JP5422641B2 - 無線回路 - Google Patents

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Description

本発明は無線回路に関する。より具体的には、本発明は無線回路におけるイベント処理に関する。
移動体電話や同様の機器のような無線通信装置はますます複雑になってきている。新興の通信標準、例えばLTE(ロングタームエボリューション)やIMT(インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーション)アドバンスドは、高いデータレートを提供し、信号を送受信するための複雑な技術およびアルゴリズムに基づくだろう。例えば、変調方式、符号化、チャネル推定、同期等のような効率的な送信のために用いられる技術は標準の進歩とともに複雑さが増し続けている。増大した複雑さはまた、変調や符号化などのためのアルゴリズムを提供し、アンテナとデジタルベースバンド回路との間のインタフェースとして機能する無線回路にも当てはまる。例えば、サポートされる必要のある周波数帯域と動作モードの数の増加のせいで無線回路の複雑さが増大するだろう。それ故、無線回路は動作モードに基づいて再構成される必要がありうる。
さらに、無線回路の多くの部分は通常、標準の仕様書により規定される最悪のシナリオを満たすように設計され動作する。このようなシナリオは比較的稀であり、実在さえしないかもしれない。従って、任意の所与の時間において十分な性能を提供できるより柔軟な無線回路が、例えば電力を抑えるために有利でありうる。これにより、再構成可能性の度合いが増加することが要求され、その結果としてさらに複雑さが増大するだろう。
このような再構成可能性および柔軟性の増大を容易にするために、再構成、データストリーム、キャリブレーション、デバックなどに関して無線回路をデジタルベースバンド回路から時間に正確に制御することを容易にする技術が必要となる。特許文献1はベースバンド・プロセッサからイベント情報とスケジュール情報との両方を含むデジタル制御情報を送受信機において受信する方法を開示する。デジタル制御情報は送受信機の記憶装置に記憶され、送受信機はイベント情報およびスケジュール情報に従って動作する。送受信機におけるイベントのタイミングを制御するために、ベースバンド・プロセッサは専用の信号線を介して送受信機へストローブ信号を供給する。特許文献1に開示されるように、ストローブ信号に関するイベントをスケジューリングすることによって、比較的限られたスケジューリングの柔軟性が提供される。さらに、ストローブ信号を用いることによって、インタフェース回路の複雑さが増す。例えば、送受信機とベースバンド・プロセッサとが別の集積回路(IC)に存在する場合に、ストローブ信号のための専用のピンがベースバンド・プロセッサ用ICと送受信機用ICとに必要になる。
米国特許出願公開第2006/0239337号明細書
上記の観点から、無線通信用の改良された回路が必要となる。
従って、本発明の1つの目的は無線通信用の回路を改良することである。
第1側面によれば、デジタルベースバンド回路(10)とともに動作するための無線回路が提供される。無線回路はデジタルベースバンド回路と無線回路との間の通信リンクを通じてデータ及び命令を通信するためのインタフェース部を備える。さらに、無線回路はイベント・スケジューリング部を備える。イベント・スケジューリング部は、デジタルベースバンド回路(10)から複数のイベント要求命令を受信する。各イベント要求命令は無線回路において実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点を指定する。さらに、イベント・スケジューリング部は、イベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるように指定されたイベントをスケジュールするように構成される。
これに加えて、無線回路はローカル時間基準部を備える。無線回路はさらに同期命令に応答して、ローカル時間基準部をデジタルベースバンド回路内の時間基準部に同期させるための同期部を備える。さらに、無線回路はローカル時間基準部からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントの実行をスケジュールされた時点で発するように構成された実行制御部を備える。
イベント・スケジューリング部は、複数の優先イベント要求命令をデジタルベースバンド回路から受信しうる。各優先イベント要求命令は無線回路において実行される優先イベントを指定しうる。イベント・スケジューリング部はさらに、デジタルベースバンド回路からの優先イベント要求命令の受信に応答して、即時実行のために指定された優先イベントをスケジュールするように構成されうる。さらに、実行制御部は即時実行のためにスケジュールされた各優先イベントの即時実行を発するように構成されうる。
ローカル時間基準部はカウンタを備えうる。
同期部は、同期命令によって示された特定の時間値にローカル時間基準部を設定するように構成されうる。
同期部は、同期命令に応答してローカル時間基準部の現在の時間値をデジタルベースバンド回路へ通信するように構成されうる。
無線回路はデジタルベースバンド回路からループバック要求命令を受信するように構成されうる。さらに、無線回路は、ループバック要求命令の受信に応答して確認命令をデジタルベースバンド回路へ即時に返すように構成されうる。これによってデジタルベースバンド回路と無線回路との間の通信リンクのレイテンシに関するデジタルベースバンド回路における判定が容易になる。
イベント・スケジューリング部は、少なくとも1つのイベント・キューを備えうる。さらに、少なくとも1つのイベント・キューのそれぞれについて、各イベント・スケジューリング部は、イベントに関連する時点の順に並んだイベントをイベント・キューに記憶するように構成されたイベント・ハンドラ部を備えうる。イベント・スケジューリング部はさらに、デジタルベースバンド回路からイベント要求命令を受信するためのインタフェース部に接続して動作可能な先入れ/先出しメモリを備えうる。さらに、イベント・スケジューリング部は、先入れ/先出しメモリからイベント要求命令を読み出し、読み出されたイベント要求命令のそれぞれについて、イベント要求命令内のアドレス情報に基づいてイベント・ハンドラ部の1つへイベント要求命令に関連するイベントを転送するように構成されるイベント分配部を備えうる。
イベント・スケジューリング部は、イベント要求命令によって指定されたイベントに関連するデータを備えるイベント要求命令を受信するように構成されうる。
無線回路が実行するように構成されるイベントの集合は、無線回路内のハードウェア部を再構成するための再構成イベント、無線回路内のハードウェア部の状態を測定するための測定イベント、測定イベントの間に生成された測定データを受信するための測定データ受信イベント、電力切断イベント、電力投入イベント、スリープ・イベント、ウェイクアップ・イベント、無線回路内のハードウェア部をキャリブレーションするためのキャリブレーション・イベント、データ送信イベント、デフォルトの設定に無線回路の設定をリストアするためのリセット・イベント、およびデバック・イベントのうちの1つ以上を備えうるがこれらに限定されない。
無線回路はデジタルベースバンド回路においてイベントが実行されることを要求するためのイベント要求命令をデジタルベースバンド回路へ送信するように構成されうる。
第2側面によれば、通信回路が提供される。通信回路は第1側面にかかる無線回路を備える。さらに、通信回路はデジタルベースバンド回路を備える。デジタルベースバンド回路は時間基準部を備え、無線回路へのイベント要求命令を発して送信するように構成される。
通信回路内のデジタルベースバンド回路は、無線回路から複数のイベント要求命令を受信するように構成されうる。このようなイベント要求命令のそれぞれはデジタルベースバンド回路で実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点を指定しうる。さらに、通信回路内のデジタルベースバンド回路は、イベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるように指定されたイベントをスケジュールするように構成されうる。さらに、通信回路内のデジタルベースバンド回路は、デジタルベースバンド回路の時間基準部からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントをスケジュールされた時点で実行するように構成されうる。
