JP5438559B2 - Feedback mechanism and valve positioner - Google Patents
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Description
本発明は、フィードバック機構およびこれを備えたバルブポジショナに関する。 The present invention relates to a feedback mechanism and a valve positioner including the feedback mechanism.
直動型の自動調節弁等に用いられるバルブポジショナは、入力信号(電気信号)を空気圧信号に変換する電空変換器と、この空気圧信号を増幅してバルブの操作器に出力空気圧として伝送する増幅器(パイロットリレー)と、バルブの実作動量を電気信号に変換しフィードバック信号として制御演算部にフィードバックするフィードバック機構等を備え、前記制御演算部でフィードバック信号と入力信号とを比較し、その差を電空変換器に送信して操作器を駆動し、バルブを開閉制御するものである(例えば、特許文献1参照)。 A valve positioner used for a direct-acting automatic control valve or the like is an electropneumatic converter that converts an input signal (electric signal) into a pneumatic signal, and amplifies the pneumatic signal and transmits it as an output pneumatic pressure to a valve operating device. An amplifier (pilot relay) and a feedback mechanism that converts the actual operation amount of the valve into an electric signal and feeds it back to the control calculation unit as a feedback signal. The control calculation unit compares the feedback signal with the input signal, and the difference Is transmitted to the electro-pneumatic converter to drive the operating device to control opening and closing of the valve (see, for example, Patent Document 1).
従来のフィードバック機構としては、例えば特許文献2に開示されたものが知られている。このフィードバック機構は、図9および図10に示すように、バルブ1の弁軸4にこれと直交するように突設された連結ピン12を有している。連結ピン12は、バルブポジショナ3のフィードバックレバー9に形成した長孔13に摺動可能に挿通され、かつピン押圧用ばね14によって長孔13の長辺側の一側壁13aに押し付けられることにより、垂直方向の遊動が阻止されている。フィードバックレバー9は、弁軸4の上下動により連結ピン12を介して上下方向に回動し、その回動角度をセンサが検出する。なお、図9において、2は空気圧によって作動軸6を上下動させる操作器、7は弁軸4と作動軸6を連結する連結部材、15はバルブ1の上部に固定された取付部材である。
As a conventional feedback mechanism, for example, the one disclosed in
このようなフィードバック機構5においては、バルブ1の内部を流れる流体の影響により弁軸4が振動すると、その振動による力をフィーバックレバー9、連結ピン12およびピン押圧用ばね14間の点状の接触部A、Bが受けることになる。
In such a
一般的に、バルブ1の開度制御ではバルブ1を所定角度に保つように制御することが多い。このため、フィードバックレバー9と連結ピン12、連結ピン12とピン押圧用ばね14はそれぞれ略同一点(接触部A、B)で長期間にわたって接触し続けることになり、振動による力がこれらの接触部A、Bに集中して加わることになる。この結果として、当該接触部A、Bが摩耗したり破損したりする。例えば、連結ピン12が摩耗するとピン自体の外径が小さくなるため、長孔13との間の隙間が大きくなり、弁軸4の実作動量を高精度に検出することができなくなる。また、最悪の場合は強度低下に伴って連結ピン12が破損するおそれもある。
In general, the opening degree of the
フィードバックレバー9については、長孔13の一側壁13aの連結ピン12が接触する接触部Aが摩耗して凹みができるため、この凹み部分に連結ピン12が入り込んで係止されると、弁軸4とフィードバックレバー9との円滑な作動が得られなくなる。したがって、フィードバックレバー9の摩耗によって同じく弁軸4の実作動量を高精度に検出することができなくなる。また、摩耗によって強度が低下するとレバー自体が破損することがある。
As for the feedback lever 9, since the contact portion A with which the connecting
ピン押圧用ばね14についても連結ピン12との接触により摩耗すると、連結ピン12やフィードバックレバー9と同様に破損するおそれがある。
If the
上記したフィードバック機構5を備えた従来のバルブポジショナ3においては、一定期間毎あるいは必要に応じて点検して摩耗した部品を交換する必要があり、交換作業が煩わしいという問題があった。また、交換作業の際にはその対象となるバルブが属するプラントやプロセスの運転を一時停止させなければならないという問題もあった。
In the
一方、このような問題を解決すべく、例えば特許文献3に開示されたフィードバック機構も知られている。このフィードバック機構は、図11に示すようにバルブの弁軸90に設けたフィードバックピン(連結ピン)32とフィードバックシャフト(レバー)33を連結部材35によって連結している。連結部材35は、フィードバックピン32が摺動自在に挿通される筒状の第1の軸受部37と、この第1の軸受部37と直交しフィードバックレバー33が同じく摺動自在に挿通される筒状の第2の軸受部38とを有している。
On the other hand, in order to solve such a problem, for example, a feedback mechanism disclosed in
