JP5413923B2 - 変位イントラ予測およびテンプレート・マッチングのためのデブロッキング・フィルタリング - Google Patents

変位イントラ予測およびテンプレート・マッチングのためのデブロッキング・フィルタリング Download PDF

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Description

関連出願とのクロスリファレンス
本出願は、2008年4月11日付で出願された米国仮出願第61/044,171号(代理人整理番号PU080047)の利益を主張するものであり、その開示内容全体を本願に盛り込んだものとする。
本発明には、一般的には、ビデオ符号化およびビデオ復号に関し、より具体的には、非ローカル・イントラ予測のデブロッキング・フィルタリングのための方法および装置に関する。
ブロック・ベースの予測ビデオ符号化モデルにおいては、予測値を生成し、この予測値を画像ブロックから減算して残差を生成し、残差を変換し、変換された残差を量子化し、最後に量子化された残差係数を送信することによって画像ブロックを符号化することができる。量子化処理は、情報損失を招く恐れがあるため、可視のブロッキング・アーティファクトが隣接する符号化ブロックの間で発生することが多い。特に、スムーズな領域および隣接する符号化ブロック間のエッジが不連続に見えることがあり、これは非常に望ましくない。
このようなアーティファクトを除去または低減するために、何らかのフィルタリングを行って、何らかのブロッキング・アーティファクトが生じさせる可能性がある隣接する符号化ブロック間の遷移をスムーズにすることができる。ブロック境界に対するフィルタリング強度は、各符号化ブロックにおいて使用される予測モードに依存する。なぜならば、使用される符号化モードと所与のビットレートで知覚されるブロッキング・アーティファクトとの間には、相関関係が存在するからである。イントラ予測においては、現在のビデオ符号化技術の多く(例えば、ISO/IEC(International Organization for Standardization/International Electrotechnical Commission) MEPG−4(Moving Picture Experts Group−4) Part 10 AVC(Part 10 Advanced Video Coding)規格/ITU−T(International Telecommunication Union, Telecommunication Sector)H.264勧告(以下、「MPEG−4 AVC規格」と呼ぶ)に従ったイントラ予測)は、ローカル隣接情報を利用して現在のブロックの予測を作成する。従って、イントラ予測された各ブロックのための現在のデブロッキング・フィルタリング方法は、ローカル情報の知識に基づいて設計されている。
最近では、何らかの非ローカル・イントラ予測の手法が導入され、良好な符号化効率を達成している。このような例の1つとして、変位イントラ予測(DIP:displacement intra prediction)が挙げられる。さらに、別のこのような例として、テンプレート・マッチング予測(TMP:template matching prediction)が挙げられる。これらの手法は、ピクチャ内に存在する領域の自己類似性(self-similarity)を利用しようとするものである。具体的には、非ローカル・イントラ予測技術は、予測を作成するために符号化ピクチャが復号された部分内で非ローカル情報を使用することができ、これは、ローカル隣接データのみを利用するローカル・イントラ予測技術(例えば、MPEG−4 AVC規格に従ったイントラ予測)とは異なる。このような非ローカル予測技術がイントラ予測に導入される際、これまでに設計されたデブロッキング・フィルタリングの方法およびストラテジーでは、適切にブロックのアーティファクトをフィルタリングにより除去できない場合がある。実際、ローカル・イントラ予測のために規定されたフィルタリングのストラテジーは、非ローカル予測などの他の予測手法のより効率的なデブロッキング・フィルタリングのために修正がなされるべきである。
MPEG−4 AVC規格において、ブロッキング・アーティファクトを低減するためにフィルタが各符号化されたマクロブロックに適用される。符号化器および復号器の両方において、再構築されたピクチャ・データにデブロッキング・フィルタが適用される。このフィルタは、ブロック遷移をスムーズにし、復号されたフレームの外観を改善する。(スライス境界上のエッジを除き、)マクロブロックにおける4×4の垂直または水平のエッジに、フィルタリングが適用される。デフォルトのデブロッキング・フィルタリングの順番は、まず、ルマ成分におけるエッジをフィルタリングし、次に、クロマ成分におけるエッジをフィルタリングする。各々の成分において、垂直のエッジは水平のエッジの前にフィルタリングされる。図1Aおよび図1Bを参照すると、マクロブロックの16×16のルマ成分および8×8のクロマ成分が概ね参照符号100および150によって示されている。マクロブロックにおけるエッジ・フィルタリングの順番は、a;b;c;d;e;f;g;h;i;j;k;lである。各フィルタリング処理は、境界のいずれの側でも3つまでのサンプルに影響を与える。図2Aおよび図2Bを参照すると、垂直の境界および水平の境界に隣接する各サンプルが概ね参照符号200および250によって示されている。特に、隣接するブロックpおよびq(p0、p1、p2、p3、およびq0、q1、q2、q3のそれぞれ)における垂直又は水平の境界のいずれの側にも4つのサンプルが示されている。MPEG−4 AVC規格においては、特定の場所においてデブロッキングのために使用されるフィルタは、境界強度(BS:boundary strength)、境界にかかる各画像サンプルの勾配、さらに、現在の量子化強度に依存する。
図3を参照すると、MPEG−4 AVC規格に関し、デブロッキング・フィルタリング境界強度(bS)選択のための例示的な方法が概ね参照符号300によって示されている。この方法300は、制御を機能ブロック310に受け渡す開始ブロック305を含む。機能ブロック310は、pおよびqブロック、さらに、イントラ予測モードを入力し、制御を決定ブロック315に受け渡す。決定ブロック315は、ブロックpまたはブロックqがイントラ符号化されているかどうかを判定する。そうである場合には、制御が決定ブロック320に受け渡される。そうでない場合には、制御が決定ブロック335に受け渡される。
決定ブロック320は、ブロック境界がマクロブロック境界であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック325に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック330に受け渡される。
機能ブロック325は、境界強度(bS)を4に設定し、制御を機能ブロック365に受け渡す。
機能ブロック365は、境界強度(bS)を出力し、制御を終了ブロック399に受け渡す。
機能ブロック330は、境界強度(bS)を3に設定し、制御を機能ブロック365に受け渡す。
決定ブロック335は、ブロックpまたはブロックq内で符号化された係数が存在するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック340に受け渡される。そうでない場合には、制御が決定ブロック345に受け渡される。
機能ブロック340は、境界強度(bS)を2に設定し、制御を機能ブロック365に受け渡す。
決定ブロック345は、ブロックpおよびブロックqが異なる数の参照フレームの異なる参照フレーム番号を有するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック350に受け渡される。そうでない場合には、制御が決定ブロック355に受け渡される。
機能ブロック350は、境界強度(bS)を1に設定し、制御を機能ブロック365に受け渡す。
決定ブロック355は、2つの境界の側部における各画素の動きベクトルの差が1よりも大きいかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック350に受け渡される。そうでない場合は、制御が機能ブロック360に受け渡される。
機能ブロック360は、境界強度(bS)を0に設定し、制御を機能ブロック365に受け渡す。
よって、境界強度パラメータ(BS)は、図3に例示された各ルールに従って選択される。これらのルールの適用の結果、フィルタリング強度は、符号化されたデータに依存して、著しいブロック・アーティファクトが存在しそうな場所(例えば、マクロブロックのイントラ符号化された境界、または、符号化された係数を含むブロック間の境界)では強くなる。境界強度の選択に基づいて、最終的なフィルタリング処理が量子化パラメータおよび境界にかかる各画像サンプルの勾配によって決定される。
図3において、MPEG−4 AVC規格によって使用されるローカル・イントラ予測技術が非常に単純なモデルを使用するため、MPEG−4 AVC規格がイントラ符号化されたブロックのためにより高い境界強度値を使用することが分かる。しかしながら、これらの極めて単純なモデルでは、信号の各成分のセット全体を予測することはできないため、結果として、後続する符号化のための残差情報が増えることとなる。符号化のための予測残差が増えるほど、量子化の間に情報が損失する可能性が高くなり、これにより、ブロック境界の周りでは、ブロックのアーティファクトがより著しく生ずることになる。しかしながら、非ローカル・イントラ予測技術など、より進んだイントラ予測アプローチが導入される場合、既存のデブロッキング・スキームは、これらのブロックにはもはや適したものではない。
非ローカル・イントラ予測
非ローカル・イントラ予測は、現在の符号化ブロックまたは領域の予測値を生成するために、符号化されたピクチャ内部の非ローカル情報を利用できる技術からなる。非ローカル情報には、符号化器および復号器の双方で利用可能な復号済のデータが含まれる。非ローカル・イントラ予測技術を、送信されるオーバヘッドの必要性に基づいて前方予測技術と後方予測技術に分類することができる。変位イントラ予測およびテンプレート・マッチング予測は、それぞれ、代表的な前方および後方の非ローカル・イントラ予測技術である。
変位イントラ予測(DIP:Displaced Intra Prediction)
