JP5357659B2 - ガスタービン - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンに関し、特に、タービンの排気部を冷却するガスタービンに関するものである。
従来、圧縮機とタービンとの間の回転軸の外周にインナーケーシングを設けた二軸式ガスタービンが知られている(例えば、特許文献1参照)。この二軸式ガスタービンにおいて、回転軸とインナーケーシングとの間にはキャビティが形成され、また、インナーケーシングの外側には圧縮機主流路が形成されており、インナーケーシングにはキャビティと圧縮機主流路とを連通する抽気孔が形成されている。また、回転軸の中心には、中心孔が形成されており、キャビティと中心孔とを連通する空気導入孔が形成されている。このため、圧縮機主流路からキャビティに導入された空気は、空気導入孔を介して中心孔を流れることにより、回転軸を冷却することができる。
特開2005−337082号公報
このとき、回転軸の冷却が好適に行われているか否かを判定すべく、回転軸周りには、複数の温度検出センサが設けられている。具体的に、例えば、複数の温度検出センサは、タービン側の回転軸の外周に設けられたインナーケーシングの内部に設けられると共に、回転軸の後端側に配置されている。そして、各温度検出センサが予め設定された所定温度よりも高くなった場合、回転軸の冷却が好適に行われていないと判定され、ガスタービンの作動を停止させる一方、各温度検出センサが所定温度以下の場合、回転軸の冷却が好適に行われていると判定され、ガスタービンの作動を継続させる。
しかしながら、回転軸の冷却が好適に行われていても、回転軸周りから発生した熱がインナーケーシングの上方内部に滞留することで、内部温度に偏りが生じる場合がある。このとき、インナーケーシングの上方内部に位置する温度検出センサは、インナーケーシングの下方内部に位置する温度検出センサに比して、高い温度を検出し易い。このため、インナーケーシングの上方内部に位置する温度検出センサは、所定温度よりも高いと誤判定し易く、ガスタービンの作動を不要に停止させる虞があった。
そこで、本発明は、各温度検出センサに基づく誤判定を低減することができるガスタービンを提供することを課題とする。
本発明のガスタービンは、タービンの下流側において外殻となる車室壁と、車室壁内に設けられ、ロータを回転自在に軸支する軸受部と、車室壁と軸受部とを連結して、車室壁に軸受部を軸支するストラットと、車室壁の内周に沿って設けられた外側ディフューザと、軸受部の外周に沿って設けられた内側ディフューザと、の間で排気流路を構成するディフューザ部と、ストラットの下流側に設けられ、車室壁の外部と内側ディフューザの内部に形成された内側冷却室とを連通する給排気ダクトと、ストラットと給排気ダクトとの間の内側冷却室の内周に沿って並設された複数の温度検出センサと、内側冷却室内の空気の温度を均一化する空気均一化機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、空気均一化機構により内側冷却室内の空気の温度を均一化することができるため、内側冷却室内の温度の偏りを解消することができる。これにより、温度検出センサの配設位置に関らず、温度検出センサにより検出される温度を均一とすることができるため、各温度検出センサの誤検出を低減することができる。
この場合、空気均一化機構は、内側冷却室内に空気を噴き出して、内側冷却室内の空気を混合するための空気流路を有していることが、好ましい。
この構成によれば、空気を噴き出して、内側冷却室内の空気を混合することにより、内側冷却室の上方に滞留する熱を拡散することができる。これにより、均一化された空気の温度を、各温度検出センサにより好適に検出することができる。
この場合、空気流路は、車室壁の外部から給排気ダクトを介して内側冷却室へ亘って配設された空気配管を有し、空気配管は、その先端が内側冷却室の上方側へ位置するように配設されると共に、その先端から空気を噴出可能に構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、空気配管は、内側冷却室の上方内部に空気を噴出することができるため、内側冷却室の上方内部に滞留する熱に直接噴き当てることができる。また、空気配管を、給排気ダクトを介して内側冷却室の内部に配設するという簡易な構成で、内側冷却室の空気の温度を均一化することができる。
この場合、空気流路は、車室壁の外部から給排気ダクトを介して内側冷却室へ亘って配設された空気配管と、空気配管の先端へ連結したマニホールドと、を有し、マニホールドには、空気を噴出可能な噴出孔が形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、マニホールドから内側冷却室内に空気を噴出することができるため、内側冷却室の上方内部に滞留する熱を拡散し混合することができる。
この場合、空気配管には、内側冷却室の温度に応じて開閉可能な開閉弁が介設されていることが、好ましい。
この構成によれば、内側冷却室内の空気の温度に応じて、開閉弁の開閉を調整することができるため、内側冷却室に余分な空気を送り込むことがない。
この場合、内側ディフューザの内壁面には断熱材が付設され、断熱材の内周面には、空気を噴出可能な噴出孔が形成されており、空気流路は、噴出孔に連通するように、内側ディフューザと断熱材との間に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、既設の部材である断熱材を加工して空気流路を構成することで、部品点数を増やすことなく、内側冷却室に空気を噴出することができ、内側冷却室の空気の温度を均一化することができる。
この場合、空気均一化機構は、軸受部と内側ディフューザとの間に形成された隔壁を有し、複数の温度検出センサは、隔壁の内周に沿って並設され、隔壁には、給排気ダクトからの空気の流出入を許容する連通孔が形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、内側ディフューザと隔壁との間に空気層を形成することができると共に、隔壁の内部に温度検出センサを配設することができる。このため、内側ディフューザの内部に滞留する熱は、空気層を通り、給排気ダクトを介して排気される。これにより、隔壁の内部において、熱の滞留を抑制することができるため、隔壁内部の温度の偏りを抑制することができる。よって、温度検出センサの配設位置に関らず、温度検出センサにより検出される温度を均一とすることができるため、各温度検出センサの誤検出を低減することができる。
本発明のガスタービンによれば、温度検出センサが配設された内側冷却室内の空気の温度を均一化することができるため、温度検出センサの誤検出を抑制することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るガスタービンの概略構成図である。 図2は、実施例1に係る空気均一化機構周りにおいて軸方向に切った断面図である。 図3は、実施例1に係るマニホールド周りの平面図である。 図4は、実施例2に係る空気均一化機構周りにおいて軸方向に切った断面図である。 図5は、実施例2に係るマニホールド周りの平面図である。 図6は、実施例3に係るマニホールド周りの平面図である。 図7は、実施例4に係る空気均一化機構周りにおいて軸方向に切った断面図である。 図8は、実施例4に係るマニホールド周りの平面図である。 図9は、実施例5に係る空気均一化機構周りにおいて軸方向に切った断面図である。 図10は、実施例5に係るマニホールドの斜視図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係るガスタービンについて説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1に示すように、実施例1のガスタービン1は、圧縮機5と、燃焼器6と、タービン7とにより構成されている。また、圧縮機5、燃焼器6およびタービン7の中心部には、ロータ8が貫通して配置されている。圧縮機5、燃焼器6およびタービン7は、ロータ8の軸心Rに沿い、空気または燃焼ガスの流れの上流側から下流側に向かって順に並設されている。
圧縮機5は、空気を圧縮して圧縮空気とするものである。圧縮機5は、空気を取り込む空気取入口11を有した圧縮機ケーシング12内に、圧縮機静翼13および圧縮機動翼14が設けられている。圧縮機静翼13は、圧縮機ケーシング12に取り付けられて周方向に複数並設され、圧縮機動翼14は、ロータ8に取り付けられて周方向に複数並設されている。これら圧縮機静翼13と圧縮機動翼14とは、軸方向に沿って交互に設けられている。
燃焼器6は、圧縮機5で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給することで、高温・高圧の燃焼ガスを生成するものである。燃焼器6は、燃焼筒として、圧縮空気と燃料を混合して燃焼させる内筒21と、内筒21から燃焼ガスをタービン7に導く尾筒22と、内筒21の外周を覆い、圧縮機5からの圧縮空気を内筒21に導く外筒23とを有している。この燃焼器6は、燃焼器ケーシング24に対し周方向に複数(例えば16個)並設されている。
タービン7は、燃焼器6で燃焼された燃焼ガスにより回転動力を生じるものである。タービン7は、外殻となるタービンケーシング31内にタービン静翼32およびタービン動翼33が設けられている。タービン静翼32は、タービンケーシング31に取り付けられて周方向に複数並設され、タービン動翼33は、ロータ8の軸心Rを中心とした円盤状のディスクの外周に固定されて周方向に複数並設されている。これらタービン静翼32とタービン動翼33とは、軸方向に沿って複数交互に設けられている。また、タービンケーシング31の下流側には、タービン7に連続するディフューザ部54を内部に有した排気室34が設けられている。
ロータ8は、圧縮機5側の端部が軸受部41により支持され、排気室34側の端部が軸受部42により支持されて、軸心Rを中心として回転自在に設けられている。そして、ロータ8の排気室34側の端部には、発電機(図示せず)の駆動軸が連結されている。
上記のようなガスタービン1において、ロータ8を回転させると、圧縮機5の空気取入口11から空気が取り込まれる。そして、取り込まれた空気は、複数の圧縮機静翼13と圧縮機動翼14とを通過することにより圧縮されることで、高温・高圧の圧縮空気となる。この圧縮空気に対し、燃焼器6から燃料が供給されることで高温・高圧の燃焼ガスが生成され、この燃焼ガスがタービン7のタービン静翼32とタービン動翼33とを通過することでロータ8が回転駆動する。これにより、ロータ8に連結された発電機は、回転動力が付与されることで発電を行う。この後、ロータ8を回転駆動した後の燃焼ガスは、排気室34内のディフューザ部54で静圧に変換されてから大気に放出される。
次に、図2を参照して、タービン7の下流側に位置する排気室34周りについて説明する。排気室34は、その外殻をなす円筒状の車室壁51と、車室壁51内に内装されてロータ8の軸受部42を支持する円筒状のベアリングケース52とで画成され、車室壁51は、タービンケーシング31の下流側に連結されている。
排気室34の内部には、車室壁51とベアリングケース52とを連結するストラット53が設けられている。このストラット53は、ベアリングケース52の円周方向に等間隔で複数(本実施の形態では6個)設けられ、かつベアリングケース52の接線方向に延在して設けられている。すなわち、ロータ8の軸受部42を内装するベアリングケース52は、ストラット53により車室壁51に支持されている。そして、ガスタービン1の稼働時に、排気室34を通過する燃焼ガスにより加熱されてストラット53が伸びたり、ガスタービンの停止時に冷めたストラット53が縮んだりした場合、このストラット53の伸縮に伴って、ベアリングケース52がロータ4の軸心Rを中心に回転することでロータ4の位置を維持する。
排気室34の内部には、ディフューザ部54が設けられている。ディフューザ部54は、車室壁51の内周に沿って設けられた円筒状の外側ディフューザ54aと、ベアリングケース52の外周に沿って設けられた円筒状の内側ディフューザ54bとで構成されている。外側ディフューザ54aおよび内側ディフューザ54bは、下流側へ向けて軸方向に延在して配設されており、外側ディフューザ54aおよび内側ディフューザ54bには、ストラット53が貫通して設けられている。そして、外側ディフューザ54aと内側ディフューザ54bとは、ストラット53を覆う可撓性を有したストラットカバー53aにより連結されている。これにより、車室壁51と外側ディフューザ54aとの間には外側冷却室55bが画成され、内側ディフューザ54bの内部には内側冷却室55cが画成され、ストラットカバー53a内にはストラット冷却室55aが画成される。なお、外側ディフューザ54aと内側ディフューザ54bとの間は、燃焼ガスが流れるガス流路となる。
また、ストラット53の下流側に位置する車室壁51には複数の給排気口60が形成されている。この各給排気口60と内側ディフューザ54bとの間には、これらを連通する給排気ダクト61が複数設けられている。各給排気口60は、円形状に形成されており、車室壁51の周方向に沿って複数形成されている。各給排気ダクト61は、内側ディフューザ54bから車室壁51へ向けて径方向に延在するように配設されており、その内壁には断熱材65が付設されている。同様に、軸受部42の下流側において、各ストラット53と各給排気ダクト61との間の内側冷却室55cには、その内壁に断熱材65が付設されている。
この各ストラット53と各給排気ダクト61との間に位置する内側冷却室55c(以下、ディフューザ冷却室55c1という)の内部には、温度を検出する温度検出センサ70が複数配設されており、複数の温度検出センサ70は、ガスタービン1を制御する図示しない制御装置に接続されている。複数の温度検出センサ70は、例えば熱電対で構成されており、ディフューザ冷却室55c1の内壁面に沿って、周方向に等間隔に並設されている。これにより、複数の温度検出センサ70は、ディフューザ冷却室55c1内の温度分布を検出することができる。そして、制御装置は、各温度検出センサ70により検出された検出温度が、予め設定された設定温度以下の場合、ガスタービン1の運転を継続する一方、設定温度よりも大きくなった場合、ガスタービン1の運転を停止させる。
上記のようなガスタービン1において、下流側の排気室34に燃焼ガスが流入すると、流入した燃焼ガスはディフューザ部54、すなわち外側ディフューザ54aと内側ディフューザ54bとの間を通過することにより静圧に変換される。このとき、ディフューザ部54は、この燃焼ガスによって加熱されて高温となったり、あるいは、各部材の間に生じた隙間から燃焼ガスが流入して高温となる。そこで、車室壁51の外側に設けた冷却ファン(図示せず)により外側冷却室55bの内部に冷却空気を送り込むと共に、下方の給排気ダクト61から冷却空気を取り込むことで、ディフューザ部54を冷却している。
つまり、冷却ファンにより外側冷却室55bの内部に冷却空気が送り込まれると、冷却空気は、外側冷却室55bからストラット冷却室55aを通過し、内側冷却室55cの上方を通って、上方の各給排気ダクト61から流出する。一方、下方の給排気ダクト61から取り込まれた冷却空気は、内側冷却室55c周りを循環して、上方の各給排気ダクト61から流出する。
ところで、内側冷却室55cにおけるディフューザ冷却室55c1内の空気が高温になると、高温となった空気は、ディフューザ冷却室55c1の上方側へ移動する。このため、ディフューザ冷却室55c1の内部における温度分布は、ディフューザ冷却室55c1の上方側において高く、ディフューザ冷却室55c1の下方側において低くなる。つまり、ディフューザ冷却室55c1の上方側に高温となった空気が滞留する。これにより、複数の温度検出センサ70のうち、上方側に位置する温度検出センサ70が高い温度を検出する一方、下方側に位置する温度検出センサ70が低い温度を検出するため、上方側に位置する温度検出センサ70は、設定温度よりも高い温度を検出し易くなり、誤検出をする虞があった。
そこで、実施例1のガスタービン1には、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化する空気均一化機構80を配設している。空気均一化機構80は、コンプレッサ等の空気供給装置81と、空気供給装置81に後端を接続した空気配管82と、空気配管82の先端に接続したマニホールド83とを備えている。
空気配管82は、ガスタービン1外部から上方の給排気ダクト61を介してディフューザ冷却室55c1の内部に至るように配設されている。このとき、空気配管82の先端側は、ディフューザ冷却室55c1の上方側に位置するように配設されている。そして、空気配管82の先端側には、マニホールド83が連結されている。図3に示すように、マニホールド83は、水平方向に延びる直管に形成され、マニホールド83には、複数の噴出孔90が軸受部42側へ向けて形成されている。
従って、空気供給装置81から空気配管82へ向けて空気が送り込まれると、空気は空気配管82を通ってマニホールド83に流れ込み、マニホールド83に流れ込んだ空気は、複数の噴出孔90を介してディフューザ冷却室55c1の上方側へ噴き出される。すると、ディフューザ冷却室55c1の上方側へ滞留した高温の空気は、マニホールド83から噴き出された空気により拡散されて混合し、これにより、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができる。
以上の構成によれば、空気均一化機構80により、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができるため、複数の温度検出センサ70による温度検出を、配設位置によって偏ることなく、安定的に行うことが可能となる。これにより、複数の温度検出センサ70による誤検出を抑制することができ、誤検出によるガスタービン1の作動停止を抑制することができる。
