JP5354418B2 - イオンビーム走査の制御方法並びにイオン注入の均一化のためのシステム - Google Patents

イオンビーム走査の制御方法並びにイオン注入の均一化のためのシステム Download PDF

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Description

本発明は、一般的には、イオン注入システムに関し、より詳しくは、加工物上に渡るイオンビーム走査の均一化のために改善されたシステム及び方法に関する。
半導体デバイス及び他の製品の製造において、半導体ウエハ、ディスプレイパネル、又は他の加工物に不純物をドーピングするためにイオン注入装置が使用される。イオン注入装置又はイオン注入システムは、イオンビームを用いて加工物を処理することによって、n型又はp型のドープ領域を形成するか、又は、加工物中にパッシベーション層を形成するものである。半導体のドーピングに用いた場合、イオン注入システムは、選択されたイオン種を射出し、所望の不純物半導体を形成する。この場合、注入されるイオンは、例えばアンチモン、ヒ素、リンのような、n型の不純物ウエハを形成するイオン源材料、又は、ホウ素、ガリウム、インジウムのような、半導体ウエハ中にp型の不純物材料部分を形成するイオン源材料から生成される。
図1Aに、イオン注入システム10の一例を示す。イオン注入システム10は、ターミナル12、ビームラインアセンブリ14、及びエンドステーション16を有する。ターミナル12は、高圧電源から電力が供給されるイオン源20を含み、イオン源20は、イオンビーム24を生成して、それをビームラインアセンブリ14に方向付ける。ビームラインアセンブリ14は、ビームガイド32及び質量分析装置26を有し、質量分析装置26には、適切な電荷対質量比のイオンのみが、ビームガイド32の出口端にある分解アパーチャ34を、エンドステーション16内の加工物30(例えば、半導体ウエハ、ディスプレイパネル等)へと通過するように、双極子磁界が設定されている。イオン源20は、帯電したイオンを生成し、イオンは、イオン源から引き出されてイオンビーム24が形成される。イオンビーム24は、ビームラインアセンブリ14内のビーム経路に沿って、エンドステーション16に導かれる。イオン注入システム10は、イオン源とエンドステーション16との間に延在するビーム形成/整形構造体を含んでいる場合もあり、このビーム形成/整形構造体は、イオンビーム24を維持するとともに、ビーム24が、エンドステーション16内に支持された加工物30へと輸送される内部空洞又は通路を形成するものである。このイオンビーム輸送通路は、典型的には、イオンビームが空気分子との衝突によってビーム経路から逸れないないように、排気されている。
低エネルギー注入装置は、典型的には、数千電子ボルト(keV)から最大で80−100keV程度のイオンビームを供給するように設計されている。一方、高エネルギー注入装置には、質量分析装置26とエンドステーション16との間に、質量分析されたビーム24を高エネルギー、典型的には数百keV、に加速するとともに、直流(DC)加速も可能となる、線形加速装置(linac)(図示は省略する)を配備することができる。高エネルギーイオン注入装置は、一般的に、加工物30へ高深度の注入に用いられる。逆に、高電流/低エネルギーイオンビーム24は、典型的には、高線量かつ低深度のイオン注入に用いられ、この場合、一般的に、イオンのエネルギーが低くなると、イオンビーム24の集束を維持することが難しくなる。
集積回路、ディスプレイパネル、及び他の製品の製造において、ドーパントとなるイオン種を、加工物30の表面全体に渡って均一に注入することが望ましい。従来、注入装置には、種々の形式のエンドステーションが使用されている。「バッチ」型のエンドステーションでは、回転する支持構造体上に複数の加工物30を同時に支持することができ、加工物30は、すべての加工物30への注入が完了するまで、イオンビームの通路を横切るように回転する。一方、「逐次」型のエンドステーションは、ビーム経路に沿って単一の加工物30を支持し、複数の加工物30への注入は、一度に1つずつ逐次的に行われるものである。各加工物30への注入は、次の加工物30の注入が開始される前に完了する。
注入システム10は、逐次型エンドステーション16を含み、ビームラインアセンブリ14は、ビーム走査装置36を含んでいる。ビーム走査装置36は、比較的狭いプロファイル(例えば、「ペンシル」形ビーム)を有するイオンビーム24を受け入れて、ビーム24をX方向の前後に走査し、ビーム24を、少なくとも加工物30の幅と同じX方向の有効幅を有する「リボン」形のプロファイルに引き伸ばすものである。リボン形ビーム24は、ついで、平行化装置38を通過する。平行化装置38は、リボン形ビームを、Z方向に対して略平行に(例えば、加工物の表面に略直行する方向に)加工物30へと導くものである。
図1B−1Jも参照すると、ビーム走査装置36は、図1Bに示すように、ビーム経路の両横に一対の走査板又は電極36a、36bを有するとともに、電極36a、36bに対して、図1Cの波形図60に示すような交流電圧を供給する電圧源50を有している。電極36aと電極36bとの間の電位差が時間変動することにより、両電極の間のビーム経路を横切る電界に時間変動が生じ、それによって、ビーム24は、走査方向(例えば、図1A、1B、及び1F〜1Jに示すX方向)に沿って曲げられるか、又は逸らされる(すなわち、走査される)。走査電界が、電極36aから電極36bに向かう(例えば、図1Cの時刻「a」、「c」のように、電極36aの電位が電極36bの電位よりも高い)場合、ビーム24の正イオンには、X軸の負方向(例えば、電極36bに向かう方向)に横向きの力が働く。電極36aと電極36bとが同電位である(例えば、図1Cの時刻「e」のように、走査装置36内の電界がゼロの)場合、ビーム24は、変更されることなく走査装置36内を通過する。走査電界が、電極36bから電極36aに向かう(例えば、図1Cの時刻「g」、「i」)場合、ビーム24の正イオンには、X軸の正方向(例えば、電極36aに向かう方向)に横向きの力が働く。
図1Bは、走査ビーム24が平行化装置38に入る前の走査中の幾つかの時点において、走査装置36内を通過するにつれて偏向する様子を示した図である。図1Dは、走査され、かつ平行化されたビーム24が、図1Cに示した対応する各時刻において加工物30に衝突する様子を示した図である。図1Dに示す、走査され、かつ平行化されたイオンビーム24aは、図1Cに示す「a」において適用された電極電圧に対応する。続いて、図1Dに示すビーム24b〜24iは、加工物を横切るX方向への1回の略水平な走査において、図1Cに示す時刻「c」、「e」、「g」、「i」での走査電圧に対応する。図1Eは、ビーム24の加工物30に渡る走査を単純化して示す図であり、加工物30は、走査装置36によるX方向(高速走査方向)の走査の間に、機械的駆動機構(図示は省略する)により、Y軸の正方向(低速走査方向)に平行移動され、これによって、ビーム24は、加工物30の全露出面上に付与される。
走査装置36に入る前に、イオンビーム24は、典型的には、X方向及びY方向それぞれのゼロではない寸法からなる幅及び高さのプロファイルを有しており、X寸法、Y寸法の1つ又は両方は、典型的には、空間電荷及び他の作用により輸送の間に変動する。例えば、ビーム24は、ビーム経路に沿って加工物30に向けて輸送されるにつれて、様々な電界及び/又は磁界、並びに、ビームの幅及び/又は高さ若しくはそれらの比率を変える可能性のある装置に遭遇する。加えて、ビーム中の正イオンの相互斥力を含む空間電荷作用は、対向手段を講じない限り、ビームを発散させる(例えば、X寸法及びY寸法を増大させる)傾向がある。
又、走査装置36は、その幾何学的構成及び作動電圧により、実際に加工物30に供給されるビーム24に関して特定の集束特性を有するものである。したがって、完全に対称的なビーム24(たとえば、ペンシル形ビーム)が走査装置に入るものと仮定したとしても、走査装置36によるビーム24の屈曲により、ビームの集束性が変更される。入射ビームは、典型的には、横縁部(例えば、図1Dの24a、24i)において、X方向に強く集束し、比較して、両横縁部の間の各点(例えば、図1Dの24c、24e、24g)では、X寸法の集束は弱い(例えば、より広い幅を有する。又は、より発散する)。
図1F〜1Jには、走査ビームの例24a、24b、24c、24e、24g、24iに、それぞれ対応する入射ビーム24を示す図である。ビーム24がX方向にウエハ30上を走査される際に、走査装置36のX方向の集束性は変動する。入射ビーム24が中央部に向かって移動するにつれて横方向の焦点ぼけが増大し、次いで、ビーム24が再び他の横縁部に到達すると集束性は改善される。ビーム24eは、走査されていないため、加工物30の中央部に直接進行し、この場合、図1Hに示すように、入射ビーム24eは、X方向の幅WCを有している。しかし、ビーム24が横方向のいずれかの向きに走査されて中央部から離れると、走査装置36の集束特性の時間変動により、入射ビームの横方向の集束はしだいに強くなっていく。例えば、加工物30の最外縁部では、図1Fに示すように、入射ビーム24aは、第1左側幅WL1を有しており、右側では、図1Jに示すように、入射ビーム24iは、第1右側幅WR1を有している。図1G及び1Iは、入射ビーム幅WL2及びWR2をそれぞれ有する2つの中間的なビーム24c、24gを示すものであり、加工物30の両縁部と中央部との間におけるX方向の焦点(集束性の)変動が示されている。
一般に、加工物30の表面へのイオン注入は、ビーム輸送及び走査システムの特定の集束特性によらず、均一であることが望ましい。したがって、従来のシステムでは、ビーム走査装置36の電圧波形を調整するための較正操作がしばしば実施され、走査方向に沿ったビーム24の焦点変動の防止策、及び/又は、ビームの他の非均一性に対する補償策とされている。これは、典型的には、加工物の位置又はその近傍における領域において、その領域へのビーム群から生じる現在の密度プロファイルを測定する、ポイントツーポイント方式で実施される。プロファイル領域及び走査電圧範囲は、対応する区間に分割される。所定の走査電圧区間に対して、区間の中央部に対応する位置に測定センサを配置するとともに、ビームを測定領域に導く。続いて、このような測定を、電圧区間に対して繰り返して最終的な走査波形を調整し、プロファイルの非均一性を補償する。
従来のポイントツーポイント方式の走査較正技法は、イオンビーム24が狭幅であり、かつビーム幅がターゲット領域に渡って比較的一定ある場合には十分なものであるが、図1F〜図1Jに示したような、より広幅のビーム24の場合、及び/又はビーム幅が走査方向に沿って変動する状況に対しては、適切とは言い難い。特に、ビーム24が広幅であり、及び/又はターゲット領域に渡って変動する場合、ポイントツーポイント方式では、ビーム中央からある程度離れたビームによって生成される加工物線量を補償することができない。この状況は、特に、空間電荷による膨張(例えば、走査における横方向又はX方向の発散)が生じる低エネルギーのイオンビーム24の場合に問題となる。
又、ビームの過走査(オーバースキャン)の量についても考慮する必要がある。過走査には、図1Eに示すように、イオンビーム24が加工物30の縁部を越えて走査される範囲が含まれる。大部分の応用例では、加工物の全表面への均一な注入を達成するために、ビーム24は、その幅に関連する量だけターゲットを越えて走査されなければならない。しかし、走査ビーム24がターゲット領域の外側で費やす時間は、基本的に無駄なものであり、これによって、システム走査効率が低減する。ここで、システム走査効率は、ビームがターゲット加工物30上にある時間を、全走査時間で除算することにより定義される。
したがって、イオン注入の均一化を促進し、又、加工物への均一なイオン注入を達成するために必要な最小の過走査を決定することによって、走査効率の改善を促進する、改善されたイオンビーム走査の較正方法に対する要望がある。
次に、本発明の幾つかの態様の基本的な理解に供するために、本発明の簡単な要約を記載する。この要約は、本発明の完全な概要ではなく、又、本発明の重要又は必須の構成要素を同定するものでも、本発明の範囲を規定するものでもない。この要約の目的は、後述する詳細な説明の導入として、本発明の幾つかの概念を簡単に提示することである。
本発明は、イオン注入システムのイオンビーム走査装置を較正するためのシステム及び方法に関する。本発明において、複数の走査電圧区間に対する電流密度の寄与の各々は、ビームの走査方向に沿った複数のプロファイルポイントにおいて個別に測定され、線形方程式系が作成される。そして、電流密度プロファイルの偏差を低減する解に対応する、電圧走査区間に対する1組の走査時間値が計算される。従来のポイントツーポイント方式の較正方法とは異なり、本発明は、ビームの中央部からある程度の距離を有するビームによって発生するイオン注入の寄与を補償するものであり、したがって、本発明は、比較的広幅のビームを有し、及び/又は、ビームの横幅が走査方向に沿って変動する、低エネルギーイオン注入装置に対して特に好適に適用されて、加工物の表面への均一なイオン注入を達成するものである。加えて、本発明は、過剰な過走査を低減するために使用することも可能であり、それによって、イオン注入の均一性を犠牲にすることなく、システム走査効率を改善するものである。
本発明の一態様では、加工物の表面にわたってイオンビームが走査されるイオン注入システムのイオンビーム走査装置を較正するための方法であって、前記イオンビームが走査される走査範囲に対応する初期電圧走査範囲を選択する段階と、前記走査範囲に沿った複数の選択的に可変な位置において、複数の電流密度値を測定する段階を含む方法が提供され、この方法では、複数の電流密度値の各々は、複数の選択的に可変な電圧走査区間のうちの1つ及び対応する複数の選択的に可変な走査時間値のうちの1つに対応している。この方法は、更に、測定された前記電流密度値及び前記選択的に可変な初期走査時間値に基づいて線形方程式系を作成する段階と、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する、前記選択的に可変な電圧走査区間に対する1組の選択的に可変な走査時間値を決定する段階と、を含んでいる。
本発明の別の態様では、加工物の表面にわたってイオンビームが走査されるイオン注入システムのイオンビームを較正するための較正システムが提供される。この較正システムは、線量測定システムと、前記線量測定システム及び前記イオン注入システムのビーム走査装置に関連する電源に結合された制御システムとを含んでいる。前記線量測定システムは、イオン注入システム内の加工物の位置における、走査範囲に沿った対応する複数の選択的に可変な位置において、複数の電流密度値を測定するものである。又、前記制御システムは、前記線量測定システムが、前記イオン注入システムの前記加工物の位置における、前記走査範囲に沿った前記複数の選択的に可変な位置において、前記複数の電流密度値が測定できるように、前記走査装置を、イオンビームが、複数の選択的に可変な電圧走査区間及び対応する複数の選択的に可変な電圧走査時間値に従って、前記イオン注入システムの前記加工物の位置に渡って前記走査範囲を1回または複数回走査するように動作させるものである。ここで、前記電流密度値の各々は、前記複数の選択的に可変な電圧走査区間の1つ及び対応する複数の選択的に可変な走査時間値の1つに対応する。又、前記制御システムは、更に、前記測定された電流密度値及び前記選択的に可変な走査時間値に基いて線形方程式系を作成し、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する、前記選択的に可変な電圧走査区間に対する1組の選択的に可変な走査時間値を決定するように動作可能である、
添付図面及びその説明は、本発明の特定の実例となる態様及び実施形態を詳細に説明するものであるが、それらは、本発明の原理を使用可能な様々な方法のうちの幾つかのみを示すものである。
以下、図面を参照して本発明を説明するが、以下の説明を通じて、同様の要素には同一の参照符号を付して参照する。又、図示された構造は、必ずしも正しい縮尺に従って描かれているわけではない。
本発明は、イオンビーム走査装置を較正するための方法及びシステムを提供するものであり、イオン注入の均一性を改善するとともに、過剰な過走査を低減することによりシステム走査効率を改善するものである。
