JP5420612B2 - 電力系統管理システム及び電力系統管理方法 - Google Patents

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本発明は、大規模な災害の発生により広範囲な停電を実施する際に、需要家に停電の実施を周知するシステム及び方法に関する。
大規模災害等により発電所の運転が停止した場合に、電力需要が発電設備の供給能力を超過する状態になりうる。そのような電力不足の状態になったときには、負荷調整のために、電力会社の変電所から顧客宅(需要家宅)への送配電系統を系統単位で切り離すことにより、送配電を中止する、いわゆる計画停電を実施することがある。
計画停電を実施する際には、一般に、電力供給区域をいくつかのグループに分割し、グループごとに停電時間帯を割当てて順番に停電する。このグループ分けは、系統単位で分割され、通常の市町村の行政区分とは一致していない場合が多い。そのため、行政区分ごとにまとめて顧客宅に停電を周知することが困難であり、同じ行政区分内にある顧客宅であっても、隣の家は停電していないのに、自分の家は停電しているという状況が発生し、隣同士で混乱が生じる。
例えば、図8(a)に示すように、家3と、家6とは、隣同士であり、同じ行政区分Bに属するが、図8(b)に示すように、家3は系統1から給電を受け、家6は系統3から給電を受ける。従って、計画停電のグループが、系統1と、系統3とで異なれば、停電時間帯が異なるので、隣同士であっても、家6は停電していないのに、家3は停電しているという状況が発生する。
特開平7−193993号公報
従来、計画停電を周知する際には、停電の範囲が狭く限られており、停電までに十分な時間的な余裕があることから、電力会社の担当者が停電の区域を判断し、その区域内の顧客宅に通知していた。
しかしながら、想定外の大規模な災害が発生した場合に、広範囲に亘って停電することを直ちに顧客宅に周知する必要が生じたときに、人手に頼る方法では、処理能力に限界がある。また、現在の電力会社のシステムでは、配電系統、配電設備及び顧客宅に関する各データを別々に管理しているために、顧客宅に迅速に停電を周知するのは困難である。
なお、特許文献1には、作業区間及び作業予定日が設定されると、当該作業区間の停電実績又は予定の有無を判定し、当該区間に停電有りの場合、停電日時(実績又は予定)、停電要因、件名番号を表示する、配電系統の操作装置が開示されているが、計画停電の情報と、顧客宅とを関連付けるものではない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、計画停電を需要家に速やかに周知することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、配電系統から、当該配電系統により給電を受ける需要家を特定する電力系統管理システムであって、配電系統に固有の番号である系統番号及び当該配電系統に設置される変圧器に固有の番号である変圧器番号を対応付けた系統情報と、前記変圧器番号及び当該変圧器番号の変圧器につながる分岐部に固有の番号である分岐部番号を対応付けた設備情報と、前記分岐部番号及び当該分岐部番号の分岐部から給電を受ける需要家に固有のIDである需要家IDを対応付けた需要家情報とを記憶する手段と、前記配電系統の給電対象となる地域を網羅し、当該地域内にある需要家の位置を示すアイコンを含む地図情報を記憶する手段と、計画停電を行う配電系統の系統番号を取得する手段と、前記系統情報に基づいて、前記取得した系統番号から変圧器番号を特定する手段と、前記設備情報に基づいて、前記特定した変圧器番号から分岐部番号を特定する手段と、前記需要家情報に基づいて、前記特定した分岐部番号から需要家IDを特定する手段と、前記特定した需要家IDの需要家が計画停電の対象となることを出力する手段と、を備え、前記需要家が計画停電の対象となることを出力する手段は、前記配電系統に応じた形式を有する当該需要家のアイコンを含む前記地図情報を表示するとともに、当該需要家の現在の停電状況や停電予定に応じて前記形式を設定することを特徴とする。
この構成によれば、計画停電の予定が決まったときに、その計画停電を行う配電系統の番号から需要家IDを特定することにより、計画停電の対象となる需要家を速やかに開示することができる。特に、取り扱う需要家数(顧客件数)が大量であるのに対して、系統情報、設備情報及び需要家情報のデータ連携を行うことにより、迅速かつ効率的に処理することができる。
