JP5415644B1 - 道路測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通行規制を行うことなく道路の測定が可能であり、かつ、測定情報の取得位置を正確に特定することが可能な道路測定方法を提供すること。
【解決手段】
道路測定装置1により、搭載された車両30で走行する道路の測定を行う。CPU2は、加速度センサ61から受け取った加速度データが基準値を超えたとき、カメラ5から受け取った映像データの画像処理を行い、橋梁番号を示す文字を認識すると共に、マイクロフォン62からの音データと表面形状センサ63からの形状データに同期情報を重畳する。高架橋の継手を通過するときの衝撃に基づいて画像処理を行うことにより、継手の近傍に設置された橋梁番号標を撮影した画像データから、効果的に橋梁番号を抽出する。抽出した橋梁番号に対応して予め特定されている橋梁の設置位置に基づいて、音データや形状データの異常値の測定位置を高精度に特定できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、道路を走行する車両により収集された道路の測定情報について、測定情報の測定位置を高精度に特定できる道路測定方法に関する。
高速道路をはじめとする各種の道路では、車両の快適走行や安全性を確保するために、道路の維持管理の一環として、路面の測定が定期的に行われている。道路の維持管理のために行われる測定としては、例えば、路面に生じる轍やポットホールの把握を目的とした形状の測定や、橋梁の継手に生じる段差の測定等がある。これらの測定を行う場合、対象の車線や区間に車両の走行規制を行い、この規制領域内で測定作業を行うのが一般的である。しかし、道路に走行規制を設定すると、渋滞の原因となり、また、規制領域への車両の誤侵入による事故を招く恐れがある。
そこで、従来、車両に搭載可能な測定機器が開発されており(例えば特許文献1参照)、このような測定機器を用いて走行する車両から路面の測定を行うことにより、道路の走行規制が不要となり、走行規制による渋滞や誤進入事故の防止が可能となる。この種の測定機器は、路面の測定を行うセンサを備えると共に、GPS衛星から位置情報を受信するGPS受信機を備える。この測定機器は、センサが路面の測定を行って測定情報を出力すると、このときにGPS受信機が受信した位置情報を測定情報に関連付けることにより、測定情報が取得された位置を特定している。
また、車両に搭載される測定機器では、測定情報が取得された取得位置を特定するため、車両の車軸の回転数に基づいて走行距離を検出する距離センサを備え、測定情報を、距離センサで検出した測定開始位置からの距離と関連付けることにより、測定情報の取得位置を特定している。
特開2001−101565号公報
しかしながら、従来の測定機器は、GPS受信機で取得した位置情報は誤差が比較的大きいので、測定情報の取得位置を良好な精度で特定することが難しいという問題がある。
また、測定情報を車両の走行距離と関連付ける測定装置では、距離センサで検出される走行距離は、車両の走行経路を合計した距離であるから、道路の延長距離とは一致しない。したがって、測定情報を取得した後に、異常な測定情報が取得された位置を特定しようとしても、車両の走行経路が明らかでない場合、異常な測定情報の取得位置を正確に特定できないという問題がある。高速道路等の交通量の多い道路では、測定情報の異常が検知された場合、異常な測定情報の取得位置を迅速に特定して現地に赴き、補修等の処置を行うことが求められる。しかしながら、測定情報の位置を車両の走行距離のみで特定する測定機器では、測定情報の異常が生じた位置を正確に特定できないので、路面の異常に対して迅速な処置を行うことが困難であるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、通行規制を行うことなく道路の測定が可能であり、かつ、測定情報の取得位置を正確に特定することが可能な道路測定方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の道路測定方法に係る道路測定装置は、
車両に搭載され、当該車両の走行中に測定を行って測定情報を出力する測定部と、
車両に搭載され、当該車両の走行中に、道路の側方に設置された表示物を撮影して表示物情報を取得する撮影部と、
前記測定部から出力され所定の値を超えた前記測定情報と、前記表示物情報との対応付けを行って測定結果を作成する演算部と
を備えることを特徴としている。
前記構成によれば、車両に搭載された測定部により、当該車両の走行中に、道路に関する測定が行われて測定情報が出力される。道路に関する測定の内容としては、例えば車両の速度、車両の加速度、走行音、路面形状、外気温度、路面の摩擦係数、降雨量及び路面温度等を採用できる。車両に搭載された撮影部により、当該車両の走行中に、道路の側方に設置された表示物が撮影されて表示物情報が取得される。表示物情報としては、表示物を含む画像や、表示物に記載された文字情報等が該当する。ここで、表示物とは、道路に関する情報が文字で記載され、設置位置が予め特定されている表示物であり、例えば、道路を支持する橋梁の橋脚に付された橋脚番号を表示する橋脚番号標、道路の起点からの距離を表示するキロポスト、道路の路線名称を表示する路線標識、高速道路の出入口の名称を示す出入口標識等が該当する。前記測定部から出力され所定の値を超えた前記測定情報と、前記表示物情報との対応付けが、演算部によって行われて測定結果が作成される。前記所定の値を超えた測定情報には、道路の異常に起因するものと、道路の構造に起因するものがあり、当該道路の構造は表示物情報によって特定される。道路の構造とは、例えば橋梁の床版と床版を接続する継手や、高欄の継目等が該当する。このように、所定の値を超えた測定情報に対応付けられた表示物情報に基づいて、当該表示物情報に係る表示物の設置位置から、測定情報の測定位置を容易かつ高精度に特定することができる。
ここで、前記撮影部は、静止画を撮影するスチルカメラであってもよく、動画を撮影するムービーカメラであってもよい。
一実施形態の道路測定装置は、前記演算部は、前記所定の値を超えた測定情報を測定した測定時刻を特定し、当該特定した測定時刻にかかる前記表示物情報と、前記所定の値を超えた測定情報との前記対応付けを行う。
一実施形態の道路測定装置は、前記表示物情報は、動画であり、
前記演算部は、前記所定の値を超えた測定情報を測定した測定時刻を特定し、前記表示物情報の撮影時刻が当該特定した測定時刻を含むように、前記対応付けを行う。
一実施形態の道路測定装置は、前記表示物情報の動画から、形状及び色認識により、前記表示物が撮影されたフレームを特定する画像処理部を備える。
一実施形態の道路測定装置は、前記表示物情報は、静止画であり、
前記撮影部は、前記出力された測定情報に基づいて撮影を行う。
一実施形態の道路測定装置は、前記撮影部で撮影された画像から前記表示物に記載された文字を認識して文字情報を出力する画像処理部を備え、
前記演算部は、当該文字情報を前記表示物情報として前記対応付けを行う。
一実施形態の道路測定装置は、前記認識した文字情報を、データベースと照合して修正する。
ここで、前記データベースとして、予め文字情報を位置情報に対応付けて格納したものを備え、例えば道路を測定する際に検出した位置情報に基づいて、前記データベースから文字情報を抽出して照合することにより、誤認識された文字情報を修正することができる。
一実施形態の道路測定装置は、路面に関連する情報に基づいて走行距離を測定する距離測定部を備え、
前記演算部は、前記距離測定部が測定した走行距離に基づいて、前記測定情報が所定の値を超えた位置から、前記表示物が撮影された位置又は前記測定情報が所定の値を超えた他の位置までの距離を算出する。
前記実施形態によれば、前記測定情報が所定の値を超えた位置から、前記表示物が撮影された位置までの距離を算出することにより、例えば継手位置と表示物の設置位置との間の距離や、異常な測定値の発生位置と表示物の設置位置との間の距離や、継手位置と他の継手位置との間の距離を検出できる。ここで、距離測定部としては、路面に接して回転する車輪の車軸の回転数に基づいて走行距離を測定する接触型の距離センサや、路面に出射した赤外線や超音波の反射波に基づいて走行距離を測定する非接触型の距離センサ等が該当する。
一実施形態の道路測定装置は、前記測定を行う道路は、床版と当該床版を支持する橋脚とを有する高架道路であり、前記橋脚上に床版の継手を有し、
前記表示物は、前記橋脚の情報を表示する。
前記実施形態によれば、車両が継手を通過する際に所定の値を超える測定情報と、この継手に対応する橋脚の情報が表示された表示物にかかる表示物情報とが対応付けられる。継手の設置位置は予め特定されているので、この継手にかかる表示物情報に基づいて、所定の値を超えた測定情報の測定位置を精度良く特定することができる。
一実施形態の道路測定装置は、前記測定情報は、加速度、走行音、路面の表面形状、又は、路面の画像である。
前記実施形態によれば、測定情報としての加速度、走行音、路面の表面形状、又は、路面の画像が、所定の値を超えることを検出することにより、車両が継手を通過したことを特定できる。
本発明の道路測定方法は、複数の床版と、当該床版の間に設置された継手と、当該継手の近傍に設けられた表示物とを備えた道路を測定する道路測定方法であって、
前記道路を走行する車両に搭載された測定部が、測定を行って測定情報を出力し、
前記車両に搭載された撮影部が、前記表示物の撮影を行い、
演算部が、前記測定情報に基づいて前記車両が継手を通過したことを検出し、当該検出した継手の通過と、前記撮影した表示物にかかる表示情報とを対応付けて、測定結果を作成することを特徴としている。
前記構成によれば、複数の床版の間に継手が設置されて当該継手の近傍に表示物が設けられた道路を車両が走行し、この車両に搭載された測定部が、道路に関する測定を行って測定情報を出力する。道路に関する測定の内容としては、例えば車両の速度、車両の加速度、走行音、路面形状、外気温度、路面の摩擦係数、降雨量及び路面温度等を採用できる。車両に搭載された撮影部が、当該車両の走行中に、道路の側方に設置された表示物の撮影を行う。表示物とは、道路に関する情報が文字で記載され、設置位置が予め特定されている表示物であり、例えば、道路を支持する橋梁の橋脚に付された橋脚番号を表示する橋脚番号標、道路の起点からの距離を表示するキロポスト、道路の路線名称を表示する路線標識、高速道路の出入口の名称を示す出入口標識等が該当する。演算部が、前記測定情報に基づいて、前記車両が継手を通過したことを検出する。例えば、前記測定情報が所定の値を超えた場合に、前記車両が継手を通過したことを検出できる。演算部が、当該検出した継手の通過と、前記撮影した表示物にかかる表示情報とを対応付けて、測定結果を作成する。このようにして作成された測定結果によれば、設置位置が予め特定されている表示物の設置位置から、測定情報の測定位置を容易かつ高精度に特定することができる。
一実施形態の道路測定方法は、前記測定結果は、前記検出した継手の通過時の前記測定情報の測定値を含む。
一実施形態の道路測定方法は、前記表示物情報は、前記表示物の画像である。
一実施形態の道路測定方法は、前記表示物情報は、前記表示物に記載され、当該表示物の撮影画像から認識した文字情報である。
一実施形態の道路測定方法は、距離測定部が、路面に関連する情報により走行距離を測定して距離情報を出力し、
前記演算部は、前記距離情報と、前記測定情報又は前記撮影部の出力とに基づいて、前記測定情報の測定値が所定の値を超えた位置と、前記継手の位置又は前記表示物にかかる位置との間の距離を算出して前記測定結果に含める。
一実施形態の道路測定方法は、前記測定を行う道路は高架道路であり、前記継手は橋脚上に設置されており、
前記表示物は、前記橋脚の情報を表示している。
前記実施形態によれば、高架道路において、橋脚の情報を記載した表示物としての例えば橋脚番号標は、道路の側部かつ橋梁の継手の近傍に設置されている場合が多い。したがって、前記表示物を撮影して得た表示情報と、前記測定情報に基づいて検出した継手の通過とを対応付けることにより、予め特定されている表示物の設置位置に基づいて、前記測定情報の測定位置を高精度に特定できる。
本発明の実施形態の道路測定方法に用いられる道路測定装置を示す模式図である。 道路測定装置を車両に搭載した様子を示す模式図である。 高架道路の継手の周辺部分を示す断面図である。 測定と同時に文字認識を行う場合の処理を示すフローチャートである。 加速度センサで測定された加速度データ及び測定時刻を示すテーブルである。 カメラで撮影された映像データの撮影時刻及びファイル名を示すテーブルである。 画像処理を行った映像データと、抽出フレームと、画像処理により認識された文字データを示すテーブルである。 加速度センサとマイクロフォンと形状センサで測定された異常値の測定位置を示すテーブルである。 基準値を超えた加速度データに対応する同期情報を、形状データに重畳した様子を示すテーブルである。 橋脚番号に、橋脚番号が記載された橋脚番号標の相互間の離隔距離を対応付けて示したテーブルである。 測定の後に文字認識を行う場合の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の道路測定方法に用いられる道路測定装置を示す模式図であり、図2は、道路測定装置が車両に搭載された様子を示す模式図である。この道路測定装置1は、車両30に搭載され、この車両30で道路を走行して道路に関する計測を行うものである。
この道路測定装置1は、図1に示すように、CPU(Central Processing
Unit)2と、メモリ3と、記憶装置4と、カメラ5と、加速度センサ61と、マイクロフォン62と、表面形状センサ63と、走行距離センサ7と、通信装置8と、入力装置9と、出力装置10と、読取装置11と、GPS(Global Positioning System)受信機12で構成されている。前記CPU2、メモリ3、記憶装置4、通信装置8、入力装置9、出力装置10及び読取装置11は、ノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCという)20に内蔵されており、図2に示すように、ノートPC20にカメラ5、加速度センサ61、マイクロフォン62、表面形状センサ63及びGPS受信機12を接続して道路測定装置1が形成されている。
演算部としてのCPU2は、記憶装置4に格納されたプログラムを読み出して実行し、本発明の道路測定装置の各機能を実現する。メモリ3は、CPU2がプログラムを実行する際にデータを一時的に保存するために用いられる。記憶装置4は、加速度センサ61、マイクロフォン62、表面形状センサ63及び走行距離センサ7で収集されたデータや、プログラム本体が記憶される。なお、ノートPC20に内蔵された記憶装置4のほか、外付けの記憶装置にセンサ等で収集されたデータを記憶してもよい。
撮影部としてのカメラ5は、車両30の側部に設置され、道路の側方を撮影する。このカメラ5は、動画と静止画を撮影可能なデジタルムービーカメラである。
測定部としての加速度センサ61は、道路を走行する際に作用する加速度を測定するものであり、互いに直行する3方向の加速度を検出する。路面に存在する凹凸を車両30のタイヤが乗り越える際に生じる加速度の変化を、加速度センサ61で検出する。この加速度センサ61の検出値に基づいて、路面の凹凸の程度を検知する。
更なる測定部としてのマイクロフォン62は、道路を走行する際に路面とタイヤの間に生成される音を収集する。マイクロフォン62で収集した音を、CPU2で実行されるプログラムで処理して、音圧や周波数を検出する。マイクロフォン62で収集された走行音の音圧や周波数に基づいて、路面の凹凸の程度を検知するようになっている。
更なる測定部としての表面形状センサ63は、道路の路面をレーザ光で走査して3次元の測距を行い、路面の形状を検出する。
距離測定部としての走行距離センサ7は、車両30の車軸に設けられた回転センサから、路面に関連する情報として車軸の回転数の情報を受け、当該車軸の回転数に基づいて車両30の走行距離を検出する。なお、距離測定部としては、例えばレーザ光を出射し、路面に関連する情報としての反射波に基づいて走行距離を測定する非接触型の距離センサを用いてもよい。
通信装置8は、移動体通信を介したインターネット回線により、道路の管理施設に設置されたサーバとデータの送受信を行う。
入力装置9は、ノートPC20のキーボードや、タッチパネル、タッチパッド及びマウス等のポインティングデバイスであり、道路測定装置1の動作に関する指令や設定を行う。
出力装置10は、ノートPC20のディスプレイやスピーカであり、道路測定装置1の操作に関するGUI(Graphical User Interface)や測定結果を表示する。また、他の出力装置10として、測定結果を紙媒体に出力するプリンタを採用することもできる。
読取装置11は、ノートPC20により道路測定装置1の機能を実現するためのプログラムを、CD―ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体等から読み取るものである。
GPS受信機12は、GPS衛星から発信された情報を受信して現在地を検出し、位置検出部として機能する。なお、位置検出部としては、通信装置8がモバイル情報通信の基地局から受信した信号に基づいて位置を検出するモバイル位置検出機能を利用してもよい。
この道路測定装置1は、車両30が道路を走行する際に、測定情報としての加速度データ、音データ及び形状データを収集して記憶装置4に保存すると共に、加速度センサ61から出力された加速度データが基準値を超える毎に、カメラ5が撮影した映像データの画像処理を行う。この画像処理により、映像データに映り込んだ道路に関する表示物を抽出し、抽出された表示物に記載された文字を認識する。本実施形態に係る道路測定装置1は、道路としての都市高速道路の測定に好適であり、都市高速道路に設置された表示物としての橋脚番号標を抽出し、抽出された橋脚番号標に記載されている橋脚番号を表す文字を認識する。
都市高速道路の多くの部分は高架橋梁で構成されている。図3は、高架道路の継手の周辺部分を示した断面図である。高架道路は、コンクリート製の橋脚101と、この橋脚101で支持される上部構造で大略構成される。上部構造は、鋼製の主桁102と、この主桁102と直角に配置された図示しない横桁と、主桁102及び横桁上に配置されたコンクリート床版105と、コンクリート床版105の表面に敷設されたアスファルト舗装106と、コンクリート床版105の両端縁に沿って立設された壁高欄111を有する。主桁102の端部は、支承103を介して橋脚101に支持されている。高架道路は、複数のコンクリート床版105が道路の延長方向に連なって形成され、複数のコンクリート床版105の接続部分には継手107が設けられている。継手107は、主桁102の端部を支持する橋脚101の上に位置している。継手107は、各コンクリート床版105の端部に固定されて互いに噛み合う部分が櫛状をなす鋼製の継手本体108と、各コンクリート床版105に固定された継手本体108の櫛状部分の相互間に配置される止水部材109とを有する所謂フィンガージョイントである。なお、継手107の継手本体108は、相互に噛み合う部分が櫛状以外の他の形状でもよい。また、継手107は、当該フィンガージョイントのように路面に構成部材が露出する鋼製ジョイント以外に、路面にゴム等の可撓性部材が露出するゴムジョイントであってもよい。継手107で接続されるコンクリート床版105のうちの一方のコンクリート床版105に設けられた壁高欄111の端部に、橋脚101を特定するための橋脚番号標112が設置されている。なお、橋脚101の材質は、コンクリート以外に鋼であってもよく、床版はコンクリート床版105以外に鋼製床版であってもよい。また、桁の材質は、鋼以外にプレキャストコンクリートであってもよい。橋脚番号標112は、緑色に着色された矩形のプレートに、道路の名称の頭文字と、逆三角形記号と、道路の起点から計数した序数とからなる橋脚番号が記載されて構成されている。なお、橋脚番号票112は、緑色以外の色に着色されてもよく、他の文字が記載されてもよい。また、橋脚番号票112を形成するプレートの形状は、矩形以外の例えば楕円形等でもよい。要は、橋脚番号票112は、画像処理によって認識できる形及び/又は色を有し、橋脚101を特定できる情報が記載されていればよい。この橋脚番号標112は、道路を走行する検査車両から容易に視認されるように、壁高欄111の道路側面に設置されている。橋脚番号標112の設置位置は、橋脚番号に対応付けられて、道路の起点からの距離によって特定されている。本実施形態に係る道路測定装置1は、この橋脚番号標112を、測定情報の測定位置を特定するために利用する。
橋脚番号標112は、隣り合うコンクリート床版105とコンクリート床版105を接続する継手107に近接した位置に設置されているので、車両30が継手107の上を走行して衝撃を受けたタイミングでカメラ5が撮影した映像データには、橋脚番号標112が映り込んでいる。したがって、車両30が継手107を通過する際に生じる加速度データの最小値を基準値として予め特定しておき、この基準値を加速度データが超えたときにカメラ5から出力された映像データを画像処理することにより、橋脚番号の文字を認識することができる。
映像データの画像処理においては、映像データを構成するフレームの画像データについて、橋脚番号標112の形状である矩形の形状認識と、橋脚番号標112の色である緑色の色認識を行う。形状認識と色認識によって橋脚番号標112の部分を抽出し、抽出した部分の文字認識を行って、橋脚番号を抽出する。橋脚番号標112の抽出と文字認識は、CPU2で実行される画像処理プログラムによって行う。抽出された橋脚番号を表す文字データは、記憶装置4のテーブルに格納される。
画像処理が行われる映像データは、加速度データが基準値を超えた時刻を中心として、前後数秒の範囲にわたって収集された動画データであり、複数のフレームを構成する複数の画像データで形成されている。このように、画像処理を行う対象を、加速度データが基準値を超えた時刻を含む所定範囲の動画データとすることにより、橋脚番号標112が継手107と多少ずれた位置に設置されているにもかかわらず、橋脚番号標112が映り込んだ画像データを確実に取得することができる。なお、画像処理を行う対象は、映像データのほかに、加速度データが基準値を超えたことをトリガーとしてカメラ5で撮影動作を実行して得た静止画の画像データであってもよい。
加速度データが基準値を超えた場合、CPU2は、音データ及び形状データに同期情報を重畳して記憶装置4に保存する。記憶装置4に保存された音データ及び形状データの確認や解析を行う際、音データ及び形状データに付加された同期情報により、これらの音データ及び形状データの測定位置を特定することができる。すなわち、音データ及び形状データに同期情報が付加された位置が、前記基準値を超えた加速度データの測定位置であって、このときにカメラ5から出力された映像データから認識された橋脚番号の橋脚番号標112の設置位置に一致すると判断することができる。このように、橋脚番号標112によって測定位置が特定される加速度データに基づいて、同期情報を介して音データ及び形状データの測定位置を高精度に特定することができる。このとき、CPU2は、測定部としての加速度センサ61から出力された測定情報としての加速度データが予め定められた基準値を超えたと判断したときに、他の測定部としてのマイクロフォン62から出力された他の測定情報としての音データや、更に他の測定部としての表面形状センサ63から出力された更に他の測定情報としての形状データに、同期情報を重畳させるマーキング部として機能する。
カメラ5の映像データの画像処理を行った結果、橋脚番号の認識が不可能な場合や、橋脚番号の誤認識を行う場合がある。橋脚番号の認識が不可能な状況は、橋脚番号標112と車両30の間に、他の走行車両が存在する場合に発生する。また、橋脚番号の誤認識は、カメラ5で撮影を行う際の照度不足や異物の映り込み等によって発生する。このように、認識されなかった橋脚番号や、誤認識した橋脚番号を修正するために、GPS受信機12が検出した位置情報に基づく修正機能が設けられている。修正機能は、所定のプログラムを実行して制御情報修正部として機能するCPU2によって実現される。CPU2は、GPS受信機12が検出した位置情報に基づいて、記憶装置4に予め格納されたデータベースを検索する。データベースには、道路と、この道路に設置された表示物としての橋脚番号標112の情報が、位置情報に対応付けられて格納されている。CPU2は、このデータベースを検索して、位置情報で特定される現在位置の近傍に存在する橋脚番号標112の橋脚番号を抽出する。ここで、CPU2は検索部として機能する。CPU2は、画像処理を行って認識した文字情報と、データベースを検索して抽出した橋脚番号とを比較し、文字情報と現在位置の橋脚番号とが一致しない場合、画像処理によって認識した文字情報は誤りであると判断する。そして、画像処理で認識した文字情報を修正し、データベースから抽出した橋脚番号に置き換えて、前記画像処理を実行した時刻に基準値を超えた加速度データに関連付けて記憶装置4に格納する。このように、制御情報修正部として機能するCPU2により、画像処理によって認識した文字情報が適切であるかを確認できて、不適切である場合は、文字情報の修正を行うことができる。
さらに、道路測定装置1は、走行距離センサ7で測定される距離データに基づいて、文字認識により橋脚番号が認識された橋脚番号標112の相互間の離隔距離を検出し、これらの離隔距離を橋脚番号に対応付けてなる離隔距離リストを作成する。この離隔距離リストは、道路測定装置1によって都市高速道路の測定を最初に実行したときに作成され、2回目以降の測定の際に、画像処理を行うタイミングの修正や補完を行うために参照される。離隔距離リストは、所定のプログラムを実行してリスト作成部として機能するCPU2により作成される。
最初の測定において作成された離隔距離リストは、道路測定装置1によって2回目以降の道路の測定を行う際に、映像データの画像処理のタイミングを検知するために利用される。詳しくは、車両30が所定の継手107を通過する際に、加速度データが基準値を超え、これに応じたカメラ5の映像データの画像処理によって橋脚番号を認識したときに、この橋脚番号に対応付けられた離隔距離を離隔距離リストから検索する。走行距離センサ7で測定された距離データに基づいて、前記橋脚番号が認識された位置から、前記離隔距離リストを検索して検出した離隔距離だけ車両30が走行したことが検知されると、カメラ5からの映像データの画像処理を行って、前記所定の継手107の次の継手107に対応する橋脚番号を認識する。したがって、2回目の道路の測定において、1回目の測定のときに走行した車線と異なる車線を通過し、この車線の前記次の継手107における段差が小さいことに起因して、加速度データが基準値を超えない場合においても、映像データの画像処理を行って橋脚番号を認識できる。その結果、加速度データが基準値を超えなくても橋脚番号標112を確実に認識できて、この橋脚番号標112の周辺における測定情報の測定位置を精度良く特定することができる。このような2回目以降の道路の測定の際に実行される処理は、所定のプログラムを実行して検索部、走行距離算出部及び画像処理制御部として機能するCPU2により行われる。
なお、前記所定の継手107の次の継手107を車両30が通過したとき、加速度データが基準値を超えた場合には、この基準値超えに応じて映像データの画像処理を行えばよく、走行距離センサ7で測定された距離データに応じた映像データの画像処理は不要である。すなわち、車両30の走行距離に基づく画像処理は、離隔距離リストから検出された離隔距離だけ所定の継手107から走行した位置で、加速度データが基準値を超えない場合のみに行えばよい。
本実施形態に係る道路測定装置1のCPU2により都市高速道路の路面を測定する際に実行される処理を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4のフローチャートは、道路測定装置1により、道路の測定を行いながら橋脚番号の文字を認識すると共に、離隔距離リストを作成する処理を示している。
車両30による都市高速道路の走行を開始すると、道路測定装置1は、加速度センサ61による加速度の測定と、マイクロフォン62による走行音の収集と、表面形状センサ63による路面形状の測定を開始する。加速度センサ61から出力された加速度データと、マイクロフォン62から出力された音データと、表面形状センサ63から出力された形状データは、各センサ61,63の内蔵時計で計時された測定時刻に対応付けられて、記憶装置4に格納する。
図5は、記憶装置4に記憶された加速度データを示すテーブルであり、西暦、月、日、時間、分及び秒で特定される測定時刻に対応して、互いに直行するx,y及びz方向の加速度の値が格納されている。各データには、データIDが割り振られている。マイクロフォン62からの音データと表面形状センサ63からの形状データもまた、加速度データと同様に、測定時刻に対応付けられたテーブルとして記憶装置4に格納する。
CPU2は、加速度データ、音データ及び形状データを記憶装置4に保存する処理と並行して、加速度センサ61から加速度データを受け取り(ステップS1)、受け取った加速度データが、予め定められた基準値を超えるか否かを判断する(ステップS2)。加速度データが基準値を超えると判断すると、距離データに関する処理と、画像データに関する処理を同時に行う。
距離データに関しては、加速度データが基準値を超えたことが初回であるか否かを判断し(ステップS3)、加速度データの基準値超えが初回である場合、走行距離センサ7で測定される距離データの収集を開始する(ステップS4)。ステップS3において、基準値を超えたことが初回ではない場合は、走行距離センサ7からの距離データの収集を停止し(ステップS5)、前回に基準値を超えたときから収集された距離データに基づいて、前回に基準値を超えた地点から今回基準値を超えた地点までの距離を算出する(ステップS6)。算出された距離のデータを、記憶装置4に保存する(ステップS7)。距離データの保存が完了すると、走行距離センサ7で測定される距離データの収集を開始する(ステップS4)。
一方、画像データに関しては、カメラ5から出力された映像データを受け取り(ステップS8)、映像データを構成する複数のフレームの画像データに対して形状認識と色認識処理を行い、橋脚番号標112の領域を抽出する(ステップS9)。抽出された橋脚番号標112の領域に対して文字認識を行う(ステップS10)。文字認識によって抽出された文字データを、記憶装置4に保存する(ステップS11)。
前記走行距離センサ7で測定される距離データの収集を開始し(ステップS4)、前記映像データから抽出された文字データを保存する(ステップS11)と、道路測定装置1による計測を終了するか否かを判断する(ステップS12)。計測の終了は、入力装置9を通じた終了指令の有無に基づいて判断する。あるいは、画像データの文字認識によって抽出された橋脚番号が、測定を行う道路の最終地点の橋脚番号と一致したときに、道路測定装置1による計測を終了すると判断してもよい。
ステップS12において、計測を終了しないと判断すると、ステップS1に戻って加速度データの受け取りを行う。一方、ステップS12において、計測を終了すると判断すると、走行距離センサ7からの距離データの収集を停止し(ステップS13)、道路測定装置1による測定を終了する。
図6は、加速度データが基準値を超えたときに、カメラ5から受け取って画像処理を行った映像データを、撮影時刻に対応付けて格納したテーブルである。この映像データのテーブルは、記憶装置4に記憶され、西暦、月、日、時間、分及び秒で特定される撮影時刻に対応して、映像データが格納されている。この映像データは、加速度データが基準値を超えた時刻を中心として、前後数秒の範囲にわたって収集された動画データである。各データには、データIDが割り振られている。カメラ5には、所定範囲のフレームを順次蓄積するバッファが内蔵されており、加速度データが基準値を超えた時刻にバッファから読み出されて、前記基準値を超えた時刻を中心とした前後数秒間の動画データが記憶装置4に記憶される。映像テーブルの撮影時刻は、映像データの収録時間の中央の時刻を示している。このように、画像処理を行う対象の映像データとして、加速度データが基準値を超えた時刻の前後数秒間の動画データを採取することにより、継手107と多少ずれた位置に設置された橋脚番号標112が映り込んだ画像データを確実に取得することができる。
図7は、画像処理が行われた映像データと、映像データのうち、橋脚番号標112が抽出されたフレームを示す抽出フレームと、抽出フレームから画像処理によって認識された文字データを、撮影時刻に対応付けて格納したテーブルである。この映像データのテーブルは、記憶装置4に記憶され、西暦、月、日、時間、分及び秒で特定される撮影時刻に対応して、映像データ、フレームの画像データ、認識文字の文字データが格納されている。このテーブルに格納されたデータによれば、撮影時刻に、認識された橋脚番号によって特定される橋脚の設置位置で、加速度データと音データと形状データが測定されたことを特定できる。
図8は、加速度データと音データと形状データの異常値と、これらの異常値が測定された測定位置を示すテーブルである。図8に示すテーブルの内容は、道路測定装置1による測定が終了した後に、測定値の異常個所のリストとして出力装置10に出力される。図8に示すように、西暦、月、日、時間、分及び秒で特定される測定時刻に対応して、異常値と、車両30の進行方向において異常値の測定位置の直前に位置する橋脚番号と、この橋脚番号からの距離とが格納される。橋脚番号からの距離としては、継手107の位置からの距離、又は、表示物としての橋脚番号標112に対応する走行車線上の位置からの距離のいずれを適用してもよい。このテーブルの異常値は、測定情報としての加速度データ、音データ及び形状データのうち、各々に設定された閾値を超えた測定情報が、測定情報に対応付けられた測定時刻の順に格納される。各測定情報は、加速度データが基準値を超えたときに同期情報が重畳されているので、この同期情報を介して、各測定情報の異常値の測定位置が橋脚番号と距離によって特定される。
なお、図8では橋梁番号として認識した文字を用いているが、これに限らず、映像データや抽出フレームを使用し、ユーザが当該映像データ等を見て橋脚番号を判断してもよい。図8に示すようなテーブルにより、ユーザは、継手107の位置に関して、測定値が異常を示す基準値よりも大きい場合に、道路の継手107に接する部分又は継手107本体に異常が発生していることが判断できる。また、継手107以外の測定位置では、このテーブルに記載されている測定位置に異常が発生していると判断することができる。ここで、所定の継手107について異常を示す基準値を超えていない場合、又は、所定の継手107について異常を示す基準値を超えず且つ当該継手107の前後の継手107以外の測定位置に異常を示す基準値を超える測定情報が存在しない場合に、前記所定の継手107の情報のリストへの表示を省略すれば、異常が生じている測定情報や測定位置を、より明らかに表示することができる。また、継手107以外の測定位置において、基準値を超える測定情報は異常が発生していると判断してもよいが、路面の異常を示す基準値よりも小さい測定情報は、異常が無いとして表示を省略することも可能である。ここで、路面の異常を示す基準値は、継手を検出するための基準値と同一であってもよく、或いは、異なってもよい。いずれの場合においても、測定情報を、カメラ5で取得した表示情報に対応付けることにより、測定情報の変化が継手に起因するのか否かを判断することができる。継手に起因すると判断された測定情報については、継手に関する基準値を適用し、継手に起因しない測定情報については、一般の路面に関する基準値を適用すればよい。
図9は、基準値を超えた加速度データに対応する同期情報を、形状データに重畳した様子を示すテーブルである。図9に示すように、測定時刻の順に格納された形状データに、同期情報として、基準値を超えた加速度データのIDである同期IDと、加速度データが基準値を超えたときに画像データから認識された認識文字である橋脚番号が挿入される。このように、形状データの中に、設置位置が特定されている橋脚の橋脚番号を含む同期情報が重畳されるので、形状データの測定位置を、橋脚番号に対応する橋脚の設置位置に基づいて高精度に特定することができる。
図10は、橋脚番号に、橋脚番号が記載された橋脚番号標112の相互間の離隔距離を対応付けて示したテーブルである。このテーブルは、離隔距離リストを表している。このテーブルは、道路測定装置1によって都市高速道路の測定を最初に実行したときに作成され、2回目以降の測定の際に、画像処理を行うタイミングの修正や補完を行うために参照される。離隔距離リストを表すテーブルは、始点の橋脚番号と、終点の橋脚番号であって、始点の橋脚番号に隣り合う橋脚番号とが記載され、前記始点の橋脚番号と終点の橋脚番号の間の距離が、これらの橋脚番号に対応付けられて格納されている。この離隔距離リストによれば、道路の2回目以降の測定を行う際に、橋梁の継手107を通過する際に加速度データが基準値を超えなくても、橋脚番号標112の設置位置で撮影された画像データの文字認識を行って橋脚番号を抽出でき、したがって、橋脚番号を含む同期情報を各測定情報に重畳できて、各測定情報の測定位置を高精度に特定することができる。また、この離隔距離リストを用いることにより、各測定情報の異常値が生じた測定位置を、この測定情報に重畳された同期情報に基づいて精度良く特定することができる。すなわち、異常値が生じた時刻の前と後に夫々存在する同期情報は、互いに隣り合う橋脚番号を含んでいる。したがって、これらの隣り合う橋脚番号の間の離隔距離を、離隔距離リストを参照して特定し、特定された離隔距離を、異常値の前の同期情報の測定時刻と、異常値の後の同期情報の測定時刻との間に線形に配分することにより、異常値の前の同期情報に対応する橋脚番号から異常値までの距離を良好な精度で特定できる。したがって、異常値の測定位置を精度良く特定することができる。
以上のように、本実施形態に係る道路測定装置1は、都市高速道路において、継手107を通過するタイミングを加速度データの変動に基づいて検出し、このタイミングで、継手107の近傍に設置された橋脚番号標112をカメラ5で撮影し、撮影した画像データの文字認識を行う。これにより、橋脚番号標112の設置位置に基づいて、各測定情報の測定位置を高精度に特定することができる。都市高速道路の維持管理では、橋脚に一意的に付与されている橋脚番号を、道路上の位置の特定に利用しているという事情がある。したがって、本実施形態に係る道路測定装置1によって、各測定情報の異常値を橋脚番号標112からの距離が特定されると、維持管理の作業者は、異常値の測定位置を迅速かつ容易に特定することができる。その結果、異常値の測定位置に迅速に赴いて、異常値の原因を迅速に特定し、速やかに補修等の処置を施すことができる。
