JP5360973B2 - Adjusting the valve clearance - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関において熱膨張変化吸収のために設定されるバルブクリアランスを調整する方法に関するものである。 The present invention relates to a method for adjusting a valve clearance set for absorbing a change in thermal expansion in an internal combustion engine.
内燃機関、特に自動車のエンジンにおいて、混合ガスの吸気および排気を行うために、吸排気バルブが設けられ、吸排気時にこれらのバルブが開け閉めされる。このバルブの開け閉めは、カムシャフトでコントロールされる。ここで、エンジンの内、OHVエンジンは、カムシャフトがプッシュロッドを介してロッカーアームを押し上げ、これにより吸排気バルブが開閉される。 In an internal combustion engine, particularly an automobile engine, intake and exhaust valves are provided for intake and exhaust of mixed gas, and these valves are opened and closed during intake and exhaust. The opening and closing of the valve is controlled by a camshaft. Here, in the OHV engine among the engines, the camshaft pushes up the rocker arm via the push rod, thereby opening and closing the intake and exhaust valves.
吸排気バルブは、燃焼室からの熱によって熱膨張する。バルブが熱膨張すると吸排気タイミングが変わるため、熱膨張変化を吸収すべく、ロッカーアームがバルブリフト部(バルブリフター、バルブブリッジ)を押していない状態で、ロッカーアームとバルブリフト部との間に調整のためのクリアランス(バルブクリアランス)が設けられる。
エンジンの組立製造時においては、通常、シリンダヘッドにバルブを組み付けた後、バルブクリアランスをバルブクリアランス調整装置にて自動調整し、その調整後、バルブクリアランスを実際に測定し、確認している。
The intake / exhaust valve is thermally expanded by heat from the combustion chamber. Since the intake / exhaust timing changes when the valve expands thermally, adjustment is made between the rocker arm and the valve lift in a state where the rocker arm is not pushing the valve lift (valve lifter, valve bridge) to absorb the change in thermal expansion. A clearance (valve clearance) is provided.
When assembling and manufacturing an engine, the valve clearance is usually automatically adjusted by a valve clearance adjusting device after the valve is assembled to the cylinder head, and after the adjustment, the valve clearance is actually measured and confirmed.
バルブクリアランス調整方法としては、例えば、特許文献1記載のものが挙げられる。このバルブクリアランス調整方法は、ロッカーアームの調整ねじ(アジャストスクリュー)を正転させて、ロッカーアームでバルブをバルブクリアランスを越える変位量で押し込んだ後、調整ねじを逆転してバルブを元の定位置まで戻し、定位置に戻って変位が停止した時点を変位停止検出手段で検出して、この時のロッカーアームの位置をクリアランス零の零点位置と認識する。その後、調整ねじを同じ逆転方向に所定の角度だけ回転させてバルブクリアランスを設定し、ロックナットで調整ねじを回転不能なようにロックするものである。ここで言うバルブクリアランスとは、左右一対の各バルブのバルブリテーナがブリッジ部材で連結されており、このブリッジ部材の頂部とロッカーアームのバルブ側端部との間の隙間のことである。
As a valve clearance adjustment method, for example, the method described in
また、バルブクリアランス調整装置としては、例えば、特許文献2記載のものが挙げられる。このバルブクリアランス調整装置は、シリンダヘッドとシリンダブロックとを組み付けた実機状態で、アジャストスクリューとバルブとの間のバルブクリアランス設定を行えるようにしたものである。また、バルブクリアランス調整のための調整ヘッドは、ガイドレールに沿って上下方向に移動可能に設けられており、シリンダなどの昇降用アクチュエータにより所定のストロークで昇降駆動される。 Moreover, as a valve clearance adjustment apparatus, the thing of patent document 2 is mentioned, for example. This valve clearance adjusting device can set the valve clearance between the adjusting screw and the valve in the actual state in which the cylinder head and the cylinder block are assembled. The adjustment head for adjusting the valve clearance is provided so as to be movable in the vertical direction along the guide rail, and is driven up and down with a predetermined stroke by an up and down actuator such as a cylinder.
