JP5443404B2 - 蛍光検出装置、蛍光検出装置の診断方法、および蛍光検出方法 - Google Patents
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Description
測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、
前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して第1受光信号を出力する第1受光部と、
前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、
前記処理信号を用いて、蛍光の蛍光強度および蛍光緩和時間を算出する分析部と、
前記レーザ光が通過するとき、前記レーザ光の波長を前記フィルタを透過する光の波長にシフトする変換素子であって、前記レーザ光源部と、前記測定対象物を照射する前記レーザ光の測定点との間の光路上に挿入自在に設けられた波長変換素子と、を有する。
当該装置は、前記波長変換素子が前記光路外の位置に配された状態で、前記レーザ光を前記測定点に位置する前記測定対象物に照射し、前記測定対象物が発する前記蛍光を前記第1受光部が受光し、前記分析部において前記処理信号を用いて前記蛍光の蛍光強度および蛍光緩和時間の少なくとも一方を算出する測定モードと、前記波長変換素子が前記光路内の位置に配され、前記測定対象物が前記測定点に位置しない状態で、前記波長変換素子を通過した前記レーザ光の一部を前記第1受光部が受光し、前記分析部において前記処理信号を用いて、前記第1受光部及び前記信号処理部における信号の伝送・処理遅延を診断する診断モードとの間で、モードの切り替えを行う、
前記レーザ光源部が出射する前記レーザ光は、設定された周波数の変調信号で強度変調される。
このとき、前記蛍光検出装置は、前記測定モードでは、
前記信号処理部は、前記変調信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第1処理信号を生成し、前記分析部は、前記第1処理信号を用いて蛍光の蛍光緩和時間を算出し、
前記診断モードでは、
前記信号処理部は、前記第2受光部から出力された前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、前記分析部は、前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを伝送・処理遅延として算出し、算出した前記伝送・処理遅延を、前記測定モードにおいて前記蛍光緩和時間を算出する際に用いる、ことが好ましい。
前記蛍光検出装置は、測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して、第1受光信号を出力する第1受光部と、前記測定点を通過した前記レーザ光の一部を受光して第2受光信号を出力する第2受光部と、前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、前記処理信号を用いて蛍光を分析する分析部と、を有する。
当該診断方法は、
前記レーザ光源部から出射したレーザ光を、前記測定点に至る光路上で、波長変換素子を用いて前記フィルタを透過する光の波長にシフトし、
波長のシフトした前記レーザ光の一部を、前記フィルタを通して前記第1受光部で受光して前記第1受光信号を出力するとともに、波長のシフトした前記レーザ光の一部を前記第2受光部で受光して第2受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記第1受光信号を処理して前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1受光信号の位相遅れを含む前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを伝送・処理遅延として算出し、算出された前記伝送・処理遅延の診断を行うことにより前記蛍光検出装置の診断を行う、
前記蛍光検出装置は、測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して、第1受光信号を出力する第1受光部と、前記測定点を通過した前記レーザ光の一部を受光して第2受光信号を出力する第2受光部と、前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、前記処理信号を用いて蛍光を分析する分析部と、を有し、前記蛍光検出装置の診断を行う診断モードと蛍光の検出を行う測定モードと、備える。
前記蛍光検出方法の前記診断モードでは、
前記レーザ光源部から、設定された周波数の変調信号で強度変調されたレーザ光を出射し、
出射した前記レーザ光を、前記測定点に至る光路上で前記フィルタを透過する光の波長にシフトし、