そして、需要家は、表示された地図上で、計画停電を行う配電系統ごとに決められた形式(色、線種等)になっている自宅のアイコンを確認するにより、自宅が給電を受ける配電系統を容易に把握することができる。例えば、自宅の配電系統が同じ色で示されることにより、自宅を含む計画停電の範囲が分かりやすく、さらに、別の配電系統が異なる色で示されることにより、隣家であっても、配電系統が異なり、停電時間が異なることが分かりやすい。これによれば、需要家に対して、計画停電を行う配電系統を明確に開示し、その配電系統は行政区分と異なることを認識させることができる。
また、上記電力系統管理システムにおいて、前記需要家情報は、前記需要家IDと、当該需要家IDの需要家の緊急連絡先とをさらに対応付け、前記計画停電の開始時刻が現在時刻から所定時間前になったときに、前記需要家情報に基づいて、前記特定した需要家IDから緊急連絡先を特定する手段と、前記特定した緊急連絡先に、前記所定時間が経過したら停電になる旨を示すメッセージを通知する手段と、をさらに備えることとしてもよい。
この構成によれば、計画停電の開始が近付いたときに、その旨を停電対象である需要家の緊急連絡先(例えば、携帯端末のメールアドレス等)に通知するので、需要家は、事前に計画停電の実施を知り、停電に対する準備を行うことができる。
なお、本発明は、電力系統管理方法を含む。その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、計画停電を需要家に速やかに周知することができる。
電力系統管理システム1のハードウェア構成を示す図である。 計画停電について示す図であり、(a)は系統単位で分けられた計画停電のグループを示し、(b)は計画停電のグループごとに割り当てられた停電時間帯を示す。 電力系統管理システム1の記憶部15に記憶されるデータの構成を示す図であり、(a)は系統情報15Aの構成を示し、(b)は設備情報15Bの構成を示し、(c)は顧客情報15Cの構成を示す。 電力系統管理システム1の記憶部15に記憶されるデータの構成を示す図であり、特に停電情報15Dの構成を示す。 顧客宅を計画停電のグループに分ける処理を示すフローチャートである。 停電情報を表示する処理を示すフローチャートである。 電力会社のホームページにおける表示例を示す図であり、(a)は表示例1を示し、(b)は表示例2を示す。 従来の問題点を説明するための図であり、(a)は行政区分を示し、(b)は配電系統の接続構成を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施の形態に係る電力系統管理システムは、系統情報、設備情報及び顧客情報(需要家情報)を記憶し、計画停電のグループに属する配電系統を取得し、系統情報により配電系統からバンク柱へ、設備情報によりバンク柱から引込柱へ、顧客情報により引込柱から顧客宅へと辿っていき、計画停電のグループに属する顧客宅を特定し、通知するものである。顧客への通知手段として、例えば、顧客がPCや携帯端末で参照可能な地図情報上において、顧客宅をグループ別に色分けし、表示する。
これによれば、計画停電の予定が決まったときに、各情報間のデータ連携を効率的に行うことにより、その計画停電に関する情報を速やかに顧客に通知することができる。そして、電力会社のホームページ等に、顧客宅が属する、計画停電のグループを表示することにより、分かりやすく周知することができる。
≪システムの構成と概要≫
図1は、電力系統管理システム1のハードウェア構成を示す図である。電力系統管理システム1は、通信部11、表示部12、入力部13、処理部14及び記憶部15を備え、各部がバス16を介してデータを送受信可能なように構成される。通信部11は、ネットワークを介して他の装置とIP(Internet Protocol)通信等を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。表示部12は、処理部14からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部13は、オペレータがデータ(例えば、系統情報等のデータ)や指示を入力する部分であり、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等によって実現される。処理部14は、所定のメモリを介して各部間のデータの受け渡しを行うととともに、電力系統管理システム1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部15は、処理部14からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置によって実現される。