次に、図4および図5を参照して、実施例2に係るガスタービン100について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例1のガスタービン1の空気均一化機構80では、空気配管82をディフューザ冷却室55c1の上方側へ配設し、マニホールド83を水平方向に延びる直管としたが、実施例2のガスタービン100の空気均一化機構101では、空気配管106の配設位置およびマニホールド107の形状が異なっている。
具体的に、空気配管106は、ガスタービン100外部から上方の給排気ダクト61を介してディフューザ冷却室55c1の内部に至るように配設されている。このとき、空気配管106の先端側は、ディフューザ冷却室55c1の軸心R上に位置するように配設されている。そして、空気配管106の先端側には、マニホールド107が連結されている。マニホールド107は、軸心Rの直交面上において軸心Rを中心としたドーナツ形となる管状に形成されており、空気配管106の先端とマニホールド107とを4つの連結管108で十字状に接続している。そして、マニホールド107には、複数の噴出孔109が軸受部42側へ向けて形成されている。
従って、空気供給装置105から空気配管106へ向けて空気が送り込まれると、空気は空気配管106および連結管108を通ってマニホールド107に流れ込み、マニホールド107に流れ込んだ空気は、複数の噴出孔109を介してディフューザ冷却室55c1へ噴き出される。すると、ディフューザ冷却室55c1の上方側へ滞留した高温の空気は、マニホールド107から噴き出された空気により拡散されて混合し、これにより、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができる。
以上の構成においても、空気配管106、連結管108およびマニホールド107により、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができるため、複数の温度検出センサ70による温度検出を、配設位置によって偏ることなく、安定的に行うことが可能となる。
次に、図6を参照して、実施例3に係るガスタービン120について説明する。この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例3のガスタービン120の空気均一化機構121は、実施例1または実施例2の空気配管82,106の先端に、温度により自動的に開閉可能なサーモバルブ122が設けられており、サーモバルブ122は、空気配管82,106からマニホールド83,107への空気の供給を調整している。なお、以下の説明では、実施例1の空気配管82に適用した場合について説明する。
具体的に、このサーモバルブ122は、例えば、バイメタルによる機械式のサーモスタットを用いて構成されている。そして、ディフューザ冷却室55c1の温度が所定温度よりも大きくなると、サーモバルブ122が開弁する一方、所定温度以下となると、サーモバルブ122が閉弁する。
従って、ディフューザ冷却室55c1内の温度が上昇して所定温度より大きくなると、サーモバルブ122は自動的に開弁することで、空気は空気配管82を通ってマニホールド83に流れ込み、マニホールド83に流れ込んだ空気は、複数の噴出孔90を介してディフューザ冷却室55c1へ噴き出される。すると、ディフューザ冷却室55c1の上方側へ滞留した高温の空気は、マニホールド83から噴き出された空気により拡散されて混合し、これにより、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができる。そして、ディフューザ冷却室55c1の温度が低下して所定温度以下となると、サーモバルブ122は自動的に閉弁する。
以上の構成によれば、ディフューザ冷却室55c1内の温度に応じて、サーモバルブ122の開閉を調整することができるため、ディフューザ冷却室55c1に余分な空気を送り込むことがない。
なお、サーモバルブ122は、実施例1の空気配管82に適用して説明したが、実施例2の空気配管106に適用しても良い。また、実施例1ないし3の空気均一化機構80,101,121において、マニホールド83,107を設けた構成としたが、マニホールド83,107を廃した構成としてもよく、空気配管82,106から直接空気を噴き出すように構成しても良い。
次に、図7および図8を参照して、実施例4に係るガスタービン130について説明する。この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例1ないし3のガスタービン1,100,120の空気均一化機構80,101,121では、ディフューザ冷却室55c1に空気配管82,106を配設し、空気配管82,106に連結したマニホールド83,107から空気を噴き出したが、実施例4のガスタービン130の空気均一化機構131では、内側ディフューザ54bと断熱材65との間に形成された空気流路132から空気を噴き出している。
具体的に、給排気ダクト61からディフューザ冷却室55c1に亘って付設された断熱材65には、その付設面に溝133が形成されると共に、ディフューザ冷却室55c1の上方に位置する断熱材65には、その内周面に複数の噴出孔134が形成されており、溝133と各噴出孔134とは連通している。そして、このように形成された断熱材65を内側ディフューザ54bに付設することで、断熱材65と内側ディフューザ54bとの間に空気流路132を形成する。このとき、空気流路132には、コンプレッサ等の空気供給装置135から空気が供給される。
従って、空気供給装置135により空気が供給されると、空気は溝133を通過し、複数の噴出孔134を介してディフューザ冷却室55c1へ噴き出される。すると、ディフューザ冷却室55c1の上方側へ滞留した高温の空気は、各噴出孔134から噴き出された空気により拡散されて混合し、これにより、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができる。
以上の構成においても、空気流路132により、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化することができるため、複数の温度検出センサ70による温度検出を、配設位置によって偏ることなく、安定的に行うことが可能となる。
最後に、図9および図10を参照して、実施例5に係るガスタービン140について説明する。この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例1ないし4のガスタービン1,100,120,130の空気均一化機構80,101,121,131では、空気を噴き出してディフューザ冷却室55c1内の空気を拡散し混合することにより、ディフューザ冷却室55c1内の空気の温度を均一化したが、実施例5のガスタービン140では、内側ディフューザ54bの内部に隔壁142を設けることにより、空気の温度を均一化している。
具体的に、隔壁142は、内側ディフューザ54bよりも一回り小さい径となる円筒状に形成されており、各ストラット53が挿通する複数の挿通孔145と、各給排気ダクト61と連通する上下一対の連通孔146と、が形成されている。上方の連通孔146は、下方の連通孔146に比して、軸方向における長さが短くなるように形成されている。そして、この隔壁142を、内側ディフューザ54bの内部に配設することで、ディフューザ冷却室55c1は、隔壁142の内側に形成された空気循環室143と、内側ディフューザ54bと隔壁142との間に形成された空気循環室143を囲む空気層144とに分けられる。このとき、複数の温度検出センサ70は、隔壁142の内壁面に沿って、周方向に等間隔に並設されている。
従って、ディフューザ部54が燃焼ガスによって加熱され高温となった場合、高温となった空気は、ディフューザ冷却室55c1の空気層144に滞留する。このとき、冷却ファンにより外側冷却室55bの内部に冷却空気が送り込まれると、冷却空気は、外側冷却室55bからストラット冷却室55aを通過して空気層144に流入し、空気層を通過した空気は、上方の各給排気ダクト61から流出する。一方、下方の給排気ダクト61から取り込まれた冷却空気は、空気循環室143内を循環して、上方の各給排気ダクト61から流出する。
以上の構成によれば、高温となった空気は、空気層144に滞留する一方で、空気循環室143内の上方に滞留しにくくなる。このため、給排気ダクト61から取り込んだ空気を空気循環室143内において循環させることで、空気循環室143内の空気の温度分布を均一化することができる。
以上のように、本発明に係るガスタービンは、温度検出センサの検出結果に基づいて制御されるガスタービンにおいて有用であり、特に、温度検出センサの誤検出を低減する場合に適している。
1 ガスタービン
5 圧縮機
6 燃焼器
7 タービン
8 ロータ
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