図2は、本発明の1つ又は複数の態様に従って、ビーム走査装置の較正方法の一例を示す図である。図示されたビーム装置の較正方法200では、測定値の取得及び計算が実施され、区分的に線形の走査装置電圧波形を構築するために、1組の走査時間が決定される。それによって、イオン注入の均一性が改善されるとともに、イオン注入システムにおける過剰な過走査が低減する。図3A及び図5は、後述するように、方法200で使用可能な測定手順及び計算手順の例をそれぞれ示す図である。以下の説明において、例示的な方法200及び例示的な測定手順及び計算手順が、一連の動作又は事象として図示及び説明されていたとしても、本発明は、そのような動作又は事象の図示された順序によって限定されるものではない。例えば、本発明に従って、幾つかの動作を、図示及び/又は説明された順序とは異なる順序で、及び/又は、他の動作又は事象と同時に、実施するものであってもよい。加えて、本発明に従う方法を実施するために、必ずしも図示された全てのステップが必要なわけではない。更に、本発明に従う方法は、図示及び説明されたイオン注入システム及び走査装置の較正システムと関連させて実施できるだけでなく、図示されていない他のシステム及び装置と関連させて実施することも可能である。
図2に示す方法200は、ステップ202から開始する。次いで、ステップ300において、走査方向に沿った複数の位置で、複数の初期電流密度プロファイルの測定値(初期電流密度値)が取得される。これらの測定値の各々は、複数の初期電圧走査区間の1つ、及び、対応する複数の初期走査時間値の1つと対応する。ステップ300における測定値は、1つ又は複数の測定センサ(例えば、線量カップ等)を含む任意の適切な線量測定装置又は他の測定システムを使用して取得することができる。複数の測定値は、同時に取得されるものであっても、又は、任意の順序で個別に取得されるものであってもよい。このような実施形態の全ては、本発明および添付請求項の範囲に含まれるものである。本発明に従う測定手順300の一例は、図3Aに図示されており、この図に関連して後述する。
次いで、図2に示すステップ400において計算が実施され、ステップ300において測定された電流密度値に対応する1組の走査時間値が決定される。ステップ404において、測定された初期電流密度値及び初期走査時間値に基づいて、線形方程式系が作成される。次いで、ステップ406において、電圧走査区間に対する1組の走査時間値が決定される。決定された時間値は、線形方程式系の電流密度プロファイルの偏差を低減する解に対応するものである。そして、方法200は、ステップ204で終了する。ステップ406で決定された1組の走査時間値は、続いて、図6Gに関連して後述するように、加工物の注入に使用するために、ビーム走査装置電圧波形を作成するために使用される。あるいは、ステップ406で決定された1組の時間値の精度を高めるために、1回または複数回の反復を行うものであってもよい。その際、電圧走査区間の数、サイズ、又は間隔を再定義してもよいが、必ずしもそれらを行う必要はない。
図3A〜図4Dも参照すると、図3Aには、方法200で使用可能な測定手順300の一例が示されており、図4Aには、本発明に従って、制御システム154及び線量測定システム152を含む較正システムを備えたイオン注入システム110が示されている。図3Aに示す例示的な測定方法300をより詳細に説明するために、図4Bには、イオン注入システム110内の加工物の位置において、ビームの横走査方向に沿った複数のプロファイルポイントの位置の一例が示されている。図4Cには、複数の対応する走査時間値が伴う複数の初期電圧走査区間に区分化された、初期的な走査装置電圧三角波形が示されている。図4Dには、本発明に従って測定された電流密度値の行列が示されている。
図4Aに示すように、例示されたイオン注入システム110は、線形加速装置(linac)を有しない低エネルギーイオン注入装置である。しかし、本発明は、線形加速装置を含む高エネルギー又は中間エネルギーイオン注入装置に適用することもできる。イオン注入システム110は、ターミナル112、ビームラインアセンブリ114、及びエンドステーション116を含んでいる。ターミナル112内のイオン源120には電源122から電力が供給され、引き出されたイオンビーム124は、ビームラインアセンブリ114に導かれる。イオン源120は、イオン源チャンバーからイオンを引き出すための1つまたは複数の引出電極(図示は省略する)を含み、それによって、引き出されたイオンビーム124を、ビームラインアセンブリ114に導くものである。
ビームラインアセンブリ114は、イオン源120付近に入口を有し、出口アパーチャ134を備えた出口を有するビームガイド132と、引き出されたイオンビーム124を受け入れる質量分析装置126とを含んでいる。質量分析装置126は、双極子磁界を生成し、適切な電荷対質量比又はその範囲のイオン(例えば、質量分析されたイオンビーム124は、所望の質量範囲のイオンを有する)のみを、分解アパーチャ134からエンドステーション116内の加工物の位置へと、通過させるものである。様々なビーム形成/整形構造体(図示は省略する)をビームラインアセンブリに設け、それによって、イオンビーム124を維持するとともに、ビーム124がビーム経路に沿ってエンドステーション116へと輸送される細長い内部空洞又は通路を形成するものであってもよい。図示されたエンドステーション116は、イオン注入のために、ビーム経路に沿って単一の加工物(例えば、図示は省略する半導体ウエハ、ディスプレイパネル、又はビーム124のイオンが注入される他の加工物)を支持する「逐次」型エンドステーションである。線量測定システム152は、注入動作の前に較正用の測定を行うために、図4Aに示す加工物の位置に設置されている。
ビームラインアセンブリ114は、更に、走査装置136、及び走査板又は電極136a、136bに結合された電源150を備えた走査システムを含み、走査装置136は、質量分析されたイオンビーム124を、質量分析装置126からビーム経路に沿って受け入れるとともに、ビーム経路に沿って平行化装置138へ走査ビーム124を供給するものである。次いで、平行化装置138は、走査ビーム124をエンドステーション116へと導き、ビーム124は、線量測定システム152の1つ又は複数の測定センサに、ほぼ一定の入射角で衝突する。走査装置136は、比較的狭いプロファイルを有する質量分析されたイオンビーム124(例えば、図示されたシステムにおける「ペンシル」形ビーム)を受け入れ、又、電源150から供給される電圧波形により走査板136a、136bを作動させて、ビーム124をX方向(走査方向)に沿って前後に走査し、ビーム124のX方向の有効幅が、少なくとも目的の加工物の幅と同じか又はそれよりも大きくなるように、ビーム124を、引き伸ばされた「リボン」形プロファイル(例えば、走査ビーム124)に広げるものである。走査されたビーム124は、次いで、ビームを、Z方向に略平行に(例えば、加工物の表面に略直行する方向に)、加工物130に向けて導く平行化装置138を通過する。
図4Bを参照すると、線量測定システム152は、1つ又は複数の電流密度センサ(図示は省略する)を含み、電流密度センサは、例えば、走査方向に沿って予め定められた位置に160に配置された複数の従来のファラデーカップであってもよい。又は、所定の位置160における走査イオンビーム12によって付与されるイオン量(電流密度)を逐次的に測定するために、様々な位置160に配置できる単一のセンサであってもよい。本発明の譲受人に譲り受けられた米国特許第6,677,598号明細書には、本発明に従う電流密度測定のために使用可能な測定装置が開示されており、その全体は、本明細書に参考として含まれる。線量測定システム152は、制御システム154と動作上の結合を有しており、制御システム154から指令信号を受け取るとともに、測定値を制御システム15に供給することで、後述するように、本発明に係る較正方法における一態様としての測定を実現するものである。
初期設定の間又はシステム110の較正の間、線量測定システム152は、図4Aに示すように、エンドステーション116の加工物の位置に配置されている。加工物の幅寸法158は、図4Bに示すように、初期的な1組のプロファイル区間に区分化される。1組のプロファイル区間内において、整数m個の測定位置(プロファイルポイント)は、イオンビーム124の走査の間における初期電流密度値の測定用として決定される。図示の例では、走査方向に沿った各位置160は、プロファイル区間の距離分だけ互いに間隔をおいて配置されており、イオンビーム124の横寸法よりも小さいものである。但し、別の配置間隔も可能である。加えて、図4Bに示された測定位置160の例では、ほぼ均等な間隔が選択されているが、プロファイル区間は、必ずしも等しい横寸法を有している必要はない。