インター動き補償が動機となって、変位イントラ予測は、現在のブロックを予測するために、ピクチャの再構築がされ、復号されたエリアにおけるブロック・パッチを再使用する。変位イントラ予測は、現在のブロックを含むピクチャの再構築されたエリア内で符号化されるべき現在のブロックに最も類似したブロックを探す。ブロックまたはパーティション毎のイントラ変位ベクトルは、従って、オーバヘッドとして復号器に送信される。図4を参照すると、変位イントラ予測(DIP)の例が概ね参照符号400によって示されている。変位イントラ予測400は、符号化されるべき領域410と、領域410の内部に位置する符号化されるべき現在のブロック411と、パッチ410と同じピクチャに位置する再構築された領域430と、再構築された領域410における候補ブロック431と、イントラ変位ベクトル440に関わる。変位イントラ予測は、多数の反復的なテクスチャまたは構造パターンを有するピクチャを符号化するのに非常に適している。
テンプレート・マッチング予測(TMP:Template Matching Predction)
図5を参照すると、テンプレート・マッチング予測(TMP)の例が概ね参照符号500によって示されている。テンプレート・マッチング予測500は、符号化されるべき領域510と、符号化されるべき現在のブロック512を含む現在のテンプレート511と、パッチ510と同じピクチャ内の再構築された領域530と、再構築された領域530内の候補テンプレート533と、候補テンプレート533内の候補ブロック531に関わる。
図5に示すように、テンプレート・マッチング予測もまた、符号化器または復号器での利用可能な再構築されたデータを再使用することによって予測値を作成する。変位イントラ予測とは異なり、テンプレート・マッチング予測は、後方適応テクスチャ合成技術を使用して、送信されるオーバヘッドを必要としない。変位イントラ予測において使用されるオリジナルのブロック・データではなく、テンプレート・マッチング予測は、(符号化器および復号器の双方で利用可能な)周囲の隣接画素と予測のための候補テンプレートとの間の類似性を測定する。テンプレート・マッチング予測により追加的なオーバヘッドが必要とはならないため、ターゲット・ブロックは、予測のためのより小さなブロックに分割される。これにより、高周波数成分および複雑な構造のより正確なモデル化が可能となり、符号化される残差が低減する。テンプレート・マッチングは、マッチング・リファレンスのために使用された隣接するブロックに関し、予測ブロックに対して特定のスムーズさを与えるものである。これにより、予測に何らかの連続性が与えられ、予測によるブロッキング・エフェクトが低減される。
ICを用いた非ローカル・イントラ予測
上述した非ローカル・イントラ予測技術は、通常、差分絶対値和(SAD:Sum of Absolute Differences)や誤差二乗和(SSE:Sum Squared Errors)を使用して(テンプレート・マッチング予測における)2つのテンプレート間、または、(変位イントラ予測における)2つのブロック間の類似性を測定する。このような測定は、大抵の場合には、良好に機能するが、テンプレート間やブロック間に何らかの不一致がある場合には、十分に効率的なものではない。これは、イルミネーションの不一致や、幾何学的なばらつきが存在する場合に生ずることがあり、予測合成が次善のものとなり、残差が大きくなる。これは、非ローカル予測技術が常にコントラストや輝度などの画像のローカルな特徴を捉えるものではないことによる。様々な適応的なイルミネーション補償(IC:illumination compensation)手法がこの問題をエクスプリシットまたはインプリシットに解決するために提案されている。イントラ予測にイルミネーション補償を導入することにより、予測効率の更なる向上が得られ、イルミネーション補償がない場合と比較して、符号化される残差係数の量が少なくなる。
非ローカル予測技術は、より良好な予測を提供することができる。これにより残差の量が低減され、結果として、ブロッキング・アーティファクトが生ずる確率が少なくなる。従って、これらの各予測技術の異なる性質は、適応型のデブロッキング処理の使用を必要とする。
これらの欠点および短所、さらに、その他の欠点および短所は、非ローカル・イントラ予測のデブロッキング・フィルタのための方法および装置に関する本願の原理によって対処される。
本願の原理の態様によれば、装置が提供され、この装置は、非ローカル・イントラ予測を使用してピクチャ・データを符号化する符号化器を含む。符号化器は、非ローカル・イントラ予測を使用して符号化されたピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うために、非ローカル・イントラ予測モードで使用されるように構成されたデブロッキング・フィルタを含む。
本願の原理の別の態様によれば、方法が提供され、この方法は、非ローカル・イントラ予測を使用してピクチャ・データを符号化するステップを含む。符号化するステップは、非ローカル・イントラ予測を使用して符号化されたピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うために、非ローカル・イントラ予測モードで使用されるように構成されたデブロッキング・フィルタリングを行う。
本発明のさらに別の態様によれば、装置が提供され、この装置は、非ローカル・イントラ予測を使用してピクチャ・データを復号する復号器を含む。復号器は、非ローカル・イントラ予測を使用して復号されたピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うために、非ローカル・イントラ予測モードで使用されるように構成されたデブロッキング・フィルタを含む。
本発明のさらに別の態様によれば、方法が提供され、この方法は、非ローカル・イントラ予測を使用してピクチャ・データを復号するステップを含む。復号するステップは、非ローカル・イントラ予測を使用して復号されたピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うために、非ローカル・イントラ予測モードで使用されるように構成されたデブロッキング・フィルタリングを行う。
本願の原理のこれらの態様、特徴、および利点、さらに、その他の態様、特徴、および利点は、添付の図面と併せて以下の例示的な実施の形態の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
本願の原理は、以下の例示的な図面に従って、良好に理解されるであろう。
本願の原理が適用されるマクロブロックの16×16のルマ成分を示すブロック図である。 本願の原理が適用されるマクロブロックの8×8のクロマ成分を示すブロック図である。 本願の原理が適用される垂直境界に隣接するサンプルのブロック図である。 本願の原理が適用される水平境界に隣接するサンプルのブロック図である。 MPEG−4 AVC規格に関してデブロッキング・フィルタリング境界強度(bS)を選択するための例示的な方法を示すフロー図である。 本願の原理が適用される変位イントラ予測(DIP:displaced intra prediction)の例を示すブロック図である。 本願の原理が適用されるテンプレート・マッチング予測(TMP:template matching prediction)の例を示すブロック図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル・イントラ予測を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ符号化器を示すブロック図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル・イントラ予測を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ復号器を示すブロック図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ符号化器を示すブロック図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ復号器を示すブロック図である。 本願の原理の実施の形態に従った、デブロッキング・フィルタリングのための、例示的な方法を示すフロー図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル予測を考慮しない、デブロッキング・フィルタリングのための図10Aの方法の例示的なサブ方法を示すフロー図である。 本願の原理の実施の形態に従った、イルミネーション補償を考慮しない、デブロッキング・フィルタリングのための図10Aの方法の例示的なサブ方法を示すフロー図である。 本願の原理の実施の形態に従った、イルミネーション補償を考慮した、デブロッキング・フィルタリングのための図10Aの方法の例示的なサブ方法を示すフロー図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル予測を考慮しない、デブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法のフロー図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル予測を考慮した、デブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法を示す図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル予測およびイルミネーション補償を考慮した、デブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法を示す図である。 本願の原理の実施の形態に従った、非ローカル予測を考慮した、境界強度フィルタリングのための境界強度を判定するための例示的な方法を示す図である。 概ね参照符号1300によって示される非ローカル予測およびイルミネーション補償を用いた境界強度bSを判定するための例示的な方法を示す図である。
本願の原理は、非ローカル・イントラ予測のデブロッキング・フィルタリングのための方法および装置に関する。