第3側面によれば、電子装置が提供される。電子装置は第1側面にかかる無線回路を備える。電子装置は例えばポータブル無線通信機器、移動体無線端末、移動体電話、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォン及びコンピュータの何れかでありうるが、これらに限定されない。
第4側面によれば、無線回路を動作する方法が提供される。本方法によれば、同期命令に応答して、無線回路のローカル時間基準部がデジタルベースバンド回路内の時間基準部に同期される。さらに、本方法によれば、複数のイベント要求命令がデジタルベースバンド回路から受信される。各イベント要求命令は、無線回路において実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点を指定する。さらに、イベント要求命令の受信に応答して、指定されたイベントは、指定された時点で実行されるようにスケジュールされる。これに加えて、ローカル時間基準部からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントがスケジュールされた時点で実行される。
第5側面によれば、コンピュータプログラムは、コンピュータプログラム・コード手段がコンピュータ能力を有する電子デバイスで実行される場合に第4側面にかかる方法を実行するコンピュータプログラム・コード手段を備える。
第6側面によれば、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラム・コード手段がコンピュータ能力を有する電子デバイスで実行される場合に第4側面にかかる方法を実行するコンピュータプログラム・コード手段を備えるコンピュータプログラムが記憶されている。
本発明の実施形態の利点は、無線回路における実行のためのイベントのスケジュールの柔軟性を向上することが容易になることである。例えば、本発明のいくつかの実施形態の利点は、比較的前もって実行のためにイベントをスケジュールすることが容易になることである。さらに、本発明のいくつかの実施形態の利点は、任意の順番で、例えば無線回路においてイベントが実行されるのと同じ順番である必要がなく、イベント要求命令が発せられうることである。
本発明のさらなる実施形態は従属項に規定される。
本明細書で用いられる場合に「備える/備えている」という用語は記載された機能、整数、ステップまたはコンポーネントの存在を特定することを意図するが、1つ以上のその他の機能、整数、ステップ、コンポーネントおよびこれらの組み合わせの存在または追加を除外しないことが強調されるべきである。
本発明の実施形態のさらなる目的、特徴および利点が添付の図面を参照する以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
基地局と通信する移動体電話を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態による通信回路のブロック図である。 本発明の実施形態による無線回路のブロック図である。 本発明の実施形態によるイベント・スケジューリング部のブロック図である。 本発明の実施形態によるデジタルベースバンド回路の一部のブロック図である。 本発明の実施形態による無線回路を動作する方法についてのフローチャートである。
図1は本発明の実施形態が採用されうる環境を説明する。無線通信能力を有する電子装置1は無線信号を介して基地局(BS)2と通信するように構成される。図1において、電子装置1は移動体電話として説明される。しかしながら、これは単なる例であり、本発明の範囲を限定する意図はない。例えば、電子装置1はポータブル無線通信機器、移動体無線端末、コミュニケータすなわち電気オーガナイザ、スマートフォンまたは同様なもの若しくはパーソナルコンピュータ(PC)例えばノートパソコンでありうるが、これらに限定されない。電子装置1は例えば1種類以上の無線システム、例えばGSM(グローバル・システム・フォ・モバイル・コミュニケーション)、UMTS(汎用移動体通信システム)、LTE(ロングタームエボリューション)およびIMT(インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーション)通信システムにおける無線システムに適合されうるが、これらに限定されない。
さらに、1つのBS2が図1における説明として用いられる。しかしながら、これは単なる例である。電子装置1は同種または異種の通信システム内で動作する複数のBSに接続して動作可能であるように構成されうる。例えば、電子装置1はいわゆるBS間のソフトハンドオーバ(SHO)を容易にするために複数のBSを接続して動作可能でありうる。
図2は本発明の実施形態による通信回路5の単純化されたブロック図である。通信回路5は例えば電子装置1(図1)に備えられうる。通信回路5は例えば無線モデムでありうる。図2に説明される実施形態によれば、通信回路5はデジタルベースバンド回路(DBB)10を備える。DBB10はI/O(入出力)部12を有する。さらに、実施形態によれば、DBB10は時間基準部14を備える。時間基準部14は通信回路5におけるイベントの発生の適切なタイミングについての基準時間を提供するために用いられうる。いくつかの実施形態によれば、時間基準部14は、例えば通信回路のクロック信号の立上りまたは立下がりでトリガされうるカウンタを備えうる。それ故、時間基準部14内のカウンタのカウンタ値は、カウンタの前回のリセット(またはオーバフロー)から経過した(立上りまたは立下りの)クロック信号エッジの個数を示しうる。前述のカウンタ値は前述の基準時間の値として用いられうる。カウンタのビット数およびカウンタをトリガするクロック信号の周波数は例えばどれくらい正確におよびどれくらい前もってイベントがスケジュールされる必要があるかに基づいて選択されうる。より正確にイベントがスケジュールされる必要があるほど、周波数がより高くなり、より前もってイベントがスケジュールされる必要があるほど、カウンタにより多くのビットが用いられるべきである。非限定的な例として、DigRF標準インタフェースの基本周波数312MHzの1/16であるクロック周波数19.5MHzが用いられてもよく、この場合にイベントは約51.3nsのタイミング解像度でスケジュールされうる。例えば3GPPの仕様書によれば、無線フレームは10msの期間を有し、15個の時間スロットを備えうる。19.5MHzのクロック周波数について、18ビットのカウンタは約13.4msごとに繰り返されるカウンタ値を生じ、それ故無線フレーム内の任意の時間に実行されるように前もってイベントがスケジュールされることを可能にするのに十分である。同様に、やはり19.5MHzのクロック周波数について、14ビットのカウンタは約840μsごとに繰り返されるカウンタ値を生じ、それ故時間スロット内の任意の時間に実行されるように前もってイベントがスケジュールされることを可能にするのに十分である。
図2に説明される実施形態によれば、通信回路5は無線回路20を備える。無線回路20はI/Oポート22を有する。図2に説明されるように、無線回路20のI/Oポート22は、例えばDBB10と無線回路20との間の通信リンク30を通じてデータと命令との少なくとも一方を通信するために、動作可能な接続をDBB10のI/Oポート12との間に張るように構成されうる。通信リンク30は例えばDigRF標準に従う通信リンクでありうるが、これに限定されない。さらに、図2に説明される実施形態によれば、無線回路20はRF(高周波)ポート24を有し、RFポート24はRF信号の送信と受信との少なくとも一方のためにアンテナ35と接続するように構成される。図2には1つのアンテナが示されるものの、複数のアンテナが用いられてもよい。例えば、個別の送信アンテナと受信アンテナとが用いられる。さらに、MIMO(多入力多出力)または同様のアンテナ配列に構成された複数のアンテナがまたRF信号の送信と受信との少なくとも一方のために用いられうる。
