JP5354426B2 - 測定装置、測定方法、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて対象物の特性を測定する測定装置に係り、特に測定用端子の位置を画像計測し、その位置を対象物が存在する任意の座標系に変換する測定装置に関する。
科学や医療の分野では、測定用端子であるプローブの位置を求めて対象物の特性を測定する場合がある。例えば、脳波(electroencephalogram:EEG)や機能的近赤外分光分析法(functional near-infrared spectroscopy:fNIRS)では、検出用のプローブを被検者の頭部に多数取り付け、様々な刺激に対する脳波の反応や脳機能の活性度分布等を測定している。これらの技術では、脳の構造情報が得られないため、プローブの位置を三次元磁気式デジタイザー等によって測定し、その位置を他の装置で得られた頭部画像や標準化した脳画像の頭表上や脳表上に投影することで、脳機能を空間解析している。
このようにプローブの位置を測定し、その位置を頭表上または脳表上に投影する技術としては、例えば、特許文献1および2が開示されている。特許文献1に記載の発明では、頭表上の任意の点に対応する脳表上の投影点を極小距離探索法、垂線投射法などの種々の方法によって求めることによって、NIRSや経頭蓋磁気刺激法(Transcranial magnetic stimulation:TMS)で得られた脳機能の測定情報が脳表上に投影される。
特許文献2に記載の発明では、同一の被験者について、複数の参照脳における脳表上の投影点を求め、それらを比較することにより、被験者内推定点と被験者内誤差を得る。また、複数の被験者について、複数の被験者内推定点と被験者内誤差を求め、それらを比較することにより、被験者間推定点と被験者間誤差を得る。
特開2005−143764号公報 特開2007−185491号公報
しかしながら、三次元磁気式デジタイザーでは、複数の測定用端子の位置を手作業で連続的に測定するため、測定時間が掛かる。また、クリッキングの失敗や測定環境に存在する鉄骨や電磁機器のノイズなどによって磁場が歪み、測定誤差が生じ易い。
このような背景を鑑み、本発明は、複数の測定用端子の位置を測定する時間と誤差を低減する技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定する測定装置において、前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットと、前記ターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影する撮影部と、前記撮影部の撮影画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測する三次元座標計測部と、前記三次元座標計測部で計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正するフロートオフセット補正部と、を備えることを特徴とする測定装置である。
請求項1に記載の発明によれば、複数の測定用端子の位置を測定する時間と誤差を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、特定の測定用端子の位置を固定し、他の測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、対象物表面と、複数の測定用端子の位置で構成される面とが略等しい曲率となるため、複数の測定用端子の位置を対象物表面に投影することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、特定の測定用端子の位置を固定し、他の測定用端子の位置を前記法線方向に移動させるオフセット量を求め、さらに複数の測定用端子の位置を固定して、測定用端子ごとに複数のオフセット量を求め、前記複数のオフセット量の平均値を補正に必要なオフセット量として利用することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、対象物表面と、複数の測定用端子の位置で構成される面とが、より等しい曲率となるため、複数の測定用端子の位置を対象物表面に投影することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、予め与えられた測定用端子のオフセット量だけ前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、対象物表面と、複数の測定用端子の位置で構成される面とが略等しい曲率となるため、複数の測定用端子の位置を対象物表面に投影することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ターゲットは、前記測定用端子を識別するコード部を有するコードターゲットであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、複数の撮影画像内で検出したターゲットを自動的に対応付けることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ターゲットは、前記測定用端子を識別するカラーコード部を有するカラーコードターゲットであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、複数の撮影画像内で検出したターゲットを自動的に対応付けることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フロートオフセット補正部で補正した測定用端子の位置を、少なくとも3つの参照点によって、対象物が存在する座標系に変換する座標変換部をさらに備え、前記座標変換部は、前記参照点が4つ未満である場合に、極座標を利用して前記参照点から補助参照点を算出することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、測定用端子の位置は、参照点が4つ未満であっても、対象物が存在する座標系に変換することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記対象物は人体の頭部であり、前記参照点は前記頭部の解剖学的メルクマールであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、測定用端子の位置を参照頭部が存在する座標系に安定的に変換することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記座標変換部で変換した測定用端子の位置を、バルーンインフレーション法、または凸包法、または前記法線を用いて、前記対象物表面上に投影する投影部をさらに備えることを特徴する。
請求項9に記載の発明によれば、測定用端子の位置を参照頭部の頭表上または脳表上に投影することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ターゲットは、前記測定用端子のソケットの挿入面に設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、ターゲットの複数の位置マークが含まれる仮想平面の法線方向と、測定用端子の測定方向とが略等しくなる。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ターゲットは、L型の測定用端子の頭部に設けられていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、ターゲットの複数の位置マークが含まれる仮想平面の法線方向と、測定用端子の測定方向とが略等しくなる。
請求項12に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記カラーコード部の起点は、前記複数の位置マークにおける所定の位置関係に基づいて判別されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、カラーコード部のコードを自動的に読み取ることができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ターゲットは、少なくとも4つの位置マークを有していることを特徴とする。
