JP5437887B2 - 需要予測装置、需要予測方法およびプログラム - Google Patents

需要予測装置、需要予測方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、サービスや商品の中長期の需要を予測する技術に係り、特にユーザ層の変化やユーザの流れの変化といった質的な変化が発生している点である構造変化点を検出し、かつ、そのサービスや商品のカテゴリを形成する複数のサービスや商品のそれぞれの構造変化点についても検出し、これらの構造変化点に基づいて予測対象のサービスや商品の中長期の需要予測の精度・効果を高める需要予測装置、需要予測方法およびプログラムに関するものである。
一般に、サービスや商品の需要の定量予測に関する従来の技術では、過去実績データから、需要成長曲線をデータフィッティングなどにより特定し、将来の需要を予測してきた(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。また、ブロードバンドサービスを実施例とした、ユーザの質的変化を考慮した構造変化点を用いたサービスを含む商品の需要予測については、非特許文献4で提案されている。また、特許文献1には、非特許文献4に基づいた、市場における商品の需要を予測する装置で用いられる需要予測方法が開示されている。
特開2008−305229号公報
Bass F.M.,"A new product growth for model consumer durables",Management Science Theory,Vol.15,No.5,January,1969,p.215-227 Saito H.,"A demand forecasting method for new telecommunication services",Journal of the Operations Research Society of Japan,Vol.30,No.2,June,1987 森村他 監訳,"マーケティングハンドブック",朝倉書店,1997,p.350-404(Eliashberg J.,and Lilien G.L.,"Marketing,Handbooks in Operations Research and Management Science",Vol.5,1993) Shimogawa S.,and Shinno M. ,"Mechanism of Diffusion of Fixed-Line Broadband Access Services in Japan and its Application to Long-Term Growth Prediction - Rapid Diffusion in Urban Areas -",presented at the 35th Research Conference on Communication,Information and Internet Policy,2007,<http://web.si.umich.edu/tprc/papers/2007/755/Shinsuke−shimogawa.pdf>
あるサービスカテゴリT内の複数のサービス(商品)であるサービスaとサービスxとサービスcとが、以下のような関係で存在する状況を対象とする。
(1)サービスaは、長期間提供されてきた旧来サービス。
(2)サービスxは、技術革新にともなって提供され始めた後継サービス。
(3)サービスcは、サービスカテゴリT内でサービスaとサービスxと競合関係にあるものの、固有の需要や特長を持つ独自色の強いサービス。
サービスカテゴリT内のサービスに対する採用行動として、ユーザは、サービスa、サービスx、または、サービスcのいずれかの選択を行う。多くのユーザが旧来サービスaから後継サービスxに移行していく、つまり、旧来サービスaの需要が減少し、後継サービスxの需要が増加していく過渡期の状況を想定する。また一方では、サービスcは、固有の需要や特長を有するため、一定のユーザを継続して獲得しているような状況を想定する。
このとき、後継サービスxの提供事業者が、今後どのように事業展開していくことが合理的なのか、あるいは今後どのように設備増強していくことが合理的なのかを検討するための判断材料として、後継サービスxの需要の中長期予測が必要となる。
後継サービスxの需要の精度の高い中長期予測には、後継サービスxの需要の構造変化点を利用することが非常に重要となる。
非特許文献1,2,3に開示された従来の需要予測手法では、過去の実績トレンドから時系列にデータを予測する方法、もしくはその改良版として、将来の需要が需要成長曲線や他の曲線に従うと仮定したもとで、将来予測曲線を定める方法がとられている。非特許文献1,2,3に開示された従来の需要予測手法では、どの区間の時系列データを採用するかに関する検討はこれまで確立されておらず、したがって需要の構造変化点をまたがった時系列データを採用して将来の需要を予測することにより生じる誤差(精度の悪さ)が大きくなるという課題があった。
この課題を解決するため、非特許文献4に開示された方法では、サービスカテゴリ全体(あるいは、商品)の需要について、「需要成長の構造的理論」を新たに構築している。特許文献1に開示された需要予測方法および装置は、非特許文献4の「需要成長の構造的理論」に基づくものである。
「需要成長の構造的理論」とは、特許文献1内の記述によれば、以下のようなものである。「需要成長現象が、単一の正冪関数に表現できるという性質は、需要成長現象の前半のある時期までである。そこで、増分に正に限らない冪性を要求しつつデータフィッティングを施すと、ある時期から後半は、その前半の正冪成長とは関数クラスとして双対的なものである負冪増大に適合する。そして、その増分の冪指数として『−1』がよく適合する。」という性質が見られることを、「後発ユーザの利用開始行動が、身近な周囲からの情報の蓄積量が一定量に達することで、平均的に生ずるものとし、その情報のチャネルのサイズが身近な周囲を共有する人々の数によって決まるという仮説」に基づくことで導くものである。
シンプルに言い換えた表現として、「需要成長の構造的理論」とは、「後発ユーザの需要成長曲線が対数的な成長となること」を導く理論、ともいえる。
非特許文献4、特許文献1に開示された「需要成長の構造的理論」に基づく需要予測方法および装置によって、単一サービスや商品、あるいはサービスカテゴリ全体の需要について、中長期において十分な精度で予測することができるようになった。ただし、前述のように、あるサービスカテゴリに複数の旧来サービスaと後継サービスxとが含まれ、さらに同一のサービスカテゴリ内ながら独自色が強いサービスcが含まれる場合に、しかも、旧来サービスaから後継サービスxにサービスが置き換わっていく過渡期について、後継サービスxの需要を、「需要成長の構造的理論」に基づく構造変化点の検出によって、精度良く中長期予測を行うことは実現できていなかった。
