JP5372255B2 - 口腔/口唇硬直の決定のための装置、システム、および、方法 - Google Patents
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Description
本特許出願は、参照することによりその全体が本願明細書に組み入れられる2009年8月26日に出願された米国仮特許出願61/237200の利益を主張する。
政府は本発明の特定の権利を有する。
筋肉硬直を定量化するための一般的な手法は、筋組織系(すなわち、全身、四肢、顎)に対して特定の変位(ΔX)を強いること、および、結果として生じる力(ΔF)を測定することを伴う。
変位に対する結果として生じる力の比率が、硬直指数(ΔF/ΔX)をもたらす。
硬直の臨床的相関と見なされる筋肉の硬直が、神経学的状態を評価し、病気の進行、薬理学的な有効性、および、神経外科的な介入の影響を実証するための診断方法として使用される。
四肢筋肉が、一般に、骨に対して腱で結合されており、筋紡錘受容体とゴルジ腱紡錘との組み合わせを利用して、姿勢運動および随意運動のために関節周りの硬直を調整する。
下側の顔面においては、解剖学的構成がかなり異なる。
殆どの口腔周囲筋肉が、皮膚の外皮中に入り込んで、隣接する筋肉群と互いにかみ合い、典型的な筋紡錘−腱器官を欠く。
機械的受容器発現量の大きな違いは、手と口腔顔面系との間で明らかである。
顔面および四肢のための硬直調整に内在する神経機構は、健康と病気とではそれらの表現が異なる可能性がある。
健康および病気の参加者を拘束しないでリアルタイムの口腔周囲硬直測定値を得ることができるのが、有益であるとよい。
神経運動疾患、頭蓋顔面異常(すなわち、口唇裂)または外傷(すなわち、爆風、射創、交通事故)を伴う患者の口腔周囲系における薬理学的および外科的な介入の有効性を評価するための新規な技術を医師に与えるために受動的な「非参加型」口腔周囲硬直を行うことができるのが、有益であるとよい。
電極システムは、患者が自分の口唇を積極的に動かしている、保持している、または、緊張させているかどうかを決定するように構成されている。
電極システムは、OOSを監視するための電極対と、OOIを監視するための電極対と、基準電極とを含むことができる。
アンカーを顎アンカーまたは鼻アンカーとして構成することができる。
随意的に、圧力発生要素を圧力要素に動作可能に結合することができる。
さもなければ、可動カップリングを介してセンサを長尺部材に結合することができる。
アンカーが、顎アンカーまたは鼻アンカーであってもよい。
そのような方法は、本明細書中に記載される口腔顔面硬直装置/システムを用意するステップと、OOS電極、および、OOI電極をそれぞれOOS、および、OOIと関連する皮膚に取り付けるステップと、OOS、または、OOIと関連しない位置で基準電極を皮膚に取り付けるステップと、キャリパ測定装置を用いて被検者の口唇サドル間の口腔長を測定するステップと、被検者の口唇サドル間の休止距離を決定するステップと、口唇サドル間の休止距離と対応するように口唇サドル取り付け要素を調整するステップと、口唇サドル取り付け要素を被検者の口唇サドルに取り付けるステップと、咬合阻止器を被検者の口腔内に配置するステップと、データ取得システムを作動させてデータを記録するステップと、圧力アクチュエータ内の圧力を増加させて口唇サドルを引き伸ばして離すステップと、口唇サドルが跳ね返ることができるようにするステップと、コンピュータシステムを用いて口唇サドルの引き伸ばし、および、跳ね返りに関連するデータを記録し、かつ/または、操作するステップとを含むことができる。
これらの図は、本発明の単なる例示的な実施例を描いており、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではないことが理解される。
添付図面を使用することにより、本発明を更なる特異性をもってより詳しく記載して説明する。
口腔顔面硬直装置は、神経運動疾患、外傷、または、上唇の先天性の裂け目と関連付けられる口腔顔面運動障害を伴う患者に最終的に適用するために健康な成人における非参加型の口腔周囲硬直を特徴付けるべく使用できる。
口腔周囲身体力学の以前の研究は、測定中に長時間にわたって頭部の安定化を必要とし、これが無意識の身体/頭部の動き(運動障害)を伴う患者、または、小児患者のサンプリングを妨げていた。
本発明の口腔顔面硬直装置は、顔面に基準付けられており、頭部の拘束を必要とせず、そのため、患者にとってかなりの進展である。
口輪筋の上区分および下区分における受動的な筋肉状態を確かめるために口腔周囲筋電図を同時にサンプリングすることができる。
結果として生じる力(ΔF)および交角範囲(ΔX)から指数として得られる口腔周囲硬直は、多層回帰技術を用いてモデリングすることができる。
口腔周囲硬直関数のリアルタイムの計算は、強制交角引き伸ばしと、結果として生じる力との間の重要な2次関係を与えることができる。
この硬直成長関数は男性と女性との間でかなり異なり得る。
例えば、口腔顔面硬直装置は、個人、例えば、著しい運動障害および硬直を呈した進行性のパーキンソン病を伴う患者の口腔周辺硬直に対する薬物の用量依存効果(例えば、レボドパ)を研究するために使用することができる。
