置と、前記ユーザの属性と、前記検索クエリが指定された時刻とを取得する取得手段を備え、前記状況情報生成手段は、前記取得手段が取得した位置、ユーザの属性、及び時刻に関する情報を含む前記状況情報を生成するようにしてもよい。
上記情報処理装置において、前記標本データが与えられる情報処理装置は、ユーザによって指定された前記検索クエリに従って検索した結果得られたコンテンツである検索結果コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、前記コンテンツ取得手段により取得された各々の前記検索結果コンテンツが、当該検索結果コンテンツを検索するために用いられた前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置に関連性を有するか否かを特定し、特定した結果を表すコンテンツ地域関連特定情報を、各々の当該検索結果コンテンツに付与するコンテンツ地域関連判別手段と、前記スコア導出手段により導出された第1の地域関連度スコアが閾値を超えていた場合に、前記ユーザの位置に関連性を有することを表す前記コンテンツ地域関連特定情報が付与された検索結果コンテンツのみを、前記ユーザの端末装置に送信する送信手段とを備えるようにしてもよい。
なお、これから述べる実施形態の説明においては、使用する用語の意味を適宜定義しているが、理解を容易にするため、まずは、代表的な用語の定義を以下に記しておく。
「検索クエリ」とは、検索手段である検索サーバ装置が行う検索の内容を表した検索条件であり、ユーザが指定した検索文字列及び検索式からなる。
「検索クエリに応じた地域」とは、ユーザが端末装置を用いて検索クエリを指定したときに、この端末装置(つまりユーザ)が所在する地域の地域名のことである。
「検索結果コンテンツ」とは、検索サーバ装置が検索クエリに基づいて検索した結果得たコンテンツのことである。
「検索クエリ地域関連特定情報」とは、或る検索クエリが、この検索クエリに応じた地域と関連を持っているか否かを特定する情報である。
「コンテンツ地域関連特定情報」は、或る検索結果コンテンツが、この検索結果コンテンツを検索したときに用いられた検索クエリに応じた地域と関連を持っているか否かを特定する情報である。
「元スコア」とは、検索結果コンテンツの各々に付与される、検索クエリとの適合度を表す数値である。
「ローカライズ」とは“地域に関連している”ことを言い、例えば「検索クエリがローカライズを意図している」とは、“検索クエリが地域に関連したコンテンツの検索を意図している”ということを意味する。また、「検索結果コンテンツがローカライズされている」とは、“検索結果コンテンツが地域に関連している”ということを意味する。
「第1の地域関連度スコア」とは、ユーザがどの程度ローカライズされた検索結果を望んでいるかの度合い、すなわちユーザが指定した検索クエリがこの検索クエリに応じた地域に対して有する地域関連度を定量的に数値化したものである。
「第2の地域関連度スコア」は、検索クエリに適合した検索結果コンテンツの各々が、この検索クエリに応じた地域にどの程度関係しているか、すなわち各検索結果コンテンツがこの検索クエリに応じた地域に対して有する地域関連度を定量的に数値化したものである。
(1−1)システム全体の構成
図1は、本発明の実施形態におけるシステムの構成を表した図である。
このシステムは、移動通信端末1と、サーバ装置2と、ネットワークNWとを備えている。移動通信端末1は、例えば携帯電話機、無線LAN(Local Area Network)端末、またはノートパソコンのような、ユーザが携帯可能かつ無線通信が可能な情報処理装置であり、図1では携帯電話機の例を挙げている。ネットワークNWは、例えば移動体通信網やゲートウェイ、インターネットを含む通信網である。サーバ装置2は、ネットワークNWを介して移動通信端末1と情報のやり取りを行い、その移動通信端末1のユーザの位置に関連する検索結果を提示するか否かを、そのユーザが置かれた状況に応じて判断する情報処理装置である。これらのうち、移動通信端末1は複数存在している。また、ネットワークNWには、図示しないサーバ装置群が接続されている。
図2は、移動通信端末1のハードウェア構成を表したブロック図である。
移動通信端末1は、制御部11、記憶部12、表示部13、操作部14、無線通信部15、位置特定部16および電源制御部17を備えており、これらの各部がバス18を介して互いに接続されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112およびROM(Read Only Memory)113を有する。CPU111は、ROM113や記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出しRAM112にロードして実行することにより、移動通信端末1の各部を制御して、例えば表示機能、操作機能、通信機能などの各種機能を実現する。RAM112は、CPU111が処理を行う際のワークエリアとなる。
図4は、サーバ装置2のハードウェア構成を表したブロック図である。
サーバ装置2は、制御部21、記憶部22、通信制御部23および電源制御部24を備えており、これらの各部がバス25を介して互いに接続されている。制御部21は、CPU211、RAM212およびROM213を有する。CPU211は、ROM213や記憶部22に記憶されているコンピュータプログラムを読み出しRAM212にロードして実行することにより、サーバ装置2の各部を制御して、例えば演算機能、通信機能などの各種機能を実現する。RAM212は、CPU211が処理を行う際のワークエリアとなる。記憶部22は、例えばEEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶手段であり、サーバ側検索ログ記憶領域221を有している。サーバ側検索ログ記憶領域221は、移動通信端末1から取得した検索ログデータを蓄積して記憶する。通信制御部23は、制御部21の制御の下で、図示しない通信網の基地局と通信を行う。この通信によって、サーバ装置2とネットワークNWに接続されたネットワーク上の検索サーバ装置や移動通信端末1との間で、各種情報の送受信が行われる。サーバ装置2は、この検索サーバ装置に対してコンテンツの検索を要求することで、その検索結果を得る。検索サーバ装置とは、インターネットに存在するウェブページ、ウェブサイト、画像ファイル、ネットニュースなどの情報を検索する機能を備えたサーバ装置であり、特定の文字列および検索式から構成される検索クエリを指定されると、この検索クエリに適合する検索結果を返すものである。電源制御部24は、バッテリーおよびコンセントに差し込まれる電源プラグを備え、このバッテリーあるいはコンセントに差し込まれた電源プラグを通じて供給された電力をサーバ装置2に供給する。