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、後継サービスの需要予測において、中長期において十分な精度で予測可能となる構造変化点を用いた需要予測装置、需要予測方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測装置であって、前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出手段と、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出手段と、前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出手段と、前記第1の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出手段と、前記第2の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出手段と、前記第3の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出手段と、前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出手段とを備え、前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、前記第1の構造変化点検出手段は、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、前記第2の構造変化点検出手段は、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、前記第3の構造変化点検出手段は、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とするものである。
また、本発明の需要予測装置の1構成例において、前記第1の需要予測算出手段は、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記サービスカテゴリの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出し、前記第2の需要予測算出手段は、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出し、前記第3の需要予測算出手段は、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出することを特徴とするものである。
また、本発明は、CPUとメモリとを備えたコンピュータにおいて、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測方法であって、前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出ステップと、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出ステップと、前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出ステップと、前記第1の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出ステップと、前記第2の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出ステップと、前記第3の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出ステップと、前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出ステップとを、前記メモリに記憶されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、前記第1の構造変化点検出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、前記第2の構造変化点検出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、前記第3の構造変化点検出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とするものである。
また、本発明の需要予測方法の1構成例において、前記第1の需要予測算出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記サービスカテゴリの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出し、前記第2の需要予測算出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出し、前記第3の需要予測算出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出することを特徴とするものである。
また、本発明は、CPUとメモリとを備えたコンピュータを、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測装置として動作させる需要予測プログラムであって、前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出ステップと、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出ステップと、前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出ステップと、前記第1の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出ステップと、前記第2の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出ステップと、前記第3の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出ステップと、前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出ステップとを、前記メモリに記憶されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、前記第1の構造変化点検出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、前記第2の構造変化点検出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、前記第3の構造変化点検出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とするものである。
