以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の計算機設備管理装置およびネットワーク接続情報管理装置を適用した仮想計算機提供システムの実施の一形態の構成を示すブロック図である。
本実施形態の仮想計算機提供システムは図1に示すように、運用者端末10と、仮想計算機に割り当てられる複数の種類のハードウェア資源(不図示)を備え、仮想計算機が配置される計算機設備20−1,20−2と、計算機設備管理装置30と、ファイル記憶装置40と、ネットワーク接続情報管理装置50と、利用者端末60とを備えている。なお、ここでは、計算機設備の数を2つとしているが、計算機設備の数は2つに限定されない。
運用者端末10と、計算機設備20−1,20−2と、計算機設備管理装置30と、ファイル記憶装置40と、ネットワーク接続情報管理装置50とは、運用者用ネットワーク70によって接続されており、相互に通信することが可能である。
また、計算機設備20−1,20−2のそれぞれに配置される仮想計算機と、利用者端末60とは、利用者用ネットワーク80によって接続されており、相互に通信することが可能である。なお、接続可能な仮想計算機を利用者毎に分けたい場合には、利用者用ネットワーク80をVLAN(Virtual Local Area Network)で複数に分割し、分割した複数のネットワークごとに利用者端末を接続するようにすればよい。
運用者端末10は、例えばWebブラウザを備えており、運用者がWebブラウザを用いて入力した各種の指示を受け付ける。具体的には、運用者端末10は、計算機設備管理装置30に記憶される各種情報に対する操作内容(登録/参照/変更/削除等)を示す情報操作指示を受け付ける。そして、運用者端末10は、受け付けた情報操作指示が示す操作内容に応じた情報操作要求を計算機設備管理装置30へ送信する。なお、計算機設備管理装置30に記憶される各種情報については後述する。また、運用者端末10は、新たな仮想計算機の配置を指示する配置指示を受け付ける。なお、配置指示には、後述する仮想ハードウェア設備種別IDおよびOSイメージファイルIDと、ネットワーク情報とが含まれる。ネットワーク情報は例えば、後述するサブネットIDや、サブネットIDとIPアドレスとの組み合わせ、ネットワーク接続情報管理装置50の管理外にあるIPアドレスおよびそれに付随する情報(サブネットマスク長やデフォルトゲートウェイのIPアドレス)等である。そして、運用者端末10は、受け付けた配置指示に含まれる仮想ハードウェア設備種別ID、OSイメージファイルIDおよびネットワーク情報を含む配置要求を計算機設備管理装置30へ送信する。また、運用者端末10は、配置された仮想計算機の解放を指示する解放指示を受け付ける。なお、解放指示には、後述する仮想計算機IDが含まれる。そして、運用者端末10は、受け付けた解放指示に含まれる仮想計算機IDを含む解放要求を計算機設備管理装置30へ送信する。また、運用者端末10は、ネットワーク接続情報管理装置50に記憶される各種情報に対する操作内容(登録/参照/変更/削除等)を示す情報操作指示を受け付ける。そして、運用者端末10は、受け付けた情報操作指示が示す操作内容に応じた情報操作要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する。なお、ネットワーク接続情報管理装置50に記憶される各種情報については後述する。また、運用者端末10は、上述した各種要求の送信先から送信された通知等を受信する。
図2は、図1に示した計算機設備管理装置30の一構成例を示すブロック図である。
図1に示した計算機設備管理装置は図2に示すように、計算機設備情報記憶部31と、計算機設備情報管理部32と、計算機設備制御部33とを備えている。
計算機設備情報記憶部31は、計算機設備情報テーブルと、仮想ハードウェア設備種別情報テーブルと、仮想ハードウェア設備情報テーブルと、仮想計算機情報テーブルと、仮想計算機イメージファイル情報テーブルとの5つの情報テーブルを備えている。計算機設備情報記憶部31は、計算機設備情報管理部32から出力されたリクエストを受け付け、受け付けたリクエストに応じ、これらの情報テーブルに記憶される各種情報を操作(追加/検索/更新/削除等)する。そして、計算機設備情報記憶部31は、受け付けたリクエストに応じたリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する。
図3は、図1に示した計算機設備管理装置30が備える5つの情報テーブルのそれぞれの一構成例を示す図であり、(a)は計算機設備情報テーブルの一構成例を示す図、(b)は仮想ハードウェア設備種別情報テーブルの一構成例を示す図、(c)は仮想ハードウェア設備情報テーブルの一構成例を示す図、(d)は仮想計算機情報テーブルの一構成例を示す図、(e)は仮想計算機イメージファイル情報テーブルの一構成例を示す図である。
図3(a)に示す計算機設備情報テーブルは、5つのカラムから構成される。計算機設備情報テーブルは、計算機設備20−1,20−2のそれぞれを一意に識別する計算機設備IDと、その計算機設備のIPアドレスであり、その計算機を制御するために用いられる制御用IPアドレスと、その計算機設備が備える物理的なCPUのコア数(物理CPUコア数)と、その計算機設備が備える物理的なメモリのサイズ(物理メモリサイズ)と、その計算機設備が備える物理的なHDDのサイズ(物理HDDサイズ)とを対応付けて1つのレコードとして記憶している。
図3(b)に示す仮想ハードウェア設備種別情報テーブルは、5つのカラムから構成される。仮想ハードウェア設備種別情報テーブルは、計算機設備20−1,20−2のそれぞれが備える複数の種類のハードウェア資源のそれぞれを仮想的に分割して組み合わせた仮想ハードウェア設備の種類を管理するための情報テーブルである。仮想ハードウェア設備は、仮想計算機として計算機設備上に配置される。仮想ハードウェア設備種別情報テーブルは、複数の仮想ハードウェア設備のそれぞれの種類を一意に識別する仮想ハードウェア設備種別IDと、その仮想ハードウェア設備種別IDにて識別される種類の仮想ハードウェア設備に含まれるCPUの数(仮想CPUコア数)、メモリのサイズ(仮想メモリサイズ)およびHDDのサイズ(仮想HDDサイズ)と、被参照数とを対応付けて1つのレコードとして記憶している。なお、被参照数は、その仮想ハードウェア設備種別IDにて識別される種類の仮想ハードウェア設備のうち、仮想計算機として計算機設備上に配置されている仮想ハードウェア設備の数である。
図3(b)では、仮想CPU数が1個、仮想メモリサイズが2GB、仮想HDDサイズが10GBからなる種類の仮想ハードウェア設備を一例として示しているが、計算機設備が備える物理CPUコア数、物理メモリサイズおよび物理HDDサイズに応じ、様々な種類を設定することができる。すなわち、仮想ハードウェア設備種別は、計算機設備が備える複数の種類のハードウェア資源のそれぞれの分割単位に応じて設定することが可能である。
図3(c)に示す仮想ハードウェア設備情報テーブルは、4つのカラムから構成される。仮想ハードウェア設備情報テーブルは、複数の仮想ハードウェア設備のそれぞれを一意に識別する仮想ハードウェア設備IDと、その仮想ハードウェア設備の種類を示す仮想ハードウェア設備種別IDと、その仮想ハードウェア設備を備える計算機設備を示す計算機設備IDと、その仮想ハードウェア設備の利用状況とを1つのレコードとして対応付けて記憶している。なお、利用状況カラムに記憶される情報は、その仮想ハードウェア設備が仮想計算機として配置されていないことを示す「未利用」、または、その仮想ハードウェア設備が一時的に確保されている状態であることを示す「仮登録」、または、後述する仮想計算機IDである。
図3(d)に示す仮想計算機情報テーブルは、4つのカラムから構成される。仮想計算機情報テーブルは、複数の仮想計算機のそれぞれを一意に識別する仮想計算機IDと、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機に搭載されるOSのイメージファイルを識別するOSイメージファイルIDと、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機を起動する際に用いられる設定ファイルが記憶された場所を示す設定ファイルパスと、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機の運転状態とを対応付けて1つのレコードとして記憶している。なお、運転状態カラムに記憶される情報は、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機が一時的に確保されている状態であることを示す「仮登録」、または、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機が起動していないことを示す「未起動」、または、その仮想計算機IDにて識別される仮想計算機が起動中であることを示す「起動中」である。
図3(e)に示す仮想計算機イメージファイル情報テーブルは、3つのカラムから構成される。仮想計算機イメージファイル情報テーブルは、複数のOSイメージファイルのそれぞれを一意に識別するOSイメージファイルIDと、そのOSイメージファイルのOSの種別(OS種別)と、そのOSイメージファイルが記憶された場所を示すOSイメージファイルパスとを対応付けて1つのレコードとして記憶している。
再度、図2を参照すると、計算機設備情報管理部32は、運用者端末10から送信された情報操作要求を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、受信した情報操作要求が示す操作内容に従った情報操作リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。その後、計算機設備情報管理部32は、情報操作リクエストに対するリクエスト結果を計算機設備情報記憶部31から受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果を含む情報操作結果通知を運用者端末10へ送信する。また、計算機設備情報管理部32は、運用者端末10から送信された配置要求を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、受信した配置要求に含まれる仮想ハードウェア設備種別IDにて識別される種類の未利用の仮想ハードウェア設備が存在するかどうかを検索するための検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この検索リクエストは、受信した配置要求に含まれる仮想ハードウェア設備種別IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、仮想ハードウェア設備が存在するかどうかを示しており、仮想ハードウェア設備が存在することを示している場合、仮想ハードウェア設備IDを含む。計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果が、仮想ハードウェア設備が存在しないことを示している場合、仮想計算機を配置できないことを示す配置不可通知を運用者端末10へ送信する。一方、計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果が、仮想ハードウェア設備が存在することを示している場合、そのリクエスト結果に含まれる仮想ハードウェア設備IDのうちの1つを選択する。そして、計算機設備情報管理部32は、選択した仮想ハードウェア設備IDにて識別される仮想ハードウェア設備である新規配置用仮想ハードウェア設備を仮想計算機として一時的に確保するための仮登録リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。仮登録リクエストは、選択した仮想ハードウェア設備IDと、受信した配置要求に含まれるOSイメージファイルIDとを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果には、計算機設備情報記憶部31にて生成された仮想計算機IDが含まれている。つまり、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から仮想計算機IDの払い出しを受ける。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機に設定するネットワーク接続情報の決定を要求するためのネットワーク接続情報決定要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する。ネットワーク接続情報決定要求は、払い出された仮想計算機IDと、受信した配置要求に含まれるネットワーク情報とを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報管理装置50から送信されたネットワーク接続情報決定結果通知を受信する。ネットワーク接続情報決定結果通知は、ネットワーク接続情報を決定できたかどうかを示しており、決定できたことを示している場合、そのネットワーク接続情報を識別するネットワーク接続情報IDを含む。なお、ネットワーク接続情報IDは、ネットワーク接続情報管理装置50に記憶されている情報である。計算機設備情報管理部32は、受信したネットワーク接続情報決定結果通知が、ネットワーク接続情報を決定できないことを示している場合、一時的に仮想計算機として確保した仮想ハードウェア設備に関する情報の削除等を行うための削除リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。削除リクエストは、払い出された仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、配置不可通知を運用者端末10へ送信する。一方、計算機設備情報管理部32は、受信したネットワーク接続情報決定結果通知が、ネットワーク接続情報が決定できたことを示している場合、一時的に仮想計算機として確保した仮想ハードウェア設備に関する情報を更新するための更新リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。更新リクエストは、払い出された仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機を計算機設備に配置するのに必要な情報を検索するための検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この検索リクエストは、受信した配置要求に含まれる仮想ハードウェア設備IDおよびOSイメージファイルIDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、制御用IPアドレスおよびOSイメージファイルパスを含む。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想ハードウェア設備の仮想計算機への割り当てを依頼するための割当依頼を計算機設備制御部33へ出力する。割当依頼は、受け付けたリクエスト結果に含まれる制御用IPアドレスおよびOSイメージファイルパスと、選択した仮想ハードウェア設備IDと、割当量情報とを含む。割当量情報は、選択した仮想ハードウェア設備IDにて識別される仮想ハードウェア設備の仮想コアCPU数、仮想メモリサイズおよび仮想HDDサイズを示す情報である。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備制御部33から出力された割当完了通知を受け付ける。割当完了通知は、設定ファイルパスを含む。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の設定ファイルパスを更新するための更新リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この更新リクエストは、受け付けた割当完了通知に含まれる設定ファイルパスおよび払い出された仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報が記載されたイメージファイルの生成を要求するためのイメージファイル生成要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する。イメージファイル生成要求は、受信したネットワーク接続情報決定結果通知に含まれるネットワーク接続情報IDと、受け付けた割当完了通知に含まれる設定ファイルパスと、制御用IPアドレスと含む。その後、計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報管理装置50から送信された設定変更完了通知を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の起動を依頼するための起動依頼を計算機設備制御部33へ出力する。起動依頼は、制御用IPアドレスおよび設定ファイルパスを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備制御部33から出力された起動完了通知を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の運転状態を更新するための更新リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この更新リクエストは、仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31へ出力から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の配置が完了したことを示す配置完了通知を運用者端末10へ送信する。また、計算機設備情報管理部32は、運用者端末10から送信された解放要求を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機を解放するのに必要な情報を検索するための検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この検索リクエストは、受信した解放要求に含まれる仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、仮想ハードウェア設備IDおよび制御用IPアドレスを含む。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の解放を要求するための仮想計算機解放要求を、受け付けたリクエスト結果に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ送信する。仮想計算機解放要求は、受け付けたリクエスト結果に含まれる仮想ハードウェア設備IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備から送信された仮想計算機解放完了通知を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、受信した解放要求に含まれる仮想計算機IDに関する情報の削除等を行うための削除リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する。この削除リクエストは、受信した解放要求に含まれる仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報の解放を要求するためネットワーク接続情報解放要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する。ネットワーク接続情報解放要求は、受信した解放要求に含まれる仮想計算機IDを含む。その後、計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報管理装置50から送信されたネットワーク接続情報解放完了通知を受信する。そして、計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の解放が完了したことを示す解放完了通知を運用者端末10へ送信する。
計算機設備制御部33は、計算機設備情報管理部32から出力された割当依頼を受け付ける。そして、計算機設備制御部33は、受け付けた割当依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ割当要求を送信する。割当要求は、受け付けた割当依頼に含まれるOSイメージファイルパス、仮想ハードウェア設備IDおよび割当量情報を含む。その後、計算機設備制御部33は、計算機設備から送信された割当完了通知を受信する。そして、計算機設備制御部33は、受信した割当完了通知を計算機設備情報管理部32へ出力する。その後、計算機設備制御部33は、計算機設備情報管理部32から出力された起動依頼を受け付ける。そして、計算機設備制御部33は、仮想計算機の起動を要求するための起動要求を、受け付けた起動依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ送信する。起動要求は、受け付けた起動依頼に含まれる設定ファイルパスを含む。その後、計算機設備制御部33は、計算機設備から送信された起動完了通知を受信する。そして、計算機設備制御部33は、受信した起動完了通知を計算機設備情報管理部32へ出力する。
再度、図1を参照すると、ファイル記憶装置40は、運用者用ネットワーク70に接続された各装置、設備から運用者用ネットワーク70を経由してファイルの読み書きを可能とする装置である。本実施形態の仮想計算機提供システムでは、仮想計算機に搭載するOSをイメージファイル化したOSイメージファイルを運用者が予めファイル記憶装置40に記憶させておく。なお、このOSイメージファイルが記憶された場所を示すOSイメージファイルパスが、図3(e)に示した仮想計算機イメージファイル情報テーブルに記憶される。
図4は、図1に示したネットワーク接続情報管理装置50の一構成例を示すブロック図である。
図1に示したネットワーク接続情報管理装置50は図4に示すように、ネットワーク接続情報記憶部51と、ネットワーク接続情報管理部52と、仮想計算機制御部53とを備えている。
ネットワーク接続情報記憶部51は、ネットワーク接続情報プールテーブルと、ネットワーク接続情報テーブルとを備えている。ネットワーク接続情報記憶部51は、ネットワーク接続情報管理部52から出力されたリクエストを受け付け、受け付けたリクエストに応じ、これらの情報テーブルに記憶される各種情報を操作(追加/検索/更新/削除)する。そして、ネットワーク接続情報記憶部51は、受け付けたリクエストに応じたリクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する。
図5は、図4に示したネットワーク接続情報記憶部51が備える情報テーブルの一構成例を示す図であり、(a)はネットワーク接続情報プールテーブルの一構成例を示す図、(b)はネットワーク接続情報テーブルの一構成例を示す図である。
図5(a)に示すネットワーク接続情報プールテーブルは、4つのカラムから構成される。ネットワーク接続情報プールテーブルは、複数のIPアドレスの集合である複数のサブネットワークのそれぞれを一意に識別するサブネットIDと、そのサブネットワークのネットワークアドレスと、そのサブネットワークのサブネットマスクの長さを示すサブネットマスク長と、デフォルトゲートウェイのIPアドレスとを対応付けて1つのレコードとして記憶している。
図5(b)に示すネットワーク接続情報テーブルは、4つのカラムから構成される。ネットワーク接続情報テーブルは、複数のネットワーク接続情報のそれぞれを識別するネットワーク接続情報IDと、IPアドレスと、サブネットIDと、そのネットワーク接続情報の利用状況とを対応付けて1つのレコードとして記憶している。なお、利用状況カラムに記憶される情報は、そのネットワーク接続情報IDにて識別されるネットワーク接続情報が仮想計算機に設定されるネットワーク接続情報として利用されていないことを示す「未利用」、または、そのネットワーク接続情報IDにて識別されるネットワーク接続情報が設定される仮想計算機の仮想計算機IDである。
再度、図4を参照すると、ネットワーク接続情報管理部52は、運用者端末10から送信された情報操作要求を受信する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受信した情報操作要求が示す操作内容に従った情報操作リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、情報操作リクエストに対するリクエスト結果をネットワーク接続情報記憶部51から受け付ける。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果を含む情報操作結果通知を運用者端末10へ送信する。また、ネットワーク接続情報管理部52は、計算機設備管理装置30から送信されたネットワーク接続情報決定要求を受信する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれるネットワーク情報が示す条件を満足するネットワーク接続情報である新規設定用ネットワーク接続情報が存在するかどうかを確認する。具体的には、ネットワーク接続情報管理部52は、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれるネットワーク情報に応じ、以下の(a)〜(c)いずれかの動作を行う。
(a)サブネットIDとそのサブネットIDが示すサブネットワークのIPアドレスとがネットワーク情報に含まれる場合、ネットワーク接続情報管理部52は、更新リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する。この更新リクエストは、ネットワーク情報に含まれるサブネットIDおよびIPアドレスと、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれる仮想計算機IDとを含む。この更新リクエストは、図5(b)に示したネットワーク接続情報テーブルにおいて、そのサブネットIDおよびIPアドレスに対応するレコードの利用状況カラムに記憶された情報を、その仮想計算機IDで更新するためのリクエストである。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、更新したレコードのネットワーク接続情報IDを含む。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果に含まれるネットワーク接続情報IDを含み、ネットワーク接続情報を決定できたことを示すネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信する。
(b)サブネットIDだけがネットワーク情報に含まれる場合、ネットワーク接続情報管理部52は、仮想計算機に設定することが可能なネットワーク接続情報を検索するための検索リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する。この検索リクエストは、ネットワーク情報に含まれるサブネットIDを含む。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在するかどうかを示しており、存在することを示している場合にはそのIPアドレスを含む。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果が、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在することを示している場合、そのリクエスト結果に含まれるIPアドレスのうちの1つを選択する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、選択したIPアドレスを仮想計算機に設定するIPアドレスとするための更新リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する。この更新リクエストは、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれる仮想計算機IDと、選択したIPアドレスとを含む。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付ける。このリクエスト結果は、ネットワーク接続情報IDを含む。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果に含まれるネットワーク接続情報IDを含み、ネットワーク接続情報を決定できたことを示すネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信する。一方、ネットワーク接続情報管理部52は、検索リクエストに対するリクエスト結果が、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在しないことを示している場合、ネットワーク接続情報を決定できないことを示すネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信する。
(c)ネットワーク接続情報管理装置50の管理外にあるIPアドレスおよびそれに付随する情報がネットワーク情報に含まれている場合、ネットワーク接続情報管理部52は、そのIPアドレスを仮想計算機に付与するIPアドレスとして決定する。なお、この場合、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51へはリクエストを出力しない。また、この場合、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報IDを含まず、ネットワーク接続情報を決定できたことを示すネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信することになる。
その後、ネットワーク接続情報管理部52は、計算機設備管理装置30から送信されたイメージファイル生成要求を受信する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受信したイメージファイル生成要求に含まれるネットワーク接続情報IDに対応するIPアドレス、サブネットマスク長およびデフォルトゲートウェイのIPアドレスをネットワーク接続情報記憶部51から取得する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、取得したIPアドレス、サブネットマスク長およびデフォルトゲートウェイが記載されたテキストファイルを含むISO(International Organization for Standardization)イメージファイルを生成する。なお、上述した(c)の場合には、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報IDを含まないイメージファイル生成要求を受信することになる。この場合、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク情報に含まれるIPアドレスおよびそれに付随する情報が記載されたテキストファイルを含むISOイメージファイルを生成する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、生成したISOイメージファイルをファイル記憶装置40に記憶させる。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、設定変更依頼を仮想計算機制御部53へ出力する。設定変更依頼は、イメージファイル生成要求に含まれる制御用IPアドレスおよび設定ファイルパスと、生成したISOイメージファイルを記憶させた場所を示すISOイメージファイルパスとを含む。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、仮想計算機制御部53から出力された設定変更完了通知を受け付ける。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けた設定変更完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する。また、ネットワーク接続情報管理部52は、計算機設備管理装置30から送信されたネットワーク接続情報解放要求を受信する。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、受信したネットワーク接続情報解放要求に含まれる仮想計算機IDに関する情報を更新するための更新リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する。この更新リクエストは、受信したネットワーク接続情報解放要求に含まれる仮想計算機IDを含む。その後、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付ける。そして、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報解放完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する。
仮想計算機制御部53は、ネットワーク接続情報管理部52から出力された設定変更依頼を受け付ける。そして、仮想計算機制御部53は、仮想計算機の設定を変更するため設定変更要求を、受け付けた設定変更依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ送信する。設定変更要求は、受け付けた設定変更依頼に含まれる設定ファイルパスおよびISOイメージファイルパスを含む。その後、仮想計算機制御部53は、計算機設備から送信された設定変更完了通知を受信する。そして、仮想計算機制御部53は、受信した設定変更完了通知をネットワーク接続情報管理部52へ出力する。
図6は、図1に示した計算機設備20−1の一構成例を示すブロック図である。なお、計算機設備20−2も同様の構成である。
図1に示した計算機設備20−1は図6に示すように、仮想化制御部21と、複数の種類のハードウェア資源であるCPU22、メモリ23およびHDD24とを備えている。
仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30から送信された割当要求を受信する。そして、仮想化制御部21は、受信した割当要求に含まれる割当量情報に従ってCPU22、メモリ23およびHDD24のそれぞれを分割し、分割したこれらの仮想的なハードウェア資源を仮想計算機に割り当てる。そして、仮想化制御部21は、仮想計算機に割り当てた仮想的なハードウェア資源と、受信した割当要求に含まれる仮想ハードウェア設備IDとを対応付けて記憶する。また、仮想化制御部21は、受信した割当要求に含まれるOSイメージファイルパスが示す場所に記憶されたOSイメージファイルを、割り当てたHDDに転送する。そして、仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30へ割当完了通知を送信する。その後、仮想化制御部21は、ネットワーク接続情報管理装置50から送信された設定変更要求を受信する。そして、仮想化制御部21は、受信した設定変更要求に含まれる設定ファイルパスが示す場所に記憶された設定ファイル中の設定を、受信した設定変更要求に含まれるISOイメージファイルパスが示す場所に記憶されたISOイメージファイルを外部記憶領域として認識するように変更する。つまり、仮想化制御部21は、仮想計算機が起動する際に、ネットワーク接続情報が示すネットワークアドレスやIPアドレス等をその仮想計算機が参照できるように、設定ファイルの設定を変更する。そして、仮想化制御部21は、設定変更完了通知をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する。その後、仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30から送信された起動要求を受信する。そして、仮想化制御部21は、受信した起動要求に含まれる設定ファイルパスが示す場所に記憶された設定ファイルを実行する。これにより、仮想計算機に搭載されたOSが起動する。このとき、仮想計算機は、外部記憶領域として認識されたISOイメージファイルに記載されたネットワーク接続情報を自身に設定するためのスクリプトを実行し、その仮想計算機にネットワーク接続情報が設定される。なお、このスクリプトは、OSイメージファイルに予め書き込まれている。そして、仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30へ起動完了通知を送信する。また、仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30から送信された仮想計算機解放要求を受信する。そして、仮想化制御部21は、受信した仮想計算機解放要求に含まれる仮想ハードウェア設備IDに対応する仮想的なハードウェア資源を解放する。そして、仮想化制御部21は、仮想計算機解放完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する。
以下に、上記のように構成された仮想計算機提供システムの動作について説明する。
まず、図1〜図6に示した仮想計算機提供システムにおいて仮想計算機を配置する際の動作について説明する。
図7は、図1〜6に示した仮想計算機提供システムにおいて仮想計算機を配置する際の動作を説明するためのシーケンス図である。
なお、ここでは、運用者が運用者端末10を用いて、図3(a)〜(e)および図5(a)、図5(b)のそれぞれに示した情報テーブルに、仮想計算機を配置するのに必要な情報を記憶させているものとする。
まず、運用者端末10は、配置指示を運用者から受け付ける。
そして、運用者端末10は、配置要求を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS1)。
運用者端末10から送信された配置要求を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS2)。
計算機設備情報管理部32から出力された検索リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルを参照し、受け付けた検索リクエストに含まれる仮想ハードウェア設備種別IDのレコードのうち、利用状況カラムに記憶された情報が「未利用」であるレコードが存在するかどうかを確認する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、確認の結果に応じたリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS3)。
具体的には、確認の結果、該当するレコードが存在しない場合、計算機設備情報記憶部31は、仮想ハードウェア設備が存在しないことを示すリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する。
一方、確認の結果、該当するレコードが存在する場合、計算機設備情報記憶部31は、仮想ハードウェア設備が存在することを示し、そのレコードの仮想ハードウェア設備IDを含むリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果が示す内容を確認する。
確認の結果、受け付けたリクエスト結果が、仮想ハードウェア設備が存在しないことを示している場合、計算機設備情報管理部32は、配置不可通知を運用者端末10へ送信する(ステップS4)。
一方、受け付けたリクエスト結果が、仮想ハードウェア設備が存在することを示している場合、計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果に含まれる仮想ハードウェア設備IDのうちの1つを選択する。
そして、計算機設備情報管理部32は、仮登録リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS5)。
計算機設備情報管理部32から出力された仮登録リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、既に記憶されているものとは異なる新たな仮想計算機IDを生成する。
次に、計算機設備情報記憶部31は、図3(d)に示した仮想計算機情報テーブルに新たなレコードを追加し、生成した仮想計算機IDをそのレコードの仮想計算機IDカラムに記憶させる。また、計算機設備情報記憶部31は、受け付けた仮登録リクエストに含まれるOSイメージファイルIDをそのレコードのOSイメージファイルIDカラムに記憶させる。また、計算機設備情報記憶部31は、そのレコードの運転状態カラムに記憶される情報を「仮登録」に更新する。
また、計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルにおいて、受け付けた仮登録リクエストに含まれる仮想ハードウェア設備IDに対応するレコードの利用状況カラムに記憶された情報を「仮登録」に更新する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、生成した仮想計算機IDを含むリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS6)。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報決定要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する(ステップS7)。
計算機設備管理装置30から送信されたネットワーク接続情報決定要求を受信したネットワーク接続情報管理装置50のネットワーク接続情報管理部52は、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれるネットワーク情報が示す条件を満足するネットワーク接続情報が存在するかどうかを確認する。なお、ここでは、ネットワーク接続情報管理部52が、上述した(a)〜(c)のうちの(b)の動作によってネットワーク接続情報を決定する場合について説明する。
ネットワーク接続情報管理部52は、検索リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する(ステップS8)。
ネットワーク接続情報管理部52から出力された検索リクエストを受け付けたネットワーク接続情報記憶部51は、図5(b)に示したネットワーク接続情報テーブルにおいて、サブネットIDカラムに記憶された情報が受け付けた検索リクエストに含まれるサブネットIDであるレコードのうち、利用状況カラムに記憶された情報が「未利用」のレコードが存在するかどうかを確認する。
そして、ネットワーク接続情報記憶部51は、確認の結果を示すリクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する(ステップS9)。
具体的には、確認の結果、該当するレコードが存在しない場合、ネットワーク接続情報記憶部51は、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在しないことを示すリクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する。
一方、確認の結果、該当するレコードが存在する場合、ネットワーク接続情報記憶部51は、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在することを示し、そのレコードのIPアドレスを含むリクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する。
ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付けたネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果が示す内容を確認する。
受け付けたリクエスト結果が、仮想計算機に設定可能なIPアドレスがあることを示している場合、ネットワーク接続情報管理部52は、受け付けたリクエスト結果に含まれるIPアドレスのうちの1つを選択する。
そして、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報記憶部51へ更新リクエストを出力する(ステップS10)。
ネットワーク接続情報管理部52から出力された更新リクエストを受け付けたネットワーク接続情報記憶部51は、図5(b)に示したネットワーク接続情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれるIPアドレスのレコードの利用状況カラムに記憶された情報を、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDで更新する。
そして、ネットワーク接続情報記憶部51は、更新したレコードのネットワーク接続情報IDを含むリクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する(ステップS11)。
ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付けたネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS12)。このネットワーク接続情報決定結果通知は、ネットワーク接続情報を決定できたことを示し、受け付けたリクエスト結果に含まれるネットワーク接続情報IDを含む。
一方、検索リクエストに対するリクエスト結果が、仮想計算機に設定可能なIPアドレスが存在しないことを示している場合、上述したステップS10およびステップS11の動作を経ずに、ステップS12の動作へ遷移する。すなわち、ネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報決定結果通知を計算機設備管理装置30へ送信する。但し、このネットワーク接続情報決定結果通知は、ネットワーク接続情報を決定できないことを示している。
ネットワーク接続情報管理装置50から送信されたネットワーク接続情報決定結果通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、受信したネットワーク接続情報決定結果通知が示す内容を確認する。
そして、計算機設備情報管理部32は、確認の結果に応じ、更新リクエストまたは削除リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS13)。
具体的には、確認の結果、受信したネットワーク接続情報決定結果通知が、ネットワーク接続情報を決定できないことを示している場合、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31へ削除リクエストを出力する。
一方、確認の結果、受信したネットワーク接続情報決定結果通知が、ネットワーク接続情報を決定できたことを示している場合、計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31へ更新リクエストを出力する。
計算機設備情報管理部32から出力された更新リクエストまたは削除リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、受け付けたリクエストに応じた処理を実行する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、リクエスト結果を計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS14)。
具体的には、計算機設備情報記憶部31は、計算機設備情報管理部32から出力された削除リクエストを受け付けた場合、図3(d)に示した仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた削除リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードを削除する。
さらに、計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルにおいて、利用状況カラムに記憶された「仮登録」を削除する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、リクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する。
一方、計算機設備情報記憶部31は、計算機設備情報管理部32から出力された更新リクエストを受け付けた場合、図3(d)に示した仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの運転状態カラムに記憶された情報を「仮登録」から「未起動」に更新する。
さらに、計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルにおいて、利用状況カラムに記憶された「仮登録」を、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDに更新する。
削除リクエストに対するリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、配置不可通知を運用者端末10へ送信する(ステップS15)。
一方、更新リクエストに対するリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS16)。
計算機設備情報管理部32から出力された検索リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図3(a)に示した計算機設備情報テーブルと、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルとを参照する。そして、計算機設備情報記憶部31は、受け付けた検索リクエストに含まれる仮想ハードウェア設備IDに対応する制御用IPアドレスを、計算機設備情報テーブルから取得する。
また、計算機設備情報記憶部31は、受け付けた検索リクエストに含まれるOSイメージファイルIDに対応するOSイメージファイルパスを、図3(e)に示した仮想計算機イメージファイル情報テーブルから取得する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、取得した制御用IPアドレスとイメージファイルパスとを含むリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS17)。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、計算機設備制御部33へ割当依頼を出力する(ステップS18)。
計算機設備情報管理部32から出力された割当依頼を受け付けた計算機設備制御部33は、受け付けた割当依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ割当要求を送信する(ステップS19)。
計算機設備管理装置30から送信された割当要求を受信した計算機設備の仮想化制御部21は、受信した割当要求に含まれる割当量情報に従ってCPU22、メモリ23およびHDD24のそれぞれを分割し、分割したこれらの仮想的なハードウェア資源を仮想計算機に割り当てる。
そして、仮想化制御部21は、仮想計算機に割り当てた仮想的なハードウェア資源と、受信した割当要求に含まれる仮想ハードウェア設備IDとを対応付けて記憶する。
また、仮想化制御部21は、受信した割当要求に含まれるOSイメージファイルパスが示す場所に記憶されたOSイメージファイルを、割り当てたHDDに転送する。
そして、仮想化制御部21は、計算機設備管理装置30へ割当完了通知を送信する(ステップS20)。
計算機設備から送信された割当完了通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備制御部33は、受信した割当完了通知を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS21)。
計算機設備制御部33から出力された割当完了通知を受け付けた計算機設備情報管理部32は、更新リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS22)。
計算機設備情報管理部32から出力された更新リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図4(d)に示した仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの設定ファイルパスカラムに記憶された情報を、受け付けた更新リクエストに含まれる設定ファイルパスで更新する。
また、計算機設備情報記憶部31は、仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの運転状態カラムに記憶された情報を、「未起動」に更新する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、リクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS23)。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、イメージファイル生成要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する(ステップS24)。
計算機設備管理装置30から送信されたイメージファイル生成要求を受信したネットワーク接続情報管理装置50のネットワーク接続情報管理部52は、受信したイメージファイル生成要求に含まれるネットワーク接続情報IDに対応するIPアドレス、サブネットマスク長およびデフォルトゲートウェイのIPアドレスをネットワーク接続情報記憶部51から取得する。
そして、ネットワーク接続情報管理部52は、取得したIPアドレス、サブネットマスク長およびデフォルトゲートウェイのIPアドレスが記載されたテキストファイルを含むISOイメージファイルを生成する。
次に、ネットワーク接続情報管理部52は、生成したISOイメージファイルをファイル記憶装置40に記憶させる。
そして、ネットワーク接続情報管理部52は、設定変更依頼を仮想計算機制御部53へ出力する(ステップS25)。
ネットワーク接続情報管理部52から出力された設定変更要求依頼を受け付けた仮想計算機制御部53は、受け付けた設定変更依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ設定変更要求を送信する(ステップS26)。
ネットワーク接続情報管理装置50から送信された設定変更要求を受信した計算機設備の仮想化制御部21は、受信した設定変更要求に含まれる設定ファイルパスが示す場所に記憶された設定ファイル中の設定を、受信した設定変更要求に含まれるISOイメージファイルパスが示す場所に記憶されたISOイメージファイルを外部記憶領域として認識するように変更する。
そして、仮想化制御部21は、ネットワーク接続情報管理装置50へ設定変更完了通知を送信する(ステップS27)。なお、この設定変更完了通知は、ネットワーク接続情報管理装置50の仮想計算機制御部53およびネットワーク接続情報管理部52を介して計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32へ送信される(ステップS28〜S29)。
ネットワーク接続情報管理装置50から送信された設定変更完了通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、計算機設備制御部33へ起動依頼を出力する(ステップS30)。
計算機設備情報管理部32から出力された起動依頼を受け付けた計算機設備制御部33は、受け付けた起動依頼に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ起動要求を送信する(ステップS31)。
計算機設備管理装置30から送信された起動要求を受信した計算機設備の仮想化制御部21は、受信した起動要求に含まれる設定ファイルパスが示す場所に記憶された設定ファイルを実行する。
そして、仮想化制御部21は、起動完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS32)。
計算機設備から送信された起動完了通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備制御部33は、受け付けた起動完了通知を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS33)。
計算機設備制御部33から出力された起動完了通知を受け付けた計算機設備情報管理部32は、計算機設備情報記憶部31へ更新リクエストを出力する(ステップS34)。
計算機設備情報管理部32から出力された更新リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図3(d)に示した仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの運転状況カラムに記憶された情報を「起動中」に更新する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、計算機設備情報管理部32へリクエスト結果を出力する(ステップS35)。
計算機設備制御部33から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、仮想計算機の配置が完了したことを示す配置完了通知を運用者端末10へ送信する(ステップS36)。
次に、図1〜図6に示した仮想計算機提供システムにおいて、配置された仮想計算機を解放する際の動作について説明する。なお、ここでは、仮想計算機を配置する際に、ネットワーク接続情報管理部52が上述した(a)〜(c)のうちの(b)の動作によってネットワーク接続情報を決定した場合について説明する。
図8は、図1〜6に示した仮想計算機提供システムにおいて、配置された仮想計算機を解放する際の動作を説明するためのシーケンス図である。
まず、運用者端末10は、解放指示を運用者から受け付ける。
そして、運用者端末10は、解放要求を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS51)。
運用者端末10から送信された解放要求を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、検索リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS52)。
計算機設備情報管理部32から出力された検索リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルにおいて、受け付けた検索リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードから仮想ハードウェア設備IDを取得する。
また、計算機設備情報記憶部31は、そのレコードの計算機設備IDに対応する制御用IPアドレスを、図3(a)に示した計算機設備情報テーブルから取得する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、取得した仮想ハードウェア設備IDおよび制御用IPアドレスを含むリクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS53)。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、受け付けたリクエスト結果に含まれる制御用IPアドレスをIPアドレスとする計算機設備へ仮想計算機解放要求を送信する(ステップS54)。
計算機設備管理装置30から送信された仮想計算機解放要求を受信した計算機設備の仮想化制御部21は、受信した仮想計算機解放要求に含まれる仮想ハードウェア設備IDに対応する仮想的なハードウェア資源を解放する。
そして、仮想化制御部21は、仮想計算機解放完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS55)。
計算機設備から送信された仮想計算機解放完了通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、削除リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力する(ステップS56)。
計算機設備情報管理部32から出力された削除リクエストを受け付けた計算機設備情報記憶部31は、図3(d)に示した仮想計算機情報テーブルにおいて、受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードを削除する。
また、計算機設備情報記憶部31は、図3(c)に示した仮想ハードウェア設備情報テーブルにおいて、受け付けた削除リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの利用状況カラムに記憶された情報を「未利用」に更新する。
そして、計算機設備情報記憶部31は、リクエスト結果を計算機設備情報管理部32へ出力する(ステップS57)。
計算機設備情報記憶部31から出力されたリクエスト結果を受け付けた計算機設備情報管理部32は、ネットワーク接続情報解放要求をネットワーク接続情報管理装置50へ送信する(ステップS58)。
計算機設備管理装置30から送信されたネットワーク接続情報解放要求を受信したネットワーク接続情報管理装置50のネットワーク接続情報管理部52は、更新リクエストをネットワーク接続情報記憶部51へ出力する(ステップS59)。
ネットワーク接続情報管理部52から出力された更新リクエストを受け付けたネットワーク接続情報記憶部51は、図5(b)に示したネットワーク接続情報テーブルにおいて受け付けた更新リクエストに含まれる仮想計算機IDのレコードの利用状況カラムに記憶された情報を「未利用」に更新する。
そして、ネットワーク接続情報記憶部51は、リクエスト結果をネットワーク接続情報管理部52へ出力する(ステップS60)。
ネットワーク接続情報記憶部51から出力されたリクエスト結果を受け付けたネットワーク接続情報管理部52は、ネットワーク接続情報解放完了通知を計算機設備管理装置30へ送信する(ステップS61)。
ネットワーク接続情報管理装置50から送信されたネットワーク接続情報解放完了通知を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32は、解放完了通知を運用者端末10へ送信する(ステップS62)。
このように本実施形態において計算機設備管理装置30は、複数の種類のハードウェア資源を、複数の種類のハードウェア資源のそれぞれを仮想的に分割して組み合わせた複数の仮想ハードウェア設備として認識する。
そして、計算機設備管理装置30は、新たな仮想計算機の配置を要求する配置要求を外部から受信すると、複数の仮想ハードウェア設備のうち、仮想計算機として計算機設備上に配置されていない仮想ハードウェア設備のいずれかを新規配置用仮想ハードウェア設備として決定する。
そして、計算機設備管理装置30は、決定した新規配置用仮想ハードウェア設備を仮想計算機として計算機設備上に配置させる。
これにより、運用者がハードウェア資源の最適な割り当てを決定する必要がなくなる。
従って、仮想計算機提供システムの運用管理にかかるコストが増大するのを回避することができる。
また、本実施形態においてネットワーク接続情報管理装置50は、新たに配置する仮想計算機に設定されるネットワーク接続情報を決定するのに必要な情報を含むネットワーク接続情報決定要求を外部から受信する。
そして、ネットワーク接続情報管理装置50は、受信したネットワーク接続情報決定要求に含まれる情報に基づき、当該仮想計算機に設定されるネットワーク接続情報である新規設定用ネットワーク接続情報を決定する。
そして、ネットワーク接続情報管理装置50は、決定した新規設定用ネットワーク接続情報が記載されたイメージファイルを生成する。
そして、ネットワーク接続情報管理装置50は、生成したイメージファイルが記憶された場所を示すファイルパスを前記計算機設備に搭載されたOSに記憶させることにより、当該仮想計算機が起動する際に、当該仮想計算機にネットワーク接続情報が設定されるようにする。
これにより、仮想計算機にネットワーク接続情報を設定するために、DHCPサーバや、DHCPサーバと通信可能なDHCPリレーエージェントを準備する必要がない。
従って、仮想計算機提供システムの運用管理にかかるコストが増大するのを回避することができるという効果をさらに確実に実現することができる。
なお、本実施形態においては、計算機設備が備えるローカルのHDDであるHDD24を仮想計算機に割り当てるHDDとした。また、仮想ハードウェア設備種別の属性を、仮想計算機に割り当てられるCPUコア数、メモリサイズ、HDDサイズとした。但し、仮想計算機提供システムの構成要素として共有ストレージを準備し、そのストレージの一部を論理ボリュームとして切り出して複数の仮想計算機のそれぞれに割り当てる場合は、計算機設備の計算機資源と仮想計算機に割り当てるHDDサイズとは完全に独立しているとみなすことができる。従って、この場合には、仮想ハードウェア設備種別の属性は、CPUコア数、メモリサイズのみとしてもよい。
また、本実施形態においては、複数の種類のハードウェア資源のそれぞれを分割して組み合わせた複数の種類の仮想ハードウェア設備を予め設定した。この予め設定された複数の種類の仮想ハードウェア設備のうち、仮想計算機として配置されていない仮想ハードウェア設備を、新たな種類の仮想ハードウェア設備とすることが可能である。これは、図3(b)に示した仮想ハードウェア設備種別情報テーブルにおいて被参照数カラムの値が0のレコードの仮想ハードウェア設備種別IDにて識別される仮想ハードウェア設備に対して行うことができる。例えば、仮想CPUコア数が1個、仮想メモリサイズが2GB、仮想HDDサイズが10GBの仮想ハードウェア設備が2つあり、仮想ハードウェア設備種別情報テーブルにおいて、この種類の仮想ハードウェア設備を識別する仮想ハードウェア設備種別IDに対応する被参照数カラムの値が0である場合を考えてみる。この場合、この2つの仮想ハードウェア設備をまとめて、仮想CPUコア数が2個、仮想メモリサイズが4GB、仮想HDDサイズが20GBの1つの仮想ハードウェア設備とすることが可能である。また、この1つの仮想ハードウェア設備を、例えば、仮想CPUコア数が1個、仮想メモリサイズが1GB、仮想HDDサイズが5GBの仮想ハードウェア設備と、仮想CPUコア数が1個、仮想メモリサイズが3GB、仮想HDDサイズが15GBの仮想ハードウェア設備とすることも可能である。
上述したような仮想ハードウェア設備の変更をする場合、運用者端末10は、情報操作要求を計算機設備管理装置30へ送信する。そして、運用者端末10から送信された情報操作要求を受信した計算機設備管理装置30の計算機設備情報管理部32が情報操作リクエストを計算機設備情報記憶部31へ出力することによって実現できる。
なお、本発明においては、計算機設備管理装置内およびネットワーク接続情報管理装置内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを計算機設備管理装置およびネットワーク接続情報管理装置にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを計算機設備管理装置およびネットワーク接続情報管理装置に読み込ませ、実行するものであっても良い。計算機設備管理装置およびネットワーク接続情報管理装置にて読取可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、計算機設備管理装置およびネットワーク接続情報管理装置に内蔵されたHDDなどを指す。