図5は、移動通信端末1およびサーバ装置2の機能構成を表したブロック図である。
サーバ装置2の制御部21は、RAM212をワークエリアとしてROM213又は記憶部22に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、入出力部2000、状況情報生成部2100、コンテンツ処理部2200、標本データ生成部2300、スコア導出式生成部2400及びスコア導出部2500の各機能を実現する。以降においてサーバ装置2の制御部21が実現する各機能に関する説明では、これら各機能を動作の主体として表現するが、その主体の実体は、CPU211である。サーバ装置2は、入出力部2000を通じて移動通信端末1と情報のやり取りを行う。以降の説明において、移動通信端末1とサーバ装置2との間における情報のやりとりは、移動通信端末1の無線通信部15とサーバ装置2の通信制御部23とがネットワークNWを介して通信を行うことで実現される。また、サーバ装置2は、図示しない検索サーバ装置と通信を行うことで、検索サーバ装置へ検索要求を送信したり、検索サーバ装置から検索結果を受信するなど、互いに連携して動作する。
まず、位置情報は、ユーザが検索クエリを指定した時点におけるそのユーザの位置に関する情報であり、緯度、経度、住所からの距離及び移動状況という項目の内容を含んでいる。緯度、経度は、位置特定部16によって生成された位置情報に含まれる緯度・経度である。住所からの距離は、入出力部2000より受け取ったユーザの属性情報に含まれるユーザの住所と、上記の緯度・経度とに基づいて生成されたものである。この住所からの距離は、例えば、ユーザの住所を中心として上記緯度、経度の位置が半径3km以内にあれば「近い」という内容になり、両者がそれ以上の距離離れていれば「遠い」という内容になる。この「近い」と「遠い」の判定基準である「半径3km」という閾値は、サーバ装置2が備える記憶部22が予め記憶してもよいし、移動通信端末1の記憶部12に記憶されユーザにより変更可能としてもよい。この閾値が移動通信端末1の記憶部12に記憶される場合、検索部19により検索クエリが入出力部2000に入力された後に、更にこの検索部19により閾値が入出力部2000に入力される。入出力部2000は受け取った閾値を状況情報生成部2100に入力する。なお、この閾値は、「半径3km」以外の値であってもよい。また、移動状況は、位置特定部16により定期的に特定されるユーザの位置が時間の経過とともに変化していないかまたは変化しているかに応じて、「留まっている」または「移動している」という内容になる。
ここで、図7は、上述した状況情報において、住所からの距離が「近い」であり、性別が「女性」であり、時間帯が「朝」である場合の、その状況情報ビット列の一部の内容を例示したものである。この例では、住所からの距離が「近い」という項目に当てはまるため、この項目には「1」が割り当てられている。一方、住所からの距離が「遠い」という項目には当てはまらないため、この項目には「0」が割り当てられている。なお、図7に表されていない項目として、「移動速度/留まっている」、「移動速度/移動している」、「休日区分/平日」、「休日区分/休前日」、「休日区分/休日」といったものがある。なお、状況情報ビット列には、位置情報における緯度・経度は含まれない。このような状況情報ビット列は、スコア導出部2500が第1の地域関連度スコアを導出するときにもちいられるため、状況情報生成部2100からスコア導出部2500に出力される。また、ユーザによる一連の検索処理が終了した際に、状況情報ビット列は検索ログデータに付加されて端末側検索ログ記憶領域123に記憶されるため、生成された状況情報ビット列は、検索クエリに基づいてサーバ装置2が出力した検索結果と共に入出力部2000を通じて検索部19に出力される。
コンテンツ処理部2200は、コンテンツ取得部2210およびコンテンツ地域関連判別部2220を有している。コンテンツ取得部2210は、入出力部2000より受け取った検索クエリを用いて図示しない検索サーバ装置と通信を行い、この検索クエリに適合する検索結果を取得する。コンテンツ取得部2210により取得された検索結果には、検索結果コンテンツと、各検索結果コンテンツに対する元スコアが含まれている。検索結果コンテンツとは、検索サーバ装置が検索クエリに基づいて検索した結果として得たコンテンツである。この検索結果コンテンツは、各コンテンツの格納場所を意味するURL(Uniform Resource Locator)と、この各コンテンツの見出しにより構成されており、コンテンツそのものを含んではいないが、上記URLと見出しによりコンテンツを入手可能であるから、コンテンツを実質的に含んでいると言える。元スコアとは、検索結果コンテンツの各々に付与される、検索クエリとの適合度を表す数値である。つまり、コンテンツ取得部2210は、検索の結果であるコンテンツおよび各々のコンテンツが検索クエリと適合している度合いを表す元スコアを取得するコンテンツ取得手段である。この元スコアは検索サーバ装置により算出され、元スコアの高い順に検索結果コンテンツが並べ替えられて表示部13に表示される。また、このように検索結果コンテンツが元スコアに応じて並び替えられて表示される場合のほか、入出力部2000がこの検索結果コンテンツの表示順序を、地域との関連度に応じて変更する等の処理を行ってから表示部13に表示される場合もある。この地域との関連度は、スコア導出部2500により第1の地域関連度スコア及び第2の地域関連度スコアとして導出され、入出力部2000に与えられる。第1の地域関連度スコアは、検索クエリに対する検索結果コンテンツの表示対象を絞り込むために用いられる。第2の地域関連度スコアは、この検索結果の表示順序を変更するために用いられる。