本説明は、本願の原理を例示するものである。従って、本明細書において明示的に記載、または図示されていなくとも、当業者が本願の原理を実施する様々な構成を企図することが可能であり、このような構成が本願の精神および範囲の中に包含されることが理解できるであろう。
本明細書に記載された全ての例および条件付の文言は、本願の原理を読者が理解するのを助けるための教示目的のものであり、発明者によって寄与された概念は、技術を発展させるものであり、このような具体的に記載された例や条件に限定されるように解釈されるべきではない。
また、本明細書における本願の原理、態様、および、実施の形態についての全ての記載、さらに、その特定の例は、構造的、機能的な均等物を包含するように意図したものである。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物、即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発された全ての要素を包含するように意図されている。
従って、例えば、当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本願の原理を実施する回路を例示する概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表す。これらの処理は、実質的にコンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて表すことができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサがはっきりと図示されているかどうかに係るものではない。
各図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアと関連付けてソフトウエアを実行することが可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、幾つかのプロセッサが共有されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ(ROM:read‐only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)、および不揮発性の記憶装置を暗黙的に含むことがある。
また、従来のおよび/または慣習的な他のハードウエアを含むこともある。同様に、図面に示されたどのスイッチも概念的なものに過ぎない。これらの機能はプログラム・ロジックの動作を介して、専用のロジックを介して、プログラム制御と専用のロジックとのインタラクションを介して、または、手動でも実行されることがある。文脈からより具体的に理解できるように、実施者により、特定の技術を選択可能である。
請求の範囲において、特定の機能を実施するための手段として表現されたいずれの要素も、この機能をどのような方法で実行するものも包含するように意図している。例えば、a)機能を実行する回路要素を組み合わせたもの、または、b)形態に関わらず、ソフトウエア、つまり、ファームウエア、マイクロコード等を含み、機能を実施するためにソフトウエアを実行する適当な回路と組み合わせたものも包含する。このような請求の範囲によって定義される本願の原理は、請求項に記載された様々な手段によって提供される機能が請求の範囲の要件として、組み合わせられ、まとめられている事実に基づいたものである。従って、出願人は、このような機能を提供することが可能な手段はどのようなものであっても、本願において示されているものと均等であるとみなす。
明細書において、本願の原理の「一実施の形態」、「実施の形態」、またはこの類の記載が言及されている場合、これは、実施の形態に関して記載される特定の特徴事項、構造、特性などが本願の原理の少なくとも1つの実施の形態に含まれることを意味する。従って、明細書全体に亘って様々な箇所に存在する文言「一実施の形態においては」、「実施の形態においては」、またはこの類の記載は、必ずしも、全てが同一の実施の形態について言及するものではない。
用語「/」、「および/または」、さらに、「〜のうちの少なくとも1つ」のうちのいずれかの使用は、例えば、「A/B」、「Aおよび/またはB」、さらに、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」の場合、1番目に列挙されたオプション(A)のみの選択、2番目に列挙されたオプション(B)のみの選択、または、両方のオプション(AおよびB)の選択を包含すると意図される。別の例として、「A、B、および/またはC」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」の場合、このような文言は、1番目に列挙されたオプション(A)のみの選択、2番目に列挙されたオプション(B)のみの選択、3番目に列挙されたオプション(C)のみの選択、1番目および2番目に列挙されたオプション(AおよびB)のみの選択、1番目および3番目に列挙されたオプション(AおよびC)のみの選択、2番目および3番目に列挙されたオプション(BおよびC)のみの選択、または、全ての3つのオプション(A、B、およびC)の選択を包含すると意図される。列挙された多くの項目の分だけ、このことが拡張されることは、当該技術分野、さらに、関連する技術分野における通常の技術知識を有するものであれば容易に理解できるであろう。
さらに、本願の原理の1つ以上の実施の形態を本明細書中でMPEG−4 AVC規格に関連させて説明しているが、本願の原理は、この規格のみに限定されるものではなく、従って、本願の原理の精神を逸脱することなく、MPEG−4 AVC規格の拡張版を含む、他のビデオ符号化規格、勧告およびその拡張版にも利用することができる。
さらに、本願の原理の実施の形態を、変位イントラ予測やテンプレート・マッチング予測などのイントラ予測技術に関連させて説明しているが、本願の原理は、上述したタイプのイントラ予測技術のみに限定されるものではなく、本願の原理の精神を逸脱することなく、本願の開示内容に従って他のイントラ予測技術を使用することもできることが理解できよう。
さらに、本願の原理は、本願の原理の精神を逸脱することなく、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測に適用することもできることが理解できよう。
さらに、本明細書中に提供された本願の原理の開示内容を考慮して、本技術分野、さらに、関連する技術分野における当業者であれば、本願の原理を適用できる上述した技術および他の技術を容易に決定できることが理解できよう。
変位イントラ予測およびテンプレート・マッチング予測は、本明細書において例示的な目的で使用される非ローカル予測の手法である。従って、本願の原理は、上述したタイプのイントラ予測技術のみに限定されるものではなく、本願の原理の精神を逸脱することなく、他の非ローカル予測技術にも利用することができる。さらに、本願の原理は、本願の原理の精神を逸脱することなく、イルミネーション補償が用いられる非ローカル予測技術にも適用することができる。
図6を参照すると、非ローカル・イントラ予測を用いたMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ符号化器が概ね参照符号600によって示されている。
ビデオ符号化器600は、結合器685の非反転入力と信号通信する出力を有するフレーム配列バッファ610を含む。結合器685の出力は、変換器および量子化器625の第1の入力と信号通信するように結合されている。変換器および量子化器625の出力は、エントロピー符号化器645の第1の入力と逆変換器および逆量子化器650の第1の入力と信号通信するように結合されている。エントロピー符号化器645の出力は、結合器690の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器690の出力は、出力バッファ635の第1の入力と信号通信するように結合されている。
符号化器コントローラ605の第1の出力は、フレーム配列バッファ610の第2の入力と、逆変換器および逆量子化器650の第2の入力と、ピクチャタイプ決定モジュール615の入力と、マクロブロックタイプ(MBタイプ)決定モジュール620の第1の入力と、イントラ予測モジュール660の第2の入力と、デブロッキング・フィルタ665の第2の入力と、動き補償器670の第1の入力と、動き推定器675の第1の入力と、さらに、参照ピクチャ・バッファ680の第2の入力と通信するように結合されている。
符号化器コントローラ605の第2の出力は、補助拡張情報(SEI:Supplemental Enhancement Information)挿入器630の第1の入力と、変換器および量子化器625の第2の入力と、エントロピー符号化器645の第2の入力と、出力バッファ635の第2の入力と、さらに、シーケンス・パラメータ・セット(SPS:Sequence Parameter Set)およびピクチャ・パラメータ・セット(Picture Parameter Set)挿入器640の入力と信号通信するように結合されている。
符号化器コントローラ605の第3の出力は、非ローカル・イントラ予測器644の第1の入力と信号通信するように結合されている。
SEI挿入器630の出力は、結合器690の第2の非反転入力と信号通信するように結合されている。
ピクチャタイプ決定モジュール615の第1の出力は、フレーム配列バッファ610の第3の入力と信号通信するように結合されている。ピクチャタイプ決定モジュール615の第2の出力は、マクロブロックタイプ決定モジュール620の第2の入力と信号通信するように結合されている。
シーケンス・パラメータ・セット(SPS:Sequence Parameter Set)およびピクチャ・パラメータ・セット(PPS:Picture Parameter Set)挿入器640の出力は、結合器690の第3の非反転入力と信号通信するように結合されている。
逆変換器および逆量子化器650の出力は、結合器619の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器619の出力は、イントラ予測モジュール660の第1の入力およびデブロッキング・フィルタ665の第1の入力と信号通信するように結合されている。デブロッキング・フィルタ665の出力は、参照ピクチャ・バッファ680の第1の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ680の第1の出力は、動き推定器675の第2の入力および動き補償器670の第3の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ680の第2の出力は、非ローカル・イントラ予測器644の第2の入力と信号通信するように結合されている。動き推定器675の第1の出力は、動き補償器670の第2の入力と信号通信するように結合されている。動き推定器675の第2の出力は、エントロピー符号化器645の第3の入力と信号通信するように結合されている。
動き補償器670の出力は、スイッチ697の第1の入力と信号通信するように結合されている。イントラ予測モジュール660の出力は、スイッチ697の第2の入力と信号通信するように結合されている。非ローカル・イントラ予測器644の出力は、スイッチ697の第3の入力と信号通信するように結合されている。マクロブロックタイプ決定モジュール620の出力は、スイッチ697の第4の入力と信号通信するように結合されている。スイッチ697の第4の入力は、(制御入力、即ち、第4の入力と比較して)スイッチの「データ」入力が動き補償器670、イントラ予測モジュール660、または、非ローカル・イントラ予測器644によって提供されるかどうかを判定する。スイッチ697の出力は、結合器619の第2の非反転入力と結合器685の反転入力と信号通信するように結合されている。
フレーム配列バッファ610の第1の入力および符号化器コントローラ605の入力は、入力ピクチャを受信するために、符号化器600の入力として利用可能である。さらに、補助拡張情報(SEI:Supplemental Enhancement Information)挿入器630の第2の入力は、メタデータを受信するために、符号化器600の入力として利用可能である。出力バッファ635の出力は、ビットストリームを出力するために、符号化器600の出力として利用可能である。
図7を参照すると、非ローカル・イントラ予測を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ復号器が概ね参照符号700によって示されている。
ビデオ復号器700は、エントロピー復号器745の第1の入力と信号通信する出力を有する入力バッファ710を含む。エントロピー復号器745の第1の出力は、逆変換器および逆量子化器750の第1の入力と信号通信するように結合されている。逆変換器および逆量子化器750の出力は、結合器725の第2の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器725の出力は、デブロッキング・フィルタ765の第2の入力およびイントラ予測モジュール760の第1の入力と信号通信するように結合されている。デブロッキング・フィルタ765の第2の出力は、参照ピクチャ・バッファ780の第1の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ780の第1の出力は、動き補償器770の第2の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ780の第2の出力は、非ローカル・イントラ予測器744の第2の入力と信号通信するように結合されている。
エントロピー復号器745の第2の出力は、動き補償器770の第3の入力およびデブロッキング・フィルタ765の第1の入力と信号通信するように結合されている。エントロピー復号器745の第3の出力は、復号器コントローラ705の入力と信号通信するように結合されている。エントロピー復号器745の第4の出力は、非ローカル・イントラ予測器744の第1の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ705の第1の出力は、エントロピー復号器745の第2の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ705の第2の出力は、逆変換器および逆量子化器750の第2の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ705の第3の出力は、デブロッキング・フィルタ765の第3の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ705の第4の出力は、イントラ予測モジュール760の第2の入力、動き補償器770の第1の入力、参照ピクチャ・バッファ780の第2の入力、さらに、非ローカル・イントラ予測器744の第3の入力と信号通信するように結合されている。
動き補償器770の出力は、スイッチ797の第1の入力と信号通信するように結合されている。イントラ予測モジュール760の出力は、スイッチ797の第2の入力と信号通信するように結合されている。非ローカル・イントラ予測器744の出力は、スイッチ797の第3の入力と信号通信するように結合されている。スイッチ797の出力は、結合器725の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。
入力バッファ710の入力は、入力ビットストリームを受信するために、復号器700の入力として利用可能である。デブロッキング・フィルタ765の第1の出力は、出力ピクチャを出力するために、復号器700の出力として利用可能である。
図8を参照すると、例示的なMPEG−4 AVC規格に基づく非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を用いたビデオ符号化器が概ね参照符号800によって示されている。
ビデオ符号化器800は、結合器885の非反転入力と信号通信する出力を有するフレーム配列バッファ810を含む。結合器885の出力は、変換器および量子化器825の第1の入力と信号通信するように結合されている。変換器および量子化器825の出力は、エントロピー符号化器845の第1の入力と、逆変換器および逆量子化器850の第1の入力と信号通信するように結合されている。エントロピー符号化器845の出力は、結合器890の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器890の出力は、出力バッファ835の第1の入力と信号通信するように結合されている。
符号化器コントローラ805の第1の出力は、フレーム配列バッファ810の第2の入力、逆変換器および逆量子化器850の第2の入力、ピクチャタイプ決定モジュール815の入力、マクロブロックタイプ(MBタイプ)決定モジュール820の第1の入力、イントラ予測モジュール860の第2の入力、デブロッキング・フィルタ865の第2の入力、動き補償器870の第1の入力、動き推定器875の第1の入力、さらに、参照ピクチャ・バッファ880の第2の入力と信号通信するように結合されている。
符号化器コントローラ805の第2の出力は、補助拡張情報(SEI)挿入器830の第1の入力、変換器および量子化器825の第2の入力、エントロピー符号化器845の第2の入力、出力バッファ835の第2の入力、シーケンス・パラメータ・セット(SPS:Sequence Parameter Set)およびピクチャ・パラメータ・セット(PPS:Picture Parameter Set)挿入器840の入力と信号通信するように結合されている。
符号化器コントローラ805の第3の出力は、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器877の第1の入力およびインプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器878の第1の入力と信号通信するように結合されている。
SEI挿入器830の出力は、結合器890の第2の非反転入力と信号通信するように結合されている。
ピクチャタイプ決定モジュール815の第1の出力は、フレーム配列バッファ810の第3の入力と信号通信するように結合されている。ピクチャタイプ決定モジュール815の第2の出力は、マクロブロックタイプ決定モジュール820の第2の入力と信号通信するように結合されている。
シーケンス・パラメータ・セット(SPS:Sequence Parameter Set)およびピクチャ・パラメータ・セット(PPS:Picture Parameter Set)挿入器840の出力は、結合器890の第3の非反転入力と信号通信するように結合されている。
インプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器878の出力は、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器877の第3の入力と信号通信するように結合されている。
逆変換器および逆量子化器850の出力は、結合器819の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器819の出力は、イントラ予測モジュール860の第1の入力とデブロッキング・フィルタ865の第1の入力と信号通信するように結合されている。デブロッキング・フィルタ865の出力は、参照ピクチャ・バッファ880の第1の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ880の第1の出力は、動き推定器875の第2の入力および動き補償器870の第3の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ880の第2の出力は、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器877の第2の入力およびインプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器878の第2の入力と信号通信するように結合されている。動き推定器875の第1の出力は、動き補償器870の第2の入力と信号通信するように結合されている。動き推定器875の第2の出力は、エントロピー符号化器845の第3の入力と信号通信するように結合されている。
動き補償器870の出力は、スイッチ897の第1の入力と信号通信するように結合されている。イントラ予測モジュール860の出力は、スイッチ897の第2の入力と信号通信するように結合されている。イルミネーション補償を使用した非ローカル・イントラ予測器877の出力は、スイッチ897の第3の入力と信号通信するように結合されている。マクロブロックタイプ決定モジュール820の出力は、スイッチ897の第4の入力と信号通信するように結合されている。スイッチ897の第4の入力は、(制御入力、即ち、第4の入力と比較して)スイッチの「データ」入力が動き補償器870によって提供されるか、イントラ予測モジュール860によって提供されるか、または、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器877によって提供されるかを判定する。スイッチ897の出力は、結合器819の第2の非反転入力および結合器885の反転入力と信号通信するように結合されている。
フレーム配列バッファ810の第1の入力および符号化器コントローラ805の入力は、入力ピクチャを受信するために、符号化器800の入力として利用可能である。さらに、補助拡張情報(SEI)挿入器830の第2の入力は、メタデータを受信するために、符号化器800の入力として利用可能である。出力バッファ835の出力は、ビットストリームを出力するために、符号化器800の出力として利用可能である。
図9を参照すると、非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を用いた例示的なMPEG−4 AVC規格に基づくビデオ復号器が概ね参照符号900によって示されている。
ビデオ復号器900は、エントロピー復号器945の第1の入力と信号通信するように結合された出力を有する入力バッファ910を含む。エントロピー復号器945の第1の出力は、逆変換器および逆量子化器950の第1の入力と信号通信するように結合されている。逆変換器および逆量子化器950の出力は、結合器925の第2の非反転入力と信号通信するように結合されている。結合器925の出力は、デブロッキング・フィルタ965の第2の入力およびイントラ予測モジュール960の第1の入力と信号通信するように結合されている。デブロッキング・フィルタ965の第2の出力は、参照ピクチャ・バッファ980の第1の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ980の第1の出力は、動き補償器970の第2の入力と信号通信するように結合されている。参照ピクチャ・バッファ980の第2の出力は、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器977の第2の入力およびインプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器978の第2の入力と信号通信するように結合されている。インプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器978の出力は、非ローカル・イントラ予測器977の第3の入力と信号通信するように結合されている。
エントロピー復号器945の第2の出力は、動き補償器970の第3の入力およびデブロッキング・フィルタ965の第1の入力と信号通信するように結合されている。エントロピー復号器945の第3の出力は、復号器コントローラ905の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ905の第1の出力は、エントロピー復号器945の第2の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ905の第2の出力は、逆変換器および逆量子化器950の第2の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ905の第3の出力は、デブロッキング・フィルタ965の第3の入力と信号通信するように結合されている。復号器コントローラ905の第4の出力は、イントラ予測モジュール960の第2の入力、動き補償器970の第1の入力、参照ピクチャ・バッファ980の第2の入力、イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器977の第1の入力、さらに、インプリシット・イルミネーション補償パラメータ計算器978の第1の入力と信号通信するように結合されている。
動き補償器970の出力は、スイッチ997の第1の入力と信号通信するように結合されている。イントラ予測モジュール960の出力は、スイッチ997の第2の入力と信号通信するように結合されている。イルミネーション補償を用いた非ローカル・イントラ予測器977の出力は、スイッチ997の第3の入力と信号通信するように結合されている。スイッチ997の出力は、結合器925の第1の非反転入力と信号通信するように結合されている。
入力バッファ910の入力は、入力ビットストリームを受信するために、復号器900の入力として利用可能である。デブロッキング・フィルタ965の第1の出力は、出力ピクチャを出力するために、復号器900の出力として利用可能である。
上述したように、本願の原理は、非ローカル・イントラ予測のデブロッキング・フィルタリングを行うための方法および装置に関する。
本願の原理に従って、非ローカル・イントラ予測技術とともに使用するために最適なデブロッキング・フィルタリングのための技術について記載する。画像および/または映像(ビデオ)(以下、集合的に「画像」と呼ぶ)の圧縮における非ローカル・イントラ予測を使用する際に、ビデオ符号化器および/または復号器において導入されたブロッキング・アーティファクトを抑制することが可能である。特に、本願の原理は、予測において非ローカル・イントラ予測技術が使用される際、デブロッキング・フィルタリングのブロック境界の境界強度を適応的に決定する模範的なスキームを提供する。さらに、本願の原理は、イルミネーション補償を非ローカル・イントラ予測と組み合わせて使用可能とされている際に、イルミネーション補償パラメータに従ってデブロッキング・フィルタリングのブロック境界の境界強度を適応的に決定する模範的なスキームを提供する。
一実施の形態によれば、ピクチャの走査順、符号化モード情報などの符号化パラメータ、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの1つ以上に依存して、デブロッキング・フィルタ強度、フィルタタイプ、およびフィルタ長のうちの1つ以上が適応化される。一実施の形態においては、異なる仕方で予測されたピクチャ・エリア間の、非ローカル予測が用いられる領域の遷移を適切に取り扱うように、新たなデブロッキング・フィルタリング境界強度決定スキームが導入される。変位イントラ予測およびテンプレート・マッチング予測は、ここにおいて例示的な目的で使用される例示的な非ローカル予測アプローチである。従って、上述したように、本願の原理は、上記イントラ予測技術のタイプのみに限定されるものではなく、本願の原理の精神を逸脱することなく、他のローカル予測技術に関しても使用できることが理解できよう。さらに、上述したように、本願の原理は、本願の原理の精神を逸脱することなく、イルミネーション補償が使用される非ローカル予測技術に適用することもできる。
非ローカル・イントラ予測のためのデブロッキング・フィルタ適応化
一実施の形態においては、境界強度の決定には、イントラ符号化における非ローカル予測タイプも考慮する。一実施の形態においては、適切な境界強度が特定の境界をスムーズに維持する非ローカル予測技術能力に基づいて決定される。例えば、非ローカル予測技術(テンプレート・マッチング予測や変位イントラ予測など)によって符号化される各ブロックにより形成される境界に対してより小さな境界強度を適用することができる。テンプレート・マッチング予測は、変位イントラ予測よりも各境界に亘ったスムーズさを良好に維持できるため、より小さなフィルタリング境界強度が設定されるようにする。
イルミネーション補償(IC)を用いた非ローカル・イントラ予測のためのデブロッキング・フィルタ適応化
非ローカル・イントラ予測においてイルミネーション補償が用いられる場合、境界強度決定に補償されたイルミネーションのバリエーションを考慮できるとよい。これは、ブロック境界のスムーズさの制約を受けることなく、イルミネーション補償が行われるという事実に基づく。一実施の形態においては、境界強度を決定するために、イルミネーション補償パラメータを考慮する。一実施の形態においては、対応するブロックのイルミネーション補償パラメータの差が(例えば、境界の2つの側のイルミネーション・パラメータの大きな差により可視のアーティファクトが発生する可能性が高い場合のような、所与の閾値よりも)大きいとき、現在評価されている所与の境界により高い境界強度が適用される。一実施の形態においては、ブロックのイルミネーション補償は、補償されていないブロックに対し、コントラスト・パラメータaを乗算し、オフセット・パラメータbを追加することによって行われる。(例えば、図4に示された再構築された領域420からの)因果的(causal)隣接画素を使用して適応的に2つのパラメータを計算することができる。特別の場合には、a=1を設定し、bを使用するのみで境界強度決定を行う。
本願明細書において、非ローカル・イントラ予測技術のためのデブロッキング・フィルタリング境界強度をどのように変更するかについて、2つの例示的な実施の形態について記載する。同じ手法をフィルタタイプおよびフィルタ長についても適用することができる。例示的な目的のため、MPEG−4 AVC規格を使用して、本願の原理の1つ以上の実施の形態について記載する。しかしながら、上述したように、本願の原理は、MPEG−4 AVC規格のみに限定されるものではない。第1の実施の形態は、非ローカル・イントラ予測が用いられる場合に関する。第2の実施の形態は、非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられる場合に関する。
図10A〜10Dを参照すると、ブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法が概ね参照符号1000によって示されている。この方法1000は、サブ方法1060、1070、および1080を含み、これらのサブ方法1060、1070、および1080は、それぞれ、図10B、図10C、および図10Dに示されている。
この方法1000は、制御をループ端ブロック1010に受け渡す開始ブロック1005を含む。ループ端ブロック1010は、0〜num_pictures_minus1(ピクチャ数−1)の範囲を有する変数Iを使用して、入力ビデオシーケンスにおける各ピクチャに亘ったループを開始し、制御を決定ブロック1015に受け渡す。決定ブロック1015は、non_local_intra_flagが1であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が決定ブロック1020に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1040に受け渡される。