さらに、図2には1つの無線回路20と1つのDBB10とだけが説明される。しかしながら、これは単なる例である。より一般に、通信回路5は少なくとも1つのDBBを備えてもよく、これらのそれぞれは図2の通信リンク30のような通信リンクを介して通信回路5の少なくとも1つの無線回路に接続して動作可能でありうる。例えば、別々のDBBが異なる種類の通信システムについて用いられうる。これらのDBBの1つ以上は同一の無線回路を共有しうる。同様に、別々の無線回路は例えば異なる周波数帯等について用いられうる。
図3は本発明の実施形態による無線回路20のブロック図を示す。この実施形態によれば、無線回路20は送受信(Tx/Rx)回路100を備え、Tx/Rx回路100はRF信号の送信と受信との少なくとも一方のために無線回路20のRFポート24を介してアンテナに接続して動作可能であるように構成される。図3では、Tx/Rx回路100に備えられうるハードウェア部の例が示される。図3に説明されるように、Tx/Rx回路100は送信パスと受信パスとを備えうる。
送信パスは例えばデジタル前処理部105を備えうる。デジタル前処理部105は例えばDBB10からのデジタル信号に様々な信号処理動作を行うように配置されうる。様々な信号処理動作は例えばアップサンプリングとフィルタリングとの少なくとも一方を含みうる。さらに、送信パスは例えばデジタル前処理部105からのデジタル信号をアナログ表現へ変換するためのデジタル・アナログ変換器(DAC)110を備えうる。送信パスはさらにDAC110の出力信号を、例えば前述の出力信号の帯域幅を制限するためにフィルタリングするように構成されたフィルタ115を備えうる。さらに、送信パスはフィルタ115の出力信号を周波数シンセサイザ125からのローカル発振器(LO)信号と混合することによってフィルタ115の出力信号をアップコンバートするためのアップコンバージョン・ミキサ120を備えうる。さらに、送信パスは例えばアップコンバージョン・ミキサ120の出力信号から不要なスペクトルイメージを減衰するためのフィルタ130を備えうる。フィルタ130の出力信号は可変利得を有する電力増幅器(PA)135の入力端子へ供給されてもよく、電力増幅器135は送信される信号をアンテナ35(図2)へ供給するように構成される。これは例えば隣接チャネルに現れうるスプリアス信号成分の量を低減するようにPA135の非線形挙動を補正するために必要になりうる。このような補正は例えばプリディストーションによって実現されうる。プリディストーションは例えばデジタル領域で実行されうる。例えば、デジタル前処理部105はプリディストーション動作を実行するように構成されうる。これに代えて、プリディストーションは例えば専用アナログ・プリディストーション部(図3に不図示)によってアナログ領域で実行されうる。
受信パスは受信信号を増幅するための可変利得を有する低雑音増幅器(LNA)140を備えうる。さらに、受信パスはLNA140の出力信号から帯域外雑音と歪みとを除去するためのフィルタ145を備えうる。フィルタ145からの出力信号はダウンコンバージョン・ミキサ150へ供給されてもよく、ダウンコンバージョン・ミキサ150はフィルタ145からの出力信号を周波数シンセサイザ125からのLO信号と混合することによって、フィルタ145からの出力信号をダウンコンバートするように構成される。ミキサ150からの出力信号の帯域幅を制限するためにアンチエイリアス・フィルタ155が受信パスに含まれうる。さらに、受信パスは、DBB10(図2)における更なる処理のためにアンチエイリアス・フィルタ155からの出力信号をデジタル表現に変換するためのアナログ・デジタル変換器(ADC)160を備えうる。さらに、受信パスはデジタル後処理部161を備えうる。デジタル後処理部161はADC160から出力されたデジタル信号に様々な信号処理動作を実行するように構成されうる。様々な信号処理動作は例えばダウンサンプリングとフィルタリングとの少なくとも一方を含みうる。
図3に説明されるTx/Rx回路100は単なる例である。他の種類のTx/Rx回路が同様に様々な実施形態で用いられうる。例えば、送信パスは1つ以上の中間周波数(IF)を介する2以上のアップコンバーション・ステップを用いてアップコンバージョンを実行するように構成されうる。同様に、受信パスは、1つ以上のIFを介する2以上のダウンコンバージョン・ステップを用いてダウンコンバージョンを実行するように構成されうる。いくつかの実施形態によれば、デジタル前処理部105とデジタル後処理部161との少なくとも一方が省略されうる。さらに、送信パスと受信パスとの少なくとも一方は、同相(I)信号パスと直交位相(Q)信号パスとを用いて直交して動作するように構成されうる。さらに、図3では、送信パスと受信パスとは合成器回路162を介して同一のRF端子に接続して動作可能である。いくつかの実施形態によれば、送信パスと受信パスとは別々の専用RF端子に接続して動作可能でありうる。上記にリストされたもの以外の図3のTx/Rx回路100の変形がさらになされうる。
図3に説明される実施形態によれば、無線回路20はインタフェース部165を備える。インタフェース部165はDBB10と無線回路20との間の通信リンク30を通じてデータと命令との少なくとも一方を通信するように構成される。インタフェース部165は例えばDigRF標準に従って動作するように構成されたインタフェース部でありうるが、これに限定されない。
さらに、図3に説明される実施形態によれば、無線回路20はイベント・スケジューリング部180を備える。イベント・スケジューリング部180は例えばインタフェース部165を介してDBB10からイベント要求命令を受信するように構成される。各イベント要求命令は無線回路20で実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点(time instant)を指定する。さらに、イベント・スケジューリング部180は、イベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるようにイベント要求命令で指定されたイベントをスケジュールするように構成される。
さらに、図3に説明される実施形態によれば、無線回路20はローカル時間基準部170を備える。無線回路20のローカル時間基準部170はDBB10(図2)の時間基準部14と同一または同様の方法で実装されうる。例えば、いくつかの実施形態によれば、ローカル時間基準部170はカウンタを備えうる。前述のカウンタは例えば、通信回路5のクロック信号のような信号の立上りまたは立下がりによってトリガされうる。それ故、ローカル時間基準部170内のカウンタのカウンタ値はカウンタの前回のリセット(またはオーバフロー)から経過した(立上りまたは立下がりの)クロック信号のエッジの個数を示しうる。前述のカウンタ値は無線回路20内のイベントの正確なタイミングのための基準時間値として用いられうる。
図3に説明される実施形態によれば、無線回路20は同期部175を備える。同期部175は同期命令に応答して、ローカル時間基準部170をDBB10内の時間基準部14に同期させるように構成される。いくつかの実施形態によれば、このような同期命令はDBB10によって発されうる。その後、同期部175は例えばインタフェース部165を介して同期命令を受信するように構成されうる。これに加えてまたはこれに代えて、無線回路20は同期命令を発するように構成されうる。