14 圧縮機動翼
21 内筒
22 尾筒
23 外筒
24 燃焼器ケーシング
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
33 タービン動翼
34 排気室
41 軸受部
42 軸受部
51 車室壁
52 ベアリングケース
53 ストラット
53a ストラットカバー
54 ディフューザ部
54a 外側ディフューザ
54b 内側ディフューザ
55a ストラット冷却室
55b 外側冷却室
55c 内側冷却室
55c1 ディフューザ冷却室
60 給排気口
61 給排気ダクト
65 断熱材
70 温度検出センサ
80 空気均一化機構
81 空気供給装置
82 空気配管
83 マニホールド
90 噴出孔
100 ガスタービン(実施例2)
101 空気均一化機構(実施例2)
105 空気供給装置(実施例2)
106 空気配管(実施例2)
107 マニホールド(実施例2)
108 連結管
109 噴出孔(実施例2)
120 ガスタービン(実施例3)
121 空気均一化機構(実施例3)
122 サーモバルブ
130 ガスタービン(実施例4)
131 空気均一化機構(実施例4)
132 空気流路
133 溝
134 噴出孔
135 空気供給装置(実施例4)
140 ガスタービン(実施例5)
141 空気均一化機構(実施例5)
142 隔壁
143 空気循環室
144 空気層
145 挿通孔
146 連通孔
R 軸心

Claims (7)

  1. タービンの下流側において外殻となる車室壁と、
    前記車室壁内に設けられ、ロータを回転自在に軸支する軸受部と、
    前記車室壁と前記軸受部とを連結して、前記車室壁に前記軸受部を軸支するストラットと、
    前記車室壁の内周に沿って設けられた外側ディフューザと、前記軸受部の外周に沿って設けられた内側ディフューザと、の間で排気流路を構成するディフューザ部と、
    前記ストラットの下流側に設けられ、前記車室壁の外部と前記内側ディフューザの内部に形成された内側冷却室とを連通する給排気ダクトと、
    前記ストラットと前記給排気ダクトとの間の前記内側冷却室の内周に沿って並設された複数の温度検出センサと、
    前記内側冷却室内の空気の温度を均一化する空気均一化機構と、を備えたことを特徴とするガスタービン。
  2. 前記空気均一化機構は、前記内側冷却室内に空気を噴き出して、前記内側冷却室内の空気を混合するための空気流路を有していることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
  3. 前記空気流路は、前記車室壁の外部から前記給排気ダクトを介して前記内側冷却室へ亘って配設された空気配管を有し、
    前記空気配管は、その先端が前記内側冷却室の上方側へ位置するように配設されると共に、その先端から空気を噴出可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のガスタービン。
  4. 前記空気流路は、前記車室壁の外部から前記給排気ダクトを介して前記内側冷却室へ亘って配設された空気配管と、前記空気配管の先端へ連結したマニホールドと、を有し、
    前記マニホールドには、空気を噴出可能な噴出孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のガスタービン。
  5. 前記空気配管には、前記内側冷却室の温度に応じて開閉可能な開閉弁が介設されていることを特徴とする請求項3または4に記載のガスタービン。
  6. 前記内側ディフューザの内壁面には断熱材が付設され、
    前記断熱材の内周面には、空気を噴出可能な噴出孔が形成されており、
    前記空気流路は、前記噴出孔に連通するように、前記内側ディフューザと前記断熱材との間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のガスタービン。
  7. 前記空気均一化機構は、前記軸受部と前記内側ディフューザとの間に形成された隔壁を有し、
    前記複数の温度検出センサは、前記隔壁の内周に沿って並設され、
    前記隔壁には、前記給排気ダクトからの空気の流出入を許容する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
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