ここで、前述したコンテンツ地域関連特定情報の生成方法について説明する。
入出力部2000よりユーザが指定した検索クエリを受け取ると、コンテンツ取得部2210は、ネットワーク上の検索サーバ装置を通じて、この検索クエリに適合する検索結果を取得する。この検索結果は、検索クエリの内容のみに基づいて検索サーバ装置が検索した結果であり、検索結果コンテンツと、各検索結果コンテンツが保持する元スコアとが含まれている。コンテンツ地域関連判別部2220は、この検索結果コンテンツと検索クエリに応じた地域とを用いて、この各検索結果コンテンツが、この地域と関連を持つコンテンツであるか否かを判別する。この判別は、各検索結果コンテンツが保持しているメタデータに含まれる、緯度・経度や住所等の位置に関する位置情報と、検索クエリに応じた地域とが合致するか否かに基づいて行われる。そして、コンテンツ地域関連判別部2220は、この判別の結果に従って各検索結果コンテンツにコンテンツ地域関連特定情報を付与する。すなわち、コンテンツ地域関連判別部2220は、メタデータに含まれる位置情報と検索クエリに応じた地域とが合致し、検索クエリに応じた地域と関連すると判別した検索結果コンテンツには、コンテンツ地域関連特定情報として「1」の値を付与する。一方、コンテンツ地域関連判別部2220は、メタデータに含まれる位置情報と検索クエリに応じた地域とが合致せず、検索クエリに応じた地域と関連しないと判別した検索結果コンテンツには、コンテンツ地域関連特定情報として「0」の値を付与する。
次に、ユーザが検索クエリを指定した際に、このユーザがどの程度ローカライズされた検索結果を望んでいるかの度合いである第1の地域関連度スコアをどのような考え方に基づいて導出するかを説明する。
第1の地域関連度スコアは、ユーザが指定した検索クエリの内容と、ユーザが検索クエリを指定したときのそのユーザの位置(ユーザが所在する位置を含む地域)と、検索クエリが指定されたときのユーザが置かれている状況(ただし、ユーザの位置を除く)とに依存する。この理由を説明すると次のようになる。例えばユーザが、3月乃至4月の花見の季節(つまりユーザが置かれている状況)に「桜」という検索文字列(つまり検索クエリの内容)で検索した場合には、ユーザは花見の場所を検索している可能性が高いと考えられる。この場合、ユーザの位置に近くて花見ができるような場所に関するコンテンツが上位に表示された検索結果、すなわちローカライズされた検索結果をユーザは取得出来たほうが望ましいはずである。一方、例えばユーザが、一般的に花見の季節とは言えない秋(ユーザが置かれている状況)に「桜」という検索文字列(検索クエリの内容)で検索をした場合には、植物としての「桜」そのものの特性や、「桜」という名称を含んだ楽曲等のように、花見とは別の意味で「桜」に関連するコンテンツを調べたいという可能性が高い。もちろん、この場合には、ローカライズされていない検索結果コンテンツを取得出来たほうがユーザにとって望ましいと言える。
このような第1の地域関連度スコアを導出するべく、標本データ生成部2300は、サーバ側検索ログ記憶領域221に記憶された全ての検索ログデータから、ユーザが指定した検索クエリ及びこの検索クエリに応じた地域に該当する検索ログデータを抽出し、この抽出後の検索ログデータに含まれる状況情報ビット列をもとに、標本データなるものを生成する。
図8は、標本データ生成部2300が標本データを生成する際の動作を説明する図である。この図8において、対象データ30〜35は、サーバ側検索ログ記憶領域221に記憶されている検索ログデータである。サーバ側検索ログ記憶領域221に記憶されているということは、異なる多数のユーザにより過去に指定された検索クエリに基づいてなされた検索に関する情報ということである。抽出条件40,41は、対象データを抽出して絞り込むための抽出条件として使用される内容を意味している。標本データ50は、対象データ35から生成された標本データである。
図9における標本データA,B,Cは、同一の検索クエリと同一の地域をキーにして抽出された標本データのそれぞれである。各標本データA,B,Cは、「1」もしくは「0」の値を取る検索クエリ地域関連特定情報と、2値で表現された状況情報ビット列(図7参照)とで構成されている。各標本データを構成する状況情報ビット列における各項目の内容(位置情報1,2・・、属性情報1,2・・、時刻情報1,2・・・)は、例えば図7における「住所からの距離/近い」や、「性別/男」といった、状況情報に含まれる各項目のことである。
スコア導出式生成部2400は、標本データ生成部2300から標本データを受け取ると、これを用いてスコア導出式を生成する。スコア導出式生成部2400によるスコア導出式の生成方法は、以下のとおりである。
ユーザが発行した検索クエリqが、この検索クエリに応じた地域aに対して地域関連度を有する確率を、p(q|a)とする。スコア導出式は、この確率p(q|a)を求めるための計算式である。この計算式は、特定の地域aにおける検索クエリqで定まり、状況情報Cを引数として持つ関数Faq(C)として定義することが可能である。よって、確率p(q|a)と関数Faq(C)の関係を以下のように表すことができる。
p(q|a)=Faq(C)・・・(a)
状況情報Cには、「1」もしくは「0」のいずれかの値をとる状況情報ビット列が代入される。ここで状況情報ビット列がn個の変数で構成されるn次元の情報であるとして、これらの変数を、x1,x2,・・・,xnとおくと、式(a)は以下のような式(b)で表される。
p(q|a)=Faq(C)=Faq(x1,x2,・・・,xn)・・・(b)
logit(p)=log(p/1−p)=b0+b1x1+b2x2+…+bnxn・・・(c)
式(c)において、係数b0〜bnの値が確定したものが、確率P(q|a)を求めるための計算式、すなわちスコア導出式となる。スコア導出式生成部2400は、取得した標本データを入力として上述の回帰式における係数b0〜bnを求めるための計算を行う。
logit(p)=log(p/1−p)=b0+b1x1・・・(d)
式(d)において、検索クエリ地域関連特定情報は,x1にのみ依存するということを意味している。ここで、例えば標本データが6個あり、「x1」の値と「検索クエリ地域関連特定情報」の値との組み合わせが次のような6組である例を想定する。
(x1,検索クエリ地域関連特定情報)=(1,1),(1,1),(1,0),(0,1),(0,1),(0,1)
オッズは、各変数の組(この場合はx1=1 orx1=0)の数だけ導出される。従って、標本データを構成する状況情報ビット列がn次元の2値を持つ場合、オッズは最大で2のn乗個導出されることとなる。x1=1の場合のオッズは、以下のように算出したpに従って求められることになる。
p(x1=1)=(x1=1で、且つ、検索クエリ地域関連特定情報が1であった標本データの数)/(x1=1である全ての標本データの数)・・・(e)
上述した標本データが6個の例において、式(e)に従ってp(x1=1)を算出すると、
p(x1=1)=2/3
となる。
よって、オッズは、
p/(1−p)=(2/3)/(1−2/3)=2
となる。
このようにx1=1とした場合に得られた「2」という値は、検索クエリ地域関連特定情報が「1」になる確率が、「0」になる確率の2倍となる、という意味を持つ。
logit(p)=log(p/1−p)=b0+b1x1+b2x2+b3x3+b4x4+b5x5・・・(f)
式(f)において、例えば変数の値がb0=1,b1=1,b2=−1,b3=−1,b4=0,b5=2のように求められたとすると、式(f)は以下のようになる。
logit(p)=log(p/1−p)=1+x1−x2−x3+2x5・・・(g)
このように、式(c)において係数b0〜bnが求められた式(g)が、第1の地域関連度スコアを導出するための計算式、すなわちスコア導出式となる。スコア導出式生成部2400は、生成したスコア導出式をスコア導出部2500に出力する。
図10においては、3つの検索結果コンテンツ1〜3のそれぞれについての、元スコア、コンテンツ地域関連特定情報及び第2の地域関連度スコアの内容を例示している。スコア導出部2500は、第1の地域関連度スコアを導出した後に、第2の地域関連度スコアを導出する。前述したように、コンテンツ地域関連判別部2220よりスコア導出部2500に入力された各検索結果コンテンツは、元スコアと、コンテンツ地域関連特定情報とを含んでいる。ここで、各検索結果コンテンツについて求める第2の地域関連度スコアをS2とすると、スコア導出部2500はS2を以下の式(h)に従って求める。
S2=S1*(1−p)+S1*p*r・・・(h)
ここで、S1は各検索結果コンテンツに対する元スコアであり、pは第1の地域関連度スコアであり、rは各検索結果コンテンツに対するコンテンツ地域関連特定情報である。図10に表された第2の地域関連度スコアは、p=0.7の場合である。スコア導出部2500が、各検索結果コンテンツについて式(h)にそれぞれの変数を代入し計算を行うことで、検索結果コンテンツの各々に対する第2の地域関連度スコアが求まる。式(h)によれば、ユーザが指定した検索クエリに応じた地域に対して地域関連度を有していない検索結果コンテンツは、第2の地域関連度スコアが、元スコアより低い値となる。スコア導出部2500は、各検索結果コンテンツに対して第2の地域関連度スコアを導出すると、これを検索結果コンテンツと共に入出力部2000に出力する。
入出力部2000は、第1の地域関連度スコアが、予め定められた閾値以上の値を取る場合、取得した検索結果コンテンツのうち、コンテンツ地域関連特定情報に「1」の値が付与された検索結果コンテンツのみを移動通信端末1への出力対象とする。すなわち、第1の地域関連度スコアが高い値を取るほど、ユーザが検索を行った際にローカライズされた検索結果を望んでいる確率が高いため、第1の地域関連度スコアが設定された閾値を越えた場合には、入出力部2000は、ユーザが発行した検索クエリに応じた地域と関連する検索結果コンテンツのみを出力するのである。ここで定められた閾値は例えば「0.8」であり、サーバ装置2が備える記憶部22に予め記憶されてもよいし、移動通信端末1が備える記憶部12に記憶されユーザにより変更可能としてもよい。この閾値が移動通信端末1の備える記憶部12に記憶される場合、検索部19により検索クエリが入出力部2000に入力された後に、移動通信端末1のCPU111によりこの閾値が入出力部2000に入力される。
検索部19は受け取った検索結果を表示部13に表示する。
図11は、検索開始から検索終了までの処理フローを表している。
まず、ユーザが検索文字列および検索式を入力して検索クエリを指定すると、検索部19は、この指定を受け付ける。そして、検索部19は、この検索クエリを含む検索要求をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2はこれを受信する(ステップS1)。移動通信端末1のCPU111は、位置特定部16によって生成された緯度・経度で表した位置情報および端末側検索ログ記憶領域122に記憶された検索ログデータおよびユーザ属性121に記憶されたユーザの属性情報をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2はこれらの入力情報を受信する(ステップS2)。状況情報生成部2100は、入力された位置情報およびユーザの属性情報に基づいて状況情報を生成する(ステップS3)。次に、状況情報生成部2100は、状況情報に含まれる位置情報と、地域変換テーブル2110とに基づいて、ユーザが発行した検索クエリに応じた地域を特定する(ステップS4)。次に、状況情報生成部2100は、生成した状況情報の内容に従って、さらに状況情報ビット列を生成する(ステップS5)。次に、標本データ生成部2300は、ユーザが指定した検索クエリおよびこの検索クエリに応じた地域に該当する検索ログデータが、回帰分析を行うことが可能な閾値を超える数だけサーバ側検索ログ記憶領域221に記憶されているかを判定する(ステップS6)。
スコア導出部2500は、スコア導出式生成部2400の出力結果であるスコア導出式を取得する(ステップS21)。次にスコア導出部2500は、状況情報生成部2100の出力結果である状況情報ビット列を取得する(ステップS22)。スコア導出部2500は、計算式であるスコア導出式におけるx1〜xnの変数に、取得した状況情報ビット列を代入して計算を行い、第1の地域関連度スコアを導出する(ステップS23)。
スコア導出部2500は、コンテンツ地域関連判別部2220より、検索結果コンテンツと、各検索結果コンテンツに対する元スコアと、各検索結果コンテンツに付与されたコンテンツ地域関連特定情報とを取得する。(ステップS31)。次にスコア導出部2500は、自らが算出した第1の地域関連度スコアと、ステップS31で取得した各種情報に基づいて、前述の第2の地域関連度スコアを求める計算式における変数に適宜代入を行い、取得した検索結果コンテンツの各々に対して第2の地域関連度スコアを導出する(ステップS32)。
上記の実施形態を次のように変形してもよい。また、以下の変形例は適宜組み合わせて実施することも可能である。
(2−1)変形例1
上記の実施形態においては、サーバ側検索ログ記憶領域221に充分な数の検索ログデータが記憶されていても、ユーザが発行した検索クエリに含まれる検索文字列が、初めて指定される検索文字列であった場合、すなわちサーバ側検索ログ記憶領域221に記憶された検索ログデータに、この検索クエリに該当する検索ログデータが存在しなかった場合には、この検索クエリが有する地域関連度を推測することが難しい。こうした事態に備えて、検索文字列に対する定性的な推測手段を用意しておいてもよい。すなわち、特定の検索文字列を記憶した検索文字列辞書をサーバ装置2の備える記憶部22が記憶しておき、ユーザにより初めて指定された検索文字列がこの検索文字列辞書に記憶されていた場合、この検索クエリは地域関連度を有すると判別するようにしてもよい。例えばこの検索文字列辞書に「居酒屋」という検索文字列が記憶されており、ユーザにより初めて「居酒屋」という検索文字列を含む検索クエリが発行された場合、図11におけるステップS6において標本データ生成部2300が上述の判別を行い、判別の結果をスコア導出部2500に通知する。スコア導出部2500はこの通知の内容に従って、第1の地域関連度スコアについて、検索クエリが地域関連度を確実に有することを意味する「1」の値を導出したりする。ここで導出される第1の地域関連度スコアが持つ値は、これに限ったものではなく、設計において自由に設定してもよい。要するに、設定された閾値を超える値を有するように、第1の地域関連度スコアが導出されればよい。このようにすれば、ユーザが初めて指定する検索文字列を含む検索クエリを発行した場合にも、ローカライズされた検索結果をユーザは取得することが可能となる。
上記の実施形態においては、第1の地域関連度スコアが設定された閾値を超えた場合には、地域関連度を有する検索結果コンテンツのみが表示対象となっていた。地域関連度を有していない検索結果コンテンツでも、人気の高いコンテンツをユーザが見たいと望む場合に備えて、次のようにしてもよい。すなわち、第1の地域関連度スコアに対する閾値が2段階で設定され、各検索結果コンテンツが保持する元スコアに対する閾値が別途設定される。より高く設定された閾値を超える第1の地域関連度スコアが導出された場合、上記実施形態と同様に、入出力部2000は地域関連度を有している検索結果コンテンツのみを出力対象とする。そして、より高く設定された閾値未満で、より低く設定された閾値を超える第1の地域関連度スコアが導出された場合、入出力部2000は、地域関連度を有する検索結果コンテンツに加えて、地域関連度を有していなくても設定された閾値を超える元スコアを保持する検索結果コンテンツを出力対象としてもよい。これらの各閾値は、サーバ装置2が備える記憶部22に予め記憶されてもよいし、移動通信端末1が備える記憶部12に記憶されユーザにより変更可能としてもよい。これらの閾値が移動通信端末1の備える記憶部12に記憶される場合、検索部19により検索クエリが入出力部2000に入力された後に、移動通信端末1のCPU111が、これらの閾値を入出力部2000に入力する。このようにすれば、入出力部2000は検索結果のうち出力対象となるものをより柔軟に決めることが可能となり、結果として、ユーザはローカライズされた検索結果に限らず、人気の高いコンテンツも検索結果として取得することが可能となる。
状況情報は、ユーザが検索クエリを指定した時点におけるユーザが置かれている状況を表す情報であればよく、その内容は実施形態の例に限定されない。すなわち状況情報は、ユーザが検索クエリを指定した時点における状況に関して、地域関連度の有無に影響を及ぼすと考えられる情報であればどのようなものであってもよい。例えば位置情報、属性情報および時刻情報を構成する項目の種類や内容は上述の例に限ったものではなく、例えば時刻情報において、曜日として「月曜日〜日曜日」といった項目が含まれていてもよい。
上記の実施形態においては、検索ログデータを、地域、検索クエリという抽出条件の順序で抽出しているが、この順序はこれに限らず、検索クエリ、地域の順序で抽出を行ってもよい。すなわち、抽出処理の順序に関わらず、地域および検索クエリを用いて検索ログデータの抽出が行われればよい。
上記の実施形態の説明において、第1の地域関連度スコアは、ユーザが指定した検索クエリの内容と、ユーザが検索クエリを指定したときのそのユーザの位置(ユーザが所在する位置を含む地域)と、検索クエリが指定されたときのユーザが置かれている状況(ただし、ユーザの位置を除く)とに依存すると説明した。ユーザが検索クエリを指定したときのそのユーザの位置(ユーザが所在する位置を含む地域)は、検索クエリが指定されたときのユーザが置かれている状況に含まれる位置に基づいて特定されるものであるため、第1の地域関連度スコアは、実質的には、ユーザが指定した検索クエリの内容と、検索クエリが指定されたときのユーザが置かれている状況(ユーザの位置を含む)とに依存すると言ってもよい。
上記の実施形態では、検索結果コンテンツを、第2の地域関連度スコアが高い順序に表示部13の上方から並べて表示していたが、検索結果コンテンツの提示については、第2の地域関連度スコアが高い順から優先的にユーザに提示するものであればよい。例えば、表示部13における表示順序ではなく、第2の地域関連度スコアが高いものは大きく表示し第2の地域関連度スコアが低いものは小さく表示したり、第2の地域関連度スコアが高いものは目立つ色で表示し第2の地域関連度スコアが低いものは目立たない色で表示するなど、第2の地域関連度スコアが高いほどユーザに目立つように提示すればよい。つまり、優先的な提示とは、ユーザにとってより目立つ態様で提示するということである。また、表示による提示に限らず、音声による提示であってもよい。
図8において、抽出条件は検索クエリ及び地域という内容を含んでおり、この抽出条件と同一の検索クエリ及び地域に基づいて検索ログデータが抽出されていた。この抽出においては、抽出条件と完全一致するものだけを抽出するのではなく、抽出条件に対して予め決められた類似範囲に収まる内容の検索ログデータを抽出するようにしてもよい。例えば検索クエリに関しては、類義語辞書をサーバ装置2が備える記憶部22に記憶しておき、検索クエリに含まれる検索文字列の類義語の範囲に収まる内容の検索ログデータを抽出すればよい。また、地域に関しては、地図をサーバ装置2が備える記憶部22に記憶しておき、検索クエリに含まれる地域に隣接する地域を含む検索ログデータを抽出すればよい。
図3において、検索ログデータに検索クエリ地域関連特定情報を含むようにしてもよい。すなわち、図8において検索ログデータに検索クエリ地域関連特定情報が付与された後、付与された検索クエリ地域関連特定情報を付加して検索ログデータをサーバ側検索ログ記憶領域221に上書き保存するようにしてもよい。このようにすれば、図8において検索ログデータに検索クエリ地域関連特定情報を付与する際に、既に検索クエリ地域関連特定情報が付与されている検索ログデータは付与処理を省略することが可能なため、処理速度の向上を図ることが可能となる。
上記の実施形態では、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法として、ロジスティック回帰分析を用いていたが、これは一例に過ぎず、これ以外の方法を用いてもよいことはもちろんである。
上記実施形態では、サーバ装置2がネットワーク上の検索サーバ装置に対して検索を要求するものであったが、サーバ装置2が多数のコンテンツを記憶するに足る記憶容量を備えている場合には、サーバ装置2自身がコンテンツの検索を行ってもよい。つまり、検索を行う検索装置は、サーバ装置2の外部にあっても内部にあってもよい。
上記実施形態で説明したサーバ装置2において、状況情報生成部2100、コンテンツ処理部2200、サーバ側検索ログ記憶領域221、スコア導出式生成部2400及びスコア導出部2500からなる部分と、検索クエリ地域関連判別部2310を含む標本データ生成部2300からなる部分とを、第1の情報処理装置および第2の情報処理装置という別体の情報処理装置によってそれぞれ構成し、これらを通信線で接続して、上記実施形態で説明したサーバ装置2と同等の機能を実現する情報処理システムを構築してもよい。
本発明は、サーバ装置であるコンピュータに本発明を実現させるためのプログラムや、かかるプログラムを記憶させた光ディスク等の記録媒体としても特定され得る。本発明に係るプログラムは、インターネット等のネットワークを介して、サーバ装置にダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供され得る。
Claims (9)
- 検索の内容を表す検索クエリがユーザによって指定されたときの、当該ユーザが置かれた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報を生成する状況情報生成手段と、
ユーザによって新たに指定された前記検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される1組以上の標本データが与えられると、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法を用いることによって、ユーザが新たに指定した前記検索クエリが当該検索クエリを指定したときのユーザの位置にどの程度関連しているかの度合いを表す第1の地域関連度スコアを前記状況情報を入力して導出するための計算式であるスコア導出式を生成するスコア導出式生成手段と、
前記スコア導出式生成手段により生成されたスコア導出式に、前記状況情報生成手段により生成された状況情報を入力して、ユーザが新たに指定した検索クエリに対する前記第1の地域関連度スコアを導出するスコア導出手段と、
ユーザによって指定された前記検索クエリに従って検索した結果得られたコンテンツである検索結果コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段により取得された各々の前記検索結果コンテンツが、当該検索結果コンテンツを検索するために用いられた前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置に関連性を有するか否かを特定し、特定した結果を表すコンテンツ地域関連特定情報を、各々の当該検索結果コンテンツに付与するコンテンツ地域関連判別手段と、
前記スコア導出手段により導出された第1の地域関連度スコアが閾値を超えていた場合に、前記ユーザの位置に関連性を有することを表す前記コンテンツ地域関連特定情報が付与された検索結果コンテンツのみを、前記ユーザの端末装置に送信する送信手段と
を備え、
前記コンテンツ取得手段は、前記検索結果コンテンツに加えて、各々の前記検索結果コンテンツが前記検索クエリと適合している度合いを表す元スコアを取得し、
前記スコア導出手段は、前記元スコアと前記第1の地域関連度スコアと前記コンテンツ地域関連特定情報とを予め定められた計算式に入力して、前記各々の検索結果コンテンツが、当該検索結果コンテンツを検索するために用いられた前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置に関連している度合いを表す第2の地域関連度スコアを導出し、
前記送信手段は、前記第2の地域関連度スコアが高い順序から優先してユーザに提示されるように、前記検索結果コンテンツを前記端末装置に送信する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記ユーザの位置と、前記ユーザの属性と、前記検索クエリが指定された時刻とを取得する取得手段を備え、
前記状況情報生成手段は、前記取得手段が取得した位置、ユーザの属性、及び時刻に関する情報を含む前記状況情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置に与える標本データを生成する情報処理装置であって、
ユーザによって指定された検索の内容を表す検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに前記ユーザが置かれていた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データのうち、各々の当該検索履歴データについて、前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と関連性を有するか否かを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する検索クエリ地域関連判別手段と、
前記検索クエリ地域関連特定情報が付与された検索履歴データの中から、ユーザによって新たに指定された検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザが置かれた状況を表す状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される検索履歴データを抽出し、前記標本データとして生成する標本データ生成手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 検索の内容を表す検索クエリがユーザによって指定されたときの、当該ユーザが置かれた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報を生成する状況情報生成手段と、
ユーザによって新たに指定された前記検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される1組以上の標本データが与えられると、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法を用いることによって、ユーザが新たに指定した前記検索クエリが当該検索クエリを指定したときのユーザの位置にどの程度関連しているかの度合いを表す第1の地域関連度スコアを前記状況情報を入力して導出するための計算式であるスコア導出式を生成するスコア導出式生成手段と、
前記スコア導出式生成手段により生成されたスコア導出式に、前記状況情報生成手段により生成された状況情報を入力して、ユーザが新たに指定した検索クエリに対する前記第1の地域関連度スコアを導出するスコア導出手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置に与える標本データを生成する情報処理装置であって、
ユーザによって指定された検索の内容を表す検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに前記ユーザが置かれていた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データのうち、各々の当該検索履歴データについて、前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と関連性を有するか否かを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する検索クエリ地域関連判別手段と、
前記検索クエリ地域関連特定情報が付与された検索履歴データの中から、ユーザによって新たに指定された検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザが置かれた状況を表す状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される検索履歴データを抽出し、前記標本データとして生成する標本データ生成手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記標本データが与えられる情報処理装置は、
前記ユーザの位置と、前記ユーザの属性と、前記検索クエリが指定された時刻とを取得する取得手段を備え、
前記状況情報生成手段は、前記取得手段が取得した位置、ユーザの属性、及び時刻に関する情報を含む前記状況情報を生成する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記標本データが与えられる情報処理装置は、
ユーザによって指定された前記検索クエリに従って検索した結果得られたコンテンツである検索結果コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
前記コンテンツ取得手段により取得された各々の前記検索結果コンテンツが、当該検索結果コンテンツを検索するために用いられた前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置に関連性を有するか否かを特定し、特定した結果を表すコンテンツ地域関連特定情報を、各々の当該検索結果コンテンツに付与するコンテンツ地域関連判別手段と、
前記スコア導出手段により導出された第1の地域関連度スコアが閾値を超えていた場合に、前記ユーザの位置に関連性を有することを表す前記コンテンツ地域関連特定情報が付与された検索結果コンテンツのみを、前記ユーザの端末装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。 - 前記検索クエリ地域関連判別手段は、