図3に説明される実施形態によれば、無線回路20は実行制御部185を備える。実行制御部185はローカル時間基準部からの時間情報に基づいて、イベント・スケジューリング部によってスケジュールされた各イベントの実行をスケジュールされた時点において発する(issue)ように構成される。ローカル時間基準部170はDBB10(図2)の時間基準部14に同期されうるため、DBB10はイベント要求命令を用いて、無線回路20におけるイベントの実行を効率的かつ正確なタイミングで制御しうる。無線回路20において実行されるイベントのタイミングのためにDBB10から無線回路20への専用のストローブ信号が必要なくなり、これは利点である。さらに、無線回路内のローカル時間基準部170とDBB10内の時間基準部14とを適切に設計することによって、例えばこれらのユニットに備えられるカウンタに十分に多数のビットを用いることによって、十分に前もってイベントがスケジュールされうる。このことは、多くの数のイベントが同時またはほぼ同時に実行されるようにスケジュールされるべき場合に利点でありうる。DBB10から無線回路20へのイベントをスケジュールするための命令が、イベントが実行されるべき時刻の直近に送信される必要がある場合に、例えば単位時間に通信リンク30を通じて送信されうる命令数の観点で、通信リンク30(図2)の帯域は、同時またはほぼ同時に実行されるようにスケジュールされうるイベント数についてボトルネックをもたらしうる。このような帯域幅問題は十分に前もってイベントがスケジュールされうるならば緩和されうる。さらに、イベント要求命令が絶対時間値、すなわち先行イベント、次のストローブ・イベントまたは同様のものに相対的なものではない時間値を用いてイベントが実行される時点を指定するため、イベント要求命令は、対応するイベントが実行されるのと同じ順番で送信される必要はない。これは例えば柔軟性を高める点で利点である。
同期部175は様々な実施形態において様々な方法で無線回路20のローカル時間基準部170をDBB10内の時間基準部14に同期させるように構成されうる。以下では、時間基準部14の基準時間はDBB時間と呼ばれ、ローカル時間基準部170の基準時間は無線時間と呼ばれる。いくつかの実施形態によれば、ローカル時間基準部170と時間基準部14とはDBB時間と無線時間とが本質的に等しいという意味で同期されうる。これによって、DBB10は、DBB時間における基準時間値によって表される所与の時点において実行されるイベントを指定するイベント要求命令を発しうる。イベント・スケジューリング部180は次いで修正することなく無線時間における同じ基準時間値によって表される時点においてイベントが実行されるようにスケジュールしうる。いくつかの実施形態によれば、DBB時間と無線時間とを本質的に等しく設定することは、ローカル時間基準部170の基準時間値を時間基準部14の現在の基準時間値に等しく設定することによって実現されうる。いくつかの実施形態によれば、DBB時間と無線時間とを本質的に等しく設定することは、時間基準部14の基準時間値をローカル時間基準部170の現在の基準時間値に等しく設定することで実現されうる。いくつかの実施形態によれば、DBB時間と無線時間とを本質的に等しく設定することは、ローカル時間基準部170の基準時間値と時間基準部14の基準時間値とを同時に所定の値に設定することによって、例えばローカル時間基準部170と時間基準部14とを同時にリセットすることによって実現されうる。
いくつかの実施形態によれば、ローカル時間基準部170と時間基準部14とはDBB時間と無線時間との間の時間差すなわちオフセットをDBB10に認識させるという点で同期されうる。例えば、同期部は、同期命令に応答して、ローカル時間基準部170の現在の基準時間値をDBB10へ通信するように構成されうる。ローカル時間基準部170の前述の現在の基準時間値に基づいて、DBB10はDBB時間と無線時間との間のオフセットを算出しうる。DBB10は次いでイベント要求命令を発する際にオフセットを補正しうる。例えば、DBB10はオフセットを認識しているため、無線時間における基準時間値で表された時点を指定するイベント要求命令を発しうる。
いくつかの実施形態によれば、ローカル時間基準部170と時間基準部14とはDBB時間と無線時間との間のオフセットを無線回路20に認識させるという点で同期されうる。例えば、DBB10によって発せられた同期命令は時間基準部14の現在の基準時間値を示す情報を含みうる。時間基準部14の前述の現在の基準時間値に基づいて、同期部175はDBB時間と無線時間との間のオフセットを算出しうる。無線回路20は次いで、イベントをスケジュールまたは実行する際にオフセットを補正しうる。例えば、DBB10はDBB時間における基準時間値で表された時点を指定するイベント要求命令を発しうる。イベント・スケジューリング部180は次いで、オフセットに基づいてDBB時間における前述の基準時間値を無線時間における対応する基準時間値に翻訳し、無線時間における前述の対応する基準時間値で表された時点で実行されるように、、イベント要求命令で指定されたイベントをスケジュールしうる。これに代えて、イベント・スケジューリング部180はDBB時間における基準時間値で表された時点でイベントが実行されるようにスケジュールするように構成されてもよい。代わりに、実行制御部185は次いで、スケジューリング部180によってスケジュールされたイベントの基準時間値を無線時間における対応する基準時間値に翻訳することによってオフセットを補正し、この翻訳された基準時間値をイベントの実行の正確なタイミングの制御のために用いうる。
いくつかの実施形態によれば、同期部175は同期命令に応答してローカル時間基準部170の基準時間値を同期命令によって示される特定の時間値に設定されるように構成されうる。特定の時間値は同期命令によって明示的に示されうる(例えば含まれうる)。非限定的な例として、特定の時間値はDBB10内の時間基準部14の現在の基準時間値でありうる。これに代えて、特定の時間値は同期命令によって暗黙的に示されてもよい。非限定的な例として、同期命令はローカル時間基準部170内のカウンタをリセットするための命令でありうる。
いくつかの実施形態によれば、タイミング精度要件は、無線回路20内のローカル時間基準部170をDBB10内の時間基準部14と同期させる際にDBB10と無線回路20との間の通信リンク30(図2)のレイテンシを考慮に入れる必要があるほどのものである。いくつかの実施形態によれば、レイテンシは例えば通信回路5の設計中のコンピュータ・シミュレーションから事前に知られている。いくつかの実施形態によれば、レイテンシはランタイム中の通信回路5の測定値に基づいて判定されてもよい。例えば、DBB10と無線回路20との間の通信リンク30におけるレイテンシが対称である場合に、レイテンシはループバック要求命令を用いて測定されうる。DBB10はループバック要求命令を無線回路20へ送信しうる。これに応答して、無線回路20は確認命令をDBB10へ返しうる。DBB10においてループバック要求命令が送信された時刻と確認命令が受信された時刻との差が通信リンク30における総レイテンシを構成する。従って、この値の半分が一方向におけるレイテンシを表す。それ故、ループバック要求命令はDBB10における通信リンク30のレイテンシの判定を容易にする。
レイテンシは例えば同期命令を発する際に考慮に入れられうる。例えば、無線回路20内のローカル時間基準部170の基準時間値をDBB10内の時間基準部14の基準時間値に等しくなるように設定するように同期部175へ命令するための同期命令を発するようにDBB10が構成される実施形態では、DBB10は同期命令を送信する際に現在の基準時間へレイテンシを加算してもよく、結果の合計値を同期命令に含めてもよい。それ故、前述の合計値は無線回路20によって同期命令が受信された際のDBB10内の時間基準部14の正しい現在の基準時間値を表し、これによって無線回路20内のローカル時間基準部170とDBB10内の時間基準部14との正確な同期が容易になる。
代替の実施形態では、レイテンシは無線回路20によって知られていてもよい。例えば、レイテンシはDBB10から無線回路20へ通信されうる。これに代えて、無線回路20はループバック要求命令を送信することによってレイテンシを測定する役割を果たしてもよく、DBB10はこれに応答して無線回路20によるレイテンシの測定を容易にするために無線回路20へ確認命令を返す。次いでレイテンシは例えば同期部175によって、無線回路20において補正されうる。例えば、同期命令が無線回路20によって受信される際に、時間基準部14の正しい現在の基準時間値を取得するために、同期部175はDBB10からの同期命令に含まれる時間基準部14の基準時間値へレイテンシを加算するように構成されうる。
DBB10からのイベント要求命令に応答して無線回路20がスケジュールして実行するように構成されるイベントは無線回路20の種々の実施形態の間で変わりうる。無線回路20が実行するように構成されうるイベントのいくつかの非包括的な例が以下に示される。