なお、電力系統管理システム1は、電力会社に設置されサーバ用コンピュータにより実現され、インターネットを介して通信可能なPC(Personal Computer)や携帯端末等に電力会社のホームページを提供するウェブサーバとしても機能する。電力系統管理システム1は、単体のサーバでもよいし、複数のサーバにより構成されてもよい。
≪計画停電について≫
図2は、計画停電について示す図である。図2(a)は、系統単位で分けられた計画停電のグループを示す。配電系統は、変電所の変圧器から分岐し、遮断器を介して、給電すべき顧客宅のある地域へ延設される高圧配電線である。各配電系統にバンク柱が設置され、バンク柱から引込線(低圧配電線)が分岐し、引込線を通じて各顧客宅に給電が行われる。そして、各顧客宅の電力需要量等に応じて、系統単位(フィーダ単位)で計画停電のグループ分けが行われる。図2(a)に示すように、例えば、系統1及び2はグループAに属し、系統3はグループBに属し、系統4及び5はグループCに属する。なお、系統単位ではなく、バンク単位で計画停電のグループ分けが行われることもある。
図2(b)は、計画停電のグループごとに割り当てられた停電時間帯を示す。計画停電の予定として、グループAは9〜12時に停電し、グループBは18〜21時に停電し、
グループCは21〜24時に停電する。
≪データの構成≫
図3〜4は、電力系統管理システム1の記憶部15に記憶されるデータの構成を示す図である。図3(a)は、系統情報15Aの構成を示す。系統情報15Aは、配電系統におけるバンク柱を管理するための情報であり、系統番号15A1、バンク柱番号15A2及び位置データ15A3を含む、バンク柱ごとのレコードからなる。系統番号15A1は、配電系統に固有の番号である。バンク柱番号15A2は、当該配電系統に設置されるバンク柱に固有の番号であり、1の系統番号15A1に1以上のバンク柱番号15A2が対応する。位置データ15A3は、当該バンク柱の位置を示すデータであり、例えば、緯度及び経度が設定され、地図データ上にバンク柱の位置を示すアイコンをプロットするのに用いられる。
図3(b)は、設備情報15Bの構成を示す。設備情報15Bは、バンク柱につながる引込柱を管理するための情報であり、引込柱番号15B1、バンク柱番号15B2及び位置データ15B3を含む、引込柱ごとのレコードからなる。引込柱番号15B1は、引込柱に固有の番号である。バンク柱番号15B2は、当該引込柱の上位にあるバンク柱に固有の番号である。位置データ15B3は、当該引込柱の位置を示すデータであり、例えば、緯度及び経度が設定され、地図データ上に引込柱の位置を示すアイコンをプロットするのに用いられる。
図3(c)は、顧客情報15Cの構成を示す。顧客情報15Cは、給電対象である顧客を管理するための情報であり、顧客ID15C1、引込柱番号15C2及び契約番号15C3を含む、顧客ごとのレコードからなる。顧客ID15C1は、顧客に固有のIDであり、個人の氏名や法人の名称であってもよいし、固有の英数字によるIDであってもよい。引込柱番号15C2は、当該顧客宅が直接給電を受ける引込柱に固有の番号である。契約番号15C3は、当該顧客と、電力会社とが交わした電力使用契約に固有の番号である。
図4は、停電情報15Dの構成を示す。停電情報15Dは、計画停電を管理するための情報であり、グループID15D1、系統番号15D2及び停電時間帯15D3を含む、計画停電のグループごとのレコードからなる。グループID15D1は、計画停電のグループに固有のIDである。系統番号15D2は、当該グループに含まれる配電系統に固有の番号である。停電時間帯15D3は、当該グループに含まれる配電系統に対する送配電が停止する時間帯であり、当該配電系統により給電を受ける顧客宅が停電になる時間帯である。
なお、記憶部15には、配電系統による給電対象の地域を網羅し、その地域内にある顧客宅の位置を示すアイコンを含む地図情報15E(例えば、図7(a)の地図情報)が記憶されているものとする。
≪システムの処理≫
図5及び図6は、電力系統管理システム1の処理を示すフローチャートである。本処理は、電力系統管理システム1において、主として処理部14が、通信部11によりPCや携帯端末との間でデータを送受信し、記憶部15のデータを参照、更新しながら、顧客へのサービスを行うものである。
図5は、顧客宅を計画停電のグループに分ける処理を示すフローチャートである。顧客宅が属するグループは、顧客宅が給電を受ける引込柱、引込柱がつながるバンク柱、バンク柱が設置される配電系統、配電系統が属するグループによるので、それらの系統構成が変更になったときに、各情報が更新された後、本処理が実施され、グループ分けが更新される。実際に、配電系統の切り替えは、季節や工事の実施によって行われ、顧客に知らされることなく、給電を受ける配電系統が変わることもある。ただし、系統構成の変更は、随時各情報に反映される。
