JP5426794B1 - 発電システム - Google Patents

発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP5426794B1
JP5426794B1 JP2013116912A JP2013116912A JP5426794B1 JP 5426794 B1 JP5426794 B1 JP 5426794B1 JP 2013116912 A JP2013116912 A JP 2013116912A JP 2013116912 A JP2013116912 A JP 2013116912A JP 5426794 B1 JP5426794 B1 JP 5426794B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic tube
power generation
vehicle
generation system
pressing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013116912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014234770A (ja
Inventor
高弘 森本
Original Assignee
高弘 森本
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 高弘 森本 filed Critical 高弘 森本
Priority to JP2013116912A priority Critical patent/JP5426794B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5426794B1 publication Critical patent/JP5426794B1/ja
Publication of JP2014234770A publication Critical patent/JP2014234770A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

【課題】ポンプ機構やスプリング装置を使用せずに、車両の重力または動力エネルギーを回収して発電すること。
【解決手段】発電システム1は、路面51よりも下方に設置された弾性チューブ11と、弾性チューブ11の内部に充填された液体12と、弾性チューブ11の上方に上下動可能に配設され、車両61に踏まれたときにその車両61の重力または動力により弾性チューブ11を一時的に押し潰す押圧体21とを備える。押圧体21は、車両61に踏まれていない状態のときは、弾性チューブ11の復元力により路面51よりも上方に持ち上げられている突出部22aを有している。
【効果】システム構成が大幅に簡素化され、イニシャルコストが低減される。ポンプ機構やスプリング装置が存在しないため、保守性も良好となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、路面を走行する車両の重力または動力を利用して発電する機構を備えた発電システムに関するものである。
近年、電力に関しては、原子力発電に代わる安全でクリーンな発電方式の開発が重要なテーマとなっている。環境負荷が小さい発電方式としては、太陽光、風力、波力、地熱などの再生可能エネルギーを利用した発電方式が知られている。
その一方で、自然のエネルギーを利用するものではないが、路面を走行する車両の重力または動力を利用した発電方式も、交通量の多い市街地や作業車が頻繁に走行する工場等においては、定常的もしくは反復的な供給が見込めるエネルギーであるため、幾つかのシステム構成が、従来から提案されている。
例えば、特許文献1には、路面を通行する車両の重量により上下運動を行う踏板を備えた発電装置が開示されている。この発電装置の場合、路面の下部には、踏板に復帰動作をさせるためのスプリング装置と、このスプリング装置を介し踏板に連結された連接棒と、この連接棒の他端側に設けたピストン及びこのピストンが嵌合するシリンダを備えたポンプなどが実装される。また、この従来の発電装置は、前記ポンプの動作によって得られる高圧の液体により被動軸を回転させるモーターと、このモーターの被動軸で駆動される発電機を備えている。
また、特許文献2には、車両が走行する路面に、車両の進入側は搖動自在に枢支し、車両の進出側は路面の上方に付勢した構造の踏板を備えたエネルギー回収装置が開示されている。このエネルギー回収装置の場合、踏板の下方には、ピストンが嵌合されたシリンダと、一端を前記踏板の下面に枢支し、他端を前記ピストンに枢支した連結ロッドと、前記シリンダ内の流体の圧力を蓄えるアキュムレータなどが配設される。また、この従来のエネルギー回収装置は、前記アキュムレータに蓄えた圧力エネルギーを電力に変換するタービン発電機を備えている。
しかしながら、特許文献1及び2で提案された発電システムは、路面の下方に、踏板と連動して上下動するピストン及びこのピストンと嵌合されるシリンダを備えたポンプ機構を踏板の数に応じて多数列設する必要があるため、設置時のイニシャルコストが増大し、かつ、設置後もポンプ機構の保守に手間がかかるので、ランニングコストも高くなるという課題があった。
また、特許文献1の発電システムは、踏板の復帰動作のためのスプリング装置も必要であるため、その点でもコストアップが避けられないという課題があった。
特開昭55−139983号公報 特開2001−32764号公報
本発明が解決しようとする問題点は、車両の重力または動力エネルギーを利用した従来の発電システムは、路面の下方に、踏板と連動して上下動するピストン及びこのピストンと嵌合されるシリンダを備えたポンプ機構を踏板の数に応じて多数列設する必要があるため、イニシャルコストが増大し、ランニングコストも高くなる点である。
上記課題があるため、車両の重力または動力エネルギーを利用した発電方式は、アイデアとしては幾つかのシステム構成が提案されていても、広く実用化されるには至っていない。
本発明は、車両の重力または動力エネルギーを利用した発電システムにおいて、そのエネルギーを回収する手段として路面の下方に列設していたピストン及びシリンダからなるポンプ機構を不要とすることにより、導入コストを低減し、かつ、保守性にも優れた発電システムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の発電システムは、
路面よりも下方に設置された弾性チューブと、この弾性チューブの内部に充填された液体と、前記弾性チューブの上方に上下動可能に配設され、車両に踏まれたときにその車両の重力または動力により前記弾性チューブを一時的に押し潰す押圧体と、この押圧体で押し潰されることにより前記弾性チューブ内で加圧された前記液体の液圧を利用して発電する発電機とを備えた発電システムであって、
前記弾性チューブは、その長手方向が車両の進行方向と同じ向きとなるように設置すると共に、
前記押圧体は、前記弾性チューブの長手方向に所定の間隔を空けて複数配設され、車両に踏まれていない状態のときは前記弾性チューブの復元力により前記路面よりも上方に持ち上げられている突出部を有しており、
前記押圧体が車両に踏まれていない状態においても、前記弾性チューブを一定程度押し下げた状態で保持することにより、前記弾性チューブの断面形状を、該弾性チューブが荷重を受けていない状態における断面形状よりも扁平した状態に維持する押さえ機構を設けたことを最も主要な特徴としている。
上記本発明によれば、車両の重力または動力エネルギーを回収する手段として、内部に液体が充填された弾性チューブと、この弾性チューブの上方に上下動可能に配設され、車両に踏まれたときにその車両の重力または動力により弾性チューブを一時的に押し潰す押圧体を用いるので、従来は路面の下方に列設していたピストン及びシリンダからなるポンプ機構は不要となる。
また、前記押圧体の突出部は、車両に踏まれていない状態のときは弾性チューブの復元力により路面よりも上方に持ち上げられているので、従来は踏板の復帰動作のために設けていたスプリング装置も不要となる。
よって、本発明の構成によれば、システム構成が大幅に簡素化されるので、イニシャルコストが低減される。また、ポンプ機構やスプリング装置が存在しないため、保守性も良好となり、ランニングコストも低減できる。
第1実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、図2のX−X’線における縦断面を示した図である。 第1実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、路面を切り欠いて内部構造が見えるようにした平面図である。 第1実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、図2のY−Y’線における断面を示した図である。 保持板の取付け位置等を説明する図で、(a)は平面図、(b)は(a)の中央部における断面を示した図である。 第1実施例の発電システムの全体構成の一例を説明するブロック図で、(a)は市水を利用し非循環型とする場合の図、(b)は循環型とする場合の図である。 第2実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、弾性チューブの長手方向に対する横断面図である。 第2実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、(a)は路面を切り欠いて内部構造が見えるようにした平面図、(b)は弾性チューブの長手方向に対する縦断面図である。 第3実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、弾性チューブの長手方向に対する横断面図である。 第3実施例の発電システムの構成の一部を説明する図で、弾性チューブの長手方向に対する縦断面図である。
以下、本発明の種々の実施形態を、図1〜図9を用いて詳細に説明する。
図1において、51は路面であり、具体的には、例えば、作業車が頻繁に通行する工場敷地内の路面や、車両が切れ目なく低速で走行する高速道路の料金所付近の路面などを示している。
1は、路面51よりも下方に設置され、内部に例えば水などの液体12が流動可能に充填された弾性チューブ11と、この弾性チューブ11の上方に上下動可能に配設され、車両61(図1ではタイヤの一部のみを示している)に踏まれたときにその車両61の重力または動力により弾性チューブ11を一時的に押し潰す押圧体21を備えた第1実施例の発電システムを示している。
51aは、発電システム1の主要な機器の上方を車両61がスムーズに走行できるように、路面51と同じ高さ位置で連続面を形成する鋼板を示している。また、52は、発電システム1の設置スペースにおける床面を示している。24は、押圧体21を弾性チューブ11の所定位置に固定するためのナットである。
押圧体21は、押圧体21が車両61に踏まれていない状態のときに弾性チューブ11の復元力により路面51よりも上方に持ち上げられている突出部22aを有している。車両61が突出部22aの上面を踏み付けながら矢印Aの方向に移動すると、弾性チューブ11の長手方向に列設されている押圧体21は、車両61の荷重によって、順次、鉛直方向に押し下げられる。
押圧体21が鉛直方向に押し下げられると、図1に示すように、押圧体21の棒部材22bの上下方向中央部付近に取り付けられている押下部23が、順次、弾性チューブ11を上方から押し潰す。すると、弾性チューブ11内に充填されていた液体12は、弾性チューブ11が圧閉されるのに伴い、車両61の進行方向(矢印Aの方向)に押し出され、液圧が一気に高まる。
もっとも、弾性チューブ11が押し潰された状態から元の形状に復元するときに、液体12が車両61の進行方向とは逆の方向にも流入する可能性がある。そこで、第1実施例の発電システム1では、液体12が逆方向に流入するのを防止すべく、弾性チューブ11と発電機(図1では不図示)の間に逆止弁32を設けている。なお、33は、逆止弁32と弾性チューブ11を離脱しないように接続するための係止具を、34は連接管を示している。
第1実施例の発電システム1は、押圧体21の押下部23で押し潰されることにより弾性チューブ11内の液体12の液圧を高め、この高められた液圧を利用して水流式の発電機のタービンを回転させて発電する。よって、車両61の主には重力エネルギーを利用して、環境への負荷が小さいクリーンな発電ができる。
次に、第1実施例の発電システム1において、発電効率をより高めるために採用した好適な実施形態を説明する。
本発明では、弾性チューブ11は、弾性変形自在で、車両61の荷重相当の圧力で押圧したときに完全にもしくは概ね圧閉された状態になると共に、押圧を開放すれば直ちに元の形状に復元する機能が得られるのであれば、どのような材質および形状の弾性チューブであっても、使用することは可能である。そこで、第1実施例の発電システム1は、かかる条件を満たすと共に、十分な耐久性を兼ね備えた好適な弾性チューブとして、例えばポンピングチューブとして市販されているものを使用している。
また、弾性チューブ11は、図1及び図2に示すように、その長手方向が車両61の進行方Aと同じ向きとなるように設置すると共に、押圧体21は、弾性チューブ11の長手方向に所定の間隔を空けて複数の押圧体21を配設している。かかる構成は、矢印Aの方向に移動する車両61の重力エネルギーと動力エネルギーを直列的に弾性チューブ11内の液体12に伝達することができるので、発電効率が極めて良好となる。
また、第1実施例は、図2に示すように、車両61の進行方向と交差する向きに複数の弾性チューブ11を並列配置していることでも発電効率を高めている。この並列配置の構成を採用する場合、各弾性チューブ11は、隔壁53及び54で区画し、強度を確保している。なお、以下、並列配置した弾性チューブ11を区別するときは、図2の紙面下側から弾性チューブ11(a)、弾性チューブ11(b)、弾性チューブ11(c)というものとする。
図3は、図2のY−Y’線における断面を示した図である。弾性チューブ11(a)については車両61に完全に踏まれた状態の断面が、弾性チューブ11(b)については車両61に踏まれていない状態の断面が、弾性チューブ11(c)は係止具33によって逆止弁32に固定されている部分の断面が示されている。
弾性チューブ11の断面形状は、荷重を受けていない状態においては真円であるが、本発明では、図3の弾性チューブ11(b)に示すように、押圧体21が車両61に踏まれていない状態においても、弾性チューブ11を一定程度押し下げた状態で保持するための押さえ機構を設けることが望ましい。その理由は次の2点である。
第1に、押圧体21が車両61に踏まれていないときに、弾性チューブ11を真円の形状にまで復元させると、台座26と点接触する形になり、台座26上での安定性が悪くなる。これに対し、図3の弾性チューブ11(b)のように、やや扁平した状態を維持する押さえ機構を設けた場合は、弾性チューブ11が台座26上で安定するので好適である。第2に、押圧体21が車両61に踏まれていないときに、弾性チューブ11を真円の形状にまで復元させると、押圧体21の押し下げ量(ストローク)が必要以上に大きくなってしまう。これに対し、図3の弾性チューブ11(b)のように、やや扁平した状態を維持する押さえ機構を設けた場合は、断面積は左程小さくすることなく、押圧体21の押し下げ量(ストローク)を小さくすることができるので好適である。
第1実施例では、押さえ機構の具体的構成として、次の構成を採用した。すなわち、図3において、破線23aで示した位置は、弾性チューブ11の形状が真円であった場合における押下部23の位置を示している。第1実施例では、弾性チューブ11を設置工事する際に、当初、破線23aの位置にあった押下部が、図3の押下部23の位置まで下がるように、押圧体21の棒部材22bの下端部に切られている螺子に対し、ナット24を締め付ける。このようにすることで、図3の弾性チューブ11(b)は、やや扁平した形状となっている。
また、第1実施例は、図3に示すように、弾性チューブ11(c)の水平方向両側に、弾性チューブ11の水平方向の位置ずれを防止するためのガイド部材25を設けることでも、台座26上における弾性チューブ11(c)の安定性を高め、トラブルを未然に防止している。
すなわち、図3において弾性チューブ11(a)は、押圧体21によって最も押し潰された状態を示しているが、かかる状態においては、弾性チューブ11(a)と、その両側の棒部材22bとの間のスペースは最も狭くなっている。このとき、仮に、弾性チューブ11(a)が台座26の中心から左右何れかの方向に一定程度ずれてしまうと、最悪の場合、棒部材22bと接触し、押圧体21の上下動が阻害されてしまう。
そこで、第1実施例では、かかるトラブルを未然に防止するために、弾性チューブ11の水平方向の位置ずれを防止するガイド部材25を設けたのである。ガイド部材25の高さは、押圧体21によって最も押し潰された弾性チューブ11(a)の厚みよりも若干低くすることで、押圧体21の上下動を妨げないようにしている。
なお、41は、鋼板51aの裏面に取り付けた保持板を示している。また、55は、弾性チューブ11(a)ないし(c)の幅方向両端に設けられ、システム全体の強度を確保するための強化壁である。56は、区画壁53と強化壁55を連結するナットである。
図4は、図3とは異なる方向から、保持板41の取付け位置等を説明する図である。鋼板51aの表面には、突出部22aと同形状の横長長円状の溝51bが切られている。押圧体21が車両61に踏まれたとき、突出部22aは、この溝51b内に埋没し、保持板41と当接する位置まで押し下げられる。つまり、保持板41は、押圧体21の押し下げ量を決める部材でもある。
図5(a)は、液体12として市水を利用すると共に、発電利用後の水は循環利用しない非循環型の発電システム1の全体構成を示したブロック図である。35aは、市水の導入部を示している。34は連接管であり、弾性チューブ11は、長手方向に直列に接続すると共に、幅方向にも並列に接続している。32は、液体12の逆流を防止するために、弾性チューブ11と発電機31との間に設けた逆止弁を示している。36は、発電機31で発電した電気を蓄えておくための蓄電池であり、37は、発電利用後の水を排出する排出部を示している。
この非循環型の発電システム1は、節水という観点では劣るが、導入部35で市水を導入するので、補助的ではあるが、一定程度の水圧が得られるという利点がある。
図5(b)は、発電利用後の水を循環利用する循環型の発電システム1の全体構成を示したブロック図である。既に説明した非循環型のシステムとの違いは、発電利用後の水を貯溜しておく貯溜槽38を備えている点である。35bは、貯溜槽38の水を連接管34へ導入して循環させる導入部を示している。
この循環型の発電システム1は、補助的な水圧の確保という点では劣るが、水を循環利用するので、節水ができるという利点がある。なお、図5において、39は、押圧体21によって高められた弾性チューブ11内の液体の圧力を一時的に蓄積しておくためのアキュムレータを示している。
次に、図6を参照して、第2実施例の発電システム2の構成を、これまでに説明した第1実施例の発電システム1とは異なる点を中心に説明する。第1実施例との構成上の違いは、押圧体21が、車両61に踏まれる上端27aから弾性チューブ11を押圧する下端27bに至るまで、一体の部材27で構成されている点である。具体的には、第2実施例においては、一体の部材27として、直方体状の鋼材を用いている。
従って、第2実施例の発電システム2では、押圧体21はそれ自体が非常に頑丈なものとなり、長期間に亘って車両61に踏まれ続けても破損の可能性は低くなる。なお、第2実施例では、鋼板51aには、直方体状の押圧体21の上下動を許容する長方形状の孔を設けると共に、鋼板51aの下方に取り付けた第2の鋼板42にも、同じく長方形状の孔を設けている。つまり、第2実施例の発電システム2では、上下方向に距離を空けた鋼板51aと第2の鋼板42の夫々に設けた2つの孔を通過させることによって、押圧体21の上下の動きがぶれないように、上下動を安定させている。
図7(a)は、第2実施例の発電システム2の路面51を切り欠いて内部構造が見えるようにした平面図、(b)は弾性チューブの長手方向に対する縦断面図である。第1実施例との構成上の違いは、押圧体21が、押さえ機構(23a,23b,24)と分離されている点である。
すなわち、第1実施例においては、丸棒状の部材を「コ」の字状に曲げて突出部22aと棒部材22bを形成し、2本の棒部材22bの間に押下部23を取り付け、押圧体21を形成していた。押圧部23は、棒部材22bの下端にナット24を締め付けることにより、押さえ機構も兼ね備えていた。これに対し、第2実施例においては、図7中、符号23a、23b、24で示す部材は、押圧体としての機能はなく、押さえ機構としての機能のみとなる。そして、第2実施例においては、一体の部材27からなる押圧体21と、押さえ機構(23a,23b,24)とが、弾性チューブ11(b)の長手方向に、交互に配設されている。
以上説明したように、本発明の発電システム1,2は、車両61の重力または動力エネルギーを回収する手段として、内部に液体12が充填された弾性チューブ11と、この弾性チューブ11の上方に上下動可能に配設され、車両61に踏まれたときに弾性チューブ11を一時的に押し潰す押圧体21を用いるので、ポンプ機構やスプリング装置は不要となる。
よって、本発明の構成によれば、システム構成が大幅に簡素化されるので、イニシャルコストが低減される。また、故障しやすいポンプ機構や、スプリング装置が存在しないため、保守性も良好となる。
本発明は、前記の実施例に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範疇であれば適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
例えば、第1実施例では、車両61に踏まれる突出部22aと、弾性チューブ11を押し潰す押圧部23を別部材とする例を開示したが、本発明では、両者は必ずしも別部材とする必要はない。例えば、図8に示す第3実施例の発電システム3のように、車両に踏まれる突出部22aの下面で弾性チューブ11を押し潰しても良い。
もっとも、第3実施例のように構成した場合、路面51の下方の比較的浅い位置に弾性チューブ11を配置せざるを得ないが、逆止弁を設置するには上下方向に一定程度の高さを有した空間を確保する必要がある。そのため、第3実施例のように構成した場合は、図9に示すように、車両に踏まれる区間は浅く、逆止弁の付近(図9では係止具33の先に逆止弁がある)では深くと、弾性チューブ11を波形状に配置する必要があり、発電効率の点で不利となるおそれがある。
従って、発電効率を考えた場合は、第1実施例で示したように、車両に踏まれる突出部22aと弾性チューブを押し潰す押圧部23は別部材とするか、あるいは、第2実施例で示したように、上下方向に十分な長さを有した一体の部材27からなる押圧体21を使用することで、弾性チューブ11を直線状に配置する方が有利である。
1,2,3 発電システム
11,11(a),11(b),11(c) 弾性チューブ
12 液体
21 押圧体
22a 突出部
22b 棒部材
23 押下部
24 ナット
25 ガイド部材
26 台座
31 発電機
32 逆止弁
51 路面
61 車両

Claims (6)

  1. 路面よりも下方に設置された弾性チューブと、この弾性チューブの内部に充填された液体と、前記弾性チューブの上方に上下動可能に配設され、車両に踏まれたときにその車両の重力または動力により前記弾性チューブを一時的に押し潰す押圧体と、この押圧体で押し潰されることにより前記弾性チューブ内で加圧された前記液体の液圧を利用して発電する発電機とを備えた発電システムであって、
    前記弾性チューブは、その長手方向が車両の進行方向と同じ向きとなるように設置すると共に、
    前記押圧体は、前記弾性チューブの長手方向に所定の間隔を空けて複数配設され、車両に踏まれていない状態のときは前記弾性チューブの復元力により前記路面よりも上方に持ち上げられている突出部を有しており、
    前記押圧体が車両に踏まれていない状態においても、前記弾性チューブを一定程度押し下げた状態で保持することにより、前記弾性チューブの断面形状を、該弾性チューブが荷重を受けていない状態における断面形状よりも扁平した状態に維持する押さえ機構を設けたことを特徴とする発電システム。
  2. 前記弾性チューブの水平方向両側に、前記弾性チューブの水平方向の位置ずれを防止するためのガイド部材を設けたことを特徴とする請求項に記載の発電システム。
  3. 前記押圧体は、車両に踏まれる上端から前記弾性チューブを押圧する下端に至るまで、一体の直方体状の部材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発電システム。
  4. 前記路面と同じ高さ位置で連続面を形成する鋼板を有し、該鋼板には前記押圧体の上下動を許容する孔を設けると共に、前記鋼板の下方に取り付けた第2の鋼板にも孔を設け、前記押圧体は、上下方向に距離を空けた前記鋼板と前記第2の鋼板の夫々に設けた2つの孔を通過させることによって、前記弾性チューブの上方に上下動可能に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の発電システム。
  5. 前記押さえ機構と前記押圧体が、前記弾性チューブの長手方向に交互に配設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の発電システム。
  6. 前記弾性チューブが押し潰された状態から元の形状に復元するときに前記液体が逆方向に流入するのを防止すべく、前記弾性チューブと前記発電機の間に逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の発電システム。
JP2013116912A 2013-06-03 2013-06-03 発電システム Expired - Fee Related JP5426794B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013116912A JP5426794B1 (ja) 2013-06-03 2013-06-03 発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013116912A JP5426794B1 (ja) 2013-06-03 2013-06-03 発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5426794B1 true JP5426794B1 (ja) 2014-02-26
JP2014234770A JP2014234770A (ja) 2014-12-15

Family

ID=50287341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013116912A Expired - Fee Related JP5426794B1 (ja) 2013-06-03 2013-06-03 発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5426794B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014234770A (ja) 2014-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6936932B2 (en) System and method for electrical power generation utilizing vehicle traffic on roadways
JP5025634B2 (ja) 波エネルギから発電する装置及び制御システム
US4339920A (en) Method and apparatus utilizing the weight of moving traffic to produce useful work
US8446030B2 (en) Offshore floating ocean energy system
EP1656500B1 (en) A fluid device for recovery of the kinetic energy of a vehicle
CA2135178C (en) Sea wave-power generation device
KR20090106984A (ko) 통과차량 하중을 이용한 발전장치
DE102007062672A1 (de) Hydraulisches Hubspeicher Kraftwerk
CN108953039A (zh) 一体式垂直轴风力发电与高空储水蓄能发电系统
KR101179107B1 (ko) 차량 하중을 이용한 공압발생장치 및 공압발전 시스템
CN201696540U (zh) 剪切挤压复合型铅阻尼器
WO2013117329A1 (de) Unterwasserspeicher zum speichern von vorzugsweise elektrischer energie
WO2013006744A2 (en) Traffic powered renewable energy system
JP5426794B1 (ja) 発電システム
CN105370522A (zh) 一种液压发电减速带
KR100979617B1 (ko) 통과차량 하중을 이용한 발전장치
KR102673848B1 (ko) 수상 태양광 발전 시스템
US10683838B2 (en) Wave powered electricity generator
CN106948999B (zh) 一种连体海浪发电机
Bairagi et al. Pneumatic and electric energy generation using spring back mechanism
CN110735755A (zh) 一种多浮子共用液压舱式波浪能发电装置
JP2014137045A (ja) 道路設置型の水力発電装置
DE102012109799A1 (de) Kostenoptimierte Offshore-Wind-, Strömungs-, Wellen-, Wind-/Strömungs-, Wind-/Wellen-, Wind-/Strömungs-/Wellen- oder Strömungs-/Wellenenergieanlage
CN202295238U (zh) 海洋平台作业梁移位装置
PL236981B1 (pl) Naciskowy generator energii

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5426794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees