JP5349220B2 - 脱気器の熱変形抑制装置及び方法 - Google Patents

脱気器の熱変形抑制装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5349220B2
JP5349220B2 JP2009206222A JP2009206222A JP5349220B2 JP 5349220 B2 JP5349220 B2 JP 5349220B2 JP 2009206222 A JP2009206222 A JP 2009206222A JP 2009206222 A JP2009206222 A JP 2009206222A JP 5349220 B2 JP5349220 B2 JP 5349220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deaerator
condensate
lower half
thermal deformation
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009206222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011058654A (ja
Inventor
玲 村上
浩一 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009206222A priority Critical patent/JP5349220B2/ja
Publication of JP2011058654A publication Critical patent/JP2011058654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5349220B2 publication Critical patent/JP5349220B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

本発明は、脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が脱気室として、また下半部が復水貯水槽としてそれぞれ構成された脱気器の熱変形抑制装置及び方法に関する。
脱気器は、汽力発電プラントの給水・復水系にあって、タービン抽気と復水を直接接触させて復水を加熱することにより、復水中に溶存する酸素等の非凝縮性気体を分離除去し、給水・復水系等を構成する機器の腐食を防止することを主目的に設置される。この脱気器は同時に、復水を加熱することにより発電プラントの熱効率を向上させる機能や、復水を貯蔵することで負荷変動時等の給水量の変動を吸収する機能を併せ持つ。
この脱気器には、単胴型脱気器と双胴型脱気器とがある。特に、単胴型脱気器は、脱気器胴が単一の横型円筒圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が脱気室として、また下半部が復水貯水槽としてそれぞれ構成され、脱気室内に脱気装置が、腹水貯水槽内に転向装置がそれぞれ配設されている。
上述の単胴型脱気器には、復水を噴射して液膜状または液滴状とし、この復水に加熱蒸気を直接接触させて復水を脱気させたり(特許文献1参照)、加熱蒸気を復水中に噴射させて多数の気泡とし、復水と加熱蒸気との接触面積を増大させて脱気を行うものがある(特許文献2及び3参照)。
特開平3−186106号公報 特開平9−280510号公報 特開2000−88208号公報
ところで、単胴型脱気器では、プラント停止時に、復水貯水槽内の貯水が低温(常温)になっている場合がある。このような停止時から起動するプラント起動の直後には、単胴型脱気器における脱気器胴の上半部が加熱蒸気により加熱されるが、下半部には低温状態の貯水が貯留されているため、脱気器胴は、上半部と下半部とで温度差が大きくなってしまう。大型脱気器の場合には、この温度差に起因する熱変形や熱応力が特に大きくなり、脚周りへの応力が増大する等の悪影響が発生する恐れがある。
また、上述の熱変形等を抑制するために、脱気室に導入される加熱蒸気の導入量を低減した場合には、脱気器内における貯水の温度上昇や、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度の低減に多大な時間を要し、プラント起動時間が増大する課題がある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、プラント起動時に脱気器胴の熱変形等を抑制できると共に、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を脱気器により迅速に低減させることができる脱気器の熱変形抑制装置及び方法を提供することにある。
本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置は、脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制装置において、前記脱気器胴の前記下半部の表面に設けられてこの下半部を加熱可能な第1加熱手段と、前記脱気器胴の上半温度を検出する上半温度計と、前記脱気器胴の下半温度を検出する下半温度計と、前記上半温度と前記下半温度との温度差が所定範囲になるように前記第1加熱手段による加熱量を制御する制御装置と、を有するものである。
また、本発明に係る脱気器の熱変形抑制方法は、脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制方法において、プラント起動時に前記脱気器胴の前記下半部を加熱し、この加熱量を、前記脱気器胴の上半温度と下半温度との温度差が所定範囲になるように制御することを特徴とするものである。