請求項13に記載の発明によれば、複数の位置マークが所定の位置関係にあるか否かを、単写真標定またはDLT(Direct Linear Transformation)を利用して確認し、撮影画像内で検出した複数の位置マークを測定用端子ごと(ターゲットごと)のグループに分類できたか否かを確認することができる。
請求項14に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定の位置関係は、測定用端子の位置を中心とする同心円上に配置された関係、または測定用端子の
位置を中心とする正多角形の各辺近傍に配置された関係であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明によれば、複数の位置マークで形成される円または正多角形の中心を検出することで、測定用端子の位置を自動的に求めることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定の位置関係は、対称となる2つの三角形の頂点に配置された関係であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明によれば、撮影画像内で検出された複数の位置マークを測定用端子ごと(ターゲットごと)のグループに自動的に分類することができる。
請求項16に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定の位置関係は、多角形の頂点に配置された関係であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明によれば、撮影画像内で検出された複数の位置マークを測定用端子ごと(ターゲットごと)のグループに自動的に分類することができる。
請求項17に記載の発明は、対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定するための測定方法において、前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影する手順と、前記手順で撮影した画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測する手順と、前記手順で計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正する手順と、を備えることを特徴とする測定方法である。
請求項17に記載の発明によれば、複数の測定用端子の位置を測定する時間と誤差を低減することができる。
請求項18に記載の発明は、対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定するためのプログラムにおいて、前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影するステップと、前記ステップで撮影した画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測するステップと、前記ステップで計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項18に記載の発明によれば、複数の測定用端子の位置を測定する時間と誤差を低減することができる。
本発明によれば、複数の測定用端子の位置を測定する時間と誤差を低減することができる。
測定装置のブロック図である。 計算処理部の機能ブロック図である。 測定装置の動作を示すフローチャートである。 プローブソケットに設けたリングカラーコードターゲットの斜視図である。 リングカラーコードターゲットの正面図である。 リングカラーコードターゲットを認識するためのフローチャートである。 単写真標定またはDLTによって複数の位置マークの設計位置を確認する方法を説明する説明図である。 相互標定を説明する説明図である。 フロートオフセット補正を説明する説明図である。 補助参照点の算出方法を説明する説明図である。 プローブ位置またはチャネル位置の投影方法を説明する説明図である。 プローブ位置またはチャネル位置の投影方法を説明する説明図である。 フロートオフセット補正を説明する説明図である。 L型プローブの頭部に設けた四角形カラーコードターゲットの斜視図である。 四角形カラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。 その他のカラーコードターゲットの正面図である。
1.第1の実施形態
以下、測定装置の一例について、図面を参照して説明する。
図1は、測定装置のブロック図である。測定装置1は、fNIRSを用いて脳内の血流変化を測定する装置である。測定装置1は、近赤外光を頭部25に照射する。照射された近赤外光の一部は、脳血管内のヘモグロビン(Hb)によって吸収される。測定装置1は、脳内で反射した近赤外光を受光し、近赤外光の吸収量の変化に基づいて、脳内のHb濃度を測定する。Hbには、酸素化ヘモグロビン(OxyHb)と脱酸素化ヘモグロビン(DeoxyHb)があり、両者は吸光特性が異なるため、測定装置1は、少なくとも2波長の光を用いて、それぞれの濃度変化を計測する。
また、測定装置1は、Hbの濃度変化を空間解析するため、これを参照する頭部の頭表上または脳表上に表示する。参照頭部としては、核磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging:MRI)やコンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)の頭部画像、Talairach標準脳座標系やMNI(Montoreal Neurological Institute)標準脳座標系の標準脳を用いる。
このため、測定装置1は、事前にプローブ(測定用端子)が取り付けられる位置、またはチャネルの位置(送光プローブと受光プローブの中点)を画像計測する。画像計測は、少なくとも異なる2方向から撮影された画像に基づいて行われる。画像計測によって求めたプローブ位置またはチャネル位置の三次元座標は、ステレオモデルの座標系(以下、モデル座標系という)に存在する。したがって、測定装置1は、プローブまたはチャネルの三次元座標をモデル座標系から参照頭部が存在する座標系(以下、参照座標系という)に座標変換する。
さらに、測定装置1は、座標変換したプローブ位置またはチャネル位置を参照頭部の頭表上または脳表上に投影する。Hbの濃度変化は、投影されたプローブ位置またはチャネル位置に表示される。これにより、脳内の血流変化を空間解析することが可能となっている。
(測定装置の構成)
図1に示すように、測定装置1は、光源2および3、発振器4および5、光ファイバー6および7、結合器8、送光プローブ9、プローブホルダ10、プローブソケット11および12、受光プローブ13、受光素子14、ロックインアンプ15および16、A/D変換部17、計算処理部18、記憶部19、表示部20、入力部21、撮影部22および23、キャプチャ部24を備えている。
光源2および3は、可視から近赤外光領域の異なる波長λ1およびλ2の光を発光する。光源2および3からの光は、異なる周波数f1およびf2の発振器4および5でそれぞれ強度変調される。強度変調された光は、それぞれ光ファイバー6および7を介して、結合器8によって結合される。結合された光は、送光プローブ9によって頭部25に照射される。頭部25に照射されたλ1の光の一部は、脳血管内のOxyHbによって吸収され、波長λ2の光の一部は、DeoxyHbによって吸収される。脳内で反射したλ1,λ2の光は、受光プローブ13に入射する。
なお、送光プローブ9および受光プローブ13は、プローブホルダ10のプローブソケット11および12によって着脱自在に支持されている。図1では、一組の送受光プローブを代表的に示しているが、測定装置1は、多チャンネルでHb濃度変化を測定することが可能である。この場合、複数組の送受光プローブ、光源、発振器、受光素子、ロックインアンプ等が必要となる。
受光プローブ13に入射した光は、受光素子14で光電変換される。光電変換された測定信号は、2つのロックインアンプ15および16に入力する。ロックインアンプ15は、発振器4から参照周波数f1を入力し、ロックインアンプ16は、発振器5から参照周波数f2を入力する。ロックインアンプ15は、f1に基づき、λ1の測定信号(λ1信号)を抜き出し、ロックインアンプ16は、f2に基づき、λ2の測定信号(λ2信号)を抜き出す。λ1信号およびλ2信号は、アナログ−デジタル(A/D)変換部17によってデジタル信号に変換され、計算処理部18に入力される。
計算処理部18は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース等を備えたパーソナルコンピュータ、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのPLD(Programmable Logic Device)で構成される。計算処理部18は、A/D変換部17からλ1信号,λ2信号を入力する。計算処理部18は、λ1信号に基づいてOxyHbの濃度変化を測定し、λ2信号に基づいてDeoxyHbの濃度変化を測定する。また、計算処理部18は、経時的なOxyHbとDeoxyHbの濃度変化(Hb濃度変化)を送受光プローブまたはチャネル毎に記憶部19に記憶する。
記憶部19は、ハードディスクドライブ等の不揮発性記憶手段である。記憶部19は、計算処理部18で測定したHb濃度変化、参照頭部の座標系等を記憶する。表示部20は、液晶ディスプレイであり、入力部21は、キーボードおよびマウスである。なお、表示部20および入力部21をタッチパネルディスプレイで構成してもよい。
撮影部22および23は、工業計測用のCCD(Charge Coupled Device)カメラや市販のデジタルカメラである。撮影部22および23は、少なくとも異なる2方向からプローブホルダ10を撮影する。撮影部22および23で得られた映像信号は、キャプチャ部24によってデジタル画像に変換される。なお、撮影部22および23がデジタルカメラの場合には、キャプチャ部24は不要である。キャプチャ部24は、デジタル変換した少なくとも一組の左右画像(R,L)を計算処理部18に出力する。また、撮影部を1つのカメラで構成してもよい。
(計算処理部の構成)
以下、計算処理部18の構成について詳細に説明する。図2は、計算処理部の機能ブロック図である。計算処理部18は、三次元座標計測部30、フロートオフセット補正部31、座標変換部32、投影部33、Hb濃度変化測定部34、Hb濃度変化表示部35を備えている。
これらは、PCで動作するプログラム、またはPLDで構成される。なお、プログラムの場合には、CDROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
三次元座標計測部30は、キャプチャ部24から左右画像を入力する。三次元座標計測部30は、左右画像に基づき、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1の三次元座標を計測する。
なお、プローブ位置P1,P2は、プローブソケット11,12の挿入面における中心であり、チャネル位置Ch1は、プローブホルダ10の表面におけるP1P2の中点である。P1,P2,Ch1は、頭部25の表面(頭表面)から数cm浮いた状態にあり、その浮きの度合いはプローブまたはチャネル毎に異なる場合がある。
フロートオフセット補正部31は、頭表面と、複数のプローブ位置P1,P2で構成される面またはチャネル位置Ch1で構成される面とが略等しい曲率となるように、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1の頭表面からの浮き度合いを補正する(フロートオフセット補正)。
P1,P2またはCh1をフロートオフセット補正するため、プローブ周囲またはチャネル周囲に少なくとも3つの位置マークが設けられる。位置マークの三次元座標は、三次元座標計測部30によって計測される。
フロートオフセット補正部31は、位置マークの三次元座標に基づき、位置マークを含む仮想平面を求め、この仮想平面の法線方向にP1,P2またはCh1を移動することによってP1,P2またはCh1の浮き度合いを補正する。
座標変換部32は、P1,P2またはCh1の三次元座標をモデル座標系から参照座標系へ座標変換する。座標変換には、アフィン変換を用いる。アフィン変換の変換行列は、3つの参照点Nz,AR,ALと、1つの補助参照点に基づいて求められる。3つの参照点Nz,AR,ALは、解剖学的メルクマール(Nz:鼻根点、AL,AR:左右の前耳介点)であり、国際10−20システム(脳波電極の標準的な設置法)の初期参照点である。補助参照点は頭表上の任意の位置とするが、頭頂点Cz近傍であることが望ましい。なお、3つの参照点Nz,AR,ALと1つの補助参照点の三次元座標は、事前に三次元座標計測部30によって計測される。
参照座標系において、Nz,AR,ALの位置は安定的に求められるが、補助参照点の位置は求められない。このため、座標変換部32は、Nz,AR,ALに基づき、モデル座標系と参照座標系で対応する補助参照点を算出する。補助参照点の算出には、極座標を用いる。
座標変換部32は、モデル座標系と参照座標系における参照点、補助参照点の三次元座標に基づいて、アフィン変換の変換行列を求める。また、座標変換部32は、この変換行列を用いて、P1,P2またはCh1の三次元座標をモデル座標系から参照座標系へ座標変換する。
投影部33は、参照座標系のプローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を参照頭部の頭表上または脳表上に投影する。P1,P2またはCh1の投影には、バルーンインフレーション法、凸包法、または複数の位置マークを含む仮想平面の法線を用いる。
Hb濃度変化計測部34は、A/D変換部17からλ1信号,λ2信号を入力し、経時的なHb濃度変化をプローブ毎またはチャネル毎に計測する。Hb濃度変化表示部35は、Hb濃度変化をプローブ毎またはチャネル毎に頭表上または脳表上に表示する。
(測定装置の動作)
以下、測定装置の動作について説明する。図3は、測定装置の動作を示すフローチャートである。以下では、図3のステップ毎に計測手順を詳細に説明する。
(頭部にターゲットの貼付:S10)
まず、図1の頭部25にターゲットを貼付する。3つの参照点Nz,AR,ALに円形のレトロターゲット(再帰反射性ターゲット)を貼り付ける。レトロターゲットは光を全反射するため、撮影画像で白円として映し出される。
次に、頭表上の任意の位置にレトロターゲットを貼り付け、補助参照点とする。補助参照点は、頭頂点Cz近傍であることが好ましい。頭頂点Czを補助参照点とする場合には、プローブ9の位置P1がCzと同じであるため、補助参照点としてP1の位置を流用することができる。
さらに、プローブ位置P1,P2にリングカラーコードターゲットを貼り付ける。図4は、プローブソケットに設けたリングカラーコードターゲットの斜視図であり、図5は、リングカラーコードターゲットの正面図である。
リングカラーコードターゲット40(以下、リングターゲットという)は、プローブソケット11の挿入面に貼り付けられる。プローブソケット11の挿入面の法線41は、光がプローブから出入射する光軸方向と略等しい。
リングターゲット40は、6つの位置マークM1〜M6を有している。6つの位置マークM1〜M6は、円形のレトロターゲットもしくは白色の円であり、同心円上に配置されている。6つの位置マークM1〜M6で形成される円の中心は、プローブの中心位置P1である。
6つの位置マークM1〜M6は、対称となる2つの三角形43,44の頂点に配置されている。この形状の三角形43,44の頂点に配置された位置マークの組み合わせは一組のみとなっている。このため、この形状の三角形を撮影画像内で探索し、その三角形と向かい合う三角形を撮影画像内で探索することで、撮影画像内の複数の位置マークをリングターゲット40毎(プローブ毎)のグループに分類することができる。
また、リングターゲット40は、基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6を有している。基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6は、6つの位置マークM1〜M6と同じ同心円上に配置されている。
基準色部R,G,Bは、位置マークに挟まれている。カラーコード部C1とC2、C3とC4、およびC5とC6は連続しており、連続する2つのカラーコード部は、位置マークに挟まれている。すなわち、基準色部R,G,Bの隣は、位置マークであり、カラーコード部C1〜C6の隣は、位置マークまたはカラーコード部である。カラーコード部C1〜C6の起点は、位置マークM1〜M6の所定の位置関係(対称となる2つの三角形43,44の頂点に配置された関係)から判定される。
この設計位置に基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6があるか否かによって、リングターゲット40であるか否かを判定することができる。
カラーコード部C1〜C6は、その配色によってコードに変換される。このコードは、リングターゲット40の識別番号であるため、左右画像で複数のリングターゲット40を対応付けることができる。
また、チャネル位置Ch1を計測する場合には、チャネル位置Ch1にリングターゲット40またはレトロターゲットを貼り付ける。
(ターゲット撮影:S11)
次に、頭部25に貼り付けたターゲットを撮影する。撮影は、プローブ9および13を外した状態で行う。
(プローブまたはチャネル、参照点の三次元座標計測:S12)
続いて、撮影画像からプローブまたはチャネル、参照点の三次元座標を計測する。まず、撮影画像からリングターゲット40(プローブまたはチャネル)を検出し、プローブ位置またはチャネル位置を左右画像で対応付ける処理について説明する。
図6は、リングカラーコードターゲットを認識するためのフローチャートである。まず、左右画像を二値化し、白円で周囲が黒い箇所をリングターゲット40の位置マーク(以下、円形ターゲットという)として検出する(ステップS20)。この際、円形ターゲットの重心座標をモーメント法によって算出する。
次に、図5に示す三角形43,44を検出する(ステップS21)。検出した円形ターゲットの中から、大きさが略等しい円形ターゲットを2点選択する。選択した2点の円形ターゲットの距離と円形ターゲットの半径との比率を求め、比率が設計値に近ければ、3点目の円形ターゲットを探索する。三角形の各辺と円形ターゲットの半径の比率、および三角形の内角が設計値に近ければ、リングターゲット40の候補三角形とする。
次に、候補三角形に対応する三角形を検出する(ステップS22)。三角形の向いている方向を調べ、向かい合う方向に三角形を検出する。向かい合う三角形の距離(M2M3とM5M6)と円形ターゲットの半径の比率を求め、比率が設計値に近ければ、リングターゲット40の6つの候補点M1〜M6とする。この際、6つ候補点の重心座標にラベルM1〜M6を付ける。
次に、単写真標定またはDLT(Direct Linear Transformation)(バンドル調整含む)の計算を行い、6つの候補点M1〜M6がリングターゲット40の設計位置にあるか否かを判定する(ステップS23)。図7は、単写真標定またはDLTによって複数の位置マークの設計位置を確認する方法を説明する説明図である。まず、単写真標定またはDLTを用いて、画像上で検出した6つの候補点M1〜M6(黒点)と、基準点の三次元座標(リングターゲット40の6点の設計位置に基づく三次元座標)とから、カメラの位置および向き(X,Y,Z,ω,φ,κ)を求める。
次に、単写真標定またはDLTを用いて、カメラの位置および向きと基準点の三次元座標から、撮影画像上に基準点を投影した点W1〜W6(白点)を求める。このとき、黒点M1〜M6と白点W1〜W6との差をそれぞれ計算する。この差が略等しければ、6つの候補点M1〜M6がリングターゲット40の設計位置にあると判定する。この差が略等しくない場合には、ステップS22に戻る。
以下、単写真標定およびDLT(バンドル調整含む)について説明する。単写真標定とは、1枚の写真の中に写された基準点に成り立つ共線条件を用いて、写真を撮影したカメラの位置(X0,Y0,Z0)およびカメラの傾き(ω,φ,κ)を求め、写真座標x,yと地上座標X,Y,Zの間の関係を求めるものである。共線条件とは、投影中心、写真像および地上の対象物が一直線上にあるという条件である。また、カメラの位置(X0,Y0,Z0)とカメラの傾き(ω,φ,κ)は外部標定要素と呼ばれる。
カメラ座標系をx,y,z、写真座標系x,y、地上座標系をX,Y,Zとする。カメラを各座標軸の正方向に対して左回りにそれぞれκ,φ,ωだけ順次回転させた向きで撮影を行ったとする。4点の画像座標と対応する基準点の3次元座標を数1に示す2次の射影変換式に代入し、観測方程式を立ててパラメ−タb1〜b8を求める。
Figure 0005354426
数1のパラメータb1〜b8を用いて、以下の数2から外部標定要素を求める。
Figure 0005354426
次に、単写真標定の原理より、地上の対象物(X,Y,Z)に対応する、傾いたカメラ座標系のカメラ座標(xp、yp、zp)を以下の数3から求める。数3では、数2で求まったカメラの傾き(ω、φ、κ)を代入し、回転行列の計算をして、パラメータa11〜a33を求める。
Figure 0005354426
求まったパラメータa11〜a33と数2で求まったカメラの位置(X0、Y0、Z0)および基準点の三次元座標(X,Y,Z)を投影中心、写真像および対象物が一直線上にあるという以下の数4の共線条件式に代入し、写真座標(x、y)を求める。
Figure 0005354426
次にDLTについて説明する。DLTは、写真座標と被写体の3次元座標(対象点座標)との関係を3次の射影変換式で近似したものである。DLTの基本式は以下の数5となる。
Figure 0005354426
数5の式の分母を消去すると、数6の線形式を導き出せる。
Figure 0005354426
さらに、数6を変形すると、以下の数7となる。
Figure 0005354426
数7を直接、最小二乗法を用いて解くと、写真座標と対象点座標との関係を決定するL〜L11の11個の未知変量を取得できる。この未知変量により対象点の3次元座標を求めることができる。
次に、図6のリングターゲット40の判定について説明する(ステップS24)。リングターゲット40の判定は、基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6が設計位置にあるか否か判定することによって行われる。まず、検出した6点M1〜M6を用いて、形が歪んだリングターゲット40を歪みのない正面図に座標変換する。座標変換にはアフィン変換を用いる。座標変換にすることよって、円形ターゲットM1〜M6、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6の位置が判別し易くなる。
座標変換したリングターゲット40の設計位置に基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6が有るか否かを判定する。この際、調べる画素の輝度値(RGB)は、数8に基づき、HSI色変換される。基準色部R,G,Bの判定は、数9に基づいて行われ、カラーコード部C1〜C6の判定は、数10〜数12に基づいて行われる。基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6が設計位置にない場合には、ステップS22に戻る。
Figure 0005354426
Figure 0005354426
Figure 0005354426
Figure 0005354426
Figure 0005354426
次に、カラーコード部C1〜C6の配色からコードに変換する(ステップS25)。カラーコード部C1〜C6の配色とコードの組み合わせは、記憶部19に記憶されている。このコードが、リングターゲット40の識別情報となる。
続いて、読み取ったコードを円形ターゲットM1〜M6の重心座標にラベルリングする(ステップS26)。例えば、コードが50の場合、M1にラベル501、M2にラベル502、M3にラベル503、M4にラベル504、M5にラベル505、M6にラベル506とラベルを付ける。
次に、全ての三角形を探索したか否かを判定する(ステップS27)。探索していない三角形がある場合には、ステップS22に戻る。全て探索した場合には処理を終了する。左右画像について図6のフローが終了すると、上記コードによって、左右画像間で複数のリングターゲット40が対応付けられる。
次に、撮影画像から4つの参照点Nz,AR,AL,Czのレトロターゲットを検出し、参照点を左右画像で対応付ける処理について説明する。なお、プローブ位置P1をCzに利用する場合には、Czの検出は不要である。
まず、二値化した撮影画像から、白円で周囲が黒くない箇所を参照点のレトロターゲットとして検出する。参照点は4つのみであるため、左右画像で対応する参照点をマウスで指示する(マニュアル)。このとき、レトロターゲットの重心座標を自動計算して検出する(半自動)。また、左画像で参照点をマウスで指示すると、右画像で相関の高い位置を自動的に検出して、表示する(半自動)。この検出には、残差逐次検定法(Sequential Similarity Detection Algorithm:SSDA)、正規相関法などを用いる。
また、Nz,AR,ALを自動的に検出、対応付けることも可能である。Nzの場合には、二値化した左右画像から、黒で周囲が白い箇所(両目)を検出し、両目の中央にあるレトロターゲットをNzとして検出、対応付ける。また、AR,ALの場合には、左右の耳のパターン画像を事前に用意し、SSDA、正規相関法を用いて相関の高い領域を抽出する。その領域からAR,ALのレトロターゲットを検出、対応付ける。
次に、左右画像におけるチャネルCh1の検出について説明する。チャネル位置Ch1には、レトロターゲットが貼り付けられているため、左右画像を二値化することで、Ch1を自動的に検出する。左右画像におけるCh1の対応付け処理は、マウスを用いてマニュアルで指示する。あるいは、プローブ位置P1,P2などのリングターゲット位置からCh1を自動的に対応付ける。なお、Ch1は、プローブ位置P1とP2の中点として自動的に検出および対応付けてもよい。この場合、Ch1にレトロターゲットを貼り付ける必要はない。また、Ch1にコードターゲットを貼り付けた場合には、上述した処理を行うことで自動的に検出および対応付けることが可能である。
次に、プローブまたはチャネル、参照点の三次元座標を計測する。三次元座標の計測には、相互標定を用いる。図8は、相互標定を説明する説明図である。まず、左右画像で対応する少なくとも6点の基準点(パスポイント)によってカメラの外部標定要素(κ,φ,κ,φ,ω)を求める。基準点には、正面撮影されたリングターゲット40の6点M1〜M6を用いてもよい。
相互標定では、2つの投影中心O,Oと基準点Pを結ぶ2本の光線が同一平面内になければならいという共面条件式を用いる。以下の数13に、共面条件式を示す。
Figure 0005354426
図8に示すように、モデル座標系の原点を左側の投影中心Oにとり、右側の投影中心Oを結ぶ線をX軸とする。縮尺は、基線長を単位長さとする。このとき、求めるパラメータは、左側のカメラのZ軸の回転角κ、Y軸の回転角φ、右側のカメラのZ軸の回転角κ、Y軸の回転角φ、X軸の回転角ωの5つの回転角となる。左側のカメラのX軸の回転角ωは0なので、考慮する必要はない。このような条件にすると、数13の共面条件式は数14のようになり、この式を解けば各パラメータが求められる。
Figure 0005354426
ここで、モデル座標系XYZとカメラ座標系xyの間には、次に示すような座標変換の関係式が成り立つ。
Figure 0005354426
これらの式を用いて、次の手順により、未知パラメータ(外部標定要素)を求める。
(1)未知パラメータ(κ,φ,κ,φ,ω)の初期近似値は通常0とする。
(2)数14の共面条件式を近似値のまわりにテーラー展開し、線形化したときの微分係数の値を数15により求め、観測方程式をたてる。
(3)最小二乗法をあてはめ、近似値に対する補正量を求める。
(4)近似値を補正する。
(5)補正された近似値を用いて、(2)〜(4)までの操作を収束するまで繰り返す。
相互標定が収束した場合、さらに接続標定が行われる。接続標定は、複数のモデル間の傾き、縮尺を統一して同一座標系とする処理である。この処理を行った場合、以下の数16で表される接続較差を算出する。算出した結果、ΔZおよびΔDが、所定値(例えば、0.0005(1/2000))以下であれば、接続標定が正常に行われたと判定する。
Figure 0005354426
次に、求めたカメラの外部標定要素(κ,φ,κ,φ,ω)と、プローブ位置P1(ここでは、位置マークM1〜M6)またはチャネル位置Ch1、参照点Nz,AR,AL,Czの画像座標を数15に代入する。これにより、プローブ位置またはチャネル位置、参照点の三次元座標を求めることができる。
(プローブ位置またはチャネル位置の浮き度合い補正:S13)
以下、プローブ位置またはチャネル位置のフロートオフセット補正について説明する。まず、図4に示すように、位置マークM1〜M6の三次元座標に基づき、位置マークを含む仮想平面42を求める。さらに、プローブ位置P1を通るように仮想平面42の法線41を求める。
このとき、任意のプローブの中心点をA1、法線をB1とし、隣接するプローブの中心点をA2、法線をB2とすると、図9に示すような関係になる。図9は、フロートオフセット補正を説明する説明図である。ここで、B1とA1A2がなす角度と、B2とA1A2がなす角度のうち、頭部25側の角度の差が最小になるように、A1を固定し、A2の位置を法線B2に沿って移動させる。このときできた点をA2'とする。
もし、プローブホルダ10が平面上に置かれている場合、B1とA1A2'がなす角度とB2とA1A2'がなす角度はそれぞれ90度となる。しかし、プローブホルダ10は曲面を呈しているので、オフセット補正が正しく行われた場合、それぞれ90度弱の角度をなす。
いま、A2をB2に沿って、頭表面の方へ徐々に移動していったとすると、A1A2'が頭部と平行になるときにオフセットが最適となる。このとき、B1とA1A2'がなす角度とB2とA1A2'がなす角度のうち、頭部側の角度は90度弱で等しくなり、それらの差が最小になる。
次に、上記作業をA2の隣接点について実施する。これをプローブの数だけ繰り返すと、プローブ位置のフロートオフセット補正が終了する。
(3つの参照点から補助参照点を算出:S14)
以下、3つの参照点Nz,AR,ALから、参照座標系の補助参照点Czを算出する方法について説明する。図10は、補助参照点の算出方法を説明する説明図である。
まず、極座標を設定する。極座標の設定には、3つの参照点Nz、AR,ALを利用する。AR,ALの中点を原点Oとし、ONzをx軸、OALをy軸とする。また、原点Oを通り、Nz,AR,ALを含む平面の法線をz軸とする。このとき、原点Oから鼻根に向かうx軸を方位角A=0°とし、Nz,AR,ALを含む平面の法線を仰角E=0°とし、原点Oから補助参照点Czまでの距離をRとする。すると、Czは極座標系(A,E,R)で表される。
このとき、モデル座標系(添字1で表す)と参照座標系(添字2で表す)では、Rは異なるが、これを無視して、モデル座標系のCz(A,E,R)と参照座標系のCz(A,E,R)を対応付けるというルールを定める。これを極座標−R解放法という。
具体的には、既に求めたモデル座標系のNz,AR,AL、Czの三次元座標に基づき、CzのA,Eを求める。次に、参照座標系において、モデル座標系で求めたA,E方向に直線を引き、参照頭部の表面との交点Czを求める。これにより、4つ目の補助参照点Cz、Czが対応付けられる。
(4つの参照点から座標変換の行列算出:S15)
次に、3つの参照点と補助参照点の4点から座標変換の変換行列を算出する。座標変換には、アフィン変換を用いる。アフィン変換の基本式を数17に示す。数17の行列式を数18の一次方程式にし、4点の三次元座標を数18に代入して連立方程式を解く。これにより、変換行列を求める。
Figure 0005354426
Figure 0005354426
(プローブ位置またはチャネル位置をモデル座標系から参照座標系へ座標変換:S16)
次に、上記変換行列を用いて、既に求めたプローブ位置またはチャネル位置の三次元座標をモデル座標系から参照座標系へ座標変換する。この処理は、数17の式に、P1,P2またはCh1の三次元座標を代入することで求める。
(プローブ位置またはチャネル位置を参照頭部の頭表上または脳表上に投影:S17)
参照座標系のプローブ位置またはチャネル位置は、参照頭部上には位置していないため、バルーンインフレーション法(Balloon-inflation Method)、凸包法(Convex-hull Method)、または複数の位置マークを含む仮想平面の法線を用いて、プローブ位置またはチャネル位置を参照頭部の頭表上または脳表上に投影する。図11および図12は、プローブ位置またはチャネル位置の投影方法を説明する説明図である。
バルーンインフレーション法では、仮想的な風船(球面)をプローブ位置P1から拡張し、その表面と接する頭表または脳表を抽出する。この重心を求め、P1から重心へ直線を引く。この直線と頭表の交点P1'または脳表の交点P1''を投影点と定める。プローブ位置P2またはチャネル位置Ch1についても同様の処理を行い、投影点P2',P2''またはCh1',Ch1''を求める。
凸包法では、まず、プローブ位置全体を単純な凸包で覆う表面を作る。次に、この凸包に対して、頭表上または脳表上の任意の点から最短距離を求める。最後に、凸包上の最短距離点P1に向かって直線を伸ばし、その直線と頭表との交点P1'または脳表との交点P1''を投影点と定める。プローブ位置P2またはチャネル位置Ch1についても同様の処理を行い、投影点P2',P2''またはCh1',Ch1''を求める。
複数の位置マークを含む仮想平面の法線を用いる場合では、図12に示すように、事前に複数の位置マークM1〜M6の三次元座標も参照座標系へ座標変換しておく。次に、複数の位置マークM1〜M6を含む仮想平面を想定し、仮想平面の法線41を求める。この法線41と頭表との交点P1'または脳表の交点P1''を投影点と定める。プローブ位置P2についても同様の処理を行い、投影点P2',P2''を求める。チャネル位置Ch1にリングターゲット40を設けた場合には、これと同様の処理を行うことができる。
(Hb濃度変化を頭表上または脳表上に表示:S18)
最後に、プローブ毎またはチャネル毎に測定したOxyHbとDeoxyHbの濃度変化を参照頭部の頭表上または脳表上に表示する。
(第1の実施形態の優位性)
以下、第1の実施形態の優位性について説明する。第1の実施形態によれば、複数のプローブ9および13が取り付けられる位置P1,P2を、画像計測(写真測量)によって半自動または全自動で測定できるため、測定時間を低減することができる。
また、画像計測では、三次元磁気式デジタイザーのように測定環境に依存して測定誤差を生じることがないため、従来と比べて測定誤差を低減することができる。
また、リングターゲット40の複数の位置マークM1〜M6は、プローブが取り付けられる位置P1またはP2を中心とする同心円上に配置された関係(所定の位置関係)を有しているため、複数の位置マークM1〜M6で形成される円の中心を検出することで、プローブが取り付けられる位置P1,P2を求めることができる。
また、リングターゲット40の複数の位置マークM1〜M6は、対称となる2つの三角形43,44の頂点に配置された関係(所定の位置関係)を有しているため、撮影画像内で検出された複数の位置マークをリングターゲット40毎(プローブ毎)のグループに自動的に分類することができる。
また、リングターゲット40は、プローブ9および13を識別するカラーコード部C1〜C6を有しているため、左右の撮影画像内で検出したリングターゲット40を自動的に対応付けることができる。
カラーコード部C1〜C6の起点は、位置マークM1〜M6の所定の位置関係(対称となる2つの三角形43,44の頂点に配置された関係)から判定されるため、カラーコード部C1〜C6のコードを自動的に読み取ることができる。
また、ターゲットは、少なくとも4つの位置マークを有しているため、撮影画像内で検出した複数の位置マークM1〜M6が所定の位置関係にあるか否かを、単写真標定またはDLT(Direct Linear Transformation)を利用して確認し、撮影画像内で検出した複数の位置マークM1〜M6を測定用端子ごと(ターゲットごと)のグループに分類できたか否かを確認することができる。
また、リングターゲット40は、プローブソケット11および12の挿入面に設けられているため、リングターゲット40の複数の位置マークM1〜M6が含まれる仮想平面42の法線41方向と、プローブ9および13の光軸方向とが略等しくなる。
また、フロートオフセット補正によって、頭表面とプローブ面またはチャネル面とが略等しい曲率となるため、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を頭表上または脳表上に投影することができる。
また、フロートオフセット補正したプローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1は、参照点が4つ未満であっても、参照座標系に変換することができる。この参照点には、頭部25の解剖学的メルクマールを利用するため、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を参照座標系に安定的に変換することができる。
また、座標変換したプローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を、バルーンインフレーション法、または凸包法、または法線41を用いて、頭表面上または脳表面上に投影することができる。
2.第2の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。第2の実施形態は、フロートオフセット補正の変形例である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図9に示すように、任意のプローブの中心点をA1、法線をB1とし、隣接するプローブの中心点をA2、法線をB2とする。ここで、B1とA1A2がなす角度と、B2とA1A2がなす角度のうち、頭部25側の角度の差が最小になるように、A1を固定し、A2の位置を法線B2に沿って移動させる。このときできた点をA2'とする。そして、A2をA2'まで移動させた距離をA2のオフセット量として記憶しておく。次に、上記作業をA2の隣接点について実施する。これを固定点A1以外のプローブの数だけ繰り返す。
次に、A2を固定し、A1の位置を法線B1に沿って移動させる。このときできた点をA1’とする(図示省略)。そして、A1をA1'まで移動させた距離をA1のオフセット量として記憶しておく。次に上記作業をA1の隣接点について実施する。これを固定点A2以外のプローブの数だけ繰り返す。
以上のように、全てのプローブを一個ずつ固定し、プローブ毎に複数のオフセット量を求める。この複数のオフセット量の平均をオフセット値とする。
(第2の実施形態の優位性)
以下、第2の実施形態の優位性について説明する。第2の実施形態によれば、頭表面とプローブ面またはチャネル面とが、より等しい曲率となるため、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を頭表上または脳表上に投影することができる。
3.第3の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。第3の実施形態は、フロートオフセット補正の変形例である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
予め、プローブソケット毎の実際の高さ(プローブのオフセット量)を計測しておく。また、図8に示す相互標定において、基線長(投影中心Oの距離)の実際の長さを用いることで、縮尺をモデル座標系から実世界の座標系(実座標系)にしておく。
図13は、フロートオフセット補正を説明する説明図である。任意のプローブの中心点をA1、法線をB1とし、隣接するプローブの中心点をA2、法線をB2とする。このとき、予め与えられたプローブのオフセット量だけ、順次A1,A2を法線B1,B2の方向に移動させる。これにより、プローブの位置は、実際の頭表上の位置A1',A2'に補正される。このとき、B1とA1'A2'がなす角度と、B2とA1'A2'がなす角度のうち、頭部25側の角度が略等しくなる。
(第3の実施形態の優位性)
以下、第3の実施形態の優位性について説明する。第3の実施形態によれば、頭表面とプローブ面またはチャネル面とが略等しい曲率となるため、プローブ位置P1,P2またはチャネル位置Ch1を頭表上または脳表上に投影することができる。
