JP5409419B2 - モバイルルータアドホックネットワーク通信システムのモバイルルータ - Google Patents

モバイルルータアドホックネットワーク通信システムのモバイルルータ Download PDF

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Description

この発明は、ツリーアドホック複合経路制御方式を用いたモバイルルータアドホックネットワーク通信システムのモバイルルータに関するものである。
一般に、複数のモバイルルータが相互に接続されてアドホックネットワークを構成する場合、各モバイルルータは、移動先で使用する気付アドレスをホームエージェントに登録し、ホームエージェントとの間でIP(Internet Protocol)トンネルを構成することにより、IP通信における移動性を実現している(Mobile AdHoc Network for Network Mobility、MANEMO)。
上記ネットワークにおいては、モバイルルータに別のモバイルルータが多段に接続される構成となる場合が考えられ、この構成における様々な課題について、NEMO(Network Mobility)WGで検討され、Nested NEMOの課題としてRFC4888やRFC4889に提示されている。
また、図14の説明図に示すように、IETF(The Internet Engineering Task Force)AUTOCONF WGでは、複数のモバイルルータMRがアドホックネットワークを構成するときのアーキテクチャと課題に関して検討されている(たとえば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。
図14においては、CN(Correspondent Node)と、複数のホームエージェントHA(Home Agent)と、アクセスルータAR(Access Router)と、移動可能な複数のモバイルルータMR(Mobile Router)と、モバイルルータMRと通信する複数のLFN(Local Fixed Node)とが、インターネットを介して相互通信可能に構成されている。
次に、図15〜図18を参照しながら、一般的なMANEMOにおける経路制御について説明する。
MANEMOにおいては、NEMOのモバイルルータMRが、アドホック(Ad−Hoc)を構成したモバイルルータMRの相互間の無線マルチホップにより、外部ネットワークに接続されることを想定している。
この場合、ツリー(Tree)ベースの経路制御として、図15〜図17に示すTD(Tree Discovery)と、図18に示すNINA(Network In Node Advertisement)とが議論されている(たとえば、非特許文献4、非特許文献5参照)。
TDは、図15に示すように、外部ネットワークに接続するモバイルルータMR1(ゲートウェイIGW:Internet GateWay)がTreeの根(root)になり、外部ネットワークに直接接続しないモバイルルータMR2〜MR6は、通信可能なモバイルルータMRの中から最適なモバイルルータMRを1つ選択することで枝となり、ツリートポロジ(Tree Topology)を構築する。
具体的には、モバイルルータMR1(IGW)からの拡張ルータ広告RA(Router Advertisement)メッセージに対して、図16に示すツリー情報TIO(Tree Information Option)と呼ばれる拡張オプションを付加して送信することにより、Tree Topologyを構築する。
また、図17に示すように、各モバイルルータMR2〜MR6からモバイルルータMR1(IGW)へ向かうデフォルトルート(Default Route)を作成する。
拡張ルータ広告(RA)メッセージには、ツリー構成の根(ルート)からのホップ数であるTree Depthが格納されて、順次加算されている。
したがって、拡張ルータ広告メッセージを受信したモバイルルータMRは、自身よりも上流にいるモバイルルータMRからの拡張ルータ広告メッセージは受け取るが、自身より下流にいるモバイルルータMRからの拡張ルータ広告メッセージは破棄することを可能として、Treeを形成するとともに、Loopの発生を防いでいる。
一方、NINAにおいては、TDで構築されたTree Topologyに対して、モバイルルータMR1(IGW)から各モバイルルータMR2〜MR6への枝方向の経路を作成する。
具体的には、図18に示すように、拡張NA(Neighbor Advertisement:近隣広告)メッセージに対して、NINO(Network In Node Option)と呼ばれる拡張オプションを付加し、各モバイルルータMRが持つ移動ネットワークプレフィックス(MNP)を上流に通知することにより、モバイルルータMR1(IGW)からTree Topologyの枝へ向かう各MNPへの経路を作成する。
次に、一般的なアドホックネットワークの経路制御について説明する。
アドホックネットワークにおいて、通信要求の発生時に最適な経路を探索するリアクティブ型の代表的な経路制御方法として、AODV(Ad hoc On−Demand Distance Vector)が知られている(たとえば、非特許文献6参照)。
AODVは、送信元のノードから経路探索要求メッセージであるRREQメッセージをアドホックネットワーク内にブロードキャストで送信し、宛先ノードまたは宛先ノードへの有効な経路を保持しているノードからユニキャストで経路応答メッセージであるRREPメッセージを受信して、通信経路を確立する方法である。
最後に、一般的なツリー構成におけるアドホック経路制御について説明する(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のアドホックネットワークにおけるツリー構造を利用したルーティング経路設定方法は、WPAN(Wireless Personal Area Network)において、ルーティング機能を持つノードとルーティング機能を持たないノードとが混在しているようなツリーネットワークを、ツリー内の各ノードのアドレスのみからツリー内の位置があらかじめ判断できるようなアドレス体系として構成している。
上記ツリーネットワークにおいて、ある送信元ノードから宛先ノードへの位置関係が、ツリー構造の上方または下方に位置する場合、または、宛先ノードが属するクラスタが、ソースノードが属するクラスタより深さが大きい場合には、ツリー経路を用いて通信を行う。
一方、上記以外の場合には、RREQメッセージのブロードキャストを通じて、オンデマンド方式で経路を探索するアドホックネットワークにおいて、ノードの能力とツリー構成とに応じて、RREQメッセージを転送するか、または、転送せずに廃棄するかを判断することで、RREQメッセージに対してアドホックネットワーク内で応答されるRREPメッセージのうち不要なものの送信を抑止している。
上述の従来システムにおいて、移動体に搭載したモバイルルータMRがアドホックネットワークを構成する場合、アドホックネットワークの各モバイルルータMRは、アドホックネットワークへの参入と離脱とを動的に行うことが考えられる。