波長のシフトした前記レーザ光の一部を、前記フィルタを通して前記第1受光部で受光して前記第1受光信号を出力するとともに、波長のシフトした前記レーザ光の一部を前記第2受光部で受光して前記第2受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1受光信号の位相遅れを含む前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを伝送・処理遅延として算出する。
前記測定モードでは、
前記レーザ光源部から、前記変調信号で強度変調されたレーザ光を出射して前記測定点に位置する前記測定対象物に照射し、
前記第1受光部において、前記測定対象物の発する蛍光を受光して前記第1受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記変調信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第1処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1処理信号を用いて前記第1受光信号の位相遅れを算出し、算出した前記位相遅れと前記伝送・処理遅延とを用いて、前記測定対象物の発する蛍光の蛍光緩和時間を算出する。
図1は、本発明の蛍光検出装置の一実施形態であるフローサイトメータ10の概略構成図である。
以下説明する実施形態では、バッファー液に懸濁した、蛍光色素を有する生体物質Mを、測定対象物として説明するが、生体物質Mの他に所定の蛍光色素を備え、生体物質Mと生体結合をするマイクロビーズを生体物質Mとともにバッファー液に含ませ、生体物質M及びマイクロビーズを測定対象物とすることもできる。
制御・処理部28は、レーザ光源部22からのレーザ光を所定の変調周波数で強度変調させる変調信号を生成するために制御する制御部、及び受光部26からの受光信号を処理する信号処理部を含む。管路30は、高速流を形成するシース液に、生体物質Mを含んだバッファー液からなる試料12を流してフローを形成する。管路30の出口には、回収容器32が設けられている。フローサイトメータ10には、レーザ光の照射により短時間内に試料12中の生体物質Mを識別し分離するためのセル・ソータを配置して別々の回収容器に分離するように構成することもできる。
レーザ光源部22は、強度変調したレーザ光を出射する。レーザ光源部22は、例えば、青色のレーザ光BをCW(連続波)レーザ光として出射し、このCWレーザ光の強度を所定の周波数で変調する光源22aを有する。
さらに、レーザ光源部22は、レンズ系23と、レーザドライバ34と、を有する。レンズ系23は、レーザ光を管路30中の測定点に集束させる。レーザドライバ34は、光源22aを駆動する。レーザドライバ34には、レーザ光を強度変調するための変調信号が供給される。
レンズ系26aは、受光部26に入射したレーザ光あるいは蛍光を光電変換器27a、27bの受光面に集束させる。
ハーフミラー26bは、光の一部を反射させて、一部を透過させるミラーである。
信号生成部40は、レーザ光の強度を所定の周波数で変調(振幅変調)するための変調信号を生成する。具体的には、信号生成部40は、発振器46、パワースプリッタ48及びアンプ50,52を有し、生成される変調信号を、レーザ光源部22のレーザドライバ34に供給するとともに、信号処理部42に供給する。信号処理部42に変調信号を供給するのは、後述するように、測定モードにおいて光電変換機27a,27bから出力される受光信号を検波するための参照信号として用いるためである。なお、変調信号は、所定の周波数の正弦波信号であり、10〜50MHzの範囲の周波数に設定される。
システム制御器60は、信号処理装置20の各部分の動作制御のための指示を与えるとともに、フローサイトメータ10の全動作を管理する。ローパスフィルタ62は、信号処理部42で演算されたcos成分(Re成分)、sin成分(Im成分)に高周波成分が加算された第1処理信号、第2処理信号から高周波成分を取り除く。アンプ64は、高周波成分の取り除かれたcos成分(Re成分)、sin成分(Im成分)の第1処理信号、第2処理信号を増幅する。A/D変換器66は、増幅された第1処理信号、第2処理信号をサンプリングする。
システム制御器60は、レーザ光の強度変調のために、発振器46の発振周波数を定める。
コントローラ44は、デジタル化されたcos成分(Re成分)、sin成分(Im成分)の処理信号を、分析部80に供給する。
分析部80は、CPU82及びメモリ84を有するコンピュータにより構成される。メモリ84に記憶されているプログラムを起動させることにより、分析部80の各部分がソフトウェアモジュールとして形成される。具体的には、分析部80は、ソフトウェアモジュールとして、蛍光強度算出部86と、位相遅れ算出部88と、蛍光緩和時間算出部90と、異常診断部92と、を有する。勿論、これらの部分を専用回路で構成することもできる。