決定ブロック1020は、IC_Intra_flagが1であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1025に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1035に受け渡される。
機能ブロック1025は、(図10Dの)サブ方法1080を使用して、非ローカル予測およびイルミネーション補償を考慮したデブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1030に受け渡す。
ループ端ブロック1030は、ループを終了し、制御を終了ブロック1045に受け渡す。
機能ブロック1040は、(図10Bの)サブ方法1060を使用して、非ローカル予測を考慮したデブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1030に受け渡す。
機能ブロック1035は、(図10Cの)サブ方法1070を使用して、非ローカル予測を考慮するがイルミネーション補償を考慮しないデブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1030に受け渡す。
図10Bに示すサブ方法1060は、制御をループ端ブロック1062に受け渡す開始ブロック1061を含む。ループ端ブロック1062は、0〜num_MBs_minus1(マクロブロックの数−1)の範囲を有する変数Iを使用して、現在のピクチャに各マクロブロックに亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1063に受け渡す。機能ブロック1063は、非ローカル予測を考慮することなく、(現在のマクロブロックの)デブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1064に受け渡す。ループ端ブロック1064は、ループを終了し、制御を終了ブロック1065に受け渡す。
図10Cに示すサブ方法1070は、制御をループ端ブロック1072に受け渡す開始ブロック1071を含む。ループ端ブロック1072は、0〜num_MBs_minus1(マクロブロックの数−1)の範囲を有する変数Iを使用して、現在のピクチャに各マクロブロックに亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1073に受け渡す。機能ブロック1073は、デブロッキング・フィルタリングのためのフィルタ長およびフィルタタイプを適応的に選択し、選択されたフィルタ長およびフィルタタイプを使用するが、イルミネーション補償を考慮することなく、(現在のマクロブロックの)デブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1074に受け渡す。ループ端ブロック1074は、ループを終了し、制御を終了ブロック1075に受け渡す。
図10Dに示すサブ方法1080は、制御をループ端ブロック1082に受け渡す開始ブロック1081を含む。ループ端ブロック1082は、0〜num_MBs_minus1(マクロブロックの数−1)の範囲を有する変数Iを使用して、現在のピクチャ内の各マクロブロックに亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1083に受け渡す。機能ブロック1083は、デブロッキング・フィルタリングのためのフィルタ長およびフィルタタイプを適応的に選択し、選択されたフィルタ長およびフィルタタイプを使用し、イルミネーション補償を考慮して(現在のマクロブロックの)デブロッキング・フィルタリングを実行し、制御をループ端ブロック1084に受け渡す。ループ端ブロック1084は、ループを終了し、制御を終了ブロック1085に受け渡す。
方法1000を要約すると、まず、non_local_intra_flagが設定されている(即ち、有効になっている)かどうかをチェックする。non_local_intra_flagが設定されていなければ、図10Bに示されるデブロッキング方法1060が実行される。そうでない場合、non_local_intra_flagが設定されていれば、これは、適用されている非ローカル予測があることを表している。そこで、IC_intra_flagがチェックされ、イルミネーション補償が適用されているかどうかが判定される。IC_intra_flagが設定されていなければ(有効でなければ)、図10Cに示されるデブロッキング方法1070が実行される。そうでない(即ち、IC_intra_flagが設定されている)場合には、図10Dに示されるデブロッキング方法1080が実行される。非ローカル・イントラ予測技術もイルミネーション補償も用いられない(即ち、図10Bに示されるデブロッキング方法が実行される)場合には、図11Aに示されるマクロブロック・デブロッキング・スキームが実行され、図3におけるフローチャートに従って、境界強度が決定される。以下の2つの実施の形態は、それぞれ、他の2つの場合(サブ方法1070またはサブ方法1080が実行される)、非ローカル・イントラ予測が用いられる場合(実施の形態1)と非ローカル予測およびイルミネーション補償が用いられる場合(実施の形態2)について記載している。
実施の形態1:非ローカル・イントラ予測がイントラ予測において用いられる
本実施の形態においては、例えば、変位イントラ予測およびテンプレート・マッチング予測などの非ローカル・イントラ予測技術が符号化ブロックを予測する際に用いられる。これらの先進の予測技術は、大抵の場合に、残差を大幅に低減させることができる。従って、デブロッキング・フィルタリング適応化スキームは、これらの技術を「フィット(fit)」させるために適応化させるものであるとよい。図10Bのサブ方法1070は、各マクロブロックにフィルタリングを行うために用いられる。この場合、イルミネーション補償が用いられないため図11Bに示される方法が実行される。各マクロブロックの水平境界および垂直境界(例えば、図1参照)は、ループされる。各境界につき、隣接するブロック(例えば、pおよびq)の予測モードは、境界強度bSを決定するために使用される。まず、非ローカル予測技術によって予測されたpまたはqにおけるブロックが存在するかチェックをする。そうである場合(非ローカル予測技術によって予測されたpまたはqにおけるブロックが存在する場合)には、図12に示される方法1200が実行され、境界強度を取得する。そうでない場合(すなわち、非ローカル予測技術によって予測されたpまたはqにおけるブロックが存在しない場合)には、図3の方法300が実行される。
図11Aを参照すると、非ローカル予測を考慮しないデブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法が概ね参照符号1100によって示されている。この方法1100は、制御をループ端ブロック1106に受け渡す開始ブロック1103を含む。ループ端ブロック1106は、0〜num_blk_boundary−1(ブロック境界の数−1)の範囲を有する変数kを使用して、現在のピクチャ内の各ブロック境界に亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1109に受け渡す。機能ブロック1109は、隣接するブロックpおよびqの予測モードを取得し、制御を機能ブロック1112に受け渡す。機能ブロック1112は、非ローカル予測モードを考慮することなく境界強度bSを決定し、制御を機能ブロック1115に受け渡す。機能ブロック1115は、デブロッキング・フィルタリングのためのフィルタ長およびフィルタタイプを適応的に選択し、選択されたフィルタ長およびフィルタタイプを使用してブロック境界のフィルタリングを行い、制御をループ端ブロック1118に受け渡す。ループ端ブロック1118は、ループを終了し、制御を終了ブロック1121に受け渡す。
図11Bを参照すると、非ローカル予測を考慮したデブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法が概ね参照符号1130によって示されている。この方法1130は、制御をループ端ブロック1136に受け渡す開始ブロック1133を含む。ループ端ブロック1136は、0〜num_blk_boundary−1(ブロック境界の数−1)の範囲を有する変数kを使用して、現在のピクチャ内の各ブロック境界に亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1139に受け渡す。機能ブロック1139は、隣接するブロックpおよびqの予測モードを取得し、制御を決定ブロック1142に受け渡す。決定ブロック1142は、非ローカル・イントラ予測によって符号化されているブロックが存在するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1145に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1154に受け渡される。
機能ブロック1145は、非ローカル予測モードを考慮することによって、境界強度bSを決定し、制御を機能ブロック1148に受け渡す。
機能ブロック1148は、ブロック境界のフィルタリングを行い、制御をループ端ブロック1151に受け渡す。ループ端ブロック1151は、ループを終了し、制御を終了ブロック1157に受け渡す。
機能ブロック1154は、非ローカル予測モードを考慮することなく境界強度bSを決定し、制御を機能ブロック1148に受け渡す。
図11Cを参照すると、非ローカル予測およびイルミネーション補償を考慮したデブロッキング・フィルタリングのための例示的な方法が概ね参照符号1160によって示されている。この方法1160は、制御をループ端ブロック1166に受け渡す開始ブロック1163を含む。ループ端ブロック1166は、0〜num_blk_boundary−1(ブロック境界の数−1)の範囲を有する変数kを使用して、現在のピクチャ内の各ブロック境界に亘ったループを開始し、制御を機能ブロック1169に受け渡す。機能ブロック1169は、隣接するブロックpおよびqの予測モードを取得し、制御を決定ブロック1172に受け渡す。決定ブロック1172は、非ローカル・イントラ予測によって符号化されているブロックが存在するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1175に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1184に受け渡される。