また、本実施形態に係る道路測定装置1は、車両30に搭載され、この車両30で走行する道路の測定を行うので、道路の測定のため位に道路の一部また全部の通行を規制する必要が無い。したがって、交通への影響を与えることなく、道路を通常通りに供用しながら、道路の測定を行うことができる。
前記実施形態に係る道路測定装置1は、車両30が道路を走行する際に、加速度センサ61から加速度データを受け取り、基準値との比較を行い、加速度データが基準値を超える場合はカメラ5からの映像データの認識処理を行うと共に、他の測定情報へ同期情報を重畳したが、全ての測定情報を記憶装置4に格納した後に、測定情報を読み出して処理を行ってもよい。すなわち、前記実施形態では、測定情報の取得と実質的に同時に測定情報の測定位置を特定したが、測定情報を取得して記憶装置4に一旦格納した後に、測定情報の測定位置を特定することも可能である。
図11は、道路測定装置1により、加速度センサ61から出力された加速度データと、マイクロフォン62から出力された音データと、表面形状センサ63から出力された形状データとを記憶装置4に一旦格納した後に、これらのデータの異常値の測定位置を特定する処理を示すフローチャートである。
道路測定装置1は、図11のフローチャートの処理を行う場合、基本的な構成は図1に示す構成と同じであるが、CPU2で実行するプログラムが、図4のフローチャートの処理を行う場合と異なる。すなわち、CPU2で実行されるプログラムにより、車両30の走行時には、測定部としての加速度センサ61、マイクロフォン62及び表面形状センサ63から出力された測定情報としての加速度データ、音データ及び形状データが、測定時刻に対応付けられて、測定情報格納部としての記憶装置4に格納される。また、カメラ5から出力された映像データが、撮影時刻に対応付けられて、画像情報格納部としての記憶装置4に格納される。
加速度データ、音データ及び形状データが記憶装置4に格納された後、CPU2は、記憶装置4から映像データを読み込み(ステップS21)、映像データを構成するフレームに対して画像処理を行い、形状認識と色認識を行って、表示物としての橋脚番号標112の領域が存在するか否かを判断する(ステップS22)。橋脚番号標112の領域が存在すると、この領域を抽出し(ステップS23)、抽出した領域の文字認識を行って(ステップS24)、橋脚番号を抽出する。抽出した橋脚番号を示す文字データは、抽出された映像データのフレームの撮影時刻に対応付けて記憶装置4に保存する(ステップS25)。ステップS22において、橋脚番号標112の領域が映像データに存在しない場合は、ステップS21に戻って次の映像データを読み込む。映像データから抽出された文字データを保存すると、この映像データが最後のデータであるか否かを判断し(ステップ26)、最後のデータでない場合はステップS21に戻って次の映像データを読み込む。
一方、加速度データ、音データ及び形状データが記憶装置4に記憶された後、CPU2は、映像データの画像処理と並行して、加速度データを記憶装置4から読み込み(ステップS27)、加速度データが予め定められた基準値を超えるか否かを判定する(ステップS28)。加速度データが基準値を超えると判断すると、この基準値を超えた加速度データを測定時刻に対応付けて記憶装置4に保存する(ステップS29)。基準値を超えた加速度データを保存すると、この加速度データが最後のデータであるか否かを判断し(ステップ30)、最後のデータでない場合はステップS27に戻って次の加速度データを読み込む。
ステップS26において映像データが最後のデータであり、ステップS30において加速度データが最後のデータであると、映像データから抽出された文字データと、基準値を超えた加速度データを、各々の測定時刻によって互いに関連付ける(ステップS31)。これにより、加速度データが基準値を超えた測定位置を、橋脚番号標112の設置位置に基づいて、精度良く特定することができる。すなわち、加速度データが基準値を超えた測定位置としては、橋梁の継手107の位置が存在し、この継手107の位置は橋脚番号標112の設置位置と略一致する。また、加速度データが基準値を超えた測定位置としては、路面にポットホールが生じた位置が存在し、このポットホールが生じた位置を、前記橋脚番号標112の位置と、橋脚番号標112の相互間の離隔距離とに基づいて、高精度に特定することができる。
また、前記加速度データの基準値との比較のほか、マイクロフォン62から出力された音データと、表面形状センサ63から出力された形状データを記憶装置4から読み出し、各データ及び形状データの各々に対応して設定された基準値との比較を行う。これにより抽出した基準値を超える音データと基準値を超える形状データを、各データの測定時刻に基づいて、前記橋脚番号を抽出した映像データの撮影時刻と対応付ける。その結果、橋脚番号標112の位置と橋脚番号標112の相互間の離隔距離とに基づいて、音データが基準値を超えた位置と、形状データが基準値を超えた位置を高精度に特定することができる。
このように、測定情報を記憶装置4に格納した後に、測定情報を読み出して互いの測定位置を特定する場合は、互いの測定情報を正確に同期させることが必要である。したがって、映像データと、加速度データと、音声データと、形状データを生成するセンサの内蔵時計や、データの変換を行うソフトウェアの内蔵時計を正確に同期させて、各データの測定時刻を正確にそろえる必要がある。そこで、加速度センサ61や表面形状センサ63等の測定部に、液晶表示パネル等の表示部を設け、この表示部に、測定部に内蔵された内蔵時計が測定する時刻を表示する。この測定部の表示部に表示された時刻を、撮影部によって道路の側方の映像と共に撮影し、映像データを撮影時刻に対応付けて保存する。これにより、撮影時刻と、内蔵時計によって付与される測定時刻との差分を高精度に求めることができるので、映像データと、加速度データ等の他の測定情報を正確に同期することができる。
なお、前記映像データの文字認識処理と、前記加速度データの基準値との比較処理は、並行して行わなくてもよく、いずれを先に行ってもよい。