また、各モバイルルータMRの相互間においては、無線通信を用いて通信回線が確立されるが、その無線通信回線の伝送能力(帯域など)を、移動体相互間の距離や障害物などの無線通信環境に応じて変動させて、確実に通信できるようにしている。
このような移動体アドホックネットワークにおいて、あるモバイルルータがゲートウェイ(IGW)となって外部ネットワークに接続される場合、アドホックネットワーク内の他のモバイルルータは、ゲートウェイを通じた外部ネットワークとの通信が多くなる。
したがって、図15、図17、図18に示したように、ゲートウェイ(MR1)をツリーの「根(ルート)」としたツリー構造として、経路を構築することが効率的であり、IETFにおいてツリーベースの経路制御としてTDとNINAが議論されている。
一般に、IETFで議論されているTD(Tree Discovery)によるツリーの構築においては、隣接するモバイルルータから受信したルータ広告RA(Router Advertisement)メッセージに含まれるTIO(Tree Information Option)のツリー深さ(Tree Depth)の値を参照し、複数のモバイルルータのうち最もルートまでのホップ数が小さいと判断したモバイルルータを、ツリー構成上の「親」として選択する。
また、下流のモバイルルータは、「親」のモバイルルータから受信したルータに含まれるTIOのTree Depthの値を更新して、他の隣接するモバイルルータに送信することにより、ツリー構造を構築している。
このとき、自身の「親」として選択しなかったモバイルルータから受信したルータ広告メッセージは、他の隣接するモバイルルータに送信しないことにより、ツリー構成においてループ経路が生じることを回避している。つまり、ルートからのホップ数により、ツリー構成を構築している。
特開2007−68233号公報
IETF RFC4888「Network Mobility Route Optimization Problem Statement」,July 2007 IETF RFC4889「Network Mobility Route Optimization Solution Space Analysis」,July 2007 IETF draft「Mobile Ad Hoc Network Architecture draft−ietf−autoconf−manetarch−07」,Nov 2007 IETF draft「Nested Nemo Tree Discovery draft−thubert−tree−discovery−08.txt」,June 2009 IETF draft「Network In Node Advertisement draft−thubert−nina−03.txt」,Sep 2008 IETF RFC3561「Ad hoc On−Demand Distance Vector (AODV) Routing」,Jul 2003
従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムによれば、TDによるツリーの構築において、TDのメッセージに含まれるツリーの「深さ」を順次更新して、次のモバイルルータに送信することによりツリー構造を構築しているが、前述のように、モバイルルータ間の無線通信では無線通信環境により伝送能力を変動させているので、ツリーの深さ(つまり、ホップ数)によって決まるツリー構成にしたがう経路制御では、必ずしも適切でないという課題があった。
また、移動体アドホックネットワーク内のモバイルルータ相互間の通信が必要な場合には、ツリー上で直接に親−子関係に無いモバイルルータ間の経路が、最適ではないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、移動体アドホックネットワークにおいて、ツリー経路を動的に構築する際に、複数のモバイルルータの相互間の無線通信回線の伝送能力を考慮したツリー構築を可能とし、さらに、通信相手との位置関係に応じてAODVによる経路制御を行うことにより、最適な経路を確立する経路制御方式を提供可能なモバイルルータアドホックネットワーク通信システムのモバイルルータを得ることを目的とする。
この発明は、IP端末が接続されるとともに移動ネットワークプレフィックスで識別された移動ネットワークを収容するモバイルルータが、無線通信で接続されたツリー構成のアドホックネットワークを構成し、異なるモバイルルータの配下のIP端末の相互間でのIP通信を実現するモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの前記モバイルルータであって、自身が前記ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータの場合、自身から前記ツリー構成において子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を格納したルータ広告メッセージを、前記ツリー構成の下流に送信し、
自身がこのルータ広告メッセージを受信した下流のモバイルルータの場合、受信したルータ広告メッセージに格納された移動ネットワークプレフィクスに基づき、前記ツリー構成における自身の親ノードであるモバイルルータが、ツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークを認識するとともに、自身が前記ツリー構成の下流に送信するルータ広告メッセージに前記ツリー構成において自身から親m世代子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を格納し送信することを特徴とするモバイルルータ等にある
この発明によれば、ルートからのホップ数によりツリー構成を構築する方式の他に、ホップ数以外の他の指標によってツリー構成を構築することを可能とすることにより、ルータ広告メッセージの送信元となるモバイルルータを自身の親として選択し直すことに起因して、他のモバイルルータでループ経路となることを防止することができる。
また、通信相手との位置関係に応じてAODVによる経路制御を行うことにより、最適な経路を確立する経路制御方式を提供可能なモバイルルータアドホックネットワーク通信システムのモバイルルータを得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの概略構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるツリー構成の構築時に付加されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるツリー構成の構築時の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるツリー構成の構築動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるツリー構成の構築動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるツリー構成の構築時に付加されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による送受信動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による受信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による送信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるツリー構成の構築時に付加されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係るモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの概略構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態3において各宛先の経路ごとに適用される経路探索を示す説明図である。 