JP5420096B1 - 開閉装置、及び、展示ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉動作を安全かつ円滑に行うことができる開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉装置4は、スライド部5と、アーム部6と、第1弾性体71と、第2弾性体72とを含む。スライド部5は、往復直線移動が可能である。アーム部6は、一端がスライド部5に取り付けられ、他端がスライド部5の往復直線移動に応じて昇降する作用端61となっている。第1弾性体71と、第2弾性体72とは、スライ部5の往復直線移動でみた両側に配置されている。本発明に係る展示ケースを構成するケース本体1は、展示面10を有しており、蓋体2は、展示面10を開閉可能に覆っている。開閉装置4を構成するスライド部5は、前記ケース本体1に取り付けられており、アーム部6は、作用端61が蓋体2に取り付けられ、スライド部5の往復直線移動に応じて蓋体2を開閉させる、
【選択図】図2

Description

本発明は、開閉装置、及び、展示ケースに関する。
従来、美術館や博物館などで展示品を収容する展示ケースや、小売店などで商品を収納する展示ケースとして、種々の構造のものが提案され、実用に供されている。一例として、この種の展示ケースについて、特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された展示ケースは、ケース本体と、蓋体と、止め具と、付勢装置とを含む。蓋体は、ヒンジを介してケース本体に開閉自在に設けられる。止め具は蓋体が閉まった状態を保持し、付勢装置は蓋体を常時上方へ付勢する。ケース本体は、中空材で構成された枠体でなり、枠体内に止め具、及び、付勢装置が収容される。
他方、特許文献2に記載された展示ケースは、ケース本体と、蓋体と、支持体と、付勢装置とを含む。ケース本体は、上方に収容空間を有している。蓋体は、前記収容空間を上方から塞ぎ、その後端部を中心にして跳ね上げ回動し得るように、ケース本体に配置されている。支持体は、前記ケース本体のうち収容空間を挟んだ左右両側の部位に設けられ、蓋体を回動可能に支持することにより、蓋体を収容空間の上方および下方に移動させる。付勢装置は、収容空間よりも下方の部位に設けられ、支持体に対して上向きに付勢することにより蓋体の開動作を補助する。
ところで、この種の展示ケースは、盗難や損壊を防止するとともに、温度変化や湿度変化から展示品を守るため、蓋体を厚みのあるガラス材で構成し、収容空間を密閉することが行われる。このように蓋体を厚みのあるガラス材で構成した場合、蓋体が重量化する傾向にあり、その開動作を円滑に行えない不具合が生じる。
上述した不具合を解消するため、特許文献1に開示されている展示ケースは、付勢装置を有するものである。この構成によると、蓋体が閉まった状態で止め具を解錠したとき、付勢装置の付勢に従って、蓋体が上方へ持ち上げられるから、その開動作を円滑に行うことができる。同様の付勢装置は、特許文献2にも開示されている。
しかし、特許文献1、2に開示されている付勢装置では、以下の点で新たな問題が生じる。すなわち、通常、この種の蓋体は、ヒンジの開放角度に応じた開き終わり位置を有しているところ、特許文献1、2に開示されている付勢装置は、蓋体の開き始め動作を補助するための機構であって、同開動作の開き終わりには何ら配慮されていない。その結果、蓋体が開き終わり位置まで移動したとき、前記付勢装置の付勢力、及び、開動作をした者の人力に応じて、蓋体とヒンジとが衝突する不具合が生じる。このような衝撃は、展示ケースの故障を招くことはもとより、衝突により生じる衝撃や振動によって展示品の損壊を招くこととなる。
特開2001‐340181号公報 特開2006‐110250号公報
本発明の課題は、開閉動作を安全かつ円滑に行うことができる開閉装置、及び、展示ケースを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る開閉装置は、スライド部と、アーム部と、第1弾性体と、第2弾性体とを含む。スライド部は、往復直線移動が可能である。前記アーム部は、一端が前記スライド部に取り付けられ、他端がスライド部の往復直線移動に応じて昇降する作用端となっている。第1弾性体と、第2弾性体とは、スライ部の往復直線移動でみた両側に配置されている。
本発明に係る開閉装置は、典型的には跳ね上げ式の蓋体を有する展示ケースなどに用いられる。具体的に、展示ケースは、ケース本体と、蓋体と、開閉装置とを含む。ケース本体は、展示面を有している。蓋体は、展示面を開閉可能に覆っている。開閉装置を構成するスライド部は、ケース本体に取り付けられており、アーム部は、作用端が蓋体に取り付けられ、スライド部の往復直線移動に応じて蓋体を開閉させる。