装置、システムおよび方法は、口腔/口唇硬直の決定中に頭部の拘束を必要とすることなく利用することができる。
装置、システムおよび方法は、神経運動疾患/障害の進行を評価し、神経障害の薬理学的、および/または、外科的な処置の効果を評価し、および/または、下側顔面(例えば、口唇裂)の再建手術の効果を監視し、または、評価するために使用することができる。
本発明のこれらの機能の全てをリアルタイムで果たすことができ、また、必要に応じて、または、望み通りにデータを任意のポイントでサンプリングできる。
以前は、組織の生体力学的要素をサンプリングするために、患者の頭部がセファロスタット(例えば、ヘッドフレーム)に固定されなければならなかった。
これからは、本発明を用いて、患者の頭部をセファロスタットに固定することなく、そのような組織の生体力学的要素をサンプリングして得ることができる。
本発明は、頭部拘束を伴わずに子供や大人に適する頭部基準付け医療装置として構成される。
様々な理由により、口腔硬直の測定が必要とされる多くの場合に頭部拘束を実施することができない。
したがって、本発明は、当該技術分野においてかなりの進歩である。
これは、幼児、子供、パーキンソン病等を患う患者においてほぼ不可能な、頭部の拘束が不要だからである。
また、装置およびシステムは、2分以内で、しばしば1分以内で完了され得る口腔/口唇硬直のデジタルサンプリングを可能にする。
また、装置およびシステムは、コンピュータ処理されるとともに、口唇力および変位を表示して解析することにより硬直を得るための特殊目的のデータ取得・デジタル信号処理ソフトウェアを含む。
したがって、本発明は、例えば、以下のような、すなわち、糖尿病末梢神経障害などの慢性神経変性疾患、アルツハイマー病、ピック病、肥満性レヴィー小体病、進行性核上麻痺(スティールリチャードソン症候群)、多臓器変性(シャイ・ドレーガー症候群)、筋萎縮性側索硬化症(「ALS」)を含む運動ニューロン疾患、変性運動失調、皮質基底変性、グアムのALS−パーキンソン−痴呆合併症、亜急性硬化性全汎脳炎、ハンチントン病、パーキンソン病、多発性硬化症、シヌクレイノパチー、原発性進行性失語症、線条体黒質変性症、マシャド・ジョセフ病/脊髄小脳失調タイプ3およびオリーブ橋小脳変性、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット病、球麻痺および偽球麻痺、脊髄性筋萎縮症および球脊髄性筋萎縮症(ケネディー病)、原発性側索硬化症、家族性痙性対麻痺、ウェルニッケ・コルサコフ関連認知症(アルコール性認知症)、ウェルドニッヒ・ホフマン病、クーゲルバーグ・ウェランダー病、テイ・サックス病、サンドホフ病、家族性痙性疾患、Wohifart−Kugelberg−Welander病、けいれん性の不全対麻痺、進行性多巣性白質脳症およびプリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病、ゲルストマン−ストラウスラー−シャイナー病、クル・致死性家族性不眠症を含む)などの様々な神経変性障害の進行を評価するために使用することができる。
本発明の方法の中に含まれる他の病状としては、加齢による認知症および他の認知症、血管性認知症を含む記憶喪失を伴う病状、肥満性白質疾患(ビンスワンゲル病)、内分泌物源または代謝源の認知症、頭蓋骨損傷および肥満性脳傷害の認知症、拳闘家認知症、および、前頭葉認知症も挙げられる。
また、脳虚血、または、塞栓性閉塞および血栓性閉塞を含む梗塞、ならびに、任意のタイプの頭蓋内出血(硬膜外出血、硬膜下出血、くも膜下出血、および、大脳内出血を含むがこれらに限定されない)、および、頭蓋内病巣および脊椎内病巣(打撲傷、貫通、剪断、圧縮、および、裂傷を含むがこれらに限定されない)に起因する他の神経変性障害も含まれる。
したがって、前述の用語は、脳卒中、外傷性脳損傷、統合失調症、末梢神経損傷、低血糖症、脊髄損傷、てんかん、酸素欠乏症および低酸素症などの急性神経変性障害も網羅する。
好ましくは、神経変性障害は、アルツハイマー病(類でんぷん症)である。
本発明の方法の中に入る他の病状としては、遺伝性脳脈管障害、非神経遺伝性アミロイド、ダウン症、マクログロブリン血症、2次家族性地中海熱、マックル‐ウェルズ症候群、多発性骨髄腫、脾臓関連および心臓関連の類でんぷん症、長期血液透析関節症、および、Finnish・Iowa類でんぷん症を含むがこれらに限定されないアルツハイマー病を伴う特徴を共有する他の類でんぷん症が挙げられる。
フック手段は、様々な形態を有することができるとともに、口唇サドルに取り付けられ得る特徴を含むことができる。
アンカー手段により、装置は、患者の頭と共に移動することができる。
装置/システムは、装置の態様を制御し、または、装置からデータを受けるための様々なコンピュータシステムを含むこともできる。
装置10は、OOSの動き、または、硬化によって発生される生体電流を測定する一対のOOS電極12を含むことができる。
装置10は、OOIの動き、または、硬化によって発生される生体電流を測定する一対のOOI電極14を含むことができる。
