JP5378396B2 - コンテナ位置測定方法およびコンテナ位置測定装置 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照しながら上記従来のコンテナ位置を測定する技術を説明する。
図7はコンテナ衝突防止装置を備えたヤードクレーンの全体図である。図7において、コンテナ101のハンドリングを行うクレーン105には、吊具110を昇降させる横行体111が備わる。そして、横行体111の、吊具110で吊られたコンテナ101の下縁部を見通しできる個所に、横行方向に向けて扇形の検出範囲を有する二次元レーザセンサ113を取り付け、この二次元レーザセンサ113により横行移動方向を走査してコンテナ101下縁部およびスタック対象コンテナ102の天井面のコーナー部の位置データを測定する方法が開示されている。
また、二次元レーザセンサが光であることから、目標物の色が黒色や暗色の場合は光が吸収されて反射せず、測定が困難となる。輸送用コンテナの色については特に指定色といったものはないため黒色や暗色の輸送用コンテナも存在するが、この場合は対象の輸送用コンテナを検知できないことがあり、その結果、衝突事故を防ぎきれないという課題があった。特に目標物の色が黒色の場合、まったく検知できない。
さらに、従来技術では媒体を走査させる必要があり、そのため二次元レーザセンサには可動部が設けられるが、センシング中は常に走査のための首振りを継続する必要があり、この可動部を設けることで複雑で高価な装置となっていた。さらにこの可動部の摩耗や凝着といったことによる、機械的な寿命があった。またセンシングしたデータを合成して対象コンテナの天井面エッジの位置を推定するため、膨大で複雑なデータ処理が必要であった。こうしたことからどうしても高価な装置となってしまう。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のコンテナ位置測定方法において、前記マイクロ波センサーを一定方向に移動させることで前記コーナー部を前記マイクロ波が通過することを特徴とする。
請求項3記載の本発明のコンテナ位置測定方法は、マイクロ波を発射するとともに前記マイクロ波の反射波を受けるマイクロ波センサーを用い、輸送用コンテナの平面部に対する垂直方向から所定角度オフセットさせて前記マイクロ波を発射させ、前記輸送用コンテナの前記平面部からの反射波によって前記平面部の位置を測定するコンテナ位置測定方法であって、発射される前記マイクロ波の中心に対してゲインが50%となる範囲を前記マイクロ波センサーのアンテナの指向性角度Pとしたとき、前記オフセット角度Rを1<R<1.5×Pの範囲としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明のコンテナ位置測定装置は、請求項1に記載のコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた前記輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、前記本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、前記マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ前記吊具横行手段の進行方向に所定角度オフセットさせて前記マイクロ波センサーを前記吊具横行手段に設置したことを特徴とする。
請求項5記載の本発明のコンテナ位置測定装置は、請求項3に記載のコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた前記輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、前記本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、前記マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ前記吊具横行手段の進行方向に前記角度Rだけオフセットさせて前記マイクロ波センサーを前記吊具横行手段に設置したことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項4または請求項5に記載のコンテナ位置測定装置において、複数の前記マイクロ波センサーを用い、前記吊具横行手段の一方の進行方向に対応させて配置した前記マイクロ波センサーと、前記吊具横行手段の他方の進行方向に対応させて配置した前記マイクロ波センサーとを有することを特徴とする。
11 本体架台
17 吊具横行手段
18 輸送用コンテナ
19 吊具
31、32、33、34 マイクロ波センサー
35 マイクロ波
