JP5364955B2 - 炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法とその装置 - Google Patents

炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法とその装置 Download PDF

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Description

本発明は、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法とその装置に係わり、特に、繊維強化プラスチック積層板の切断端面における繊維剥離とバリ(デラミ)を生じさせない新規で低コストな端面加工方法とその切削装置に関するものである。
近年、例えば、航空機による国際的な物流増大に対応する事と、対地球環境向上を図るための低燃費性の要求が高まり、航空機の機体軽量化と燃費改善が図られている。その具体的方策として、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)等の繊維強化プラスチック系複合材製品が軽量で、且つ、高い強度と剛性とを備えているため、航空機等の構造部材として使用されている。上記複合材製品は、品質確保のために、その製造時において外周部に余肉を持たせた状態で成形される。このために、製品化する段階でその余肉を除去する工程(トリミング加工)が必須となる。
従来、余肉除去用の工具としては、ダイヤモンド焼結体を先端部に接合したエンドミル等が知られている。また、余肉除去方法には、ワークをトリミング治具により上下から挟んだ後にルーターで切削するものや、先端部に砥粒を電着したエンドミルを用いてワークを研削するもの又はウオータージェット切断等が知られている(非特許文献。)。
しかし、上記従来の余肉除去用の工具や余肉除去方法には下記の不具合がある。ダイヤモンド焼結体を接合したエンドミルでCFRPの積層板を切削した場合、積層板の表面層に繊維の剥離とバリが発生しやすく、強度低下や疲労破壊の原因となっている。また、ワークをトリミング治具により上下から挟むものにあっては、ワークの形状に合わせた専用の治具が必要となる。このため、製品の形状が複雑な場合等には、対応する治具の製作に多大の工数を要するほか、全周に亘って均一な力でワークを挟むことは困難となり、挟む力の弱い部位では繊維の剥離とバリが発生する。更に、先端部に砥粒を電着したエンドミルを用いるものでは、切削のような平滑な面を得ることができず、更に、仕上げ加工の必要がある。また、ウオータージェットは、希少特殊な設備であり、生産性の大きな支障となっている。
そこで、上記従来技術の問題点を解消させるべく、トリミング治具が不要でかつ繊維剥離の生じる虞のない繊維強化プラスチック積層板の切削方法の開発が望まれる。その切削方法の一つは、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面を切削する方法であり、上記表面層の繊維方向に対して90度〜180度の角度をなすようにしながら上記積層板の端面を切削するものである(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、表面層を形成するカーボンテーププリプレグ材の繊維に対してカッタの刃が剪断方向に作用される。しかして、切削抵抗が小さくなり、切削が容易に行われてカーボンテーププリプレグ材の剥離が防止される。
特許第3335666号公報
上記炭素繊維強化プラスチック積層板の切削方法は、上記のようなメリットがあるものの、上記積層板の両側の表面層は繊維方向を同じくしてカーボンテーププリプレグ材を積層し、上記両側の表面層の外側にガラス繊維織物を貼付して加熱硬化した特殊な炭素繊維強化プラスチック積層板に限定されること。更に、加工方法も捩り角を持たない刃を備えたカッタを用いて前記刃のすくい面が上記表面層の繊維方向に対して90度〜180度の角度をなすようにしながら上記積層板の端面を切削するものに限定されるから汎用性に乏しい。このために、市販されている一般的な炭素繊維強化プラスチック積層板の切削には採用されず、支障を来たすと言う問題点が残存している。
本発明は、上記炭素繊維強化プラスチック積層板の切削方法やその他の加工装置における問題点に鑑みてなされたものである。その目的は、市販されている全ての炭素繊維強化プラスチック積層板(積層構造に影響されない)の端面切削に採用でき、且つ荒加工と仕上加工とを1主軸で2軸化同時加工して加工効率を2倍以上高速化することに成功した炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法とその装置を提供する。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法は、加工機の主軸頭に着脱される匡体には、加工機の主軸とテーパーシャンクにより着脱する第1軸と該軸にギア連結する第2軸とからなる2軸化主軸を備え、この2軸化主軸の第1軸に荒加工工具と第2軸に仕上加工工具とを備え、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面に対して荒加工工具側から先行加工させ、続いて仕上加工工具で仕上げ加工する炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法において、上記荒加工工具と仕上加工工具とを両持ちエンドミルとして逆回転駆動させるとともに、上記荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとし、更に、上記荒加工工具と仕上加工工具とから排出される切粉・粉塵を吸引ノズルで吸引回収することを特徴とする。
また、本発明の請求項2による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法は、請求項1記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法において、上記加工機の主軸とテーパーシャンクの間に、5軸チルトヘッドを介在させて加工することを特徴とする
また、本発明の請求項3による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法は、請求項1または2記載炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法において、上記荒加工工具と仕上加工工具とは、新品工具又は再研磨工具を仕上加工工具として使用し、所定時間使用後で外径過小となった仕上加工工具を荒加工工具として所定時間使用することを特徴とする
また、本発明の請求項4による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置は、加工機の主軸頭に着脱される匡体には、加工機の主軸とテーパーシャンクにより着脱する第1軸と該軸にギア連結する第2軸とを逆回転駆動する2軸化主軸の2分割ユニットを備え、この2軸化主軸の第1軸に荒加工工具と第2軸に仕上加工工具とを両持ちエンドミルとして装着させ、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面に対して上記荒加工工具側から先行配置させ、上記仕上加工工具を後行配置させ,上記荒加工工具と上記仕上加工工具とを2分割ユニットで逆回転させるとともに、上記荒加工工具と上記仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとし、更に、上記荒加工工具と上記仕上加工工具とから排出される切粉・粉塵を吸引回収する吸引ノズルを配置したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置は、請求項4記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置において、上記加工機の主軸とテーパーシャンクの間に、5軸チルトヘッドを介在させたことを特徴とする
また、本発明の請求項6による炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置は、請求項4または5記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置において、上記荒加工工具は、所定時間使用後の仕上加工工具を荒加工工具として2軸化主軸の第1軸に装着させ、仕上加工工具は新品工具又は再研磨工具を2軸化主軸の第2軸に装着させることを特徴とする。
上記請求項1〜3における炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法によると、市販されている全ての炭素繊維強化プラスチック積層板(積層構造に影響されない)の端面切削に採用できるし、この炭素繊維強化プラスチック積層板の端面切削は、加工機の主軸を2軸化した第1軸と第2軸に荒加工工具と仕上加工工具とを備え、荒加工と仕上加工とを同時加工して加工効率が2倍以上高速化できる。また、エンドミルからなる荒加工工具と仕上加工工具も効率的に加工できる。更に、荒加工工具と仕上加工工具とから排出される切粉・粉塵を吸引ノズルにより効率良く吸引回収できるし、5軸チルトヘッドにより三次元加工もできる。そして、所定時間使用後の仕上加工工具を荒加工工具として所定時間使用することと各加工工具(エンドミル)を両持ち加工することで、長時間にわたり加工精度を高く維持できる。
上記請求項4〜6における炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置は、市販されている全ての炭素繊維強化プラスチック積層板(積層構造に影響されない)の端面切削を可能とするとともに、この炭素繊維強化プラスチック積層板の端面切削を行う荒加工工具と仕上加工工具とを加工機の主軸を第1軸と第2軸に装備し、荒加工と仕上加工とを同時加工でき、加工効率が2倍以上高速化できる。また、エンドミルからなる荒加工工具と仕上加工工具とを効率的に使用できる。その他、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法が実施できる。
以下、図1乃至図7を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法を示すブロック線図、図2と図3は炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置の斜視図、図4は炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置の斜視図、図5はエンドミルの両端持ち断面図、図6は荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きにした正面図、図7は仕上加工工具を先行刃となる荒加工工具として使用後に交換使用する正面図である。
本発明の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法及び装置100は、下記のようにその主たる構成要件からなる。まず、図1と図4に示すように、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面加工方法は、加工機1の主軸頭1Aに備える主軸Sを第1軸S1と第2軸S2に2分割して2軸化し、この第1軸S1に荒加工工具T1を第2軸S2に仕上加工工具T2を備え、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面Eに対して荒加工工具側から先行加工させ、後続して仕上加工工具で仕上げ加工するものである。また、図1と図4に示すように、上記炭素繊維強化プラスチック積層板CP等の端面加工方法を実施する炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面加工装置100は、加工機1の主軸頭1Aに備える主軸Sを2分割ユニットUにより第1軸S1と第2軸S2とに2分割して逆回転駆動する2軸化主軸SOとし、この第1軸S1に荒加工工具T1を第2軸S2に仕上加工工具T2を装着させ、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面Eに対して荒加工工具側を先行配置させ、仕上加工工具を後行配置させたものである。
以下、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面加工装置100の詳細構成を説明する。図3と図4に見るように、加工機1は、立型に配置した主軸(1軸)Sのボール盤又は工作機械(マシニングセンター)が採用され、下方には炭素繊維強化プラスチック積層板CPを冶具Gで固定するテーブル3を備え、NC制御装置CCにより炭素繊維強化プラスチック積層板CPが三次元方向に位置制御される。上記主軸(1軸)Sには、テーパーシャンクTSにより主軸Sに着脱される2分割ユニットUを装備し、この2分割した2軸化主軸SOの第1軸S1と第2軸S2に、荒加工工具T1と仕上加工工具T2とが装着されている。上記2分割ユニットUにより2軸化主軸SOとした詳細構成を以下に説明する。その構成は、匡体10の内部において、テーパーシャンクTSの下端部を回転自在に支持し、且つ下端部と直結する第1軸S1と、第1軸S1に嵌着する歯車G1が第2軸S2に嵌着する歯車G2に噛み合っている。これにより、上記各軸S1,S2は、矢印で示すように、相互に逆方向に回転駆動する2分割ユニットUを構成する。上記匡体10の片側にはL型フレーム11がコ字型に組み付けられている。上記各軸S1,S2の直下位置となるL型フレーム11の低位置にある水平な座面11Aに軸受体12,13が配置されていて、この区間に荒加工工具T1と仕上加工工具T2とが両持ちで装着される。上記荒加工工具T1と仕上加工工具T2とは、バリ抑制作用を発揮させるべく、逆回転に対応するように、逆刃で同じすくい角を持ったエンドミルである。尚、上記荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとすれば、各軸S1,S2を同じ回転方向とすることも可能である。また、図5に示すように、上下両端に支持用の軸部a,bとを備えている。上記エンドミルの両端持ち構成により、ビビリ現象が無く安定した加工と工具長寿命化と高精度化が期待できる。
上記L型フレーム11の裏面(外面)11Bには、加工機1との位置決めピン14と一体化した粉塵吸引カプラ15を備えており、この接合部16が加工機1の主軸(1軸)Sの近くに開口させた位置決め吸引口17と着脱可能になっている。上記粉塵吸引カプラ15は、その吸引ノズル15AをL型フレーム11の内面11Cの中央位置に開口しており、荒加工工具T1と仕上加工工具T2とから排出される切粉・粉塵Cを吸引回収する。
本発明の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置は、上記のように構成されており、以下のように端面加工方法が実施・作用する。先ず、図1と図4に示すように、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面加工方法は、加工機1の主軸Sが2軸化主軸SOにより2分割されており、この第1軸S1と第2軸S2に荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを備えている。これにより、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面Eに対して荒加工工具T1側から先行加工され、後続して仕上加工工具T2で仕上げ加工される。この炭素繊維強化プラスチック積層板の端面切削は、荒加工と仕上加工とが同時加工されるから、加工効率が2倍以上高速化される。また、各加工工具T1,T2とから排出される切粉・粉塵を吸引ノズル15A(図2を参照)により効率良く吸引回収される。上記荒加工工具T1と仕上加工工具T2とは、逆刃で同じすくい角を持ったエンドミルであるから、逆回転させることで、バリ抑制作用を発揮し、端面にバリが発生せず、綺麗に加工される。また、図6に示すように、刃すくい角が逆向きの上記荒加工工具と仕上加工工具とを使用時には、各軸S1,S2をテーパーシャンクTSの軸に取り付けた歯車G1に対して各歯車G3,G4を介して同じ回転方向とすることで可能となる。また、各図に示すように、上記各工具をエンドミルの両端持ち構成としたから、ビビリ現象が無く安定した加工が行われる。そして、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面加工に掛かる切削抵抗は、鋼の8分の1であり、アルミニウムの2分の1と低く、荒加工工具T1と仕上加工工具T2との同時切削を軽負荷で効率良く加工される。更に、一つの主軸Sを2軸化主軸SOとしたから、加工機1が小型・省スペース化できて、加工効率が高められる。
更に、図7に示すように、上記荒加工工具T1と仕上加工工具T2とは、新品工具又は再研磨工具を追随刃となる仕上加工工具T2として使用し、所定時間使用後の仕上加工工具T2を先行刃となる荒加工工具T1として交換し、所定時間使用することにより、再研磨を必要とする工具の再研磨頻度の周期を延長できる。これにより、再研磨工具の有効利用が図れる。
本発明は、上記第1の実施の形態に限定されない。図8に示す第2の実施の形態のように、加工機1の主軸Sを5軸チルトヘッドMHとしたマシニングセンターMCに装着させた構成としても良い。これにより、図9に示すように、曲線端面の加工が柔軟に形状に対応できる。従って、5軸チルトヘッドのマシニングセンターに装着して三次元加工も行える。
更に、図10に示す第3の実施の形態のように、加工機1の主軸Sを3分割して3軸化した多軸S1,S2,S3として荒加工工具T1と中仕上げ工具T1′と仕上加工工具T2を装着した形式の多軸化主軸SO′としても良い。しかして、多軸化主軸SO′による時は、図11に見るように、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面Eに対して荒加工工具T1側から先行荒加工させ、後続して中仕上げ工具T1′で中仕上げをし、最後に仕上加工工具T2で仕上げ加工される。切粉・粉塵Cは、吸引ノズル15Aに吸引回収される。これにより、加工効率が2倍以上高速化されるとともに、端面仕上げは2軸よりも精度が更に向上する。
又は、図12と図13に示す第4の実施の形態のように、主軸Sに結合される回転中心Oの回転軸S′を配置するとともに回転軸S′に嵌る歯車G1が四面の角部に4分割した多軸S1,S2,S3,S4に嵌る歯車G2,G3,G4,G5に噛み合わせている。そして、中心部に四方に開口する吸引ノズル15Aを配置することで多軸化(4軸化)した多軸化主軸SO”としている。上記多軸S1,S2,S3,S4に荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを交互に備えた構成としても良い。
しかして、多軸化主軸SO′による時は、図14(a)〜図14(d)に見るように、炭素繊維強化プラスチック積層板CPの端面Eに対して荒加工工具T1側から先行荒加工させ、後続して仕上加工工具T2で仕上げ加工される。上記図14(a)の加工において、多軸化主軸SO′の一面の荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを使用後に、図14(b)において、多軸化主軸SO′を90度旋回させて二面の荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを使用し、次に図14(c)において、180度旋回させて三面の荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを使用し、最後に図14(d)において、270度旋回させて四面の荒加工工具T1と仕上加工工具T2とを使用する。上記加工時に切粉・粉塵Cは、四面に開口する吸引ノズル15Aに吸引回収される。これにより、加工効率が1軸よりも2倍以上高速化されるとともに、端面仕上げは2軸よりも工具の使用時間延長により工具交換頻度が低下する。
本発明の実施形態となる炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法によれば、下記の効果が奏せられる。特に、市販されている全ての炭素繊維強化プラスチック積層板(積層構造に影響されない)の端面切削に採用でき、この炭素繊維強化プラスチック積層板の端面切削は、荒加工と仕上加工とが同時加工されて加工効率が2倍以上高速化できる。また、エンドミルにより荒加工と仕上加工が効率的に実施できる。
また、本発明の実施形態となる炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置によると、下記の効果が奏せられる。特に、市販されている全ての炭素繊維強化プラスチック積層板(積層構造に影響されない)の端面切削を可能とし、この炭素繊維強化プラスチック積層板の端面切削を1主軸で多化した多化主軸により、荒加工と仕上加工とを同時加工でき加工効率が2倍以上高速化できる。更に、エンドミルからなる荒加工工具と仕上加工工具とを効率的に使用できる。
尚、本発明の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法及び装置100は、上記第1〜4の実施の形態における構成に限定されず、その発明の要旨内での設計変更が自由にできる。例えば、荒加工工具と仕上加工工具とは、加工機における1つの主軸は多軸化した多軸化主軸に装着されているが、この加工機に替わりロボットアームの先端に装備した回転主軸に、多軸化した多軸化主軸を装着させても良い。このロボットアームによると、5軸チルトヘッドと同様な作用が得られる。その他の詳細構成の設計変更が可能である。
本発明は、その対象物を炭素繊維強化プラスチック積層板の実施例で説明したものであるが、様々な複合積層板への適用が可能である。
本発明の第1の実施の形態を示し、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法のブロック線図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、エンドミルの両端持ち断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きにした正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、仕上加工工具を先行刃となる荒加工工具として使用後に交換使用する正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、主軸を5軸チルトヘッドとした斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、曲線端面の加工例の平面図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、多軸化主軸の正面図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、多軸化主軸の作用図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、多軸化主軸の正面図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、多軸化主軸の平断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示し、多軸化主軸の作用図である。
1 加工機
1A 主軸頭
10 匡体
11 L型フレーム
11A 座面
11B 裏面(外面)
11C 内面
12,13 軸受体
14 位置決めピン
15 粉塵吸引力プラ
15A 吸引ノズル
16 接合部
17 吸引口
100 端面加工装置
C 切粉・粉塵
CC NC制御装置
CP 炭素繊維強化プラスチック積層板
E 端面
G1〜G4 歯車
M 駆動モーター
MC マシニングセンター
MH 5軸チルトヘッド
S 主軸
SO 2軸化主軸
SO′ 多軸化主軸
SO” 多軸化主軸
S1,S2 第1軸と第2軸
S1〜S3 多軸
S1〜S4 多軸
T1 荒加工工具
T1′ 中仕上げ工具
T2 仕上加工工具
TS テーパーシャンク
U 2分割ユニット

Claims (6)

  1. 加工機の主軸頭に着脱される匡体には、加工機の主軸とテーパーシャンクにより着脱する第1軸と該軸にギア連結する第2軸とからなる2軸化主軸を備え、この2軸化主軸の第1軸に荒加工工具と第2軸に仕上加工工具とを備え、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面に対して荒加工工具側から先行加工させ、続いて仕上加工工具で仕上げ加工する炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法において、上記荒加工工具と仕上加工工具とを両持ちエンドミルとして逆回転駆動させるとともに、上記荒加工工具と仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとし、更に、上記荒加工工具と仕上加工工具とから排出される切粉・粉塵を吸引ノズルで吸引回収することを特徴とする炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法。
  2. 上記加工機の主軸とテーパーシャンクの間に、5軸チルトヘッドを介在させて加工することを特徴とする請求項1記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法。
  3. 上記荒加工工具と仕上加工工具とは、新品工具又は再研磨工具を仕上加工工具として使用し、所定時間使用後で外径過小となった仕上加工工具を荒加工工具として所定時間使用することを特徴とする請求項1または2記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工方法。
  4. 加工機の主軸頭に着脱される匡体には、加工機の主軸とテーパーシャンクにより着脱する第1軸と該軸にギア連結する第2軸とを逆回転駆動する2軸化主軸の2分割ユニットを備え、この2軸化主軸の第1軸に荒加工工具と第2軸に仕上加工工具とを両持ちエンドミルとして装着させ、炭素繊維強化プラスチック積層板の端面に対して上記荒加工工具側から先行配置させ、上記仕上加工工具を後行配置させ,上記荒加工工具と上記仕上加工工具とを2分割ユニットで逆回転させるとともに、上記荒加工工具と上記仕上加工工具との刃すくい角を逆向きとし、更に、上記荒加工工具と上記仕上加工工具とから排出される切粉・粉塵を吸引回収する吸引ノズルを配置したことを特徴とする炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置。
  5. 上記加工機の主軸とテーパーシャンクの間に、5軸チルトヘッドを介在させたことを特徴とする請求項4記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置。
  6. 上記荒加工工具は、所定時間使用後の仕上加工工具を荒加工工具として2軸化主軸の第1軸に装着させ、仕上加工工具は新品工具又は再研磨工具を2軸化主軸の第2軸に装着させることを特徴とする請求項4または5記載の炭素繊維強化プラスチック積層板の端面加工装置。
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