JP5442547B2 - コンテンツ推薦装置及び方法 - Google Patents

コンテンツ推薦装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5442547B2
JP5442547B2 JP2010155902A JP2010155902A JP5442547B2 JP 5442547 B2 JP5442547 B2 JP 5442547B2 JP 2010155902 A JP2010155902 A JP 2010155902A JP 2010155902 A JP2010155902 A JP 2010155902A JP 5442547 B2 JP5442547 B2 JP 5442547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
matrix
content
compression
attribute information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010155902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012018571A (ja
Inventor
聡 宮川
佑介 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2010155902A priority Critical patent/JP5442547B2/ja
Publication of JP2012018571A publication Critical patent/JP2012018571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5442547B2 publication Critical patent/JP5442547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

本発明は、一般に情報処理装置に関し、より詳細には、コンテンツ推薦装置及び方法に関する。
近年の情報処理技術の発達は、データベースなどに格納されている大量のデータから何らかの有用な知識を抽出することを可能にした。このような技術を利用して、各ユーザの行動履歴に関する情報をデータベースに蓄積し、これらの情報を分析することによって、ユーザの嗜好に適合したコンテンツや商品などを推薦するレコメンドシステムが開発されている。
このようなレコメンドシステムでは、ユーザの行動履歴を分析するため、コンテンツフィルタリング、ベイジアンネットワーク、ルールベース、協調フィルタリングなどの各種解析手法が利用されている。これら手法のうち、協調フィルタリングを利用したコンテンツレコメンドシステムでは、対象ユーザと嗜好の類似している他のユーザが探索され、検出されたユーザのコンテンツ履歴に基づき対象ユーザにコンテンツが推薦される。
図1は、協調フィルタリングの仕組みを概略的に示す。図1では、Aさんは、料理番組を録画し、カーレース番組を予約し、サッカー番組を検索したことが示されている。また、Bさんは、恋愛ドラマを視聴し、ウェディングに関する番組を検索し、リゾート地に関する番組に興味を持ったことが示されている。さらに、Cさんは、ニュース番組を予約し、サッカー番組についてコメントを投稿し、料理番組に興味を持ったことが示されている。協調フィルタリングでは、このような各ユーザの行動履歴から、AさんとCさんは、料理番組とサッカー番組に関する共通の履歴を有し、嗜好が類似していると推定される。このように嗜好が類似するユーザが推定されると、例えば、AさんにはCさんが予約したニュース番組が推薦され、CさんにはAさんが予約したカーレース番組が推薦される。
具体的には、ユーザの各コンテンツに対する行動履歴からユーザの各コンテンツに対する評価を決定し、これらの評価値を図示されるようなマトリックス形式などのデータとして記録する。例えば、ユーザがあるコンテンツを録画した場合、ユーザは当該コンテンツをかなり高く評価していると考えられるため、相対的に高い評価値が付与される(例えば、5など)。他方、ユーザがあるコンテンツを単に検索しただけである場合、ユーザは当該コンテンツをそれほど高く評価していないと考えられるため、相対的に低い評価値が付与される(例えば、1など)。このようにしてユーザのコンテンツに対する行動履歴を収集することによって、図示されるようなマトリックスRが取得される。ここで、図示されたマトリックスRでは、Bさんはカーレース番組に対してはまだ何れのアクションも実行しておらず、評価値が未確定状態になっている。実際には、コンテンツは無数にあるため、ユーザがすべてのコンテンツに何れのアクションも実行していないことが一般的であり、マトリックスRは評価値が未確定な要素を含む疎なマトリックスであると考えられる。協調フィルタリングでは、評価値が判明している要素から評価値が未確定な要素を推定し、まだ何れのアクションも実行されていないが、高い評価値が推定されたコンテンツをユーザに推薦する。このようにして、同様の嗜好を有した他のユーザの行動履歴に基づき、まだ何れのアクションもされていないコンテンツをユーザに推薦することができ、当該ユーザがこれまでまったく気づかなかったコンテンツを推薦すること、すなわち、ユーザに"気づき"を与えることが可能となる。