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるコンテナ位置測定方法において、マイクロ波センサーを一定方向に移動させることでコーナー部をマイクロ波が通過するものである。本実施の形態によれば、マイクロ波を走査させる必要が無く、そのため可動部が不要となり、シンプルで安価であり、かつ寿命が長く、高い信頼性が得られる。
本発明の第3の実施の形態によるコンテナ位置測定方法は、発射されるマイクロ波の中心に対してゲインが50%となる範囲をマイクロ波センサーのアンテナの指向性角度Pとしたとき、オフセット角度Rを1<R<1.5×Pの範囲としたとしたものである。本実施の形態によれば、コンテナの平面部の位置を測定するに当たってマイクロ波センサーの取り付け位置の自由度が高まる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態によるコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ吊具横行手段の進行方向に所定角度オフセットさせてマイクロ波センサーを吊具横行手段に設置したものである。本実施の形態によれば、コンテナのコーナー部の位置をマイクロ波センサーによって測定できるため、天候やコンテナの色による影響を受けにくく、位置データを安定して測定することができる信頼性の高い位置測定装置を安価に提供することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第3の実施の形態によるコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ吊具横行手段の進行方向に角度Rだけオフセットさせてマイクロ波センサーを吊具横行手段に設置したものである。本実施の形態によれば、コンテナのコーナー部の位置をマイクロ波センサーによって測定できるため、天候やコンテナの色による影響を受けにくく、輸送用コンテナの天面の位置データを安定して測定することができ、かつマイクロ波センサーの取り付け位置の自由度が高まる。
本発明の第6の実施の形態は、第4又は第5の実施の形態によるコンテナ位置測定装置において、複数のマイクロ波センサーを用い、吊具横行手段の一方の進行方向に対応させて配置したマイクロ波センサーと、吊具横行手段の他方の進行方向に対応させて配置したマイクロ波センサーとを有するものである。本実施の形態によれば、吊具横行手段が荷役する対象となる輸送用のコンテナの両隣に隣接するそれぞれのコンテナの位置を把握できる。
図1は本発明の一実施例におけるコンテナの位置測定方法およびコンテナの位置測定装置を適用したクレーンの全体図、図2は同実施例におけるマイクロ波センサーの構造図、図3は同実施例におけるマイクロ波センサーのブロック図、図4は同実施例におけるマイクロ波とデータを示す関係図、図5は同実施例における距離データの特性図、図6は同実施例におけるマイクロ波のオフセット角度を示す説明図である。
両脚部12の下方には、それぞれ走行用モータ14によって回転駆動する複数の走行用車輪15が装着されている。
ガータ部13には、吊具横行手段17がガータ部13の長手方向(以降、横行方向という)に沿って移動自在に支持され、吊具横行手段17は、横行モータ(図示せず)によってガータ部13上を横行する構造となっている。
輸送用コンテナ18を保持可能な吊具19は、ワイヤロープ22によって吊具横行手段17から吊り下げられ、吊具昇降手段28によって上下に移動することができる。ここで、吊具昇降手段28は、吊具横行手段17に設けられた巻取モータおよび回転ドラム(図示せず)からなる。
回転ドラム(図示せず)の回転軸にはエンコーダ(図示せず)が設けられ、吊具19の高さ方向の位置を検出できるようになっている。
吊具横行手段17の下方には、コンテナクレーン1を操縦する運転手が前進方向と真下を見渡すことのできる運転室26が設けられている。
ガータ部13の下方には横行方向に、上限を4段として6列に段積みされた輸送用コンテナ18が整列配置されている。ここではそれぞれの列をa列からf列と呼ぶ。また、a列からf列へと順に、輸送用コンテナ18が、2段、4段、2段、3段、1段、3段に積まれている。f列の横には運搬用の車両であるシャーシ30が配置されている。
マイクロ波センサー31は、マイクロ波の発射方向を吊具横行手段17の前進方向に向けてオフセットされている。オフセット角度は、吊具19の鉛直下から前進方向に2列先の輸送用コンテナ18を検出可能に設定し、本実施例では15度に設定している。図1では、吊具19がd列の輸送用コンテナ18上に位置しているので、マイクロ波センサー31は、b列の輸送用コンテナ18を検出可能にオフセット角度を設定している。