このようなフィードバック機構95においては、第1、第2の軸受部37、38が広い面積でフィードバックピン32、フィードバックレバー33をそれぞれ保持しているので、振動が発生しても力を分散させることができる。したがって、図9および図10に示したフィードバック機構5のように力が略同一点(A、B)に集中することがなく、フィードバックピン32、フィードバックレバー33の摩耗、破損等を軽減ないし防止することができる。また、ばねによるフィードバックピン32の付勢を必要としないという利点もある。なお、25はバルブポジショナ、34はフィードバックレバー33の回動角度を検出する角度センサである。
In such a
しかしながら、フィードバックピン32やフィードバックレバー33の耐摩耗性は向上するものの、フィードバックピン32、フィードバックレバー33、第1、第2の軸受部37、38等の取付精度、すなわちフィードバックピン32の弁軸90に対する取付角度、フィードバックレバー33と弁軸90との取付角度(平行度)、第1の軸受部37と第2の軸受部38との角度等が設計値と異なっていると、フィードバックピン32やフィードバックレバー33が第1、第2の軸受部37、38に対して円滑に動作せず、折れ曲がったり破損したりするので、要求される各部品の相互間に従来よりも高い加工ないし取付精度が要求され、加工や取付作業に時間を要するという問題があった。
However, although the wear resistance of the
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、部品相互の取付精度に影響されることがなく、フィードバックレバーの摩耗、折れ曲り、破損等を防止でき耐久性を向上させたフィードバック機構およびバルブポジショナを提供することにある。 The present invention has been made to solve the above-described conventional problems, and the object of the present invention is to prevent the feedback lever from being worn, bent, damaged, etc. without being affected by the mutual mounting accuracy. An object of the present invention is to provide a feedback mechanism and a valve positioner that can be prevented and have improved durability.
請求項1に記載の発明に係るフィードバック機構は、駆動軸に取付けられ、前記駆動軸の移動方向において互いに対向する第1、第2の磁石保持部を有する磁石保持部材と、前記磁石保持部材の第1、第2の磁石保持部に互いに異極どうしを対向させて固定された第1、第2の永久磁石と、前記第1、第2の永久磁石間の空間にこれら磁石と非接触状態で挿入された揺動自在なフィードバックレバーと、前記フィードバックレバーに設けられ前記第1、第2の永久磁石と同極どうしが互いに対向する第3の永久磁石とを備えたことを特徴とするものである。 A feedback mechanism according to a first aspect of the present invention includes a magnet holding member that is attached to a drive shaft and has first and second magnet holding portions that face each other in the movement direction of the drive shaft, and the magnet holding member. The first and second permanent magnets fixed to the first and second magnet holding portions so that the opposite poles face each other, and the space between the first and second permanent magnets are not in contact with these magnets. And a swingable feedback lever inserted into the feedback lever, and a third permanent magnet provided on the feedback lever and having the same polarity as the first and second permanent magnets facing each other. It is.
請求項2に記載の発明に係るフィードバック機構は、請求項1に記載の発明において、前記磁石保持部材は、磁性材料によって形成され、垂直板部と、この垂直板部の上下端に一体に対設された第1、第2の磁石保持部とからなり、前記第1、第2の磁石保持部は、先端間が磁性材料からなる連結プレートによって連結され、前記磁石保持部材と前記連結プレートと第1、第2の永久磁石とにより閉磁路を形成することを特徴とするものである。 The feedback mechanism according to a second aspect of the present invention is the feedback mechanism according to the first aspect of the present invention, wherein the magnet holding member is formed of a magnetic material and is integrally coupled to the vertical plate portion and the upper and lower ends of the vertical plate portion. The first and second magnet holding portions are connected to each other by a connecting plate made of a magnetic material, and the magnet holding member and the connecting plate are connected to each other. A closed magnetic path is formed by the first and second permanent magnets.
請求項3に記載の発明に係るフィードバック機構は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の各々の磁力が互いに異なることを特徴とするものである。 A feedback mechanism according to a third aspect of the present invention is the feedback mechanism according to the first or second aspect, wherein the magnetic forces of the first permanent magnet and the second permanent magnet are different from each other. It is.
請求項4に記載の発明に係るバルブポジショナは、制御演算部、電空変換器、パイロットリレー等を備え、バルブを駆動制御するバルブポジショナにおいて、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明に係るフィードバック機構を具備したことを特徴とするものである。 A valve positioner according to a fourth aspect of the present invention is a valve positioner that includes a control calculation unit, an electropneumatic converter, a pilot relay, and the like, and controls the drive of the valve. This feedback mechanism is provided.
請求項1に記載の発明によれば、第1の永久磁石と第3の永久磁石の各々の対向部位が同極性なので、両磁石間に斥力が生じ、両磁石の接触を阻止する。同様に第2、第3の永久磁石間にも斥力が生じ両磁石の接触を阻止する。これにより、フィードバックレバーは、第1、第2の永久磁石間で前記両斥力が釣り合い状態を保つ位置に磁気的に保持される。したがって、フィードバックレバーは、非接触状態で保持されているので、摩耗して折れ曲がったり破損したりすることがなく、耐久性を向上させることができる。磁石保持部材は駆動軸と一体に上下動し、フィードバックレバーを前記斥力により同方向に回動させる。 According to the first aspect of the present invention, since the opposing portions of the first permanent magnet and the third permanent magnet have the same polarity, a repulsive force is generated between the two magnets, thereby preventing the two magnets from contacting each other. Similarly, repulsive force is generated between the second and third permanent magnets to prevent contact between the two magnets. Thereby, the feedback lever is magnetically held at a position where the both repulsive forces keep a balanced state between the first and second permanent magnets. Therefore, since the feedback lever is held in a non-contact state, the feedback lever is not worn and bent or damaged, and the durability can be improved. The magnet holding member moves up and down integrally with the drive shaft, and rotates the feedback lever in the same direction by the repulsive force.
請求項2に記載の発明によれば、磁石保持部材および連結プレートが第1、第2の永久磁石の閉磁路を形成するので、漏れ磁束を少なくすることができ、金属ゴミの吸着を防ぐことができる。
According to invention of
請求項3に記載の発明によれば、第1の永久磁石と第2の永久磁石の各々の磁力が異なるので、第1、第3の永久磁石間の斥力と、第2、第3の永久磁石間の斥力を異ならせることができる。これにより、第1、第3の永久磁石間の磁気ギャップと、第2、第3の永久磁石間の磁気ギャップとが異なり、フィードバックレバーに磁気ギャップが小さい方への復帰習性を与えているので、第1、第2の永久磁石の各々の磁力を等しくして、第1、第3の永久磁石間の磁気ギャップと、第2、第3の永久磁石間の磁気ギャップを等しくして、フィードバックレバーを第1、第2の永久磁石の中点位置に保持する場合に比べて、外部からの振動によりフィードバックレバーが遊動したり共振したりするのを防止することができる。
According to the invention described in
請求項4に記載の発明によれば、上記発明の効果を有するバルブポジショナが得られる。また、フィードバック機構が劣化し難く長持ちするので、ポジショナの制御性を長期間にわたって安定した状態に維持することができるとともに、フィードバック機構の部品交換によるポジショナの調整の機会を低減することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, a valve positioner having the above-described effects can be obtained. In addition, since the feedback mechanism hardly deteriorates and lasts long, the controllability of the positioner can be maintained in a stable state for a long period of time, and the opportunity for adjusting the positioner by replacing the parts of the feedback mechanism can be reduced.
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4において、100はバルブポジショナ、101は操作器2によって上下動する作動軸、102はバルブ1の弁軸、103は作動軸101と弁軸102を連結する連結部材、104はバルブ1の上部に固定された取付部材、105はバルブポジショナ100を取付部材104に固定するためのブラケットである。なお、本発明においては、操作器2の作動軸101とバルブ1の弁軸102を総称して呼ぶときは、駆動軸Aと称する。
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on embodiments shown in the drawings.