この発明の実施の形態4によるHELLOメッセージに含まれる送信ノードと隣接ノードとの通知フォーマットを示す説明図である。 従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの概略構成を示す説明図である。 従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおけるTD構成を示す説明図である。 従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおけるツリー情報を示す説明図である。 従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおけるデフォルトルートを示す説明図である。 従来のモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおけるノード広告NINAメッセージを示す説明図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
ここでは、隣接するモバイルルータMRとの無線通信回線の伝送能力(帯域)を用いてツリーを構成する例を示し、このときに、ツリー構成におけるループ発生を回避する方法について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの概略構成を示す説明図である。
図1において、複数のモバイルルータMR1−1〜MR5−1は、ツリー構成で示されている。
外部ネットワークに接続されるモバイルルータMR1−1は、Treeの根(root)となり、モバイルルータMR1−1の下流側には、複数のモバイルルータMR2−1〜MR5−1が接続されている。
なお、各モバイルルータMR1−1〜MR5−1は、それぞれの配下として、ユーザのインタフェースとなるIP端末(図示せず)が接続された移動ネットワークを収納している。
図1においては、隣接するモバイルルータMRから受信したルータ広告(RA)メッセージに格納される最小の帯域情報BW(Bandwidth Sub option)と、隣接するモバイルルータMRとの接続に用いる無線通信回線のインタフェースの送信可能帯域情報(5、10、20、30、40、100)とから、ツリー構成で自身の親となるモバイルルータを決定し、自身の親として選択したモバイルルータを経由してrootとなるモバイルルータ宛のツリー経路の最小帯域を設定したルータ広告メッセージを、自身の親として選択したモバイルルータ以外の隣接するモバイルルータに向けて送信する場合を示している。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による通信動作について説明する。
まず、この発明の目的を明確化するために、Tree Path History Sub option(図2、図3とともに後述する)の付加を考慮しない場合における課題について説明する。
モバイルルータMR1−1は、外部ネットワークに対して帯域値100で接続されていることから、隣接するモバイルルータMR2−1、MR2−2に対し、帯域情報BWの値を「100」としたルータ広告メッセージRA1−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA1−1を帯域値10のインタフェースから受信したモバイルルータMR2−1は、ルータ広告メッセージRA1−1の送信元となるモバイルルータMR1−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR2−1は、自身からルート(root)となるモバイルルータMR1−1までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR3−1、MR3−2に対して、帯域情報BWの値を「10」としたルータ広告メッセージRA2−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA2−1を帯域値10のインタフェースから受信したモバイルルータMR3−1は、ルータ広告メッセージRA2−1の送信元となるモバイルルータMR2−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR3−1は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR4−1、MR4−2に対して、帯域情報BWの値を「10」としたルータ広告メッセージRA3−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA3−1を帯域値40のインタフェースから受信したモバイルルータMR4−2は、他のインタフェースからモバイルルータMR3−2を送信元として、帯域情報BWの値が「5」のルータ広告メッセージRA3−2を、帯域値「20」のインタフェースからも受信する。
このとき、モバイルルータMR4−2は、複数のルータ広告メッセージRAで通知された帯域情報BWの値を比較して、帯域情報BWの値が大きい方の経路を、ツリー構成の「親」として選択するので、ルータ広告メッセージRA3−1の送信元となるモバイルルータMR3−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR4−2は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR4−1、MR5−1、MR3−2に対して、帯域情報BWの値を「10」としたルータ広告メッセージRA4−2を送信する。
ルータ広告メッセージRA4−2を帯域値30のインタフェースから受信したモバイルルータMR4−1は、他のインタフェースからモバイルルータMR3−1を送信元として、帯域情報BWの値が「10」のルータ広告メッセージRA3−1を帯域値20のインタフェースからも受信する。
このとき、モバイルルータMR4−1は、複数のルータ広告メッセージRAで通知された帯域情報BWの値やインタフェースの帯域値を比較して、帯域情報BWの値が同一であれば、インタフェースの帯域値が最も大きい経路を、ツリー構成の「親」として選択するので、ルータ広告メッセージRA4−2の送信元となるモバイルルータMR4−2をツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR4−1は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR3−1に対して、帯域情報BWの値を「10」としたルータ広告メッセージRA4−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA4−1を帯域値20のインタフェースから受信したモバイルルータMR3−1は、モバイルルータMR2−1を送信元として、帯域情報BWの値が「10」のルータ広告メッセージRA2−1を、帯域値10のインタフェースからも受信している。
したがって、モバイルルータMR3−1は、複数のルータ広告メッセージRAで通知された帯域情報BWの値やインタフェースの帯域値を比較して、帯域情報BWの値が同一であれば、インタフェースの帯域が最も大きい経路を、ツリー構成の「親」として選択する。
この結果、ルータ広告メッセージRA4−1の送信元となるモバイルルータMR4−1を、自身の「親」として選択し直すことになり、モバイルルータMR3−1、モバイルルータMR4−2、モバイルルータMR4−1、でループ経路となってしまう。
そこで、ルータ広告メッセージRAのTree Information optionに対して、Tree Path History Sub optionを追加する。
図2はモバイルルータごとのルータ広告(RA)メッセージ(Tree Path History Sub option)のフォーマットを示す説明図である。
図2においては、各モバイルルータMR1−1〜MR5−1に順次に対応したIPアドレス1、2、・・・に対して、ルータ広告メッセージRAのデータType(通常は、共通)およびデータ長さ(Length)が、それぞれ付加されることが示されている。
以下、図3を参照しながら、図2に示したTree Path History Sub optionの効果について説明する。
図3において、まず、前述と同様に、モバイルルータMR1−1は、外部ネットワークに対して帯域値100で接続されていることから、隣接するモバイルルータMR2−1、MR2−2に対し、Bandwidth Sub optionの値(帯域情報BW)を「100」としたルータ広告メッセージRA1−1を送信する。
このとき、ルータ広告メッセージRA1−1には、Tree Path History(TPH)として、ルータ広告メッセージの始点である自身(TPH=MR1−1)のID Sub option(以下、単に「ID」という)を、TPHの最初に付加する。
ルータ広告メッセージRA1−1を帯域値10のインタフェースから受信したモバイルルータMR2−1は、ルータ広告メッセージRA1−1のTPHに、自身のIDであるモバイルルータMR2−1が含まれていないことを確認したうえで、ルータ広告メッセージRA1−1の送信元となるモバイルルータMR1−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR2−1は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR3−1、MR3−2に対して、帯域情報BWの値を「10」として、かつ、TPHとして、自身の親のIDの次に、自身のID(MR2−1)を付加したルータ広告メッセージRA2−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA2−1を帯域値10のインタフェースから受信したモバイルルータMR3−1は、ルータ広告メッセージRA2−1のTree Path Historyに、自身のIDであるモバイルルータMR3−1が含まれていないことを確認したうえで、ルータ広告メッセージRA2−1の送信元となるモバイルルータMR2−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR3−1は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR4−1、MR4−2に対して、帯域情報BWの値を「10」として、かつ、TPHとして、自身の親のIDの次に、自身のID(MR3−1)を付加したルータ広告メッセージRA3−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA3−1を帯域値40のインタフェースから受信したモバイルルータMR4−2は、ルータ広告メッセージRA3−1のTree Path Historyに、自身のIDであるモバイルルータMR4−2が含まれていないことを確認して、ツリーの親候補とする。
また、モバイルルータMR4−2は、同様にして、他のインタフェースからモバイルルータMR3−2を送信元として、帯域情報BWの値が「5」のルータ広告メッセージRA3−2を、帯域値20のインタフェースからも受信してTPHを確認した後に、ツリーの親候補とする。
このとき、モバイルルータMR4−2は、複数のルータ広告メッセージで通知された帯域情報BWの値を比較して、帯域情報BWの値が大きい方の経路を、ツリー構成の「親」として選択するので、ルータ広告メッセージRA3−1の送信元となるモバイルルータMR3−1を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR4−2は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR4−1、MR5−1、MR3−2に対して、帯域情報BWの値を「10」とし、かつ、TPHとして、自身の親のIDの次に、自身のID(TPH=MR4−2)を付加したルータ広告メッセージRA4−2を送信する。
ルータ広告メッセージRA4−2を帯域値30のインタフェースから受信したモバイルルータMR4−1は、他のインタフェースからモバイルルータMR3−1を送信元として、帯域情報BWの値が「10」のルータ広告メッセージRA3−1を、帯域値20のインタフェースからも受信する。
モバイルルータMR4−1は、いずれのルータ広告メッセージについても、Tree Path Historyに自身のIDであるモバイルルータMR4−1が含まれていないことを確認して、ツリーの親候補とする。
また、モバイルルータMR4−1は、複数のルータ広告メッセージで通知された帯域情報BWの値やインタフェースの帯域を比較して、帯域情報BWの値が同一であれば、インタフェースの帯域が最も大きい経路を、ツリー構成の「親」として選択するので、ルータ広告メッセージRA4−2の送信元となるモバイルルータMR4−2を、ツリー構成の「親」として選択する。
また、モバイルルータMR4−1は、自身からルート(モバイルルータMR1−1)までのツリー経路の最小帯域値を「10」と判断して、隣接するモバイルルータMR3−1に対して、帯域情報BWの値を「10」とし、かつ、TPHとして、自身の親のIDの次に、自身のID(TPH=MR4−1)を付加したルータ広告メッセージRA4−1を送信する。
ルータ広告メッセージRA4−1を帯域値20のインタフェースから受信したモバイルルータMR3−1は、ルータ広告メッセージRA4−1のTree Path Historyに自身のIDであるモバイルルータMR3−1が含まれていることを検出して、ツリーの親候補とすることを禁止する。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図3)によれば、複数のモバイルルータMRが、無線システムで相互に接続されてアドホックネットワークを構成し、アドホックネットワークを構成するモバイルルータMRが、配下の移動ネットワークを収容し、IP端末が接続された移動ネットワークは、移動ネットワークプレフィックスで識別され、異なるモバイルルータMRの配下となるIP端末の相互間でのIP通信を実現したモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおいて、
アドホックネットワークを構成する複数のモバイルルータMR1−1〜MR5−1のうち、外部ネットワークとの接続が可能で、かつアドホックネットワークと外部ネットワークとの間の通信の中継が可能なモバイルルータMR1−1は、ゲートウェイ(IGW)として動作して、ツリー構成のルートとなる。
ルートとなるモバイルルータMR1−1は、アドホックネットワークを構成する他のモバイルルータMR2−1〜MR5−1のうちの自身に隣接するモバイルルータ(MR2−1)に対して、ルータ広告メッセージRA1−1を送信する。
ルートとなるモバイルルータMR1−1が送信したルータ広告メッセージRA1−1を受信したモバイルルータ(MR2−1)は、ルータ広告メッセージRA1−1をルート(MR1−1)以外の隣接するモバイルルータ(MR3−1、M3−2)に送信する。
ルート以外のモバイルルータMR2−1〜MR5−1は、隣接する複数のモバイルルータから受信したルータ広告メッセージを解析して、このルータ広告メッセージの送信元となるモバイルルータのうちの1つを、ツリー構成における自身の親ノードとして選択してモバイルルータの経路制御においてデフォルトルート(Default Route)とし、親ノード以外の他の隣接するモバイルルータに対して、ルータ広告メッセージを送信することにより、ツリー構成のアドホックネットワークを構成する。
ツリー構成において最も下流の位置となったモバイルルータ(MR4−1)は、自身が配下に収容する移動ネットワークプレフィクス(Prefix)の情報を含む近隣広告(Neighbor Advertisement)メッセージを、ツリー構成で自身の親となるモバイルルータ(MR3−1)に送信する。
また、ツリー構成において自身の子ノードであるモバイルルータから受信した近隣広告メッセージに含まれる移動ネットワークプレフィクスの情報から、移動ネットワーク宛の経路として近隣広告メッセージの送信元となるモバイルルータを選択するとともに、自身の子ノードであるモバイルルータから受信した近隣広告メッセージに含まれる移動ネットワークプレフィクスの情報と、自身が収容する移動ネットワークプレフィクスの情報とを格納した近隣広告メッセージを、ツリー構成において自身の親ノードであるモバイルルータに送信する。
ツリー構成において最も上流であるルートの位置にあるモバイルルータMR1−1は、ツリー構成の下流のモバイルルータMR2−1から受信した近隣広告メッセージに含まれる移動ネットワークプレフィクスの情報から、移動ネットワーク宛の経路として近隣広告メッセージの送信元となるモバイルルータを選択することにより、ツリー構成のアドホックネットワークにおける経路を構築する。
また、ルートの位置にあるモバイルルータMR1−1が送信するルータ広告メッセージRA1−1に格納されるTIO(Tree Information Option)にIDを追加する。
ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータMR1−1は、IDの最初に自身の識別子(MR1−1)を格納したルータ広告メッセージRA1−1を下流のモバイルルータMR2−1に送信する。
このルータ広告メッセージを受信した下流のモバイルルータMR2−1は、受信したルータ広告メッセージRA1−1のIDに格納された識別子(MR1−1)を解析して、自身の識別子(MR2−1)が無いことが確認できた場合には、ツリー構成において自身の親ノード以外の隣接するモバイルルータに送信するルータ広告メッセージRA2−1のIDに自身の識別子(MR2−1)を追加して送信する。
一方、受信したルータ広告メッセージのIDに格納された識別子を解析して、自身の識別子(MR2−1)がすでに格納されていることを検出した場合には、受信したルータ広告メッセージを廃棄してツリー構成の判定に用いないこととする(ツリーの親候補判定を禁止する)。
このように、ルート(MR1−1)からのホップ数に基づくツリー構成の構築方式に加えて、ホップ数以外の他の指標に基づくツリー構成の構築を可能とすることにより、ツリー構成における深さ情報(Tree Depth)以外の判断基準を用いてツリーを構成する場合に、ループ経路となることを回避することができる。
すなわち、図3において、ルータ広告メッセージRA4−1の送信元となるモバイルルータMR4−1を、自身の親として選択し直すことに起因して、他のモバイルルータMR3−1、モバイルルータMR4−2、モバイルルータMR4−1でループ経路となることを防止することができる。
これにより、移動体アドホックネットワークにおいて、ツリー経路を動的に構築する際に、複数のモバイルルータの相互間の無線通信回線の伝送能力を考慮したツリー構築を可能にすることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、特に言及しなかったが、図4〜図10に示すように、ツリー上流で収集されたMNPを、ルータ広告メッセージのTIOのサブオプション(Sub option)として、ツリー下流に通知するように構成してもよい。
前述のIETFで議論されているTD(Tree Discovery)およびNINA(Network In Node Advertisement)によるツリーの構築においては、TDにより構築されたツリー構造の下流から、近隣広告メッセージNA(Neighbor Advertisement)にNINO(Network In Node Option)と呼ばれる拡張オプションを付加し、各モバイルルータMRがツリーの配下として転送可能な移動ネットワークプレフィックス(MNP)をツリー構成の親に通知することにより、ツリー構成において上流のモバイルルータMRが自身の下流のMNPを知り、各MNPへの経路を作成している。
上記のNINAによるMNPへの経路作成方法(図18)によれば、ツリーを構成する各ノードにおいては、自身の下流のMNPを知ることが可能ではあるが、ツリー構成で自身の上流から枝分かれした近隣の枝に存在するMNPを知ることはできない。
そこで、この発明の実施の形態2においては、ツリー構成において自身の上流から枝分かれした近隣の枝に存在するMNPを知ることを可能とするために、ツリー上流で収集されたMNPを、ルータ広告メッセージのTIOのサブオプション(Sub option)として、ツリー下流に通知する。
図4および図5はこの発明の実施の形態2によるツリー構成の構築動作を示す説明図である。
図4において、各モバイルルータMR1−1〜MR5−1は、配下の移動ネットワーク(MNP=1−1−a〜5−1−a)を収容している。
たとえば、モバイルルータMR2−1は、MNP(移動ネットワークプレフィックス)が「2−1−a」である移動ネットワークを収容し、モバイルルータMR3−1は、MNPが「3−1−a」である移動ネットワークを収容している。
また、各モバイルルータMR2−1〜MR5−1は、ツリー構成の上流からルータ広告メッセージRA1−1〜RA4−3を受信して、順次に下流へルータ広告メッセージを送信している。
このとき、ツリー下流のモバイルルータMR2−1〜MR5−1は、近隣広告メッセージNA(Neighbor Advertisement)に対して、NINO(Network In Node Option)を用いて、ツリーの配下として自身が転送可能な移動ネットワークプレフィックス(MNP)を、ツリー構成の「親」に通知する。
具体的には、図5において、モバイルルータMR4−2は、自身が収容するMNP(=4−2−a)を、近隣広告メッセージNA4−2のNINOの値として、ツリー構成の「親」となるモバイルルータMR3−2に通知する。
モバイルルータMR3−2は、自身の収容するMNP(=3−2−a)の他に、モバイルルータMR4−2から通知されたMNP(=4−2−a)と、モバイルルータMR4−3から通知されたMNP(=4−3−a)とを合わせて、近隣広告メッセージNA3−2のNINOの値として格納し、モバイルルータMR2−1に通知する。
同様に、他のモバイルルータにおいても、下流のMNPを、上流のモバイルルータに対して順次に通知する。
図6は近隣広告メッセージNAに格納されるNINOのフォーマットを示す説明図である。
このように、近隣広告メッセージNAを受信した各モバイルルータMRは、NA内のNINOの値により、MNPを収容するモバイルルータMRのアドレス情報(Originator Address、HA Address)とprefixとの対応関係を知ることができ、また、NINO Depthの値により、受信したMNPが、自身から何ホップ下流のモバイルルータMRが収容するMNPであるのかを知ることができる。
このようにして、下流のMNPの情報を収集した上流のモバイルルータMRは、あらかじめ決めた親世代数mおよび子世代数nの範囲のMNPの情報を、ルータ広告メッセージRAにNINA Listとして格納して、自身が近隣として転送可能なMNPの情報を下流に通知する。
図7はこの発明の実施の形態2によるルータ広告メッセージの送信動作および受信動作を示す説明図であり、親1世代(m=1)、子2世代(n=2)の場合を示している。
図8はこの発明の実施の形態2によるルータ広告メッセージの受信動作を示すフローチャートであり、図9はルータ広告メッセージの送信動作を示すフローチャートである。
また、図10はルータ広告メッセージに付加するNINA Listのフォーマットを示す説明図である。
図10に示したNINA ListにおけるB(ブロック)TTLの値は、親世代数mの値を初期値として設定されており、ツリーの下流に同情報を転送する前に減算される。BTTLの値が「0」となった場合には、制御メッセージが棄却されて、ツリー下流への転送は行われない。
図7において、まず、ツリー構成のルートとなるモバイルルータMR1−1は、自身が収容するローカルネットワークのPrefix「1−1−a」を、ルータ広告メッセージRA1−1に付加する。
また、自身の子世代として、1ホップ下流のモバイルルータMR2−1、MR2−2が収容するPrefix「2−1−a」、「2−2−a」を、ルータ広告メッセージRA1−1に付加する。
さらに、ルート(MR1−1)は、自身の子世代として、2ホップ下流のモバイルルータMR3−1〜MR3−3が収容するPrefix「3−1−a」、「3−2−a」、「3−3−a」を、ルータ広告メッセージRA1−1に付加して、自身の下流に位置するモバイルルータMR2−1、MR2−2宛に送信する。
モバイルルータMR1−1から送信されたルータ広告メッセージRA1−1を受信したモバイルルータMR2−1は、受信したルータ広告メッセージRA1−1に格納されているNINA Listを自身のテーブルに保持する。
このNINA Listテーブルにより、モバイルルータMR2−1は、モバイルルータMR1−1が子世代nの範囲で転送可能なPrefixを知ることができる。
その後、モバイルルータMR2−1は、ツリー構成で自身の上流に位置するモバイルルータMR1−1が収容するPrefix「1−1−a」と、自身が収容するPrefix「2−1−a」と、自身から1ホップ下流のモバイルルータMR3−1、MR3−2が収容するPrefix「3−1−a」、「3−2−a」と、自身の2ホップ下流のモバイルルータMR4−1〜MR4−3が収容するPrefix「4−1−a」、「4−2−a」、「4−3−a」とを、ルータ広告メッセージRA2−1に付加して、自身の下流に位置するモバイルルータMR3−1、モバイルルータMR3−2に送信する。
モバイルルータMR2−1から送信されたルータ広告メッセージRA2−1を受信したモバイルルータMR3−1は、受信したルータ広告メッセージRA2−1に格納されているNINA Listを自身のテーブルに保持する。
これにより、モバイルルータMR3−1は、モバイルルータMR2−1が子世代nの範囲で転送可能なPrefixを知ることができる。
その後、モバイルルータMR3−1は、ツリー構成で自身の上流に位置するモバイルルータMR1−1、MR2−1が収容するPrefix「1−1−a」、「2−1−a」と、自身が収容するPrefix「3−1−a」と、自身の1ホップ下流のモバイルルータMR4−1が収容するPrefix「4−1−a」とを、ルータ広告メッセージRA3−1に付加して、自身の下流に位置するモバイルルータMR4−1に送信する。
一方、モバイルルータMR2−1から送信されたルータ広告メッセージRA2−1を受信したモバイルルータMR3−2は、モバイルルータMR3−1と同様に、受信したルータ広告メッセージRA2−1に格納されているNINA Listを自身のテーブルに保持する。
これにより、モバイルルータMR3−2は、モバイルルータMR2−1が子世代nの範囲で転送可能なPrefixを知ることができる。
その後、モバイルルータMR3−2は、ツリー構成で自身の上流に位置するモバイルルータMR1−1、MR2−1が収容するPrefix「1−1−a」、「2−1−a」と、自身が収容するPrefix「3−2−a」と、自身の1ホップ下流のモバイルルータMR4−2、MR4−3が収容するPrefix「4−2−a」、「4−3−a」と、自身の2ホップ下流のモバイルルータMR5−1が収容するPrefix「5−1−a」とを、ルータ広告メッセージRA3−2に付加して、自身の下流に位置するモバイルルータMR4−2、MR4−3に送信する。
以下、同様に、他のモバイルルータMRについても、自身の1ホップ上流のモバイルルータMRが子世代nの範囲で転送可能なPrefixを知り、自身および自身の上流であるモバイルルータMRが収容するPrefixと自身のnホップ以内の下流に位置するモバイルルータMRが収容するPrefixを、ルータ広告メッセージRAのNINA Listに格納して、自身の下流のモバイルルータMRに送信する。
RA受信動作を示す図8において、最初のステップS1は、自身の上流に接続されるモバイルルータMRから受信したNINA Listから自身が収容するローカルネットワークのPrefixを削除する処理である。
続くステップS2は、自身の上流に接続されるMRから受信したNINA Listを、各PrefixのBTTLを「1」だけ減算してNINA Listテーブルに保持する処理である。
また、最後のステップS3は、NINA Listテーブルにしたがい、ルーティングテーブルを更新する処理である。
RA送信動作を示す図9において、最初のステップS11は、自身が収容するローカルネットワークのPrefixを、NINA Listに追加(BTTL=255)する処理である。
続くステップS12は、自身のn世代下流までに接続されるモバイルルータMRが収容するローカルネットワークのPrefixをNINA Listに追加(BTTL=m)する処理である。ただし、親をm世代、子をn世代とする。
次のステップS13は、自身の上流に接続されるモバイルルータMRから受信したNINA Listに含まれるPrefixのうち、「BTTL>0」のものをNINA Listに追加する処理である。
また、最後のステップS14は、上記で編集したNINA Listを含むルータ広告メッセージRAを自身の下流に送信する処理である。
以上のように、この発明の実施の形態2に係るモバイルルータアドホックネットワーク通信システムにおいては、ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータMR1−1が送信するルータ広告メッセージRA1−1に格納されるツリー情報TIOに対して、NINA List Sub optionを追加する。
ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータMR1−1は、ツリー構成において自身から子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を、NINA List Sub optionに格納し、NINA List Sub optionが格納されたルータ広告メッセージRA1−1を、ツリー構成の下流に送信する。
このルータ広告メッセージを受信した下流のモバイルルータMR2−1は、受信したルータ広告メッセージRA1−1のNINA List Sub optionに格納された移動ネットワークプレフィクスに基づき、ツリー構成における自身の親ノードであるモバイルルータMR1−1が、ツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークを認識する。
また、自身がツリー構成の下流に送信するルータ広告メッセージRA2−1に格納されるNINA List Sub optionに対し、ツリー構成において自身から親m世代および子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を格納したルータ広告メッセージを、ツリー構成の下流に送信する。
このように、ツリー上流で収集された移動ネットワークプレフィックス(MNP)を、ルータ広告メッセージRAのツリー情報TIOのSub optionとして、ツリー構成の下流に通知することにより、ツリー構成において自身の上流から枝分かれした近隣の枝に存在するMNPを知ることができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図4〜図10)では特に言及しなかったが、図11および図12に示すように、ツリー構成の各モバイルルータMRは、ツリー構成の「親」となるモバイルルータから受信したルータ広告メッセージRAのNINA Listに基づき、ツリー構成において自身のノードの親世代のモバイルルータMRと、親m世代以内の子n世代のモバイルルータMRと、が収容する移動ネットワーク宛となるネクストホップノードを知ることもできる。
図11はこの発明の実施の形態3に係るモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの概略構成を示す説明図であり、前述(図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号が付されている。
図11において、各モバイルルータMR(ノード)間を接続する実線は、すでに確立されているツリー構成を示しており、破線は、近隣のモバイルルータMR間で通信が可能な状態を示している。
たとえば、図11において、実線のようにツリー構成が確立されている状態で、かつ、破線のように、近隣のモバイルルータMR間で通信が可能な状態であって、親1世代および子2世代として、NINA Listをルータ広告メッセージRAにより通知する場合を考える。
この場合、モバイルルータMR3−1〜MR4−3は、親1世代および子2世代の範囲に位置するので、モバイルルータMR3−1〜MR4−3宛のパケットは、ツリー構成においてモバイルルータMR3−1の「親」となるモバイルルータMR2−1に送信すればよいことが、モバイルルータMR2−1から受信したルータ広告メッセージRA2−1に含まれるNINA Listに基づき、判明する。
このとき、AODV(Ad hoc On−Demand Distance Vector)による経路探索を行う必要はなく、ツリー経路を用いると判断して直ちにパケットの転送が可能となる。
また、ツリー構成において自身の上流のモバイルルータMRも、ルータ広告メッセージRAのNINA Listで判明することから、AODVによる経路探索を行う必要はなく、ツリー経路を用いると判断して直ちにパケットの転送が可能となる。
さらに、ツリー構成において、下流から受信したNA(Neighbor Advertisement:近隣広告メッセージ)のNINO Optionにより、自身の下流に位置するノードが判明することから、自身の下流に位置するノード宛についても、AODVによる経路探索を行う必要はなく、ツリー経路を用いると判断して直ちにパケットの転送が可能となる。
一方、ツリー構成において、自身の上流でも下流でもなく、また、自身から親m世代、子n世代の位置にも存在しないノード宛となる場合には、その宛先ノードまでの経路は、AODVを用いて経路探索を行うことにより、最適な経路を確立することになる。
図11の例において、親1世代および子2世代で、ツリー経路とAODVとによる経路探索を切り替えるとすると、モバイルルータMR3−1から各宛先となるモバイルルータMRまでの経路は、図12に示すようになる。
すなわち、図12において、モバイルルータMR2−2宛、モバイルルータMR3−3宛、モバイルルータMR5−1宛の場合には、AODVによる経路探索を行い、他の宛先の場合には、TD(ツリー構成)の経路が適用される。
この場合、モバイルルータMR2−2宛、およびモバイルルータMR3−3宛の経路は、経路探索により確立させるが、結果としては、図11内の実線で示すツリー経路と同一となる。
一方、モバイルルータMR5−1宛の場合には、図11内の破線で示す経路が選択されて、最適な経路が確立できる可能性がある。
