JP5400293B2 - 容器にガスを吹き込むための装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器にガスを吹き込むための装置に関するものである。この装置は、限定ではないが、とりわけ高温状態の冶金用容器にガス流を吹き込むための装置に対して適用される。例えば、そのような冶金用容器は、溶融金属を直接精錬法によって製造する精錬容器であることができる。
溶融金属層を反応媒体として利用する、一般にハイスメルト(HIsmelt)法と呼ばれる公知の直接精錬法は、米国特許第6083296号に開示されている。その特許に開示されるハイスメルト法は、
(a)容器内に溶融した鉄およびスラグからなる浴を形成させる段階と、
(b)この浴に、(i)金属を含有する供給材料(通常は金属酸化物)、および(ii)金属酸化物の還元剤として作用してエネルギ源となる固体炭素質材料(通常は石炭)を吹き込む段階と、
(c)金属層内で、金属含有供給材料を金属に精錬する段階とを含む。
本明細書での用語「精錬(smelting)」は、金属酸化物を還元して液体金属を製造する化学反応の行われる熱的処理工程を意味するものと理解される。
ハイスメルト法は、浴から放出されたCO及びHなどの反応ガスを浴の上方の空間で酸素含有ガスによって後燃焼させ、この後燃焼により発生する熱を、金属含有供給材料を精錬するために必要な熱エネルギとして使うために浴に伝達する段階も含む。
このハイスメルト法は、浴の名目上の静止表面の上方に遷移領域を形成する段階も含む。遷移領域では、溶融金属及び/又はスラグの小滴又は飛沫又は流れからなる好ましい質量体が、上昇してはその後下降して、それにより、浴の上方での後燃焼反応ガスによって発生された熱エネルギを浴に伝達するための効果的な媒体となる。
ハイスメルト法では、金属含有供給材料及び固体炭素質材料は、多数のランス/羽口を通り金属層に吹き込まれる。ランス/羽口は、鉛直方向に対して傾いており、精錬容器の側壁を貫通して下向き且つ内向きに延びて容器の下部領域まで延在し、それにより、容器底部の金属層内に固体物質を供給できるようになっている。容器上部での反応ガスの後燃焼を促進するために、(酸素富化された)高温空気が下向きに延びる高温空気吹き込みランスを通って容器の上部領域に吹き込まれる。容器上部でのガスの効果的な後燃焼を促進するために、入ってくる高温空気の流れが旋回運動してランスから放出されることが望ましい。これを達成するために、ランスの出口端部に適切な旋回運動を付与するための内部流れ案内部を嵌合することができる。容器の上部領域は2000℃台の温度に到達する場合があり、高温空気はランスに1100〜1400℃程度の温度で供給され得る。したがって、ランスは、内部且つ外壁の両方で、とりわけ容器の燃焼領域に突き出すランスの供給端のところで、極めて高い温度に耐えることができなければならない。
米国特許第6440356号は、ハイスメルト法で直面するこの極限状態に対応するように設計されたガス吹き込みランスの構造を開示している。その構造では、流れ案内部は、ガス流ダクトの前端部のところで中央本体に取り付けられた螺旋形の羽根の形態をしている。これらの羽根は、ガス流ダクトの壁に結合され、ダクトの壁内の供給通路及び戻り通路を通って流れる冷却水によって内部水冷される。米国特許第6673305号は、螺旋形の流れ案内羽根が、ガス流ダクトの全長にわたって延びる管状中央構造体に取り付けられた代替のランス構造を開示している。この中央構造体は、一般にガス流ダクトの先端に配置された、中央構造体の前面部に冷却水の流れを供給する水流通路が設けられている。この構造では、流れ案内羽根は冷却されず、ダクトの先端部からダクトの耐火物でライニングされた壁領域に後退している。
米国特許第6440356号明細書 米国特許第6673305号明細書
本発明は、旋回羽根、及び中央構造体の前方ノーズ部分の両方を効果的に冷却することのできる改善された構造を提供する。
本発明によれば、冶金工程を行う冶金用容器にガスを吹き込むための装置が提供され、この装置は、
後端部から前端部まで延び、ガス流ダクトからのガスを前端部から放出する、ガス流ダクトと、
ガス流ダクト内で、ガス流ダクトの後端部からガス流ダクトの前端部まで延びる伸張形状の管状中央構造体であって、管状中央構造体の前端部が、ガス流ダクトの前端部に隣接して配置されている、管状中央構造体と、