前記実施形態において、加速度センサ61からの加速度データが基準値を超えたときに、車両30が継手107を通過したと判断したが、マイクロフォン62で収集する音データが基準値を超えたときに、車両30が継手107を通過したと判断してもよい。また、マイクロフォン62で収集する音データの周波数特性に基づいて、車両30が継手107を通過したことを判断してもよい。また、表面形状センサ63で収集する表面形状データが基準値を超えたときに、車両30が継手107を通過したと判断してもよい。継手107は表面形状データにおいて、アスファルト舗装106と継手本体108間に段差が生じる場合や、継手本体108と止水部材109との間に段差が生じる場合や、継手本体108の相互間に隙間が生じる場合があるので、これらに対応する値を表面形状データから検出することにより、継手107の位置を検知できる。また、測定部として、路面を撮影して動画データを出力する路面カメラを設け、この路面カメラから出力される測定情報としての路面の撮影画像に基づいて、継手107を検出してもよい。継手107は、車両30の走行方向に対して直角又は所定の角度をなして設置され、継手本体108が櫛状をなす等の特有の形状を有すると共に、継手本体108が鋼で形成され、また、止水部材109がエラストマーで形成されるので、路面を撮影してなる映像データについて、形状や色彩の特徴量を設定した画像処理を行うことにより、継手107を認識することができる。したがって、路面の撮影画像について形状や色彩の特徴量を検出し、特徴量が所定の基準値を超えたときの表示物情報を対応付けることにより、表示物情報で特定される橋脚番号標112の設置位置に基づいて、路面の撮影画像や他の測定情報の測定位置を特定することができる。また、測定部として、路面の温度分布を検出する赤外線温度センサを設け、この赤外線温度センサから出力される測定情報としての路面の温度分布データに基づいて、継手107を検出してもよい。継手107は、車両30の走行方向に対して直角又は所定の角度をなす設置形態や、櫛状等をなす継手本体108等の形状や、鋼で形成された継手本体108やエラストマーで形成された止水部材109の比熱の違いにより、路面の温度分布に特有の形態を呈する。温度分布データとして、温度を色彩に対応させて表現した温度分布画像を採用し、この温度分布画像について、形状や色彩の特徴量を設定した画像処理を行うことにより、継手107を認識することができる。したがって、路面の温度分布画像について形状や色彩の特徴量を検出し、特徴量が所定の基準値を超えたときの表示物情報を対応付けることにより、表示物情報で特定される橋脚番号標112の設置位置に基づいて、路面温度分布や他の測定情報の測定位置を特定することができる。
また、前記実施形態において、道路の側部に設置されてカメラ5で撮影する表示物として、橋梁の橋脚番号標112を採用したが、道路の起点からの距離を表示するキロポストを採用してもよい。すなわち、カメラ5の映像データから、キロポストの領域を形状認識及び色認識で抽出し、文字認識によって道路の起点からの距離を抽出してもよい。キロポストを画像処理によって抽出する場合、継手107の近傍に設置された橋脚番号標112のように、継手107の走行に伴う加速度データに基づいて、画像処理を行う映像データを絞り込むことができないので、道路の側方を撮影した全ての映像データに対して画像処理を行って、道路の起点からの距離を抽出する必要がある。また、表示物としては、道路の路線名称を表示する路線標識や、高速道路の出入口の名称を示す出入口標識を採用することもできる。表示物として、キロポスト、路線標識及び出入口標識等を採用した場合、これらの表示物と継手107との間の離隔距離は予め特定されている。したがって、継手107の通過時に基準値を超えた測定情報と、これに対応付けられた表示物情報とに基づいて、前記基準値を超えた測定情報の測定位置を高精度に特定できる。その結果、前記継手107の通過時に基準値を超えた測定情報に基づいて、路面の損傷等によって基準値を超えた測定情報の測定位置を、高精度に特定することができる。
1 道路測定装置
2 CPU
3 メモリ
4 記憶装置
5 カメラ
7 走行距離センサ
8 通信装置
9 入力装置
10 出力装置
11 読取装置
30 車両
61 加速度センサ
62 マイクロフォン
63 表面形状センサ
101 橋脚
105 コンクリート床版
107 継手
112 橋脚番号標

Claims (6)

  1. 複数の床版と、当該床版の間に設置された継手と、当該継手の近傍に設けられた表示物とを備えた道路を測定する道路測定方法であって、
    前記道路を走行する車両に搭載された測定部が、測定を行って測定情報を出力し、
    前記車両に搭載された撮影部が、前記継手を特定する前記表示物の撮影を行い、
    演算部が、前記測定情報に基づいて前記車両が継手を通過したことを検出し、当該検出した継手の通過と、前記撮影した表示物にかかる表示情報とを対応付けて、前記継手の通過を示す測定情報の測定位置が、前記表示物情報で特定される継手の設置位置であることを示す測定結果を作成することを特徴とする道路測定方法。
  2. 請求項1に記載の道路測定方法において、
    前記測定結果は、前記検出した継手の通過時の前記測定情報の測定値を含むことを特徴とする道路測定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の道路測定方法において、
    前記表示物情報は、前記表示物の画像であることを特徴とする道路測定方法。
  4. 請求項1又は2に記載の道路測定方法において、
    前記表示物情報は、前記表示物に記載され、当該表示物の撮影画像から認識した文字情報であることを特徴とする道路測定方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の道路測定方法において、
    距離測定部が、路面に関連する情報により走行距離を測定して距離情報を出力し、
    前記演算部は、前記距離情報と、前記測定情報又は前記撮影部の出力とに基づいて、前記測定情報の測定値が所定の値を超えた位置と、前記継手の位置又は前記表示物にかかる位置との間の距離を算出して前記測定結果に含めることを特徴とする道路測定方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の道路測定方法において、
    前記測定を行う道路は高架道路であり、前記継手は橋脚上に設置されており、
    前記表示物は、前記橋脚の情報を表示していることを特徴とする道路測定方法。
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