以上のように、この発明の実施の形態3(図11、図12)によれば、ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータMR1−1からのルータ広告メッセージRA1−1を受信した下流のモバイルルータMR2−1〜MR5−1は、ツリー構成において自身の下流に位置するモバイルルータが収容する移動ネットワークと、自身からルート(MR1−1)までのツリー経路上に位置するモバイルルータが収容する移動ネットワークと、自身の親ノードであるモバイルルータがツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークと、のいずれかが宛先であるパケットの場合には、そのパケットをツリー経路で転送する。
また、宛先が、上述した移動ネットワークのいずれでもない場合には、アドホック経路制御(AODV)を用いて経路探索を行い、アドホック経路を確立させて、そのアドホック経路でパケットを転送する。
これにより、ツリー構成において自身のノードの親世代のモバイルルータMRと、親m世代以内の子n世代のモバイルルータMRと、が収容する移動ネットワーク宛となるネクストホップノードを知ることができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図11、図12)では、ツリー構成を基本として、送信元ノードからの近隣に位置するノード宛には、ツリー構成による経路を用い、それよりも遠隔でツリーの他の枝に存在するノード宛には、AODVを用いたが、ツリー構成上は親m世代および子n世代の範囲に位置するノードであっても、物理的には近隣に位置しているので、ツリーを構成していない無線リンクにより通信が可能な場合がある。
すなわち、自身のノードの1ホップまたは2ホップの「隣接」に位置する場合には、ツリー経路を利用するよりも、AODVを用いて経路を確立した方がよい場合がある。
たとえば、例外として、自身のノードがいる枝以外の枝にいる隣接モバイルルータMRとの通信の場合(図11内のモバイルルータMR3−1から見て、モバイルルータMR4−2が対象となる場合)には、NINA Listを用いたツリー経路を用いるか、AODVによる経路探索を用いるかの選択が可能となる。
そこで、この発明の実施の形態4においては、HELLOメッセージにより、自身が認識していて通信可能な隣接ノードの情報を報知し、ツリー経路を用いるかAODVを用いるかの選択を可能とする。
図13はこの発明の実施の形態4によるHELLOメッセージに含まれる送信ノードと隣接ノードとの通知フォーマットを示す説明図である。
隣接ノードから受信したHELLOメッセージにより、その送信元を「1hop隣接ノード」と認識するとともに、HELLOメッセージに含まれている隣接(Neighbor)情報に基づき、自ノード、および、自身が隣接ノード、と認識しているノードの情報を除くことにより、その1hop隣接ノードを経由して到達可能な「2hop隣接ノード」の情報を得ることができる。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、アドホックネットワークを構成する複数のモバイルルータMR1−1〜MR5−1の相互間で無線通信回線の通信可能性を確認するために送信されるHELLOメッセージに、自身が認識している隣接ノードの情報を格納して、隣接ノードの情報を互いに通知する。
また、自身の親ノードであるモバイルルータが、ツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークを宛先とするパケットを転送する際に、宛先が、HELLOメッセージの送受信で認識する隣接ノードである場合には、ツリー経路に代えて、アドホック経路制御により確立させる経路を用いる。
これにより、NINA Listを用いたツリー経路を用いるか、AODVによる経路探索を用いるかの選択が可能となる。
BW 帯域情報、MR1−1 ルートに位置するモバイルルータ、MR1−1、MR2−1、MR2−2、MR3−1、MR3−2、MR4−1〜MR4−3、MR5−1 モバイルルータ、RA1−1、RA2−1、RA3−1、RA3−2、RA4−1、RA4−2 ルータ広告メッセージ。

Claims (3)

  1. IP端末が接続されるとともに移動ネットワークプレフィックスで識別された移動ネットワークを収容するモバイルルータが、無線通信で接続されたツリー構成のアドホックネットワークを構成し、異なるモバイルルータの配下のIP端末の相互間でのIP通信を実現するモバイルルータアドホックネットワーク通信システムの前記モバイルルータであって、
    自身が前記ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータの場合、自身から前記ツリー構成において子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を格納したルータ広告メッセージを、前記ツリー構成の下流に送信し、
    自身がこのルータ広告メッセージを受信した下流のモバイルルータの場合、受信したルータ広告メッセージに格納された移動ネットワークプレフィクスに基づき、前記ツリー構成における自身の親ノードであるモバイルルータが、ツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークを認識するとともに、自身が前記ツリー構成の下流に送信するルータ広告メッセージに前記ツリー構成において自身から親m世代子n世代の範囲の移動ネットワークプレフィクスの情報を格納し送信する
    ことを特徴とするモバイルルータ。
  2. 自身が前記ツリー構成のルートの位置にあるモバイルルータからのルータ広告メッセージを受信した下流のモバイルルータの場合、
    前記ツリー構成において自身の下流に位置するモバイルルータが収容する移動ネットワークと、自身から前記ルートまでのツリー経路上に位置するモバイルルータが収容する移動ネットワークと、自身の親ノードであるモバイルルータがツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークと、のいずれかが宛先であるパケットの場合には、そのパケットを前記ツリー経路で転送し、
    宛先が前記移動ネットワークのいずれでもない場合には、アドホック経路制御を用いて経路探索を行い、アドホック経路を確立させてパケットを転送することを特徴とする請求項1に記載のモバイルルータ
  3. 前記アドホックネットワークを構成する複数のモバイルルータの相互間で無線通信回線の通信可能性を確認するために、自身が認識している隣接ノードの情報を隣接ノードと互いに通知しあい、
    自身の親ノードであるモバイルルータが、前記ツリー経路によりパケット転送が可能な移動ネットワークを宛先とするパケットを転送する際に、前記宛先が、前記通知により認識する隣接ノードである場合には、前記ツリー経路に代えて、アドホック経路制御により確立させる経路を用いることを特徴とする請求項2に記載のモバイルルータ
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