あるいは、電極12、14がキットまたはシステムの一部となることができる。
装置10は咬合阻止器16を含むことができ、または、咬合阻止器16がキットまたはシステムの一部となることができる。
装置10は、回動点30の反対側の口唇のそれぞれの側ごとに口唇フック20を有するカンチレバー構造体18を含むことができ、回動点30は、口唇フック20が互いに対して移動できるようにする。
構造体18は、口唇交角調整器22を含むことができ、口唇交角調整器22は、少なくとも1つの口唇フックと結合されるスライド可能部材24と、スライド可能部材24を受けるための受け体25とを更に含むことができる。
スライド可能部材24が受け体25に対して移動できるようにスライド可能部材24を締め付けるまたは緩めるために調整機構26を使用することができる。
被検者の顔に対して、例えば、図示のように顎に対してアンカー28を接着させることができる。
装置10は、口唇フック20から「X」形状の他方側に、口唇フック20同士が近づくのか否かあるいは離れるのか否かを検知するように構成されるセンサ32を含むことができる。
センサ32は、カンチレバーがセンサ32に対して移動できるようにするボールカップリングなどの可動カップリング36で構造体18に結合させることができる。
センサ32は、コンピュータシステム(図示せず)へデータを送信できるデータライン34に接続させることができる。
圧力部材38は、スタンドアロン型の部材であってもよく、または、外部供給源から圧力ライン40を介して圧力を受けることができる。
圧力部材38は、圧力を使用して口唇フック20での圧力を変えるように構成される。
すなわち、センサ32を圧力部材38に結合させることができ、その後、この圧力部材が構造体18に物理的に結合される。
図4は、被検者の顔に取り付けられる装置100を示している。
口腔顔面硬直装置100は、具体的に示されない場合であっても、図1の口腔顔面硬直装置10と同じ構成要素の多くを有することができる。
しかしながら、口腔顔面硬直装置100の構成は「V」形状を含んでおり、その場合、カンチレバー部材18が、下端に回動点30を伴う「V」形状を有している。
カンチレバー部材18はセンサ32を含むことができ、該センサ32は、図1に示されるような回動点の下側ではなく、回動点30よりも上側でカンチレバー部材に結合されている。
センサ32を直接に、または、可動カップリング36を介して間接的にカンチレバー部材18に結合できる。
図示のように、センサ32は圧力部材38に結合され、この圧力部材38は可動カップリングを介してカンチレバー部材18に結合されている。
また、口唇フック20も、回転可能な交角調整器を介してカンチレバー部材18に結合されるように示されている。
随意的なアンカー28(破線)が被検者の顎に固定するべく構成されるように示されている。
違いは、装置120が鼻アンカー29を有することを含んでいる。
図6は、被検者の顔に取り付けられる装置120を示している。
特に、装置120は、図1の装置10と同様に形成されており、鼻アンカー20を含んでいる。
図8は、被検者の顔に取り付けられる装置140を示している。
装置160は図1の装置10の特徴を含むが、その方向が逆である。
したがって、カンチレバー部材18は、口唇フック20がセンサ32、および/または、圧力部材38と比べて下側位置にあるように配置されている。
また、カンチレバー部材18は、装置160を逆方向で支持する鼻ブレース29に結合される。
図10は、被検者の顔に取り付けられる装置160を示している。
また、DVRTコネクタ702が4本のリード線を伴うコンピュータシステムコネクタ704に接続できるように示されている。
DVRTコネクタ702およびコンピュータシステムコネクタ704は、それらが結合して接続する方向が1つしか存在しないように構成される。
DVRT装置は、長さ708を有し、また、コア732aは、それが710から712までの相対的な長さを有するように調節することができる。
710から712までの変化により、DVRT装置732が、センサとして機能できる。
図20のDVRT装置732cは、それを受け入れ装置にねじ込むことができるようにネジ付きの本体を伴って構成される。
受け入れ装置(図示せず)をカンチレバー部材に結合することができる。
装置10を信号調整ボックス52に電子的に結合することができ、信号調整ボックス52は、センサ32からの信号がデータ取得システム54へ供給される前に該信号を調整する。
圧力部材38は、該圧力部材38の圧力を変化させ、かつ/または、口唇フック20を互いに対して移動させることができる圧力アクチュエータ56に流体的に結合させることができる。
圧力アクチュエータ56は、口唇、および/または、圧力アクチュエータ56からの圧力変化を検知できる圧力センサ58と動作可能に結合され、また、圧力センサ58は、データがデータ取得システム54へ供給される前にデータをブリッジ増幅器60(または、他のデジタルデータ調整器)へ供給する。
また、データ取得システム54は、EMG増幅器62を介してOOS電極12およびOOI電極14に電子的に結合される。