本発明によれば、第1のサービスまたは第1の商品と第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点、第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点、およびサービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出し、構造変化点以降の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいてサービスカテゴリの需要予測値、第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値、および第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出し、サービスカテゴリの需要予測値と第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出するようにしたので、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期においても、第2のサービスまたは第2の商品の中長期の需要を精度良く予測することができる。需要予測曲線は所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなることを特徴とするため、算出される第2のサービスまたは第2の商品の需要予測について、高い予測精度を期待することができるため、サービス展開戦略、在庫管理、販売計画業務の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る需要予測方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る需要予測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるサービスの需要の構造変化点の検出処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるサービスの需要予測算出処理を説明するフローチャートである。 ブロードバンドサービス全体、ADSLサービス、CATVサービス、FTTHサービスの需要数の実績値例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるブロードバンドサービス全体の需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態におけるブロードバンドサービス全体の需要実績と需要予測曲線とを示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるADSLサービスの需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態におけるADSLサービスの需要実績と需要予測曲線とを示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるCATVサービスの需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態におけるCATVサービスの需要実績と需要予測曲線とを示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるFTTHサービスの需要予測結果を示す図である。
[第1の実施の形態]
以下で、本実施の形態が解決しようとする対象の具体的状況を説明する。本実施の形態は、複数のサービス(商品)が以下のような関係で存在する状況を対象とする。
(A)サービスaは、サービスカテゴリTに含まれるサービス。
(B)サービスxは、サービスカテゴリTに含まれるサービス。
(C)多くのユーザがサービスaからサービスxに移行する過渡期にある。
(D)サービスcは、サービスカテゴリTに含まれるサービスでサービスaとサービスxと競合関係にあるものの、固有の需要や特長を持つ独自色の強いサービス。
後継サービスxの提供事業者は、後継サービスxを今後どのように提供していくことが事業において合理的なのかを検討するための判断材料として、後継サービスxの需要の中長期予測を行うことが必要となる。
後継サービスxの需要の中長期予測を精度良く行うには、非特許文献4、特許文献1に開示された「需要成長の構造的理論」に基づいた、後継サービスxの需要の構造変化点の検出が必要となる。しかしながら、後継サービスxは、旧来サービスaおよび独自色の強いサービスcと複雑な競合関係があるので、後継サービスxの需要の構造変化点を、後継サービスxの需要実績の時系列データのみから検出することが困難であると想定する。
ここで、非特許文献4、特許文献1に開示された「需要成長の構造的理論」において言及している、「需要を形成する先行者と後発者の逆転時点」はすでに経過しているものであり、旧来サービスa、後継サービスx、独自色の強いサービスcの何れについても当該理論の適用は可能であるものとする。
このとき、時刻tでのサービスカテゴリT全体の需要の中長期予測値T(t)は、特許文献1に基づき構造変化点を利用した予測を行うことができる。
同様に、独自色の強いサービスcの需要の中長期予測値c(t)についても、特許文献1に基づく構造変化点を利用した予測を行うことができることを想定する。
さらに、旧来サービスaの需要の中長期予測値a(t)について、「需要成長の構造的理論」の発展から、「需要の減少速度がほぼ対数的な成長となること」を想定する。
このとき、後継サービスxの需要の中長期予測値x(t)を式(1)で算出することにより、それぞれの構造変化点を利用していることで高い精度を期待することができる。
x(t)=T(t)−c(t)−a(t) ・・・(1)
ここで、独自色の強いサービスcがc1(t),・・・,ci(t)のi種類(iは自然数)存在し、旧来サービスaがa1(t),・・・,aj(t)のj種類(jは自然数)存在しても、式(2)に示すように後継サービスxの需要の中長期予測値x(t)を算出することができる。
x(t)=T(t)−c1(t)−・・・−ci(t)
−a1(t)−・・・−aj(t) ・・・(2)
以上の技術的な要請、理論的な考察に基づき、本実施の形態の需要予測方法について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る需要予測方法の処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、データ入出力・記憶ステップでは、サービスカテゴリT、旧来サービスa、後継サービスx、独自色の強いサービスcの過去の需要実績の時間的変化を示す時系列データを入力として受け取ってメモリ等に蓄積する(図1ステップS1)。
続いて、サービスカテゴリTの需要の構造変化点検出ステップでは、サービスカテゴリT全体の需要の構造変化点を検出する(図1ステップS2)。サービスカテゴリTの需要の構造変化点は、「需要成長の構造的理論」に基づき、時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して、直線近似(最小二乗法などにより)を適用したときの、同一の近似直線上に乗ると考えられる最も過去の時点を構造変化点とすることで検出できる。