診断モードにおいては、位相遅れ算出部88が算出する位相遅れθmeasは、受光部24から供給された第2受光信号に対する受光部26から供給された第1受光信号の位相遅れであり、受光部26および信号処理部42における第1受光信号の伝送・処理遅延を表す。算出された伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasは、メモリ84に記憶されるとともに、異常診断部92に送られる。一方、測定モードにおいては、位相遅れ算出部88が算出する位相遅れθmeasは、信号生成部40から供給された変調信号に対する受光部26から供給された第1受光信号の位相遅れであり、受光部26および信号処理部42における第1受光信号の伝送・処理遅延と、蛍光の発光過程おける遅れと、レーザ光の光路長(レーザ光源部22から測定点までの光路長)及び蛍光の光路長(測定点から受光部24までの光路長)による光の伝送遅れの合計を表す。なお、レーザ光の光路長及び蛍光の光路長による光の伝送遅れは、フローサイトメータ10では一定であり、レーザ光の光路長及び蛍光の光路長が既知であるので、これらの光路長に起因する光の伝送遅れは既知であり、メモリ84に記憶されている。算出された伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasは、試料12や管路30に依存しない値である。
したがって、位相遅れ算出部88は、測定モードにおいて、測定モードで算出した位相遅れθmeasから、診断モードで算出しメモリ84に記憶された伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasを差し引き、さらに、メモリ84に記憶されている光路長に起因する光伝送の遅れを差し引くことにより、生体物質Mの発する蛍光の発光過程における位相遅れθflを正確に算出することができる。
蛍光強度算出部86で算出された蛍光強度および蛍光緩和時間算出部90で算出された蛍光緩和時間は、図示されないプリンタやディスプレイ等の出力装置に出力される。また、分析対象物の分析のために用いられる。
この診断により、異常診断部92は、受光部26および信号処理部42に異常がないか判定する。測定モードでは診断は行われない。具体的には、異常診断部92は、算出した強度および伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasを予め設定されたそれぞれの閾値と比較することにより、受光部26および信号処理部42の異常の有無を判定する。たとえば、異常診断部92は、少なくとも、算出した伝送・処理遅延が設定範囲を超えた場合、異常有りと判定する。より具体的には、算出された強度が予め設定された強度の範囲に含まれ、算出された伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasが、設定された上限値以下である場合、異常診断部92は、受光部26および信号処理部42は正常であると判定し、それ以外は受光部26あるいは信号処理部42に異常が発生したと判定する。判定の結果はディスプレイ等の出力装置に出力される。
オペレータは、判定の結果に応じて、測定モードで試料12の蛍光の検出を行うか、受光部26および信号処理部42の整備、修理、補修を行うか、を決定することができる。
図6,7は、本実施形態の蛍光検出方法の一例のフローを示す図である。図6は、診断モードのフローの一例を示し、図7は、測定モードのフローの一例を示す。
まず、診断モードにおいて、波長変換素子29がレーザ光の光路外から光路内へ移動する(ステップS10)。波長変換素子29の移動は、制御・処理部28のシステム制御器60の制御によって図示されない移動機構を介して行われる。
次に、レーザ光源部22が、設定された周波数の変調信号を用いて強度変調されたレーザ光を出射する(ステップS20)。
このとき、レーザ光は、通過する波長変換素子29の作用によって波長がシフトする。シフトしたレーザ光の波長は、受光部26のバンドパスフィルタ26c1,26c2を透過する波長帯域にある。このとき管路30には試料12は流されない。このため、レーザ光は、管路30の部材の各面で乱反射して、受光部24,26で受光される(ステップS30)。
次に、分析部80の位相遅れ算出部88は、生成された第2処理信号を用いて、伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasを算出する。さらに、蛍光強度算出部86は、第2処理信号を用いて受光部26で受光したレーザ光の強度を算出する(ステップS50)。算出した伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasは、メモリ84に記憶される。
判定の結果、正常である場合、図示されないディスプレイに判定の結果が表示され、図7に示す測定モードに移行して、フローサイトメータ10は、蛍光検出を行う(ステップS70)。一方、判定の結果が異常である場合、図示されないディスプレイに判定の結果が表示され、受光部26及び信号処理部42が整備、修理、補修がされるように指示が出される。これにより、受光部26及び信号処理部42の整備、修理、補修がなされる(ステップS80)。
