(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、図面を参照しつつ説明する。本実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本実施形態に係る移動通信システムは、例えば、LTE-Advanced方式が適用されるシステムである。すなわち、本実施形態に係る移動通信システムは、無線基地局eNBと、無線基地局eNBと通信する移動局UEとを具備し、無線基地局eNB及び移動局UEは、LTE-Advanced方式を用いて、通信を行う。なお、移動局UEは、ユーザ装置と呼ばれてもよい。
以下に、本実施形態に係る移動通信システムにおいて用いられる通信チャネルの説明を行う。
本実施形態に係る移動通信システムでは、下りリンクにおいて、各移動局UEで共有される「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)」及び「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downling Control Channel)」が用いられる。
「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を介して、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
また、「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」を介して、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を用いて通信を行う移動局UEのIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、下りスケジューリング情報)や、「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」を用いて通信を行う移動局UEのIDやユーザデータのトランスポートフォーマットの情報(すなわち、上りスケジューリンググラント)等の制御信号が通知される。
「物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)」は、「下りL1/L2制御チャネル(Downlink L1/L2 Control Channel)」と呼ばれてもよい。また、「下りスケジューリング情報」や「上りスケジューリンググラント」は、まとめて、「下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)」と呼ばれてもよい。
また、下りリンクにおいては、報知情報が、論理チャネルとしての「BCCH:Broadcast Control Channel」にマッピングされて送信される。
ここで、「BCCH」を介して送信される情報の一部は、トランスポートチャネルである「BCH:Broadcast Channel」にマッピングされ、「BCH」にマッピングされた情報は、物理チャネルである「P-BCH:Physical Broadcast Channel」を介して、該当するセル内の移動局UEに送信される。
また、「BCCH」を介して送信される情報の一部は、トランスポートチャネルである「DL-SCH:Downlink Shared Channel」にマッピングされ、「DL-SCH」にマッピングされた情報は、物理チャネルである「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」を介して、該当するセル内の移動局UEに送信される。
本実施形態に係る移動通信システムでは、上りリンクにおいて、各移動局UEで共有して使用される「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)」及び「物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)」が用いられる。
かかる「物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)」により、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
また、「物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)」により、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」のスケジューリング処理や適応変復調及び符号化処理(AMCS: Adaptive Modulation and Coding Scheme)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、及び、「物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)」における送達確認情報(Acknowledgement Information)が伝送される。
かかる下りリンクの品質情報は、「CQI」や「PMI(Pre-coding Matrix Indicator)」や「RI(Rank Indicator)」をまとめたインディケータである「CSI(Channel State Indicator)」と呼ばれてもよい。
また、かかる送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK:Acknowledgement)又は送信信号が適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
上述した、本実施形態に係る移動通信システムにおいて用いられる通信チャネルに関する動作は、後述するキャリアアグリゲーションが行われる場合には、1つのコンポーネントキャリアの中で行われてもよいし、複数のコンポーネントキャリアに跨って行われてもよい。例えば、あるコンポーネントキャリアで下りスケジューリング情報が送信され、また別のコンポーネントキャリアで、かかる下りスケジューリング情報に対応する物理下りリンク共有チャネルが送信されてもよい。あるいは、あるコンポーネントキャリアで上りスケジューリンググラントが送信され、また別のコンポーネントキャリアで、かかる上りスケジューリンググラントに対応する物理上りリンク共有チャネルが送信されてもよい。かかるスケジューリングは、クロスキャリアスケジューリングと呼ばれてもよい。
LTE-Advanced方式が適用される場合には、「キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)」が適用されてもよい。すなわち、上りリンク又は下りリンクにおいて、「コンポーネントキャリア(Component Carrier)」を複数用いた通信が行われる。
ここで、「コンポーネントキャリア」とは、LTE方式における1つのシステムキャリアに相当する。すなわち、LTE方式では、1つの「コンポーネントキャリア」で通信が行われていたが、LTE-Advanced方式では、2つ以上の「コンポーネントキャリア」で通信が行われてもよい。
例えば、図4に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、第1のコンポーネントキャリア(図中ではF1)が用いられるセル(第1通信エリア)と、第2のコンポーネントキャリア(図中ではF2)が用いられるセル(第2通信エリア)とが、地理的に重複している。なお、図2においては、第1通信エリアと第2通信エリアが、地理的にほぼ完全に重複しているが、代わりに、少なくとも一部で地理的に重複していてもよい。
また、図4には示されていないが、第1のコンポーネントキャリア及び第2のコンポーネントキャリアに加えて、第3のコンポーネントキャリアが存在してもよい。あるいは、4つ以上のコンポーネントキャリアが存在してもよい。
以下の説明では、第1のコンポーネントキャリア(以下、第1キャリアと呼ぶ)と、第2のコンポーネントキャリア(以下、第2キャリアと呼ぶ)とを用いて、キャリアアグリゲーションが行われると想定する。
また、第1キャリアはプライマリコンポーネントキャリアであり、第2キャリアはセカンダリコンポーネントキャリアである。尚、プライマリコンポーネントキャリアは、複数のコンポーネントキャリアの中で、最も重要であるコンポーネントキャリアである。プライマリコンポーネントキャリアは、De−activated状態のないキャリアである。すなわち、プライマリコンポーネントキャリアは、常に有効化されているキャリアである。
また、第2キャリアはセカンダリコンポーネントキャリアであり、De−activated状態とActivated状態とが存在する。すなわち、第2キャリアは、有効化されていない状態と有効化されている状態とが存在する。
尚、一般に、プライマリコンポーネントキャリアは1つであるが、セカンダリコンポーネントキャリアは1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
第2キャリアが有効化されていない場合、すなわち、De−activated状態である場合、第2キャリアでのデータの送受信は基本的に行われず、かつ、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングは、その頻度が低減されて行われる。尚、無線リンクのモニタリングは行われてもよいし、行われなくてもよい。この場合、移動局UEは、第2キャリアのための処理の負荷、すなわち、上述した、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングの処理の負荷を低減できるため、バッテリーセービングを行うことが可能となる。
一方、第2キャリアが有効化されている場合、すなわち、Activated状態である場合、かかる第2キャリアにおいてデータの送受信が行われ、かつ、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングも適切な頻度で行われる。前記適切な頻度とは、例えば、第2キャリアにおけるハンドオーバを適切に行うために必要な頻度であってもよい。
次に、図5を用いて、本実施形態に係る移動局及び無線基地局の動作を示す。より具体的には、プライマリコンポーネントキャリアである第1キャリアとセカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアとが存在し、かつ、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップが設定されている場合の第1キャリア及び第2キャリアにおける通信の動作、及び、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングの動作を示す。尚、前記第2キャリアには、Activated状態である場合とDe−activated状態である場合がある。ここで、本実施形態に係る移動局及び無線基地局の動作において、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップは、前記第2キャリアがDe−activated状態である場合にのみ適用され、前記第2キャリアがActivated状態である場合には適用されない。前記メジャメントギャップの詳細を以下に説明する。
図5において、第2キャリアは、ポイントC1までの時間は、Activated状態であり、ポイントC1以降の時間は、De−activated状態である。また、第1キャリアには、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップが定義されている。より具体的には、区間B1、及び、区間B2が、メジャメントギャップとして定義されている区間である。尚、区間B1は、第2キャリアがActivated状態であり、かつ、メジャメントギャップが適用される区間であり、区間B2は、第2キャリアがDe−activated状態であり、かつ、メジャメントギャップが適用される区間である。また、区間B3は、メジャメントギャップが適用されない区間である。