機能ブロック1175は、非ローカル予測モードおよびイルミネーション補償を考慮することによって、境界強度bSを決定し、制御を機能ブロック1178に受け渡す。
機能ブロック1178は、デブロッキング・フィルタリングのためのフィルタ長およびフィルタタイプを適応的に選択し、選択されたフィルタ長およびフィルタタイプを使用してブロック境界のフィルタリングを行い、制御をループ端ブロック1181に受け渡す。ループ端ブロック1181は、ループを終了し、制御を終了ブロック1187に受け渡す。
機能ブロック1184は、非ローカル予測モードを考慮することなく境界強度bSを決定し、制御を機能ブロック1178に受け渡す。
図12を参照すると、非ローカル予測を考慮して境界強度フィルタリングの境界強度を決定するための例示的な方法が概ね参照符号1200によって示されている。この方法1200は、制御を機能ブロック1210に受け渡す開始ブロック1205を含む。機能ブロック1210は、pおよびqのブロックのイントラ予測モードを入力し、制御を決定ブロック1215に受け渡す。決定ブロック1215は、ブロック境界がマクロブロック境界であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が決定ブロック1220に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1230に受け渡される。
決定ブロック1220は、イントラ予測モードまたは、変位イントラ予測によって予測されたブロックが存在するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1225に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1230に受け渡される。
機能ブロック1225は、境界強度bSを2に設定し、制御を機能ブロック1235に受け渡す。機能ブロック1235は、境界強度を出力し、制御を終了ブロック1399に受け渡す。
機能ブロック1230は、境界強度bSを1に設定し、制御を機能ブロック1235に受け渡す。
実施の形態2:イントラ予測において非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられる。
本実施の形態においては、(例えば、変位イントラ予測およびテンプレート・マッチング予測のような)非ローカル・イントラ予測技術およびイルミネーション補償が符号化ブロックを予測するのに用いられる。本実施の形態においては、境界強度の決定にイルミネーション補償パラメータを考慮する。図10Dのサブ方法1080は、この場合に行われる。図11Cの方法1160は、各マクロブロックをフィルタリングするために行われる。各マクロブロックの水平および垂直の境界(例えば、図1参照)は、ループされる。各境界につき、隣接するブロック(例えば、pおよびq)の予測モードは、境界強度bSを決定するために使用される。まず、非ローカル予測技術によって予測されたpまたはqおけるブロックが存在するかどうかをチェックする。そうである場合には、図13の方法1300が実行されて境界強度bSを取得する。そうでない場合には、図3のフローチャートが使用されて境界強度bSを取得する。境界強度bSを取得するために全てのイルミネーション補償パラメータを考慮することができるが、図13に示す本実施の形態では、これらの一部(オフセット)のみを選択して我々の発明を例示する。
図13を参照すると、非ローカル予測およびイルミネーション補償を用いて境界強度bSを決定するための例示的な方法が概ね参照符号1300によって示されている。
この方法1300は、制御を機能ブロック1310に受け渡す開始ブロック1305を含む。機能ブロック1310は、pおよびqのブロックのイントラ予測モードを入力し、制御を決定ブロック1315に受け渡す。決定ブロック1315は、pおよびqの双方がイルミネーション補償されたブロックであるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が決定ブロック1320に受け渡される。そうでない場合には、制御が決定ブロック1330に受け渡される。
決定ブロック1320は、|オフセット(p)−オフセット(q)|<閾値であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1325に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1340に受け渡される。
機能ブロック1325は、境界強度bSを1に設定し、制御を機能ブロック1350に受け渡す。
機能ブロック1350は、境界強度bSを出力し、制御を終了ブロック1399に受け渡す。
機能ブロック1340は、境界強度bSを2に設定し、制御を機能ブロック1350に受け渡す。
決定ブロック1330は、ブロック境界がマクロブロック境界であるかどうかを判定する。そうである場合には、制御が決定ブロック1335に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1345に受け渡される。
決定ブロック1335は、イントラ予測モードまたは変位イントラ予測によって予測されたブロックが存在するかどうかを判定する。そうである場合には、制御が機能ブロック1340に受け渡される。そうでない場合には、制御が機能ブロック1345に受け渡される。
機能ブロック1345は、境界強度bSを1に設定し、制御を機能ブロック1350に受け渡す。
本発明の多くの付随する利点/特徴の幾つかについて説明する。これらの幾つかは既に述べた通りのものである。例えば、1つの利点/特徴は、非ローカル・イントラ予測を使用してピクチャ・データを符号化する符号化器を含む装置である。符号化器は、非ローカル・イントラ予測を使用して符号化されたピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うために、非ローカル・イントラ予測モードで使用されるように構成されたデブロッキング・フィルタを含む。
別の利点/特徴は、上述した符号化器を有する装置であって、デブロッキング・フィルタ強度が、ピクチャ・データの走査順、符号化モード情報、イントラ変位情報、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて適応的に選択される、この装置である。
また、別の利点/特徴は、上述した符号化器を有する装置であって、デブロッキング・フィルタタイプが適応的に選択される、この装置である。
さらに、別の利点/特徴は、デブロッキング・フィルタタイプが上述したように適応的に選択される符号化器を有する装置であって、デブロッキング・フィルタタイプが符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて適応的に選択される、この装置である。
さらに、別の利点/特徴は、上述した符号化器を有する装置であって、デブロッキング・フィルタ長が適応的に選択される、この装置である。
さらに、別の利点/特徴は、デブロッキング・フィルタ長が上述したように適応的に選択される符号化器を有する装置であって、デブロッキング・フィルタ長が隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて適応的に選択される、この装置である。
本願の原理のこれらの特徴およびその他の特徴は、関連する分野において通常の知識を有するものであれば、本明細書中の開示内容に基づいて、容易に解明することができるであろう。本願の原理の開示内容は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、特定用途向けプロセッサ、または、これらを組み合わせたものの形態で実施することができることが理解できよう。
より好ましくは、本願の原理の開示内容は、ハードウエアおよびソフトウエアを組み合わせて実施される。さらに、ソフトウエアは、プログラム・ストレージ・ユニットに上に現実的に実装されるアプリケーション・プログラムとして実施される。アプリケーション・プログラムは、適切なアーキテクチャからなるマシンにアップロードされ、このマシンによって実行されるようにしてもよい。好ましくは、このマシンは、1つ以上の中央処理装置(CPU)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、入出力(I/O)インタフェースを有するコンピュータ・プラットフォーム上で実施される。また、コンピュータ・プラットフォームは、オペレーティング・システムおよびマイクロインストラクション・コードを含むようにしてもよい。本明細書中で開示される様々な処理および機能は、マイクロインストラクション・コードの一部を構成するものでもよいし、アプリケーション・プログラムの一部を構成するものであってもよいし、これらを組み合わせたものであってもよいし、CPUによって実行されるものであってもよい。さらに、追加的なデータ記憶装置や印刷機等、コンピュータ・プラットフォームに様々な他の周辺機器を結合するようにしてもよい。
添付図面に示すシステムの構成要素および方法の幾つかは、好ましくは、ソフトウエアの形態によって実施されるため、システムの構成要素または処理機能ブロック間の実際の結合は、本願の原理をプログラムする方法によって異なる場合があることが理解できよう。本明細書の開示する内容に基づいて、関連する技術における通常の技術知識を有するものであれば、本願の原理の実施の形態または構成、さらに、類似した実施の形態または構成を企図することができるであろう。
添付図面を参照して本明細書中で例示的な実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に厳格に限定されるものではなく、関連技術に関して通常の技術を有する者であれば、本願の原理の範囲または精神を逸脱することなく、様々な変更、改変を施すことが可能であることが理解できるであろう。このような変更、改変は、全て、添付の請求の範囲に定義されたような本願の原理の範囲に含まれるものと解釈すべきである。