データ取得システム54によって処理される全てのデジタルデータは、データに対して適用される処理、操作、および、任意の他の機能性のためにコンピュータシステム64に供給することができる。
2つの口唇フック要素をカンチレバー部材に結合することができ、それにより、2つの口唇フック要素を互いに近づけ、または、互いから離間させることができる。
したがって、2つの口唇フック要素をカンチレバー部材の一部である2つの別個の長尺部材に結合することができる。
カンチレバー部材を与えるために、2つの長尺部材を回動部材に回動可能に結合することができる。
回動部材は、長尺部材に関して2つの口唇フック要素と反対側にすることができる。
2つの長尺部材のそれぞれを電子センサに(直接的に、または、間接的に)結合することができ、この電子センサは、回動点に対する長尺部材の動きを検知することにより口唇の硬直を検知するように構成されるが、この場合、電子センサは長尺部材のそれぞれに動作可能に結合される。
また、圧力要素が、圧力を与えることができるように2つの長尺部材に(直接的に、または、間接的に)結合され、それにより、2つの口唇フック要素に圧力を与える、かつ/または、2つの口唇フック要素から圧力を受けるべく長尺部材が回動点に対して移動する。
しかしながら、電極は、口腔顔面硬直の変化、または、動態を測定するのに役立つことができる。
電極は、様々な電極が異なる筋肉、または、筋肉領域に関してデータを記録する電極システムの一部となることができる。
電極システムは、上口輪筋(OOS)を測定するように構成される電極と、下口輪筋(OOI)を測定するように構成される電極とを含むことができる。
電極システムは、患者が自分の口唇を積極的に動かし、保持し、または、緊張させているかどうか、ならびに、口唇の弛緩を判断するように構成することができる。
したがって、電極システムは、OOSを監視するための電極対、OOIを監視するための電極対、および、基準電極を含むことができる。
また、電極システムをコンピュータシステムに結合させることができ/結合可能である。
咬合阻止器は本明細書中に記載される口腔顔面硬直装置に結合されないが、咬合阻止器と該装置とを互いに結合させることができる。
また、咬合阻止器を別個に、あるいは、該装置と共にキット、または、システムを成して設けることもできる。
咬合阻止器を任意の咬合阻止器として構成することができる。
例えば、咬合阻止器は、口腔顔面硬直試験中に患者が咬み下ろす、または、それとも自分の下顎を動かすのを防止するように構成することができる。
しかしながら、口腔顔面硬直装置を人間解剖学的な基準点と関連付けることができれば有益となり得る。
したがって、口腔顔面硬直装置は、該装置を患者に固定するための一体型の、または、取り外し可能に結合できるアンカーと関連付けることができる。
アンカーを患者の鼻、顎、または、顔の他の特徴形態に固定するように構成することができる。
フック手段としては、フック、突起、バー、ポスト、または、本明細書中に記載される操作のために口の隅に受け入れられ得る他の形態の構成要素を挙げることができる。
しかしながら、形状は、2つの長尺部材が存在しさえすれば変えられてもよいが、その場合、2つの長尺部材は同じ、または、異なる長さおよび形状を有することができる。
センサは、機能性を保ちつつ2つの長尺部材の形状を調整できるように構成され得る。
そのような差動可変リラクタンストランスデューサは、当技術分野において良く知られている。
しかしながら、圧力要素は、口唇の隅に対して圧力を供給する、または、受けるための任意の圧力手段となり得る。
そのようなキット、または、システムは、本明細書中に記載される口腔顔面硬直装置を含むことができる。
また、システム、または、キットは、咬合阻止器、取替用口唇フック、更なるセンサ(随意的に、異なる構成を有する)、異なる圧力要素、様々な鼻、もしくは、顎(または、更には前頭)アンカー、電極システム、および/または、コンピュータシステムを含むことができる。
圧力要素は、カンチレバーの2つの異なるアームと動作可能に結合される第1、および、第2の端部を有する圧力アクチュエータであってもよい。
電極システムは、上口輪筋(OOS)を監視するための電極対と、下口輪筋(OOI)を監視するための電極対と、基準電極とを含むことができる。
コンピュータシステムは、圧力アクチュエータ、差動可変リラクタンストランスデューサ(例えば、センサ)、および、電極システムにデータを供給する、かつ/または、これらからデータを受けて、これらの間でデータを受信、かつ/または、送信できるようにするべく構成することができる。
接着剤は、シリコーン接着剤のような感圧接着剤などの任意の医療グレード接着剤であってもよい。
圧力アクチュエータを圧力発生装置に取り外し可能に流体結合することができ、それにより発生される圧力が圧力アクチュエータに対して圧力を与えることができるようになっている。
圧力発生装置が、圧力を発生させる任意のタイプのポンプであってもよい。
したがって、データ調整装置からのデータを取得し、記憶し、送信し、かつ/または、コンピュータシステムに供給することができる。
また、EMG増幅器はデータ取得システムと通信することができる。