更に、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置は、脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制装置において、前記復水貯水槽内に設けられて貯水を加熱可能な第2加熱手段と、前記脱気器胴の上半温度を検出する上半温度計と、前記脱気器胴の下半温度を検出する下半温度計と、前記上半温度と前記下半温度との温度差が所定範囲になるように前記第2加熱手段による加熱量を制御する制御装置と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る脱気器の熱変形抑制方法は、脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制方法において、プラント起動時に前記復水貯水槽の貯水を加熱し、この加熱量を、前記脱気器胴の上半温度と下半温度との温度差が所定範囲になるように制御することを特徴とするものである。
本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置及び方法によれば、復水貯水槽内の貯水が低温で且つ脱気室内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、脱気器胴の下半部が加熱されることで、脱気器胴の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴の熱変形等を抑制できる。従って、脱気器胴の熱変形等抑制のために、脱気室内に導入される加熱蒸気の導入量を減少させる必要がないので、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を脱気器により迅速に低減させることができる。
また、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置及び方法によれば、復水貯水槽内の貯水が低温で且つ脱気室内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、復水貯水槽内の貯水が加熱されることで、脱気器胴の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴の熱変形等を抑制できる。従って、脱気器胴の熱変形等抑制のために、脱気室内に導入される加熱蒸気の導入量を減少させる時間が短縮されるので、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を脱気器により迅速に低減させることができる。
本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第1の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 図1のII−II線に沿う断面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第2の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第3の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第4の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第5の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第6の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第7の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第8の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第9の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。 本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第10の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1、図2)
図1は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第1の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この図1及び図2に示す脱気器10は、単一の横型円筒圧力容器からなる脱気器胴11を備え、この脱気器胴11の上半部が脱気室12として、下半が復水貯水槽13としてそれぞれ構成される。
脱気室12内には、脱気トレー14及び復水噴射ノズル15を備えてなる脱気装置16が配置される。また、脱気器胴11の上半部に、復水噴射ノズル15に連通する復水入口座17と、加熱蒸気を脱気室12内へ導入する加熱蒸気入口座18と、非凝縮性気体排出用のベント管19とが配設されている。
復水入口座17からの復水は、復水噴射ノズル15にて膜状に噴射され、脱気トレー14内を水滴となって自然落下する。この復水の水滴は、加熱蒸気入口座18から導入された加熱蒸気によって、脱気室12の器内圧力の飽和温度まで加熱され、これにより脱気室12内で、復水中の溶存非凝縮性気体(例えば酸素や炭酸ガスなど)が拡散脱気される。復水から脱気された非凝縮性ガスと、復水加熱後に残存した加熱蒸気(水蒸気)は、ベント管19を経て大気中へ排出される。
復水貯水槽13には、転向装置としてのそらせ板20が配置され、また、脱気器胴11の下半部の最底部に給水出口座21が配設される。復水貯水槽13には、脱気室12内で非凝縮性気体が脱気された復水と、脱気の過程で凝縮した加熱蒸気の凝縮水とが、貯水として貯溜される。この貯水は、給水出口座21を経てボイラーまたは蒸気発生器へ給水として供給される。
前記そらせ板20は、脱気トレー14から復水貯水槽13内へ自然落下した復水を、この復水貯水槽13内で十分に攪拌させるものである。更にこのそらせ板20は、給水出口座21の下流側に設置された給水ポンプに逆流現象が発生して給水が復水貯水槽13内へ流入した場合にも、この給水によって脱気トレー14を損傷させないための保護板としても機能する。