<再構成イベント>
無線回路20は再構成イベントをスケジュールして実行するように構成されうる。再構成イベントの例は、フィルタの順番、帯域幅、中央周波数等のようなフィルタ(例えば図3のフィルタ115、フィルタ130、フィルタ145およびフィルタ115の少なくとも何れか)の再構成のためのイベントである。再構成イベントの他の例はTx/Rx回路100(図3)内の様々なハードウェア部の動作点を再構成するイベントや、例えば周波数を変更するために周波数シンセサイザ125を再構成するためのイベントである。再構成イベントのさらに別の例は、例えば増幅器の利得またはダイナミックレンジを変更するために図3における増幅器135、140のような増幅器を再構成するためのイベントを含む。再構成イベントのさらなる例は、例えばサンプリング周波数や解像度を変更するために、またはΔΣADCまたはDACである場合にΔΣADCまたはDACの順番を変更するために、例えば図3におけるDAC110またはADC160であるデータ変換器を再構成するためのイベントを含む。さらに、再構成イベントは例えばアップサンプリングとダウンサンプリングとの少なくとも一方についてのサンプルレート変換係数を変更するために、デジタル前処理部105とデジタル後処理部161との少なくとも一方を再構成するためのイベントを含みうる。
<測定イベント>
無線回路20は測定イベントをスケジュールして実行するように構成されうる。測定イベントは例えばTx/Rx回路100内のハードウェア部の状態の測定を開始するためのイベントでありうる。このような状態は例えばフィルタまたは増幅器の入力端子または出力端子における信号レベル(例えば電力または振幅)や、ΔΣADCまたはDACが飽和に近いかどうかなどを含みうる。無線回路20は例えばこのような測定を実行するように構成された専用の測定部(不図示)を備えうる。さらに、測定イベントは例えば測定部から測定結果を収集して測定結果をDBB10へ報告するためのイベントでありうる。
<省電力イベント>
無線回路20は省電力イベントをスケジュールして実行するように構成されうる。省電力イベントは例えばTx/Rx回路100の全体または一部の電力供給電圧をオフ、オンするための電力切断イベントと電力投入イベントとを含みうる。さらに、省電力イベントはTx/Rx回路100内のハードウェア部を制御する1つ以上のクロック信号をディセーブルおよびイネーブルにするためのスリープ・イベントおよびウェイクアップ・イベントを含みうる。
<キャリブレーション・イベント>
無線回路20はキャリブレーション・イベントをスケジュールして実行するように構成されうる。キャリブレーション・イベントはランタイムの間にTx/Rx回路100内のハードウェア部のキャリブレーションのためのイベントを含みうる。キャリブレーションの対象となりうるハードウェア部の例は、フィルタ、DAC、ACDおよび発振器のうちの1つ以上を含みうる。これに加えてまたはこれに代えて、キャリブレーション・イベントは(例えばデジタル前処理部105または専用アナログ・プリディストーション部における)プリディストーション設定のキャリブレーションを含みうる。
キャリブレーション・イベントは更にまたは代わりに、例えばデフォルトのキャリブレーション設定を判定するために、製造中にTx/Rx回路100内のハードウェア部の粗いキャリブレーションのためのイベントを含みうる。このような製造中のキャリブレーションについて、製造中のキャリブレーションを容易にするために、無線回路20のTx/Rx回路200の送信パスにおいてテスト信号が生成され、例えばアンテナ35を介するすべての方法でまたは送信パス内の内部ノードと受信パス内の内部ノードとの間のスイッチ(不図示)を選択することによって、同じ無線回路20のTx/Rx回路100の受信パスへ投入されうる。これによって、製造中のキャリブレーションに必要となる外部機器、例えば測定機器、解析機器、信号源などの個数が低減されうる。製造中のキャリブレーション・イベントを効率的にスケジューリングするための本発明の実施形態を利用することによって、製造中のキャリブレーションに必要となる時間が低減されうる。
さらに、キャリブレーション・イベントはTx/Rx回路100内のハードウェア部の1つ以上のキャリブレーション設定を製造中に判定されたデフォルト設定へリセットするためのイベントを含みうる。
<データ送信イベント>
無線回路20はデータの送信に関連したイベントをスケジュールして実行するように構成されうる。例えば、イベント要求命令は、特定のデータ・セットの送信が所与の時点で開始されるべきであることを指定しうる。前述のデータ・セットを表す信号サンプルが例えばイベント要求命令に含まれうる。これに代えて、信号サンプルはDBB10から無線回路20へイベント要求命令とは別に送信されて、無線回路20の信号バッファ部(不図示)に一時記憶されてもよい。
<デバッグ・イベント>
無線回路20はデバッグに関連したイベントをスケジュールして実行するように構成されうる。例えば、デバッグ・イベントは無線回路20内の個別のハードウェア部またはハードウェア部のグループのテストを容易にするために、無線回路20内のハードウェア部のディセーブルと電源オフとの少なくとも一方を行うことによって、無線回路20内のハードウェア部間の相互接続を再構成することを含みうる。
DBB10は例えばデータの送信が妨害および/または干渉されないように、上記にリストされたイベントの一部、例えば再構成イベントおよび/またはキャリブレーション・イベントに関連した時点を選択するように構成されうる。
いくつかの実施形態では、DBB10は無線回路において即時に、すなわち可能な限りすぐにイベントが実行されることを要求するための命令を無線回路20へ送信しうる。このようなイベントは以下で優先イベントと呼ばれ、優先イベントを要求するための命令は優先イベント要求命令と呼ばれる。それ故、いくつかの実施形態によれば、イベント・スケジューリング部180は無線回路20において実行される優先イベントを指定する優先イベント要求命令をDBB10から受信するように構成される。さらに、イベント・スケジューリング部は優先イベント要求命令の受信に応答して即時に実行するために、優先イベント要求命令で指定された優先イベントをスケジュールするように構成されうる。さらに、実行制御部185は即時に実行するためにスケジュールされた各イベントの即時実行を発するように構成されうる。優先イベント要求命令の例はレイテンシ測定を容易にするための上述のループバック要求命令であり、これに応答して確認命令をDBB10へ返すイベントが無線回路20において即時に実行される。
図4は本発明の実施形態によるイベント・スケジューリング部180のブロック図である。本実施形態によれば、イベント・スケジューリング部180は実行されるイベントを記憶するための少なくとも1つのイベント・キューEQ1〜EQNを備える。イベントは例えば、実行されるイベントを識別するイベント識別子とイベントが実行される時点とを示すタイムスタンプとの形式でイベント・キューEQ1〜EQNに記憶されうる。さらに、イベントに関連するデータがイベントとともにイベント・キューEQ1〜EQNに記憶されうる。例えば、イベントが構成イベントである場合に、関連するデータは1つ以上のパラメータ値のような構成データでありうる。別の例として、イベントがデータ送信イベントである場合に、関連するデータは送信されるデータでありうる。いくつかの実施形態によれば、イベントに関連するデータはイベント要求命令に備えられうる。それ故、いくつかの実施形態によれば、イベント・スケジューラ部180はイベント要求命令で指定されたイベントに関連するデータを備えるイベント要求命令を受信するように構成されうる。