まず、電力系統管理システム1は、計画停電のグループIDを取得する(S501)。詳細には、記憶部15の停電情報15Dに含まれる各グループID15D1を抽出してもよいし、オペレータの操作に応じて入力部13からグループ分けすべきグループIDを取得してもよい。そして、取得したグループIDごとに、S502〜S506の処理を行う。
次に、電力系統管理システム1は、停電情報15Dに基づいて、取得したグループID15D1から系統番号15D2を特定し(S502)、特定した系統番号ごとに、S503〜S506の処理を行う。
そして、電力系統管理システム1は、系統情報15Aに基づいて、特定した系統番号15A1からバンク柱番号15A2を特定し(S503)、特定したバンク柱番号ごとに、S504〜S506の処理を行う。
続いて、電力系統管理システム1は、設備情報15Bに基づいて、特定したバンク柱番号15B2から引込柱番号15B1を特定し(S504)、特定した引込柱番号ごとにS505〜S506の処理を行う。
さらに、電力系統管理システム1は、顧客情報15Cに基づいて、特定した引込柱番号15C2から顧客ID15C1を特定する(S505)。そして、記憶部15に記憶された地図情報15E上の、特定した各顧客IDに対応する顧客宅のアイコンを、当該顧客宅の計画停電のグループに応じて決められた色に着色する(S506)。
図7(a)は、電力会社のホームページにおける表示例1を示す。例えば、顧客がPCから電力会社のホームページにおいて自宅周辺の地図を参照しようとすると、電力系統管理システム1からPCに地図情報15Eが送信され、図7(a)に示すような地図の画面が表示される。このとき、グループごとに、顧客宅のアイコンと同じ色で停電時間帯を表示してもよい。また、グループではなく、配電系統ごとに色分けしてもよい。
なお、S505で顧客IDを特定した際に、計画停電の予定を当該顧客に通知するようにしてもよい。例えば、記憶部15の顧客情報15Cに各顧客の緊急連絡先として携帯端末のメールアドレスを予め追加しておいて、計画停電のグループごとに特定した顧客IDに対応するメールアドレスに、当該グループの計画停電の予定(停電時間帯)を含むメールを送信することが考えられる。また、当該グループの停電時間が近付いているとき(例えば、停電時間帯15D3の開始時刻が現在時刻の30分になったとき)には、「しばらくすると停電します!」、「今から30分後に停電が始まります!」等のメールを送信することも考えられる。
図6は、停電情報を表示する処理を示すフローチャートである。まず、電力系統管理システム1は、顧客の契約番号を取得する(S601)。詳細には、自宅の停電情報を知りたい顧客が、PCの画面に表示した電力会社のホームページの欄に自分の契約番号を入力すると、その契約番号がPCから電力系統管理システム1に送信される。電力系統管理システム1では、契約番号がPCから通信部11に受信され、通信部11から処理部14に受け渡される。なお、顧客情報15Cに各顧客宅の位置情報(住所や緯度、経度等)を予め追加し、引込柱番号15C2に対応付けた上で、契約番号の代わりに位置情報を取得するようにしてもよい。
次に、電力系統管理システム1は、顧客情報15Cに基づいて、取得した契約番号15C3から引込柱番号15C2を特定する(S602)。そして、設備情報15Bに基づいて、特定した引込柱番号15B1からバンク柱番号15B2を特定する(S603)。続いて、系統情報15Aに基づいて、特定したバンク柱番号15A2から系統番号15A1を特定する(S604)。
さらに、電力系統管理システム1は、停電情報15Dに基づいて、特定した系統番号15D2からグループID15D1及び停電時間帯15D3を特定し(S605)、PCに送信する(S606)。PCは、電力系統管理システム1からグループID及び停電時間帯を表示する(S606)。
図7(b)は、電力会社のホームページにおける表示例2を示す。例えば、顧客がPCから電力会社のホームページを参照し、自分の契約番号を入力すると、自宅が属する、計画停電のグループ名称と、その停電時間帯とが表示される。
なお、上記実施の形態では、図1に示す電力系統管理システム1内の各部を機能させるために、処理部14で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る電力系統管理システム1が実現されるものとする。この場合、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、顧客宅の情報を配電系統の情報に紐付けることにより、顧客個別の対応が可能になり、広範囲の地域に亘る計画停電に関する情報を、各顧客に速やかに分かりやすく周知することができる。
