JP5414359B2 - 医用三次元画像表示装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば患者等の被検体の神経線維或いは神経線維束の拡散テンソル画像化法(以下、DTIと称する)による水等の流体分子の拡散ベクトルに各方向情報に色付けしたカラー表示に係り、被検体の方向と色との関係を改善した医用三次元画像表示装置及びその方法に関する。
近年、磁気共鳴画像化法(以下、MRIと称する)の一分野である拡散テンソル画像化法(DTI)が臨床にも用いられるようになっている。このDTIでは、傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像(ボリュームデータ)と、複数の異なる方向に傾斜磁場をかけた状態での撮像により得られた複数のMRI画像(又はボリュームデータ)とから生体内の流体水分子の拡散テンソルを求め、この拡散テンソルの固有値とその固有ベクトルとを計算する。
拡散の異方性を楕円体モデルで表すならば、3つの固有値とその固有ベクトルとにより表される。これら3つの固有値とその固有ベクトルとは、それぞれ楕円体の3つの軸の長さとその方向とに対応する。図6は拡散楕円体モデルを示す。拡散テンソルの固有ベクトルx'、y'、z’は、装置座標系の軸x、y、zで表現される。
拡散テンソルの固有値とその固有ベクトルx'、y'、z’とを利用して各種の画像が作成され表示される。これらの画像には、方向情報(べクトル情報)を画像化したものもある。画像表示の方法には、例えば、固有ベクトルx'、y'、z’における装置座標系のx、y、z軸方向の成分を、当該x、y、z軸方向ごとに異なる色、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)で割り当ててカラー表示するという方法がある。
3つの固有値λ、λ、λに対応する固有ベクトル(ここでは単位ベクトル)をe、e、eとし、これら単位ベクトルe、e、eの装置座標系のx、y、z軸方向の成分の絶対値をそれぞれ|e1x|、|e2x|、|e3x|、|e1y|、|e2y|、|e3y|、|e1z|、
|e2z|、|e3z|と表すならば、例えば固有ベクトルeについての画像のピクセル値は、
(R,G,B)=(255×|e1x|,255×|e1y|,255×|e1z|)
により表される。
又、画像表示の方法には、例えばFA(Fractional Anisotropy)と呼ばれる拡散異方性の大きさを表現した指標を拡散テンソルの固有値から計算し、各固有ベクトルの単位ベクトルのx、y、z軸方向の成分にFAを乗じた値を軸方向ごとに各色で割り付けて表示するなどの方法がある。ピクセルの値は、
(R,G,B)=(255×FA×|e1x|,255×FA×|e1y|,
255×FA×|e1z|)
となる。
ここで、単位ベクトルeは、3つの固有値のうちの最大値であるλの固有ベクトルである。
DTIに関しては、例えば非特許文献1に原理も含めて開示されている。
画像表示の方法として上記のように色を割り当てて表示するには、例えば装置座標系のx、y、z軸方向に対してそれぞれR(赤)、G(緑)、B(青)といった色を割り当てる。これにより、3原色のR(赤)、G(緑)、B(青)は、この例では装置座標系のx、y、z軸方向にそれぞれ対応する。
しかしながら、例えば患者の画像を観察する医師等の観察者にとっては、患者の座標系の各軸に対して3原色のR(赤)、G(緑)、B(青)を割り当てるのが合理的である。例えば、患者の左右方向にはR(赤)、前後方向にはG(緑)、上下方向にはB(青)というように色を割り当てることができれば、医師にとっては、例えば赤色の度合いが強い色であると観察したならば、それは常に患者の左右方向への拡散が大きいと理解することができるので診断上便利である。患者座標系の各軸方向に対して色を割り当てる技術に関しては、例えば特許文献1、2に開示されている。
コンピュータ断層撮影装置(CT)やMRI装置などにおいて、CT画像やMRI画像における患者方向の設定は、患者が寝台上に正しく位置していることを前提としている。しかるに、患者がCT装置やMRI装置のガントリに対して常に同じ方向を向いてデータ収集(撮像)が行われるのであれば、装置座標系と患者座標系とは常に同じ対応関係を持つことになる。従って、装置座標系のx、y、z軸方向に対してそれぞれR(赤)、G(緑)、B(青)といった色を割り当てて表示する際にも、装置座標系の各軸x、y、zに対して色を割り当てておけば、これら色が患者座標系の各軸に色を割り当てられたことになる。
しかしながら、実際には、全ての患者がCT装置やMRI装置のガントリに対して常に同じ方向を向いてデータ収集(撮像)されるわけではない。このため、装置座標系で表された固有ベクトルe、e、eを患者座標系での表現に座標変換する必要が生じる。
通常、画像自体の方向情報と装置座標系の各軸x、y、zとの間には特定の関係がある。又、患者座標系の各軸方向と装置座標系の各軸x、y、z方向とのおおよその関係は、観察者によって装置に入力され、画像と共に保存される。これにより、装置座標系により表された固有ベクトルe、e、eから患者座標系の表現への座標変換は、自動的に実行することが可能となる。
しかしながら、観察者によって装置に入力された患者座標系の各軸方向は、それほど正確なものではない。装置座標系と患者座標系との各軸方向は、それほど大きくない角度の相違、例えば10度程度の相違であれば受け入れられている。この理由を説明すると、MRI画像は、これまで組織形態を観察するために多く撮像されているが、患者座標系の各軸方向に関してそれほど正確に表示できなくても診断上さほど困らなかったためである。