図4Cも参照すると、加工物の幅158の端部を越えるビームの過走査のある程度の基準となる、初期電圧走査範囲159が選択されている(例えば、走査範囲159は、走査イオンビーム124の加工物の横縁部を越える引き伸ばしが生じるために十分な幅を有する)。電圧走査範囲159は、整数n個の電圧区間に区分化されており、各区間は、第1電圧Vi-1と第2電圧Vi(但し、i=1,2,...,n)との間の範囲を有する。図4Cには、走査装置電圧(V136a−V136b)に対する初期的な三角波が示されており、例示されたVi-1からViへの走査電圧区間は等しく、又、対応するn個の初期走査時間値T01,T02,...,T0nは、等しいものである。但し、本発明の範囲内において、任意の初期範囲159の選択及び範囲159の区分化が可能であり、Vi-1からViへの電圧区間及び、走査時間値T0iは、必ずしも等しい必要はない。更に、後述するように、初期測定に続いて、(例えば、過剰な過走査を低減するために、及び/又は、均一性を改善するために)区間を変更又は再定義してもよく、システム110において加工物の注入に使用される時間値は、(例えば、イオン注入の均一性を改善するために、)本発明に従って、初期測定に続く計算に従って決定されるか、又は、解として求まるものである。
システム較正の間の測定動作において、図4Aに示す制御システム152は、走査装置電圧(例えば、走査板136a、136bの間の電位差)が、初期走査時間値に渡って各電圧区間の端部間で直線的に変動するように電源150の電圧を制御し、線量測定システム152は、対応する電流密度の測定値を取得して、図4Dに示すような行列Aを構築する。制御システム154は、次いで、様々な計算(例えば、図2に示す方法200におけるステップ404、406)を実行し、線形方程式系の解に対応する1組の走査時間値を決定し、それによって、電流密度プロファイルの偏差を低減するものである。次いで、線量測定システム152を加工物の位置から取り除くとともに、決定された1組の走査時間値を使用して、例えば図6Gに示すような、加工物へのイオン注入のためのビーム走査装置の電圧波形を作成することができる。
図3Aを参照すると、方法200の例示された測定手順300は、図4Aのイオン注入システム110の較正システム152、154、図4Bに示す初期測定位置160、及び図4Cに示す初期電圧範囲区間を使用した実施形態に関連して説明されている。測定手順300は、ステップ302から開始する。ステップ304において、電圧範囲(例えば、図4B及び4Cに示す初期走査装置電圧範囲159であって、加工物の幅158の横端部に関連する電圧を越える範囲を有し、ある程度の量の初期的な過走査を与える範囲)が定義される。次いで、ステップ306において、電圧範囲159は、整数n個の電圧区間(図4Cに示すような、Vi-1からViへの複数(n個)の区間(但し、i=1,2,...,n))に分割又は区分化される。ステップ306において電圧範囲159を区分化し、図4Cに示すような初期的な三角波走査電圧を仮定することによって、n個の等しい初期走査時間値T01〜T0nからなる1組の初期走査時間値が定義される。これらの1組の初期走査時間値は、n次元ベクトルT0を構成する。但し、任意の初期走査波形を使用することもでき、この場合、電圧の区分化と波形の選択によって、測定手順300で使用される1組の初期時間値T0が定義され、このベクトルT0の初期時間の成分は、必ずしも等しい必要はない。次いで、横走査方向の範囲(例えば、図4B及び図4Cに示す加工物の幅158)が、複数のプロファイル区間に区分化され、それによって、走査方向に沿って整数m個の測定位置(例えば、図4Bに示す位置1601〜160m)が定義される。
測定範囲158の初期的な区分及び電圧範囲159により、制御システム154は、適切な制御信号を電源150に対して供給して、走査装置136を、イオンビーム124が
加工物の位置を走査方向Xに、n個の初期電圧走査区間(Vi-1からVi(但し、i=1,2,...,n))及び対応するn個の走査時間値(T0)に従って、1回または複数回、走査するように動作させるものである。又、制御システム154は、線量測定システム152も制御して、各位置160における複数の初期電流密度値Aj,iを測定する。この初期電流密度値Aj,iは、その各々が、n個の電圧区間(Vi-1からVi)の1つ、及び、対応する走査時間値(T0i)に対応する。この点に関連して、図3Aに図示された測定手順300は、測定位置から測定位置へと移動する線量測定システム152中の1つの測定センサの場合の例を示すものである。しかし、線量測定システム152が複数のセンサを含む場合、ビーム走査の回数を低減させることができ、例えば、位置160にm個のセンサを配置すれば、較正測定のための走査を1回にすることもできる。
図3Aに示す単一センサの場合、ステップ310において、測定カウンタjの値を1に設定し、ステップ312において、電圧走査区間カウンタiの値を1に設定する。次いで、ステップ314、316において、較正システム152、154は、図4Dに示す行列の第1成分である最初の電流密度値Aj,iを取得する。この最初の値Aj,iのために、制御システム154は、ステップ314において、電源150を、電圧(例えば、V136a−V136b)をVi-1からViに直線的に、対応する初期走査時間値T0iに渡って、走査するように動作させるとともに、ステップ316において、線量測定システム152を、位置j(例えば、図4Bに示す位置1601)において結果として生じる電流密度値Aj,iを測定するように、動作させる。この最初の測定値A1,1は、時間T01に渡るV0からV1へのビーム124の走査から生じる電流密度の、第1の位置1601における寄与を表すものであり、図4Dに示す行列Aの第1行第1列の位置に配置される。
ステップ318において、i=n(例えば、全電圧走査範囲159が走査された)か否かが判別される。そうでない場合(ステップ318の「No」)、測定手順300は、ステップ320に進み、電圧カウンタiが増加される。その後、ステップ314において、走査装置電圧が、i=2である次の走査区間(例えば、第2の初期時間値T02に渡るV1からV2への走査)に渡って走査され、ステップ316において別の測定値が取得される。この第2の値A1,2は、行列Aの第1行第2列に配置され、ビーム124の時間T02に渡るV1からV2への走査によって生じる電流密度の、第1の位置1601における寄与を表すものである。
区間走査及び一箇所での測定は、i=nとなるまで(例えば、図4Dに示す行列Aの第1行のポイントが第1のプロファイル位置1601で測定された値で全て埋まるまで)、同様の方法で継続して行われる(ステップ314、316、318、320)。ここで、第1の位置1601における測定値の各々は、ViからVi-1へのn個の初期電圧走査区間の、対応する初期時間値T0iに渡るビーム124の走査に対応する、位置1601における電流密度値を反映している。又、A1,iの総和は、全電圧走査範囲159に渡るビーム124の走査から、位置1601で生じる全電流密度を表すものである。したがって、従来のポイントツーポイント方式では、所定の点における測定値として、その点にビームが存在する時間に生じる電流密度が取得されるのみであるから、この総和は、従来のポイントツーポイント方式を使用して取得された測定値よりも、実際のイオン注入の間において位置1601に注入されるイオン量のより良い基準となる。
図3Aにおいて、i=nとなった場合(ステップ318の「YES」)、ステップ322において、測定カウンタjがmに等しいか否かが判別される。そうでない場合(ステップ322の「NO」)、ステップ324において、測定カウンタjは増加され、処理300は、再度、電圧カウンタiの値の1への設定に戻る。線量測定システム152中のセンサが1つの場合、センサは、この時、次の位置160jに移動される。したがって、例えば、ステップ324において、第1の位置1601における測定後にjが増加された場合、線量測定システム152は、第2の位置1602における測定を実施するように構成される。そして、処理300は、i=1及びj=2の状態でステップ314及び316に進行し、ステップ314において、V0からV1へ、対応する時間T01に渡って、電圧が走査され、ステップ316において、電流密度値A2,1が測定される。電流密度値A2,1は、行列Aの第2行第1列に配置され、時間T01に渡るV0からV1へのビーム124の走査から生じる、第2の位置1602における電流密度の寄与を表すものとなる。次いで、処理300は、このようにして、カウンタがj=m(ステップ322の「YES」)となり、行列Aの第m行が全て埋まったことを示すまで繰り返された後、図3Aに示すステップ326で終了する。