詳細には、まず、図5のS503〜S505の処理に示すように、系統情報15A、設備情報15B及び顧客情報15Cを事前に記憶し、与えられた系統番号から、バンク柱番号、引込柱番号、顧客IDと紐付けしていき、配電系統から給電を受ける顧客宅を計画停電のグループに分けるので、効率的かつ迅速にデータ連携させることができ、グループに属する顧客宅を速やかに通知することができる。これによれば、計画停電が決まった場合に、顧客は、直ちに事前の停電情報を取得できるので、操業や営業を停止せざるを得ないときに、停電前の準備期間を十分確保することができる。
次に、S505の処理及び図7(a)の表示例1に示すように、電力会社のホームページ上の地図に、自宅を示すアイコンが、計画停電のグループ別に色分けして表示されるので、顧客は、自宅と、周辺にある他の住宅との行政区分や、給電を受ける配電系統の関係が分かる。これによれば、計画停電について、分かりやすく、顧客に周知することができる。
そして、図6のS601〜S606の処理及び図7(b)の表示例2に示すように、顧客が電力会社のホームページ上で契約番号を入力すると、自宅の計画停電のグループ及び停電時間帯が表示されるので、顧客は、いつでも、計画停電に関する情報を取得することができる。これによれば、電力会社において、顧客からの問い合わせが減少し、顧客対応業務が緩和される。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)上記実施の形態では、系統情報15A、設備情報15B及び顧客情報15Cが同じサーバに記憶されるように記載したが、それぞれの情報が異なるサーバに記憶されるようにしてもよい。
(2)上記実施の形態では、バンク柱及び引込柱に架設された配電線(架空配電線)により、顧客宅に給電するように記載したが、地中に設置された配電線(地中配電線)により給電することもある。そのとき、変圧器は、バンク柱に設置されるのではなく、電柱のない通りの両側に地上用変圧器として設置される。引込線は、引込柱ではなく、地中の分岐箱(分岐部)から分岐し、顧客宅につながる。また、上記実施の形態では、バンク柱及び引込柱を別物として記載したが、バンク柱が引込柱を兼ねることもある。
(3)上記実施の形態では、図5の顧客グループ分け処理において、S506に示すように、地図情報15E上の顧客宅のアイコンを計画停電のグループ別に色分けするように説明したが、色分けに限らず、他の方法で区別できるようにしてもよい。例えば、アイコンの輪郭線の太さ(幅)や種類(線種)を異なるものにして、グループを区別してもよい。また、アイコンの色や形状(形式)は同じであっても、その背景色を異なるものにして、グループを区別してもよい。
(4)上記実施の形態では、図5の顧客グループ分け処理において、S506に示すように、地図情報15E上の顧客宅のアイコンを計画停電のグループ別に色分けするように説明したが、現在時刻の停電状況や指定時刻の停電予定に応じて、停電中のグループと、停電していないグループとを区別するように色分けすることが考えられる。例えば、停電中の顧客宅のアイコンは黒色にし、停電していない顧客宅のアイコンは白色にしてもよい。また、時刻に応じた色分けは、電力系統管理システム1の記憶部15の地図情報15Eに対して行ってもよいし、地図情報をPCの画面に表示する際に行ってもよい。これによれば、顧客は、電力使用契約の契約番号を知らなくても、大まかに停電の状況や予定を把握することができる。
(5)上記実施の形態では、図5の顧客グループ分け処理において、S506に示すように、地図情報15E上の顧客宅のアイコンを計画停電のグループ別に色分けするように説明したが、そのときに、顧客情報15Cの各顧客のレコードに当該顧客宅のグループIDを付与してもよい。これによれば、最新の系統構成が記憶部15の各情報に反映され、顧客グループ分け処理がタイムリーに行われていれば、停電情報表示処理において、契約番号から顧客情報15C及び停電情報15Dだけを参照することにより、グループID及び停電時間帯を特定することができる。
(6)上記実施の形態では、顧客宅のアイコンを色分けした地図情報をPCの画面に表示するように記載したが、顧客宅の計画停電グループが分かれば、必ずしも地図でなくてもよい。例えば、地域内における各顧客宅のグループを、世帯主の氏名をあいうえお順に並べた一覧表に表示してもよい。
1 電力系統管理システム
14 処理部
15 記憶部
15A 系統情報
15A1 系統番号