一方、カラー表示化されたDTI画像は、拡散方向という形態画像では観察できない情報を可視化した画像であるので、できるだけ正確な患者座標系の各軸方向を設定することが正しい情報解釈にとって必要である。すなわち、DTI画像において拡散方向は、もともと装置座標系により表されるデータである。一方、観察者にとっては、患者座標系により表されるデータとしてカラー表示されるのが都合がよい。従って、DTI画像では、装置座標系から患者座標系へのデータの座標変換が必要である。
ところで、形態画像の画像観察時における患者座標系の各軸方向の修正は、断面変換(MPR)画像を見ながら行っている。すなわち、患者の寝台上における位置が寝台上に対して期待される患者方向からずれている場合、MPR画像を回転させて患者方向のずれを修正している。例えば、アキシャル(Axial)画像を回転させて前後(AP)方向を画面の垂直方向となるようにする。そして、このときの回転角度の情報を記憶し、この回転角度情報を用いて患者方向情報を表示し直す。さらに具体的に頭部MRI画像を一例として説明すると、患者の上下方向について正しい場合、アキシャル面のMPR画像を見ながら、当該MPR画像を画像面内で回転して左右方向と、前後方向とを表示画面の水平方向或いは垂直方向に合致させさえすればよい。この場合、患者座標系の軸方向の修正は容易である。
それぞれ異なる複数のモダリティの各3次元画像を表示している場合も、上記同様に、MPR画像を回転させて患者方向のずれを修正する必要がある。このような場合、各3次元画像の位置があっている場合と必ずしもうまく合っていない場合とがある。うまく合っていない場合、各3次元画像に対して患者方向情報の修正を行うことになる。
DTI画像においても、傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像は形態画像であるので、このMRI画像を利用した患者座標系の軸方向の修正が可能である。又、患者を装置に固定した後、DTIのための撮像に先立って別の形態画像を撮像することが多いので、この別の形態画像を患者座標系の軸方向の修正に利用することもできる。
しかしながら、患者の上下方向、左右方向、前後方向のうち各軸方向においてそれぞれ少しずつ修正が必要な場合は、アキシャル、コロナル(Coronal)、或いはサジタル(Sagittal)のうちいずれかの断面方向で修正することが非常に困難である。すなわち、1つのMRI画像の回転では、一方向の修正が可能であるが、他の方向に関して正確でなければ、他の2方向に対する修正が困難である。このため、互いに直交する3つのMRI画像(アキシャル、コロナル、サジタル)の画像を表示することが主流となっているが、観察者が1つのMRI画像を見ながら3方向を修正するのは困難である。このような事から、たとえほぼ正しく修正できたとしても、正しく修正に至るまでには、長時間の試行錯誤を要する。これは、各断面方向のどの面に対する垂直軸も患者の上下方向、左右方向、前後方向に対して一致せず、面内回転によって対応できないからである。
又、DTI画像は、形態画像であり、当該DTI画像を見ながら患者方向の修正を行うのは、DTI画像が組織画像でない為に容易にできない。患者方向の修正を行った場合、修正前の患者方向を用いたDTI画像を表示する必要がある。患者方向の修正が必要な場合、当該患者方向の修正は、DTI画像を表示した後に行わなければならないので、観察者にとって患者方向の修正の作業が面倒である。
しかるに、DTI画像では、装置座標系から患者座標系へのデータの座標変換が正確に行うことが困難である。このため、DTIのカラー表示では、装置座標系のx、y、z軸方向に割り当てられたR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対する正確な判断ができない場合があり、診断に支障をきたすおそれがある。
特開2006−223863号公報 特表2005−525206号公報
青木茂樹、阿部修、増谷佳孝 編著「新版 これでわかる拡散MRI」、秀潤社 2002年9月
本発明の目的は、DTIのカラー表示において患者方向の修正を容易に行うことができ、患者方向と色との関係を正確に把握できる医用三次元画像表示装置及びその方法を提供することにある。
本発明の請求項1に対応する医用三次元画像表示装置は、被検体の3次元画像と当該3次元画像における互いに直交する3つの断面画像とを表示する画像表示部と、3つの断面画像のうち1つの断面画像上で第1の点部位を指定するための指定部と、指定部により指定された第1の点部位の位置に対応する3次元画像中の第2の点部位を交点として互いに直交する3つの断面像から成る3断面片を3次元画像中に生成する断面生成部と、3断面片の位置を固定した状態で3次元画像を交点を中心として回転可能とし、かつ1つの断面画像上で第1の点部位を移動させると、当該第1の点部位の移動に応じて3断面片のうち少なくとも2つの断面像の各断面位置を移動させ、又は3次元画像中の第2の点部位を移動させると、当該第2の点部位の移動に応じて3つの断面画像の各断面位置を移動させる断面移動部と、断面移動部により3断面片の各断面位置又は3つの断面画像の各断面位置を移動させると、これら断面位置の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って3次元画像における拡散方向を被検体の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して色の割り付けを行うカラー割付部とを具備する。
本発明の請求項10に対応する医用三次元画像表示方法は、被検体の3次元画像と当該3次元画像における互いに直交する3つの断面画像とをディスプレイに表示し、このディスプレイに表示されている3つの断面画像のうち1つの断面画像上で第1の点部位を指定すると、この指定された第1の点部位の位置に対応する3次元画像中の第2の点部位を交点として互いに直交する3つの断面像から成る3断面片をディスプレイ上の3次元画像中に生成し、ディスプレイ上において3断面片の位置を固定した状態で3次元画像を交点を中心として回転可能とし、かつディスプレイ上において1つの断面画像上で第1の点部位を移動させると、当該第1の点部位の移動に応じて3断面片のうち少なくとも2つの断面像の各断面位置を移動させ、又は3次元画像中の第2の点部位を移動させると、当該第2の点部位の移動に応じて3つの断面画像の各断面位置を移動させ、3断面片の各断面位置又は3つの断面画像の各断面位置を移動させると、これら断面位置の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って3次元画像における拡散方向を被検体の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して色を割り付けてディスプレイ上に表示する。
本発明によれば、DTIのカラー表示において患者方向の修正を容易に行うことができ、患者方向と色との関係を正確に把握できる医用三次元画像表示装置及びその方法を提供できる。
本発明に係る医用三次元画像表示装置の一実施の形態を示す構成図。 同装置におけるディスプレイ上に表示されている被検体の3D・画像と3つのMPR画像とを示す図。 同装置におけるニッチクリップ面の移動を示す図。 同装置において3D・画像を交点を中心として回転したときのニッチクリップ面の方向、位置の固定状態を示す図。 同装置により被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸L、A、Hと装置座標系x、y、z軸との一致の作用を示す図。 拡散楕円体モデルを示す図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は医用三次元画像表示装置の構成図を示す。この装置1には、ネットワークとして例えばDICOMネットワーク2を介してMRI装置3、X線CT装置4、超音波診断装置(UL)5等の各種X線診断装置が接続されている。
MRI装置3は、磁気共鳴現象を利用して患者等の被検体の3次元(3D)のMRI画像データ(ボリュームデータ)を取得する。X線CT装置4は、患者等の被検体の周囲からX線を照射し、被検体を透過した投影データを画像再構成することによって被検体の3次元(3D)のX線CT画像データ(ボリュームデータ)を取得する。超音波診断装置5は、患者等の被検体内を超音波ビームで走査し、被検体内からの反射波の強さに基づいて被検体の3次元(3D)の超音波画像データ(ボリュームデータ)を取得する。
本装置1は、例えば患者等の被検体の神経線維或いは神経線維束の拡散テンソル画像化法(DTI)による水等の流体分子の拡散ベクトルの各方向情報に色付けしたカラー表示を行う。このDTIは、上記のようにMRI装置3において傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像(ボリュームデータ)と、複数の異なる方向に傾斜磁場をかけた状態での撮像により得られた複数のMRI画像(又はボリュームデータ)とから被検体内の流体水分子の拡散テンソルを求め、この拡散テンソルの固有値とその固有ベクトルとを計算する。
具体的に本装置1は、コンピュータの演算処理により患者等の被検体の神経線維或いは神経線維束に流れる水等の流体分子の拡散ベクトルの各方向情報に、患者等の被検体の座標系の各軸に対して3原色のR(赤)、G(緑)、B(青)を割り当てて色付けするもので、画像表示部10と、指定部11と、断面子生成部12と、断面移動部13と、カラー割付部14と、記憶部15と、主制御部16と、ブログラム記憶部17と、ディスプレイ18とを有する。
ブログラム記憶部17には、拡散テンソル画像化法(DTI)用のブログラムが予め記憶されている。この拡散テンソル画像化法(DTI)用のブログラムは、被検体の3D・画像と当該3D・画像における互いに直交する3つの断面画像とをディスプレイ18に表示し、このディスプレイ18に表示されている3つの断面画像のうち1つの断面画像上で第1の点部位を指定すると、この指定された第1の点部位の位置に対応する3次元画像中の第2の点部位を交点として互いに直交する3つの断面像から成る3断面片をディスプレイ18上の3D・画像中に生成し、かつディスプレイ18上において3断面片の位置を固定した状態で3D・画像を交点を中心として回転可能とし、ディスプレイ18上において、1つの断面画像上で第1の点部位を移動させると、当該第1の点部位の移動に応じて3断面片のうち少なくとも2つの断面像の各断面位置を移動させ、又は3D・画像中の第2の点部位を移動させると、当該第2の点部位の移動に応じて3つの断面画像の各断面位置を移動させ、3断面片の各断面位置又は3つの断面画像の各断面位置を移動させると、これら断面位置の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って3D・画像における拡散方向を被検体の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して色を割り付けてディスプレイ18上に表示する。
主制御部16は、ブログラム記憶部17に記憶されている拡散テンソル画像化法(DTI)用のブログラムを実行して画像表示部10と、指定部11と、断面生成部12と、断面移動部13と、カラー割付部14とに対してそれぞれ動作の指令を発する。
画像表示部10は、例えばMRI装置3により取得された傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られた3D・MRI画像と、複数の異なる方向に傾斜磁場をかけた状態での撮像により得られた複数のMRI画像(又は3D・MRI画像)とから被検体内の流体水分子の拡散テンソルを求め、この拡散テンソルの固有値とその固有ベクトルとを計算する。
画像表示部10は、被検体の3D・画像と、この3D・画像における互いに直交する3つの断面画像とをディスプレイ18上に表示する。図2はディスプレイ18上に表示されている被検体の3D・画像VDと3つの断面画像としての各断面変換(MPR)画像とを示す。被検体の3D・画像VDは、拡散テンソル画像化法(DTI)により取得された画像である。この被検体の3D・画像VDは、被検体の表面の表示となっている。3つのMPR画像は、例えばアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3とである。
被検体の3D・画像VDは、拡散テンソル画像化法(DTI)により取得され、かつ拡散方向に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の色の割り付けされている。このような3D・画像VDがディスプレイ18上に表示され、当該3D・画像VDにおける拡散方向が被検体の方向、すなわち被検体の座標系(患者座標系)へ修正されると、画像表示部10は、ディスプレイ18上に表示する画像を、被検体に対して傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像又は被検体の組織形態の画像から修正前の画像に切り替える。
指定部11は、例えば医師等の観察者によってマウス等の操作入力装置を操作することにより、ディスプレイ18上に表示されている3つのMPR画像のうち1つの断面画像上、例えばアキシャル像S1上で第1の点部位としての1点Pを指定する。なお、図面上では、1点Pを符号「×」により表す。この1点Pの指定の方法は、ディスプレイ18の画面上に例えばポインタYを移動させ、クレック操作等によって1点P「×」を指定する。なお、1点P「×」を指定する画像は、アキシャル像S1に限らず、サジタル像S2又はコロナル像S3であってもよい。
断面生成部12は、指定部11により1点P「×」が指定されると、この1点P「×」の位置に対応する第2の点部位Kを3D・画像VD中に設定する。この3D・画像VD中に第2の点部位Kを設定すると、断面生成部12は、第2の点部位Kを交点として互いに直交する3つの断面像f1、f2、f3から成る3断面片(以下、ニッチクリップ面:Niche Clip面と称する)Fを3D・画像VD中に生成する。このニッチクリップ面Fは、3つの断面像f1、f2、f3がそれぞれアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3とに対応する。このニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3は、3つのMPR画像であるアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3と同等の画質を有する。
断面生成部12は、3D・画像VD中へのニッチクリップ面Fの生成と共に、このニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3が互いに直交する3つの方向にそれぞれ被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸の符合L、A、Hを表示する。なお、軸Lは患者の左右方向であり、軸Aは患者の前後方向であり、軸Hは患者の上下方向である。
断面移動部13は、マウス等の操作入力装置を操作することにより、1点P「×」を移動させると、この1点P「×」の移動に応じて3D・画像VD内で交点Kが移動すると共に、この交点Kの移動に伴ってニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3のうち2つの断面像の位置が移動する。例えば、図3(a)に示すようにアキシャル像S1上で1点P「×」を被検体の後頭部に向かって矢印M方向に移動すると、3D・画像VD内では、図3(b)に示すように交点Kが被検体の後頭部に向かって移動し、この交点Kの移動に伴って断面像f2がA軸方向に沿って移動し、断面像f3がA軸方向に対して垂直方向に移動する。
断面移動部13は、マウス等の操作入力装置を操作することにより、3D・画像VD内で交点Kを移動させると、この交点Kの移動に応じてアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3との表示する各断面位置を変更してもよい。
断面移動部13は、マウス等の操作入力装置を操作することにより、3D・画像VDを交点Kを中心として回転可能とし、かつ3D・画像VDを交点Kを中心として回転したときニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。図4は交点Kを中心として3D・画像VDを矢印M2方向に回転された状態を示し、ニッチクリップ面Fの方向、位置は、3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態にある。
一方、ディスプレイ18の画面上に表示される3D・画像VDは、異なる複数のモダリティにより取得された複数の3次元画像から成ることがある。例えば、異なる複数のモダリティとしてX線CT装置4、超音波診断装置(UL)5を用いた場合、3D・画像VDは、3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データ(Bcボリュームデータ)とが重ねられて表示される。
このような複数のモダリティにより取得された各3次元画像から成る3D・画像VDを表示している場合、断面移動部13は、複数の3次元画像、例えば3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとうち少なくとも一方の3D・X線CT画像データ又は3D・超音波画像データを交点Kを中心として回転可能とする。
具体的に断面移動部13は、両方の3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとを同時にかつ同期して回転させる。この場合、断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
又、断面移動部13は、3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとのうち一方の3D・X線CT画像データ又は3D・超音波画像データを固定し、他方の3D・超音波画像データ又は3D・X線CT画像データを回転させる。この場合も断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
カラー割付部14は、断面移動部13によりニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3の各断面位置又は3つのMPR画像であるアキシャル像S1、サジタル像S2、コロナル像S3を移動させると、これら断面像f1、f2、f3又はアキシャル像S1、サジタル像S2、コロナル像S3の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って3D・画像VDにおける拡散方向を被検体の座標系(患者座標系)の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して3原色のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の割り付けを行う。R(赤)、G(緑)、B(青)は、それぞれ被検体の座標系(患者座標系)の各軸L、A、Hに対してR(赤)、G(緑)、B(青)を割り当てるのが合理的である。例えば、患者の左右方向である軸LにはR(赤)、前後方向である軸AにはG(緑)、上下方向である軸HにはB(青)をそれぞれ割り当てる。
カラー割付部14は、拡散テンソル画像化法(DTI)による3D・画像VDを取得する前に、MRI3によって被検体に対して傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像b0から3D・画像VDにおける拡散方向の被検体の座標系(患者座標系)への修正を行い、この被検体の座標系(患者座標系)への修正情報を例えば記憶部15等に記憶する。
カラー割付部14は、例えば記憶部15等に記憶された被検体の座標系(患者座標系)への修正情報に基づいて拡散方向に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の色の割り付けを行う。
次に、上記の如く構成された装置における拡散テンソル画像化法(DTI)による水等の流体分子の拡散ベクトルに対するR(赤)、G(緑)、B(青)のカラー表示の動作について説明する。
MRI装置3は、磁気共鳴現象を利用して患者等の被検体の3D・MRI画像データを取得する。この3D・MRI画像データは、DICOMネットワーク2を介して本装置1に伝送される。本装置1は、MRI装置3から伝送された3D・MRI画像データを記憶部15に記憶する。
又、X線CT装置4は、患者等の被検体の周囲からX線を照射し、被検体を透過した投影データを画像再構成することによって被検体の3D・X線CT画像データを取得する。超音波診断装置5は、患者等の被検体内を超音波ビームで走査し、被検体内からの反射波の強さに基づいて被検体の3D・超音波画像データを取得する。3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データともDICOMネットワーク2を介して本装置1に伝送され、本装置1の記憶部15に記憶される。
本装置1において、画像表示部10は、例えばMRI装置3により取得された傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られた3D・MRI画像と、複数の異なる方向に傾斜磁場をかけた状態での撮像により得られた複数のMRI画像(又は3D・MRI画像)とから被検体内の流体水分子の拡散テンソルを求め、この拡散テンソルの固有値とその固有ベクトルとを計算し、拡散テンソル画像化法(DTI)による被検体の3D・画像VDを取得する。
この被検体の3D・画像VDは、カラー割付部14によって拡散テンソル画像化法(DTI)により取得され、かつ拡散方向に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の色の割り付けされている。なお、かかる3D・画像VDがディスプレイ18上に表示され、当該3D・画像VDにおける拡散方向が被検体の座標系(患者座標系)へ修正されると、画像表示部10は、ディスプレイ18上に表示する画像を、被検体に対して傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像又は被検体の組織形態の画像から修正前の画像に切り替える。
これと共に、画像表示部10は、図2に示すように被検体の3D・画像と、この3D・画像における互いに直交する3つのMPR画像、例えば被検体の3D・画像のアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3とをディスプレイ18上に表示する。
例えば医師等の観察者によってマウス等の操作入力装置が操作されると、指定部11は、マウス等の操作入力装置に対する操作を受けて、ディスプレイ18上に表示されている3つのMPR画像のうち1つの断面画像上、例えばアキシャル像S1上で例えばポインタYを移動させ、クレック操作等によって第1の点部位としての1点P「×」を指定する。
この1点P「×」が指定されると、断面生成部12は、当該1点P「×」の位置に対応する第2の点部位Kを3D・画像VD中に設定し、この第2の点部位Kを交点として互いに直交する3つの断面像f1、f2、f3から成るニッチクリップ面Fを3D・画像VD中に生成する。このニッチクリップ面Fは、3つの断面像f1、f2、f3がそれぞれアキシャル像S1と、サジタル像S2と、コロナル像S3とに対応する。これと共に、断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3が互いに直交する3つの方向にそれぞれ被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸の符合L、A、Hを表示する。
なお、断面生成部12は、3D・画像VDを交点Kを中心として回転可能とし、かつ3D・画像VDを交点Kを中心として回転したときニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
例えば医師等の観察者によってマウス等の操作入力装置が操作されて1点P「×」が3つのMPR画像のうち1つの断面画像上、例えばアキシャル像S1上で移動すると、断面移動部13は、当該1点P「×」の移動に応じて3D・画像VD内で交点Kを移動し、これと共に、当該交点Kの移動に伴ってニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3のうち2つの断面像の位置を移動する。例えば、図3(a)に示すようにアキシャル像S1上で1点P「×」を被検体の後頭部に向かって矢印M方向に移動すると、3D・画像VD内では、図3(b)に示すように交点Kが被検体の後頭部に向かって移動し、この交点Kの移動に伴ってニッチクリップ面Fにおける断面像f1のH軸方向に対する断面位置が固定で、断面像f2がL軸方向に対して垂直方向に移動し、断面像f3がA軸方向に対して垂直方向に移動する。
なお、サジタル像S2上で1点P「×」を指定し、この1点P「×」を移動すると、3D・画像VD内では、ニッチクリップ面Fにおける断面像f2のL軸方向に対する断面位置が固定で、交点Kの移動に伴って断面像f1がH軸方向に対して垂直方向に移動し、断面像f3がA軸方向に対して垂直方向に移動する。
コロナル像S3上で1点P「×」を指定し、この1点P「×」を移動すると、3D・画像VD内では、ニッチクリップ面Fにおける断面像f3のA軸方向に対する断面位置が固定で、交点Kの移動に伴って断面像f1がH軸方向に対して垂直方向に移動し、断面像f2がL軸方向に対して垂直方向に移動する。
又、断面移動部13は、マウス等の操作入力装置を操作することにより、図4に示すように3D・画像VDを交点Kを中心として回転可能とする。このとき、断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
一方、ディスプレイ18の画面上に表示される3D・画像VDは、異なる複数のモダリティにより取得された複数の3次元画像から成ることがある。例えば、異なる複数のモダリティとしてX線CT装置4、超音波診断装置(UL)5を用いた場合、3D・画像VDは、3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとが重ねられて表示される。
このような3D・画像VDを表示している場合、断面移動部13は、複数の3次元画像、例えば3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとうち少なくとも一方の3D・X線CT画像データ又は3D・超音波画像データを交点Kを中心として回転可能とする。例えば、断面移動部13は、3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとの両方を同時にかつ同期して回転させる。この場合、断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
又、断面移動部13は、3D・X線CT画像データと3D・超音波画像データとのうち一方の3D・X線CT画像データ又は3D・超音波画像データを固定し、他方の3D・超音波画像データ又は3D・X線CT画像データを回転させる。この場合も断面生成部12は、ニッチクリップ面Fの方向、位置を3D・画像VDの3次元空間内に固定した状態とする。
以上のように断面移動部13によって例えばディスプレイ18上に表示されている3つのMPR画像のうち1つの断面画像上、例えばアキシャル像S1上で指定した1点P「×」の移動に応じて3D・画像VD内で交点Kを移動し、これと共に当該交点Kの移動に伴ってニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3のうち2つの断面像の位置を移動したり、3D・画像VDを交点Kを中心として回転させる。これにより、図5に示すように被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸L、A、HをMRI装置3の装置座標系x、y、z軸に一致させることが可能である。
カラー割付部14は、断面移動部13によりニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3の各断面位置又は3つのMPR画像であるアキシャル像S1、サジタル像S2、コロナル像S3を移動させると、これら断面像f1、f2、f3又はアキシャル像S1、サジタル像S2、コロナル像S3の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って3D・画像VDにおける拡散方向を被検体の座標系(患者座標系)の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して3原色のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の割り付けを行う。このカラー割付部14は、例えば、患者の左右方向である軸LにはR(赤)、前後方向である軸AにはG(緑)、上下方向である軸HにはB(青)をそれぞれ割り当てる。
カラー割付部14は、拡散テンソル画像化法(DTI)による3D・画像VDを取得する前に、MRI3によって被検体に対して傾斜磁場をかけない状態での撮像により得られたMRI画像b0から3D・画像VDにおける拡散方向の被検体の座標系(患者座標系)への修正を行い、この被検体の座標系(患者座標系)への修正情報を例えば記憶部15等に記憶する。
カラー割付部14は、例えば記憶部15等に記憶された被検体の座標系(患者座標系)への修正情報に基づいて拡散方向に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の色の割り付けを行う。
このように上記一実施の形態によれば、ディスプレイ18上に表示されている3つのMPR画像のうち1つの断面画像上、例えばアキシャル像S1上で指定した1点P「×」の移動に応じて3D・画像VD内で交点Kを移動し、これと共に当該交点Kの移動に伴ってニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3のうち2つの断面像の位置の移動や、3D・画像VDを交点Kを中心として回転させることにより被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸L、A、HをMRI装置3の装置座標系x、y、z軸に一致させ、この後に、拡散方向に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の割り付けを行う。
これにより、拡散テンソル画像化法(DTI)のカラー表示において患者座標系の修正を容易に行って被検体の座標系(患者座標系)とMRI装置3等の装置座標系x、y、zとを一致させることができ、患者方向とR(赤)、G(緑)、B(青)の各色との関係を正確に把握できる。
医師等の観察者にとっては、患者座標系により表されるデータとしてカラー表示されるのが都合がよい。これに対して患者の寝台上における位置が寝台上に対して期待される患者方向からずれている場合が多い。従って、DTI画像では、装置座標系から患者座標系へのデータの座標変換が必要である。
本装置では、被検体の座標系(患者座標系)を表す各軸L、A、HをMRI装置3の装置座標系x、y、z軸に容易に一致できるので、この結果として、MRI装置3等の装置座標系のx、y、z軸方向に割り当てられたR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対する正確な判断ができ、患者等の被検体に対する信頼性の高い診断の支援を行うことができる。例えば、患者の左右方向である軸LにR(赤)、前後方向である軸AにG(緑)、上下方向である軸HにB(青)をそれぞれ割り当てるので、これらR(赤)、G(緑)、B(青)の各色から患者等の被検体の神経線維或いは神経線維束の方向、体液である血液等の流体分子の流れ方向を正確に把握できる。
ディスプレイ18上には、被検体の3D・画像VDと、この3D・画像VDの3つのMPR画像であるアキシャル像S1とサジタル像S2とコロナル像S3とを表示するので、ニッチクリップ面Fの3つの断面像f1、f2、f3の位置の移動や、3D・画像VDを交点Kを中心とする回転のときの3D・画像VDと3つのMPR画像(アキシャル像S1、サジタル像S2、コロナル像S3)との位置関係が把握しやすい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:医用三次元画像表示装置、2:DICOMネットワーク、3:MRI装置、4:X線CT装置、5:超音波診断装置(US)、10:画像表示部、11:指定部、12:断面生成部、13:断面移動部、14:カラー割付部、15:記憶部、16:主制御部、17:ブログラム記憶部、18:ディスプレイ。

Claims (10)

  1. 被検体の3次元画像と当該3次元画像における互いに直交する3つの断面画像とを表示する画像表示部と、
    前記3つの断面画像のうち1つの断面画像上で第1の点部位を指定するための指定部と、
    前記指定部により指定された前記第1の点部位の位置に対応する前記3次元画像中の第2の点部位を交点として前記互いに直交する3つの断面像から成る3断面片を前記3次元画像中に生成する断面生成部と、
    前記3断面片の位置を固定した状態で前記3次元画像を前記交点を中心として回転可能とし、かつ前記1つの断面画像上で前記第1の点部位を移動させると、当該第1の点部位の移動に応じて前記3断面片のうち少なくとも2つの断面像の各断面位置を移動させ、又は前記3次元画像中の前記第2の点部位を移動させると、当該第2の点部位の移動に応じて前記3つの断面画像の各断面位置を移動させる断面移動部と、
    前記断面移動部により前記3断面片の各断面位置又は前記3つの断面画像の各断面位置を移動させると、これら断面位置の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って前記3次元画像における拡散方向を前記被検体の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して色の割り付けを行うカラー割付部と、
    を具備することを特徴とする医用三次元画像表示装置。
  2. 前記断面生成部は、前記3断面片の各断面画像が互いに直交する3つの方向にそれぞれ前記被検体の座標系を表す符合を表示することを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  3. 前記3次元画像は、拡散テンソル画像化法により取得されたことを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  4. 前記3次元画像が異なる複数のモダリティにより取得された複数の3次元画像から成ると、前記断面移動部は、当該複数の3次元画像のうち少なくとも1つの前記3次元画像を前記交点を中心として回転可能とすることを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  5. 前記断面移動部は、前記複数の3次元画像を同時にかつ同期して回転させることを特徴とする請求項4記載の医用三次元画像表示装置。
  6. 前記3次元画像が拡散テンソル画像化法により取得され、かつ拡散方向に対して色の割り付けが行われて表示されている場合、前記画像表示部は、前記拡散テンソル画像化法によって取得されたものではないMRI画像又は前記被検体の組織形態の画像の表示に切り替えることを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  7. 前記3次元画像が拡散テンソル画像化法により取得され、かつ拡散方向に対して色の割り付けが行われて表示されている場合、前記画像表示部は、前記3次元画像における拡散方向が前記被検体の方向へ修正されると、前記拡散テンソル画像化法によって取得されたものではないMRI画像又は前記被検体の組織形態の画像から前記修正前の画像に切り替えることを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  8. 前記カラー割付部は、前記拡散テンソル画像化法による前記3次元画像を取得する前に、前記被検体に対して前記拡散テンソル画像化法によって取得されたものではないMRI画像から前記3次元画像における前記拡散方向の前記被検体の方向への修正を行い、当該被検体の方向への修正情報を記憶することを特徴とする請求項1記載の医用三次元画像表示装置。
  9. 前記カラー割付部は、前記被検体の方向への前記修正情報に基づいて前記拡散方向に対して色の割り付けを行うことを特徴とする請求項8記載の医用三次元画像表示装置。
  10. 被検体の3次元画像と当該3次元画像における互いに直交する3つの断面画像とをディスプレイに表示し、
    このディスプレイに表示されている前記3つの断面画像のうち1つの断面画像上で第1の点部位を指定すると、この指定された前記第1の点部位の位置に対応する前記3次元画像中の第2の点部位を交点として前記互いに直交する3つの断面像から成る3断面片を前記ディスプレイ上の前記3次元画像中に生成し、
    前記ディスプレイ上において前記3断面片の位置を固定した状態で前記3次元画像を前記交点を中心として回転可能とし、かつ前記ディスプレイ上において前記1つの断面画像上で前記第1の点部位を移動させると、当該第1の点部位の移動に応じて前記3断面片のうち少なくとも2つの断面像の各断面位置を移動させ、又は前記3次元画像中の前記第2の点部位を移動させると、当該第2の点部位の移動に応じて前記3つの断面画像の各断面位置を移動させ、
    前記3断面片の各断面位置又は前記3つの断面画像の各断面位置を移動させると、これら断面位置の移動前後の各位置情報に基づいて座標変換を行って前記3次元画像における拡散方向を前記被検体の方向に修正し、当該修正後の拡散方向に対して色を割り付けて前記ディスプレイ上に表示する、
    ことを特徴とする医用三次元画像表示方法。
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