さらに、少なくとも1つのイベント・キューEQ1〜EQNのそれぞれについて、図4に説明されるイベント・スケジューリング部の実施形態は、各イベントに関連する時点の順に並んだイベントをイベント・キューEQ1〜EQNに記憶するように構成されたイベント・ハンドラEH1〜EHNを備える。イベント・ハンドラEH1〜EHNはそれぞれ、対応するイベント・キューEQ1〜EQN内の実行される次のイベントに関する情報(例えばイベント識別子とタイムスタンプ)を実行制御部185へ通信するために実行制御部185(図3)に接続して動作可能である。これによって、実行制御部180はスケジュールされた時点でイベントの実行を発することができる。各イベント・キューEQ1〜EQNと対応するイベント・ハンドラEH1〜EHNとは、例えば特定のハードウェア部またはハードウェア部のグループに関するイベントを処理するように割り当てられてもよいし、特定の種類のイベントまたはイベントのグループを処理するように割り当てられてもよい。複数のイベント・キューを用いることによって、異なるイベントを効率的に同時に実行することが容易になりうる。例えば、実行制御部185(図3)は複数のサブユニット(不図示)を備えうる。サブユニットは並列に動作するように構成されてもよく、サブユニットのそれぞれは他のサブユニットとは独立に複数のイベント・キューEQ1〜EQNの一意のものの中のイベントの実行を制御するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態によれば、無線回路20は通信リンク30を通じてエラーと警告との少なくとも一方をDBB10へ報告するように構成されうる。例えば、無線回路20はキャリブレーション・エラー、イベント・キューEQ1〜EQNのオーバフロー、イベント時刻エラー(すなわち、バグまたは別のイベントとの競合によってスケジュールされたイベントを指定された時点で実行できなかったこと)、およびハードウェア部の不良または欠陥のうちの1つ以上をDBB10へ報告するように構成されうる。さらに、無線回路20は通信リンクを通じて状態情報をDBB10へ報告するように構成されうる。例えば、無線回路20はイベントの実行が完了したことを報告するように構成されうる。これに加えてまたはこれに代えて、無線回路20は温度変化のような実行状況の変化を検出して報告するように構成されうるが、これに限定されない。これに応答して、DBB10は適切な動作を行うように、例えば測定イベントとキャリブレーション・イベントとの少なくとも一方のために無線回路20へイベント要求命令を発するように構成されうる。
本明細書で今まで説明された実施形態によれば、イベント・スケジューリング部180と実行制御部185とは別々のハードウェア部として説明されてきた。しかしながら、いくつかの実施形態によれば、イベント・スケジューリング部180と実行制御部185とは統合されうる。例えば、実行制御部185またはその一部はイベント・スケジューリング部180内のイベント・ハンドラ部EH1〜EHNに統合されうる。
図1に説明されるように、イベント・スケジューリング部180は先入れ先出しメモリ(FIFO)200を備えうる。FIFO200はDBB10からイベント要求命令を受信するためのインタフェース部165に接続して動作可能でありうる。さらに、イベント・スケジューリング部180はイベント分配部210を備えうる。イベント分配部はFIFO200からイベント要求命令を読み出すように構成されうる。さらに、イベント分配部210はFIFO200から読み出されたそれぞれのイベント要求命令について、関連するイベント・キューEQ1〜EQNに記憶するためにイベント・ハンドラ部EH1〜EHNの1つへイベント要求命令に関連したイベントを転送するように構成されうる。例えば、イベント要求命令は、どのイベント・ハンドラ部EH1〜EHNがイベントを受信すべきかをイベント分配部210が識別することを可能にするアドレス情報を備えうる。イベント要求命令に備えられるアドレス情報は例えばイベントが対象とするハードウェア部またはハードウェア部のグループを示してもよく、それによってイベント分配部210が前述のハードウェア部またはハードウェア部のグループに関連する適切なイベント・ハンドラ部EH1〜EHNへイベントを転送することを容易にする。
図5は本発明の実施形態によるDBB10の一部のブロック図を示す。本実施形態によれば、DBB10はインタフェース部300を備える。インタフェース部300はDBB10と無線回路20との間の通信リンク30を通じてデータと命令との少なくとも一方を通信するように構成される。インタフェース部300は例えばDigRF標準に従って動作するように構成されたインタフェース部でありうるが、これに限定されない。さらに、DBB10は無線回路10へ送信されるイベント要求命令を生成するためのイベント要求生成部310を備えうる。さらに、DBB10はイベント要求命令を一時記憶するためのFIFO320を備えうる。イベント要求生成部310は生成されたイベント要求命令を一時記憶のためにFIFO320へ送信するように構成される。インタフェース部300はインタフェース部300の送信レートに従ってFIFO320から一時記憶されたイベント要求命令を連続的に読み出し、通信リンク30(図2)を通じて無線回路20へイベント要求命令を転送するように構成される。
無線回路20はDBB10で実行されるイベントを要求するように構成されうる。非限定的な例として、無線回路20は温度変化のような動作状況の変化を検出するように構成されうるが、これに限定されない。このような変化の検出に応答して、無線回路20は動作モードにおける変化に対処するための適切な測定を行うことをDBB10へ要求しうる。例えば、無線回路20は、DBB10が新たな動作状況に基づいて無線回路20内の1つ以上のハードウェア部の1つ以上の設定について1つ以上の新たなパラメータ値を計算し、無線回路20からDBB10へのイベント要求命令で指定された時点に無線回路20へ新たなパラメータ値を転送しうる。それ故、無線回路20は通信リンク30を通じてDBB10へイベント要求命令を送信するように構成されうる。この目的のために、無線回路20は図5に説明される実施形態に従ってDB10内に備えられる1つ以上のユニットと同様または同一の1つ以上のユニットを備えうる。例えば、無線回路20は例えばDBB10のイベント要求生成部310(図5)と同様または同一であり、DBB10へ送信されるイベント要求命令を生成するように構成されたイベント要求生成部(図3に不図示)を備えうる。さらに、無線回路20は例えばDBB10のFIFO320(図5)と同様または同一であり、無線回路20内のイベント要求生成部によって生成されたイベント要求命令を一時記憶するように構成されたFIFO(図3に不図示)を備えうる。無線回路20内のインタフェース部165(図3)はインタフェース部165の送信レートに従って無線回路20内の前述のFIFOから一時記憶されたイベント要求命令を連続的に読み出し、通信リンク30(図2)を通じてDBB10へイベント要求命令を転送するように構成されうる。
DBB10から無線回路20へ送信されるイベント要求命令と同様に、無線回路20からDBB10へ送信されるイベント要求命令もDBB10で実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点を指定しうる。DBB10は無線回路20からイベント要求命令を受信するように構成されうる。さらに、DBB10はイベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるように指定されたイベントをスケジュールするように構成されうる。さらに、DBB10は、DBB10の時間基準部14からの時間情報に基づいて各スケジュールされたイベントをスケジュールされた時点で実行するように構成されうる。DBB10は例えば図3に説明される無線回路20の実施形態における1つ以上のユニットと同様または同一の1つ以上のユニットを備えうる。例えば、DBB10は無線回路20のイベント・スケジューリング部180(図3)と同様または同一のイベント・スケジューリング部(不図示)を備えうる。DBB10のイベント・スケジューリング部は例えばインタフェース部300(図5)を介して無線回路20からイベント要求命令を受信するように構成されうる。さらに、DBB10のイベント・スケジューリング部はイベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるようにイベント要求命令において指定されたイベントをスケジュールするように構成されうる。さらに、DBB10は例えば無線回路20の実行制御部185(図3)と同様または同一の実行制御部(不図示)を備えうる。DBB10の実行制御部はDBB10の時間基準部14(図2)からの時間情報に基づいて、DBB10のイベント・スケジューリング部によってスケジュールされた各イベントの実行をスケジュールされた時点で発するように構成されうる。ローカル時間基準部170はDBB10(図2)の時間基準部14に同期されうるので、無線回路20はイベント要求命令を用いてDBB10において効率的且つ正確なタイミングでイベントの実行を制御しうる。