図4Dを参照すると、図3Aに示す例示的な測定手順300は、電圧範囲150(図4C)に渡るビーム124のm回の走査に対して、線量測定システム152中の1つのセンサを使用して、n×m行列Aj,iを取得し、この際、行列Aは行毎に埋まっていくものである。代わりに、m個のセンサが設けられ、図4Bに示す位置1601〜160mに配置された場合、ビーム124の1回の走査を使用することができる。この際、走査装置電圧(V136a−V136b)は、T01からT0nの時間値に従ってV0からVnまで直線的に遷移し、線量測定システム152は、それぞれの時間T0iの間に、m個の測定値Aj,iを取得するものであってもよい。この場合、各時間値T0iの結果が出たときに、行列Aの列が埋められる。測定手順300において、本発明の範囲内で任意の適切な測定方法を使用することができ、それによって、行列Aは、対応する成分値Aj,iで埋められる。若しくは、それによって、Vi-1からViの複数の初期電圧走査区間の1つ、及び、対応する複数の初期走査時間値T0iの1つに各々が対応する電流密度値Aj,iに基づいて、1組の線形方程式系が導かれる。
本発明の別の態様では、図3Bに示す方法300’に従ってデータが収集される。この場合、各走査電圧区間iに対して、(例えば、jが1からmまで増加されて)全プロファイル測定が実施される。例えば、図3Bに示すように、ステップ312又は320において設定された所定の走査電圧区間iに対して、ステップ316、322、324において全測定範囲に渡って電流密度値が測定される。j=mになったとき(ステップ322の「YES」)、この測定は、全測定範囲に渡って実行されており、ステップ318、320に従って走査電圧区間が増加され、ステップ314において次の走査電圧区間の走査が実施される。そして、再び、ステップ316、322、324において、全測定範囲に渡って電流密度が測定される。その後、この処理は、全走査区間範囲が走査されるまで(ステップ318の「YES」)継続され、測定方法300’は、ステップ326で終了する。
図2、図4A、及び図5〜図6Gを参照すると、制御システム154は、更に、測定された電流密度値Aj,i及び初期走査時間値T0iに基づいて線形方程式系を作成し、
i−1からVへの走査電圧区間に対して、1組の走査時間値TSOLUTIONを決定するように、動作可能なものである。この走査時間値TSOLUTIONは、電流密度プロファイルの偏差を低減する解に対応する。次いで、制御システム154は、この1組の走査時間値TSOLUTIONを使用して、システム110における加工物へのイオン注入の間の走査装置電圧波形を作成することができる。加えて、制御システムは、図4Dに示す行列Aの全体に従う全方程式に基づいて、解時間値ベクトルTSOLUTIONを決定するものであってもよく、又は、行列Aの1つ又は複数の列の値が全てゼロの場合(例えば、ゼロでない値が存在しない場合)、図7A及び図7Bを参照して後述するように、行列A及び時間値ベクトルTを選択的に切り詰めるものであってもよい。更に、初期行列Aを得た後に、1回又は複数回の反復を使用することもできる。
その際、例えば、Vi−1からVへの電圧走査区間の定義、及び/又は、位置160jの設定をより精細にする(これらに関連する整数(n,m)も調整される)ものであってもよい。このような変数の態様は、すべて、本発明及び添付請求項の範囲に含まれるものである。
図5には、図2に示す方法200における計算手順400の1つの可能な実施形態が示されており、図6A〜図6Gには、様々な対応する数学的計算及び行列方程式と、結果として得られる電圧走査波形が示されている。図5に示す例示的な計算手順400は、ステップ402から開始する。ステップ404において、図4Dに示す測定値行列A、対応する初期時間値ベクトルT0、及び電流密度プロファイルベクトルPを使用して、1組の線形方程式系が作成される。ここで、行列記法では、P=A*Tである。図6Aに示すように、線形方程式系は、m次元の縦ベクトルである初期プロファイルベクトルP0が、行列A(m×n)にn次元の初期時間値ベクトルT0を乗算したものに等しいとして構成される。この方程式系には、n個の未知数を含むm本の個別の方程式が含まれており、好ましくは、mはnよりも大きいものである。各々の方程式は、時間T0に従う電圧走査区間を通じたビーム124の走査に伴う、対応する測定位置160における累積電流密度の寄与を特徴付けるものである。
次いで、ステップ406において、制御システム154は、電圧走査区間に対する1組の走査時間値を決定する。決定された時間は、電流密度プロファイルの偏差を低減する、線形方程式系の解に対応するものである。この点に関連して、方程式系は、任意の適切な方法を用いて解かれるものであり、その方法には、本明細書に図示又は記載された方法が含まれるが、それに限定されるものではない。
図5に示すステップ407において、行列A及びベクトルTは、図7Aおよび7Bを参照して後述するように、行列のゼロ列及び対応する時間値ベクトルの成分を消去するために、選択的に切り詰められる。
このような切詰めを実施した後、計算手順400はステップ408に進行し、プロファイル及び走査時間のそれぞれに対して、偏差ベクトルΔPが構成される。図6Bに示すように、プロファイル平均値PAVGは、プロファイルベクトルP0からm個の初期プロファイル値の平均として計算され、PAVG=(1/m)*(P01+P02+...+P0m)である。そして、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPが計算される。各プロファイル偏差値は、ΔPj=P0j−PAVG(j=1,2,...,m)である。したがって、結果として得られるプロファイル偏差ベクトルは、各測定位置160における電流密度の、全プロファイルP0に渡る平均電流密度からの偏差を表すものとなる。次いで、図6Cに示すように、時間値偏差ベクトルΔTが定義される。時間値偏差ベクトルΔTの各成分ΔTiは、解ベクトルTSOLUTIONの値と初期値T0iの値との差を表すものである(例えば、ΔTi=TSOLUTIONi−T0i(i=1,2,...,n))。
図6D及び図6Eも参照すると、方程式系を、偏差ベクトルΔP及びΔTを用いて、
ΔP=A*ΔTのように書き直すことができる。この点に関連して、イオン注入される加工物上に渡る電流密度プロファイルにおける偏差を最小化することが望ましい。図6Dに示す、偏差ベクトルΔP及びΔTを用いた式により、方程式を解いて、プロファイルの偏差を最小化することによって均一性を最適化する1組の時間値の解を求めることができる。図6Dに示す式は、例えば、図6Eに示すように、行列Aの逆行列を求め、逆行列A-1をプロファイル偏差ベクトルΔPに乗算することによって解き、時間値偏差ベクトルΔTを求めることができる。ここで、ΔT=A-1*ΔPである。
ステップ410において、行列Aの逆行列が計算される。ここで、逆行列A-1は、任意の適切な方法を使用して計算することができる。例えば、m>nの場合、方程式系は過剰決定系であり、逆行列A-1は、特異値分解(singular value decomposition:SVD)を用いて計算することができる。他の方法、(特にm=nの場合)、も使用可能である。但し、電圧走査区間及びプロファイル区間(測定位置160)は、互いに独立に定義可能であるが、測定位置160の数をより大きくすることが好ましい。電圧走査区間を相対的に少なくすることにより、迅速な較正が促進される。
図5に示すステップ412において、図6Eに示すように、逆行列A-1とプロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算することによって、時間偏差ベクトルΔTSOLUTIONが計算され(例えば、方程式系が解かれ)、n個の走査時間偏差値からなるΔTSOLUTIONが求められる。ここで、ΔTSOLUTION=A-1*ΔPである。走査時間偏差ベクトルΔTは、図6Cに示すように、ΔT=TSOLUTION−T0として定義されているため、ステップ414において、走査時間偏差ベクトルTSOLUTIONと初期走査時間ベクトルT0を加算することにより、走査時間解ベクトルTSOLUTIONが計算される。ここで、走査時間解ベクトルTSOLUTIONは、線形方程式系の電流密度プロファイルの偏差を低減する解に対応する1組の走査時間値からなるものであり、図6Fに示すように、TSOLUTION