さて、上述の脱気器10は、脱気器胴11の下半部の外表面に、第1加熱手段としての電気ヒータ22が装着された熱変形抑制装置23を有する。脱気器10の復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内で加熱蒸気入口座18から加熱蒸気が導入されるプラント起動時(プラント起動直後)に、電気ヒータ22が脱気器胴11の下半部を直接加熱する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(1)を奏する。
(1)脱気器10における復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、電気ヒータ22により脱気器胴11の下半部が加熱されることで、脱気器胴11の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴11の熱変形及び熱応力を抑制できる。従って、脱気器胴11の熱変形等抑制のために、脱気室12内に加熱蒸気入口座18から導入される加熱蒸気の導入量を減少させる必要がないので、脱気室12内へ導入される加熱蒸気によって、復水貯水槽13内の貯水温度をより迅速に上昇させることができると共に、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度をより迅速に低減させることができる。この結果、プラントの起動時間を短縮できる。
[B]第2の実施の形態(図3)
図3は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第2の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態の脱気器30は、脱気器胴11の下半部の外表面に、第1加熱手段としての蒸気ヒータ31が装着された熱変形抑制装置32を有する。
加熱蒸気入口座18には、この加熱蒸気入口座18に加熱蒸気を供給する加熱蒸気配管33が接続されているが、この加熱蒸気配管33から分岐される分岐配管34に、前記蒸気ヒータ31が接続される。加熱蒸気配管33と分岐配管34とのそれぞれには、分岐部の下流側に加熱蒸気元弁35、分流蒸気元弁36がそれぞれ配設される。これらの加熱蒸気元弁35、分流蒸気元弁36の開度が調整されることで、加熱蒸気配管33及び加熱蒸気入口座18を経て脱気室12内へ供給される加熱蒸気の蒸気量と、分岐配管34を経て蒸気ヒータ31へ供給される加熱蒸気の蒸気量とが独立して調節される。
そして、脱気器30の復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気入口座18から加熱蒸気が導入されるプラント起動時(プラント起動直後)に、分流蒸気元弁36が開操作されることで、加熱蒸気配管33内の一部の加熱蒸気が蒸気ヒータ31へ分岐配管34を経て供給されて、この蒸気ヒータ31が脱気器胴11の下半部を直接加熱する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(2)を奏する。
(2)脱気器30における復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、蒸気ヒータ31により脱気器胴11の下半部が加熱されることで、脱気器胴11の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴11の熱変形及び熱応力を抑制できる。従って、脱気器胴11の熱変形等抑制のために、脱気室12内に加熱蒸気入口座18から導入される加熱蒸気の導入量を減少させる必要がないので、脱気室12内へ導入される加熱蒸気によって、復水貯水槽13内の貯水温度をより迅速に上昇させることができると共に、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度をより迅速に低減させることができる。この結果、プラントの起動時間を短縮できる。
[C]第3の実施の形態(図4)
図4は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第3の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態の脱気器37は、復水貯水槽13内に、第2加熱手段としての電気ヒータ38が配置された熱変形抑制装置39を有する。脱気器37の復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気入口座18から加熱蒸気が導入されるプラント起動時(プラント起動直後)に、電気ヒータ38が復水貯水槽13内の貯水を加熱する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(3)を奏する。
(3)脱気器37における復水貯水槽13内の復水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、電気ヒータ38により復水貯水槽13内の貯水が加熱されることで、脱気器胴11の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴11の熱変形及び熱応力を抑制できる。従って、脱気器胴11の熱変形等抑制のために、脱気室12内に導入される加熱蒸気の導入量を減少させる時間が短縮されるので、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を、脱気室12内へ導入される加熱蒸気によって迅速に低減させることができる。この結果、プラントの起動時間を短縮できる。
[D]第4の実施の形態(図5)
図5は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第4の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第4の実施の形態において、前記第1及び第2の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態の脱気器40は、復水貯水槽13内に、第2加熱手段としての蒸気ヒータ41が配置された熱変形抑制装置42を有する。脱気器40の復水貯水槽13内の貯水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気入口座18から加熱蒸気が導入されるプラント起動時(プラント起動直後)に、分流蒸気元弁36が開操作されることで蒸気ヒータ41へ、加熱蒸気配管33内の一部または全量の加熱蒸気が分岐配管34を経て供給されて、蒸気ヒータ41が復水貯水槽13内の貯水を加熱する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(4)を奏する。