前記メジャメントギャップは、上述したように、例えば、異なる周波数のキャリアや異なる移動通信システムのキャリアを測定するためのギャップ区間であり、例えば、その大きさは、6msといった値であってもよい。尚、前記メジャメントギャップの大きさは、8msや9msなど、6msより大きい値であってもよい。また、メジャメントギャップの周期は、例えば、40msや80msという値であってもよい。あるいは、メジャメントギャップの周期は、例えば、20msや1280msなど、40msや80ms以外の値であってもよい。尚、無線基地局eNBと移動局UEとで、前記メジャメントギャップのギャップ区間のタイミングが一致するのであれば、どのようなパターンの、あるいは、どのような形のメジャメントギャップが設定されてもよい。
ここで、移動局UE及び無線基地局eNBは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアの通信を行う。すなわち、移動局UE及び無線基地局eNBは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアの通信を行う。
ここで、移動局UEにおける第1キャリアの通信には、例えば、下りリンクにおいて下りリンクの信号を受信する処理や、上りリンクにおいて上りリンクの信号を送信する処理が含まれてもよい。また、移動局UEにおける前記第1キャリアの通信には、前記第1キャリアに関するセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングが含まれてもよい。また、無線基地局eNBにおける第1キャリアの通信には、例えば、下りリンクにおいて下りリンクの信号を送信する処理や、上りリンクにおいて上りリンクの信号を受信する処理が含まれてもよい。
一方、移動局UE及び無線基地局eNBは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアの通信を行わない。すなわち、移動局UE及び無線基地局eNBは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいて、第1キャリアの通信を行わない。
また、移動局UEは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第2キャリアの測定、すなわち、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングを行ってもよい。ここで、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第2キャリアの測定を行うとは、例えば、区間B1または区間B3の内の任意のタイミングにおいて、前記第2キャリアの測定を行うことを意味してもよい。
一方、移動局UEは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)において、第2キャリアの測定、すなわち、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングを行ってもよい。
尚、移動局UE及び無線基地局eNBは、メジャメントギャップが適用されない区間(区間B3)においては、第2キャリアがActivated状態であるか、De−activated状態であるかに関係なく、第1キャリアの通信を行ってもよい。
尚、前記区間B1は、上述したように、シグナリングの観点でメジャメントギャップとして設定されているが、前記第2キャリアがActivated状態であるため、メジャメントギャップとして適用されない区間であるとみなされてもよい。あるいは、前記区間B1は、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップが、第2キャリアがDe−activated状態である場合にのみ適用されるメジャメントギャップであるため、シグナリングの観点でメジャメントギャップとして設定されていない区間であるとみなされてもよい。後者の場合、前記区間B1は、前記第2キャリアがDe−activated状態であったと仮定した場合に設定されるメジャメントギャップであるとみなされてもよい。
本実施形態を行うことの効果を以下に説明する。
第2キャリアがActivated状態である場合、移動局UEの受信機は図2の状態にあり、移動局UEは第1キャリアと第2キャリアの両方の信号を同時に受信可能である。この場合、移動局UEは、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップなしに、第2キャリアの測定を行うことが可能となり、前記メジャメントギャップを無視することが可能である。よって、移動局UE及び無線基地局eNBが、第2キャリアがActivated状態である場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを無視して、第1キャリアの通信を行うことにより、メジャメントギャップによる第1キャリアのスループットの劣化を防ぐことが可能となる。
一方、第2キャリアがDe−activated状態である場合、移動局UEの受信機は基本的には図3の状態にあり、移動局UEは第1キャリアの信号のみ受信可能である。この場合、移動局UEは、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを用いて、第2キャリアの測定を行い、かつ、移動局UE及び無線基地局eNBは、第1キャリアの通信を停止する。このように、移動局UE及び無線基地局eNBの間で予め決められたメジャメントギャップが設定され、前記メジャメントギャップでは、移動局UEは第2キャリアの測定を行い、かつ、移動局UE及び無線基地局eNBが第1キャリアの通信を行わないことにより、上述した、移動局UEが、送受信を行うつもりのデータを欠落するといった事象を回避することが可能となる。
まとめると、本実施形態により、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを設定している状態において、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されている場合には、前記メジャメントギャップを無視することにより、メジャメントギャップによるスループットの劣化を回避し、一方で、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されていない場合には、前記メジャメントギャップを考慮して第1キャリアの通信を停止しつつ、第2キャリアの測定を行うことにより、移動局UEにおいて、送受信を行うつもりのデータが欠落されるという事象を回避することが可能となる。
尚、Activated状態とDe−activate状態との間の遷移は、より迅速に制御を行うため、MACレイヤで行われるが、メジャメントギャップの設定は、MACレイヤの上位レイヤであるRRCレイヤで行われる。よって、Activated状態とDe−activated状態との間の遷移に応じて、メジャメントギャップの設定及び非設定を行うと、上述した、より迅速に制御を行うというMACレイヤでの制御のメリットが消失される。すなわち、メジャメントギャップの設定は、Activated状態、De−activate状態に関係なく行われる必要がある。言い換えれば、本実施形態に係る移動局及び無線基地局装置により、RRCレイヤでのメジャメントギャップの設定を行うことなしに、メジャメントギャップを用いるか否かを制御することが可能となり、MACレイヤで迅速に制御を行うというActivation/De−activation制御のメリットを維持しつつ、適切なメジャメントを行うことが可能となる。
尚、図5に示した例において、メジャメントギャップとして、周期的に一定の長さのギャップが適用されているが、代わりに、図6に示すように、メジャメントギャップとして、周期的に2つのギャップ区間に分割されたギャップが適用されてもよい。尚、前記2つのギャップ区間の間の区間は、メジャメントギャップが適用されない区間、すなわち、図5における区間B3と同等の区間となる。尚、前記2つのギャップ区間の大きさは、例えば、それぞれ、2msであってもよい。あるいは、前記2つのギャップ区間の大きさは、それぞれ、2ms以外の値であってもよい。
図6に示すメジャメントギャップは、例えば、図7に示すように、周期が同じである2組のギャップ区間が設定され、かつ、前記2組のギャップ区間の間の時間が一定であるメジャメントギャップと表現されてもよい。
あるいは、図6に示すメジャメントギャップは、例えば、図8に示すように、一定の時間だけ分離された2つのギャップ区間から構成されるメジャメントギャップであると表現されてもよい。この場合、前記一定の時間だけ分離された2つのギャップ区間から構成されるメジャメントギャップは、通常のメジャメントギャップと同様、一定の周期で設定されてもよい。
上述したように、移動局UEの受信機は、図2の状態から図3の状態、あるいは、図3の状態から図2の状態に遷移する際に、第1キャリア及び第2キャリアとの通信を停止する必要がある。すなわち、移動局UEは、第1キャリアのみと通信を行う状態と第1キャリアと第2キャリアの両方と通信を行う状態の遷移区間においてのみ、第1キャリア及び第2キャリアとの通信を停止する必要がある。言い換えれば、移動局UEは、図5に示す区間B2の内の真ん中の区間においては、第1キャリアと第2キャリアの両方の信号を受信することが可能であり、メジャメントギャップとして定義する必要はない。よって、図6乃至図8に示すように、メジャメントギャップを2つのギャップ区間に分割し、その2つのギャップ区間をメジャメントギャップと設定しないことにより、第1キャリアの通信が停止される区間を低減することが可能となり、結果として、第1キャリアの通信のスループットを向上させることが可能となる。
尚、図6乃至図8に示した、分離された2つのギャップ区間の内、時間的に1つ目のギャップ区間の大きさを、図9に示すように、時間的に2つ目のギャップ区間のよりも大きくてもよい。尚、時間的に1つ目のギャップ区間の大きさを、時間的に2つ目のギャップ区間の大きさよりも大きくすることの効果は後述する。
より具体的には、前記時間的に1つ目のギャップ区間、及び、時間的に2つ目のギャップ区間は、例えば、それぞれ、6ms、及び、1msであってもよい。あるいは、前記時間的に1つ目のギャップ区間、及び、時間的に2つ目のギャップ区間は、例えば、それぞれ、4ms、及び、2msであってもよく、あるいは、前記時間的に1つ目のギャップ区間が、前記時間的に2つ目のギャップ区間の大きさよりも大きいのであれば、それ以外の値であってもよい。
尚、図5に示した例において、メジャメントギャップとして、周期的に一定の長さのギャップが適用されているが、代わりに、図14に示すように、4つの区間から構成される、SCC(Secondary Component Carrier)用メジャメント区間が適用されてもよい。前記4つの区間は、時間的に先頭から、第1区間、第2区間、第3区間、第4区間と呼ばれてもよい。尚、前記SCC用メジャメント区間に関しても、図5乃至図6に示した第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップと同様に、第2キャリアがDe−activated状態である場合のみ適用され、第2キャリアがActivated状態である場合には適用されない、すなわち、無視される。
例えば、前記第1区間、第2区間、第3区間、第4区間の大きさは、それぞれ、2ms、4ms、5ms、2msであってもよい。あるいは、前記第1区間、第2区間、第3区間、第4区間の大きさは、上記以外の値であってもよい。
前記SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間は、上述の図6乃至図9における2つに分割されたギャップ区間と同等である。すなわち、前記第1区間、及び、第4区間は、移動局UEの受信機が中心周波数等の切り替えを行う時間とみなされ、第1キャリアの通信は行われない。すなわち、前記第1区間及び第4区間は、メジャメントギャップとみなされて、第1キャリアの通信は行われない。すなわち、無線基地局eNB及び移動局UEは、前記第1区間、及び、第4区間においては、第1キャリアの通信を行わない。尚、前記第1区間、及び、第4区間においては、同様の理由で、第2キャリアの通信も行われない。
前記SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間は、第1キャリアにとっては、上述の図6乃至図9における2つに分割されたギャップ区間の間の区間と同等である。この場合、前記第2区間、及び、第3区間は、移動局UEの受信機としては図2の状態にあり、第1キャリアの通信は行われる。すなわち、無線基地局eNB及び移動局UEは、前記第2区間、及び、第3区間においては、第1キャリアの通信を行う。すなわち、前記第2区間及び第3区間は、第1キャリアにとってはメジャメントギャップではなく、通常の区間とみなされ、第1キャリアの通信は行われる。
一方、前記SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間は、第2キャリアにとっても、上述の図6乃至図9における2つに分割されたギャップ区間の間の区間と同等である。しかしながら、第2キャリアがDe−activated状態である場合、移動局UEは、第2キャリアに関する測定、例えば、セルサーチやメジャメント、サービングセルとのパスロスの測定等を低頻度で行っており、通信を開始する前に再度前記第2キャリアに関する測定を行い、その精度を向上させ、通信の品質を上げることが望ましい。よって、前記SCC用メジャメント区間の第2区間においては、移動局UEにおいて第2キャリアの測定を行われ、移動局UEと無線基地局eNBとの間で第2キャリアの通信は行われないという動作であってもよい。すなわち、無線基地局eNB及び移動局UEは、前記第2区間においては、第2キャリアの通信を行わない。そして、前記SCC用メジャメント区間の第3区間において、第2キャリアの通信が行われる。すなわち、無線基地局eNB及び移動局UEは、前記第3区間においては、第2キャリアの通信を行う。尚、移動局UEは、前記SCC用メジャメント区間の第3区間においても、前記第2キャリアの測定を行ってもよい。
すなわち、移動局UEは、前記SCC用メジャメント区間の第2区間において、第2キャリアのセルサーチやメジャメント、パスロスの測定を行い、かつ、第2キャリアにおいて上りリンクの送信も、下りリンクの受信も行わない。そして、移動局UEは、前記SCC用メジャメント区間の第3区間において、第2キャリアにおいて上りリンクの送信や下りリンクの受信を行う。また、無線基地局eNBは、前記SCC用メジャメント区間の第2区間において、第2キャリアにおける上りリンクの受信も下りリンクの送信も行わず、前記SCC用メジャメント区間の第3区間において、第2キャリアにおける上りリンクの受信や下りリンクの送信を行う。
尚、下りリンクの通信に関しては、上述したパスロスの測定等が不要であるため、前記第2区間及び第3区間の両方において行われてもよい。この場合、前記第2区間においては、上りリンクの通信のみが行われない。すなわち、移動局UEは、前記SCC用メジャメント区間の第2区間において、第2キャリアのセルサーチやメジャメント、パスロスの測定と下りリンクの受信を行い、かつ、第2キャリアにおいて上りリンクの送信を行わない。そして、移動局UEは、前記SCC用メジャメント区間の第3区間において、第2キャリアにおいて上りリンクの送信と下りリンクの受信の両方を行う。また、無線基地局eNBは、前記SCC用メジャメント区間の第2区間において、第2キャリアにおける下りリンクの送信を行い、かつ、上りリンクの受信を行わず、前記SCC用メジャメント区間の第3区間において、第2キャリアにおける上りリンクの受信と下りリンクの送信の両方を行う。
尚、図5乃至図9、及び、図14を用いて説明した、本実施形態に係るメジャメントギャップに関連する移動局UE及び無線基地局eNBの動作は、第1キャリアと第2キャリアが同一の周波数バンドに属する場合にのみ適用され、第1キャリアと第2キャリアが異なる周波数バンドに属する場合には適用されなくてもよい。
一般に、第1キャリアと第2キャリアが異なる周波数バンドに属する場合、移動局UEは、第1キャリアと第2キャリアで別々の受信機を有するため、図2及び図3に示したような中心周波数の切り替え等が発生せず、結果として、それに伴うデータの欠落は生じない。よって、第1キャリアと第2キャリアが異なる周波数バンドに属する場合には、上述した、本実施形態に係るメジャメントギャップに関連する移動局UE及び無線基地局eNBの動作は不要となる。言い換えれば、移動局UE及び無線基地局eNBは、第1キャリアと第2キャリアが同一の周波数バンドに属する場合にのみ、メジャメントギャップを設定し、かつ、第2キャリアがDe−activated状態である場合のみ前記メジャメントギャップが存在するとみなし、第2キャリアがActivated状態である場合は前記メジャメントギャップが存在しないとみなすという動作を行い、第1キャリアと第2キャリアが異なる周波数バンドに属する場合には、メジャメントギャップを設定しない。この場合、第1キャリアと第2キャリアが異なる周波数バンドに属する場合には、移動局UEは、任意のタイミングで第2キャリアの測定を行うが可能となり、結果として、より柔軟な測定処理を行うことが可能となる。
また、セカンダリキャリアが複数ある場合には、図5乃至図6に示す区間B1及び区間B2、あるいは、図14におけるSCC用メジャメント区間は、前記複数のセカンダリキャリア(上図の例では、第2キャリア)の間で同一の時間に設定されてもよい。
図10に示すように、移動局UEは、第1通信部102と、第2通信部104と、Activation/De−activation制御部106と、ギャップ制御部108とを具備している。また、第1通信部102は、第1下りリンク受信部102Aと第1上りリンク送信部102Bと第1測定部102Cとを具備し、第2通信部104は、第2下りリンク受信部104Aと第2上りリンク送信部104Bと第2測定部104Cとを具備している。
尚、図10においては、移動局UEにおけるベースバンド処理に関する機能部が例示されており、移動局UEにおけるRF(無線部分)の処理に関する機能部は例示されていない。すなわち、図2、3に示した受信機は、RFの処理に関する機能部に含まれるため、例示されていない。尚、本実施形態に示す移動局UEの構成は、前記RFの処理に関する機能部に関係なく適用されてよい。
第1通信部102と、第1下りリンク受信部102Aと、第1上りリンク送信部102Bと、第1測定部102Cと、第2通信部104と、第2下りリンク受信部104Aと、第2上りリンク送信部104Bと、第2測定部104Cと、Activation/De−activation制御部106と、ギャップ制御部108とは、互いに接続されている。
第1通信部102は、第1キャリアに関する通信を行う。例えば、第1通信部102は、第1キャリアにおける下りリンクの受信や上りリンクの送信、第1キャリアに関するセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等を行う。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1通信部102の動作を示す。
第1通信部102は、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアの通信を行う。すなわち、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアの通信を行う。
また、第1通信部102は、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアの通信を行わない。すなわち、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアの通信を行わない。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1通信部102の動作を示す。
第1通信部102は、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアの通信を行う。すなわち、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されている場合には、SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアの通信を行う。
また、第1通信部102は、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第4区間において、第1キャリアの通信を行わない。すなわち、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されていない場合には、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアの通信を行わない。尚、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアの通信を行ってもよい。
第1下りリンク受信部102Aは、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。ここで、かかる下りリンクの信号とは、例えば、PDSCHやPDCCHであってもよい。あるいは、かかる下りリンクの信号とは、報知情報であるP−BCHや同期信号であるPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)、下りリンクのリファレンス信号であってもよい。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1下りリンク受信部102Aの動作を示す。
第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。すなわち、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。
また、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行わない。すなわち、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行わない。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1下りリンク受信部102Aの動作を示す。
第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。すなわち、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのSCC用メジャメント区間の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。
また、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行わない。すなわち、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行わない。尚、第1下りリンク受信部102Aは、第2キャリアが有効化されていない場合に、SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行ってもよい。
第1上りリンク送信部102Bは、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。ここで、かかる上りリンクの信号とは、例えば、PUSCHやPUCCHであってもよい。あるいは、かかる上りリンクの信号とは、サウンディング用のリファレンス信号や復調用のリファレンス信号であってもよいし、ランダムアクセスチャネルであってもよい。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1上りリンク送信部102Bの動作を示す。
第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。
また、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行わない。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行わない。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1上りリンク送信部102Bの動作を示す。
第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのSCC用メジャメント区間の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。
また、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行わない。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行わない。尚、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されていない場合に、SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行ってもよい。
第1測定部102Cは、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1測定部102Cの動作を示す。
第1測定部102Cは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。
また、第1測定部102Cは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行わない。すなわち、第1測定部102Cは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行わない。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1測定部102Cの動作を示す。
第1測定部102Cは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。すなわち、第1上りリンク送信部102Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。
また、第1測定部102Cは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行わない。すなわち、第1測定部102Cは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行わない。尚、第1測定部102Cは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間においても、第1キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行ってもよい。
第2通信部104は、第2キャリアに関する通信を行う。例えば、第2通信部104は、第2キャリアにおける下りリンクの受信や上りリンクの送信、第2キャリアに関するセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等を行う。
第2通信部104は、上述したように、第2キャリアがActivated状態である場合には、通常のデータの送受信を行い、かつ、適切な頻度で第2キャリアの測定を行う。一方、第2通信部104は、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、通常のデータの送受信を行わず、かつ、測定の頻度を少なくして、第2キャリアの測定を行う。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2通信部104の動作を以下に示す。第2通信部104は、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける通常のデータの送受信を行い、かつ、適切な頻度で第2キャリアの測定を行い、一方、第2通信部104は、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、上述したように、前記SCC用メジャメント区間の一部においてのみ、第2キャリアでの上りリンクの送信や下りリンクの受信、第2キャリアの測定を行ってもよい。すなわち、第2通信部104は、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ上りリンクの送信や下りリンクの受信を行い、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第2区間及び第4区間では上りリンクの送信や下りリンクの受信を行わないという動作を行ってもよい。
第2下りリンク受信部104Aは、第2キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行う。ここで、かかる下りリンクの信号とは、例えば、PDSCHやPDCCHであってもよい。あるいは、かかる下りリンクの信号とは、報知情報であるP−BCHや同期信号であるPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)、下りリンクのリファレンス信号であってもよい。
第2下りリンク受信部104Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、第2キャリアにおける下りリンクの信号の受信を行わない。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2下りリンク受信部104Aの動作を以下に示す。第2下りリンク受信部104Aは、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける下りリンクの信号を受信し、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ下りリンクの信号を受信してもよい。すなわち、第2下りリンク受信部104Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間、第2区間、第4区間では下りリンクの信号を受信しない。尚、上述したように、第2下りリンク受信部104Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ下りリンクの信号を受信する代わりに、前記SCC用メジャメント区間の内の第2区間と第3区間でのみ下りリンクの信号を受信するという動作であってもよい。
第2上りリンク送信部104Bは、第2キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行う。ここで、かかる上りリンクの信号とは、例えば、PUSCHやPUCCHであってもよい。あるいは、かかる上りリンクの信号とは、サウンディング用のリファレンス信号や復調用のリファレンス信号であってもよいし、ランダムアクセスチャネルであってもよい。
第2上りリンク送信部104Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、第2キャリアにおける上りリンクの信号の送信を行わない。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2上りリンク送信部104Bの動作を以下に示す。第2上りリンク送信部104Bは、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける上りリンクの信号を送信し、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ上りリンクの信号を送信してもよい。すなわち、第2上りリンク送信部104Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間、第2区間、第4区間では上りリンクの信号を送信しない。
第2測定部104Cは、第2キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行う。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第2測定部104Cの動作を示す。
第2測定部104Cは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第2キャリアの測定、すなわち、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングを行ってもよい。ここで、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第2キャリアの測定を行うとは、例えば、区間B1または区間B3の内の任意のタイミングにおいて、前記第2キャリアの測定を行うことを意味してもよい。
一方、第2測定部104Cは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)において、第2キャリアの測定、すなわち、セルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングを行ってもよい。
また、第2測定部104Cは、図6乃至図8に示したように、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップとして、一定の時間だけ分離された2つのギャップ区間から構成されているメジャメントギャップが設定されている場合に、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において、第2キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行ってもよい。尚、前記メジャメントには、後述するPathlossの測定が含まれてもよい。
以下に、第2測定部104Cが、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において、第2キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリング等の測定処理を行うことの意味を説明する。
例えば、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、送信すべきデータが発生し、かつ、前記2つのギャップ区間の間の区間において、上りリンクの送信が発生すると仮定する。この場合、かかる上りリンクの送信のための送信電力は、できる限り最新のPath lossに基づいて決定されることが望ましい。この場合、かかる2つのギャップ区間の間の区間において、かかるPath lossを測定したのでは、処理遅延等を考慮すると、上記上りリンクの送信のための送信電力の決定に、その測定したPath lossの結果を反映させることは困難である。言い換えれば、かかる2つのギャップ区間の間の区間の前の区間において、Path lossを測定することにより、かかる上りリンクの送信のための送信電力が、最新のPath lossに基づいて決定され、結果として、通信の品質を向上させることが可能である。
尚、上記例において、Path lossは、下りリンクのリファレンス信号の受信電力RSRPから推定されるため、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において、Path lossを測定するとは、RSRPの測定(いわゆるメジャメント)を、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において行うことを意味する。
尚、RSRPの測定(いわゆる、メジャメント)だけでなく、セルサーチや無線リンクのモニタリングに関しても、前記2つのギャップ区間の間の区間において、その測定結果に基づいた処理が可能となるため、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において、行われることが好ましい。
尚、前記2つのギャップ区間の内の時間的に2つ目のギャップ区間においては、上述した受信機の中心周波数の切り替え等の処理が発生するだけであるのに対し、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間においては、上述した、受信機の中心周波数の切り替え等の処理に加えて、上述した、第2キャリアにおけるセルサーチやメジャメント、無線リンクのモニタリングの処理が行われるため、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間の大きさは、前記2つのギャップ区間の内の時間的に2つ目のギャップ区間よりも大きく設定されてもよい。
すなわち、移動局UE及び無線基地局eNBは、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間、及び、前記2つのギャップ区間の内の時間的に2つ目のギャップ区間においては、第1キャリアにおいて、データの送受信ができないとみなして、第1キャリアにおける通信処理を行わないという処理を行ってもよい。また、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間の大きさは、前記2つのギャップ区間の内の時間的に2つ目のギャップ区間の大きさよりも大きく設定されてもよい。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2測定部104Cの動作を以下に示す。第2測定部104Cは、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアの測定を行い、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第2区間で第2キャリアの測定を行ってもよい。前記測定とは、例えば、サービングセルや隣接セルのセルサーチやメジャメント、サービングセルのPathlossの測定、無線リンクのモニタリングであってもよい。尚、第2測定部104Cが、第2区間で第2キャリアの測定を行う効果は、前記2つのギャップ区間の内の時間的に1つ目のギャップ区間において測定を行う効果と同一であるため、省略する。
Activation/De−activation制御部106は、移動局UEのセカンダリコンポーネントキャリアがDe−activated状態であるかActivated状態であるかについて管理するように構成されている。より具体的には、Activation/De−activation制御部106は、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアに関してActivated状態であるかDe−activated状態であるかについて管理するように構成されている。そして、Activation/De−activation制御部106は、第1通信部102(第1下りリンク受信部102A、第1上りリンク送信部102B、第1測定部102C)及び第2通信部104(第2下りリンク受信部104A、第2上りリンク送信部104B、第2測定部104C)及びギャップ制御部108に対して、第2キャリアに関して、Activated状態であるか、De−activated状態であるか、すなわち、第2キャリアが有効化されているか又は有効化されていないかを通知する。
ギャップ制御部108は、メジャメントギャップに関する制御を行う。より具体的には、異なる周波数のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップの管理を行い、どのサブフレームにおいて、メジャメントギャップが設定されているかの情報を、Activation/De−activation制御部106及び第1通信部102(第1下りリンク受信部102A、第1上りリンク送信部102B、第1測定部102C)及び第2通信部104(第2下りリンク受信部104A、第2上りリンク送信部104B、第2測定部104C)に通知する。
ここで、前記メジャメントギャップには、異なる周波数のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップに加えて、図5乃至図9を用いて説明を行った、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップや、あるいは、図14を用いて説明を行った、SCC用メジャメント区間が含まれる。すなわち、ギャップ制御部108は、上述した、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間の管理を行い、そのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間に関する情報、例えば、どのサブフレームにおいてメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間が設定されるかの情報を、Activation/De−activation制御部106及び第1通信部102(第1下りリンク受信部102A、第1上りリンク送信部102B、第1測定部102C)及び第2通信部104(第2下りリンク受信部104A、第2上りリンク送信部104B、第2測定部104C)に通知する。尚、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップやSCC用メジャメント区間は、前記異なる異周波のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップとは、その周期、ギャップ区間の構成、ギャップ区間の長さが異なっていてもよいし、同じであってもよい。
図11に示すように、無線基地局eNBは、第1通信部202と第2通信部204とActivation/De−activation制御部206とギャップ制御部208とを具備している。また、第1通信部202は、第1下りリンク送信部202Aと第1上りリンク受信部202Bとを具備し、第2通信部204は、第2下りリンク送信部204Aと第2上りリンク受信部204Bとを具備している。第1通信部202と第1下りリンク送信部202Aと第1上りリンク受信部202Bと第2通信部204と第2下りリンク送信部204Aと第2上りリンク受信部204BとActivation/De−activation制御部206とギャップ制御部208とは、互いに接続されている。
第1通信部202は、第1キャリアに関する通信を行う。例えば、第1通信部202は、第1キャリアにおける下りリンクの送信や上りリンクの受信等を行う。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1通信部202の動作を示す。
第1通信部202は、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアの通信を行う。すなわち、第1通信部202は、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアの通信を行う。
また、第1通信部202は、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアの通信を行わない。すなわち、第1通信部202は、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアの通信を行わない。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1通信部202の動作を示す。
第1通信部202は、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアの通信を行う。すなわち、第1通信部202は、第2キャリアが有効化されている場合には、SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアの通信を行う。
また、第1通信部202は、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第4区間において、第1キャリアの通信を行わない。すなわち、第1通信部102は、第2キャリアが有効化されていない場合には、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアの通信を行わない。尚、第1通信部202は、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアの通信を行ってもよい。
第1下りリンク送信部202Aは、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。ここで、かかる下りリンクの信号とは、例えば、PDSCHやPDCCHであってもよい。あるいは、かかる下りリンクの信号とは、報知情報であるP−BCHや同期信号であるPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)、下りリンクのリファレンス信号であってもよい。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1下りリンク送信部202Aの動作を示す。
第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。すなわち、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。
あるいは、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがActivated状態である場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを無視して、下りリンクのスケジューリングを行ってもよい。すなわち、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがActivated状態である場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、当該移動局UEに対して、下りリンクのスケジューリングを行ってもよい。尚、スケジューリングとは、あるサブフレームにおいて、どの移動局UEが共有チャネルを用いて通信を行うかを選択する処理を示す。
また、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行わない。すなわち、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行わない。
あるいは、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいて移動局UEが下りリンクの信号を受信しないように、スケジューリングを行ってもよい。尚、スケジューリングとは、あるサブフレームにおいて、どの移動局UEが共有チャネルを用いて通信を行うかを選択する処理を示す。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1下りリンク送信部202Aの動作を示す。
第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。すなわち、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのSCC用メジャメント区間の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。
また、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行わない。すなわち、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行わない。尚、第1下りリンク送信部202Aは、第2キャリアが有効化されていない場合に、SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行ってもよい。
第1上りリンク受信部202Bは、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。ここで、かかる上りリンクの信号とは、例えば、PUSCHやPUCCHであってもよい。あるいは、かかる上りリンクの信号とは、サウンディング用のリファレンス信号や復調用のリファレンス信号であってもよいし、ランダムアクセスチャネルであってもよい。
以下に、図5乃至図6に示すメジャメントギャップが設定されている場合の第1上りリンク受信部202Bの動作を示す。
第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記メジャメントギャップ(区間B1)を考慮せずに、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。すなわち、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。
あるいは、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを無視して、上りリンクのスケジューリングを行ってもよい。すなわち、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいても、当該移動局UEに対して、上りリンクのスケジューリングを行ってもよい。尚、スケジューリングとは、あるサブフレームにおいて、どの移動局UEが共有チャネルを用いて通信を行うかを選択する処理を示す。尚、より具体的には、第1上りリンク受信部202Bは、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいて移動局UEが上りリンクの信号を送信しないように、対応するサブフレームの下りリンクにおいて、当該移動局UEに対して、上りスケジューリンググラントを送信しないように構成されていてもよい。尚、前記上りスケジューリンググラントは、第1下りリンク送信部202Aを介して送信されてもよい。
また、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記メジャメントギャップ(区間B2)を考慮し、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行わない。すなわち、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されていない場合には、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行わない。
あるいは、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されていない場合には、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいて移動局UEが上りリンクの信号を送信しないように、スケジューリングを行ってもよい。尚、スケジューリングとは、あるサブフレームにおいて、どの移動局UEが共有チャネルを用いて通信を行うかを選択する処理を示す。尚、より具体的には、第1上りリンク受信部202Bは、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップにおいて移動局UEが上りリンクの信号を送信しないように、対応するサブフレームの下りリンクにおいて、当該移動局UEに対して、上りスケジューリンググラントを送信しないように構成されていてもよい。尚、前記上りスケジューリンググラントは、第1下りリンク送信部202Aを介して送信されてもよい。
尚、以下に、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第1上りリンク受信部202Bの動作を示す。
第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアがActivated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されている場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮せずに、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。すなわち、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されている場合には、第2キャリアの測定のためのSCC用メジャメント区間の第1区間及び第2区間及び第3区間及び第4区間においても、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。
また、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合、すなわち、第2キャリアが有効化されていない場合に、前記SCC用メジャメント区間を考慮し、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行わない。すなわち、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されていない場合には、SCC用メジャメント区間の第1区間及び第4区間においては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行わない。尚、第1上りリンク受信部202Bは、第2キャリアが有効化されていない場合に、SCC用メジャメント区間の第2区間及び第3区間においては、第1キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行ってもよい。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間の場合にも、図5乃至図9に示す第2キャリアの測定のためのギャップ区間と同様に、前記第1区間、及び、第4区間において、上りリンクまたは下りリンクの通信が発生しないように、スケジューリングが行われてもよい。すなわち、前記第1区間、及び、第4区間において、上りリンクまたは下りリンクの通信が発生するような上りスケジューリンググラントまたは下りスケジューリング情報の送信が制限される、という動作であってもよい。
第2通信部204は、第2キャリアに関する通信を行う。例えば、第2通信部204は、第2キャリアにおける下りリンクの送信や上りリンクの受信等を行う。
第2通信部204は、上述したように、第2キャリアがActivated状態である場合には、通常のデータの送受信を行う。一方、第2通信部204は、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、通常のデータの送受信を行わない。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2通信部204の動作を以下に示す。第2通信部204は、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける通常のデータの送受信を行う。一方、第2通信部204は、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、上述したように、前記SCC用メジャメント区間の一部においてのみ、第2キャリアでの上りリンクの送信や下りリンクの受信を行ってもよい。すなわち、第2通信部204は、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ上りリンクの受信や下りリンクの送信を行い、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間及び第2区間及び第4区間では上りリンクの受信や下りリンクの送信を行わない。
第2下りリンク送信部204Aは、第2キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行う。ここで、かかる下りリンクの信号とは、例えば、PDSCHやPDCCHであってもよい。あるいは、かかる下りリンクの信号とは、報知情報であるP−BCHや同期信号であるPSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)、下りリンクのリファレンス信号であってもよい。
第2下りリンク送信部204Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、第2キャリアにおける下りリンクの信号の送信を行わない。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2下りリンク送信部204Aの動作を以下に示す。第2下りリンク送信部204Aは、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける下りリンクの信号を送信し、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ下りリンクの信号を送信してもよい。すなわち、第2下りリンク送信部204Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間、第2区間、第4区間では下りリンクの信号を送信しない。尚、上述したように、第2下りリンク送信部204Aは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ下りリンクの信号を送信する代わりに、前記SCC用メジャメント区間の内の第2区間と第3区間でのみ下りリンクの信号を送信するという動作であってもよい。
第2上りリンク受信部204Bは、第2キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行う。ここで、かかる上りリンクの信号とは、例えば、PUSCHやPUCCHであってもよい。あるいは、かかる上りリンクの信号とは、サウンディング用のリファレンス信号や復調用のリファレンス信号であってもよいし、ランダムアクセスチャネルであってもよい。
第2上りリンク受信部204Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合には、第2キャリアにおける上りリンクの信号の受信を行わない。
また、第2上りリンク受信部204Bは、第2キャリアがDe−activated状態で、かつ、送信すべき上りリンクの信号が存在する場合に、区間B2の直後に、前記上りリンクの信号が送信されるように、第2キャリアにおける上りリンクのスケジューリング、すなわち、共有チャネルの割り当てを行ってもよい。より具体的には、第2上りリンク受信部204は、第2キャリアがDe−activated状態で、かつ、送信すべき上りリンクの信号が存在する場合に、区間B2の直後に、前記上りリンクの信号が送信されるように、下りリンクにおいて、前記上りリンクの信号を指示する制御信号である上りスケジューリンググラントを送信してもよい。
尚、図14に示すSCC用メジャメント区間が設定されている場合の第2上りリンク受信部204Bの動作を以下に示す。第2上りリンク受信部204Bは、第2キャリアがActivated状態である場合には、前記SCC用メジャメント区間を無視して、第2キャリアにおける上りリンクの信号を受信し、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第3区間でのみ上りリンクの信号を受信してもよい。すなわち、第2上りリンク受信部204Bは、第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記SCC用メジャメント区間の内の第1区間、第2区間、第4区間では上りリンクの信号を受信しない。
尚、上述したように、区間B2またはSCC用メジャメント区間では、第2キャリアのセルサーチやメジャメントが行われるため、上りリンクの送信に用いられるパスロスの精度が高いと想定される。よって、De−activated状態において、上りリンクの信号の送信を行う場合には、区間B2またはSCC用メジャメント区間の直後において、移動局UEに対して上りリンクの信号の送信を指示することにより、上りリンクの送信電力制御がより適切に行われ、通信の品質が改善される。あるいは、同様の理由で、無線基地局eNBは、前記第2キャリアがDe−activated状態である場合に、前記区間B2またはSCC用メジャメント区間の直後に、前記第2キャリアを有効化(De−activation)してもよい。
尚、図6に示すように、2つのギャップ区間から構成されるメジャメントギャップが設定されている場合には、2つのギャップ区間の間の区間において、上りリンクの送信が行われるように、上りリンクの送信の指示が行われてもよい。この場合、図14に示すように、2つのギャップ区間の間の区間の内、後半の区間(図14における第3区間)において、前記上りリンクの送信が行われてもよい。
Activation/De−activation制御部206は、セル内の各移動局UEのセカンダリコンポーネントキャリアがActivated状態であるか、De−activated状態であるかについて管理、制御するように構成されている。より具体的には、Activation/De−activation制御部206は、セル内の各移動局に関して、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアに関してActivated状態であるか、De−activated状態であるか否かについて管理、制御するように構成されている。そして、Activation/De−activation制御部206は、第1通信部202(第1下りリンク送信部202A、第1上りリンク受信部202B)及び第2通信部204(第2下りリンク送信部204A、第2上りリンク受信部204B)及びギャップ制御部208に対して、セル内の各移動局の第2キャリアに関して、Activated状態であるか、De−activated状態であるか、すなわち、有効化されているか、有効化されていないかを通知する。
ギャップ制御部208は、メジャメントギャップに関する制御を行う。より具体的には、異なる周波数のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップの管理を行い、セル内の各移動局に関して、どのサブフレームにおいて、メジャメントギャップが設定されているかの情報を、Activation/De−activation制御部206及び第1通信部202(第1下りリンク送信部202A、第1上りリンク受信部202B)及び第2通信部204(第2下りリンク送信部204A、第2上りリンク受信部204B)に通知する。
また、ギャップ制御部208は、セル内の各移動局に関して、メジャメントギャップを設定する場合、その設定情報を、RRCメッセージにより、セル内の各移動局に通知してもよい。前記RRCメッセージは、第1下りリンク送信部202Aまたは第2下りリンク送信部204Aを介して、移動局UEに通知されてもよい。
ここで、前記メジャメントギャップには、異なる周波数のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップに加えて、図5乃至図9、または、図14を用いて説明を行った、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間が含まれる。すなわち、ギャップ制御部208は、上述した、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間の管理を行い、そのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間に関する情報、例えば、どのサブフレームにおいてメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間が設定されるかの情報を、Activation/De−activation制御部206及び第1通信部202(第1下りリンク送信部202A、第1上りリンク受信部202B)及び第2通信部204(第2下りリンク送信部204A、第2上りリンク受信部204B)に通知する。
尚、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間は、前記異なる異周波のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップとは、その周期、ギャップ区間の構成、ギャップ区間の長さが異なっていてもよいし、同じであってもよい。
また、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間は、前記異なる異周波のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップと同一のメジャメントギャップとして設定されてもよいし、別のメジャメントギャップとして設定されてもよい。前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間が、前記異なる異周波のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップとは別のメジャメントギャップとして設定される場合、前記第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間と、前記異なる異周波のキャリアに関する測定や異なる移動通信システムのキャリアに関する測定のためのメジャメントギャップとの両方が同時に設定されてもよい。
また、第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップ、または、SCC用メジャメント区間は、上述したように、測定対象となるキャリアがDe−activated状態である場合にのみ適用されるメジャメントギャップであってもよい。
図12を用いて、本実施形態に係る移動局UEにおける通信制御方法を説明する。
ステップS302において、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、Secondary Component Carrier (Secondary CC)がDe−activated状態であるか否かを判定する。ここで、前記Secondary CCは、上述の説明における第2キャリアに相当する。
当該Sub−frameにおいて、Secondary CCがDe−activated状態である場合(ステップS302:YES)、移動局UEは、ステップS304において、当該Sub−frameが、Secondary CCの測定のためのギャップ区間であるか否かを判定する。尚、本処理において、移動局UEは、当該Sub−frameが、前記Secondary CC測定のためのギャップ区間であるか否かを判定する代わりに、当該Sub−frameが、図14に示す第1区間または第4区間であるか否かを判定してもよい。
当該Sub−frameがSecondary CCの測定のためのギャップ区間である場合(ステップS304:YES)、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、Primary Component Carrier(Primary CC)での通信を行わない(ステップS306)。すなわち、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、Primary Component Carrier(Primary CC)における上りリンクの送信や下りリンクの受信を行わない。ここで、前記Primary CCは、上述の説明における第1キャリアに相当する。
当該Sub−frameにおいてSecondary CCがDe−activated状態でない場合(ステップS302:NO)、または、当該Sub−frameにおいてSecondary CCがDe−activated状態であり、かつ、当該Sub−frameはSecondary CCのためのギャップ区間でない場合(ステップS304:NO)、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、Primary CCでの通信を行う(ステップS308)。
図13を用いて、本実施形態に係る無線基地局eNBにおける通信制御方法を説明する。
ステップS402において、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、移動局UEのSecondary Component Carrier (Secondary CC)がDe−activated状態であるか否かを判定する。ここで、前記Secondary CCは、上述の説明における第2キャリアに相当する。
当該Sub−frameにおいて、移動局UEのSecondary CCがDe−activated状態である場合(ステップS402:YES)、無線基地局eNBは、ステップS404において、当該Sub−frameが、当該移動局UEのSecondary CCの測定のためのギャップ区間であるか否かを判定する。尚、本処理において、無線基地局eNBは、当該Sub−frameが、前記Secondary CC測定のためのギャップ区間であるか否かを判定する代わりに、当該Sub−frameが、図14に示す第1区間または第4区間であるか否かを判定してもよい。
当該Sub−frameが当該移動局UEのSecondary CCの測定のためのギャップ区間である場合(ステップS404:YES)、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、当該移動局UEに関するPrimary Component Carrier(Primary CC)での通信を行わない(ステップS406)。すなわち、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、当該移動局UEに関するPrimary Component Carrier(Primary CC)における上りリンクの送信や下りリンクの受信を行わない。あるいは、無線基地局eNBは、当該UEに関するPrimary CCにおける下りリンクの送信や上りリンクの受信が発生しないようにスケジューリングを行ってもよい。ここで、前記Primary CCは、上述の説明における第1キャリアに相当する。