4.第4の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。第4の実施形態は、コードターゲットの変形例である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図5に示す基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6は、カラーに限らず、モノクロまたはグレースケールなどの無彩色であってもよい。例えば、モノクロの場合、基準色部を白とし、コード部を白黒のいずれかとする。そして、6つのコード部のモノクロ配列によって、2個=64個のプローブを識別することができる。
また、グレースケールの場合、基準色部を白とし、コード部を4段階のグレースケール(白を除く)とする。そして、6つのコード部のグレースケール配列によって、4個=4096個のプローブを識別することができる。
さらに、無彩色コードターゲットとして、QRコード(Quick Response code:登録商標)やバーコードを採用してもよい。
(第4の実施形態の優位性)
以下、第4の実施形態の優位性について説明する。第4の実施形態によれば、無彩色のコードターゲットによって、複数の撮影画像内で検出したターゲットを自動的に対応付けることができる。
5.第5の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。第5の実施形態は、コードターゲットの変形例である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。なお、第5の実施の形態におけるL型プローブを使用すれば、頭部にプローブホルダとプローブをつけた状態でプローブ位置の計測が可能となる。
図14は、L型プローブの頭部に設けた四角形カラーコードターゲットの斜視図であり、図15は、四角形カラーコードターゲットの正面図である。四角形(正方形)のカラーコードターゲット50(以下、四角形ターゲットという)は、L型プローブの頭部51の上面に貼り付けられる。L型プローブの頭部51の上面における法線52は、L型プローブから光が出入射する光軸方向と略等しい。
四角形ターゲット50は、3つの位置マークM1〜M3を有している。3つの位置マークM1〜M3は、円形のレトロターゲットであり、四角形(正方形)の3つの角に配置されている。3つの位置マークM1〜M3で形成される正方形の中心は、プローブ位置P1である。なお、ターゲットは四角形に限らず、多角形でもよい。この場合、複数の位置マークは、多角形の頂点に配置される。
3つの位置マークM1〜M3で構成される三角形53を探索することで、撮影画像内の複数の位置マークを四角形ターゲット50毎のグループに分類することができる。
また、四角形ターゲット50は、基準色部R,G,Bとカラーコード部C1〜C6を有している。基準色部R,G,Bは、位置マークM1の周囲で時計回りに配置されている。2つのカラーコード部C1とC2は、三角形53の1辺を境に位置マークM2の周囲に配置されている。また、2つのカラーコード部C3とC4およびC5とC6も、同様な配置で設けられている。この設計位置に基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6があるか否かによって、四角形ターゲット50であるか否かを判定することができる。
カラーコード部C1〜C6は、その配色によってコードに変換される。このコードは、四角形ターゲット50の識別番号であるため、左右画像で複数の四角形ターゲット50を対応付けることができる。
(第5の実施形態の優位性)
以下、第5の実施形態の優位性について説明する。第5の実施形態によれば、四角形ターゲット50が、L型プローブの頭部51に設けられているため、四角形ターゲット50の3つの位置マークM1〜M3が含まれる仮想平面の法線52方向と、L型プローブの光軸方向とが略等しくなる。
また、四角形ターゲット50の複数の位置マークM1〜M3は、三角形53(多角形)の頂点に配置された関係(所定の位置関係)を有しているため、撮影画像内で検出された複数の位置マークを四角形ターゲット50毎(プローブ毎)のグループに自動的に分類することができる。
6.第6の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。第6の実施形態は、コードターゲットの変形例である。以下、第1の実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図16〜図22は、その他のカラーコードターゲットの正面図である。図16に示すリングカラーコードターゲット60(以下、リングターゲットという)は、さらに円の中心に位置マークM0を有している。位置マークM0は、位置マークM1〜M6より大きく、リングターゲット60の直径は、位置マークM0の直径Rの3倍強になっている。位置マークM0を検出することによって、撮影画像内の複数の位置マークM1〜M6をリングターゲット60毎のグループに分類することができる。
具体的には、位置マークM0の中心を検出し、中心からエッジまでの距離R/2を求める。次に、R/2を3.75倍した部分(位置マークM1〜M6、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6)の色と明るさを求める。そして、リングターゲット60を360度回転し、設計位置に位置マークM1〜M6、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6があるか否かを検出する。これにより、リングターゲット60の判定が行われる。
図17に示すリングターゲット61は、多重円(二重円)で形成されている。これにより、リングターゲット61は、12個のカラーコード部C1〜C12を有している。位置マークM1〜M6は、カラーコード部C1〜C6と異なる円周上に配置されており、カラーコード部C7〜C12と同心円上に配置されている。
図18に示すリングターゲット62は、基準位置に、位置マークM2〜M6よりも大きい位置マークM1を有している。基準位置の位置マークM1から時計回りに色を調べることで、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C12が設計位置にあるか否かを判定することができる。
図19に示すリングターゲット63は、内円、中円、外円の多重円(三重円)で形成されている。中円には、黒色領域67が形成されている。これにより、内円のカラーコード部C1〜C6と外円のカラーコード部C7〜C12の境界を容易に判別することができる。
図20に示すリングターゲット64は、基準位置に、位置マークM2〜M6よりも小さい位置マークM1を有している。基準位置の位置マークM1から時計回りに内円、外円の色と明るさを調べることで、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C12が設計位置にあるか否かを判定することができる。
図21に示すリングターゲット65は、2つの三角形状を有する位置マークM1〜M6を有している。位置マークM1〜M6の2つの三角形状の交点は、同心円上に配置されている。リングターゲット65を360度回転するとき、これらの交点からなる円周上の色と明るさを調べることで、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C12が設計位置にあるか否かを判定することができる。
図22に示す多角形カラーコードターゲット66は、正多角形(正六角形)で形成されている。位置マークM1〜M6、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6は、正多角形の各辺近傍に配置されている。なお、位置マークM1〜M6、基準色部R,G,B、カラーコード部C1〜C6は、異なる大きさの正多角形の各辺近傍に配置されていてもよい。
(第6の実施形態の優位性)
以下、第6の実施形態の優位性について説明する。第6の実施形態によれば、撮影画像内で検出された複数の位置マークM1〜M6を、プローブ9または13毎(ターゲット毎)のグループに自動的に分類し、かつ左右画像で複数の位置マークM1〜M6を自動的に対応付けることができる。このため、複数のプローブ9および13が取り付けられる位置P1,P2の測定時間を低減することができる。