(4)脱気器40における復水貯水槽13内の復水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、蒸気ヒータ41により復水貯水槽13内の貯水が加熱されることで、脱気器胴11の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴11の熱変形及び熱応力を抑制できる。従って、脱気器胴11の熱変形等抑制のために、脱気室12内に導入される加熱蒸気の導入量を減少させる時間が短縮されるので、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を、脱気室12内へ導入される加熱蒸気によって迅速に低減させることができる。この結果、プラントの起動時間を短縮できる。
[E]第5の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第5の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第5の実施の形態において、前記第1及び第2の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態の脱気器45は、分岐配管34に接続された蒸気ヘッダ46と、この蒸気ヘッダ46に接続された複数本の水没配管47とを備えた、第2加熱手段としての配管装置48が復水貯水槽13内に配置された熱変形抑制装置49を有する。
配管装置48の水没配管47は、復水貯水槽13内の貯水に水没し、分岐配管34及び蒸気ヘッダ46を経て供給された、加熱蒸気配管33内の一部または全量の加熱蒸気を、水没配管47の図示しない噴射ノズルから噴射し、貯水をバブリングして加熱する。
従って、本実施の形態によれば、次の効果(5)を奏する。
(5)脱気器45における復水貯水槽13内の復水が低温(常温)で且つ脱気室12内へ加熱蒸気が導入されるプラント起動時に、配管装置48の水没配管47から噴射される加熱蒸気により復水貯水槽13内の貯水が加熱されることで、脱気器胴11の上半部と下半部の温度差が低減されるので、脱気器胴11の熱変形及び熱応力を抑制できる。従って、脱気器胴11の熱変形等抑制のために、脱気室12内に導入される加熱蒸気の導入量を減少させる時間が短縮されるので、復水中に溶存した非凝縮性気体の溶存濃度を、脱気室12内へ導入される加熱蒸気によって迅速に低減させることができる。この結果、プラントの起動時間を短縮できる。
[F]第6の実施の形態(図7)
図7は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第6の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第6の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態における脱気器50の熱変形抑制装置51は、第1の実施の形態の熱変形抑制装置23(図1)に、脱気器胴11の上半温度を検出する上半温度計52と、脱気器胴11の下半温度を検出する下半温度計53と、電気ヒータ22の出力を制御するヒータ出力制御装置54とが追加して設けられたものである。
ヒータ出力制御装置54は、上半温度計52にて検知された脱気器胴11の上半温度と、下半温度計53にて検出された脱気器胴11の下半温度とを受信し、これらの上半温度と下半温度の温度差が所定範囲になるように、電気ヒータ22の出力、つまり電気ヒータ22による加熱量を自動制御して、脱気器胴11の下半部を直接加熱する。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)と同様な効果を奏するほか、脱気器胴11の熱変形及び熱応力の抑制に関する操作を、ヒータ出力制御装置54を用いて自動化することで省力化できる。
[G]第7の実施の形態(図8)
図8は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第7の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第7の実施の形態において、前記第1、第2及び第6の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態における脱気器55の熱変形抑制装置56は、第2の実施の形態の熱変形抑制装置32(図3)に、上半温度計52、下半温度計53及び弁開度制御装置57が追加して設けられたものである。
この弁開度制御装置57は、加熱蒸気配管33内の加熱蒸気を分流して蒸気ヒータ31へ導く加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御するものである。つまり、弁開度制御装置57は、上半温度計52にて検出された脱気器胴11の上半温度と、下半温度計53にて検出された脱気器11の下半温度を受信し、これらの上半温度と下半温度の温度差が所定範囲になるように加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御して、蒸気ヒータ31の出力、つまり蒸気ヒータ31による加熱量を自動制御して、脱気器胴11の下半部を直接加熱する。
従って、本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態の効果(2)と同様な効果を奏するほか、脱気器胴11の熱変形及び熱応力の抑制に関する操作を、弁開度制御装置57を用いて自動化することで省力化できる。
[H]第8の実施の形態(図9)