本発明のいくつかの実施形態によれば、無線回路20を動作する方法が提供される。本方法は、同期命令に応答してDBB10内の時間基準部14に無線回路20のローカル時間基準部170を同期させることを含む。さらに、本方法はDBB10からイベント要求命令を受信することを含む。各イベント要求命令は無線回路20において実行されるイベントを指定するとともに、指定されたイベントが実行される時点を指定する。さらに、本方法はイベント要求命令の受信に応答して、指定された時点で実行されるように指定されたイベントをスケジュールすることを含む。本方法はさらに、無線回路20内のローカル基準部170からの時間情報に基づいて各スケジュールされたイベントをスケジュールされた時点で実行することを含む。
図6aは本方法の実施形態についてのフローチャートを説明する。この実施形態によれば、ステップ400で、同期命令が発せられたかどうかがチェックされる。ステップ400の回答がYESである場合に、ステップ410で、無線回路20内のローカル時間基準部170はDBB10内の時間基準部14に同期される。この後に、本方法はステップ420へ進む。ステップ400の回答がNOである場合に、本方法は直接にステップ420へ進む。
ステップ420で、イベント要求命令がDBB10から受信されているかどうかがチェックされる。ステップ420の回答がYESの場合に、ステップ430で、受信されたイベント要求命令において指定されたイベントが、イベント要求命令において指定された時点で実行されるようにスケジュールされる。この後に、本方法はステップ440へ進む。ステップ420の回答がNOの場合に、本方法は直接にステップ440へ進む。
ステップ440で、現在の時点で無線回路20において実行されるべき任意のイベントが存在するかどうかを判定するために、ローカル時間基準部170の現在の基準時間値が、スケジュールされたイベントに関連する時点と比較される。ステップ440の回答がYESの場合に、ステップ450で、現在の時点で実行されるべきイベント(群)が実行される。この後に、本方法はステップ400に戻る。ステップ440の回答がNOの場合に、本方法は直接にステップ400へ戻る。
図6bは本方法の別の実施形態についてのフローチャートを説明する。図6aで説明されたステップに加えて、図6bに説明される実施形態はイベント時刻エラーを検出するステップ460と、検出されたイベント時刻エラーに対処するステップ470とを含む。ステップ450を実行した後に、またはステップ440の回答がNOである場合に、本方法は図6aに説明された実施形態のようにステップ440へ戻る代わりに、ステップ460へ進む。ステップ460で、イベント時刻エラーが発生したかどうか、例えばイベント・スケジューリング部180によりスケジューリングされたイベントのうちスケジュールされた時点で実行できなかったイベントが存在するかどうかがチェックされる。ステップ460の回答がYESの場合に、例えばDBB10へイベント時刻エラーを報告することによって、ステップ470で、検出されたイベント時刻エラーが対処される。この後に、本方法はステップ400へ戻る。ステップ460の回答がNOである場合に、本方法は直接にステップ400へ戻る。いくつかの実施形態では、2つ以上のイベント時刻エラーがステップ460で検出されてもよく、2つ以上のイベント時刻エラーがステップ470で対処されてもよいことが容易に理解される。
図6aおよび図6bで説明されたフローチャートは単なる例である。他の様々なステップが他の実施形態では含まれうる。さらに、図6aおよび図6bで説明されたステップは他の実施形態では異なる順番で実行されうる。さらに、図6aおよび図6bで連続して実行されるように説明されたステップは他の実施形態では並行して実行されうる。
上述のユニットの1つ以上、例えばローカル時間基準部170、同期部175、イベント・スケジューリング部180、および実行制御部185のうちの1つ以上は専用の特定用途向けハードウェア部で実装されうる。これに加えてまたはこれに代えて、上述のユニットの1つ以上、例えばローカル時間基準部170、同期部175、イベント・スケジューリング部180、および実行制御部185のうち1つ以上は、ユニットの機能を実行するようにプログラムおよび/または構成された1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、およびフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)のうち少なくとも何れかのようなプログラム可能なハードウェア部で実行されてもよい。それ故、本発明の実施形態は本明細書に記載された方法および機能を実装できるコンピュータプログラム製品において具現化されうる。コンピュータ能力を有するシステムにコンピュータプログラム製品がロードされ実行される場合に本発明の前述の実施形態は実行されうる。現在の文脈におけるコンピュータプログラム、ソフトウェアプログラム、プログラム製品、またはソフトウェアは、処理能力を有するシステムに直接にまたは別の言語、コードまたは記法に変換後に特定の機能を実行させることを意図した命令セットの任意のプログラム言語、コードまたは記法における任意の表現を意味する。
本発明は特定の実施形態を参照しつつ上述された。しかしながら、上述以外の実施形態が本発明の範囲内で可能である。ハードウェアまたはソフトウェアによって本方法を実行する上述以外の異なる方法のステップが本発明の範囲内に提供されうる。本発明の種々の機能およびステップが上述のもの以外の組み合わせに結合されうる。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (20)

  1. デジタルベースバンド回路(10)とともに動作するための無線回路(20)であって、
    前記デジタルベースバンド回路(10)と前記無線回路(20)との間の通信リンク(30)を通じてデータ及び命令を通信するためのインタフェース部(165)と、
    ‐前記無線回路(20)において実行されるイベントを指定するとともに前記指定されたイベントが実行される時点であって、前記デジタルベースバンド回路(10)内の時間基準部(14)からの時間情報に基づく時点を指定するイベント要求命令を、前記デジタルベースバンド回路(10)から複数受信し、
    ‐イベント要求命令の受信に応答して、前記指定された時点で実行されるように前記指定されたイベントをスケジュールする
    ように構成されたイベント・スケジューリング部(180)と、
    ローカル時間基準部(170)と、
    同期命令に応答して、前記ローカル時間基準部(170)を前記デジタルベースバンド回路(10)内の前記時間基準部(14)に同期させるように構成された同期部(175)と、
    前記ローカル時間基準部(170)からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントの実行を前記スケジュールされた時点で発するように構成された実行制御部(185)と
    を備えることを特徴とする無線回路(20)。
  2. 前記同期部(175)は、前記デジタルベースバンド回路(10)と前記無線回路(20)との間の前記通信リンク(30)のレイテンシを考慮に入れて、前記同期命令に応答して、前記ローカル時間基準部(170)を前記デジタルベースバンド回路(10)内の前記時間基準部(14)に同期させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の無線回路(20)。
  3. 前記イベント・スケジューリング部(180)は、
    ‐前記無線回路において実行される優先イベントを指定する優先イベント要求命令を前記デジタルベースバンド回路(10)から複数受信し、
    ‐前記デジタルベースバンド回路(10)からの優先イベント要求命令の受信に応答して、即時実行のために前記指定された優先イベントをスケジュールする
    ように構成され、
    前記実行制御部(185)は即時実行のためにスケジュールされた各優先イベントの即時実行を発するように構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線回路(20)。
  4. 前記ローカル時間基準部(170)はカウンタを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  5. 前記同期部(175)は、前記同期命令によって示された特定の時間値に前記ローカル時間基準部(170)を設定するように構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  6. 前記同期部(175)は、前記同期命令に応答して前記ローカル時間基準部(170)の現在の時間値を前記デジタルベースバンド回路(10)へ通信するように構成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  7. 前記無線回路(20)は前記デジタルベースバンド回路(10)からループバック要求命令を受信するように構成され、これに応答して確認命令を前記デジタルベースバンド回路(10)へ即時に返し、それによって前記ループバック要求命令が送信された時刻と前記確認命令が受信された時刻との差に基づく前記デジタルベースバンド回路(10)と前記無線回路(20)との間の前記通信リンク(30)のレイテンシに関する前記デジタルベースバンド回路(10)における判定を容易にするように構成されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  8. 前記イベント・スケジューリング部(180)は、
    少なくとも1つのイベント・キュー(EQ1〜EQN)と、
    前記少なくとも1つのイベント・キュー(EQ1〜EQN)のそれぞれについて、各イベントに関連する時点の順に並んだイベントを前記イベント・キュー(EQ1〜EQN)に記憶するように構成されたイベント・ハンドラ部(EH1〜EHN)と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  9. 前記イベント・スケジューリング部(180)は、
    前記デジタルベースバンド回路(10)からイベント要求命令を受信するための前記インタフェース部(165)に接続して動作可能な先入れ/先出しメモリ(200)と、
    前記先入れ/先出しメモリ(200)からイベント要求命令を読み出し、読み出されたイベント要求命令のそれぞれについて、前記イベント要求命令内のアドレス情報に基づいて前記イベント・ハンドラ部(EH1〜EHN)の1つへ前記イベント要求命令に関連するイベントを転送するように構成されたイベント分配部(210)と
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の無線回路(20)。
  10. 前記イベント・スケジューリング部(180)は、前記イベント要求命令によって指定された前記イベントに関連するデータを備えるイベント要求命令を受信するように構成されることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  11. 前記無線回路(20)が実行するように構成されるイベントの集合は、前記無線回路(20)内のハードウェア部を再構成するための再構成イベント、前記無線回路(20)内のハードウェア部の状態を測定するための測定イベント、測定イベントの間に生成された測定データを受信するための測定データ受信イベント、電力切断イベント、電力投入イベント、スリープ・イベント、ウェイクアップ・イベント、前記無線回路(20)内のハードウェア部をキャリブレーションするためのキャリブレーション・イベント、データ送信イベント、デフォルトの設定に前記無線回路の設定をリストアするためのリセット・イベント、およびデバック・イベントのうちの1つ以上を備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  12. 前記無線回路(20)は前記デジタルベースバンド回路(10)においてイベントが実行されることを要求するためのイベント要求命令を前記デジタルベースバンド回路(10)へ送信するように構成されることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の無線回路(20)。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の無線回路(20)とデジタルベースバンド回路(10)とを備え、
    前記デジタルベースバンド回路(10)は時間基準部(14)を備え、前記無線回路(20)へのイベント要求命令を発して送信するように構成される
    ことを特徴とする通信回路(5)。
  14. 前記デジタルベースバンド回路(10)は、
    ‐前記デジタルベースバンド回路で実行されるイベントを指定するとともに前記指定されたイベントが実行される時点を指定するイベント要求命令を、前記無線回路(20)から複数受信し、
    ‐イベント要求命令の受信に応答して、前記指定された時点で実行されるように前記指定されたイベントをスケジュールし、
    ‐前記デジタルベースバンド回路(10)の前記時間基準部(14)からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントを前記スケジュールされた時点で実行するように構成されることを特徴とする請求項13に記載の通信回路(5)。
  15. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の無線回路を備えることを特徴とする電子装置。
  16. 前記電子装置はポータブル無線通信機器、移動体無線端末、移動体電話、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォン又はコンピュータであることを特徴とする請求項15に記載の電子装置。
  17. 無線回路(20)を動作する方法であって、
    同期命令に応答して、前記無線回路(20)のローカル時間基準部(170)をデジタルベースバンド回路(10)内の時間基準部(14)に同期させる工程と、
    前記無線回路(20)において実行されるイベントを指定するとともに前記指定されたイベントが実行される時点であって、前記デジタルベースバンド回路(10)内の時間基準部(14)からの時間情報に基づく時点を指定するイベント要求命令を、前記デジタルベースバンド回路(10)から複数受信する工程と、
    イベント要求命令の受信に応答して、前記指定された時点で実行されるように前記指定されたイベントをスケジュールする工程と、
    前記ローカル時間基準部(170)からの時間情報に基づいて、スケジュールされた各イベントを前記スケジュールされた時点で実行する工程と
    を有することを特徴とする方法。
  18. 前記同期命令に応答して、前記無線回路(20)の前記ローカル時間基準部(170)を前記デジタルベースバンド回路(10)内の前記時間基準部(14)に同期させる工程は、前記デジタルベースバンド回路(10)と前記無線回路(20)との間の通信リンク(30)のレイテンシを考慮に入れて、前記無線回路(20)の前記ローカル時間基準部(170)を前記デジタルベースバンド回路(10)内の前記時間基準部(14)に同期させる工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. コンピュータプログラム・コード手段がコンピュータ能力を有する電子デバイスで実行される場合に請求項17又は18に記載の方法を実行する前記コンピュータプログラム・コード手段を備えるコンピュータプログラム。
  20. コンピュータプログラム・コード手段がコンピュータ能力を有する電子デバイスで実行される場合に請求項17又は18に記載の方法を実行する前記コンピュータプログラム・コード手段を備えるコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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