ユーザによって指定された検索の内容を表す検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに前記ユーザが置かれていた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報と、当該検索クエリに従って検索手段が検索した結果得られたコンテンツのうちユーザがアクセスしたコンテンツである検索結果コンテンツと、当該検索結果コンテンツに付与され、当該検索結果コンテンツを検索するために用いられた前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と当該検索結果コンテンツが関連性を有するか否かを特定する情報であるコンテンツ地域関連特定情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データのうち、各々の当該検索履歴データについて、前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と関連性を有することを表すコンテンツ地域関連特定情報が付与された検索結果コンテンツに前記ユーザがアクセスしていたか否かを判別し、当該検索結果コンテンツにユーザがアクセスしていた場合には、前記位置に関連性を有することを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与し、アクセスしていなかった場合には、前記位置に関連性を有しないことを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する
ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 検索の内容を表す検索クエリがユーザによって指定されたときの、当該ユーザが置かれた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報を生成する状況情報生成手段と、
ユーザによって新たに指定された前記検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される1組以上の標本データが与えられると、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法を用いることによって、ユーザが新たに指定した前記検索クエリが当該検索クエリを指定したときのユーザの位置にどの程度関連しているかの度合いを表す第1の地域関連度スコアを前記状況情報を入力して導出するための計算式であるスコア導出式を生成するスコア導出式生成手段と、
前記スコア導出式生成手段により生成されたスコア導出式に、前記状況情報生成手段により生成された状況情報を入力して、ユーザが新たに指定した検索クエリに対する前記第1の地域関連度スコアを導出するスコア導出手段と、
前記検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに生成された前記状況情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データを記憶する検索履歴記憶手段と
を有する第1の情報処理装置と、
前記検索履歴記憶手段によって記憶されている検索履歴データの各々について、前記検索クエリが指定されたときのユーザの位置と関連性を有するか否かを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する検索クエリ地域関連判別手段と、
前記検索クエリ地域関連特定情報が付与された検索履歴データのうち、ユーザによって新たに指定された検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、
当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される検索履歴データを抽出し、前記第1の情報処理装置に前記標本データとして与える標本データ生成手段と
を有する第2の情報処理装置と
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 情報処理装置又は情報処理システムが行う情報処理方法であって、
検索手段によって行われる検索の内容を表す検索クエリがユーザによって指定されたときの当該ユーザが置かれた状況を表す状況情報であって、少なくとも当該ユーザの位置を含む状況情報を生成する状況情報生成ステップと、
前記検索クエリと、当該検索クエリが指定されたときに生成された前記状況情報との組み合わせで構成される1組以上の検索履歴データを記憶する検索履歴記憶ステップと、
前記検索履歴記憶ステップにおいて記憶された各々の検索履歴データについて、前記検索クエリが前記位置について関連性を有するか否かを表す検索クエリ地域関連特定情報を生成して付与する検索クエリ地域関連判別ステップと、
前記検索履歴記憶ステップにおいて記憶された検索履歴データのうち、ユーザによって新たに指定された検索クエリと同一または予め決められた類似範囲に収まる内容であり、当該新たに指定された検索クエリよりも過去に指定された検索クエリである過去検索クエリと、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザが置かれた状況を表す前記状況情報と、当該過去検索クエリが指定されたときのユーザの位置に当該過去検索クエリが関連性を有するか否かを特定する検索クエリ地域関連特定情報との組み合わせで構成される検索履歴データを抽出し、標本データとして生成する標本データ生成ステップと、
1組以上の前記標本データに対し、過去に蓄積された多次元の変数からなる標本データを分析して新たな多次元の変数に対して確率的に解を得る方法を用いることによって、ユーザが新たに指定した前記検索クエリが当該検索クエリの指定されたときの当該ユーザの位置にどの程度関連しているかの度合いを表す第1の地域関連度スコアを前記状況情報を入力して導出するための計算式であるスコア導出式を生成するスコア導出式生成ステップと、
前記スコア導出式生成ステップにおいて生成されたスコア導出式に、前記状況情報生成ステップにおいて生成された状況情報を入力して、ユーザが新たに指定した検索クエリに対する前記第1の地域関連度スコアを導出するスコア導出ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
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