本発明は、対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて対象物の特性を測定し、かつ測定用端子の位置を測定する測定装置に用いることができる。
1…測定装置、2,3…光源、4,5…発振器、6,7…光ファイバ、8…結合器、9…送光プローブ、10…プローブホルダ、11,12…プローブソケット、13…受光プローブ、14…受光素子、15,16…ロックインアンプ、17…A/D変換部、18…計算処理部、19…記憶部、20…表示部、21…入力部、22,23…撮影部、24…キャプチャ部、25…頭部、30…三次元座標計測部、31…フロートオフセット補正部、32…座標変換部、33…投影部、34…Hb濃度変化測定部、35…Hb濃度変化表示部、40…リングカラーコードターゲット、41…法線(光軸)、42…仮想平面、43,44…三角形、50…四角形カラーコードターゲット、51…L型プローブの頭部、52…法線(光軸)、53…三角形、60〜65…リングカラーコードターゲット、66…多角形カラーコードターゲット、67…黒色領域、Nz…鼻根点、AR,AL…左右の前耳介点、Cz…頭頂点、M0〜M6…位置マーク、R,G,B…基準色部、C1〜C12…カラーコード部、P1,P2…プローブの中心位置、P1',P2'…頭表上のプローブ投影点、P1'',P2''…脳表上のプローブ投影点、Ch1…チャネルの位置,Ch1'…頭表上のチャネル投影点、Ch1''…脳表上のチャネル投影点、A1,A2…隣接するプローブの中心位置、B1,B2…法線、A1',A2’…補正後の隣接するプローブ中心位置。

Claims (18)

  1. 対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定する測定装置において、
    前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットと、
    前記ターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影する撮影部と、
    前記撮影部の撮影画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測する三次元座標計測部と、
    前記三次元座標計測部で計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正するフロートオフセット補正部と、
    を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、特定の測定用端子の位置を固定し、他の測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、特定の測定用端子の位置を固定し、他の測定用端子の位置を前記法線方向に移動させるオフセット量を求め、さらに複数の測定用端子の位置を固定して、測定用端子ごとに複数のオフセット量を求め、前記複数のオフセット量の平均値を補正に必要なオフセット量として利用することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記フロートオフセット補正部は、隣接する測定用端子の位置を結ぶ仮想結線を想定し、前記仮想結線と前記法線とのなす対象物側の角度が略等しくなるように、予め与えられた測定用端子のオフセット量だけ前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  5. 前記ターゲットは、前記測定用端子を識別するコード部を有するコードターゲットであることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  6. 前記ターゲットは、前記測定用端子を識別するカラーコード部を有するカラーコードターゲットであることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  7. 前記フロートオフセット補正部で補正した測定用端子の位置を、少なくとも3つの参照点によって、対象物が存在する座標系に変換する座標変換部をさらに備え、前記座標変換部は、前記参照点が4つ未満である場合に、極座標を利用して前記参照点から補助参照点を算出することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  8. 前記対象物は人体の頭部であり、前記参照点は前記頭部の解剖学的メルクマールであることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記座標変換部で変換した測定用端子の位置を、バルーンインフレーション法、または凸包法、または前記法線を用いて、前記対象物表面上に投影する投影部をさらに備えることを特徴する請求項7に記載の測定装置。
  10. 前記ターゲットは、前記測定用端子のソケットの挿入面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  11. 前記ターゲットは、L型の測定用端子の頭部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  12. 前記カラーコード部の起点は、前記複数の位置マークにおける所定の位置関係に基づいて判別されることを特徴とする請求項6に記載の測定装置。
  13. 前記ターゲットは、少なくとも4つの位置マークを有していることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  14. 前記所定の位置関係は、測定用端子の位置を中心とする同心円上に配置された関係、または測定用端子の位置を中心とする正多角形の各辺近傍に配置された関係であることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  15. 前記所定の位置関係は、対称となる2つの三角形の頂点に配置された関係であることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  16. 前記所定の位置関係は、多角形の頂点に配置された関係であることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  17. 対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定するための測定方法において、
    前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影する手順と、
    前記手順で撮影した画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測する手順と、
    前記手順で計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正する手順と、
    を備えることを特徴とする測定方法。
  18. 対象物に接触または近接させた複数の測定用端子の検出信号に基づいて前記対象物の特性を測定し、かつ前記測定用端子の位置を測定するためのプログラムにおいて、
    前記測定用端子の位置を求めるために、前記測定用端子の周囲で所定の位置関係に配置された複数の位置マークを有するターゲットを少なくとも異なる2方向から撮影するステップと、
    前記ステップで撮影した画像内で検出した複数の位置マークを、前記所定の位置関係を利用して前記測定用端子ごとのグループに分類し、前記複数の位置マークの三次元座標を計測するステップと、
    前記ステップで計測した複数の位置マークが含まれる仮想平面を測定用端子ごとに求め、前記仮想平面に法線を想定し、前記測定用端子の位置を前記法線方向に移動させることによって、前記測定用端子の対象物表面からの浮き度合いを補正するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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