JP5371604B2 - 撮像装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
近年、画像から被写体の一部である顔領域を検出する機能や、表示部の画面に配置されたタッチパネル等の操作により任意の被写体領域を設定する機能を備えた撮像装置が知られている。
これらの機能を用いて被写体が選択されると、選択された画像の被写体領域に該被写体を囲う被写体枠を重畳して表示し、この被写体枠内の対象画像にピントを合わせたり、露出制御を行うことで、その被写体にとって好適な条件で画像を撮影することができる。
また、動画を構成する連続するフレームに対して続けて顔領域の検出を行ったり、フレーム画像間の相関情報を用いて選択された被写体を周期的に検出したりすることで、被写体を追尾する追尾機能も知られている。
動画中の被写体を追尾する場合、被写体の向きが少し変わったり、手振れによりカメラがわずかに動いたりすると、検出された被写体の座標はフレーム間で変化する。このわずかな座標の変化にあわせて被写体枠の位置を変化させてしまうと、被写体がほとんど動いていないにも関わらずに、被写体枠の位置が細かく動いてしまうことになり、ユーザにとって見にくいものとなってしまう。
そこで、被写体枠の不要な変動を防止する為に、主被写体の実際の位置変動に対する被写体枠の追従応答性を低く設定することで、被写体枠の表示を見やすくする方法が開示されている(特許文献1)。
特開2007−208425号公報
ところで、例えば、顔のパーツ情報等を基に顔領域を検出する機能では、各パーツの小さな変化でも顔領域の検出結果に影響を与えることがある。つまり、被写体の動きがない場合でも顔領域の検出結果にバラツキが発生することがある為(図8(a)参照)、上記特許文献1のように、被写体枠の追従応答性を低くすることで被写体枠の表示を見やすくする必要が生じる(図8(b)参照)。
一方、画像間の被写体周辺領域の相関を取ることで被写体を追尾する機能では、被写体周辺の領域全体を使用して相関を取ることから、領域内の狭い範囲の動きに影響されにくい。この場合、上記特許文献1のように、被写体枠の追従応答性を低くしなくても追尾結果のバラツキが小さい(図8(c)参照)。この為、被写体枠の追従応答性を低くしたときの効果が小さく、追従応答性を低くしてしまうと、かえって被写体枠の被写体の動きへの追従が遅れて見える不具合が生じる(図8(d)参照)。
従って、これらの両方の機能を備える撮像装置では、主被写体の実際の位置変動に対する被写体枠の追従応答性を一定値にしてしまうと、少なくともいずれかの追尾機能において被写体枠の表示が見にくくなってしまう。
そこで、本発明は、被写体領域を特定する手段が異なる場合であっても、被写体の動きに追従する識別表示の動きを見やすくすることができる撮像装置、その制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定手段と、前記画像データから前記第1の特定手段とは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定手段と、前記第1の特定手段により特定された被写体領域および前記第2の特定手段により特定された被写体領域に識別表示を表示する表示手段と、前記被写体領域が前記第1の特定手段により特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定手段により特定された被写体領域なのかに基づいて、前記表示手段が表示する前記識別表示の前記被写体領域の動きに対する追従応答性を切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被写体領域を特定する手段が異なる場合であっても、被写体の動きに追従する識別表示の動きを見やすくすることができる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラを説明するための機能ブロック図である。 顔検出部で特定された被写体領域及び被写体追尾部で特定された被写体領域にそれぞれ被写体枠を表示する処理について説明するためのフローチャート図である。 図2のステップS304での被写体追尾部の処理について説明するためのフローチャート図である。 表示特性処理部により、顔検出部で特定された顔領域に被写体枠を表示する場合と被写体追尾部で特定された被写体領域に被写体枠を表示する場合とで枠の追従応答性を切り替える処理について説明するためのフローチャート図である。 本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルカメラにおいて、顔検出部及び被写体追尾部により特定された顔が複数ある場合の顔検出枠および被写体追尾枠の表示処理について説明するためのフローチャート図である。 (a)は顔検出枠の変動量と顔検出枠の追従応答性との関係を示すグラフ図、(b)は被写体追尾枠の変動量と被写体追尾枠の追従応答性との関係を示すグラフ図である。 顔検出枠の変動量が大きい場合に枠表示の追従応答性を高くし、被写体追尾枠の変動量が大きい場合に枠表示の追従応答性を低くする理由を説明するための説明図である。 従来における、顔検出機能と被写体追尾機能との被写体枠の追従応答性を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラを説明するための機能ブロック図である。
本実施形態のデジタルカメラは、図1に示すように、画像処理部201、顔検出部202、被写体設定部203、被写体追尾部204、EVF表示部205及び表示特性処理部206を備える。
画像処理部201は、入力された被写体のデジタル画像データに対して各種の画像処理を行い、処理済みのデジタル画像データ、例えば、デジタル画像データをYUV画像データに変換して出力する。
顔検出部202は、本発明の第1の特定手段の一例に相当し、画像処理部201から出力されたデジタル画像データから特徴部位の被写体領域の一例としての顔領域を検出する。顔領域を検出する方法としては、公知の手法、例えば、ニューラルネットワークに代表される学習を用いた方法がある。また、目、鼻、口および顔の輪郭といった物理的な形状の特徴のある部位を画像情報からテンプレートマッチングを用いて顔領域を識別する手法や、肌の色や目の形といった画像情報の特徴量を検出して統計的解析により顔領域を識別する手法がある。さらに、直前の顔領域が検出された位置の近傍であるか判定したり、服の色を加味するために顔領域の近傍の色を判定したり、あるいは画面の中央付近ほど顔識別のための閾値を低く設定したりする方法がある。
被写体設定部203は、追尾対象となる被写体領域を設定するものである。被写体設定部203は、例えば、不図示の操作表示部に配置されるタッチパネルでのユーザ操作により被写体の位置を指定させ、この指定位置を含む領域を追尾対象となる被写体領域として設定する。
被写体追尾部204は、本発明の第2の特定手段の一例に相当し、顔検出部202で検出された顔領域や、被写体設定部203で設定された領域を追尾対象である追尾被写体として設定する。そして、被写体追尾部204は、この追尾被写体が設定されたフレーム画像よりも後のフレーム画像から、追尾被写体として設定された領域と最も相関の高くなる領域を抽出し、この抽出した領域を新たな追尾被写体として更新する。
EVF表示部205は、液晶ディスプレイ等により構成され、画像処理部201による処理済みの画像データを表示する。また、EVF表示部205は、顔検出部202および被写体追尾部204で特定された被写体領域に識別表示の一例としての被写体枠を表示する。この表示を動画で行うことで、画像上の被写体枠の位置が随時更新され、追尾被写体を追尾している様子をユーザに認識させることができる。
表示特性処理部206は、顔検出部202および被写体追尾部204のそれぞれに対応する表示特性を有する。そして、表示特性処理部206は、顔検出部202で特定された被写体領域に被写体枠を表示する場合と被写体追尾部204で特定された被写体領域に被写体枠を表示する場合とで表示特性、本実施形態では、被写体枠の追従応答性を切り替える。
次に、図2を参照して、顔検出部202で特定された被写体領域及び被写体追尾部204で特定された被写体領域にそれぞれ被写体枠を表示する処理について説明する。図2での各処理は、図示は省略するが、ROM等に記憶された制御プログラムがRAMにロードされて、CPU等により実行される。
ステップS301では、CPUは、顔検出部202及び被写体追尾部204での処理対象となる画像を画像処理部201から取得し、ステップS302に進む。
ステップS302では、CPUは、ステップS301で取得した画像に対して顔検出部202での処理を実行し、ステップS303に進む。
ステップS303では、CPUは、ステップS301で画像を取得するよりも前に、被写体設定部203によって追尾対象となる被写体領域が設定されているかどうかを判定する。ここでは、CPUは、例えば、上述したように、操作表示部に配置されたタッチパネルでユーザ操作により追尾対象となる被写体領域が設定されているかどうかを判定する。或いは、CPUは、ステップS301で取得した画像よりも前に取得した画像に対して、被写体追尾部204によって追尾結果が更新された被写体領域が設定されているかどうかを判定する。
そして、CPUは、追尾対象となる被写体領域が設定されていると判定した場合は、ステップS304に進み、追尾対象となる被写体領域が設定されていないと判定した場合は、ステップS305に進む。
ステップS304では、CPUは、被写体設定部203で設定された追尾対象の被写体領域の画像を基準データとして被写体追尾部204の内部メモリに記憶し、被写体追尾部204での処理を実行する。そして、被写体追尾部204は、ステップS301で取得した画像の中から、内部メモリに記憶した基準データにもっとも相関の高い領域を抽出し、その領域を追尾対象の被写体領域であると決定し、ステップS305に進む。
ここで、図3を参照して、図2のステップS304での被写体追尾部204の処理について具体的に説明する。ここでは、一例として、時系列的に連続した2つのフレーム、即ち、第nフレームおよび第(n+1)フレームで被写体の追尾を実行する。
図3において、ステップS401では、CPUは、被写体設定部203で設定された第nフレームでの追尾対象の被写体領域の画像を基準データとして被写体追尾部204の内部メモリに記憶し、ステップS402に進む。
ステップS402では、CPUは、被写体追尾部204を制御して、第nフレームで設定した被写体領域の画像の第(n+1)フレームにおけるサーチ領域を設定し、ステップS403に進む。サーチ領域は、例えば、第nフレームで設定された追尾対象の被写体が存在した領域を中心とした周辺領域としてもよいし、処理時間に余裕があるのであれば、画像全域としてもよい。
ステップS403では、CPUは、被写体追尾部204を制御して、ステップS402で設定したサーチ領域で、ステップS401で内部メモリに記憶した追尾対象の被写体領域の画像とのパターンマッチングを行い、ステップS404に進む。パターンマッチングの方法としては、例えば、第nフレームの被写体領域と第(n+1)フレームの被写体探索領域内で画素毎の輝度値の差分和を計算する方法でもよく、また、輝度情報に限らず色情報など他の被写体の情報を使用する方法でもよい。
ステップS404では、CPUは、被写体追尾部204を制御して、ステップS403でのパターンマッチングの結果をもとに、第(n+1)フレームでの追尾対象の被写体領域を決定し、図2のステップS305に進む。ここでは、例えば、前記被写体探索領域内で画素毎の輝度値の差分和を計算する方法でパターンマッチングを実行した結果、差分和が一番小さい領域、すなわち、もっとも相関の高い領域を第(n+1)フレームでの追尾対象の被写体領域と決定してもよい。
図2に戻って、ステップS305では、CPUは、ステップS302の顔検出部202での処理で顔領域を検出できたか否かを判断し、顔領域が検出された場合は、ステップS306に進み、顔領域が検出されない場合は、ステップS307に進む。
ステップS306では、CPUは、ステップS304で被写体領域の追尾を実行した結果、追尾する被写体領域が存在する場合は、ステップS308に進み、追尾する被写体領域が存在しない場合は、ステップS309に進む。
ステップS308では、CPUは、ステップS302およびS304で存在が確認された顔領域と追尾対象の被写体領域とが同一であるかどうかを判定する。ここでの判定に際しては、例えば、顔領域と追尾対象の被写体領域の画面内の距離を考慮する。すなわち、被写体追尾部204での追尾対象の被写体領域と、顔検出部202によって検出された顔領域の位置が重複するような場合には、これらが同一であると判定する。
これは、例えば、被写体の顔が横を向いていたり、下を向いていたりして、顔検出部202によって顔領域を認識することができなかった被写体を被写体追尾部204で追尾対象の被写体として設定していたとする。この場合、この被写体が正面を向くことによって、顔検出部202によって検出された顔領域の位置と、被写体追尾部204での追尾対象の被写体領域の位置とが重なる。
そして、CPUは、被写体追尾部204にて追尾対象となる被写体領域と顔検出部202によって検出された顔領域とが同一であると判定すると、ステップS309に進み、同一でないと判定すると、ステップS310に進む。
ステップS309では、CPUは、画像内で検出された顔領域に被写体枠を表示し、処理を終了する。ここで、ステップS309を実行する条件には、顔領域が存在し、追尾対象の被写体領域が存在しない場合、または、顔領域および追尾対象の被写体領域が存在し、それらが同一の被写体である場合がある。
一方、ステップS307では、CPUは、ステップS304で被写体領域の追尾を実行した結果、追尾する被写体領域が存在する場合は、ステップS310に進み、追尾する被写体領域が存在しない場合は、被写体枠の表示処理を行うことなく、処理を終了する。
ステップS310では、CPUは、画像内の追尾している被写体領域に被写体枠を表示し、処理を終了する。ここで、ステップS310を実行する条件には、顔領域が存在せず、追尾する被写体領域が存在する場合、または、顔領域および追尾する被写体領域が存在し、それらが同一の被写体でない場合がある。なお、本実施形態では、顔領域および追尾する被写体領域が存在し、それらが同一の被写体でない場合は追尾する被写体領域にのみ被写体枠を表示することにしているが、被写体領域だけでなく顔領域にも被写体枠を表示してもよい。
次に、図4を参照して、表示特性処理部206により、顔検出部202で特定された顔領域に被写体枠を表示する場合と被写体追尾部204で特定された被写体領域に被写体枠を表示する場合とで枠の追従応答性を切替える処理について説明する。
ステップS501では、CPUは、被写体枠が、顔検出部202によって検出された顔領域に表示する被写体枠(以下、顔検出枠という。)か、被写体追尾部204での追尾対象である被写体領域に表示する被写体枠(以下、被写体追尾枠という。)かを判定する。
そして、CPUは、被写体枠が顔検出枠の場合は、ステップS502に進み、被写体追尾枠の場合は、ステップS503に進む。
ステップS502では、CPUは、表示特性処理部206を制御して、顔検出枠に対して顔検出枠用の表示特性を適用し、処理を終了する。
ステップS503では、CPUは、表示特性処理部206を制御して、被写体追尾枠に対して被写体追尾枠用の表示特性を適用して処理を終了する。
次に、顔検出枠および被写体追尾枠の表示特性について説明する。本実施形態では、顔検出部202により検出された顔は一つとしている。
顔検出枠の場合は、顔領域の目や口などのパーツの小さな変化でも顔検出機能を実行した結果に影響を与えることがあり、実際に顔の動きがない場合でも顔領域の位置やサイズなどの検出結果に差が生じる。つまり、顔の検出結果にバラツキがある。このことから、顔の検出結果のバラツキを顔検出枠の表示時に抑えるようにする為に、表示特性としての顔検出枠の追従応答性を低くする。
一方、被写体追尾枠の場合は、被写体追尾方法の一つとして、画像間の被写体周辺領域の相関を取る方法がある。この方法では、被写体領域内の狭い範囲の動きに影響されにくく、被写体の全体的な動きによって追尾結果に影響がでる。このことから、被写体の動きと被写体追尾枠の動きのバラツキは小さい。追尾結果のバラツキが小さい場合には、表示特性としての被写体追尾枠の追従応答性を低くする必要がない為、被写体追尾枠の追従応答性を、顔追尾枠の追従応答性に比較して高くする。
この場合、例えば、顔検出枠と被写体追尾枠は、ともに予め実験等で求めた時定数をもたせてその位置を変化させるものであって、顔検出枠の時定数を大きな値に設定することや、顔検出枠に対してのみ時定数を持たせることが考えられる。
以上説明したように、本実施形態では、顔検出部202によって検出された顔領域に表示する顔検出枠の追従応答性を低くし、被写体追尾部204での追尾対象である被写体領域に表示する被写体追尾枠の追従応答性を高くしている。これにより、被写体画像の領域を特定する手段が異なる場合であっても、被写体の動きに追従する枠の動きを見やすくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、図5〜図7を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタルカメラについて説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、図及び符号を流用して説明する。
図5は、顔検出部202及び被写体追尾部204により特定された顔が複数ある場合の顔検出枠および被写体追尾枠の表示処理について説明するためのフローチャート図である。図5での各処理は、図示は省略するが、ROM等に記憶された制御プログラムがRAMにロードされて、CPU等が表示特性処理部206を制御することにより実行される。なお、ここでは、一例として、時系列的に連続した2つのフレーム、即ち、第nフレームおよび第(n+1)フレームでの枠表示について説明する。
ステップS601では、CPUは、第nフレームと第(n+1)フレームの被写体領域のX方向及びY方向の変動量並びにサイズの変動量を算出し、ステップS602に進む。
ステップS602〜ステップS604では、CPUは、ステップS601で算出したX方向及びY方向の変動量並びにサイズの変動量を基に枠の表示特性、本実施形態では、枠の動きに応じた枠の追従応答性を算出する。そして、枠の追従応答性が高いほど顔検出部202および被写体追尾部204での処理結果に対して高速で枠を移動させ、追従応答性が低いほど複数のフレームにかけて枠を低速で移動させるようにする。
図6(a)は顔検出枠の変動量と顔検出枠の追従応答性との関係を示すグラフ図、図6(b)は被写体追尾枠の変動量と被写体追尾枠の追従応答性との関係を示すグラフ図である。図6において、横軸は被写体領域のX方向及びY方向並びにサイズの変動量を表しており、縦軸はそれらの変動量に対応した枠の描画フレーム数を表している。
例えば、顔検出部202により検出された顔のX方向の変動量をX_Faceとした場合、X_Face=<dX1のときは、F2フレームにかけて枠を移動させ、X_Face>=dX2のときは、F1(F2>=F1)フレームにかけて枠を移動させる。また、dX1<X_Face<dX2のときは、変動量に応じてF1フレームからF2フレームの間で枠を移動させる。これに対し、被写体追尾部204により決定された追尾対象の被写体領域のX方向の変動量をX_Faceとした場合、X_Face=<dX1のときは、F1フレームにかけて枠を移動させる。X_Face>=dX2のときは、F2(F2>=F1)フレームにかけて枠を移動させる。また、dX1<X_Face<dX2のときは、変動量に応じてF1フレームからF2フレームの間で枠を移動させる。このようにして決定した描画フレーム数をFrame_Xとする(ステップS602)。
同様に、顔のY方向の変動量に応じて決定した描画フレーム数をFrame_Yとし(ステップS603)、顔のサイズの変動量に応じて決定した描画フレーム数をFrame_Sとする(ステップS604)。また、被写体追尾枠についても、同様にY方向の変動量、サイズの変動量に応じて描画フレーム数を決定する。
顔検出枠の変動量が大きい場合に枠表示の追従応答性を高くし、被写体追尾枠の変動量が大きい場合に枠表示の追従応答性を低くしているのは次の理由からである。
即ち、追尾している被写体が画面内で長距離移動した場合、上記第1の実施形態のように枠の追従応答性を高くするのみでは被写体追尾枠が長い距離をすばやく動いてしまうため、被写体追尾枠の動きを追いづらい。そのため、追尾対象が複数存在している場合には、どの被写体追尾枠がどこに移動したか認識することに時間がかかる可能性がある(図7(a))。従って、被写体が画面内で長距離移動した場合には、被写体追尾枠を見失うのを回避する為に枠の追従応答性を低くすることで対応が可能となる(図7(b))。
一方、顔検出部202により検出された顔の枠表示について、検出されている顔が一つある場合は、長距離移動時には被写体追尾と同様に枠の追従応答性を低くすることで、顔検出枠を画面内から見失いにくくすることが可能となる。
しかし、顔検出部202により顔が複数個検出された場合には、顔検出枠の変動量が大きいときに追従応答性を低くすると、異なる顔に顔検出枠が表示される可能性があるにも関わらず同じ顔が長距離移動したように顔検出枠が表示されてしまう(図7(c))。このような事態を防ぐ為に、例えば複数の顔が検出された場合には、顔の長距離移動に対して枠の追従応答性を高くする必要がある(図7(d))。
また、枠を表示している顔が直前まで枠表示していた顔と同一かどうかを判定することで、枠の追従応答性を切り替えるようにしてもよい。同一の顔かどうかを判定する方法としては、例えば、第nフレームと第(n+1)フレームの被写体領域のX方向及びY方向並びにサイズの変動量を使用してもよい。また、あらかじめ検出した顔を登録し、検出した顔が登録した顔と一致しているかどうかを判定することが可能な顔認証機能を有している場合には顔認証結果を使用してもよい。
なお、被写体追尾部204の機能は、あらかじめ設定した被写体のみを追尾する機能なので、顔検出部202の機能のように複数の種類の被写体領域を設定しない為、異なる被写体に枠が移動しにくい。このため、長距離の領域移動があっても同一被写体の動きであるとみなすことが可能である。
次に、ステップS605では、CPUは、ステップS602〜S604で算出した枠の描画フレーム数から、顔検出枠および被写体追尾枠のどちらかに応じて実際の枠の描画フレーム数を決定する。
例えば、顔検出枠において、X方向及びY方向の差分並びにサイズの変動量から得られる描画フレーム数Frame_X、Frame_Y、Frame_Sを使用すると、これらの3つのうち、一番短い描画フレーム数を実際の枠の描画フレーム数としてもよい。これは、複数の顔がある場合には、上述したように、X方向、Y方向、サイズの変動のうち一種類でも短い描画フレーム数となっていれば、顔領域の変動が大きかったことを表し、過去に枠表示されていた顔と違う顔に枠表示する可能性がある為である。
一方、被写体追尾においては、Frame_X、Frame_Y、Frame_Sを使用すると、これらの3つのうち、一番長い描画フレーム数を実際の枠の描画フレーム数としてもよい。これは、上述したように、被写体領域の変動が大きい場合でも同一被写体の動きである可能性が高いので、枠の追従応答性を低くして表示枠を見失いにくくすることを可能にする為である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、顔検出枠と被写体追尾枠とで表示特性を切り替える例として、枠表示の追従応答性を切り替えるようにしているが、これに限定されない。
例えば、被写体領域の変動量に対してヒステリシスを持たせてもよい。つまり、被写体領域の動きに対して表示枠を更新する閾値を、被写体が静止している状態から動いている状態へ移行する時と、動いている状態から静止している状態へ移行する時とで切り替えるようにしてもよい。
具体的には、被写体が静止している場合は顔検出部202による検出結果や被写体追尾部204による追尾結果のバラツキに対しては被写体が静止しているとみなす閾値を広くし、一度被写体が動いたと判定すれば被写体が静止しているとみなす閾値を狭くする。これにより、被写体の静止時に枠表示の変動を抑えて、さらに被写体が動いている時は被写体表示枠が被写体の動きにすばやく追従しているように表示することが可能となる。
また、顔検出枠および被写体追尾枠のどちらの枠を表示するかに応じてヒステリシスの幅を切り替えるようにしてもよい。これは、上記第1の実施形態で述べたとおり、追尾結果よりも顔検出結果のバラツキの方が大きい為、例えば顔検出枠を表示する場合にはヒステリシスを広く持たせることで検出結果のバラツキを枠表示時に抑えることが可能となる。一方、被写体追尾枠の場合には、追尾結果のバラツキが小さい為、ヒステリシスの幅を狭く持たせても枠表示の変動は小さく、さらに被写体の動きにすばやく追従しているように表示させることが可能となる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
201 画像処理部
202 顔検出部
203 被写体設定部
204 被写体追尾部
205 EVF表示部
206 表示特性処理部

Claims (9)

  1. 画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定手段と、
    前記画像データから前記第1の特定手段とは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定手段と、
    前記第1の特定手段により特定された被写体領域および前記第2の特定手段により特定された被写体領域に識別表示を表示する表示手段と、
    前記被写体領域が前記第1の特定手段により特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定手段により特定された被写体領域なのかに基づいて、前記表示手段が表示する前記識別表示の前記被写体領域の動きに対する追従応答性を切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定手段と、
    前記画像データから前記第1の特定手段とは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定手段と、
    前記第1の特定手段により特定された被写体領域および前記第2の特定手段により特定された被写体領域に識別表示を表示し、前記被写体領域の移動の量が閾値を超えた場合に前記識別表示を更新する表示手段と、
    前記被写体領域が静止している状態と判断されているときの前記閾値と、前記被写体領域が動いている状態と判断されているときの前記閾値との幅を、前記被写体領域が前記第1の特定手段により特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定手段により特定された被写体領域なのかに基づいて切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記第1の特定手段は、顔検出手段である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記第2の特定手段は、前記被写体領域の動きを追尾する被写体追尾手段である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  5. 前記識別表示は、被写体枠である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置の制御方法であって、
    画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定ステップと、
    前記画像データから前記第1の特定ステップとは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップで特定された被写体領域および前記第2の特定ステップで特定された被写体領域に識別表示を表示する表示ステップと、
    前記被写体領域が前記第1の特定ステップで特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定ステップで特定された被写体領域なのかに基づいて、前記表示ステップで表示する前記識別表示の前記被写体領域の動きに対する追従応答性を切り替える切替ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 撮像装置の制御方法であって、
    画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定ステップと、
    前記画像データから前記第1の特定ステップとは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップで特定された被写体領域および前記第2の特定ステップで特定された被写体領域に識別表示を表示し、前記被写体領域の移動の量が閾値を超えた場合に前記識別表示を更新する表示ステップと、
    前記被写体領域が静止している状態と判断されているときの前記閾値と、前記被写体領域が動いている状態と判断されているときの前記閾値との幅を、前記被写体領域が前記第1の特定ステップで特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定ステップで特定された被写体領域なのかに基づいて切り替える切替ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記撮像装置の制御方法は、
    画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定ステップと、
    前記画像データから前記第1の特定ステップとは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップで特定された被写体領域および前記第2の特定ステップで特定された被写体領域に識別表示を表示する表示ステップと、
    前記被写体領域が前記第1の特定ステップで特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定ステップで特定された被写体領域なのかに基づいて、前記表示ステップで表示する前記識別表示の前記被写体領域の動きに対する追従応答性を切り替える切替ステップと、を備えることを特徴とするプログラム。
  9. 撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記撮像装置の制御方法は、
    画像データから特徴部位を有する被写体領域を特定する第1の特定ステップと、
    前記画像データから前記第1の特定ステップとは異なる方法で前記被写体領域を特定する第2の特定ステップと、
    前記第1の特定ステップで特定された被写体領域および前記第2の特定ステップで特定された被写体領域に識別表示を表示し、前記被写体領域の移動の量が閾値を超えた場合に前記識別表示を更新する表示ステップと、
    前記被写体領域が静止している状態と判断されているときの前記閾値と、前記被写体領域が動いている状態と判断されているときの前記閾値との幅を、前記被写体領域が前記第1の特定ステップで特定された被写体領域なのか、又は、前記第2の特定ステップで特定された被写体領域なのかに基づいて切り替える切替ステップと、を備えることを特徴とするプログラム。
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