図9は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第8の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第8の実施の形態において、前記第1、第3及び第6の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態における脱気器60の熱変形抑制装置61は、第3の実施の形態の熱変形抑制装置39(図4)に、上半温度計52、下半温度計53及びヒータ出力制御装置62が追加して設けられたものである。
ヒータ出力制御装置62は、上半温度計52にて検出された脱気器胴11の上半温度と、下半温度計53にて検出された脱気器胴11の下半温度とを受信して、これらの上半温度と下半温度の温度差が所定範囲になるように電気ヒータ38の出力、つまり電気ヒータ38による加熱量を自動制御して貯水を加熱する。
従って、本実施の形態によれば、前記第3の実施の形態の効果(3)と同様な効果を奏するほか、脱気器胴11の熱変形及び熱応力の抑制に関する操作を、ヒータ出力制御装置62を用いて自動化することで省力化できる。
[I]第9の実施の形態(図10)
図10は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第9の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第9の実施の形態において、前記第1、第4及び第6の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態における脱気器65の熱変形抑制装置66は、第4の実施の形態の熱変形抑制装置42(図5)に、上半温度計52、下半温度計53及び弁開度制御装置67が追加して設けられたものである。
この弁開度制御装置67は、加熱蒸気配管33内の加熱蒸気を分流して蒸気ヒータ41へ導く加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御する。つまり、弁開度制御装置67は、上半温度計62にて検出された脱気器胴11の上半温度と、下半温度計53にて検出された脱気器胴11の下半温度とを受信し、これらの上半温度と下半温度の温度差が所定範囲となるように加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御して、蒸気ヒータ41の出力、つまり蒸気ヒータ41による加熱量を自動制御して貯水を加熱する。
従って、本実施の形態によれば、前記第4の実施の形態の効果(4)と同様な効果を奏するほか、脱気器胴11の熱変形及び熱応力の抑制に関する操作を、弁開度制御装置67を用いて自動化することで省力化できる。
[J]第10の実施の形態(図11)
図11は、本発明に係る脱気器の熱変形抑制装置における第10の実施の形態が適用された脱気器を示す側面図である。この第10の実施の形態において、前記第1、第5及び第6の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。但し、図1の脱気装置16(脱気トレー14、復水噴射ノズル15)、復水入口座17、ベント管19及びそらせ板20については図示を省略する。
本実施の形態における脱気器70の熱変形抑制装置71は、第5の実施の形態の熱変形抑制装置49(図6)に、上半温度計52、下半温度計53及び弁開度制御装置72が追加して設けられたものである。
この弁開度制御装置72は、加熱蒸気配管33内の加熱蒸気を分流して配管装置48(蒸気ヒータ46及び水没配管47)へ導く加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御する。つまり、弁開度制御装置72は、上半温度計52にて検出された脱気器胴11の上半温度と、下半温度計53に検出された脱気器胴11の下半温度を受信して、これらの上半温度と下半温度の温度差が所定範囲になるように加熱蒸気元弁35及び分流蒸気元弁36の開度を制御して、水没配管47の噴射ノズル(不図示)からの加熱蒸気の噴射量、つまり配管装置48による加熱量を自動制御して貯水を加熱する。
従って、本実施の形態によれば、前記第5の実施の形態の効果(5)と同様な効果を奏するほか、脱気器胴11の熱変形及び熱応力の抑制に関する操作を、弁開度制御装置72を用いて自動化することで省力化できる。
10 脱気器
11 脱気器胴
12 脱気室
13 復水貯水槽
22 電気ヒータ(第1加熱手段)
22 熱変形抑制装置
30 脱気器
31 蒸気ヒータ(第1加熱手段)
32 熱変形抑制装置
37 脱気器
38 電気ヒータ(第2加熱手段)
39 熱変形抑制装置
40 脱気器
41 蒸気ヒータ(第2加熱手段)
42 熱変形抑制装置
45 脱気器
48 配管装置(第2加熱手段)
49 熱変形抑制装置
50 脱気器
51 熱変形抑制装置
52 上半温度計
53 下半温度計
54 ヒータ出力制御装置
55 脱気器
56 熱変形抑制装置
57 弁開度制御装置
60 脱気器
61 熱変形抑制装置
62 ヒータ出力制御装置
65 脱気器
66 熱変形抑制装置
67 弁開度制御装置
70 脱気器
71 熱変形抑制装置
72 弁開度制御装置

Claims (5)

  1. 脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制装置において、
    前記脱気器胴の前記下半部の表面に設けられてこの下半部を加熱可能な第1加熱手段と、前記脱気器胴の上半温度を検出する上半温度計と、前記脱気器胴の下半温度を検出する下半温度計と、前記上半温度と前記下半温度との温度差が所定範囲になるように前記第1加熱手段による加熱量を制御する制御装置と、を有することを特徴とする脱気器の熱変形抑制装置。
  2. 脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制装置において、
    前記復水貯水槽内に設けられて貯水を加熱可能な第2加熱手段と、前記脱気器胴の上半温度を検出する上半温度計と、前記脱気器胴の下半温度を検出する下半温度計と、前記上半温度と前記下半温度との温度差が所定範囲になるように前記第2加熱手段による加熱量を制御する制御装置と、を有することを特徴とする脱気器の熱変形抑制装置。