次に、サービスカテゴリTの需要予測算出ステップでは、サービスカテゴリTの需要予測曲線を、非特許文献4、特許文献1に開示された「需要成長の構造的理論」に基づいて特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点におけるサービスカテゴリTの需要予測値を算出する(図1ステップS3)。
このサービスカテゴリTの需要予測算出ステップについて、より詳細に説明する。まず、需要予測算出ステップでは、サービスカテゴリTの需要実績の時系列データを読み出し、予め設定された負冪指数と需要成長の開始を示す初期時点に基づき、時系列データの時間軸変換を行う。サービスカテゴリTの任意の時点t(i)における需要実績(例えばサービスの加入者数)をN(i)とした場合、時系列データD0は、次の式(3)で表される。なお、iは、i=1,2,・・・・nの自然数である。
D0={(N(i),t(i))} ・・・(3)
需要予測曲線は、サービスカテゴリTの需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点(需要成長開始時点)からの経過時間長の負冪に比例する関数とする。負冪積分関数をf(t)とした場合、時間軸変換後の時系列データD1は、次の式(4)で表される。
D1={(N(i),f(t(i)))} ・・・(4)
例えば、冪の指数が−1に適応する場合には、負冪積分関数f(t)は時間tの対数関数となる。
D1={(N(i),Log(t(i)))} ・・・(5)
こうして、時間軸を対数変換した時系列データのうち、サービスカテゴリTの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて、回帰分析処理、具体的には最小二乗法などによる直線近似処理を行い、構造変化点以降の時系列データの回帰直線を算出する。このとき、特許文献1に開示されているように、回帰直線の平均二乗誤差が最小となるように負冪指数を調整してもよい。平均二乗誤差とは、回帰直線のデータからの誤差値を回帰に利用したデータD1(i)のエントリ数、すなわち集合D1(i)の濃度によって除算した値である。
算出された回帰直線は、時間軸変換後の需要予測曲線を示す。そこで、回帰直線の時間軸を元の自然時間(ナチュラルスケール)に逆変換した関数、すなわち需要予測曲線を算出する。こうして、構造変化点以降の任意の時点tにおけるサービスカテゴリTの需要予測値T(t)を算出することができる(図1ステップS3)。
サービスカテゴリTの場合と同様に、旧来サービスaの需要の構造変化点検出ステップでは、旧来サービスaの需要実績の時系列データを用いて、旧来サービスaの需要の構造変化点を検出し(図1ステップS4)、旧来サービスaの需要予測算出ステップでは、旧来サービスaの需要実績の時系列データを用いて、旧来サービスaの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて構造変化点以降の任意の時点tにおける旧来サービスaの需要予測値a(t)を算出する(図1ステップS5)。
また、独自色の強いサービスcの需要の構造変化点検出ステップでは、サービスcの需要実績の時系列データを用いて、サービスcの需要の構造変化点を検出し(図1ステップS6)、サービスcの需要予測算出ステップでは、サービスcの需要実績の時系列データを用いて、サービスcの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて構造変化点以降の任意の時点tにおけるサービスcの需要予測値c(t)を算出する(図1ステップS7)。ステップS4,S6の処理はステップS2と同様であり、ステップS5,S7の処理はステップS3と同様である。
後継サービスxの需要予測算出ステップでは、任意の時点tにおける後継サービスxの需要の中長期予測値x(t)を前述の関係式(1)により算出する(図1ステップS8)。
x(t)=T(t)−c(t)−a(t) ・・・(1)
最後に、予測結果表示ステップでは、後継サービスxの需要予測結果の外部への表示・出力を行う(図1ステップS9)。
以上のように、本実施の形態によれば、旧来サービスaと後継サービスxとを含むサービスカテゴリTの需要の構造変化点、旧来サービスaの需要の構造変化点、およびサービスカテゴリTに含まれるものの独自色の強いサービスcの需要の構造変化点を検出し、構造変化点以降の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいてサービスカテゴリTの需要予測値、旧来サービスaの需要予測値、およびサービスcの需要予測値を算出し、サービスカテゴリTの需要予測値と旧来サービスaの需要予測値とサービスcの需要予測値とから、後継サービスxの需要予測値を算出するようにしたので、旧来サービスaから後継サービスxに置き換わっていく過渡期においても、後継サービスxの中長期の需要を精度良く予測することができる。需要予測曲線は所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなることを特徴とするため、算出される後継サービスxの需要予測について、高い予測精度を期待することができ、サービス展開戦略、在庫管理、販売計画業務の向上を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態をより具体的に説明するものである。図2は本実施の形態の需要予測装置の構成を示すブロック図である。需要予測装置10は、全体としてコンピュータを用いた情報処理装置からなり、主な機能部として、データ入出力・蓄積機能部20と、構造変化点検出機能部30と、需要予測算出機能部40と、予測結果表示機能部50とを有する。
データ入出力・蓄積機能部20は、データ入出力部21と、操作入力部22と、画面表示部23と、主記憶部24と、時系列データ記憶部25と、処理データ記憶部26と、出力データ保存部27とから構成される。
データ入出力部21は、専用の通信インターフェース回路からなり、通信回線を介して外部装置と接続してデータ通信を行う機能と、外部装置から時系列データを読み込んで時系列データ記憶部25へ保存する機能と、出力データ保存部27から出力結果を読み込んで外部へ出力する機能と、外部装置からプログラムを読み込んで主記憶部24へ格納する機能とを有している。
操作入力部22は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータによる需要予測処理の開始操作やデータ入力操作などの各種操作を検出して、各機能部への動作命令を行う。
画面表示部23は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、各機能部からの処理メニュー、あるいは需要予測値や需要予測グラフなどの出力結果を画面表示する機能を有している。
主記憶部24は、メモリやハードディスク装置などの記憶装置からなり、各機能部での処理に用いるパラメータあるいは指定要求などの処理データに対するデフォルト値(初期値)や、プログラムを記憶する機能を有している。
時系列データ記憶部25は、メモリやハードディスク装置などの記憶装置からなり、需要予測の対象となる、ユーザ向けのサービス、耐久性のある製品、システムあるいは商品について地域ごとに実績購入数(販売数)の時間的変化を示す時系列データを記憶する機能を有している。
処理データ記憶部26は、メモリやハードディスク装置などの記憶装置からなり、需要予測処理の実行時に生成される、サービスごとに検出された構造変化点、変換後時系列データなどの各種処理データを記録する機能を有している。
出力データ保存部27は、メモリやハードディスク装置などの記憶装置からなり、需要予測処理で得られた需要予測値や需要予測グラフなどの出力結果を保存する機能を有している。
次に、需要予測装置10の動作について説明する。需要予測装置10の処理の流れは第1の実施の形態と同様であるので、図1を用いて動作を説明する。
外部から入力されたサービスカテゴリT、サービスa、サービスcおよびサービスxの需要実績(加入者数や販売数)の時系列データは、時系列データ記憶部25に蓄積される(図1ステップS1)。
構造変化点検出機能部30は、まず、サービスカテゴリTの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS2)。図3は、このサービスカテゴリTの需要の構造変化点の検出処理を説明するフローチャートである。構造変化点検出機能部30は、例えばオペレータから需要予測処理の開始指示があったとき、時系列データ記憶部25からサービスカテゴリTの需要実績の時系列データを読み出し(図3ステップS100)、この時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、さらに時間軸に対数変換を施し(図3ステップS101)、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して、直近データ(つまり時系列データのうちの最新データ)から直近データよりも過去の各データまでを線形近似して(図3ステップS102)、同一の近似直線上に乗ると考えられる最も過去の時点を、構造変化点として検出する(図3ステップS103)。すなわち、構造変化点検出機能部30は、近似した直線の傾きに変化が生じた時点をサービスカテゴリTの需要の構造変化点として検出する。サービスカテゴリTの需要の構造変化点は、処理データ記憶部26に記憶される。
次に、需要予測算出機能部40は、ステップS2で検出された構造変化点を利用して、サービスカテゴリTの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおけるサービスカテゴリTの需要予測値T(t)を算出する(図1ステップS3)。
図4は、このサービスカテゴリTの需要予測算出処理を説明するフローチャートである。需要予測算出機能部40は、時系列データ記憶部25からサービスカテゴリTの需要実績の時系列データを読み出し(図4ステップS200)、この時系列データの時間軸を、所定の基準時点(需要成長開始時点)からの経過時間に変換後、さらに時間軸に対数変換を施す(図4ステップS201)。続いて、需要予測算出機能部40は、ステップS2で検出されたサービスカテゴリTの需要の構造変化点を処理データ記憶部26から読み出し(図4ステップS202)、ステップS201で時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、構造変化点以降の時系列データを用いて、直近データから直近データよりも過去の構造変化点までの時系列データの回帰直線(線形近似直線)を算出する(図4ステップS203)。線形近似直線を求めるには、最小二乗法などを利用することができる。
さらに、需要予測算出機能部40は、線形近似直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し(図4ステップS204)、この需要予測曲線に基づいて将来の時点tにおけるサービスカテゴリTの需要予測値T(t)を算出する(図4ステップS205)。サービスカテゴリTの需要予測値T(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
次に、構造変化点検出機能部30は、旧来サービスaの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS4)。旧来サービスaの需要の構造変化点は、処理データ記憶部26に記憶される。需要予測算出機能部40は、ステップS4で検出された構造変化点を利用して、旧来サービスaの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおける旧来サービスaの需要予測値a(t)を算出する(図1ステップS5)。旧来サービスaの需要予測値a(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
同様に、構造変化点検出機能部30は、サービスcの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS6)。サービスcの需要の構造変化点は、処理データ記憶部26に記憶される。需要予測算出機能部40は、ステップS6で検出された構造変化点を利用して、サービスcの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおけるサービスcの需要予測値c(t)を算出する(図1ステップS7)。サービスcの需要予測値c(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。第1の実施の形態で説明したとおり、ステップS4,S6の処理はステップS2と同様であり、ステップS5,S7の処理はステップS3と同様なので、詳細な説明は省略する。
そして、需要予測算出機能部40は、サービスカテゴリTの需要予測値T(t)と旧来サービスaの需要予測値a(t)と独自色の強いサービスcの需要予測値c(t)とを処理データ記憶部26から読み出し、任意の時点tにおける後継サービスxの需要の中長期予測値x(t)を前述の関係式(1)により算出する(図1ステップS8)。
x(t)=T(t)−c(t)−a(t) ・・・(1)
このような手順で得られた後継サービスxの需要予測値x(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
最後に、予測結果表示機能部50は、処理データ記憶部26から後継サービスxの需要予測値x(t)を読み出し、この需要予測値x(t)を画面表示部23に表示させる(図1ステップS9)。
以上のようにして、本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1、第2の実施の形態をより具体的に説明するものである。ここでは、ブロードバンドサービスカテゴリを例に、本発明の適用例を具体的に示す。
ブロードバンドサービスカテゴリは、ADSLサービス、CATVサービス、およびFTTHサービスを含む。なお、総務省の定義では、ブロードバンドサービスカテゴリにFWAアクセスサービスとBWAアクセスサービスとが含まれるが、この2つのサービスの利用者数が非常に少数なため、ここでは無視する。
まず、旧来サービスaとしてADSLサービスを想定する。また、旧来サービスaの後継サービスxとしてFTTHサービスを想定する。さらに、独自色の強いサービスcとしてCATVサービスを想定する。ADSLサービスとFTTHサービスとは、インターネット接続サービスを主要な目的としたサービスとして競合関係にあることは明白である。
一方、CATVサービスは、テレビ番組提供サービスと同時にインターネット接続サービスを提供するため、ADSLサービスやFTTHサービスと競合するものの、主要なサービスはテレビの難視聴地域に対してのテレビ番組の提供サービスであり、現在においても独自性を残しているサービスとなっている。
本実施の形態では、FTTHサービスの需要の予測を行うため、ブロードバンドサービス全体の需要予測とADSLサービスの需要予測とCATVサービスの需要予測とを、それぞれ構造変化点を利用して行い、最後に、FTTHサービスの需要予測を得ることが特徴となる。
図5に、ブロードバンドサービス全体、ADSLサービス、CATVサービス、FTTHサービス、それぞれの需要数の実績値例を示す。図5は、2005年12月末から2009年9月末までの単位期間毎(ここでは4半期毎)の契約数の変化を示している。図5において、300はブロードバンドサービス全体の契約数を示し、301はADSLサービスの契約数を示し、302はCATVサービスの契約数を示し、303はFTTHサービスの契約数を示している。
本実施の形態においても、処理の流れは第1の実施の形態と同様であり、装置構成は第2の実施の形態と同様なので、図1〜図4を用いて説明する。
最初に、外部から入力されたブロードバンドサービス、ADSLサービス、CATVサービス、FTTHサービスの各サービスの需要実績(契約数)の時系列データは、時系列データ記憶部25にそれぞれ蓄積される(図1ステップS1)。
構造変化点検出機能部30は、時系列データ記憶部25からブロードバンドサービスの需要実績の時系列データを読み出し、この時系列データを基にブロードバンドサービスの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS2)。
図6はブロードバンドサービスの需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図であり、2005年12月末から2009年9月末までのブロードバンドサービス全体の4半期毎の加入者数を示している。ただし、需要予測に利用するデータは、2008年9月末までの実績データを用い、それ以降の実績データは、予測精度の検証のために用いている。図6におけるD60は直近データ、L60は近似直線、P60は構造変化点、D61は予測後の実績値である。なお、図6の時間軸はすでに対数変換が施されている。
構造変化点検出機能部30は、ブロードバンドサービスの四半期毎の加入者数の時系列データの時間軸に対数変換を施し(図3ステップS101)、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して、2008年9月末の直近データD60から直近データD60よりも過去のデータまでを線形近似して(図3ステップS102)、同一の近似直線L60上に乗ると考えられる最も過去の時点を、構造変化点P60として検出する(図3ステップS103)。構造変化点検出機能部30が検出した、ブロードバンドサービスの需要の構造変化点P60は、処理データ記憶部26に記憶される。
次に、需要予測算出機能部40は、ステップS2で検出された構造変化点P60を利用して、ブロードバンドサービスの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおけるブロードバンドサービスの需要予測値T(t)を算出する(図1ステップS3)。
第2の実施の形態で説明したとおり、需要予測算出機能部40は、時系列データ記憶部25からブロードバンドサービスの需要実績の時系列データを読み出し(図4ステップS200)、この時系列データの時間軸に対数変換を施す(図4ステップS201)。続いて、需要予測算出機能部40は、ステップS2で検出されたブロードバンドサービスの需要の構造変化点P60を処理データ記憶部26から読み出し(図4ステップS202)、ステップS201で時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち構造変化点P60以降の時系列データを用いて、直近データD60から直近データよりも過去の構造変化点P60までの時系列データの線形近似直線を算出する(図4ステップS203)。
さらに、需要予測算出機能部40は、線形近似直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し(図4ステップS204)、この需要予測曲線に基づいて将来の時点tにおけるブロードバンドサービスの需要予測値T(t)を算出する(図4ステップS205)。ブロードバンドサービスの需要予測値T(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
図7は、ブロードバンドサービスの需要実績と需要予測曲線とを示す図である。図7では、時間軸を自然時間に戻している。図7におけるL61がステップS3で算出した需要予測曲線である。図7によれば、需要予測曲線L61と予測後の実績値D61とが良く一致しており、ブロードバンドサービスの需要の予測精度の良さが確認できる。
次に、構造変化点検出機能部30は、旧来サービスであるADSLサービスの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS4)。図8はADSLサービスの需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図であり、2005年12月末から2009年9月末までのADSLサービスの4半期毎の加入者数を示している。図6と同様に、図8の時間軸はすでに対数変換が施されている。図8におけるD80は直近データ、L80は近似直線、P80は構造変化点、D81は予測後の実績値である。ステップS4の処理はステップS2と同様なので、詳細な説明は省略する。ADSLサービスの需要の構造変化点P80は、処理データ記憶部26に記憶される。
需要予測算出機能部40は、ステップS4で検出された構造変化点P80を利用して、ADSLサービスの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおけるADSLサービスの需要予測値a(t)を算出する(図1ステップS5)。ステップS5の処理はステップS3と同様なので、詳細な説明は省略する。ADSLサービスの需要予測値a(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
図9は、ADSLサービスの需要実績と需要予測曲線とを示す図である。図9では、時間軸を自然時間に戻している。図9におけるL81がステップS5で算出した需要予測曲線である。図9によれば、需要予測曲線L81と予測後の実績値D81とが良く一致しており、ADSLサービスの需要の予測精度の良さが確認できる。
同様に、構造変化点検出機能部30は、独自色の強いサービスであるCATVサービスの需要の構造変化点を検出する(図1ステップS6)。図10はCATVサービスの需要の構造変化点の検出処理と需要予測算出処理とを説明する図であり、2005年12月末から2009年9月末までのCATVサービスの4半期毎の加入者数を示している。図6と同様に、図10の時間軸はすでに対数変換が施されている。図10におけるD100は直近データ、L100は近似直線、P100は構造変化点、D101は予測後の実績値である。ステップS6の処理はステップS2と同様なので、詳細な説明は省略する。CATVサービスの需要の構造変化点P100は、処理データ記憶部26に記憶される。
需要予測算出機能部40は、ステップS6で検出された構造変化点P100を利用して、CATVサービスの需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて将来の任意の時点tにおけるCATVサービスの需要予測値c(t)を算出する(図1ステップS7)。ステップS7の処理はステップS3と同様なので、詳細な説明は省略する。CATVサービスの需要予測値c(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
図11は、CATVサービスの需要実績と需要予測曲線とを示す図である。図11では、時間軸を自然時間に戻している。図11におけるL101がステップS7で算出した需要予測曲線である。図11によれば、需要予測曲線L101と予測後の実績値D101とが良く一致しており、CATVサービスの需要の予測精度の良さが確認できる。
そして、需要予測算出機能部40は、ブロードバンドサービス全体の需要予測値T(t)とADSLサービスの需要予測値a(t)とCATVサービスの需要予測値c(t)とを処理データ記憶部26から読み出し、任意の時点tにおけるFTTHサービスの需要の中長期予測値x(t)を前述の関係式(1)により算出する(図1ステップS8)。
x(t)=T(t)−c(t)−a(t) ・・・(1)
このような手順で得られたFTTHサービスの需要予測値x(t)は、処理データ記憶部26に記憶される。
最後に、予測結果表示機能部50は、処理データ記憶部26からFTTHサービスの需要予測値x(t)を読み出し、この需要予測値x(t)を画面表示部23に表示させる(図1ステップS9)。
図12は、本実施の形態により得られた、FTTHサービスの需要予測結果を示す図である。図12において、D120は需要予測時点以前の実績データ、D121は需要予測時点以後の実績データ、L120はFTTHサービスの需要予測値x(t)から得られる需要予測曲線である。本実施の形態による需要予測結果は、図12に示すように予測後の実績データD121が需要予測曲線L120によく乗っているおり、精度のよい予測ができていることが分かる。
なお、第1〜第3の実施の形態では、サービスの中長期の需要予測について説明しているが、これに限るものではなく、本発明は商品の需要予測にも適用できることは言うまでもない。
第1〜第3の実施の形態の需要予測装置は、CPU、メモリおよび外部とのインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータにおいて、本発明の需要予測方法を実現させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、記録媒体から読み込んだプログラムをメモリに書き込み、プログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、サービスや商品の中長期の需要を予測する技術に適用することができる。
10…需要予測装置、20…データ入出力・蓄積機能部、21…データ入出力部、22…操作入力部、23…画面表示部、24…主記憶部、25…時系列データ記憶部、26…処理データ記憶部、27…出力データ保存部、30…構造変化点検出機能部、40…需要予測算出機能部、50…予測結果表示機能部。

Claims (6)

  1. 旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測装置であって、
    前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出手段と、
    前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出手段と、
    前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出手段と、
    前記第1の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出手段と、
    前記第2の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出手段と、
    前記第3の構造変化点検出手段が検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出手段と、
    前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出手段とを備え、
    前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、
    前記第1の構造変化点検出手段は、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、
    前記第2の構造変化点検出手段は、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、
    前記第3の構造変化点検出手段は、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とする需要予測装置。
  2. 請求項記載の需要予測装置において、
    前記第1の需要予測算出手段は、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記サービスカテゴリの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出し、
    前記第2の需要予測算出手段は、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出し、
    前記第3の需要予測算出手段は、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出することを特徴とする需要予測装置。
  3. CPUとメモリとを備えたコンピュータにおいて、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測方法であって、
    前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出ステップと、
    前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出ステップと、
    前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出ステップと、
    前記第1の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出ステップと、
    前記第2の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出ステップと、
    前記第3の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出ステップと、
    前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出ステップとを、前記メモリに記憶されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、
    前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、
    前記第1の構造変化点検出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、
    前記第2の構造変化点検出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、
    前記第3の構造変化点検出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とする需要予測方法。
  4. 請求項記載の需要予測方法において、
    前記第1の需要予測算出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記サービスカテゴリの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出し、
    前記第2の需要予測算出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出し、
    前記第3の需要予測算出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出することを特徴とする需要予測方法。
  5. CPUとメモリとを備えたコンピュータを、旧来の第1のサービスまたは第1の商品から後継の第2のサービスまたは第2の商品に置き換わっていく過渡期において前記第2のサービスまたは第2の商品の需要を予測する需要予測装置として動作させる需要予測プログラムであって、
    前記第1のサービスまたは第1の商品と前記第2のサービスまたは第2の商品とを含むサービスカテゴリの需要の構造変化点を検出する第1の構造変化点検出ステップと、
    前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点を検出する第2の構造変化点検出ステップと、
    前記サービスカテゴリに含まれるものの固有の需要や特長を持つ第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点を検出する第3の構造変化点検出ステップと、
    前記第1の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出する第1の需要予測算出ステップと、
    前記第2の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出する第2の需要予測算出ステップと、
    前記第3の構造変化点検出ステップで検出した構造変化点以降の前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データに対して時間軸変換処理および回帰分析処理を行うことにより需要予測曲線を特定し、特定した需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出する第3の需要予測算出ステップと、
    前記サービスカテゴリの需要予測値と前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値と前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値とから、前記第2のサービスまたは第2の商品の需要予測値を算出する第4の需要予測算出ステップとを、前記メモリに記憶されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、
    前記需要予測曲線は、サービスまたは商品の需要数の単位時間あたりの増加数が、所定の基準時点からの経過時間長の負冪に比例する関数からなり、
    前記第1の構造変化点検出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記サービスカテゴリの需要の構造変化点として検出し、
    前記第2の構造変化点検出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点として検出し、
    前記第3の構造変化点検出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データに対して線形近似処理を行って、同一の近似直線上に乗る最も過去の時点を前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点として検出することを特徴とする需要予測プログラム。
  6. 請求項記載の需要予測プログラムにおいて、
    前記第1の需要予測算出ステップは、前記サービスカテゴリの需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記サービスカテゴリの需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記サービスカテゴリの需要予測値を算出し、
    前記第2の需要予測算出ステップは、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第1のサービスまたは第1の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第1のサービスまたは第1の商品の需要予測値を算出し、
    前記第3の需要予測算出ステップは、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要実績の時系列データの時間軸を、所定の基準時点からの経過時間に変換後、時間軸に対数変換を施し、この時間軸を対数変換した需要実績の時系列データのうち、前記第3のサービスまたは第3の商品の需要の構造変化点以降の時系列データを用いて回帰分析処理により回帰直線を算出し、この回帰直線の時間軸を元の自然時間に逆変換した関数である需要予測曲線を算出し、この需要予測曲線に基づいて前記第3のサービスまたは第3の商品の需要予測値を算出することを特徴とする需要予測プログラム。
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