したがって、電極データがコンピュータシステムのデータ取得システムへ供給される前に、EMG増幅器を介して電極データを処理することができる。
次いで、圧力センサは、口唇フックに関して圧力アクチュエータにより与えられ、または、受けられる圧力を検知することができるとともに、その圧力を圧力データへ変換することができる。
圧力データは、口腔顔面硬直試験に役立つことができ、それにより、口腔顔面硬直を圧力と関連付けることができる。
また、圧力発生装置が圧力センサと通信し、それにより、発生された圧力を監視でき、記録でき、センサからの対応するデータを用いて解析することができる。
圧力センサがブリッジ増幅器と通信でき、その結果、圧力データがデータ取得システムに受けられるように調整される。
あるいは、コンピュータシステムがデータ取得システムを含むことができる。
キャリパ測定装置は、顔の特徴形態、口唇隅距離を測定するのに役立つことができ、また、口腔顔面硬直試験を行う前にベースラインパラメータを得るのに役立つことができる。
したがって、一実施例は、被検者の口腔/口唇硬直(例えば、口腔顔面硬直)を測定する方法を含むことができる。
そのような方法は、OOS電極およびOOI電極をそれぞれOOSおよびOOIと関連付けられる皮膚に取り付けするステップと、OOS、または、OOIと関連付けられない位置で基準電極を皮膚に取り付けるステップと、キャリパ測定装置を用いて被検者の口の隅間の口腔距離を測定するステップと、被検者の口腔/口唇の休止サイズを決定するステップと、口腔/口唇の休止サイズと対応するように口唇フックを調整するステップと、被検者の口腔内に咬合阻止器を配置するステップと、データ取得システムを動作させて口腔/口唇データを記録するステップと、圧力アクチュエータの圧力を増加させて口腔/口唇を引き伸ばして離すステップと、口腔/口唇が跳ね返ることができるようにするステップと、コンピュータシステムを用いて口腔/口唇の引き伸ばし、および、跳ね返りに関するデータを記録し、かつ/または、操作するステップとを含むことができる。
これは、口腔顔面硬直と比較されるベースラインを確立するために重要となり得る。
圧力アクチュエータをコンピュータ制御でき、自動または手動(例えば、シリンジ型ポンプを用いる)にすることができる。
次いで、圧力アクチュエータを減圧することができる。
加圧および減圧中に、口腔顔面硬直の試験を行うことができる。
次いで、圧力および口唇隅動作のサイクルを引き起こすことができる。
また、圧力アクチュエータによる応力下、または、圧力下で口の開口部の交角を測定することもできる。
口の開口部の交角は、患者の口腔顔面硬直に関する有用な情報を与えることができる。
例えば、口の開口部の交角の大きさは、口腔/口唇の休止時の筋長を概算するのに役立ち得る。
しかしながら、これからは、本明細書中に記載される装置を用いて口腔顔面硬直を2分以下で測定できる。
これにより、患者の体験がかなり改善されるが、これは、(1)口腔顔面硬直試験が頭部の拘束を必要とせず、(2)医療処置にわたって試験を非常に速く行うことができるからである。
デジタル化されたデータは、圧力アクチュエータ、および/または、差動可変リラクタンストランスデューサ、ならびに、電極からのものであってもよい。
したがって、硬直係数などの重要な情報を比較的速く得ることができ、これは、口腔顔面硬直試験中にそのような情報が得られることを含むことができる。
次いで、硬直係数を口唇、または、口腔の範囲と対比してグラフィック表示することができる。
また、これは、特定の範囲にわたって硬直を決定するのに役立ち得る。
特定の範囲は、口腔の隅から隅までの特定の距離と見なされる。
したがって、異なる口腔範囲に関して異なる硬直パラメータが存在し得る。
したがって、口腔顔面硬直試験の間、非受動的な引き伸ばし中にわたって、OOS、および/または、OOIからの、ならびに、任意の他の電極に関わる筋肉のバタバタとした動きを監視して筋活動を決定できる。
筋活動は、本明細書中に記載される病気、または、病状との相関関係で役立つ場合がある。
較正手続きは、試験から得られるデータの信頼性を高めるのに役立つことができる。
実験
強要される口腔周囲の引き伸ばし中に被検者が関与しないようにするため、上口輪筋(OOSm)および下口輪筋(OOIm)上にわたってAg/AgClの4mm径のバイポーラ電極(電極間距離2cm)が配置された。
Grass P511生体増幅器(30Hz〜1kHz帯域通過、ゲイン=20K)を用いて生体電位が調整された。
硬直サンプリング中に下顎を安定させるために、各被検者ごとに1cm切端間咬合阻止器が成形された(KERR Xtrude−XP(商標))。
咬合顔面硬直装置は、圧力のための機器を備えたAirpel(登録商標)カスタム超小型空気圧ガラス・シリンダ・アクチュエータ(Honeywell#26PCCFAG、±15psi)と、口唇開口をエンコードするための一体型カスタム超小型変位センサ(差動可変リラクタンストランスフォーマ[DVRT]、MicroStrain(登録商標),Inc)とを組み込む。
空気圧アクチュエータは、約20mmの交角伸長を課す10ccシリンジを用いて手動で加圧された。