1 to 4, 100 is a valve positioner, 101 is an operating shaft that moves up and down by an
図1において、前記バルブポジショナ100は、筐体108から外部に突出して設けられ駆動軸Aの動きを検出するフィードバック機構106と、筐体108内に組み込まれた端子台107、角度センサ110、制御演算部111、電空変換器112、パイロットリレー113等を備えている。
In FIG. 1, the
フィードバック機構106を構成するフィードバックレバー109は、角度センサ110の回転軸114に取付けられており、駆動軸Aに後述する磁石の磁力によって非接触状態で連結され、前記駆動軸Aの上下動に伴いこれと一体的に上下方向に回動するように構成されている。
A
角度センサ110は、フィードバックレバー109が回動すると、その回転軸114の回動角度を検出して電気信号に変換し、フィードバック信号I1 として制御演算部111に送信する。制御演算部111は、ポジショナ100への入力信号I0 とフィードバック信号I1 とを比較しその差が零になるように電空変換器112にフィードバックする。電空変換器112は、供給電流(入力信号I0 )に比例した空気圧信号PN に変換するノズルフラッパ機構120を備えている。ノズルフラッパ機構120は、空気供給源より供給される供給空気圧Psup によりフラッパ121が揺動することにより、ノズル122とのギャップGが変化し、そのノズル背圧を空気圧信号PN としてパイロットリレー113に出力する。
パイロットリレー113は、空気圧信号PN を増幅し、出力空気圧Pout として操作器2に出力する。なお、このようなバルブポジショナ100自体は、従来公知である(例えば、特許文献2、3参照)。
The
図2〜図4において、前記フィードバック機構106は、前述したフィードバックレバー109と、連結部材103に固定された磁石保持部材131とを備えている。磁石保持部材131は、側面視コ字状に形成されており、垂直板部131aと、この垂直板部131aの上下端に前方に向かって一体に対設された平行な一対の水平板部131b、131cとからなり、垂直板部131aの背面が連結部材103に固定されている。
2 to 4, the
水平板部131b、31cは、第1、第2の磁石保持部を形成し、その互いに対向する内面に第1、第2の永久磁石133、134が異極どうし、例えばN極とS極が互いに対向するようにそれぞれ固定されている。これらの磁石133、134の磁力は等しい。また、第1の永久磁石133と第2の永久磁石134との間の空間には、フィードバックレバー109が挿入されている。フィードバックレバー109の前記第1、第2の永久磁石133、134に対応する部分には、第3の永久磁石135が埋設されている。第3の永久磁石135は、磁力が第1、第2の永久磁石133、134の磁力と等しく、N極が第1の永久磁石133のN極と対向し、S極が第2の永久磁石134のS極と対向するようにフィードバックレバー109に設けられている。すなわち、第3の永久磁石135は、第1、第2の永久磁石133、134に対して同極どうしが互いに対向するように設けられ、そのN極どうしの斥力とS極どうしの斥力とが釣り合う位置にフィードバックレバー109を保持している。この場合、本実施の形態においては、両斥力が等しいため、フィードバックレバー109を第1の永久磁石133と第2の永久磁石134の中点位置に保持している。
The
このような構造からなるバルブポジショナ100において、バルブポジショナ100に入力信号10 が供給されていないとき、フラッパ121は電空変換器112の永久磁石136による磁気吸引力とフラッパ121を支持している支点ばね138のばね力がバランスする所定の位置に保持されている。このとき、供給空気圧Psup は、配管137を通ってノズル122に供給されているが、そのノズル背圧PN は、フラッパ121が揺動しないため一定に保持されている。そのため、パイロットリレー113の出力空気圧Pout も一定である。
In the
バルブポジショナ100への入力信号I0 は、例えば4mAから20mAの範囲で変化し、4mAの時にバルブ1を全閉状態に保持し、20mAの時に全開状態に保持する。
The input signal I 0 to the
図4(a)はバルブ1の全閉状態を示す。この状態において、駆動軸Aは最下位置に保持され、フィードバックレバー109は下方に最大角度回動した位置に保持されている。
FIG. 4A shows the fully closed state of the
この状態において、電空変換器112の励磁コイル139に電流(I0 )を流すと、フラッパ121には支点ばね138を中心として供給電流に比例した反時計方向回りの回転トルクが発生し、フラッパ121を傾けてノズル122に近づける。したがって、ノズルギャップGが減少してノズル背圧が増大し、電流信号に比例した空気圧信号PN を発生する。そして、この空気圧信号PN は、パイロットリレー113によって増幅された後、出力空気圧Pout として操作器2に出力され、これにより駆動軸Aが上方に移動してバルブ1を開く。