次に、レーザ光源部22が、設定された周波数の変調信号を用いて強度変調されたレーザ光を出射する(ステップS120)。このとき管路30には、試料12が流され、測定点を生体物質Mが順番に横切る。このため、測定点を横切る生体物質Mで前方散乱したレーザ光を受光部24が受光するとともに、生体物質Mが発する蛍光を受光部26が受光する(ステップS130)。
次に、分析部80の位相遅れ算出部88は、生成された第1処理信号を用いて、位相遅れθmeasを算出し、さらに、この算出したθmeasから、診断モードで算出しメモリ84に記憶された伝送・処理遅延を表す位相遅れθmeasを差し引き、さらに、メモリ84に記憶されている光路長に起因する光伝送の遅れを表す位相遅れを差し引くことにより、生体物質Mの発する蛍光の発光過程における位相遅れθflを算出する。さらに、蛍光強度算出部86は、第1処理信号を用いて受光部26で受光した蛍光の強度を算出する。さらに、蛍光緩和時間算出部90は、位相遅れθflを用いて蛍光緩和時間を算出する(ステップS150)。
また、測定モードでは、算出した伝送・処理の遅延を用いて、正確な蛍光の発光過程の遅れを求めることができ、これにより、正確な蛍光緩和時間を算出することができる。
測定モードの前に、診断モードを行うので、異常な検出結果を得る不都合は回避される。
12 試料
20 本体ユニット
22 レーザ光源部
22a 光源
23,26a レンズ系
24,26 受光部
26b ハーフミラー
26c1,26c2 バンドパスフィルタ
27a,27b 光電変換器
28 制御・処理部
29 波長変換素子
30 管路
32 回収容器
34 レーザドライバ
40 信号生成部
42 信号処理部
44 コントローラ
46 発振器
48,56 パワースプリッタ
50,52,54a,54b,54c,64 アンプ
57 スイッチング回路
58a,58b IQミキサ
60 システム制御器
62 ローパスフィルタ
66 A/D変換器
80 分析部
82 CPU
84 メモリ
86 蛍光強度算出部
88 位相遅れ算出部
90 蛍光緩和時間算出部
92 異常診断部
Claims (10)
- レーザ光の照射を受けることにより測定対象物が発する蛍光を検出する蛍光検出装置であって、
測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、
前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して第1受光信号を出力する第1受光部と、
前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、
前記処理信号を用いて、蛍光の蛍光強度および蛍光緩和時間を算出する分析部と、
前記レーザ光が通過するとき、前記レーザ光の波長を前記フィルタを透過する光の波長にシフトする変換素子であって、前記レーザ光源部と、前記測定対象物を照射する前記レーザ光の測定点との間の光路上に挿入自在に設けられた波長変換素子と、を有し、
前記波長変換素子が前記光路外の位置に配された状態で、前記レーザ光を前記測定点に位置する前記測定対象物に照射し、前記測定対象物が発する前記蛍光を前記第1受光部が受光し、前記分析部において前記処理信号を用いて前記蛍光の蛍光強度および蛍光緩和時間の少なくとも一方を算出する測定モードと、前記波長変換素子が前記光路内の位置に配され、前記測定対象物が前記測定点に位置しない状態で、前記波長変換素子を通過した前記レーザ光の一部を前記第1受光部が受光し、前記分析部において前記処理信号を用いて
前記第1受光部及び前記信号処理部における信号の伝送・処理遅延を診断する診断モードとの間で、モードの切り替えを行う、ことを特徴とする蛍光検出装置。 - さらに、前記測定点を通過した前記レーザ光の一部を受光し、あるいは、前記測定点に位置する前記測定対象物により散乱した前記レーザ光の散乱光を受光して、第2受光信号を出力する第2受光部を有し、
前記レーザ光源部が出射する前記レーザ光は、設定された周波数の変調信号で強度変調され、
前記測定モードでは、
前記信号処理部は、前記変調信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第1処理信号を生成し、前記分析部は、前記第1処理信号を用いて蛍光の蛍光緩和時間を算出し、
前記診断モードでは、
前記信号処理部は、前記第2受光部から出力された前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、前記分析部は、前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを前記伝送・処理遅延として算出し、算出した前記伝送・処理遅延を、前記測定モードにおいて前記蛍光緩和時間を算出する際に用いる、請求項1に記載の蛍光検出装置。 - 前記分析部は、前記伝送・処理遅延が設定範囲を超えた場合、前記第1受光部あるいは前記信号処理部に異常がある、と判定する、請求項2に記載の蛍光検出装置。