大気へ通気される30ゲージ鈍端カニューレが、口腔顔面硬直空気圧システムと並列して結合された。
このカニューレは、所定の負荷抵抗、ほぼ制御された空気漏れを与え、これには口腔周囲の跳ね返り力が作用し、それにより、同一アームのハサミカンチレバーがそれらの初期の口唇開口休止位置(L0+15mm)に戻ることができる。
口腔顔面硬直交角範囲が、全ての被検者に関して[L0+15mm]に初期化された。
一連の5つの交角引き伸ばし試験が完了されると同時に、LabVIEW(商標)8.0で書き込まれるカスタムソフトウェア(口腔顔面硬直v.3.0.4)を用いてリアルタイムで上唇(OOSm)および下唇(OOIm)に配置されたバイポーラ電極から力、変位、および、筋電図(EMG)がサンプリングされた。
個々の交角引き伸ばし試験が10秒内で完了されるとともに、口腔周囲硬直プロトコルがそれぞれの参加者ごとに2分内で完了された。
これらの波形は、デジタルでローパスフィルタリング(flp=30Hz、2極バターワース)された後に、それぞれが10個から成る10ビンの状態で平均化された100個の圧力サンプルおよび位置サンプルをもたらすためにダウンサンプリングされ、それにより、リアルタイムの計算のため、ならびに、力、変位、および、得られた硬直の表示のための200Hzの有効サンプルレートがもたらされる。
硬直係数は、交角範囲の1mm変化にわたる力の変化として計算され、1mm間隔で連続的に評価された。
硬直係数を範囲と対比したリアルタイム表示は、3つの条件、すなわち、範囲>0.5mm、力の減少、および、力対範囲の10点リニアフィットにおけるプラス勾配が同時に満たされるときに始まった。
グラフィック表示は、範囲<0.5mm(図12参照、点D〜点E)となるまで続く。
跳ね返り軌道に沿う硬直点の絶対数は、達成される最大交角範囲によって決まる。
特定の範囲における硬直を決定するため、所望の範囲よりも0.5mm上側および下側で100点実行三次スプライン(100−point running cubic spline)が評価された(すなわち、19mmの公称範囲に関して硬直を計算するために、19.5mmおよび18.5mmで力が評価された)。
3次スプラインにより、規則的な変位間隔で力を決定することができる。
口腔顔面硬直装置のステンレス鋼交角口唇サドル間に配置されるロードセルを用いて、力が較正された。
装置硬直は、ステンレス鋼交角口唇サドルをクランプするとともに、10ccBectonシリンジを用いて圧力を調節しつつ位置および力を測定することによって決定された。
精密リニアスプリングを使用して装置の機能性が検証された。
これらのオフセットと既に決定された較正勾配とを使用して、力(N)、変位(mm)、および、EMG(μV)をもたらすために4つの全ての信号が線形にスケーリングされた。
DVRT位置信号は、中心回動ニードルベアリングの両側の同一ハサミ・アーム・カンチレバーの長さの違いを明らかにするために、定数を乗じて装置硬直を補正することにより、交角範囲へ変換された。
測定された力がこの有効装置硬直によって割られて位置から差し引かれることにより、交角範囲がもたらされる。
点Aと点Bとの間および点Cと点Dとの間で図12に見られる負の勾配が有効な装置硬直を表す。
最初に、ランダム分散成分を決定するために無条件平均モデル(すなわち、ヌルモデル)が適合された。
その後、レベル1予測子およびレベル2予測子と、相互作用項とがそれらの大きなランダム効果を伴ってヌルモデルに導入された。
レベル1予測子は、口腔周囲硬直に関する交角範囲の1次回帰勾配および2次回帰勾配を表した。
クロスレベル相互作用項は、1次回帰勾配および2次回帰勾配の性差を表した。
適合されたヌルモデルは、試験iおよび参加者jに関して、Yij=γ00+u0j+rijであった。
この場合、u0j〜N(0,τ00)であり、rij〜N(0,σ2)である。
このモデルは、全体平均(γ00)、その平均からの一連のランダム偏差(u0j)、および、j番目の参加者におけるi番目の試験と関連付けられるランダム誤差(rij)の和としての硬直スコアを表す。
レベル−1およびレベル−2の残差の概算分散はそれぞれ、0.00180(SE=0.00006、z=30.28.002、p<0.01)および0.00005(SE=0.00002、z=2.17、p<0.05)であった。
クラス内相関(ICC)は、硬直スコアの変動の大部分(97.6%)が参加者の中で生じることを示した。
これらの概算値は、硬直スコアが参加者内で異なり、少ないけれどもかなりの変化が参加者間に存在することを示唆した。
回帰勾配が男性と女性との間で異なるかどうかを検査するために2つのクロスレベル相互作用項も含まれた。このモデルは、
この場合、試験iおよび参加者jに関して、
であり、rij〜N(0,σ2)である。
となることが分かった。
更に重要なことには、この2次勾配が男性と女性との間でかなり異なった。
すなわち、
であった。
交角範囲の1次関数も大きかったが、この1次勾配では性差が存在しなかった。
多重相関の二乗は、レベル−1残差分散の約89.3%がこのモデルによりもたらされることを示した。
概算レベル−2残差分散はランダム勾配と共に増大したため、このレベルにおける多重相関の二乗を得ることができなかった。
尤度比(LR)試験は、ランダム切片モデル(LRχ2=232.10、p<0.01)およびランダム1次勾配(LRχ2=1439.00、p<0.01)の両方を維持できることを示唆した。
これは実験タスクの非参加型の性質を裏付ける。
被検者間でプールされた、OOSおよびOOIの筋肉記録部位におけるEMG RMS値の分布が、図14および図15に示されている。
EMG RMS 対 交角範囲における一方向ANOVA解析は、上唇(F=0.80、p=0.737、R−sq(adj)=0.00%)および下唇(F=0.54、p=0.967、R−sq(adj)=0.00%)の両方に関して有意性を示さず、また、硬直サンプリングプロトコルの非参加型の性質を裏付けた。
口腔顔面硬直装置を使用する非参加型の口腔周囲硬直における回帰導関数は、頭部拘束を必要とした高価なサーボ制御リニアアクチュエータを使用する健康な参加者における先の報告と一致する。
結果は、交角範囲が増大するにつれて硬直成長関数における参加者間変動が増大することを示した(図13)。
図13では、男性回帰方程式及び女性回帰方程式を次のように定義している。
これは、口腔周囲の生体構造における個人差に起因していると思われる。
男性被検者が女性被検者よりもかなり高い硬直係数をもたらしたという事実は、下側顔面内の収縮/結合組織要素の生体構造および質量の違いに起因していると思われる。
相対成長の増大、または、男性のうちで大きい方の組織質量は、より大きな筋肉と軟組織との結合を意味すると思われる。
したがって、口腔周囲硬直を評価する際には性別が重要な要因である。
この参加者は、12年のPD病歴を有しており、オン状態の所定用量の抗PD薬物の投与下で頭部、胴体、および、四肢の中程度−重度の運動障害を示した。
この参加者は、運動障害を呈したが、オフ状態(未投薬)でジストニアおよび硬直が増大した。
この個人は、その前の晩から12時間の期間にわたって自分の抗PD薬物の摂取を控えることを承諾し、その後、オフ状態で午前9時に研究室に到着した。
切端咬合阻止器が成形され、2分未満で口腔顔面硬直プロトコルが完了された。
参加者には自分の所定用量の抗PD薬物がコップ一杯の水と共に与えられた。
50分後、参加者はオン状態であり、また、口腔顔面硬直プロトコルが再び繰り返され、口腔周囲硬直関数に対するL−Dopaの影響が評価された。
最初に、オフ状態(未投薬)では、口腔周囲硬直が通常よりも約7倍大きく、また、この高レベルの緊張筋活動に起因して、口腔顔面硬直装置によって発生される強制変位が、休止範囲(L0+15mm)を約10mm超えた範囲に制限された。
抗PD薬物の投与は、2次硬直関数のオフセットおよび勾配の減少にかなりの影響を及ぼしたが、口腔周囲硬直は通常レベルをかなり超えて高いままであった。
Claims (15)
- 被検者の口腔顔面硬直を測定するための装置であって、
前記被検者の口の口唇サドルに取り付けるように構成される2つの口唇サドル取り付け要素と、
それぞれが前記口唇サドル取り付け要素のうちの一方と結合されている2つの長尺部材と、
前記2つの口唇サドル取り付け要素と反対側において前記2つの長尺部材を回動点で結合している回動部材と、
前記回動点に対する前記長尺部材の動きを検知することにより口唇の硬直を検知するように構成され且つ前記長尺部材のそれぞれに動作可能に結合される電子センサと、
前記口唇サドル取り付け要素に圧力を与え、および/または、前記口唇サドル取り付け要素から圧力を受けるために前記回動点に対して移動するように構成される圧力要素と、
を備えていることを特徴とする装置。 - 上口輪筋(OOS)および下口輪筋(OOI)を測定するための電極システムを更に備え、
前記電極システムは、前記患者が自分の口唇を積極的に動かしている、保持している、または、緊張させているかどうかを判断するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の装置。 - 咬合阻止器を更に備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の装置。
- 前記装置を前記被検者に固定するように構成されているアンカーを更に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の装置。
- 前記電子センサおよび前記圧力要素と通信できるとともに、電極システムと通信できるコンピュータシステムを更に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の装置。
- 前記2つの口唇サドル取り付け要素のうちの1つ以上が、前記2つの口唇サドル間の距離を広げる、あるいは、短くするように構成されている調整機構を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の装置。
- 前記電子センサあるいは前記圧力要素のうちの1つ以上が、可動カップリングを介して前記長尺部材に結合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の装置。