ΔTSOLUTION+T0である。この後、計算手順400は、ステップ416で終了する。
図6Gも参照すると、走査時間値の解の組であるTSOLUTIONを使用して、加工物へのイオン注入に使用するための、区分的に線形の走査装置電圧波形を作成することができる。加工物へのイオン注入のためのシステム110(図4A)の動作において、制御システム154は、電源150を制御して、図6Gに示す波形を供給する。ここで、横走査方向(X方向)に渡るそれぞれの高速走査に対して、走査板電圧(V136a−V136b)は、各電圧区間(例えば、Vi-1からVi)の時間TSOLUTION内において線形に遷移し、加工物が低速走査方向(Y方向)に平行移動するにつれて加工物の表面に渡る走査が達成される。その際、時間値の解の組TSOLUTIONは、適正なイオン注入の均一性を達成するために最適な時間値となるものである。
ここで、図4A、図4B、図7A、及び図7Bを参照すると、上述したように、本発明の別の態様では、イオン注入の間にビーム124が加工物の縁部を超える、不必要な過走査を解消することにより、システム走査効率の改善が促進される。この点に関連して、図4B及び図4Cに示す初期電圧範囲159が、加工物の幅158の端部を越えるある程度の過走査を与えるように選択されていたことに留意されたい。この広幅な初期電圧範囲159の1つ又は複数の電圧走査区間が、位置160における測定値として、どのプロファイル区間に対するどの電流密度にも寄与しない場合、図7Aの例に示すように、行列Aの対応する1つ又は複数の列は、ゼロでない成分を有さないものとなる。これは、これらの電圧区間におけるビーム124の走査は不要であることを示すものである。
したがって、このような不要な列は、行列Aから切り詰めることができ、初期時間ベクトルT0中の対応する時間値成分も、切り詰めることができる(図5に示すステップ407)。このような選択的切詰めを実行した場合、図7Bに示すように、走査方向に沿ったm個の位置に対応するm行と、n’個の残った初期電圧走査間隔に対応するn’列とを有する切り詰められた行列AT、及び、対応する長さn’の切り詰められた時間ベクトル
0n'が得られる。ここで、n’はnよりも小さい。この切り詰めにより、引き続くイオン注入動作においてビーム124が走査される空間範囲が効果的に低減され、それによって時間を節約するとともに、システム走査効率を改善するものである。
この場合、初期プロファイルベクトルPは、P=A*T0Tとして計算されて、
AVG及びプロファイル偏差ベクトルΔP(図6B)の計算に使用される。加えて、切り詰められた行列Aから逆行列A −1が計算され、次いで、逆行列A −1 プロファイル偏差ベクトルΔPを乗算することによって、n’個の走査時間偏差値からなる時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONが得られる。
ここで、ΔTSOLUTION=A −1*ΔP(図6E)である。次いで、走査時間解ベクトルTSOLUTIONは、時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを加算することによって決定され、TSOLUTIONは、n’個の値を含むものである
あるいは、電圧走査区間を、不要な過走査を排除した小さい範囲に渡って分布する元のn個の区間を含むように再定義し、較正処理を繰り返してもよい。他の反復方法を使用することもできる。例えば、測定位置(プロファイル区間)を、最大の偏差が生じる領域により多くの測定点が含まれるように、又は、他の基準に従って再定義するものであってもよい。このような代替方法のすべては、本発明及び添付請求項の範囲に含まれるものである。
以上、本発明を特定の態様及び実施形態に関連させて図示及び説明してきたが、添付請求項の思想から逸脱することなく、上述した例に対して変更及び/又は修正を施すことができる。特に、上述した構成要素又は構造体(ブロック、ユニット、機関、アセンブリ、装置、回路、システム等)によって実行される種々の機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用された用語(「手段」に対する参照を含む)は、特に明示されない限り、ここに示された本発明の例示的な実施形態において特定の機能を実行する上述した構成要素のその機能を実行する(すなわち、機能的に同等である)任意の構成要素に、たとえ開示された構成に構造的に同等でなくても、相当するものである。加えて、本発明の特定の特徴がいくつかの態様のうちの1つのみに関連して開示された場合であっても、所定の又は特定の用途のために望ましくかつ有利であるように、そのような特徴を他の態様の1つ又はそれ以上の特徴と組み合わせることもできる。さらに、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「有する(have)」、「有している(having)」という用語は、及びそれらの変化形が発明の詳細な説明又は請求項で使用されている範囲に関して、これらの用語が、用語「含んでいる(comprising)」と同様な意味で包含的なものであることが意図されている。
図1Aは、従来の走査装置及び平行化装置を備えたイオン注入システムを概念的に示すブロック図である。 図1Bは、図1Bの走査装置の部分上面図及び幾つかの例示的な走査イオンビームを示す図である。 図1Cは、図1A及び図1Bに示す走査装置における走査板電圧三角波形の例を示すグラフである。 図1Dは、幾つかの離散的な時刻において、図1A及び図1Bに示すシステム内の加工物に衝突する走査イオンビームを示す透視図である。 図1Eは、加工物に渡るイオンビームの走査を示す端面図である。 図1Fは、図1A及び図1Bに示すイオン注入システム内の加工物に衝突するイオンビームの幅の変動を示す正面図である。 図1Gは、図1A及び図1Bに示すイオン注入システム内の加工物に衝突するイオンビームの幅の変動を示す正面図である。 図1Hは、図1A及び図1Bに示すイオン注入システム内の加工物に衝突するイオンビームの幅の変動を示す正面図である。 図1Fは、図1A及び図1Bに示すイオン注入システム内の加工物に衝突するイオンビームの幅の変動を示す正面図である。 図1Jは、図1A及び図1Bに示すイオン注入システム内の加工物に衝突するイオンビームの幅の変動を示す正面図である。 図2は、本発明の1つ又は複数の態様に従って、ビーム走査装置の較正方法の一例を示すフローチャートである。 図3Aは、本発明の一態様に従って、図2に示す方法において使用可能な測定手順の一例を示すフローチャートである。 図3Bは、本発明の別の態様に従って、図2に示す方法において使用可能な測定手順の一例を示すフローチャートである。 図4Aは、本発明に従って、制御システム及び線量測定システムを含む較正システムを含むイオン注入装置を概念的に示すブロック図である。 図4Bは、本発明に従って、図4Aに示すイオン注入システムの例の加工物の位置における、ビームの横走査方向に沿った複数のプロファイルポイントを示す端面図である。 図4Cは、本発明に従って、初期走査装置電圧三角波形の、対応する複数の走査時間値を備えた複数の初期電圧走査区間への区分化を示すグラフである。 図4Dは、本発明に従って、測定された電流密度値の行列の一例を概念的に示す図である。 図5は、本発明に従って、図2に示す方法のいて使用可能な計算手順の一例を示すフローチャートである。 図6Aは、本発明に従って、線形方程式系の一例を概念的に示す図である。 図6Bは、本発明に従って、プロファイル偏差ベクトルの一例を概念的に示す図である。 図6Cは、本発明に従って、時間偏差ベクトルの一例を概念的に示す図である。 図6Dは、本発明に従って、図6Bに示すプロファイル偏差ベクトルを、図4Dに示す行例を使用して、図6Cに示す時間偏差ベクトルに関連させる線形方程式系の一例を概念的に示す図である。 図6Eは、本発明に従って、時間偏差解ベクトルを、図4Dに示す行列の逆行列を使用して、図6Bに示すプロファイル偏差ベクトルに関連付ける、図6Dに示す線形方程式系の解を概念的に示す図である。 図6Fは、本発明に従って、線形方程式系の電流密度プロファイルの偏差を低減する解に対応する1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトルの一例を概念的に示す図である。 図6Gは、本発明に従って、初期的に定義された走査電圧区間、及び、図6Fに示す計算された走査時間解ベクトルを用いて作成された、区分的に線形の較正された走査装置電圧波形を示すグラフである。 図7Aは、本発明に従って、過剰な過走査を解消するために選択的に切り詰められた行列及び走査時間ベクトルを概念的に示す図である。 図7Bは、本発明に従って、過剰な過走査を解消するために選択的に切り詰められた行列及び走査時間ベクトルを概念的に示す図である。

Claims (19)

  1. 加工物の表面にわたってイオンビームが走査されるイオン注入システムのイオンビーム走査装置を較正するための方法であって、
    前記イオンビームが走査される走査範囲に対応する初期電圧走査範囲を選択する段階と、
    前記走査範囲に沿った複数の選択的に可変な位置において、複数の選択的に可変な電圧走査区間のうちの1つ及び対応する複数の選択的に可変な走査時間値のうちの1つに、各々が対応する複数の電流密度値を測定する段階と、
    測定された前記電流密度値及び前記選択的に可変な走査時間値に基づいて線形方程式系を作成する段階と、
    電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する、前記選択的に可変な電圧走査区間に対する1組の選択的に可変な走査時間値を決定する段階と、を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記電流密度値は、整数m個の位置において測定され、各々の前記電流密度値は、整数n個の初期電圧走査区間の1つに対応するとともに、mはnよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記線形方程式系を作成する段階は、
    前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個の選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn列とを備えた、前記測定された電流密度値の行列Aを形成するステップと、
    前記n個の選択的に可変な走査時間値からなる初期時間ベクトルTを形成するステップと、
    m個の初期電流密度プロファイル値からなる初期プロファイルベクトルP を、前記行列Aと前記初期時間ベクトルT とを乗算し、P =AT として計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記1組の走査時間値を決定する段階は、
    前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算するステップと、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算するステップと、
    逆行列A−1を計算するステップと、
    前記逆行列A−1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトル
    ΔTSOLUTIONを得るステップと、
    前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルTの和として、
    SOLUTION=ΔTSOLUTION+Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトル
    SOLUTIONを計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記逆行列A−1は、特異値分解(SVD)を使用して計算されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成するステップと、
    前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の選択的に可変な走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するステップと、を更に含んでおり、
    前記初期プロファイルベクトルPは、前記切り詰められた行列A と前記切り詰められた初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、 0T として計算され、
    前記1組の走査時間値を決定する段階は、
    前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算するステップと、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算するステップと、
    逆行列A −1を計算するステップと、
    前記逆行列A −1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n’個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONを得るステップと、
    前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルT0Tの和として、
    SOLUTION=ΔTSOLUTION+T0Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトル
    SOLUTIONを計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成するステップと、
    前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の初期走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するステップと、を更に含んでおり、
    前記初期プロファイルベクトルP、前記切り詰められた行列A と前記切り詰められた初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、P 0T として計算される、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  8. 前記線形方程式系を作成する段階は、
    前記走査範囲に沿った整数m個の位置に対応するm行と、整数n個の選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn列とを備えた、前記測定された電流密度値の行列Aを形成するステップと、
    前記n個の初期走査時間値からなる初期時間ベクトルTを形成するステップと、
    前記m個の初期電流密度プロファイル値からなる初期プロファイルベクトルP を、前記行列Aと前記初期時間ベクトルT とを乗算し、PAT として計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記1組の走査時間値を決定する段階は、
    前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算するステップと、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算するステップと、
    逆行列A−1を計算するステップと、
    前記逆行列A−1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトル
    ΔTSOLUTIONを得るステップと、
    前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルTの和として、
    SOLUTION=ΔTSOLUTION+Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトル
    SOLUTIONを計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記逆行列A−1は、特異値分解(SVD)を使用して計算されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成するステップと、
    前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の選択的に可変な走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するステップと、を更に含んでおり、
