JP5393117B2 - 送電線事故点標定装置および送電線事故点標定方法 - Google Patents
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Description
本願発明者は、スパイラルベクトル理論における回転ベクトル変化分等価回路に関する知見に基づき、分岐線のある送電線に対しても適用可能な送電線事故点標定装置および送電線事故点標定方法を導き出すに至った。以下、添付図面を参照し、本発明にかかる送電線事故点標定装置および送電線事故点標定方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
本発明にかかる送電線事故点標定装置および送電線事故点標定方法のベースとなるスパイラルベクトル理論については、世の中には充分に浸透していない状況である。そこで、先ず、本明細書で用いる用語について定義しておく。
・回転ベクトル:回転ベクトルは、複素数平面上において反時計周りに回転する動的フェーザであり、実測値は回転ベクトルの実数部である。なお、最近の交流理論では、交流波を余弦関数で模擬することが一般的に行われる(従来の交流理論では、交流波を正弦関数で模擬していた)。
・電圧回転ベクトル:電圧状態変数であり、その実数部は実測された電圧瞬時値である。
・電流回転ベクトル:電流状態変数であり、その実数部は実測された電流瞬時値である。
・回転ベクトル変化分:1または数サイクル時間前後2つの回転ベクトルの差分成分である。回転ベクトル変化分は、回転ベクトルと同様、実数部と虚数部を持ち、複素数の状態変数である。
・電圧回転ベクトル変化分:電圧状態変数であり、基準時点における電圧回転ベクトルと、基準時点から1または数サイクル前の時点における電圧回転ベクトルとの差分成分である。
・電流回転ベクトル変化分:電流状態変数であり、基準時点における電流回転ベクトルと、1または数サイクル前の時点における電流回転ベクトルとの差分成分である。
・想定事故点:事故の発生を仮定した送電線上の仮想点
・仮想電源:事故前の電圧振幅を有し、想定事故点に挿入される仮想的な電源
・回転ベクトル変化分等価回路:電圧回転ベクトル変化分、電流回転ベクトル変化分および仮想電源により構成された回路である。なお、定常状態において、回転ベクトル変化分等価回路は存在せず、事故などにより系統の状態が変化した場合に出現する。
・自端回転ベクトル起動電圧:自端の回転ベクトル電圧と自端の回転ベクトル電流と自端から相手端までのインピーダンスを用いて計算された起動電圧である。なお、この起動電圧は、回転ベクトル変化分等価回路における、仮想電源の電圧値(仮想電源電圧)そのものである。
・自端回転ベクトル起動電圧振幅:自端回転ベクトル起動電圧の絶対値である。
・自端回転ベクトル変化分起動電圧:自端から相手端までのインピーダンス、実測の回転ベクトル変化分、および回転ベクトル変化分等価回路を利用して計算された変化分起動電圧である。
・自端回転ベクトル変化分起動電圧振幅:自端回転ベクトル変化分起動電圧の絶対値である。
・自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧:自端における電圧回転ベクトル変化分および電流回転ベクトル変化分、ならびに自端から想定事故点までのインピーダンスを用いて計算した回転ベクトル変化電圧である。
・自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅:自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の絶対値である。
・相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧:相手単における電圧回転ベクトル変化分および電流回転ベクトル変化分、ならびに相手端から想定事故点までのインピーダンスを用いて計算した回転ベクトル変化電圧である。
・相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅:相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の絶対値である。
・距離係数k:0−100%の係数である。k=0%は自端,k=100%は相手端である。
・両端想定事故点演算処理:距離係数kを変化させて、様々なインピーダンスを想定し、自端想定事故点回転ベクトル電圧振幅および相手端想定事故点回転ベクトル電圧振幅をそれぞれ計算し、計算した各曲線の交点に対応する距離係数kを事故点までの距離係数とする演算処理をいう。
・両端想定事故点収束演算処理:両端想定事故点演算処理において、両曲線の交点の前後における距離係数を新たな可変範囲に設定するとともに、距離係数の増分幅を縮小し、両曲線の交点を求める処理を繰り返し行うことにより、事故点に対応する距離係数kの標定精度を高めるための処理をいう。
・電気学会EAST10モデル系統:日本国において定められたモデル系統であり、電力系統を模擬するための代表的なモデル系統である。
・短絡事故:AB相間事故、BC相間事故、AC相間事故、ABC相間事故等などの相間事故である。なお、回路には零相成分が存在しない。
・地絡事故:A相接地、B相接地、C相接地、AB相接地、BC相接地、AC相接地、ABC相接地等による接地事故である。短絡事故とは異なり、回路に零相成分が存在する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる送電線事故点標定装置の構成を示す図である。図1において、本実施の形態にかかる送電線事故点標定装置1は、自端電圧・電流計測・A/D変換部2、第1の算出部としての自端電圧回転ベクトル変化分算出部3、第2の算出部としての自端電流回転ベクトル変化分算出部4、第3の算出部としての自端回転ベクトル起動電圧算出部5、第4の算出部としての自端回転ベクトル変化分起動電圧算出部6、自端区内事故判別部7、相手端電圧・電流時系列データ受信部8、第5の算出部としての相手端電圧回転ベクトル変化分算出部9、第6の算出部としての相手端電流回転ベクトル変化分算出部10、事故点演算部11、インターフェース12、記憶部13、遠方送信部14を備えている。ここで、送電線事故点標定装置1は、送電線の保護区間の一端(自端)に設置される装置であり、送電線の保護区間の他端(相手端)には、これと同等の送電線事故点標定装置(相手端装置15として図示)が配置されている。
つぎに、図1に示した各構成部の機能について説明する。なお、ここでは概略機能の説明に留め、各部の詳細な機能については、後述のフローチャートのところで説明する。
M:自端母線
N:相手端母線
Z1:送電線インピーダンス
ZM:M母線背後インピーダンス
ZN:N母線背後インピーダンス
F:事故点
Δv:回転ベクトル変化分電圧
Δi:回転ベクトル変化分電流
vF:回転ベクトル起動電圧(仮想電源電圧)
M:自端母線
N:送電線末端母線
V1:自端において測定された回転ベクトル電圧(自端回転ベクトル電圧)
Δv1:自端において測定された回転ベクトル変化分電圧(自端回転ベクトル電圧)
i1:自端において測定された回転ベクトル電流(自端回転ベクトル電圧)
Δi1:自端において測定された回転ベクトル変化分電流(自端回転ベクトル電圧)
V2:相手端において測定された回転ベクトル電圧(自端回転ベクトル電圧)
Δv2:相手端において測定された回転ベクトル変化分電圧(自端回転ベクトル電圧)
i2:相手端において測定された回転ベクトル電流(自端回転ベクトル電圧)
Δi2:相手端において測定された回転ベクトル変化分電流(自端回転ベクトル電圧)
F:事故点
vF:自端において算出された回転ベクトル起動電圧(自端回転ベクトル起動電圧)
ステップS101,S102では、本フローにおける処理に必要な変数M,Pに関する初期値が設定される。なお、これらの変数の持つ意味については後述する。
ステップS103では、自端電圧・電流計測・A/D変換部2によって、時系列のデジタルデータ(自端電圧瞬時値データおよび自端電流瞬時値データ)が生成される。これらの瞬時値データのうち、自端電圧瞬時値データは、フーリエ変換式を用いて次式のように表すことができる。
V:基本波電圧振幅
ω:基本波角速度
θ:基本波電圧初期位相
Vk:k次高調波電圧振幅
ωk:k次高調波電圧角速度
φk:k次高調波電圧初期位相
M:正の整数
I:基本波電流振幅
ω:基本波角速度
θ:基本波電流初期位相
Vk:k次高調波電流振幅
ωk:k次高調波電流角速度
θk:k次高調波電流初期位相
M:正の整数
ステップS104では、自端回転ベクトル起動電圧算出部5によって、自端から相手端側を見たときの回転ベクトル起動電圧である自端回転ベクトル起動電圧を算出する。この自端回転ベクトル起動電圧は、図4に示した電力系統モデルの等価回路に基づき、次式によって表すことができる。
vF:自端回転ベクトル起動電圧
v:自端電圧回転ベクトル
i:自端電流回転ベクトル
Z1:相手端までのインピーダンス(正相インピーダンス)
なお、下付文字(サフィックス)の「re」、「im」は、実数部、虚数部を表している。
ステップS105では、自端電圧回転ベクトル変化分算出部3によって、自端電圧回転ベクトルの変化分が算出される。この自端電圧回転ベクトル変化分は、時刻tの自端電圧回転ベクトルと、時刻tよりも1または数サイクル前の自端電圧回転ベクトルとの差分値として、次式を用いて計算される。なお、基準波の1サイクル時間T0は、例えば、基準周波数が60Hzの系統では、T0=1/60=0.0166667秒であり、基準周波数が50Hzの系統では、T0=1/50=0.02秒である。
ステップS106では、自端電流回転ベクトル変化分算出部4によって、自端電流回転ベクトルの変化分が算出される。この自端電流回転ベクトル変化分は、上記(9)式に示した自端電圧回転ベクトル変化分と同様、次式を用いて算出することができる。
ステップS107では、事故が発生している否かの判定処理が行われる。この判定処理は、例えば、現在の電流値と1サイクル前の電流値との差分値を所定の整定値と比較することによって行うことができる。ここで、事故が発生していないと判定した場合(ステップS107,No)、ステップS103の処理に戻り、事故が発生していると判定した場合(ステップS107,Yes)、ステップS108に移行する。
ステップS108では、自端回転ベクトル変化分起動電圧算出部6により、ステップS105にて算出された自端電圧回転ベクトル変化分およびステップS106にて算出された自端電流回転ベクトル変化分を用いて、自端回転ベクトル起動電圧の変化成分である自端回転ベクトル変化分起動電圧が算出される。この自端回転ベクトル変化分起動電圧は、次式で表される。
ステップS109では、ステップS107で判定した事故が、区内事故であるか否かの判定処理が行われる。この判定処理は、次式を用いて判定することができる。ここで、区内事故ではない判定した場合(ステップS109,No)、ステップS103の処理に戻り、区内事故であると判定した場合(ステップS109,Yes)、ステップS110に移行する。
ステップS110では、相手端電圧・電流時系列データ受信部8によって、相手端装置15が計測・生成した相手端電圧・電流時系列データの受信処理が行われる。
ステップS111では、相手端電圧回転ベクトル変化分算出部9によって、相手端電圧回転ベクトル変化分が算出される。この相手端電圧回転ベクトル変化分は、時刻tの相手端電圧回転ベクトルと、時刻tよりも1または数サイクル前の相手端電圧回転ベクトルとの差分値として、上記(9)式と同様に次式を用いて計算される。
ステップS112では、相手端電流回転ベクトル変化分算出部10によって、相手端電流回転ベクトルの変化分が算出される。この相手端電流回転ベクトル変化分は、上記(18)式に示した相手端電圧回転ベクトル変化分と同様、次式を用いて算出することができる。
ステップS113〜S117では、事故点を推定するための演算処理が行われる。なお、各処理の詳細は以下のとおりである。
ステップS118〜S121では、照合回数Mおよびサンプリング点指定変数Pに基づき、想定事故点の確定処理が行われる。この処理は、想定事故の確度を高め、誤起動の防止を図るための処理である。なお、各処理の詳細は以下のとおりである。
vF1(kn) :距離係数knにおける自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅
vF2(kn) :距離係数knにおける相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅
vF1(kn+1):距離係数kn+1における自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅
vF2(kn+1):距離係数kn+1における相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧振幅
ステップS122では、距離係数kの最適化処理が行われる。この処理は、事故点に対応する距離係数の標定精度を高めるための処理である。この最適化処理では、幾つかの手法が考えられるが、例えば、両曲線の交点の前後の距離係数を両端とする区間[kn,kn+1]を新たな可変範囲に設定するとともに、次式で行われていた距離係数の増分幅を縮小しつつ、両曲線の交点があるか否かの判定処理を繰り返し行えばよい。
M:自端母線
N:相手端母線
ZM:M母線背後インピーダンス
ZN:N母線背後インピーダンス
F:事故点
Z1:分岐点1と分岐点2との間のインピーダンス(既知)
Z11:M母線と分岐点1との間のインピーダンス(既知)
Z12:分岐点1の分岐インピーダンス(既知)
Z21:N母線と分岐点2との間のインピーダンス(既知)
Z22:分岐点2の分岐インピーダンス(既知)
ΔvM:自端により測定された回転ベクトル変化分電圧(既知)
ΔiM:自端により測定された回転ベクトル変化分電流(既知)
ΔVN:相手端により測定された回転ベクトル変化分電圧(既知)
ΔiN:相手端により測定された回転ベクトル変化分電流(既知)
Δv1:分岐点1の回転ベクトル変化分電圧
Δi1:分岐点1の回転ベクトル変化分電流
Δv2:分岐点2の回転ベクトル変化分電圧
Δi2:分岐点2の回転ベクトル変化分電流
つぎに、本実施の形態にかかる送電線事故点標定装置に対して行ったシミュレーション結果について、図8〜図14の各図面を参照して説明する。
2 自端電圧・電流計測・A/D変換部
3 自端電圧回転ベクトル変化分算出部(第1の算出部)
4 自端電流回転ベクトル変化分算出部(第2の算出部)
5 自端回転ベクトル起動電圧算出部(第3の算出部)
6 自端回転ベクトル変化分起動電圧算出部(第4の算出部)
7 自端区内事故判別部
8 相手端電圧・電流時系列データ受信部
9 相手端電圧回転ベクトル変化分算出部(第5の算出部)
10 相手端電流回転ベクトル変化分算出部(第6の算出部)
11 事故点演算部
12 インターフェース
13 記憶部
14 遠方送信部
15 送電線事故点標定装置(相手端装置)
Claims (11)
- 電圧回転ベクトルの変化分、電流回転ベクトルの変化分、および回転ベクトル起動電圧を要素に含む回転ベクトル変化分等価回路を用いて、標定対象の送電線における事故点を標定する送電線事故点標定装置において、
前記送電線の自端側にて計測された自端電圧瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記電圧回転ベクトルの変化分である自端電圧回転ベクトル変化分を算出する第1の算出部と、
前記送電線の自端側にて計測された自端電流瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記電流回転ベクトルの変化分である自端電流回転ベクトル変化分を算出する第2の算出部と、
前記自端電圧回転ベクトル変化分、前記自端電流回転ベクトル変化分、および前記送電線における自端から相手端までの第1のインピーダンスを用いて、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記回転ベクトル起動電圧である自端回転ベクトル起動電圧を算出する第3の算出部と
前記自端回転ベクトル起動電圧の変化分である自端回転ベクトル起動電圧変化分を算出する第4の算出部と、
前記相手端にて計測され、自端側に送信された相手端電圧瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の相手端側における前記電圧回転ベクトルの変化分である相手端電圧回転ベクトル変化分を算出する第5の算出部と、
前記相手端にて計測され、自端側に送信された相手端電流瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の相手端側における前記電流回転ベクトルの変化分である相手端電流回転ベクトル変化分を算出する第6の算出部と、
前記自端電圧回転ベクトル変化分、前記自端電流回転ベクトル変化分、および、前記自端側の計測地点から所定距離離れた前記送電線上の仮想地点である想定点までの第2のインピーダンスを用いて前記想定点に事故が生じたと仮定したときの回転ベクトル変化分電圧として算出された自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値と、前記相手端電圧回転ベクトル変化分、前記相手端電流回転ベクトル変化分、および、前記相手端側の計測地点から前記想定点までの第3のインピーダンスを用いて前記想定点に事故が生じたと仮定したときの回転ベクトル変化分電圧として算出された相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値と、に基づいて事故点を標定する事故点演算部と、
を備えたことを特徴とする送電線事故点標定装置。 - 前記事故点演算部は、前記自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第1の曲線と、前記相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第2の曲線との交点を事故点として決定することを特徴とする請求項1に記載の送電線事故点標定装置。
- 前記事故点演算部は、前記自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第1の曲線と、前記相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第2の曲線とが交差する前後の距離係数の平均値を事故点として決定することを特徴とする請求項1に記載の送電線事故点標定装置。
- 前記自端回転ベクトル起動電圧の振幅値と、前記自端回転ベクトル起動電圧変化分の振幅値と、に基づき、保護区内における事故の有無を判別する区内事故判別部を備え、
前記事故点演算部は、前記区内事故判別部が区内事故有りと判別した場合に、事故点標定に関する演算処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の送電線事故点標定装置。 - 前記送電線上に1以上の分岐線路がある場合、
前記分岐線路の前記送電線からの分岐点における回転ベクトル変化分電圧を前記自端電圧回転ベクトル変化分または前記相手端電圧回転ベクトル変化分として適用するとともに、前記分岐点における回転ベクトル変化分電流を前記自端電流回転ベクトル変化分または前記相手端電流回転ベクトル変化分として適用することにより、前記自端と前記分岐点との間の事故点、前記相手端と前記分岐点との間の事故点、または、一の分岐線路の分岐点と、当該一の分岐線路に隣接する他の分岐線路の分岐点との間の事故点を標定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の送電線事故点標定装置。 - 前記事故点を標定する演算処理を複数回行うための照合回数が設定され、
