JP5448128B1 - クラウド遠隔制御監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークNを介して発電プラントPの制御を行う管理システムである。発電プラントPに設けられ且つネットワークNに接続可能なプラントサーバ2と、ネットワークNに接続可能なユーザ端末3を有し、このユーザ端末3から発電プラントPへの制御内容が示された発電制御データD1を、ネットワークN上に置き、発電制御データD1をネットワークN上に置いたままで、プラントサーバ2が自ら発電制御データD1の制御内容を確認することによって、プラントサーバ2に発電プラントPを制御させている。
【選択図】図1
Description
この発電システムは、ネットワークと通信する通信部と、前記ネットワーク経由で発行された指示にしたがって前記発電装置の発電能力を制御する制御部と、を設けている。
尚、特許文献1の発電システムは、利用者・管理主体からネットワークを介して発電装置へ(つまり、ネットワークから発電装置へ)の向きで、制御の働きかけを行っているが、本発明の管理システム1は、逆に、発電プラントP(プラントサーバ2)からネットワークNへの向きで、制御の働きかけを行っていると言える。
又、本発明における「ローカルエリアネットワーク(LAN)」とは、JIS−X−0009:1997で規定された「利用者の構内に設置され、地理的に限られた範囲のコンピュータネットワーク」を言い、クローズドネットワークであるとも言える。
更に、本発明における「メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)」も、JIS−X−0009:1997で規定された「同じ都市内のローカルエリアネットワークを接続するための網」を言い、本発明における「ワイドエリアネットワーク(WAN)」は、JIS−X−0009:1997の規定による「ローカルエリアネットワーク又はメトロポリタンネットワークよりも広域に通信サービスを提供するネットワーク」を言う。
尚、本発明における「クラウドコンピューティング」システムとは、米国国立標準技術研究所(NIST)による定義から、「共用の構成可能なコンピューティングリソース(ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービス)の集積に、どこからでも、簡便に、必要に応じて、ネットワーク経由でアクセスすることを可能とするモデルであり、最小限の利用手続きまたはサービスプロバイダとのやりとりで速やかに割当てられ提供される(翻訳は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA))」システムを言う。
尚、本発明における「発電制御データD1の制御内容の確認、及び/又は、発電監視データD2をネットワークN上に置くこと」とは、発電制御データD1の制御内容の確認と発電監視データD2をネットワークN上に置くことのうち、少なくとも何れか一方との意味である。
詳解すれば、プラント制御データD1’をネットワークN上に置き、ネットワークN上に置いたままのプラント制御データD1’をプラント機器サーバ2’が自ら確認することによって、プラント機器サーバ2’にプラント機器P’の制御させることで、プラント機器P’の種類を問わず、プラント機器サーバ2’へのコンピュータウイルス等の侵入リスクが低減できる。
<第1実施形態>
図1〜6には、本発明の第1実施形態に係る管理システム1が示されている。
この管理システム1は、ネットワークNを介して発電プラントPの制御や監視を行うシステムである。
尚、本発明における「発電プラントP」とは、発電を行うプラント機器であれば、何れの構成でも構わないが、例えば、太陽電池にて発電する太陽光発電プラントや、風力、波力、水力、火力等によって回転される発電機(モータ)によって発電するプラントなど、電力を発生し得るプラント機器であれば、何れであっても良い。
又、ネットワークNには、発電プラントPへの制御内容が示された発電制御データD1や、発電プラントPの監視内容が示された発電監視データD2を置くためのアプリケーションサーバ(クラウドサーバ)10が設けられている。
図1〜3に示されたように、プラントサーバ2は、発電プラントPを制御・監視するサーバであって、詳しくは、ネットワークNを介してユーザ端末3からの制御内容に基づく発電プラントPの制御を行う機能(サービス)、及び、ネットワークNを介して発電プラントPの監視内容をユーザ端末3へ報告する監視を行う機能(サービス)を提供するコンピュータ(又は、ソフトウェア)である。
尚、プラントサーバ2は、ネットワークNに接続可能であって、プラントサーバ2とネットワークN間は、プラントサーバ2からネットワークNへの一方向(プラントサーバ2から、ネットワークNを介して、クラウドサーバ10への一方向)に、制御や監視の働きかけがなされるように接続する(つまり、発電プラントPの制御内容の確認・発電プラントPの監視内容の伝達、そして、確認・伝達するタイミングは、主体であるプラントサーバ2が主導しており、ネットワークNとプラントサーバ2の間は、プラントサーバ2側からの働きかけがなされなければ接続しないようにする)。
尚、本発明における「サーバ」とは、JIS−X−0009:1997で規定された「データ網を介して、ワークステーション、その他の機能装置に共有サービスを提供する機能装置」を言う。
ここで、発電プラントPが、例えば、太陽光発電プラントである場合のプラントサーバ2について、詳解する。
図2は、本発明に係る管理システム1のプラントサーバ2が設けられた太陽光発電プラントPを示す。
この太陽光発電プラントP(発電所)は、多数の太陽電池Tと、これら多数の太陽電池Tのうち所定数ごとと導通する複数の接続箱Z(遮断機等付き)と、これら複数の接続箱Z全てと導通する配電盤21と、この配電盤21と電柱等を末端とする配電網Gを導通する配電ケーブルKを有している(図2(a)参照)。
太陽電池Tは、設置する土地の広さ・形状に応じて配列すれば良いが、例えば、6段×14列の合計84個の太陽電池Tを1つの接続箱Zに導通し、これを30セット設置すれば、2520枚を、例えば、南北約85m×東西約70mで設置しても良い(図2(b)参照)。
尚、太陽電池Tは、南へ行くほど低くなるように傾け、その角度は、十分な発電量を得られるのであれば、何度でも良いが、例えば、5度等である。
又、配電盤21は、日射強度を測定する日射計27、気温を測定する温度センサ28、そして、上述したパワコン24や、日射計27、温度センサ28等に電流を供給する補機29を有している。
尚、プラントサーバ2は、発電プラントPの監視内容が読み取れるのであれば、発電プラントPが太陽光発電プラント以外であって、発電プラントPにおける発電機が交流モータである場合など、必ずしもパワコン(変換部)24に接続されていなくとも良い。
図3には、1つの発電プラントPに、複数台のパワコン24(24a、24b、24c・・・)を設けた場合が示されている。
パワコン24を複数台設けることに伴って、各パワコン24a、24b、24c・・・ごとに、プラントサーバ2a、2b、2c・・・をそれぞれ有することとなる。
ここで、例えば、このプラントLAN32のIPアドレスを「192.168.1.0」とし、ルータ33(ゲートウェイ)のIPアドレスを「192.168.1.1」とし、以下、プラントサーバ2aのIPアドレスを「192.168.1.2」、プラントサーバ2bのIPアドレスを「192.168.1.3」、プラントサーバ2cのIPアドレスを「192.168.1.4」・・・等とし、サブネットマスクを「255.255.255.0」とすることで、各プラントサーバ2a、2b、2c・・・を、プラントLAN32内で互いを認識したり、プラントLAN32の外からネットワークNを介して認識することが可能となる。
又、各プラントサーバ2a、2b、2c・・・は、それぞれFTPサーバを有し、各FTPサーバのIPアドレスは、各プラントサーバ2a、2b、2c・・・のIPアドレスと同様としても良い。
このとき、コンピュータ36の電源37は、配電盤21中の補機29から、電源タップ等を介して引いても良い。
図1、3に示されたように、クラウドサーバ10は、インターネット、LAN、MAN、WANなどのネットワークN上に設けられ、発電制御データD1(発電制御ファイル)や発電監視データD2(発電監視ファイル)を置くことが出来るサーバであって、プラントサーバ2、ユーザ端末3の両方から接続可能である。
クラウドサーバ10は、1台のコンピュータから構成される場合だけでなく、上述のプラントLAN32のように、複数のコンピュータから成るLAN(クラウドLAN11)を構成しても良い。
従って、発電制御データD1や発電監視データD2は、クラウドサーバ10上に置かれていると同時に、ネットワークNに置かれているとも言える。
尚、本発明における「グリッドシステム」とは、JIS−X−7301:2010で規定された「コンピュータ、ストレージ及びネットワークといった資源の物理的位置やハードウェアを意識することなく、必要な資源を必要な時に必要なだけ利用可能なシステムであり、異機種及び/又は地理的に分散した、複数のコンピュータ資源を仮想化技術を用いて統合したシステム」システムを言う。
一方、クラウドサーバ10は、ネットワークNを介して、ユーザ端末3とも接続可能であって、クラウドサーバ10とユーザ端末3間は、制御・監視の働きかけが双方向になされるように接続する。
詳しく述べれば、制御については、ユーザ端末3からクラウドサーバ10に制御内容が伝達され、監視については、クラウドサーバ10からユーザ端末3に(監視画面の更新等によって)監視内容が伝達されるように接続する。
これらの機能を実現するのであれば、クラウドサーバ10は、いずれの構成でも良い。
又、クラウドサーバ10は、FTPサーバを有し、このFTPサーバのIPアドレスは、クラウドサーバ10のIPアドレスと同様である。
更に、クラウドサーバ10が複数のコンピュータから成るクラウドLAN11を構成している場合には、このクラウドLAN11のIPアドレスを「114.179.117.0」としても良い。
尚、上述のファイアウォール13と共に、クラウドサーバ10には、ウイルス対策ソフト(コンピュータウイルスを検出・除去・無力化するアプリケーションソフト)を有していても良く、又、ファイアウォール13かウイルス対策ソフトの何れかを有していることとしても良い。
図1、4に示すように、ユーザ端末3は、管理者(使用者)が入力した発電プラントPへの制御内容をネットワークNへ伝達すると共に、発電プラントPの監視内容を示す発電監視データD2を表示する端末機である。
ユーザ端末3は、ネットワークNに接続可能であって、ユーザ端末3とネットワークN間は、上述したように、双方向に制御・監視の働きかけをするように接続する。
ユーザ端末3は、上述のように、1台のデスクトップ型PCから構成される場合だけでなく、上述のプラントLAN32やクラウドLAN11のように、複数のデスクトップ型PCや、ノートPCや、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、PDA等から成るLAN(ユーザLAN41)を構成しても良い。
又、ユーザ端末3は、ネットワークN(クラウドサーバ10)上の所定のURL(Webページ)を参照(閲覧)するブラウザを有していたり、FTPサーバを有している。
更に、監視画面には、管理者がパスワード(PW)を入力するためのパスワード欄38や、遠隔地から発電プラントPの運転を開始したり、発電プラントPを停止させたりする遠隔制御をするためのボタン(「運転ボタン39」、「停止ボタン40」)も設けられている。
又、発電プラントPの監視内容は、監視画面をブラウザによって閲覧する以外に、メール等によって、ユーザ端末3に送信されても構わない。
図5には、管理システム1による発電プラントPの制御処理のフローチャート図が示されている。
本発明の管理システム1では、プラントサーバ2、ユーザ端末3が、それぞれのフローで処理が実行されており、まず、管理者が制御内容を入力するユーザ端末3のフローから述べる(ステップS3−1〜S3−7)。
このとき、監視画面用のIDやパスワードが正しければ(アクセス認証が成立すれば)、ユーザ端末3からクラウドサーバ10上の監視画面を閲覧でき、後述のステップS3−4に移る。逆に、監視画面用のIDやパスワードが間違っていれば、ID・パスワードの入力画面に戻る(ステップS3−3)。
ユーザ端末3から監視画面を閲覧中に、パスワード欄38に制御用パスワードを入力し、「運転ボタン39」又は「停止ボタン40」をクリックする(押す)(ステップS3−4)。
このとき、制御用パスワードが正しければ(アクセス認証が成立すれば)、後述のステップS3−6に移る。逆に、制御用パスワードが間違っていれば、処理は、監視画面の閲覧状態まで戻る(ステップS3−5)。
ステップS3−6では、ユーザ端末3からネットワークN(クラウドサーバ10)に、「運転」又は「停止」の制御内容を示した発電制御データD1が伝達される(ステップS3−6)。
又、日没等により、制御・監視が終了すれば、管理者は、監視画面からログアウト(アクセスを終了)して、処理は、監視画面用のID・パスワードの入力前に戻る(ステップS3−7)。
プラントサーバ2は、自ら、ネットワークN(クラウドサーバ10)上の発電制御データD1が置かれる場所(URL)の発電制御データD1を確認する(ステップS2−2)。