Claims (20)

  1. 非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を使用して画像の一部を符号化するかどうかを判定するステップと、
    非ローカル・イントラ予測が用いられる場合、符号化されている現在のブロックに隣接するブロックの予測モードを取得するステップと、
    非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられる場合、前記隣接するブロックの非ローカル予測モードおよびイルミネーション補償に基づいて、前記現在のブロックの境界強度を計算するステップと、
    隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて、デブロッキング・フィルタ長を適応的に選択し、符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて、デブロッキング・フィルタタイプを適応的に選択し、前記判定するステップおよび計算するステップに基づいて、フィルタ・ブロック境界強度を選択するステップと、
    非ローカル・イントラ予測が用いられる場合、ビデオ圧縮スキームにおけるピクチャの再構築された部分からの非ローカル・イントラ予測を使用して、前記ピクチャのためのピクチャ・データを符号化するステップと、
    前記ピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うステップと、を行う符号化器を含む装置であって、
    前記非ローカル・イントラ予測は前記ピクチャの再構築された部分内のローカル隣接データを越えた位置の画素値を使用する、前記装置。
  2. デブロッキング・フィルタ強度が、ピクチャ・データの走査順、符号化モード情報、イントラ変位情報、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて適応的に選択される、請求項1に記載の装置。
  3. 非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を使用して画像の一部を符号化するかどうかを判定するステップと、
    非ローカル・イントラ予測が用いられる場合、符号化されている現在のブロックに隣接するブロックの予測モードを取得するステップと、
    非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられる場合、前記隣接するブロックの非ローカル予測モードおよびイルミネーション補償に基づいて、前記現在のブロックの境界強度を計算するステップと、
    隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて、デブロッキング・フィルタ長を適応的に選択し、符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて、デブロッキング・フィルタタイプを適応的に選択し、前記判定するステップおよび計算するステップに基づいて、フィルタ・ブロック境界強度を選択するステップと、
    非ローカル・イントラ予測が用いられる場合、ビデオ圧縮スキームにおけるピクチャの再構築された部分からの非ローカル・イントラ予測を使用して、前記ピクチャのためのピクチャ・データを符号化するステップと、
    前記ピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うステップとを含む方法であって、
    前記非ローカル・イントラ予測は前記ピクチャの再構築された部分内のローカル隣接データを越えた位置の画素値を使用する、前記方法。
  4. デブロッキング・フィルタ強度が、ピクチャ・データの走査順、符号化モード情報、イントラ変位情報、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて適応的に選択される、請求項3に記載の方法。
  5. デブロッキング・フィルタタイプが適応的に選択される、請求項3に記載の方法。
  6. 前記デブロッキング・フィルタタイプが符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて適応的に選択される、請求項5に記載の方法。
  7. デブロッキング・フィルタ長が適応的に選択される、請求項3に記載の方法。
  8. 前記デブロッキング・フィルタ長が隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて適応的に選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を使用して画像の一部を復号するかどうかをシンタックス要素から判定するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測が用いられることを示す場合、復号されている現在のブロックに隣接するブロックの予測モードを取得するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられることを示す場合、前記隣接するブロックの非ローカル予測モードおよびイルミネーション補償に基づいて、前記現在のブロックの境界強度を計算するステップと、
    隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて、デブロッキング・フィルタ長を適応的に選択し、符号化パラメータおよび復号されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて、デブロッキング・フィルタタイプを適応的に選択し、前記判定するステップおよび計算するステップに基づいて、フィルタ・ブロック境界強度を選択するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測を示す場合、ビデオ圧縮スキームにおけるピクチャの復号された部分からの非ローカル・イントラ予測を使用して、前記ピクチャのためのピクチャ・データを復号するステップと、
    前記ピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うステップと、を行う復号器を含む装置であって、
    前記非ローカル・イントラ予測は前記ピクチャの復号された部分内のローカル隣接データを越えた位置の画素値を使用する、前記装置。
  10. デブロッキング・フィルタ強度が、ピクチャ・データの走査順、符号化モード情報、イントラ変位情報、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて適応的に選択される、請求項9に記載の装置。
  11. デブロッキング・フィルタタイプが適応的に選択される、請求項9に記載の装置。
  12. 前記デブロッキング・フィルタタイプが符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて適応的に選択される、請求項11に記載の装置。
  13. デブロッキング・フィルタ長が適応的に選択される、請求項9に記載の装置。
  14. 前記デブロッキング・フィルタ長が隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて適応的に選択される、請求項13に記載の装置。
  15. 非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償を使用して画像の一部を復号するかどうかをシンタックス要素から判定するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測が用いられることを示す場合、復号されている現在のブロックに隣接するブロックの予測モードを取得するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測およびイルミネーション補償が用いられることを示す場合、前記隣接するブロックの非ローカル予測モードおよびイルミネーション補償に基づいて、前記現在のブロックの境界強度を計算するステップと、
    隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて、デブロッキング・フィルタ長を適応的に選択し、符号化パラメータおよび復号されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて、デブロッキング・フィルタタイプを適応的に選択し、前記判定するステップおよび計算するステップに基づいて、フィルタ・ブロック境界強度を選択するステップと、
    前記シンタックス要素が非ローカル・イントラ予測を示す場合、ビデオ圧縮スキームにおけるピクチャの復号された部分からの非ローカル・イントラ予測を使用して、前記ピクチャのためのピクチャ・データを復号するステップと
    前記ピクチャ・データの少なくとも一部のデブロッキング・フィルタリングを行うステップと、を含む方法であって、
    前記非ローカル・イントラ予測は前記ピクチャの復号された部分内のローカル隣接データを越えた位置の画素値を使用している、前記方法。
  16. デブロッキング・フィルタ強度が、ピクチャ・データの走査順、符号化モード情報、イントラ変位情報、さらに、隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータのうちの少なくとも1つに基づいて適応的に選択される、請求項15に記載の方法。
  17. デブロッキング・フィルタタイプが適応的に選択される、請求項15に記載の方法。
  18. 前記デブロッキング・フィルタタイプが符号化パラメータおよび再構築されたピクチャ・データ特性のうちの少なくとも一方に基づいて適応的に選択される、請求項17に記載の方法。
  19. デブロッキング・フィルタ長が適応的に選択される、請求項15に記載の方法。
  20. 前記デブロッキング・フィルタ長が隣接するピクチャ・データ領域のイルミネーション補償パラメータに基づいて適応的に選択される、請求項19に記載の方法。
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