このような協調フィルタリングに利用される具体的なレコメンド計算手法として、Netflixなどにも利用される高速特異値分解アルゴリズムが知られている。この高速特異値分解アルゴリズムは、特異値分解とインクリメント学習を利用することによって高速計算の特性を有していることが知られている。
従来の協調フィルタリングアルゴリズムでは、典型的には、図2に概略的に示されるように、以下の処理が実行される。
まず、i)各ユーザの各コンテンツに対する評価値が各要素に記述されたユーザ×コンテンツ行列Rに対する特異値分解を適用後のユーザ行列U√Sとコンテンツ行列√SVに対して、初期的に設定された次元に基づき、ユーザ行列U√Sとコンテンツ行列√SVがそれぞれ圧縮されたユーザ圧縮行列U√S とコンテンツ圧縮行列√S の初期値を設定する。
次に、ii)ユーザ圧縮行列×コンテンツ圧縮行列により生成される復元ユーザ×コンテンツ行列が以下のように計算される。
Figure 0005442547
このようにして取得された復元ユーザ×コンテンツ行列と元のユーザ×コンテンツ行列Rとの差分(誤差)が最小となるように最急降下法を適用し、差分が所定の閾値以下となる復元ユーザ×コンテンツ行列が導出される。より詳細には、
Figure 0005442547
を最小化するため、元のユーザ×コンテンツ行列Rと復元ユーザ×コンテンツ行列の対応する各要素の差分
Figure 0005442547
の和が最小化される。なお、Tは元のユーザ×コンテンツ行列Rの評価値が判明している要素の集合を表す。これは、上述したように、行列Rが疎な行列であり、すべての要素が値を有しているとは限らないためである。ここで、復元ユーザ×コンテンツ行列の各要素は、
Figure 0005442547
により表される(kは任意の整数)。ここで、puk及びqkiはそれぞれユーザ圧縮行列U√S (=P )及びコンテンツ圧縮行列√S (=Q)の要素を表す。
この各差分の平方の和SSEと、SSEを集合Tの要素の個数で割った商の平方根RMSEとは、以下のように表され、
Figure 0005442547
これらの式に対して最急降下法を適用して、SSE及び/又はRMSEの値を最小化するパラメータを推定する。
Figure 0005442547
具体的には、最急降下法に従って、
Figure 0005442547
を繰り返し実行し、各繰り返し毎にSSE及び/又はRMSEの値が十分小さな所定の閾値以下になったか判定され、この閾値以下になったときのパラメータP,Qにより生成される行列を復元ユーザ×コンテンツ行列とする。
iii)このようにして導出された復元ユーザ×コンテンツ行列における評価値の高いコンテンツが、ユーザに推薦される。
特開2005−310094号公報 特開2005−167628号公報
しかしながら、上述した協調フィルタリングは、メンテナンスコストが小さい、大規模データベースに適している、書籍やビデオなど比較的スペックで定義しづらい商品の推薦に適している、などのメリットを有する一方、購買又は行動履歴のない新商品への対応が困難である、購買頻度が低く行動履歴の少ない疎なデータには適していない、精度問題と根拠が不明確である、などのデメリットもある。
本発明の課題は、上記問題点に鑑み、協調フィルタリングを利用したレコメンド技術において、嗜好が類似したユーザの選定時に上述したユーザの行動履歴だけでなくユーザの属性情報をも利用することによって、購買頻度が低く行動履歴情報が少ない場合における推薦精度を向上させることが可能なコンテンツ推薦装置及び方法を提供することである。
本発明の一特徴は、ユーザのコンテンツに対する評価値を格納したユーザ×コンテンツ行列から復元ユーザ×コンテンツ行列を推定するコンテンツ推薦装置であって、ユーザのコンテンツに対する評価値からユーザ×コンテンツ行列を生成する行列生成部と、前記生成されたユーザ×コンテンツ行列に基づき、ユーザ圧縮行列とコンテンツ圧縮行列とを初期的に設定する初期値設定部と、前記ユーザ圧縮行列に前記ユーザの属性情報を加算することによりユーザ圧縮属性情報加算行列を生成する属性情報加算部と、前記生成されたユーザ圧縮属性情報加算行列と前記コンテンツ圧縮行列とを所定の更新処理により更新する更新処理部と、前記更新されたユーザ圧縮属性情報加算行列とコンテンツ圧縮行列とから復元ユーザ×コンテンツ行列を計算し、前記ユーザ×コンテンツ行列と前記復元ユーザ×コンテンツ行列との差分が所定の閾値以下であるか判断する更新判定部とを有し、前記更新判定部は、前記差分が前記所定の閾値を超える場合には前記更新処理部に前記更新処理を再実行するよう指示し、前記差分が前記所定の閾値以下である場合には前記計算された復元ユーザ×コンテンツ行列を推定された復元ユーザ×コンテンツ行列として決定するコンテンツ推薦装置に関する。
本発明によると、協調フィルタリングを利用したレコメンド技術において、嗜好が類似したユーザの選定時に上述したユーザの行動履歴だけでなくユーザの属性情報をも利用することによって、購買頻度が低く行動履歴情報が少ない場合における推薦精度を向上させることが可能なコンテンツ推薦装置及び方法を提供することができる。