- 前記圧力要素に動作可能に結合される圧力発生要素を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の装置。
- 被検者の口腔顔面硬直を測定するためのシステムであって、
(i)被検者の口の前記口唇サドルに取り付けるように構成される2つの口唇サドル取り付け要素、(ii)それぞれが前記口唇サドル取り付け要素のうちの一方と結合される2つの長尺部材、(iii)前記2つの口唇サドル取り付け要素と反対側において前記2つの長尺部材を回動点で結合する回動部材、(iv)前記回動点に対する前記長尺部材の動きを検知することにより前記口唇の前記硬直を検知するように構成され且つ前記長尺部材のそれぞれに動作可能に結合される電子センサ、および、(v)前記口唇サドル取り付け要素に圧力を与え、かつ/または、前記口唇サドル取り付け要素から圧力を受けるために前記回動点に対して移動するように構成される圧力要素を有し、前記被検者の口腔顔面硬直を測定するための装置と、
咬合阻止器と、
前記装置と結合されるとともに、前記長尺部材を前記被検者に固定するように構成されているアンカーと、
(i)上口輪筋(OOS)を監視するための電極対、(ii)下口輪筋(OOI)を監視するための電極対、および、(iii)基準電極を有する電極システムと、
前記圧力アクチュエータ、前記差動可変リラクタンストランスデューサ、および、前記電極システムと通信して、これらの間でデータを受信、および/または、送信できるようにするコンピュータシステムと
を備えていることを特徴とするシステム。 - 前記アンカーを前記被検者に接着するように構成されている接着部材を更に備えていることを特徴とする請求項9記載のシステム。
- 前記アンカーが、顎アンカーまたは鼻アンカーであることを特徴とする請求項9または請求項10記載のシステム。
- 前記圧力要素が、圧力発生装置に流体的に結合されている圧力アクチュエータであり、
前記電子センサが、前記圧力要素に装着され、
前記電子センサが、データ調整装置と通信し、
前記データ調整装置が、データ取得システムと通信し、
前記電極システムが、EMG増幅器と通信し、
前記EMG増幅器が、前記データ取得システムと通信し、
前記圧力アクチュエータが、圧力センサと通信し、
前記圧力発生装置が、前記圧力センサと通信し、
前記圧力センサが、ブリッジ増幅器と通信し、
前記データ取得システムが、コンピュータシステムと通信する、
のうちの1つ以上によって特徴付けられることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のシステム。 - キャリパ測定装置を更に備えていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一つに記載のシステム。
- 被検者の口腔顔面硬直を測定する方法であって、
請求項9乃至請求項13のいずれか一つに記載のシステムを用意するステップと、
OOS電極およびOOI電極をそれぞれOOSおよびOOIと関連する皮膚に取り付けるステップと、
上口輪筋(OOS)または下口輪筋(OOI)と関連しない位置で前記基準電極を皮膚に取り付けるステップと、
キャリパ測定装置を用いて前記被検者の前記口唇サドル間の口腔長を測定するステップと、
前記被検者の前記口唇サドル間の休止距離を決定するステップと、
前記口唇サドル間の前記休止距離と対応するように前記口唇サドル取り付け要素を調整するステップと、
前記口唇サドル取り付け要素を前記被検者の前記口唇サドルに取り付けるステップと、
咬合阻止器を前記被検者の口腔内に配置するステップと、
前記データ取得システムを作動させてデータを記録するステップと、
前記圧力アクチュエータ内の圧力を増大させて前記口唇サドルを引き伸ばして離すステップと、
前記口唇サドルが跳ね返ることができるようにするステップと、
前記コンピュータシステムを用いて前記口唇サドルの引き伸ばし、および、跳ね返りに関連するデータを記録し、かつ/または、操作するステップと
を含んでいることを特徴とする方法。 - 無言のまま動かないように、かつ、動き、または、圧力を伴わずに口唇を緩めるように患者に指示するステップ、
前記圧力アクチュエータを手動で加圧して、前記口唇サドルを引き伸ばすステップ、
前記カンチレバーアームが当初の休止位置へ戻ることができるようにするステップ、
休止時の交角口腔開口を測定するステップ、
口唇の休止筋長を概算するステップ、
2分以下で口唇硬直の測定を完了するステップ、
前記圧力アクチュエータ、および、前記差動可変リラクタンストランスデューサからのデータをデジタル化するステップ、
口唇サドルの弾性跳ね返り中に硬直係数をリアルタイムで計算するステップ、
硬直係数 対 口唇サドル範囲をグラフィック表示するステップ、
特定の口唇サドル範囲に関して硬直を決定するステップ、
非受動的な引き伸ばし中に筋活動パターンを決定するステップ、または、
前記装置/前記システムを較正するステップ、
のうちの1つ以上のステップを更に含んでいることを特徴とする請求項14記載の方法。
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