In this state, when a current (I 0 ) is passed through the
また、駆動軸Aの動きは、第1、第3の永久磁石133、135間の斥力と、第2、第3の永久磁石134、135間の斥力とによる保持力によってフィードバックレバー109を図4(b)、(c)に示すように上方へ回動させる。なお、同図(b)はバルブ1の中間開度時の状態、同図(c)はバルブの全開時の状態を示す。
Further, the movement of the drive shaft A causes the
フィードバックレバー109が回動すると、その回転軸114の回動角度を角度センサ110が検出して電気信号I1 に変換し、制御演算部111にフィードバック信号として入力する。制御演算部11は、電気信号I0 とフィードバック信号I1 とを比較しその差が零になるように電空変換器112にフィードバックすることにより、フラッパ121の動きを安定化させる。バルブ1が弁開状態から全閉状態に戻るときは、駆動軸Aの下降によりフィードバックレバー109が下方に回動するため、バルブポジショナ100は上記と反対の動作をする。したがって、バルブ1を入力信号I0 によって自動制御することができる。
If the
このようなフィードバック機構106を備えたバルブポジショナ100においては、第1、第3の永久磁石133、135間の斥力と、第2、第3の永久磁石134、135間の斥力とが釣り合い状態を保つ位置にフィードバックレバー109を保持しているので、フィードバックレバー109が第1、第2の永久磁石133、134さらには磁石取付部材131に対して接触することがなく、したがって接触による摩耗によってフィードバックレバー109が折れ曲がったり、破損したりすることがなく、バルブポジショナ100の耐久性を向上させるとともに、弁軸102の実作動量を高精度に検出でき、制御性を長期間にわたって安定した状態に維持することができる。また、フィードバックレバー109が非接触状態で摩耗しなければ、高い取付精度が要求されず、摩耗による部品交換やそれに伴う調整も不要である。
In the
図5および図6は、本発明に係るフィードバック機構の他の実施の形態を示す正面図および側断面図である。なお、図1〜図4と同一構成部品、部分については同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
磁石保持部材131は、磁性材料によって側面視コ字状に形成されており、垂直板部131aと、この垂直板部131aの上下端に一体に対設された駆動軸Aの移動方向において対向する一対の水平板部、言い換えれば第1、第2の磁石保持部131b、131cとを備え、連結プレート140と第1、第2の永久磁石133、134とにより閉磁路142を形成している。
5 and 6 are a front view and a side sectional view showing another embodiment of the feedback mechanism according to the present invention. The same components and parts as those in FIGS. 1 to 4 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted as appropriate.
The
連結プレート140は、同じく磁性材料によって磁石保持部材131と同一幅の矩形に形成され、上下端が第1、第2の磁石保持部131b、131cの先端面に固定されることにより、磁石保持部材131の前面開放部を塞いでいる。
The
このような構造からなるフィードバック機構141においては、閉磁路142によって第1、第2、第3の永久磁石133、134、135の漏れ磁束を少なくすることができ、金属ゴミが磁石保持部材131や連結プレート140やフィードバックレバー109に吸着されるのを防ぐことができる。
In the
図7および図8は、本発明に係るフィードバック機構のさらに他の実施の形態を示す正面図および側断面図である。
本実施の形態は、第1、第3の永久磁石133、135間の磁気ギャップG1 を第2、第3の永久磁石134、135間の磁気ギャップG2 よりも大きくしたものである。このため、第1の永久磁石133と第2の永久磁石134の各々の磁力を互いに異ならせ、第1の永久磁石133の磁力を第2の磁石134の磁力よりも大きくしている。第3の永久磁石135の磁力は、第2の磁石134の磁力と略等しく設定されている。これにより、第1の永久磁石133と第3の永久磁石135間の斥力が、第2の永久磁石134と第3の永久磁石135間の斥力よりも大きく、フィードバックレバー109を第1、第2の永久磁石133、134の中点位置より下方で、第2の永久磁石134と非接触状態で上方位置に保持している。
7 and 8 are a front view and a side cross-sectional view showing still another embodiment of the feedback mechanism according to the present invention.
In the present embodiment, the magnetic gap G 1 between the first and third
このような構成からなるフィードバック機構145においては、フィードバックレバー109の遊動を防止することができる。すなわち、第1の永久磁石133と第3の永久磁石135間の斥力と、第2の永久磁石134と第3の永久磁石135間の斥力を同じにした図1および図5に示す実施の形態においては、フィードバックレバー109が外部振動によって遊動すると、慣性によって遊動し続けようとするため、共振したり中点位置に戻って停止するまでに時間がかかる。これに対して、第1の永久磁石133と第3の永久磁石135間の斥力を、第2の永久磁石134と第3の永久磁石135間の斥力より大きくしておくと、両斥力の差によりフィードバックレバー109を中点位置より下方の定められた位置に復帰させようとする力が働くため、慣性による遊動が少なく元の位置に速く復帰して停止する。したがって、共振したりすることがない。
In the
なお、上記した実施の形態においては、いずれも作動軸101と弁軸102とを連結する連結部材103に磁石保持部材131を取付けた例を示したが、本発明は連結部材103に何ら特定されるものではなく、作動軸101または弁軸102に直接固定することも可能であり、要は、駆動軸Aのフィードバックレバー109に対応する箇所に取付ければよい。
In each of the above-described embodiments, the example in which the
また、図7および図8に示す実施の形態においては、第1の永久磁石133の磁力を第2の永久磁石134の磁力より大きくしたが、この逆であってもよい。
In the embodiment shown in FIGS. 7 and 8, the magnetic force of the first
1…バルブ、2…操作器、100…バルブポジショナ、101…作動軸、102…弁軸、106…フィードバック機構、109…フィードバックレバー、110…角度センサ、111…制御演算部、112…電空変換器、113…パイロットリレー、131…磁石保持部材、131a…垂直板部、131b…第1の磁石保持部、131c…第2の磁石保持部、133…第1の永久磁石、134…第2の永久磁石、135…第3の永久磁石、140…連結プレート、141、145…フィードバック機構、142…閉磁路、A…駆動軸。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記磁石保持部材の第1、第2の磁石保持部に互いに異極どうしを対向させて固定された第1、第2の永久磁石と、
前記第1、第2の永久磁石間の空間にこれら磁石と非接触状態で挿入された揺動自在なフィードバックレバーと、
前記フィードバックレバーに設けられ、前記第1、第2の永久磁石と同極どうしが互いに対向する第3の永久磁石とを備えたことを特徴とするフィードバック機構。 A magnet holding member attached to the drive shaft and having first and second magnet holding portions facing each other in the moving direction of the drive shaft;
First and second permanent magnets fixed to the first and second magnet holding portions of the magnet holding member with opposite polarities facing each other;
A swingable feedback lever inserted in a non-contact state with the magnets in the space between the first and second permanent magnets;
A feedback mechanism comprising a third permanent magnet provided on the feedback lever and having the same polarity as the first and second permanent magnets facing each other.
前記磁石保持部材は、磁性材料によって形成され、垂直板部と、この垂直板部の上下端に一体に対設された第1、第2の磁石保持部とからなり、
前記第1、第2の磁石保持部は、先端間が磁性材料からなる連結プレートによって連結され、
前記磁石保持部材と前記連結プレートと第1、第2の永久磁石とにより閉磁路を形成することを特徴とするフィードバック機構。 The feedback mechanism of claim 1, wherein
The magnet holding member is formed of a magnetic material, and includes a vertical plate portion, and first and second magnet holding portions that are integrally opposed to upper and lower ends of the vertical plate portion,
The first and second magnet holding portions are connected by a connecting plate made of a magnetic material between the tips,
A feedback mechanism, wherein the magnet holding member, the connecting plate, and the first and second permanent magnets form a closed magnetic path.
前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石の各々の磁力が互いに異なることを特徴とするフィードバック機構。 The feedback mechanism according to claim 1 or 2,
The feedback mechanism, wherein the magnetic forces of the first permanent magnet and the second permanent magnet are different from each other.
請求項1ないし3のうちのいずれか一項記載のフィードバック機構を具備したことを特徴とするバルブポジショナ。 In a valve positioner equipped with a control calculation unit, electropneumatic converter, pilot relay, etc., and driving and controlling the valve,
A valve positioner comprising the feedback mechanism according to any one of claims 1 to 3.
Priority Applications (2)
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