図1は、協調フィルタリングの仕組みを概略的に示す。 図2は、従来の協調フィルタリングアルゴリズムを概略的に示す。 図3は、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦システムを示す。 図4は、本発明の一実施例による協調フィルタリングアルゴリズムを概略的に示す。 図5は、一例となるユーザ属性情報を示す。 図6は、一例となる主成分分析結果を示す。 図7は、一例となる抽出された主成分により表現された属性情報を示す。 図8は、一例となる属性情報項を示す。 図9は、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦サーバを示す。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図3を参照して、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦システムを説明する。図3は、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦システムの構成を示す。図3に示されるように、コンテンツ推薦システム100は、コンテンツ推薦サーバ200と、1以上のクライアント300と、ネットワーク400とを有する。コンテンツ推薦サーバ200は、ネットワーク400を介し1以上のクライアント300と通信接続される。
コンテンツ推薦サーバ200は、典型的には、補助記憶装置、メモリ装置、プロセッサ、通信装置などの各種ハードウェアリソースの1以上から構成される。補助記憶装置は、ハードディスクやフラッシュメモリなどから構成され、後述される各種処理を実現するプログラム及びデータを格納する。メモリ装置は、RAM(Random Access Memory)などから構成され、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置からプログラムを読み出して格納する。プロセッサは、メモリ装置に格納されたプログラムに従って後述される各種機能を実現する。通信装置は、ネットワーク400を介し他の装置と接続するための各種通信回路から構成される。通信装置は、典型的には、各種ネットワーク400と接続するための通信インタフェースなどを有する。なお、コンテンツ推薦サーバ200は、上述したハードウェア構成に限定されるものでなく、ネットワーク400を介しクライアント300と双方向通信するための機能を有する他の何れか適切なハードウェア構成を有してもよい。
クライアント300は、典型的には、パーソナルコンピュータや携帯電話端末などの通信機能を有する情報処理装置であり、ネットワーク400と無線又は有線接続する。クライアント300は、典型的には、補助記憶装置、メモリ装置、プロセッサ、通信装置、表示装置、入力装置などの各種ハードウェアリソースの1以上から構成される。補助記憶装置は、ハードディスクやフラッシュメモリなどから構成され、後述される各種処理を実現するプログラム及びデータを格納する。メモリ装置は、RAM(Random Access Memory)などから構成され、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置からプログラムを読み出して格納する。プロセッサは、メモリ装置に格納されたプログラムに従って各種処理を実行する。通信装置は、ネットワーク400を介し他の装置と有線及び/又は無線接続するための各種通信回路から構成される。通信装置はさらに、ネットワーク400上のコンテンツ推薦サーバ200などの他の装置と接続するための通信インタフェースなどを有する。表示装置は、ディスプレイなどから構成され、コンテンツ推薦サーバ200から受信した情報をGUI(Graphical User Interface)等により表示する。入力装置は、典型的には、操作ボタン、キーボード、マウス等で構成され、クライアント300のユーザが様々な操作命令を入力するのに用いられる。なお、クライアント300は、上述したハードウェア構成に限定されるものでなく、ネットワーク400を介しコンテンツ推薦サーバ200と双方向通信するための機能を有する他の何れか適切なハードウェア構成を有してもよい。
ネットワーク400は、無線ネットワークでもよいし、有線ネットワークであってもよく、コンテンツ推薦サーバ200とクライアント300とを通信接続する。典型的には、ネットワーク400はインターネットなどである。
次に図4を参照して、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦サーバにおける処理を説明する。図4は、本発明の一実施例による協調フィルタリングアルゴリズムを概略的に示す。
本実施例によるコンテンツ推薦サーバにおいて実行される協調フィルタリングアルゴリズムでは、典型的には、以下の処理が実行される。
まず、i)各ユーザの各コンテンツに対する評価値が各要素に記述されたユーザ×コンテンツ行列Rに対する特異値分解を適用後のユーザ行列U√Sとコンテンツ行列√SVに対して、初期的に設定された次元に基づき、ユーザ行列U√Sとコンテンツ行列√SVがそれぞれ圧縮されたユーザ圧縮行列U√S とコンテンツ圧縮行列√S の初期値を設定する。