上述したように、本発明に係る開閉装置は、往復直線移動が可能であるスライド部と、アーム部とを含み、アーム部は、一端がスライド部に取り付けられ、他端がスライド部の往復直線移動に応じて立ち上がる作用端となっている。この構成によると、開閉装置を、例えば跳ね上げ式の蓋体を有する展示ケースなどに用いる場合、アーム部の作用端を蓋体に取り付けることにより、スライド部の往復直線移動に従ってアーム部を立ち上がらせ、蓋体を開閉させることができる。
また、本発明に係る開閉装置において、第1弾性体と、第2弾性体とは、スライ部の往復直線移動でみた両側に配置されている。この構成によると、第1弾性体は、往復直線移動の始点側に取り付けられているから、閉まった状態の蓋体に対し、第1弾性体の付勢力を加えることが可能となる。従って、蓋体の開き始めの位置において、開動作を円滑に行うことができる。
ところで、既に説明したように、従来の開閉装置では、蓋体が開き終わり位置まで移動したとき、開動作をした者の人力などに応じて、蓋体と、蓋体を固定するヒンジとが衝突する不具合が生じる。このような衝突は、展示ケースの故障を招くことはもとより、衝突により生じる衝撃や振動によって展示品の損壊を招くこととなる。
本発明に係る開閉装置は、上述した問題を解決するため、第2弾性体を含む点に特徴の一つがある。すなわち、第1弾性体と、第2弾性体とは、スライ部の往復直線移動でみた両側に配置されていることにより、開閉装置を構成する第2弾性体は、往復直線移動の終点側に取り付けられている。この構成によると、蓋体が開き終わり位置まで移動したときに生じる衝突を回避することができる。
また、第2弾性体が、往復直線移動の終点側に取り付けられている構造によると、蓋体の閉じ始めの位置において、スライド部には第2弾性体による付勢力が加えられるから、閉動作を円滑に行うことができる。
本発明に係る開閉装置は、好ましくはダンパ部を含む。ダンパ部は、ピストンロッドを有しており、スライド部は、移動方向の一方側にピストンロッドの移動端が取り付けられている。この構成によると、蓋体の荷重がダンパ部によって支えられるから、蓋体の開閉動作を円滑に行うことができる。
また、第1弾性体は、ピストンロッドに取り付けられているから、閉まった状態の蓋体に対し、第1弾性体の付勢力を加えることが可能となる。従って、蓋体の開き始めの位置において、開動作を安全かつ円滑に行うことができる。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)開閉動作を安全かつ円滑に行うことができる開閉装置、及び、展示ケースを提供することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
本発明の実施形態に係る開閉装置を用いた展示ケースの斜視図である。 図1の展示ケースの側面断面図である。 図2の展示ケースを構成する開閉機構を抜き出して示す拡大断面図である。 図3の開閉機構の平面図である。 図2の展示ケースの開状態を示す側面断面図である。 図5の展示ケースを構成する開閉機構を抜き出して示す拡大断面図である。 図6の開閉機構の平面図である。
図1乃至7において同一符号は、同一又は対応部分を示すものとする。また、図1乃至図7の説明において、展示ケースの縦方向と、スライド部5の移動方向とは、それぞれ一致するから、全て符号Lに統一して示す。
本発明は、いわゆる跳ね上げ式の蓋、又は、扉を開閉するための開閉装置であって、典型的には、美術館や博物館などで展示品を収容する展示ケースや、小売店などで商品を収納する展示ケースなどに用いられるものである。図1乃至図4の展示ケースは、ケース本体1と、蓋体2と、ヒンジ31と、止め具32と、開閉装置4を含む。
ケース本体1は、展示面10を有している。すなわち、ケース本体1は、テーブル状であって、展示部11、台部12、及び、脚部13とを有する。展示部11は、平面でみて長方形形状であって、その板面が、展示品を載置するための展示面10を構成している。
台部12は、枠状であって、金属製パイプなどの中空材を用いて構成され、一対の短辺14、14と、一対の長辺15、15とを有している。一対の短辺14、14は、幅方向Wに間隔を隔てて向かい合い、且つ、幅方向Wに交差する縦方向Lに延びている。一対の長辺15、15は、縦方向Lに間隔を隔てて向かい合い、且つ、幅方向Wに延びている。短辺14と、長辺15とは、枠の隅部で一体的に連続しており、展示部11は、台部12の枠内に取り付けられている。
脚部13は、台部12と一体的に結合され、展示ケースの骨組みを構成するものである。すなわち、脚部13は、金属製パイプなどの中空材を用いて構成され、台部12の隅部から高さ方向Tに沿って垂下し、展示部11と、台部12とを支持する。
蓋体2は、展示面10を、開閉可能に覆っている。より具体的に説明すると、蓋体2は、カバー部20と、開口部21と、縁部22と、角度調節部23を有している。カバー部20は、箱状であって、透明なガラス材で構成され、天面と、天面の周縁から垂下する側面とによって画定される収容空間24を有している。収容空間24は、高さ方向Tでみて天面と向かい合う位置に設けられた開口部21によって外部に通じている。
縁部22は、蓋体2を閉じたとき、台部12と重なるものであるから、台部12に追従した形状を有している。すなわち、縁部22は、金属製パイプなどの中空材を用いて構成される枠体であって、一対の短辺と、一対の長辺とを有し、開口部21に沿って取り付けられている。
角度調節部23は、縁部22において、幅方向Wに向かい合う一対の短辺に取り付けられ、縦方向Lに延びている。角度調節部23は、金属板で構成され、板面の面内に開口端を有する複数の貫通孔25を備えている。複数の貫通孔25は、縦方向Lに間隔を隔てて、断続的に配置されている。
ヒンジ31は、ケース本体1と、蓋体2との間に設けられ、ケース本体1に対して蓋体2を開閉可能に固定している。図2及び図3のヒンジ31は、一対の長辺15、15の一方に取り付けられており、蓋体2は、ヒンジ31を支点として一対の長辺15、15の他方が、跳ね上げ回動される。他方、止め具32は、ケース本体1と、蓋体2との間に設けられ、蓋体2を閉じた状態でケース本体1に固定する。止め具32は、ヒンジ31が取り付けられている長辺15とは、反対側の長辺15に取り付けられている。
上述した構成は、従来の展示ケースでも見られるところである。本願発明の特徴の一つは、ケース本体1に対して蓋体2を開閉可能に固定するための開閉装置4に工夫を加えた点にある。図2乃至図4の開閉装置4は、スライド部5と、アーム部6と、第1弾性体71と、第2弾性体72と、ダンパ部8と、ガイドロッド9とを含み、台部12を構成する一対の短辺14、14の内部に取り付けられている。
スライド部5は、縦方向Lに沿って往復直線移動する。スライド部5は、金属板で構成された基体部51において、往復直線移動の方向の両側に、一対の車輪52が回転可能に螺着された構造を有している。
アーム部6は、一端がスライド部5に取り付けられ、他端がスライド部5の往復直線移動に応じて立ち上がる作用端61となっている。アーム部6は、側面からみて、縦方向Lの中間部分で、くの字状に屈曲する金属片で構成され、屈曲部分を基準として短片側と、長片側とに分かれている。短片側は、高さ方向Tに垂下し、その一端部分が、基体部51に、ボルトとナットによって回転可能に螺着されている。長片側は、縦方向Lに沿って延びており、他端(作用端61)部分が、角度調節部23に、ボルトとナットによって回転可能に螺着されている。角度調節部23に対する長片の螺着位置、すなわちボルトが挿通されるべき貫通孔25は、後述する蓋体2の跳ね上げ回動の回転角度に応じて適宜設定することができる。
アーム部6は、一端がスライド部5に取り付けられ、他端が角度調節部23に取り付けられており、スライド部5の移動に従って高さ方向Tに立ち上げられることにより、蓋体2を開閉させる。すなわち、アーム部6は、作用端61が角度調節部23を介して蓋体2に取り付けられており、スライド部5の往復直線移動に応じて蓋体2を開閉させる。
ダンパ部8は、いわゆる伸縮式のシリンダーダンパであって、シリンダ81と、シリンダ81から縦方向Lに沿って出し入れされるピストンロッド82とを有している。スライド部5は、移動方向Lの一方側にピストンロッド82の移動端が取り付けられている。この構成により、アーム部6を介してスライド部5に伝えられる蓋体2の荷重を、ダンパ部8によって支持することができる。図2乃至図4からは必ずしも明らかではないが、ダンパ部8は、非圧縮性液体の流体抵抗を利用したオイル式(液体式)でもよいし、ガス式(気体式)でもよい。また、ダンパ部8には、単筒式のものも、複筒式のものも用いることができる。
ガイドロッド9は、スライド部5の移動方向Lの他方側に取り付けられ、ケース本体1の縦方向Lに沿って延びている。ガイドロッド9は、一端が基体部51に取り付けられ、他端が自由端となっている。ガイドロッド9の他端側は、ガイド部90に移動可能に挿通されている。スライド部5は、ピストンロッド82の移動端に取り付けられ、ガイドロッド9に沿って往復直線移動する。すなわち、ガイドロッド9、及び、ガイド部90は、スライド部5の往復直線移動を規制するものである。
第1弾性体71と、第2弾性体72とは、スライ部5の往復直線移動でみた両側に配置されている。第1弾性体71は、往復直線移動の始点(P1)側に取り付けられている。第1弾性体71は、いわゆる巻ばねであって、スライド部5の移動方向Lの一端側において、ピストンロッド82に取り付けられている。第1弾性体71は、スライド部5の一端と、シリンダ81との間に配置され、スライド部5に対して、縦方向Lへの付勢力F1を加える。
第2弾性体72は、往復直線移動の終点(P2)側に取り付けられている。第2弾性体72は、いわゆる巻ばねであって、スライド部5の移動方向Lの他端側において、ガイドロッド9に取り付けられている。第2弾性体72は、スライド部5の他端と、ガイド部90との間に配置され、スライド部5に対して、第1弾性体71の付勢方向とは反対方向への付勢力F2を加える。違う言葉で表現すれば、第1、第2弾性体71、72は、スライド部5の移動方向Lの両側に取り付けられ、スライド部5の移動範囲を規制するものである。
次に、図1乃至図7を参照して、展示ケースを構成する開閉装置4の開閉操作を説明する。まず、図1乃至図4に示すように、展示ケースの蓋体2が閉状態であるとき、ピストンロッド82は、シリンダ81内に収納された状態となっており、ピストンロッド82の移動端に取り付けられているスライド部5は、往復直線移動の始点(P1)側に位置している。この閉状態であるとき、ピストンロッド82に取り付けられている第1弾性体71は、スライド部5によってシリンダ81側に圧縮された状態となっており、その結果、スライド部5の移動方向Lに沿って、常時、付勢力F1を加えている状態となる。
次に、図1乃至図4の展示ケースの蓋体2が閉状態から、例えば、止め具32を解錠すると、第1弾性体71の付勢力F1に従って、スライド部5が縦方向Lに押し出されることにより、矢印Rで示す方向に、蓋体2が跳ね上げ回動され、縁部22と、台部12との間に、若干隙間が生じる。ケース操作者は、生じた隙間に例えば指などを挿し込み、縁部22を持ち上げることにより、スライド部5が縦方向Lに直線移動し、スライド部5の移動に伴ってアーム部6が高さ方向Tに立ち上がり、アーム部6の作用端61に結合された角度調節部23が持ち上げられ、蓋体2が回転方向Rに跳ね上げ回動される。この蓋体2の跳ね上げ回動動作の始期には、第1弾性体71の付勢力F1が作用しているから、蓋体2の開動作を容易に行うことができる。また、スライド部5は、ピストンロッド82を介してダンパ部8に取り付けられており、アーム部6を介して伝えられる蓋体2の荷重がダンパ部8によって支持されているから、蓋体2の開動作を容易に行うことができる。
他方、図1乃至図4の閉状態から、スライド部5が縦方向Lの他端(P2)まで移動したとき、図5乃至図7に示す開状態となる。ここで、図5乃至図7に示す開状態となるとき、ガイドロッド9に取り付けられている第2弾性体72が、スライド部5とガイド部90との衝突を阻止する。第2弾性体72は、スライド部5によってガイド部90側に圧縮された状態となっており、その結果、スライド部5の移動方向Lとは逆方向に対して、常時、付勢力(F2)を加えている状態となるが、この付勢力F2はダンパ部8によって支えられている。
図5乃至図7に示す開状態から蓋体2を閉じるときには、上述した開動作の説明とは逆のプロセスによって閉じることができる。
ところで、既に説明したところではあるが、この種の展示ケースは、盗難や損壊、さらには温度変化や湿度変化から展示品を守るため、蓋体2を厚みのあるガラス材で構成し、収容空間24を密閉することが行われる。このように蓋体2を厚みのあるガラス材で構成した場合、蓋体2が重量化する傾向にあり、その開動作を円滑に行えない不具合が生じる。
上述した不具合を解消するため、従来の展示ケースは、蓋2に対して常時上方へ付勢することが行われる。この構成によると、蓋体2が閉まった状態で止め具を解錠したとき、付勢装置の付勢に従って、蓋体2が上方へ持ち上げられるから、その開動作を円滑に行うことができる。
しかし、従来の付勢装置では、以下の点で新たな問題が生じる。すなわち、通常、この種の蓋体2は、ヒンジ31の開放角度に応じた開き終わり位置を有しているところ、付勢装置は、蓋体2の開動作の始期(開き始め)を補助するための機構であって、同開動作の終期(開き終わり)には何ら配慮されていない。その結果、蓋体2が開き終わり位置まで移動したとき、付勢装置の付勢力、及び、開動作をした者の人力に応じて、蓋体2とヒンジ31とが衝突する不具合が生じる。このような衝撃は、展示ケースの故障を招くことはもとより、展示品の損壊を招くこととなる。
これに対し、図1乃至図7を参照して説明した開閉装置4を用いることにより、上述した問題を全て解決しうる展示ケースを提供することができる。すなわち、本発明に係る開閉装置4は、第2弾性体72を含む点に特徴の一つがある。第2弾性体72は、往復直線移動の終点(P2)側に取り付けられているから、蓋体2が開き終わり位置まで移動したときに生じる衝突を回避することができる。
また、違う観点から説明すれば、第2弾性体72は、往復直線移動の終点(P2)側に取り付けられている構造によると、蓋体2の閉じ始めの位置において、スライド部5には第2弾性体72による付勢力が加えられるから、閉動作を円滑に行うことができる。
開閉装置4は、ダンパ部8を含む。ダンパ部8は、シリンダ81から出し入れされるピストンロッド82を有しており、スライド部5は、移動方向Lの一方側にピストンロッド82の移動端が取り付けられている。この構成によると、開閉装置4を、例えば跳ね上げ式の蓋体2を有する展示ケースなどに用いる場合、蓋体2の荷重がダンパ部8によって支えられるから、蓋体2の開閉動作を円滑に行うことができる。
第1弾性体71は、ピストンロッド82に取り付けられているから、閉まった状態の蓋体2に第1弾性体71の付勢力F1を加えることが可能となる。従って、蓋体2の開き始めの位置において、開動作を安全かつ円滑に行うことができる。
開閉装置4は、往復直線移動するスライド部5と、アーム部6とを含み、アーム部6は、一端がスライド部5に取り付けられ、他端が作用端61となっている。この構成によると、開閉装置4を、例えば跳ね上げ式の蓋体2を有する展示ケースなどに用いる場合、アーム部6の作用端61を蓋体2に取り付けることにより、蓋体2を開閉させることができる。
また、本発明に係る開閉装置4において、第1弾性体71は往復直線移動の始点(P1)側に取り付けられているから、閉まった状態の蓋体2に第1弾性体71の付勢力F1を加えることが可能となる。従って、蓋体2の開き始めの位置において、開動作を円滑に行うことができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。
1 ケース本体
10 展示面
2 蓋体
4 開閉装置
5 スライド部
6 アーム部
61 作用端
71 第1弾性体
72 第2弾性体
8 ダンパ部
82 ピストンロッド
9 ガイドロッド
L 展示ケースの縦方向、及び、スライ部の移動方向
P1 往復直線移動の始点
P2 往復直線移動の終点

Claims (5)

  1. スライド部と、アーム部と、第1弾性体と、第2弾性体とを含む開閉装置であって、
    前記スライド部は、往復直線移動が可能であり、
    前記アーム部は、一端が前記スライド部に取り付けられ、他端が前記スライド部の往復直線移動に応じて昇降する作用端となっており、
    前記第1弾性体と、前記第2弾性体とは、前記スライ部の往復直線移動でみた両側に配置されている、
    開閉装置。
  2. 請求項1に記載された開閉装置であって、さらにダンパ部を含み、
    前記ダンパ部は、ピストンロッドを有しており、
    前記スライド部は、移動方向の一方側に前記ピストンロッドの移動端が取り付けられており、
    前記第1弾性体は、前記ピストンロッドに取り付けられている、
    開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載された開閉装置であって、さらにガイドロッドを含み、
    前記ガイドロッドは、前記スライド部の移動方向の他方側に取り付けられており、
    前記スライド部は、前記ガイドロッドに沿って往復直線移動が可能であり、
    前記第2弾性体は、前記ガイドロッドに取り付けられている、
    開閉装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された開閉装置であって、跳ね上げ式の蓋体を有する展示ケースに用いられる、
    開閉装置。
  5. ケース本体と、蓋体と、開閉装置とを含む展示ケースであって、
    前記ケース本体は、展示面を有しており、
    前記蓋体は、前記展示面を開閉可能に覆っており、
    前記開閉装置は、請求項1乃至4の何れかに記載されたものでなり、
    前記スライド部は、前記ケース本体に取り付けられており、
    前記アーム部は、前記作用端が前記蓋体に取り付けられ、前記スライド部の往復直線移動に応じて前記蓋体を開閉させる、
    展示ケース。
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