JP5438642B2 - 分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
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Description
本発明に係る合わせガラス用中間膜に含まれている上記熱可塑性樹脂は特に限定されない。該熱可塑性樹脂として、従来公知の熱可塑性樹脂を用いることができる。上記熱可塑性樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係る分散液及び合わせガラス用中間膜に含まれている上記第1の遮熱粒子は、ケイ素化合物が表面に付着していれば特に限定されない。上記第1の遮熱粒子は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係る分散液に含まれている上記分散剤Aは、一分子中にカルボキシル基とアミノ基とを有するものであれば特に限定されない。上記分散剤Aは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係る分散液及び合わせガラス用中間膜に含まれている上記可塑剤は特に限定されない。上記可塑剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明に係る分散液及び合わせガラス用中間膜は、上記第1の遮熱粒子とは異なる第2の遮熱粒子、及び赤外線吸収性有機色素の内の少なくとも一種を含有することが好ましい。上記第2の遮熱粒子及び上記赤外線吸収性有機色素の内の一方のみが用いられてもよく、双方が用いられてもよい。上記第2の遮熱粒子及び上記赤外線吸収性有機色素はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記第2の遮熱粒子としては、ケイ素化合物が表面に付着していない遮熱粒子が挙げられる。
本発明に係る分散液を製造する方法は特に限定されない。例えば、上記第1の遮熱粒子と上記分散剤Aと上記可塑剤とを混合することにより、分散液を得ることができる。上記混合の際に、サンドミル、ボールミル、ホモジナイザー、アトライター、高速回転撹拌装置及び超音波分散装置等を用いることができる。
本発明の合わせガラス用中間膜を製造する方法としては、特に限定されず、例えば、上記第1の遮熱粒子と上記分散剤Aと上記可塑剤と必要に応じて配合する添加剤とを、上記熱可塑性樹脂に添加して混練し、成形する方法、並びに上記第1の遮熱粒子と上記分散剤Aと上記可塑剤とを含有する分散液を用意し、該分散液を上記熱可塑性樹脂に添加して混練し、成形する方法等が挙げられる。なかでも、上記合わせガラス用中間膜における上記第1の遮熱粒子の分散性をより一層高める観点からは、上記第1の遮熱粒子と上記分散剤Aと上記可塑剤とを含有する分散液を用意し、該分散液を上記熱可塑性樹脂に添加して混練し、成形する方法が好ましい。
図1に、本発明の一実施形態に係る合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスの一例を断面図で示す。
(1)分散液の作製
3価の金属元素としてガリウムを含有し、かつ表面にシリカが付着している酸化亜鉛粒子A(体積平均粒子径28nm)を用意した。この酸化亜鉛粒子AのZn原子数に対するシリカのSi原子数の割合は0.7%であった。
熱可塑性樹脂としてポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業社製、エスレックBH8)100重量部に、上記分散液中の酸化亜鉛粒子Aの含有量が0.7重量部となるように上記分散液を添加し、可塑剤として上記3GOとを添加し、混合することにより、熱可塑性樹脂組成物を調製した。可塑剤として上記3GOは、熱可塑性樹脂100重量部に対して可塑剤の合計の含有量が40重量部となるように添加した。
得られた合わせガラス用中間膜(5cm×5cm)を、2枚のフロートガラス(5cm×5cm)の間に挟んで、ゴムバックに入れて減圧吸引し、フロートガラスと合わせガラス用中間膜との間に残留する空気を脱気した。その後、90℃で予備接着して積層体を得た。次に、積層体をオートクレーブに入れ、140℃及び1.5MPaの圧力で圧着し、合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記酸化亜鉛粒子Aの添加量を60重量部、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の添加量を228重量部、ポリエステル酸のアマイドアミン系高分子分散剤(楠本化成社製「ディスパロンDA703−50」、有効成分50重量%、一分子中に複数のカルボキシル基と複数のアミノ基とを有する、重量平均分子量9700)から分取された有効成分の添加量を12重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記酸化亜鉛粒子Aの添加量を120重量部、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の添加量を156重量部、ポリエステル酸のアマイドアミン系高分子分散剤(楠本化成社製「ディスパロンDA703−50」、有効成分50重量%、一分子中に複数のカルボキシル基と複数のアミノ基とを有する、重量平均分子量9700)から分取された有効成分の添加量を24重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、分散剤の種類を、ポリエステル酸のアマイドアミン系分散剤(楠本化成社製「ディスパロンDA7301」、有効成分75重量%、一分子中に複数のカルボキシル基と複数のアミノ基とを有する、重量平均分子量9500)から分取された有効成分6重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記酸化亜鉛粒子Aの添加量を60重量部、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の添加量を228重量部、ポリエステル酸のアマイドアミン系高分子分散剤(楠本化成社製「ディスパロンDA7301」、有効成分75重量%、一分子中に複数のカルボキシル基と複数のアミノ基とを有する、重量平均分子量9500)から分取された有効成分の添加量を12重量部に変更したこと以外は実施例4と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記酸化亜鉛粒子Aの添加量を120重量部、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の添加量を156重量部、ポリエステル酸のアマイドアミン系高分子分散剤(楠本化成社製「ディスパロンDA7301」、有効成分75重量%、一分子中に複数のカルボキシル基と複数のアミノ基とを有する、重量平均分子量9500)から分取された有効成分の添加量を24重量部に変更したこと以外は実施例4と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際、及び合わせガラス用中間膜の作製の際に、可塑剤の種類を、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート(3GH)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記第2の遮熱粒子としてITO粉末(三菱マテリアル社製、錫ドープ酸化インジウム粒子)8.6重量部をさらに添加したことと、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート(3GO)の添加量を255.4重量部に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、上記赤外線吸収性有機色素としてフタロシアニン系色素(フジフイルム社製、IR−SORB−203)0.14重量部をさらに添加したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、分散剤の種類を、ポリアクリル酸(ビックケミー社製「BYK355」)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、分散剤の種類を、ポリカルボン酸(日油社製「マリアリムAKM0531」)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、分散剤の種類を、ポリアミン(第一工業製薬社製「ディスコールN−509」)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
分散液の作製の際に、分散剤の種類を、ポリオキシエチレンアルキルエーテルラウリルアミン(日油社製「ナイミーンL202」)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、分散液、合わせガラス用中間膜及び合わせガラスを得た。
第1の遮熱粒子として、3価の金属元素としてガリウムを含有し、かつケイ素化合物が表面に付着していない酸化亜鉛粒子C(体積平均粒子径21nm)を用意した。
(1)分散液の評価
得られた分散液に、用いた可塑剤を添加することにより、分散液中の酸化亜鉛粒子の含有量を0.7重量%に調整し、測定サンプルを用意した。光路長1mmの石英セル及び分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて、可視光透過率(Tv)と、日射透過率(Ts)とを求めた。
分光光度計(日立ハイテク社製「U−4100」)を用いて、得られた合わせガラスの上記可視光透過率(Tv)、上記日射透過率(Ts)を測定した。
2…中間膜
3…第1の合わせガラス構成部材
4…第2の合わせガラス構成部材
Claims (13)
- ケイ素化合物が表面に付着している遮熱粒子と、分散剤と、可塑剤とを含有し、
前記分散剤が一分子中に、カルボキシル基とアミノ基とを有する、分散液。 - 前記分散剤が、ポリエステル酸のアマイドアミン分散剤である、請求項1に記載の分散液。
- 前記遮熱粒子が酸化亜鉛粒子である、請求項1又は2に記載の分散液。
- 前記遮熱粒子が、ガリウム又はアルミニウムを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分散液。
- 前記ケイ素化合物が表面に付着している遮熱粒子とは異なる第2の遮熱粒子、及び赤外線吸収性有機色素の内の少なくとも一種をさらに含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の分散液。
- 前記第2の遮熱粒子が、錫ドープ酸化インジウム粒子、アンチモンドープ酸化錫粒子及びアルミニウムドープ酸化亜鉛粒子からなる群から選択された少なくとも一種である、請求項5に記載の分散液。
- 熱可塑性樹脂と、ケイ素化合物が表面に付着している遮熱粒子と、分散剤と、可塑剤とを含有し、
前記分散剤が一分子中に、カルボキシル基とアミノ基とを有する、合わせガラス用中間膜。 - 前記分散剤が、ポリエステル酸のアマイドアミン分散剤である、請求項7に記載の合わせガラス用中間膜。
- 前記遮熱粒子が酸化亜鉛粒子である、請求項7又は8に記載の合わせガラス用中間膜。
- 前記遮熱粒子が、ガリウム又はアルミニウムを含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
- 前記ケイ素化合物が表面に付着している遮熱粒子とは異なる第2の遮熱粒子、及び赤外線吸収性有機色素の内の少なくとも一種をさらに含有する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
- 前記第2の遮熱粒子が、錫ドープ酸化インジウム粒子、アンチモンドープ酸化錫粒子及びアルミニウムドープ酸化亜鉛粒子からなる群から選択された少なくとも一種である、請求項11に記載の合わせガラス用中間膜。
- 第1,第2の合わせガラス構成部材と、
前記第1,第2の合わせガラス構成部材の間に挟み込まれた中間膜とを備え、
前記中間膜が、請求項7〜12のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜である、合わせガラス。
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