次に、ii)ユーザ圧縮行列U√S に属性情報を加算し、ユーザ圧縮属性情報加算行列を生成し、このように生成されたユーザ圧縮属性情報加算行列とコンテンツ圧縮行列に基づき、復元ユーザ×コンテンツ行列の各要素が以下のように計算される。
Figure 0005442547
に示されるような計算が実行される。ここで、puk及びqkiはそれぞれユーザ圧縮行列U√S (=P )及びコンテンツ圧縮行列√S (=Q)の要素を表す。また、b及びbは調整用のパラメータである。
上の式において、
Figure 0005442547
が属性情報項である。属性情報とは、典型的には、各ユーザに固有の性別、年齢、趣味などに関する情報であるが、本発明はこれに限定されることなく、コンテンツを嗜好する傾向に関連性があると考えられる他の何れか適切な各ユーザに固有の属性情報が利用されてもよい。このように、ユーザ行動履歴情報だけでなくユーザ属性情報もまた考慮して復元ユーザ×コンテンツ行列を生成することによって、より精度の高いレコメンド処理が可能となる。なお、本実施例では、ユーザ圧縮行列に属性情報項を加算することによってユーザ行動履歴情報とユーザ属性情報とを組み合わせたが、本発明はこれに限定されることなく、他の何れか適切な組み合わせ方法が利用されてもよい。
さらに、iii)このように取得された復元ユーザ×コンテンツ行列と元のユーザ×コンテンツ行列Rとの差分(誤差)が最小となるように最急降下法を適用し、差分が所定の閾値以下となる復元ユーザ×コンテンツ行列が導出される。より詳細には、
Figure 0005442547
を最小化するため、元のユーザ×コンテンツ行列Rと復元ユーザ×コンテンツ行列の対応する各要素の差分
Figure 0005442547
の和が最小化される。このとき、各差分の平方の和SSEと、SSEを集合Tの要素の個数で割った商の平方根RMSEとは、以下のように表すことができる。
Figure 0005442547
ただし、
Figure 0005442547
である。
これらの式に対して最急降下法を適用して、SSE及び/又はRMSEの値を最小化するパラメータを推定する。すなわち、最急降下法に従って、更新式
Figure 0005442547
により表される更新処理を繰り返し実行し、各繰り返し毎にSSE及び/又はRMSEの値が十分小さな所定の閾値以下になったか、すなわち、e´uiが所定の閾値以下になったか判定され、この閾値以下になったときのパラメータP,Qにより生成される行列を復元ユーザ×コンテンツ行列とする。
Figure 0005442547
ただし、Nはバイナリ行列である。
iv)このようにして導出された復元ユーザ×コンテンツ行列における評価値の高いコンテンツが、ユーザに推薦される。
次に図5〜8を参照して、上述したコンテンツ推薦サーバにおける処理を具体的な数値を用いて説明する。
まず、各ユーザの属性情報を表す属性情報項は以下のように生成される。図5に示されるようなユーザ属性情報が予め取得されているとする。図示された例では、属性情報項目として、「性別」、「年齢」及び「趣味」が設定されている。そして、各属性情報項目についてカテゴリが設定され、例えば、属性情報項目「性別」については2つのカテゴリ「男性」と「女性」が設定されている。また、属性情報項目「年齢」については3つのカテゴリ「20代以下」、「30代」及び「40代以上」が設定され、属性情報項目「趣味」については4つのカテゴリ「映画」、「ファッション」、「旅行」及び「ショッピング」が設定されている。さらに、このように設定された各カテゴリについて、収集されたデータの個数が設定されている。このようなデータの収集は、図示されるユーザAの属性情報などのように各ユーザについて取得され、収集した属性情報からユーザ属性情報が取得される。図示された例では、1000人のユーザから属性情報が収集され、図示されたユーザ属性情報が構成されている。図示されたユーザ属性情報では、属性情報項目「年齢」について、「男性」は650人で、「女性」は350人であることがわかる。
まず、i)このような属性情報項目から主成分分析を実行し、固有値の大きい主成分を抽出する。図5に示されたユーザ属性情報からは、例えば、図6に示されるような実行結果が得られる。図示された例では、上位3つの固有値が抽出されている。
次に、ii)このようにして抽出した主成分によって属性情報項を表す。このようにして生成された属性情報項の具体例が、図7に示される。
次に、iii)各ユーザに対して、属性情報項に該当する主成分を加算する。例えば、ユーザAの主成分について、次元1は0.422−0.233+0.321=0.51となり、次元2は−0.043+0.321−0.123=0.155となり、次元3は−0.092+0.234−0.231=−0.089となる。
さらに、iv)このようにして加算した主成分を所定の閾値に基づき3値(−1,0,1など)に分割する。ここでは、加算した主成分が0.250以上の場合には1とし、−0.250〜0.250の場合には0とし、−0.250以下の場合には−1としている。
v)このようにして取得された主成分について、図8に示されるように、行をユーザとして、列を抽出した主成分とした行列を生成する。
次に、このようにして取得された属性情報項を利用することによるユーザ×コンテンツ行列から復元ユーザ×コンテンツ行列の導出について具体的な数値を用いて説明する。
各ユーザの行動履歴に関して、以下のユーザ×コンテンツ行列が取得されているとする。
Figure 0005442547
このユーザ×コンテンツ行列に対する特異値分解としてユーザ圧縮行列Pとコンテンツ圧縮行列Qが初期的に設定されたとする。
Figure 0005442547
他方、ユーザ属性情報に対して主成分分析することによって、固有値の大きい主成分を抽出した以下のユーザ×主成分行列が取得されているとする。
Figure 0005442547
このユーザ×主成分行列について以下の属性情報項のパラメータが初期的に設定される。
Figure 0005442547
なお、計算の簡単化のため、ここでは復元ユーザ×コンテンツ行列の各要素は以下の簡略化された式により規定される。
Figure 0005442547
上述した各行列に対してこの簡略化された式を適用することによって、以下の復元ユーザ×コンテンツ行列が求められる。
Figure 0005442547
また、計算の簡単化のため、調整用のパラメータを排除した以下の式を最急降下法の目的関数として使用する。
Figure 0005442547
このとき、誤差行列Eは以下のようになる。
Figure 0005442547
その後、以下の更新式を用いて最急降下法の更新処理が実行され、以下の各行列が取得される。
Figure 0005442547
上述した更新処理を所定の終了条件を満たすまで、すなわち、誤差が十分小さな所定の閾値以下になるまで繰り返す。
次に図9を参照して、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦サーバの構成を説明する。図9は、本発明の一実施例によるコンテンツ推薦サーバの構成を示す。図9に示されるように、コンテンツ推薦サーバ200は、行列生成部210と、初期値設定部212と、属性情報加算部214と、更新処理部216と、更新判定部218と、データ格納部220と、推薦情報格納部222とを有する。
行列生成部210は、クライアント200などから収集した各ユーザのコンテンツに対する評価値からユーザ×コンテンツ行列を生成し、生成したユーザ×コンテンツ行列をユーザ×コンテンツ行列テーブルとしてデータ格納部220に格納する。
初期値設定部212は、生成されたユーザ×コンテンツ行列に基づきユーザ圧縮行列とコンテンツ圧縮行列との初期値を設定し、このように初期値が設定されたユーザ圧縮行列とコンテンツ圧縮行列とを圧縮行列テーブルとしてデータ格納部220に格納する。さらに、初期値設定部212は、生成したユーザ圧縮行列を属性情報加算部214に提供する。
属性情報加算部214は、データ格納部220に格納されているユーザ属性情報テーブルからユーザ属性情報を取得する。属性情報加算部214は、初期値設定部212から提供されたユーザ圧縮行列に取得したユーザ属性情報を加算してユーザ圧縮属性情報加算行列を生成し、更新処理部216に提供する。
更新処理部216は、提供されたユーザ圧縮属性情報加算行列とデータ格納部220に格納されているコンテンツ圧縮行列とから復元ユーザ×コンテンツ行列を決定し、元のユーザ×コンテンツ行列と決定された復元ユーザ×コンテンツ行列とから最急降下法の目的関数であるe´uiを求める。その後、更新処理部216は、この目的関数e´uiを最小化するため上述した更新処理を実行する。
更新判定部218は、更新処理部216により更新された値により各差分euiを計算し、計算された差分euiの和が所定の閾値以下であるか判定する。計算された差分euiの和が所定の閾値以下である場合、更新判定部218は、計算された各差分euiが最急降下法の最小値に達したと判断して更新処理を終了し、当該更新処理により取得された復元ユーザ×コンテンツ行列を推薦情報格納部222にコンテンツ管理テーブルとして格納する。他方、計算された差分euiの和が所定の閾値を超える場合、更新判定部218は、計算された各差分euiが最急降下法の最小値に達していないと判断して、更新処理部216に更新処理を継続するよう指示する。この場合、更新処理部216は、上述した更新式に従って更新処理を繰り返し、新たな差分euiを計算する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
100 コンテンツ推薦システム
200 コンテンツ推薦サーバ
300 クライアント
400 ネットワーク

Claims (4)

  1. ユーザのコンテンツに対する評価値を格納したユーザ×コンテンツ行列から復元ユーザ×コンテンツ行列を推定するコンテンツ推薦装置であって、
    ユーザのコンテンツに対する評価値からユーザ×コンテンツ行列を生成する行列生成部と、
    前記生成されたユーザ×コンテンツ行列に基づき、ユーザ圧縮行列とコンテンツ圧縮行列とを初期的に設定する初期値設定部と、
    前記ユーザ圧縮行列に前記ユーザの属性情報を加算することによりユーザ圧縮属性情報加算行列を生成する属性情報加算部と、
    前記生成されたユーザ圧縮属性情報加算行列と前記コンテンツ圧縮行列とを所定の更新処理により更新する更新処理部と、
    前記更新されたユーザ圧縮属性情報加算行列とコンテンツ圧縮行列とから復元ユーザ×コンテンツ行列を計算し、前記ユーザ×コンテンツ行列と前記復元ユーザ×コンテンツ行列との差分が所定の閾値以下であるか判断する更新判定部と、
    を有し、
    前記更新判定部は、前記差分が前記所定の閾値を超える場合には前記更新処理部に前記更新処理を再実行するよう指示し、前記差分が前記所定の閾値以下である場合には前記計算された復元ユーザ×コンテンツ行列を推定された復元ユーザ×コンテンツ行列として決定するコンテンツ推薦装置。
  2. 前記属性情報は、コンテンツに対する嗜好に関連性を有するユーザ固有の情報である、請求項1記載のコンテンツ推薦装置。
  3. 前記所定の更新処理は、前記差分を目的関数とする最急降下法による更新処理である、請求項1又は2記載のコンテンツ推薦装置。
  4. ユーザのコンテンツに対する評価値を格納したユーザ×コンテンツ行列から復元ユーザ×コンテンツ行列を推定するコンテンツ推薦方法であって、
    ユーザのコンテンツに対する評価値からユーザ×コンテンツ行列を生成するステップと、
    前記生成されたユーザ×コンテンツ行列に基づき、ユーザ圧縮行列とコンテンツ圧縮行列とを初期的に設定するステップと、
    前記ユーザ圧縮行列に前記ユーザの属性情報を加算することによりユーザ圧縮属性情報加算行列を生成するステップと、
    前記生成されたユーザ圧縮属性情報加算行列と前記コンテンツ圧縮行列とを所定の更新処理により更新するステップと、
    前記更新されたユーザ圧縮属性情報加算行列とコンテンツ圧縮行列とから復元ユーザ×コンテンツ行列を計算し、前記ユーザ×コンテンツ行列と前記復元ユーザ×コンテンツ行列との差分が所定の閾値以下であるか判断するステップと、
    を有し、
    前記差分が前記所定の閾値を超える場合には、前記更新するステップにおいて前記更新処理を再実行し、前記差分が前記所定の閾値以下である場合には、前記計算された復元ユーザ×コンテンツ行列を推定された復元ユーザ×コンテンツ行列として決定するコンテンツ推薦方法。
JP2010155902A 2010-07-08 2010-07-08 コンテンツ推薦装置及び方法 Active JP5442547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010155902A JP5442547B2 (ja) 2010-07-08 2010-07-08 コンテンツ推薦装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010155902A JP5442547B2 (ja) 2010-07-08 2010-07-08 コンテンツ推薦装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012018571A JP2012018571A (ja) 2012-01-26
JP5442547B2 true JP5442547B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=45603771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010155902A Active JP5442547B2 (ja) 2010-07-08 2010-07-08 コンテンツ推薦装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5442547B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5442806B2 (ja) * 2012-06-06 2014-03-12 ヤフー株式会社 コンテンツ配信装置
US11553157B2 (en) 2016-10-10 2023-01-10 Hyperconnect Inc. Device and method of displaying images
KR101932844B1 (ko) 2017-04-17 2018-12-27 주식회사 하이퍼커넥트 영상 통화 장치, 영상 통화 방법 및 영상 통화 중개 방법
KR20190098518A (ko) * 2018-02-14 2019-08-22 주식회사 하이퍼커넥트 서버 및 그것의 동작 방법
US20210350308A1 (en) * 2018-09-19 2021-11-11 A&B Computer Corporation Information processing device, information processing method, and computer program
KR102282963B1 (ko) 2019-05-10 2021-07-29 주식회사 하이퍼커넥트 단말기, 서버 및 그것의 동작 방법
KR102270321B1 (ko) * 2019-09-04 2021-06-29 (주)투비소프트 인공지능 기반의 기계학습을 통한 사용자 맞춤형 상품 추천 장치
KR102311603B1 (ko) 2019-10-01 2021-10-13 주식회사 하이퍼커넥트 단말기 및 그것의 동작 방법
KR102293422B1 (ko) 2020-01-31 2021-08-26 주식회사 하이퍼커넥트 단말기 및 그것의 동작 방법
KR102342522B1 (ko) * 2020-03-02 2021-12-22 주식회사 엘지유플러스 추천 장치 및 이의 동작 방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7475027B2 (en) * 2003-02-06 2009-01-06 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. On-line recommender system
JP4591793B2 (ja) * 2008-04-22 2010-12-01 ソニー株式会社 推定装置および方法、並びにプログラム
JP2010134733A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Dainippon Printing Co Ltd 情報推薦装置、情報推薦方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012018571A (ja) 2012-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5442547B2 (ja) コンテンツ推薦装置及び方法
CN110297848B (zh) 基于联邦学习的推荐模型训练方法、终端及存储介质
CN107423355B (zh) 信息推荐方法及装置、电子设备
WO2020048084A1 (zh) 资源推荐方法、装置、计算机设备及计算机可读存储介质
US9864803B2 (en) Method and system for multimodal clue based personalized app function recommendation
US9600581B2 (en) Personalized recommendations on dynamic content
Selke et al. Pushing the boundaries of crowd-enabled databases with query-driven schema expansion
CN106878405B (zh) 一种调整推送项目的方法及装置
JP5801257B2 (ja) 商品多様化推薦装置及び方法及びプログラム
JP6723182B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP5843104B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
CN104615741B (zh) 一种基于云计算的冷启动项目推荐的方法及装置
WO2017067525A1 (zh) 产品包的推荐方法、装置及系统
CN111861678B (zh) 一种资源推荐方法、装置、电子设备及存储介质
JP5738785B2 (ja) ユーザ嗜好に合った批評者を推薦するレコメンドプログラム、装置及び方法
KR20170079429A (ko) 사용자 속성을 고려한 클러스터링 기반의 협업 필터링 방법 및 영화 추천 시스템
JP2017059031A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
CN112116426A (zh) 一种推送物品信息的方法和装置
JP5858874B2 (ja) アイテムのレコメンドに有用なユーザの利用履歴情報を取得することができるレコメンドプログラム、装置及び方法
CN107547626B (zh) 用户画像的共享方法和装置
Arnaboldi et al. PLIERS: a popularity-based recommender system for content dissemination in online social networks
US9058328B2 (en) Search device, search method, search program, and computer-readable memory medium for recording search program
JP6251465B1 (ja) レコメンド情報提供システム及びレコメンド情報提供方法
JP2017068547A (ja) 情報提供装置、プログラム及び情報提供方法
JP5622880B2 (ja) アイテム推薦システム、アイテム推薦方法およびアイテム推薦プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5442547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250