  3. 前記制御装置は、加熱蒸気を分流して第1もしくは第2加熱手段としての蒸気ヒータまたは第2加熱手段としての配管装置へ導く弁の開度を制御する弁開度制御装置であることを特徴とする請求項1または2に記載の脱気器の熱変形抑制装置。
  4. 脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制方法において、
    プラント起動時に前記脱気器胴の前記下半部を加熱し、この加熱量を、前記脱気器胴の上半温度と下半温度との温度差が所定範囲になるように制御することを特徴とする脱気器の熱変形抑制方法。
  5. 脱気器胴が単一の圧力容器にて構成され、この脱気器胴の上半部が、加熱蒸気を導入して復水中の非凝縮性気体を脱気する脱気室として、また前記脱気器胴の下半部が、非凝縮性気体が脱気された復水等を貯水として貯留する復水貯水槽としてそれぞれ構成される脱気器の熱変形抑制方法において、
    プラント起動時に前記復水貯水槽の貯水を加熱し、この加熱量を、前記脱気器胴の上半温度と下半温度との温度差が所定範囲になるように制御することを特徴とする脱気器の熱変形抑制方法。
JP2009206222A 2009-09-07 2009-09-07 脱気器の熱変形抑制装置及び方法 Expired - Fee Related JP5349220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009206222A JP5349220B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 脱気器の熱変形抑制装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009206222A JP5349220B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 脱気器の熱変形抑制装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011058654A JP2011058654A (ja) 2011-03-24
JP5349220B2 true JP5349220B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43946507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009206222A Expired - Fee Related JP5349220B2 (ja) 2009-09-07 2009-09-07 脱気器の熱変形抑制装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5349220B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2608985C3 (de) * 1976-03-04 1980-10-02 Kraftwerk Union Ag, 4330 Muelheim Speisewasserbehälter für ein Dampfkraftwerk
JPH07102349B2 (ja) * 1993-05-17 1995-11-08 株式会社日立製作所 給水脱気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011058654A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100199670A1 (en) Power Generation Plant Having Inert Gas Deaerator and Associated Methods
JPH04369305A (ja) 送入水を脱気する方法と装置
US5728200A (en) Compact deaerator unit and feedwater system
CN106152107A (zh) 一种废热锅炉除氧系统及除氧工艺
CN107076409B (zh) 脱气器(变体)
JP5349220B2 (ja) 脱気器の熱変形抑制装置及び方法
US20130195729A1 (en) On-Demand Gas Generator
JP7377689B2 (ja) 散気装置、放射性ガス処理装置、放射性物質処理システム、及び原子炉設備
JP4371959B2 (ja) ボイラー用加熱脱気装置
RU2274803C1 (ru) Термический деаэратор
JP2006283988A (ja) 脱気システム
JP3684192B2 (ja) 脱気装置
JP4106241B2 (ja) 原子力発電所における非凝縮性ガスの蓄積・滞留防止装置
TW428176B (en) Boiling water type reactor
JPH06126270A (ja) 給水脱気装置
RU2765673C1 (ru) Термический деаэратор
US2783853A (en) Apparatus for deaerating water
KR100439250B1 (ko) 탈기 시스템
JP2023015624A (ja) 復水脱気装置、脱気復水器および復水脱気方法
SU1371959A1 (ru) Вакуумный деаэратор
JP2020046087A (ja) 脱気水用ドレン回収タンク
JPH07289802A (ja) 脱気装置
RU2175953C1 (ru) Устройство для дегазации горячей воды
JP3950561B2 (ja) 脱気器
JPS61168787A (ja) 脱気機能型復水器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110811

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5349220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees