JP5423844B2 - 光通信システム - Google Patents
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Description
本発明は、光符号分割多重(OCDM:Optical Code Division Multiplexing)と光波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)とを組み合わせて光信号通信を行なう光通信システムに関する。
近年の通信需要の増大に対応するため、光ファイバ網内に分岐部/結合部を設けて1本の光ファイバを複数の加入者で共有可能とするPON(Passive Optical Network)において、光符号分割多重と光波長分割多重とを組み合わせて光信号通信を行なうOCDM/WDMシステムが開発されている(例えば非特許文献1及び2)。
以下、図1を参照しつつ、従来のOCDM/WDMシステム100における下り方向通信について説明する。局側の終端装置であるOLT(Optical Line Terminal)110は、複数の送信部111−1〜111−(M×N)と、WDM多重部と、OCDM多重部とを備えている。ここで、Mは加入者ネットワーク130−1〜130−Mの数、Nは1つの加入者ネットワークに属する加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)132−1〜132−Nの数である。送信部111−1〜111−(M×N)の各々から送信された光信号は、WDM多重部112により波長分割多重され且つOCDM多重部113により符号分割多重される。当該多重信号は、分岐部120によって複数の加入者ネットワーク130−1〜130−Mの各々に分岐送信される。加入者ネットワークの1つの送信された光符号分割多重信号は、当該加入者ネットワーク内に設けられた分岐部131によって更に分岐されて複数のONU132−1〜132−Nの各々に分配される。ONU132−1〜132−Nの各々は、自身に分配された多重信号に多重化されている光信号のうちから自チャネルに割り当てられた1つの波長の光信号のみを抽出する符号部133を有している。当該抽出された光信号は受信部134によって受信される。
以下、図2を参照しつつ、従来のOCDM/WDMシステム200における上り方向通信について説明する。ONU141−1〜141−Nの各々は、光信号を送信する送信部142と、送信される光信号を符号化する符号部143とを有している。1つの加入者ネットワークに属するONU141−1〜141−Nの各々によって符号化された光信号は、当該加入者ネットワーク内に設けられた結合部144によって結合されて1つのOCDM多重信号として送出される。複数の加入者ネットワーク140−1〜140−Mの各々から送出された複数のOCDM多重信号は、結合部150によって更に結合されて1つの光多重信号(OCDMとWDMのハイブリッド多重信号)としてOLT160に中継される。OLT160は、OCDM分離部161と、WDM分離部162と、複数の受信部163−1〜163−(M×N)と、を備えている。OLT160に中継された光多重信号は、OCDM分離部161により符号分離され且つWDM分離部162により波長分離される。分離された複数の光信号は複数の受信部163−1〜163−(M×N)に供給される。
X. Wang, et al., "Field Trial of 3-WDM x 10-OCDMA x 10.71-Gb/s Asynchronous WDM/DPSK-OCDMA Using Hybrid E/D Without FEC and Optical Thresholding", Journal of Lightwave Technology, Vol.25, No.1, Jan. 2007.
N. Kataoka, et al.,"Field Trial of Duplex, 10 Gbps x 8-User DPSK-OCDMA System Using a Single 16 x 16 Multi-Port Encoder/Decoder and 16-Level Phase-Shifted SSFBG Encoder/Decoders", Journal of Lightwave Technology, vol.27 no.3, pp.299-305, Feb. 1, 2009.
上記したように、従来のOCDM/WDMシステムにおいては、加入者ネットワークに属する複数のONUの各々が符号部を備える必要がある。すなわち、波長と符号との積の数の符号部が加入者ネットワーク側において必要となる。それ故、ONUの装置サイズが大きくなってしまうと共にコストや消費電力が増加してしまうという問題があった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、OCDM/WDM通信を行なうことができる低コスト且つ省電力の光通信システムを提供することを目的とする。
本発明による光通信システムは、複数の光送信信号を送信先加入者エリア毎に波長分割多重して複数の光波長分割多重信号を生成する光波長多重部と、前記複数の光波長分割多重信号を符号分割多重して光符号分割多重信号を生成する光符号多重部と、を含む局側終端装置と、前記光符号分割多重信号を中継する光信号中継路と、各々が前記送信先加入者エリアの1つに属し、当該中継される光符号分割多重信号に多重化されている光送信信号のうちの1つを受信する加入者側終端装置と、を含む光通信システムであって、前記光信号中継路は、互いに縦列接続され、各々が、入力光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちの1つを符号分離すると共に当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を後段に中継する複数の光符号分離部と、各々が、前記光符号分離部の各々に対応し、対応する1つの光符号分離部から供給される光波長分割多重信号を波長分離して得られた複数の光送信信号を前記送信先加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置に送信する複数の光波長分離部と、からなることを特徴とする。
また、本発明による光通信システムは、各々が送信元加入者エリアの1つに属し、光送信信号を送信する複数の加入者側終端装置と、前記光送信信号を波長分割多重及び符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を中継する光信号中継路と、当該中継された光符号分割多重信号を符号分離及び波長分離して複数の光送信信号を得る局側終端装置と、を含む光通信システムであって、前記光信号中継路は、各々が、前記送信元加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置から送信された複数の光送信信号を波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する複数の光波長多重部と、互いに縦列接続され、各々が、前記光波長多重部の各々に対応し、対応する1つの光波長多重部によって生成された光波長分割多重信号を入力光波長分割多重信号に多重化してこれを前記光符号分割多重信号として後段に中継する複数の光符号多重部と、からなることを特徴とする。
また、本発明による光通信システムは、複数の光送信信号を符号分割多重して複数の光符号分割多重信号を生成する光符号多重部と、前記複数の光符号分割多重信号を送信先加入者エリア毎に波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する光波長多重部と、を含む局側終端装置と、前記光波長分割多重信号を中継する光信号中継路と、各々が前記送信先加入者エリアの1つに属し、当該中継される光波長分割多重信号に多重化されている光送信信号のうちの1つを受信する加入者側終端装置と、を含む光通信システムであって、前記光信号中継路は、互いに接続され、各々が、入力光波長分割多重信号に多重化されている複数の光送信信号のうちから所定符号に対応するものを符号分離してこれらを1つの光波長分割多重信号とすると共に前記1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号を後段に中継する複数の光符号分離部と、各々が、前記光符号分離部の各々に対応し、対応する1つの光符号分離部から供給される光波長分割多重信号を波長分離して得られた複数の光送信信号を前記送信先加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置に送信する複数の光波長分離部と、からなることを特徴とする。
本発明による光通信システムによれば、低コスト且つ省電力でOCDM/WDM通信を行なうことができる。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図3には、下り通信を行なう本実施例の光通信システム1の構成が示されている。以下、OLT10からONU40−1−1〜40−N−MNへの通信を下り通信と称する。
図3には、下り通信を行なう本実施例の光通信システム1の構成が示されている。以下、OLT10からONU40−1−1〜40−N−MNへの通信を下り通信と称する。
OLT10は、局側の終端装置であり、送信部11−1〜11−(M×N)と、WDM多重部12と、OCDM多重部13と、を含む。ここで、Nは2以上の整数であり、加入者エリア40−1〜40−Nの数である。加入者エリア40−1、40−2、・・・、40−Nと符号C1、C2、・・・、CNとが1対1で対応付けられているので、Nは符号の数でもある。
また、Mは2以上の整数であり、加入者エリア40−1〜40−Nの1つに属するONUの最大数である。加入者エリア40−1に属するONU40−1−1、40−1−2、・・・、40−1−M1と波長W1、W2、・・・、WM1とが1対1で対応付けられているので、Mは波長の数でもある。加入者エリア40−2にはM2個のONU、加入者エリア40−3にはM3個のONU、・・・、加入者エリア40−NにはMN個のONUが属している。加入者エリア40−2に属するONU40−2−1、40−2−2、・・・、40−2−M2には、波長W1、W2、・・・、WM2がそれぞれ対応付けられている。加入者エリア40−3〜40−Nの各々に属するONUについても同様に波長が対応付けられている。M1、M2、・・・、MNの各々はM以下の整数であり、M1+M2+・・・+MN≦M×Nである。
送信部11−1〜11−(M×N)は、ONU40−1−1〜40−N−MNに対して送信すべき光信号を生成する。
WDM多重部12は、送信部11−1〜11−(M×N)の各々によって生成された複数の光送信信号を加入者エリア毎に波長分割多重して複数の光波長分割多重信号を生成する。WDM多重部12は、例えば、加入者エリアと当該加入者エリアに属するONUのアドレスとを対応付けるテーブルを有しており、当該対応付けに基づいて加入者エリア毎に波長分割多重することができる。WDM多重部12としては、例えば、薄膜フィルタ(TFF:Thin Film Filter)、ファイバブラッグ回折格子(FBG:Fiber Bragg Grating)、アレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)、WDMカプラなどの受動素子を用いることができる。
OCDM多重部13は、WDM多重部12によって生成された複数の光波長分割多重信号を符号分割多重して光符号分割多重信号を生成する。符号分割多重においては、1ビットを表す光パルスを複数のパルス(いわゆるチップパルス)に分割する。1つのビットについてのチップパルス群はそのビット時間内に存在する。符号分割多重は、隣接するチップパルスの間の位相差を符号識別子とする多値位相シフト方式である。OCDM多重部13としては、例えば、超格子構造FBG(SSFBG:Super-Structured FBG)などの受動素子を用いることができる。
OCDM分離部20−1〜20−Nは、光ファイバ7−1〜7−Nを介して縦列接続されており、前段から中継された入力光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちの1つを符号分離する共に、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を後段に中継する。なお、本実施例に係るOCDM分離部20−1〜20−Nは、縦列接続の場合に限定されず、例えば、OCDM分離部20−1〜20−Nは、光ファイバ7−1〜7−Nのいずれかにサーキュレータ又はスプリッタ等が備わり、それらの分岐先に接続するような場合(OCDM分離部20−1〜20−N全体の接続関係をみればスター型等の場合)でも実施可能である。
詳細には以下のように動作する。OCDM分離部20−1は、OCDM多重部13から送信された光符号分割多重信号を光ファイバ7−1を介して受信し、これに多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定された符号C1に一致する符号を有する1つの光波長分割多重信号を符号分離する。OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介してWDM分離部30−1に供給する。また、OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号が多重化された光符号分割多重信号を光ファイバ7−2を介して後段のOCDM分離部20−2に中継する。
OCDM分離部20−2は、前段のOCDM分離部20−1から光ファイバ7−2を介して中継された光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定された符号C2に一致する符号を有する1つの光波長分割多重信号を符号分離する。OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介してWDM分離部30−2に供給する。また、OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を光ファイバ7−3を介して後段のOCDM分離部20−3に中継する。
以下、OCDM分離部20−3〜20−Nの各々も同様に動作する。OCDM分離部20−1〜20−Nの詳細構成については後述する(図4)。
WDM分離部30−1は、OCDM分離部20−1によって符号分離された1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介して受信し、これを波長分離して複数の光送信信号を得る。WDM分離部30−1は、当該複数の光送信信号を光ファイバ9−1−1〜9−1−M1を介して加入者エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1に送信する。詳細には、WDM分離部30−1は、ONU40−1−1に対して波長W1を有する光信号を送信し、ONU40−1−2に対して波長W2を有する光信号を送信し、・・・、ONU40−1−M1に対して波長WM1を有する光信号を送信する。WDM分離部30−2〜30−Nの各々も同様に動作する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1は、加入者側の終端装置であり、受信部41を有する。ONU40−1−1の受信部41は、WDM分離部30−1によって波長分離された波長W1を有する光信号を受信して当該光信号から通信情報を復元する。同じく加入エリア40−1に属するONU40−1−2は波長W2を有する光信号、ONU40−1−3は波長W3を有する光信号、・・・、ONU40−1−M1は波長WM1を有する光信号をそれぞれ受信して当該光信号から通信情報を復元する。加入エリア40−2〜40−Nの各々に属するONUも同様に動作する。
図4には、OCDM分離部20−1の構成が示されている。OCDM分離部20−1は、サーキュレータ21と、SSFBG22と、を含む。また、OCDM分離部20−1は、入力ポート、第一出力ポート、及び第二出力ポートを有している。
サーキュレータ21は、前段から入力ポートに入力された光符号分割多重信号をSSFBG22に供給すると共に、SSFBG22から反射された1つの光符号分割多重信号を第一出力ポートから出力する。
SSFBG22は、サーキュレータ21から供給された光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定された符号C1に一致する符号を有する1つの光波長分割多重信号のみをサーキュレータ21に対して反射する。
SSFBG22は、光ファイバの一部であり、そのファイバコア屈折率が長手方向に周期的に変調された部分である。SSFBG22は、長手方向に縦列に接続された複数の単位回折格子22−1〜22−Kからなる(Kは2以上の整数)。単位回折格子22−1〜22−Kの各々は、屈折率変調の周期に比例したブラッグ波長を有する光のみを反射させる。
前段のOCDM多重部13からの光符号分割多重信号がOCDM分離部20−1の入力ポートに入力された場合には以下のように動作する。サーキュレータ21は、当該光符号分割多重信号をSSFBG22に供給する。SSFBG22は、当該光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定されている符号C1に一致する1つの光波長分割多重信号のみを反射させる。サーキュレータ21は、当該1つの光波長分割多重信号を第一出力ポートから出力する。SSFBG22は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号が多重化された光符号分割多重信号を第二ポートから出力する。当該光符号分割多重信号は、後段のOCDM分離部20−2(図3)に中継される。OCDM分離部20−2〜20−Nの各々も同様に動作する。
図5には、サーキュレータ21からSSFBG22に入力された光符号分割多重信号の屈折率変調が示されている。図5では、便宜上、3つの単位回折格子22−1〜22−3のみを図示している。
横軸はサーキュレータ21からの距離である。縦軸はSSFBG22内の屈折率である。”L”は、単位回折格子22−1〜22−3の各々の長さである。”ΔL”は、互いに隣接する単位回折格子の中心間距離である。SSFBG22の符号識別子すなわち隣接チップパルス間の位相差θは、ΔLの大きさに応じて定まる。単位回折格子22−1〜22−3の各々の位相差θは同一である。”n0”は、SSFBG22内の屈折率を長手方向に亘って平均して得られた実効屈折率である。単位回折格子22−1〜22−3の各々の実効屈折率n0は同一である。また、実効屈折率n0は、SSFBG22のうちの単位回折格子22−1〜22−3が形成されていない部分の屈折率とも同一である。”Λ”は、屈折率変調の周期を長さに換算したものである。以下、”Λ”を格子ピッチと称する。
単位回折格子22−1〜22−3の各々の屈折率変調の包絡線は、sinc関数形状であることが好ましい。ファイバコア上における単位回折格子の中心からの距離を”x”とした場合、”x”における屈折率変調の包絡線n(x)は以下の式(1)によって表される。
ここで、”nI”は変調指数であり、”XS”は図5に示されるように、sinc関数の零点間隔である。零点間隔は、符号化・復号化処理の対象となる光波長分割多重信号の波長帯域に対応する。単位回折格子の長手方向の屈折率を調整することにより、屈折率変調の包絡線をsinc関数形状とすることができる。
以下、図3を参照しつつ、下り通信を行なう光通信システム1の動作について説明する。
OLT10においては、先ず、送信部11−1〜11−(M×N)の各々から出力される光信号をWDM多重部12が加入者エリア毎に波長分割多重して複数の波長分割多重光信号を生成する。次に、OCDM多重部13が複数の波長分割多重光信号を符号分割多重して1つの符号分割多重光信号を生成する。符号分割多重光信号は、いわゆるOCDM/WDMハイブリッド多重された光信号である。OLT10は、符号分割多重光信号を光ファイバ7−1に送出する。
OCDM分離部20−1は、光ファイバ7−1を介して符号分割多重光信号を受信する。OCDM分離部20−1は、符号分割多重光信号に多重化されている複数の波長分割多重光信号のうちから、予め設定されている符号C1に一致する符号を有する1つの光波長分割多重信号を符号分離する。OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介してWDM分離部30−1に供給する。また、OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号が多重化された光符号分割多重信号を光ファイバ7−2を介して後段のOCDM分離部20−2に中継する。
OCDM分離部20−1によって符号分離される1つの光波長分割多重信号は、複数の波長W1〜WM1の光信号が波長分割多重された信号である。OCDM分離部20−1は、この複数波長チャネルの光信号を一括して復号化して得られた1つの光波長分割多重信号を第一出力ポートから出力するのである。
OCDM分離部20−2は、前段のOCDM分離部20−1から光ファイバ7−2を介して中継された光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定された符号C2に一致する符号を有する1つの光波長分割多重信号を符号分離する。OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介してWDM分離部30−2に供給する。また、OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を光ファイバ7−3を介して後段のOCDM分離部20−3に中継する。以下、OCDM分離部20−3〜20−Nの各々も同様に動作する。
WDM分離部30−1は、OCDM分離部20−1によって符号分離された1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介して受信し、これを波長分離して複数の光送信信号を得る。WDM分離部30−1は、加入エリア40−1に属するONU40−1−1に対して波長W1を有する光信号を送信し、ONU40−1−2に対して波長W2を有する光信号を送信し、・・・、ONU40−1−M1に対して波長WM1を有する光信号を送信する。
WDM分離部30−2は、OCDM分離部20−2から供給された1つの光波長分割多重信号を波長分離して、加入エリア40−2に属するONU40−2−1に対して波長W1を有する光信号を送信し、ONU40−2−2に対して波長W2を有する光信号を送信し、・・・、ONU40−2−M2に対して波長WM2を有する光信号を送信する。WDM分離部30−3〜30−Nの各々も同様に動作する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1の受信部41は、WDM分離部30−1によって波長分離された波長W1を有する光信号を受信して当該光信号から通信情報を復元する。同じく加入エリア40−1に属するONU40−1−2は波長W2を有する光信号、ONU40−1−3は波長W3を有する光信号、・・・、ONU40−1−M1は波長WM1を有する光信号をそれぞれ受信して当該光信号から通信情報を復元する。加入エリア40−2〜40−Nの各々に属するONUも同様に動作する。
このように、光通信システム1の下り通信においては、縦列に接続されたOCDM分離部20−1〜20−Nの各々が、前段からの符号分割多重光信号に多重化されている波長分割多重光信号のうちから、自身に予め設定されている1つの符号(C1〜CNのうちの1つ)に一致する1つの波長分割多重信号を符号分離し、自身に対応する1つのWDM分離部(30−1〜30−Nのうちの1つ)に供給する。WDM分離部30−1〜30−Nの各々は、自身に対応するCDM分離部(20−1〜20−Nのうちの1つ)から供給された1つの波長分割多重信号を波長分離して得られた複数の光信号を、自身に対応する加入者エリア(40−1〜40−Nのうちの1つ)に属する複数のONUに対して供給する。この際、ONUの各々には、自身に対応する1つの波長(W1〜WMのうちの1つ)を有する光信号が供給される。
かかる構成により、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々は、符号器を備えることなく、符号分割多重光信号に多重化された光信号のうちから、自身に対応する1つの波長の光信号を受信することができる。それ故、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々の装置サイズも小さくできると共に、光通信システム1全体のコスト及び消費電力を抑えることができる。
図6には、上り通信を行なう本実施例の光通信システム1の構成が示されている。以下、ONU40−1−1〜40−N−MNからOLT10への通信を上り通信と称する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1の各々は、加入者側の終端装置であり、送信部42を有する。ONU40−1−1は波長W1の光信号を送信し、ONU40−1−2は波長W2の光信号を送信し、・・・、ONU40−1−M1は波長WM1の光信号を送信する。波長W1〜WM1の光信号はそれぞれ光ファイバ9−1−1〜9−1−M1を介してWDM多重部50−1により受信される。加入エリア40−2〜40−Nの各々に属するONUも同様に動作する。
WDM多重部50−1は、加入エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1からの複数の光信号を波長分割多重して1つの光波長分割多重信号を生成する。WDM多重部50−1は、光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介してOCDM多重部60−1に送信する。WDM多重部50−2は加入エリア40−2に属する複数のONUの各々からの光信号を波長分割多重して得られた1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介してOCDM多重部60−2に送信する。
以下、WDM多重部50−3〜50−Nも同様に動作する。WDM多重部50−1〜50−Nとしては、例えば、薄膜フィルタ(TFF)、ファイバブラッグ回折格子(FBG)、アレイ導波路回折格子(AWG)、WDMカプラなどの受動素子を用いることができる。
OCDM多重部60−1〜60−Nは、光ファイバ7−1〜7−Nを介して縦列接続されている。OCDM多重部60−1〜60−Nの各々は、WDM多重部50−1〜50−Nのうちの1つによって生成された光波長分割多重信号を、前段から中継された入力光波長分割多重信号に多重化してこれを光符号分割多重信号として後段に中継する。
詳細には以下のように動作する。OCDM多重部60−1は、WDM多重部50−1から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介して受信すると共に、前段のOCDM多重部60−2から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ7−2を介して受信し、これらの光信号を符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を光ファイバ7−1を介してOLT10に送信する。
OCDM多重部60−2は、WDM多重部50−2から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介して受信すると共に、前段のOCDM多重部60−3から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ7−3を介して受信し、これらの光信号を符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を光ファイバ7−2を介して後段のOCDM多重部60−1に送信する。
以下、OCDM多重部60−3〜60−Nも同様に動作する。符号分割多重においては、1ビットを表す光パルスからチップパルス群を生成し、互いに隣接するチップパルスの間の位相差を符号識別子とする。OCDM多重部60−1〜60−Nとしては、例えば、超格子構造FBG(SSFBG)などの受動素子を用いることができる。
OLT10は、局側の終端装置であり、OCDM分離部14と、WDM分離部15と、受信部16−1〜16−(M×N)と、を含む。
OCDM分離部14は、OCDM多重部60−1から送信された光符号分割多重信号を光ファイバ7−1を介して受信する。OCDM分離部14は、符号分割多重光信号を符号分離して複数の光波長分割多重信号を得る。
WDM分離部15は、OCDM分離部14によって符号分離された複数の光波長分割多重信号の各々を波長分離して複数の光信号を得る。
受信部16−1〜16−(M×N)の各々は、WDM分離部15によって波長分離された複数の光信号のうちから自身に対応する1つの波長(W1〜WMNのうちの1つ)の光信号を受信して当該光信号から通信情報を復元する。
図7には、OCDM多重部60−1の構成が示されている。OCDM多重部60−1は、サーキュレータ21と、SSFBG22と、を含む。また、OCDM分離部20−1は、第一入力ポート、第二入力ポート、及び、出力ポートを有している。
サーキュレータ61は、WDM多重部50−1から第一入力ポートに入力された光波長分割多重信号をSSFBG62に供給すると共に、SSFBG62から供給された符号分分割多重光信号を出力ポートから出力する。
SSFBG62は、サーキュレータ61から供給された光波長分割多重信号に対して、予め設定された符号C1による符号化処理を施して得られた符号化光信号と、前段のOCDM多重部60−2から第二入力ポートに入力された少なくとも1つの符号化光信号とを結合して得られた符号分割多重信号をサーキュレータ61に供給する。
SSFBG62は、光ファイバの一部であり、そのファイバコア屈折率が長手方向に周期的に変調された部分である。SSFBG62は、長手方向に縦列に接続された複数の単位回折格子62−1〜62−Kからなる。単位回折格子62−1〜62−Kの各々は、屈折率変調の周期に比例したブラッグ波長を有する光のみを反射させる。OCDM多重部60−2〜60−Nの各々も同様に動作する。
以下、図6を参照しつつ、上り通信を行なう光通信システム1の動作について説明する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1の各々は、自身に割り当てられている波長(W1〜WM1のうちの1つ)を搬送波とする光信号を送信する。同様に、加入エリア40−2〜40−Nの各々に属するONUの各々光信号を送信する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1から送信された複数の光信号は、光ファイバ9−1−1〜9−1−M1を介してWDM多重部50−1によって受信される。同様に、WDM多重部50−2〜50−Nの各々も、加入エリア40−2〜40−Nのうちの自身に対応する1つの加入エリアに属する複数のONUから送信された複数の光信号をそれぞれ受信する。
WDM多重部50−1は、光ファイバ9−1−1〜9−1−M1を介して受信した複数の光信号を波長分割多重して波長分割多重光信号を生成する。WDM多重部50−1は、波長分割多重光信号を光ファイバ8−1を介してOCDM多重部60−1に送信する。同様に、WDM多重部50−2〜50−Nの各々も、受信した複数の光信号を波長分割多重して波長分割多重光信号を生成する。また、WDM多重部50−2、50−3、・・・、50−Nは、波長分割多重光信号をOCDM多重部60−2、60−3、・・・、60−Nにそれぞれ送信する。
OCDM多重部60−1は、WDM多重部50−1から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介して受信すると共に、前段のOCDM多重部60−2から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ7−2を介して受信し、これらの光信号を符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を光ファイバ7−1を介してOLT10に送信する。
OCDM多重部60−2は、WDM多重部50−2から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介して受信すると共に、前段のOCDM多重部60−3から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ7−3を介して受信し、これらの光信号を符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を光ファイバ7−2を介して後段のOCDM多重部60−1に送信する。OCDM多重部60−3〜60−Nも同様に動作する。
OCDM分離部14は、OCDM多重部60−1から送信された光符号分割多重信号を光ファイバ7−1を介して受信する。OCDM分離部14は、符号分割多重光信号を符号分離して複数の光波長分割多重信号を得る。WDM分離部15は、OCDM分離部14によって符号分離された複数の光波長分割多重信号の各々を波長分離して複数の光信号を得る。受信部16−1〜16−(M×N)の各々は、WDM分離部15によって波長分離された複数の光信号のうちから自身に対応する1つの波長(W1〜WMのうちの1つ)の光信号を受信して当該光信号から通信情報を復元する。
このように、光通信システム1の上り通信においては、WDM多重部50−1〜50−Nの各々が、自身に対応する1つの加入エリア(40−1〜40−Nのうちの1つ)に属する複数のONUから送信された複数の光信号を波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する。そして、縦列に接続されたOCDM多重部60−1〜60−Nの各々が、自身に対応するWDM多重部(50−1〜50−Nのうちの1つ)からの光波長分割多重信号と、前段のOCDM多重部からの光波長分割多重信号とを符号分割多重して、これを後段に送信する。符号分割多重信号は、最終的にOLT10によって受信される。
かかる構成により、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々は、符号器を備えることなく、自身に対応する1つの波長の光信号を送信することができる。それ故、光通信システム1全体のコストを抑えると共に、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々の装置サイズも小さくすることができる。
以下に、OCDM多重部13(図3)及びOCDM多重部50−1〜50−N(図6)による符号化処理の詳細について説明する。なお、以下、SSFBG22とSSFBG62とを区別せず、単にSSFBGと標記する。また、単位回折格子22−Kと単位回折格子62−Kとも区別せず、単に単位回折格子と標記する。
中心波長がλSである光信号を符号化する場合、符号化された光信号の隣接チップパルス間の光位相差θは、単位回折格子間隔をΔL、格子ピッチをΛとすると、以下の式(2)によって表される。
ここで、Δθは単位回折格子間での屈折率変調の位相差に起因する位相である。λBは回折格子のブラッグ波長であり、格子ピッチをΛ、平均実効屈折率をn0とすると、以下の式(3)により表される。
隣接チップパルス間のパルスの時間位置の差ΔTは、単位回折格子間隔ΔLを決定すると、以下の式(4)により表される。
ここで、cは、真空中の光速である。
SSFBGを構成する単位回折格子の数をKとする。SSFBGにインパルス光(ディラックのデルタ関数を用いて電界振幅をδ(t)と表す。tは時間である。)を入力したときに、K個の単位回折格子の各々においてその入力光が等しい反射率で反射し、それらの反射光がSSFBGの入力ポートで結合された場合には、反射光の電界振幅は以下の式(5)により表される。
ここで、iは虚数単位である。この電界振幅すなわちインパルス応答をフーリエ変換したものをH(f)とすると、H(f)は以下の式(6)により表される。ここで、fは周波数である。
H(f)は、周波数軸上において1/ΔT≡Fcを周期とする周期関数である。ここで、Fcはチップレートである。
SSFBGを構成する単位回折格子が周波数に依存しない場合、式(6)に示されるH(f)がSSFBGの反射伝達関数となるが、現実にはその単位回折格子には周波数依存性がある。単位回折格子の反射伝達関数を全て等しくG(f)とした場合、SSFBGの反射伝達関数HSSFBG(f)は以下の式(7)によって表される。
単位回折格子の屈折率変調包絡線を上記したようにsinc関数形状とした場合、反射伝達関数G(f)は矩形波となる。その矩形波の中心周波数fcは以下の式(8)によって表される。
これを波長に換算すると、ブラック波長λBがSSFBGの反射伝達関数の中心波長である。矩形波の幅すなわち反射帯域幅ΔFは、sinc関数の零点間隔をXsを決定すると、以下の式(9)によって表される。
波長軸上の反射帯域幅Δλは、以下の式(10)によって表される。
図8(a)には、SSFBGの反射伝達関数が示されている。図8(a)に示される伝達関数のピーク間隔λB 2Fc/cは、チップレートFcを波長に換算したものである。式(6)から明らかなように、互いに異なる隣接チップパルス間位相差を生じさせる2つのSSFBGに対し、一方の反射伝達関数は他方の反射伝達関数を周波数(又は波長)軸方向にシフトさせたものである。図8(a)においては、一例として、単位回折格子のブラッグ波長λBが反射伝達関数のピーク波長間の中心になるように描いている。
RZ光信号をSSFBG方光符号器によって光符号化・復号化したしたときのシミュレーションの結果が図9〜図12に示されている。シミュレーション条件は以下のとおりである。符号数は15、ビットレートは1.25Gb/s、送信信号パルス幅は2ps、送信信号波形はガウシアン、信号光中心波長すなわちブラッグ波長λBは1549.32nm、チップレートFCは100Gchip/s、隣接チップパルス間の位相差θはπ/8、2π/8、3π/8、4π/8、5π/8、6π/8、7π/8、8π/8、9π/8、10π/8、11π/8、12π/8、13π/8、14π/8、15π/8ラジアン、単位回折格子の反射帯域幅Δλは3.2mm(ΔF=400GHz)、単位回折格子の数Kは48である。
図9には、RZ信号の光スペクトルが示されている。横軸は波長、縦軸は光信号のパワーである。3dB帯域は220.5GHzである。これは、ガウシアンパルスのフーリエ変換限界0.441をパルス幅2psで除算して得られる。
図10には、図9の信号が3dB帯域幅100GHzの3次のスーパーガウシアン形状の光フィルタを通過した後の光スペクトルが示されている。横軸は波長、縦軸は光信号のパワーである。
図9の光スペクトルを有する信号又は図10のように帯域制限された信号を光符号器に入力し、符号化、復号化した後の光について以下の結果を得た。
図11には、符号器及び当該符号器が有する符号と同一の符号を有する復号器を用いて符号化及び復号化した場合の信号光パワーの減衰が示されている。横軸は符号チャネル、縦軸は透過率である。チャネル#nのときの隣接チップパルス間の位相差はπ/8×nラジアンである。送信信号の帯域が50GHz、55GHz、60GHz、65GHz、70GHz、80GHz、100GHz、120GHz、160GHz、200GHz、320GHz、及び、制限無しの場合の透過率が示されている。送信信号の帯域が100GHz未満すなわちチップレートよりも小さくなった場合にはチャネル#8近辺のチャネルに対して透過による信号減衰が大きくなっている。それ故、送信光信号の帯域はチップレート以上であることが望ましい。
図12には、チャネル#nに対応する符号器によって符号化された信号をチャネル#8に対応する復号器が復号したときのパワーコントラスト比が示されている。横軸は符号器のチャネル番号、縦軸はパワーコントラスト比である。なお、チャネル#8における隣接チップパルス間の位相差はπラジアンである。チャネル#n0に対するパワーコントラスト比は、チャネル#n0に対応する符号器が符号化して得られた符号化信号をチャネル#n0に対応する復号器が復号化して得られた復号化信号の光パワーを、当該符号化信号をチャネル#n1に対応する復号器が復号化して得られた復号化信号の光パワーで除算した値である。n0=n1のときのパワーコントラスト比は1すなわち0dBとなる。これは、希望チャネルを符号分離したことに対応する。n0≠n1のときのパワーコントラスト比は1すなわち0dBにはならない。これは、希望チャネル以外のチャネルを符号分離したことに対応する。パワーコントラスト比の定義からわかるように、この値が大きい程、符号識別力が高いといえる。チャネル#8に対して、元のRZ信号を送信した場合と、100GHzの幅で帯域制限した場合とで符号識別能力はほとんど変わらない。
したがって、符号器の有するチップレートFc以上の帯域を有するRZ光信号に対して、コヒーレント時間拡散−多値位相シフト方式の光符号化を実現することができる。換言すれば、入力される光波長分割多重信号の帯域幅よりも小さいチップレートに対応する間隔で単位回折格子を縦列接続することによって、コヒーレント時間拡散−多値位相シフト方式の光符号化を実現することができる。この場合、光符号器の周波数応答特性の帯域のうち、符号化のための必要帯域幅はチップレートFcの幅である。換言すれば、1つの波長チャネルの信号に対して、当該必要帯域幅以外の周波数範囲は符号化に必ずしも必要ではないので、当該周波数範囲内において別の波長チャネルを符号化することによって、複数の波長チャネルの信号を一括して符号化することができる。
WDMチャネルの隣接波長間隔をδλ、RZ光信号の3dB帯域幅をδλsとしたとき、δλs<δλとすることによってWDMチャネル間の干渉を抑制することができる。また、λB 2Fc/c<δλs且つMk’δλ<Δλとすることによって1つのSSFBGでMk’チャネルのWDM信号を威喝して符号化処理することができる。更に、単位回折格子の屈折率変調包絡線をsinc関数形状にすることによってSSFBGの反射伝達関数の方絡線が矩形形状になり、符号化又は復号化に伴う信号減衰がWDMチャネル間で一様になる。図8には、一例として3チャネルのWDM信号を一括してSSFBGで符号化処理する場合のSSFBGの反射伝達関数(図8(a))と、WDM信号の光スペクトル(図8(b))の関係が示されている。
以下、本実施例の光通信システム1と、従来のOCDM/WDMハイブリッドPONシステムとで、必要な多重・分離部の数を比較する。ここで、OLTに含まれるWDM多重・分離部及びOCDM多重・分離部の数は、本実施例の光通信システム1と従来システムとで同一なのでOLT内の多重・分離部の数については無視する。波長チャネル数をM、符号チャネル数をNとした場合、図1及び図2に示される従来システムにおいては、WDM多重・分離部(分岐部・結合部)の数が1であり、OCDM多重・分離部(符号部)の数がM×Nである。故に、従来システムにおける多重・分離部の総数はM×N+1である。一方、図3及び図6に示される本実施例の光通信システム1においては、WDM多重・分離部の数がNであり、OCDM多重・分離部の数がNである。故に、光通信システム1における多重・分離部の総数は2Nである。それ故、以下の式(11)の不等式が成立する場合に、光通信システム1の多重・分離部の数が従来システムのそれに比較して少なくなる。
ここで、OCDM/WDMハイブリッドPONシステムは多元接続通信を前提としているので、波長チャネル数M、符号チャネルNはそれぞれ2以上の整数である。故に、全てのM、Nのとり得る値に対して式(11)の不等式が成立する。よって、光通信システム1の多重・分離部の数は、従来システムのそれに比較して少ないことが判る。
このように、本実施例の光通信システム1によれば、多重・分離部の数を従来システムのそれよりも減らすことができるので、システム全体でのコストを下げることができると共にONUの装置サイズも小さくできるという効果を奏する。また、本実施例の光通信システム1においては、波長・符号チャネルの識別と光信号の結合・分離とを同時に処理するので、光結合器・分岐器が必要ない。それ故、伝送路のロスバジェットを拡大できるので、従来システムに比べて送信光信号のパワーを低くすることができるという効果も奏する。したがって、多重・分離部の数の減少及び送信光信号パワーの低下により、システム全体での低消費電力化という効果も奏する。
<第2の実施例>
図13には、本実施例のOCDM分離部20−1が示されている。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
図13には、本実施例のOCDM分離部20−1が示されている。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
OCDM分離部20−1は、1つのサーキュレータ21と、複数のSSFBG23、24、25及び26からなる。サーキュレータ21は、第1の実施例と同様に動作する。
SSFBG23は、縦列に接続された単位回折格子23−1、23−2及び23−3からなる。SSFBG23の一方のポートはサーキュレータ21に接続され、他方のポートはSSFBG24に接続されている。
SSFBG24は、縦列に接続された単位回折格子24−1、24−2及び24−3からなる。SSFBG24の一方のポートはSSFBG23に接続され、他方のポートはSSFBG25に接続されている。
SSFBG25は、縦列に接続された単位回折格子25−1、25−2及び25−3からなる。SSFBG25の一方のポートはSSFBG24に接続され、他方のポートはSSFBG26に接続されている。
SSFBG26は、縦列に接続された単位回折格子26−1、26−2及び26−3からなる。SSFBG26の一方のポートはSSFBG25に接続され、他方のポートはOCDM分離部20−1の第2出力ポートである。
各単位回折格子の構造は第1の実施例と同様である。SSFBG23に含まれる単位回折格子23−1、23−2及び23−3の各々の格子ピッチはΛ3である。SSFBG24に含まれる単位回折格子24−1、24−2及び24−3の各々の格子ピッチはΛ4である。SSFBG25に含まれる単位回折格子25−1、25−2及び25−3の各々の格子ピッチはΛ5である。SSFBG23に含まれる単位回折格子26−1、26−2及び26−3の各々の格子ピッチはΛ6である。格子ピッチΛ3、Λ4、Λ5及びΛ6は互いに異なる。その他の構造パラメータは図5に示されるものと同様である。
以下、本実施例におけるOCDM分離部20−1の動作について説明する。OCDM分離部20−1に入力された光符号分割多重信号は、サーキュレータ21を介してSSFBG23に入力される。SSFBG23は、当該光符号分割多重信号に多重化されている複数の光波長分割多重信号のうちから、SSFBG23に予め設定されている1つの符号識別子θに一致し且つ波長帯Δλ3に含まれるチャネルの光信号を反射すると共に、それ以外のチャネルの光信号を透過させる。ここで、波長帯Δλ3は、以下の式(12)によって求められる中心波長λB3を有し、幅が上記の式10によって求められるΔλである波長の範囲である。
なお、λB3はSSFBG23を構成する単位回折格子23−1、23−2及び23−3の各々のブラッグ波長である。SSFBG23を透過した光信号はSSFBG24に入力される。SSFBG23から反射した光信号はサーキュレータ21を介して第一出力ポートから出力される。
SSFBG24は、入力される光符号分割多重信号に多重化されている複数の光波長分割多重信号のうちから、SSFBG24に予め設定されている1つの符号識別子θに一致し且つ波長帯Δλ4に含まれるチャネルの光信号を反射すると共に、それ以外のチャネルの光信号を透過させる。ここで、波長帯Δλ4は、以下の式(13)によって求められる中心波長λB4を有し、幅が上記の式10によって求められるΔλである波長の範囲である。
なお、λB4はSSFBG24を構成する単位回折格子24−1、24−2及び24−3の各々のブラッグ波長である。SSFBG24を透過した光信号はSSFBG25に入力される。SSFBG24から反射した光信号はSSFBG24を透過し、サーキュレータ21を介して第一出力ポートから出力される。
SSFBG25及び26の各々も同様に動作する。SSFBG25の中心波長λB5は以下の式(14)によって示され、SSFBG26の中心波長λB6は以下の式(15)によって示される。
SSFBG26の透過光は、第二出力ポートから次段のOCDM分離部20−2に中継される。OCDM分離部20−2〜20−Nの各々もOCDM分離部20−1と同様の構成であり、同様に動作する。また、OCDM多重部60−1〜60−Nの各々もOCDM分離部20−1と同様の構成とすることができる。
図14には、SSFBGの接続数が4つであり且つSSFBGの各々の反射伝達関数が図8(a)に示されるものと同様である場合のOCDM分離部と復号化された波長分割多重光信号のスペクトルとの関係が示されている。波長帯Δλ3にあるチャネル#1、#2及び#3はSSFBG23、波長帯Δλ4にあるチャネル#4、#5及び#6はSSFBG24、波長帯Δλ5にあるチャネル#7、#8及び#9はSSFBG25、波長帯Δλ6にあるチャネル#10、#11及び#12はSSFBG26によってそれぞれ復号化される。
以下、本実施例の光通信システム1と、従来のOCDM/WDMハイブリッドPONシステムとで、必要な多重・分離部の数を比較する。ここで、OLTに含まれるWDM多重・分離部及びOCDM多重・分離部の数は、本実施例の光通信システム1と従来システムとで同一なのでOTL内の多重・分離部の数については無視する。波長チャネル数をM、符号チャネル数をNとした場合、図1及び図2に示される従来システムにおける多重・分離部の総数はM×N+1である。一方、図3及び図6に示される本実施例の光通信システム1においては、WDM多重・分離部の数がNであり、OCDM多重・分離部の数がNであるが、OCDM多重・分離部の各々が複数のSSFBGを有しているので部品点数が増加することになる。そこで、コスト試算のために、SSFBGを「多重・分離機能を有する手段」と考え、SSFBGの数とWDM多重・分離部の数とを加算して得られた数を「多重・分離機能を有する手段」と定義する。OCDM多重・分離部1つ当たりのSSFBG数をaとすると、全SSFBG数はa×Nとなる。よって、光通信システム1における多重・分離機能を有する手段の数は(1+a)×Nとなる。それ故、以下の式(16)の不等式が成立する場合に、光通信システム1の多重・分離部の数が従来システムのそれに比較して少なくなる。
ここで、OCDM/WDMハイブリッドPONシステムは多元接続通信を前提としているので、波長チャネル数M、符号チャネルNはそれぞれ2以上の整数である。式(16)をaについて解くと以下の式(17)となる。
式(17)から、OCDM多重・分離部1つ当たりのSSFBG数aが波長チャネル数Nよりも1つでも少ない場合に、光通信システム1の多重・分離部の数は、従来システムのそれに比較して少なくなることが判る。つまり、1つのSSFBGで複数チャネルの波長分割多重光信号を一括して処理できれば、光通信システム1における多重・分離機能を有する手段の数が従来システムのそれに比較して少なくなる。
このように、本実施例のOCDM多重・分離部を有する光通信システム1によれば、第1の実施例に比較して、一括してOCDM多重・分離部できる波長チャネルの数を増加させることができる。第1の実施例に比較してOCDM多重・分離機能を有する手段の数が増加するものの、従来システムに比較してOCDM多重・分離機能を有する手段の数を減らすことができる。システム全体でのコストを下げることができると共にONUの装置サイズも小さくできるという効果を奏する。また、本実施例の光通信システム1においては、波長・符号チャネルの識別と光信号の結合・分離とを同時に処理するので、光結合器・分岐器が必要ない。それ故、伝送路のロスバジェットを拡大できるので、従来システムに比べて送信光信号のパワーを低くすることができるという効果も奏する。したがって、多重・分離部の数の減少及び送信光信号パワーの低下により、システム全体での低消費電力化という効果も奏する。
なお、上記の実施例は4つのSSFBGを縦列に接続した場合の例であるが、SSFBGの接続数はこれに限られない。また、上記した例は1つのSSFBG内に3つの単位回折格子を縦列接続した場合の例であるが、単位回折格子の接続数はこれに限られない。
<下り方向通信時の変形例>
以下、図15を参照しつつ、下り方向通信時の変形例について説明する。なお、上記実施例と異なる部分について主に説明する。下り方向通信時についての上記実施例(図3等を参照)と比較すると、OLT10内における光送信信号の多重化処理の順番が異なる。OCDM分離部20−1〜20−M、WDM分離部30−1〜30−N、ONU40−1−1〜40−1−MNの構成及び接続は上記実施例と同様である。
以下、図15を参照しつつ、下り方向通信時の変形例について説明する。なお、上記実施例と異なる部分について主に説明する。下り方向通信時についての上記実施例(図3等を参照)と比較すると、OLT10内における光送信信号の多重化処理の順番が異なる。OCDM分離部20−1〜20−M、WDM分離部30−1〜30−N、ONU40−1−1〜40−1−MNの構成及び接続は上記実施例と同様である。
本実施例のOLT10においては、先ず、OCDM多重部13が、送信部11−1〜11−(M×N)からの光送信信号を光符号分割多重して複数の光符号分割多重信号を生成する。次に、WDM多重部12が、複数の光符号分割多重信号を加入者エリア毎に光波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する。WDM多重部12は、光波長分割多重信号を光ファイバ7−1を介してOCDM分離部20−1に送信する。
OCDM分離部20−1〜20−Nは、前段から中継された入力光波長分割多重信号に多重化されている複数の光送信信号のうちから所定符号に対応するものを符号分離してこれらを1つの光波長分割多重信号とすると共に、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号を後段に中継する。
詳細には以下のように動作する。OCDM分離部20−1は、WDM多重部12から送信された光波長分割多重信号を光ファイバ7−1を介して受信し、これに多重化されている複数の光送信信号のうちから、予め設定された符号C1に一致する符号を有する光送信信号を符号分離し、これらを1つの光波長分割多重信号とする。OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介してWDM分離部30−1に供給する。また、OCDM分離部20−1は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号が多重化された光符号分割多重信号を光ファイバ7−2を介して後段のOCDM分離部20−2に中継する。
OCDM分離部20−2は、前段のOCDM分離部20−1から光ファイバ7−2を介して中継された光波長分割多重信号に多重化されている複数の光送信信号のうちから、予め設定された符号C2に一致する符号を有する光送信信号を符号分離し、これらを1つの光波長分割多重信号とする。OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−2を介してWDM分離部30−2に供給する。また、OCDM分離部20−2は、当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を光ファイバ7−3を介して後段のOCDM分離部20−3に中継する。以下、OCDM分離部20−3〜20−Nの各々も同様に動作する。
WDM分離部30−1は、OCDM分離部20−1によって符号分離された1つの光波長分割多重信号を光ファイバ8−1を介して受信し、これを波長分離して複数の光送信信号を得る。WDM分離部30−1は、当該複数の光送信信号を光ファイバ9−1−1〜9−1−M1を介して加入者エリア40−1に属するONU40−1−1〜40−1−M1に送信する。詳細には、WDM分離部30−1は、ONU40−1−1に対して波長W1を有する光信号を送信し、ONU40−1−2に対して波長W2を有する光信号を送信し、・・・、ONU40−1−M1に対して波長WM1を有する光信号を送信する。WDM分離部30−2〜30−Nの各々も同様に動作する。
加入エリア40−1に属するONU40−1−1は、WDM分離部30−1によって波長分離された波長W1を有する光信号を受信して当該光信号から通信情報を復元する。同じく加入エリア40−1に属するONU40−1−2は波長W2を有する光信号、ONU40−1−3は波長W3を有する光信号、・・・、ONU40−1−M1は波長WM1を有する光信号をそれぞれ受信して当該光信号から通信情報を復元する。加入エリア40−2〜40−Nの各々に属するONUも同様に動作する。
このように、下り方向通信時には、OLT10において、複数の光送信信号を光符号分離多重してから光波長分離多重することもできる。かかる構成とした場合にも、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々は、符号器を備えることなく、自身に対応する1つの波長の光信号を受信することができる。その結果、ONU40−1−1〜40−N−MNの各々の装置サイズも小さくできると共に、光通信システム1全体のコスト及び消費電力を抑えることができる。
1 光通信システム
10 局側終端装置(OLT)
11−1〜11−(M×N) 送信部
12 WDM多重部
13 OCDM多重部
14 OCDM分離部
15 WDM分離部
16−1〜16−(M×N) 受信部
20−1〜20−N OCDM分離部
21 サーキュレータ
22〜26 SSFBG
22−1〜22−K、23−1〜23−3、24−1〜24−3、25−1〜25−3、26−1〜26−3 単位回折格子
30−1〜30−N WDM分離部
40−1−1〜40−1−MN 加入者側終端装置(ONU)
41 受信部
42 送信部
50−1〜50−N WDM多重部
60−1〜60−N OCDM多重部
61 サーキュレータ
62 SSFBG
62−1〜62−K 単位回折格子
10 局側終端装置(OLT)
11−1〜11−(M×N) 送信部
12 WDM多重部
13 OCDM多重部
14 OCDM分離部
15 WDM分離部
16−1〜16−(M×N) 受信部
20−1〜20−N OCDM分離部
21 サーキュレータ
22〜26 SSFBG
22−1〜22−K、23−1〜23−3、24−1〜24−3、25−1〜25−3、26−1〜26−3 単位回折格子
30−1〜30−N WDM分離部
40−1−1〜40−1−MN 加入者側終端装置(ONU)
41 受信部
42 送信部
50−1〜50−N WDM多重部
60−1〜60−N OCDM多重部
61 サーキュレータ
62 SSFBG
62−1〜62−K 単位回折格子
Claims (13)
- 複数の光送信信号を送信先加入者エリア毎に波長分割多重して複数の光波長分割多重信号を生成する光波長多重部と、前記複数の光波長分割多重信号を符号分割多重して光符号分割多重信号を生成する光符号多重部と、を含む局側終端装置と、
前記光符号分割多重信号を中継する光信号中継路と、
各々が前記送信先加入者エリアの1つに属し、当該中継される光符号分割多重信号に多重化されている光送信信号のうちの1つを受信する加入者側終端装置と、を含む光通信システムであって、
前記光信号中継路は、
互いに接続され、各々が、入力光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちの1つを符号分離すると共に当該1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号からなる光符号分割多重信号を後段に中継する複数の光符号分離部と、
各々が、前記光符号分離部の各々に対応し、対応する1つの光符号分離部から供給される光波長分割多重信号を波長分離して得られた複数の光送信信号を前記送信先加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置に送信する複数の光波長分離部と、からなることを特徴とする光通信システム。 - 前記複数の光符号分離部は、互いに縦列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
- 前記光符号分離部は、
入力光符号分割多重信号に多重化されている光波長分割多重信号のうちから、予め設定された符号識別子に一致する符号識別子を有する1つの光波長分割多重信号のみを反射して符号分離をなす少なくとも1つのSSFBGと、
当該反射された1つの光波長分割多重信号を前記光波長分離部の1つに供給するサーキュレータと、からなることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは、少なくとも1つの単位回折格子からなり、
前記単位回折格子の屈折率変調の包絡線はsinc関数形状であることを特徴とする請求項3に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは、縦列に配置された複数の単位回折格子からなり、
前記複数の単位回折格子は、前記光符号分割多重信号の帯域幅よりも小さいチップレートに対応する間隔で配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは複数であり、
前記SSFBGの各々は、縦列に配置された複数の単位回折格子からなり、
前記SSFBGの1つを構成する単位回折格子の格子ピッチと当該1つのSSFBGとは別のSSFBGを構成する単位回折格子の格子ピッチとは互いに異なることを特徴とする請求項5に記載の光通信システム。 - 各々が送信元加入者エリアの1つに属し、光送信信号を送信する複数の加入者側終端装置と、
前記光送信信号を波長分割多重及び符号分割多重して得られた光符号分割多重信号を中継する光信号中継路と、
当該中継された光符号分割多重信号を符号分離及び波長分離して複数の光送信信号を得る局側終端装置と、を含む光通信システムであって、
前記光信号中継路は、
各々が、前記送信元加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置から送信された複数の光送信信号を波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する複数の光波長多重部と、
互いに接続され、各々が、前記光波長多重部の各々に対応し、対応する1つの光波長多重部によって生成された光波長分割多重信号を入力光波長分割多重信号に多重化してこれを前記光符号分割多重信号として後段に中継する複数の光符号多重部と、からなることを特徴とする光通信システム。 - 前記複数の光符号分離部は、互いに縦列に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の光通信システム。
- 前記光符号多重部は、
前記複数の光波長多重部のうちの1つによって生成された光波長分割多重信号に対して、予め設定された符号識別子を用いて波長分割多重処理を施して1つの光符号信号を生成するSSFBGと、
前記1つの光符号信号と前段からの入力光符号信号とを前記光符号分割多重信号として後段に中継するサーキュレータと、からなることを特徴とする請求項7に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは、少なくとも1つの単位回折格子からなり、
前記単位回折格子の屈折率変調の包絡線はsinc関数形状であることを特徴とする請求項9に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは、縦列に配置された複数の単位回折格子からなり、
前記複数の単位回折格子は、前記光波長分割多重信号の帯域幅よりも小さいチップレートに対応する間隔で配置されていることを特徴とする請求項10に記載の光通信システム。 - 前記SSFBGは複数であり、
前記SSFBGの各々は、縦列に配置された複数の単位回折格子からなり、
前記SSFBGの1つを構成する単位回折格子の格子ピッチと当該1つのSSFBGとは別のSSFBGを構成する単位回折格子の格子ピッチとは互いに異なることを特徴とする請求項11に記載の光通信システム。 - 複数の光送信信号を符号分割多重して複数の光符号分割多重信号を生成する光符号多重部と、前記複数の光符号分割多重信号を送信先加入者エリア毎に波長分割多重して光波長分割多重信号を生成する光波長多重部と、を含む局側終端装置と、
前記光波長分割多重信号を中継する光信号中継路と、
各々が前記送信先加入者エリアの1つに属し、当該中継される光波長分割多重信号に多重化されている光送信信号のうちの1つを受信する加入者側終端装置と、を含む光通信システムであって、
前記光信号中継路は、
互いに接続され、各々が、入力光波長分割多重信号に多重化されている複数の光送信信号のうちから所定符号に対応するものを符号分離してこれらを1つの光波長分割多重信号とすると共に前記1つの光波長分割多重信号を除く光波長分割多重信号を後段に中継する複数の光符号分離部と、
各々が、前記光符号分離部の各々に対応し、対応する1つの光符号分離部から供給される光波長分割多重信号を波長分離して得られた複数の光送信信号を前記送信先加入者エリアの1つに属する複数の加入者側終端装置に送信する複数の光波長分離部と、からなることを特徴とする光通信システム。
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