本実施例では、マイクロ波センサー31を前進方向に向けてオフセットしているため、図に示す状態のように、吊具19がd列の輸送用コンテナ18を保持した際、マイクロ波センサー31は、b列の上限まで積まれた輸送用コンテナ18の手前上面のコーナー部の位置を捕らえることができ、吊具横行手段17を、b列の輸送用コンテナ18に衝突する前に余裕を持って停止させることができる。
マイクロ波センサー32は、マイクロ波の発射方向を鉛直下に向けて設置している。マイクロ波センサー32を、マイクロ波の発射方向を鉛直下に向けて設置することで、吊具19がd列にある輸送用コンテナ18を保持した際、マイクロ波は、前進方向に向かってひとつ先のc列に段積みされた輸送用コンテナ18の天面に垂直方向に当てることができる。
マイクロ波センサー33は、マイクロ波の発射方向を鉛直下に向けて設置している。マイクロ波センサー33を、マイクロ波の発射方向を鉛直下に向けて設置することで、吊具19がd列にある輸送用コンテナ18を保持した際、マイクロ波は、後退方向に向かってひとつ先のe列に段積みされた輸送用コンテナ18の天面に垂直方向に当てることができる。
マイクロ波センサー34は、マイクロ波の発射方向を吊具横行手段17の後退方向に向けてオフセットされている。オフセット角度は、吊具19の鉛直下から後退方向に2列先の輸送用コンテナ18を検出可能に設定し、本実施例では5度に設定している。図1では、吊具19がd列の輸送用コンテナ18上に位置しているので、マイクロ波センサー34は、f列の輸送用コンテナ18を検出可能にオフセット角度を設定している。
本実施例では、マイクロ波センサー34を後退方向に向けてオフセットしているため、図に示す状態のように、吊具19がd列の輸送用コンテナ18を保持した際、マイクロ波センサー34は、f列の上限まで積まれた輸送用コンテナ18の天面の位置を捕らえることができ、吊具横行手段17を、f列の輸送用コンテナ18に衝突する前に余裕を持って停止させることができる。
図2において、防水ケース40にはFM−CWレーダーモジュール45が収納されている。FM−CWレーダーモジュール45を構成するアンテナ43は、1アンテナタイプのパッチアレイアンテナで、FM−CWレーダーモジュール45および制御モジュール46とともに一体に結合されて構成されている。
通常、発射されるマイクロ波35の中心に対してゲインが50%となる範囲を角度で表したものがマイクロ波センサーのアンテナの指向性角度であり、本実施例においてはアンテナ43の指向性角度を4度(中心に対して±2度)とした。
その他、主な仕様は、送信周波数が24.08〜24.25(GHz)、占有周波数帯域幅は76(MHz)、送信出力電力は9(mW)、変調方式はFM変調CW、測定時間は100(回/秒)、としている。また、距離測定精度は±30mmの誤差に抑えており、複数の高さ規格寸法に対して、その違いを判別することができる。
防水ケース40には、信号のやりとり、電源の供給を行う防水端子48が設けられた端子ケース49が固定され、端子ケース49を把持するように固定されたステイ50を介して所定の対象に固定される。
本実施例では、各マイクロ波センサー31、32、33、34から出力されるアナログ信号をFFT高速フーリエ変換し、対象物までの距離を測定し、クレーンシーケンサ62にて位置を把握して運転室26内に設置したディスプレイ(図示せず)に表示するとともに、衝突の危険ありと判断したときには、ディスプレイ(図示せず)に警告を表示するとともに警報ブザーが鳴る仕組みとしている。
アンテナ43から出力されるマイクロ波35のアナログ信号は、対象物に反射して受信信号となり、送信波の位相と受信波の位相差の検出(位相検波)を行う。
アンテナ43から出力される信号は低い周波数の信号であり、一般的にビート信号と称する信号は、以下のように求められる。
ビート信号(f)=((4・Δf)/(ST・c))・r(m)
Δfは周波数掃引幅、STは周波数掃引時間、cは光速、rは反射物までの距離を表す。
これらの関係からビート信号を高速フーリエ変換処理にて周波数分解することで対象物との距離の測定が可能となる。
1)伝搬経路の媒質の影響を受けない。
2)高温・高圧・真空中・濃霧・強風の環境の影響を受けない。
3)透明、不透明に無関係に非金属の窓を通して目標物迄の距離を測定できる。
4)アンテナの形状を小型にできる。
5)容易に出力ビーム幅を絞ることができる。
6)従来(Xバンド帯)のレーダーに比べて小型である。
7)技術適合品を用いる為、個別免許は不要である。
このようにFM―CWセンサーの特徴は屋外における物体の位置を測定するのに好適なものである。
そこで、発明者らは輸送用コンテナの面がマイクロ波の方向に対して振れている場合、逆にマイクロ波が返ってこないこと、更に輸送用コンテナのコーナー部からのわずかな反射を捕らえることに着目した。まず、通常の市場で実施されているFM―CWセンサーを用いて実験を行ったが、輸送用コンテナのコーナー部からの反射を捕らえることはできなかった。
そして、次に発明者らはレーダーの指向特性を著しく高めることで電力密度を高め反射面積を小さくし、周辺からの乱反射の影響を低減させることで誤報確率を改善した。さらにレーダー自体のノイズレベルも極めて小さく抑えた。
具体的にはレーダーの指向特性を、パッチアレイアンテナで4度(±2度)に絞り、レーダー自体のノイズレベルはノイズの低い高S/N比のパーツを用いるとともに、クレーン制御側のシーケンサソフトにて、8積分(10log8)の雑音改善を行い、NF8dB、雑音電力−130dBm/Hzまで抑えたレーダーを完成した。その結果、輸送用コンテナのコーナー部からのわずかな反射を捕えることに成功したのである。
図4は、吊具横行手段17が前進方向に横行したときの輸送用コンテナ18とマイクロ波35との関係を示した図で、コンディションLからM、Nへと吊具横行手段17の横行に伴い、マイクロ波35の輸送用コンテナ18からの反射の状態が変化する様子を示す。また、コンディションL、M、Nに対応した距離データのグラフをグラフL、M、Nに示す。
本実施例においては、輸送用コンテナ18に対するマイクロ波の発射角度は一定とし、マイクロ波センサー31を一定方向に移動させている。
図4において、吊具横行手段17の横行に伴いマイクロ波センサー31から発せられるマイクロ波35はコンティションL、M、Nの順に輸送用コンテナ18に当る。コンディションLの状態ではマイクロ波35が斜め上方から輸送用コンテナ18の前面に当るため、入射角と同角度で反対方向に反射してしまい、マイクロ波センサー31には返ってこない。
次に輸送用コンテナ18のコーナー部を通過(コンディションMの状態)すると、弱いながらもマイクロ波35がコーナー部から反射されてマイクロ波センサー31に返ってくる。コーナー部からマイクロ波35が戻り続ける時間は最短の条件では僅かに0.7秒という短時間となるが、本実施例のレーダーは、1秒間に100回の割合でマイクロ波35を発射して距離を測定しているため、距離を判定するに十分なデータが得られる。すなわち、距離の値が少しづつ異なるデータMが少なくとも70データ得られるのである。
そしてコーナー部を通過しコンディションNの状態になるとマイクロ波35は斜め上方から輸送用コンテナ18の天面に当るため、入射角と同角度で反対方向に反射してしまい、マイクロ波センサー31には返ってこない。
図5において、グラフAは図4のコンディションMの状態におけるマイクロ波35のアナログ信号、グラフBはその信号をFM−CWレーダーモジュール45内でFFT変換処理した波形を示したものである。従来、レーダーで捕らえることができるとは考えられなかった輸送用コンテナ18のコーナー部の距離データが鮮明に捉えられていることが分かる。
次に、マイクロ波センサー31のオフセット角の限界値を把握した。
本実施の形態ではマイクロ波センサー31は吊具横行手段17の前進方向に向けてオフセットされ、オフセット角度は吊具19が輸送用コンテナ18を保持した際、前進方向に向かって2つ先の最も高く積まれた輸送用コンテナ18の手前上面のコーナー部を捕らえたとき、吊具横行手段17が余裕を持って停止できる角度として15度に設定している。
しかしながら、この角度を小さく設定した場合に、天面からの反射波が逆戻りすると、コーナー部からの反射と平面部からの反射を区別することが難しくなる。
そこでオフセットをする場合でも輸送用コンテナ18の天面からの反射波が逆戻りするのかどうか、また、その場合の輸送用コンテナ18の天面からの角度を把握するために測定試験を繰り返した。その結果、オフセット角度が小さいと、輸送用コンテナ18の天面から反射波が戻ってくること、またその限界の角度とアンテナの指向性角度との間には相関があることを突き止めた。
この相関とは、中心方向に対してゲインが50%となる範囲をマイクロ波センサーのアンテナ43の指向性角度Pとしたとき、輸送用コンテナ18の平面からの反射波が戻ってくる条件値は1.5×Pよりも小さいオフセット角であった。すなわちこの条件値はコーナー部からの反射と平面部からの反射を区別することが難しく、コーナー部からの反射のみによって距離を測定することは困難である。
従ってマイクロ波センサー31がコーナー部からの反射によって距離を測定することのできるオフセット角度Qは、1.5×P<Q<90−(1.5×P)の範囲である。本実施例で設定したオフセット角15度は上記Qの範囲にあるため、マイクロ波センサー31はコーナー部からの反射によって距離を測定することができる。
一方、1.5×Pの範囲まではオフセットされても輸送用コンテナ18の平面からの反射波が戻ってくるため、逆に天面までの距離を測定するための天面部とマイクロ波35との許容オフセット角度RをR<1.5×Pとすればよい。本実施の形態によるマイクロ波センサー34はアンテナ43の指向性角度を4(deg)としているため、オフセット角の許容範囲は6度以下となるが、本実施の形態で設定したオフセット角5度は上記Pの範囲にあるので、マイクロ波センサー34は平面部からの反射によって距離を測定することができる。
まず、d列の最上段の輸送用コンテナ18を吊具横行手段17の前進方向のa列に移動させる動作を説明する。
運転手は、d列の輸送用コンテナ18の真上に吊具19が位置する所まで吊具横行手段17を移動させた後、吊具19を下降させる。吊具19は吊具昇降手段28によってワイヤロープ22を介して下降し、d列の輸送用コンテナ18を把持する。
この段階で吊具昇降手段28を構成する回転ドラム(図示せず)の回転軸にはエンコーダ(図示せず)が設けられ、吊具19の高さ方向の位置を検出できるようになっているので、把持した輸送用コンテナ18の底面の高さを把握できている。
同時にこの段階で、マイクロ波センサー32は吊具19がd列の輸送用コンテナ18を保持した際、ひとつ隣に積まれたc列の輸送用コンテナ18の天面に対応した位置にあるため、輸送用コンテナ18の天面とマイクロ波センサー32との距離を測定することで、c列の最上段の輸送用コンテナ18の天面の位置を把握できる。
次に、吊具19が輸送用コンテナ18を保持したことを確認すると、運転手は吊具19を上昇させることで輸送用コンテナ18を吊り上げる。c列最上段の輸送用コンテナ18の天面の高さは把握できており、また吊具19の底面の高さも把握できているので、運転手は輸送用コンテナ18の底面が輸送用コンテナ18の天面より高くなるまで吊具19を上昇させた後、吊具横行手段17を前進方向に移動させる。
するとマイクロ波センサー31から発射されるマイクロ波35は、b列の最上段にある輸送用コンテナ18の側面、コーナー部、天面の順で移動していく。この際、このマイクロ波がコーナー部を通過した瞬間、マイクロ波が反射され、この反射波をアンテナ43によって捉えることで、マイクロ波センサー31とb列の最上段にある輸送用コンテナ18のコーナー部との距離を把握することができる。そしてマイクロ波センサー31のオフセット角は15度に固定されていることから三角関数を用いて演算することでb列最上段にある輸送用コンテナ18のコーナー部の位置を把握することができる。
ここで、オフセット角15度は吊具19が輸送用コンテナ18を保持し前進方向に向かって移動しながらb列最上段の輸送用コンテナ18のコーナー部を捕らえたとき、吊具横行手段17が把持した輸送用コンテナ18が2つ先の列の輸送用コンテナ18に衝突する前に余裕を持って停止できる角度としているため、運転手はb列の輸送用コンテナ18のコーナー部の位置情報や警告、警報から危険と判断すれば、吊具横行手段17の横行を停止させることができる。または運転手は吊具横行手段17の横行速度を減速しながら吊具19を上昇させ、吊具19が保持した輸送用コンテナ18をb列最上段の輸送用コンテナ18に衝突させることなく更に先の輸送用コンテナ18の上へと移動させることができる。
こうして運転手は吊具19が把持した輸送用コンテナ18をa列の真上まで移動させ、降下させることでより安全に短時間で輸送用コンテナ18の移載を完了させることができる。
運転手は、d列の輸送用コンテナ18の真上に吊具19が位置する所まで吊具横行手段17を移動させた後、吊具19を下降させる。吊具19は吊具昇降手段28によってワイヤロープ22を介して下降し、d列の輸送用コンテナ18を把持する。
この段階で吊具昇降手段28を構成する回転ドラム(図示せず)の回転軸にはエンコーダ(図示せず)が設けられ、吊具19の高さ方向の位置を検出できるようになっているので、把持した輸送用コンテナ18の底面の高さを把握できる。
同時にこの段階で、マイクロ波センサー33は吊具19がd列の輸送用コンテナ18を保持した際、ひとつ隣に積まれたe列の輸送用コンテナ18の天面に対応した位置にあるため、e列の輸送用コンテナ18の天面とマイクロ波センサー33との距離を測定することで、e列の最上段の輸送用コンテナ18の天面の位置を把握できる。
さらにマイクロ波センサー34は吊具19が輸送用コンテナ18を保持した際、後退方向に向かって2つ先の列に積まれたf列の輸送用コンテナ18の天面に向けてオフセットされているため、f列の輸送用コンテナ18の天面とマイクロ波センサー34との距離を測定することで、f列の最上段の輸送用コンテナ18の天面との距離を把握できる。
そしてマイクロ波センサー34のオフセット角は5度に固定されていることから三角関数を用いて演算することでf列の最上段の輸送用コンテナ18の位置を把握することができる。
次に、吊具19がd列最上段の輸送用コンテナ18を把持したことを確認すると、運転手は吊具19を上昇させることで輸送用コンテナ18を吊り上げる。この際、運転手はe列がd列より低いこと、およびf列の最上段の輸送用コンテナ18の天面の高さと吊具19に把持された輸送用コンテナ18の位置を把握できているので、運転手は吊具19を上昇させながら吊具横行手段17を後退させることで、保持した輸送用コンテナ18の底面がf列の最上段の輸送用コンテナ18の天面より高くなる位置まで最短距離で移動させることができる。
こうして運転手は吊具19が把持した輸送用コンテナ18をシャーシ30の真上まで移動させ、降下させることでより安全に短時間で輸送用コンテナ18の移載を完了させることができる。
また、ガータ部13に、コンテナクレーン1の下方に整列配置された段積みされた輸送用コンテナ18およびシャーシ30に対応する位置に、各々、距離センサーを設けてコンテナ天面までの距離を測定する方法は公知である。この距離センサーにマイクロ波センサーを用いた場合、例えば輸送用コンテナ18天面がマイクロ波センサーの真下から僅かに外れるといったケースにおいても、本発明の位置測定方法によればオフセット角度Rを1<R<1.5×Pの範囲でマイクロ波センサーをオフセットして設置することが可能であり、輸送用コンテナ18の天面までの距離を測定することができるので、マイクロ波センサーの取り付け位置の制約で輸送用コンテナ18の天面がマイクロ波センサーの真下に無いケースでもコンテナの天面までの距離を測定することができるため、マイクロ波センサーの取り付け位置の自由度が高まる。
また、本実施の形態においては、マイクロ波センサーは吊具横行手段17に所定の向きで固定されているが、マイクロ波センサーの向きを任意の角度で振ることでマイクロ波を走査させ、測定対象物のコーナー部の位置を測定することもできるが、この場合でも本発明の効果である、輸送用コンテナ18の色の影響を受けず、天候の影響が極めて小さいといった効果が得られるため、安定した位置測定が可能となる。
Claims (6)
- マイクロ波を発射するとともに前記マイクロ波の反射波を受けるマイクロ波センサーを用い、輸送用コンテナのコーナー部からの反射波によって前記コーナー部の位置を測定するコンテナ位置測定方法であって、
発射される前記マイクロ波の中心に対してゲインが50%となる範囲を前記マイクロ波センサーのアンテナの指向性角度Pとしたとき、前記輸送用コンテナの平面部と前記マイクロ波センサーのマイクロ波とのオフセット角度Qを1.5×P<Q<90−(1.5×P)の範囲としたことを特徴とするコンテナ位置測定方法。 - 前記マイクロ波センサーを一定方向に移動させることで前記コーナー部を前記マイクロ波が通過することを特徴とする請求項1に記載のコンテナ位置測定方法。
- マイクロ波を発射するとともに前記マイクロ波の反射波を受けるマイクロ波センサーを用い、輸送用コンテナの平面部に対する垂直方向から所定角度オフセットさせて前記マイクロ波を発射させ、前記輸送用コンテナの前記平面部からの反射波によって前記平面部の位置を測定するコンテナ位置測定方法であって、発射される前記マイクロ波の中心に対してゲインが50%となる範囲を前記マイクロ波センサーのアンテナの指向性角度Pとしたとき、前記オフセット角度Rを1<R<1.5×Pの範囲としたことを特徴とするコンテナ位置測定方法。
- 請求項1に記載のコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた前記輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、前記本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、前記マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ前記吊具横行手段の進行方向に所定角度オフセットさせて前記マイクロ波センサーを前記吊具横行手段に設置したことを特徴とするコンテナ位置測定装置。
- 請求項3に記載のコンテナ位置測定方法を行うコンテナ位置測定装置であって、段積みされた前記輸送用コンテナの上方に配置されるコンテナクレーンの本体架台と、前記本体架台上に横行自在に支持されるとともに吊具を昇降させる吊具横行手段とを備え、前記マイクロ波の発射方向を下方向きでかつ前記吊具横行手段の進行方向に前記角度Rだけオフセットさせて前記マイクロ波センサーを前記吊具横行手段に設置したことを特徴とするコンテナ位置測定装置。
- 複数の前記マイクロ波センサーを用い、前記吊具横行手段の一方の進行方向に対応させて配置した前記マイクロ波センサーと、前記吊具横行手段の他方の進行方向に対応させて配置した前記マイクロ波センサーとを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンテナ位置測定装置。
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