前記事故点演算部は、前記照合回数分の異なるサンプル点でサンプリングされた計測電圧および計測電流に基づいて前記演算処理を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の送電線事故点標定装置。 - 前記事故点演算部は、前記事故点を決定する際に、前記想定点の可変範囲を絞り込みつつ、前記想定点の可変幅を小さく可変することを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の送電線事故点標定装置。
- 電圧回転ベクトルの変化分、電流回転ベクトルの変化分、および回転ベクトル起動電圧を要素に含む回転ベクトル変化分等価回路を用いて、標定対象の送電線における事故点を標定する送電線事故点標定方法において、
前記送電線の自端側における自端電圧瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記電圧回転ベクトルの変化分である自端電圧回転ベクトル変化分を算出する第1ステップと、
前記自端側における自端電流瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記電流回転ベクトルの変化分である自端電流回転ベクトル変化分を算出する第2ステップと、
前記自端電圧回転ベクトル変化分、前記自端電流回転ベクトル変化分、および前記送電線における自端から相手端までの第1のインピーダンスを用いて、前記回転ベクトル変化分等価回路の自端側における前記回転ベクトル起動電圧である自端回転ベクトル起動電圧を算出する第3ステップと
前記自端回転ベクトル起動電圧の変化分である自端回転ベクトル起動電圧変化分を算出する第4ステップと、
前記送電線の相手端側における相手端電圧瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の相手端側における前記電圧回転ベクトルの変化分である相手端電圧回転ベクトル変化分を算出する第5ステップと、
前記自端側における相手端電流瞬時値データに基づき、前記回転ベクトル変化分等価回路の相手端側における前記電流回転ベクトルの変化分である相手端電流回転ベクトル変化分を算出する第6ステップと、
前記自端電圧回転ベクトル変化分、前記自端電流回転ベクトル変化分、および、前記自端側の計測地点から所定距離離れた前記送電線上の仮想地点である想定点までの第2のインピーダンス用いて前記想定点に事故が生じたと仮定したときの回転ベクトル変化分電圧として算出された自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値と、前記相手端電圧回転ベクトル変化分、前記相手端電流回転ベクトル変化分、および、前記相手端側の計測地点から前記想定点までの第3のインピーダンス用いて前記想定点に事故が生じたと仮定したときの回転ベクトル変化分電圧として算出された相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値と、に基づいて事故点を標定する第7ステップと、
を含むことを特徴とする送電線事故点標定方法。 - 前記第7ステップでは、前記自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第1の曲線と、相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第2の曲線との交点を事故点として決定する処理が行われることを特徴とする請求項8に記載の送電線事故点標定方法。
- 前記第7ステップでは、前記自端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第1の曲線と、前記相手端想定事故点回転ベクトル変化分電圧の振幅値の変化を表す第2の曲線とが交差する前後の距離係数の平均値を事故点として決定する処理が行われることを特徴とする請求項8に記載の送電線事故点標定方法。
- 前記送電線上に1以上の分岐線路がある場合、
前記分岐線路の前記送電線からの分岐点における回転ベクトル変化分電圧を前記自端電圧回転ベクトル変化分または前記相手端電圧回転ベクトル変化分として適用するとともに、前記分岐点における回転ベクトル変化分電流を前記自端電流回転ベクトル変化分または前記相手端電流回転ベクトル変化分として適用することにより、前記自端と前記分岐点との間の事故点、前記相手端と前記分岐点との間の事故点、または、一の分岐線路の分岐点と、当該一の分岐線路に隣接する他の分岐線路の分岐点との間の事故点を標定することを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の送電線事故点標定方法。
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JP2010127913A (ja) | 2010-06-10 |
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