- 前記波長変換素子は、ウランガラスからなる板部材である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蛍光検出装置。
- 前記診断モードは、前記測定モードの前に実行される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蛍光検出装置。
- レーザ光の照射を受けることにより測定対象物が発する蛍光を検出する蛍光検出装置の診断方法であって、
前記蛍光検出装置は、測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して、第1受光信号を出力する第1受光部と、前記測定点を通過した前記レーザ光の一部を受光して第2受光信号を出力する第2受光部と、前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、前記処理信号を用いて蛍光を分析する分析部と、を有し、
前記レーザ光源部から出射したレーザ光を、前記測定点に至る光路上で、波長変換素子を用いて前記フィルタを透過する光の波長にシフトし、
波長のシフトした前記レーザ光の一部を、前記フィルタを通して前記第1受光部で受光して前記第1受光信号を出力するとともに、波長のシフトした前記レーザ光の一部を前記第2受光部で受光して第2受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記第1受光信号を処理して前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1受光信号の位相遅れを含む前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを伝送・処理遅延として算出し、算出された前記伝送・処理遅延の診断を行うことにより前記蛍光検出装置の診断を行う、ことを特徴とする蛍光検出装置の診断方法。 - 前記伝送・処理遅延が設定範囲を超えた場合、前記第1受光部あるいは前記信号処理部に異常があると判定する、請求項6に記載の蛍光検出装置の診断方法。
- 前記レーザ光の波長のシフトのために、ウランガラスからなる板部材を前記波長変換素子として用いる、請求項6または7に記載の蛍光検出装置の診断方法。
- レーザ光の照射を受けることにより測定対象物が発する蛍光を検出する蛍光検出装置の蛍光検出方法であって、
前記蛍光検出装置は、測定対象物を測定点で照射するためにレーザ光を出射するレーザ光源部と、前記測定対象物が前記レーザ光の照射を受けることで発する蛍光の波長の光を透過するフィルタを備え、前記フィルタを透過した光を受光して、第1受光信号を出力する第1受光部と、前記測定点を通過した前記レーザ光の一部を受光して第2受光信号を出力する第2受光部と、前記第1受光信号を処理して処理信号を生成する信号処理部と、前記処理信号を用いて蛍光を分析する分析部と、を有し、前記蛍光検出装置の診断を行う診断モードと蛍光の検出を行う測定モードと、備え、
前記診断モードでは、
前記レーザ光源部から、設定された周波数の変調信号で強度変調されたレーザ光を出射し、
出射した前記レーザ光を、前記測定点に至る光路上で前記フィルタを透過する光の波長にシフトし、
波長のシフトした前記レーザ光の一部を、前記フィルタを通して前記第1受光部で受光して前記第1受光信号を出力するとともに、波長のシフトした前記レーザ光の一部を前記第2受光部で受光して前記第2受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記第2受光信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第2処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1受光信号の位相遅れを含む前記第2処理信号を用いて前記第1受光信号の前記位相遅れを伝送・処理遅延として算出し、
前記測定モードでは、
前記レーザ光源部から、前記変調信号で強度変調されたレーザ光を出射して前記測定点に位置する前記測定対象物に照射し、
前記第1受光部において、前記測定対象物の発する蛍光を受光して前記第1受光信号を出力し、
前記信号処理部において、前記変調信号に対する前記第1受光信号の位相遅れを含む第1処理信号を生成し、
前記分析部において、前記第1処理信号を用いて前記第1受光信号の位相遅れを算出し、算出した前記位相遅れと前記伝送・処理遅延とを用いて、前記測定対象物の発する蛍光の蛍光緩和時間を算出する、ことを特徴とする蛍光検出方法。 - 前記レーザ光の波長のシフトのために、ウランガラスからなる板部材を波長変換素子として用いる、請求項9に記載の蛍光検出方法。
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