当該Sub−frameにおいて当該移動局UEのSecondary CCがDe−activated状態でない場合(ステップS402:NO)、または、当該Sub−frameにおいて当該移動局UEのSecondary CCがDe−activated状態であり、かつ、当該Sub−frameは当該移動局UEのSecondary CCのためのギャップ区間でない場合(ステップS404:NO)、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、当該移動局UEに関するPrimary CCでの通信を行う(ステップS408)。あるいは、無線基地局eNBは、当該UEに関するPrimary CCにおける下りリンクや上りリンクのスケジューリングを行ってもよい。
図15を用いて、本実施形態に係る移動局UEにおける通信制御方法を説明する。
ステップS502において、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて第2キャリアがDe−activated状態であるか否かを判定する。ここで、前記第2キャリアは、Secondary Component Carrierであってもよい。
当該Sub−frameにおいて、第2キャリアがDe−activated状態である場合(ステップS502:YES)、移動局UEは、ステップS504において、当該Sub−frameが、SCC用メジャメント区間の第2区間であるか否かを判定する。
当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第2区間である場合(ステップS504:YES)、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアの測定を行い、かつ、第2キャリアでの通信を行わない(ステップS506)。すなわち、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアのセルサーチやメジャメント、パスロスの測定、無線リンクのモニタリング等を行い、第2キャリアにおける上りリンクの送信や下りリンクの受信を行わない。
当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第2区間でない場合(ステップS504:NO)、移動局UEは、当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第3区間であるか否かを判定する(ステップS508)。
当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第3区間である場合(ステップS508:YES)、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアの通信を行う(ステップS510)。すなわち、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアを用いて上りリンクの信号を送信し、下りリンクの信号を受信する。
ステップS508において、当該Sub−frameがSCC用メジャメント区間の第3区間でない場合(ステップS508:NO)、移動局UEは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアに関しては、測定も通信も行わない。Primary CCでの通信を行う(ステップS512)。
また、当該Sub−frameにおいて第2キャリアがDe−activated状態でない場合(ステップS502:NO)、移動局UEは、第2キャリアでの通信を行い、かつ、適切な頻度で、第2キャリアの測定を行う(ステップS514)。
図16を用いて、本実施形態に係る無線基地局eNBにおける通信制御方法を説明する。
ステップS602において、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて第2キャリアがDe−activated状態であるか否かを判定する。ここで、前記第2キャリアは、Secondary Component Carrierであってもよい。
当該Sub−frameにおいて、第2キャリアがDe−activated状態である場合(ステップS602:YES)、無線基地局eNBは、ステップS604において、当該Sub−frameが、SCC用メジャメント区間の第3区間であるか否かを判定する。
当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第3区間である場合(ステップS604:YES)、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアでの通信を行う(ステップS606)。すなわち、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアにおける上りリンクの受信や下りリンクの送信を行う。
当該Sub−frameがSCC用のメジャメント区間の第3区間でない場合(ステップS604:NO)、無線基地局eNBは、当該Sub−frameにおいて、第2キャリアとの通信を行わない(ステップS608)。
また、当該Sub−frameにおいて第2キャリアがDe−activated状態でない場合(ステップS602:NO)、無線基地局eNBは、第2キャリアでの通信を行(ステップS610)。
尚、上述した例において、第2キャリアが有効化されていない場合に、図14に示す第3区間や図6乃至図9の二組のギャップ区間の間の区間において、移動局UEと無線基地局eNBが、第2キャリアにおいて通信を行う動作を示したが、代わりに、第2キャリアが有効化されていない場合には、常に、第2キャリアでは通信は行われないという動作であってもよい。この場合、移動局UEは、前記図14やや図6乃至図9に示すギャップ区間において、第2キャリアに関する動作として、第2キャリアのメジャメントを行うという動作であってもよい。
尚、上述した例においては、移動局UE及び無線基地局eNBの動作として、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを設定している状態において、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されている場合には、前記メジャメントギャップを無視し、一方で、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されていない場合には、前記メジャメントギャップのギャップ区間において第1キャリアの通信を停止する、という動作を示したが、代わりに、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを設定している状態において、前記セカンダリコンポーネントキャリアがDRX状態でない場合には、前記メジャメントギャップを無視し、一方で、前記セカンダリコンポーネントキャリアがDRX状態である場合には、前記メジャメントギャップのギャップ区間において第1キャリアの通信を停止する、という動作であってもよい。ここで、前記メジャメントギャップと前記DRX制御のOn−durationは同一であってもよい。すなわち、本実施形態は、セカンダリコンポーネントキャリアがActivated状態である場合/De−activated状態である場合に限定されることはなく、セカンダリコンポーネントキャリアがNon−DRX状態である場合/DRX状態である場合に適用されてもよい。この場合、前記図5に示す区間B1乃至B2が、前記On−durationと、前記On−durationの前後に付随する、移動局UEが受信機の中心周波数等を切り替える区間に相当してもよい。あるいは、前記図6に示す2つに分割されたギャップ区間が、前記On−durationの前後に付随する、移動局UEが受信機の中心周波数等を切り替える区間に相当し、前記2つに分割されたギャップ区間の間の区間が、On−durationに相当してもよい。
あるいは、本実施形態は、セカンダリコンポーネントキャリアがActivated状態である場合/De−activated状態である場合に限定されることはなく、セカンダリコンポーネントキャリアが常に通信を行う状態/間欠的に通信を行う状態である場合に適用されてもよい。ここで、間欠的に通信を行う、とは、例えば、間欠的に、制御信号のモニタリングやセルサーチ、メジャメントを行い、通常のデータ通信は行わない状態であってもよい。
尚、上述したDRX状態でない状態は、Non−DRX状態と呼ばれてもよい。Non−DRXの状態とは、間欠受信制御に関連するパラメータが設定されていない状態、あるいは、間欠受信制御に関連するパラメータが設定され、かつ、間欠受信制御のためのタイマーが動作している状態、あるいは、間欠受信制御に関連するパラメータが設定され、かつ、スケジューリングリクエストがペンディングされている状態、あるいは、間欠受信制御に関連するパラメータが設定され、かつ、上りリンクのHARQの再送タイミングである状態、あるいは、間欠受信制御に関連するパラメータが設定され、かつ、指定されたプリアンブルに対するランダムアクセスリスポンスの受信の後に、自局宛の新規送信のための下りリンクの制御信号を受信していない状態の内の少なくとも1つの状態であってもよい。また、DRXの状態であるとは、上述したNon−DRXの状態ではない状態であってもよい。
以下に、本実施形態における移動局UE、無線基地局eNB、通信制御方法を適用することの効果を説明する。
上述したように、本実施形態により、セカンダリコンポーネントキャリアである第2キャリアの測定のためのメジャメントギャップを設定している状態において、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されている場合には、前記メジャメントギャップを無視することにより、メジャメントギャップによるスループットの劣化を回避し、一方で、前記セカンダリコンポーネントキャリアが有効化されていない場合には、前記メジャメントギャップを考慮して第1キャリアの通信を停止しつつ、第2キャリアの測定を行うことにより、移動局UEにおいて、送受信を行うつもりのデータが欠落されるという事象を回避することが可能となる。
尚、Activated状態とDe−activate状態との間の遷移は、より迅速に制御を行うため、MACレイヤで行われるが、メジャメントギャップの設定は、MACレイヤの上位レイヤであるRRCレイヤで行われる。よって、Activated状態とDe−activated状態との間の遷移に応じて、メジャメントギャップの設定及び非設定を行うと、上述した、より迅速に制御を行うというMACレイヤでの制御のメリットが消失される。すなわち、メジャメントギャップの設定は、Activated状態、De−activate状態に関係なく行われる必要がある。
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、LTE−Advancedが適用されるシステム以外の移動局や無線基地局及び制御局に適用されてもよい。例えば、LTEやWCDMA、CDMA2000やWiMAXにおける移動局や無線基地局及び制御局に適用されてもよい。
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本国際出願は2010年5月24日に出願した日本国特許出願2010−118834号に基づく優先権を主張するものであり、2010−118834号の全内容を本国際出願に援用する。