管状中央構造体の前端部の周りに配置された、ガス流ダクトの前端部を通るガス流に旋回を付与するための複数の流れ案内羽根と、
管状中央構造体を通り前端部に向かって前方に冷却水を流入させるための、および前端部から後端部へ後方に冷却水を流出させるための、管状中央構造体内の冷却水流入通路及び冷却水流出通路と、
管状中央構造体の前端部の前方ノーズ部分であって、前方ノーズ部分を内部から水冷するための1つ又は複数の水流通路を備えた、前方ノーズ部分と
を含み、
流れ案内羽根は、流れ案内羽根を内部から水冷するための内部羽根通路を有し、
使用中は、水流が、管状中央構造体の冷却水流入通路から管状中央構造体の前方ノーズ部分の水流通路に内部羽根通路を介して連通して、少なくともいくらかの流入水が、内部羽根通路及び前方ノーズ部分の水流通路を通って、冷却水流出通路に連続して流れるようになっている。
管状中央構造体の冷却水流入通路は、管状中央構造体内の中央通路によって形成できる。
流入水を中央通路から内部羽根通路内に迂回させるために、中央通路と内部羽根通路の水入口とが連通する部分の下流で、中央通路を閉塞させることができる。
内部羽根通路は、流れ案内羽根に沿って水出口まで延びて、それにより、水流が閉塞部の下流の中央通路内に戻って入り、管状中央構造体の前方ノーズ部分に水を供給するようにできる。
流入水の全てが迂回して内部羽根通路を通るように、閉塞部が中央通路を完全に遮断することができる。
別法として、閉塞部が中央通路を部分的にのみ遮断して、流入水のいくらかが迂回して内部羽根通路を通り、残りの流入水が、内部羽根通路をバイパスして管状中央構造体のノーズ部分に直接流れるようにすることができる。
本発明は、容器にガスを吹き込むための上記で説明した装置が取り付けられた直接精錬容器にも拡大される。
本発明は、冶金工程用の冶金用容器に予熱されたガスを供給するためのランス内の予熱されたガス流に旋回を付与するための装置にも拡大される。この装置は、
伸張形状の管状構造体と、
管状構造体の周りで管状構造体の前端部に隣接して配置された複数の流れ案内羽根と、
管状構造体の前方ノーズ部分であって、前方ノーズ部分を内部から水冷するための1つ又は複数の水流通路を備えた、前方ノーズ部分と、
管状構造体を通って前端部へ冷却水を流入させ、冷却水を前端部から後端部まで後方に流出させる、管状構造体内の冷却水通路とを含み、
流れ案内羽根は、羽根を内部から水冷するための内部羽根通路を備え、この羽根通路は、中央構造体の流入通路及び中央構造体の前方ノーズ部分の水流通路と連通して、それにより、流入水のうちの少なくともいくらかが、内部羽根通路及び前方ノーズ部分の水流通路を通過して流出通路に連続して流れるようになっている。
本発明は、容器にガスを供給するためのランス、及びガスの流れに旋回を付与するための上記で説明した装置が取り付けられた、直接精錬容器にも拡大される。
本発明をより完全に説明するために、1つの具体的な実施例が添付の図面を参照して詳細に説明される。
図1は、米国特許第6083296号に開示された、ハイスメルト法による操業に適した直接精錬容器を示す。この冶金用容器は全体として11により指示され、耐火物レンガから形成された底部12及び側面13を含む炉床、炉床の側面13から上向きに延在する概ね円筒形の胴部を形成し上側胴部領域15及び下側胴部領域16を含む側壁14、屋根17、排出ガス用出口18、溶融金属を連続的に排出するための前炉19、並びに溶融スラグを排出するための栓孔21を有する。
使用中は、この容器には、溶融金属の層22及び金属層22の上の溶融スラグの層23を含む、鉄及びスラグの溶融浴が入っている。符号24が付された矢印は、金属層22の公称静止表面の位置を示しており、符号25の付された矢印は、スラグ層23の公称静止表面の位置を示している。用語「静止表面」は、容器へのガス及び固体の吹き込みが全くないときの表面を意味すると理解されたい。
この容器は、1200℃程度の温度に加熱された空気流、いわゆる「高温空気風(hot air blast)」(又は、HAB)を容器の上側領域に供給するために下向きに延びる高温空気吹き込みランス26、並びに下向き且つ内向きに側壁14を貫通して延び、金属層22内に酸素欠乏搬送ガスにより運ばれる鉄鉱石、固体炭素質材料、及びフラックスを吹き込むためにスラグ層23に入る、2本の固体吹き込みランス27が嵌合されている。ランス27の位置は、操業中にランスの出口端部28が金属層22の表面よりも上方にあるように選択される。ランスがこの位置にあることにより、溶融金属との接触による損傷の危険性を低減させるとともに、水が容器内の溶融金属と接触するという重大な危険を回避して、強制内部水冷によってランスを冷却することも可能になる。
高温空気吹き込みランス26の構造を図2〜図14に示す。これらの図に示すとおり、ランス26は、ガス入口構造体32から高温ガスを受け、それを容器の上側領域に吹き込む伸張形状のダクト31を備える。このランスは、ガス流ダクト31内を、後端部から前端部まで延びる伸張形状の管状の中央構造体33を有する。ダクトの前端部に隣接して、中央構造体33には、ダクトを出るガス流に旋回を付与する一連の4つの旋回付与羽根34が取り付けられている。中央構造体33の前端部は、ダクト31の先端部36を超えて前方に突出するドーム形状のノーズ(先端部)35を有し、中央本体の前端部及びダクト先端部によって、環状ノズルを形成して、そこを羽根34によって旋回させられたダクトからのガスが広がって流れる。羽根34は、4点開始螺旋構成(four start helical formation)で配置され、ダクトの前端部に滑り嵌めされる。
ガス入口32から下流に延びるダクト31の主要部分の壁は内部から水冷される。ダクトのこの領域は、一連の3つの同心状の鋼管37、38、39から構成され、これらの鋼管はダクトの前端部まで延びて、そこでダクト先端部36に接続される。このダクト先端部36は、中空の環状構成であり、ダクト31の壁内の通路を通って供給され且つ戻される冷却水によって内部から水冷される。具体的に言えば、冷却水は、入口41及び環状入口マニホールド42を通り、ダクト管37、38の間に形成された内側環状水流通路43に入り、先端部の円周方向に間隔をあけて配置された開口部を通ってダクト先端部36の中空内部に入る。水は、先端部から円周方向に間隔をあけて配置された開口部を通り後ろ向きに流れて、管38、39の間に形成された外側環状水戻り流通路44に入り、ダクト31の水冷領域の後端部の水出口45に達する。
ダクト31の水冷領域は、内側を耐火物ライニング46によりライニングされており、耐火物ライニング46は、ダクトの最内側の金属管37に取り付けられる。ダクト先端部36の内側は、この耐火物ライニングの内面と概ね同一平面になっており、この面によりダクトを通るガスにとっての有効な流れ通路が画定される。耐火物ライニングの前端部は、直径がわずかに減少した領域47を有し、そこに旋回羽根34がとまり滑り嵌め(snug sliding fit)により受けられる。領域47から後方に向かって、耐火物ライニングはわずかに直径が大きくなり、それにより、ランスの組み立てに際して、中央構造体33をダクトが貫通して下向きに挿入され、旋回羽根34が、ダクトの前端部に到達すると、そこでテーパの付いた耐火物ランド48によって耐火物領域47とのとまり係合に案内され、耐火物ランド48は、旋回羽根を耐火物領域47に配置し且つ案内する。
旋回羽根34を備えた中央構造体33の前端部は、冷却水によって内部から水冷される。冷却水は、ランスの後端部から前端部まで中央構造体を通り前方に供給され、次いで中央構造体に沿ってランスの後端部に戻される。これによって、中央構造体の前端部、とりわけランスが使用される際に非常に高温の熱流束に曝されるドーム形状のノーズ35まで冷却水が非常に強く直接流れることが可能になる。冷却水の流れの一部は、旋回羽根34の内部水流通路をも通って流れて、旋回羽根も内部から水冷されるようになっている。
中央構造体33は、内側及び外側の同心状鋼管50、51からなり、それらは、端同士をつき合わせ溶接された管セグメントによって形成される。図10〜図14を参照してより詳細に説明すると、管50、51の前端部を形成する管セグメント50A及び51Aは、旋回羽根34を備える旋回誘起装置構造体60に組み込まれる。内側管50は中央水流通路を画成する。それを通り、水がランスの後端部の水入口53から中央構造体を通り前方に向けて流れる。冷却水が中央構造体を通りランスの後端部の水出口55に戻る環状水戻り通路54が、2つの管50、51の間に形成される。
中央構造体33のノーズ35は、62のところで互いに溶接される2つの部品61A、61Bから形成された銅でできたドーム形状の外側シェル61と、中央構造体33の内側管50の管セグメント50Aの前端部に64にねじ嵌めされた銅でできた内側構成部品63とを備える。この内側構成部品63は、内部収束ノズル65を有して形成され、中央水流通路52の前端部から水を受け取り、その水を外側シェル61の内面に対して中心に導き、噴流として、外側シェルの内面の周りに外向き且つ後ろ向きに扇形に広がる水の流れを生じさせる。
ドーム形状の外側シェル61の中央部分は、ノズル65に位置合わせされた内向きに向けられた円錐形隆起部66を有して形成され、それにより、ノズルから導かれた水が、隆起部の傾斜した側壁67に対して鋭角で衝突して、隆起部の傾斜面67に沿って外側シェルのドーム形状の内面68を外向きに流れることができる。
ドーム形状の外側シェル61と内側構成部品63との間の間隙71は、ドーム形状の外側シェルの内面に形成されたリブ72によって再分割される。リブ72は、外側シェルの中央部分に形成された隆起部から外向きに且つ後ろ向きに放射状に広がる第1の系のリブ72Aと、外側シェルの中央部分から後ろ向きに間隔をあけて配置された第2の系のリブ72Bとを含む。第2の系のリブ72Bは、第1の系のリブ72Aとの間に間隔をあけて配置され、水流通路70を、それらの通路が内側シェルに沿って外向きに且つ後ろ向きに広がるように、より多数の個別の通路に再分割している。
内側構成部品63の後端部63Aは、円周方向に間隔をあけて配置された長手方向リブ73を備え、内側構成部品の後端部部分と外側シェルの後方部分61Bとの間の間隙74を、中央構造体33の外側環状通路54へ水が戻るための別個の水流通路75に再分割する。内側構成部品の後端部のリブ73の数は、外側シェルの内面のリブ72の数より多くなっており、冷却水が環状戻り通路54に戻ると、さらに流れを再分割できるようになっている。例えば、54個のリブ72(短いものが27個、長いものが27個)と72個のリブ73が存在することができる。
外側シェルの内面の周りに外向きに扇形に広がる冷却水の流れによって、及びその流れをノーズの周りに近接して間隔をあけて配置された極めて多数の個別の水流通路に再分割することによって、熱を効率的に抜き出すことが確実に行われ、ノーズに「熱地点(hot spot)」が発生することが回避される。図示された構造によって、「熱地点」の発生につながる可能性のある選択的な水流を発生させずに、中央構造体のノーズの全円周周りに水を均等に流れさせることを確実にするための、極めて多くの近接して間隔をあけて配置された同一の水流通路が形成できる。
旋回誘起装置60の構造を図3及び図10〜図14に示す。これらの図に示すように、旋回誘起装置60は、中央構造体33の前端部を形成する同心状の内側及び外側管部分50A、51Aに嵌合される中央管部分81と一体で形成された4個の羽根34を有する。旋回羽根34は、中央管本体81から外向きに放射状に広がり、本体の長手方向に延びる実質的に直線状の先端部分34Aを有する。螺旋状の後端部部分34Cが、中央管状本体81の周りを螺旋状に延び、移行部分34Bが、先端部分34Aを後端部部分34Cに連結させ、先端部分34A及び後端部部分34Cの両方を滑らかに結合させて、それらの間の形状を滑らかに且つ順次変化させることができるような形状になっている。羽根34は、図11及び図12を見れば分かるように、厚さが変化しており、半径方向外向き方向に厚さを減少させた台形の横断面を有する。各羽根は、その先端82とその後端83の間で90度の角度で回転している。
旋回羽根34の内部には、各羽根に沿って冷却水を流すための内部水流通路84が形成される。各羽根34は、羽根の根元から先端に向かって外に向かうにつれて順次間隔が増加する、羽根に沿って延びる一連の7個の内部水流通路84を有する。この内部水流通路84は、羽根の端部に、羽根の長手方向に沿って間隔をあけて配置された水入口87及び水出口88に接続された半径方向端部分85、86を有する。より具体的には、この水入口は、羽根の直線状の先端部に沿って長手方向に、したがって中央構造体33に沿った長手方向に間隔をあけて配置される。一方、水出口88は、羽根の後端部に沿って長手方向に延び、したがって中央構造体に沿った長手方向に対して傾いている。内部水流通路84は、周りに羽根34及び中央管状ボス81が中実の銅構造体に鋳込まれた一連の個々に形成された銅管89によって形成される。
この管89は、流れに対して同じ横断面を有することができるように、全て同じ直径のものであることができる。その場合、水出口は以下に説明するように、流れに対する抵抗及び長さの異なる水流通路の全ての圧力低下に適合するために、可変の流れ横断面を有することができる。別法として、それらの長さに応じて通路の流れ横断面を変化させるために異なる直径の管を使用することも可能である。
羽根の先端部の内部水流通路84を形成する管89の端部91は、同心状の管51A及び50Aの両方を通って半径方向内向きに延び、それにより、中央水流通路52から半径方向外向きに内部水流通路84内に入り羽根に沿う水流のための水入口を設けることができる。羽の後端部の管の端部分92は、最外側の中央管51Aを通って内向きに突起し、最内側管50Aの外側面の盲穴又は凹部93に入る。穴は、内側管の壁をドリル穴あけされ、管92の端部内に入り、通路84から中央構造体内の中央水供給通路52に戻って入る水流のための水出口を形成する。これらの穴は、サイズを変えて穴あけされ、それにより、相当に長さが異なっている通路84を通る水流に対する抵抗を等しくできる。具体的にはこの出口穴は、異なる長さの水流通路の全てを通る流れに対する抵抗及び圧力低下に適合させることができるように、順次外になる程間隔をあけて配置される通路84に対して、出口は、順次サイズが増加するようにドリル穴あけされる。
旋回誘起装置の内側管50Aは95のところで止められ、羽根入口87の下流の中央通路52を塞ぐディスク96が嵌合され、流入する水を羽根通路84内に導く。この迂回させられた水は、通路84に沿って出口88まで通過し、そこを通り閉塞部の下流の中央通路52の前方部分に流れ込んで、中央構造体のノーズに供給される。
ディスク96は、流入水の全てが迂回して羽根通路84を通るように、中央通路52を完全に遮断することができる。別法として、流入水のいくらかが迂回して羽根通路84を通り、いくらかが直接中央通路52に沿って中央構造体33のノーズまで通過するように、部分的な妨害のみを可能にするようにディスクに穴を開けることができる。
旋回誘起装置60を形成するために、予備成形された銅管91が内側及び外側管50A、51Aに嵌合され、次いで中実の銅羽根34及びボス及び中央ボス81がそれらの周りに鋳込まれる。管50Aの前端部は、中央構造体33のノーズ35のねじ切りされた後端部を受けるように94のところで内部にねじ切りされ、管50A及び51Aの後端部は、中央構造体の同心状の鋼管50、51を形成する別の管セグメントに溶接される。
図示された旋回誘起装置60は、水流が中央供給通路に沿って流れる水から迂回され、旋回羽根34の内部水流通路84内に入ることを可能にする。この迂回された水は、内部で旋回羽根に沿って出口通路84に流れ、出口88を通り中央通路に戻り入り、そこからすでに説明した方法でノーズ35を通過し、環状水戻り通路54を通りランスの後端部の水出口55に流れ戻る。水流通路84の長さに応じた水出口88の出口の調整によって、全ての水路について均等な圧力低下が確実になり、非常に均等な且つ効果的な旋回羽根の冷却が促進される。
図示の構造52は、羽根を通るだけでなく、ランスのノーズ35を通る効果的な水流も維持されることを確実にする。
本発明による、一対の固体物吹き込みランス、及び高温空気吹き込みランスを組み込んだ直接精錬容器の垂直断面図。 高温空気吹き込みランスの長手方向横断面図。 ランスの中央構造体の前面部の拡大された長手方向横断面図。 中央構造体のノーズのドーム形状の外側シェルを示す図。 図4の線5−5を通る横断面図。 図4の線6−6を通る横断面図。 中央構造体の前面端部のドーム形状の外側シェル内に配置された内側構成部品の側面図。 図7に示す構成部品の端面図。 図8の線9−9を通る横断面図。 中央構造体内に組み込まれた旋回誘起装置の部分断面立面図。 図10に示す旋回誘起装置の端面図。 図10の線12−12を通る横断面図。 図12の線13−13を通る横断面図。 旋回誘起装置の一連の水出口の横断面詳細図。

Claims (9)