ところで、特許文献1、2記載の発明のいずれも、先ず、バルブクリアランスが0になるゼロポイントを探し出し、そのゼロポイントを基準に任意のバルブクリアランス値に調整を行っていた。しかし、ゼロポイントそのものが正確なものではないため、その不正確なゼロポイントに基づいて調整されたバルブクリアランスは、精度の点で問題があった。
By the way, in any of the inventions described in
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、シリンダヘッドにおけるロッカーアームとバルブリフト部との間のバルブクリアランスを、精度良く調整することができるバルブクリアランスの調整方法を提供することにある。 An object of the present invention, which was created in view of the above circumstances, is to provide a valve clearance adjustment method capable of accurately adjusting a valve clearance between a rocker arm and a valve lift portion in a cylinder head. is there.
上記目的を達成すべく、請求項1に係る発明は、OHVエンジンのプッシュロッドにアジャストスクリューを介して揺動自在に支持されるロッカーアームと、そのロッカーアームの先端側に当接され、シリンダヘッド本体に組み込まれるバルブをリフトさせるバルブリフト部との間の、バルブクリアランスを調整する方法であって、アジャストスクリュー調整手段にて前記アジャストスクリューを一方向に回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置までアジャストスクリューを締め込む締め込みステップと、前記アジャストスクリューを逆方向に任意の回転角度で回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置から、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値で離間している位置までアジャストスクリューを緩める緩めステップと、を備え、前記緩めステップは、前記バルブの開放位置にて前記アジャストスクリューを逆方向に回転させ、前記バルブの開放位置と前記バルブ開き量ゼロ位置との間の任意の位置までアジャストスクリューを緩めるガタ取りステップと、前記ガタ取りステップ後に、前記アジャストスクリューを回転制御するサーボモータによる計算上のバルブ移動量と、前記バルブの開き量をリアルタイムに測定する測定手段による実測バルブ開き量とを比較し、計算による理論値と実測値との差を前記サーボモータにフィードバックし、回転制御の補正を行う補正ステップと、前記任意の位置から前記バルブ開き量ゼロ位置を経て、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値にて離間した位置に達するまでの目標値を、前記補正ステップによる回転制御の補正値にて補正した補正制御値に基づいて、前記アジャストスクリューを回転させるクリアランス調整ステップと、を更に備える、ことを特徴とするバルブクリアランスの調整方法である。
In order to achieve the above object, an invention according to
請求項2に係る発明は、前記補正値を、以下の式(1)
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
(ここで、係数(α)={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A))により求め、前記補正制御値を、以下の式(2)
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
により求める請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法である。
In the invention according to claim 2, the correction value is expressed by the following equation (1).
Correction value (C) = target value (E) × coefficient (α) (1)
(Where coefficient (α) = {theoretical value (A) −actual value (B)} / theoretical value (A))], and the correction control value is expressed by the following equation (2)
Correction control value (Z) = target value (E) + correction value (C) (2)
The valve clearance adjustment method according to
請求項3に係る発明は、前記アジャストスクリューを締め込む方向に回転させるときは、前記バルブの開き量を測定する前記測定手段の測定値に基づいてバルブ移動量を求め、そのバルブ移動量に基づいてアジャストスクリューの回転を停止し、前記アジャストスクリューを緩める方向に回転させるときは、前記アジャストスクリューを回転させるサーボモータの回転値に基づいてアジャストスクリュー移動量を求め、そのアジャストスクリュー移動量に基づいてアジャストスクリューの回転を停止する、請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法である。
According to a third aspect of the present invention, when the adjusting screw is rotated in the tightening direction, a valve moving amount is obtained based on a measured value of the measuring means for measuring an opening amount of the valve, and the valve moving amount is determined based on the valve moving amount. When the rotation of the adjustment screw is stopped and the adjustment screw is rotated in the loosening direction, the adjustment screw movement amount is obtained based on the rotation value of the servo motor that rotates the adjustment screw, and the adjustment screw movement amount is calculated based on the adjustment screw movement amount. The valve clearance adjustment method according to
本発明によれば、シリンダヘッドにおけるロッカーアームとバルブリフト部との間のバルブクリアランスを調整する際、補正をかけながら調整を行うため、精度良く調整することができるという優れた効果を発揮する。 According to the present invention, when adjusting the valve clearance between the rocker arm and the valve lift portion in the cylinder head, the adjustment is performed with correction, so that an excellent effect that the adjustment can be performed with high accuracy is exhibited.
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
本発明の好適一実施の形態に係るバルブクリアランス調整方法を説明するためのシリンダヘッド上部およびナットランナ部の模式図を図1に、バルブクリアランス値およびバルブの開き量と、時間との関係を図2に示す。
A preferred embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a schematic diagram of a cylinder head upper part and a nut runner part for explaining a valve clearance adjusting method according to a preferred embodiment of the present invention, and FIG. 2 shows a relationship between a valve clearance value and a valve opening amount and time. Shown in
図1に示すように、本実施の形態に係るバルブクリアランスの調整方法に用いるシリンダヘッド20のシリンダヘッド本体221にバルブ222が組み込まれる。このシリンダヘッド20は、プッシュロッド229を備えるOHVエンジンである。
As shown in FIG. 1, a
バルブ222の先端(図中では上端)に、ロッカーアーム223の一端(スリッパー面224:図中では左下面)が接続される。このロッカーアーム223の他端(図中では右端)に、アジャストスクリュー225が螺合自在に接続される。アジャストスクリュー225の下端部は、シリンダヘッド本体221から突出するプッシュロッド229の先端部(ピボット軸受け)228に揺動自在に固定される。プッシュロッド229は、その下端部が図示しないカム機構に当接され、長手方向に沿ってスライド自在とされる。プッシュロッド229のスライド移動により、ロッカーアーム223は、ロッカーシャフトC1を支軸にしてY軸周りに揺動される。
One end of a rocker arm 223 (slipper surface 224: left lower surface in the drawing) is connected to the tip (upper end in the drawing) of the
また、バルブ222の先端に設けられるリテーナ240に、バルブ222の開き量をリアルタイムに測定するための測定手段(例えば、リニアゲージ)30が当接状態で配置される。
Further, a measuring means (for example, a linear gauge) 30 for measuring the opening amount of the
ロッカーアーム223のアジャストスクリュー225に、回転手段であるアジャストスクリュー調整手段10が係合、離脱自在に接続される。アジャストスクリュー調整手段10は、図1に示すように、二重構造となっており、中央にアジャストスクリュー225に嵌合されるビットランナ151が配置され、そのビットランナ151を取り囲むようにナット226に嵌合される管状のナットランナ本体152が配置される。ナットランナ本体152には、ナットランナ用サーボモータ122が接続され、ビットランナ151には、減速機153を介してビット用サーボモータ123が接続される。また、アジャストスクリュー調整手段10は、各モータ122,123を制御するコントローラ100を備える。
The adjusting screw adjusting means 10 that is a rotating means is connected to the adjusting
ここで言う“バルブクリアランス”とは、図4に示すように、バルブ222の上端のバルブリフト部231と、ロッカーアーム223のスリッパー面224との間のクリアランスVCを示している。
As used herein, “valve clearance” refers to a clearance VC between the
<なじませ動作ステップ>
先ず、図3(a)に示す初期状態にあるアジャストスクリュー225およびナット226に対して初期緩めがなされる(図3(b))。次に、図3(c)に示すように、アジャストスクリュー225を一方向に回転(右回転)させ、図2に示すように、バルブリフト部231とスリッパー面224とが任意のバルブクリアランス値L1で離間している初期状態(位置a)から、バルブクリアランスゼロの状態(バルブ開き量ゼロの状態;位置b)を経て、バルブ222が任意のバルブ開き量L2で開放される状態(位置c)までアジャストスクリュー225が締め込まれる(図2の区間a−c)。その後、任意のバルブ開放状態のまま、任意の第1安定時間t1にて保持される(区間c−d)。その後、図3(d)に示すように、アジャストスクリュー225を逆方向に回転(左回転)させ、任意のバルブ開放状態(位置d)から、バルブクリアランスゼロ(位置e)を経て、任意のバルブクリアランス値L3で離間している状態(位置f)までアジャストスクリュー225が緩められる(図2の区間d−f)。その後、任意の時間t2にて保持される(図2の区間f−g)。
<Adjustment operation step>
First, initial loosening is performed on the
この時、アジャストスクリュー225を締め込む方向に回転させるときは、バルブ222の開き量を測定する測定手段(例えば、リニアゲージ)30の測定値に基づいて、アジャストスクリュー225の回転が停止される。一方、アジャストスクリュー225を緩める方向に回転させるときは、アジャストスクリュー225を回転させるビット用サーボモータ123(図1参照)の回転値に基づいて、アジャストスクリュー225の回転が停止される。
At this time, when rotating the
また、アジャストスクリュー225を締め込んでいくと、バルブクリアランスが徐々に小さくなり、バルブ開き量ゼロの状態以降は、バルブ222が徐々に開放される。一方、アジャストスクリュー225を緩めていくと、バルブ開き量が徐々に小さくなり、バルブ開き量ゼロの状態以降は、バルブクリアランスが徐々に大きくなる。
Further, as the adjusting
<締め込みステップ>
次に、図3(e)に示すように、アジャストスクリュー225を一方向に回転させ、バルブリフト部231とスリッパー面224とが離間している任意の状態(位置g)から、バルブリフト部231とスリッパー面224とが当接するバルブ開き量ゼロの状態(位置h)を経て、バルブ222が任意のバルブ開き量L4で開放される状態(位置i)までアジャストスクリュー225が再び締め込まれる(図2の区間g−i)。その後、図3(f)に示すように、任意の第2安定時間t3にて保持される(図2の区間i−j;第1安定ステップ)。
<Tightening step>
Next, as shown in FIG. 3E, the
<ガタ取りステップ>
次に、図3(g)に示すように、バルブ222の開き量が任意の量だけ小さくなるようにアジャストスクリュー225を逆方向に回転させる。具体的には、バルブ222を移動量Loで上昇させ、バルブ222の開放状態(位置j)とバルブ開き量ゼロの状態(位置m)との間の任意のバルブ開き量(=L4−Lo)のガタ取り位置(位置k)までアジャストスクリュー225が緩められる(図2の区間j−k)。その後、図3(h)に示すように、任意の第3安定時間t4にて保持される(図2の区間k−l;第2安定ステップ)。
<Backlash removal step>
Next, as shown in FIG. 3G, the adjusting
ここで、バルブ222が開いている(リフトされている)間、すなわち区間h−mにおいては、バルブ222の開き量がリニアゲージ30(測定手段)にてリアルタイムに測定される(バルブ開き量測定ステップ)。
Here, while the
締め込みステップとクリアランス調整ステップ(後述)との間に、締め込みステップとは逆回転のガタ取りステップを導入することで、アジャストスクリュー225、ロッカーアーム223などの機械的なガタ(バックラッシ)が取り除かれる。このガタ取りステップおよびクリアランス調整ステップは同じ方向への回転であるが、ガタ取りステップの回転角度はクリアランス調整ステップの回転角度と比べて小さくて十分である。
Mechanical backlash (backlash) such as the adjusting
<クリアランス調整ステップ>
その後、任意のバルブ開き量(=L4−Lo)のガタ取り位置(位置l)から、バルブ開き量ゼロの状態(位置m)を経て、バルブリフト部231とスリッパー面224とが離間し、所望のバルブクリアランス値L7に達する(位置n)まで、図3(i)〜図3(k)に示すように、更にアジャストスクリュー225が逆方向に回転される(図2の区間l−n)。その後、任意の時間t5にて保持される(区間n−o)。最後に、図3(l)に示すように、ナット226が締め込まれ、バルブクリアランスの調整が完了する。
<Clearance adjustment step>
After that, the
ここで、従来のバルブクリアランスの調整方法におけるクリアランス調整ステップは、ガタ取り位置(位置l)から所望のバルブクリアランス値L7に達する位置(位置n)まで、コントローラ100に予め設定しておいた制御値に基づいてアジャストスクリュー225を回転させていた。ここで言う制御値とは、ビット用サーボモータ123の回転角度とアジャストスクリュー225の回転角度との関係を規定する値である。すなわち、制御値とは、ビット用サーボモータ123が所定のある角度で回転した際に、アジャストスクリュー225が何度回転するかを予め規定したおいた値である。
Here, the clearance adjustment step in the conventional valve clearance adjustment method is a control value preset in the
一方、本実施の形態に係るバルブクリアランスの調整方法は、ガタ取りステップ後におけるクリアランスの調整過程に特徴がある。具体的には、ガタ取りステップ後、コントローラ100にてビット用サーボモータ123を回転させる際、ガタ取りステップとクリアランス調整ステップとの間で、制御値に関する補正を行う(補正ステップ)。
On the other hand, the valve clearance adjustment method according to the present embodiment is characterized in the clearance adjustment process after the backlash removal step. Specifically, when the
<補正ステップ>
ガタ取り位置lとバルブ開き量ゼロ位置mとの間の任意の位置la(lb)までアジャストスクリュー225を更に緩める。その後、任意の時間tcにて保持される(区間la−lb)。この任意の位置laにアジャストスクリュー225を緩めたとき、コントローラ100(図1参照)にてアジャストスクリュー225を回転制御するビット用サーボモータ123による計算上のバルブ移動量(理論値)と、バルブ222の開き量をリアルタイムに測定する測定手段30による実測バルブ開き量L5(実測値)とが比較される。この比較演算の結果により、計算による理論値と実測値との差が求まる。この比較演算は、保持時間tcの間に行うことが好ましい。
<Correction step>
The
この比較演算は、先ず、以下の式(1)により補正値(C)が求められる。
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
ここで、係数(α)={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A)とされる。
次に、式(1)により得られた補正値(C)に基づいて、アジャストスクリュー225の回転制御における補正制御値が以下の式(2)により求められる。
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
In this comparison operation, first, a correction value (C) is obtained by the following equation (1).
Correction value (C) = target value (E) × coefficient (α) (1)
Here, coefficient (α) = {theoretical value (A) −actual value (B)} / theoretical value (A).
Next, based on the correction value (C) obtained from the equation (1), the correction control value in the rotation control of the adjusting
Correction control value (Z) = target value (E) + correction value (C) (2)
その後、補正制御値(Z)がコントローラ100にフィードバックされ、補正をかけた状態でアジャストスクリュー225の回転制御が行われる。すなわち、任意の位置lbからバルブ開き量ゼロ位置mを経て、ロッカーアーム先端(スリッパー面224)とバルブリフト部231とが所望のバルブクリアランス値L7にて離間した位置に達するまでの目標値(E)を、補正ステップによる回転制御の補正値(C)にて補正した補正制御値(Z)に基づいて、アジャストスクリュー225が一気に回転される。これにより、所望のバルブクリアランス値L7(位置n)が得られる。
Thereafter, the correction control value (Z) is fed back to the
このように、本実施の形態に係るバルブクリアランスの調整方法によれば、区間l−nにおいて、コントローラ100により、規定の制御値に基づいてアジャストスクリュー225を一気に回転させるのではなく、区間l−laにおいてのみ、規定の制御値に基づいてアジャストスクリュー225を回転させ、制御値の理論値と実測値との差分を求め、その差分より補正値を求め、制御値にその補正値を加味した補正制御値に基づいて、区間la−nにおいてアジャストスクリュー225を回転させ、最終調整している。
As described above, according to the valve clearance adjusting method according to the present embodiment, the
これにより、ロッカーアーム223やアジャストスクリュー225に製造バラツキがあっても、バルブ222ごとに、補正をかけながらアジャストスクリュー225の回転制御がなされるので、バルブ222ごとに、精度良くバルブクリアランスを調整することができる。
As a result, even if there are manufacturing variations in the
本実施の形態では、プッシュロッド229を備えるOHVエンジンを例に挙げてバルブクリアランスの調整方法の説明を行った。しかし、本実施の形態に係るバルブクリアランスの調整方法は、OHVエンジンのバルブクリアランス調整に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、2本のバルブ222を1つのロッカーアーム223にて同時に駆動するバルブブリッジ401を備えるシリンダヘッド221であってもよい。バルブブリッジ401のガイド穴402に、シリンダヘッド221の上面にバルブ222と平行に立設されたガイド部材411が挿入され、バルブブリッジ401はガイド部材411の軸方向に移動自在に支持される。図5の例の場合、バルブ222の開き量を実測するリニアゲージ30(測定手段)は、図1と同様にリテーナに当接するよう配置しても良いが、二点鎖線で示すように、バルブブリッジ401の上面におけるスリッパー面224との当接面403に当接するよう配置し、この当接面403の高さを測定するようにしても良い。そして、この当接面403とスリッパー面224との間がバルブクリアランスとされる。
In the present embodiment, the valve clearance adjustment method has been described using an OHV engine including the
また、本実施の形態に係るバルブクリアランスの調整方法は、ロッカーシャフトで軸支されたロッカーアームを有するシリンダヘッドのバルブクリアランス調整に対しても、適用可能であることは言うまでもない。 Needless to say, the valve clearance adjustment method according to the present embodiment is also applicable to valve clearance adjustment of a cylinder head having a rocker arm pivotally supported by a rocker shaft.
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。 As described above, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it goes without saying that various other things are assumed.
10 アジャストスクリュー調整手段
20 シリンダヘッド(OHVエンジン)
30 測定手段
123 サーボモータ
221 シリンダヘッド本体
222 バルブ
223 ロッカーアーム
224 スリッパー面(ロッカーアームの先端側)
225 アジャストスクリュー
229 プッシュロッド
231 バルブリフト部
10 Adjustment screw adjusting means 20 Cylinder head (OHV engine)
30 Measuring means 123
225 Adjust
Claims (3)
アジャストスクリュー調整手段にて前記アジャストスクリューを一方向に回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置までアジャストスクリューを締め込む締め込みステップと、
前記アジャストスクリューを逆方向に任意の回転角度で回転させ、前記バルブが任意のバルブ開き量で開放される位置から、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値で離間している位置までアジャストスクリューを緩める緩めステップと、
を備え、
前記緩めステップは、
前記バルブの開放位置にて前記アジャストスクリューを逆方向に回転させ、前記バルブの開放位置と前記バルブ開き量ゼロ位置との間の任意の位置までアジャストスクリューを緩めるガタ取りステップと、
前記ガタ取りステップ後に、前記アジャストスクリューを回転制御するサーボモータによる計算上のバルブ移動量と、前記バルブの開き量をリアルタイムに測定する測定手段による実測バルブ開き量とを比較し、計算による理論値と実測値との差を前記サーボモータにフィードバックし、回転制御の補正を行う補正ステップと、
前記任意の位置から前記バルブ開き量ゼロ位置を経て、前記ロッカーアーム先端と前記バルブリフト部とが所望のバルブクリアランス値にて離間した位置に達するまでの目標値を、前記補正ステップによる回転制御の補正値にて補正した補正制御値に基づいて、前記アジャストスクリューを回転させるクリアランス調整ステップと、
を更に備える、
ことを特徴とするバルブクリアランスの調整方法。 A rocker arm that is swingably supported by an OHV engine push rod via an adjustment screw, and a valve lift unit that is in contact with the tip side of the rocker arm and lifts a valve incorporated in the cylinder head body. A method of adjusting the valve clearance,
At adjustment screw adjusting means rotates the adjustment screw in one direction, the steps tightened no write tighten the adjustment screw to a position where the valve is opened by the opening amount any valve,
The adjustment screw is rotated in the reverse direction at an arbitrary rotation angle, and the tip of the rocker arm and the valve lift part are separated by a desired valve clearance value from a position where the valve is opened with an arbitrary valve opening amount. Loosen step to loosen the adjustment screw to the position ,
With
The loosening step includes
A looseness removing step of rotating the adjustment screw in the reverse direction at the valve open position and loosening the adjustment screw to an arbitrary position between the valve open position and the valve opening zero position;
After the backlash removal step, the calculated valve movement amount by the servo motor that controls the rotation of the adjusting screw is compared with the actual valve opening amount by the measuring means that measures the opening amount of the valve in real time, and the calculated theoretical value A correction step for feeding back the difference between the measured value and the actual measurement value to the servo motor and correcting the rotation control;
The target value until the rocker arm tip and the valve lift part reach a position separated by a desired valve clearance value from the arbitrary position through the valve opening zero position is determined by the correction step. A clearance adjustment step of rotating the adjustment screw based on the correction control value corrected by the correction value;
Further comprising
A valve clearance adjustment method characterized by the above.
補正値(C)=目標値(E)×係数(α) ・・・式(1)
(ここで、係数(α)={理論値(A)−実測値(B)}/理論値(A))
により求め、
前記補正制御値を、以下の式(2)
補正制御値(Z)=目標値(E)+補正値(C) ・・・式(2)
により求める
請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法。 The correction value is expressed by the following equation (1).
Correction value (C) = target value (E) × coefficient (α) (1)
(Where, coefficient (α) = {theoretical value (A) −actual value (B)} / theoretical value (A))
Sought by
The correction control value is expressed by the following equation (2)
Correction control value (Z) = target value (E) + correction value (C) (2)
The valve clearance adjustment method according to claim 1, which is obtained by:
前記アジャストスクリューを緩める方向に回転させるときは、前記アジャストスクリューを回転させるサーボモータの回転値に基づいてアジャストスクリュー移動量を求め、そのアジャストスクリュー移動量に基づいてアジャストスクリューの回転を停止する、
請求項1記載のバルブクリアランスの調整方法。
When rotating the adjusting screw in the tightening direction, the valve moving amount is obtained based on the measured value of the measuring means for measuring the valve opening amount, and the adjusting screw is stopped from rotating based on the valve moving amount. ,
When rotating the adjustment screw in the loosening direction, an adjustment screw movement amount is obtained based on a rotation value of a servo motor that rotates the adjustment screw, and rotation of the adjustment screw is stopped based on the adjustment screw movement amount.
The valve clearance adjustment method according to claim 1.
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