15A2 バンク柱番号(変圧器番号)
15B 設備情報
15B1 引込柱番号(分岐部番号)
15B2 バンク柱番号(変圧器番号)
15C 顧客情報(需要家情報)
15C1 顧客ID(需要家ID)
15C2 引込柱番号(分岐部番号)
15D 停電情報
15D1 グループID
15D2 系統番号
15D3 停電時間帯

Claims (4)

  1. 配電系統から、当該配電系統により給電を受ける需要家を特定する電力系統管理システムであって、
    配電系統に固有の番号である系統番号及び当該配電系統に設置される変圧器に固有の番号である変圧器番号を対応付けた系統情報と、前記変圧器番号及び当該変圧器番号の変圧器につながる分岐部に固有の番号である分岐部番号を対応付けた設備情報と、前記分岐部番号及び当該分岐部番号の分岐部から給電を受ける需要家に固有のIDである需要家IDを対応付けた需要家情報とを記憶する手段と、
    前記配電系統の給電対象となる地域を網羅し、当該地域内にある需要家の位置を示すアイコンを含む地図情報を記憶する手段と、
    計画停電を行う配電系統の系統番号を取得する手段と、
    前記系統情報に基づいて、前記取得した系統番号から変圧器番号を特定する手段と、
    前記設備情報に基づいて、前記特定した変圧器番号から分岐部番号を特定する手段と、
    前記需要家情報に基づいて、前記特定した分岐部番号から需要家IDを特定する手段と、
    前記特定した需要家IDの需要家が計画停電の対象となることを出力する手段と、
    を備え
    前記需要家が計画停電の対象となることを出力する手段は、前記配電系統に応じた形式を有する当該需要家のアイコンを含む前記地図情報を表示するとともに、当該需要家の現在の停電状況や停電予定に応じて前記形式を設定す
    ことを特徴とする電力系統管理システム。
  2. 請求項1に記載の電力系統管理システムであって、
    前記需要家情報は、前記需要家IDと、当該需要家IDの需要家の緊急連絡先とをさらに対応付け、
    前記計画停電の開始時刻が現在時刻から所定時間になったときに、前記需要家情報に基づいて、前記特定した需要家IDから緊急連絡先を特定する手段と、
    前記特定した緊急連絡先に、前記所定時間が経過したら停電になる旨を示すメッセージを通知する手段と、
    をさらに備えることを特徴とする電力系統管理システム。
  3. コンピュータにより、配電系統から、当該配電系統により給電を受ける需要家を特定する電力系統管理方法であって、
    前記コンピュータは、
    配電系統に固有の番号である系統番号及び当該配電系統に設置される変圧器に固有の番号である変圧器番号を対応付けた系統情報と、前記変圧器番号及び当該変圧器番号の変圧器につながる分岐部に固有の番号である分岐部番号を対応付けた設備情報と、前記分岐部番号及び当該分岐部番号の分岐部から給電を受ける需要家に固有のIDである需要家IDを対応付けた需要家情報とを記憶するステップと、
    前記配電系統の給電対象となる地域を網羅し、当該地域内にある需要家の位置を示すアイコンを含む地図情報を記憶するステップと、
    計画停電を行う配電系統の系統番号を取得するステップと、
    前記系統情報に基づいて、前記取得した系統番号から変圧器番号を特定するステップと、
    前記設備情報に基づいて、前記特定した変圧器番号から分岐部番号を特定するステップと、
    前記需要家情報に基づいて、前記特定した分岐部番号から需要家IDを特定するステップと、
    前記特定した需要家IDの需要家が計画停電の対象となることを出力するステップと、
    を実行し、
    前記需要家が計画停電の対象となることを出力するステップにおいて、前記配電系統に応じた形式を有する当該需要家のアイコンを含む前記地図情報を表示するとともに、当該需要家の現在の停電状況や停電予定に応じて前記形式を設定する
    ことを特徴とする電力系統管理方法。
  4. 請求項に記載の電力系統管理方法であって、
    前記需要家情報は、前記需要家IDと、当該需要家IDの需要家の緊急連絡先とをさらに対応付け、
    前記コンピュータは、
    前記計画停電の開始時刻が現在時刻から所定時間になったときに、前記需要家情報に基づいて、前記特定した需要家IDから緊急連絡先を特定するステップと、
    前記特定した緊急連絡先に、前記所定時間が経過したら停電になる旨を示すメッセージを通知するステップと、
    をさらに実行することを特徴とする電力系統管理方法。
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