  1. 冶金工程を行う冶金用容器にガスを吹き込むための装置において、該装置が、
    後端部から前端部まで延び、ガス流ダクトからのガスを前記前端部から放出する、ガス流ダクトと、
    前記ガス流ダクト内で、前記ガス流ダクトの後端部から前記ガス流ダクトの前端部まで延びる伸張形状の管状中央構造体であって、該管状中央構造体の前端部が、前記ガス流ダクトの前端部に隣接して配置される、管状中央構造体と、
    前記管状中央構造体の前端部の周りに配置された、前記ガス流ダクトの前端部を通るガス流に旋回を付与するための複数の流れ案内羽根と、
    前記管状中央構造体を通り前端部に向かって前方に冷却水を流入させるための、および前端部から後端部へ後方に冷却水を流出させるための、前記管状中央構造体内の冷却水流入通路及び冷却水流出通路と、
    前記管状中央構造体の前端部の前方ノーズ部分であって、前記前方ノーズ部分を内部から水冷するための1つ又は複数の水流通路を備えた、前方ノーズ部分と
    を含み、
    前記流れ案内羽根は、前記流れ案内羽根を内部から水冷するための内部羽根通路を有し、
    使用中は、水流が、前記管状中央構造体の前記冷却水流入通路から前記内部羽根通路を通って、前記冷却水流入通路に戻り、その後に前記管状中央構造体の前記前方ノーズ部分の水流通路に連通しており、少なくともいくらかの流入水が、前記内部羽根通路及び前記前方ノーズ部分の水流通路を通って、前記冷却水流出通路に連続して流れるようになっている、ガスを吹き込むための装置。
  2. 前記管状中央構造体の冷却水流入通路は、前記管状中央構造体内の中央通路によって形成されている、請求項1に記載されたガスを吹き込むための装置。
  3. 流入水を前記中央通路から前記内部羽根通路に迂回させるために、前記中央通路と前記内部羽根通路の水入口とが連通する部分の下流で、前記中央通路が閉塞させられている、請求項2に記載されたガスを吹き込むための装置。
  4. 前記内部羽根通路が、前記流れ案内羽根に沿って水出口まで延びており、それにより、水流が閉塞部の下流の前記中央通路内に戻って入り、前記管状中央構造体の前記前方ノーズ部分に水を供給するようになっている、請求項3に記載されたガスを吹き込むための装置。
  5. 流入水の全てが迂回して前記内部羽根通路を通るように、前記閉塞部が前記中央通路を完全に遮断している、請求項3又は請求項4に記載されたガスを吹き込むための装置。
  6. 閉塞部が、前記中央通路を部分的にのみ遮断して、それにより、流入水のいくらかが迂回して前記内部羽根通路を通り、流入水の残部が前記内部羽根通路を流れずに、前記管状中央構造体の前記前方ノーズ部分に直接流れるようになっている、請求項3又は請求項4に記載されたガスを吹き込むための装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された容器にガスを吹き込むための装置が取り付けられた直接精錬容器。
  8. 冶金工程用の冶金用容器に予熱されたガスを供給するためのランス内の予熱されたガス流に旋回を付与するための装置において、該装置が、
    伸張形状の管状構造体と、
    前記管状構造体の周りで前記管状構造体の前端部に隣接して配置された複数の流れ案内羽根と、
    前記管状構造体の前方ノーズ部分であって、前記前方ノーズ部分を内部から水冷するための1つ又は複数の水流通路を備えた、前方ノーズ部分と、
    前記管状構造体を通って前端部へ冷却水を流入させ、冷却水を前端部から後端部まで後方に流出させる、前記管状構造体内の冷却水通路と
    を含み、
    前記流れ案内羽根は、前記流れ案内羽根を内部から水冷するための内部羽根通路を有し、
    前記内部羽根通路は、中央構造体の水流入通路と連通して、それにより、流入水のうちの少なくともいくらかが、前記水流入通路から前記内部羽根通路を通って前記水流入通路に戻り、前記前方ノーズ部分の水流通路を通過して流出通路に連続して流れるようになっている、ガスの流れに旋回を付与するための装置。
  9. 炉内にガスを供給するためのランス及び請求項8に記載されたガスの流れに旋回を付与するための装置が取り付けられた直接精錬容器。
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