図1は、無線通信システムを示すブロック図である。無線通信システムは、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置される。無線通信システムは、端末(User Equipment;UE)10及び基地局(Base Station;BS)20を含む。端末10は、固定されたり移動性を有することができ、MS(Mobile Station)、UT(User Termainal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることができる。基地局20は、一般的に端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、ノードB(Node−B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることができる。一つの基地局20には一つ以上のセルが存在することができる。
以下、ダウンリンク(downlink;DL)は基地局20から端末10への通信を意味し、アップリンク(uplink;UL)は端末10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局20の一部であり、受信機は端末10の一部である。アップリンクで、送信機は端末10の一部であり、受信機は基地局20の一部である。
無線通信システムは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)/OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)基盤システムである。OFDMは複数の直交副搬送波を用いる。OFDMはIFFT(inverse fast Fourier Transform)とFFT(fast Fourier Transform)との間の直交性特性を用いる。送信機はデータにIFFTを実行して送信する。受信機は受信信号にFFTを実行して元データを復元する。送信機は多重副搬送波を結合するためにIFFTを使用し、受信機は多重副搬送波を分離するために対応するFFTを使用する。
無線通信システムは多重アンテナ(multiple antenna)システムである。多重アンテナシステムは、多重入出力(multiple−input multiple−output;MIMO)システムである。または、多重アンテナシステムは、多重入力シングル出力(multiple−input single−output;MISO)システムまたはシングル入力シングル出力(single−input single−output;SISO)システムまたはシングル入力多重出力(single−input multiple−output;SIMO)システムである。MIMOシステムは、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナを使用する。MISOシステムは、複数の送信アンテナと一つの受信アンテナを使用する。SISOシステムは、一つの送信アンテナと一つの受信アンテナを使用する。SIMOシステムは、一つの送信アンテナと複数の受信アンテナを使用する。
多重アンテナシステムで多重アンテナを用いた技法としては、ランク1でSFBC(Space Frequency block Code)、STBC(Space Time block Code)のようなSTC(Space−Time Coding)、CDD(Cyclic Delay Diversity)、FSTD(frequency switched transmit diversity)、TSTD(time switched transmit diversity)などが使われることができる。ランク2以上では空間多重化(Spatial Multiplexing;SM)、GCDD(Generalized Cyclic Delay Diversity)、S−VAP(Selective Virtual Antenna Permutation)などが使われることができる。SFBCは、空間領域と周波数領域での選択性を効率的に適用し、該当次元でのダイバーシティ利得と多重ユーザスケジューリング利得まで確保することができる技法である。STBCは、空間領域と時間領域で選択性を適用する技法である。FSTDは、多重アンテナで送信される信号を周波数により区分する技法であり、TSTDは、多重アンテナで送信される信号を時間により区分する技法である。空間多重化は、アンテナ別に互いに異なるデータを送信して送信率を高める技法である。GCDDは、時間領域と周波数領域での選択性を適用する技法である。S−VAPは、単一プリコーディング行列を使用する技法であり、空間ダイバーシティまたは空間多重化で多重コードワードをアンテナ間に混合するMCW(Multi Codeword)S−VAPと、単一コードワードを使用するSCW(Single Codeword)S−VAPと、がある。
図2は、送信機構造の一例を示す。送信機100は、エンコーダ110−1,...,110−K、変調器120−1,...,120−K、階層マッパ130、プリコーダ140、副搬送波マッパ150−1,...,150−K、及びOFDM信号発生器160−1,...,160−Kを含む。送信機100は、Nt(Nt 1)個の送信アンテナ170−1,...,170−Ntを含む。
エンコーダ110−1,...,110−Kは、入力されるデータを、定められたコーディング方式によってエンコーディングし、符号化されたデータ(coded data)を形成する。符号化されたデータをコードワード(codeword)と呼び、コードワードbは数式1のように表現されることができる。
ここで、qはコードワードのインデックスであり、M(q) bitはqコードワードのビット数である。
コードワードはスクランブリング(scrambling)が実行される。スクランブリングされたコードワードcは数式2のように表現されることができる。
変調器120−1,...,120−Kは、コードワードを信号コンステレイション(signal constellation)上の位置を表現するシンボルで配置する。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、m−PSK(m−Phase Shift Keying)またはm−QAM(m−Quadrature Amplitude Modulation)である。例えば、m−PSKは、BPSK、QPSKまたは8−PSKである。m−QAMは、16−QAM、64−QAMまたは256−QAMである。
信号コンステレイション上のシンボルで配置されるコードワードdは数式3のように表現されることができる。
ここで、M(q) symbはqコードワードのシンボル数である。
階層マッパ130は、プリコーダ140がアンテナ特定シンボルを各アンテナの経路に分配することができるように入力シンボルの階層を定義する。階層(layer)は、プリコーダ140に入力される情報経路(information path)で定義される。各アンテナの経路に入力されるシンボルxは数式4のように表現されることができる。
ここで、vは階層数を意味する。
プリコーダ140以前の情報経路を仮想アンテナ(virtual antenna)または階層(layer)ということができる。プリコーダ140は、入力シンボルを多重送信アンテナ170−1,...,170−NtによるMIMO方式に処理する。プリコーダ140は、コードブック(codebook)基盤のプリコーディングを用いることができる。コードブック基盤のプリコーディングでコードブックは本発明によって生成されるコードブック(例えば、4Txランク3コードブック)が用いられることができる。
プリコーダ140は、アンテナ特定シンボルを該当アンテナの経路の副搬送波マッパ150−1,...,150−Kに分配する。プリコーダ140により一つの副搬送波マッパを介して一つのアンテナに送られる各情報経路をストリーム(stream)と呼ぶ。これを物理的アンテナ(physical antenna)ということができる。
各アンテナポートPに送られる信号y(P)(i)は数式5のように表現されることができる。
副搬送波マッパ150−1,...,150−Kは、プリコーディングされたシンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザによって多重化する。OFDM信号発生器160−1,...,160−Kは、副搬送波にマッピングされたシンボルをOFDM方式に変調してOFDMシンボルを出力する。OFDM信号発生器160−1,...,160−Kは、入力シンボルに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することができ、IFFTが実行された時間領域シンボルにはCP(cyclic prefix)が挿入されることができる。OFDMシンボルは、各送信アンテナ170−1,...,170−Ntを介して送信される。
MIMOシステムで送信機100は2種類モードに動作することができる。一つはSCWモードであり、他の一つはMCWモードである。SCWモードではMIMOチャネルを介して送信される送信信号が同一送信率(data rate)を有する。MCWモードではMIMOチャネルを介して送信されるデータが独立的にエンコーディングされ、送信信号が互いに異なる送信率を有することができる。MCWモードは、ランクが2以上である場合に動作する。
図3は、送信機構造の他の例を示す。SC−FDMA接続方式を使用するアップリンク送信のために使われることができる。
図3を参照すると、送信機200は、スクランブリングユニット(scrambling unit)210、変調器(modulator)220、変換プリコーダ(transform precoder)230、リソース要素マッパ(resource element mapper)240、及びSC−FDMA信号発生器250を含む。
スクランブリングユニット210は、入力されるコードワードに対してスクランブリングを実行する。コードワードは、一つのサブフレームのPUSCHを介して送信されるビット数ほどの長さを有することができる。変調器220は、スクランブリングされたコードワードを信号コンステレイション上の位置を表現する変調シンボルで配置する。変調方式には制限がなく、m−PSKまたはM−QAMである。例えば、PUSCHで変調方式にQPSK、16QAM、64QAMなどが使われることができる。
信号コンステレイション上の変調シンボルで配置されるコードワードdは数式6のように表現されることができる。
ここで、Msymbはコードワードdの変調シンボルの数を示す。
変換プリコーダ230は、信号コンステレイション上の変調シンボルで配置されたコードワードdをMsymb/MPUSCH SC集合(set)に分け、各集合を一つのSC−FDMAシンボルに対応させる。MPUSCH SCは、アップリンク送信のための帯域幅に含まれる副搬送波の数を示すものであり、DFT大きさに対応されることができる。変換プリコーダ230は、数式7のようにDFTを実行して周波数領域のDFTシンボルを生成する。
ここで、kは周波数領域のインデックス、lは時間領域のインデックスを意味し、リソース要素は(k,l)で表現される。数式8によるDFTシンボルはz(0),...,z(Msymb−1)のように出力される。MPUSCH RBがアップリンク送信のためにスケジューリングされた帯域幅に含まれるリソースブロックの数を示し、NRB SCが周波数領域でリソースブロックに含まれる副搬送波の数を示す時、MPUSCH SC=MPUSCH RB・NRB SCのように表現される。MPUSCH RBは数式8のように適用される。
この時、α2、α3、α5は、負数でない整数の集合(set)である。
リソース要素マッパ240は、変換プリコーダ230から出力されるDFTシンボルz(0),...,z(Msymb−1)をリソース要素にマッピングさせる。SC−FDMA信号発生器250は、各アンテナに対する時間領域のSC−FDMA信号を生成する。SC−FDMA信号は、送信アンテナを介して送信される。
図4は、本発明の一実施例による多重アンテナシステムで送信機と受信機との間のデータ処理を示す。
図4を参照すると、送信機は受信機にデータを送信する(S110)。送信機は、複数の行及び列で構成されるプリコーディング行列を少なくとも一つ含むコードブックを定義したり、定義されたコードブックを用いて入力シンボルのプリコーディングを実行し、プリコーディングが実行されたシンボル、即ち、データを送信する。この時、コードブックは多様な類型に定義されることができる。コードブックの類型に対しては後述する。
送信機は、スケジューラ、チャネルエンコーダ/マッパ、MIMOエンコーダ、及びOFDM変調器などを含むことができる。送信機は、Nt(Nt>1)個の送信アンテナを含むことができる。送信機は、ダウンリンクで基地局の一部分であり、アップリンクで端末の一部分である。
スケジューラは、N名のユーザからデータの入力を受け、一回に送信されるK個のストリームを出力する。スケジューラは、各ユーザのチャネル情報を用いて可用することができる無線リソースに送信するユーザと送信率を決定する。スケジューラは、帰還データからチャネル情報を抽出し、コード率(code rate)、変調、及びコーディング方式(modulation and coding scheme;MCS)などを選択する。MIMOシステムの動作のために帰還データには、CQI(channel quality indicator)、CSI(channel state information)、Channel Covariance Matrix、Precoding Weight、Channel Rankなどの制御情報が含まれることができる。CSIには、送受信機間のチャネル行列(channel matrix)、チャネルの相関行列(channel correlation matrix)、量子化された(quantized)チャネル行列または量子化されたチャネル相関行列などがある。CQIには、送受信機間に信号対雑音比(signal to noise ratio;SNR)、信号対干渉と雑音比(signal to interference and noise ratio;SINR)などがある。
スケジューラが割り当てる可用無線リソースは、無線通信システムでデータ送信時に使われる無線リソースを意味する。例えば、TDMA(Time division multiple access)システムでは各時間スロット(time slot)がリソースであり、CDMA(Code division multiple access)システムでは各コードと時間スロットがリソースであり、OFDMA(Orthogonal frequency division multiple access)システムでは各副搬送波と時間スロットがリソースである。同一セル(Cell)またはセクター(Sector)内で他のユーザに干渉を起こさないために各リソースは、時間、コードまたは周波数領域で直交するように定義されることができる。
チャネルエンコーダ/マッパは、入力されるストリームを、定められたコーディング方式によってエンコーディングして符号化されたデータを形成し、符号化されたデータを信号コンステレイション(signal constellation)上の位置を表現するシンボルにマッピングする。MIMOエンコーダは、入力されるシンボルに対してプリコーディング(precoding)を実行する。プリコーディングは、送信するシンボルに前処理を実行する技法であり、このようなプリコーディング技法の中では加重値ベクトルまたはプリコーディング行列などを適用してシンボルを生成するRBF(random beamforming)、ZFBF(zero forcing beamforming)などがある。プリコーディング技法により予め定められたコードブックセットを用いるコードブック基盤のプリコーディングを用いることができる。OFDM変調器は、入力されるシンボルを適切な副搬送波に割り当てて送信アンテナを介して送信する。
受信機は、送信機から受信されるデータに対する帰還データを送信する(S120)。受信機は、OFDM復調器、チャネル推定器、MIMOデコーダ、チャネルデコーダ/デマッパ、及び帰還情報獲得器などを含むことができる。受信機は、Nr(Nr>1)個の受信アンテナを含むことができる。受信機は、ダウンリンクで端末の一部分であり、アップリンクで基地局の一部分である。
受信アンテナから受信された信号はOFDM復調器により復調され、チャネル推定器はチャネルを推定し、MIMOデコーダはMIMOエンコーダに対応する後処理を実行する。デコーダ/デマッパは、入力されるシンボルを符号化されたデータにデマッピングし、符号化されたデータをデコーディングして元データを復元する。帰還情報獲得器は、CSI、CQI、PMIなどを含むユーザ情報を生成する。生成されたユーザ情報は、帰還データで構成され、送信機に送信される。
<MIMO−OFDMシステムの帰還データ>
MIMO−OFDMシステムの動作のために、CQI、CSI、チャネル分散行列(channel covariance matrix)、プリコーディング加重値(precoding weight)、チャネルランク(channel rank)などの制御情報が要求される。FDD(frequency division duplex)システムで、受信機はこのような情報を帰還チャネルを介して報告する。TDD(time division duplex)システムでは、チャネルの相互関係(reciprocity)特性を用いてアップリンクチャネルを推定し、ダウンリンク送信に使われる情報を獲得することができる。
CQIは、リソース割当及び連結適合性(link adaptation)のために必要であり、CQIとしてはSNR/SINRなどが使われることができる。SNR/SINRは、1.89dB間隔16レベルに量子化されて4ビットCQIで定義されることができる。受信機は、SNR/SINRを量子化した後、定義されたCQIインデックスを送信機に報告する。また、MIMO技法が使われる時、最大2コードワード(CW)がサポートされることができる。即ち、ランク2以上の送信のためには、第1のCW及び第2のCWのCQIが送信機に報告されなければならない。第1のCWは4bitで表現され、第2のCWは第1のCWに対する差値であり、3ビットで表現されることができる。
プリコーディング技法は、前処理加重値を使用して送信データ列を前処理して送信するMIMO技法である。数式9は、前処理加重値を使用して送信データ列xを前処理するプリコーディング技法を示す。
ここで、W(i)はプリコーディング行列を示す。前処理された送信データ列yは、数式10のようにCDD(cyclic delay diversity)のためのダイバーシティ行列D(i)及びDFT行列Uが適用されることができる。
D(i)とUは送信階層によって決定されることができる。
数式11は、ランクによるプリコーディング行列W(i)を生成する一例を示す。
ここで、C1、C2、C3、C4はプリコーダインデックス12、13、14、15に対応するプリコーディング行列を示し、υはランク(送信階層)を示す。