    前記初期プロファイルベクトルPは、前記切り詰められた行列A と前記切り詰められた初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、 0T として計算され、
    前記1組の走査時間値を決定する段階は、
    前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算するステップと、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算するステップと、
    逆行列A −1を計算するステップと、
    前記逆行列A −1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n’個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONを得るステップと、
    前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルT0Tの和として、
    SOLUTION=ΔTSOLUTION+T0Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトル
    SOLUTIONを計算するステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成するステップと、
    前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の選択的に可変な走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するステップと、を更に含んでおり、
    前記初期プロファイルベクトルPは、前記切り詰められた行列A と前記切り詰められた初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、 0T として計算される、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  13. 前記走査範囲に沿った前記複数の位置は、プロファイル区間の距離分だけ互いに間隔をおいて配置され、該プロファイル区間の距離は、イオンビームの横寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 加工物の表面にわたってイオンビームが走査されるイオン注入システムのイオンビームを較正するための較正システムであって、
    イオン注入システム内の加工物の位置における、走査範囲に沿った対応する複数の選択的に可変な位置において、複数の電流密度値を測定するように動作可能な線量測定システムと、
    前記線量測定システム及び前記イオン注入システムのビーム走査装置に関連する電源に結合され、前記線量測定システムが、前記イオン注入システムの前記加工物の位置における、前記走査範囲に沿った前記複数の選択的に可変な位置において、前記複数の電流密度値が測定できるように、前記走査装置を、イオンビームが、複数の選択的に可変な電圧走査区間及び対応する複数の選択的に可変な電圧走査時間値に従って、前記イオン注入システムの前記加工物の位置に渡って前記走査範囲を1回または複数回走査するように動作させる、ように動作可能である制御システムと、を含み、
    前記電流密度値の各々は、前記複数の選択的に可変な電圧走査区間の1つ及び対応する複数の選択的に可変な走査時間値の1つに対応し、
    前記制御システムは、更に、前記測定された電流密度値及び前記選択的に可変な走査時間値に基いて線形方程式系を作成し、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する、前記選択的に可変な電圧走査区間に対する1組の選択的に可変な走査時間値を決定するように動作可能である、ことを特徴とする較正システム。
  15. 前記制御システムは、前記走査範囲に沿った整数m個の位置に対応するm行と、整数n個の選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn列とを備えた、前記測定された電流密度値の行列Aを形成し、前記n個の選択的に可変な走査時間値からなる初期時間ベクトルTを形成し、かつ、前記m個の初期プロファイル値からなる初期プロファイルベクトルP を、前記行列Aと前記初期時間ベクトルT とを乗算し、AT として計算するように動作可能である、ことを特徴とする請求項14に記載の較正システム。
  16. 前記制御システムは、前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算し、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算し、逆行列A−1を計算し、前記逆行列
    −1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトル
    ΔTSOLUTIONを求め、前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルTの和として、TSOLUTION=ΔTSOLUTION+Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトルTSOLUTIONを計算するように動作可能である、ことを特徴とする請求項15に記載の較正システム。
  17. 前記制御システムは、前記逆行列A−1を、特異値分解(SVD)を使用して計算するように動作可能であることを特徴とする請求項16に記載の較正システム。
  18. 前記制御システムは、更に、ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成し、前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の初期走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するとともに、
    前記制御システムは、前記初期プロファイルベクトルPを、前記切り詰められた行列A と前記初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、 0T として計算し、
    又、前記制御システムは、前記m個の初期プロファイル値の平均として、
    AVG=(1/m)(01+P02+...+ 0m )により、PAVGを計算し、
    ΔP=P0j−PAVG(但し、j=1,2,...,m)により、m個のプロファイル偏差値からなるプロファイル偏差ベクトルΔPを計算し、逆行列A −1を計算し、前記逆行列
    −1と前記プロファイル偏差ベクトルΔPとを乗算して、
    ΔTSOLUTION −1 ΔPにより、n’個の走査時間偏差値を含む時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONを求め、前記時間偏差解ベクトルΔTSOLUTIONと前記初期時間ベクトルT0Tの和として、TSOLUTION=ΔTSOLUTION+T0Tにより、電流密度プロファイルの偏差を低減する前記線形方程式系の解に対応する前記1組の走査時間値からなる走査時間解ベクトルTSOLUTIONを計算することにより、前記1組の走査時間値を決定するように動作可能である、ことを特徴とする請求項17に記載の較正システム。
  19. 前記制御システムは、更に、ゼロではない成分を有さない1つ又は複数の列を消去することにより、前記行列Aを選択的に切り詰めて、前記走査範囲に沿った前記m個の位置に対応するm行と、前記n個よりも少ないn’個の残った前記選択的に可変な電圧走査区間及び走査時間値に対応するn’列とを有する切り詰められた行列Aを形成し、
    前記初期電圧ベクトルTを選択的に切り詰めて、n’個の初期走査時間値からなる切り詰められた初期時間ベクトルT0Tを形成するとともに、
    前記制御システムは、前記初期プロファイルベクトルPを、前記切り詰められた行列A と前記切り詰められた初期時間ベクトルT 0T とを乗算し、 0T として計算するように動作可能である、ことを特徴とする請求項15に記載の較正システム。
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