この確認は、FTPの「getコマンド」を用いて、ネットワークN(クラウドサーバ10)上の発電制御データ(例えば、CSVファイル)D1を、プラントサーバ2が、ダウンロード(発電制御ファイルD1を、ネットワークNからプラントサーバ2へ送信)したり、又、FTPの「getコマンド」を用いるが、この際、getコマンドの書式は、「get <第1引数:取得元ファイル名> [<第2引数:保存先ファイル名>」であるが、この第2引数として、「- (半角のハイフン記号)」を入力することによって、ネットワークN上にある発電制御データ(ファイル)D1の内容を、プラントサーバ2が参照しても良い。
つまり、何れの手段であっても、プラントサーバ2が、自ら、ネットワークN上の発電制御データD1の内容を確認(送信・参照)すれば良い。
仮に、プラントサーバ2自らが確認しに行った際に、ネットワークN上に、発電制御データD1がない場合には、管理者は、発電プラントPに対して、新たな制御内容を送っていないことがわかり、プラントサーバ2は、前回までに確認した発電制御データD1の内容を、引き続き、発電プラントPにさせる。
ここで、ステップS2−2を詳解すれば、プラントサーバ2は、自ら、ネットワークN上の発電制御データD1が置かれる場所に、発電制御データD1を確認しに行く(ステップS2−2−1)。次に、確認した場所に発電制御データD1が有るか無いかを判断する(ステップS2−2−2)。発電制御データD1が有れば、確認した発電データD1の内容を、発電プラントPへの制御内容とする(ステップS2−2−3)。発電制御データD1が無ければ、前回までに確認した発電データD1の内容を、発電プラントPへの制御内容とする(ステップS2−2−4)。
更に、ステップS2−2に言及すれば、発電制御データD1が無ければ、後述するステップS2−5へ処理を移し、所定時間後に再び、プラントサーバ2自らが、ネットワークN上の発電制御データD1が置かれる場所に、発電制御データD1を確認しに行くステップS2−2−1を行うこととしても良い。
このように、発電プラントPの運転の開始・停止(ON・OFF)を制御できるのであれば、この制御を、プラントサーバ2がいずれの方法で行っていても構わないが、例えば、運転開始の場合、発電プラントPの無電圧a接点に、ワンショット(1秒間)接点ON出力等によっても構わない。
この後、プラントサーバ2は、ネットワークN上に発電制御データD1(ファイル、又は、Webページ)があれば、FTPの「delコマンド」によって、削除する(ステップS2−4)。
尚、発電プラントPの運転の開始・停止と、発電制御データD1の削除の順序を、逆にしても良い。
又、この所定時間は、常に同じ時間間隔でなくても良く、日中で、日射強度が安定している時間帯は、もう少し長い所定時間ごと(例えば、5分ごと)に繰り返し、朝夕など、日射強度の変化が大きい時間帯には、短い所定時間ごとに、上述の3つの処理を行うこととしても良い。
これによって、発電プラントPを、常時、ネットワークNに接続する必要はなく、主体であるプラントサーバ2が接続する時間を可及的に短く出来るため、プラントサーバ2に、コンピュータウイルス等が感染する可能性が低減し、プラントサーバ2のセキュリティレベルを向上させることが出来る。
又、プラントサーバ2とクラウドサーバ10で、異なるOS(オペレーティングシステム)を用いることとしても良い(例えば、プラントサーバ2のOSをVxWorks (VXWORKS(登録商標))とし、クラウドサーバ10のOSをWindows (登録商標)・ウィンドウズ(登録商標)とする等)。
図6には、管理システム1による発電プラントPの監視処理のフローチャート図が示されているが、この発電プラントPの監視においても、プラントサーバ2、ユーザ端末3が、それぞれのフローで処理が実行されている。
発電プラントPの監視では、まず、発電プラントPの制御とは逆に、プラントサーバ2のフローから述べる(ステップS2−1’〜S2−3’)が、発電プラントPの制御と同じ処理(ステップS2−1とS2−1’)については、省略する。
又、この発電監視データD2の伝達は、制御内容をユーザ端末3からクラウドサーバ10に伝達するように、プラントサーバ2が自ら読み取った(更新した)監視内容を、クラウドサーバ10側で認識させ、ネットワークN(クラウドサーバ10)上の発電監視データD2が置かれる場所(URL)に、発電監視データD1を生成させるなど、プラントサーバ2から発電監視データD2が伝達され、ネットワークN(クラウドサーバ10)上に発電監視データD2が置かれるならば、何れの手段であっても良い。
すなわち、プラントサーバ2とネットワークN(クラウドサーバ10)間は、制御・監視の何れの働きかけも、一方向に(プラントサーバ2からネットワークNに)なされるように接続する。
この発電監視データD2の伝達は、所定時間ごと(例えば、1分ごと)に繰り返される(ステップS2−3’)。
監視画面用のID・パスワードがアクセス認証され、監視画面が閲覧可能となった管理者は、ユーザ端末3にて、ネットワークN上の発電監視データ(ファイル)D2を、FTPの「getコマンド」で受信(ダウンロード)して(つまり、クラウドサーバ10からユーザ端末3へ発電監視データ(ファイル)D2が送信されて)から、ユーザ端末3上の発電監視データ(ファイル)D2を開いたり、第2引数として「- 」を入力することによって、ネットワークN上にある発電監視データ(ファイル)D2の内容を、ユーザ端末3から参照する。
このように「getコマンド」を用いる以外であっても、ユーザ端末3から、ネットワークN上の発電監視データ(Webページ)D2を閲覧(参照)することで、管理者は、ネットワークN上の発電監視データD2の内容を、ユーザ端末3(の画面等)で表示できる(ステップS3−4’)。
但し、ユーザ端末3へ随時、送信・参照した場合であっても、送信・参照される内容は、プラントサーバ2の発電監視データD2の伝達によるものに過ぎず、プラントサーバ2側(プラントサーバ2やクラウドサーバ10からユーザ端末3への流れ)が主となる。
すなわち、ネットワークN(クラウドサーバ10)とユーザ端末3間は、制御・監視の働きかけが双方向に(制御はユーザ端末3からネットワークNに、監視はネットワークNからユーザ端末3に)なされるように接続する。
又、この所定時間は、発電プラントPの制御の場合と同様に、常に同じ時間間隔でなくても良く、日中は、もう少し長い所定時間ごと(例えば、5分ごと)とし、日射強度の変化が大きい朝夕などには、短い所定時間ごとに、プラントサーバ2からネットワークNへの発電監視データD2の伝達や、ネットワークNからユーザ端末3への発電監視データD2の伝達を行うこととしても良い。
これにより、監視の働きかけについても、プラントサーバ2とネットワークN間は、プラントサーバ2からネットワークNへの一方向となり、プラントサーバ2に発電プラントPの監視もさせたとしても、プラントサーバ2に、コンピュータウイルス等が感染することはなく、プラントサーバ2のセキュリティレベルを更に向上させられる。
図7、8には、本発明の第2実施形態に係る管理システム1が示されている。
この第2実施形態において第1実施形態と最も異なるのは、制御・監視の対象であるプラントが、発電するもの(発電プラントP)だけでなく、電力を使用する機器も含む点である。
尚、電力を使用する機器の具体例としては、例えば、エアコン51や、テレビ(TV)52、電灯53等を言う。
これは、監視のフローや、プラント制御データD1’の削除、所定時間ごとのプラント制御データD1’の確認、及び/又は、プラント監視データD2’をネットワークN上に置くことについても、同様である。
更に、第2実施形態の監視画面では、電力を使用する機器について、遠隔制御の内容が増えており、増えた遠隔制御内容は、エアコンにおける設定温度と風量、テレビにおける録画希望チャンネル(具体的な録画番組等を指定しても良い)等である。
詳解すれば、監視画面には、パワコンのパスワード欄38や、運転ボタン39、停止ボタン40の他、各使用家電ごとのPWを入力するためのパスワード欄54や、遠隔地から各使用家電を、ON・OFFするためのボタン(「ONボタン55」、「OFFボタン456)、エアコンにおける設定温度と風量、テレビにおける録画希望チャンネル等の入力欄57も設けられている。
その他の管理システム1の構成、作用効果及び使用態様は、第1実施形態と同様である。
図9、10には、本発明の第3実施形態に係る管理システム1が示されている。
この第3実施形態は、プラント機器P’を管理対象としている点は、第2実施形態と同様であるが、第2実施形態との違いは、電力を使用する機器だけを管理している点と、電力以外に、ガス、水道、警備についても、管理している点である。
又、第3実施形態の監視画面においては、第1、2実施形態と違って、閲覧している現在のガス・水道水の使用量、閲覧している日のガス・水道水の使用量、閲覧している月のガス・水道水の使用量の他、窓・ドアの開閉と施錠(2F(2階)の窓が開いている等)、Webカメラによる画像へのリンク、ガスコンロの状態(元栓の開閉)、風呂の現在の湯量・湯温も、表示されている。
更に、第3実施形態の監視画面では、遠隔制御の内容として、Webカメラの角度変更や、風呂の湯量・湯温の設定も制御可能となっている。
そして、本発明は、エネルギーが電力以外であったり、センサ等が管理対象であったとしても、それを管理する(制御・監視や、プラント制御データD1’の削除、所定時間ごとのプラント制御データD1’の確認、及び/又は、プラント監視データD2’をネットワークN上に置くことを行う)プラント機器サーバ2’へのコンピュータウイルスの侵入リスクを低減することが出来る。
その他の管理システム1の構成、作用効果及び使用態様は、第1、2実施形態と同様である。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。管理システム1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
プラントサーバ2は、発電プラントPの制御及び監視を行っていたが、制御だけを行うこととしても良く、又、ネットワークN上の発電制御データD1を、確認した後に削除しない場合や、発電制御データD1の確認、及び/又は、発電監視データD2をネットワークN上に置くことを、所定時間ごとに行わない場合があっても構わない。
これは、プラント機器サーバ2’についても同様で、プラント機器サーバ2’は、プラント機器P’の制御だけを行うこととしても良く、ネットワークN上のプラント制御データD1’を、確認した後に削除しない場合や、プラント制御データD1’の確認、及び/又は、プラント監視データD2’をネットワークN上に置くことを、所定時間ごとに行わない場合があっても構わない。
更に、管理システムは、発電プラント以外に、発電をせず、電力を使用する機器を含んだプラント機器であっても利用でき、更に、自動車、電車等の車両や、船舶、飛行機等の乗り物なども利用対象である。
2 プラントサーバ
2’ プラント機器サーバ
3 ユーザ端末
N ネットワーク
P 発電プラント
P’ プラント機器
D1 発電制御データ
D1’ プラント制御データ
D2 発電監視データ
Claims (3)
- ネットワーク(N)を介して太陽光発電プラント(P)の制御を行う管理システムであって、
前記太陽光発電プラント(P)に設けられ且つ前記ネットワーク(N)に接続可能なプラントサーバ(2)と、前記ネットワーク(N)に接続可能なユーザ端末(3)と、前記ネットワーク(N)に接続可能なアプリケーションサーバ(10)を有し、
前記ユーザ端末(3)から太陽光発電プラント(P)への制御内容が示された発電制御データ(D1)を、前記アプリケーションサーバ(10)上に置くと共に、当該発電制御データ(D1)をアプリケーションサーバ(10)上に置いたままで、前記プラントサーバ(2)が自ら発電制御データ(D1)の制御内容を確認することによって、前記プラントサーバ(2)に太陽光発電プラント(P)を制御させ、
前記ネットワーク(N)とプラントサーバ(2)の間は、当該プラントサーバ(2)側からの働きかけがなければ接続せず、
前記アプリケーションサーバ(10)はファイアウォールを介してネットワーク(N)に接続し、前記プラントサーバ(2)はファイアウォールを介さずにネットワーク(N)に接続することを特徴とする管理システム。 - 前記ネットワーク(N)を介して太陽光発電プラント(P)の監視も行っており、
前記プラントサーバ(2)から太陽光発電プラント(P)の監視内容が示された発電監視データ(D2)も、前記アプリケーションサーバ(10)上に置き、
前記発電監視データ(D2)をアプリケーションサーバ(10)上に置いたままで、前記ユーザ端末(3)へ発電監視データ(D2)の監視内容が伝達されることによって、前記プラントサーバ(2)に太陽光発電プラント(P)の監視内容を報告させ、
前記プラントサーバ(2)は、前記アプリケーションサーバ(10)上の発電制御データ(D1)を、確認した後に削除し、
前記プラントサーバ(2)は、前記発電制御データ(D1)の制御内容の確認、及び/又は、前記発電監視データ(D2)をアプリケーションサーバ(10)上に置くことを、所定時間ごとに行っていることを特徴とする請求項1に記載の管理システム。 - 前記プラントサーバ(2)はルータを介してネットワーク(N)に接続し、
前記プラントサーバ(2)は、前記太陽光発電プラント(P)の運転開始の場合、当該太陽光発電プラント(P)の無電圧a接点に、ワンショット接点ON出力をしていることを特徴する請求項1又は2に記載の管理システム。
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