表1は、送信階層によって適用されるCDD(cyclic delay diversity)のための遅延行列D(i)及びDFT行列Uの一例を示す。
プリコーディング加重値を生成する方法によって、Zero Forcing Beamforming、Eigen Beamforming、及びコードブック基盤プリコーディング(Codebook based precoding)などに区分することができる。各技法を適用するためには、CSI、チャネル分散行列、コードブックインデックスなどが必要である。既存のシステムではダウンリンク送信に対して2個のアンテナ(2Tx)及び4個のアンテナ(4Tx)MIMO送信に対するコードブック基盤プリコーディングがサポートされ、このために2Tx/4Tx送信のための各々のコードブックが定義される。
コードブック基盤プリコーディングで、受信機は予め決定された複数個のプリコーディング行列を保有しており、送信機から送信される信号を用いてチャネルを推定し、推定されたチャネル状態と最も類似のプリコーディング行列を決定する。受信機は、決定されたプリコーディング行列のインデックス(PMI)送信機に帰還させる。送信機は、帰還されたプリコーディング行列に適したコードブックを選択してデータを送信する。コードブック基盤プリコーディングではPMIのみ送信されるため、帰還データの量が非常に減る。コードブック基盤プリコーディング技法は、コードブックを構成する方法、コードブックの種類、コードブックの大きさによってシステムの性能に差が発生する。コードブック基盤プリコーディング技法でコードブックがチャネル状態を十分に表すことができない場合には性能劣化が発生することができるが、コードブックの大きさが増加される場合にはチャネル状態を十分に表すことができるため、最適の性能に近接することができる。
<閉ループMIMO>
チャネル状況によってチャネルと類似のプリコーディング加重値を使用する方式を閉ループ(closed−loop)MIMO方式といい、チャネル状況と関係なしに一定の規則によってプリコーディング加重値を使用する方式を開ループ(open−loop)MIMO方式という。
閉ループMIMOのために受信機が報告するプリコーディング加重値の量は、周波数単位、報告周期などによって変わることができる。周波数単位は一つのプリコーディング加重値が適用される周波数範囲で定義されることができ、周波数範囲によって、システム帯域幅(System bandwidth)は、広帯域バンド(Wideband;WB)、サブバンド(subband;SB)、ベストバンド(bestband;BB)などに周波数単位が区分されることができる。サブバンドは、少なくとも一つの副搬送波を含み、広帯域バンドは、少なくとも一つのサブバンドを含むことができる。ベストバンドは、受信機でのチャネル測定によってチャネル状態が良いバンドを意味する。コードブック基盤プリコーディングでは定義されたPMIが帰還され、PMIが適用される範囲によってWB PMI、SB PMI、BB PMIで定義されることができる。定義されたプリコーディング行列の中で一定帯域のリソースの平均処理率(throughput)を最大化することができるPMIが選択される。プリコーディング加重値は、適用される範囲が狭いほどより良い性能を示す。
連続された12個の副搬送波の束をリソースブロック(resource block)とすると、システム帯域幅とサブバンドはリソースブロックを基本単位に表現されることができる。表2は、システム帯域幅とサブバンドをリソースブロックを基本単位にして表現した一例である。
広帯域バンド(WB)はシステム帯域幅で定義されることができ、CQIを計算する最も大きい単位に定められることができる。サブバンドは、連続されたk個のリソースブロックで定義されることができ、CQIを計算する最小単位に定められることができる。ベストバンドの数はシステム帯域幅によって異に決定されることができる。
システム帯域幅によって互いに異なるサブバンド大きさが定義されることができる。CQI計算範囲とPMI適用範囲は同一大きさの値が使われることができる。24リソースブロックをシステム帯域幅として有するシステムを、例えば、CQI計算及びPMI適用方法に対して説明する。
(1)WB CQI/WB PMIを送信する場合、受信機は、24リソースブロックの平均的な処理量(throughput)を最大化することができるPMIを選択し、選択されたPMIを適用して24リソースブロックの平均的なCQIを計算する。受信機は、一つのWB CQI及び一つのWB PMIを求めることができる。
(2)SB CQI/SB PMIを送信する場合、受信機は、2リソースブロックからなるサブバンドに対するPMIを選択し、平均CQIを計算する。受信機は、12個のSB CQIと12個のSB PMIを求めることができる。
(3)SB CQI/WB PMIを送信する場合、受信機は、24リソースブロックの平均的な処理量を最大化することができるPMIを選択し、このPMIを用いて各2リソースブロック単位に平均CQIを計算する(12CQIs/1 PMI)。受信機は、12個のSB CQIと一つのWB PMIを求めることができる。
(4)WB CQI/SB PMIを送信する場合、受信機は、2リソースブロック単位にPMIを選択し、選択されたPMIを適用して24リソースブロックの平均CQIを計算する。受信機は、一つのWB CQIと12個のSB PMIを求めることができる。
(5)Best M average CQI/PMI及びWB CQI/PMIを送信する場合、受信機は、2リソースブロック単位のサブバンドのうち処理量が最も高い3個のサブバンドを選択し、ベストバンド(2×3=6RB)のためのPMIを選択し、ベストバンドの平均CQIを計算し、全帯域24リソースブロックに対するPMIを選択してCQIを計算する。
<機会的ビームフォーミング>
チャネル状況がほぼ最高点にあるユーザにリソースを割り当てるスケジューリングを考慮する時、各ユーザのチャネルが変化が遅い静的であるチャネル状況である場合に多重ユーザダイバーシティ利得(Multi−user diversity gain)が少なくなる。このような静的であるチャネル状況を空間的な信号処理を介してチャネル状況の変化をより速く、且つ大きくすることによって多重ユーザ利得を高める技法を機会的ビームフォーミング(opportunistic beamforming)技法という。機会的ビームフォーミング技法を適用すると、基地局は、各アンテナに不規則な形態の大きさと位相を有するプリコーディング加重値を使用することによって不規則な方向にビームを形成する効果を得ることができる。これによって、各ユーザのチャネル状況をもう少し力動的に変えるようになる。従って、チャネルが遅く変化するチャネル状況で機会的ビームフォーミング技法を使用すると同時に、スケジューリング技法を使用すると、より大きい多重ユーザダイバーシティ利得を得ることができる。また、OFDMAシステムでは周波数リソース別に互いに異なるプリコーディング加重値を適用することができ、周波数均一チャネル(frequency flat channel)を周波数選択的チャネル(frequency selective channel)で作ることによってスケジューリング利得を得ることができる。OFDMAシステムでの周波数リソースには、サブブロック(subblock)、リソースブロック(resource block)、副搬送波(subcarrier)などがある。
コードブック基盤プリコーディング技法は、予め決定されたプリコーディング行列のうちチャネル状況と最も類似のプリコーディング行列を選択してPMIを報告する方式に帰還データによるオーバーヘッドを減らすことができるという長所があるが、コードブックは、空間チャネルを代表することができるコードブックセットの組合せで構成されるため、送信アンテナの数が増加するほどより多くのコードブックセットの組合せでコードブックを構成すべきである。送信アンテナ数の増加によってコードブック設計が困難になり、コードブック大きさが増加することによって帰還データのオーバーヘッドが増加することができる。
<アップリンクコードブック設計>
以下、端末の増加された送信アンテナのためのアップリンクコードブックを構成する方法に対して説明する。端末が4個の送信アンテナを用いてランク3にデータを送信する場合に使われる4Txランク3コードブックを生成する方法を例示する。然しながら、本発明は、アンテナの数及びランク数に制限されない。
図5は、本発明の一実施例による4Txランク3コードブックの類型の一例を示す。
図5を参照すると、複数のアンテナを介して2以上のランクをサポートするコードブックは、複数の行及び列で構成されるプリコーディング行列を少なくとも一つ含む。4Txランク3コードブックは、4×3(行×列)形態のプリコーディング行列を少なくとも一つ含む。4Txランク3コードブックは、プリコーディング行列の列または行に含まれる0(zero)である要素の分布によって三つの類型に分類されることができる。コードブック類型1は、全ての要素が0でない要素(non−zero element)で構成されるプリコーディング行列を含むコードブックを意味する。コードブック類型2は、いずれか一つの列が0でない要素のみで構成され、残りの列は少なくとも一つの0である要素(zero element)を含むプリコーディング行列を含むコードブックを意味する。コードブック類型3は、全ての列が少なくとも一つの0である要素を含むプリコーディング行列を含むコードブックを意味する。ここで、プリコーディング行列の要素a乃至lは複素値(complex value)で表現されることができる。4個の送信アンテナで送信される信号の強度を合わせるために、4Txランク3コードブックにはアンテナ電力の第1の正常化因子(antenna power normalization factor)1/2が適用されることができる。即ち、4Txランク3コードブックに含まれる各プリコーディング行列は1/2に正常化されることができる。第1の正常化因子は、アンテナの数による電力正常化因子である。
各コードブックの類型別にプリコーディング行列の行毎に含まれる0でない要素の数が互いに異なり、0でない要素の数によってアンテナ電力の第2の正常化因子が適用されることができる。コードブック類型1の場合、プリコーディング行列の行毎に0でない要素が3個ずつ含まれるため、第2の正常化因子√(1/3)(即ち、root(1/3))が適用されることができる。コードブック類型2の場合、プリコーディング行列の行毎に0でない要素が2個ずつ含まれるため、第2の正常化因子√(1/2)(即ち、root(1/2))が適用されることができる。コードブック類型3の場合、プリコーディング行列の行毎に0でない要素が1個ずつ含まれるため、第2の正常化因子√(1/1)(即ち、root(1/1))が適用されることができる。第2の正常化因子は、コードブックの類型による電力正常化因子である。
第1の正常化因子及び第2の正常化因子が適用された4Txランク3コードブックの類型1は数式12のように表現されることができ、コードブック類型2は数式13のように表現されることができ、コードブック類型3は数式14のように表現されることができる。
コードブック類型1を用いる場合、階層別に4個のアンテナを介してデータが送信されることができるため、高い空間ダイバーシティ利得を得ることができる。然しながら、コードブックの行の要素により送信シンボルが加えられてPAPRが高まることができる。コードブック類型3を用いる場合、空間ダイバーシティ利得は低い一方、コードブックの行の要素により送信シンボルが加えられないため、低いPAPRを維持することができる。コードブック類型2を用いる場合、空間ダイバーシティ利得を得、少し高いPAPRを有することができる。従って、コードブック類型3を低いCM(cubic metric)を維持するようにするCMP(cubic metric preserving)コードブックということができる。コードブック類型2は少し高いCMを有するが、空間ダイバーシティ利得を高めることができるCMF(cubic metric friendly)コードブックということができる。
以下、4Txランク3コードブック類型1乃至3を構成する方法に対して説明する。
<4Txランク3コードブック類型1>
ランク3アップリンク送信は高いジオメトリ(geometry)状況で選択される可能性が高い。従って、端末は、低い送信電力で信号を送信することができ、送信電力の制限は自由である。然しながら、広帯域帯域幅(widerband width)の送信やデータと制御信号の同時送信を考慮すると、各チャネルは送信電力が制限された状況になることができる。従って、ランク3送信では電力制限状況及び電力が制限されない状況が適切に考慮されなければならない。
ダウンリンクのためのランク3コードブックは、各列の全ての要素が0でない要素で構成され、各階層で同一送信電力で信号が送信されるように構成される。従って、各階層で同一送信電力のデータ送信が可能である。
ダウンリンクランク3コードブックに含まれる一部プリコーディング行列を選択してアップリンクのためのランク3コードブックを構成することができる。例えば、ダウンリンク4Txランク3コードブックに基づいてアップリンク4Txランク3コードブック類型1が構成されることができる。ダウンリンク4Txランク3コードブックに含まれるプリコーディング行列のうち、QPSKで構成されているプリコーディング行列及び/または負の符号が偶数個であるプリコーディング行列を優先的に選択してアップリンク4Txランク3コードブックを構成することができる。コードブックを構成するにおいて、可能な少ない数のアルファベットを用いることは、計算複雑度(calculation complexity)観点で利得があり、DFT形態のコードブックが各階層間に直交性が最大で保障されるためである。例えば、ダウンリンク4Txランク3コードブックでインデックス0、2、8、10であるプリコーディング行列は、1と−1で構成され、一つの列に負の符号を有する要素が偶数個である。
表3は、ダウンリンク4Txランク3コードブックに基づいて選択されるアップリンク4Txランク3コードブックの一例を示す。ダウンリンク4Txランク3コードブックで1、−1、j、−jで構成される8個のプリコーディング行列(インデックス0、1、2、3、8、10、12、13)がアップリンク4Txランク3コードブックとして選択される場合である。
表4は、ダウンリンク4Txランク3コードブックに基づいて選択されるアップリンク4Txランク3コードブックの他の例を示す。ダウンリンク4Txランク3コードブックで1、−1、j、−jで構成される8個のプリコーディング行列(インデックス9、3、0、2、8、10、11、15)がアップリンク4Txランク3コードブックとして選択される場合である。
ダウンリンク4Txランク3コードブックで1と−1で構成される6個のプリコーディング行列(インデックス0、2、8、10、12、13)がアップリンク4Txランク3コードブックとして選択されることができる。
このように構成される4Txランク3コードブック類型1は、低速環境で空間多重化性能を高めるために有用に用いられることができる。
<4Txランク3コードブック類型2>
図6は、本発明の一実施例による4Txランク3コードブックを構成する方法を示す。
図6を参照すると、4Txランク3コードブック類型2を構成するにおいて、階層別に直交するコードブックを構成する方法である。コードブック類型2で、一番目の列は0でない要素のみで構成され、二番目及び三番目の列(column)は互いに異なる行(row)で0である要素(または0でない要素)を各々2個ずつ含む。0でない要素のみで構成される列と0である要素を含む列との間の位置のスイッチングは同一行列と見なされることができる。以下、説明のために、コードブックまたはプリコーディング行列の要素の位置は(行,列)で表す。
二番目及び三番目の列は4Txランク2送信で使われるコードブック形態で構成されることができる。ここで、二番目の列で(1,2)の要素は1値を有し、(2,2)の要素はa値を有し、三番目の列で(3,3)の要素は1の値を有し、(4,3)の要素はb値を有すると仮定する。この時、a及びbは複素値で表現されることができる。
0でない要素のみで構成される一番目の列は、0である要素を含む二番目及び三番目の列と直交関係を成立するように次のように構成される。
(1)二番目及び三番目の列の0でない要素が一番目の列の同一位置の行に挿入される。この時、a及びbは負(negative)の値をかけて挿入されることができる。即ち、0である要素が含まれた列で0でない要素のうち、一番目の行の要素はそのまま、二番目の行の要素には負の値をかけて0でない要素のみで構成される列に挿入されることができる。
(2)二番目及び三番目の列の0でない要素が一番目の列の同一位置の行に挿入される時、aは負の値をかけて挿入され、bはそのまま挿入されると共に、bを含む列の他の0でない要素(ex,1)に負の値をかけて挿入されることができる。即ち、0である要素が含まれた列のうち、0でない要素が相対的に上側の行に含まれる列では二番目の0でない要素に負の値をかけ、0でない要素が相対的に下側の行に含まれる列では一番目の0でない要素に負の値をかけて0でない要素のみで構成される列に挿入されることができる。
(3)二番目及び三番目の列の0でない要素が一番目の列の同一位置の行に挿入される時、複素値jが挿入されることができる。複素値j=exP(j×π/2)のように表すことができる。0である要素が含まれた列のうち、0でない要素が相対的に上側の行に含まれる列では二番目の0でない要素に負の値をかけ、0でない要素が相対的に下側の行に含まれる列では一番目の0でない要素にjをかけ、二番目の0でない要素に−jをかけて0でない要素のみで構成される列に挿入されることができる。
(4)二番目及び三番目の列の0でない要素が一番目の列の同一位置の行に挿入される時、複素値jが挿入されることができる。0である要素が含まれた列のうち、0でない要素が相対的に上側の行に含まれる列では二番目の0でない要素に負の値をかけ、0でない要素が相対的に下側の行に含まれる列では一番目の0でない要素に−jをかけ、二番目の0でない要素にjをかけて0でない要素のみで構成される列に挿入されることができる。
このように、二番目及び三番目の列の0でない要素を一番目の列の要素として挿入し、階層別に直交する4Txランク3コードブック類型2が構成されることができる。
一方、二番目及び三番目の列は、4Txランク2送信で使われるコードブック形態で構成されることができ、4Txランク2コードブックの類型による4Txランク3コードブックの構成に対して説明する。
4Txランク2コードブックは数式15のように表現されることができる。4Txランク2コードブックは、含まれる要素の配置によって三つの類型に表現されることができる。
ここで、a乃至hは0でない要素であり、複素値になることができ、QPSKまたは8PSKなどに限定されて表現されることができる。4Txランク2コードブックは、コラムパーミュテイション(column permutation)されることができ、これは数式16のように表現されることができる。
コラムパーミュテイション関係である数式15と数式16は等価の行列と見なされることができる。コラムパーミュテイションは、多重コードワードを考慮した多重アンテナシステムで階層パーミュテイション(layer permutation)または階層シフト(layer shift)で具現されることができる。
数式15でa乃至hがQPSKで表現される場合、4Txランク2コードブックは表5のように構成されることができる。
4Txランク2コードブック類型1乃至3は各々16個のプリコーディング行列を含み、プリコーディング行列インデックス(precoding matrix index;PMI)1乃至16で指示することができる。4Txランク2コードブックは各類型に含まれる一部のプリコーディング行列の組合せで構成されることができる。例えば、類型1で8個、類型2で4個、類型3で4個のプリコーディング行列を選択して4Txランク2コードブックを構成することができる。類型1でインデックス3、4、7、8、9、10、13、14のプリコーディング行列、類型2でインデックス1、2、5、6のプリコーディング行列、類型3でインデックス3、4、7、8のプリコーディング行列が選択されることができ、これをコードブックセットAという。または、類型1でインデックス3、4、7、8、9、10、13、14のプリコーディング行列、類型2でインデックス1、2、5、6のプリコーディング行列、類型3でインデックス1、2、5、6のプリコーディング行列が選択されることができ、これをコードブックセットBという。
このように、構成される4Txランク2コードブックセットA、Bに基づいて前述した4Txランク3コードブック構成方法を用いて4Txランク3コードブックを構成することができる。
表6は、4Txランク2コードブックから構成される4Txランク3コードブックセットを示す。4Txランク3コードブックに6個のプリコーディング行列が含まれる場合である。
表6で提案する方法によって4Txランク3コードブックセットA−1は、数式17のようなプリコーディング行列で表現されることができる。
その他、4Txランク3コードブックセットA−2、B−1乃至B−6も提案する方法によって生成される6個のプリコーディング行列で構成される。
4Txランク3コードブックに8個のプリコーディング行列が含まれる場合、4Txランク3コードブックセットは表7のように構成されることができる。
4Txランク2コードブックの組合せ類型、4Txランク3コードブックに含まれるプリコーディング行列の個数などは例示に過ぎず、制限されるものではない。4Txランク3コードブックは、多様な組合せのプリコーディング行列が多様な数で構成されることができる。
図7は、本発明の一実施例による4Txランク3コードブックを用いた電力割当を示す。
図7を参照すると、4Txランク3コードブックを使用するにおいて、プリコーディング行列の列別に非均等な電力が割り当てられることができる。4Txランク3コードブックで0である要素がない列には相対的に低い電力が割り当てられ、0である要素が挿入された列には相対的に高い電力が割り当てられることができる。
例えば、4Txランク3コードブック類型2で0でない要素のみを含む一番目の列は、0である要素を含む残りの列より相対的に低い電力が割り当てられることができる。各階層別に同一水準の電力に信号が送信されるようにするために、0でない要素のみ含まれる列は1/3の電力に、0である要素が含まれる列は2/3の電力に信号が送信されることができる。一番目の列にマッピングされる第1の階層の信号は各要素当たり1/3*1/4の電力を有するが、4個のアンテナを介して送信されるため、1/3電力に送信される。二番目及び三番目の列にマッピングされる第2及び第3の階層の信号は各要素当たり2/3*1/4の電力を有するが、2個のアンテナを介して送信されるため、1/3電力に送信される。このように、プリコーディング行列の列に含まれる0である要素または0でない要素の比率によって列毎に互いに異なる電力を割り当てて送出される信号の電力が階層毎に同じになるように調整することができる。
<4Txランク3コードブック類型3>
4Txランク3コードブック類型3は、4個の行のうち任意の2個の行を選択して結合する列ベクトル1個と、4個の行のうち任意の1個の行のみを選択する列ベクトル2個と、で構成される。任意の2個の行を選択して結合する列ベクトルは0でない要素を2個含む列を意味し、任意の1個の行のみを選択する列ベクトルは0でない要素を1個含む列を意味する。この時、各列の0でない要素は互いに異なる行に位置する。即ち、ランク3コードブック類型3は、複数のアンテナを結合するためのアンテナ結合ベクトルで構成される列と、複数のアンテナのうちいずれか一つのアンテナを選択するためのアンテナ選択ベクトルで構成される列と、で構成される。4Txランク3コードブック類型3を用いると、低いPAPRを維持することができる。
ここでは一番目の列が2個の0でない要素を含み、二番目及び三番目の列が1個の0でない要素を含むと仮定する。一番目の列はアンテナ結合ベクトルで構成され、二番目及び三番目の列はアンテナ選択ベクトルで構成されることができる。アンテナ結合ベクトルは、4個のアンテナのうち2個のアンテナを選択するものであり、アンテナ番号(1,2)、(1,3)、(1,4)、(3,4)のようにアンテナを結合するもので構成されることができる。アンテナ結合ベクトルで0でない要素の上側の行には1が挿入され、下側の行にはQPSK要素1、−1、j、−jのうちいずれか一つが挿入されることができる。アンテナ結合ベクトルの列位置とアンテナ選択ベクトルの列位置は制限されない。そして、アンテナ選択ベクトル列間の列スイッチ(column switch)は等価の形態と見なされることができる。
4Txランク3コードブック類型3でアンテナ結合ベクトルは1または−1のアルファベットで構成されることを基本とすることができる。4Txランク3コードブックを構成するにおいて、アンテナ結合ベクトルの含まれるプリコーディング行列が使われる場合、直交する2個のベクトルが各々含まれるプリコーディング行列が4Txランク3コードブックに含まれることができる。例えば、アンテナ結合ベクトルの0でない要素のうち、二番目の要素に負の符号をかけ、直交する2個のベクトルが構成されることができる。
表8は、直交するアンテナ結合ベクトルを含む4Txランク3コードブック類型3の一例を示す。
4Txランク3コードブック類型3のプリコーディング行列を構成するにおいて、0でない要素を含む列での要素値によるコーダル距離(chordal distance)を考慮することができる。
(1)コーダル距離は、0でない要素が一つである列の要素値に影響を受けない。
表9は、4Txランク3コードブック類型3で1個の0でない要素を含む列の要素値によるコーダル距離の一例を示す。
(2)同一要素値を有するコードブックで列スイッチで構成されるコードブックセットのコーダル距離は0(no distance)になる。
表10は、列スイッチによるコーダル距離の一例を示す。
(3)コーダル距離は2個の0でない要素を含む列の要素値によって決定されることができる。
2個の0でない要素を含む列で要素値がQPSK位相を有すると仮定し、要素の変化によるコーダル距離を説明する。表11は、4Txランク3送信のためのコードブック類型3の一例を示す。
コードブック類型3において、0でない要素が1個である列で0でない要素は、0でない要素が2個である列で0である要素が含まれる行に位置する。0でない要素が一つである列は、コードブックセットのコーダル距離に影響を与えないため、0でない要素が一つである列には任意の要素値が含まれることができる。0でない要素が一つである列は、互いに列スイッチになることができ、このような場合にもコーダル距離に影響を与えない。従って、コードブック類型3でコーダル距離は、0でない要素を2個含む列によって決定されることができる。
表12は、0でない要素を2個含む列の0でない要素を2×1ベクトルで表したものである。
ベクトルの要素は任意の値を有することができる。例えば、ベクトルの要素はQPSKまたはBPSKの位相値を有することができる。二つのベクトル間のコーダル距離を計算するために、各要素はQPSKの位相を有すると仮定する。そして、場合の数を限定するために、第1のベクトルの一番目の行を1に固定する。ベクトルのための正常化因子(normalization factor)として任意の値が使われることができる。
表13乃至表16は、第1のベクトルと第2のベクトルとの間のコーダル距離の一例を示す。ここで、ベクトルは1/sqrt(4)で正常化され、コーダル距離‘0’=0、‘3’=1/sqrt(8)、‘5’=1/2を示す。
前記のように、直交ベクトルは最大コーダル距離を有することが分かる。表13乃至表16で最大コーダル距離5を有するベクトルセットは表17のように表すことができる。
コードブックを構成するにおいて、一番目の行には常に1が位置し、二番目の行にはQPSK位相の要素が位置するとする時、表17の16のベクトルセットは表18のように表すことができる。
アップリンク送信の性能を向上させるために4Tx送信が使われることができ、低速環境で空間多重化性能を高めるためにプリコードされた空間多重化(precoded spatial multiplexing)が使われることができる。アップリンクで端末の電力増幅器によって信号が歪曲される現状が発生することができるため、低いPAPRを有するようにアップリンクシステムが設計され、中間のジオメトリ(medium geometry)または高いジオメトリ領域ではPAPRに対する制限が相対的に低くなるため、コードブック設計時にもこのような環境が考慮されることができる。即ち、コードブック構成において、CMP(cubic metric preserving)またはCMF(cubic metric friendly)形態のコードブックが構成されることができる。
ランク3をサポートするためにCMPを構成するにおいて、2個のコードワードが3個の階層にマッピングされることを考慮することができる。3個の列のうちいずれか一つの列、即ち、一つのコードワードに一つの階層がマッピングされる列はアンテナ選択ベクトルで構成され、一つのコードワードに2個の階層がマッピングされる残りの列で構成されるプリコーディング行列は、アンテナ選択によるダイバーシティが大きく選択される。即ち、0でない要素が一つである列ベクトル(column vector)は、一つのコードワードを有するある階層にマッピングされ、この列ベクトルは、アンテナ1乃至4を選択するアンテナ選択ベクトルである。例えば、0でない要素が一つである列ベクトルは、[1000]T、[0100]T、[0010]T、[0001]Tのようなベクトルで構成されることができる。3個の列を有する加重値行列で2個の階層がマッピングされるコードワードのための列ベクトルのうちいずれか一つの列は、アンテナ選択ベクトルで構成されることができる。アンテナ選択ベクトルは、一つの階層を有するコードワードにマッピングされる列から選択されるアンテナと異なるアンテナを選択する。2個の階層がマッピングされるコードワードのための列ベクトルのうちいずれか一つの列は、2個のアンテナを結合するベクトルで構成されることができる。アンテナ結合のためのベクトルの要素は、任意の位相値を有することができる。例えば、ベクトルの要素は、QPSKまたはBPSKの位相で表現されることができる。アンテナ結合のためのベクトルの2個の要素のうちいずれか一つは常に固定された値で表現されることができる。2個の要素のうち上側の行(または、低いインデックスの行)の要素には常に‘1’がマッピングされることができる。2個の要素の大きさは適切な大きさに正常化されることができる。例えば、アンテナ結合のためのベクトルの列が他の列と均等な電力を有するようにするために、1/sqrt(2)の値に各列が正常化されることができる。
このように、構成されるコードブックセットのコーダル距離は、0でない要素を2個含む列間の関係によって定められることができるため、2個の0でない要素を決定する時はコーダル距離が最大になるように構成する。例えば、表17のように16個の直交ベクトルセットを用いてコーダル距離が最大になるようにコードブックセットが構成されることができる。0でない要素のうち任意の要素が固定された位相を有する場合には、4個の直交ベクトルセットを用いてコーダル距離が最大になるようにコードブックセットが構成されることができる。例えば、表18のように一番目の行に常に1が位置し、二番目の行にQPSK位相の要素が位置することができる。
一方、最大コーダル距離より小さい距離を有するコードブックセットも構成されることができる。表19は、最大コーダル距離より小さい距離を有するコードブックセットの一例を示す。
第1のコードワードが第1の階層にマッピングされ、第2のコードワードが第2の階層及び第3の階層にマッピングされると仮定する。この時、第1の階層は第1の列にマッピングされ、第2の階層は第2の列にマッピングされ、第3の階層は第3の列にマッピングされる。第2の階層及び第3の階層が一つのコードワードにマッピングされるため、第2の列と第3の列がスイッチングされた形態は等価である。
第1の列と第2の列でまたは第3の列でアンテナ選択ベクトルが使われる。ここで、コードブックセットA乃至Fは、アンテナ選択コードブック間のスイッチング形態を示す。0でない要素が2個である列で第1の要素及び第2の要素は任意の位相を有することができる。コードブック1及び2で第3の列が直交ベクトルセットで構成される。例えば、第3の列の第1の要素には常に1の値がマッピングされ、第2の要素には1または−1がマッピングされたり、jまたは−jがマッピングされることができる。即ち、x∈{1,−1}またはx∈{j,−j}のように表すことができる。
表20乃至表25は、表19のコードブックセットでx∈{1,−1}またはx∈{j,−j}である場合のコードブックセットの一例を示す。
コードブックセットA乃至Fでx∈{1,−1}で構成されるものをセットAとし、x∈{j,−j}で構成されるものをセットBと仮定する。即ち、セットAは、{A−1またはA−2}、{B−1またはB−2}、{C−1またはC−2}、{D−1またはD−2}、{E−1またはE−2}、{F−1またはF−2}を含み、セットBは、{A−3またはA−4}、{B−3またはB−4}、{C−3またはC−4}、{D−3またはD−4}、{E−3またはE−4}、{F−3またはF−4}を含む。
セットAに含まれるコードブックは、各コードブックセットA乃至Fの1または2の中から選択されることができる。従って、セットAから12個の要素を有する64個のコードブックセットが構成されることができる。セットBに含まれるコードブックは、各コードブックセットA乃至Fの3または4の中から選択されることができ、セットBから12個の要素を有する64個のコードブックセットが構成されることができる。
表26は、セットAから構成されることができる12個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
表19のコードブックセットA乃至Fで一部セットを用いてコードブックを構成することができる。例えば、コードブックセットA、B、E、Fを用いることができる。これは例示に過ぎず、選択される一部セットの個数及び種類は制限されるものではない。
コードブックセットA、B、E、Fでx∈{1,−1}で構成されるものをセットA′とし、x∈{j,−j}で構成されるものをセットB′と仮定する。即ち、セットA′は、{A−1またはA−2}、{B−1またはB−2}、{E−1またはE−2}、{F−1またはF−2}を含み、セットB′は、{A−3またはA−4}、{B−3またはB−4}、{E−3またはE−4}、{F−3またはF−4}を含む。
セットA′に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、B、E、Fの1または2の中から選択されることができ、セットA′から8個の要素を有する16個のコードブックセットが構成されることができる。セットB′に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、B、E、Fの3または4の中から選択されることができ、セットB′から8個の要素を有する16個のコードブックセットが構成されることができる。
表27は、セットA′から構成されることができる8個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
表19のコードブックセットA乃至FでコードブックセットA、B、C、Dを用いることができる。これは例示に過ぎず、選択される一部セットの個数及び種類は制限されるものではない。
コードブックセットA、B、C、Dでx∈{1,−1}で構成されるものをセットA″とし、x∈{j,−j}で構成されるものをセットB″と仮定する。即ち、セットA″は、{A−1またはA−2}、{B−1またはB−2}、{C−1またはC−2}、{D−1またはD−2}を含み、セットB″は、{A−3またはA−4}、{B−3またはB−4}、{C−3またはC−4}、{D−3またはD−4}を含む。
セットA″に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、B、C、Dの1または2の中から選択されることができ、セットA″から8個の要素を有する16個のコードブックセットが構成されることができる。セットB″に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、B、C、Dの3または4の中から選択されることができ、セットB″から8個の要素を有する16個のコードブックセットが構成されることができる。
表28は、セットA″から構成されることができる8個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
このように、表19の6個のコードブックセットA乃至Fで任意の4個のコードブックセットが選択されることができる。6個のコードブックセットA乃至Fで選択される任意の4個のコードブックセットの場合の数は6c4=15である。選択された任意の4個のコードブックセットでx∈{1,−1}であるコードブックセットの1または2の中から選択されるセットから8個の要素を有するコードブックセットが構成されることができる。または、選択された任意の4個のコードブックセットでx∈{j,−j}であるコードブックセットの3または4の中から選択されるセットから8個の要素を有するコードブックセットが構成されることができる。
表19のコードブックセットA乃至Fで2個のセットを用いてコードブックを構成することができる。例えば、コードブックセットA、Fを用いることができる。これは例示に過ぎず、選択される一部セットの個数及び種類は制限されるものではない。
コードブックセットA、Fでx∈{1,−1}で構成されるものをセットA’’’とし、x∈{j,−j}で構成されるものをセットB’’’と仮定する。即ち、セットA’’’は、{A−1またはA−2}、{F−1またはF−2}を含み、セットB’’’は、{A−3またはA−4}、{F−3またはF−4}を含む。
セットA’’’に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、Fの1または2の中から選択されることができ、セットA’’’から4個の要素を有する4個のコードブックセットが構成されることができる。セットB’’’に含まれるコードブックは、各コードブックセットA、Fの3または4の中から選択されることができ、セットB’’’から4個の要素を有する4個のコードブックセットが構成されることができる。
表29は、セットA’’’から構成されることができる4個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
ここで、4個の要素を有するコードブックセットで二番目の要素はx∈{1,−1}であると表したが、二番目の要素はx∈{j,−j}で構成されてもよい。
一方、12個の要素を有するコードブックを構成するにおいて、表19で任意の2個のコードブックセットが選択され、選択されたコードブックセットの二番目の要素がx∈{j,−1,−j}で構成されることができる。
表30は、選択されたコードブックセットの二番目の要素がx∈{j,−1,−j}で構成されるコードブックの一例を示す。表19でコードブックセットA、Fが選択された場合である。
コードブックセットは、端末または基地局から多様な方式に構成されることができる。端末はコードブックセットを構成することができる。端末が互いに異なる類型または特徴のコードブックを使用することができる場合、端末は特定コードブックセットを選択して使用することができる。この時、端末は、選択したコードブックセットを基地局に知らせることができる。互いに異なる類型または特徴のコードブックセットが構成される時、システムでは全てのコードブックセットが使われたり、または特定コードブックセットのみが選択的に使われることができる。特定コードブックセットが使われる場合、使われるコードブックセットが適用される以前に使われるコードブックセットに対して基地局と端末との間に承認が行われなければならない。このために、端末は、使用することを所望するコードブックセットのグループを選択して基地局に知らせることができる。基地局は、端末が選択したコードブックセットに対して承認することができる。または、基地局が使用するコードブックセットのグループを端末に知らせることができる。端末が選択したコードブックセットのグループを基地局に知らせる場合、または、基地局が端末の選択したコードブックセットに対して承認する場合、または、基地局が使用するコードブックセットのグループを端末に知らせる場合、特定シグナリングを介して行われることができる。例えば、RRCシグナリングのような上位階層シグナリングを介して行われたり、PDCCH(physical downlink control channel)を介して特定シグナリングが行われることができる。
互いに異なる類型または特徴のコードブックセットは、ダウンリンク送信のために定義されたコードブックセット(例えば、House Holder Codebook)、CM(cubic Metric)は少し高いが、空間ダイバーシティを高めることができるCMFコードブック、低いCMを保障することができるCMPコードブックなどを意味する。互いに異なる類型または特徴のコードブックセットは、様々な形態のコードブックセットと共に使われることができる。例えば、CMFコードブックとCMPコードブックが結合されて使われることができる。
表31は、CMFコードブックとCMPコードブックが結合されて構成されるコードブックセットの一例を示す。
CMFコードブック及びCMPコードブックに含まれる要素の数は例示に過ぎず、各コードブックに含まれる要素の数は限定されるものではない。
表32は、大きさ12である12個のCMFプリコーディング行列を含むコードブックセットの一例を示す。
ここで、
はCMFプリコーディング行列に対する列ベクトルを正常化するための因子である。CMFプリコーディング行列は4CMを保障することができる。
第1のコードワードが第1の階層にマッピングされ、第2のコードワードが第2の階層及び第3の階層にマッピングされると仮定する。この時、第1の階層は第1の列にマッピングされ、第2の階層は第2の列にマッピングされ、第3の階層は第3の列にマッピングされる。
前述した例とは異なって、第2の列と第3の列でアンテナ選択ベクトルが使われることができる。ここで、コードブックセットA乃至Fはアンテナ選択コードブック間のスイッチング形態を示す。0でない要素が2個である列で第1の要素及び第2の要素は任意の位相を有することができる。コードブックセットで第1の列が直交ベクトルセットで構成される。例えば、第1の列の第1の要素には常に1の値がマッピングされ、第2の要素には1または−1がマッピングされたり、jまたは−jがマッピングされることができる。第2の要素をxとすると、x∈{1,−1}またはx∈{j,−j}のように表すことができる。
表33は、x∈{1,−1}またはx∈{j,−j}である場合のコードブックセットの一例を示す。
表33を参照すると、A乃至Fは各々xの値によって複数の要素を有するグループである。各グループはxの値がQPSKである場合、4個の要素で構成されることができ、xの値がBPSKである場合、2個の要素で構成されることができる。このようなグループを用いて8、12、16、20個の要素を有するコードブックセットを構成することができる。
(1)まず、8個の要素を有するコードブックセットの構成方法を説明する。
A.表33のA、B、C、D、E、Fのうち2個のグループを選択する。選択された各々のグループはQPSKで構成されることができる。
以下の表で、A1は、表33でAのx=1の時の行列を意味し、A2は、表33でAのx=−1の時の行列を意味し、A3は、表33でAのx=jの時の行列を意味し、A4は、表33でAのx=−jの時の行列を意味する。B、C、D、E、Fも同様である。
表34は、2個のグループを選択して8個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
B.8個の要素を有するコードブックセットを構成する他の方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち3個のグループを選択する。選択された各々のグループのうち、一つのグループはQPSKで構成され、他の2個のグループはBPSKで構成されることができる。
表35は、3個のグループを選択して8個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
C.8個の要素を有するコードブックセットを構成する他の方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち4個のグループを選択する。選択された各々のグループはBPSKで構成されることができる。
D.8個の要素を有するコードブックセットを構成する他の方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち4個のグループはBPSKで構成し、残りの2個のグループは‘1’で構成することができる。
(2)以下、12個の要素を有するコードブックセットの構成方法を説明する。
A.表33のA、B、C、D、E、Fのうち3個のグループを選択する。選択された各々のグループはQPSKで構成されることができる。
以下の表36は、3個のグループを選択して12個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
B.12個の要素を有するコードブックセットの他の構成方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち4個のグループを選択する。選択された4個のグループのうち、2個のグループはQPSKで構成され、他の2個のグループはBPSKで構成されることができる。
表37は、4個のグループを選択して12個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
C.12個の要素を有するコードブックセットを構成する他の方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち5個のグループを選択する。選択された5個のグループのうち、1個のグループはQPSKで構成され、他の4個のグループはBPSKで構成されることができる。
D.12個の要素を有するコードブックセットを構成する他の方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち6個のグループ全体をBPSKで構成することができる。
以下の表38は、6個のグループ全体をBPSKで構成する12個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
(3)以下、16個の要素を有するコードブックセットの構成方法を説明する。
A.16個の要素を有するコードブックセットの構成方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち4個のグループを選択する。選択された各々のグループはQPSKで構成されることができる。
以下の表39は、4個のグループを選択して16個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
B.16個の要素を有するコードブックセットの他の構成方法は、表33のA、B、C、D、E、Fの中で5個のグループを選択する。選択された5個のグループのうち、3個のグループはQPSKで構成され、他の2個のグループはBPSKで構成されることができる。
以下の表40は、このような方法で構成されたコードブックセットの例である。
C.表33のA、B、C、D、E、Fのうち、2個のグループはQPSKで構成され、他の4個のグループはBPSKで構成されることができる。
以下の表41は、このような方法で構成されたコードブックセットの例を示す。
(4)以下、20個の要素を有するコードブックセットの構成方法を説明する。
A.20個の要素を有するコードブックセットの構成方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち5個のグループを選択する。選択された各々のグループはQPSKで構成されることができる。
表42は、5個のグループを選択して20個の要素を有するコードブックセットの例を示す。
B.20個の要素を有するコードブックセットの他の構成方法は、表33のA、B、C、D、E、Fのうち、4個のグループはQPSKで構成され、他の2個のグループはBPSKで構成されることができる。
表43は、このような方法により構成されたコードブックセットの例を示す。
本発明は、2個のアンテナを結合するアンテナ結合ベクトルと4個の物理的アンテナのうち1個のアンテナを選択するアンテナ選択ベクトルとを使用し、単一アンテナ送信のPAPRを有するようにするランク3プリコーディングウェイト(precoding weight)の構成に使われることができる。
送信機は、エンコーディング、モジュレーション、階層マッピング、DFT、プリコーディング、リソースマッピング、OFDM信号生成の過程を経てコードワードを物理的アンテナを介して送信する。このような送信機に含まれるプリコーダの入力をX(i)=[x(0)(i)x(1)(i)x(2)(i)]Tとし、プリコーダの出力をY(i)=[y(0)(i)y(1)(i)y(2)(i)y(3)(i)]Tと仮定する。プリコーダのプリコーディングウェイトをW(i)とすると、Y(i)=W(i)・X(i)で表すことができる。この場合、W(i)は次の数式18のように表すことができる。
ここで、Pk=P3k、k=mod(s,6)、k=1,...,6、sはシンボルまたはスロットインデックスを意味する。
ここで、パーミュテイションベクトルP3kは以下の表の通りである。
また、C(i)は以下の表の通りである。
表45で、αは、パワースケーリングファクター(power scaling factor)として{1,1/2,1/√2(即ち、1/root2)}うちいずれか一つの値を有することができる。a、bは、パワースケーリングファクターとして{1、1/2、1/√2(即ち、1/root2)}うちいずれか一つの値を有することができる。exP(jθk)は、複素値を有することができ、例えば、8PSKの場合、{1,(1+j)/2,j, (−1+j)/2,−1,(−1−j)/2,−j,(1−j)/2}の値を有することができ、QPSKの場合、{1,−1,j,−j}、BPSKの場合、{1,−1}または{j,−j}の値を有することができる。
表45でC31、C32、C33、C34、C35、C36は前述した表33のA、B、C、D、E、Fグループに各々対応される。従って、A、B、C、D、E、Fグループの要素は、パーミュテイションベクトルと結合してプリコーディングウェイトを構成することができる。前記表45のアンテナ結合マトリックスの中から選択して使用し、二つの仮想アンテナが結合されたアンテナを介して信号が送信されるようにし、前記表44のパーミュテイションマトリックスを使用し、シンボルまたはスロット単位に階層交換(layer swapping)をして仮想アンテナが平均的な空間チャネルを経験するようにすることができる。
マルチコードワード送信される場合、シンボルまたはスロット単位に互いに異なるアンテナ結合マトリックスとパーミュテイションマトリックスを使用することによって各々のコードワードが全てのアンテナのチャネルを経験するようにすることができる。また、固定されたアンテナ結合マトリックスを使用し、シンボルまたはスロットで互いに異なるパーミュテイションマトリックスを使用することができる。例えば、C21マトリックスが使われる場合、1番アンテナ及び2番アンテナが結合され、(1,2)、3、4番アンテナを介して3個の仮想アンテナのデータが送信される。パーミュテイションマトリックスにより各仮想アンテナは、1、2、3、4番物理的アンテナのチャネルを経験することができるようになる。3個のコードワードが各階層にマッピングされる時、各コードワードは1番乃至4番物理的アンテナのチャネルを経験することができるようになる。これを数式で表現すると、次の数式19の通りである。
数式19で、Pk=P3k、k=mod(s,6)、k=1,...,6である。sはシンボルまたはスロットインデックスを意味する。Cは、各シンボルインデックスに関係なしに同一プリコーディングウェイト(precoding weight)を使用することを意味する。例えば、C=C21が使われる場合、Pkは以下の表46により与えられる。
パーミュテイションマトリックスはサブセットのみを使用することもできる。例えば、2個のコードワードを有するシステムでコードワード1が一番目の階層にマッピングされ、コードワード2個の階層(例えば、二番目の階層と三番目の階層)にマッピングされるとする時、(P31、P34、P35)3個のマトリックスを使用し、コードワード1は(1,2)、3、4番物理的アンテナ、コードワード2は3または4、(1,2)または4、(1,2)または3のチャネルを経験することができる。
このような場合を数式で表現すると次の通りである。
ここで、P1=P31、P2=P33、P3=P35で、k=mod(s,3)、k=1,...,3である。sはシンボルまたはスロットインデックスを意味する。
また、例えば、2個のコードワードを有するシステムでコードワード1が一番目の階層にマッピングされ、コードワード2が2個の階層(例えば、二番目の階層と三番目の階層)にマッピングされるとする時、(P31、P34、P35)3個のマトリックスを使用し、各コードワードが(1,2)、3、4番物理的アンテナのチャネルを経験することができる。このような場合を数式で表現すると、次の通りである。
ここで、P1=P31、P2=P34、P3=P35で、k=mod(s,3)、k=1,...,3である。sはシンボルまたはスロットインデックスを意味する。
本発明ではパーミュテイションマトリックスを使用して各コードワードが物理的アンテナのチャネルを経験するようにする例を開示したが、これはパーミュテイションマトリックスを使用すると限定するものではなく、プリコーディングマトリックスの列(column)にマッピングされる各シンボル列が時間単位にマッピングされる列を変更する特定規則による方法も含むことができる。
図8は、端末の要素を示すブロック図である。端末50は、プロセッサ(processor)51、メモリ(memory)52、RF部(RF unit)53、ディスプレイ部(display unit)54、ユーザインターフェース部(user interface unit)55を含む。端末50は複数の送信アンテナを具備することができる。
プロセッサ51は、無線インターフェースプロトコルの階層を具現し、制御平面とユーザ平面を提供する。各階層の機能はプロセッサ51を介して具現されることができる。プロセッサ51は提案するプリコーディング方式を具現することができる。メモリ52は、プロセッサ51と連結され、端末駆動システム、アプリケーション、及び一般的なファイルを格納する。メモリ52は、コードブック基盤のプリコーディングをサポートするために定義されるコードブックを格納することができる。ディスプレイ部54は、端末の様々な情報をディスプレイし、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diodes)等、よく知られた要素を使用することができる。ユーザインターフェース部55は、キーパッドやタッチスクリーンなど、よく知られたユーザインターフェースの組合せからなることができる。RF部53は、プロセッサ51と連結され、無線信号(radio signal)を送信及び/または受信する。
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(radio interface protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができる。このうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(physical channel)を用いた情報送信サービス(information transfer service)を提供し、第3の階層に位置する無線リソース制御(radio resource control;RRC)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。このためにRRC階層は端末とネットワークとの間にRRCメッセージを互いに交換する。
前述した全ての機能は、前記機能を遂行するようにコーディングされたソフトウェアやプログラムコードなどによるマイクロプロセッサ、制御器、マイクロ制御器、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのような プロセッサにより実行されることができる。前記コードの設計、開発及び具現は、本発明の説明に基づいて当業者に自明である。
以上、本発明に対して実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させて実施することができることを理解することができる。従って、本発明は、前述した実施例に限定されず、特許請求の範囲内の全ての実施例を含む。